JP2014058073A - 記録装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送状態が切り替わる際の搬送量変動に対処すること。
【解決手段】記録手段、記録媒体を搬送する第1の搬送手段、第1の搬送手段よりも下流側の第2の搬送手段、第1及び第2の搬送手段を駆動する駆動手段、及び、駆動手段を制御する制御手段を備えた記録装置であって、第1及び第2の搬送手段による搬送状態において記録媒体を介して第1及び第2の搬送手段の相互に作用する負荷を、所定の搬送単位毎に初期値を0として帰納的に演算し、記録媒体の搬送状態が、第1及び第2の搬送手段による搬送状態から第2の搬送手段のみの搬送状態に移行した場合の搬送量の変動が抑制されるように、該移行時の負荷の演算結果に基づいて、駆動手段を制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録媒体等の搬送技術に関する。
近年、複写機やプリンタ等の記録装置において、写真画像を印刷する機会が多くなっている。特にインクジェット方式の記録装置では、インクの小液滴化や画像処理技術の向上により銀塩写真と同等な品質で画像が形成できるようになっている。
このような高画質化への要求を背景として、記録媒体の搬送には高い精度が要求されている。特に、記録媒体を搬送するローラに関しては、記録媒体の搬送量がローラ外径に略比例することから、非常に高い精度が要求されている。しかし、ローラの加工精度には限界がある。そこで、ローラ外径のバラつきや、ローラの偏芯があっても高い搬送精度を実現可能な、搬送制御が求められている。
一般的に記録装置の主要記録部は、記録ヘッドと、記録ヘッドの上流側、また下流側に設けられた複数の搬送ローラで構成される。このような構成の記録装置において、特に記録媒体の搬送精度として問題となるのは、搬送に関与するローラが切り替わるときの搬送量である。例えば、上流側及び下流側の2つの搬送ローラにより搬送される状態から下流側の搬送ローラのみにより搬送される状態に切り替わる際に、各搬送ローラの搬送量の差の影響で搬送精度が低下し得る。具体的には、各搬送ローラの搬送量の差によって下流側の搬送ローラに生じていたたわみが解放され、これにより搬送量が変動し、画像品質を低下させる。このような問題に対応するため、特許文献1には、搬送状態が切り替わる時のたわみの影響を考慮して搬送量を補正する方法が提案されている。
特開2010−46994号公報
特許文献1の方法は、搬送状態が切り替わる時点の各搬送ローラの搬送量に基づいて下流側の搬送ローラのたわみの影響を補正している。しかし、各搬送ローラの搬送量に対する搬送ローラのたわみの発生には応答遅れが存在する。このような応答遅れも考慮することで、画像品質の更なる向上を図れる余地がある。
本発明の目的は、搬送状態が切り替わる際の搬送量変動に対処することにある。
本発明によれば、例えば、記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記記録媒体を搬送する第1の搬送手段と、前記第1の搬送手段よりも前記記録媒体の搬送方向で下流側に設けられ、前記記録媒体を搬送する第2の搬送手段と、前記第1及び第2の搬送手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記記録媒体の搬送状態が、前記第1及び第2の搬送手段のうち、前記第1の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態から、前記第1及び第2の搬送手段の双方によって前記記録媒体を搬送する第2の搬送状態に移行し、更に、前記第2の搬送状態から前記第2の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第3の搬送状態に移行する記録装置であって、前記制御手段は、前記第2の搬送状態において前記記録媒体を介して前記第1及び第2の搬送手段の相互に作用する負荷を、所定の搬送単位毎に初期値を0として帰納的に演算し、前記搬送状態が前記第2の搬送状態から前記第3の搬送状態に移行した場合の搬送量の変動が抑制されるように、該移行時の前記負荷の演算結果に基づいて、前記駆動手段を制御する、ことを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、搬送状態が切り替わる際の搬送量変動に対処することができる。
本発明の一実施形態に係る記録装置における機構部の斜視図。 図1の記録装置の制御ブロック図。 負荷の演算方法の違いの説明図。 搬送ローラの回転位相区間の概念図。 回転位相区間ごとの搬送量を格納するテーブル例を示す図。 実搬送量を取得するためのテストパターン例を示す図。 記録動作時の制御のフローチャート。 第2の搬送状態から第3の搬送状態へ移行する時のローラの回転位相位置を取得する方法を説明するための図。 第2の搬送状態から第3の搬送状態に移行した場合の補正値を算出するための回転位相間隔毎の繰り返し計算を説明するための図。 負荷の計算区間の別例の説明図。 第2実施形態における記録動作時の制御のフローチャート。 第2実施形態における補正値を算出するための回転位相間隔毎の繰り返し計算を説明するための図。 別実施形態に係る記録装置における機構部の斜視図。 図13の記録装置における回転位相間隔ごとの搬送量を格納するテーブル例を示す図。 図10の記録装置における記録動作時の制御のフローチャート。 演算式を示す図。
<第1実施形態>
図1は本実施形態における記録装置Aの機構部の斜視図である。本実施形態では、シリアル型のインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明するが、本発明は他の形式の記録装置にも適用可能である。
なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
<装置の構成>
記録装置Aは、主に記録媒体に記録を行う記録部、記録媒体を給紙する給紙部(不図示)、記録媒体を搬送する送紙部、各機構の動作をコントロールする制御部から成る。以下各部について説明する。
記録部は、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド(不図示)により、記録媒体に画像を記録するものである。後述する送紙部により搬送された記録媒体は、プラテン9に下方から支持され、その上部に位置する記録ヘッドからインクを吐出することによって、記録画像情報に基づいた画像が記録される。キャリッジ1は、図1に示す搬送方向Xと直交する方向である走査方向Yに不図示の駆動機構で移動可能になっており、走査方向に移動しながら記録媒体幅方向の画像記録を行う。キャリッジ1にはスキャナ(光学センサ)101が設けられている。
給紙部(不図示)は記録部の搬送方向上流に設けられ、記録媒体の束から1枚ずつ記録媒体を分離し、送紙部に供給する。
