JP2014058215A - 自転車ハンドル収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自転車使用者が傘や荷物を持ったり、幼児やペットの管理の為に片手が使えない状態の場合、「従来のハンドル装置」の自転車を、「片手ワンタッチ方式」で迅速かつ容易に省スペース駐輪自転車状態に変更したり「さらに簡単な復元方式」によって一般走行自転車状態に戻すことができる「新型ハンドル装置」の提供。
【解決手段】ハンドルクランプ11とハンドルポストの接合部に回転機構30を設け、ハンドルクランプ11とハンドルポストの各々に連結用の部材を設けて強固な止め具により相互に連結し、及び開放できる機構を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自転車用ハンドル装置を「片手ワンタッチ方式(後述)」で省スペース駐輪自転車状態とし、「さらに簡単な復元方式(後述)」で一般走行自転車状態に戻すことを目的とする構造部材に関する。
一般的な自転車のステアリング機構の構造は、前輪と、前輪フォークに連結されたハンドルポストと、ハンドルクランプで保持されたハンドルバーなどを組み立てて一体構造とし、自転車躯体の一部であるヘッドチューブを軸にして自転車を操舵できるように構成されたものである(以下、本文中で「従来のハンドル装置」と表記するときは、ステアリング機構のうち、ハンドルバーと、ハンドルクランプと、固定ロッド及び金具と、ハンドルポストとステアリングコラムからなる構造体のことをいう)。その他、自転車のパーツ用語として一般に自転車メーカー業界で用いられる用語を(表1)に示し単語の参考に供する。
通常、「従来のハンドル装置」は一体構造として組み立てられるが、いわゆる折りたたみ自転車の中には、ハンドルポスト部を2つの部分に分け、2つの部分の接合部にヒンジを用いて折りたためる構造としているものもある。(特許文献1)
また、ネジやピンなどの付属部品を使用してハンドルバーそのものを回転させたり折り込んだりして収納できるように工夫されているものも見受けられる(特許文献2、特許文献3)が、自転車使用者が、例えば、雨天時や日照時に傘が手放せず片手しか使えない状態の場合や、手放せない荷物があって片手が離せない状態の場合や、幼児を抱いていて片手が離せない状態の場合や、動きが素早いペットの管理の為に片手が離せない状態の場合などでは、残る片手のみで、迅速かつ容易にハンドルバーを曲げたり回転させて省スペース駐輪自転車状態に変更すること(本文節で、「例えば、雨天時や」から「省スペース駐輪自転車状態に変更すること」までの表記内容を、以下「片手ワンタッチ方式」という)は実現できておらず、また、「片手ワンタッチ方式」よりも容易な、止め具の操作が一切不要でただハンドルバーを押して戻すだけで一般走行自転車状態に復元可能な方法(本文節で、「止め具の操作が」から「復元可能な方法」までの表記内容を「さらに簡単な復元方式」という)も実現できていなかった。また、特許文献1、2及び3のいずれの考案も、なるべく簡単に操作しようとする意図は認められるが、上記のように「片手ワンタッチ方式」や「さらに簡単な復元方式」を目的とする考案も商品化の可能性も見出すことができない。
特願2004−362207公報 特願平09−061838公報 特開2009−173221公報
段落番号(0002)の一体固定形の「従来のハンドル装置」の場合、通常はハンドルバーは前輪の回転軸方向に張り出して構成されるため、駐輪時にはハンドルバーが自転車の車体から幅方向に突き出されるので駐輪のスペースを大きく取り、また、隣に駐輪した自転車のハンドルバーと絡むなどして整然と駐輪することが困難な場合があった。また、(特許文献1)の折りたたみ自転車のヒンジ式折りたたみハンドル装置の場合は、ハンドルポストなどを折りたたむ際に自転車使用者は両手を用いてレバーを緩めたり、専用工具を使用してボルトを緩めたり締め付けたりする作業を必要とするため、省スペース駐輪自転車としてヒンジ式折りたたみハンドル装置を折りたたんで駐輪する場合の作業が煩瑣であった。本発明は、総じてこれまで考案された省スペース駐輪可能自転車と唱える方法では、自転車使用者が「片手ワンタッチ方式」及び「さらに簡単な復元方式」を実現できなかった課題を解決するものである。
