JP2014066409A - 熱交換器、および、熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器、および、熱交換器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、熱交換される流体が流れる流路が閉塞することが抑制される熱交換器を提供することである。
【解決手段】熱交換器10は、第1流体が流れる水管20と、第2流体が流れる冷媒管40とが交互に積層され、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器である。水管20は、一対の水流路面22と、複数の水流路面突起23と、突合せディンプル24とを有する。水流路面22は、冷媒管40に接合される面である。水流路面突起23は、水流路面22に形成され、冷媒管40に向かって突出する。突合せディンプル24は、水流路面22に形成され、一対の水流路面22を部分的に連結する。突合せディンプル24は、水流路面突起23の近傍に配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、熱交換器、および、熱交換器の製造方法に関する。
従来、ヒートポンプ給湯器等において、水と冷媒との間で熱交換をさせるための水熱交換器が用いられている。水熱交換器は、特許文献1(特開2012−17900号公報)に開示されるように、扁平な断面形状を有する水管と冷媒管とが交互に積層された構成を有している。このような水熱交換器は、水管と冷媒管とを交互に積層して組立体を組立て、積層方向に沿って組立体をクランプし、互いに面接触している水管と冷媒管とを半田付けやロウ付け等の方法を用いて接合することで製造される。
しかし、このような水熱交換器の製造方法では、組立体をクランプする工程において、扁平な断面形状を有する水管または冷媒管に対して、その扁平面に垂直な方向の力が加えられる。そのため、組立体をクランプするための力によって、水管の扁平面同士、および、冷媒管の扁平面同士が接触すると、水管および冷媒管の内部の流路が閉塞してしまう。これにより、熱交換が適切に行われない水熱交換器が製造されるおそれがある。
本発明の目的は、熱交換される流体が流れる流路が閉塞することが抑制される熱交換器を提供することである。
本発明の第1観点に係る熱交換器は、第1流体が流れる第1流体流路と、第2流体が流れる第2流体流路とが交互に積層され、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器である。第1流体流路は、一対の第1流路面と、複数の第1流路面外側突起と、第1流路面内側突起とを有する。第1流路面は、第2流体流路に接合される面である。第1流路面外側突起は、第1流路面に形成され、第2流体流路に向かって突出する。第1流路面内側突起は、第1流路面に形成され、一対の第1流路面を部分的に連結する。第1流路面内側突起は、第1流路面外側突起の近傍に配置されている。
第1観点に係る熱交換器では、第1流体流路と第2流体流路とは、互いに面接触して密着しておらず、第1流体流路と第2流体流路との間には、第1流路面外側突起によって微小な隙間が形成されている。そのため、第1流体流路と第2流体流路との間に、半田等が入り込みやすい。また、この熱交換器では、第1流体流路を構成する一対の第1流路面は、第1流体流路の内部において、第1流路面内側突起によって互いに連結されている。第1流体流路に加えられる第1流路面に垂直な力は、第1流体流路の一対の第1流路面を互いに接近させようとする。第1流路面内側突起は、一対の第1流路面を、第1流路面に垂直な方向に連結するので、一対の第1流路面を互いに接近させる力に対抗する効果を有する。そのため、第1流路面に垂直な力が第1流体流路に加えられても、一対の第1流路面が互いに接触して第1流体流路が閉塞することが抑制される。また、この熱交換器では、第1流路面内側突起は、第1流路面外側突起の近傍に配置されている。第1流路面外側突起は、第1流体流路と第2流体流路との積層体を積層方向にクランプする際に、第2流体流路から力を受ける。これにより、一対の第1流路面は、第1流路面外側突起の近傍において、特に、第1流路面に垂直な力を受けて変形しやすい。そのため、第1流路面外側突起の近傍に、第1流路面内側突起を配置することで、一対の第1流路面が互いに接触して第1流体流路が閉塞することが、より効果的に抑制される。
本発明の第2観点に係る熱交換器は、第1流体が流れる第1流体流路と、第2流体が流れる第2流体流路とが交互に積層され、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器である。第1流体流路は、一対の第1流路面と、複数の第1流路面外側突起と、第1流路面内側突起とを有する。第1流路面は、第2流体流路に接合される面である。第1流路面外側突起は、第1流路面に形成され、第2流体流路に向かって突出する。第1流路面内側突起は、第1流路面に形成され、一対の第1流路面を部分的に連結する。第1流路面外側突起は、第1流路面内において第1流路面の長手方向に直交する方向である幅方向の両端部に配置される。第1流路面内側突起は、第1流路面の幅方向の両端部に配置される一対の第1流路面外側突起を結ぶ線分の近傍に配置されている。