送紙部は、給紙部の搬送方向下流側に設けられ、給紙部から給紙された記録媒体を搬送するものである。送紙部は、搬送部RC1、搬送部RC2と、駆動部DRと、を含む。送紙部の主な機構は、主側板10と右側板11と左側板12に支持されている。
搬送部RC1は、記録部よりも記録媒体の搬送方向で上流側に設けられている。搬送部RC1は主搬送ローラ2とピンチローラ3とを含み、これらで記録媒体を挟持して搬送する。主搬送ローラ2は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成になっており、その両軸の金属部分は右側板11と左側板12に軸受を介して支持されている。ピンチローラホルダ4には、ピンチローラ3が複数架持されている。ピンチローラ3は主搬送ローラ2に従動して回転する回転部材である。ピンチローラホルダ4はピンチローラばね(不図示)によって、主搬送ローラ2に対してピンチローラ3を圧接させている。
搬送部RC2は、搬送部RC1及び記録部よりも記録媒体の搬送方向で下流側に設けられている。搬送部RC2は排出ローラ6と、拍車7とを含み、これらで記録媒体を挟持して搬送する。排紙ローラ6は金属軸とゴム部とにより構成される。排紙ローラ6と対向する位置に設けられた拍車ホルダ(不図示)には複数の拍車7が取り付けられている。拍車7は排出ローラ6に従動して回転する回転部材である。これら拍車7はコイルバネを棒状に設けたバネ8によって排紙ローラ6へ押圧されている。
駆動部DRは搬送部RC1及び搬送部RC2を駆動する。駆動部DRは駆動源としてDCモータからなる搬送モータ13を備える。搬送モータ13の駆動力は、搬送モータプーリ14とタイミングベルト15を介して主搬送ローラ2の軸上に設けられたプーリギア16に伝達される。これにより主搬送ローラ2が回転駆動される。プーリギア16は、プーリ部とギア部とを含み、このギア部からの駆動がアイドラギア17を介して排紙ローラギア18に伝達される。これにより排紙ローラ6も駆動される。
記録装置Aは主搬送ローラ2の回転量を検出するセンサを備える。このセンサはコードホイール19と、エンコーダセンサ20と、を含む。コードホイール19は、主搬送ローラ2の同軸上に直結されており、150〜360lpiのピッチでスリットが形成されている。エンコーダセンサ20は、左側板12に固定されており、コードホイール19上のスリットが通過する回数やタイミングを読み取る。
またコードホイール19上には、主搬送ローラ2の原点位相を検出するための原点位相スリットが形成されている。エンコーダセンサ20によって原点位相スリットを検出することで、主搬送ローラ2の原点位相位置を検出することができる。
本実施形態では、主搬送ローラ2、排紙ローラ6の回転比は1:1で構成されている。加えて、主搬送ローラ2と排紙ローラ6への駆動伝達機構である搬送ローラギア16、アイドラギア17、排紙ローラギア18も回転比が1:1で構成されている。この構成により、主搬送ローラ2の回転周期と排紙ローラ6の回転周期及び各ギアの回転周期が等しくなり、主搬送ローラ2を1周期分回転すると排紙ローラ6および各ギアも1周期分回転する。
よって、本実施形態では、主搬送ローラ2に設けたコードホイール19及びエンコーダセンサ20により、排紙ローラ6の回転量も管理することができる。尤も、排紙ローラ6用の回転量センサを設けてもよいことはいうまでもない。
また、各ローラの偏芯や、各ギアの伝達誤差などの幾何ズレにより発生する、各ローラやギアの回転位相に応じて変動する搬送量誤差は、主搬送ローラ2の1回転分に全て集約することになる。
なお、本実施形態では、主搬送ローラ2のみで記録媒体が搬送される状態を第1の搬送状態と呼ぶ。また、主搬送ローラ2と排紙ローラ6との双方で協働して記録媒体が搬送される状態を第2の搬送状態と呼ぶ。そして、排紙ローラ6のみで記録媒体が搬送される状態を第3の搬送状態と呼ぶ。つまり、給紙部から記録媒体が給紙されると、まず、第1の搬送状態となる。主搬送ローラ2による記録媒体の搬送が進行すると、記録媒体が排紙ローラ6に到達して第2の搬送状態となる。主搬送ローラ2及び排紙ローラ6による記録媒体の搬送が進行すると、記録媒体が主搬送ローラ2から抜け出して第3の搬送状態となる。
図2は、記録装置Aの制御部の構成を説明するためのブロック図である。制御部91は記録装置Aの各機構部の動作をコントロールするが、ここでは本発明の説明に関連する部分についてのみ述べる。CPU501は記録装置A全体を制御する。コントローラ502は、CPU501を補助してモータ505や記録ヘッドの駆動制御を行う。
ROM504には後述する計算式や、CPU501の制御プログラム等が記憶されている。EEPROM508には、後述する搬送量情報等が格納される。なお、ROM504及びEEPROM508は、他の記憶デバイスを採用してもよい。
モータドライバ507はモータ505を駆動する。モータ505には、上述した搬送モータ13が含まれる。センサ505には、エンコーダセンサ20やエッジセンサが含まれる。エッジセンサは、記録媒体の搬送位置を検知するセンサであり、その検知結果により、記録媒体の先端、後端の通過を検知することができる。本実施形態の場合、エッジセンサは、図1に示す検知レバー80を備え、その回動を検出することで記録媒体の先端、後端の通過を検知する。検知レバー80は主搬送ローラ2よりも上流側に配置されている。
CPU501は、例えば、ROM504に記憶された計算式に従って、EEPROM508に格納された搬送量情報から、第2の搬送状態におけるローラ間の負荷等を算出する。また、例えば、記録媒体の搬送時には、CPU501はモータドライバ507を介してモータ506を駆動し、主搬送ローラ2と排紙ローラ6を回転駆動する。この際、CPU501は、エンコーダセンサ20から、主搬送ローラ2の原点位相情報と回転量情報を取得し、精密な回転駆動を行うことができる。またCPU501は、エッジセンサでの記録媒体端部の検知から記録媒体の搬送位置を検出し、第1の搬送状態から第2の搬送状態に切り替わるタイミングや、第2の搬送状態から第3の搬送状態に切り替わるタイミングを把握する。このタイミング等に基づいて、主搬送ローラ2と排紙ローラ6の回転駆動量(駆動部DRのモータ13に対する制御量)を設定する。特に、第2の搬送状態から第3の搬送状態に搬送状態が移行する移行時の制御量の補正値を、搬送量情報や計算式から算出し、制御量を補正する。
<制御例>
次に、記録媒体の搬送制御を中心として記録装置Aの制御例について説明する。なお、本実施形態では上流側の主搬送ローラ2のみでの所定回転分の搬送量と、下流側の排紙ローラ6のみでの所定回転分の搬送量は異なることを想定している。これは意図的に各ローラの搬送量に差をつけたものもあるが(例えば、ローラ径を異なるものとする。)、意図的に差をつけない場合であっても、各ローラの外径の加工バラつきやローラの偏芯によって、結果的に差がついてしまうことにはなる。
