JP2014057005A - パワー半導体モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】ポスト電極がはんだ等の電気的接合材で覆われた場合でもはんだとポスト電極との線膨張係数差による半導体チップへの影響を抑制することができる半導体モジュールを提供する。
【解決手段】半導体チップ11を金属板16を介して実装した絶縁基板12と、一方の面に外部接続端子を配設し、他方の面に前記半導体チップに接続するポスト電極18を有するプリント基板14と、前記絶縁基板12と前記プリント基板14とを内部に封入する樹脂封止材24とを備え、前記プリント基板のポスト電極と前記半導体チップとが電気的接合材19で接合され、前記プリント基板14の一方の面に対向して応力緩和領域26を形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、パワー半導体素子を搭載したパワー半導体モジュールに関する。
電力変換装置、無停電電源装置、工作機械、産業用ロボット等では、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーFET(Field Effect Transistor)等のパワー半導体素子を搭載したパワー半導体モジュールが使用されている。
このパワー半導体モジュールとして、絶縁板上に形成された金属箔上に接合された少なくとも一つの半導体素子(半導体チップ)と、半導体素子(半導体チップ)に対向して配置されたプリント基板と、このプリント基板の第1及び第2の主面に形成された金属箔の少なくとも一つと半導体素子(半導体チップ)の主電極の少なくとも一つとを電気的に接続する複数のポスト電極とを備えた半導体装置(半導体モジュール)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この半導体装置は、図10に示すように、半導体チップの主電極が複数のポスト電極により電気的に接続されるタイプの半導体モジュールである。半導体モジュール201は、DCB基板202と、DCB基板202に対向させたインプラントプリント基板203(以下、単にプリント基板と称す)とがアンダーフィル材,樹脂材,等204により封止されて一体的になった構造を有する。DCB基板202上に、複数の半導体チップ205が実装されている。
さらに、この半導体モジュール201は、樹脂ケースによりパッケージングされ(図示せず)、例えば、汎用IGBTモジュールとして機能する。DCB基板202は、絶縁基板206と、絶縁基板206の下面にDCB(Direct Copper Bonding)法で形成された金属箔207と、絶縁基板206の上面に同じくDCB法で形成された複数の金属箔208を備えている。この金属箔208の上には、錫(Sn)−銀(Ag)系の鉛フリーの半田層209を介して半導体チップ205が接合されている。
また、プリント基板203は例えば、樹脂層213を中心部に配置し、その上面と下面に金属箔214がパターン化されて形成され、これら金属箔214が保護層215で覆われて多層構造とされている。このプリント基板203には、複数のスルホール210が設けられており、このスルホール210内に上面及び下面の金属箔214間を電気的に接続する薄厚の筒状めっき層(図示しない)が設けられ、円筒状のポスト電極211が筒状めっきを介して注入(インプラント)されている。
さらに、半導体チップ205は、半田層212を介して各々のポスト電極211に接合されている。
特開2009−64852号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来例にあっては、次の未解決の課題がある。
すなわち、プリント基板203のポスト電極211は、はんだ212によって半導体チップ205に接合されている。その際、はんだ212の量が多いと、毛細管現象によりはんだ212がポスト電極211を這い上がり、極端な場合、ポスト電極211がはんだ212でほとんど覆われてしまう。図11に概略図を示す。一般的にポスト電極211は銅からなり線膨張係数が16.5×10−6(1/℃)であり、はんだ212は種類により異なるが22.0〜24.0×10−6(1/℃)程度である。その結果、半導体チップ205が通電により発熱したり周囲の温度が上がった際に、はんだ212とポスト電極211との線膨張係数差により、ポスト電極211には上下に引っ張られる方向に力が働く。図12にその際の状態を示す。