JP2014063355A - 画像形成装置及び表示プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】クライアント端末においてウェブページにより機器情報を表示する場合に、システム負荷を増加させることなくリアルタイム性を向上することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】操作パネル部５からのリクエストに応じて操作パネル部５で表示される変更可能な機器情報を含むウェブページを生成するウェブサーバー１９と、ウェブページの表示中の操作パネル部５からリクエストを受信したときに受信したリクエストを待機させる要求待機部（監視部２３）と、機器情報の変更イベントの発生を検出するイベントハンドラー２１と、変更イベントの発生したときにリクエストの待機解除を行い変更後の機器情報によるウェブページをウェブサーバー１９に生成させる待機解除部（監視部２３）とを備えた。
【選択図】図１

Description

本発明は、サーバー機能を有する画像形成装置及び表示プログラムに関する。

デジタル複合機等の画像形成装置としては、ウェブページを生成可能なサーバー機能を備えたものが知られている。この画像形成装置では、ネットワーク上のクライアント端末において、生成したウェブページにより操作入力や動作状態等の機器情報の表示を行わせることができる。

近年では、例えば特許文献１のように、画像形成装置の表示部をクライアント端末として表示部においてウェブページによる機器情報の表示等が可能なものもある。

しかし、これらの技術では、ウェブクライアント方式を利用する関係上、リアルタイムな表示を実現することは困難であった。

特に、画像形成装置の表示部には、高いリアルタイム性が要求されるので、上記技術の適用自体が困難となる。

これに対し、ポーリング間隔を短くしてリアルタイム性を向上することも考えられるが、システム負荷増につながるという問題があった。

特開２０１１−１３８３０３号公報

本発明が解決しようとする問題点は、クライアント端末でウェブページによる機器情報を表示する場合に、リアルタイム性を向上するとシステム負荷増になる点である。

本発明は、クライアント端末でウェブページによる機器情報を表示する場合に、システム負荷を増加させることなくリアルタイム性を向上するため、クライアント端末からの生成要求に応じて前記クライアント端末で表示させる変更可能な機器情報を含むウェブページを生成するサーバーと、前記ウェブページの表示中のクライアント端末から前記生成要求を受信したときに前記受信した生成要求を待機させる要求待機部と、前記機器情報の変更イベントの発生を検出するイベント検出部と、前記変更イベントの発生したときに前記待機の解除を行い前記変更された機器情報による前記ウェブページを前記サーバーに生成させる待機解除部とを備えたことを最も主な特徴とする。

本発明によれば、クライアント端末でウェブページによる機器情報を表示する場合に、機器情報の更新イベントの発生に応じて予め待機させておいたリクエストに基づくウェブページの更新を迅速且つ確実に行わせることができる。このため、システム負荷を増加させることなくリアルタイム性を向上することができる。

画像形成装置の概略構成を示すブロック図である（実施例１）。 図１の画像形成装置による表示処理を示すフローチャートである（実施例１）。 図１の画像形成装置による表示処理を示すシーケンス図である。（実施例１）。

クライアント端末でウェブページによる機器情報を表示する場合に、システム負荷を増加させることなくリアルタイム性を向上するという目的を、ウェブページの表示中のクライアント端末からの生成要求を待機させておき、機器情報の変更イベントが発生したときに生成要求の待機解除を行い変更された機器情報によるウェブページをサーバーに生成させることで実現した。

クライアント端末としては、サーバーと共に装置本体に備えられた装置内クライアント端末及び装置本体外に設置された装置外クライアント端末とがあるが、生成要求の待機は、装置内クライアント端末からのものについてのみ行うのが好ましい。

以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。

［画像形成装置の構成］
図１は、画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。

図１の画像形成装置１は、例えばデジタル複合機からなり、コピー機能、スキャン機能、プリント機能、ＦＡＸ機能等の各種の画像形成機能に加え、ウェブページを生成可能とするサーバー機能を有している。

この本実施例の画像形成装置１は、サーバー機能に付随して、ネットワークインターフェース３と、操作パネル部５と、メインコントローラー７とを少なくとも備えている。

ネットワークインターフェース３は、ＬＡＮ等のネットワークを介してユーザー端末９を接続させてデータの送受信を行う。

ユーザー端末９は、装置本体外に設置された装置外クライアント端末であり、コンピューター等の情報処理装置からなる。ユーザー端末９は、ウェブページの生成要求としてのリクエスト（ＨＴＴＰリクエスト）を画像形成装置１側に送信し、受信した返答であるレスポンス（ＨＴＴＰレスポンス）に応じたウェブページをブラウザー上で表示できるようになっている。表示されたウェブページは、画像形成装置１に対する操作入力や操作状況の表示の他、機器情報の表示を可能とする。