第2の搬送状態においていは、主搬送ローラ2と排紙ローラ6との間のこのような搬送量の差によって、記録媒体を介して主搬送ローラ2と排紙ローラ6との間に負荷(軸間力)が発生し、これらのローラがたわむことになる。第2の搬送状態から第3の搬送状態に移行すると負荷が解放されて、排紙ローラ6はたわみの無い状態に戻る。本実施形態では、このたわみによる搬送量変動を抑制する制御を行う。
まず、第1の搬送状態での搬送量をβLF、第3の搬送状態の搬送量をβEJとする。上記の通り、βLFとβEJはそれぞれ異なった搬送量を持つものとする。また、第2の搬送状態の搬送量をβLFEJとする。ここで、第2の搬送状態は、主搬送ローラ2と排紙ローラ6が協働で記録媒体を搬送する搬送状態である。従って、第2の搬送状態では主搬送ローラ2と排紙ローラ6の間で搬送量調整が行われβLFEJが決まる。
記録媒体の搬送量は、記録媒体を介してローラ間に負荷が発生すると、スリップして送り量が少なくなることが知られている。これは、既知の重さの重りをつるして、記録媒体に負荷をかけつつ記録媒体の搬送量を実測することで、重りの負荷に対してどの程度スリップが発生するかを計算すれば簡単に確認できる。
ここで、負荷に対する搬送変化量に関する値を搬送特性係数αと呼ぶ。本実施形態の場合、搬送特性係数αは負荷に対するスリップ量を示した値である。具体的にαを説明すると、{(負荷をかけた時の搬送量)―(負荷をかけない時の搬送量)}/(負荷の大きさ)により算出される。よって、単位は(mm/N)となり、負の値をとる。このαは、主搬送ローラ2と排紙ローラ6とのそれぞれに対して、実験によって事前に得ることができる。この値をαLF、αEJとする。
ここで主搬送ローラ2と排紙ローラ6の2軸間で、負荷を相互に作用させてβLFEJが決まるので、各ローラ上の記録媒体の搬送量は、図16の式1のように書ける。ここで主搬送ローラ2にかかる負荷をFLF、排紙ローラ6にかかる負荷をFEJとした。なお、2つの力FLF、FEJの正方向は、搬送方向と逆向きになる。
ここで図16の式1において、作用・反作用の法則からFLFとFEJは、FLF=−FEJとなる。この関係を図16の式1に用いて、FEJについて整理すると図16の式2のように書ける。
よって、図16の式2を用いれば、第2の搬送状態における2つのローラ2及び6にかかる力が求まる。このようにして求めた力FEJを図16の式1のいずれかの式に代入すれば、第2の搬送状態の搬送量βLFEJを算出することができる。また、この力と、ローラ2及び6の剛性係数とから、各ローラのたわみ量も算出することが可能である。なお、剛性係数は、負荷に対する各ローラの変位量に関連する値であり、各ローラの機械材料物性と幾何構成から算出することができる。
搬送ローラのたわみによる搬送量変化は図16の式3のように表現することができる。ここで、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6のたわみによる搬送量変化をXLF、XEJとした。また、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の剛性係数をKLF、KEJとした。そして、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6にかかる負荷の変化量をδFLF、δFEJとした。なお、剛性係数KLF、KEJは、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の機械材料物性と幾何構成から算出されるものである。
図16の式3を見ると、フックの法則を用いて、負荷の変化による変位量を算出したものであることが分かる。このXLF、XEJを、図16の式1の各式に新たな項として追加すると、ローラのたわみを考慮した搬送量変化を表現できる。ここで、負荷変動を考慮するために所定搬送後の排紙ローラ6にかかる負荷量をFn、そのFnから微小搬送前の負荷量をFn-1とすると搬送量は、図16の式4のように書ける。また、式4をFnついて解くと、図16の式5のように表せる。
以上により、任意の位置での負荷量Fnは、1つ前の搬送状態(一搬送単位前の位置)の負荷量Fn-1を用いて帰納的に演算することが分かる。つまり、初期条件(初期値)が与えられれば、式5を用いて連続的に各搬送位置における負荷量を算出することで、任意の搬送位置での負荷量を算出できる。なお、初期条件とは、第1の搬送状態から第2の搬送状態に切り替わった時点に主搬送ローラ2及び排紙ローラ6にかかる負荷であり、当然0となる。
排紙ローラ6にかかる負荷量が算出できれば、負荷量と排紙ローラ6の剛性係数とから、排紙ローラ6のたわみ量を算出することができることになる。
なお、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の偏芯等が存在する場合、所定単位の回転角度毎に見ると、搬送量の変動がある。そこで、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の搬送量をそれぞれの回転位相位置mに応じて区別する。ここで主搬送ローラ2の回転位相位置mにおける搬送量をDLFmとする。また、排紙ローラ6の回転位相位置mにおける搬送量をDEJmとする。すると、負荷量は図16の式6のように表せる。式6において、αLF、αEJ、KLF、KEJ、F0は既知である。したがって、後は各ローラの回転位相位置毎の搬送量DLFm、DEJmがわかれば任意の搬送後の負荷量を算出する事ができる。
本実施形態は、任意の搬送位置における負荷を、その搬送位置での各ローラの搬送量に加えて、その前の搬送位置での各ローラの搬送量も反映させて、帰納的に演算することを1つの特徴としている。これにより、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の動的なたわみの変動を演算でき、搬送量に対するたわみの発生の応答遅れも演算結果に反映される。
図3は負荷の演算方法の違いの説明図であり、図3(A)は、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の搬送量変化の例、図3(B)は図3(A)の搬送量変化に対する負荷量の演算例を示し、第2の搬送状態の開始からの負荷の変化を示している。
図3(A)において、線L1は排紙ローラ6の搬送量の変動例を示し、線L2は主搬送ローラ2の搬送量の変動例を示している。図3(B)において、線L4は本実施形態の演算方法により負荷量を演算した場合を示している。線L3は、その搬送位置における各ローラの搬送量の差から、負荷量を演算した例を示しており、つまり、たわみ発生の応答遅れを無視した例である。線L3の演算方法では、各ローラの搬送量の差が、そのまま負荷量の大きさとなってあらわれる。一方、線L4に示す本実施形態の演算方法では、第2の搬送状態の開始直後においては過渡的な負荷変動を示し、その後、安定的な周期変動となっている。また、各ローラの搬送量の差に対して、負荷量の変動が遅れて生じていることがわかる。線L3と線L4との差が、本実施形態における負荷量演算の優位性となり、搬送量の補正制御の改善効果となる。
