JP2014066035A - 地盤改良構造 - Google Patents
地盤改良構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014066035A JP2014066035A JP2012210778A JP2012210778A JP2014066035A JP 2014066035 A JP2014066035 A JP 2014066035A JP 2012210778 A JP2012210778 A JP 2012210778A JP 2012210778 A JP2012210778 A JP 2012210778A JP 2014066035 A JP2014066035 A JP 2014066035A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground
- wall
- frame
- type
- improvement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】掘削した地盤Gに地盤改良材を混合させて攪拌することにより平面視で正方形状に形成され、複数が縦横に等間隔で配列された枠型改良壁2を備え、枠型改良壁2のそれぞれは、対向する壁同士の壁間スパンDが深さ寸法の2倍以下となるように設けられ、複数の枠型改良壁2同士の縦横の配列スパンdが縦横それぞれの配列方向に沿う壁間スパンDと同じ長さ寸法となる構成の地盤改良構造1を提供する。
【選択図】図1
Description
すなわち、形成する地盤改良壁の高さ(深さ寸法)が不足している場合、前記地盤を囲う地盤改良壁の水平方向の間隔(壁間スパン)が大きい場合、或いは建物の位置や形状に対応した地盤改良体になっていない場合には、地盤改良壁の内側の地盤の拘束力が小さいことから変形が生じるおそれがあり、地震時や液状化によっては建物を効果的に支持することができないという問題があった。
板状固化体が土間コンクリートの場合には、打設するコンクリートの荷重が増加し、総重量が大きくなることから、不等沈下が生じ易くなるという問題があった。
また、板状固化体が表層地盤改良体の場合も、セメント等を掘削地盤に混合して置換することによる改良となるので、上記土間コンクリートの場合と同様に、当該表層地盤改良体自体の総重量が増えて不等沈下を助長するおそれがあり、その点で改善の余地があった。
また、本発明の他の目的は、改良構造の軽量化を図ることで、不等沈下を抑制することができる地盤改良構造を提供することである。
そのため、対象地盤内において地表面から地盤内に対して45度の方向に分散される建物等の荷重を、枠型改良壁によって囲まれる壁内地盤、および隣り合う枠型改良壁同士の間の壁外地盤によって支持することが可能となる。つまり、本発明の地盤改良構造では、建物等の全荷重を、枠型改良壁で拘束された対象地盤を介して枠型改良壁で受けもたせることができる。
したがって、前記壁内地盤および壁外地盤のそれぞれが拘束されているので、それらの地盤において地震時のせん断変形を抑制することができ、液状化を防止することができるうえ、建物等の不等沈下を防止することができる。
そのため、板状固化体の直下の地盤に対して45度の方向に分散される板状固化体の荷重を、枠型改良壁の内外の地盤によって支持することが可能となり、板状固化体の全荷重を、枠型改良壁で拘束された壁内地盤、及び枠型改良壁同士によって拘束された壁外地盤を介して枠型改良壁で受けもたせることができる。
また、本発明の地盤改良構造によれば、改良構造の軽量化を図ることで、不等沈下を抑制することができる効果を奏する。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態による地盤改良構造1は、所定の対象地盤(図1に示す二点鎖線で囲まれた領域)において、掘削した地盤に地盤改良材を混合させて攪拌することにより形成されるとともに、複数が縦横に等間隔で配列された枠型改良壁2を備えている。
ここで、掘削土に添加される地盤改良材として、地盤改良の目的に応じて、例えばセメントミルク等の液状の材料や、粉体状の材料などの適宜な薬剤を採用することができる。
なお、図1乃至図3に示す符号Pは、枠型改良壁2同士の間の位置における土間荷重を示している。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態の地盤改良構造1では、各枠型改良壁2が建物または構造物(以下、建物等という)の直下の対象地盤において、その地盤Gの一部(これを壁内地盤G1という)を囲うように設けられるとともに、複数の枠型改良壁2同士の間に位置する範囲の地盤(これを壁外地盤G2という)においてもその周囲に枠型改良壁2が配置された状態となるので、対象地盤における地盤G全域の水平方向への移動が拘束された状態となって剛性を増すことになり、地盤上に設けられる建物等の不等沈下を防止するとともに、地震時における土間コンクリート3上の建物等(図示省略)の揺れを低減させることができる。
また、図3に示すように、隣り合う枠型改良壁2同士の配列方向に沿った配列スパンdを、枠型改良壁2の改良壁長Lの2倍以下とすることで、平面視で地表面Gaにおける枠型改良壁2同士の間の対角線方向に位置する領域の中心部O2から斜め下方に向けて45度の位置に枠型改良壁2が存在することになる。
したがって、対象地盤上から受ける下向きの荷重に対しては枠型改良壁2の内外面での地盤との摩擦力によって抵抗し、枠型改良壁2の外面2bが受ける土圧に対しては壁内地盤G1の抵抗力によって抵抗し、枠型改良壁2の内面2aに作用する土圧に対しては外面2bが受ける土圧が抵抗力となる。地震時に上記建物より受ける水平力を枠型改良壁2が受けても、内外面が抵抗力を受けることで剛性が高められ、建物の地震時の揺れを低減することができるうえ、枠型改良壁2に傾きやねじれが生じるのを防止することができる。
