JP2014061897A - 収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動性を有する内容物の収容容器において、内容物を注出口から排出する際に脈動を伴わず、且つ、容器を大きく傾けて円滑に内容物の排出作業を行うことを可能とする技術を提供する。
【解決手段】収容容器は、流動性を有する内容物を収容する収容部を有する容器本体と、容器本体の上部に形成されて内容物を排出するための注出部と、注出部から内容物を排出する際に容器本体の下部から外気を収容部に導入する外気導入口を開放させるための外気導入口開放手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流動性を有する内容物の収容容器に関する。
液体化粧品、液体洗剤、柔軟剤、レトルト食品等といった内容物を収容する包装容器が各種提案されている。この種の包装容器として、表裏1対のフィルムの各周縁をシールして内部に収納部を形成してなるパウチ等が広く知られている。パウチとしては、例えば自立性があるスタンディングパウチや、四方がシールされた四方シールパウチ等があり、収容する内容物を別の容器に詰め替える詰め替え容器の用途としても広く用いられている(例えば、特許文献1〜8を参照)。
パウチは、例えば内容物の詰め替え時に内容物を溢すことなく別の容器に移し替えやすいように、パウチ上部の角部に注出口が形成されている。パウチの多くは、ノッチやハーフカット溝等からなる開封補助手段が注出口近傍に設けられている。パウチの取扱者は、開封補助手段を利用してパウチの注出口を手で容易に開封することができる。なお、本明細書中において、「収容容器」、「詰め替え容器」との用語には、「収容袋」、「詰め替え袋」等といった概念も含まれている。
ところで、パウチ等の収容容器には、収容容器から内容物を取り出す際、円滑に内容物の取り出しができる機能が求められる。しかしながら、液体や粘稠物等のように流動性を有する内容物を収容容器に収容している場合、収容容器の注出口から内容物を外部に排出する際に脈動が起き易く、円滑な内容物の排出(例えば、内容物の詰め替え)が困難になるという課題があった。これに関連して、パウチの上部にエアー流入孔を設け、内容物を取り出す際における脈動現象の防止を図ったパウチも提案されている(例えば、特許文献8を参照)。
特開平6−127562号公報 特開2008−189339号公報 特開2011−255946号公報 特開平11−349012号公報 特開2000−6991号公報 特開平11−349006号公報 特開平11−59701号公報 特開2002−326641号公報
しかしながら、特許文献1に記載のパウチにおいては、内容物の注出口と同様に、エアー流入孔がパウチの上部側に設けられているため、内容物の詰め替え時にパウチの姿勢を大きく傾けてしまうとエアー流入孔からも内容物が排出されてしまう虞がある。そうすると、内容物の一部がこぼれてしまい、全ての内容物を他の容器に詰め替えることができないという不都合が生じてしまう。また、このような不都合を回避するためには、内容物の詰め替え時にパウチの姿勢をあまり傾けることができない。そうすると、内容物の自重を効率的に利用して内容物の注出口からの排出を促すことができず、内容物の詰め替えに手間が掛かり易くなるといった課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流動性を有する内容物の収容容器において、内容物を注出口から排出する際に脈動を伴わず、且つ、容器を大きく傾けて円滑に内容物の排出作業を行うことを可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、流動性を有する内容物を収容する収容部を有する容器本体と、前記容器本体の上部に形成され、前記内容物を排出するための注出部と、前記注出部から前記内容物を排出する際に、前記容器本体の下部から外気を前記収容部に導入する外気導入口を開放させるための外気導入口開放手段と、を備える、収容容器を提供する。
また、本発明に係る収容容器は、表裏1対のフィルムの各周縁をシールして内部に前記収容部を形成するパウチであって、前記注出口は、前記フィルムの上縁と側縁とが接続される一方の上角部に設けられており、前記外気導入口は、前記注出口の対角方向に位置すると共に前記フィルムの下縁と側縁とが接続される下角部に設けられていても良い。なお、パウチの上角部には、フィルムの上縁と側縁とが接続される部分およびその周辺を含み、下角部には、フィルムの下縁と側縁とが接続される部分およびその周辺を含む。
また、前記収容容器において、前記容器本体における前記外気導入口の周辺部には、前記1対のフィルムの内面同士が密着して閉塞することを抑制する閉塞抑制部が設けられても良い。
更に、前記閉塞抑制部は、前記容器本体における前記外気導入口と前記注出口とを結ぶ方向に沿って形成されていても良い。
なお、本発明に係る収容容器においては、容器本体に収容する内容物は液体や粘稠物等のように流動性を有する内容物であれば良く、内容物が特定の種類に限定されるものではない。流動性を有する内容物としては、液体化粧品、液体洗剤、柔軟剤、レトルト食品等が挙げられるが、これらに限られるものではない。また、また、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、流動性を有する内容物の収容容器において、内容物を注出口から排出する際に脈動を伴わず、且つ、容器を大きく傾けて円滑に内容物の排出作業を行うことが可能となる。
実施形態1に係る収容容器を示す正面図である。 実施形態1に係るパウチ容器において、収容部に内容物を充填する前の状態を示す図である。 実施形態1のパウチ容器に充填されている内容物を他の容器に詰め替える状況を説明する図である。 実施形態に係るパウチ容器における第2ハーフカット溝の他の配置パターンを示す図である。(a)は、第2ハーフカット溝をパウチ容器の下縁部を横断する方向に配設する例を示す。(b)は、第2ハーフカット溝をパウチ容器の側縁部を横断する方向に配設する例を示す。 実施形態1の変形例に係るパウチ容器を示す図である。 実施形態1の変形例に係るパウチ容器を示す図である。 実施形態2に係る収容容器を示す図である。 実施形態2に係る収容容器の変形例を示す図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。尚、本実施の形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る収容容器1を示す正面図である。収容容器1は、スタンディングタイプのパウチ容器である。以下、収容容器1を「パウチ容器」と称する。パウチ容器1は、胴部をなす表裏1対の合成樹脂フィルムと、2つに折り込まれた底部をなす合成樹脂フィルムの周縁部とが一体にヒートシールされて袋状に成形された容器本体11を有する。容器本体11の内部には収容部12が形成されている。収容部12には、液体や粘稠物等のように流動性を有する内容物が収容されている。言い換えると、本実施形態に係るパウチ容器1は、流動性を有する内容物を収容する用途で用いられる詰め替え容器である。
図2は、実施形態1に係るパウチ容器1において、収容部12に内容物を充填する前の状態を示す図である。図2中のドット柄のハッチング部分は、容器本体11を形成する樹脂フィルムに対してヒートシールが施されたシール部を表すものである。パウチ容器1(容器本体11)の収容部12に内容物を充填する前の状態では、容器本体11を正面から眺めて両側縁部、下縁部に位置する周縁部にヒートシールが施されることでシール部が形成されている。
容器本体11の上部の角部(以下、「上角部」という。)13には、容器本体11の収容部12に充填されている内容物を外部に排出する(注ぎ出す)ための注出部13Aが設けられている。より詳しくは、注出部13Aは、容器本体11の胴部を形成する表裏1対の合成樹脂フィルムの上縁と側縁とが接続される一方の上角部13に設けられている。
