JP2014066007A - 既設橋梁の撤去方法および既設橋梁の更新方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両走行路等72に跨線道71を立体交差させるために設けられた既設橋桁1の上に、跨線道71のスペースを利用してエレクションガーダー等の架設桁2を送り出して配置し、既設橋桁1の軸方向に所定のピッチで配置された仮吊り梁6および吊鋼棒5を介して既設橋桁1を架設桁2に支持させ、既設橋桁1を隣り合う一対の仮吊り梁6(吊鋼棒5)を含むように複数の桁ブロック1bに切断し、桁ブロック1bの一対の仮吊り梁6に下部吊り金具13を嵌合させて移動吊り装置3により個別に吊り上げ、吊鋼棒5の架設桁2の側の連結を解除して、跨線道71または車両走行路等72に待機する車両に積み込んで撤去する。
【選択図】図1
Description
また、防護工自体の設置及び撤去時における作業時及び強風時などにおける防護工自体の落下による工事停滞、工期の長期化等の懸念もある。
また、特許文献1および特許文献3に記載の技術では、新橋や新桁の架設利用を前提としているので、新橋や新桁の構造を架設として利用可能なものに制限しなければならなかった。このため、特許文献1および特許文献3に記載の技術では、新橋や新桁の構造の自由度を向上させることが要求されていた。
本発明の他の目的は、短期間且つ周辺に与える影響を最小化した橋梁の更新を可能にする既設橋梁の更新技術を提供することにある。
前記既設橋梁の前記既設橋桁の軸方向に沿って前記架設桁を設置し、前記軸方向に所望の配列ピッチで配置された仮吊り梁、および前記仮吊り梁と架設桁を連結する第1吊り部材、および前記仮吊り梁と前記既設橋梁を連結する第2吊り部材を介して前記既設橋桁を前記架設桁に支持させる第1工程と、
前記既設橋桁を切断して複数の既設橋桁片に分離する第2工程と、
前記架設桁に前記軸方向に移動可能に設置された前記移動吊り装置に対して前記仮吊り梁および第2吊り部材を介して任意の前記既設橋桁片を支持させた状態で前記第1吊り部材を除去し、当該既設橋桁片を前記架設桁から前記移動吊り装置に支持させて撤去する第3工程と、
を含む既設橋梁の撤去方法を提供する。
前記移動吊り装置は、
前記架設桁に設けられたレール上を前記軸方向に走行する台車と、
前記台車に搭載された巻き揚げ機と、
前記巻き揚げ機に吊り下げられる上部吊り金具と、
旋回金具を介して前記上部吊り金具に対して旋回可能に支持される下部吊り金具と、を含み、
前記仮吊り梁は、前記下部吊り金具の両端部に係合するように配置される、
既設橋梁の撤去方法を提供する。
前記仮吊り梁および前記第1吊り部材および前記第2吊り部材の前記軸方向における配列ピッチを変化させることで、前記既設橋桁片の前記軸方向における切断長を、前記既設橋桁片の搬出条件などに応じて任意に設定する既設橋梁の撤去方法を提供する。
交差する道路等の規制を行い、第2の観点に記載する前記第2工程から前記既設橋桁片を規制された道路等に前記移動吊り装置により直接降下させ、一般トレーラ等の運搬台車に積載して搬出する一連の工程を、防護工の設置等を必要とせずに、1夜間等の短時間で完了させる、既設橋梁の撤去方法を提供する。
前記架設桁には、少なくとも前記既設橋桁における前記既設橋桁片の切り出し領域を覆う吊り防護工兼作業構台を、前記架設桁の軸方向に移動可能に懸垂させて設置するとともに、
前記移動吊り装置として、前記架設桁の軸方向に移動可能な電動チェーンブロックを設置する、
既設橋梁の撤去方法を提供する。
さらに、前記第3工程の後に、
新設橋梁を構成する複数の新設橋桁片を、前記仮吊り梁および当該仮吊り梁と前記新設橋桁片を連結する前記第2吊り部材を介して個別に前記移動吊り装置により吊り上げて前記軸方向に配列し、前記架設桁と前記仮吊り梁を連結する前記第1吊り部材を介して仮に前記架設桁に支持させる第4工程と、
複数の前記新設橋桁片を前記軸方向に連結して前記新設橋梁を構成した後、前記仮吊り梁、前記第1吊り部材、前記第2吊り部材を除去する第5工程と、
前記架設桁を撤去する第6工程と、
を含み、
