JP2014066067A - 開口部装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】枠体の枠部材や障子の框部材側の構成によってパネル体における防火性能を所定の水準で確保することのできる開口部装置を提供する。
【解決手段】建物開口部に設けられる枠体1または該枠体1内に納められた框体3内にパネル体4を設け、枠体1の枠部材または障子2の框部材21は、パネル体4を保持するパネル体保持溝21bと、加熱時にパネル体4の周縁部に向かって発泡する加熱発泡材21gとを有し、加熱発泡材21gは、パネル体保持溝21bを構成する枠部材または框部材21の少なくとも近傍に設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物開口部に設けられる枠体または障子にパネル体を納めてなる開口部装置に関し、特に枠体または障子内に納めるパネル体について火災発生時に移動を抑制する開口部装置に関する。
建物開口部に設けられる枠体または障子に、ガラス板などのパネル体を納めた開口部装置におけるパネル体の固定構造の一つとして、枠体の枠部材または障子の框部材の内周面にパネル体保持溝を形成し、パネル体の周縁部をパネル体保持溝に飲み込ませて固定したものが知られている。この場合、パネル体保持溝の開口部とパネル体の間にはシール材が設けられて、気密性を確保するようにしている。
かかるパネル体の固定構造を有する開口部装置において、防火性能を確保することが求められている。火災が発生して開口部装置が高温に晒されると、シール材が軟化あるいは欠落し、また、アルミ材からなる枠部材または框部材が溶融あるいは変形するため、パネル体に対する保持が十分ではなくなり、パネル体が移動することでパネル体保持溝に隙間を生じる可能性がある。これを防止するため、パネル体保持溝に飲み込まれるパネル体の周縁部に加熱発泡材を設け、この加熱発泡材が火災発生時に発泡し体積が膨張することにより、パネル体保持溝の空間を充填するものがあった。このような開口部装置としては例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開平9−165975号公報
パネル体の周縁部に加熱発泡材を貼付する従来の開口部装置では、枠部材または框部材から離れた位置であるパネル体の周縁部に加熱発泡材が貼付されているため、加熱発泡材が枠部材または框部材から離れている上、放射熱によって加熱発泡材が発泡することとなる。そのため、加熱発泡材が発泡する時点では、枠部材または框部材と接しているシール材は既に剥離してしまい、パネル体と枠部材または框部材との間に隙間を生じてしまう可能性があった。この隙間を火熱が通過して延焼の原因となり得るという問題があった。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、火災発生時に加熱発泡材を確実に発泡させてパネル体と枠部材または框部材の間に隙間を生じさせることを防止した開口部装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る開口部装置は、建物開口部に設けられる枠体または該枠体内に納められた框体内にパネル体を設けた開口部装置において、
前記枠体の枠部材または前記框体の框部材は、前記パネル体を保持するパネル保持溝と、加熱時に前記パネル体の周縁部に向かって発泡する加熱発泡材とを有し、
前記加熱発泡材は、前記パネル体保持溝を構成する前記枠部材または框部材の少なくとも近傍に設けられることを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、熱伝導率の高い枠部材または框部材に加熱発泡材が配置されるため、火災発生時には加熱発泡材が早期に発泡してパネル体の周縁部を囲むように塞ぐことができる。
また、請求項2の発明に係る開口部装置は、前記パネル体は、前記パネル体保持溝にシール材を介して支持され、前記加熱発泡材は、前記シール材が前記パネル体と前記パネル体保持溝との間から剥離する前に発泡し前記パネル体の周縁部を囲むことを特徴として構成されている。
請求項2に係る発明によれば、シール材が剥離する前に加熱発泡材が発泡し、確実にパネル体と枠部材または框部材の間の隙間を塞ぐことができる。
さらに、請求項3の発明に係る開口部装置は、前記パネル体保持溝に保持されるパネル体は、室外側パネル体と室内側パネル体を備えてなることを特徴として構成されている。
