JP2004158644A - 半導体レーザの光出力安定化回路および光送信モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体レーザの高温時にI−L 特性のスロープ効率の飽和により過剰なパルス駆動電流が流れることを抑制し、レーザ出力光の消光比が必要以上に増大することを抑制し、全動作温度において消光比を安定化する。
【解決手段】半導体レーザ12の注入電流対光出力特性のスロープ効率を検出して変調電流を制御する光出力安定化回路において、誤差増幅器9の基準電圧の温度補償を行うことにより高温動作時にスロープ効率が飽和することを補償し、高温動作時のレーザ出力光の消光比変動を低減する基準電圧温度補償回路13を付加した。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体レーザ12の注入電流対光出力特性のスロープ効率を検出して変調電流を制御する光出力安定化回路において、誤差増幅器9の基準電圧の温度補償を行うことにより高温動作時にスロープ効率が飽和することを補償し、高温動作時のレーザ出力光の消光比変動を低減する基準電圧温度補償回路13を付加した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザの光出力安定化回路および光送信モジュールに係り、特に半導体レーザに対してペルチェ素子などによる温度の安定化を行わない場合にレーザ出力光の消光比を安定化する回路に関するもので、例えば光ファイバ伝送装置に組み込まれる半導体レーザを用いた光送信器に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザの出力光の消光比を安定化するために、半導体レーザに対してペルチェ素子などによる温度の安定化を行う場合もあるが、低消費電力化・低コスト化を図るために温度の安定化を行わない場合もある。
【0003】
このように温度の安定化を行わない場合に、半導体レーザのバイアス電流・駆動パルス電流を最適に制御するために用いられる従来の光出力安定化回路は、以下に説明するように温度補償特性が不十分であった。
【0004】
図6は、従来の光出力安定化回路を用いた光送信モジュールの構成を示す。
【0005】
この光送信モジュールにおいて、1は半導体レーザモジュール、2はアナログ加算回路、3は可変利得増幅器、4はレーザ駆動回路、5はパイロットトーン発生器、6は第1の基準電圧源、16は結合容量、7はパイロット信号増幅器、8はパイロット信号検波器、9は第1の誤差増幅器、10は第2の誤差増幅器である。前記半導体レーザモジュール1には、半導体レーザ(LD)12およびこのLD12の光出力パワーを検出するフォトダイオード(PD)11が組み込まれている。14は基準電圧調整用抵抗素子、15は光出力パワーセット用可変抵抗器である。
【0006】
図7は、半導体レーザの一般的な駆動電流対発光出力(I−L )特性の温度変化特性を示すものであり、横軸は駆動電流(Current) 、縦軸は光出力パワー(Optical power) を示す。
【0007】
図7中、Threshold currentは、半導体レーザが発光を始める閾値電流であり、Slope efficiencyは、駆動電流の単位変化量ΔI に対する光出力パワーの変化量ΔP 、つまり、I−L 特性のスロープ効率ΔP/ΔI である。
【0008】
以下、図6に示したモジュールの動作について図7を参照しながら詳述する。
【0009】
パイロットトーン発生器5は、1kHz程度のパルス信号を生成し、このパルス信号を例えば低域濾波器を通して正弦波のパイロット信号(パイロットトーン信号)を発生する。このパイロット信号は、アナログ加算回路2で直流電圧に重畳され、このアナログ加算回路2の出力に含まれるパイロット信号が可変利得増幅器3で振幅調整されてレーザ駆動回路4に印加される。
【0010】
レーザ駆動回路4は、差動入力端子DATA+,DATA− から入力される高速パルス信号が可変利得増幅器3の出力により振幅変調され、このパイロット信号が重畳された高速パルス電流と直流バイアス電流をLD12に印加する。
【0011】
これにより、LD12は、パイロット信号成分が重畳した光信号を出力する。この光出力信号はモニタ用PD11で検出され、この検出出力に含まれる微小なパイロット信号成分は、結合容量16を経てパイロット信号増幅器7により選択的に増幅された後、パイロット信号検波器8によりパイロット信号の振幅に比例する直流電圧出力が得られる。
【0012】
第1の誤差増幅器9は、前記パイロット信号検波器8により得られた直流電圧と第1の基準電圧源6から基準電圧調整用抵抗素子14を経て与えられる第1の基準電圧との差電圧を増幅した出力電圧により、前記差電圧が零になるように可変利得増幅器3の利得を制御する。可変利得増幅器3の出力は、レーザ駆動回路4の電流源を制御することにより、レーザ駆動回路4から出力するLD12の駆動パルス電流を制御する。
【0013】
上記したように検出されたパイロット信号の振幅の大小により、図7に示したI−L 特性のスロープ効率が計測され、この計測結果に基づいて、高温動作時にはパイロット信号の振幅の減少分を補正するように可変利得増幅器3の利得を制御することによって、駆動パルス電流を増やすように制御を行っている。
【0014】
また、第2の誤差増幅器10は、モニタ用PD11の検出出力の直流レベルが光出力パワーセット用可変抵抗器15を経て入力する電圧と第2の基準電圧との差電圧を増幅した出力電圧により、LD12の光出力強度が一定となるようにレーザ駆動回路4を制御し、それから出力するLD12の直流バイアス電流を制御する。
【0015】
図8は、図6の光出力安定化回路においてパイロット信号を用いて半導体レーザの駆動パルス電流の制御を行う原理を説明するために示す図である。
【0016】
図8から分かるように、LD12の駆動電流(注入電流)対発光出力(I−L )特性は、動作温度によりΔP/ΔI が変化し、モニタ用PD11の検出電流に含まれるパイロット信号の振幅が変化する。
【0017】
図9は、実際の半導体レーザにおいて高温動作時にI−L 特性が飽和する様子を示す図である。
【0018】
室温(25℃)時のI−L 特性は図9中の左側に示すようなカーブであるが、高温(70℃)時のI−L 特性は図9中の右側に示すようなカーブとなり、スロープ効率(ΔP/ΔI )が小さくなる。即ち、高温動作時に室温と同じ光出力を得るにはより多くの駆動電流を印加する必要がある。