(特許文献2)や(特許文献3)の場合では、操作をワンタッチで行えるように考案されていると主張するものの、実際にはハンドルの固定解除の後、当該ハンドルの回転に次いでそれを収納するという2工程になって、両手を使わなければ操作できない内容であり、特に片手が荷物などで塞がれている場合には、必ずしも容易であるとは言い難いものであった。(特許文献3)の、ピンなどで固定具を着脱する方法では、最も重要な構造部材であるハンドルポストに穿孔してピンを差す仕組みであるため、穿孔によりパイプの強度を著しく低下させる恐れがあり、部材の強度不足が想定され、パイプ自体を補強しなければならないという不都合があった。
本発明は、自転車使用者が、一般走行自転車状態を省スペース駐輪自転車状態に「片手ワンタッチ方式」で変更する場合や、逆に、「さらに簡単な復元方式」で省スペース駐輪自転車状態から一般走行自転車状態に戻す場合においても、これまでの考案では実現できなかった課題を、特殊な工具を使用することもなく見事に解決する自転車のハンドル装置(以下、「新型ハンドル装置」という)の構造部材を提供する。
一体固定形の「従来のハンドル装置」は、ハンドルポスト中を貫くハンドル固定ロッドと、ハンドル固定ロッドの先端に取り付けられた固定用スラスト金具によってステアリングコラムに固定される仕組みになっている。すなわちハンドルポストをステアリングコラムに差し込み、ハンドル固定ロッド上端のボルトの頭を回して締めることにより、固定用スラスト金具がステアリングコラムの内壁を圧迫し、ハンドルポストがステアリングコラムに固定され、ハンドルバー、ハンドルクランプ、ハンドルポスト及びステアリングコラムは一体となってヘッドチューブを軸にして左右に振れることで前輪の舵取り機能が果たせるようになっている。このハンドル固定ロッドのボルトを緩めればハンドルポストはステアリングコラムの中で回転することができるので、単にハンドルポストを着脱させたり、角度調整のために回転させることが目的であれば、このボルトを緩める方法でも可能であって、自転車業者が多数の自転車を運搬したり、倉庫に保管したりするときにはこのボルトを緩める方法を用いているが、一般の自転車使用者がこのボルトを緩める方法を使用するためにはスパナなどの専用工具や相応の熟練を要するという欠点がある。
ハンドルポストはステアリングコラムにしっかり固定されていなければ走行中に「従来のハンドル装置」が不安定になり思わぬ事故の原因になることも考えられるので、確実に固定しなければならないが、一方、自転車使用者が日常使用時に省スペース駐輪自転車状態への変更の目的でハンドル固定ロッドのボルトを、スパナなどを使用して緩めたり締めたりしてハンドルポストの位置を調整することは一般人では非安全で、自転車業者などの熟練した専門家のみに可能な方法であり、一般の自転車使用者が日常的に、一般走行自転車状態を省スペース駐輪自転車状態に「片手ワンタッチ方式」で変更したり、逆に、省スペース駐輪自転車状態から一般走行自転車状態に「さらに簡単な復元方式」で戻す場合の方法としてはスパナなどの工具を用いたり熟練を要する作業は適切ではない。
スパナなどの工具を用いない方法の例として示している(特許文献3)の例のような、ピンやネジなどの付属部品の着脱などを必要とするハンドルバー収納方式の場合は、その操作が、付属部品の着脱と、ハンドルバーの回転又は折りたたみなどと2工程以上になっていたり、自転車を支える必要上両手を使わなければ操作できないため、本発明が示す革新的目的である「片手ワンタッチ方式」による省スペース駐輪自転車状態への変更も、また、同様に「さらに簡単な復元方式」で一般走行自転車状態へ戻すことも難しい方法と言える。
