JP2014066193A - エンジン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シリンダヘッドカバーの天井壁の下方にブリーザプレート3が取り付けられ、天井壁とブリーザプレート3との間がブリーザ室4とされ、ブリーザプレート3の端部5と端部5に対向する立壁との間がブローバイガス入口7とされたエンジンにおいて、上記ブリーザプレート3の端部5に上向きに突出した複数の突出片8・8が形成され、隣合う突出片8・8同士の間がブローバイガス9の通過隙間10とされている。突出片は立壁側に突出したものであってもよいし、隆起部を代用してもよい。
【選択図】 図1
Description
この種のブリーザ装置によれば、ブリーザ室でブローバイガスのオイル分離を行うことができる利点がある。
しかし、この従来技術では、ブローバイガス入口で、シリンダヘッドカバーにブリーザプレートとは別部品の邪魔板が取り付けられているため、問題がある。
ブローバイガス入口で、シリンダヘッドカバーにブリーザプレートとは別部品の邪魔板が取り付けられているため、シリンダヘッドカバーへのブリーザプレートと邪魔板の組み付け時に、これらの位置関係を調節する必要があり、ブリーザ装置の組み立てが繁雑になる。
請求項1から請求項3に共通する発明特定事項は、次の通りである。
図2に例示するように、シリンダヘッドカバー(1)の天井壁(2)の下方にブリーザプレート(3)が取り付けられ、天井壁(2)とブリーザプレート(3)との間がブリーザ室(4)とされ、ブリーザプレート(3)の端部(5)と端部(5)と対向する立壁(6)との間がブローバイガス入口(7)とされたエンジン。
請求項1に係る発明に固有の発明特定事項は、次の通りである。
図1(A)(B)に例示するように、上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に上向きに突出した複数の突出片(8)(8)が形成され、隣合う突出片(8)(8)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされている、ことを特徴とするエンジン。
請求項2に係る発明に固有の発明特定事項は、次の通りである。
図4に例示するように、上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に立壁(6)に向けて突出した複数の突出片(11)(11)が形成され、隣合う突出片(11)(11)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされている、ことを特徴とするエンジン。
請求項3に係る発明に固有の発明特定事項は、次の通りである。
図5に例示するように、上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に上向きに隆起する複数の隆起部(12)(12)が形成され、隣合う隆起部(12)(12)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされている、ことを特徴とするエンジン。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 ブリーザ装置の組み立てが容易になる。
図1(A)(B)に例示するように、上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に上向きに突出した複数の突出片(8)(8)が形成され、隣合う突出片(8)(8)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされているので、ブリーザ室(4)の入口で突出片(8)(8)によるオイル分離が行われる。この突出片(8)(8)はブリーザプレート(3)に形成されているので、ブリーザプレート(3)と別にシリンダヘッドカバー(1)に取り付ける必要はなく、ブリーザプレート(3)との位置調節も必要ないため、ブリーザ装置の組み立てが容易になる。
ブリーザ室(4)の入口で突出片(8)(8)によるオイル分離が行われる理由は、突出片(8)(8)の下流でブローバイガス(9)のカルマン渦が発生し、ブリーザプレート(3)上面へのブローバイガス(9)の接触が促進され、ブローバイガス(9)に含まれるオイルミストがブリーザプレート(3)上面で凝縮するためと推定される。
請求項2に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 ブリーザ装置の組み立てが容易になる。
図4に例示するように、上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に立壁(6)に向けて突出した複数の突出片(11)(11)が形成され、隣合う突出片(11)(11)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされているので、ブリーザ室(4)の入口で突出片(11)(11)によるオイル分離が行われる。この突出片(11)(11)はブリーザプレート(3)に形成されているので、ブリーザプレート(3)と別にシリンダヘッドカバー(1)に取り付ける必要はなく、ブリーザプレート(3)との位置調節も必要ないため、ブリーザ装置の組み立てが容易になる。
ブリーザ室(4)の入口で突出片(11)(11)によるオイル分離が行われる理由は、突出片(11)(11)の下流でブローバイガス(9)のカルマン渦が発生し、ブリーザプレート(3)上面へのブローバイガス(9)の接触が促進され、ブローバイガス(9)に含まれるオイルミストがブリーザプレート(3)上面で凝縮するためと推定される。
請求項2に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 ブリーザ装置の組み立てが容易になる。
図5に例示するように、上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に上向きに隆起する複数の隆起部(12)(12)が形成され、隣合う隆起部(12)(12)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされているので、ブリーザ室(4)の入口で隆起部(12)(12)によるオイル分離が行われる。この隆起部(12)(12)はブリーザプレート(3)に形成されているので、ブリーザプレート(3)と別にシリンダヘッドカバー(1)に取り付ける必要はなく、ブリーザプレート(3)との位置調節も必要ないため、ブリーザ装置の組み立てが容易になる。
