JP2014064014A - 光送信装置、及び光送信信号の制御方法 - Google Patents

光送信装置、及び光送信信号の制御方法 Download PDF

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有佑 西田
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Abstract

【課題】パイロット信号を用いずに消光比を制御する。
【解決手段】光送信装置10は、送信情報に応じて変調した変調電流に基づいて駆動電流を発生するLDD12と、駆動電流の入力を受けて光信号を送信するLD14と、LD14から送信された光信号を受光するMPD16と、MPD16により受光された光信号に基づいて得られた電圧信号から一部の周波数帯域を抽出するフィルタと、フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と基準振幅との比較に基づいて、変調電流の振幅を制御する手段と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、光送信装置、及び光送信信号の制御方法に関する。
レーザーダイオード(LD)を光送信装置の送信モジュールに用いているものがある。こうした光送信装置のデータ通信には、LDにバイアス電流を供給し、その電流量を伝送データに応じて変調するベースバンド方式の通信方式が用いられることがある。
LDは温度変化や経年劣化によって、駆動電流と光出力との関係を表したIL特性が変化してしまうため、通信品質を安定化させるためには、0/1の光信号の出力強度比を示す消光比(ER)を一定に制御する回路が必要となる。そこで従来では、下記の特許文献1に記載されているように、伝送信号に当該伝送信号よりも十分に低周波数かつ小振幅のパイロット信号を合波してLDから光信号を送信するとともに、当該送信された光信号を受光し、受光した光信号の中からパイロット信号を検出して、当該検出したパイロット信号の振幅強度に応じて消光比を制御する回路を設けたものがある。
特開2003−169022号公報
しかしながら、従来の技術では、送信信号に合波するパイロット信号の振幅を小さくすると、LDのIL特性の変化点付近では光信号の振幅変化の影響によりパイロット信号の振幅が精度良く検出できず、これに対してパイロット信号の振幅を大きくすると送信信号が乱れてしまい、消光比の制御を精度良く行えないことがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的の1つは、パイロット信号を用いずに消光比を制御できる光送信装置、及び光送信信号の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る光送信装置は、送信情報に応じて変調した変調電流に基づいて駆動電流を発生する駆動回路と、前記駆動電流の入力を受けて光信号を送信する光送信素子と、前記光送信素子から送信された光信号を受光する受光素子と、前記受光素子により受光された光信号に基づいて得られた電圧信号から一部の周波数帯域を抽出するフィルタと、前記フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と基準振幅との比較に基づいて、前記変調電流の振幅を制御する制御手段と、を含む。
また、本発明の一態様では、前記制御手段は、前記フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と基準振幅との差に基づいて、前記変調電流の振幅を制御する。
また、本発明の一態様では、前記制御手段は、前記フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と基準振幅との差が閾値を超えた場合には、前記変調電流の振幅の増幅を制限する。
また、本発明の一態様では、前記送信情報の有無を検出する送信情報検出手段をさらに含み、前記制御手段は、前記送信情報検出手段により送信情報が検出されなかった場合には、前記変調電流の振幅の変更を制限する。
また、本発明の一態様では、前記制御手段は、前記フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と基準振幅との差の変化率が予め定められた範囲内にない場合には、前記変調電流の振幅の変更を制限する。
また、本発明の一態様では、前記光送信素子の温度を検出する手段をさらに含み、前記制御手段は、前記検出された温度に基づいて前記変調電流の振幅を制御する。
また、本発明の一態様では、前記フィルタは、前記光信号に基づいて得られた電圧信号のうち低周波側の帯域の一部を抽出する。