前記既設橋梁の撤去および前記新設橋梁の設置を行う既設橋梁の撤去方法を提供する。
また、短期間且つ周辺に与える影響を最小化した橋梁の更新を可能にする既設橋梁の更新技術を提供することができる。
既設の橋桁の撤去は夜間通行止めを行って施工するが、桁の切断から搬出といった一連の作業を短期間で実施できるため、交差道路の交通に対する防護工は不要となる。
また、架設桁には、吊り防護工兼作業用構台の設置することも可能であり、交差条件を問わず、撤去準備作業を行う事が出来る橋桁の撤去及び架け替え工法を提供する。
防護工に軽量パネルを使用することで、防護工が懸垂される架設桁に作用する荷重を抑えることができ、例えば、架設桁としてのエレクションガーダーに設置した小型電動チェーンブロックを使用することで容易に設置・撤去作業を行う事が出来る。
この場合、分割する橋桁片(ブロック)の大きさは任意に設定が可能であり、搬出路のクリアランスや重量制限に左右されることなく、桁の運搬が可能である。また、橋桁片の搬出は交差道路若しくは跨道橋に接続している道路からも搬出・搬入が可能となる。
これにより、本実施の形態の上述の態様によれば、例えば、短時間にて撤去若しくは更新出来る、橋梁や架線下のクリアランス以下での運搬が可能となる、運搬時に地下埋設物に影響を与えない重量以下での運搬が可能となる、作業における施工ヤードを跨道部若しくは交差道路を活用でき、仮設のヤードを殆ど必要としない、等の効果が得られる。
図1は、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法における上部工撤去時の概略構成を示す側面図である。
図3は、図1に例示された移動吊り装置の概略を示す側面図である。
図4は、図1に例示された支持台の概略を示す正面図である。
本実施の形態では、本発明の一実施の形態として、図1に示す既設橋桁1の撤去方法および更新方法を例に挙げて説明する。ただし、既設橋桁1の撤去のみを行ってもよいことは言うまでもない。
本実施の形態の既設橋梁の撤去方法の場合、後述する既設橋桁の切断を開始する前に、図1〜図5に示すように、既設橋桁1の上には、エレクションガーダーとして、当該既設橋桁1の軸方向に沿って2本の架設桁2が設けられる。
本実施の形態の場合、下部吊り金具13は、巻き揚げ機3bによるワイヤーロープ11の巻き取りおよび繰り出しによる昇降動作と、台車3aの走行移動による架設桁2の軸方向への移動動作と、回転金具14による水平面内での旋回動作とを随意に組合せた動作が可能となっている。
なお、以下の説明では必要に応じて、架設桁側吊鋼棒5aおよび既設桁側吊鋼棒5bを吊鋼棒5と総称する場合がある。
図6Aは、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法の具体的な作用の一例における、準備工(吊材設置孔の削孔等)を示す側面図である。
図7Aは、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法の具体的な作用の一例における、架設桁および吊り材の配置を示す側面図である。
図8Aは、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法の具体的な作用の一例における、既設橋桁の切断を示す側面図である。
図9Aは、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法の具体的な作用の一例における、跨線道を利用した既設橋桁の撤去・運搬を示す側面図である。
図9Cは、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法の具体的な作用の一例における、交差道路を利用した既設橋桁の撤去・運搬を示す平面図である。
図10Bは、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法の具体的な作用の一例における、交差道路を利用した新設桁の搬入・設置を示す側面図である。