表示される機器情報は、画像形成装置１の設定状態や動作状態等である。この機器情報には、画像形成装置１の動作やユーザーの操作入力によって変更可能な情報が含まれる。変更可能な情報としては、例えば、設定状態である印刷条件や、動作状態である用紙のカウント数、用紙切れ、各種機能に対するデバイスのエラー等がある。

操作パネル部５は、装置本体に備えられた装置内クライアント端末であり、表示画面１１、操作キー１３、及びパネルコントローラー１５を備えた表示部を構成する。

表示画面１１は、タッチパネル式の液晶表示画面等からなり、ウェブページをブラウザー上で表示する。この表示画面１１は、ウェブページを通じて、画像形成装置１に対する操作入力や操作状況の表示並びに機器情報の表示を可能とする。

操作キー１３は、操作入力を受付けるための複数のボタン等からなり、例えば画像形成装置１の機能の実行等を入力させる。

パネルコントローラー１５は、情報処理機能を有するコンピューターであり、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）及びＲＡＭ（Random Access Memory）を備える。

ＣＰＵは、プログラムを実行して表示画面１１での入力や表示及び操作キー１３での入力に対する制御等を行う制御要素（演算装置）である。ＲＯＭは、プログラム等を記憶するメモリである。ＲＡＭは、プログラムを実行する際にそのプログラムや各種データを一時的に記憶して、作業領域等として用いるメモリである。

本実施例のパネルコントローラー１５は、起動操作に応じてクライアントプログラムを実行し、ウェブクライアント１７として機能する。なお、起動操作は、操作キー１３や表示画面１１での入力等によって行わせることができる。

ウェブクライアント１７は、クライアント機能を実現する。本実施例では、起動時に初回のリクエストをメインコントローラー７へ送信する。これにより受信したレスポンスに応じ、ウェブページを表示画面１１のブラウザー上で表示させる。

レスポンスを受信した際は、ウェブクライアント１７が次のリクエストを送信する。これにより、ウェブページの表示中にリクエストが行われることになる。なお、ウェブページ表示中のリクエストは、ヘッダー情報の変数等で初回のリクエストと区別することができる。

ウェブページ表示中のリクエストとしては、例えばポーリングとして所定時間毎に行ったり、或いは表示画面１１や操作キー１３による入力に応じて行うことも可能である。この場合は、既に行われたリクエストに対するレスポンスを受信しない限り、次のリクエストを行わないようにする。

メインコントローラー７は、情報処理機能を有するコンピューターであり、ＣＰＵ、ＲＯＭ及びＲＡＭを備える。メインコントローラー７は、ＣＰＵにおいてプログラムを実行し、画像形成装置１のシステムに対する制御等を行う。

また、本実施例のメインコントローラー７は、表示プログラムであるサーバープログラムを実行することで、ウェブサーバー１９、イベント検出部であるイベントハンドラー２１、要求待機部及び待機解除部である監視部２３として機能する。

ウェブサーバー１９は、サーバー機能を実現するものであり、ユーザー端末９又は操作パネル部５からのリクエストに応じてウェブページを生成する。ウェブページは、リクエスト受信時の機器情報を含み、例えばＨＴＭＬ（Hypertext Markup Language）等で記述される。生成されたウェブページは、リクエストの送信元であるユーザー端末９又は操作パネル部５にレスポンスとして送信される。

イベントハンドラー２１は、イベント検出機能を実現するものである。すなわち、イベントハンドラー２１は、変更可能な機器情報の変更イベントの発生を検出すると、これを監視部２３に通知する。例えば、印刷条件の変更、用紙のカウント数、用紙切れ、各種機能に対するデバイスのエラー等の変更イベントの発生が監視部２３に通知される。

監視部２３は、要求待機機能及び待機解除機能を実現するものである。すなわち、監視部２３は、ユーザー端末９又は操作パネル部５からウェブページ表示中のリクエストを受信すると、受信したリクエストを待機させる。本実施例では、操作パネル部５からのリクエストのみを待機させる。ただし、ユーザー端末９からのリクエストも待機させる構成とすることも可能である。