次に、図4、図5および図6を用いて、第1及び第3の搬送状態における、所定の搬送単位毎(ここでは位相(回転角度)毎)の搬送量(以下、位相間隔搬送量)を実測して取得する方法について述べる。なお、以下に述べる位相間隔搬送量の取得方法は一例であり、他の手法も採用可能である。また、この位相間隔搬送量の取得は、実際の印字が行われる前に、工場、あるいはユーザーにて実施することができる。
図4は、ローラ外周を8分割して形成される8つの回転位相間隔S1〜S8の概念図を示したものである。同図において、ポジションps1〜ps8は、後述するテストパターンの記録時において、用紙搬送が開始されるローラの回転位相の位置を示すものである。なお、本実施形態では、主搬送ローラ2と排紙ローラ6ともにローラ外周を8分割して、8つの回転位相間隔S1〜S8ごとに搬送量の補正の制御を行う。
図5は、第1及び第3搬送状態での所定回転位相間隔ごとの位相間隔搬送量Dを格納するテーブル(搬送量情報)を示したものである。
ここで、位相間隔搬送量Dを、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6に対してDLF1〜DLF8及びDEJ1〜DEJ8とおく。この位相間隔搬送量Dを用いて、実際の記録動作時に搬送状態が切り替わる際の搬送量βLF、βEJを決定する。同図において、位相間隔搬送量Dは、第1および第3の搬送状態について、8つの回転位相間隔S1〜S8ごとに格納される。また、図6は、第1および第3の搬送状態に関わる位相間隔搬送量Dを取得するためのテストパターンの一例を示したものである。
初めに、前述したローラの原点位相検出処理を行うことによりローラの原点を確定させ、ローラの回転位相を管理可能な状態にする。その状態において、図6に示すようなテストパターンPの記録を行う。
このテストパターンの記録にあたっては、まず第1の搬送状態である主搬送ローラ2のみの搬送でのテストパターンP1の記録を行う。記録媒体先端が主搬送ローラ2を通過した後、主搬送ローラ2の回転位相がポジションps1に到達するまで記録媒体搬送を行う。このポジションps1の位置にて、1回目のテストパターン2001を記録する。パターン記録終了後、ポジションps1より記録媒体の搬送を開始し、ローラの回転位相がポジションps2に到達するまで記録媒体搬送を行い、2回目のテストパターン2002を記録する。これにより、1回目のテストパターン2001と2回目のテストパターン2002とのパターン間隔は、ポジションps1からps2までの回転位相区間S1での搬送量に相当する。同様にして、2回目のパターン記録終了後、ポジションps2より記録媒体の搬送を開始し、ローラの回転位相がポジションps3に到達するまで記録媒体搬送を行い、3回目のテストパターン2003を記録する。
以上の動作を、主搬送ローラ2の回転位相が再びポジションps1に戻ってくるまで繰り返し行う。本実施形態の場合、当該動作を繰り返し行うことにより9本のテストパターン2001〜2009が記録される。
引き続き、第3の搬送状態である排紙ローラ6のみの搬送でのテストパターンP2の記録を行う。記録媒体後端が主搬送ローラ2のニップ部を通過し、排紙ローラ6の回転位相がps1に到達した後、1回目のテストパターン2011を記録する。次に、ポジションps1より用記録媒体の搬送を開始し、回転位相がポジションps2に到達するまで記録媒体の搬送を行い、2回目のテストパターン2012を記録する。以上の動作を、排紙ローラ6の回転位相が再びポジションps1に戻ってくるまで繰り返し行う。これにより、9本のテストパターン2011〜2019が記録される。
全てのテストパターン記録終了後、テストパターン2001〜2009および2011〜2019のパターン間隔を、キャリッジ1に備え付けられたスキャナ101(光学センサ)により測定する。
ここで、テストパターン2001〜2009までのパターン間隔は搬送ローラ2の回転位相区間S1〜S8それぞれの搬送量に対応し、テストパターン2011〜2019のパターン間隔は排紙ローラ6の回転位相区間S1〜S8それぞれの搬送量に対応する。そのため、テストパターン2001〜2009のパターン間隔を測定することにより、第1の搬送状態の回転位相区間S1〜S8それぞれの搬送量を取得することができる。同様に、テストパターン2011〜2019のパターン間隔を測定することにより、第3の搬送状態の回転位相区間S1〜S8それぞれの搬送量を取得することができる。
以上のようにして得られた位相間隔搬送量を、図5のテーブルのDLF1〜DLF8およびDEJ1〜DEJ8に格納する。以上の一連の動作により、第1および第3の搬送状態それぞれの位相間隔搬送量Dを取得することができる。
なお、本実施形態では、所定位相間隔をローラ1周の1/8としている。所定位相間隔数は任意であるが、格納された搬送量の刻みが粗いと、前述の式6を用いた負荷計算の計算精度は相対的に低下する。この所定位相間隔数はローラの剛性やローラの径などから予め適切な分割数を決定すればよい。
また本実施形態では、第1および第3の搬送状態それぞれに9本のテストパターンを記録してパターンの間隔数を8とし、記録装置Aで管理しているローラの回転位相間隔数と同一数としている。しかし、例えば測定精度の向上のためパターンの間隔数をローラの回転位相間隔数より多くしてもよく、測定時間の短縮のためパターンの間隔数をローラの回転位相間隔数より少なくしてもよい。ただし、パターンの間隔数と管理するローラ回転位相間隔数が異なる場合は、測定値の補間処理などを行って回転位相間隔ごとの搬送量を算出する必要がある。
次に図7、図8、図9を用いて、実際の記録動作において、第2の搬送状態から第3の搬送状態に移行した場合の搬送量の変動が抑制されるように記録媒体の搬送制御を行う方法について説明する。図7は、実際の記録動作時における制御フローである。図8は第2の搬送状態から第3の搬送状態へ移行する時のローラの回転位相位置を取得する方法を説明するための図である。図9は第2の搬送状態から第3の搬送状態に移行した場合の補正値を算出するための回転位相間隔毎の繰り返し計算を説明するための図である。まず、図8を参照して回転位相位置の取得について説明する。
図8(A)は主搬送ローラ2の上流側に設けられた検知レバー80に記録媒体の先端が当接して検知レバー80が回動し、記録媒体の先端の到達をエッジセンサで検知した状態を示しており、その時のローラの回転位相はφStart_snsである。図8(B)は、記録媒体先端が排紙ローラ6のニップ部に進入する時の状態を示しており、その時のローラの回転位相はφStartである。