図10Dは、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法の具体的な作用の一例における、交差道路を利用した新設桁の搬入完了状態を示す側面図である。
図10Fは、本発明の一実施の形態である既設橋梁の撤去方法の具体的な作用の一例における、交差道路を利用した新設桁の連結完了状態を示す側面図である。
本実施の形態のより具体的な適用例は、一例として以下の通りである。
この適用例Ex1では、例えば、高速道路等重幹線道路などの跨道橋の撤去・更新の場合のように、施工時間に制約のある橋梁における撤去若しくは更新する技術として本実施の形態を活用する例を示す。
この場合、跨線道71が2車線道路の場合、片側交互通行71aにより準備工を実施する。跨線道71を通行止めにして実施することも可能である。片側交互通行71aの場合には、事前に吊り穴1a等の穿設を行い、必要に応じて仮養生をして通行させる。
または、回転金具14により、吊り降ろされる桁ブロック1bを90度だけ旋回させ、長手方向が車両走行路等72に平行になるようにすることで、車両走行路等72の走行方向に位置する一般トレーラ90に対して煩雑な方向転換等を行わせることなく簡単に積み込むことができる。
そして、図10Aのように、既設橋桁1に接続されていた跨線道71を利用して一般トレーラ90によって搬入された新設桁ブロック21を移動吊り装置3にて、仮吊り梁6を介して懸垂支持して設置位置に搬送し、仮吊り梁6と架設桁2を架設桁側吊鋼棒5aで連結して設置する。
具体的には、図10F、図10Gのように、上述の設置とは逆の手順で、新設橋桁20の上部から架設桁2を跨線道71の方向に引き戻し、新設橋桁20に接続される跨線道71のスペースを利用して分解および撤去する。
(適用例Ex2)
この適用例Ex2では、本実施の形態の技術を、例えば、連続高架橋などの既設橋桁1の撤去・更新の場合に適用する例を示す。
本実施の形態の吊り防護工兼作業構台9は、架設桁2より吊り下げられたフレーム構造であり、下面の足場、側面の軽量パネルにより構成される。
矩形の床板9bの周囲において、防護フレーム9aが接続される、架設桁2の軸方向の2辺の他の、幅方向の2辺には、手摺り9cが設けられている。
このチェーンブロック移動レール2cには、上述の移動吊り装置3の巻き揚げ機3bの代わりをなす電動チェーンブロック10が、架設桁2の間に、軸方向に移動自在に懸垂されている。
そして、上述の回転金具14にフック10cを接続することで、仮吊り梁6および既設桁側吊鋼棒5bを介して、既設橋桁1から切り出された桁ブロック1bの重量を電動チェーンブロック10に支持させ、架設桁側吊鋼棒5aを除去することで、桁ブロック1bの昇降移動および架設桁2の軸方向における水平移動が可能である。
以下、上述のような構成の吊り防護工兼作業構台9および電動チェーンブロック10を用いた工程を説明する。なお、上述の適用例Ex1と共通部分は簡略化して説明する。
第3段階S203:既設橋桁1の複数の切断片である桁ブロック1bの各々を、架設桁側吊鋼棒5aを除去して、架設桁2に設置した電動チェーンブロック10にて個別に支持させ、架設桁2と既設橋桁1の間に位置する高さに吊り上げ、さらに架設桁2の下側の空間を軸方向に水平に移動させ、連続高架橋(未撤去の既設橋桁1の部分)や既設橋桁1に接続される跨線道71等に待機する一般トレーラ90に積載して搬出する(図9A)。
この第1段階S201〜第6段階S206を順次実施できることから、近接して特別な施工用のヤードを設けることを必要とせず、また搬出・搬入路(既設橋桁1の未撤去部分、跨線道71等)において重量及び高さ制限を満足できる。
このように、本実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(c)既設橋桁1の更新の場合、短期間での更新が可能であることから、同一箇所にて既設橋桁1から新設橋桁20への架け替えが可能となり、新たな道路建設用地を必要としない。
(e)架設桁2に設置した移動吊り装置3を使用して撤去対象の既設橋桁1の移動を行うため、特別な設置場所等を必要とする大型重機が不要となる。