更に、容器本体11における上角部13には、注出部13Aを開封するためのハーフカット溝13Bが設けられている。このハーフカット溝13Bは、容器本体11の胴部をなす表裏1対の合成樹脂フィルムの外面に連続して設けられている。ハーフカット溝13Bは、他の部位に比べて合成樹脂フィルムの厚さが薄く形成されている。これにより、取扱者が上角部13を摘んで引っ張った際に、ハーフカット溝13Bを境に上角部13の先端側を容易に切り離すことができる。そして、ハーフカット溝13Bを境に上角部13が切り離されることで、注出部13Aが外部に開放された状態となり、注出部13Aを通じて収容部12に充填されている内容物を外部に排出することが可能となる。
本実施形態に係るパウチ容器1においては、容器本体11を形成する1対の合成樹脂フィルムの各外面に複数のハーフカット溝13Bが互いに平行かつ等間隔に形成されている。ハーフカット溝13Bを形成する方法としては、例えばレーザー加工によって形成する方法や、刃物によって形成する方法等が挙げられる。また、ハーフカット溝13Bは、注出口13Aから内容物が排出される方向と略直交する方向に形成されている。但し、ハーフカット溝13Bの配置パターンは、上記の例に限られない。
図2に示すように、収容部12に内容物を充填する前の状態では、容器本体11の上縁部の一部、より具体的には、当該上縁部のうち注出口13Aが形成される領域を除いて充填口14が形成されている。充填口14は外部に開放されており、パウチ容器1の製造過程において流動性を有する内容物が充填口14から収容部12へと充填される。充填口1
4から内容物が収容部12に充填された後、充填口14はヒートシールによって封止される。充填口14が封止されることで、収容部12が密封される。なお、図1中の符号15は、充填口14がシールされることで形成されたシール部を表す。なお、流動性を有する内容物が収容部12に収容されると、容器本体11の底部が広がることによって、パウチ容器1が自立可能となる。
容器本体11に用いる合成樹脂フィルムは、パウチ容器用の適宜のフィルムシートを採用することができるが、例えば、基材層、接着剤層、シーラント層がこの順に積層された多層フィルムを採用することができる。また、必要に応じて、ガスバリア性を付与したり各種機械的強度を向上させたりするための中間層や、印刷を行うための印刷層を、これらの間に適宜積層させても良い。
パウチ容器1における容器本体11の下部には、注出口13Aから内容物を排出する際に外気を収容部12の内部に導入するための外気導入口16が設けられている。より具体的には、外気導入口16は、注出口13Aの対角方向に位置すると共に容器本体11の胴部を形成する表裏1対の合成樹脂フィルムの下縁と側縁とが接続される下角部17に設けられている。外気導入口16は、下角部17をなす合成樹脂フィルムの下縁および側縁に施されたヒートシールによって封止されている。従って、図1に示す状態では、外気導入口16は外部に開放されていない。
容器本体11の下角部17における合成樹脂フィルムの外面には、第2ハーフカット溝18が複数設けられている。第2ハーフカット溝18は、外気導入口16を横断するように合成樹脂フィルムの外面に形成されている。第2ハーフカット溝18は、上述したハーフカット溝13Bと同様に、他の部位に比べて合成樹脂フィルムの厚さが薄く形成されており、取扱者が第2ハーフカット溝18に沿って下角部17の先端側を切り離し易くなっている。取扱者が第2ハーフカット溝18に沿って下角部17の先端側を切り離すと、外気導入口16が外部に開放される。その結果、外気導入口16を介して収容部12の内部と外部とが連通し、外気導入口16から外気を収容部12の内部に導入することができる。本実施形態においては、外気を収容部12の内部に導入する外気導入口16を開放させるための第2ハーフカット溝18が、本発明に係る外気導入口開放手段に相当する。
更に、容器本体11における外気導入口16の周辺部には、容器本体11の胴部を形成する1対の合成樹脂フィルムの内面同士が密着して閉塞することを抑制する閉塞抑制部19が設けられている。本実施形態における閉塞抑制部19は、容器本体11の胴部を形成する1対の合成樹脂フィルムの内面にエンボス加工を施すことで実現されており、このエンボス加工によって外気導入口16周辺部における内面同士が密着して閉塞することが抑制されるようになっている。