図8(C)は、検知レバー80を記録媒体の後端が通過して検知レバー80が回動し、記録媒体の後端の到達をエッジセンサで検知した状態を示しており、その時のローラの回転位相はφEnd_snsである。図8(D)は、記録媒体後端が主搬送ローラ2のニップ部を抜ける時の状態を示しており、その時のローラの回転位相はφEndである。
以上の前提に基づき図7の制御フローを用いて説明を行う。
まず、記録装置Aが画像記録動作の信号を受けると、給紙部より記録媒体が給紙され、記録媒体が主搬送ローラ2の上流にある検知レバー80へ進入する。この際、図7を参照するに、ステップS1701においてエッジセンサにより記録媒体先端を検知し、現在の位相φstart_sns(図8(A))をエンコーダセンサ20によって取得する。
記録媒体への画像記録が進行すると、図8(B)に示すように、記録部媒体の先端が排紙ローラ6のニップ部に到達する。この時、ステップS1702により、第2の搬送状態を開始する回転位相φStartを計算によって算出する。ここで図8(A)に示すように、記録媒体の先端検知位置から、第2の搬送状態での搬送開始までの距離をLStartとする。このLStartと、S1701で取得されたφStart_snsと、から第2の搬送状態での搬送を開始する回転位相φStartを算出できる。
さらに記録媒体への画像記録が進行すると、図8(C)に示すように、記録媒体の後端が検知レバー80に到達する。この時、ステップS1703により記録媒体後端を検知し、現在の位相φEnd_snsをエンコーダセンサ20によって取得する。
続いて、ステップS1704により、第2の搬送状態から第3の搬送状態に移行する回転位相φEndを計算によって算出する。ここで図8(C)に示すように、後端検知位置から、移行位置までの距離をLEndとすると、先ほどセンサによって取得されたφEnd_snsとLEndから受け渡しが行われる回転位相φEndを算出できる。
続いて、ステップS1705では、第2の搬送状態から第3の搬送状態に移行する移行時に排紙ローラ6にかかる負荷量(Faと表記する)を算出する。
負荷量Faは、記録媒体先端部が排紙ローラ6のニップ部に到達した回転位相φStartから、記録媒体後端部が主搬送ローラ2のニップ部を通過する回転位相φEndに至るまでの回転位相毎の移動間隔搬送量Dを用いて算出する。
具体的には負荷量の算出は前述の式6を用いて、図9にあるように回転位相φStartに格納された位相間隔搬送量から順次展開し計算を行っていく。図9の例では、回転位相φStartには、回転位相区間S6が対応している。
図9における、第2の搬送状態の開始地点φStartの搬送位置1における各ローラの搬送量はそれぞれDLF6、DEJ6となる。ここで開始地点φStartでは排紙ローラにかかる負荷は0なので、搬送位置1における負荷量F1=0となる。
次に搬送位置2における各ローラの搬送量はローラの位相が1つ進むのでそれぞれDLF7、DEJ7となる。搬送位置2における排紙ローラにかかる負荷量F2については式6に従って以下の通り演算される。つまり、搬送位置が1つ前の各搬送ローラの搬送量(ここではDLF6、DEJ6)と、F1をそれぞれ式6に代入し算出する。
このように各搬送位置に応じた位相間隔搬送量の代入と、排紙ローラ6にかかる負荷量の計算を順次、φEndに至る搬送位置まで実施する事で、負荷量Faを算出することができる。
続いて、ステップS1706では、先のステップで算出した排紙ローラ6にかかる負荷量Faを用いて、第2の搬送状態から第3の搬送状態へ移行する移行時の補正量を算出する。
搬送量の変動要素としては、既に述べた通り、ローラの偏芯や径ズレに伴う搬送量変動と、ローラ間の負荷によって発生した排紙ローラ6のたわみ解放に伴う搬送量変動と、がある。排紙ローラ6のたわみ解放に伴う搬送量変動については、図16の式7により算出される。ZKICKはたわみ解放に伴う搬送量変動を抑制する補正値である。またJは排紙ローラ6の機械材料物性と幾何構成から決定される値であり、予め理論的に算出するか、実験で取得しておく。
ローラの偏芯や径ズレに伴う搬送量変動に対する補正は公知技術であるので詳細な説明を省き、ここではその搬送補正量をZFEEDとすると、搬送状態の移行時の補正値Zは、結局図16の式8のように表せる。
記録媒体が検知レバー80を通過し、記録媒体への画像記録の進行と共に、図8(D)に示すように記録媒体の後端が主搬送ローラ2のニップ部を通過する。つまり、第2の搬送状態から第3の搬送状態に移行する。このとき、先に算出した補正値Zに基づいて主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の回転量(制御量)を修正した上で、記録媒体搬送を実施する(ステップS1707)。ここで修正するローラの回転量をδθとすると、δθは図16の式9のようにして算出される。式9において、Lはローラ1回転で搬送される記録媒体の理想搬送量である。なおδθの単位はラジアンである。
なお、ローラの偏芯や径ズレに伴う搬送量変動に係るZFEEDついては、上記の搬送量情報を基準としてZKICKによる補正を行う場合については、既に織り込み済みとなるため、省略可能となる。つまり、理論搬送量を基準とするか、上記の搬送量情報を利用する場合のように既に搬送量変動の一部が織り込まれているかにより、補正値Zが異なるものとなり得ることはいうまでもない。
搬送状態の移行後も記録媒体への画像記録は継続され、記録媒体全面に画像が記録される。そして記録媒体全面への画像記録が終了すると、記録媒体は排紙ローラ6によって排紙トレイ上へ排出され、画像記録動作が完了する。
このように本実施形態では、第2の搬送状態から第3の搬送状態に移行した場合の搬送量の変動が抑制されるように、負荷Faに基づき制御量を設定して駆動部DRを制御している。その際、負荷Faは、移行時の主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の各搬送量(位相変動搬送量)に加えて、移行前の主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の各搬送量(位相変動搬送量)に基づいて決定した。換言すると、負荷Faを帰納的に演算することで、排紙ローラ6のたわみの動的な変化が演算結果に反映されるようにし、排紙ローラ6のたわみ量をより正確に予測可能とした。こうして、搬送状態が切り替わる際の搬送量変動を打ち消すことができ、画像品質の低下を回避できる。
本実施形態では、記録媒体の先端位置と後端位置の検知情報を用いて、計算開始地点(φStart)と終了地点(φEnd)を予測して計算を実施した。しかし、これらのいずれか一方の情報を用いて、記録媒体の長さ情報から開始地点と終了地点を予測して計算してもよい。また検知は行わず、給紙動作前に予め計算開始地点と、計算終了地点を予測して搬送補正量を算出しておいてもよい。
また本実施形態では、図6の位相間隔搬送量Dを設定するにあたって、第1及び第3の搬送状態において、DLF及びDEJを実測したが、実測対象とする搬送状態はこれに限られない。すなわち、第1の搬送状態と第2の搬送状態での実測値(この場合は、DLF及び、LLFEJに対応するDLFEJに関する実搬送量の計測値が得られる。)に基づき設定してもよい。また、第3の搬送状態と第2の搬送状態での実測値(この場合は、DEJ及びDLFEJに関する実搬送量の計測値が得られる。)に基づき設定してもよい。第2の搬送状態を実測対象に含めた場合、図16の式1の2式を用いて、既知の搬送状態の搬送量から第1及び第3の搬送状態の搬送量を算出し、同様のステップを踏めば搬送量変化を算出できる。ただし、図16の式1の第2の搬送状態の搬送量は、負荷変動が安定した状態での搬送量であることが必要となる。
また本実施形態では、負荷計算を記録媒体の後端検知時に行ったが、計算実施のタイミングは必要な情報が揃った後は任意のタイミングでよい。
また本実施形態では、主搬送ローラ2と排紙ローラ6の回転比は1:1としたが、これに限らず任意のm:nの場合にも適用できる。2つのローラ間の回転比が異なる場合、所定回転量あたりの理想搬送量がローラによって異なってしまう。その場合には式6に代入する回転位相間隔搬送量DLFmとDEJmが同一の理想搬送量となるように各ローラに格納された搬送量を加算処理した後に代入し、計算すればよい。
また、本発明は、プリンタ等の記録装置に限定されるものではなく、各種の搬送対象物について、前記搬送対象物を搬送する各種の搬送装置に適用可能であり、例えば、シートフィードスキャナ等が挙げられる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、排紙ローラ6の負荷量計算において、第2の搬送状態全域で計算を実施した。しかし、負荷量は全域で計算を実施する必要はなく、第2の搬送状態の途中の段階から、第3の搬送状態への移行時までの負荷を計算してもよい。これにより、計算時間を削減することができる。
本実施形態では、計算時間が省略可能な条件を判断し、適宜計算時間を省略した負荷量計算を実施する形態について述べる。
図10(A)は、式6を用いて排紙ローラ6にかかる負荷量を計算した一例をグラフに表したものである。図10(A)は記録媒体先端が排紙ローラ6のニップ部に到達してから、記録媒体後端が主搬送ローラ2のニップ部を抜けるまでの負荷量を表したグラフである。図10(A)において、破線は負荷量の近似値を示す。
この図を見てわかるように負荷量は搬送位置Iに至るまでの大きな負荷量の変化と、搬送位置全域で見られる周期的な負荷量の変化の2つがあることがわかる。前者の大きな負荷量変化は、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6が定常的に持っている搬送量差によって生じるものであり、2つのローラで協働して記録媒体を搬送し始めた後に、一定距離搬送が進行すると一定値に収束する性質を持っている。一方、後者の周期的な負荷量の変化は、2つの搬送ローラそれぞれに存在する偏芯に起因した搬送量差によって生じるものであり、2つの搬送ローラで協働して記録媒体を搬送し続けても存在し続けるという性質を持っている。
ここで負荷Faを算出する、搬送状態の移行位置が搬送位置Iよりも後方にあるならば、負荷量はその後は常に周期性を示すので計算を省略する事が出来る。つまり、搬送状態の移行位置で、負荷量変化が一定値になるのに必要な搬送変化収束距離Lだけ手前から計算を開始すればよい(図10(B))。この場合、計算開始地点の排紙ローラ6にかかる負荷量は、その演算上、仮想的に0とおけばよい。
搬送変化収束距離Lは、例えば、まず、主搬送ローラ2及び排紙ローラ6の、偏芯による周期変動を除いた平均搬送量を用いて式6によって一度計算を行う。そして、負荷量の変化がなくなったと判断される閾値(例えば変化率0.1%)になるまでの計算繰り返し数をカウントすることで算出できる。
次に、実際の記録動作における搬送量補正方法について説明する。前提として、主搬送ローラ2の搬送量DLFm、排紙ローラ6の搬送量DEJm、及び、搬送変化収束距離Lがすでに得られているものとする。また、上記第1実施形態と異なる部分のみの説明を行う。
図11は、本実施形態の実際の記録動作時における制御フローである。図12は計算を省略した場合の回転位相間隔毎の繰り返し計算を説明するための図である。
図11のステップS1714に至るまでのフローは上記第1実施形態のステップS1704までと同様であるので、S1715より説明を行う。
記録媒体の後端が検知レバー80に到達し、第2の搬送状態の開始位相φStartとφEndが確定すると、ステップS1715において、φStartからφEndに至るまでの搬送距離Eを算出する。これはコードホイール19のスリットをエンコーダセンサ20でカウントする事で実施できる。
次にステップS1716において、搬送距離Eと搬送変化収束距離Lの大小関係を判定する。搬送距離Eが搬送変化収束距離Lより大きければステップS1717に進む。一方、搬送距離Eが搬送変化収束距離L以下であればステップS1718に進み上記第1実施形態に記載された内容と同一の計算を実施する。
ステップS1717では記録媒体受け渡し位置より距離L手前から、搬送状態が移行する回転位相φEndに至るまでの区間を計算する事で、搬送状態の移行時の排紙ローラ6の負荷量(Fa’とする)を算出する(図12)。
ステップS1717における繰り返し計算の開始地点は、回転位相位置φEndよりL手間の位置である。本実施形態では、搬送位置8が開始地点となったとする。開始地点が決定すれば、これより以降の計算は上記第1実施形態と基本的に同様である。図12の計算開始地点、搬送位置8における各ローラの搬送量は、上記第1実施形態の図9と同じく、それぞれDLF5、DEJ5となる。
ここで搬送位置8における負荷量は先述のとおり仮想的に0とおくのでF1は0となる。次に搬送位置9における各ローラの搬送量はローラの位相が1つ進むのでそれぞれDLF6、DEJ6となる。搬送位置9におけるローラ負荷量F2は式6に従って以下の通り演算される。つまり、搬送位置が1つ前の各搬送ローラの搬送量(ここではDLF5、DEJ5)と負荷量(ここではF1)をそれぞれ式6に代入し算出する。このように各搬送位置に応じた位相間隔搬送量の代入と、排紙ローラ6にかかる負荷量の計算とを、順次φEndに至る位置まで実施する事で、負荷量Fa’を算出する事ができる。
ステップS1717もしくはS1718で排紙ローラ6にかかる負荷量が計算されて後のステップS1719については、上記第1実施形態と同様であり、負荷量Fa’に基づいて補正量を算出し、ローラの回転量(制御量)を修正すればよい。
以上述べたように本実施形態では、排紙ローラ6にかかる負荷量の算出において特定の条件下で計算回数を省略し、計算時間を削減することが可能である。