また、本発明の一態様では、前記変調電流は、1フレームあたりに信号が符号化して変調される。
また、本発明に係る光送信信号の制御方法は、送信情報に応じて変調した変調電流に基づいて駆動電流を発生するステップと、前記駆動電流の入力を受けて光信号を送信するステップと、前記送信された光信号を受光するステップと、前記受光された光信号に基づいて得られた電圧信号から一部の周波数帯域を抽出するステップと、前記抽出された電圧信号の振幅と基準振幅との比較に基づいて、前記変調電流の振幅を制御するステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、パイロット信号を用いずに、送信情報に基づいて送信される光信号の消光比を制御できる。
光送信装置の構成図である。 LDに入力される駆動電流と光出力との関係を表したIL特性及びMPDの特性を示す図である。 LDに入力される信号の特性を示す図である。 カレントセンサから出力される信号の特性を示す図である。 フィルタから出力される信号の特性を示す図である。 振幅検出器において得られる信号の特性を示す図である。 出力コントローラにおける入力と出力との関係を示した図である。 第3の実施形態に係る光送信装置の構成図である。 第3の実施形態に係る制御部の構成図である。 時間毎の入力変化率を表したグラフである。 変調電流の増幅率と温度の傾きとの対応関係を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係る光送信装置10の構成図である。図1に示されるように、光送信装置10は、LDD(LDドライバ)12、LD(レーザダイオード)14、MPD(モニターフォトダイオード)16、APC回路18、及びAMC回路20を含み構成される。
LD14は、入力電流量に応じて、電子を光変換するに光送信素子である。本実施形態に係る光送信装置10には、直接変調型のLDを用いることとしてよい。
LDD12は、LD14に電流を供給する駆動回路であり、「0」と「1」からなるデジタルの送信情報に基づいて「0」をLow、「1」をHighとして変調した変調電流(パルス電流)を生成する回路としても機能する。本実施形態では、DC駆動方式(直流結合駆動方式)、AC駆動方式(交流結合駆動方式)のどちらの結合駆動方式のLDDを用いても構わない。DC駆動方式とは、LDD内部に有する直流電流供給回路により生成した基底電流(バイアス電流)と、前記変調電流(パルス電流)とをLDD内部で合波して生成される駆動電流を直接LDに供給し駆動する方式であり、AC駆動方式とは、変調電流(パルス電流)にACキャパシタ(交流用コンデンサ)を介した後、バイアス・ティーと呼ばれる直流電流供給回路により生成した基底電流(バイアス電流)と合波し、LDを駆動する方式である。なお、送信信号の入力には、単相入力を用いてもよいし、差動入力を用いてもよい。LDD12は上記のようにLD14を駆動し、光通信のための光信号を生成する。本実施形態では、LD14の動作状況を監視できるように、LD14の発光をMPD16に受光するような回路形態が用いられる。
図2(A)には、LD14に入力される駆動電流と光出力との関係を表したIL特性を、図2(B)にはMPD16の入力光強度と出力電流を示す。図2(A)においては、横軸に駆動電流、縦軸に光出力を示し、図2(B)においては、横軸にMPD出力電流、縦軸にMPD入力光(強度)を示している。
図2(A)に示されているように、LD14に入力される駆動電流が閾値を超えるとLD14は発光を開始し、その後は入力される駆動電流に比例した出力の光信号を発光する。そして、LD14から発信された光信号は、後述するMPD16により受光される。
図2(B)には、このMPD16への入力光強度と、MPD16からの電流の出力との関係を示した。図2(B)に示されるように、MPD16の入力光強度とMPD16から出力される電流とは比例関係にある。
また、図2(A)には、LD14の温度が異なる場合におけるLD14のIL特性を示している。図2(A)において示されたIL曲線はLD14の温度がそれぞれT1とT2の場合であり、T1<T2である。図2(A)に示されるように、LD14の温度が上昇すると、入力された駆動電流の光信号への変換効率が劣化する。すなわち、一定の光出力及び光振幅を得ようとした場合には、LD14の温度に対応して駆動電流の出力及び振幅を制御する必要がある。このような変換効率の劣化は、LD14の温度変化のみならず経年劣化によっても同様に引き起こされる。以下、LD14からの光出力及び振幅を制御する構成について説明する。
MPD16は、LD14から発せられた伝送信号を受光する受光素子である。MPD16は、受光した光信号をその強度に応じた電流に変換する。
