JP2014058680A - 有機化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】抗菌作用を示す、新規物品の提供。
【解決手段】本発明は、典型的には抗菌作用を示す、新規物品などに関し、当該物品は例えば、担体、当該担体と結合したスペーサー、そして当該スペーサーと直接または間接的に結合した1個以上の4級アンモニウム基を含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、典型的には抗菌効果を示す、新規物品であって、例えば担体、当該担体に結合しているスペーサーおよび当該スペーサーと直接または間接的に結合している1個以上の4級アンモニウム基を含む物品(article)に関する。
医薬組成物は、滅菌に関し、そして/または典型的には複数投与中、とりわけいわゆる多剤使用によって引き起こされる生物負荷による汚染に関し、一定の基準に適合しなければならない。この問題はこの分野において、保存剤を医薬組成物に加えることによって解決している。しかし、この保存剤のため、保存された医薬組成物は極めてしばしば耐容性不良となる。この問題は例えば、適切な手段で投与前にかかる保存剤を除去することによって解決することができる。
しかし、本発明によって驚くべきことに、抗菌効果を示し、医薬組成物に不溶である物品によって上記課題が、高い効果かつ簡単な方法で、例えば医薬組成物とかかる物品と接触させ、当該物品が1次包装のために使用される物品の一部または全体であり得ることによって解決されることを見出した。例えば、本発明の物品から成る1次包装デバイスは、それに含まれる医薬組成物を、微生物、例えば細菌、真菌等による汚染から保護する。調剤後には、医薬組成物は典型的には許容量以上の微生物を含まず、そして典型的には保存剤を実質的に含まない。
したがって、第1の局面において本発明は、担体、スペーサーおよび当該スペーサーと直接または間接的に結合している1個以上の異なる4級アンモニウム基を含む物品に関する。
本発明の物品は典型的には、医薬組成物、とりわけ水性医薬組成物に不溶である。したがって、医薬組成物を物品から、あるいはその逆に、単純な物理的操作、例えば濾過等によって、容易に分離することができる。
本発明の重要な局面において、物品は可能な限り多くの4級アンモニウム基を含み、当該4級アンモニウム基は好ましくは当該物品の表面上に存在する。
他の局面において本発明は、担体、少なくとも1個の結合基、所望により結合要素、1個以上の異なるスペーサー、そして当該イオン性ポリマーと直接または例えば結合要素を介して間接的に結合している1個以上の同一または異なる4級アンモニウム基を含む物品であって、4級アンモニウム基含有量が前記スペーサーの総量に基づいて0.01−10窒素%である、物品に関する。
典型的には、本発明の物品中に取り込まれている4級アンモニウム基の含有量は、例えば担体にグラフトによって結合しているマクロマーの総重量の0.01−10%窒素、好ましくは0.05−5%、好ましくは0.1−3%である。
他の局面において本発明は、担体、所望により結合要素、結合基、スペーサーおよび4級アンモニウム基を含む物品であって、
担体が当該物品の開始部分を定義し、4級アンモニウム基が当該物品の末端部分を定義し、
スペーサー、結合基および所望による結合要素が前記担体と前記アンモニウム基の中間領域を定義し、そして担体、スペーサーおよび所望による結合要素が互いに結合基によって結合しており、そして
4級アンモニウム基が前記中間領域と、結合要素の炭素原子またはスペーサーの炭素原子を介して結合している、
物品に関する。
前段の態様において、4級アンモニウム基の量は、中間領域の総重量の0.01−25重量%窒素、好ましくは0.05−12%、好ましくは0.1−6%である。
上記のさらなる局面において、結合要素は−A−から選択され
結合基はX、XおよびXから選択され、スペーサーはイオン性ポリマー、非イオン性ポリマーおよびそれらの混合物から選択され、4級アンモニウム基の総含有量は前記中間領域の総重量の0.01−25重量%窒素、好ましくは0.05−12%、好ましくは0.1−6%である。
他の局面において本発明は、担体およびそれと結合したマクロマーを含む物品
Figure 2014058680
〔式中、前記マクロマーが式(I)
Figure 2014058680
{式中、−A−は互いに独立して結合要素を意味し、結合要素はm+1またはo+1価を有しており、X、XおよびXは同一または異なって結合基であり、SPはn+1価を有するスペーサーであり、そして−N(Rは正に荷電した4級アンモニウム基を意味し;
m、nおよびoは互いに独立して、1−10、好ましくは1−7、より好ましくは1−4の整数を意味し、pは互いに独立して0または1であり、Yは負に荷電した無機または有機基を意味し、そして4級アンモニウム基含有量は当該マクロマーの総量に基づく0.1−10重量%の窒素である}
である〕。
本明細書において使用するとき、価なる用語は、結合要素またはスペーサーと結合しているブロック、ラジカル、基または原子の数を定義する。例えば、2価は2個のリガンドが結合しているスペーサーを意味する。2個のリガンドを有するスペーサーについて、同様の用語は、2価スペーサーなる用語である。
したがって、本発明はまた、上記定義の新規な式(I)のマクロマー、および限定されないがとりわけ、上記物品におけるその抗菌的使用に関する。
本発明のマクロマーは、グラフトプロセス、例えば担体の官能化した表面にグラフトさせるために使用することができるか、または前記マクロマーは不飽和コモノマーとコポリマー化して高含有量の4級アンモニウム基を有する新規なコポリマーを形成することができる。
新規ポリマー中に存在するコモノマーは、親水性または疎水性、あるいはそれらの混合物であり得る。好適なコモノマーはとりわけ、コンタクトレンズおよび生物医学的材料の製造に通常使用されるものである。
疎水性コモノマーは、典型的には水に不溶であり、そして10%未満の水を吸収し得るホモポリマーを与えるモノマーを意味する。
同様に、親水性コモノマーは、典型的には水溶性であるか、または少なくとも10%の水を吸収し得るホモポリマーを与えるモノマーを意味する。
好適な疎水性コモノマーは、限定されないが、C1−C18アルキルおよびC3−C18シクロアルキルアクリレートおよびメタクリレート、C3−C18アルキルアクリルアミドおよび−メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニルC1−C18アルカノエート、C2−C18アルケン、C2−C18ハロアルケン、スチレン、(低級アルキル)スチレン、低級アルキルビニルエーテル、C2−C10ペルフルオロアルキルアクリレートおよびメタクリレート、および対応する部分的にフッ素化されたアクリレートおよびメタクリレート、C3−C12ペルフルオロアルキルエチルチオカルボニルアミノエチルアクリレートおよびメタクリレート、アクリルオキシ−およびメタクリルオキシアルキルシロキサン、N−ビニルカルバゾール、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸などのC1−C12アルキルエステルである。例えば、アクリロニトリル、3から5個の炭素原子を有するビニル的に不飽和なカルボン酸のC1−C4アルキルエステルまたは5個までの炭素原子を有するカルボン酸のビニルエステルが好ましい。
好適な疎水性コモノマーの例は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルバレレート、スチレン、クロロプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、1−ブテン、ブタジエン、メタアクリロニトリル、ビニルトルエン、ビニルエチルエーテル、ペルフルオロヘキシルエチルチオカルボニルアミノエチルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、トリフルオロエチルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレート、トリストリメチルシリルオキシシリルプロピルメタクリレート(TRIS)、3−メタクリルオキシプロピルペンタメチルジシロキサンおよびビス(メタクリルオキシプロピル)テトラメチルジシロキサンである。
疎水性コモノマーの好ましい例は、メチルメタクリレート、TRISおよびアクリロニトリルである。
