JP2014061818A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ストロークシミュレータ電磁弁の開故障時におけるブレーキ性能の低下を抑制することができるブレーキ装置を提供することこと。
【解決手段】
室内を2室(主室R1,副室R2)に分離して軸方向に移動するピストン27aを有し、分離された一方の室(主室R1)にマスタシリンダ5から油路(第1シミュレータ油路16)を介してブレーキ液が流入することでペダルストロークを創生するストロークシミュレータ27と、上記油路(第1シミュレータ油路16)に設けられた常閉のストロークシミュレータ電磁弁(シミュレータ遮断弁26)と、ストロークシミュレータ電磁弁が開故障したときにピストン27aの他方の室(副室R2)側への移動量を制限するピストン移動量制限手段(第4ピストンシール554)と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載されるブレーキ装置に関する。
従来、マスタシリンダからブレーキ液が流入することでブレーキペダルのストロークを創生するストロークシミュレータを備えたブレーキ装置が知られている。例えば特許文献1に記載のブレーキ装置は、マスタシリンダからのブレーキ液の送出先をストロークシミュレータからホイルシリンダに切り替える際、マスタシリンダが発生したブレーキ液圧の一部がストロークシミュレータにより吸収されてしまい、同じ制動力を発生させるのに必要なブレーキペダルのストロークが大きくなって運転者に違和感を与えることを抑制するため、ストロークシミュレータに接続する油路の連通・遮断を切り替える常閉の電磁弁を備えている。
特開2006−62525号公報
しかし、従来のブレーキ装置では、電磁弁が開弁した状態で固着する開故障が発生すると、マスタシリンダからブレーキ液をホイルシリンダに供給する際にもストロークシミュレータが作動してしまい、ブレーキ性能が低下するおそれがあった。本発明の目的とするところは、電磁弁の開故障時におけるブレーキ性能の低下を抑制することができるブレーキ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のブレーキ装置は、電磁弁が開故障したときにストロークシミュレータの作動を制限する制限手段を設けた。
よって、電磁弁の開故障時におけるブレーキ性能の低下を抑制することができる。
実施例1のブレーキ装置の概略構成図である。 実施例1のマスタシリンダの内部構造を示す部分断面図である。 実施例1の倍力制御(増圧)時の作動状態を示す。 実施例1の倍力制御(減圧)時の作動状態を示す。 実施例1のシミュレータ遮断弁の開故障と電源失陥が発生したときの作動状態を示す。 実施例1のブレーキ配管が失陥したときの倍力制御(増圧)時の作動状態を示す。 実施例1のブレーキ配管が失陥したときの倍力制御(減圧)時の作動状態を示す。 実施例2のストロークシミュレータの内部構造を示す部分断面図である(ストッパ状態)。 実施例2のストロークシミュレータの内部構造を示す部分断面図である(ストッパ解除状態)。
以下、本発明のブレーキ装置を実現する形態を、図面に基づき説明する。
[実施例1]
[構成]
図1は、実施例1のブレーキ装置(以下、装置1という。)の概略構成を液圧ユニット6の油圧回路と共に示す図である。マスタシリンダ5については、軸方向断面(軸を通る平面で切った部分断面)を示す。装置1は2系統(プライマリP系統及びセカンダリS系統)のブレーキ配管を有しており、例えばX配管である。なお、H配管等、他の配管形式でもよい。以下、P系統に対応して設けられた部材にはその符号の末尾に添字pを、S系統に対応する部材を示す符号の末尾には添字sをそれぞれ付して適宜区別する。装置1は、車両の各車輪に設けられたホイルシリンダ8にブレーキ液(作動流体)を供給してブレーキ液圧(ホイルシリンダ圧)を発生させることで、各車輪に液圧制動力を付与する液圧式ブレーキ装置である。装置1は、車輪を駆動する原動機として、エンジンのほか電動式のモータ(ジェネレータ)を備えたハイブリッド車や、電動式のモータ(ジェネレータ)のみを備えた電気自動車等の、電動車両のブレーキシステムに適用される。このような電動車両においては、モータ(ジェネレータ)を含む回生制動装置により、車両の運動エネルギを電気エネルギに回生することで車両を制動する回生制動を実行可能である。
装置1は、運転者のブレーキ操作の入力を受けるブレーキ操作部材としてのブレーキペダル2と、運転者によるブレーキペダル2の踏込み量(ペダルストローク)に対する踏込み力(ブレーキ操作力)の変化割合を可変にするリンク機構3と、ブレーキ液を貯留するブレーキ液源であると共に大気圧に解放される低圧部であるリザーバタンク(以下、リザーバという)4と、リンク機構3を介してブレーキペダル2に接続されると共にリザーバ4からブレーキ液を供給され、運転者によるブレーキペダル2の操作(ブレーキ操作)に伴ってブレーキ液圧(マスタシリンダ圧)を発生させるマスタシリンダ5と、リザーバ4又はマスタシリンダ5からブレーキ液を供給され、運転者によるブレーキ操作とは独立にブレーキ液圧を発生させる液圧ユニット(制動制御ユニット)6と、液圧ユニット6の作動を制御する電子制御ユニット(以下、ECUという)100とを備える。
装置1は、車両のエンジンが発生する負圧を利用してブレーキ操作力(ブレーキペダルの踏力)を倍力ないし増幅する負圧式ブースタを備えていない。リンク機構3は、ブレーキペダル2とマスタシリンダ5との間に設けられた踏力増幅機構であり、入力側のリンク部材がブレーキペダル2に回動自在に接続されると共に、出力側のリンク部材がプッシュロッド30に回動自在に接続される。マスタシリンダ5は、タンデム型であり、運転者のブレーキ操作に応じて軸方向に移動するマスタシリンダピストンとして、プッシュロッド30に接続されるプライマリピストン54pと、フリーピストン型のセカンダリピストン54sとを備える。液圧ユニット6は、ポンプ7や電磁弁21等のアクチュエータを備え、マスタシリンダ5とホイルシリンダ8との連通を遮断した状態でポンプ7が発生する液圧によりホイルシリンダ8を増圧可能に設けられている。液圧ユニット6は、マスタシリンダ5とホイルシリンダ8との連通を遮断した状態で、マスタシリンダ5からブレーキ液が流入することでペダルストロークを創生するストロークシミュレータ27を備えている。
ECU100は、ブレーキペダルの操作量を検出する図外のペダルストロークセンサ及びポンプ7の吐出圧やマスタシリンダ圧を検出する液圧センサ91〜93から送られる検出値、及び車両から送られる走行状態に関する情報が入力され、内蔵されるプログラムに基づき、液圧ユニット6の各アクチュエータを制御する。具体的には、油路の連通状態を切り替える電磁バルブ21等の開閉動作や、ポンプ7を駆動するモータMの回転数(すなわちポンプ7の吐出量)を制御する。