ポスト電極211が上下に引っ張られることにより、最終的には半導体チップ205に力が働き、最悪の場合、半導体チップ205が変形するダメージを与える。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ポスト電極がはんだ等の電気的接合材で覆われた場合でもはんだとポスト電極との線膨張係数差による半導体チップへの影響を抑制することができる半導体モジュールを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体モジュールの第1の態様は、半導体チップを金属板を介して実装した絶縁基板と、一方の面に外部接続端子を配設し、他方の面に前記半導体チップに接続するポスト電極を有するプリント基板と、前記絶縁基板と前記プリント基板とを内部に封入する樹脂封止材とを備えている。そして、前記プリント基板のポスト電極と前記半導体チップとが電気的接合材で接合され、前記プリント基板の一方の面に対向して応力緩和領域を形成している。
また、本発明に係る半導体モジュールの第2の態様は、応力緩和領域と該応力緩和領域のプリント基板とは反対側の樹脂封止材との等価ヤング率を7GPa以下に設定している。
ここで、応力緩和領域は、プリント基板の一方の面にレジストを介して変形可能な金属層を配置して構成されている。
また、応力緩和領域は、プリント基板の一方の面に対向する空間部と、該空間部内に充填された変形可能な樹脂材料とで構成されている。
さらに、応力緩和領域は、プリント基板の一方の面に対向する空間部と、該空間部内に充填された圧縮可能な絶縁性気体とで構成されている。
また、電気的接合材としては、はんだ又は金属系接合材で構成することが好ましい。
本発明によれば、はんだ、金属接合材等の電気的接合材によって半導体チップにポスト電極を接合する際に、電気的接合材の量が多く毛細管現象により電気的接合材がポスト電極を這い上がり、ポスト電極が電気的接合材でほとんど覆われてしまうような場合でも、半導体チップが通電により発熱したり周囲の温度が上がったりしたときに、電気的接合材とポスト電極との線膨張係数差によってポスト電極に働く力を応力緩和領域によりプリント基板の変形を可能として、半導体チップに与える応力を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態を示す断面図である。 第1の実施形態のパワー半導体モジュールの等価回路を示す回路図である。 応力緩和領域の他の例を示す断面図である。 本発明の半導体チップ及びプリント基板のポスト電極の接合状態を示す拡大断面図である。 応力緩和領域を形成しないパワー半導体モジュールを示す断面図である。 ポスト電極長さと半導体チップに働く力との関係を示す特性線図である。 ポスト電極長さとパワーサイクル試験の耐量との関係を示す特性線図である。 図5の半導体チップの変形を示す断面図である。 ゲル状封止部材で覆ったパワー半導体モジュールの変形状態を示す断面図である。 従来例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線上の断面図である。 従来例の半導体チップ及びポスト電極の接合状態を示す拡大断面図である。 従来例のポスト電極とはんだとの線膨張係数差による半導体チップへの影響度を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の一例について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示す1in1タイプのパワー半導体モジュールを示す断面図である。
この1in1タイプのパワー半導体モジュール10は、1つのパワー半導体モジュール内に1つのパワーデバイスを内装したものである。
パワー半導体モジュール10は、パワー半導体素子を内蔵した半導体チップ11を絶縁基板12上に搭載して構成される半導体回路13と、この半導体回路13の上方で配線回路を構成するプリント基板14とを備えている。ここで、プリント基板14は中間層の樹脂等で構成された絶縁層14aと、この絶縁層14aの表裏両面に所定のパターンで形成された金属箔14b及び14cとで3層構造とされている。
半導体回路13は、半導体チップ11が絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor,以下IGBTと称す)またはパワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やフリー・ホイーリング・ダイオード(Free Wheeling Diode,FWD)などのパワーデバイスにより構成されている。