【0019】
一方、図6中のレーザ駆動回路4においては、図7に示したようなLD12の閾値電流に相当する直流を駆動パルス電流に重畳した電流でLD12を駆動している。このLD12の閾値電流も温度特性を持っており、高温時に増大する。
【0020】
図6に示した光出力安定化回路においては、モニタ用PD11で検出されるLD12の出力パワーを第2の誤差増幅器10で基準値と比較し、出力パワーが一定値となるようにLD12に印加する直流バイアス電流を制御している。
【0021】
図7および図8では、閾値電流以上のI−L 特性の傾き、即ち、閾値電流以上のLD12のΔP/ΔI は、LD12に流す駆動電流に依存せずに一定であるとしたが、実際には、図9に示すように、特に高温動作時には高電流時にΔP/ΔI が飽和する傾向を示し、高電流時にΔP/ΔI の低下が発生する。
【0022】
したがって、図6中に示した光出力安定化回路中のモニタ用PD11は、高温動作時にはパイロットトーンの振幅がより小さく検出されてしまうので、高温動作時にはパルス電流を必要以上に大きく制御してしまう。
【0023】
これにより、高温側で消光比が必要以上に増大し、LD12の発光線幅が増大し、分散ペナルティー特性(LD12から得られる光信号を光ファイバで実際に数十km伝送した際に生じる受信感度劣化)の悪化を招くという問題点があった。
【0024】
また、図6中に示した光出力安定化回路中のパイロット信号検波器7は、パイロットトーンの振幅のみを検出できれば問題無いが、実際には高速変調信号成分の漏れ込みが僅かにあり、誤作動する場合がある。この漏れ込みに起因する誤作動を防ぐため、光出力信号に重畳するパイロット信号成分の振幅をある程度(約10%)以上大きくする必要があり、送信光のS/N の劣化、受信感度の劣化を招くという問題があった。
【0025】
なお、特許文献1には、半導体レーザの光出力信号の低レベルを調整するためにバイアス電流源を制御し、光出力信号の高レベルを調整するためにパルス電流源を制御する半導体レーザの光出力安定化回路が開示されている。
【0026】
また、非特許文献1には、半導体レーザモジュールから直接取り込まれた測定値に基づいて半導体レーザのバイアス電流と変調電流の両方を制御するデュアル・ループ式制御が開示されている。
【0027】
【特許文献1】
特開平6−169125号公報
【0028】
【非特許文献1】
Brian Russell 外1名、「光通信用レーザ・ダイオード・ドライバにデュアル・ループ式制御を採用」、Design Wave Magazine、米国、Analog Devices 社、2001 August 、P.154−159
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の半導体レーザの光出力安定化回路は、半導体レーザの高温時にI−L 特性の飽和により、過剰なパルス駆動電流が流れ、高温時に消光比が必要以上に増大するという問題があった。
【0030】
また、従来の半導体レーザの光出力安定化回路中のパイロット信号検波器は、パイロットトーン成分の振幅をある程度以上大きくする必要があり、送信光のS/N の劣化、受信感度の劣化を招くという問題があった。
【0031】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、半導体レーザの温度安定化を行わなくても、幅広い周囲温度範囲において消光比をほぼ一定値に保つことができ、光送信器の小型化・高性能化に寄与し得る半導体レーザの光出力安定化回路および光送信モジュールを提供することを目的とする。
【0032】
また、本発明の他の目的は、光出力信号に重畳するパイロット信号の振幅を低減することが可能となり、送信光のS/N の向上、受信感度の改善に寄与し得る半導体レーザの光出力安定化回路および光送信モジュールを提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体レーザの光出力安定化回路は、半導体レーザの駆動パルス電流に重畳するための低周波のパイロット信号を発生するパイロット信号発生器と、前記パイロット信号発生器で発生されたパイロット信号の振幅を調整するパイロット信号振幅調整回路と、前記パイロット信号振幅調整回路の出力信号により前記半導体レーザの駆動パルス電流を変調し、変調された駆動パルス電流により前記半導体レーザを駆動するレーザ駆動回路と、前記半導体レーザの出力光を受光するモニタ用の光検出素子による検出電流からパイロット信号の振幅を検出するパイロット信号検出回路と、前記パイロット信号検出回路により検出された第1の検出電圧を第1の基準電圧と比較して第1の差信号を生成し、前記パイロット信号検出回路により検出されるパイロット信号の振幅が一定となるように前記パイロット信号振幅調整回路を前記第1の差信号に基づいて制御する第1の誤差増幅器と、前記第1の誤差増幅器の基準電圧の温度補償を行うことにより、高温動作時の前記半導体レーザの出力光の消光比変動を低減する基準電圧温度補償回路とを具備することを特徴とする。
【0034】
本発明の光送信モジュールは、本発明の光出力安定化回路のうちで、少なくとも前記パイロット信号発生器、パイロット信号振幅調整回路、レーザ駆動回路およびパイロット信号検出回路が集積回路化された半導体装置と、前記半導体装置の外部に配設され、前記光出力安定化回路により駆動される半導体レーザおよび前記半導体レーザの出力光を受光するモニタ用の光検出素子が組み込まれた半導体レーザモジュールと、前記半導体装置に外付け接続された基準電圧温度補償部品と、前記半導体装置に外付け接続された基準電圧温度補償部品とを具備することを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0036】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールの構成を示している。
【0037】
図1に示す光送信モジュールは、図6に示した光送信モジュールと比べて、第1の誤差増幅器9の基準電圧の温度補償を行う(高温になるほど基準電圧を低下させる)温度補償回路13を付加することにより、高温動作時におけるレーザ出力光の消光比変動を低減した点が異なり、その他は同じであるので図6中と同一符号を付している。
【0038】
このモジュールにおいて、半導体レーザモジュール1は、LD12と、このLD12の光出力パワーを検出するモニタ用受光素子(例えばフォトダイオードPD)11が組み込まれている。