好適な親水性コモノマーは、限定されないが、ヒドロキシル置換低級アルキルアクリレートおよびメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、(低級アルキル)アクリルアミドおよび−メタクリルアミド、エトキシルアクリレートおよびメタクリレート、ヒドロキシル置換(低級アルキル)アクリルアミドおよび−メタクリルアミド、ヒドロキシル置換低級アルキルビニルエーテル、ナトリウムビニルスルホネート、ナトリウムスチレンスルホネート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、N−ビニルピロール、N−ビニル−2−ピロリドン、2−ビニルオキサゾリン、2−ビニル−4,4’−ジアルキルオキサゾリン−5−オン、2−および4−ビニルピリジン、合計3から5個の炭素原子を有するビニル的に不飽和なカルボン酸、アミノ(低級アルキル)−(ここで、「アミノ」なる用語は4級アンモニウムも含む)、モノ(低級アルキルアミノ)(低級アルキル)およびジ(低級アルキルアミノ)(低級アルキル)アクリレートおよびメタクリレート、アリルアルコールなどである。例えば、N−ビニル−2−ピロリドン、アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシル置換低級アルキルアクリレートおよびメタクリレート、ヒドロキシ置換(低級アルキル)アクリルアミドおよび−メタクリルアミド、ならびに3から5個の炭素原子を有するビニル的に不飽和なカルボン酸が好ましい。
好適な親水性コモノマーの例は、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、トリメチルアンモニウム2−ヒドロキシプロピルメタクリレートヒドロクロライド(Blemer/QA、例えばNippon Oilから)、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEMA)、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、アリルアルコール、ビニルピリジン、グリセロールメタクリレート、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)、アクリル酸、メタクリル酸などである。
好ましい親水性コモノマーは、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、トリメチルアンモニウム2−ヒドロキシプロピルメタクリレートヒドロクロライド、N,N−ジメチルアクリルアミドおよびN−ビニル−2−ピロリドンである。
新規なポリマーは自体公知の方法で、対応するモノマーから(モノマーなる用語は、コモノマーおよび式(I)のマクロマーも含む)当業者に既知の重合反応によって合成される。通常、上記モノマーの混合物を遊離ラジカル形成剤を加えて温める。かかる遊離ラジカル形成剤の例は、アゾジイソブチロニトリル(AIBN)、カリウムペルオキソジルスフェート、ジベンゾイルペルオキシド、過酸化水素および過炭酸ナトリウムである。例えば前記化合物を温めるとき、ホモリシスとフリーラジカルを形成し、例えば重合が開始され得る。
重合反応はとりわけ好ましくは、光開始剤を用いて行うことができる。この場合、光重合なる用語を用いる。光重合において、遊離ラジカル重合および/または光を用いる架橋を開始させることができる光開始剤を加えることが適当である。その例は、当業者に常套であり;好適な光開始剤はとりわけ、ベンゾインメチルエーテル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、DarocurおよびIrgacur生成物、好ましくはDarocur1173/およびIrgacur2959/である。例えばマクロマーに取り込むことができるか、または特定のコモノマーとして用いることができる反応性光開始剤も好適である。その例は、EP0632329に記載されている。光重合を、化学線、例えば光、とりわけ好適な波長を有するUV光によって開始することができる。スペクトル要求を、所望により、好適な光増感剤を加えることによって適当に調節することができる。
重合を溶媒の存在下、またはなしで行うことができる。好適な溶媒は原則として、使用するモノマーを溶解する全ての溶媒、例えば水、アルコール、例えば低級アルカノール、例えばエタノールもしくはメタノール、さらにまたカルボキサミド、例えばジメチルホルムアミド、双極性非プロトン性溶媒、例えばジメチルスルホキシドもしくはメチルエチルケトン、ケトン、例えばアセトンもしくはシクロヘキサノン、炭化水素、例えばトルエン、エーテル、例えばTHF、ジメトキシエタンもしくはジオキサン、ハロゲン化炭化水素、例えばトリクロロエタン、および好適な溶媒の混合物、例えば水とアルコールの混合物、例えば水/エタノールもしくは水/メタノール混合物である。
ポリマーネットワークを、所望により、架橋剤、例えばポリ不飽和コモノマーを加えて強化することができる。この場合、架橋ポリマーなる用語を好ましくは用いる。
したがって本発明はさらにまた、式(I)のマクロマーと、所望により少なくとも1個のビニルコモノマーと、および少なくとも1個のポリ不飽和コモノマーとの重合生成物を含む架橋ポリマーに関する。
典型的なポリ不飽和コモノマーの例は、アリル(メタ)アクリレート、低級アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ(低級アルキレン)グリコールジ(メタ)アクリレート、低級アルキレンジ(メタ)アクリレート、ジビニルエーテル、ジビニルスルホン、ジ−およびトリビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA ジ(メタ)アクリレート、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、トリアリルフタレートおよびジアリルフタレートである。
使用するポリ不飽和コモノマーの量は、総ポリマーに基づく重量比で表現され、典型的には20から0.05%、とりわけ10から0.1%、好ましくは2から0.1%である。
したがって、他の態様はまた、ポリマーの総重量に基づく重量パーセントにおいて下記成分の重合生成物を含むコポリマーに関する:
(1)式(I)に記載のマクロマー 45−65%
(2)疎水性モノマー 15−30%、および
(3)親水性モノマー 10−35%、および
(4)所望によりポリ不飽和コモノマー 0.1−10%。
担体
本明細書において使用するとき、担体は典型的には、ポリマー性物質、例えばホモポリマー、コポリマー、天然および合成ゴムならびにそれらの混合物、ならびに他の物質、例えば無機増量剤とのアロイ、ならびにマトリックス複合材料を意味する。かかるポリマー性物質を、物質それ自体として、またはポリマー、金属、セラミックスもしくはあらゆるタイプの基質物質の有機コーティングのようなあらゆる物質を含む多相ラミネートサンドイッチの積層または最上部分として用いることができる。
表面修飾に好適なポリマー性材料の例には:ポリオレフィン、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE);ポリオレフィンと他のポリマー、またはゴムまたは無機増量剤との混合物;グラフトポリオレフィン、例えばPPまたはPE(これは官能化によって親水性コモノマー、例えばビニルアルコールおよび共反応物質、例えばジイソシアネートとグラフトされる)、ポリエーテル、例えばポリオキシメチレン(アセタール)、ポリアミド、例えばポリ(ヘキサメチレンアジポアミド)(ナイロン66);ハロゲン化ポリマー、例えばポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリテトラ−フルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレン−プロピレンコポリマー(FEP)、および塩化ポリビニル(PVC);芳香族性ポリマー、例えばポリスチレン(PS);ケトンポリマー、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK);メタクリレートポリマー、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA);ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタラート(PET);ポリウレタン;エポキシ樹脂;およびABSおよびエチレンプロピレンジエン(EPDM)のようなコポリマーが含まれる。天然または合成ゴムは、本発明において、純粋なゴム、ゴム混合物、またはゴムとポリマーのアロイを意味する。ゴムは純粋であるか、加硫処理または架橋形成されていてもよく、加硫ゴムが好ましい。本発明に使用する好適なゴムおよびゴムベースの物質には、限定されないが、天然ゴム、エチレン−プロピレンジエンゴム、合成cis−ポリイソプレン、ブチルゴム、ニトリルゴム、1,3−ブタジエンと他のモノマーのコポリマー、例えばスチレン、アクリロニトリル、イソブチレンもしくはメチルメタクリレート、およびエチレン−プロピレン−ジエンターポリマーが含まれる。「加硫ゴム」なる用語は、本明細書において使用するとき、加硫ゴム、および増量剤、添加剤などと混合した加硫ゴムを含む。増量剤および添加剤の例には、カーボンブラック、シリカ、ファイバー、油および酸化亜鉛が含まれる。