次に、パウチ容器1に充填されている流動性を有する内容物を、他の容器(以下、「詰め替え先容器」という。)20に詰め替える際の状況を図3に基づいて説明する。パウチ容器1から詰め替え先容器20へ内容物の詰め替える際には、取扱者は、ハーフカット溝13Bに沿って上角部13の先端側を切り離し、これによって開放された注出口13Aを詰め替え先容器20のノズル20Aに差し込む。
そして、例えば、取扱者は図3に示す如くパウチ容器1の姿勢を大きく傾けた状態で、第2ハーフカット溝18に沿って容器本体11の下角部17を切り離す。その結果、外気導入口16が外部に開放され、外気導入口16を通じて収容部12の内部と外部とが連通する。これにより、収容部12に充填されている内容物を注出口13Aから排出する際に、外気導入口16を通じて収容部12の内部に外気を導入することができる。
外気導入口16を通じて収容部12の内部に外気が導入されることにより、収容部12内の内容物に対して大気圧が作用するようになる。これにより、重力を利用して注出口13Aから内容物を円滑に排出することができるようになる。従って、収容部12に充填されている内容物の粘度が高い場合においても、取扱者が容器本体11の胴部を押して内容物を注出口13Aから絞り出す必要がなく、内容物の詰め替えに要する手間を低減することができる。更には、パウチ容器1によれば、注出口13Aとは別に設けられた外気導入口16を通じて収容部12内への外気の導入が行われるため、注出口13Aを通じた内容物の排出と外気の導入とが交互に行なわれることを回避できる。その結果、注出口13Aから内容物を排出する際に脈動が起きることを抑制できる。従って、収容部12における内容物の残量によらず、注出口13Aから単位時間当たりに内容物が排出される排出量を一定に保つことができるため、円滑な内容物の詰め替えが可能となる。
更に、本実施形態に係るパウチ容器1によれば、容器本体11の上部領域に注出口13Aを形成する一方、容器本体11の下部領域に外気導入口16を形成するようにした。これによれば、パウチ容器1の姿勢を大きく傾けて倒立させた状態で内容物の詰め替え作業を行っても、外気導入口16から内容物が排出されることを抑制できる。従って、パウチ容器1の姿勢を大きく傾けた状態で内容物の詰め替え作業を行っても、内容物が外気導入口16から漏れ出すことがなく、全ての内容物を詰め替え先容器20内に確実に詰め替えることができる。
言い換えると、本実施形態に係るパウチ容器1によれば、内容物の詰め替え時に内容物が外気導入口16から溢れ出す虞がないため、図3に示す如くパウチ容器1の姿勢を大きく傾け、倒立させた状態で内容物の詰め替え作業を行うことができる。これによれば、収容部12に充填されている内容物の注出口13Aからの排出を促し、内容物の詰め替え作業を円滑に行うことが可能となる。
また、図3に示すように、注出口13Aから内容物を排出するためにパウチ容器1の姿勢を倒立させた場合、下角部17がほぼ最も高い位置にくるため、このような下角部17に外気導入口16を配設することで、内容物の詰め替え時に外気導入口16からの内容物の漏れ出しが極めて起こり難くなる。
また、本実施形態に係るパウチ容器1は、上記したように外気導入口16の周辺部に収容部12の内面同士が密着して閉塞することを抑制する閉塞抑制部19が設けられている。そのため、内容物の詰め替えを行う際に、外気導入口16を通じた収容部12に対する外気の円滑な導入が阻害されることを抑制できる。本実施形態においては、注出口13Aから内容物を排出する際に、容器本体11の下部から外気を収容部12に導入する外気導入口16を開放させるための第2ハーフカット溝18が本発明に係る外気導入口開放手段に対応する。
以下、実施例と比較例とについて、パウチ容器における外気導入口の有無による内容物の排出量の違いについて比較する。
<実施例>