これにより、ブレーキ操作力を低減するための倍力制御や、制動による車輪のスリップを抑制するためのアンチロックブレーキ制御や、車両の運動制御(横滑り防止等の車両挙動安定化制御)のためのブレーキ制御や、先行車追従制御等の自動ブレーキ制御や、回生ブレーキと協調して目標減速度(目標制動力)を達成するようにホイルシリンダ圧を制御する回生協調ブレーキ制御等を実現する。倍力制御では、運転者のブレーキ操作時に、液圧ユニット6を駆動して(ポンプ7の吐出圧を用いて)マスタシリンダ圧よりも高いホイルシリンダ圧を創生することで、運転者のブレーキ操作力では不足する液圧制動力を発生する。これにより、ブレーキ操作を補助する倍力機能を発揮する。回生協調ブレーキ制御では、例えば運転者(ドライバ)の要求する制動力を発生させるために回生制動装置による回生制動力では足りない分の液圧制動力を発生する。
図2は、マスタシリンダ5の内部構造を示し、ピストン54の軸心を通る平面でシリンダ50を切った部分断面図である。以下、説明の便宜上、ピストン54の軸が延びる方向にx軸を設け、ブレーキペダル2とは反対側(ブレーキペダル2の踏み込みに応じてピストン54がストロークする方向)を正方向とする。マスタシリンダ5は、有底筒状のシリンダ50と、シリンダ50の内周面に摺動可能に挿入され、ブレーキペダル2(プッシュロッド30)と連動する2つのピストン54p、54sと、シリンダ50の内周面とピストン54p、54sの外周面との間をシールする複数のシール部材であるピストンシール55とを備える。シリンダ50は、液圧ユニット6に接続してホイルシリンダ8と連通可能に設けられた吐出ポート(供給ポート)501と、リザーバ4に接続してこれと連通する補給ポート502とを、P、S系統毎に備える。P系統のポート501,502はシリンダ50のx軸負方向側に設けられ、S系統のポート501,502はx軸正方向側に設けられている。P系統のポート501p,502p間には、液圧ユニット6に接続してポンプ7の吸入部70と連通する吸入ポート503が設けられている。ポート501p,503間には、リリーフ弁28と連通するリリーフポート504が設けられている。
シリンダ50の内周壁は、各吐出ポート501p,501s及びS系統の補給ポート502sが開口する小径部50aをx軸正方向側に有し、リリーフポート504及び吸入ポート503が開口する大径部50bをx軸負方向側に有する。大径部50bは、より大径に設けられて補給ポート502pが開口する第2大径部50cを有する。シリンダ50の内周壁には、周方向に延びる環状溝が複数形成されている。第1環状溝505は、吐出ポート501と補給ポート502との間のx軸方向所定位置(小径部50a)に、P、S系統毎に設けられている。第1環状溝505には第1ピストンシール551が設置される。第2環状溝506は、補給ポート502よりもx軸負方向側に、P、S系統毎に設けられている。P系統では大径部50bに設けられ、S系統では小径部50aに設けられている。第2環状溝506には第2ピストンシール552が設置される。第3環状溝507は、吸入ポート503とリリーフポート504との間のx軸方向所定位置(大径部50b)に設けられている。第3環状溝507には第3ピストンシール553が設置される。第4環状溝508は、吸入ポート503とP系統の補給ポート502pとの間のx軸方向所定位置(大径部50b)に設けられている。第4環状溝508には第4ピストンシール554が設置される。
S系統のピストン54sはシリンダ50のx軸正方向側(小径部50a)に収容される一方、P系統のピストン54pはシリンダ50のx軸負方向側(小径部50a及び大径部50b)に収容される。ピストン54pは有底孔540を有しており、有底孔540内にはプッシュロッド30のx軸正方向端部が設置される。両ピストン54p,54sの間には、戻しばねとしてのコイルスプリング561が押し縮められた状態で設置されている。ピストン54sとシリンダ50のx軸正方向端の底部との間には、コイルスプリング562が押し縮められた状態で設置されている。ピストン54pは、コイルスプリング561によりx軸負方向側に付勢されると共に、ブレーキペダル2の踏み込みによりプッシュロッド30を介してx軸正方向側に付勢される。ピストン54sは、コイルスプリング561によりx軸正方向側に付勢されると共に、コイルスプリング562によりx軸負方向側に付勢される。
P系統のピストン54pは、x軸正方向側に形成された第1小径部541と、第1小径部541のx軸負方向側に隣接して第1小径部541よりも大径に形成された第1大径部542と、第1大径部542のx軸負方向側に隣接して第1小径部541と略同じ径に形成された第2小径部543と、第2小径部543のx軸負方向側に隣接して第1大径部542と略同径に形成され、x軸負方向側に開口する有底孔540が内周側に形成された第2大径部544とを備える。プッシュロッド30は、第2大径部544(有底孔540)のx軸負方向側の開口部から挿入されてx軸正方向側の底部に当接するように設置される。第1小径部541は、シリンダ50の小径部50aのx軸負方向側に設置され、第1ピストンシール551が摺接する。第1大径部542は、シリンダ50の(第2大径部50cよりもx軸正方向側の)大径部50bに往復移動可能に設置され、第3ピストンシール553が摺接する。第2大径部544は、シリンダ50の(主に第2大径部50cよりもx軸負方向側の)大径部50bに往復移動可能に設置され、第2ピストンシール552が摺接する。ピストン54pが初期位置からx軸正方向側に所定ストロークX0以上移動すると、第2大径部544に第4ピストンシール554が摺接するようになる。S系統のピストン54Sは、P系統のピストン54pの第1小径部541と略同じ径に形成され、往復移動可能にシリンダ50の小径部50aのx軸正方向側に設置されている。ピストン54sには、第1ピストンシール551sおよび第2ピストンシール552sが摺接する。
P系統についてみると、第1ピストンシール551pは、そのx軸正方向側に第1液室51pを画成する。第1液室51pには吐出ポート501pが常時開口する。第3ピストンシール553は、そのx軸正方向側に第2液室52を画成する。第2液室52にはリリーフポート504が常時開口する。第2ピストンシール552は、第3ピストンシール553と共に第3液室53を画成する。第3液室53には補給ポート502と吸入ポート503が常時開口する。S系統についてみると、第1ピストンシール551sは、そのx軸正方向側に第1液室51sを画成する。第1液室51sには吐出ポート501sが常時開口する。
図2に示すように、ブレーキペダル2が踏み込まれていない初期状態で、ピストン54pの第2大径部544(のx軸正方向端)と第4ピストンシール554(のリップ部)の内径側端部との間には、所定のx軸方向距離X0が設けられている。ピストン54pの初期位置からx軸正方向側への移動量(以下、ピストンストロークXという)が上記距離X0(以下、所定ストロークという)未満(0≦X<X0)では、第4ピストンシール554は、ピストン54pの第2小径部543を囲繞する位置にあって第2大径部544の外周に摺接しない。一方、ピストンストロークXがX0以上(X≧X0)のときは、第4ピストンシール554が第2大径部542に摺接する。所定ストロークX0は、遮断弁21が閉弁してマスタシリンダ5(第1液室51p)とホイルシリンダ8との連通が遮断された状態で、運転者のペダル踏込みに応じてピストン54pが所定ストロークX0だけx軸正方向に移動することにより、マスタシリンダ5(第1液室51p)から第1シミュレータ油路16を介してストロークシミュレータ27(主室R1)に所定ストロークX0分に対応するブレーキ液量が流入したとき、ストロークシミュレータ27(主室R1)の容積拡大量(ストロークシミュレータ27のピストン27aの移動量)が最大値未満となる値に設定する。すなわち、ストロークシミュレータ27がフルストロークする前に第4ピストンシール554がシール機能を発揮するように設定する。また、所定ストロークX0は、遮断弁21が開弁してマスタシリンダ5(第1液室51p)とホイルシリンダ8が連通した状態で、ピストン54pが所定ストロークX0よりも大きくx軸正方向側にストロークするよう運転者がブレーキペダル2を踏込んだ際、マスタシリンダ5からホイルシリンダ8へ供給されるブレーキ液量がストロークシミュレータ27(主室R1)の上記容積拡大量だけ減少した場合でも、ペダルストロークに対するホイルシリンダ圧の増大応答性(減速度の発生応答性)が所定の許容範囲内となる値に設定する。
各ピストンシール55は、(図1、図3〜図7では断面形状の図示を省略するが)図2に示すように、内径側にリップ部を備える周知の断面カップ状のシール部材(カップシール)であり、リップ部がピストン54の外周面に摺接した状態では、一方向へのブレーキ液の流れを許容し、他方向へのブレーキ液の流れを抑制する。P系統についてみると、第1ピストンシール551は、第2液室52から第1液室51へのブレーキ液の流れのみを許容し、第1液室51から第2液室52へのブレーキ液の流れを抑制する向きに配置されている。第2ピストンシール552は、第3液室53からシリンダ50の外部へのブレーキ液の流れを抑制する向きに配置されている。第3ピストンシール553は、第3液室53から第2液室52へのブレーキ液の流れのみを許容し、第2液室52から第3液室53へのブレーキ液の流れを抑制する向きに配置されている。第4ピストンシール554は、第2大径部544に摺接した状態(ピストン54pがX0以上ストロークした状態)で、補給ポート502から吸入ポート503へのブレーキ液の流れのみを許容し、吸入ポート503から補給ポート502へのブレーキ液の流れを抑制する向きに配置されている。S系統についてみると、第1ピストンシール551は、補給ポート502sから第1液室51へのブレーキ液の流れのみを許容し、第1液室51から補給ポート502sへのブレーキ液の流れを抑制する向きに配置されている。第2ピストンシール552は、P系統の第1液室51pから補給ポート502sへのブレーキ液の流れを抑制する向きに配置されている。
リリーフポート504には、リリーフ油路18が接続されている。リリーフ油路18は、後述する吸入油路12(配管10R)に合流しており、吸入油路12を介して吸入ポート503に接続されている。リリーフ油路18には、リリーフ弁28が設けられている。リリーフ弁28は、吸入ポート503(吸入油路14)側からリリーフポート504(第2液室52)側へのブレーキ液の流れを禁止すると共に、リリーフポート504側の液圧(第2液室52の液圧)が所定圧(リリーフ圧)以上になると開弁して、リリーフポート504(第2液室52)側から吸入ポート503(吸入油路14)側へのブレーキ液の流れを許容する。具体的には、リリーフ弁28は、弁体としてのボール280と、リリーフ油路18が開口する弁座281と、付勢部材としての弾性体(コイルスプリング)282とを有している。弾性体282は、ボール280を弁座281に押し付けてリリーフ油路18の開口を塞ぐ方向に常時付勢する。リリーフポート504側の液圧(第2液室52の液圧)は、ボール280を弾性体282とは反対側、すなわち弁座281から離す方向に押圧する。弾性体281の付勢力(セット荷重)を調整することで、ボール280が弁座281から離れるときのリリーフ圧が調整される。
以上のように、マスタシリンダ5は、吐出ポート501に接続する第1液室51と、リリーフポート504に連通する第2液室52とを備え、第1、第2液室51、52は、リザーバ4からブレーキ液の補給を受けることが可能に設けられている。第1液室51は、運転者のブレーキ操作によってピストン54がx軸正方向側にストロークすると容積が縮小し、液圧を発生する。これにより、第1液室51から吐出ポート501を介してホイルシリンダ8に向けてブレーキ液が供給される。なお、P系統とS系統では、第1液室51p、51sに略同じ液圧が発生する。また、マスタシリンダ5は、リザーバ4(補給ポート502)と吸入ポート503とを連通する油路を構成する第3液室53を備える。第3液室53は、運転者のブレーキ操作によってピストン54pがx軸正方向側にX0以上ストロークすると、第4ピストンシール554により、吸入ポート503からリザーバ4(補給ポート502)へのブレーキ液の流れを抑制(遮断)し、逆方向の流れのみを許容する。
なお、ピストン54pの段付形状およびリリーフ弁28に係る上記構成は、ペダルストロークの大小に応じて、ペダルストロークに対するマスタシリンダ5からの供給液量の変化率を変化させるファーストフィル機構5aを構成し、ブレーキ踏み込み直後にマスタシリンダ5からホイルシリンダ8へ供給される総液量を増大させる機能を有する。すなわち、ピストンストロークX(ペダルストローク)が比較的小さく、第2液室52の液圧がリリーフ圧よりも低いブレーキ踏み込み直後は、第2液室52のブレーキ液が第3ピストンシール553を通過して第1液室51側へ流れ、ホイルシリンダ8に向けて供給される。すなわち、ピストン54pがいわば大径ピストンとして機能する。ピストンストロークX(ペダルストローク)が増大し、第2液室52の液圧がリリーフ圧以上になると、第2液室52のブレーキ液はリリーフ弁28を通過して排出され、第1液室51に供給されない。
以下、液圧ユニット6のブレーキ液圧回路を図1に基づき説明する。各車輪FL〜RRに対応する部材には、その符号の末尾にそれぞれ添字a〜dを付して適宜区別する。液圧ユニット6は、マスタシリンダ5の吐出ポート501(第1液室51)とホイルシリンダ8とを接続する第1油路11と、第1油路11に設けられた常開の(非通電状態で開弁する)遮断弁21と、第1油路11における遮断弁21よりもホイルシリンダ8側に、各車輪FL〜RRに対応して(油路11a〜11dに)設けられた常開の増圧弁22と、増圧弁22をバイパスして第1油路11と並列に設けられたバイパス油路120と、バイパス油路120に設けられ、ホイルシリンダ8側からマスタシリンダ5側へのブレーキ液の流れのみを許容するチェック弁220と、マスタシリンダ5の吸入ポート503とポンプ7の吸入部70とを接続する吸入油路12と、ポンプ7の吐出部71と、第1油路11における遮断弁21と増圧弁22との間とを接続する吐出油路13と、吐出油路13に設けられ、吐出部71側から第1油路11側へのブレーキ液の流れのみを許容するチェック弁(ポンプ7の吐出弁)29と、チェック弁29の下流側とP系統の第1油路11pとを接続する吐出油路13pに設けられた常開の連通弁23pと、チェック弁29の下流側とS系統の第1油路11sとを接続する吐出油路13sに設けられた常閉の(非通電状態で閉弁する)連通弁23sと、吐出油路13sにおけるチェック弁29と連通弁23pとの間と吸入油路12とを接続する第1減圧油路14と、第1減圧油路14に設けられた常閉の第1減圧弁24と、第1油路11における増圧弁22よりもホイルシリンダ8側と、吸入油路12とを接続する第2減圧油路15と、第2減圧油路15に設けられた常閉の第2減圧弁25と、P系統の第1油路11pにおける遮断弁21pよりもマスタシリンダ5側から分岐してストロークシミュレータ27の主室R1に接続する第1シミュレータ油路16と、第1シミュレータ油路16に設けられた常閉のシミュレータ遮断弁26と、シミュレータ遮断弁26をバイパスして第1シミュレータ油路16と並列に設けられたバイパス油路160と、バイパス油路160に設けられ、ストロークシミュレータ27の主室R1側から第1油路11p側へのブレーキ液の流れのみを許容するチェック弁260と、ストロークシミュレータ27の副室(背圧室)と吸入油路12とを接続する第2ミュレータ油路17と、を備える。なお、図1で破線で示すように、ブレーキ操作のフィーリングを向上する等のため、遮断弁21をバイパスして第1油路11と並列にバイパス油路を設け、このバイパス油路に、マスタシリンダ5側からホイルシリンダ8側へのブレーキ液の流れのみを許容するチェック弁を設けることとしてもよい。
遮断弁21、増圧弁22、連通弁23p、第1減圧弁24、及び各系統の第2減圧弁25のうち少なくとも1つ(本実施例では前輪FL,FRの第2減圧弁25a、25b)は、ソレノイドに供給される電流に比例して弁の開度が調整される比例制御弁である。他の弁(連通弁23s、後輪RL,RRの第2減圧弁25c、25d、及びシミュレータ遮断弁26)は、オン・オフ制御されるオン・オフ弁である。尚、上記他の弁に比例制御弁を用いることも可能である。第1油路11pにおけるマスタシリンダ5の吐出ポート501pと遮断弁21pとの間には、この箇所の液圧(マスタシリンダ圧)を検出する液圧センサ91が設けられている。第1油路11における遮断弁21と増圧弁22との間には、この箇所の液圧(ホイルシリンダ圧)を検出する液圧センサ92が設けられている。吐出油路13pにおけるポンプ7の吐出部71(チェック弁29)と連通弁23pとの間には、この箇所の液圧(ポンプ吐出圧)を検出する液圧センサ93が設けられている。
ストロークシミュレータ27は、室R内を2室(主室R1と副室R2)に分離して室R内を軸方向に移動可能に設けられたピストン27aと、副室R2内に押し縮められた状態で設置され、ピストン27aを主室R1の側(主室R1の容積を縮小し、副室R2の容積を拡大する方向)に常時付勢する弾性部材であるスプリング27bとを有する。主室R1は第1シミュレータ油路16を介してP系統の第1油路11pに接続されており、遮断弁21pが閉弁した状態では、第1油路11pと第1シミュレータ油路16とを介してマスタシリンダ圧が主室R1に作用する。副室R2は第2シミュレータ油路17を介して吸入油路12に接続されており、マスタシリンダ5の第3液室53と吸入油路12と第2シミュレータ油路17とを介して、リザーバ4の低圧(大気圧)が、ストロークシミュレータ27の背圧として副室R2に作用する。第2シミュレータ油路17は、副室R2に接続して低圧部としてのリザーバ4に連通し、第3液室53及び吸入油路12と共に、マスタシリンダ5を経由して副室R2とリザーバ4とを接続する背圧油路を構成する。
主室R1におけるピストン27aの受圧面に所定以上の油圧(マスタシリンダ圧)が作用すると、ピストン27aがスプリング27bを押し縮めつつ副室R2の側に軸方向に移動し、主室R1の容積が拡大する。これにより、主室R1にマスタシリンダ5(吐出ポート501p)から油路(第1油路11p及び第1シミュレータ油路16)を介してブレーキ液が流入すると共に、副室R2から第2シミュレータ油路17を介して吸入油路12へブレーキ液が排出される。主室R1内の圧力が所定未満に減少すると、スプリング27bの付勢力(弾性力)によりピストン27aが初期位置に復帰する。以上により、ストロークシミュレータ27は、遮断弁21pが閉弁してマスタシリンダ5とホイルシリンダ8との連通が遮断された状態で、運転者がブレーキ操作を行う(ブレーキペダル2を踏込み又は踏み戻す)と、マスタシリンダ5からのブレーキ液を吸排して、ペダルストロークを創生する。
シミュレータ遮断弁26は通電されることにより開弁して第1シミュレータ油路16を連通させる。なお、バイパス油路160及びチェック弁260は、フェールセーフ機能を有する。具体的には、遮断弁21が閉弁されマスタシリンダ5とホイルシリンダ8との連通が遮断された状態でブレーキペダル2が踏み込まれると、マスタシリンダ5からストロークシミュレータ27にブレーキ液が吸入される。ここで、ホイルシリンダ圧の制御により、ホイルシリンダ8から吸入油路12を介してリザーバ4にブレーキ液が排出されているときに、電源失陥が生じると、充分な制動力を得られないおそれがある。すなわち、常閉のシミュレータ遮断弁26が閉じてストロークシミュレータ27内にブレーキ液が閉じ込められ、その結果として、マスタシリンダ5内に残されたブレーキ液量のみでは、ホイルシリンダ8を再度増圧するのに不充分となるおそれがある。これに対し、本実施例では、シミュレータ遮断弁26が閉弁した状態であっても、ストロークシミュレータ27(主室R1)内のブレーキ液をバイパス油路160を介して第1油路11pに戻すことが可能であるため、上記問題を解消することができる。
[実施例1の作用]
次に、ブレーキ装置1の作用を説明する。まず、正常時における装置1の作動を、倍力制御を例に説明する。図3〜図7は液圧ユニット6の各電磁弁21等の作動状態を示し、ブレーキ液の流れを一点鎖線で示す。図3は、倍力制御によるホイルシリンダ圧の増圧時の作動状態を示す。ECU100の倍力制御部101は、ブレーキ操作(踏み込み)が行われた状態で、ポンプ7を駆動すると共に、遮断弁21を閉弁方向に制御し、連通弁23sを開弁方向に制御する。ポンプ7がリザーバ4から吸入油路12を介してブレーキ液を吸入すると共に吐出油路13に吐出し、第1油路11を介してブレーキ液をホイルシリンダ8に向けて供給することで、ホイルシリンダ圧を増圧する。倍力制御部101は、液圧センサ92,93の検出値に基づき、ポンプ7の回転数(ポンプ7から吐出油路13への供給量)を制御すると共に、第1減圧弁24の開度(吐出油路13から吸入油路12への排出量)を制御することで、ホイルシリンダ圧が所望の倍力比を実現する目標液圧となるように増圧制御する。また、倍力制御部101がシミュレータ遮断弁26を開弁することで、マスタシリンダ5から供給されるブレーキ液をストロークシミュレータ27により吸収し、良好なペダルストロークを実現する。ストロークシミュレータ27の副室R2のブレーキ液は第2シミュレータ油路17を介して吸入油路12へ排出される。なお、ペダルストロークが一定以上(マスタシリンダ5のピストン54pのストロークがX0以上)になると、第4ピストンシール554が第2大径部544に摺接するようになり、第3液室53において吸入ポート503からリザーバ4へのブレーキ液の流れが抑制されるものの、逆方向のブレーキ液の流れは許容される。よって、ペダルストロークが一定以上になっても、ポンプ7はリザーバ4から吸入油路12を介してブレーキ液を吸入可能である。また、ストロークシミュレータ27の副室R2からもブレーキ液を吸入可能である。よって、ホイルシリンダ圧の増圧が妨げられることはない。
図4は、倍力制御によるホイルシリンダ圧の減圧時の作動状態を示す。ECU100の倍力制御部101は、ブレーキ操作(踏み戻し)が行われた状態で、ポンプ7を駆動したまま、遮断弁21を閉弁方向に制御し、連通弁23sを開弁方向に制御し、第1減圧弁24を開弁方向に制御する。ホイルシリンダ8からブレーキ液を吐出油路13、第1減圧油路14、及び吸入油路12を介してリザーバ4に向けて排出することで、ホイルシリンダ圧を減圧する。倍力制御部101は、液圧センサ92,93の検出値に基づき、増圧時よりもポンプ7の回転数(ポンプ7から吐出油路13への供給量)を減少させ、及び/又は第1減圧弁24の開度(吐出油路13から吸入油路12への排出量)を増大させることで、ホイルシリンダ圧が所望の倍力比を実現する目標液圧となるように減圧制御する。また、倍力制御部101がシミュレータ遮断弁26を開弁することで、増圧時にストロークシミュレータ27に貯留されたブレーキ液をマスタシリンダ5に向けて戻し、良好なペダルストロークを実現する。ストロークシミュレータ27の副室R2へは吸入油路12から第2シミュレータ油路17を介してブレーキ液が補給される。なお、第1減圧弁24の代わりに第2減圧弁25を開弁方向に制御して各ホイルシリンダ液圧を減圧することとしてもよい。また、ポンプ7を停止することとしてもよい。各ホイルシリンダ8から吸入油路12を介してマスタシリンダ5の第3液室53に戻されたブレーキ液は、ピストンストロークXの大きさがX0未満のときに、補給ポート502を通ってリザーバ4に戻される。よって、ホイルシリンダ8の減圧制御を円滑にするために、ピストンストロークXの大きさがX0未満であることが好ましい。よって、X0は、運転者の通常のブレーキ操作(踏力ないしペダルストローク)によりピストン54pがストロークする範囲以上(例えば急ブレーキ操作時に到達するピストンストローク)に設定する。
次に、液圧ユニット6の失陥時における作動を説明する。図5は、シミュレータ遮断弁26が開故障した状態で、さらに電源が失陥したときの作動状態を示す。すなわち、通常のブレーキ制御時(倍力制御時等)には、シミュレータ遮断弁26を開弁して使用する。よって、シミュレータ遮断弁26が仮に開故障していてもブレーキ特性に影響が出ない。検知しようとすると、ブレーキ時にシミュレータ遮断弁26を閉じる必要があるため、ブレーキの操作フィーリングに影響が出るおそれがある。よって、ブレーキ操作の違和感発生を抑制しつつシミュレータ遮断弁26の開故障を検知することは困難であり、開故障の検知を行わなければ電源失陥との二重故障が生じる可能性がある。電源失陥時、運転者がブレーキ操作を行っても、液圧ユニット6のポンプ7は作動せず、各電磁弁21等は非通電時の初期状態となる。よって、ブレーキペダル2の踏込みにより発生したマスタシリンダ圧は、第1油路11を介してホイルシリンダ8に供給され、ブレーキ操作力に応じたホイルシリンダ圧を発生する。なお、ブレーキ操作力はリンク機構3により増幅される。ここで、シミュレータ遮断弁26が開故障しているため、マスタシリンダ5から第1油路11pを介してブレーキ液をホイルシリンダ8に供給する際、その一部が第1シミュレータ油路16を通ってストロークシミュレータ27に供給される。これによりピストン27aが移動して主室R1の容積を拡大し、ブレーキ液を吸入してしまう。よって、同じホイルシリンダ圧を発生させるために必要な、マスタシリンダ5からの供給液量すなわちペダルストロークが増大し、制動力の増大応答性すなわちブレーキ性能が低下するおそれがある。
これに対し、本実施例の装置1では、マスタシリンダ5のピストン54pのストロークがX0以上になると、第3液室53において吸入ポート503からリザーバ4へのブレーキ液の流れが抑制される。これにより、図5の点線で示すストロークシミュレータ27の副室R2から第2シミュレータ油路17を通ってリザーバ4へ向かうブレーキ液の流れが制限される。マスタシリンダ圧により吐出油路13も高圧となるため、第2シミュレータ油路17から吸入油路12及びポンプ7を通って吐出油路13へ向かうブレーキ液の流れも制限される。このように、ピストン54pのストロークに応じて第4ピストンシール554がいわば逆止弁として機能して、副室R2とリザーバ4とを接続する背圧油路(第2シミュレータ油路17、吸入油路12及び第3液室53)を遮断し、背圧油路内におけるブレーキ液のリザーバ4への流れを制限する。これにより、ストロークシミュレータ27のピストン27aの副室R2側への移動量(主室R1の容積拡大)を制限がされ、ストロークシミュレータ27によるブレーキ液の吸入が抑制される。よって、シミュレータ遮断弁26と電源の二重故障が生じていても、ペダルストロークが一定以上になると、ペダルストロークのそれ以上の増大を抑制し、運転者のブレーキ操作に応じて制動力を増大させることができるため、ブレーキ応答性の低下を抑制することができる。なお、上記では電源失陥時の例を示したが、電源失陥時に限らず、例えば電源正常時にも倍力制御を行わず、運転者のブレーキ操作に応じてマスタシリンダ圧を第1油路11を介してホイルシリンダ8に供給するモードを有する場合にも、このモードにおいて、シミュレータ遮断弁26の開故障時には、上記と同様にしてブレーキ応答性の低下を抑制することができる。