<第3実施形態>
上記第1実施形態では、搬送状態が切り替わる際の搬送量変動に対する対処方法として、搬送量変動を打ち消すこととした。これに代えて、搬送状態が第2の搬送状態に移行した場合の搬送量の変動に伴う記録位置のずれが抑制されるように、画像の記録タイミングを制御することによって対処することもできる。以下、ライン型記録装置を例に挙げて画像の記録タイミングによる対処例を説明する。
ライン型記録装置は、シリアル型記録装置とは異なり、紙幅方向に記録用ノズルが並んだライン型記録ヘッドによって搬送と画像記録を同時に行う記録装置である。始めにライン型記録装置の特徴について述べる。
ライン型記録装置に限らず、いかなる記録装置においても、記録媒体は記録ヘッドがインクを吐出するタイミングで常に理想位置に存在する必要がある。第1実施形態の記録装置Aのように、搬送と記録を交互に実施する記録装置においては、記録媒体は記録動作前に理想搬送位置にくるように搬送量を補正し停止させておけばよかった。
しかしライン型記録装置においては、搬送中に画像記録を行うので、記録ヘッドがインクを吐出する非常に早いタイミングで、補正を実施する必要がある。このような記録装置においては、記録媒体の搬送量を補正するのではなく、記録ヘッドの画像記録タイミングを補正する方が効果的である。
なお、画像記録のタイミング補正は、記録ヘッドの吐出タイミングに合わせて細かく実施することで画像品質の低下を回避できる。よって記録媒体の搬送量情報は先の実施形態のようにローラ1周を1/8分割するよりも細かくする。ここでは、コードホイールのスリット間隔毎に数千個もの搬送量情報とする。
さらに搬送量情報の高分割化に伴い、位相間隔搬送量の取得は、第1実施形態で述べたパターン印刷によるものでは困難な場合が多い。そこで、例えば、記録媒体の搬送量を直接光学センサによって読み取る方式を採用可能である。光学センサとしてはレーザドップラー式センサなどが用いられるが、これについては公知技術を利用すればよい。
本実施形態では、記録装置外に設けられた光学センサを用いて工場などで予め搬送量情報を取得し、記録装置内に情報を格納する形態を想定する。
図13は本実施形態における記録装置Bの機構部の斜視図である。図13に示すように記録ヘッド1301は、紙幅全域に渡るように構成されている。その他の機構部については、第1実施形態の記録装置Aと同様であるため、同じ符号を付して説明を省略する。
図14は本実施形態における主搬送ローラ2及び排紙ローラ6での位相間隔搬送量Dを格納したテーブルを示す図である。
第1及び第3の搬送状態での位相間隔搬送量Dの取得方法に関する考え方は、上記第1実施形態と基本的に同じである。異なるのは、上記第1実施形態のようにテストパターンを印刷して搬送量を取得するのではなく、記録媒体搬送中に記録装置外に設けられた光学センサによって、コードホイール19のスリット毎に搬送量を取得する点である。
本実施形態ではコードホイール19のスリット数が2000個である場合を想定し、所定位相間隔数をスリット数と同じ2000個とする。本実施形態において取得された第1及び第3の搬送状態の回転位相間隔搬送量Dは図14のようになる。
次に実際の記録動作において、第1の搬送状態から第2の搬送状態に切り替わる際の機画像記録タイミング補正方法について説明する。図15は実際の記録動作における補正の制御フローである。
制御フローについても基本的には上記第1及び第2実施形態と同様で、異なるのは補正の対象がローラの回転量ではなく、画像記録のタイミングに変わったという点である。つまり、ステップS1504までは、上記第1及び第2実施形態と同様である。よってここでは、排紙ローラ6の負荷量は算出し終わったものとして、記録タイミングの補正値を算出するステップS1506から説明を行う。
ステップS1506では、先のステップS1505で算出した排紙ローラ6にかかる負荷量を用いて、第2の搬送状態から第3の搬送状態への移行する時の記録タイミング補正量を算出する。まず上記第1実施形態と同様に、先のステップS1505によって算出された負荷量から、式7及び式8を用いて補正値Zを算出する。次に補正値Zを用いて、図16の式10により記録タイミング補正量δtを算出する。ここでVは記録媒体の理想搬送速度である。
記録タイミング補正量δtが算出された後は、ステップS1507において、搬送状態の移行時に記録タイミングを修正した上で、画像記録を行えばよい。
以上、述べたように、搬送状態が切り替わる際の搬送量変動を、画像の記録タイミングの補正で対処し、画像品質の低下を回避できる。

Claims (12)

  1. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記記録媒体を搬送する第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段よりも前記記録媒体の搬送方向で下流側に設けられ、前記記録媒体を搬送する第2の搬送手段と、
    前記第1及び第2の搬送手段を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記記録媒体の搬送状態が、
    前記第1及び第2の搬送手段のうち、前記第1の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態から、前記第1及び第2の搬送手段の双方によって前記記録媒体を搬送する第2の搬送状態に移行し、更に、前記第2の搬送状態から前記第2の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第3の搬送状態に移行する記録装置であって、
    前記制御手段は、
    前記第2の搬送状態において前記記録媒体を介して前記第1及び第2の搬送手段の相互に作用する負荷を、所定の搬送単位毎に初期値を0として帰納的に演算し、
    前記搬送状態が前記第2の搬送状態から前記第3の搬送状態に移行した場合の搬送量の変動が抑制されるように、該移行時の前記負荷の演算結果に基づいて、前記駆動手段を制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記記録媒体を搬送する第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段よりも前記記録媒体の搬送方向で下流側に設けられ、前記記録媒体を搬送する第2の搬送手段と、
    前記第1及び第2の搬送手段を駆動する駆動手段と、
    前記記録手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記記録媒体の搬送状態が、
