JP2014054871A - センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサ部品のサイズアップやコスト増を抑制して検出機能のフェールセーフ機能を向上させるセンサ装置を提供すること。
【解決手段】2系統の電源線が接続された電源回路11と、2本の電源線が接続され、同一対象の物理量を検出する3つのセンサが搭載された物理量検出手段12と、3つの検出信号が伝達される3本の信号線が接続され、3つの前記検出信号のうち2つを出力する出力処理手段13と、2つの信号が伝達される2本の信号線が接続され、2つの前記信号を出力する出力手段14と、2つの前記電源電圧の少なくとも一方の異常、3つの前記検出信号の少なくとも1つの異常、及び、2つの前記信号の少なくとも一方の異常、の有無を監視する監視手段15〜17と、を有し、前記監視手段が異常を検出した場合、前記出力処理手段は2つの前記検出信号の出力を継続すると共に、前記検出信号の信号波形に異常検出結果を含める、センサ装置100を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】2系統の電源線が接続された電源回路11と、2本の電源線が接続され、同一対象の物理量を検出する3つのセンサが搭載された物理量検出手段12と、3つの検出信号が伝達される3本の信号線が接続され、3つの前記検出信号のうち2つを出力する出力処理手段13と、2つの信号が伝達される2本の信号線が接続され、2つの前記信号を出力する出力手段14と、2つの前記電源電圧の少なくとも一方の異常、3つの前記検出信号の少なくとも1つの異常、及び、2つの前記信号の少なくとも一方の異常、の有無を監視する監視手段15〜17と、を有し、前記監視手段が異常を検出した場合、前記出力処理手段は2つの前記検出信号の出力を継続すると共に、前記検出信号の信号波形に異常検出結果を含める、センサ装置100を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、同一の検出対象の状態を複数のセンサで検出するセンサ装置に関する。
センサが検出対象の状態を検出するための機能を冗長化することでフェールセーフが図られることがある。同一の検出対象の状態を複数のセンサで検出した複数の信号を比較することで、センサ及び検出信号の信頼性を確認することができる。また、1つのセンサに異常が生じても、それ以外の他のセンサを使って制御を継続することが可能になる(例えば、特許文献1参照。)。
複数の検出機能のうち一方の検出機能が故障したことを1次故障という。1次故障の状態でも制御は可能だが、検出信号の信頼性を確認することが困難になる。また、さらに残りのセンサが故障して2つのセンサの両方が故障した場合は、検出信号を利用した制御が困難になる。
そこで、センサによる検出機能を3重にすることが考えられる。図7は、従来の検出機能の3重化を模式的に説明する図の一例である。センサに供給される電源、信号を処理する検出部、及び、検出結果を出力する出力部が3つずつ配置される。このように検出機能を完全に3重にすることで、一系統の検出機能が故障しても残りの2つで検出信号の信頼性を確認することができ、さらに二系統目の検出機能が故障しても制御が継続できる可能性がある。
しかしながら、検出機能を完全に3重にすることは構成部品の数が1.5倍になることを意味する。このため、センサが搭載される基板がサイズアップしてしまう。例えば、ブレーキペダルストロークセンサはブレーキペダルの回転軸付近の限られたスペースに搭載する必要があり、現状より大きくなると車両によっては搭載が困難になる場合がある。また、検出機能を3重にすると、3系統の電源を入力するための6本の電圧線、及び、3つの出力値を出力するため3本の信号線、の合計9本の配線が必要になる。配線が増えれば取り回しが難しくなる。また、配線や部品点数が増大すればコスト増になる。
本発明は上記課題に鑑み、センサ部品のサイズアップやコスト増を抑制して検出機能のフェールセーフ機能を向上させるセンサ装置を提供することを目的とする。
本発明は、2系統の電源線が接続された電源回路と、前記電源回路が生成した電源電圧が供給される2本の電源線が接続され、同一対象の物理量を検出する3つのセンサが搭載された物理量検出手段と、前記物理量検出手段が検出した3つの検出信号が伝達される3本の信号線が接続され、3つの前記検出信号のうち2つを出力する出力処理手段と、前記出力処理手段が出力する2つの信号が伝達される2本の信号線が接続され、2つの前記信号を出力する出力手段と、2つの前記電源電圧の少なくとも一方の異常、3つの前記検出信号の少なくとも1つの異常、及び、2つの前記信号の少なくとも一方の異常、の有無を監視する監視手段と、を有し、前記監視手段が異常を検出した場合、前記出力処理手段は2つの前記検出信号の出力を継続すると共に、前記検出信号の信号波形に異常検出結果を含める、ことを特徴とするセンサ装置を提供する。
センサ部品のサイズアップやコスト増を抑制して検出機能のフェールセーフ機能を向上させるセンサ装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本実施の形態に限定されるものではない。
〔構成例〕
図1は、本実施形態のセンサ装置の概略的な構成図の一例を示す。センサ装置100は、2重系電源回路11、3重系検出部12、2重系出力処理部13、2重系出力回路14、及び、監視回路15、16,17を有している。このように検出機能(3重系検出部12)が3重になっていても、電源(2重系電源回路11)と出力部(2重系出力処理部13、2重系出力回路14)が2重系のままでよいため、サイズアップや部品点数の増大を抑制してフェールセーフ機能を向上できる。