実施例では、上述した実施形態に係るパウチ容器を製作した。パウチ容器の収容部には、粘度15000センチポアズ(cP)のヘアエッセンス(オルビス社製)を、流動性を有する内容物として充填した。また、パウチ容器の収容部に充填する内容物の内容量は50gとした。また、実施例において、パウチ容器における外気導入口の周辺部にエンボス加工を施すことによる閉塞抑制部の形成は省略されている。
<比較例>
比較例では、パウチ容器に外気導入口を形成しない点を除いて、実施例と同様である。
実施例と比較例とについて、パウチ容器から他の容器に内容物を詰め替える際に、パウチ容器の注出口からの内容物の排出量について実験した結果を表1に示す。
Figure 2014061897
表1に示すように、比較例では、単位時間当たりの排出量は30秒当たりにおける内容物の排出量は31gという結果を得た。すなわち、比較例では、単位時間当たりの内容物の排出量は1.03g/秒という結果が得られた。一方、実施例では、27秒当たりにおける内容物の排出量は40gという結果を得た。すなわち、実施例では、単位時間当たりの排出量は1.48g/秒という結果が得られた。これらの結果から、実施例に係るパウチ容器は、比較例に係るパウチ容器に比べて、単位時間当たりに注出口から排出される内容物の排出量が多いことが明らかである。
<変形例>
なお、本実施形態に係るパウチ容器1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもよい。例えば、本実施形態では、パウチ容器1をスタンディングパウチとして説明したが、これに限定されるものではなく、四方がシールされた四方シールパウチ等であっても良い。
また、本実施形態に係るパウチ容器1では、注出口13Aの開封を補助する開封補助手段としてハーフカット溝13Bを設けているが、このハーフカット溝13Bの代わりに、容器本体11の胴部を形成する1対の合成樹脂フィルムを貫通するノッチをこの開封補助手段として設けても良い。取扱者が容器本体11の上角部13を摘んで引っ張ることにより、ノッチを基点として上角部13を容易に切り裂くことができ、注出口13Aを開封することができる。また、パウチ容器1は、ハーフカット溝13Bと上記ノッチとの双方を具備していても良い。
図4は、実施形態1のパウチ容器1における第2ハーフカット溝18の他の配置パターンを示す図である。図4に示すように、第2ハーフカット溝18の配置パターンは、種々の変形例を採用することができる。(a)に示すように、第2ハーフカット溝18は、パウチ容器1の下縁部を横断する方向に配設されても良いし、(b)に示すようにパウチ容器1の側縁部を横断する方向に第2ハーフカット溝18が配設されても良い。
また、第2ハーフカット溝18に代わる外気導入口形成手段として、図5に示すように、容器本体11の胴部を形成する1対の合成樹脂フィルムを貫通するノッチ18Aを容器本体11の下角部17に設けても良い。より具体的には、取扱者がノッチ18Aを基点として容器本体11における下角部17の先端側を引き裂いた際に、容器本体11の外気導入口16が開放されるように、外気導入口16の周辺部における容器本体11の縁部にノッチ18Aを設けると良い。また、パウチ容器1に係る外気導入口形成手段は、下角部17に設ける第2ハーフカット溝18(図1を参照)およびノッチ18A(図5を参照)を
含んで、すなわち組み合わせて形成されても良い。これにより、外気導入口16を容易に開放することができ、内容物の詰め替え時に外気導入口16を通じて収容部12の内部に外気を円滑に導入することができる。
また、パウチ容器1の閉塞抑制部19は、図6に示すように、外気導入口16と注出口13Aとを結ぶ方向に沿って形成しても良い。このように閉塞抑制部19を形成することで、外気導入口16から収容部12の内部へと外気を円滑に導入できることに加えて、閉塞抑制部19に沿って内容物の流路を確保することができる。その結果、収容部12に充填されている内容物が注出口13Aに向かって流れ易くなり、内容物を円滑に注出口13Aから排出することが可能となる。