好ましい担体は、ポリオレフィン、グラフトポリオレフィン、ポリエーテル、ポリアミド、ポリスチレン、メタクリレートポリマーおよびそれらの混合物である。ポリエチレン、ポリプロピレン、グラフトポリエチレン、グラフトポリプロピレン、およびそれらの混合物がとりわけ好ましい。
結合基X 、X 、X
1、およびXは同一または異なっており、下記群から選択される2価基を意味する:
−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−NHCOO−、−OCONH−または結合。
好ましくはXは−O−、−S−、−CO−、−NHCO−、−CONH−、−NHCOO−または−OCONH−、より好ましくは−O−、−S−、−NHCO−、−NHCOO−または−OCONH−である。
結合要素−A−:
結合要素は、存在していてもしていなくてもよく、アルキレン、アルキレン−アリーレン、アリーレン−アルキレン、アリーレン、またはアルキレン−アリーレン−アルキレンを意味し、50個までの炭素原子を有する。
アルキレンAは環状、直鎖または分枝鎖状、またはそれらの組合せであり得る。
結合要素Aは少なくとも2価であるが、典型的には多価であり、例えばAは3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、または50価までを有し得るか、またはマクロマー(I)の場合、Aの価数は2−10である。
アリーレンは、非置換であるかまたは低級アルキルもしくは低級アルコキシで置換されたフェニレンまたはナフチレン、とりわけ1,3−フェニレン、1,3,4−トリ置換フェニルまたはメチル−1,4−フェニレン;または1,2,5−トリ置換ナフチルまたは1,2,7,8−テトラ置換ナフチルである。
アルキレンアリーレンおよびアリーレンアルキレンは50個までの炭素原子を有し、少なくとも2価であり、アルキレンアリーレンおよびアリーレンアルキレンの価数は2−10である。例は、所望により1から3個のメチレン基で置換されたベンジレンまたはベンジレンである。
かかる結合要素は、典型的には、2、3または4個のイソシアネート基を担持する分子をポリマー、例えばポリビニルアルコールと、および/またはヒドロキシ基を担持する官能化担体と反応させることによって得ることができる。かかる反応によってウレタン結合要素、すなわちNHCOO−、または−OCONH−結合担体または結合イソシアネート分子を提供する。したがって、好ましい局面において、結合要素は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トルイレン−2,4−ジイソシアネート(TDI)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,6−ジイソシアネート−2,2,4−トリメチル−n−ヘキサン(TMDI)、メチレンビス(フェニルイソシアネート)、メチレンビス(シクロヘキシル−4−イソシアネート)およびヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)の群から選択され得るジイソシアネートに由来する。結合要素はまた、トリイソシアネートから選択され、トリイソシアネートの例は式(T1)、(T2)または(T3)
Figure 2014058680

(式中、各A’は互いに独立して−(CH−NCOまたは
Figure 2014058680
である)
の化合物である。これらの化合物はとりわけ、Desmodur(登録商標)L、Desmodur(登録商標)NまたはDesmodur(登録商標)N−3000の商品名で商業的に入手可能な既知のトリイソシアネートであり、トリイソシアネートのMondur(登録商標)CBexamplesは、式(T1)、(T2)または(T3)
Figure 2014058680
(式中、各Dは互いに独立して−(CH−NCOまたは
Figure 2014058680
の化合物である。これらの化合物はとりわけ、とりわけ、Desmodur(登録商標)L、Desmodur(登録商標)NまたはDesmodur(登録商標)N−3000、およびMondur(登録商標)CBの商品名で商業的に入手可能な既知のトリイソシアネートである。
スペーサー:
本明細書において使用するとき、スペーサーはイオン性ポリマー、非イオン性ポリマーまたはそれらの混合物から選択され得る。
イオン性ポリマーはカチオン性またはアニオン性であり得る。好適なアニオン性ポリマーは、例えば合成ポリマー、バイオポリマーまたはカルボキシ、スルホ、スルフェート、ホスホノもしくはホスフェート基を含む修飾バイオポリマー、またはそれらの混合物、またはそれらの塩、例えば生物医学的に許容される塩、およびとりわけ眼に許容される塩である。
合成アニオン性ポリマーの例は:線形ポリアクリル酸(PAA)、分岐ポリアクリル酸、例えばGoodrich Corp.のCarbophil(登録商標)もしくはCarbopol(登録商標)タイプ、ポリメタクリル酸(PMA)、ポリアクリル酸もしくはポリメタクリル酸コポリマー、例えばアクリル酸もしくはメタクリル酸のコポリマー、およびさらなるビニルモノマー、例えばアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドまたはN−ビニルピロリドン、マレイン酸もしくはフマル酸コポリマー、ポリ(スチレンスルホン酸)(PSS)、ポリアミド酸、例えばジアミンのカルボキシ末端ポリマーおよびジ−もしくはポリカルボン酸、例えばカルボキシ末端Starburst(商標)PAMAMデンドリマー(Aldrich)、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)(ポリ−(AMPS))、またはアルキレンポリホスフェート、アルキレンポリホスフェート、炭水化物ポリホスフェートまたは炭水化物ポリホスホネート、例えばテイコ酸である。
アニオン性バイオポリマーまたは修飾バイオポリマーの例は:ヒアルロン酸、グリコサミノグリカン、例えばヘパリンもしくはコンドロイチンスルフェート、フコイダン、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルデキストラン、アルギネート、ペクチン、ゲラン、カルボキシアルキルキチン、カルボキシメチルキトサン、硫酸ポリサッカリドである。
好ましいアニオン性ポリマーは、線形もしくは分岐ポリアクリル酸またはアクリル酸コポリマーである。より好ましいアニオン性ポリマーは、線形もしくは分岐ポリアクリル酸である。この文脈において分岐ポリアクリル酸は、アクリル酸を適量(少量)のジ−もしくはポリビニル化合物の存在下で重合して得られるポリアクリル酸を意味すると理解される。
好適なカチオン性ポリマーは、主鎖または置換基として、例えば合成ポリマー、バイオポリマーまたは1級、2級もしくは3級アミノ基を含む修飾バイオポリマーまたはその塩、好ましくは眼に許容される塩、例えばヒドロハロゲニド、例えば塩酸塩である。1級もしくは2級アミノ基を含むカチオン性ポリマーまたはその塩が好ましい。
合成カチオン性ポリマーの例は:
(i)所望により修飾単位を含む、ポリアリルアミン(PAH)ホモ−もしくはコポリマー;
(ii)ポリエチレンイミン(PEI);
(iii)所望により修飾単位を含むポリビニルアミンホモ−もしくはコポリマー;
(iv)ポリ(ビニルベンジル−トリ−C−C−アルキルアンモニウム塩)、例えばポリ(ビニルベンジル−トリ−メチル塩化アンモニウム);
(v)脂肪族もしくはアリール脂肪族(alaliphatic)ジハライドと、脂肪族N,N,N’,N’−テトラ−C−C−アルキル−アルキレンジアミンのポリマー、例えば(a)プロピレン−1,3−ジクロライドもしくは−ジブロマイド、もしくはp−キシリレンジクロライドもしくはジブロマイドと、(b)N,N,N’,N’−テトラメチル−1,4−テトラメチレンジアミンのポリマー;
(vi)ポリ(ビニルピリジン)またはポリ(ビニルピリジニウム塩)ホモ−もしくはコポリマー;
(vii)式
Figure 2014058680
〔式中、RおよびR’は各々独立して、C−C−アルキル、とりわけメチルであり、Anは例えば、ハライドアニオン、例えば塩化アニオンである〕
の単位を含むポリ(N,N−ジアリル−N,N−ジ−C−C−アルキル−アンモニウムハライド);
(viii)4級ジ−C−C−アルキル−アミノエチルアクリレートもしくはメタクリレートのホモ−もしくはコポリマー、例えばポリ(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルプロピルトリ−C−C−アルキルアンモニウム塩)ホモポリマー、例えばポリ(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルプロピルトリ−メチル塩化アンモニウム)、または4級ポリ(2−ジメチルアミノエチルメタクリレートもしくは4級ポリ(ビニルピロリドン−コ−2−ジメチルアミノエチルメタクリレート);