請求項3に係る発明によれば、複層ガラスからなるパネル体においても、火災発生時に加熱発泡材によりパネル体の周縁部を囲んで、パネル体と枠部材または框部材との間の隙間を塞ぐことができる。
さらにまた、請求項4の発明に係る開口部装置は、前記パネル体の周縁部には、シール材と、該シール材よりも前記パネル保持溝側に設けられる受け部材とを有し、該受け部材により前記加熱発泡材のパネル面方向への発泡を規制し、前記パネル体の周縁部を囲ませることを特徴として構成されている。
請求項4に係る発明によれば、加熱発泡材の発泡範囲が規制されるので、より発泡した加熱発泡材を高密度に保つことができ、パネル体の周縁部を確実に保持することができる。
さらに、請求項5の発明に係る開口部装置は、前記パネル体保持溝には前記受け部材を支持する支持部が形成されることを特徴として構成されている。
請求項5に係る発明によれば、火災発生時にシール材がパネル体保持溝の受け部材より内側まで入り込むことを防止することができる。
さらにまた、請求項6の発明に係る開口部装置は、前記加熱発泡材は前記パネル体保持溝の底壁に配置されることを特徴として構成されている。
請求項6に係る発明によれば、加熱発泡材をパネル体の端面と対向させることになり、パネル体に向かって確実に発泡させることができる。
そして、請求項7の発明に係る開口部装置は、前記加熱発泡材は前記パネル体保持溝の内壁面に対して締結固定されることを特徴として構成されている。
請求項7に係る発明によれば、加熱発泡材の固定に粘着テープを用いなくてもよいので、経年劣化による加熱発泡材の脱落を防止できる。
また、請求項8の発明に係る開口部装置は、前記パネル体保持溝の内壁面には、前記加熱発泡材を保持する保持部が形成されることを特徴として構成されている。
請求項8に係る発明によれば、加熱発泡材の固定に粘着テープを用いなくてもよいので、経年劣化による加熱発泡材の脱落を防止できる。
本発明に係る開口部装置によれば、パネル体の保持状態が維持されている間に加熱発泡材が発泡してパネル体の周縁部を囲むことができ、パネル体と枠部材または框部材との間に生じる隙間を確実に塞ぐことができる。
第1の実施形態におけるサッシの縦断面図である。 第1の実施形態におけるサッシの横断面図である。 図1のうち下框付近の拡大図である。 火災発生時の状態における下框付近の拡大縦断面図である。 第2の実施形態におけるサッシの縦断面図である。 第2の実施形態におけるサッシの横断面図である。 第3の実施形態におけるサッシの縦断面図である。 第3の実施形態におけるサッシの横断面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には第1の実施形態におけるサッシの縦断面図を、図2には第1の実施形態におけるサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12,12を方形状に枠組みしてなる枠体1内に障子2を開閉自在に納めてなるものである。このサッシは、障子2が一方の縦辺側を軸に室外側に向かって開放自在な縦辷り出し窓として構成されている。
障子2は、上框20と下框21及び左右の縦框22,22を方形状に框組みしてなる框体3内に、ガラス板からなるパネル体4を納めて構成されている。上枠10の内周面10aと上框20の外周面20a間と、下枠11の内周面11aと下框21の外周面21a間には、それぞれアーム部材5が設けられており、障子2を支持すると共に枠体1に対して開閉自在としている。障子2の框体3には、図2に示すようにハンドル6が設けられており、開閉操作及び障子2の枠体1に対するロック操作を行うことができるようになっている。
上枠10の内周面10aには、内周側に向かって突出し上框20の室内側面と対向する室内起立面10bが形成され、その先端部には上框20の室内側面に当接する気密材10cが設けられている。下枠11の内周面には、内周側に向かって突出し下框21の室内側面と対向する室内起立面11bが形成され、その先端部には下框21の室内側面に当接する気密材11cが設けられている。縦枠12の内周面には、内周側に向かって突出し縦框22の室内側面と対向する室内起立面12bが形成され、その先端部には縦框22の室内側面に当接する気密材12cが設けられている。
上框20の内周側には、パネル体4の上辺周縁部を納める凹状のパネル体保持溝20bが形成されている。下框21の内周側には、パネル体4の下辺周縁部を納める凹状のパネル体保持溝21bが形成されている。縦框22の内周側には、パネル体4の縦辺周縁部を納める凹状のパネル体保持溝22bが形成されている。