ブリーザ室(4)の入口で隆起部(12)(12)によるオイル分離が行われる理由は、隆起部(12)(12)の下流でブローバイガス(9)のカルマン渦が発生し、ブリーザプレート(3)上面へのブローバイガス(9)の接触が促進され、ブローバイガス(9)に含まれるオイルミストがブリーザプレート(3)上面で凝縮するためと推定される。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ブリーザ装置の組み立てが容易になる。
図2に例示するように、シリンダヘッドカバー(1)の天井壁部分(13)がブリーザ室(4)に突出する湾曲部(13a)とされ、ブリーザ室(4)を通過するブローバイガス(9)が湾曲部(13a)に衝突するようになっているので、湾曲部(13a)にブローバイガス(9)が衝突し、ブローバイガス(9)に含まれるオイルミストが湾曲部(13a)の表面で凝縮し、オイル分離が行われる。この湾曲部(13a)はシリンダヘッドカバー(1)の一部であるため、新たな組み付けは必要なく、ブリーザ装置の組み立てが容易になる。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 エンジンの全高を低くすることができる。
図2に例示するように、湾曲部(13a)の上側に形成される窪み(14)に過給パイプ(15)の下側部が進入しているので、過給パイプ(15)を低く配置することができ、エンジンの全高を低くすることができる。
図3に示すように、このエンジンは、シリンダブロック(16)の上部にシリンダヘッド(17)が組み付けられ、シリンダヘッド(17)の上部にシリンダヘッドカバー(1)が組み付けられ、シリンダヘッド(17)の横一側に吸気マニホルド(18)が組み付けられ、シリンダヘッド(17)の横他側に排気マニホルド(19)が組み付けられている。シリンダヘッド(17)には渦室(36)が形成されている。シリンダヘッドカバー(1)内には吸気バルブ(図外)や排気バルブ(20)を連動するロッカアーム(21)が収容されている。
図2に示すように、ブローバイガス出口(24)には閉弁側に付勢されたダイヤフラム式のブリーザ弁(25)が配置され、ブリーザ弁(25)の調圧機能により、クランク室(図外)の内圧が調圧されるとともに、ブリーザ弁(25)の絞り抵抗により、ブローバイガス(9)のオイル分離がなされる。
ブリーザプレート(3)は板金製で、打ち抜いた板金素材の端部に凹凸を形成しておき、突部を上向きに折り曲げて、突出片(8)(8)を形成している。突出片(8)は方形に形成されているが、三角形その他の形状であってもよい。
図1(B)に示すブリーザプレートの変形例では、ブリーザプレート(3)はダイカスト製で、金型成型により突出片(8)(8)を形成している。
ブリーザ室(4)の途中で、湾曲部(13a)に衝突したブローバイガス(9)に含まれるオイルミストは湾曲部(13a)の表面で凝縮し、凝縮オイル(26)はブリーザプレート(3)上に落下し、ブローバイガス入口(7)からシリンダヘッド(17)上に戻される。
図3に示すように、排気マニホルド(19)の上部に過給機(27)が配置され、過給機(27)の過給空気出口部(28)と吸気マニホルド(18)の過給空気入口部(29)とがシリンダヘッドカバー(1)の上方を横断した過給パイプ(15)で連通している。
他の構成は、第1実施形態と同じであり、図4中、第1実施形態と同一の要素には、図1と同一の符号を付しておく。
他の構成は、第1実施形態と同じであり、図5中、第1実施形態と同一の要素には、図1と同一の符号を付しておく。
(2) 天井壁
(3) ブリーザプレート
(4) ブリーザ室
(5) 端部
(6) 立壁
(7) ブローバイガス入口
(8) 突出片
(9) ブローバイガス
(10) 通過隙間
(11) 突出片
(12) 隆起部
(13) 天井壁部分
(13a) 湾曲部
(14) 窪み
(15) 過給パイプ
Claims (5)
- シリンダヘッドカバー(1)の天井壁(2)の下方にブリーザプレート(3)が取り付けられ、天井壁(2)とブリーザプレート(3)との間がブリーザ室(4)とされ、ブリーザプレート(3)の端部(5)と端部(5)に対向する立壁(6)との間がブローバイガス入口(7)とされたエンジンにおいて、
上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に上向きに突出した複数の突出片(8)(8)が形成され、隣合う突出片(8)(8)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされている、ことを特徴とするエンジン。 - シリンダヘッドカバー(1)の天井壁(2)の下方にブリーザプレート(3)が取り付けられ、天井壁(2)とブリーザプレート(3)との間がブリーザ室(4)とされ、ブリーザプレート(3)の端部(5)と端部(5)に対向する立壁(6)との間がブローバイガス入口(7)とされたエンジンにおいて、
上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に、端部(5)の延長方向にある対向壁(6)に向けて突出した複数の突出片(11)(11)が形成され、隣合う突出片(11)(11)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされている、ことを特徴とするエンジン。 - シリンダヘッドカバー(1)の天井壁(2)の下方にブリーザプレート(3)が取り付けられ、天井壁(2)とブリーザプレート(3)との間がブリーザ室(4)とされ、ブリーザプレート(3)の端部(5)と端部(5)に対向する立壁(6)との間がブローバイガス入口(7)とされたエンジンにおいて、
上記ブリーザプレート(3)の端部(5)に上向きに隆起する複数の隆起部(12)(12)が形成され、隣合う隆起部(12)(12)同士の間がブローバイガス(9)の通過隙間(10)とされている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載したエンジンにおいて、
シリンダヘッドカバー(1)の天井壁部分(13)がブリーザ室(4)に突出する湾曲部(13a)とされ、ブリーザ室(4)を通過するブローバイガス(9)が湾曲部(13a)に衝突するようになっている、ことを特徴とするエンジン。 - 請求項4に記載したエンジンにおいて、
湾曲部(13a)の上側に形成される窪み(14)に過給パイプ(15)の下側部が進入している、ことを特徴とするエンジン。
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