【0039】
前記光出力安定化回路において、2はアナログ加算回路、3は可変利得増幅器、4はレーザ駆動回路、5はパイロットトーン発生器、6は第1の基準電圧源、16は結合容量(例えばMOS キャパシタ)、7はパイロット信号増幅器、8はパイロット信号検波器、9は第1の誤差増幅器、10は第2の誤差増幅器である。
【0040】
パイロットトーン発生器5は、低周波(例えば1kHz程度)のパルス信号を生成し、このパルス信号を例えば低域濾波器を通して正弦波のパイロット信号(パイロットトーン信号)を発生する。このパイロット信号は、アナログ加算回路2で直流電圧に重畳され、このアナログ加算回路2の出力に含まれるパイロット信号が可変利得増幅器3で振幅調整されてレーザ駆動回路4に印加される。
【0041】
レーザ駆動回路4は、例えばエミッタ同士が共通接続された差動入力対をなすNPN トランジスタQ1,Q2 と、上記差動入力対トランジスタQ1,Q2 のエミッタ共通接続ノードと接地ノードとの間に接続された電流源Ivと、前記差動入力対トランジスタQ1,Q2 の一方のトランジスタのコレクタと電源ノードとの間に接続された負荷抵抗素子R と、前記差動入力対トランジスタQ1,Q2 の他方のトランジスタのコレクタと接地ノードとの間に接続されたチョークコイルL およびバイアス制御用のNPN トランジスタQ3とからなり、上記他方のトランジスタのコレクタと電源ノードとの間に前記LD12が接続されている。
【0042】
そして、前記差動入力対トランジスタQ1,Q2 のベースに差動入力端子DATA+,DATA− から高速パルス信号が入力され、前記電流源Ivの電流が前記可変利得増幅器3の出力により制御され、前記バイアス制御用のNPN トランジスタQ3のベースに前記第2の誤差増幅器10の出力が印加される。
【0043】
これにより、高速パルス信号が可変利得増幅器3の出力に含まれるパイロット信号により振幅変調され、このパイロット信号が重畳された高速パルス電流と前記第2の誤差増幅器の出力により制御された直流バイアス電流をLD12に印加する。
【0044】
これにより、LD12は、パイロット信号成分が重畳した光信号を出力する。このLD12の光出力信号はモニタ用PD11で検出され、この検出出力に含まれる微小なパイロット信号成分は、結合容量16を経てパイロット信号増幅器7により選択的に増幅された後、パイロット信号検波器8によりパイロット信号の振幅に比例する直流電圧出力が得られる。
【0045】
第1の誤差増幅器9は、前記パイロット信号検波器8により得られた直流電圧と第1の基準電圧源6から前記温度補償回路13および基準電圧調整用抵抗素子14を経て与えられる第1の基準電圧との差電圧を増幅した出力電圧により、前記差電圧が零になるように可変利得増幅器3の利得を制御する。可変利得増幅器3の出力は、レーザ駆動回路4の電流源を制御することにより、レーザ駆動回路4から出力するLD12の駆動パルス電流を制御する。
【0046】
上記したように検出されたパイロット信号の振幅の大小により、図7に示したI−L 特性のスロープ効率ΔP/ΔI が計測され、この計測結果に基づいて、高温動作時にはパイロット信号の振幅の減少分を補正するように可変利得増幅器3の利得を制御することによって、駆動パルス電流を増やすように制御を行っている。
【0047】
また、第2の誤差増幅器10は、モニタ用PD11の検出出力の直流レベルが光出力パワーセット用可変抵抗器15を経て入力する電圧と第2の基準電圧との差電圧を増幅した出力電圧により、LD12の光出力強度が一定となるようにレーザ駆動回路4を制御し、それから出力するLD12の直流バイアス電流を制御する。
【0048】
一方、前記温度補償回路13は、例えばサーミスタ130,抵抗素子131,132,133 からなり、基準電圧源6と基準電圧調整用抵抗素子14との間に接続されている。即ち、基準電圧源6に直列に抵抗素子133 が接続され、これらに並列にサーミスタ130 および抵抗素子131 が直列接続され、このサーミスタ130 に並列に抵抗素子132 が接続されている。
【0049】
上記サーミスタ130 は、周囲温度が高温になるにつれてその抵抗値が低下するので、基準電圧源6から温度補償回路13および基準電圧調整用抵抗素子14を介して誤差増幅器9に印加される基準電圧は高温になるほど低下する。この際、誤差増幅器9に印加される基準電圧の温度係数をLD12の温度特性に合わせて補正するために前記抵抗素子131,132,133 が挿入されている。
【0050】
したがって、温度補償回路13は、高温時にパルス駆動電流を減少させる(補償する)ように動作する。これにより、高温動作時に、LD12のI−L 特性の飽和によってLD12に過剰なパルス駆動電流が流れることを抑制できるので、レーザ出力光の消光比が必要以上に増大するという問題を解決することが可能となる。
【0051】
図1に示した光送信モジュールは、光出力安定化回路の大部分(少なくとも前記パイロット信号発生器、パイロット信号振幅調整回路、レーザ駆動回路およびパイロット信号検出回路)が集積回路化された半導体装置と、この半導体装置の外部に配設され、前記光出力安定化回路により駆動される半導体レーザ12および前記半導体レーザの出力光を受光するモニタ用の光検出素子11が組み込まれた半導体レーザモジュール1と、前記半導体装置に外付け接続された基準電圧温度補償回路部品(サーミスタ130 、抵抗素子131,132 など)などの複数個の部品が例えば光ファイバ伝送装置内に組み込まれてなる。この場合、従来の光送信モジュールと比べて新規に付加される基準電圧温度補償回路部品は、半導体装置に外付け接続すればよく、光送信モジュールを安価に実現することができる。
【0052】
<第2の実施形態>
図2は、本発明の第2の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールの構成を示している。
【0053】
図2に示す光送信モジュールは、図1に示した光送信モジュールと比べて、パイロット信号検波器8として同期型のパイロット信号検波回路8aを用いている点が異なり、その他は同じである。
【0054】
上記同期型のパイロット信号検波回路8aは、パイロット信号発生器5から供給されるパイロット信号に同期したクロック信号で相補的にオン/オフされる一対のアナログスイッチ71、72と、このアナログスイッチ71、72の一方の入力を反転させる反転増幅器73からなる両波整流器により簡易な構成で実現することが可能である。