なお、図示をわかりやすくするために、図1においては、一つの絶縁基板12上に一つの半導体チップ11のみを表示している。実際は、一つの絶縁基板12のおもて面側の導体層上に、IGBTなどのスイッチングデバイスとFWDを配置して、図2の等価回路に示すように接続している。
また、半導体チップ11は、上記のような各種パワーデバイスであるが、シリコン基板上に形成したものでもよいし、SiC基板上に形成したものでもよい。
絶縁基板12は、伝熱性の良いアルミナ等のセラミックスを主成分として構成され、その表裏面には導体層を構成する銅箔15a、15bが貼り付けられている。絶縁基板12のおもて面側の導体層(銅箔15a)には、導体層上に配置された複数のパワーデバイスの間を接続するための所定の回路パターンが形成されている。そして、絶縁基板12のおもて面側の銅箔15aには、銅板16を介して、半導体チップ11がはんだ17により電気的に接続され、実装されている。
図2に示す等価回路図から分かるように、絶縁基板12の銅箔15a、15bおよび銅板16には、スイッチングデバイス(以下、単にトランジスタという)Q1とFWD(以下、ダイオードという)D1の逆並列接続回路が形成されている。
ここで、絶縁基板12上に配置される半導体チップ(パワーデバイス)11は、図2に示すトランジスタとダイオードの逆並列回路を等価的に構成すればよいので、トランジスタとダイオードは、どちらかあるいは双方が同定格の複数個の半導体チップを搭載するようにしてもよい。
図1では、絶縁基板12の銅箔15a上で、トランジスタQ1を構成する半導体チップ11と、その背後にダイオードD1を構成する半導体チップ(図示せず)とが前後方向に配置された状態を示している。すなわち、トランジスタQ1とダイオードD1は、絶縁基板12上の銅箔15a,15aとプリント基板14とによって、逆並列に接続されている。そして、半導体チップ11は、上面に所定距離離間して配置されたプリント基板14に形成(固定)されたポスト電極18に電気的接合部材としてのはんだ19を介して電気的に接続されている。
ここで、プリント基板14には、一方の面となる裏面に複数のポスト電極18が下方に延長して配設され、他方の面となる表面に外部接続端子となるゲート端子20が形成されている。
なお、図1のように半導体チップ11を絶縁基板12の銅箔15a上で前後方向に配置せずに、左右方向に並べて配置することもできる。
ここでは、一方の半導体チップ11の下面にはトランジスタQ1のコレクタ電極が形成され、銅板16を介してパワー半導体モジュール10の外部入力用端子(コレクタ端子C)を構成する接続端子としてのピン状導電体(ピン端子)21に接続されている。また、半導体チップ11のおもて面には、トランジスタQ1のエミッタ電極及びゲート電極が形成され、それぞれポスト電極18を介してプリント基板14に接続される。このうちトランジスタQ1のエミッタ電極は、プリント基板14を介してピン状導電体(ピン端子)22と接続されている。
また、絶縁基板12の裏面側の銅箔15bには、図1に示すように、放熱部材となる方形板状の銅板23が連結され、銅板23の下面がパワー半導体モジュール10の底面と面一か底面より僅かに突出している。
パワー半導体モジュール10の各構成要素は、例えばアンダーフィル等の絶縁性を有する樹脂封止材24よってモールド成型され、保護される。その結果、パワー半導体モジュール10の外形は、全体として平面視で矩形形状をなす直方体状のモールド成型体25として形成されている。
このとき、プリント基板14の金属箔14bに対向する位置に応力緩和領域26が形成されている。この応力緩和領域26としては、金属箔14b上にレジストを介してはんだ等の変形可能な金属材料27を配置し、この応力緩和領域26を樹脂封止材24で覆うようにしている。
なお、応力緩和領域26としては、変形可能な金属材料27で構成する場合に限らず、図3(a)に示すように、プリント基板14の金属箔14bに対向して空間部31を形成し、この空間部31内にゲル状、ゴム状等の変形可能な樹脂材料32を充填して応力緩和領域26を形成するようにしてもよい。さらには、図3(b)に示すように、空間部31に絶縁性気体33を充填するようにしてもよい。
ところで、図1に示す1in1タイプのパワー半導体モジュール10における半導体チップ11とプリント基板14に形成したポスト電極18とがはんだ19によって電気的に接合されている。