第2観点に係る熱交換器では、一対の第1流路面外側突起は、第1流路面の幅方向の両端部に配置され、かつ、第1流路面内側突起は、その一対の第1流路面外側突起の近傍に配置されている。第1流路面外側突起は、第1流体流路と第2流体流路との積層体を積層方向にクランプする際に、第2流体流路から力を受ける。これにより、一対の第1流路面は、第1流路面外側突起の近傍において、特に、第1流路面に垂直な力を受けて変形しやすい。そのため、第1流路面外側突起の近傍に、第1流路面内側突起を配置することで、一対の第1流路面が互いに接触して第1流体流路が閉塞することが、より効果的に抑制される。
本発明の第3観点に係る熱交換器は、第2観点に係る熱交換器であって、第1流路面外側突起は、第1流路面の幅方向の両端部において、第1流路面の長手方向に沿って等間隔に配置されている。
第3観点に係る熱交換器では、第1流体流路と第2流体流路との間の隙間は、流路方向に沿って実質的に均一になっている。従って、第1流体流路と第2流体流路とを接合する場合、第1流体流路と第2流体流路との間に、半田等がより入り込みやすい。
本発明の第4観点に係る熱交換器は、第1乃至第3観点のいずれか1つに係る熱交換器であって、第1流路面内側突起は、第1流路面内において第1流路面の長手方向に直交する方向の中央部に配置されている。
第4観点に係る熱交換器では、第1流路面内側突起は、第1流路面の幅方向の中央部に配置されている。そのため、第1流体流路と第2流体流路との積層体を積層方向にクランプする工程において、第1流路面の幅方向において、第1流体流路に均一に力が加えられる。従って、この熱交換器では、一対の第1流路面が互いに接触して第1流体流路が閉塞することが、より効果的に抑制される。
本発明の第5観点に係る熱交換器は、第1乃至第4観点のいずれか1つに係る熱交換器であって、第2流体流路は、扁平多穴管である。
第5観点に係る熱交換器では、第2流体流路は、扁平多穴管であるので、高い耐圧性を有している。従って、この熱交換器は、高圧流体と低圧流体との熱交換に適している。
本発明の第6観点に係る熱交換器の製造方法は、第1流体が流れる第1流体流路と、第2流体が流れる第2流体流路とが交互に積層され、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器の製造方法である。この熱交換器の製造方法は、組立工程と、クランプ工程と、接合工程とを備える。組立工程では、第1流体流路と第2流体流路とを交互に積層して、組立体が組立てられる。クランプ工程では、第1流体流路および第2流体流路の積層方向に沿って、組立体がクランプされる。接合工程では、組立体がクランプされた状態で、第1流体流路と第2流体流路とが接合される。第1流体流路は、一対の第1流路面と、複数の第1流路面外側突起と、第1流路面内側突起とを有する。第1流路面は、第2流体流路に接合される面である。第1流路面外側突起は、第1流路面に形成され、第2流体流路に向かって突出する。第1流路面内側突起は、第1流路面に形成され、一対の第1流路面を部分的に連結する。第1流路面内側突起は、第1流路面外側突起の近傍に配置されている。
本発明の第7観点に係る熱交換器の製造方法は、第1流体が流れる第1流体流路と、第2流体が流れる第2流体流路とが交互に積層され、第1流体と第2流体とを熱交換させる熱交換器の製造方法である。この熱交換器の製造方法は、組立工程と、クランプ工程と、接合工程とを備える。組立工程では、第1流体流路と第2流体流路とを交互に積層して、組立体が組立てられる。クランプ工程では、第1流体流路および第2流体流路の積層方向に沿って、組立体がクランプされる。接合工程では、組立体がクランプされた状態で、第1流体流路と第2流体流路とが接合される。第1流体流路は、一対の第1流路面と、複数の第1流路面外側突起と、第1流路面内側突起とを有する。第1流路面は、第2流体流路に接合される面である。第1流路面外側突起は、第1流路面に形成され、第2流体流路に向かって突出する。第1流路面内側突起は、第1流路面に形成され、一対の第1流路面を部分的に連結する。第1流路面外側突起は、第1流路面内において第1流路面の長手方向に直交する方向である幅方向の両端部に配置される。第1流路面内側突起は、第1流路面の幅方向の両端部に配置される一対の第1流路面外側突起を結ぶ線分の近傍に配置されている。
第1観点に係る熱交換器、および、第6観点に係る熱交換器の製造方法では、熱交換される流体が流れる流路が閉塞することが抑制される。
第2観点および第4観点に係る熱交換器、および、第7観点に係る熱交換器の製造方法では、熱交換される流体が流れる流路が閉塞することが、より効果的に抑制される。
第3観点に係る熱交換器では、熱交換される流体が流れる流路間に、半田等がより入り込みやすい。
第5観点に係る熱交換器では、高圧流体と低圧流体との熱交換が適切に行われる。
実施形態に係る熱交換器を備えるヒートポンプ式給湯装置の概略図である。 冷凍装置の内部構造の模式図である。 熱交換器の概略図である。 熱交換器の部分的な斜視図である。 図4のV−V線における熱交換器の断面図である。 金属プレートの平面図である。 図6のVII−VII線における金属プレートの断面図である。 図6のVIII−VIII線における金属プレートの断面図である。 図6のIX−IX線における金属プレートの断面図である。 一対の金属プレートから構成される水管の断面図である。 一対の金属プレートから構成される水管の断面図である。 熱交換器の平面図である。 第1接合工程における水管の断面図である。 第2接合工程における水管の接合体の断面図である。 水管の接合体と冷媒管の接合体との組立工程を示す図である。 熱交換器組立体の部分的な斜視図である。 熱交換器組立体の部分的な断面図である。 超音波半田付け法による最終接合工程の概略図である。 熱交換器の右側水管出入口部の周辺の構造を示す断面図である。 変形例Aに係る金属プレートの平面図である。 変形例Bに係る金属プレートの平面図である。