なお、シミュレータ遮断弁26を第1シミュレータ油路16に設けた場合に限らず、第2シミュレータ油路17に設けた場合にも、上記効果を得ることができる。本実施例ではシミュレータ遮断弁26を第1シミュレータ油路16に設けたため、シミュレータ遮断弁26の開故障の検知を低コストな構成により行うことができる。すなわち、例えばシミュレータ遮断弁26に対して開閉指令を出力し、それに応じた液圧変化(の有無)を見ることで開故障を検知できるが、シミュレータ遮断弁26を第2シミュレータ油路17に設けた場合には、この第2シミュレータ油路17等に故障検知のための液圧センサを新たに設置する必要がある。これに対し、シミュレータ遮断弁26を第1シミュレータ油路16に設けた場合には、元々存在する液圧センサ91の検出値を用いて故障検知可能であるため、センサの追加が不要となる。
また、本実施例のような第4ピストンシール554を含むブレーキ液流制限手段を設けることによるのではなく、シミュレータ遮断弁26を二重に設ける(第1シミュレータ油路16だけでなく第2シミュレータ油路17にも設ける)ことにより冗長系を構成し、これによりシミュレータ遮断弁26の(どちらか一方の)開故障時に、ストロークシミュレータ27の作動を抑制することも考えられる。しかし、この場合、故障モードも2倍となり、故障原因の特定が困難となる。また、ユニットの大型化を招くおそれがあると共に、コスト高となり、消費電流も増加してしまう。これに対し、本実施例では、第4ピストンシール554により、(単一の)シミュレータ遮断弁26との冗長系を実現した。第4ピストンシール554はメカ1部品であるため、電磁弁等のアクチュエータに比べて故障率は低く、上記諸問題も回避できる。
なお、シミュレータ遮断弁26の副室R2を必ずしも吸入油路12と連通させなくてもよく、例えば副室R2を直接低圧(大気圧)に解放させる構成としてもよい。本実施例では、シミュレータ遮断弁26の副室R2を、(リザーバ4と連通する)吸入油路12と連通させたため、副室R2を液溜まりとして利用することでフェールセーフ性を向上できる。図6及び図7は、シミュレータ遮断弁26や電源は正常であるが、マスタシリンダ5と液圧ユニット6とを接続する配管10Rの部分で吸入油路12からブレーキ液が漏れ出る態様の失陥時の、装置1の作動状態を示す。図6は上記失陥時に倍力制御を行い、ホイルシリンダ8を増圧する場合を示す。図7は上記失陥時に倍力制御を行い、ホイルシリンダ8を減圧する場合を示す。図6の一点鎖線で示すように、ポンプ7は、リザーバ4から吸入油路12を介してブレーキ液を吸入することは困難になるものの、ストロークシミュレータ27の副室R2からブレーキ液を吸入可能である。よって、ストロークシミュレータ27(副室R)をリザーバ4と同様のブレーキ液供給源(液溜まり)として機能させることで、ホイルシリンダ圧の増圧制御を継続することができる。また、図7の一点鎖線で示すように、ホイルシリンダ8から吸入油路12を介してリザーバ4へブレーキ液を排出することは困難になるものの、ストロークシミュレータ27の副室R2へブレーキ液を排出可能である。よって、ストロークシミュレータ27(副室R)をリザーバ4と同様の蓄液手段(液溜まり)として機能させることで、ホイルシリンダ圧の減圧制御を継続することができる。
なお、シミュレータ遮断弁26を第1シミュレータ油路16に設けた場合に限らず、第2シミュレータ油路17に設けた場合にも、上記効果を得ることができる。しかし、シミュレータ遮断弁26を第2シミュレータ油路17に設けた場合には、ストロークシミュレータ27(副室R)とポンプ7又はホイルシリンダ8との間をブレーキ液が流通する際にシミュレータ遮断弁26が絞りとなり、円滑な流通を妨げるおそれがある。特に低温時にはブレーキ液の粘度が高いため、上記おそれが高い。これに対し、本実施例ではシミュレータ遮断弁26を第1シミュレータ油路16に設けたため、シミュレータ遮断弁26が第2シミュレータ油路17の絞りとなることを回避し、ストロークシミュレータ27(副室R)とポンプ7又はホイルシリンダ8との間のブレーキ液の流通を円滑化することで、ホイルシリンダ圧の増減圧制御(倍力制御)の制御性、すなわちブレーキ応答性を向上することができる。
なお、配管10Rからブレーキ液が漏れ続けた場合には、リザーバ4内のブレーキ液量が減少し、リザーバ4からマスタシリンダ5を介して第1油路11(配管10P、10S)へもブレーキ液を供給できなくなるおそれが高くなる。よって、リザーバ4内でP系統の補給ポート502pとS系統の補給ポート502sとを仕切り部材等により画成することで、補給ポート502pから吸入ポート503を通り配管10Rからブレーキ液が漏れ出る場合であっても、少なくとも補給ポート502sからS系統の第1油路11sへブレーキ液を供給可能とすることが好ましい。吸入ポート503と常時連通するポート502pとは独立して、リザーバ4とマスタシリンダ5の第2液室52とを接続するP系統用の補給ポートを別途設ければ、補給ポート502pから吸入ポート503を通り配管10Rからブレーキ液が漏れ出る場合であっても、上記独立した補給ポートからP系統の第1油路11pへもブレーキ液を供給可能である。この場合、P系統の上記補給ポートとS系統の補給ポート502sとを仕切り部材等により画成することで、フェールセーフ性をより向上することができる。
その他の構成による効果として、常閉の連通弁23sを設けたことで、電源失陥時にも両系統のブレーキ液圧系を独立とし、各系統で独立に踏力によるホイルシリンダ増圧を可能としたため、フェールセーフ性を向上できる。また、常閉の第1減圧弁24が開故障した場合には、ホイルシリンダ圧を充分に調圧できなくなると共に第1減圧油路14を介してホイルシリンダ圧が抜けるため、ブレーキ性能の維持が困難となる。よって、第1減圧弁24の開故障を検知する手段として、常開の連通弁23pを追加的に設けた。連通弁23sと連通弁23pの開閉状態を適宜切り替え、それに応じた液圧センサ93の検出値を見ることで、第1減圧弁24の開故障を検知することができる。よって、フェールセーフ性を向上できる。
[実施例1の効果]
以下、実施例1のブレーキ装置1の効果を列挙する。
(1)室R内を2室(主室R1,副室R2)に分離して室R内を軸方向に移動するピストン27aを有し、分離された一方の室(主室R1)にマスタシリンダ5から油路(第1シミュレータ油路16)を介してブレーキ液が流入することでペダルストロークを創生するストロークシミュレータ27と、上記油路(第1シミュレータ油路16)、又は、分離された他方の室(副室R2)に接続して低圧部(リザーバ4)に連通する背圧油路(第2シミュレータ油路17)に設けられた、常閉のストロークシミュレータ電磁弁(シミュレータ遮断弁26)と、ストロークシミュレータ電磁弁が開故障したときにピストン27aの他方の室(副室R2)側への移動量(副室R2の容積縮小ないし主室R1の容積拡大)を制限するピストン移動量制限手段(第4ピストンシール554)と、を備えた。