この場合、前述した従来例で説明したように、はんだ19の量が多すぎる場合には、図4に示すように、はんだ19が毛管現象によってポスト電極18を這い上がり、極端な場合、ポスト電極18がはんだ19でほとんど覆われてしまう。
一般的にポスト電極18は銅からなり線膨張係数が16.5×10−6(1/℃)であり、はんだ19は種類により異なるが22.0〜24.0×10−6(1/℃)程度であり、両者に線膨張力係数差を生じている。
その結果、半導体チップ11が通電により発熱したり周囲の温度が上がったりした際に、はんだ19とポスト電極18との線膨張係数差により、ポスト電極18には上下に引っ張られる方向に力が働く。
ポスト電極18に働く力は、ポスト電極18の長さLp(図4参照)が長くはんだ19の量が多いほど、相対的に大きくなる。その結果、半導体チップ11に働く力も大きくなる。
本実施形態では、半導体チップ11に働く力を応力緩和領域26へ逃がすことにより、半導体チップ11に作用する応力を抑制している。
このように、応力緩和領域26を設ける理由は、まず、図5に示すように、プリント基板14の上方側に応力緩和領域26を形成していないものとしたときの応力解析シミュレーションを行い、このシミュレーション結果から理解される。この例では、樹脂封止材(例えばエポキシ樹脂)のヤング率Erは10GPaであり、プリント基板14の上方の樹脂封止材の厚みは例えば6mmである。
このシミュレーション結果は、図6に示すようになる。ポスト電極18の長さLpを0.8mmから減少させると、ポスト電極18の長さLpが0.6mmまでは半導体チップ11に係るポスト電極直下の応力σは一定値を保つ。そして、ポスト電極18の長さLpが0.6mm以下となると、半導体チップ11にかかるポスト電極直下の応力σが低下する。
すなわち、ポスト電極18の長さLpが0.4mmでLp=0.6mmであるときの応力σから10%減少し、ポスト電極18の長さLpが0.2mmで応力がLp=0.6mmであるときの応力σから30%減少する。
また、図5に示す応力緩和領域26が形成されていないパワー半導体モジュールのTj=150℃、運転1秒、休止9秒の条件を1サイクルとして実施したパワーサイクル試験の結果を図7に示す。ポスト電極18の長さを0.6mmから0.2mmに短縮したことで耐量が2倍に向上している。
以上の応力解析及びパワーサイクル試験の結果から、パワー半導体モジュールの耐量を向上するためには、応力σを小さくすればよいことがわかる。半導体チップ11に係る応力σを30%低減させるためには、プリント基板14上部の応力緩和領域26とその上側の樹脂封止材24の合成のヤング率Ewを樹脂封止材のみのヤング率Erに対して30%減の10GPa×0.7=7GPa以下に設定すればよいことになる。
すなわち、合成ヤング率EwをEw<10GPa×0.7=7GPaに設定することにより、ポスト電極18の長さLpを0.2mmに短縮した場合と同等の効果(耐量向上)を発揮することができる。
したがって、本実施形態では、応力緩和領域26を形成してプリント基板14の上側の合成ヤング率Ewを樹脂封止材24のみのヤング率Erから減少させることにより、ポスト電極18の長さを例えば0.6mm以上に保ったままで、ポスト電極18及びはんだ19の線膨張係数差による半導体チップ11への応力を低減することができる。
特に、合成ヤング率Ewを樹脂封止材24のみのヤング率Erから30%低減させることにより、ポスト電極18の長さを0.2mmに短縮した場合と同等の効果を発揮することができる。
ちなみに、図5に示すように応力緩和領域26を形成しないパワー半導体モジュールの場合には、ポスト電極18の長さLpを0.6mmに維持する場合には、プリント基板14の上面が固い樹脂封止材24で覆われているので、半導体チップ11へ応力が掛かり、図8に示すように、半導体チップ11が変形してしまう。この半導体チップ11の変形を回避するためには、前述したようにポスト電極18の長さLpを短縮する必要があり、プリント基板14と半導体チップ11及び絶縁基板12とのクリアランスが狭くなり、樹脂封止材24が入り込まないという新たな問題が生じる。
また、図9に示すように、プリント基板14の上方側をゲル状封止材41で封止した場合には、ポスト電極18とはんだ19との線膨張係数差が生じたときに、応力がゲル状封止材41側に逃げることになり、半導体チップ11への応力を低減することができるが、ポスト電極18と半導体チップ11とを接合するはんだ19にクラックが生じことになり、電気的接続に支承をきたす。