本発明に係る熱交換器、および、熱交換器の製造方法の実施形態について、以下、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は、以下に説明する実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。本発明に係る熱交換器は、R410AおよびR407C等のフロン系冷媒、および、二酸化炭素等の自然冷媒を使用する。以下、二酸化炭素を使用する熱交換器について説明する。
(1)ヒートポンプ式給湯装置の構成
図1は、実施形態に係る熱交換器を備えるヒートポンプ式給湯装置1の概略図である。ヒートポンプ式給湯装置1は、温水熱源装置である冷凍装置2と、貯湯ユニット3とを備える。
冷凍装置2は、冷媒である二酸化炭素を圧縮する圧縮機4と、二酸化炭素と水との間で熱交換を行うための熱交換器10と、二酸化炭素の減圧手段としての膨張弁5と、外気と二酸化炭素との間で熱交換を行うための空気熱交換器6とを備える。圧縮機4と熱交換器10と膨張弁5と空気熱交換器6とが接続されて、二酸化炭素が循環する冷媒回路が構成される。
貯湯ユニット3は、貯湯タンク8と、水循環ポンプ9とを備える。熱交換器10と貯湯タンク8と水循環ポンプ9とが接続されて、水が循環する水循環回路が構成される。
図2は、冷凍装置2の内部構造の模式図である。図2において、断熱壁2cの右側区画は機械室2aであり、断熱壁2cの左側区画は送風機室2bである。機械室2aには、圧縮機4および膨張弁5が配置されている。送風機室2bには、モータ(図示せず)によって駆動されるファン7が配置されている。送風機室2bの下方には、断熱壁2dを隔てて熱交換器10が配置されている。熱交換器10は、冷媒回路を循環する二酸化炭素と、水循環回路を循環する水との間で熱交換を行う。空気熱交換器6は、送風機室2bの左側および背面側に配置されている。
(2)熱交換器の構成
図3は、熱交換器10の概略図である。図4は、熱交換器10の部分的な斜視図である。図5は、図4のV−V線における熱交換器10の断面図である。図4および図5では、水管20の外表面に形成される伝熱促進ディンプル96、水流路面突起23および突合せディンプル24が省略されている。熱交換器10は、主として、複数の水管20と、複数の冷媒管40と、水管出入口部30と、冷媒出入口分配管50とを備える。水管20は、熱交換される水が内部を流れる扁平管である。冷媒管40は、熱交換される二酸化炭素が内部を流れる扁平多穴管である。
熱交換器10は、水管20および冷媒管40が交互に積層された構成を有している。図3〜5には、5つの水管20と4つの冷媒管40とが交互に積層された構成が示されている。水管20の数および冷媒管40の数は、熱交換器10に要求される性能等に応じて適宜に決定される。図3〜5では、最下段および最上段に水管20が配置されているが、最下段および最上段に冷媒管40が配置されてもよい。
水管20は、低圧の水が流れる水流路21を内部に有している。水管20には高い耐食性が要求されるため、水管20は、ステンレス鋼および銅合金等で形成される。ステンレス鋼としては、SUS304およびSUS316等が用いられる。水管20をアルミニウムおよびアルミニウム合金で形成する場合、アルマイト加工および樹脂コーティング等の防食処理を内表面に施すことが好ましい。
冷媒管40は、超臨界状態になっている高圧の二酸化炭素が流れる冷媒流路41を内部に有している。冷媒管40には高い耐圧性が要求されるため、冷媒管40は、多数の細い冷媒流路41が設けられている構造を有している。冷媒管40は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅合金およびステンレス鋼等で形成される。多数の細い冷媒流路41を有する冷媒管40の形成には、アルミニウムおよびアルミニウム合金の引き抜き加工および押し出し加工が好適であり、これにより、冷媒管40を安価に製造することができる。
本実施形態では、水管20は、ステンレス鋼製であり、冷媒管40は、アルミニウム合金製である。水管20および冷媒管40は、後述するように、超音波半田付け法によって接合されている。水管20と冷媒管40との接合部において、水管20の外表面と冷媒管40の外表面とは、互いに対向している。以降、冷媒管40の外表面と対向する水管20の外表面を水流路面22と呼び、水流路面22と対向する冷媒管40の外表面を冷媒流路面42と呼ぶ。
水管出入口部30は、図3に示されるように、水管20および冷媒管40が水平に配置された状態において、水管20の右端部に配置される右側水管出入口部31と、水管20の左端部に配置される左側水管出入口部32とからなる。右側水管出入口部31の端部には、図4に示されるように、水循環回路と接続される出入口ポート34が取り付けられている。左側水管出入口部32の端部にも、右側水管出入口部31と同様に、出入口ポート34が取り付けられている。なお、説明を分かりやすくするために、図3に示される状態で熱交換器10を使用する場合について説明しているが、熱交換器10は、必ずしも図3の状態で使用されなければならないものではない。例えば、右側水管出入口部31を上側に配置し、かつ、左側水管出入口部32を下側に配置した状態で、熱交換器10を使用してもよい。