カレントセンサ28は、抵抗28aと誤差増幅器28bを含み構成され、抵抗間に流れる電流の電位差を検出し電圧信号として変換する。
APC(Auto Power Control)回路18は、LD14からの平均発光量が一定となるように駆動電流を制御する制御回路である。本実施形態でのLDD12によるLD14の駆動方式は、AC駆動(交流駆動方式)を示している。APC回路18は、駆動電流の直流成分である基底電流の大きさを制御することによりLD14からの発光量を制御する。
差動増幅演算を行う誤差増幅器18aにAPC−ref(APC基準電圧)と平均化フィルタ18bの出力値を入力し、差分演算結果に応じた電圧が電流源(電圧制御電流源)26に入力される。APC回路18は閉ループ回路であり、1巡目ではAPC−refの設定電圧に対して平均化フィルタ18bの出力値は限りなく0Vに近いため、場合によっては最大限の設定値が電流源26へ送られる。その為APC−refと誤差増幅器18a間や誤差増幅器18aと電流源26間にRCフィルタいわゆる積分回路を設置し、電流源26に入力される電圧値の応答速度を制御するようにしてもよい。
電流源26はバイアス・ティーを通して電流を送り、LD14を発光させる。そしてその光をMPD16が受光し、受光された光によって発生する電流出力はカレントセンサ28を通り、その後平均化フィルタ18bを通して、誤差増幅器18aへ入力される。2巡目以降フィードバック結果とAPC−refの一定差分演算結果により制御される。その為、APC−refの設定値を制御することにより、所望の光出力を得ることもできる。
AMC(Auto Modulation Control)回路20は、LD14から送信される光信号の振幅を一定に制御する制御回路である。本実施形態では、AMC回路20は、MPD16で受光した光信号に基づいて駆動電流の交流成分である変調電流の振幅を制御する回路であり、フィルタ30、振幅検出器32、誤差増幅器34を含み構成されるものである。以下、図3乃至6に示した信号波形の具体例を参照しつつ、AMC回路20における信号処理の詳細を説明する。
本実施形態に係る光送信装置10は、光通信の方式として、SONET/SDHやEthernet(登録商標)等の伝送方式を用いることとしてよい。これらの方式によれば、伝送信号を小さなまとまりに分割し、分割したまとまり(フレーム)を符号化して変調することにより、伝送信号は連続的で広帯域な一定のパタンを示す。
AMC回路20はAPC回路18と類似の回路である。差動増幅演算を行う誤差増幅器34にAMC−ref(AMC基準電圧)と振幅検出器32の差分演算結果に応じた電圧
がLDD12の振幅設定端子に入力される。LDD12は誤差増幅器34から入力される電圧を元にLDD12内部に有する設定電圧に対する出力変調電流の一定変換率で変調電流を生成する。また変調電流のHigh/Lowレベルの設定は、LDD12に入力されるデジタル通信信号に基づいて設定される。本実施形態はAC駆動(交流駆動方式)を用いるため、ACキャパシタ(交流用コンデンサ)を介してAPC回路18で生成される基底電流と合波し、光通信の信号として生成される。
AMC回路20は閉ループ回路であり、1巡目ではAMC−refの設定電圧に対して振幅検出器32の出力値は限りなく0Vに近いため、場合によっては最大の設定値がLDD12へ送られる。その為AMC−refと誤差増幅器18a間や誤差増幅器18aと電流源26間にRCフィルタいわゆる積分回路を設置し、電流源26に入力される電圧値の応答速度を制御し過渡的で異常な入力設定値を回避するようにしてもよい。
LDD12は設定された電圧に対してLD14に変調電流を与える。本実施形態ではAPC回路18が一定光出力を設定し動作しており、LDD12に入力されるHigh/Lowレベル信号の発生確率は1:1とする。
図3に、LD14に入力される信号の特性を示す。図3(A)には、LD14に入力される信号の波形を示し、図3(B)には上記信号の波形の一部100を拡大した信号パタンを示す。そして、図3(C)には、上記の入力信号の周波数特性を示した。図3(C)においては縦軸に出力強度を、横軸に周波数を示している。図3に示されるように、入力信号は連続的で広帯域な一定のパタンとなっている。
LD14は上記の入力信号に応じてLDD12により振幅を制御され、光信号を発振する。発振された光信号はMPD16により受光される。MPD16には、低周波数特性を有するもの(例えば光信号の1/50倍程度の周波数特性を有するもの)を用いることとしてよい。MPD16の受光電流は、APC回路18と同様にカレントセンサ28にて電圧信号化される。
図4(A)にはMPD16から出力される信号の波形を、図4(B)にはMPD16から出力される信号の周波数特性を示す。図4(B)における実線はMPD16からの出力波形を示し、破線はMPD16への入力信号の周波数特性を示している。図4(B)に示されるように、MPD16からの出力信号の周波数帯域は、MPD16への入力信号よりも狭帯化している。