そこで、本発明は、一般走行自転車を省スペース駐輪自転車状態に変更する場合でも、一般走行自転車状態に戻す場合においても、自転車使用者が、「片手ワンタッチ方式」も「さらに簡単な復元方式」も実現できなかった課題を見事に解決する「新型ハンドル装置」を提供する。
本発明では、図8に示すようにハンドルポスト(20)を固定ロッド(28)により、ステアリングコラム(22)にしっかり固定した上で、ハンドルクランプ(11)とハンドルポスト(20)の接合部に回転機構を設けることにより接合部を恒常的には固定させず、一方、ハンドルクランプ(11)とハンドルポスト(20)の各々に連結用の部材を設けて、強固な止め具である固定キー(34−1)により相互に連結したり開放したりできる手段を構成する。この手段により、自転車使用者が駐輪場において一般走行自転車状態から省スペース駐輪自転車状態に変更する場合は、図9に示すようにハンドルクランプ(11)と固定ロッド(28)の両方を片手で握るという操作だけで簡単に連結を開放して、図4及び図5で示すようにそのままハンドルバー(10)に連結したハンドルクランプ(11)を自転車使用者の片手の手首の回転だけでハンドルポスト(20)を軸にして簡単に右回り又は左回りに90度回転させることができ、ハンドルは自転車本体の幅内に最小の幅で収納され一般走行自転車状態から省スペース駐輪自転車状態に変更することができる。次に省スペース駐輪自転車状態の位置から逆回転させて一般走行自転車状態に戻す場合では、止め具の操作が一切不要で、ただハンドルバー(10)を指先などで押して戻すだけという「さらに簡単な復元方式」で一般走行自転車状態に戻すことができる。
本発明によれば、自転車使用者が自転車を走行させるときにはハンドルバー(10)は前輪の回転軸方向に張り出す位置でハンドルポスト(20)に固定され、ハンドルポスト(20)はハンドル固定ロッド(28)を経由してステアリングコラム(22)に固定されヘッドチューブ(21)を軸にして左右に動いて安全に一般走行自転車状態として走行できる。一方、自転車使用者が駐輪する場合は、回転キャップ(30)に組み込みハンドルバー(10)がハンドルポスト(20)を軸にして回転しないように設置した固定キー(34−1)を、連結したグリップロッド(掴み棒)(34)を持ち上げて外し、その後に自転車使用者の片手首を回して、ハンドルバー(10)を左右いずれかの方向に90度回転させれば、ハンドルバー(10)は前輪と平行(前輪の回転軸と直角)になり極めて簡単に自転車の幅内で最小の位置に収まって、狭い駐輪スペースでも隣の自転車にハンドルバー(10)が絡むことなく駐輪することができる。
既述のように、多くの自転車に本発明の省スペース駐輪が可能な「新型ハンドル装置」が採用されれば、従来の駐輪スペースに必要な面積は少なくて済む。一般的な自転車のハンドルグリップ間幅は平均60cmで、ぺダル間幅は平均40cmであるが、ペダルは隣接する他の自転車のペダルと交互に配置することができることから、多くの自転車が本発明の省スペース駐輪が可能な「新型ハンドル装置」を装備したとして、例えば、機械ラック式駐輪機の1台当たりの「従来のハンドル装置」のハンドルバーの収納幅は30cm乃至45cmとされているが、本発明の省スペース駐輪が可能な「新型ハンドル装置」のハンドルバーの収納幅はハンドルバーの形状にもよるが、概ね15cm乃至20cmに収まるので、仮に10台縦列を比較してみても省スペース駐輪自転車であれば15台から20台の収容台数が見込まれ、機械ラック式駐輪機が無くても同等以上の省スペース駐輪効果を奏し、総じて、特殊な駐輪機が無い駐輪場においても収容台数を増加させる効果を期待できる。この効果によって専用駐輪場での自転車収容能力が大幅に増加し、また、駅前や一般店舗での隣同士の自転車のハンドルバーの絡み合いという嫌な現象も減り、一般住宅での駐輪スペースも小さくて済む。また、駐輪場内での入出庫の時間が短縮され整然と行われることで、場内のトラブルも減り、整理人員の人件費削減などの経済効果も期待でき、駐輪場のスペースをより多く提供できることによって総じて不法駐輪が減るなどの防犯効果も期待できる。