パネル体保持溝内の構成について詳細に説明する。図3には、図1のうち下框21付近の拡大図を示している。パネル体4の下辺周縁部は、パネル体保持溝21bの開口部21cより奥側まで挿入されており、パネル体4の室内側面4aと室外側面4b及び端面4cの三面がパネル体保持溝21b内に露出している。
パネル体4を構成するガラス板は、室内外二枚の単板ガラスをシール部4dで一体化してなる複層ガラスである。シール部4dは、シリコン系の材料によって構成されている。また、パネル体4の下辺は、パネル体保持溝21bの底壁に配置されるセッティングブロック21h上に載置されている。セッティングブロック21hは、下框21の長手方向には短く、複数箇所に設けられる。
パネル体保持溝21bの開口部21cには、パネル体4との間にシール材21eが設けられる。また、パネル体保持溝21bのシール材21eより奥側には、シール材21eを受ける受け部材21fが設けられる。受け部材21fは、例えば円形状または四角形状の断面を有するセラミック製の不燃材からなり、下框21の長手方向に沿って設けられることで、シール材21eを設ける際にこのシール材21eがパネル体保持溝21b内に侵入しないようにしている。
パネル体保持溝21bには、受け部材21fを下方から支持する支持片21dが形成されている。支持片21dは、受け部材21fがパネル体保持溝21bの奥側に入り込まないようにしている。パネル体4は、パネル体保持溝21bにおいてシール材21e及び受け部材21fよりもさらに奥側まで挿入されていることで、前述のように室内側面4aと室外側面4b及び端面4cがパネル体保持溝21b内に露出している。
パネル体保持溝21bの内壁面を構成する底壁には、加熱発泡材21gが配置される。加熱発泡材21gはシート状からなり、約200℃で面方向に発泡し、体積が数十倍に増加するものである。加熱発泡材21gは、パネル体保持溝21bの長手方向に沿って設けられ、例えば、両面テープによって底壁に固定する他、底壁に載置させてもよい。また、パネル体保持溝21bの底壁には、浸入した水を排水するための水抜き孔21kが形成されている。
火災が発生してサッシが高温に晒されると、パネル体4を保持するシール材21eは、約400〜500℃で収縮してパネル体保持溝21bから剥離し、自重により脱落するため、パネル体4と枠体1との間に隙間を生じる上、そのままではパネル体4の支持が失われてしまうが、これに代わって加熱発泡材21gが発泡して体積増加することにより、パネル体4の支持状態を維持する。なお、シール材21eが溶融する場合も同様である。図4には、火災発生時の状態における下框21付近の拡大縦断面図を示している。
図4に示すように、火災発生時にはシール材21eが失われる。このとき、加熱発泡材21gはパネル体保持溝21b内を充填するように発泡する。このため、パネル体保持溝21b内に室内側面4aと室外側面4b及び端面4cが露出するパネル体4は、これら三面が加熱発泡材21gによって保持された状態となる。これにより、パネル体4の支持状態が維持されるので、パネル体4とパネル体保持溝21bの間に隙間が生じることを防止することができる。障子2は框体3とパネル体4によって構成されているが、框体3側の構成により、パネル体4の施工状態によらず確実に防火性能を確保することができる。
火災発生時には加熱発泡材21gがパネル体保持溝21b内を充填することにより、パネル体保持溝21bの水抜き孔21も塞ぐことができるので、火災発生時において水抜き孔21により障子2の室内外が連通した状態となることを防止することができる。また、ガラスエッジの二次シールから発生するシリコン系の可燃ガスやセッティングブロックから発生するEPDM・PVC等の可燃性ガス等の発生を防止することができる。
この構成によれば、パネル体4の破損も防止することができる。パネル体4を構成するガラス板は、局所的な温度差が生じることによって割れてしまう可能性がある。パネル体4を構成するシール部4dは、前述のようにシリコン系の材料からなり、高温に晒されると可燃性のガスを発生させるから、パネル体4が破損するとその隙間から可燃性ガスを室内側に侵入させるおそれがある。
サッシが図1に示すように室外側から高温に晒されると、パネル体4のうち開口部21cからパネル体保持溝21bの外部に露出する部分の温度は大きく上昇する。一方で、パネル体4のうちパネル体保持溝21b内に露出する部分は、金属材からなる下框21に囲まれているので、温度上昇が小さく、パネル体保持溝21bの外部に露出する部分との温度差が大きくなる。しかし、加熱発泡材21gが発泡してパネル体保持溝21b内を充填することにより、下框21からの熱が加熱発泡材21gを介してパネル体4の縁部に伝わるので、温度差を小さくすることができる。これにより、パネル体4の破損を防止することができる。なお、サッシが図1とは逆に室内側から高温に晒された場合も同様である。