(ix)EP−A−456,467に記載のPOLYQUAD(登録商標);または
(x)ポリアミノアミド(PAMAM)、例えば線形PAMAMまたはPAMAMデンドリマー、例えばアミノ末端Starbust(商標)PAMAMデンドリマー(Aldrich)である。
上記ポリマーは各々の場合において、遊離アミン、その好適な塩、例えば生物医学的に許容される塩、またはとりわけ眼に許容される塩、ならびに4級化形態を、特に記載が無い限り、含む。
所望により上記(i)、(iii)、(vi)または(viii)のポリマーに取り込まれる好適なコモノマーは、例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン等である。
カチオン性バイオポリマーまたは修飾バイオポリマーの例は:塩基性ペプチド、タンパク質または糖タンパク質、例えばポリ−ε−リシン、アルブミンまたはコラーゲン、アミノアルキル化ポリサッカリド、例えばキトサン、アミノデキストランである。
好ましいカチオン性ポリマーは、ポリアリルアミンホモポリマー;上記式(1)の修飾単位を含むポリアリルアミン;ポリビニルアミンホモ−もしくは−コポリマー、またはポリエチレンイミンホモポリマー、とりわけポリアリルアミンもしくはポリエチレンイミンホモポリマーまたはポリ(ビニルアミン−コ−アクリルアミド)コポリマーである。
使用するイオン性ポリマーの分子量は、コーティング厚などのような所望の特徴に依存して広い範囲で変化し得る。一般に、約5000から約5000000、好ましくは10000から1000000、より好ましくは15000から500000、さらにより好ましくは20000から200000、そしてとりわけ40000から150000の平均分子量がアニオン性およびカチオン性ポリマーの両方に有用である。
非イオン性ポリマーは、脂肪族炭化水素、ポリオレフィン、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE);ポリエーテル、例えばポリオキシメチレン(アセタール)、ポリアミド、例えばポリ(ヘキサメチレンアジポアミド)(ナイロン66);ハロゲン化ポリマー、例えばポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリテトラ−フルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレン−プロピレンコポリマー(FEP)、および塩化ポリビニル(PVC);ポリビニルアルコール(PVA)のようなヒドロキシル化ポリマー、シクロデキストリン(CD)のようなポリサッカリド、芳香族性ポリマー、例えばポリスチレン(PS);ケトンポリマー、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK);メタクリレートポリマー、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA);ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタラート(PET);ポリウレタン;エポキシ樹脂;およびABSおよびエチレンプロピレンジエン(EPDM)のようなコポリマーから選択され得る。
スペーサーは、イオン性または非イオン性にかかわらず、1個以上の架橋基、例えばジ−もしくはトリ−イソシアネートと架橋し得る。
具体的なポリマーには、約6000ダルトンまでの分子量を有するポリ(オキシエチレン)ジアミンのシリーズが含まれ、これはJeffamine(登録商標)(Texaco Chemical Co., Bellaire、TX)の商品名で商業的に入手可能である。Jeffamine(登録商標)ポリ(オキシエチレン)ジアミン樹脂は、ポリプロピレンオキシド−キャップを有するポリエチレングリコールから構造的に誘導された脂肪族1級ジアミンである。これらの製品は、高い総および1級アミン含有量によって特徴付けられる。望ましい特徴を有する他の対称ジアミンを使用することができる。いくつかの適用について、およそ同一の一般構造を有する対称ジカルボン酸官能化ポリマーを使用することができる。
他の好ましいスペーサーには、約6000ダルトンまでの分子量を有するポリ(オキシエチレン)ジオール、または約6000ダルトンまでの分子量を有するポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)ジオール、または約6000ダルトンまでの分子量を有するPVAおよびそれらの混合物が含まれる。
典型的には、スペーサーは担体の総重量の約0.1−40重量%、好ましくは約0.5から約20%、より好ましくは約1から約15%、より好ましくは担体の総重量の5から約12%の量で存在する。好ましくは、各スペーサー基は平均して4個までの4級アンモニウム基を含む。
トリアルキルアンモニウム基
新規な本発明のポリマーは、トリアルキルアンモニウム基を含み、ここで3個のアルキル基が互いに同一または異なっており、式(I)の置換基が:
がアルキル、好ましくは低級アルキルであり;
がアルキル、好ましくは低級アルキルであり;そして
がアルキル、好ましくは25個まで、より好ましくは20個までの炭素原子を有するアルキルである
を意味する。
本明細書において使用するとき、アルキルは直鎖または分枝鎖であり、30個まで、より好ましくは25個までの炭素原子、とりわけ20個までの炭素原子、とりわけ15個までの炭素原子を含む。アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルなどである。好ましくは少なくとも1個のアルキルは、他のアルキル基よりも多くの炭素原子を含み、好ましくは10−20個の炭素原子、好ましくは11−20個、好ましくは11−18個、好ましくは12−16個の炭素原子を含む。
本明細書において使用するとき、低級アルキルは7個までの、好ましくは4個までの炭素原子を有し、そしてとりわけ、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチルおよびsec−ブチル、とりわけメチルを意味する。
好ましい局面において、2個のアルキルは低級アルキルを意味し、1個のアルキルが30個までの炭素原子、好ましくは20個までの炭素原子を有するアルキルである。
また好ましくは、2個のアルキル基は互いに独立してメチル、エチル、プロピルまたはブチルであり、好ましくは互いに独立してメチル、エチルまたはプロピル、より好ましくは互いに独立してメチルまたはエチルである。
互いに独立してメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルおよび/またはドデシルを意味するアルキル基が極めて好ましく、とりわけ2個のアルキルがメチルであり、1個がドデシルである。
他の好ましい局面において、4級アンモニウム基は本発明の実施例のいずれかである。
典型的には、ポリマー中の4級アンモニウム基の総数に基づく窒素含有量がポリマーの総重量の0.01−10%、好ましくは0.05−5%、好ましくは0.1−3%である。
そうでないと断らない限り、窒素含有量は4級アンモニウム基の総数に基づき、そして担体が微少量から多量に変化し得るため、担体を含まない最終物品に基づく。
残基Y
残基Yは典型的には、あらゆる常套の無機または有機、1または複数回負に荷電した基であり、当該負に荷電した基は少なくとも1個の原子を含む。
かかる残基Yは例えば、有機または無機酸から少なくとも1個のプロトンを除去することによって形成される。
好適な無機酸は、例えばハロゲン酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、またはリン酸である。
好適な有機酸は、例えばカルボン酸、ホスホン酸、スルホン酸もしくはスルファミン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、グリコール酸、乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、グルコン酸、グルコースモノカルボン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルカル酸、ガラクタル酸、アミノ酸、例えばグルタミン酸、アスパラギン酸、N−メチルグリシン、アセチルアミノ酢酸、N−アセチルアスパラギン酸もしくはN−アセチルシステイン、ピルビン酸、アセト酢酸、ホスホセリン、2−もしくは3−グリセロリン酸、グルコース−6−リン酸、グルコース−1−リン酸、フルクトース−1,6−ビス−リン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、シクロヘキサンカルボン酸、アダマンタンカルボン酸、安息香酸、サリチル酸、1−もしくは3−ヒドロキシナフチル−2−カルボン酸、3,4,5−トリメトキシ安息香酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、4−アミノサリチル酸、フタル酸、フェニル酢酸、マンデル酸、桂皮酸、グルクロン酸、ガラクツロン酸、メタン−もしくはエタン−スルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、1,5−ナフタレン−ジスルホン酸、2−、3−もしくは4−メチルベンゼンスルホン酸、メチル硫酸、エチル硫酸、ドデシル硫酸、N−シクロヘキシルスルファミン酸、N−メチル−、N−エチル−もしくはN−プロピル−スルファミン酸、または他の有機プロトン酸、例えばアスコルビン酸である。