リクエストの待機後は、監視部２３が機器情報の変更イベントを監視する。変更イベントの発生があったとき、つまりイベントハンドラー２１からの通知を受けたとき、監視部２３はリクエストの待機解除を行う。これにより、監視部２３は、変更された機器情報によるウェブページをウェブサーバー１９に生成させ、そのレスポンスを行わせる。
［表示処理］
図２は、図１の画像形成装置による表示処理を示すフローチャート、図３は、同シーケンス図である。

本実施例では、画像形成装置１の操作パネル部５でウェブページを表示する表示処理を行う。この表示処理は、操作パネル部５の起動操作が行われることで開始される。

表示処理は、まず図２のステップＳ１において「ウェブページの生成要求」の処理が行われる（図３の１「初回ＨＴＭＬ読み込み」）。すなわち、操作パネル部５のパネルコントローラー１５は、ウェブクライアント１７によってウェブページの初回リクエストをメインコントローラー７に送信する。

これにより、ステップＳ１が完了して、ステップＳ２へ移行する。

ステップＳ２では、「ウェブページの返答」の処理が行われる（図３の１．１「初回ＨＴＭＬ受信」）。すなわち、メインコントローラー７は、ウェブサーバー１９により、初回リクエストに応じて機器情報を含むウェブページを生成する。生成されたウェブページは、操作パネル部５のパネルコントローラー１５にレスポンスとして返される。

これにより、ステップＳ２が完了してステップＳ３へ移行する。

ステップＳ３では、「ウェブページ表示」の処理が行われる（図３の２「ブラウザー表示」）。すなわち、操作パネル部５のパネルコントローラー１５は、ウェブクライアント１７により表示画面１１のブラウザー上で受信したレスポンスに応じたウェブページを表示させる。

これによりステップＳ３が完了してステップＳ４へ移行する。

ステップＳ４では、「ウェブページ表示中の生成要求」の処理が行われる（図３の３及び６「ＨＴＭＬ読み込み」）。すなわち、操作パネル部５のパネルコントローラー１５は、ウェブクライアント１７によりステップＳ３でのレスポンスの受信に応じて次のリクエストをメインコントローラー７に送信する。

これにより、ステップＳ４が完了してステップＳ５へ移行する。

ステップＳ５では、「生成要求の待機」の処理が行われる。この処理では、メインコントローラー７が監視部２３により受信したリクエストを待機させ、ステップＳ６へ移行する。

ステップＳ６では、「変更イベント発生？」の処理が行われる。すなわち、監視部２３は、機器情報の変更イベントの発生を確認する（図３の３．１及び６．１「イベント確認」）。具体的には、監視部２３がイベントハンドラー２１からの通知の有無を判断する。

イベントハンドラー２１からの通知があった場合は（ＹＥＳ：図３の４「イベント発生」）、ステップＳ７へ移行し、イベントハンドラー２１からの通知がなければ、ステップＳ６の処理を繰り返す（図３の６．１「イベント確認」）。

ステップＳ７では、「生成要求の待機解除」の処理が行われる。この処理では、監視部２３が待機中のリクエストに対する待機解除を行い（図３の３．２「待機解除」）、ステップＳ８へ移行する。

ステップＳ８では、「変更後ウェブページの返答」の処理が行われる（図３の４．３「ＨＴＭＬ受信」）。すなわち、メインコントローラー７は、ウェブサーバー１９により、待機されていたリクエストに応じて更新イベント発生後（更新後）の機器情報を含むウェブページを生成する。そして、生成されたウェブページのレスポンスが操作パネル部５のパネルコントローラー１５に送信され、ステップＳ９へ移行する。

ステップＳ９では、「更新後ウェブページ表示」の処理が行われる（図３の５「ブラウザー表示」）。すなわち、操作パネル部５のパネルコントローラー１５は、ウェブクライアント１７により表示画面１１のブラウザー上で受信した更新後のレスポンスに応じたウェブページを表示させる。

こうして、操作パネル部５においてウェブページを表示させた後は、機器情報の更新イベントが発生した場合に、予め待機させておいたリクエストに応じてウェブページの更新を迅速且つ確実に行わせることが可能となる。
［実施例１の効果］
本実施例の画像形成装置１は、操作パネル部５からのリクエストに応じて操作パネル部５で表示させる変更可能な機器情報を含むウェブページを生成するウェブサーバー１９と、ウェブページの表示中の操作パネル部５からリクエストを受信したときに受信したリクエストを待機させる要求待機部（監視部２３）と、機器情報の変更イベントの発生を検出するイベントハンドラー２１と、変更イベントの発生したときにリクエストの待機解除を行い変更後の機器情報によるウェブページをウェブサーバー１９に生成させる待機解除部（監視部２３）とを備えている。