本実施形態では、容器本体11を形成する1対の合成樹脂フィルムの内面にエンボス加工を施すことで閉塞抑制部19を実現しているが、上記合成樹脂フィルムの内面同士が密着して閉塞することを抑制できれば他の構成を採用しても良い。例えば、閉塞抑制部19は、容器本体11の収容部12における外気導入口16の周辺部に挿入される筒状のストロー部材であっても良い。外気導入口16の周辺部に上記ストロー部材を挿入することで、容器本体11を形成するフィルムの内面同士が密着して閉塞することを抑制でき、これによって、外気導入口16から収容部12の内部へと外気を円滑に導入することができる。なお、この場合においても、ストロー部材は、容器本体11における外気導入口16と注出口13Aとを結ぶ方向に沿って配置することが好ましい。これによれば、ストロー部材によって実現される閉塞抑制部19に沿って内容物の流路を確保することができるため、内容物を円滑に注出口13Aから排出することが可能となる。
なお、本実施形態では、容器本体11における周縁部のヒートシールによって注出口13Aを形成する態様について説明したが、スパウト等によって注出口13Aを形成しても良い。
<実施形態2>
次に実施形態2について説明する。実施形態1においては、本発明に係る収容容器をパウチ容器に適用する態様について例示したが、他種の容器としても適用することができる。実施形態2においては、図7に示すボトル容器1Aに本発明を適用する場合を例に説明する。図7に示すボトル容器1Aは、流動性を有する内容物が収容された詰め替え用容器である。ボトル容器1Aは、例えば合成樹脂(プラスチック)の一種であるポリエチレンテレフタラート(PET)を材料とするペットボトル(PET bottle)であっても良い。
ボトル容器1Aは、容器本体21と第1キャップ部材22とを備える。容器本体21の内部には、流動性を有する内容物を収容する収容部23が形成されている。容器本体21は、図7に示すようにボトル型に形成されており、上部側から下部側へと注出口24、肩部25、胴部26、底部27が順に並んでいる。容器本体21の最上部に形成された注出口24には、第1キャップ部材22が着脱自在に装着されている。例えば、注出口24は円筒形に成形され、その外周面には雄ネジが設けられている。第1キャップ部材22は、注出口24に被せられるキャップ形状を有し、その内周面には注出口24の雄ネジに螺合する雌ネジが設けられている。
注出口24の雄ネジと第1キャップ部材22の雌ネジとが螺合することにより、注出口24が閉じられ、容器本体21内に形成された収容部23が密封される。一方、第1キャップ部材22が注出口24から取り外されると、注出口24が外部に開放された状態となる。この状態で、容器本体21における収容部23の内部と外部とが注出口24を介して連通するため、収容部23に充填されている内容物を注出口24から外部に排出することができる。
容器本体21における底部27には、注出部24から内容物を排出する際に、容器本体21の下部から外気を収容部23に導入する外気導入口30が設けられている。外気導入口30は、例えば円筒形に成形され、その外周面には雄ネジが設けられている。また、外気導入口30には、第2キャップ部材31が着脱自在に装着されている。第2キャップ部材31は、外気導入口30に被さるキャップ形状を有し、その内周面には外気導入口30の雄ネジに螺合する雌ネジが設けられている。
外気導入口30の雄ネジと第2キャップ部材31の雌ネジとが螺合することにより、外気導入口30が閉じられる。一方、第2キャップ部材31が外気導入口30から取り外されると、外気導入口30が外部に開放された状態となる。この状態で、外気導入口30を通じて、外気を収容部23の内部に導入することができる。
ボトル容器1Aから詰め替え先容器20に内容物を詰め替える際には、取扱者は、第1キャップ部材22を注出口24から取り外すことで注出口24を開放し、その注出口24を詰め替え先容器20のノズル20Aに差し込む。例えば、取扱者はボトル容器1Aの姿勢を大きく傾けた状態で、第2キャップ部材31を外気導入口30から取り外す。その結果、外気導入口30が外部に開放され、外気導入口30を通じて収容部23の内部と外部とが連通する。これにより、収容部23に充填されている内容物を注出口24から排出する際に、外気導入口30を通じて収容部23の内部に外気を導入することができる。
