JP2007059620A - 発光素子駆動回路及び光送信器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 AC結合及びDC結合のいずれであっても、信号光強度及び消光比を安定に制御できるピーク検出型の発光素子駆動回路、及び光送信器を提供する。
【解決手段】 発光素子駆動回路1は、信号光Pのローレベルに対応する電圧信号Smonのピークレベルを検出するピーク検出部61aと、信号光Pのハイレベルに対応する電圧信号Smonのボトムレベルを検出するボトム検出部62aとを備える。バイアス電流源4は、電圧信号Smonのピークレベルとピークレベル参照電圧Vpkとの差に応じてバイアス電流Ibiasを調節する。変調電流生成部3は、電圧信号Smonのボトムレベルとボトムレベル参照電圧Vbtとの差に応じて変調電流Imodを調節する。バイアス電流源4は、バイアス電流Ibiasの供給を開始してから所定時間経過後に、変調電流生成部3が変調電流Imodの供給を開始する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信に用いられる発光素子駆動回路及び光送信器に関するものである。
発光素子の信号光強度および消光比を安定化するための、ピーク検出型の発光素子駆動回路が知られている。例えば、特許文献1に開示された半導体レーザ駆動回路は、AC結合用のレーザ駆動回路において、モニタフォトダイオードからの出力電流の大きさの平均レベルを検出し、レーザダイオードに供給されるバイアス電流の大きさを該平均レベルに応じて制御している。また、この駆動回路は、モニタフォトダイオードからの出力電流の大きさの平均レベル及びハイレベル(ピーク値)に応じて、バイアス電流の変調度を制御している。
また、従来のDC結合用の発光素子駆動回路においては、受光素子(モニタ用フォトダイオード)からの出力電流のローレベル(ボトム値)を検出し、バイアス電流の大きさを該ローレベルに応じて制御する。また、モニタフォトダイオードからの出力電流のハイレベル(ピーク値)を検出し、変調電流の大きさを該ハイレベルに応じて制御する。
特開平4−139779号公報
本発明者らは、AC結合及びDC結合のいずれであっても、発光素子の信号光強度及び消光比を安定化できるピーク検出型の発光素子駆動回路について検討している。ここで、DC結合用のピーク検出型発光素子駆動回路をAC結合に用いた場合の問題点について説明する。
図12は、(a)DC結合用の発光素子駆動回路と(b)AC結合用の発光素子駆動回路とにおける、バイアス電流Ibias及び変調電流Imodと、ハイレベル側の信号光強度PH及びローレベル側の信号光強度PLとの相関を示す図である。
DC結合型のレーザ駆動回路において(図12(a))、バイアス電流Ibiasの大きさを変化させると、ローレベル側の信号光強度PLとともにハイレベル側の信号光強度PHも変化する。これに対し、変調電流Imodの大きさを変化させても、ハイレベル側の信号光強度PHが変化するだけでローレベル側の信号光強度PLは変化しない。従って、上述したようにローレベル側の信号光強度PLに応じてバイアス電流Ibiasの大きさを制御し、ハイレベル側の信号光強度PHに応じて変調電流Imodの大きさを制御すれば、信号光強度PL及びバイアス電流Ibiasを独立して安定化できるので、信号光強度PLが安定化した後に信号光強度PH(変調電流Imod)も安定化できる。
しかしながら、AC結合型のレーザ駆動回路においては(図12(b))、変調電流Imod(+),Imod(−)の大きさを変化させると、信号光強度PL及びPHの双方が変化してしまう。従って、バイアス電流Ibiasに基づいてローレベル側の信号光強度PLを独立して安定化できず、変調電流Imodに基づいてハイレベル側の信号光強度PHも独立して安定化できないことから、信号光強度及び消光比を安定に制御できないおそれがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、AC結合及びDC結合のいずれであっても、信号光強度及び消光比を安定に制御できるピーク検出型の発光素子駆動回路、及び光送信器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の発光素子駆動回路は、送信信号に応じた信号光を発光素子に生成させるとともに、信号光を検出する受光素子からの光電流に基づいて信号光を制御する発光素子駆動回路であって、バイアス電流を発光素子に供給するバイアス部と、送信信号に応じた変調電流を発光素子に供給する変調部と、受光素子からの光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換部と、信号光のローレベルに対応する電圧信号の第1のレベルを検出する第1のレベル検出部と、信号光のハイレベルに対応する電圧信号の第2のレベルを検出する第2のレベル検出部とを備え、バイアス部が、第1のレベルと第1の参照レベルとの差に応じてバイアス電流の電流量を調節し、変調部が、第2のレベルと第2の参照レベルとの差に応じて変調電流の電流量を調節し、バイアス部がバイアス電流の供給を開始してから所定時間経過後に、変調部が変調電流の供給を開始することを特徴とする。
信号光のローレベルに対応する第1のレベルに応じてバイアス部がバイアス電流の電流量を調節し、信号光のハイレベルに対応する第2のレベルに応じて変調部が変調電流の電流量を調節するだけでは、[発明が解決しようとする課題]の欄で述べたように、DC結合の場合には信号光強度及び消光比を安定に制御できるが、AC結合の場合にはこれらを安定に制御できないおそれがある。これに対し、上記した発光素子駆動回路においては、バイアス部がバイアス電流の供給を開始してから所定時間経過後に、変調部が変調電流の供給を開始している。すなわち、バイアス部がバイアス電流の供給を開始してからの所定時間、変調電流が供給されなければ、変調電流の変化に起因するローレベルの変化も生じない。従って、この間にローレベルを独立して制御し安定化できるので、ローレベルが安定した後(すなわち所定時間経過後)、変調部が変調電流の供給を開始することにより、ハイレベルも安定化できる。このように、上記した発光素子駆動回路によれば、DC結合時だけでなく、AC結合時であっても信号光強度及び消光比を安定に制御できる。