(h)既設橋桁1を任意長の桁ブロック1bに切断して取り扱うことが出来るため、必要に応じて桁ブロック1bを短くして軽量化できるので、撤去における撤去桁の重量に制約は少なく、例えば桁ブロック1bを小さく軽量にして、一般のトラック等を、一般トレーラ90として用いることができる。
(j)架設桁2の他に別途防護工を設置する必要はないため、交差道路(車両走行路等72)における規制を最小化することができる。
この結果、短期間且つ周辺に与える影響を最小化した橋梁の撤去を可能にする既設橋梁の撤去技術を提供することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(付記1)
高速道路等重幹線道路など跨道橋等の施工時間に制約のある橋梁における撤去技術として活用可能な技術であって、
(1)跨道路を一時的に規制し架設桁を設置、撤去する桁をPC鋼棒にて固定・懸垂する工程、
(2)交差道路を通行止めし、ワイヤーソーを活用し桁を切断する工程、
(3)架設桁に設置した吊巻き上げ装置にて、交差道路上に待機している重量物運搬用トレーラーに積載・搬出する工程、
(4)架設桁の移動若しくは撤去する工程、
の一連の作業を1若しくは2夜間にて実施をすることで、近接して施工用のヤードを必要とせず、また、任意に撤去ブロックの大きさを設定して搬出・搬入路において重量及び高さ制限を満足できる技術。
(付記2)
高速道路等重幹線道路など跨道橋等の更新技術として活用すべく、(付記1)に示した技術で既設桁を撤去した後、
(1)重量物運搬用トレーラーにて搬入した新設桁を架設桁に設置した吊巻き上げ装置にて吊り上げ・設置する工程、
(2)新設桁の固定する工程、
(3)新設桁の連結する工程、
を撤去と同時に実施し、
その後、新設桁の上面を活用して、
(4)架設桁の移動若しくは撤去する工程、
を行うことで、跨道部の規制を少なく出来る技術。
(付記3)
交差道路などが重交通路線などではなく比較的容易に通行止めなどの規制が可能な交差道路がある場合などや並走して幹線道路が設置されている場合や河川等、地形条件が厳しい場合など、桁下空間を直接活用出来ない箇所や連続的に撤去する技術として活用可能な技術であって、
(1)連続高架橋上を規制若しくは通行止めし、架設桁を設置、防護工を兼ねた作業構台を設置、撤去する桁をPC鋼棒にて固定・懸垂する工程、
(2)桁をワイヤーソーにて切断する工程、
(3)架設桁に設置した吊巻き上げ装置にて、搬出ブロックを水平に移動させ、連続高架橋上に待機する一般トレーラに積載し搬出する工程、
(4)架設桁の移動工程、
を順次実施し、近接して施工用のヤードを必要とせず、また、任意に撤去ブロックの大きさを設定できるため搬出・搬入路の重量及び高さ制限に影響を受けない技術。
(付記4)
桁下空間を直接活用出来ない箇所や連続的に更新技術として活用すべく、(付記3)に示した既設桁を撤去した後、
(1)一般トレーラーにて搬入した新設桁を架設桁に設置した吊巻き上げ装置にて吊り上げ・設置する工程、
(2)新設桁を固定する工程、
(3)架設桁を移動する工程、
を順次実施することで、近接して施工用のヤードを必要とせず、また、任意に撤去ブロックの大きさを設定して搬出・搬入路の重量及び高さ制限に影響を受けない技術。
1a 吊り穴
1b 桁ブロック
2 架設桁
2a レール
2b 架設横梁
2c チェーンブロック移動レール
2d 防護工移動レール
3 移動吊り装置
3a 台車
3b 巻き揚げ機
4 架設桁支持台
4a 駆動ローラ
4b 従動ローラ
4c スライドベース
5 吊鋼棒
5a 架設桁側吊鋼棒
5b 既設桁側吊鋼棒
6 仮吊り梁
7a 既設橋台
7b 既設橋台
8 既設橋脚
9 吊り防護工兼作業構台
9a 防護フレーム
9b 床板
9c 手摺り
10 電動チェーンブロック
10a 電装品ボックス
10b ロードチェーン
10c フック
10d トロリーモータ
11 ワイヤーロープ
12 上部吊り金具
13 下部吊り金具
14 回転金具
20 新設橋桁
21 新設桁ブロック
71 跨線道
71a 片側交互通行
72 車両走行路等
80 高所作業車
90 一般トレーラ
Claims (8)