また、パネル体4は複層ガラスであり、いずれもガラス板からなる室外側パネル体と室内側パネル体とが二次シール材を介して室内外に対向配置されている。室外側からの加熱を想定して、加熱面となる室外側パネル体を耐熱性の高い網入りガラスとし、非加熱面となる室内側パネル体を、反射膜を有する低放射ガラスとした場合、室外側パネル体は加熱される上に、非加熱面側の低放射ガラスからの反射によって、より高温になりやすい。
このとき、網入りガラスはひび割れはするものの、網を有していることで崩落はしないため、室外側パネル体と室内側パネル体の間の二次シール材が高温により剥離すると、両者の拘束が外れ、室外側パネル体の中央部では面方向に大きく変形するため、框部材が大きく変形して、パネル体4を支持できなくなる。これに対し、加熱発泡材21gが発泡することで、パネル体4の支持状態を維持すると共に、框部材とパネル体4の間に生じる隙間を塞ぐことができる。なお、加熱面側も低放射ガラスであった場合にあっても、加熱面側の低放射ガラスはひび割れが生じるだけで崩落しないため、同様の問題を生じるのに対し、加熱発泡材21gでパネル体4の支持及び隙間の閉塞をなすことができる。
上框20においても、下框21と同様に構成されている。図1に示すように、パネル体4の上辺周縁部は、上框20のパネル体保持溝20b内に室内側面4aと室外側面4b及び端面4cが露出しており、パネル体4とパネル体保持溝20bの間にはシール材20dと受け部材20eが設けられ、受け部材20eの奥側には支持片20cが形成されている。
パネル体保持溝20bの内壁面を構成する側壁には、ポケット状の保持部20fが形成されており、この保持部20fと支持片20cとで加熱発泡材20gが保持固定されている。加熱発泡材20gは、下框21の加熱発泡材21gと同様、火災発生時にはパネル体保持溝20b内を充填することができる。この構成により、火災発生時には加熱発泡材20gによってパネル体4のパネル体保持溝20b内に露出した周縁部を保持することができ、前述と同様の効果を得ることができる。
縦框22においても、下框21と同様に構成されている。図2に示すように、パネル体4の縦辺周縁部は、縦框22のパネル体保持溝22b内に室内側面4aと室外側面4b及び端面4cが露出しており、パネル体4とパネル体保持溝22bの間にはシール材22dと受け部材22eが設けられ、受け部材22eの奥側には支持片22cが形成されている。
パネル体保持溝22bの内壁面を構成する底壁には、例えば、加熱発泡材22fがネジ止め、もしくはリベット止め固定されている。加熱発泡材22fは、下框21の加熱発泡材21gと同様、火災発生時にはパネル体保持溝22b内を充填することができる。この構成により、火災発生時には加熱発泡材22fがパネル体4の周縁部に向かって面方向に膨張して凹形状となり、パネル体4のパネル体保持溝22b内に露出した周縁部を保持することができ、前述と同様の効果を得ることができる。
上框20では、加熱発泡材20gが保持部20fによって物理的に保持固定されていることにより、また、縦框22では、加熱発泡材22fがネジ止めによって物理的に固定されていることにより、加熱発泡材20g,22fの固定に両面テープを用いる必要がない。特に、上框20や縦框22では、加熱発泡材20g,22fが固定なしで位置を維持できないが、両面テープは経年劣化により粘着力が低下するため、加熱発泡材20g,22fが落下する可能性があった。これに対し、加熱発泡材20g,22fを粘着力以外の物理的手段によって固定するようにしたので、落下を防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5には第2の実施形態におけるサッシの縦断面図を、図6には第2の実施形態におけるサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、上枠40と下枠41及び左右の縦枠42,42を方形状に枠組みしてなる枠体30内にガラス板からなるパネル体31を納めてなる嵌め殺しサッシである。
嵌め殺しサッシにおいては、枠体1を構成する各枠材に、第1の実施形態における框体3の各框材の構成が形成されている。上枠40の内周面にはパネル体保持溝40aが、下枠41の内周面にはパネル体保持溝41aが、縦枠42の内周面にはパネル体保持溝42aが、それぞれ形成されている。パネル体31の周縁部は、上枠40のパネル体保持溝40aと下枠41のパネル体保持溝41aと縦枠42のパネル体保持溝42a内に、それぞれ室内側面31aと室外側面31b及び端面31cが露出している。