また、発光素子駆動回路は、第1及び第2のレベル検出部それぞれが、電圧信号の第1及び第2のレベルそれぞれを保持するための容量素子と、互いに直列に接続され、容量素子に対して並列に接続された抵抗素子及びスイッチ素子とを有し、変調部が変調電流の供給を開始した後に、スイッチ素子が非導通状態に切り替わることを特徴としてもよい。これにより、信号光強度及び消光比が安定に制御された後に第1及び第2のレベル検出部における時定数をより大きく変更し、ノイズ等に対して信号光強度及び消光比を更に安定化できる。
また、発光素子駆動回路は、送信信号に対応する参照信号を生成する参照信号生成部と、信号光のローレベルに対応する参照信号の第1のレベルを検出し、該第1のレベルを第1の参照レベルとして出力する第1の参照レベル生成部と、信号光のハイレベルに対応する参照信号の第2のレベルを検出し、該第2のレベルを第2の参照レベルとして出力する第2の参照レベル生成部とを更に備えることを特徴としてもよい。これにより、発光素子への駆動電流の変化に応じて第1及び第2の参照レベルを変化させることができるので、信号光強度及び消光比をより精度よく制御できる。
また、本発明による光送信器は、送信信号に応じた信号光を出力する光送信器であって、信号光を生成する発光素子と、発光素子からの信号光を検出する受光素子と、送信信号に応じた変調電流、及びバイアス電流を発光素子へ供給する発光素子駆動回路とを備え、発光素子駆動回路が、バイアス電流を生成するバイアス部と、変調電流を生成する変調部と、受光素子からの光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換部と、信号光のローレベルに対応する電圧信号の第1のレベルを検出する第1のレベル検出部と、信号光のハイレベルに対応する電圧信号の第2のレベルを検出する第2のレベル検出部とを有し、バイアス部が、第1のレベルと第1の参照レベルとの差に応じてバイアス電流の電流量を調節し、変調部が、第2のレベルと第2の参照レベルとの差に応じて変調電流の電流量を調節し、バイアス部がバイアス電流の供給を開始してから所定時間経過後に、変調部が変調電流の供給を開始することを特徴とする。この光送信器においては、バイアス部がバイアス電流の供給を開始してから所定時間経過後に、変調部が変調電流の供給を開始している。従って、上記した発光素子駆動回路と同様に、DC結合時だけでなく、AC結合時であっても信号光強度及び消光比を安定に制御できる。
本発明の発光素子駆動回路または光送信器によれば、AC結合及びDC結合のいずれであっても、信号光強度及び消光比を安定に制御できる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る発光素子駆動回路及び光送信器の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の好適な一実施形態である発光素子駆動回路1の構成を示すブロック図である。同図に示す発光素子駆動回路1は、光モジュール2を駆動するための回路であり、光モジュール2とともに本実施形態に係る光送信器を構成する。なお、光モジュール2は、例えばTOSA(Transmitter Optical Sub-Assembly)といった小型のパッケージ構成を有する。光モジュール2は、信号光Pを生成するレーザダイオード21といった発光素子と、レーザダイオード21からの信号光P(正確には、レーザダイオード21の光反射端面からの光)を検出(モニタ)するフォトダイオード22といった受光素子とを有する。レーザダイオード21は、外部からの送信信号Sp,Snに応じた変調電流Imod及びバイアス電流Ibiasを含む駆動電流Idを発光素子駆動回路1から受け、駆動電流Idに応じたレーザ光である信号光Pを生成する。
ここで、図2(a)は、レーザダイオード21の出力特性の一例を示す図である。図2(a)において、横軸はレーザダイオード21を流れる順方向電流(LD駆動電流)を示し、縦軸はレーザダイオード21の光出力強度を示している。また、図中のグラフG1はレーザダイオード21の温度が或る値T[℃]のときの出力特性を示しており、グラフG2はレーザダイオード21の温度がT(>T)[℃]のときの出力特性を示している。グラフG1におけるIth、及びグラフG2におけるIthは、温度T,Tのそれぞれにおけるレーザダイオード21の閾値電流値を示している。
また、図2(b)は、レーザダイオード21から出力される信号光Pの時間波形の一例を示すグラフであり、ローレベル時の信号光強度PLとハイレベル時の信号光強度PHとを交互に繰り返す波形を示している。また、図2(c)は、図2(b)に示す信号光Pを出力するために必要な駆動電流Idの時間波形の一例を示すグラフである。図2(c)において、グラフG3は温度T[℃]のときに必要な駆動電流Idの時間波形の一例であり、グラフG4は温度T[℃]のときに必要な駆動電流Idの時間波形の一例である。なお、図2(c)中のIbiasは、レーザダイオードにレーザ駆動回路がAC結合される場合のバイアス電流値を示している。また、図2(c)中のIbiasは、レーザダイオードにレーザ駆動回路がDC結合される場合のバイアス電流値を示している。駆動電流Idは、変調電流Imodがバイアス電流Ibias(またはIbias)に畳重されて成る。
図2(a)に示すように、レーザダイオード21の出力特性は、温度変化により大きく変動する。すなわち、レーザダイオード21の素子温度が高くなると、レーザ発振の閾値電流値が大きくなるとともに、所定の光出力強度を得るためにより大きな駆動電流が必要となる。従って、レーザダイオード21の素子温度に依らず信号光強度PH及び消光比(PH/PL)を一定に保つためには、図2(c)のグラフG3,G4に示すように、バイアス電流Ibias(Ibias)及び変調電流Imodの大きさを光出力強度に応じて制御する必要がある。そこで、発光素子駆動回路1は、フォトダイオード22からの光電流Imonに基づいて、信号光Pの信号光強度PH及び消光比(PH/PL)を制御する。