カレントセンサ28から出力された電圧信号は、カットオフ周波数より高周波側がノイズとなることがあるため、フィルタ30を通過することで、ノイズ除去を行い、電圧信号から一部の周波数帯域を抽出する。
フィルタ30は、入力された電圧信号の一部の周波数帯域を抽出するフィルタであり、バンドパスフィルタにより構成してもよいし、ローパスフィルタにより構成してもよい。フィルタ30により電圧信号において信号強度が安定した部分の周波数帯域を抽出し、これをAMC回路20で振幅制御に用いる。
図5(A),(B)には、フィルタ30から出力される信号の波形を示す。フィルタを通過することで、一部の周波数帯域に絞られたことを示している。
フィルタ30を通過した電圧信号は振幅検出器32に伝送される。振幅検出器32は、入力された信号の振幅を検出し、検出した振幅を一定の倍率で電圧レベルに変換し出力する回路である。
振幅検出器32は、図6(A)に示すように、入力信号の強度をピークホールドし、図6(B)に示すようにピークホールドした信号を平滑化して一定の電圧レベルに変換する信号処理を行う。また、振幅検出器32は、ピークホールドの前にノイズ除去フィルタを挿入したり、平滑化後に増幅器を挿入して所望の電圧レベルにオフセットしたりする機能を有していてもよい。
振幅検出器32の信号は誤差増幅器34に入力され、AMC−refと振幅検出器32の出力信号が誤差演算される。2巡目以降のフィードバック結果とAMC−refの一定差分演算結果により制御される。その為、AMC−refの設定値を制御することにより、所望の光振幅を得ることもできる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、誤差増幅器34とLDD12の間に設けられた制御部(過渡応答制御)36が以下の処理を行う。
制御部36は、誤差増幅器34からの入力を受けて制御信号を生成するとともに、生成した制御信号をLDD12に出力する。制御信号は例えば電圧により表されることとしてよい。また、本実施形態では、制御部36をマイクロコンピューターにより構成することとしてよい。制御部36は、誤差増幅器34から入力される電圧レベルをA/D変換部38によりアナログデータからデジタルデータに変換する。制御部36は上記変換したデジタルデータを入力とし、当該入力に基づいて出力を決定する出力コントローラ40の機能を有する。出力コントローラ40は、制御部36に格納されたプログラムに従って、制御部36の中央処理装置が動作することにより実現されるものとしてよい。
図7には、制御部36の出力コントローラ40における入力と出力との関係を示した。図7に示されるように、本実施形態では、出力コントローラ40は入力が閾値に達するまでは入力に比例して出力するが、入力が閾値以上になった場合には出力を一定(Olimit)にしている。このように出力に上限値を設けたのは以下の理由による。
送信信号において「1」又は「0」が連続する無振幅の信号や、振幅検出器32が検出できない程高い周波数の信号は実質的に無信号として検出されてしまう。この場合、振幅検出器32からの信号は限りなく0Vに近いものとなる。本実施形態の閉ループ回路では誤差増幅器34を用いているため、AMC−refとの誤差演算結果、最大の出力値がLDD12に入力される可能性があり、LDD12は一定の変換率により変調電流を生成するため大きい変調電流が設定される。その後、無信号状態として検出された状態から例えば擬似乱数バイナリシーケンス(PRBS)のような信号に復帰した場合には、既にLDD12には大きい変調電流を生成するように設定されてしまっているので、過渡応答的に適正な振幅制御ができなくなってしまう。こうした危険性を回避するために、制御部36からの出力に上限を設けることとしているものである。なお、制御部36において出力値に設定される上限値は、駆動するLDD12やLD14に応じて定めてもよい。
制御部36は、入力された電圧に応じて出力コントローラ40から出力されるデータ値をD/A変換部42によりデジタルデータからアナログデータ(信号)に変換してLDD12に出力する。そして、LDD12は、制御部36から入力された信号に応じて変調電流を生成する。
以上説明した本実施形態1乃至本実施形態2に係る光送信装置10によれば、パイロット信号を用いずに、送信情報に基づいて送信される光信号に基づいて光振幅を制御できる。こうすることで、パイロット信号に起因する精度の問題を解消し、光振幅の制御を精度良く行うことができる。また、パイロット信号の発生回路を設計、実装する必要がなくなるため、回路の小型化にも寄与するほか、MPD16や振幅検出器32に安価な低周波数特性の装置を用いることができるので、光送信装置10の製造コストも抑えることができる。