上枠40において、パネル体31とパネル体保持溝40aの間にはシール材40cと受け部材40dが設けられ、パネル体保持溝40aには支持片40bが形成されている。下枠41において、パネル体31とパネル体保持溝41aの間にはシール材41cと受け部材41dが設けられ、パネル体保持溝41aには支持片41bが形成されている。縦枠42も、パネル体31とパネル体保持溝42aの間にはシール材42cと受け部材42dが設けられ、パネル体保持溝42aには支持片42bが形成されている。
かかる構成において、上枠40のパネル体保持溝40aを構成する底壁には、加熱発泡材40eがネジ止め固定されている。また、下枠41のパネル体保持溝41aを構成する底壁には、加熱発泡材41eがネジ止め固定されている。さらに、縦枠42のパネル体保持溝42aを構成する底壁には、加熱発泡材42eがネジ止め固定されている。
このように、嵌め殺しサッシにおいては、枠体1を構成する各枠材に形成されたパネル体保持溝にパネル体31の室内側面31aと室外側面31b及び端面31cが露出し、パネル体保持溝内に加熱発泡材を設けたことにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、下枠41のパネル体保持溝41aには、水抜き孔41fが形成されているが、火災発生時にはこれも加熱発泡材41eで塞ぐことができる。さらには、下枠41には室内側に生じた結露水を外部に排水するために排水弁41gが設けられているが、火災発生時に排水弁41gが溶融した後に生じる貫通孔についても、加熱発泡材41eで塞ぐことができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7には第3の実施形態におけるサッシの縦断面図を、図8には第3の実施形態におけるサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、上枠60と下枠61及び左右の縦枠62,62を方形状に枠組みしてなる枠体50内に内障子51と外障子52を引き違い状に納めた引き違いサッシである。
以下、図面において符号は外障子52にのみ付しているが、内障子51についても同様の構成となっている。内障子51と外障子52は、上框70と下框71、枠側縦框72及び召合わせ框73を方形状に框組みしてなる框体53内にガラス板からなるパネル体54を納めてなる。
枠体50を構成する上枠60の内周面60aには、内障子51と外障子52をそれぞれ案内する室内外2条の上レール部60bが長手方向に沿って形成されている。また、下枠61の内周面61aには、内障子51と外障子52をそれぞれ案内する室内外2条のレール部61bが長手方向に沿って形成されている。
内障子51が配置される側の縦枠62の内周面62aには、内障子51の外周面と対向する位置にフィン部62bが形成され、外障子52が配置される側の縦枠62の内周面62aには、外障子52の外周面と対向する位置にフィン部62bが形成される。
框体53を構成する上框70の上側には、上枠60の上レール部60bに案内される凹状の案内溝70aが形成され、上框71の内周面にはパネル体保持溝70bが形成されている。下框71の下側には、下枠61のレール部60bに載置されて障子を走行自在とする戸車71aが設けられ、下框71の内周面にはパネル体保持溝71bが形成されている。
枠側縦框72は、室内側面の外周端部が外周側に延出された室内延出部72aと、室外側面の外周端部が外周側に延出された室外延出部72bとを有し、室内延出部72a及び室外延出部72bで囲まれた領域により縦枠62のフィン部62bを飲み込んでいる。また、枠側縦框72の内周面にはパネル体保持溝72cが形成されている。召合わせ框73の内周面にはパネル体保持溝73aが形成されている。
パネル体54の周縁部は、上框70のパネル体保持溝70bと下框71のパネル体保持溝71b、枠側縦框72のパネル体保持溝72c及び召合わせ框73のパネル体保持溝73aに、それぞれ室内側面54aと室外側面54b及び端面54cが露出している。
上框70において、パネル体54とパネル体保持溝70bの間にはシール材70cと受け部材70dが設けられている。下框71において、パネル体54とパネル体保持溝71bの間にはシール材71cと受け部材71dが設けられている。枠側縦框72も、パネル体54とパネル体保持溝72cの間にはシール材72dと受け部材72eが設けられており、召合わせ框73も、パネル体54とパネル体保持溝73aの間にはシール材73bと受け部材73cが設けられている。