本実施形態の発光素子駆動回路1は、いわゆるAC結合型のレーザ駆動回路である。発光素子駆動回路1は、変調電流生成部3、バイアス電流源4、電流電圧変換部5a及び5b、レベルホールド部6a及び6b、誤差増幅器7a及び7b、参照電流生成部8、制御部9、並びにスイッチ素子10a〜10fを有する。
変調電流生成部3は、本実施形態における変調部であり、送信信号Sn,Spに応じた変調電流Imod,Imodをレーザダイオード21に供給するための回路である。具体的には、変調電流生成部3は、送信データを含む差動信号である送信信号Sp(正相),Sn(逆相)を外部から入力するための2つの入力端と、送信信号Snに応じた変調電流Imod及び送信信号Spに応じた変調電流Imodをレーザダイオード21へ出力するための2つの出力端とを有する。変調電流Imodを出力するための出力端は、低周波成分をカットするためのコンデンサ(容量素子)11aを介して、レーザダイオード21のアノードに接続される。また、変調電流Imodを出力するための出力端は、低周波成分をカットするためのコンデンサ(容量素子)11bを介して、レーザダイオード21のカソードに接続される。
また、変調電流生成部3は、後述する誤差増幅器7bからの差信号Sd_btを入力するための入力端を更に有する。変調電流生成部3は、差信号Sd_btの大きさが小さくなるように(すなわち、後述するボトムレベル信号Sbtの大きさがボトムレベル参照電圧Vbtに近づくように)、変調電流Imod及びImodの大きさを調節する。
バイアス電流源4は、本実施形態におけるバイアス部であり、順方向のバイアス電流Ibiasをレーザダイオード21へ供給するための回路である。具体的には、バイアス電流源4の一端は、高周波成分をカットするためのインダクタ12bを介してレーザダイオード21のカソードに接続されている。また、バイアス電流源4の他端は、GNDラインといった基準電位線15に接続されている。レーザダイオード21のアノードは、高周波成分をカットするためのインダクタ12aを介して、電源電位線14に接続されている。電源電位線14には、電源電圧Vccが供給される。また、バイアス電流源4は、後述する誤差増幅器7aからの差信号Sd_pkを入力するための入力端を更に有する。バイアス電流源4は、差信号Sd_pkの大きさが小さくなるように(すなわち、後述するピークレベル信号Spkの大きさがピークレベル参照電圧Vpkに近づくように)、バイアス電流Ibiasの大きさを調節する。
なお、本実施形態においてはレーザダイオード21のカソードと基準電位線15との間にバイアス電流源4が接続されているが、バイアス電流源は、レーザダイオードのアノードと電源電位線14との間に接続されてもよい。また、発光素子駆動回路1をレーザダイオード21にDC結合する場合には、例えば、レーザダイオード21のアノードを変調電流生成部3に接続せず、電源電位線14に直接接続するとよい。
電流電圧変換部5aは、フォトダイオード22からの光電流Imonを電圧信号Smonに変換するための回路である。ここで、図3は、本実施形態における(a)フォトダイオード22からの光電流Imonの時間波形の一例、及び(b)光電流Imonに対応する電圧信号Smonの時間波形の一例を示すグラフである。図3(a)及び(b)に示すように、本実施形態の電流電圧変換部5aは、光電流Imonのローレベルに対応する電圧信号Smonとしてピークレベル(第1のレベル)を出力し、光電流Imonのハイレベルに対応する電圧信号Smonとしてボトムレベル(第2のレベル)を出力する。従って、光電流Imonと電圧信号Smonとは、互いに逆転しており相補的な時間波形となる。
レベルホールド部6aは、ピーク検出部61a及びボトム検出部62aを有する。ピーク検出部61aは、本実施形態における第1のレベル検出部であり、信号光Pのローレベルに対応する電圧信号Smonのピークレベルを検出するための回路である。ピーク検出部61aは、電圧信号Smonのピークレベルを示すピークレベル信号Spkを生成し、スイッチ素子10aを介して誤差増幅器7aへ提供する。また、ボトム検出部62aは、本実施形態における第2のレベル検出部であり、信号光Pのハイレベルに対応する電圧信号Smonのボトム値(第2のレベル)を検出するための回路である。ボトム検出部62aは、電圧信号Smonのボトムレベルを示すボトムレベル信号Sbtを生成し、スイッチ素子10bを介して誤差増幅器7bへ提供する。
誤差増幅器7aは、ピーク検出部61aからのピークレベル信号Spkと、後述するピーク検出部61bからのピークレベル参照電圧Vpk(第1の参照レベル)との差を増幅し、バイアス電流源4へ提供するための回路である。具体的には、誤差増幅器7aはオペアンプを含んで構成され、誤差増幅器7aの非反転入力端はピーク検出部61aに接続されており、誤差増幅器7aの反転入力端はピーク検出部61bに接続されている。また、誤差増幅器7aの出力端は、スイッチ素子10eを介してバイアス電流源4に接続されている。誤差増幅器7aは、ピークレベル信号Spkとピークレベル参照電圧Vpkとの差を示す差信号Sd_pkを生成し、差信号Sd_pkをバイアス電流源4へ提供する。
また、誤差増幅器7bは、ボトム検出部62aからのボトムレベル信号Sbtと、後述するボトム検出部62bからのボトムレベル参照電圧Vbt(第2の参照レベル)との差を増幅し、変調電流生成部3へ提供するための回路である。具体的には、誤差増幅器7bはオペアンプを含んで構成され、誤差増幅器7bの非反転入力端はボトム検出部62aに接続されており、誤差増幅器7bの反転入力端はボトム検出部62bに接続されている。また、誤差増幅器7bの出力端は、スイッチ素子10fを介して変調電流生成部3に接続されている。誤差増幅器7bは、ボトムレベル信号Sbtとボトムレベル参照電圧Vbtとの差を示す差信号Sd_btを生成し、差信号Sd_btを変調電流生成部3へ提供する。