しかも、改良範囲を減らすことで、地盤改良部分の軽量化を図ることができるので、枠型改良壁2を設けることによる沈下の増大を抑制することができる。
このように本地盤改良構造1では、内面2aおよび外面2bの抵抗力によって傾きやねじれが防止された枠型改良壁2によって建物を支持することができる。
また、本実施の形態の地盤改良構造では、改良構造の軽量化を図ることで、不等沈下を抑制することができる効果を奏する。
図8および図9に示すように、第2の実施の形態による地盤改良構造1Aは、例えば工場や倉庫等の土間コンクリート3(板状固化体)の不等沈下を防止するために、その土間コンクリート3の直下に設けられている。すなわち、地盤改良構造1Aは、掘削した地盤に地盤改良材を混合させて攪拌することにより形成されるとともに、複数が縦横に等間隔で配列された枠型改良壁2と、地表面Gaに沿って所定厚さで設けられ、複数の枠型改良壁2の上端2d同士を連設する前記土間コンクリート3と、を備えている。
ここで、本実施の形態の改良壁長L(図9)は、土間コンクリート3の下面3aから下方に位置する部分の深さ寸法である。
また、図10(b)に示すように、平面視で土間コンクリート3における枠型改良壁2同士の間における対角線方向に位置する領域の下面3aの中心部O2から斜め下方に向けて45度の位置に枠型改良壁2が確実に存在することになる。そのため、土間コンクリート3の直下の地盤Gに対して45度の方向に分散される土間コンクリート3の土間荷重Pを枠型改良壁2の内外の地盤G、G2によって確実に支持することが可能となる。
そのため、土間コンクリート3の直下の地盤に対して45度の方向に分散される土間コンクリート3の荷重を、枠型改良壁2の内外の壁内地盤G1、及び壁外地盤G2によって支持することが可能となり、土間コンクリート3の全荷重を、その壁内地盤G1、及び壁外地盤G2を介して枠型改良壁2で受けもたせることができる。
このように本地盤改良構造1Aでは、内面2aおよび外面2bの抵抗力によって傾きやねじれが防止された枠型改良壁2によって建物を支持することができる。
また、板状固化体として、上部に建屋などの荷重がかかっているものに限定されることはなく、例えば工場などの敷地内の車両が通行する舗装部分などもその対象とすることが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
2 枠型改良壁
3 土間コンクリート(板状固化体)
4 地盤改良装置
D、D1 壁間スパン
d、d1 配列スパン
L 改良壁長(深さ寸法)
G 地盤
Ga 地表面
G1 壁内地盤
G2 壁外地盤
Claims (3)
- 掘削した地盤に地盤改良材を混合させて攪拌することにより平面視で矩形状に形成され、複数が縦横に等間隔で配列された枠型改良壁を備え、
前記枠型改良壁のそれぞれは、対向する壁同士の壁間スパンが深さ寸法の2倍以下となるように設けられ、
前記複数の枠型改良壁同士の縦横の配列スパンは、該縦横それぞれの配列方向に沿う前記壁間スパンと同じ長さ寸法となることを特徴とする地盤改良構造。 - 地表面に沿って所定厚さで設けられ、前記複数の枠型改良壁の上端同士を連設する板状固化体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良構造。
- 前記枠型改良壁は、前記板状固化体の下面から下方に位置する部分の深さ寸法であることを特徴とする請求項2に記載の地盤改良構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012210778A JP5990071B2 (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | 地盤改良構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012210778A JP5990071B2 (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | 地盤改良構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014066035A true JP2014066035A (ja) | 2014-04-17 |
JP5990071B2 JP5990071B2 (ja) | 2016-09-07 |
Family
ID=50742683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012210778A Active JP5990071B2 (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | 地盤改良構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5990071B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018184816A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-22 | 株式会社リアス | 床の沈下変位監視システム、及び床の沈下変位監視方法 |
JP2019020340A (ja) * | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 株式会社リアス | 床変位監視システム、及び床変位監視方法 |