熱交換器10の内部を通過する水は、最初に、左側水管出入口部32に入り、5つの水管20のそれぞれに分かれる。次に、分流した水は、各水管20の内部を左から右に向かって流れ、右側水管出入口部31に出て合流する。水管20の内部を流れる水は、冷媒管40の内部を流れる二酸化炭素から与えられる熱で加熱される。
冷媒出入口分配管50は、図3に示されるように、水管20および冷媒管40が水平に配置された状態において、冷媒管40の右端部と接続される右側冷媒出入口分配管51と、冷媒管40の左端部と接続される左側冷媒出入口分配管52とからなる。右側冷媒出入口分配管51および左側冷媒出入口分配管52は、冷媒回路に接続されている。
熱交換器10の内部を通過する二酸化炭素は、最初に、右側冷媒出入口分配管51に入り、4つの冷媒管40のそれぞれに分かれる。次に、分流した二酸化炭素は、各冷媒管40の内部を右から左に向かって流れ、左側冷媒出入口分配管52に出て合流する。冷媒管40の内部を流れる二酸化炭素は、水管20の内部を流れる水に熱を奪われて冷却される。
(3)水管の構成
図6は、熱交換器10の水管20および水管出入口部30を構成する金属プレート80の平面図である。図7は、図6のVII−VII線における金属プレート80の断面図である。図8は、図6のVIII−VIII線における金属プレート80の断面図である。図9は、図6のIX−IX線における金属プレート80の断面図である。
水管20および水管出入口部30は、一対のステンレス鋼製の金属プレート80から構成される。金属プレート80は、図6に示されるように、平面視において、左右に長い略長方形の形状を有している。以降、図6において、金属プレート80(または水管20)の左右方向を「長手方向」と呼び、金属プレート80(または水管20)の上下方向を「幅方向」と呼ぶ。金属プレート80の長手方向の両端部には、2つの膨出部81,82が形成されている。金属プレート80の右端部に形成される膨出部は、右側膨出部81であり、金属プレート80の左端部に形成される膨出部は、左側膨出部82である。右側膨出部81には、円形状の右側開口部91が形成され、左側膨出部82には、円形状の左側開口部92が形成される。右側開口部91および左側開口部92の形状は、水管20の水漏れを抑制するために同じ形状を有していればよく、円形状に限られない。右側開口部91および左側開口部92の位置および大きさは、水流路21を流れる水の量、および、水流路21の形状に応じて適宜に決定される。
金属プレート80は、外周83に沿って形成される所定幅の周縁部84を有している。金属プレート80は、周縁部84の内側の領域を占め、図6において周縁部84より窪んでいる部分である凹面部94を有している。右側開口部91および左側開口部92は、凹面部94に形成される開口凹部95に配置されている。開口凹部95は、凹面部94より窪んでいる部分である。水管20の水流路面22は、図6に示される凹面部94の底面の反対側の面に相当する。
金属プレート80は、図6に示されるように、凹面部94の底面に形成される突起である複数の伝熱促進ディンプル96を有している。伝熱促進ディンプル96は、水管20の水流路面22に形成される窪みである。なお、図7は、右側膨出部81および伝熱促進ディンプル96を通過する幅方向の切断線における、金属プレート80の断面図である。
金属プレート80は、図6に示されるように、凹面部94の底面の反対側の面(水管20の水流路面22に相当する面)に形成される突起である複数の水流路面突起23を有している。水流路面突起23は、0.1mmの高さを有する。熱交換器10において、水流路面突起23の先端部は、冷媒管40の冷媒流路面42に接触している。全ての水流路面突起23は、金属プレート80の幅方向における、水流路面22の端部に配置されている。水流路面突起23は、金属プレート80の長手方向に沿って、等間隔に配置されている。図6に示されるように、水流路面22の上辺の近傍には、5個の水流路面突起23が長手方向に沿って等間隔に配置され、水流路面22の下辺の近傍には、5個の水流路面突起23が長手方向に沿って等間隔に配置されている。なお、図8は、水流路面突起23を通過する幅方向の切断線における、金属プレート80の断面図である。
金属プレート80は、図6に示されるように、第1ディンプル列96aおよび第2ディンプル列96bを有している。第1ディンプル列96aは、幅方向に沿って等間隔に配置されている5個の伝熱促進ディンプル96からなる。第2ディンプル列96bは、幅方向に沿って等間隔に配置されている4個の伝熱促進ディンプル96からなる。第1ディンプル列96aおよび第2ディンプル列96bは、長手方向に沿って交互に配置されている。第1ディンプル列96aの伝熱促進ディンプル96の幅方向の位置は、第2ディンプル列96bの伝熱促進ディンプル96の幅方向の位置と異なっている。具体的には、幅方向において、第2ディンプル列96bの伝熱促進ディンプル96は、第1ディンプル列96aの隣接している2個の伝熱促進ディンプル96の間に位置している。なお、第2ディンプル列96bの伝熱促進ディンプル96の数が、第1ディンプル列96bの伝熱促進ディンプル96の数より小さいのであれば、第1ディンプル列96aおよび第2ディンプル列96bの伝熱促進ディンプル96の数は、金属プレート80の幅方向の長さ等に応じて適宜に決定されてもよい。
金属プレート80は、図6に示されるように、凹面部94の底面に形成される突起である2つの突合せディンプル24を有している。突合せディンプル24は、水管20の水流路面22に形成される窪みである。図9に示されるように、突合せディンプル24の突起の高さHは、凹面部94の底面から、周縁部84の端面までの高さに等しく、突合せディンプル24の突起の先端面は、周縁部84の端面に平行である。すなわち、突合せディンプル24の突起の先端面は、周縁部84の端面を延長した面に含まれる。また、突合せディンプル24は、金属プレート80の幅方向の中央部に形成される。突合せディンプル24は、金属プレート80の幅方向に沿って水流路面22の両端部に位置している一対の水流路面突起23を結ぶ線分の近傍に位置している。図6において、2つの突合せディンプル24は、金属プレート80の長手方向に沿って存在する5対の水流路面突起23のうち、両端から2つめの2対の水流路面突起23の近傍に位置している。なお、図9は、突合せディンプル24を通過する幅方向の切断線における、金属プレート80の断面図である。水流路面突起23は、図6に示されるように、第2ディンプル列96bの幅方向の両端の伝熱促進ディンプル96の近傍に配置されている。
図10は、図5のVII−VII線における、一対の金属プレート80から構成される水管20の断面図である。図10は、右側膨出部81および伝熱促進ディンプル96を通過する幅方向の切断線における、水管20の断面図である。一対の金属プレート80は、それらの周縁部84が互いに重なるように、重ね合わされる。重ね合わされた一対の金属プレート80は、半田付けおよびロウ付け等によって周縁部84同士が互いに接合される。これにより、一対の金属プレート80は、周縁部84においてシールされて、水管20が形成される。一対の金属プレート80の凹面部94は、水流路21を構成する。水流路21は、水管20の一対の右側開口部91および一対の左側開口部92と連通している。
図11は、図5のIX−IX線における、一対の金属プレート80から構成される水管20の断面図である。図11は、突合せディンプル24を通過する幅方向の切断線における、水管20の断面図である。水管20を構成する一対の金属プレート80は、上面視において、同じ位置にある2つのディンプル24をそれぞれ有している。一対の金属プレート80の突合せディンプル24は、水流路21において、その突起の先端面が互いに密着している。
(4)水管と冷媒管との積層構造
(4−1)熱交換器の平面構造
図12は、熱交換器10の平面図である。熱交換器10を上面視した場合、水管20および冷媒管40は、互いに重なっている。水管20の右側水管出入口部31および左側水管出入口部32は、冷媒管40の側方に位置している。冷媒管40の右側冷媒出入口分配管51および左側冷媒出入口分配管52は、冷媒管40の両端部において、冷媒管40に接続されている。
(4−2)熱交換器の製造工程
図13A〜13Fは、熱交換器10の製造工程の概略を示す。熱交換器10の製造工程は、主に、プレス加工工程、第1接合工程、第2接合工程、組立工程および最終接合工程とからなる。
プレス加工工程では、ステンレス鋼製の平板をプレス加工することで、図6に示される金属プレート80が成形される。プレス加工工程では、一度のプレス加工によって、ステンレス鋼製の平板が外周83に沿って打ち抜かれる。プレス加工工程では、同時に、右側開口部91、左側開口部92、凹面部94、開口凹部95、伝熱促進ディンプル96および水流路面突起23が形成される。
第1接合工程では、一対の金属プレート80が重ね合わされ、周縁部84同士が接合されて、水管20が形成される。図13Aは、第1接合部101において、周縁部84同士が接合された水管20の断面図である。第1接合部101では、半田付けおよびロウ付け等による接合が行われる。
第2接合工程では、複数の水管20が積層され、水管20同士が接合されて、水管20の接合体が形成される。また、第2接合工程では、最上段の水管20と出入口ポート34とが接合される。図13Bは、第2接合部102において、水管20同士、および、最上段の水管20と出入口ポート34とが接合された接合体の断面図である。第2接合部102では、半田付けおよびロウ付け等による接合が行われる。
組立工程では、水管20の接合体と、冷媒管40の接合体とが組立てられて、熱交換器10の組立体である熱交換器組立体10aが形成される。冷媒管40の接合体は、半田付けおよびロウ付け等によって、冷媒管40と冷媒出入口分配管50とが接合されて形成される。図13Cの右側に示される水管20の接合体と、図13Cの左側に示される冷媒管40の接合体とが組み合わされて、熱交換器組立体10aが形成される。
図13Dは、熱交換器組立体10aの部分的な斜視図である。図13Eは、水管20と冷媒管40とが積層している構造を表す、熱交換器組立体10aの断面図の一部である。水管20の水流路面22と、冷媒管40の冷媒流路面42との間には、水流路面22の水流路面突起23によって形成される隙間である流路間隙間70が存在する。水管20および冷媒管40の積層方向における、流路間隙間70の大きさは、水流路面突起23の高さと等しく、0.1mmである。また、図13Eに示されるように、水管20の水流路21では、一対の突合せディンプル24が、その先端面を密着させた状態で、互いに連結されている。