外気導入口30を通じて収容部23の内部に外気が導入されることにより、収容部23内の内容物に対して大気圧が作用するようになる。これにより、重力を利用して注出口24から内容物を円滑に排出することができる。従って、収容部23に充填されている内容物の粘度が高い場合においても、ボトル容器1Aを揺さぶったりすることなく円滑に内容物の詰め替え作業を行うことができ、取扱者の手間を低減できる。そして、実施形態1において説明したパウチ容器1の場合と同様に、ボトル容器1Aにおいても、注出口24とは別に設けられた外気導入口30を通じて収容部23内への外気の導入が行われるため、注出口24を通じた内容物の排出と外気の導入とが交互に行なわれることを回避できる。その結果、注出口24から内容物を排出する際に脈動が起きることを抑制でき、ボトル容器1Aから詰め替え先容器20への詰め替え作業を円滑に行うことが可能となる。
ここで、ボトル容器1Aの外気導入口30は、抽出口24から内容物を排出する際に該外気導入口30から外気を収容部23内に導入できれば種々の形態を採用することができる。図8は、図7に示したボトル容器1Aの変形例を示す図であり、容器本体21における底部27の周辺部を部分的に示している。本変形例においては、図8に示すように、底部27に外気導入口30Aが形成されており、この外気導入口30Aには把持部32が接合されている。把持部32における底部27との接合部にはシーム部33が形成されており、このシーム部33によって外気導入口30Aが封止(密閉)されている。
図8における二点鎖線で囲まれた部分は、一点鎖線で囲まれた部分におけるA矢視図である。使用者は、ボトル容器1Aの内容物を注出部24から排出する際、上述のように注出口24を詰め替え先容器20のノズル20Aに差し込んだ状態で、把持部32を捩る。そして、例えば把持部32をちぎり取ることによって、それまでシーム部33によって封止されていた外気導入口30Aが開放される。これにより、外気導入口30Aを通じて収容部23の内部と外部とが連通するため、収容部23に充填されている内容物を注出口24から排出する際に、外気導入口30Aを通じて収容部23の内部に外気を導入することができる。その結果、注出口24から内容物を排出する際に脈動が起きることを抑制でき、ボトル容器1Aから詰め替え先容器20への詰め替え作業を円滑に行うことが可能となる。その他、上述した実施形態及び変形例には適宜の変更を加えることができる。
1・・・収容容器(パウチ容器)
11・・・容器本体
12・・・収容部
13・・・上角部
13A・・・注出部
13B・・・ハーフカット溝
14・・・充填口
16・・・外気導入口
17・・・下角部
18・・・第2ハーフカット溝
19・・・閉塞抑制部

Claims (4)

  1. 流動性を有する内容物を収容する収容部を有する容器本体と、
    前記容器本体の上部に形成され、前記内容物を排出するための注出部と、
    前記注出部から前記内容物を排出する際に、前記容器本体の下部から外気を前記収容部に導入する外気導入口を開放させるための外気導入口開放手段と、
    を備える、収容容器。
  2. 前記収容容器は、表裏1対のフィルムの各周縁をシールして内部に前記収容部を形成するパウチであって、
    前記注出口は、前記フィルムの上縁と側縁とが接続される一方の上角部に設けられており、
    前記外気導入口は、前記注出口の対角方向に位置すると共に前記フィルムの下縁と側縁とが接続される下角部に設けられている、
    請求項1に記載の収容容器。
  3. 前記容器本体における前記外気導入口の周辺部には、前記1対のフィルムの内面同士が密着して閉塞することを抑制する閉塞抑制部が設けられている、
    請求項2に記載の収容容器。
  4. 前記閉塞抑制部は、前記容器本体における前記外気導入口と前記注出口とを結ぶ方向に沿って形成されている、
    請求項3に記載の収容容器。
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