自転車は低価格の乗り物であるから広く世界中で普及しているが、駐輪場確保に困っている都市も多いことから、本発明に従った「新型ハンドル装置」は世界で利用されることとなり、わが国の輸出産業として多大な貢献が期待できる。
本発明の全体説明図である。 本発明の実施方法を示した説明図である。 本発明の実施例1,2及び3の説明図である。(太矢印は自転車の前方を示す。以下同じ) 本発明の実施例1,2及び3の説明図である。 本発明の実施例1,2及び3の説明図である。 本発明の実施例1,2及び3の説明図である。 本発明の実施例1,2及び3の説明図である。 本発明の実施例1,2及び3の説明図である。 本発明の実施例1,2及び3の説明図である。 本発明の実施例3を示した説明図である。 本発明の実施例4を示した説明図である。
次に本発明の実施形態について図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10及び図11で説明する。トップチューブ(23)と、「従来のハンドル装置」の全体を支えるヘッドチューブ(21)が一体となって自転車本体フレームの前部を構成している。ヘッドチューブ(21)にはステアリングコラム(22)がはめ込まれていてヘッドチューブ(21)内で滑らかに回転することができる。ステアリングコラム(22)には前輪フォーク(24)及び前輪軸受(25)がクラウン(26)を経て固定的に接続されている。左右の前輪軸受にはベアリングを介して前輪が装着され、ステアリングコラム(22)、前輪フォーク及び前輪は一体となってヘッドチューブ(21)を軸にして自由に動くことが出来る。ステアリングコラム(22)にはハンドルポスト(20)が挿入され、ハンドル固定ロッド(28)の上端にある締付けボルト(27)の頭を回して締めることにより、固定ロッド(28)の先端に装着されている固定用スラスト金具(29)がステアリングコラム(22)の内壁を圧迫し、その摩擦力によりハンドルポスト(20)がステアリングコラム(22)に固定される仕組みになっている。ハンドルポスト(20)にはハンドルクランプ(11)を介してハンドルバー(10)が接続されていて、自転車使用者がハンドルバー(10)を操作することにより前輪を操舵することができる。
本発明は、前段落中で述べる、ハンドルポスト(20)と、ハンドルクランプ(11)及びハンドルバー(10)との接続部分に特徴を有している。通常、一般的な自転車ではハンドルポスト(20)とハンドルクランプ(11)及びハンドルバー(10)は恒常的に一体構造化されている。ハンドルクランプ(11)は、ハンドルバー(10)をハンドルポスト(20)の真横から突き出すのではなく、前方にシフトさせる役割があり、特にハンドルグリップが縦型の自転車では操舵性を向上させる。自転車によってはハンドルクランプ(11)を介さず直接ハンドルポスト(20)とハンドルバー(10)が一体化されている構造のものもあるが、そのような構造の自転車においても、「従来のハンドル装置」に替えて本発明の「新型ハンドル装置」を装備することにより、「片手ワンタッチ方式」による省スペース駐輪自転車状態に変更することも、「さらに簡単な復元方式」で一般走行自転車状態へ戻すことも可能である。
図3に示すように、ハンドルクランプ(11)に回転キャップ(30)が接合されている。ハンドルポスト(20)にはポスト側固定部(33)が接合されている。ハンドルポスト(20)の上部に回転キャップ(30)がはめ込まれているが、ハンドルポスト(20)の外径より回転キャップ(30)の内径のほうがやや大きいので回転キャップ(30)はハンドルポスト(20)を軸として滑らかに回転することができる。回転キャップ(30)は上蓋部がハンドルポスト(20)上部に当たって下がらないが、上蓋部の穴を通して締付けボルト(27)でハンドルポスト(20)に止められているので外れることはない。この状態を図8で説明すると、ハンドルポスト(20)上部の突起部分の高さが回転キャップ(30)の上蓋部の厚みより高いので間隙ができ締付けボルト(27)が回転キャップ(30)の回転の障害となることはない。この隙間にすべりスペーサー(31)を組み入れ回転運動を安定させている。また、回転キャップ(30)と固定ロッド(28)の上部との間に油パッキン(39)を入れて摩擦を減じている。