最終接合工程において、水管20の接合体と、冷媒管40の接合体とが一体的に接合されて、熱交換器10が形成される。図13Fは、超音波半田付け法による最終接合工程の概略図である。超音波半田付け法では、最初に、熱交換器組立体10aを、熔融した半田が貯留されている浸漬槽110に浸漬する。浸漬槽110には、超音波振動子111によって加振される振動板112が浸漬されている。振動板112の加振によって、熱交換器組立体10aの水管20と冷媒管40との接合部に存在する流路間隙間70に、熔融した半田が入り込む。これにより、水管20の水流路面22と、冷媒管40の冷媒流路面42とが接合される。なお、超音波半田付け法に用いられる半田は、アルミニウム−亜鉛系の半田、および、アルミニウム−スズ系の半田等である。
(4−3)水管出入口部の構造
水管20の右側水管出入口部31と左側水管出入口部32との接合部分の構造について説明する。図14は、右側水管出入口部31の周辺の構造を示す断面図である。左側水管出入口部32の周辺の構造は、右側水管出入口部31と同じであるため、説明を省略する。図14において、3つの水管20a,20b,20cは、積層方向に隣接している。
水管20aと水管20bとの間に冷媒管40aが挟み込まれている状態で、水管20aの右側開口部91と、水管20bの右側開口部91とは、第2接合部102において接合されている。水管20bと水管20cとの間に冷媒管40bが挟み込まれている状態で、水管20bの右側開口部91と、水管20cの右側開口部91とは、第2接合部102において接合されている。
(5)特徴
(5−1)
本実施形態の熱交換器10では、図11に示されるように、水管20cを構成する一対の金属プレート80は、水管20cの内部において、一対の突合せディンプル24によって互いに連結されている。熱交換器10の製造工程において、水管20の接合体と冷媒管40の接合体とが組立てられた熱交換器組立体10aは、水管20および冷媒管40の積層方向の力、すなわち、水管20の水流路面22に垂直な力が加えられて、クランプされる。熱交換器組立体10aをクランプする力は、水管20を構成する一対の金属プレート80の水流路面22を互いに接近させようとする。突合せディンプル24は、一対の金属プレート80を、水流路面22に垂直な方向に沿って連結している。すなわち、突合せディンプル24は、一対の水流路面22を互いに接近させようとする力に対抗する支柱としての機能を有している。従って、水流路面22に垂直な力が水管20に加えられても、突合せディンプル24によって、一対の金属プレート80の凹面部94の底面(水管20の水流路面22の反対側の面)が互いに接触して水流路21が閉塞することが抑制される。
また、この熱交換器10では、突合せディンプル24は、水流路面突起23の近傍に配置されている。具体的には、水流路面22の幅方向の両端部に一対の水流路面突起23が配置され、突合せディンプル24は、その一対の水流路面突起23を結ぶ線分の近傍に配置されている。熱交換器組立体10aをクランプする工程において、水管20の水流路面突起23は、冷媒管40の冷媒流路面42から力を受けるため、水管20を構成する一対の金属プレート80は、水流路面突起23の近傍において、特に、水流路面22に垂直な力によって変形しやすい。そのため、水流路面突起23の近傍に突合せディンプル24を配置することで、一対の金属プレート80の凹面部94の底面(水管20の水流路面22の反対側の面)が互いに接触して水流路21が閉塞することが、より効果的に抑制される。
(5−2)
本実施形態の熱交換器10では、水管20の水流路面22と、冷媒管40の冷媒流路面42との間には、水流路面22の水流路面突起23によって形成される隙間である流路間隙間70が存在する。すなわち、図13Dおよび図13Eに示される熱交換器組立体10aにおいて、水流路面22と冷媒流路面42とは、面接触により密着していない。そのため、熱交換器組立体10aを熔融した半田に浸漬して、超音波半田付け法によって水流路面22と冷媒流路面42とを接合する場合、流路間隙間70に熔融した半田が入り込みやすい。従って、この熱交換器10の製造工程では、水流路面22と冷媒流路面42との間に熔融した半田が行き渡りやすいので、水流路面22と冷媒流路面42とをより効果的に接合することができる。これにより、水管20と冷媒管40との間における熱伝達の効率が向上するので、熱交換器10の性能が向上する。また、超音波半田付け法によって、水流路面22と冷媒流路面42との接合を迅速に行うことができるので、熱交換器の製造に必要な時間を短縮することができる。
(5−3)
本実施形態の熱交換器10では、水管20の水流路面突起23は、水管20の長手方向に沿って、等間隔に配置されている。これにより、水管20と冷媒管40との間の流路間隙間70は、水管20の長手方向に沿って実質的に均一になっている。従って、超音波半田付け法によって水管20と冷媒管40とを接合する場合、水流路面22と冷媒流路面42との間の流路間隙間70に熔融した半田がより入り込みやすく、また、流路間隙間70に熔融した半田が均一に行き渡りやすい。
(5−4)
本実施形態の熱交換器10では、水管20の内表面に伝熱促進ディンプル96が形成されている。水流路21を流れる水が伝熱促進ディンプル96に衝突することで、水流路21において水の乱流が発生する。これにより、水流路21における水の平均通過時間が増加するので、水管20と冷媒管40との間の熱交換が促進される。従って、この熱交換器10では、熱交換の効率が向上する。
(5−5)
本実施形態の熱交換器10では、水管20を構成する金属プレート80は、プレス加工によって製造される。また、一度のプレス加工によって、同時に、右側開口部91、左側開口部92、凹面部94、開口凹部95、伝熱促進ディンプル96および水流路面突起23が形成される。従って、この熱交換器10の製造工程では、水管20を安価かつ迅速に製造することができる。