かかる構成において、上框70のパネル体保持溝70bを構成する底壁には、加熱発泡材70eがネジ止め固定されている。下框71のパネル体保持溝71bを構成する底壁にも、加熱発泡材71eがネジ止め固定されている。枠側縦框72にあっては、パネル体保持溝72cを構成する底壁に、召合わせ框73にあっては、パネル体保持溝73aを構成する底壁に、それぞれ加熱発泡材72f,73dがネジ止め固定されている。
このように、引き違いサッシにおいても、框体53を構成する各框材に形成されたパネル体保持溝にパネル体54の室内側面54aと室外側面54b及び端面54cを露出させ、パネル体保持溝内に加熱発泡材を設けたことにより、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、引き違いサッシでは、火災発生時に召合わせ框73の加熱面が放熱しにくいため温度が高くなり、パネル体保持溝73aが溶融するが、溶融してもパネル体保持溝73a内の加熱発泡材73dが発泡していることで、パネル体54の移動を抑えることができる。
第1〜3の実施形態では、加熱発泡材が枠部材または框部材に対して直接面接触しているが、直接的または間接的に加熱発泡材が枠部材または框部材に配置され、少なくともこれらの近傍に配置される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 枠体
2 障子
3 框体
4 パネル体
4a 室内側面
4b 室外側面
4c 端面
5 アーム部材
6 ハンドル
10 上枠
11 下枠
12 縦枠
20 上框
20b パネル体保持溝
20c 支持片
20d シール材
20e 受け部材
20f 保持部
20g 加熱発泡材
21 下框
21b パネル体保持溝
21c 開口部
21d 支持片
21e シール材
21f 受け部材
21g 加熱発泡材
22 縦框
22b パネル体保持溝
22c 支持片
22d シール材
22e 受け部材
22f 加熱発泡材
30 枠体
31 パネル体
40 上枠
41 下枠
42 縦枠
50 枠体
51 内障子
52 外障子
53 框体
54 パネル体
60 上枠
61 下枠
62 縦枠
70 上框
71 下框
72 枠側縦框
73 召合わせ框

Claims (8)

  1. 建物開口部に設けられる枠体または該枠体内に納められた框体内にパネル体を設けた開口部装置において、
    前記枠体の枠部材または前記框体の框部材は、前記パネル体を保持するパネル保持溝と、加熱時に前記パネル体の周縁部に向かって発泡する加熱発泡材とを有し、
    前記加熱発泡材は、前記パネル体保持溝を構成する前記枠部材または框部材の少なくとも近傍に設けられることを特徴とする開口部装置。
  2. 前記パネル体は、前記パネル体保持溝にシール材を介して支持され、前記加熱発泡材は、前記シール材が前記パネル体と前記パネル体保持溝との間から剥離する前に発泡し前記パネル体の周縁部を囲むことを特徴とする請求項1記載の開口部装置。
  3. 前記パネル体保持溝に保持されるパネル体は、室外側パネル体と室内側パネル体を備えてなることを特徴とする請求項1または2記載の開口部装置。
  4. 前記パネル体の周縁部には、シール材と、該シール材よりも前記パネル保持溝側に設けられる受け部材とを有し、該受け部材により前記加熱発泡材のパネル面方向への発泡を規制し、前記パネル体の周縁部を囲ませることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開口部装置。
  5. 前記パネル体保持溝には前記受け部材を支持する支持部が形成されることを特徴とする請求項4記載の開口部装置。
  6. 前記加熱発泡材は前記パネル体保持溝の底壁に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の開口部装置。
  7. 前記加熱発泡材は前記パネル体保持溝の内壁面に対して締結固定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の開口部装置。
  8. 前記パネル体保持溝の内壁面には、前記加熱発泡材を保持する保持部が形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の開口部装置。
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