よって、ストロークシミュレータ電磁弁(シミュレータ遮断弁26)の開故障時に、ピストン27aの他方の室(副室R2)側への移動量を制限することで、マスタシリンダ5からストロークシミュレータ27へのブレーキ液の流入を抑制し、これによりブレーキ性能の低下を抑制できる。
(2)ピストン移動量制限手段(第4ピストンシール554)は、ピストン27aの他方の室(副室R2)側の背圧油路(第2シミュレータ油路17、吸入油路12及び第3液室53)に設けられ、背圧油路(第3液室53)内におけるブレーキ液の低圧部(リザーバ4)への流れを制限するブレーキ液流制限手段である。
よって、背圧油路内におけるブレーキ液の流れを制限することで、ピストン27aの他方の室(副室R2)側への移動量を制限することができる。
(3)運転者のブレーキ操作に応じて軸方向に移動するマスタシリンダピストン54pを備えたマスタシリンダ5と、マスタシリンダ5内にブレーキ液を供給するリザーバ4と、室R内を2室(主室R1,副室R2)に分離して室R内を軸方向に移動するストロークシミュレータピストン27aを有し、分離された一方の室(主室R1)にマスタシリンダ5から油路(第1シミュレータ油路16)を介してブレーキ液が流入することでペダルストロークを創生するストロークシミュレータ27と、分離された他方の室(副室R2)とリザーバ4とをマスタシリンダ5を経由して接続する背圧油路(第2シミュレータ油路17、吸入油路12及び第3液室53)と、上記油路(第1シミュレータ油路16)又は背圧油路(第2シミュレータ油路17)に設けられた常閉のストロークシミュレータ電磁弁(シミュレータ遮断弁26)と、運転者のブレーキ操作に応じて移動したマスタシリンダピストン54pにより背圧油路(第3液室53)を遮断する背圧油路遮断部(第4ピストンシール554)と、を備えた。
よって、ストロークシミュレータ電磁弁(シミュレータ遮断弁26)の開故障時、分離された他方の室(副室R2)と接続する背圧油路(第3液室53)を遮断し、これによりストロークシミュレータピストン27aの移動量を制限して、ブレーキ性能の低下を抑制することができる。また、分離された他方の室(副室R2)とリザーバ4とをマスタシリンダ5を経由して接続する背圧油路(第3液室53)を、マスタシリンダピストン54pの移動により遮断するようにしたため(第4ピストンシール554を設けるだけでよく、)構成を簡素化して故障原因の特定を容易化しつつ、低コスト化を図ることができる。また、消費電力を抑制して装置1の小型化を図ることができる。
[実施例2]
実施例2のブレーキ装置1は、シミュレータ遮断弁26のピストン移動量制限手段として、マスタシリンダ5に実施例1のような第4ピストンシール554を有しておらず、その代わりに、ストロークシミュレータ27にストッパ機構40を有している。以下、実施例1と異なる構成についてのみ説明する。
図8および図9は、実施例2のストロークシミュレータ27を、そのピストン27aの軸心およびストッパ機構40の軸心を通る平面で切った部分断面を示す。ピストン27aは円板状の受圧部270と軸部271とを略同軸上に有している。軸部271は液圧ユニット6のハウジング60に設けられた軸受部600内に軸方向摺動自在に設置されている。受圧部270はハウジング60に軸受部600と略同軸上に設けられた容積室601内に軸方向摺動自在に設置され、主室R1と副室R2を画成している。容積室601の開口部はプラグ部材27cにより封止され、副室R2内に面するプラグ部材27cの端面とこれに対向する受圧部270との間にはスプリング27bが押し縮められた状態で設置されている。ピストン27aはその軸部271の端部が軸受部600の底面に当接することで、スプリング27bの付勢方向における移動が規制される。受圧部270の位置に関わらず、主室R1には図外の第1シミュレータ油路16が常時開口し、副室R2には図外の第2シミュレータ油路17が常時開口する。
ストッパ機構40は、ストッパ送り機構とストッパ41を有している。ストッパ送り機構は、ボールねじ42とこれを駆動する図外の電動機により構成される。ボールねじは、ハウジング60に形成され容積室601(副室R2)の内周に開口するボールねじ収容部602内に、軸方向移動可能に収容されている。ストッパ41はボールねじ42のねじ軸の端部に設置され、ねじ軸の移動に伴い容積室601(副室R2)内に突没可能に設けられている。ストッパ機構40は、一対設けられており、両ストッパ機構40a,40bのストッパ41はその軸方向端面が容積室601(副室R2)の径方向で略対向するように設けられている。電源失陥時には、ボールねじ42(ねじ軸)は失陥直前の位置で停止し、固定される。よって、電源失陥直前にストッパ41が容積室601(副室R2)に突出していた場合、失陥後はその突出状態(ストッパ機能を発揮可能な状態)で固定される。
図8に示すように、スプリング27bの付勢方向でピストン27aの移動が規制される初期位置(主室R1の容積が最小である初期状態)における受圧部270とストッパ41の外周面との間の軸方向距離S0は、ピストン27aが初期位置からストッパ41に当接して移動が規制されるまでストローク可能な距離である。距離S0は、ピストン27aが距離S0だけストロークしたときの主室R1の容積が、遮断弁21が閉弁された状態で運転者が通常のブレーキ操作(ペダル踏込み)を行ったときにマスタシリンダ5(第1液室51p)からストロークシミュレータ27に供給されるブレーキ液量以上となる値に設定する。すなわち、運転者が通常のブレーキ操作を行うときにはピストン27aがストッパ41に当接しないように設けられている。また、距離S0は、遮断弁21が開弁された状態で運転者がブレーキペダル2を踏込み、ピストン27aの移動がストッパ41により規制されるまでストロークシミュレータ27が作動した際、マスタシリンダ5からホイルシリンダ8へ供給されるブレーキ液量が距離S0に相当する主室R1の容積拡大量だけ減少した場合でも、ペダルストロークに対するホイルシリンダ圧の増大応答性(減速度の発生応答性)が所定の許容範囲内となる値に設定する。