好ましくは負に荷電した基は無機酸、好ましくは塩酸、臭化水素酸、硫酸またはリン酸に由来する。
好ましい態様/先行技術限定:
US 5,104,649は、ポリマー表面にスルホンアミド基を介してグラフトしている生物学的に活性な4級アンモニウム基をさらに含むポリエチレンポリマーを開示する。
好ましい局面において、本発明の物品は、とりわけ基Xおよび/またはXのいずれかによって表され得る−SO−または−SONH−基を含まない。
US 5,683,709は、塩化ベンザルコニウム官能基を含む不溶性ポリマーを製造するための架橋クロロメチル化ポリスチレンとジメチルおよび高級アルキル基を有する3級アミン、例えばN,N−ジメチルドデシルアミンの反応を開示する。本発明の物品は、多少ポリスチレン(当該ポリスチレンは例えばUS 5,683,709に記載のとおり担体を意味する)と直接結合している4級アンモニウム基を含まない。
しかし、かかる先行技術のポリマーを本発明の物品と共に使用すること、すなわち物理的混合物、顆粒など、または共押出生成物などの使用が可能である。驚くべきことに、前記既知のポリマーと本発明の物品の組合せが典型的には改善された効果を有することを見出した。
化合物の製造方法:
本発明の物品は、様々な方法によって得ることができ、後記段落に記載の方法によって製造することができる:
エチレンオキシドまたはエピクロロヒドリンを表面が適当な官能基、例えばヒドロキシル基を担持する担体と直接重合させることができる。かかる反応を開始剤、例えば照射誘導性重合の開始剤によって開始させることができる。かかる開始剤は例えば、光イニシエーター部分と典型的には基質の官能基、とりわけ−OH、−SH、−NH、エポキシ、カルボキシ無水物、アルキルアミノ、−COOHまたはイソシアネート基と共反応性である官能基を有する機能的光開始剤である。光開始部分は、異なるタイプに、例えばチオキサントロンタイプおよび好ましくはベンゾインタイプに属し得る。担体表面と共反応性である好適な官能基は、例えばカルボキシ、ヒドロキシ、エポキシまたはイソシアネート基である。
かかる重合は、例えばポリオキシエチレン基を担体表面に結合させ、そして前記ポリオキシエチレン基のサイズは適切な反応条件、例えば溶媒、温度、濃度、圧力、開始剤などによって制御することができ、当業者に既知である。
エピクロロヒドリンと担体表面の重合によって、典型的にはクロライド基を含む中間体が製造される。かかるクロライドは3級アミンと反応し得て、これによって典型的には、4級アンモニウム化合物が、例えば式(I)に例示のとおり、製造される。
反応配列、基質および本明細書に具体的に記載の試薬の修飾を、当業者は容易に理解し、したがってかかる具体的な反応および具体的な例は如何なる方法においても限定を構成するべきでない。
あるいは、適当に官能化されたスペーサー分子は、担体の表面官能基と、当業者に既知の標準的な化学反応によって共有結合することができる。典型的には、表面の官能基は好ましくは、スペーサー分子に含まれる官能基と共反応性であるべきである。
さらなる方法
重合開始剤は、典型的には、例えばエチレン性不飽和化合物のラジカル重合を開始させるものであり得る、担体の表面に結合し得る。ラジカル重合は熱、化学または照射によって誘導され得る。
好適な熱重合開始剤は、当業者に既知であり、例えばペルオキシド、過酸化水素、アゾ−ビス(アルキル−もしくはシクロアルキルニトリル)、ペルスフフェート、ペルカルボネートまたはその混合物である。例えばベンゾイルペルオキシド、tert.−ブチルペルオキシド、ジ−tert.−ブチル−ジペルオキシフタレート、tert.−ブチルヒドロペルオキシド、アゾ−ビス(イソブチロニトリル)、1,1’−アゾ−ビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾ−ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等である。熱開始剤は、担体表面と、自体公知の方法で、例えばEP−A−0378511に記載のとおり、結合させることができる。
照射誘導性重合の開始剤は、とりわけ光イニシエーター部分と基質(担体)の官能基、とりわけ−OH、−SH、−NH、エポキシ、カルボキシ無水物、アルキルアミノ、−COOHまたはイソシアネート基と共反応性である官能基を有する機能的光開始剤である。光イニシエーター部分は、異なるタイプに、例えばチオキサントロンタイプおよび好ましくはベンゾインタイプに属し得る。担体表面と共反応性である好適な官能基は、例えばカルボキシ、ヒドロキシ、エポキシまたはイソシアネート基である。
様々な光開始剤が当業者に既知であり、そして例えばUS特許第5,527,925号、PCT出願WO 96/20919、またはEP−A−0281941に記載されている。
共反応性分子/ポリマーを用いたさらなる方法
官能化担体を、ジ−もしくはトリ−イソシアネートと、および適当に官能化された、例えばヒドロキシおよび/またはアミノ基(イオン性ポリマーを担体と結合させる共有結合を提供する)を担持するイオン性ポリマーと、容易に反応させることができる。ヒドロキシル基で官能化された担体を、例えばジイソシアネートと、およびポリオール、例えばポリビニルアルコール(PVA)またはポリサッカライドなどと反応させて、担体をコーティングする共有結合架橋ポリマーを得る。前記コーティング担体の残りの官能基を、3級アミンと共反応性である基に変換し、この反応は典型的には所望の最終生成物をもたらす。
担体の表面官能化:
好適な表面反応性基は典型的にはカルボキシル基、ヒドロキシル基、無水物基、ケトン基、エステル基およびエポキシ基から選択され、これはバルク修飾およびこれらの官能基を含むポリマーと混合することによって導入することができる。
例示のみであるが、バルク修飾はバルクグラフト化、またはポリマーと不飽和基を含むモノマー、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、マレイン酸無水物、マレイン酸、(メタ)アクリレートエステルの反応的押出を含み得る。好ましいポリマーは、マレイン酸無水物またはマレイン酸とグラフトしたポリオレフィン、およびグリシジル(メタ)アクリレート、例えばポリプロピレン−グラフト−マレイン酸無水物、ポリ(エチレン−コ−グリシジルメタクリレート)の製品である。典型的なポリマー混合物には、マレイン酸ポリオレフィン、グリシジル(メタ)アクリレートのホモポリマーまたはコポリマー、またはマレイン酸無水物と混合したポリマー、例えばポリ(エチレン−アルト−マレイン酸)無水物、ポリ(イソブチル−アルト−マレイン酸無水物)、ポリ(エチレン−コ−ビニルアセテート)−グラフト−マレイン酸無水物の製品が含まれる。
別の担体表面官能化:
ポリマー表面の少なくとも一部を修飾して表面官能基を製造する多くの好適な方法が知られている。最も一般的な処理はポリマー表面の酸化であるが、他の表面修飾方法、例えば3酸化硫黄ガスによるスルホン化またはハロゲン化によって、例えばポリアミノ化合物のグラフトに好適な表面官能化を導くことができる。本発明において使用することができる表面酸化技術には、例えばコロナ放電、火炎処理、大気プラズマ、非蒸着プラズマ処理、化学的酸化、UV照射および/または酸素雰囲気、例えば:空気、酸素(O2)、オゾン(O3)、二酸化炭素(CO2)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)および/またはこれらの気体の混合物の存在下でのエキシマーレーザー処理が含まれる。しかし本発明において、放電、例えばコロナ放電または大気プラズマ、火炎処理、クロム酸処理、ハロゲン化またはそれらの組合せの技術が好ましい。
好適なコロナ放電エネルギーは0.1−5000mJ/mm2、より好ましくは2−800mJ/mm2の範囲である。コロナ放電処理を、下記大気の存在下で行うことができる:空気、酸素(O2)、オゾン(O3)、二酸化炭素(CO2)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)および/またはこれらの気体の混合物。好適な処理時間および放電エネルギーは当業者に既知であり、例えば下記式