図3に戻り、図6と併せて説明すると、回転キャップ(30)の一部に設けられた窓穴付きカバー(37)にグリップロッド(34)付き固定キー(34−1)がはめ込まれ、回転キャップ(30)側の隙間と固定部側カバー(38)の内部に設けられた隙間との間を往復できるように組み合わせている。固定キー(34−1)に連続したグリップロッド(34)の上部とハンドルクランプ(11)下部との間隙にはバネ状の弾性体であるキースプリング(35)を取り付け、ハンドルクランプ(11)とグリップロッド(34)を、小学生の握力より小さいが走行中の振動では動かない程度の力で押し拡げている。グリップロッド(34)がハンドルクランプ(11)の下側に位置し、しかも人力で持ち上げることにより固定キー(34−1)を上げて回転のロックを外すという手段を用いている理由は、走行中、なにかの弾みで上部から物が当たって固定キー(34−1)が外れるというような不測の事故を防止するためである。
回転キャップ(30)側の窓穴付きカバー(37)の開口部(窓穴)と固定部側カバー(38)の内部に設けられた前面スリット(38−1)の位置が揃ったとき、すなわち、ハンドルバー(10)が走行可能な位置にあるときには図3に示すように、キースプリング(35)の力によってグリップロッド(34)に接続した固定キー(34−1)は押し下げられ、前面スリット(38−1)にはまってロック状態となって、回転キャップ(30)はハンドルポスト(20)を軸として回転することはない。ここで、図9に示すように、自転車使用者が例えば右手でハンドルクランプ(11)とグリップロッド(34)とを握るように掴むと、図4に示すように、グリップロッド(34)と固定キー(34−1)がハンドルクランプ(11)側に持ち上げられて固定部側カバー(38)の内部に設けられた前面スリット(38−1)から外れてロックが解除される。そこで自転車使用者が手首を右回りに回すだけで図5の如くハンドルクランプ(11)及び回転キャップ(30)はハンドルポスト(20)を軸として回転することができる。回転は右回り又は左回りのどちらでも可能であるが、いずれでもあたかもドアノブを軽く回すように「片手ワンタッチ方式」でハンドルバー(10)を回転させることができる。ハンドルバー(10)を右回りに90度回転させ、幅が最小となって収納された実施例を図2に示す。
実施例2では、省スペース駐輪自転車状態から、自転車走行のためにハンドルバー(10)を元の位置に戻して一般走行自転車状態に戻すときは、ハンドルクランプ(11)部分やグリップロッド(34)などによる止め具の操作が一切不要でただハンドルバーを押して戻すだけで固定キー(34−1)がポスト側固定部(33)の上部を滑って動き、ハンドルバー(10)の左右のハンドルグリップを結ぶ線が前輪の回転軸と平行になった位置で、ポスト側固定部(33)の前面スリット(38−1)にはまって自動的にロックされるのでハンドルバー(10)は、「片手ワンタッチ方式」よりも容易な「さらに簡単な復元方式」で固定され一般走行自転車状態に戻すことができる。(図3、図4、図8)