参照電流生成部8は、後述する電流電圧変換部5bと共に、本実施形態における参照信号生成部13を構成する。参照電流生成部8は、外部からの送信信号Sp,Snに対応する参照電流Irefを生成するための回路である。この参照電流Irefは、送信信号Sp,Snに対応するパルス電流である。すなわち、参照電流Irefは、送信信号Sp,Snと同じデータ成分を含んでおり、送信信号Sp,Snの振動に応じた立ち上がりおよび立ち下がりを有する。参照電流生成部8は、例えば、送信信号Sp,Snを電圧−電流変換することにより変調成分を生成し、所定のバイアス成分に該変調成分を畳重することにより、光電流Imonの調整目標値となる参照電流Irefを生成できる。
また、電流電圧変換部5bは、参照電流生成部8からの参照電流Irefを電圧信号である参照信号Vrefに変換するための回路である。電流電圧変換部5bの機能及び内部構成は、上述した電流電圧変換部5aと同様である。すなわち、本実施形態の電流電圧変換部5bは、参照電流Irefのローレベルに対応する参照信号Vrefとしてピークレベル(第1の参照レベル)を出力し、参照電流Irefのハイレベルに対応する参照信号Vrefとしてボトムレベル(第2の参照レベル)を出力する。従って、参照電流Irefと参照信号Vrefとは、互いに逆転しており相補的な時間波形となる。
レベルホールド部6bは、ピーク検出部61b及びボトム検出部62bを有する。ピーク検出部61bは、本実施形態における第1の参照レベル生成部である。ピーク検出部61bは、参照信号Vrefのピークレベルを検出し、該ピークレベルを示すピークレベル参照電圧Vpkを生成する。なお、参照信号Vrefのピークレベルは、送信信号Sp,Snのローレベル(すなわち、信号光Pのローレベル)に対応する。ピーク検出部61bは、ピークレベル参照電圧Vpkを、スイッチ素子10cを介して誤差増幅器7aへ提供する。
また、ボトム検出部62bは、本実施形態における第2の参照レベル生成部である。ボトム検出部62bは、参照信号Vrefのボトムレベルを検出し、該ボトムレベルを示すボトムレベル参照電圧Vbtを生成する。なお、参照信号Vrefのボトムレベルは、送信信号Sp,Snのハイレベル(すなわち、信号光Pのハイレベル)に対応する。ボトム検出部62bは、ボトムレベル参照電圧Vbtを、スイッチ素子10dを介して誤差増幅器7bへ提供する。
制御部9は、各スイッチ素子10a〜10fの導通状態を制御するための回路である。制御部9は、スイッチ素子10a及び10cの制御端子に接続された出力端を有しており、スイッチ素子10a及び10cの制御端子へスイッチ制御信号RST_Pを送る。また、制御部9は、スイッチ素子10b及び10dの制御端子に接続された出力端を有しており、スイッチ素子10b及び10dの制御端子へスイッチ制御信号RST_Bを送る。また、制御部9は、スイッチ素子10e及び10fの制御端子に接続された出力端を有しており、スイッチ素子10e及び10fの制御端子へスイッチ制御信号LDOFFを送る。なお、各スイッチ素子10a〜10fにおいては、制御端子への入力論理が0のときに入力端及び出力端が導通状態となる。また、制御端子への入力論理が1のときに入力端及び出力端が非導通状態となり、出力端は基準電位線15と短絡する。
図4は、本実施形態の変調電流生成部3の構成の一例を詳細に示す回路図である。図4を参照すると、変調電流生成部3は、一対のトランジスタ31a及び31bと、一対の抵抗素子32a及び32bと、変調電流源33とを有する。
トランジスタ31aのベースは、変調電流生成部3の外部から送信信号Sp(正相)を入力するための入力端子と電気的に接続されている。トランジスタ31bのベースは、変調電流生成部3の外部から送信信号Sn(逆相)を入力するための入力端子と電気的に接続されている。トランジスタ31a及び31b双方のエミッタは、変調電流源33を介して基準電位線15と電気的に接続されている。トランジスタ31aのコレクタ端子は、抵抗素子32aを介して電源電位線14と電気的に接続されるとともに、レーザダイオード21(図1参照)のカソードと電気的に接続される。トランジスタ31bのコレクタ端子は、抵抗素子32bを介して電源電位線14と電気的に接続されるとともに、レーザダイオード21(図1参照)のアノードと電気的に接続される。変調電流源33は、誤差増幅器7b(図1参照)からの差信号Sd_btを入力するための入力端を有しており、差信号Sd_btが小さくなるように(すなわち、ボトムレベル信号Sbtの大きさがボトムレベル参照電圧Vbtに近づくように)電流量を調節する。
図4に示す変調電流生成部3に差動信号である送信信号Sp(正相),Sn(逆相)が入力されると、送信信号Spがトランジスタ31aのベースに入力されるとともに、送信信号Snがトランジスタ31bのベースに入力される。送信信号Spがトランジスタ31aのベースに入力されることにより、レーザダイオード21には変調電流Imodが流れる。変調電流Imodは、変調電流源33によって電流値が規定され、トランジスタ31aを介して流れる。また、送信信号Snがトランジスタ31bのベースに入力されることにより、変調電流Imodとは逆相の変調電流Imodが流れる。変調電流Imodは、変調電流源33によって変調電流Imodと同じ電流量に規定され、トランジスタ31bを介して流れる。
図5は、本実施形態のピーク検出部61a,61b及びボトム検出部62a,62bの構成の一例を示す回路図である。図5を参照すると、ピーク検出部61a,61bは、電圧信号Smon、参照信号Vrefのピークレベルを保持するためのコンデンサ(容量素子)63を有する。コンデンサ63は、信号ライン66と基準電位線15との間に接続されている。そして、信号ライン66には電圧信号Smon(参照信号Vref)による電流がダイオードやトランジスタなどの整流素子によって供給され、コンデンサ63に電荷が蓄積されることにより、信号ライン66の電位が電圧信号Smon(参照信号Vref)のピークレベルに保持される。ピーク検出部61a(61b)は、こうして保持された信号ライン66の電位をピークレベル信号Spk(ピークレベル参照電圧Vpk)として誤差増幅器7aへ出力する。