また、例えば、光通信での情報伝送の符号化(変換方式)を定めた国際標準規格SONET/SDHやEthernet(登録商標)または擬似乱数バイナリシーケンス(PRBS)伝送信号のような継続的に信号が伝送され、かつ、伝送信号帯域幅が広帯域である信号を送信する装置に本発明を適用し、回路のループ時定数(回路の応答の速さを表す)を最適可するとともに信号成分を平滑化して、信号の基本周波数成分の1/1000〜1/100の信号成分を検出する回路を構成すれば、伝送信号のほとんどの信号振幅を検出して消光比を好適に制御できる。また、信号の基本周波数が10Gbit/sの場合には、数十MHz帯域に平滑化を行うフィルタを用いることで、信号の大部分を検知して振幅を好適に制御できる。
次に、本発明に係る第3の実施形態について図8乃至図11を参照しながら説明する。
図8には、第3の実施形態に係る光送信装置10の構成図を示す。図8に示されるように、光送信装置10は、LDD12、LD14、MPD16、APC回路18、AMC回路20、及び制御部50を含み構成される。なお、第2の実施形態に係る光送信装置10と同じ符号が付された構成要素については、上述した構成要素と同様の機能を有するため説明を省略する。
図9には、第3の実施形態に係る制御部50の構成図を示す。制御部50は、出力コントローラ40、差分コントローラ54、LOSコントローラ56、及び温度コントローラ58の各機能を含む。各機能による処理の順序は図9に示された順序に限らず他の順序であってもよい。なお、出力コントローラ40は、第2の実施形態において用いたものと同様の機能を有するため説明を省略する。
差分コントローラ54は、制御部50に信号振幅と基準振幅との差の履歴データを順次記憶するメモリを含み実現される機能である。図10には、差分コントローラ54により管理される履歴データに基づいて生成される、時間毎の制御部50への入力変化率を表したグラフを示しており、縦軸に入力変化率を、横軸に時間を示している。上記のグラフは、単位時間毎に入力値をサンプリングするとともに、各時間における入力変化率をI(n−1)/I(n)、ただしI(n)は時間nにおけるサンプリング値、として算出して生成されるものである。
差分コントローラ54は、入力変化率が所定範囲(TH1とTH2の範囲内)を超えた場合に、急激な光振幅の変化があったと判断し、時間nにおける出力値については、I(n−1)の時の出力値を維持することとする。差分コントローラ54によれば、極端な入力変化が起きた場合には信号断等の異常が発生した可能性があるため、その入力に基づいては消光比の制御を行わないので、誤った情報に基づいて消光比を制御することが防止される。
LOSコントローラ56は、送信情報の有無を検出する信号検出器70を含み実現される機能である。信号検出器70は、送信情報が検出されない場合には、Loss Of Signal(以下:LOS)と呼ばれる制御信号を制御部50のLOSコントローラ56に出力する。LOSコントローラ56は、信号検出器70からLOS信号が入力されると、出力コントローラ40からの入力に係わらず、制御部50からの出力をLOS信号の伝達前と同じ出力に維持するように制御する。また、このLOSコントローラ56により、送信情報が無信号状態であるのか、「0」及び「1」が連続しているだけなのかという情報を取得することができるので、上述した無信号状態から有信号状態に復帰した後に駆動電流が最大化されてしまう問題を回避する機能を設けることもできる。
温度コントローラ58は、LD14の温度を検出する温度検出器60を含み実現される機能である。温度コントローラ58は、差分コントローラ54やLOSコントローラ56が出力を設定を維持している間に温度が変化したときに有効化することとしてよい。これは、LD14のIL特性は温度によって変化するため、各機能が出力を維持し出力振幅の設定を制御していても、その状態でLD14の駆動温度が変わった場合には消光比が正常でない状態に陥ることがあるためである。そこで、温度コントローラ58として、予め図11に示される変調電流の増幅率と温度(T)との対応関係を記憶しておくことにより、他の機能が設定を維持している間も温度に変化があればその温度に応じた変調電流の増幅率を読み出して変調電流の増幅率を変更することとしてよい。こうすることで、LD14の温度の変化があった場合にも消光比を制御することができる。
以上説明した第2の実施形態に係る光送信装置10によれば、差分コントローラ54、LOSコントローラ56、及び温度コントローラ58の各機能を更に設けたことにより、消光比をより精度良く制御することができる。