(5−6)
本実施形態の熱交換器10では、水管20と冷媒管40とが交互に積層されている。水管20の内部では、低圧の水が流れ、冷媒管40の内部では、高圧の二酸化炭素が流れる。冷媒管40は、複数の細い冷媒流路41を有している扁平多穴管であるので、高い耐圧性を有している。従って、この熱交換器10は、高圧流体と低圧流体との熱交換に適している。
(5−7)
本実施形態の熱交換器10では、水管20と冷媒管40とが交互に積層されている。水管20は、ステンレス鋼製であり、冷媒管40は、アルミニウム合金製である。そのため、水管20が腐食して水管20に穴が開いて水漏れしても、漏れた水が冷媒管40を腐食して冷媒流路41に浸入することがない。そのため、この熱交換器10では、水と二酸化炭素とが混合することが防止される。また、ステンレス鋼は熱伝導性が良いので、この熱交換器10は、水管20と冷媒管40との熱交換の効率を向上させることができる。
(6)変形例
(6−1)変形例A
本実施形態の熱交換器10では、水管20を構成する一対の金属プレート80のそれぞれは、2つの突合せディンプル24を有している。しかし、金属プレート80は、1つの突合せディンプル24を有していてもよく、3つ以上の突合せディンプル24を有していてもよい。また、突合せディンプル24が形成される位置も、水流路面突起23の近傍であれば、水流路面22の幅方向の中央部に限られない。
また、本実施形態の熱交換器10では、金属プレート80に形成される2つの突合せディンプル24は、水流路面22の幅方向の中央部に配置されており、水流路面22の長手方向に沿って1列に配置されている。しかし、金属プレート80に形成される突合せディンプル24は、水流路面22の長手方向に沿って複数列に配置されてもよい。
図15は、本変形例の一例である金属プレート180の平面図である。この金属プレート180では、4つの突合せディンプル124が、水流路面22の長手方向に沿って、2列に形成されている。各列にある2つの突合せディンプル124は、本実施形態の金属プレート80に形成される突合せディンプル24と、水流路面22の長手方向おいてほぼ同じ位置に配置されている。この金属プレート180により形成される水管20は、本実施形態の水管20と比べて、より多くの突合せディンプル124を有するので、一対の水流路面22を互いに接近させようとする力に対抗する効果が、より大きい。従って、この金属プレート180により形成される水管20を備える熱交換器10では、水管20の一対の金属プレート180が互いに接触して水流路21が閉塞することが、より効果的に抑制される。
(6−2)変形例B
本実施形態の熱交換器10では、水管20の水流路面突起23は、水管20の長手方向に沿って、等間隔に配置されている。しかし、水管20の水流路面突起23は、水管20の長手方向に沿って、等間隔に配置されていなくてもよい。例えば、図16に示されるように、金属プレート80に形成される水流路面突起23の間隔に関して、水管20の長手方向の端部における間隔よりも、水管20の長手方向の中央部における間隔の方が、短くなっていてもよい。熱交換器10において、水管20の長手方向の中央部は、水管20および冷媒管40の積層方向の力に対して弱い部分である。そのため、熱交換器10の長期間の使用によって、流路間隙間70は、水管20の長手方向の中央部において、特に小さくなりやすい。そのため、水管20の長手方向の中央部において、水流路面突起23の間隔を短くして積層方向の力に対する強度を向上させることで、水管20の長手方向に沿って流路間隙間70が不均一になることが抑制される。
例えば、熱交換器10が非常に長い水管20を備える場合、水管20の長手方向の中央部において流路間隙間70が小さくなりやすい。この場合、水管20の長手方向の両端部よりも、水管20の長手方向の中央部に、より多くの水流路面突起23を設けることで、水管20の長手方向に沿って流路間隙間70が均一になりやすい。従って、本変形例では、水管20の水流路面22と、冷媒管40の冷媒流路面42とをより効果的に接合することができる。
(6−3)変形例C
本実施形態の熱交換器10では、水管20の水流路面22に形成される水流路面突起23の高さは、0.1mmである。しかし、水流路面突起23の高さは、0.05mm〜0.4mmの範囲内であってもよい。すなわち、水管20の水流路面22と、冷媒管40の冷媒流路面42との間の流路間隙間70の大きさは、0.05mm〜0.4mmであってもよい。流路間隙間70の大きさは、水管20および冷媒管40の材質および寸法等に応じて、適宜に変更することができる。
例えば、熱交換器10が非常に長い水管20を備える場合、水管20の長手方向の中央部において流路間隙間70が小さくなりやすい。この場合、水流路面突起23を高くすることで、水管20の長手方向の中央部においても、所定の流路間隙間70を確保することができる。従って、本変形例では、水管20の水流路面22と、冷媒管40の冷媒流路面42とをより効果的に接合することができる。
(6−4)変形例D
本実施形態の熱交換器10では、水管20の水流路面22に、複数の伝熱促進ディンプル96が形成されている。しかし、水管20の水流路面22に、例えば、シェブロン形状の窪みが形成されてもよく、また、水管20の長手方向に対して所定の角度を有する直線状の窪みが形成されてもよい。これらの窪みは、伝熱促進ディンプル96と同様に、水流路21において水の乱流が発生させる効果を有する。従って、本変形例においても、水管20と冷媒管40との間の熱交換が促進され、熱交換器10の熱交換の効率が向上する。