t=d/v1(またはv2)およびE=Pn/lv1またはE=Pn/lv2
(t=電極下処理の1パスについての処理時間、d=電極の直径、E=放電エネルギー、P=動力エネルギー、n=電極下で移動する処理基質のサイクル数、I=処理電極の長さ、v1=処理テーブルの速度、v2=コンベヤテープ(すなわち連続処理)の速度)
を用いて計算することができる。非蒸着プラズマグロー放電処理を用いるとき、好適なエネルギーの範囲は5−5000ワットで0.1秒から30分間、より好ましくは20−60ワットで1から60秒間である。好ましい気体は空気、酸素、水またはこれらの気体の混合物である。
あるいは、既知の火炎処理を用いてポリマーまたはポリマーベース材料の表面の少なくとも一部を酸化させることができる。火炎処理のための好適なパラメーター範囲は、当業者に既知であり、例えば下記のとおりである:燃焼後測定可能な酸素率(%)0.05%から5%、好ましくは0.2%から2%;処理速度0.1m/分から2000m/分、好ましくは10m/分から100m/分;処理距離1mmから500mm、好ましくは5mmから100mm。多くの気体が火炎処理に好適である。これらには、限定されないが:天然ガス、純粋な燃焼性ガス、例えばメタン、エタン、プロパン、水素など、または異なる燃焼性ガスの混合物が含まれる。燃焼性混合物はまた、空気、純粋な酸素または酸素含有気体が含まれる。
同様に、ポリマー表面の少なくとも一部の化学的酸化は当業者に既知であり、例えばあらゆる既知の、標準的なエッチング溶液、例えばクロム酸、塩素酸カリウム−硫酸混合物、塩素酸塩−過塩素酸混合物、過マンガン酸カリウム−硫酸混合物、硝酸、硫酸、過酸化2硫酸水溶液、3酸化クロム、またはジクロム酸水溶液、リン酸に溶解した3酸化クロムおよび硫酸などで行うことができる。より好ましくは、クロム酸処理を行う。処理プロセスの完了に必要な時間は、5秒から3時間で変化し、処理温度は室温から100℃で変化し得る。
あるいは、例えばハロゲン化を用いて、ポリマー表面の少なくとも一部をハロゲン化試薬で修飾して、例えばポリマー表面とアミノ基含有化合物の相互作用を改善することができる。ハロゲン化処理は典型的には、あらゆる天然または合成ゴムであるポリマーについて好ましい処理である。好適なハロゲン化試薬は、水性もしくは非水性溶媒またはそれらの混合溶媒中の無機および/または有機ハロゲン化試薬であり得る。
好適な無機ハロゲン化試薬には、限定されないが、純粋な気体としてのフッ素、塩素、ヨウ素および臭素、または窒素、酸素、アルゴン、ヘリウムとのもしくは溶媒もしくは酸性化次亜塩素酸溶液の混合物が含まれる。好適なハロゲン化試薬には、限定されないが、N−ハロヒダントイン、N−ハロイミド、N−ハロアミド、N−クロロスルホンアミドならびに関連化合物、N、N’−ジクロロベンゾイレンウレア、およびナトリウムおよびカリウムジクロロイソシアヌレートが含まれる。具体的な例は、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン;1,3−ジブロモ−5、5−ジメチルヒダントイン;1,3−ジクロロ−5−メチル−5−イソブチルヒダントイン;1,3−ジクロロ−5−メチル−5−ヘキシルヒダントイン、N−ブロモアセトアミド、テトラクロログリコールウリル、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド、モノ−、ジ−、およびトリ−クロロイソシアヌール酸である。トリクロロイソシアヌール酸がとりわけ好ましい。ハロゲン化を、室温または高温、気相または溶液中で、超音波力を使用するかまたは使用せずに、行うことができる。より具体的な処理条件は、例えばUS 5,872,190に記載されている。
最終物品の処理
本発明の物品を、自体公知の方法で、例えば押出、発泡、射出成形技術、または吹込み成形技術によって処理して、成型物、例えばビーズを得ることができる。したがって本発明はさらにまた、本発明の物品を本質的に含む成型物に関する。本発明の成型物の他の例は、ビン、分散性チップ、キャップ、ペレット、棒、フィルム、粒子、カプセル、とりわけマイクロカプセルおよび硬膏(plaster)である。
使用
本発明の物品は、典型的には細菌およびウイルス、あるいは真菌、藻および原生動物に対して有効である。本発明の物品は、例えば医薬組成物を含むビンの微生物汚染に対する保護剤として、かかる細菌、真菌、ウイルスなどに対するコーティング、例えば本発明の物品を本質的に含むペレット、ビーズ、フィルムまたは粒子による表面コーティングであり得る。また、コンタクトレンズを本発明の物品またはマクロマーでコーティングまたは製造することができる。重要な局面において、本明細書に記載の物品は本質的に、水性医薬組成物に不溶である。本発明の物品を4級アンモニウム基を含む既知のポリマー、例えばポリ塩化ベンザルコニウムと組合せることができ、かかる組合せ、例えば物理的組合せ、共押出、コポリマー化生成物は、典型的には相乗的抗菌効果を示す。
したがって、本発明は本明細書および請求項のいずれかに開示する物品、マクロマーまたはコポリマーの、細菌およびウイルス、あるいは真菌、藻および原生動物に対して薬理学的に有効であるか、または消毒のためのプロセスに有効なビン、コンタクトレンズ、物品またはデバイスのコーティング、繊維のコーティング、ペレット、ビーズ、フィルムまたはあらゆるサイズの粒子の製造における使用を提供する。
他の局面において本発明は、医薬組成物の保存方法であって、医薬組成物と請求項に記載の物品、マクロマーまたはコポリマーを接触させることを含み、前記医薬組成物が前記物品、マクロマーまたはコポリマーに実質的に不溶であることを特徴とする方法に関する。
さらなる態様において、本発明は以下の態様を記載する:
担体およびそれと結合したマクロマーを含む物品
Figure 2014058680
であって、当該マクロマーが所望による結合要素、結合基、スペーサーおよび4級アンモニウム基を含む、物品。
マクロマーが式(I)
Figure 2014058680
〔式中、−A−は互いに独立して結合要素を意味し、結合要素はm+1またはo+1価を有しており、X、XおよびXは同一または異なって結合基であり、SPはn+1価を有するスペーサーであり、そして−N(Rは正に荷電した4級アンモニウム基を意味し;
m、nおよびoは互いに独立して、1−10、好ましくは1−7、より好ましくは1−4の整数を意味し、pは互いに独立して0または1であり、Yは負に荷電した無機または有機基を意味し、そして4級アンモニウム基含有量は当該マクロマーの総量に基づく窒素の0.01−25重量%、好ましくは0.05−12重量%、より好ましくは0.1−6重量%である〕
の化合物である、物品。
マクロマーが、ポリマーの総重量に基づく重量パーセントにおいて下記成分のコポリマー化生成物によって定義されるコポリマーである、物品:
(1)請求項2に定義の式(I)に記載のマクロマー 45−65%
(2)疎水性モノマー 15−30%、および
(3)親水性モノマー 10−35%、および
(4)所望によりポリ不飽和コモノマー 0.1−10%。
4級アンモニウム基が3個の同一または好ましくは互いに異なるアルキル基を含み、そして当該アルキル基は基R、RおよびRから成り、そして
がアルキル、好ましくは低級アルキルであり;
がアルキル、好ましくは低級アルキルであり;そして
がアルキル、好ましくは25個までの炭素原子を有するアルキル、より好ましくは20個までの炭素原子を有するアルキルである、
物品、マクロマーまたはコポリマー。
細菌およびウイルス、そして真菌、藻および原生動物に対して薬理学的に有効な、または消毒プロセスに有効な、ビン、コンタクトレンズ、物品または装置のコーティング、線維、ペレット、ビーズ、フィルムまたはあらゆるサイズの粒子のコーティングの製造における、物品、マクロマーまたはコポリマーの使用。
医薬組成物を物品、マクロマーまたはコポリマーと接触させることを含む医薬組成物の保存方法であって、当該医薬組成物が前記物品、マクロマーまたはコポリマーに実質的に不溶であることを特徴とする、方法。