また、ピーク検出部61a,61bは、抵抗素子64及びトランジスタ65を更に有する。トランジスタ65は、本実施形態におけるスイッチ素子であり、例えばMOS−FETを用いることができる。抵抗素子64及びトランジスタ65は、ピーク検出部61a,61bの時定数を調整するために設けられ、コンデンサ63に対して並列に接続されている。具体的には、抵抗素子64及びトランジスタ65は、信号ライン66と基準電位線15との間に、互いに直列に接続されている。例えば、抵抗素子64の一端が信号ライン66に接続され、他端がトランジスタ65のソース及びドレインのうち一方に接続される。トランジスタ65のソース及びドレインのうち他方は、基準電位線15に接続される。トランジスタ65のゲートは制御部9に接続されており、制御部9から制御信号TCNTを受ける。
制御信号TCNTによってトランジスタ65のソース及びドレインが導通状態になると、コンデンサ63に蓄積された電荷が抵抗素子64を通って基準電位線15へ流れることにより、コンデンサ63の放電がより早く行われる。逆に、トランジスタ65のソース及びドレインが非導通状態になると、コンデンサ63の放電に要する時間が長くなる。このように、トランジスタ65の接続状態を切り替えることにより、コンデンサ63の放電時間(すなわち、ピーク検出部61a,61bの時定数)を変更することができる。
ボトム検出部62a,62bは、電圧信号Smon、参照信号Vrefのボトムレベルを保持するためのコンデンサ(容量素子)67を有する。コンデンサ67は、電源電位線14と信号ライン70との間に接続されている。そして、信号ライン70には電圧信号Smon(参照信号Vref)による電流がダイオードやトランジスタなどの整流素子によって供給され、コンデンサ67に電荷が蓄積されることにより、信号ライン70の電位が電圧信号Smon(参照信号Vref)のボトムレベルに保持される。ボトム検出部62a(62b)は、こうして保持された信号ライン70の電位をボトムレベル信号Sbt(ボトムレベル参照電圧Vbt)として誤差増幅器7bへ出力する。
また、ボトム検出部62a,62bは、抵抗素子68及びトランジスタ69を更に有する。トランジスタ69は、本実施形態におけるスイッチ素子であり、例えばMOS−FETを用いることができる。抵抗素子68及びトランジスタ69は、ボトム検出部62a,62bの時定数を調整するために設けられ、コンデンサ67に対して並列に接続されている。具体的には、抵抗素子68及びトランジスタ69は、電源電位線14と信号ライン70との間に、互いに直列に接続されている。例えば、抵抗素子68の一端が信号ライン70に接続され、他端がトランジスタ69のソース及びドレインのうち一方に接続される。トランジスタ69のソース及びドレインのうち他方は、電源電位線14に接続される。トランジスタ69のゲートは制御部9に接続されており、制御部9から制御信号TCNTを受ける。
制御信号TCNTによってトランジスタ69のソース及びドレインが導通状態になると、コンデンサ67に蓄積された電荷が抵抗素子68を通って電源電位線14へ流れることにより、コンデンサ67の放電がより早く行われる。逆に、トランジスタ69のソース及びドレインが非導通状態になると、コンデンサ67の放電に要する時間が長くなる。このように、トランジスタ69の接続状態を切り替えることにより、コンデンサ67の放電時間(すなわち、ボトム検出部62a,62bの時定数)を変更することができる。
図6は、本実施形態の参照電流生成部8の構成の一例を示すブロック図である。図6を参照すると、参照電流生成部8は、ローレベル基準電圧発生部81、バイアス成分生成部82、ハイレベル基準電圧発生部83、スイッチ素子84、及び変調成分生成部85を有する。
ローレベル基準電圧発生部81は、参照電流Irefのローレベルの大きさを示す基準電圧Vreflを生成するための回路である。この基準電圧Vreflの大きさは、予め適切な値に設定される。バイアス成分生成部82は、ローレベル基準電圧発生部81からの基準電圧Vreflを電流に変換し、参照電流Irefのローレベル(バイアス成分)を示す電流Ireflとして出力する。
ハイレベル基準電圧発生部83は、参照電流Irefのハイレベル(変調成分のピーク値)の大きさを示す基準電圧Vrefhを生成するための回路である。この基準電圧Vrefhの大きさは、基準電圧Vreflと同様に予め適切な値に設定される。変調成分生成部85は、ハイレベル基準電圧発生部83からの基準電圧Vrefhを電流に変換するとともに、この電流を送信信号Sp,Snによって変調する。変調成分生成部85は、こうして生成した電流Irefhを参照電流Irefの変調成分として出力する。電流Irefh及び電流Ireflは互いに畳重され、参照電流Irefとして参照電流生成部8から電流電圧変換部5b(図1参照)へ提供される。
ハイレベル基準電圧発生部83はスイッチ素子84の入力端と接続されており、変調成分生成部85はスイッチ素子84の出力端と接続されている。スイッチ素子84の制御端子は制御部9と接続されており、制御部9からスイッチ制御信号RST_Bを受ける。スイッチ素子84においては、制御端子への入力論理が0のときに入力端及び出力端が導通状態となる。また、制御端子への入力論理が1のときに入力端及び出力端が非導通状態となり、出力端は基準電位線15と短絡する。この構成により、スイッチ制御信号RST_Bの論理が1のときには、参照電流Irefの変調成分(電流Irefh)が生成されず、バイアス成分(電流Irefl)のみが参照電流Irefとして参照電流生成部8から出力される。また、スイッチ制御信号RST_Bの論理が0のときには、参照電流Irefの変調成分(電流Irefh)が生成され、バイアス成分(電流Irefl)と共に参照電流Irefとして参照電流生成部8から出力される。