しかしながら、本実施形態では、応力緩和領域26を設けることで、硬い樹脂封止材24を使用した場合でも、合成ヤング率Ewを樹脂封止材24のみのヤング率Erより低減させてプリント基板14の変形を許容することができる。このため、ポスト電極18とはんだ19との間に線膨張係数差が生じることより、半導体チップ11に応力が作用する場合であっても、応力を応力緩和領域26に逃がして半導体チップ11へ作用する応力を十分に抑制することができる。したがって、半導体チップ11の損傷を確実に防止することができ、パワー半導体モジュール10の信頼性を格段に向上させることができる。
なお、上記第1の実施形態においては、ポスト電極18と半導体チップ11の接合をはんだ19で行っている場合について説明したが、はんだ19の代わりに金属微粒子,導電性接着剤等の他の電気的接合部材を適用することができる。
また、上記実施形態においては、プリント基板14の上面側の全面に応力緩和領域26を形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、プリント基板14よりは狭い面積の応力緩和領域26を形成するようにしてもよく、要はポスト電極18の周囲に応力緩和領域26を形成すればよいものである。
また、上記実施形態においては、本発明を1in1タイプの半導体モジュールに適用した場合にいて説明したが、これに限定されるものではなく、半導体回路13を2組内装する2in1タイプのパワー半導体モジュールや半導体回路13を3組以上内装するパワー半導体モジュールにも本発明を適用することができる。
なお、上述した実施の形態は、本発明を具体化した例を示すものであり、したがって本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を外れることなく種々の変形が可能である。例えば、絶縁基板12に貼り付けられた銅箔15a上に、銅板16を介して、半導体チップ11を実装する代わりに、絶縁基板12に直接接合された銅板16を介して、半導体チップ11を実装してもよい。
10…パワー半導体モジュール、11…半導体チップ、12…絶縁基板、13…半導体回路、14…プリント基板、16…銅板、17…はんだ、18…ポスト電極、19…はんだ、20〜22…ピン状導電体、23…銅板、24…樹脂封止材、25…モールド成型体、26…応力緩和領域、27…はんだ、31…空間部、32…樹脂材料、33…絶縁性気体

Claims (6)

  1. 半導体チップを金属板を介して実装した絶縁基板と、
    一方の面に外部接続端子を配設し、他方の面に前記半導体チップに接続するポスト電極を有するプリント基板と、
    前記絶縁基板と前記プリント基板とを内部に封入する樹脂封止材とを備え、
    前記プリント基板のポスト電極と前記半導体チップとが電気的接合材で接合され、
    前記プリント基板の一方の面に対向して応力緩和領域を形成した
    ことを特徴とするパワー半導体モジュール。
  2. 前記応力緩和領域と該応力緩和領域の前記プリント基板とは反対側の前記樹脂封止材との等価ヤング率を7GPa以下に設定したことを特徴とする請求項1に記載のパワー半導体モジュール。
  3. 前記応力緩和領域は、プリント基板の一方の面にレジストを介して変形可能な金属層を配置して構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパワー半導体モジュール。
  4. 前記応力緩和領域は、前記プリント基板の一方の面に対向する空間部と、該空間部内に充填された変形可能な樹脂材料とで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパワー半導体モジュール。
  5. 前記応力緩和領域は、前記プリント基板の一方の面に対向する空間部と、該空間部内に充填された圧縮可能な絶縁性気体とで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパワー半導体モジュール。
  6. 前記電気的接合材は、はんだ又は金属系接合材で構成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のパワー半導体モジュール。
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