実施例3は、実施例1において、図6に示すように、ポスト側固定部(33)の上端にカチットへこみ(43)などの位置安定の手段を実施する例である。この実施例では、固定キー(34−1)の下部に設けられた突起が図6のカチットへこみ(43)に軽くはまって止まるのでハンドルバー(10)の位置が安定する。また、図7中の太矢印方向を自転車の前方とすると、回転キャップ(30)の後方下部にキャップストッパー(41)を取り付ける。また、図10に示すようにポスト側固定部(33)には、後方及び左右に、ピン固定部1(33−1)、ピン固定部2(33−2)、ピン固定部3(33−3)を取り付ける。図5に示すようにキャップストッパー(41)が固定側カバーの端部に当たって回転を止めるので回り過ぎず、従ってハンドルバー(10)がその位置で止まる。これは左右いずれに回転させたときでも使うことができる。
ストッパーピン(42)は通常はキャップストッパー(41)内に収まっていて、ピン固定部とは接触していないが、万一、交通事故などによりグリップロッド(34)や固定キー(34−1)が破損してハンドルバー(10)の固定が効かなくなった場合の応急処置として、ストッパーピン(42)を押し下げてキャップストッバー(41)とピン固定部1(33−1)を連結して固定させれば、ハンドルバー(10)は一般走行自転車状態の位置で保持され、応急的な自転車走行を行うことができる。
また、自転車を大量に輸送する場合などでは、ハンドルバー(10)が省スペース駐輪自転車状態になるように、ストッパーピン(42)を押し下げてストッパー(41)と、ピン固定部2(33−2)又はピン固定部3(33−3)とのいずれかを連結して固定させれば、ハンドルバー(10)が最小の幅で収納され、運送業者は工具などを使わずに自転車の運搬準備作業ができ、自転車の積み込みの手間と時間が大幅に削減される。ピン固定部1(33−1)とピン固定部2(33−2)及びピン固定部3(33−3)の配置関係は、図10に示すようにピン固定部1(33−1)を中心としてそれぞれ90度の角度を保つ配置関係にして本実施例を実現する。
図11に実施例4を示す。回転キャップ(30)に、キャップストッパーに替えて取り付けられた錠用キャップストッパー(44)と、ポスト側固定部に替えて取り付けられた錠用ポスト側固定部(45)を、ストッパーピンに替えて南京錠などの鍵付き錠(46)で連結して固定し施錠することにより、ハンドルバーを前輪の回転軸と直角になるようにすれば通常の操舵による走行は困難になり、第三者による盗難を抑制することが出来る。
多くの自転車に本発明の「新型ハンドル装置」が採用されれば、従来の駐輪スペースに必要な面積は少なくて済む。一般的な自転車のハンドルグリップ間幅は平均60cmで、ぺダル間幅は平均40cmであるが、ペダルは隣接する他の自転車のペダルと交互配置にすることができることから、多くの自転車が本発明による「新型自転車用ハンドル装置」を装備したとして、例えば、機械ラック式駐輪機の1台当たりの「従来のハンドル装置」のハンドルバーの収納幅は30cm乃至45cmとされているが、本発明の「新型ハンドル装置」のハンドルバーの収納幅はハンドルバーの形状にもよるが、概ね15cm乃至20cmに収まるので、仮に10台縦列を比較してみても省スペース駐輪自転車であれば15台から20台の収容台数が見込まれ、機械ラック式駐輪機が無くても同等以上の省スペース駐輪効果を奏し、総じて、特殊な駐輪機が無い駐輪場においても収容台数を増加させる効果が期待できる。この効果によって専用駐輪場での自転車収容能力が大幅に増加し、また、駅前や一般店舗での隣同士の自転車のハンドルバーの絡み合いという嫌な現象も減り、一般住宅での駐輪スペースも小さくて済む。また、駐輪場内での入出庫の時間が短縮され整然と行われることで、場内のトラブルも減り、整理人員の人件費削減などの経済効果も期待でき、駐輪場のスペースをより多く提供できることにより総じて不法駐輪が減るなどの防犯効果も期待できる。さらに、錠用キャップストッパーと錠用固定部を南京錠などで固定することによりハンドルバーを前輪の回転軸と直角になるようにすれば通常の操舵による走行は困難になり、第三者による自転車の盗難を抑制することができる。また、自転車は広く世界で普及している低価格の乗り物なので、本発明に従った自転車は世界で利用されることとなり、わが国の輸出産業として多大な貢献が期待できる。