本発明に係る熱交換器、および、熱交換器の製造方法では、超音波半田付け法による組立て時において、熱交換される流体が流れる流路間に半田が入り込みやすい。
10 熱交換器
10a 熱交換器組立体(組立体)
20 水管(第1流体流路)
22 水流路面(第1流路面)
23 水流路面突起(第1流路面外側突起)
24 突合せディンプル(第1流路面内側突起)
40 冷媒管(第2流体流路)
96 伝熱促進ディンプル
特開2012−17900号公報

Claims (7)

  1. 第1流体が流れる第1流体流路(20)と、第2流体が流れる第2流体流路(40)とが交互に積層され、前記第1流体と前記第2流体とを熱交換させる熱交換器であって、
    前記第1流体流路は、前記第2流体流路に接合される面である一対の第1流路面(22)を有し、かつ、前記第1流路面に形成され前記第2流体流路に向かって突出する複数の第1流路面外側突起(23)を有し、かつ、前記第1流路面に形成され一対の前記第1流路面を部分的に連結する第1流路面内側突起(24)を有し、
    前記第1流路面内側突起は、前記第1流路面外側突起の近傍に配置されている、
    熱交換器(10)。
  2. 第1流体が流れる第1流体流路(20)と、第2流体が流れる第2流体流路(40)とが交互に積層され、前記第1流体と前記第2流体とを熱交換させる熱交換器であって、
    前記第1流体流路は、前記第2流体流路に接合される面である一対の第1流路面(22)を有し、かつ、前記第1流路面に形成され前記第2流体流路に向かって突出する複数の第1流路面外側突起(23)を有し、かつ、前記第1流路面に形成され一対の前記第1流路面を部分的に連結する第1流路面内側突起(24)を有し、
    前記第1流路面外側突起は、前記第1流路面内において前記第1流路面の長手方向に直交する方向である幅方向の両端部に配置され、
    前記第1流路面内側突起は、前記第1流路面の前記幅方向の両端部に配置される一対の前記第1流路面外側突起を結ぶ線分の近傍に配置されている、
    熱交換器(10)。
  3. 前記第1流路面外側突起は、前記第1流路面の前記幅方向の両端部において、前記第1流路面の長手方向に沿って等間隔に配置されている、
    請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記第1流路面内側突起は、前記第1流路面内において前記第1流路面の長手方向に直交する方向の中央部に配置されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の熱交換器。
  5. 前記第2流体流路は、扁平多穴管である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の熱交換器。
  6. 第1流体が流れる第1流体流路(20)と、第2流体が流れる第2流体流路(40)とが交互に積層され、前記第1流体と前記第2流体とを熱交換させる熱交換器の製造方法であって、
    前記第1流体流路と前記第2流体流路とを交互に積層して組立体(10a)を組立てる組立工程と、
    前記第1流体流路および前記第2流体流路の積層方向に沿って、前記組立体をクランプするクランプ工程と、
    前記組立体がクランプされた状態で、前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接合する接合工程と、
    を備え、
    前記第1流体流路は、前記第2流体流路に接合される面である一対の第1流路面(22)を有し、かつ、前記第1流路面に形成され前記第2流体流路に向かって突出する複数の第1流路面外側突起(23)を有し、かつ、前記第1流路面に形成され一対の前記第1流路面を部分的に連結する第1流路面内側突起(24)を有し、
    前記第1流路面内側突起は、前記第1流路面外側突起の近傍に配置されている、
    熱交換器の製造方法。
  7. 第1流体が流れる第1流体流路(20)と、第2流体が流れる第2流体流路(40)とが交互に積層され、前記第1流体と前記第2流体とを熱交換させる熱交換器の製造方法であって、
    前記第1流体流路と前記第2流体流路とを交互に積層して組立体(10a)を組立てる組立工程と、
    前記第1流体流路および前記第2流体流路の積層方向に沿って、前記組立体をクランプするクランプ工程と、
    前記組立体がクランプされた状態で、前記第1流体流路と前記第2流体流路とを接合する接合工程と、
    を備え、
    前記第1流体流路は、前記第2流体流路に接合される面である一対の第1流路面(22)を有し、かつ、前記第1流路面に形成され前記第2流体流路に向かって突出する複数の第1流路面外側突起(23)を有し、かつ、前記第1流路面に形成され一対の前記第1流路面を部分的に連結する第1流路面内側突起(24)を有し、
    前記第1流路面外側突起は、前記第1流路面内において前記第1流路面の長手方向に直交する方向である幅方向の両端部に配置され、
    前記第1流路面内側突起は、前記第1流路面の前記幅方向の両端部に配置される一対の前記第1流路面外側突起を結ぶ線分の近傍に配置されている、
    熱交換器の製造方法。
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