【0055】
図3は、図2中の同期型のパイロット信号検波回路の動作波形を示す。
【0056】
パイロット信号に同期したクロック信号で駆動される同期検波回路は、特定の周波数のパイロット信号の信号振幅のみを選択的に検出する作用がある。したがって、モニタ用PD11の出力信号に含まれるパイロット信号成分のみを検出するので、モニタ用PD11の出力信号に含まれる伝送信号成分による誤動作を防止することができる。これにより、光出力信号に重畳するパイロット信号成分の振幅を低減することが可能となり、送信光S/N の向上、受信感度の改善に寄与する。
【0057】
これに対して、前述した第1の実施形態においてパイロット信号検波器8として通常の非同期検波器を使用する場合は、モニタ用PD11の出力信号に含まれるパイロット信号以外の周波数成分も検出してしまい、誤動作するおそれがある。
【0058】
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、前述した第1の実施形態および第2の実施形態における光出力安定化回路におけるパイロット信号によるレーザ駆動パルス電流の制御手段を変更した例を説明する。
【0059】
図4は、本発明の第3の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールの構成を示している。
【0060】
図4に示す光送信モジュールは、図1に示した光送信モジュールと比べて、アナログ加算回路2および可変利得増幅器3の組み合わせに代えて、第1の誤差増幅器9の出力信号が入力し、前記パイロット信号発生器5から供給されるパイロット信号に同期したクロック信号でオン/オフされるアナログスイッチ81と、このアナログスイッチ81の出力信号が入力する低域通過フィルタ(LPF)82 とからなるレーザ駆動パルス電流制御回路80を用いている。
【0061】
図5は、図4中のアナログスイッチ81とLPF82 の動作波形の一例を示す。
【0062】
パイロット信号に同期したクロック信号でオン/オフ駆動されるアナログスイッチ81に入力する直流電圧(第1の誤差増幅器9の出力電圧)をV0とすると、アナログスイッチ81からは振幅V0のパルス信号が出力し、このパルス信号が入力するLPF82 から、直流電圧(V0/2)に微小振幅Vpのパイロット信号が重畳した信号が出力する。この場合、パイロット信号の振幅Vpは、LPF82 の遮断周波数によって決まり、アナログスイッチ81の入力電圧V0に比例する。
【0063】
このような動作は、前記アナログ加算回路2と可変利得増幅器4の組み合わせと同等の動作となり、特に可変利得増幅器4を用いなくて済むので、部品点数の削減および低コスト化に寄与する。
【0064】
なお、図4中の移相器17は、LPF82 においてパイロット信号の位相がずれることを補正するために、パイロット信号振幅器7とパイロット信号検波器8との間に挿入されている。
【0065】
【発明の効果】
上述したように本発明の光出力安定化回路によれば、半導体レーザの高温時に、I−L 特性の飽和により過剰なパルス駆動電流が流れてレーザ出力光の消光比が必要以上に増大するという問題を解決することが可能となる。
【0066】
また、本発明の光送信モジュールによれば、半導体レーザの温度安定化を行わなくても、幅広い周囲温度範囲においてレーザ出力光の消光比をほぼ一定値に保つことができ、光送信器の小型化・高性能化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールを示す構成説明図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールを示す構成説明図。
【図3】図2中の同期型のパイロット信号検波回路の動作例を示す波形図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールを示す構成説明図。
【図5】図4中のアナログスイッチと低域通過フィルタの動作例を示す波形図。
【図6】従来の光出力安定化回路を用いた光送信モジュールを示す構成説明図。
【図7】半導体レーザの一般的な駆動電流対発光出力特性の温度依存性を示す図。
【図8】図6の光出力安定化回路においてパイロット信号を用いて半導体レーザの駆動パルス電流の制御を行う原理を説明するために示す図。
【図9】実際の半導体レーザの高温動作時にI−L 特性が飽和する様子を示す特性図。
【符号の説明】
1…半導体レーザモジュール、
2…アナログ加算回路、
3…可変利得増幅器、
4…レーザ駆動回路、
5…パイロットトーン発生器、
6…基準電圧源、
7…パイロット信号増幅器、
8…パイロット信号検波器、
9…第1の誤差増幅器、
10…第2の誤差増幅器、
11…モニタ受光素子、
12…半導体レーザ、
13…温度補償回路、
130 …サーミスタ、
131,132,133 …抵抗。
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザの光出力安定化回路および光送信モジュールに係り、特に半導体レーザに対してペルチェ素子などによる温度の安定化を行わない場合にレーザ出力光の消光比を安定化する回路に関するもので、例えば光ファイバ伝送装置に組み込まれる半導体レーザを用いた光送信器に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザの出力光の消光比を安定化するために、半導体レーザに対してペルチェ素子などによる温度の安定化を行う場合もあるが、低消費電力化・低コスト化を図るために温度の安定化を行わない場合もある。
【0003】
このように温度の安定化を行わない場合に、半導体レーザのバイアス電流・駆動パルス電流を最適に制御するために用いられる従来の光出力安定化回路は、以下に説明するように温度補償特性が不十分であった。
【0004】
図6は、従来の光出力安定化回路を用いた光送信モジュールの構成を示す。
【0005】
この光送信モジュールにおいて、1は半導体レーザモジュール、2はアナログ加算回路、3は可変利得増幅器、4はレーザ駆動回路、5はパイロットトーン発生器、6は第1の基準電圧源、16は結合容量、7はパイロット信号増幅器、8はパイロット信号検波器、9は第1の誤差増幅器、10は第2の誤差増幅器である。前記半導体レーザモジュール1には、半導体レーザ(LD)12およびこのLD12の光出力パワーを検出するフォトダイオード(PD)11が組み込まれている。14は基準電圧調整用抵抗素子、15は光出力パワーセット用可変抵抗器である。