    前記第1及び第2の搬送手段のうち、前記第1の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態から、前記第1及び第2の搬送手段の双方によって前記記録媒体を搬送する第2の搬送状態に移行し、更に、前記第2の搬送状態から前記第2の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第3の搬送状態に移行する記録装置であって、
    前記制御手段は、
    前記第2の搬送状態において前記記録媒体を介して前記第1及び第2の搬送手段の相互に作用する負荷を、所定の搬送単位毎に初期値を0として帰納的に演算し、
    前記搬送状態が前記第2の搬送状態から前記第3の搬送状態に移行した場合の搬送量の変動に伴う記録位置のずれが抑制されるように、該移行時の前記負荷の演算結果に基づいて、前記記録手段の記録タイミングを制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 前記第1及び第2の搬送手段の、前記所定の搬送単位毎の搬送量に関連する搬送量情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記搬送量情報に基づき、前記負荷を演算する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記記憶手段は、
    前記第1及び第2の搬送手段の、負荷に対する搬送変化量に関連する搬送特性係数と、
    前記第1及び第2の搬送手段の、負荷に対する変位量に関連する剛性係数と、
    を記憶し、
    前記制御手段は、
    前記搬送量情報と前記搬送特性係数と前記剛性係数とに基づいて、前記負荷を演算する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2の搬送状態の途中の段階から前記移行時までの前記負荷を演算する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  6. 前記搬送量情報は、
    前記第1の搬送状態における前記記録媒体の実搬送量の計測値と、前記第3の搬送状態における前記記録媒体の実搬送量の計測値と、に基づき設定されるか、
    前記第1の搬送状態における前記記録媒体の実搬送量の計測値と、該計測値と前記第2の搬送状態における前記記録媒体の実搬送量の計測値と、に基づき設定されるか、又は、
    前記第3の搬送状態における前記記録媒体の実搬送量の計測値と、該計測値と前記第2の搬送状態における前記記録媒体の実搬送量の計測値と、に基づき設定される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  7. 前記記録媒体の搬送位置を検知する検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、前記制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記記録装置は、
    前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に前記記録手段を走査させて画像を形成するシリアル型記録装置である、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記記録装置は、ライン型記録装置であり、
    前記記録手段は、
    前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に記録用ノズルが並ぶライン型記録ヘッドを備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記第1及び第2の搬送手段は、それぞれ、
    ローラと、
    前記ローラに従動して回転する回転部材と、を備え、
    前記ローラと前記回転部材とで前記記録媒体を挟持して搬送し、
    前記所定の搬送単位が、前記ローラの回転角度である、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記記録媒体を搬送する第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段よりも前記記録媒体の搬送方向で下流側に設けられ、前記記録媒体を搬送する第2の搬送手段と、
    前記第1及び第2の搬送手段を駆動する駆動手段と、
    を備えた記録装置の制御方法であって、
    前記記録媒体の搬送状態が、前記第1及び第2の搬送手段のうち、前記第1の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態から、前記第1及び第2の搬送手段の双方によって前記記録媒体を搬送する第2の搬送状態に移行し、更に、前記第2の搬送状態から前記第2の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第3の搬送状態に移行するように前記駆動手段を制御する工程と、
    前記第2の搬送状態において前記記録媒体を介して前記第1及び第2の搬送手段の相互に作用する負荷を、所定の搬送単位毎に初期値を0として帰納的に演算する工程と、
    前記搬送状態が前記第2の搬送状態から前記第3の搬送状態に移行した場合の搬送量の変動が抑制されるように、該移行時の前記負荷の演算結果に基づいて、前記駆動手段を制御する工程と、
    を含む制御方法。
  12. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記記録媒体を搬送する第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段よりも前記記録媒体の搬送方向で下流側に設けられ、前記記録媒体を搬送する第2の搬送手段と、
    前記第1及び第2の搬送手段を駆動する駆動手段と、
    を備えた記録装置の制御方法であって、
    前記記録媒体の搬送状態が、前記第1及び第2の搬送手段のうち、前記第1の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態から、前記第1及び第2の搬送手段の双方によって前記記録媒体を搬送する第2の搬送状態に移行し、更に、前記第2の搬送状態から前記第2の搬送手段のみによって前記記録媒体を搬送する第3の搬送状態に移行するように前記駆動手段を制御する工程と、
    前記第2の搬送状態において前記記録媒体を介して前記第1及び第2の搬送手段の相互に作用する負荷を、所定の搬送単位毎に初期値を0として帰納的に演算する工程と、
    前記搬送状態が前記第2の搬送状態から前記第3の搬送状態に移行した場合の搬送量の変動に伴う記録位置のずれが抑制されるように、該移行時の前記負荷の演算結果に基づいて、前記記録手段の記録タイミングを制御する工程と、
    を含む制御方法。
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