担体がポリオレフィン、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE);ポリオレフィンと他のポリマー、またはゴムまたは無機増量剤との混合物;グラフトポリオレフィン、例えばPPまたはPE(これは官能化によって親水性コモノマー、例えばビニルアルコールおよび共反応物質、例えばジイソシアネートとグラフトされる)、ポリエーテル、例えばポリオキシメチレン(アセタール)、ポリアミド、例えばポリ(ヘキサメチレンアジポアミド)(ナイロン66)、ハロゲン化ポリマー、例えばポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリテトラ−フルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレン−プロピレンコポリマー(FEP)、および塩化ポリビニル(PVC);芳香族性ポリマー、例えばポリスチレン(PS);ケトンポリマー、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK);メタクリレートポリマー、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA);ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタラート(PET);ポリウレタン;エポキシ樹脂;およびABSおよびエチレンプロピレンジエン(EPDM)のようなコポリマー、好ましくはポリオレフィン、グラフトポリオレフィン、ポリエーテル、ポリアミド、ポリスチレン、メタクリレートポリマーおよびそれらの混合物、より好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、グラフトポリエチレン、グラフトポリプロピレンおよびそれらの混合物を含む、物品。
化学セクション
実施例1
Figure 2014058680
ポリマーの酸化を回避するため、反応をアルゴン下で行う。プロペラスターラーを備えた反応フラスコ中で、TentaGel MB Br(Type MB 300 001;Br含有量=0.24mmol/g)49gをTHF 400mlに懸濁する。樹脂は激しく膨潤する。N,N−ドデシルジメチルアミン 97ml(353mMol)を加え、混合物をまず60℃で48時間、次に70℃で17時間撹拌する。室温に冷却後、ポリマービーズをガラスフィルターで濾取し、まずTHF 1リットル、次にMeOH 1リットルで洗浄する。
本物質を0.8n NaCl水溶液200mlに懸濁し、スパーテルでゆっくりと撹拌した後、ガラスフィルターで溶液を吸引する。この手法を5回反復し、次に0.8n NaCl溶液(MeOHなし)で5回反復する。最後に、物質を水300mlで4回、水/MeOH1:1 300mlで3回、MeOH 250mlで4回、THF 250mlで4回およびジエチルエーテル 250mlで4回洗浄し、減圧下(50mbar)、50℃で一晩乾燥させる。ポリマービーズ(収量44.5g)を得る。物質がガラスと接着する傾向があるので、容器から他のものへ移すときに一部損失する。
この方法で製造した物質は、窒素含有量約0.4%、塩素含有量0.65%を有する。臭素イオンの含有量は<0.1%である。
実施例2(先行技術のポリマー)
Figure 2014058680
プロペラスターラーを備えた1l反応フラスコ中で、塩素含有量1.76mMol/gのMerrifield樹脂(Aldrich 56, 408-7)90gをTHF 360mlに懸濁する。N,N−ジメチルドデシルアミン 16.5ml(60mMol)および33% トリメチルアミンのエタノール溶液3.8ml(16mMol)を加え、混合物をまず、50℃で19時間、次に60℃で10時間撹拌する。H−NMRを用いて、N,N−ジメチルドデシルアミンの変換をおおよそ見積もることができる。この目的で、液相の少量のサンプルを取り出す。さらにN,N−ジメチルドデシルアミン 3.5ml(12,7mMol)を加えた後、撹拌をさらに16時間、60℃で続ける。50℃に冷却後、さらに33%トリメチルアミンのエタノール溶液81.5ml(344mMol)を加え、混合物をこの温度で24時間撹拌する。その後、さらに33%トリメチルアミンのエタノール溶液40ml(170mMol)を加え、さらに30分間50℃で撹拌する。室温に冷却後、ポリマービーズをガラスフィルターで濾取し、THF 500mlで洗浄する。それらをSoxhlet装置に移し、8時間THFで抽出した後、ガラスフィルター上でまず空気吸引、次に50mbar、70Std.間、50℃で乾燥させる。生成物(ポリマービーズ、収量101.2g)を得る。
この方法で製造した物質は、窒素含有量1.9%、塩素含有量4.6%を有する。H−NMR測定に基づき、樹脂は約1/3 N,N−ジメチルドデシルアミンおよび約2/3 トリメチルアミンで官能化されると推定される。
水中で、ポリマービーズはまず表面に浮かび、次に4時間未満で完全に堆積する。それらはエタノール中でわずかに膨潤する(体積増加約20%)。
実施例3(先行技術のポリマー)
Figure 2014058680
プロペラスターラーを備えた1l反応フラスコ中で、塩素含有量4.73mMol/gのMerrifield樹脂(Aldrich 47, 451-7)60gをTHF 360mlに懸濁する。樹脂は激しく膨潤する。N,N−ジメチルドデシルアミン 29.5ml(107mMol)および33% トリメチルアミンLoesungのエタノール溶液6.6ml(28mMol)を加え、混合物をまず、50℃で14時間、次に60℃で2時間撹拌する。H−NMRを用いて、N,N−ジメチルドデシルアミンの変換をおおよそ見積もることができる。この目的で、液相の少量のサンプルを取り出す。さらにN,N−ジメチルドデシルアミン 3.5ml(12,7mMol)を加えた後、撹拌をさらに16時間、60℃で続ける。50℃に冷却後、さらに33%トリメチルアミンのエタノール溶液90ml(382mMol)を加え、混合物をこの温度で15時間撹拌する。その後、さらに33%トリメチルアミンのエタノール溶液90ml(382mMol)を加え、さらに30分間50℃で撹拌する。室温に冷却後、ポリマービーズをガラスフィルターで濾取し、THF 500mlで洗浄し、空気吸引によっていくらか乾燥させる。物質をSoxhlet装置に移し、8時間エタノールで抽出する。その後、ガラスフィルター上でさらにTHF(5×100ml)で洗浄し、空気吸引、次に50mbar、70Std.間、50℃で乾燥させる。生成物(ポリマービーズ、収量93.5g)を得る。
この方法で製造した物質は、窒素含有量3.9%、塩素含有量10.2%を有する。H−NMR測定に基づき、樹脂は約1/3 N,N−ジメチルドデシルアミンおよび約2/3 トリメチルアミンで官能化されると推定される。
膨潤特性は使用するMerrifield樹脂によって顕著に異なる:生成物はTHF中で事実上膨潤しないが、エタノールおよび水中で激しく膨潤する。
実施例4(先行技術のポリマー)
Figure 2014058680
プロペラスターラーを備えた1l反応フラスコ中で、塩素含有量3.52mMol/gのMerrifield樹脂(1%架橋、Aldrich 47, 451-7)60gをTHF 420mlに懸濁する。樹脂は激しく膨潤する。33% トリメチルアミンLoesungのエタノール溶液90ml(382mMol)を加え、混合物を50℃で撹拌する。30時間後、さらに33% トリメチルアミンのエタノール溶液90ml(382mMol)を加え混合物をさらに16時間、同じ温度で撹拌する。室温に冷却後、ポリマービーズをガラスフィルターで濾取し、THF 500mlで洗浄し、空気吸引によっていくらか乾燥させる。本物質をSoxhlet装置に移し、8時間エタノールで抽出する。その後、ガラスフィルター上でさらにTHF(5×100ml)で洗浄し、空気吸引、次に50mbar、70Std.間、50℃で乾燥させる。生成物(ポリマービーズ、収量89g)を得る。
この方法で製造した物質は、窒素含有量4%、塩素含有量9.8%を有する。膨潤特性は使用するMerrifield樹脂によって顕著に異なる:生成物はTHF中で事実上膨潤しないが、エタノールおよび水中で激しく膨潤する。
生物学的セクション
さらなる微生物学的実験のためのポリマービーズの製造:
汚染除去および化学合成の残留原料物質の洗浄のため、異なるタイプのポリマーまたは異なるポリマーの選択した混合物を、70%エタノールで、無色無臭濯ぎ溶液を得るのに好適な方法で洗浄する。これを、滅菌メンブランフィルターユニット(孔サイズ:0.2μm)を用いて行う。残留溶媒を、物質を吸引して完全に除去し、これを2から3日間、新たな微生物汚染を回避するため積層フード中、滅菌気流を用いて保存する。
微生物学的実験:
微生物学的実験を行い、個々のポリマーまたはそれらの混合物の抗菌活性を試験する。この目的で、局方、例えばヨーロッパ薬局方(Ph. Eur)のチャプター5.1.3.、アメリカ薬局方のチャプター<51>、および日本薬局方12章に記載の伝統的な微生物をこの試験のために用いる(次段参照)。
物質の抗菌活性を評価するために用いる微生物:
微生物学的活性を、下記クラスの微生物の好適な代表によって試験する:
Figure 2014058680
試験を行うため、微生物の濃度を上記局方に従って得て、試験系中の生物の最終濃度10から10 CFU/ml(コロニー形成単位/ml)とする。
栄養素などの試験材料およびインキュベーション条件は全て、局方に記載のとおり選択した。
定義量の乾燥ポリマー物質を滅菌試験管に移す。滅菌水性ソルビトール溶液(5.0%[w:w])をこれらの乾燥ポリマー物質に、物質の飽和および完全膨潤が得られるまで加える。