JP2019152080A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 株式会社リアス | 基礎構造及び施工管理方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS527013A (en) * | 1975-07-07 | 1977-01-19 | Nippon Kaihatsu Consultant:Kk | Loading method for improving foundation of liquid storing tank |
JPH08105059A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-23 | Hokudo Kaihatsu:Kk | コンクリート布基礎及びその成型工法 |
JP2003064657A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Nippon Chiken Kk | 軟弱地盤改良工法 |
-
2012
- 2012-09-25 JP JP2012210778A patent/JP5990071B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS527013A (en) * | 1975-07-07 | 1977-01-19 | Nippon Kaihatsu Consultant:Kk | Loading method for improving foundation of liquid storing tank |
JPH08105059A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-23 | Hokudo Kaihatsu:Kk | コンクリート布基礎及びその成型工法 |
JP2003064657A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Nippon Chiken Kk | 軟弱地盤改良工法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
村山朔郎外1名, 基礎工学ハンドブック, vol. 初版, JPN6016010677, 15 November 1964 (1964-11-15), pages 144 - 2, ISSN: 0003280990 * |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018184816A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-22 | 株式会社リアス | 床の沈下変位監視システム、及び床の沈下変位監視方法 |
JP2019020340A (ja) * | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 株式会社リアス | 床変位監視システム、及び床変位監視方法 |
JP2019152080A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 株式会社リアス | 基礎構造及び施工管理方法 |
JP7007951B2 (ja) | 2018-03-06 | 2022-01-25 | 株式会社リアス | 基礎構造及び施工管理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5990071B2 (ja) | 2016-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019011678A (ja) | 地盤改良基礎構造 | |
JP5330874B2 (ja) | ソイルセメントコラム山留壁 | |
JP5990071B2 (ja) | 地盤改良構造 | |
JP6357323B2 (ja) | 液状化対策構造およびその構築方法 | |
JP6283537B2 (ja) | 液状化対策構造 | |
JP2016199861A (ja) | 杭基礎構造 | |
JP5296585B2 (ja) | ソイルセメント改良体の接合構造、及びパイルド・ラフト基礎 | |
JP2008303583A (ja) | 人工地盤の構造 | |
JP5728300B2 (ja) | 地盤改良体、及びこれを備えたパイルド・ラフト基礎 | |
JP6238088B2 (ja) | 改良地盤及び地盤改良工法 | |
JP6335029B2 (ja) | 基礎構造 | |
JP5071852B2 (ja) | 構造物の沈下抑制構造 | |
JP5282965B2 (ja) | 構造物の液状化対策構造及び構造物の液状化対策工法 | |
JP2014051852A (ja) | 地盤改良構造 | |
JP5782356B2 (ja) | 基礎工法 | |
JP5962348B2 (ja) | 鉄塔基礎構造、及び鉄塔基礎の補強方法 | |
JP6436256B1 (ja) | 建築物の基礎構造、及びその施工方法 | |
JP7007951B2 (ja) | 基礎構造及び施工管理方法 | |
JP4968695B2 (ja) | 地盤改良構造 | |
JP2021113400A (ja) | 地中壁 | |
JP2007032065A (ja) | 杭基礎補強構造 | |
JP7467815B2 (ja) | 地盤改良構造 | |
JP6774774B2 (ja) | 杭基礎構造 | |
JP2006077447A (ja) | 構造物の基礎構造 | |
JP6868301B1 (ja) | 建築物の基礎構造、及びその施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160311 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5990071 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |