JP2014058867A - ボールチェーン及びボールチェーンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着してボールチェーンを形成し、ボールチェーンの両端部を連結部で連結して無端状としたボールチェーンにおいて、連結部16は、ボールと同一形状となる嵌合部を備え、嵌合部は軸状の嵌合突部22を備えた第一の嵌合部21と、嵌合突部22を嵌合可能とした嵌合孔26を備えた第二の嵌合部25とで構成し、嵌合突部22を嵌合孔26に対し弾性的に嵌脱可能とした。
【選択図】図3
Description
従って、ボールチェーンには、ボールチェーンに通常の操作時に作用する引張り力を超えるような過大な引張り力が作用するときには、その引張り力によりボールチェーンを切断して居住者の安全を確保し、かつボールチェーンが掛装されるプーリー等の損傷を未然に防止するフェイルセーフ機能を備えることが必要となっている。
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から吊下支持されるラダーテープ2に多数段のスラット3が支持され、そのラダーテープ2の下端にボトムレール4が取着されている。
前記第一の嵌合部21の基端部は、前記ボール15の端部と同様な半球状に形成され、第一の嵌合部21の先端部には、丸軸状の嵌合突部22が形成されている。前記嵌合突部22は、先端部にフランジ状の膨径部22aが形成され、その膨径部22aの外形は半球状の基端部の最大径より小さい径となっている。また、膨径部22aの先端側角部には面取り22bが形成されて、膨径部22aを嵌合孔26に容易に嵌合可能となっている。
前記第二の連結部材18は、図5に示すように、前記コード14と同一材質の連結コード23の一端に前記ボール15の半分の形状の半球部24が形成され、他端には第二の嵌合部25が形成されている。半球部24と第二の嵌合部25の間隔は、前記ボール15の間隔と同一である。
前記第二の嵌合部25の基端部は、前記ボール15の端部と同様な半球状に形成され、第二の嵌合部25の先端部には、嵌合孔26が形成されている。そして、嵌合孔26の奥部の径が開口部の径より大きく形成されて、図6に示すように、前記嵌合突部22の膨径部22aを弾性的に嵌合し、かつ保持可能となっている。
嵌合突部22を保持する嵌合孔26の保持力は、通常のスラット昇降操作及びスラット角度調節操作時にボールチェーン9に作用する通常の引張り力では嵌合突部22と嵌合孔26の嵌合が外れることがないように設定されている。また、ボールチェーン9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したときに限り、合成樹脂の弾性により嵌合突部22と嵌合孔26の嵌合が外れるようになっている。
(2)ボールチェーン9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したとき、連結部16の嵌合突部22と嵌合孔26の嵌合が外れる。従って、ボールチェーン9の無端縁が室内を移動する居住者やその他の移動物体に引っ掛かったとき、ボールチェーン9を切断して居住者の安全を確保し、かつボールチェーン9が掛装されるプーリー8等の損傷を未然に防止するフェイルセーフ機能を備えることができる。
(3)連結部16の嵌合突部22と嵌合孔26の嵌合が外れた後は、嵌合突部22を嵌合孔26に再度嵌合すれば、無端状のボールチェーン9として容易に再生することができる。
(4)半球状の第一の嵌合部21に形成した丸軸状の嵌合突部22を、その先端まで充実体とし、半球状の第二の嵌合部25に穿設した嵌合孔26に嵌合する構成としたので、嵌合突部22を嵌合孔26に保持する保持力を確保することができる。
(5)膨径部22aの先端部に設けた面取り22bにより、膨径部22aを嵌合孔26に容易に嵌合することができるとともに、嵌合孔26への膨径部22aの嵌合時における嵌合孔26の開口部の破損を防止することができる。
(6)第二の嵌合部25内に埋め込まれる連結コード23の長さを十分確保することができるので、第二の嵌合部25と連結コード23の接合力を十分に確保することができる。(7)図3に示すように、第一の嵌合部21はその先端から基端まで前記連結コード19が埋め込まれるように充実体でアウトサート成型されているため、第一の嵌合部21と連結コード19との接合強度を十分に確保することができる。
(8)第二の嵌合部25と連結コード23との接合距離は、第二の嵌合部25の長さの半分以上を確保しているので、連結コード23にアウトサート成型される第二の嵌合部25と連結コード23との接合強度を確保することができる。
(第二の実施形態)
図7〜図14は、ボールチェーン9の連結部16の第二の実施形態を示す。前記第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
前記第一の嵌合部29の基端部は、前記ボール15の端部と同様な半球状に形成され、第一の嵌合部29の先端部には、丸軸の両側部を平行に切除した断面俵形の嵌合突部30が形成されている。
前記第二の嵌合部34の基端部は、前記ボール15の端部と同様な半球状に形成され、第二の嵌合部34の先端面の中央部には、嵌合孔35が形成されている。前記嵌合孔35は、図12に示すように、前記嵌合突部30の膨径部31を挿入可能とする俵形に開口されている。
前記第一及び第二の連結部材27,28の半球部20,24は、前記コード14の両端に形成された半球部15aに溶着固定されて、前記ボール15と同一形状のボールが形成される。そして、前記嵌合突部30を嵌合孔35に嵌合すると、無端状のボールチェーン9が形成される。