図8は、運転者が通常のブレーキ操作を行う(ペダルストロークが通常の範囲内である)ときの、倍力制御部101によるストッパ41の制御位置を示す。すなわち、通常のブレーキ操作時(非ブレーキ操作時を含む)、ストッパ41は容積室601(副室R2)に突出してストッパ機能を発揮可能な状態(ストッパ状態)とされる。なお、ペダルストロークはペダルストロークセンサにより検出可能である。通常のブレーキ操作中(非ブレーキ操作中も含む)、電源が失陥した場合、ストッパ41は図8のストッパ状態で固定される。さらにシミュレータ遮断弁26が開故障した状態であれば、運転者のブレーキ操作に応じてマスタシリンダ圧が第1油路11を介してホイルシリンダ8に供給される際、マスタシリンダ5からのブレーキ液が第1シミュレータ油路16を介してストロークシミュレータ27へも供給される。このとき、ストッパ41はストッパ状態であるため、ピストン27aの移動量がストッパ41により距離S0内に規制される。よって、シミュレータ遮断弁26と電源の二重故障が生じていても、ペダルストロークが一定以上になると、ペダルストロークのそれ以上の増大を抑制し、運転者のブレーキ操作に応じて制動力を増大させることができるため、ブレーキ応答性の低下を抑制することができる。
図9は、運転者が通常よりも大きくブレーキペダル2をストロークさせるとき(ペダルストロークが通常の範囲外である)ときの、倍力制御部101によるストッパ41の制御位置を示す。すなわち、ペダルストロークが一定以上のとき、ストッパ41は容積室601(副室R2)からボールねじ収容部602内に引っ込んでストッパ機能を発揮しない状態(ストッパ解除状態)とされる。すなわち、ブレーキペダル2が通常よりも大きく踏み込まれるとき(急ブレーキ時等)には、それをストロークセンサの検出値(ペダルストロークの大きさや速度)等により前もって検知し、予めストッパ41を解除状態とする。これにより、ストロークシミュレータ27が吸入可能なブレーキ液量を増大し、運転者がブレーキペダル2をさらに踏み込めるようにする。なお、このようにブレーキペダル2が通常よりも大きく踏み込まれてピストン27aの移動量が距離S0より大きくなった状態で電源が失陥した場合、ストッパ41は図9のストッパ解除状態で固定される。よって、さらにシミュレータ遮断弁26が開故障していれば、上記のようにストッパ41によってストロークシミュレータ27の作動を規制することはできない。しかし、このようにペダルストロークが一定以上となる場面は通常ブレーキ時よりも頻度が低いため、特に問題はない。
なお、ストッパ機構40のストッパ送り機構として、ボールねじではなくばね等の弾性部材によりストッパ41を付勢し、押し出す構成としてもよい。この場合、通常のブレーキ操作時にもストッパ41を解除状態とすることとしてもよい。しかし、このように構成した場合、ストッパ41を解除位置から押し出す際、ピストン27aの位置によっては、ストッパ41がピストン27aと衝突してピストン27aの作動を妨げるおそれがある。これに対し、実施例ではストッパ送り機構としてボールねじを用いたことで、上記懸念を解消することができる。また、上記のようにストッパ送り機構としてばね等を用いてストッパ41を押し出す構成とし、通常のブレーキ操作時にもストッパ41を解除状態とした場合には、距離S0を本実施例よりも短く設定する(すなわち電源失陥時にストッパ41によりピストン27aをほとんどストロークさせないようにする)ことも可能である。しかし、このように構成した場合、運転者がブレーキを踏み込んだ状態(ピストン27aがストッパ41の位置を越えてストロークした状態)で電源失陥したときには、ストッパ41を機能させることができなくなる等の不都合が生じる。
これに対し、本実施例ではピストン27aの移動が少なくとも距離S0だけ可能となるようにストッパ41を配置したため、上記不都合を回避することができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実現するための形態を、実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。例えば、マスタシリンダ5等の具体的な構成は実施例のものに限らず、ファーストフィル機構5aやリンク機構3等を省略することとしてもよい。また、ブレーキ装置は、マスタシリンダとホイルシリンダを接続する油路と、この油路を遮断してホイルシリンダ圧を制御可能な油圧回路と、上記遮断状態でマスタシリンダからのブレーキ液が流入可能なストロークシミュレータとを有するものであればよく、実施例のものに限らない。また、ホイルシリンダ圧を制御するための各アクチュエータの作動方法は実施例のものに限らず、適宜変更可能である。また、実施例では主に倍力制御を例にとって説明したが、回生協調ブレーキ制御等にあっても同様である。
1 ブレーキ装置
12 吸入油路(背圧油路)
16 第1シミュレータ油路
17 第2シミュレータ油路(背圧油路)
26 シミュレータ遮断弁(ストロークシミュレータ電磁弁)
27 ストロークシミュレータ
27a ストロークシミュレータピストン
R1 主室
R2 副室
4 リザーバ(低圧部)
5 マスタシリンダ
53 第3液室(背圧油路)
54p マスタシリンダピストン
554 第4ピストンシール(ピストン移動量制限手段、背圧油路遮断部)

Claims (3)

  1. 室内を2室に分離して前記室内を軸方向に移動するピストンを有し、前記分離された一方の室にマスタシリンダから油路を介してブレーキ液が流入することでペダルストロークを創生するストロークシミュレータと、
    前記油路に設けられた常閉のストロークシミュレータ電磁弁と、
    前記ストロークシミュレータ電磁弁が開故障したときに前記ピストンの他方の室側への移動量を制限するピストン移動量制限手段と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 請求項1記載のブレーキ装置において、
    前記ピストン移動量制限手段は、前記ピストンの他方の室側の背圧油路に設けられ、前記背圧油路内におけるブレーキ液の低圧部への流れを制限するブレーキ液流制限手段であることを特徴とするブレーキ装置。
  3. 運転者のブレーキ操作に応じて軸方向に移動するマスタシリンダピストンを備えたマスタシリンダと、
    前記マスタシリンダ内にブレーキ液を供給するリザーバと、
    室内を2室に分離して前記室内を軸方向に移動するストロークシミュレータピストンを有し、前記分離された一方の室に前記マスタシリンダから油路を介してブレーキ液が流入することでペダルストロークを創生するストロークシミュレータと、
    前記分離された他方の室と前記リザーバとを前記マスタシリンダを経由して接続する背圧油路と、
    前記油路又は前記背圧油路に設けられた常閉のストロークシミュレータ電磁弁と、
    運転者のブレーキ操作に応じて移動した前記マスタシリンダピストンにより前記背圧油路を遮断する背圧油路遮断部と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
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