10 ハンドルバー
11 ハンドルクランプ
12 ハンドルグリップ左
13 ハンドルグリップ右
20 ハンドルポスト
21 ヘッドチューブ
22 ステアリングコラム
23 トップチューブ
24 前輪フォーク
25 前輪軸受
26 クラウン
27 締付けボルト
28 固定ロッド
29 固定用スラスト金具
30 回転キャップ
31 すべりスペーサー
33 ポスト側固定部
33−1 ピン固定部1
33−2 ピン固定部2
33−3 ピン固定部3
34 グリップロッド(掴み棒)
34−1 固定キー
35 キースプリング
36 ストッパー溝
37 窓穴付きカバー
38 固定部側カバー
38−1 前面スリット
39 油パッキン
40 自転車使用者の右手の一部
41 キャップストッパー
42 ストッパーピン
43 カチットへこみ
44 錠用キャップストッパー
45 錠用ポスト側固定部
46 鍵付き錠

Claims (5)

  1. 折りたたみ自転車を除く一般用自転車のステアリング機構として、ハンドルバーとハンドルクランプとハンドルポストとステアリングコラムとハンドルポスト固定具から構成される装置であって、ハンドルポスト固定具によってハンドルポストに固定されることなく回転できる回転キャップをハンドルクランプと一体に組み合わせてハンドルポストにはめ込む構成部品と、当該回転キャップをハンドルポストに設けられた固定具に固定し又は開放する手段を有する固定キーと、固定キーに接続したグリップロッド及びバネ状の弾性体とから構成され、「片手ワンタッチ方式」で容易にハンドルバーを回転させて一般走行自転車状態から省スペース駐輪自転車状態に変更できる手段を有する省スペース駐輪を目的とした「新型ハンドル装置」。
  2. ハンドルバーを回転させて一般走行自転車状態から省スペース駐輪自転車状態に変更できる装置であって、止め具の操作が一切不要で、ただハンドルバーを指先などで押して変更状態から元に戻すだけで、固定キーがポスト側固定部の上部を滑って動き、ハンドルバーの左右のハンドルグリップを結ぶ線が前輪の回転軸と平行になった位置で、ポスト側固定部の前面スリットにはまって自動的にロックされて、ハンドルバーが「片手ワンタッチ方式」よりも「さらに簡単な復元方法」で固定され、省スペース駐輪自転車状態から一般走行自転車状態に戻すことができる手段を有する「新型ハンドル装置」。
  3. 請求項1又は2の装置であって、ハンドルポストに設けられた固定具にカチットへこみを設け、固定キーの突起部分がはまる位置で止められる構造を有し、ハンドルバーが回り過ぎたりすることを防止出来る手段を有する、回り過ぎ防止器付き「新型ハンドル装置」。
  4. 請求項1又は2の装置であって、回転キャップ上にキャップストッパーを取り付け、ポスト側固定部にはピン固定部を取り付けて、自転車を運搬車両に積載して運搬するときや交通事故などでハンドル固定装置が破損したときなどにストッパーピンで連結して回転キャップを固定させ、応急的走行ができる手段を有する「新型ハンドル装置」。
  5. 請求項4の装置であって、回転キャップに、キャップストッパーに替えて取り付けられた錠用キャップストッパーと、ポスト側固定部に替えて取り付けられた錠用ポスト側固定部を、ストッパーピンに替えて南京錠などの鍵付き錠で連結して固定し施錠することにより、第三者による盗難を抑制する手段を有する「新型ハンドル装置」。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111739266A (zh) * 2020-06-02 2020-10-02 北京骑胜科技有限公司 用户行为识别方法、装置、电子设备和存储介质
CN113998046A (zh) * 2021-11-01 2022-02-01 南京快轮智能科技有限公司 滑板车高度调节装置

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