異なる個々の微生物を植菌するため、水性ソルビトール(5.0%[w:w])混合物を最終濃度10から10CFU/mlとする方法で製造する。
加えた体積は微生物学的試験に必要な体積に関する。
サンプルを機械的に混合する。
生存微生物の対応する数を測定するために、各試験生物の植菌したサンプルのアリコートを試験系から取り出す。
これらの試験を、下記ポリマー物質の接触時間の後に行った。
細菌:(E. coli、P. aeruginosa、S. aureus):
3時間、6時間、24時間、7日、14日および28日
真菌:(A. niger、C. albicans):
6時間、24時間、7日、14日および28日
ヨーロッパ薬局方が要求する接触時間に加えて、抗菌活性を評価するため、細菌について3時間後、および真菌について6および24時間後にも試験を行った。
接触時間中の貯蔵は、制御条件下である(22.5±2.5℃)。
入手したアリコートを、ペトリ皿あたりの微生物数が測定可能となる方法で処理する(例えば希釈)。ペトリ皿は試験微生物の培養のために局方が必要としている好適な栄養培地を含む。
植菌した微生物を含む試験系の溶媒のアリコートを、栄養培地を含むペトリ皿に播く。その後、それらを成長に好適な温度(細菌については30℃から35℃、真菌については20℃から25℃)の制御条件下で24時間曝露する。C. albicansを48時間培養し、A. nigerを72時間培養する。
このインキュベーション期間後、生存生物が測定可能であれば、サンプル中のコロニー形成単位の数を計算する。
微生物のコロニーが容易に測定するには小さすぎる場合には、インキュベーション時間を延長する。
結果:
試験ポリマーおよびポリマー混合物の抗菌活性を評価した。
上記試験において、細菌と真菌に対する活性、および異なる試験系間に差が観察される。
実施例1(上記):
成分の抗菌活性は、Ph. Eur.基準BならびにUSPおよびJPの抗菌効果基準を十分満たしていた。
細菌に対する活性は、Ph. Eur.基準Aを十分に満たさなかった。他方、真菌の減少は、これらの基準Aを好適に満たした。
実施例3(上記):
実施例3のポリマーの細菌に対する抗菌活性は、Ph. Eur.基準Aの要求を好適に満足した。3時間のみの接触時間の後、試験細菌は測定されなかった。
真菌に対する活性はより低い。C. albicansに対する殺菌能およびA. nigerに対する静菌活性を示すことができた(図MB2参照)。
実施例3のポリマーの抗菌活性は、実施例1のポリマーのそれよりも高かったが、後者は真菌に対してより活性であった(図MB1および図MB2参照)。
実施例1と実施例3のポリマーの混合物(w:w/1:1):
実施例1と実施例3のポリマー成分の混合物(w:w/1:1)の抗菌活性は、Ph. Eur.基準AおよびB、ならびにUSPおよびJPのそれを好適に満たしていた。細菌および真菌に対する極めて良好な活性を示すことができた(図MB3参照)。
結果 図MB1:
下記結果を実施例1のポリマー(上記)で得た。
チャレンジ試験結果
Figure 2014058680
備考:
0=<10(すなわち測定限界よりも低い)
結果 図MB2:
下記結果を実施例3のポリマー(上記)で得た。
チャレンジ試験結果
Figure 2014058680
備考:
0=<10(すなわち測定限界よりも低い)
結果 図MB3:
下記結果を実施例1と実施例3のポリマーの1:1(w/w)混合物で得た。
チャレンジ試験結果
Figure 2014058680
備考:
0=<10(すなわち測定限界よりも低い)
Ph.Eur.基準A :満たす
Ph.Eur.基準B :満たす
USP :満たす
JP :満たす
の要求を満たす。
結論:
試験ポリマーは全て抗菌活性を示す。
試験ポリマーの抗菌態様は細菌と真菌で異なる。
実施例1のポリマーは真菌に対してより効果がある。
実施例3のポリマーは細菌に対してより効果がある。
実施例1と実施例3のポリマータイプ両方の混合物の抗菌活性は、ヨーロッパ薬局方(基準AおよびBの要求を満たす)、アメリカ薬局方および日本薬局方の複数用量容器における市販の非経腸および眼用製剤の基準を十分に満たす。

Claims (7)

  1. 担体およびそれと結合したマクロマーを含む物品
    Figure 2014058680
    であって、当該マクロマーが任意の結合要素、結合基、スペーサーおよび4級アンモニウム基を含む、物品。
  2. マクロマーが式(I)
    Figure 2014058680
    〔式中、−A−は互いに独立して結合要素を意味し、結合要素はm+1またはo+1価を有しており、X、XおよびXは同一または異なって結合基であり、SPはn+1価を有するスペーサーであり、そして−N(Rは正に荷電した4級アンモニウム基を意味し;
    m、nおよびoは互いに独立して、1−10、好ましくは1−7、より好ましくは1−4の整数を意味し、pは互いに独立して0または1であり、Yは負に荷電した無機または有機基を意味し、そして4級アンモニウム基含有量は当該マクロマーの総量に基づく窒素の0.01−25重量%、好ましくは0.05−12重量%、より好ましくは0.1−6重量%である〕
    の化合物である、請求項1の物品。
  3. マクロマーが、ポリマーの総重量に基づく重量パーセントにおいて下記成分のコポリマー化生成物によって定義されるコポリマーである、請求項1の物品:
    (1)請求項2に定義の式(I)に記載のマクロマー 45−65%
    (2)疎水性モノマー 15−30%、および
    (3)親水性モノマー 10−35%、および
    (4)所望によりポリ不飽和コモノマー 0.1−10%。
  4. 4級アンモニウム基が3個の同一または好ましくは互いに異なるアルキル基を含み、そして当該アルキル基は基R、RおよびRから成り、そして
    がアルキル、好ましくは低級アルキルであり;
    がアルキル、好ましくは低級アルキルであり;そして
    がアルキル、好ましくは25個までの炭素原子を有するアルキル、より好ましくは20個までの炭素原子を有するアルキルである、
    請求項1〜3のいずれかに記載の物品、マクロマーまたはコポリマー。
  5. 細菌およびウイルス、そして真菌、藻および原生動物に対して薬理学的に有効な、または消毒プロセスに有効な、ビン、コンタクトレンズ、物品または装置のコーティング、線維、ペレット、ビーズ、フィルムまたはあらゆるサイズの粒子のコーティングの製造における、請求項1〜4のいずれかに記載の物品、マクロマーまたはコポリマーの使用。
  6. 医薬組成物を請求項1〜5のいずれかに記載の物品、マクロマーまたはコポリマーと接触させることを含む医薬組成物の保存方法であって、当該医薬組成物が前記物品、マクロマーまたはコポリマーに実質的に不溶であることを特徴とする、方法。
  7. 担体がポリオレフィン、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE);ポリオレフィンと他のポリマー、またはゴムまたは無機増量剤との混合物;グラフトポリオレフィン、例えばPPまたはPE(これは官能化によって親水性コモノマー、例えばビニルアルコールおよび共反応物質、例えばジイソシアネートとグラフトされる)、ポリエーテル、例えばポリオキシメチレン(アセタール)、ポリアミド、例えばポリ(ヘキサメチレンアジポアミド)(ナイロン66)、ハロゲン化ポリマー、例えばポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリテトラ−フルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレン−プロピレンコポリマー(FEP)、および塩化ポリビニル(PVC);芳香族性ポリマー、例えばポリスチレン(PS);ケトンポリマー、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK);メタクリレートポリマー、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA);ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタラート(PET);ポリウレタン;エポキシ樹脂;およびABSおよびエチレンプロピレンジエン(EPDM)のようなコポリマー、好ましくはポリオレフィン、グラフトポリオレフィン、ポリエーテル、ポリアミド、ポリスチレン、メタクリレートポリマーおよびそれらの混合物、より好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、グラフトポリエチレン、グラフトポリプロピレンおよびそれらの混合物を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の物品。
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