以上の構成を有する発光素子駆動回路1の送信開始時の動作について、図7〜図9を参照しながら説明する。図7(a)〜(e)のそれぞれは、ローレベル基準電圧発生部81(図6参照)における基準電圧Vrefl(図7(a))、ハイレベル基準電圧発生部83(図6参照)における基準電圧Vrefh(図7(b))、参照信号Vref(図7(c))、ピークレベル参照電圧Vpk(図7(d))、及びボトムレベル参照電圧Vbt(図7(e))の時間波形の一例を示すグラフである。また、図8(a)〜(d)のそれぞれは、制御部9から出力されるスイッチ制御信号LDOFF(図8(a))、スイッチ制御信号RST_B(図8(b))、スイッチ制御信号RST_P(図8(c))、及び制御信号TCNT(図8(d))の時間波形の一例を示すグラフである。また、図9(a)〜(d)のそれぞれは、電圧信号Smon(図9(a))、ピークレベル信号Spk(図9(b))、ボトムレベル信号Sbt(図9(c))、及び駆動電流Id(図9(d))の時間波形の一例を示すグラフである。
まず、ローレベル基準電圧発生部81からの基準電圧Vreflが時刻tにおいて立ち上がる(図7(a))。このとき、制御部9からのスイッチ制御信号RST_Bは論理1となっており(図8(b))、スイッチ素子84(図6)は非接続状態なので、参照電流Irefとしてバイアス成分(Irefl)のみが参照電流生成部8から出力される。従って、参照信号生成部13からは、参照信号Vrefとして図7(c)に示すようにバイアス成分Vrefbのみが出力される。なお、本実施形態では、電流電圧変換部5bにおいて参照電流Irefと参照信号Vrefとが互いに逆転して相補的な時間波形となるので、実際の参照信号Vrefは電源電圧Vccからバイアス分(Vrefb)だけ低下した電圧値となる。
また、この段階では、参照信号Vrefに変調成分が含まれていないため、ピークレベル参照電圧Vpk及びボトムレベル参照電圧Vbtは、参照信号Vrefのバイアス成分Vrefbと同じレベルに収束する(図7(d),図7(e))。
続いて、時刻tにおいて制御部9からのスイッチ制御信号LDOFF及びRST_Pが論理0に切り替えられる(図8(a),図8(b))。すなわち、スイッチ素子10a,10c,10e,及び10f(図1参照)が接続状態となる。これにより、ピークレベル参照電圧Vpkが誤差増幅器7aへ入力され、誤差増幅器7aからの差信号Sd_pkがバイアス電流源4へ入力されることとなり、バイアス電流Ibiasに関する閉ループ回路が形成される。そして、バイアス電流源4により、バイアス電流Ibiasの供給が開始され、差信号Sd_pkが小さくなるように(すなわち、ピークレベル信号Spkの大きさがピークレベル参照電圧Vpkに近づくように)バイアス電流Ibiasの電流値が調節されるので、バイアス電流Ibiasの電流値が参照電流Irefの大きさ(Irefl)に近づく(図9(b),図9(d))。
続いて、時刻tから所定時間経過後の時刻tにおいて、制御部9からのスイッチ制御信号RST_Bが論理0に切り替えられる(図8(c))。すなわち、スイッチ素子10b及び10d(図1)並びに84(図6)が接続状態となる。
このとき、参照電流生成部8において、参照電流Irefとしてはバイアス成分(Irefl)だけでなく変調成分(Irefh)も畳重されて出力される。従って、参照信号生成部13からは、参照信号Vrefとして図7(c)に示すようにバイアス成分Vrefbに加えて変調成分Vrefmが出力される。すなわち、参照信号Vrefのボトムレベルを示すボトムレベル参照電圧Vbtは、図7(e)に示すように変調成分Vrefmのピーク値とバイアス成分Vrefbとの和となる。
また、ボトムレベル参照電圧Vbtが誤差増幅器7bへ入力され、誤差増幅器7bからの差信号Sd_btが変調電流生成部3へ入力されることとなり、変調電流Imodに関する閉ループ回路が形成される。そして、変調電流生成部3により、変調電流Imodの供給が開始され、差信号Sd_btが小さくなるように(すなわち、ボトムレベル信号Sbtの大きさがボトムレベル参照電圧Vbtに近づくように)変調電流Imodの電流値が調節される。これにより、バイアス電流Ibiasと変調電流Imodとを合わせた駆動電流Idの大きさは、参照電流Irefの大きさに応じて制御されることとなる(図9(d))。
その後、時刻tにおいて、制御部9からの制御信号TCNTが論理0に切り替えられる(図8(d))。すなわち、ピーク検出部61a,61b及びボトム検出部62a,62bのトランジスタ65及び69(図5参照)のドレイン−ソース間が非導通状態となり、ピーク検出部61a,61b及びボトム検出部62a,62bの時定数が大きくなる。
以上に説明した本実施形態による発光素子駆動回路1が有する効果について説明する。ここで、図10は、発光素子駆動回路1の制御ブロック線図である。また、図11は、発光素子駆動回路1と同様の回路をレーザダイオード21に対してDC結合した場合の制御ブロック線図である。
なお、図10及び図11において、各要素は次の数値を表している。
Ith(T):温度T[℃]におけるレーザダイオード21の閾値電流値[A]
ηLD(T):温度T[℃]におけるレーザダイオード21のスロープ効率[W/A]
ηPD:フォトダイオード22の光電変換効率[A/W]
RTIA:電流電圧変換部5a及び5bにおける利得[V/A]
FP(s):ピーク検出部61a及び61bにおける変換関数[V/V]
FB(s):ボトム検出部62a及び62bにおける変換関数[V/V]
bias(s):誤差増幅器7aにおける利得[V/V]
mod(s):誤差増幅器7bにおける利得[V/V]
Gm:バイアス電流源4及び変調電流源33におけるコンダクタンス[A/V]
GAC:AC結合(コンデンサ11a及び11b)による電流損失
FAC(s):AC結合(コンデンサ11a及び11b)によるフィルタ効果(低周波カット)
IrefL:参照電流Irefのローレベル[A]
IrefH:参照電流Irefのハイレベル[A]
ここで、上記()内のsはjωであり、周波数の関数であることを示す。