【0006】
図7は、半導体レーザの一般的な駆動電流対発光出力(I−L )特性の温度変化特性を示すものであり、横軸は駆動電流(Current) 、縦軸は光出力パワー(Optical power) を示す。
【0007】
図7中、Threshold currentは、半導体レーザが発光を始める閾値電流であり、Slope efficiencyは、駆動電流の単位変化量ΔI に対する光出力パワーの変化量ΔP 、つまり、I−L 特性のスロープ効率ΔP/ΔI である。
【0008】
以下、図6に示したモジュールの動作について図7を参照しながら詳述する。
【0009】
パイロットトーン発生器5は、1kHz程度のパルス信号を生成し、このパルス信号を例えば低域濾波器を通して正弦波のパイロット信号(パイロットトーン信号)を発生する。このパイロット信号は、アナログ加算回路2で直流電圧に重畳され、このアナログ加算回路2の出力に含まれるパイロット信号が可変利得増幅器3で振幅調整されてレーザ駆動回路4に印加される。
【0010】
レーザ駆動回路4は、差動入力端子DATA+,DATA− から入力される高速パルス信号が可変利得増幅器3の出力により振幅変調され、このパイロット信号が重畳された高速パルス電流と直流バイアス電流をLD12に印加する。
【0011】
これにより、LD12は、パイロット信号成分が重畳した光信号を出力する。この光出力信号はモニタ用PD11で検出され、この検出出力に含まれる微小なパイロット信号成分は、結合容量16を経てパイロット信号増幅器7により選択的に増幅された後、パイロット信号検波器8によりパイロット信号の振幅に比例する直流電圧出力が得られる。
【0012】
第1の誤差増幅器9は、前記パイロット信号検波器8により得られた直流電圧と第1の基準電圧源6から基準電圧調整用抵抗素子14を経て与えられる第1の基準電圧との差電圧を増幅した出力電圧により、前記差電圧が零になるように可変利得増幅器3の利得を制御する。可変利得増幅器3の出力は、レーザ駆動回路4の電流源を制御することにより、レーザ駆動回路4から出力するLD12の駆動パルス電流を制御する。
【0013】
上記したように検出されたパイロット信号の振幅の大小により、図7に示したI−L 特性のスロープ効率が計測され、この計測結果に基づいて、高温動作時にはパイロット信号の振幅の減少分を補正するように可変利得増幅器3の利得を制御することによって、駆動パルス電流を増やすように制御を行っている。
【0014】
また、第2の誤差増幅器10は、モニタ用PD11の検出出力の直流レベルが光出力パワーセット用可変抵抗器15を経て入力する電圧と第2の基準電圧との差電圧を増幅した出力電圧により、LD12の光出力強度が一定となるようにレーザ駆動回路4を制御し、それから出力するLD12の直流バイアス電流を制御する。
【0015】
図8は、図6の光出力安定化回路においてパイロット信号を用いて半導体レーザの駆動パルス電流の制御を行う原理を説明するために示す図である。
【0016】
図8から分かるように、LD12の駆動電流(注入電流)対発光出力(I−L )特性は、動作温度によりΔP/ΔI が変化し、モニタ用PD11の検出電流に含まれるパイロット信号の振幅が変化する。
【0017】
図9は、実際の半導体レーザにおいて高温動作時にI−L 特性が飽和する様子を示す図である。
【0018】
室温(25℃)時のI−L 特性は図9中の左側に示すようなカーブであるが、高温(70℃)時のI−L 特性は図9中の右側に示すようなカーブとなり、スロープ効率(ΔP/ΔI )が小さくなる。即ち、高温動作時に室温と同じ光出力を得るにはより多くの駆動電流を印加する必要がある。
【0019】
一方、図6中のレーザ駆動回路4においては、図7に示したようなLD12の閾値電流に相当する直流を駆動パルス電流に重畳した電流でLD12を駆動している。このLD12の閾値電流も温度特性を持っており、高温時に増大する。
【0020】
図6に示した光出力安定化回路においては、モニタ用PD11で検出されるLD12の出力パワーを第2の誤差増幅器10で基準値と比較し、出力パワーが一定値となるようにLD12に印加する直流バイアス電流を制御している。
【0021】
図7および図8では、閾値電流以上のI−L 特性の傾き、即ち、閾値電流以上のLD12のΔP/ΔI は、LD12に流す駆動電流に依存せずに一定であるとしたが、実際には、図9に示すように、特に高温動作時には高電流時にΔP/ΔI が飽和する傾向を示し、高電流時にΔP/ΔI の低下が発生する。
【0022】
したがって、図6中に示した光出力安定化回路中のモニタ用PD11は、高温動作時にはパイロットトーンの振幅がより小さく検出されてしまうので、高温動作時にはパルス電流を必要以上に大きく制御してしまう。
【0023】
これにより、高温側で消光比が必要以上に増大し、LD12の発光線幅が増大し、分散ペナルティー特性(LD12から得られる光信号を光ファイバで実際に数十km伝送した際に生じる受信感度劣化)の悪化を招くという問題点があった。
【0024】
また、図6中に示した光出力安定化回路中のパイロット信号検波器7は、パイロットトーンの振幅のみを検出できれば問題無いが、実際には高速変調信号成分の漏れ込みが僅かにあり、誤作動する場合がある。この漏れ込みに起因する誤作動を防ぐため、光出力信号に重畳するパイロット信号成分の振幅をある程度(約10%)以上大きくする必要があり、送信光のS/N の劣化、受信感度の劣化を招くという問題があった。
【0025】
なお、特許文献1には、半導体レーザの光出力信号の低レベルを調整するためにバイアス電流源を制御し、光出力信号の高レベルを調整するためにパルス電流源を制御する半導体レーザの光出力安定化回路が開示されている。
【0026】
また、非特許文献1には、半導体レーザモジュールから直接取り込まれた測定値に基づいて半導体レーザのバイアス電流と変調電流の両方を制御するデュアル・ループ式制御が開示されている。
【0027】
【特許文献1】
特開平6−169125号公報
【0028】
【非特許文献1】
Brian Russell 外1名、「光通信用レーザ・ダイオード・ドライバにデュアル・ループ式制御を採用」、Design Wave Magazine、米国、Analog Devices 社、2001 August 、P.154−159