(2)ボールチェーン9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したとき、連結部16の嵌合突部30と嵌合孔35の嵌合が外れる。従って、ボールチェーンの無端縁が室内を移動する居住者やその他の移動物体に引っ掛かったとき、ボールチェーン9を連結部16で切断して居住者の安全を確保し、かつボールチェーン9が掛装されるプーリー8等の損傷を未然に防止することができる。
(3)連結部16の嵌合突部30と嵌合孔35の嵌合が外れた後は、嵌合突部30を嵌合孔35に再度嵌合すれば、無端状のボールチェーン9として容易に再生することができる。
(4)嵌合突部30の膨径部31を嵌合孔35に挿入して90度回動させることにより、嵌合突部30を嵌合孔35に嵌合する構成としたので、嵌合突部30を嵌合孔35に嵌合するための操作力は、第一の実施形態に比して軽微としながら、嵌合突部30を嵌合孔35に保持する保持力を十分に確保することができる。
(第三の実施形態)
図15〜図26は、ボールチェーン9の連結部16の第三の実施形態を示す。前記第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
前記第一の連結部材41は、図17に示すように、前記コード14と同一材質の連結コード19の一端に前記ボール15の半分の形状の半球部20が形成され、他端には第一の嵌合部43が形成されている。前記半球部20と第一の嵌合部43との間に前記ボール15と同形状のボール44が固着され、前記第一の嵌合部43とボール44との間隔及びボール44と半球部20との間隔は、前記ボール15の間隔と同一である。
前記第一の嵌合部43の基端部は、前記ボール15の端部と同様な半球状に形成され、第一の嵌合部43の先端部には、丸軸状の嵌合突部45が形成されている。
前記第一の連結部材41と第二の連結部材42とを連結するには、第一の嵌合部43の嵌合突部45を第二の連結部材42の開口部49aに挿入し、第一の嵌合部43を第二の連結部材42に対し時計方向に90度回動する。すると、嵌合突部45の係止凹部47が円形孔50内の係止突部52に係合し、回動規制部48が開口部49aの俵形の角部から隣の角部まで移動して、図26に示すように位置決めされる。
この保持力は、通常のスラット昇降操作及びスラット角度調節操作時にボールチェーン9に作用する通常の引張り力では、嵌合突部45が第二の連結部材42から外れることがないように設定されている。そして、ボールチェーン9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したときに限り、第二の連結部材42の合成樹脂の弾性により、嵌合突部45の膨径部46により第二の連結部材42の開口部49a,49bが押し広げられて、嵌合突部45が第二の連結部材42から外れるようになっている。
前記第一の連結部材41の半球部20は、前記コード14の両端に形成された半球部15aに溶着固定されて、前記ボール15と同一形状のボールが形成される。そして、前記第一の連結部材41を第二の連結部材42で連結すると、無端状のボールチェーン9が形成される。
(2)ボールチェーン9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したとき、連結部16の第一の連結部材41のいずれかと第二の連結部材42の嵌合が外れる。従って、ボールチェーンの無端縁が室内を移動する居住者やその他の移動物体に引っ掛かったとき、ボールチェーン9を連結部16で切断させて居住者の安全を確保し、かつボールチェーン9が掛装されるプーリー8等の損傷を未然に防止することができる。
(3)連結部16の嵌合が外れた後は、第一の連結部材41と第二の連結部材42を再度嵌合すれば、無端状のボールチェーン9として容易に再生することができる。
(4)嵌合突部45を第二の連結部材42の開口部49a,49bに挿入して90度回動させることにより、嵌合突部45を第二の連結部材42に嵌合する構成とした。従って、嵌合突部45を第二の連結部材42に嵌合するための操作力は、第一の実施形態に比して軽微としながら、嵌合突部45を第二の連結部材42に保持する保持力を十分に確保することができる。
(5)第二の連結部材42で連結される第一の連結部材41は、その嵌合突部45が互いに90度ずれた状態で保持されている。従って、各嵌合突部45に引張り力が作用するとき、各嵌合突部45の膨径部46が第二の連結部材42の開口部49a,49bを互いに90度ずれた方向に押し広げるように動作するため、保持力を確保することが容易である。
(6)面取り53により、前記嵌合突部45が円形孔50から引き抜かれるとき、前記係止部51a〜51dの損傷を防止することができる。
・第一〜第三の実施形態において、半球部15aと半球部20,24の接合面を、半球部15aと半球部20,24の軸心に対し斜めとして、接合面の面積を増大させるようにしてもよい。
・第三の実施形態において、第二の連結部材42内の面取り53に代えて、断面直角状の段差としてもよい。
Claims (1)
- コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着してボールチェーンを形成し、前記ボールチェーンの両端部を連結部で連結して無端状としたボールチェーンにおいて、
前記連結部は、前記ボールと同一形状となる嵌合部を備え、
前記嵌合部は、
充実体の嵌合突部を備えた第一の嵌合部と、
前記嵌合突部を嵌合可能とするとともに、ボールチェーンの通常操作時に該ボールチェーンに作用する引張り力を超える引張り力が作用したとき該嵌合突部を分離可能とした嵌合孔を備えた第二の嵌合部とで構成し、
前記嵌合突部を前記嵌合孔に対し弾性的に嵌脱可能としたことを特徴とするボールチェーン。
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