図10に示す制御ブロック線図において、ローレベル側の信号光強度PLについての伝達関数は以下の式(1)で表される。
Figure 2007059620

また、図10に示す制御ブロック線図において、ハイレベル側の信号光強度PHについての伝達関数は以下の式(2)で表される。
Figure 2007059620
また、図11に示す制御ブロック線図において、ローレベル側の信号光強度PLについての伝達関数は以下の式(3)で表される。
Figure 2007059620

また、図11に示す制御ブロック線図において、ハイレベル側の信号光強度PHについての伝達関数は以下の式(4)で表される。
Figure 2007059620
式(4)における右辺の第2項は、ローレベル側の信号光強度PLの挙動がハイレベル側の信号光強度PHの挙動に影響する(干渉する)ことを示している。すなわち、DC結合型の駆動回路の場合、図11のB部分に示されるように、ローレベル側の信号光強度PLを制御するための閉ループからハイレベル側の信号光強度PHを制御するための閉ループへの干渉が生じる。しかし、式(3)に示されるように、ハイレベル側の信号光強度PHの挙動はローレベル側の信号光強度PLの挙動に影響しない。すなわち、図12(a)に示したように、DC結合型のレーザ駆動回路においては、ローレベル側の信号光強度PLに応じてバイアス電流Ibiasの大きさを制御し、ハイレベル側の信号光強度PHに応じて変調電流Imodの大きさを制御すれば、信号光強度PL及びバイアス電流Ibiasを独立して安定化できるので、信号光強度PLが安定化した後に信号光強度PH(変調電流Imod)も安定化できる。
しかしながら、式(1)及び(2)における右辺の第2項は、互いの閉ループの干渉を表している。すなわち、AC結合型の駆動回路の場合、図10のA部分に示されるように、ローレベル側の信号光強度PLを制御するための閉ループと、ハイレベル側の信号光強度PHを制御するための閉ループとが互いに干渉し合っている。これは、図12(b)に示したように、AC結合型のレーザ駆動回路においては、変調電流Imod(+),Imod(−)の大きさを変化させると信号光強度PL及びPHの双方が変化してしまうことを示している。従って、このままでは、信号光強度PH及びPLをそれぞれ独立して安定化できないこととなり、信号光強度及び消光比(PH/PL)を安定に制御できないおそれがあることがわかる。
この問題点を解決するために、本実施形態の発光素子駆動回路1においては、制御部9によって各閉ループの動作開始タイミングが制御されており、バイアス電流源4がバイアス電流Ibiasの供給を開始してから所定時間経過後に、変調電流生成部3が変調電流Imodの供給を開始している。バイアス電流源4がバイアス電流Ibiasの供給を開始してからの所定時間、変調電流Imodが供給されなければ信号光強度PH側の閉ループが機能しないので、信号光強度PL側の閉ループは干渉を受けない。従って、この間に信号光強度PLを独立して制御し安定化できる。そして、信号光強度PLが安定した後(すなわち所定時間経過後)、変調電流生成部3が変調電流Imodの供給を開始することにより、式(2)の第2項はPLが時間的に安定することで定数項となり、PLに依存することなく、信号光強度PHも安定化できる。このように、本実施形態の発光素子駆動回路1によれば、DC結合時だけでなく、AC結合時であっても信号光強度PH及び消光比(PH/PL)を安定に制御できる。
このような発光素子駆動回路1の効果は、次のような場合に特に顕著となる。すなわち、図5に示したピーク検出部61a及び61bのコンデンサ63が動作開始時に放電動作となり、ボトム検出部62a及び62bのコンデンサ67が動作開始時に充電動作となる場合である。このような場合、放電動作は充電動作に比べて動作速度が遅いため、ピーク検出部61a及び61bを含むバイアス電流Ibias制御用の閉ループ回路の安定化に時間がかかる。そして、この閉ループ回路に上記した干渉が生じると、この閉ループ回路の安定化に要する時間が更に長くなってしまう。これに対し、本実施形態の発光素子駆動回路1によれば、ピーク検出部61a及び61bを含む閉ループ回路を先に安定化させるので、閉ループ同士の相互干渉を回避してより早く且つ確実に安定化できる。
また、図5に示したように、ピーク検出部61aは、電圧信号Smonのピークレベルを保持するためのコンデンサ63と、互いに直列に接続され、コンデンサ63に対して並列に接続された抵抗素子64及びトランジスタ65とを有し、変調電流生成部3が変調電流Imodの供給を開始した後に、トランジスタ65を非導通状態に切り替えることが好ましい。また、ボトム検出部62aも同様に、電圧信号Smonのボトムレベルを保持するためのコンデンサ67と、互いに直列に接続され、コンデンサ67に対して並列に接続された抵抗素子68及びトランジスタ69とを有し、変調電流生成部3が変調電流Imodの供給を開始した後に、トランジスタ69を非導通状態に切り替えることが好ましい。これらにより、信号光強度及び消光比が安定に制御された後にピーク検出部61a及びボトム検出部62aにおける時定数をより大きく変更し、ノイズ等に対して信号光強度及び消光比を更に安定化できる。
また、本実施形態のように、発光素子駆動回路1は、送信信号Sp,Snに対応する参照信号Vrefを生成する参照信号生成部13と、参照信号Vrefのレベル検出を行うピーク検出部61b及びボトム検出部62bとを備えることが好ましい。これにより、レーザダイオード21への駆動電流Idの変化に応じてピークレベル参照電圧Vpk及びボトムレベル参照電圧Vbtを変化させることができるので、信号光強度及び消光比をより精度よく制御できる。
本発明による発光素子駆動回路及び光送信器は、上記した実施形態に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態ではAC結合型の発光素子駆動回路を説明しているが、本発明による発光素子駆動回路をDC結合型としてもよい。