従って、操作パネル部５においてウェブページを表示させた後は、機器情報の更新イベントの発生に応じて、予め待機させておいたリクエストに基づくウェブページの更新を迅速且つ確実に行わせることが可能となる。

このようにPush型のアプローチをとることで、システム負荷を増加させることなくリアルタイム性を向上することができる。

また、本実施例では、画像形成装置１自身の操作パネル部５をウェブベースで表示させることにより、より自由度の高い表現が可能になる。しかも、汎用技術を応用できることで操作パネル部５での表示のカスタマイズも容易となるので、操作パネル部５の開発コストを削減することも可能となる。

さらに、ユーザー端末９等のリモートデバイスと画像形成装置１自身の操作パネル部５とで統一したインターフェースを供給することができ、ユーザービリティの向上にも繋げることができる。

本実施例では、操作パネル部５がウェブサーバー１９からのレスポンスを受信したときにウェブページの表示中のリクエストとして次のリクエストを行う。

このため、本実施例では、ウェブページの表示中のリクエストが複数行われることがなくシステム負荷を低減させることができる。同時に、リクエストの待機を迅速且つ確実に行うことができ、よりリアルタイム性を向上することができる。

本実施例では、クライアント端末としてウェブサーバー１９と共に装置本体に設けられた操作パネル部５及び装置本体外に設置されたユーザー端末９が備えられ、監視部２３が操作パネル部５からのリクエストに対してのみ待機を行う。

従って、本実施例では、Push型メカニズムを操作パネル部５からのリクエストのみに制限することで、システム負荷の増加を抑制できる。仮に、リクエストの待機（Push型メカニズム）を全てのクライアント端末に対して適用すると、システム内にイベント待ちスレッドが乱立する形なるため、システム負荷を増加させるおそれがある。つまり、本実施例では、このような不具合を抑制することができる。

１ 画像形成装置
５ 操作パネル部（装置内クライアント端末）
９ ユーザー端末（装置外クライアント端末）
１１ 表示画面
１９ ウェブサーバー
２１ イベントハンドラー（イベント検出部）
２３ 監視部（要求待機部、待機解除部）

Claims (5)

1. クライアント端末からの生成要求に応じて前記クライアント端末で表示させる変更可能な機器情報を含むウェブページを生成するサーバーと、
   前記ウェブページの表示中のクライアント端末から前記生成要求を受信したときに前記受信した生成要求を待機させる要求待機部と、
   前記機器情報の変更イベントの発生を検出するイベント検出部と、
   前記変更イベントの発生したときに前記待機の解除を行い前記変更された機器情報による前記ウェブページを前記サーバーに生成させる待機解除部と、
   を備えたことを特徴とする画像形成装置。
2. 請求項１記載の画像形成装置であって、
   前記クライアント端末は、前記サーバーからウェブページの返答を受信したときに前記ウェブページの表示中の生成要求を行う、
   ことを特徴とする画像形成装置。
3. 請求項１又は２記載の画像形成装置であって、
   前記クライアント端末は、前記サーバーと共に装置本体に備えられた装置内クライアント端末及び前記装置本体外に設置された装置外クライアント端末であり、
   前記要求待機部は、前記装置内クライアント端末からの生成要求に対してのみ前記待機を行う、
   ことを特徴とする画像形成装置。
4. 請求項３記載の画像形成装置であって、
   前記装置内クライアント端末は、前記ウェブページを表示する表示画面を備えた表示部である、
   ことを特徴とする画像形成装置。
5. クライアント端末からの生成要求に応じて前記クライアント端末で表示させる変更可能な機器情報を含むウェブページを生成するサーバー機能と、
   前記ウェブページの表示中のクライアント端末から前記生成要求を受信したときに前記受信した生成要求を待機させる要求待機機能と、
   前記機器情報の変更イベントの発生を検出するイベント検出機能と、
   前記変更イベントが発生したときに前記待機の解除を行い前記変更された機器情報によるウェブページを前記サーバー機能により生成させる待機解除機能と、
   をコンピューターに実現させることを特徴とする表示プログラム。

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