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の半導体レーザの光出力安定化回路は、半導体レーザの高温時にI−L 特性の飽和により、過剰なパルス駆動電流が流れ、高温時に消光比が必要以上に増大するという問題があった。
【0030】
また、従来の半導体レーザの光出力安定化回路中のパイロット信号検波器は、パイロットトーン成分の振幅をある程度以上大きくする必要があり、送信光のS/N の劣化、受信感度の劣化を招くという問題があった。
【0031】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、半導体レーザの温度安定化を行わなくても、幅広い周囲温度範囲において消光比をほぼ一定値に保つことができ、光送信器の小型化・高性能化に寄与し得る半導体レーザの光出力安定化回路および光送信モジュールを提供することを目的とする。
【0032】
また、本発明の他の目的は、光出力信号に重畳するパイロット信号の振幅を低減することが可能となり、送信光のS/N の向上、受信感度の改善に寄与し得る半導体レーザの光出力安定化回路および光送信モジュールを提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体レーザの光出力安定化回路は、半導体レーザの駆動パルス電流に重畳するための低周波のパイロット信号を発生するパイロット信号発生器と、前記パイロット信号発生器で発生されたパイロット信号の振幅を調整するパイロット信号振幅調整回路と、前記パイロット信号振幅調整回路の出力信号により前記半導体レーザの駆動パルス電流を変調し、変調された駆動パルス電流により前記半導体レーザを駆動するレーザ駆動回路と、前記半導体レーザの出力光を受光するモニタ用の光検出素子による検出電流からパイロット信号の振幅を検出するパイロット信号検出回路と、前記パイロット信号検出回路により検出された第1の検出電圧を第1の基準電圧と比較して第1の差信号を生成し、前記パイロット信号検出回路により検出されるパイロット信号の振幅が一定となるように前記パイロット信号振幅調整回路を前記第1の差信号に基づいて制御する第1の誤差増幅器と、前記第1の誤差増幅器の基準電圧の温度補償を行うことにより、高温動作時の前記半導体レーザの出力光の消光比変動を低減する基準電圧温度補償回路とを具備することを特徴とする。
【0034】
本発明の光送信モジュールは、本発明の光出力安定化回路のうちで、少なくとも前記パイロット信号発生器、パイロット信号振幅調整回路、レーザ駆動回路およびパイロット信号検出回路が集積回路化された半導体装置と、前記半導体装置の外部に配設され、前記光出力安定化回路により駆動される半導体レーザおよび前記半導体レーザの出力光を受光するモニタ用の光検出素子が組み込まれた半導体レーザモジュールと、前記半導体装置に外付け接続された基準電圧温度補償部品と、前記半導体装置に外付け接続された基準電圧温度補償部品とを具備することを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0036】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールの構成を示している。
【0037】
図1に示す光送信モジュールは、図6に示した光送信モジュールと比べて、第1の誤差増幅器9の基準電圧の温度補償を行う(高温になるほど基準電圧を低下させる)温度補償回路13を付加することにより、高温動作時におけるレーザ出力光の消光比変動を低減した点が異なり、その他は同じであるので図6中と同一符号を付している。
【0038】
このモジュールにおいて、半導体レーザモジュール1は、LD12と、このLD12の光出力パワーを検出するモニタ用受光素子(例えばフォトダイオードPD)11が組み込まれている。
【0039】
前記光出力安定化回路において、2はアナログ加算回路、3は可変利得増幅器、4はレーザ駆動回路、5はパイロットトーン発生器、6は第1の基準電圧源、16は結合容量(例えばMOS キャパシタ)、7はパイロット信号増幅器、8はパイロット信号検波器、9は第1の誤差増幅器、10は第2の誤差増幅器である。
【0040】
パイロットトーン発生器5は、低周波(例えば1kHz程度)のパルス信号を生成し、このパルス信号を例えば低域濾波器を通して正弦波のパイロット信号(パイロットトーン信号)を発生する。このパイロット信号は、アナログ加算回路2で直流電圧に重畳され、このアナログ加算回路2の出力に含まれるパイロット信号が可変利得増幅器3で振幅調整されてレーザ駆動回路4に印加される。
【0041】
レーザ駆動回路4は、例えばエミッタ同士が共通接続された差動入力対をなすNPN トランジスタQ1,Q2 と、上記差動入力対トランジスタQ1,Q2 のエミッタ共通接続ノードと接地ノードとの間に接続された電流源Ivと、前記差動入力対トランジスタQ1,Q2 の一方のトランジスタのコレクタと電源ノードとの間に接続された負荷抵抗素子R と、前記差動入力対トランジスタQ1,Q2 の他方のトランジスタのコレクタと接地ノードとの間に接続されたチョークコイルL およびバイアス制御用のNPN トランジスタQ3とからなり、上記他方のトランジスタのコレクタと電源ノードとの間に前記LD12が接続されている。
【0042】
そして、前記差動入力対トランジスタQ1,Q2 のベースに差動入力端子DATA+,DATA− から高速パルス信号が入力され、前記電流源Ivの電流が前記可変利得増幅器3の出力により制御され、前記バイアス制御用のNPN トランジスタQ3のベースに前記第2の誤差増幅器10の出力が印加される。
【0043】
これにより、高速パルス信号が可変利得増幅器3の出力に含まれるパイロット信号により振幅変調され、このパイロット信号が重畳された高速パルス電流と前記第2の誤差増幅器の出力により制御された直流バイアス電流をLD12に印加する。
【0044】
これにより、LD12は、パイロット信号成分が重畳した光信号を出力する。このLD12の光出力信号はモニタ用PD11で検出され、この検出出力に含まれる微小なパイロット信号成分は、結合容量16を経てパイロット信号増幅器7により選択的に増幅された後、パイロット信号検波器8によりパイロット信号の振幅に比例する直流電圧出力が得られる。
【0045】