もちろん本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記の制御部において出力コントローラ40、差分コントローラ54、LOSコントローラ56、及び温度コントローラ58のうち一部を選択的に組み合わせて構成することとしてもよい。
10 光送信装置、12 LDD、14 LD、16 MPD、18 APC回路、18a 誤差増幅器、18b 平均化フィルタ、20 AMC回路、22 キャパシタ、24 インダクタ、26 電流源、28 カレントセンサ、28a 抵抗、28b 誤差増幅器、30 フィルタ、32 振幅検出器、34 誤差増幅器、36 制御部、38 A/D変換部、40 出力コントローラ、42 D/A変換部、100 信号の波形の一部、50 制御部、54 差分コントローラ、56 LOSコントローラ、58 温度コントローラ、60 温度検出器、70 信号検出器。

Claims (8)

  1. 送信情報に応じて変調した変調電流に基づいて駆動電流を発生する駆動回路と、
    前記駆動電流の入力を受けて光信号を送信する光送信素子と、
    前記光送信素子から送信された光信号を受光する受光素子と、
    パイロット信号を含まない前記受光素子により受光された光信号に基づいて得られた電圧信号から一部の周波数帯域を抽出するフィルタと、
    前記フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と所定の基準振幅との比較に基づいて、前記変調電流の振幅を制御する制御手段と、を含み、
    前記制御手段は、前記フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と前記所定の基準振幅との差に基づいて、前記変調電流の振幅を制御し、前記フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と前記所定の基準振幅との差が閾値を超えた場合には、前記変調電流の振幅の増幅を上限値に抑える
    ことを特徴とする光送信装置。
  2. 前記光送信素子は、直接変調型のレーザダイオードであり、温度制御されずに使用される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信装置。
  3. 前記送信情報の有無を検出する送信情報検出手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記送信情報検出手段により送信情報が検出されなかった場合には、前記変調電流の振幅の変更を制限する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光送信装置。
  4. 前記制御手段は、前記フィルタにより抽出された電圧信号の振幅と基準振幅との差の変化率が予め定められた範囲内にない場合には、前記変調電流の振幅の変更を制限する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光送信装置。
  5. 前記光送信素子の温度を検出する手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記検出された温度に基づいて前記変調電流の振幅を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光送信装置。
  6. 前記フィルタは、前記光信号に基づいて得られた電圧信号のうち基本周波数成分の1/1000〜1/100倍の帯域を抽出する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光送信装置。
  7. 前記変調電流は、1フレームあたりに信号が符号化して変調される
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光送信装置。
  8. 送信情報に応じて変調した変調電流に基づいて駆動電流を発生するステップと、
    前記駆動電流の入力を受けて光信号を送信するステップと、
    前記送信された光信号を受光するステップと、
    パイロット信号を含まない前記受光された光信号に基づいて得られた電圧信号から一部の周波数帯域を抽出するステップと、
    前記抽出された電圧信号の振幅と所定の基準振幅との差に基づいて、前記変調電流の振幅を制御するステップと、
    前記抽出された電圧信号の振幅と前記所定の基準振幅との差が閾値を超えた場合には、前記変調電流の振幅の増幅を上限値に抑えるステップと、を含む
    ことを特徴とする光送信信号の制御方法。
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