図1は、本発明の好適な一実施形態である発光素子駆動回路の構成を示すブロック図である。 図2(a)は、レーザダイオードの出力特性を示す図である。図2(b)は、レーザダイオードから出力される信号光の時間波形の一例を示すグラフである。図2(c)は、図2(b)に示す信号光を出力するために必要な駆動電流の時間波形の一例を示すグラフである。 図3は(a)は、フォトダイオードからの光電流の時間波形の一例を示すグラフである。図3(b)は、電圧信号の時間波形の一例を示すグラフである。 図4は、変調電流生成部の構成の一例を詳細に示す回路図である。 図5は、ピーク検出部及びボトム検出部の構成の一例を示す回路図である。 図6は、本実施形態の参照電流生成部8の構成の一例を示すブロック図である。 図7は、(a)基準電圧Vrefl、(b)基準電圧Vrefh、(c)参照信号Vref、(d)ピークレベル参照電圧Vpk、及び(e)ボトムレベル参照電圧Vbtの時間波形の一例を示すグラフである。 図8は、(a)スイッチ制御信号LDOFF、(b)スイッチ制御信号RST_B、(c)スイッチ制御信号RST_P、及び(d)制御信号TCNTの時間波形の一例を示すグラフである。 図9は、(a)電圧信号Smon、(b)ピークレベル信号Spk、(c)ボトムレベル信号Sbt、及び(d)駆動電流Idの時間波形の一例を示すグラフである。 図10は、発光素子駆動回路の制御ブロック線図である。 図11は、発光素子駆動回路と同様の回路をレーザダイオードに対してDC結合した場合の制御ブロック線図である。 図12は、(a)DC結合用の発光素子駆動回路と(b)AC結合用の発光素子駆動回路とにおける、バイアス電流及び変調電流と、ハイレベル側の信号光強度及びローレベル側の信号光強度との相関を示す図である。
符号の説明
1…発光素子駆動回路、2…光モジュール、3…変調電流生成部、4…バイアス電流源、5a,5b…電流電圧変換部、6a,6b…レベルホールド部、7a,7b…誤差増幅器、8…参照電流生成部、9…制御部、10a〜10f…スイッチ素子、11a,11b…コンデンサ、12a,12b…インダクタ、13…参照信号生成部、21…レーザダイオード、22…フォトダイオード、31a,31b…トランジスタ、32a,32b…抵抗素子、33…変調電流源、61a,61b…ピーク検出部、62a,62b…ボトム検出部。

Claims (4)

  1. 送信信号に応じた信号光を発光素子に生成させるとともに、前記信号光を検出する受光素子からの光電流に基づいて前記信号光を制御する発光素子駆動回路であって、
    バイアス電流を前記発光素子に供給するバイアス部と、
    前記送信信号に応じた変調電流を前記発光素子に供給する変調部と、
    前記受光素子からの光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換部と、
    前記信号光のローレベルに対応する前記電圧信号の第1のレベルを検出する第1のレベル検出部と、
    前記信号光のハイレベルに対応する前記電圧信号の第2のレベルを検出する第2のレベル検出部と
    を備え、
    前記バイアス部が、前記第1のレベルと第1の参照レベルとの差に応じて前記バイアス電流の電流量を調節し、
    前記変調部が、前記第2のレベルと第2の参照レベルとの差に応じて前記変調電流の電流量を調節し、
    前記バイアス部が前記バイアス電流の供給を開始してから所定時間経過後に、前記変調部が前記変調電流の供給を開始することを特徴とする、発光素子駆動回路。
  2. 前記第1及び第2のレベル検出部それぞれが、
    前記電圧信号の前記第1及び第2のレベルそれぞれを保持するための容量素子と、
    互いに直列に接続され、前記容量素子に対して並列に接続された抵抗素子及びスイッチ素子と
    を有し、
    前記変調部が前記変調電流の供給を開始した後に、前記スイッチ素子が非導通状態に切り替わることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子駆動回路。
  3. 前記送信信号に対応する参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記信号光のローレベルに対応する前記参照信号の第1のレベルを検出し、該第1のレベルを前記第1の参照レベルとして出力する第1の参照レベル生成部と、
    前記信号光のハイレベルに対応する前記参照信号の第2のレベルを検出し、該第2のレベルを前記第2の参照レベルとして出力する第2の参照レベル生成部と
    を更に備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の発光素子駆動回路。
  4. 送信信号に応じた信号光を出力する光送信器であって、
    前記信号光を生成する発光素子と、
    前記発光素子からの前記信号光を検出する受光素子と、
    前記送信信号に応じた変調電流、及びバイアス電流を前記発光素子へ供給する発光素子駆動回路と
    を備え、
    前記発光素子駆動回路が、
    前記バイアス電流を生成するバイアス部と、
    前記変調電流を生成する変調部と、
    前記受光素子からの光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換部と、
    前記信号光のローレベルに対応する前記電圧信号の第1のレベルを検出する第1のレベル検出部と、
    前記信号光のハイレベルに対応する前記電圧信号の第2のレベルを検出する第2のレベル検出部と
    を有し、
    前記バイアス部が、前記第1のレベルと第1の参照レベルとの差に応じて前記バイアス電流の電流量を調節し、
    前記変調部が、前記第2のレベルと第2の参照レベルとの差に応じて前記変調電流の電流量を調節し、
    前記バイアス部が前記バイアス電流の供給を開始してから所定時間経過後に、前記変調部が前記変調電流の供給を開始することを特徴とする、光送信器。
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