第1の誤差増幅器9は、前記パイロット信号検波器8により得られた直流電圧と第1の基準電圧源6から前記温度補償回路13および基準電圧調整用抵抗素子14を経て与えられる第1の基準電圧との差電圧を増幅した出力電圧により、前記差電圧が零になるように可変利得増幅器3の利得を制御する。可変利得増幅器3の出力は、レーザ駆動回路4の電流源を制御することにより、レーザ駆動回路4から出力するLD12の駆動パルス電流を制御する。
【0046】
上記したように検出されたパイロット信号の振幅の大小により、図7に示したI−L 特性のスロープ効率ΔP/ΔI が計測され、この計測結果に基づいて、高温動作時にはパイロット信号の振幅の減少分を補正するように可変利得増幅器3の利得を制御することによって、駆動パルス電流を増やすように制御を行っている。
【0047】
また、第2の誤差増幅器10は、モニタ用PD11の検出出力の直流レベルが光出力パワーセット用可変抵抗器15を経て入力する電圧と第2の基準電圧との差電圧を増幅した出力電圧により、LD12の光出力強度が一定となるようにレーザ駆動回路4を制御し、それから出力するLD12の直流バイアス電流を制御する。
【0048】
一方、前記温度補償回路13は、例えばサーミスタ130,抵抗素子131,132,133 からなり、基準電圧源6と基準電圧調整用抵抗素子14との間に接続されている。即ち、基準電圧源6に直列に抵抗素子133 が接続され、これらに並列にサーミスタ130 および抵抗素子131 が直列接続され、このサーミスタ130 に並列に抵抗素子132 が接続されている。
【0049】
上記サーミスタ130 は、周囲温度が高温になるにつれてその抵抗値が低下するので、基準電圧源6から温度補償回路13および基準電圧調整用抵抗素子14を介して誤差増幅器9に印加される基準電圧は高温になるほど低下する。この際、誤差増幅器9に印加される基準電圧の温度係数をLD12の温度特性に合わせて補正するために前記抵抗素子131,132,133 が挿入されている。
【0050】
したがって、温度補償回路13は、高温時にパルス駆動電流を減少させる(補償する)ように動作する。これにより、高温動作時に、LD12のI−L 特性の飽和によってLD12に過剰なパルス駆動電流が流れることを抑制できるので、レーザ出力光の消光比が必要以上に増大するという問題を解決することが可能となる。
【0051】
図1に示した光送信モジュールは、光出力安定化回路の大部分(少なくとも前記パイロット信号発生器、パイロット信号振幅調整回路、レーザ駆動回路およびパイロット信号検出回路)が集積回路化された半導体装置と、この半導体装置の外部に配設され、前記光出力安定化回路により駆動される半導体レーザ12および前記半導体レーザの出力光を受光するモニタ用の光検出素子11が組み込まれた半導体レーザモジュール1と、前記半導体装置に外付け接続された基準電圧温度補償回路部品(サーミスタ130 、抵抗素子131,132 など)などの複数個の部品が例えば光ファイバ伝送装置内に組み込まれてなる。この場合、従来の光送信モジュールと比べて新規に付加される基準電圧温度補償回路部品は、半導体装置に外付け接続すればよく、光送信モジュールを安価に実現することができる。
【0052】
<第2の実施形態>
図2は、本発明の第2の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールの構成を示している。
【0053】
図2に示す光送信モジュールは、図1に示した光送信モジュールと比べて、パイロット信号検波器8として同期型のパイロット信号検波回路8aを用いている点が異なり、その他は同じである。
【0054】
上記同期型のパイロット信号検波回路8aは、パイロット信号発生器5から供給されるパイロット信号に同期したクロック信号で相補的にオン/オフされる一対のアナログスイッチ71、72と、このアナログスイッチ71、72の一方の入力を反転させる反転増幅器73からなる両波整流器により簡易な構成で実現することが可能である。
【0055】
図3は、図2中の同期型のパイロット信号検波回路の動作波形を示す。
【0056】
パイロット信号に同期したクロック信号で駆動される同期検波回路は、特定の周波数のパイロット信号の信号振幅のみを選択的に検出する作用がある。したがって、モニタ用PD11の出力信号に含まれるパイロット信号成分のみを検出するので、モニタ用PD11の出力信号に含まれる伝送信号成分による誤動作を防止することができる。これにより、光出力信号に重畳するパイロット信号成分の振幅を低減することが可能となり、送信光S/N の向上、受信感度の改善に寄与する。
【0057】
これに対して、前述した第1の実施形態においてパイロット信号検波器8として通常の非同期検波器を使用する場合は、モニタ用PD11の出力信号に含まれるパイロット信号以外の周波数成分も検出してしまい、誤動作するおそれがある。
【0058】
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、前述した第1の実施形態および第2の実施形態における光出力安定化回路におけるパイロット信号によるレーザ駆動パルス電流の制御手段を変更した例を説明する。
【0059】
図4は、本発明の第3の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールの構成を示している。
【0060】
図4に示す光送信モジュールは、図1に示した光送信モジュールと比べて、アナログ加算回路2および可変利得増幅器3の組み合わせに代えて、第1の誤差増幅器9の出力信号が入力し、前記パイロット信号発生器5から供給されるパイロット信号に同期したクロック信号でオン/オフされるアナログスイッチ81と、このアナログスイッチ81の出力信号が入力する低域通過フィルタ(LPF)82 とからなるレーザ駆動パルス電流制御回路80を用いている。
【0061】
図5は、図4中のアナログスイッチ81とLPF82 の動作波形の一例を示す。
【0062】
パイロット信号に同期したクロック信号でオン/オフ駆動されるアナログスイッチ81に入力する直流電圧(第1の誤差増幅器9の出力電圧)をV0とすると、アナログスイッチ81からは振幅V0のパルス信号が出力し、このパルス信号が入力するLPF82 から、直流電圧(V0/2)に微小振幅Vpのパイロット信号が重畳した信号が出力する。この場合、パイロット信号の振幅Vpは、LPF82 の遮断周波数によって決まり、アナログスイッチ81の入力電圧V0に比例する。
【0063】