- 撤去対象の既設橋梁の上方に沿って架設桁を設置し、前記既設橋梁の既設橋桁を前記架設桁に吊った状態で前記既設橋桁を切断して複数の既設橋桁片に分離し、前記架設桁に設置された移動吊り装置により、分離された前記既設橋桁片の撤去を行うことを特徴とする既設橋梁の撤去方法。
- 請求項1記載の既設橋梁の撤去方法において、
前記既設橋梁の前記既設橋桁の軸方向に沿って前記架設桁を設置し、前記軸方向に所望の配列ピッチで配置された仮吊り梁、および前記仮吊り梁と架設桁を連結する第1吊り部材、および前記仮吊り梁と前記既設橋梁を連結する第2吊り部材を介して前記既設橋桁を前記架設桁に支持させる第1工程と、
前記既設橋桁を切断して複数の既設橋桁片に分離する第2工程と、
前記架設桁に前記軸方向に移動可能に設置された前記移動吊り装置に対して前記仮吊り梁および第2吊り部材を介して任意の前記既設橋桁片を支持させた状態で前記第1吊り部材を除去し、当該既設橋桁片を前記架設桁から前記移動吊り装置に支持させて撤去する第3工程と、
を含むことを特徴とする既設橋梁の撤去方法。 - 請求項1または請求項2記載の既設橋梁の撤去方法において、
前記移動吊り装置は、
前記架設桁に設けられたレール上を前記軸方向に走行する台車と、
前記台車に搭載された巻き揚げ機と、
前記巻き揚げ機に吊り下げられる上部吊り金具と、
旋回金具を介して前記上部吊り金具に対して旋回可能に支持される下部吊り金具と、を含み、
前記仮吊り梁は、前記下部吊り金具の両端部に係合するように配置される、
ことを特徴とする既設橋梁の撤去方法。 - 請求項2または請求項3記載の既設橋梁の撤去方法において、
前記仮吊り梁および前記第1吊り部材および前記第2吊り部材の前記軸方向における配列ピッチを変化させることで、前記既設橋桁片の前記軸方向における切断長を、前記既設橋桁片の搬出条件などに応じて任意に設定することを特徴とする既設橋梁の撤去方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項記載の既設橋梁の撤去方法において、
交差する道路等の規制を行い、請求項2に記載する前記第2工程から前記既設橋桁片を規制された道路等に前記移動吊り装置により直接降下させ、一般トレーラ等の運搬台車に積載して搬出する一連の工程を、防護工の設置等を必要とせずに、1夜間等の短時間で完了させる、ことを特徴とする既設橋梁の撤去方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項記載の既設橋梁の撤去方法において、
前記架設桁には、少なくとも前記既設橋桁における前記既設橋桁片の切り出し領域を覆う吊り防護工兼作業構台を、前記架設桁の軸方向に移動可能に懸垂させて設置するとともに、
前記移動吊り装置として、前記架設桁の軸方向に移動可能な電動チェーンブロックを設置する、
ことを特徴とする既設橋梁の撤去方法。 - 請求項2記載の既設橋梁の撤去方法において、
さらに、前記第3工程の後に、
新設橋梁を構成する複数の新設橋桁片を、前記仮吊り梁および当該仮吊り梁と前記新設橋桁片を連結する前記第2吊り部材を介して個別に前記移動吊り装置により吊り上げて前記軸方向に配列し、前記架設桁と前記仮吊り梁を連結する前記第1吊り部材を介して仮に前記架設桁に支持させる第4工程と、
複数の前記新設橋桁片を前記軸方向に連結して前記新設橋梁を構成した後、前記仮吊り梁、前記第1吊り部材、前記第2吊り部材を除去する第5工程と、
前記架設桁を撤去する第6工程と、
を含み、
前記既設橋梁の撤去および前記新設橋梁の設置を行うことを特徴とする既設橋梁の撤去方法。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項記載の既設橋梁の撤去方法を用いて前記既設橋梁を複数の前記既設橋桁片に分断して撤去した後、新設橋梁を構成する複数の新設橋桁片の各々を、個々の前記既設橋桁片の撤去とは逆の手順で、前記架設桁に吊り下げて配列し、配列された前記新設桁片を連結して前記新設橋梁を構成することを特徴とする既設橋梁の更新方法。
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