このような動作は、前記アナログ加算回路2と可変利得増幅器4の組み合わせと同等の動作となり、特に可変利得増幅器4を用いなくて済むので、部品点数の削減および低コスト化に寄与する。
【0064】
なお、図4中の移相器17は、LPF82 においてパイロット信号の位相がずれることを補正するために、パイロット信号振幅器7とパイロット信号検波器8との間に挿入されている。
【0065】
【発明の効果】
上述したように本発明の光出力安定化回路によれば、半導体レーザの高温時に、I−L 特性の飽和により過剰なパルス駆動電流が流れてレーザ出力光の消光比が必要以上に増大するという問題を解決することが可能となる。
【0066】
また、本発明の光送信モジュールによれば、半導体レーザの温度安定化を行わなくても、幅広い周囲温度範囲においてレーザ出力光の消光比をほぼ一定値に保つことができ、光送信器の小型化・高性能化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールを示す構成説明図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールを示す構成説明図。
【図3】図2中の同期型のパイロット信号検波回路の動作例を示す波形図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る光出力安定化回路を用いた光送信モジュールを示す構成説明図。
【図5】図4中のアナログスイッチと低域通過フィルタの動作例を示す波形図。
【図6】従来の光出力安定化回路を用いた光送信モジュールを示す構成説明図。
【図7】半導体レーザの一般的な駆動電流対発光出力特性の温度依存性を示す図。
【図8】図6の光出力安定化回路においてパイロット信号を用いて半導体レーザの駆動パルス電流の制御を行う原理を説明するために示す図。
【図9】実際の半導体レーザの高温動作時にI−L 特性が飽和する様子を示す特性図。
【符号の説明】
1…半導体レーザモジュール、
2…アナログ加算回路、
3…可変利得増幅器、
4…レーザ駆動回路、
5…パイロットトーン発生器、
6…基準電圧源、
7…パイロット信号増幅器、
8…パイロット信号検波器、
9…第1の誤差増幅器、
10…第2の誤差増幅器、
11…モニタ受光素子、
12…半導体レーザ、
13…温度補償回路、
130 …サーミスタ、
131,132,133 …抵抗。
Claims (9)
- 半導体レーザの駆動パルス電流に重畳するための低周波のパイロット信号を発生するパイロット信号発生器と、
前記パイロット信号発生器で発生されたパイロット信号の振幅を調整するパイロット信号振幅調整回路と、
前記パイロット信号振幅調整回路の出力信号により前記半導体レーザの駆動パルス電流を変調し、変調された駆動パルス電流により前記半導体レーザを駆動するレーザ駆動回路と、
前記半導体レーザの出力光を受光するモニタ用の光検出素子による検出電流からパイロット信号の振幅を検出するパイロット信号検出回路と、
前記パイロット信号検出回路により検出された第1の検出電圧を第1の基準電圧と比較して第1の差信号を生成し、前記パイロット信号検出回路により検出されるパイロット信号の振幅が一定となるように前記パイロット信号振幅調整回路を前記第1の差信号に基づいて制御する第1の誤差増幅器と、
前記第1の誤差増幅器の基準電圧の温度補償を行うことにより、高温動作時の前記半導体レーザの出力光の消光比変動を低減する基準電圧温度補償回路
とを具備することを特徴とする光出力安定化回路。 - 前記光検出素子による検出電流から前記半導体レーザの出力光パワーを検出する出力光パワー検出回路と、
前記出力光パワー検出回路により検出された第2の検出電圧を第2の基準電圧と比較して第2の差信号を生成し、前記出力光パワー検出回路により検出される出力光パワーが一定となるように前記第2の差信号に基づいて前記レーザ駆動回路を制御することにより、前記半導体レーザの直流バイアス電流を制御する第2の誤差増幅器
とをさらに具備することを特徴とする請求項1記載の光出力安定化回路。 - 前記パイロット信号検出回路は、同期検波回路が用いられていることを特徴とする請求項1または2記載の光出力安定化回路。
- 前記同期検波回路は、
前記パイロット信号発生器から供給されるパイロット信号に同期したクロック信号により相補的にオン/オフ駆動される一対のアナログスイッチを用いた両波整流器からなることを特徴とする請求項3記載の光出力安定化回路。 - 前記パイロット信号振幅調整回路は、
前記パイロット信号を直流電圧に重畳するアナログ加算回路と、
前記アナログ加算回路の出力信号が入力し、前記第1の誤差増幅器の出力により利得が制御された出力信号により前記レーザ駆動回路を制御することにより、の出力駆動パルス電流を制御する可変利得増幅器
とを具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光出力安定化回路。 - 前記パイロット信号振幅調整回路は、
前記第1の誤差増幅器の出力信号が入力し、前記パイロット信号発生器から供給されるパイロット信号に同期したクロック信号でオン/オフされるアナログスイッチと、
前記アナログスイッチから出力されるパルス信号が入力され、このパルス信号を直流電圧とこの電圧に比例した振幅のパイロット信号が重畳した信号に変換する低域通過フィルタ
とを具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光出力安定化回路。 - 前記基準電圧温度補償回路は、温度補償用素子としてサーミスタを用いたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光出力安定化回路。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光出力安定化回路のうちで、少なくとも前記パイロット信号発生器、パイロット信号振幅調整回路、レーザ駆動回路およびパイロット信号検出回路が集積回路化された半導体装置と、
前記半導体装置の外部に配設され、前記光出力安定化回路により駆動される半導体レーザおよび前記半導体レーザの出力光を受光するモニタ用の光検出素子が組み込まれた半導体レーザモジュールと、
前記半導体装置に外付け接続された基準電圧温度補償部品
とを具備することを特徴とする光送信モジュール。 - 光ファイバ伝送装置に組み込まれることを特徴とする請求項8記載の光送信モジュール。
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