図1は、本実施形態のセンサ装置の概略的な構成図の一例を示す。センサ装置100は、2重系電源回路11、3重系検出部12、2重系出力処理部13、2重系出力回路14、及び、監視回路15、16,17を有している。このように検出機能(3重系検出部12)が3重になっていても、電源(2重系電源回路11)と出力部(2重系出力処理部13、2重系出力回路14)が2重系のままでよいため、サイズアップや部品点数の増大を抑制してフェールセーフ機能を向上できる。
なお、本実施形態では、冗長化された機能が全て故障していないことを正常であると表現し、冗長化された機能の1つだけが故障したことを1次故障、その状態を1次故障モードという。
2重系電源回路11には、2組の電源とGNDが供給されている。2重系電源回路11は、直流電圧を生成する回路を2つ有し、第1の回路は電源1からGND1を基準とする電圧V1を、第2の回路は電源2からGND2を基準とする電圧V2を、それぞれ生成する。電圧V1とV2は誤差の範囲内で等しい。なお、電圧V1,V2を生成する回路はどのようなものでもよいが、車両では例えばバッテリ電圧(約12〔V〕)を所定の電圧に降圧するDC/DCコンバータ(例えばチョッパ方式、絶縁方式等)が用いられる。また、バッテリ電源でなく、交流を直流に整流してから電圧を降圧又は昇圧してもよい。また、交流電源を生成してもよい。
2重系電源回路11が生成した電圧V1、V2は3重系検出部12に供給される。また、2重系電源回路11は監視回路15(以下、監視回路1という)と接続されている。監視回路1は2重系電源回路11の1次故障の有無を監視する回路であり、電圧V1、V2を監視している。
3重系検出部12は3つのセンサを有し、3つのセンサがそれぞれ同じ物理量を例えば電圧値や電流値で検出し増幅・平滑化するなどして検出信号D1〜D3として2重系出力処理部13に出力している。本実施形態ではセンサが検出する物理量はどのようなものでもよいが、例えば、変位量、位置、速度、加速度、回転角速度、圧力、温度、湿度、回転数、時間、角度、光量などある。
なお、センサ装置100は主に車両に搭載されることが想定されるが、車両に限定されるものではない。具体的なセンサ名としては、ブレーキペダルストロークセンサ、アクセスペダルストロークセンサ、ストップランプスイッチ、操舵角センサ、吸気量センサ、O2センサ、カムシャフトポジションセンサ、クランクシャフトポジションセンサ、水温センサ、マスタシリンダ圧センサ等、様々なものがある。
3つのセンサのそれぞれには、電圧V1とV2が並列に供給され、電圧V1とV2の平均的な電圧を動力源に物理量を検出している。したがって、電圧V1又はV2のどちらか一方の電源線が断線しても3つのセンサは物理量の検出を継続できる。
3重系検出部12が検出した検出信号D1〜D3は2重系出力処理部13に供給される。また、3重系検出部12は監視回路16(以下、監視回路2という)と接続されている。監視回路2は3重系検出部12の1次故障の有無を監視する回路であり、検出信号D1〜D3を監視している。
2重系出力処理部13は、検出信号D1〜D3のうち2つを選択的に取り出し信号P1,P2として出力する。以下のような組み合わせがある。
検出信号D1→信号P1、検出信号D2→信号P2
検出信号D1→信号P1、検出信号D3→信号P2
検出信号D2→信号P1、検出信号D3→信号P2
検出信号D2→信号P1、検出信号D1→信号P2
検出信号D3→信号P1、検出信号D1→信号P2
検出信号D3→信号P1、検出信号D2→信号P2
3重系検出部12が正常であればどの組み合わせで出力してもよい。3重系検出部12のいずれか1つのセンサが故障した場合、故障していないセンサの検出信号を信号P1、P2として出力する。信号P1、P2は同じ値になる。
検出信号D1→信号P1、検出信号D2→信号P2
検出信号D1→信号P1、検出信号D3→信号P2
検出信号D2→信号P1、検出信号D3→信号P2
検出信号D2→信号P1、検出信号D1→信号P2
検出信号D3→信号P1、検出信号D1→信号P2
検出信号D3→信号P1、検出信号D2→信号P2
3重系検出部12が正常であればどの組み合わせで出力してもよい。3重系検出部12のいずれか1つのセンサが故障した場合、故障していないセンサの検出信号を信号P1、P2として出力する。信号P1、P2は同じ値になる。
また、2重系出力処理部13は、2重系出力回路14に信号P1,P2を出力する出力パターンを決定する。2重系出力回路14へ入力される信号P1,P2は、2重系出力処理部13が出力する信号P1,P2の出力パターンがそのまま反映されている。
1次故障モードでない:出力パターン1
1次故障モード :出力パターン2
監視回路1〜3の監視結果に応じて3つ以上の出力パターンを設定しておくことも可能である。
1次故障モードでない:出力パターン1
1次故障モード :出力パターン2
監視回路1〜3の監視結果に応じて3つ以上の出力パターンを設定しておくことも可能である。
出力パターン2が採用された場合、信号P1、P2(出力O1,O2でも同じ)によりセンサ装置100が1次故障モードであることが検出可能になる。
2重系出力回路14には、信号P1、P2が入力され、2重系出力回路14は、信号P1、P2を出力O1、O2として出力している。出力O1,O2は同じ値である。また、信号P1と出力O1は等しく、信号P2と出力O2は等しい。2重系出力回路14が後段の制御のために信号P1、P2に何らか加工を行うことも可能であるが、本実施形態では両者は等しいものとする。
2重系出力回路14には監視回路17(以下、監視回路3という)が接続されており、監視回路3は、信号P1,P2、出力O1、O2を監視することで2重系出力回路14の1次故障の有無を監視している。
2重系出力処理部13には監視回路1〜3が接続されており、監視回路1〜3が監視した1次故障の監視結果である監視結果信号K1〜K3が入力される。2重系出力処理部13は、監視結果信号K1〜K3の全てが正常である場合、出力パターン1で信号P1、P2を出力する。監視結果信号K1〜K3のうち1つでも1次故障を示す場合、出力パターン2で信号P1、P2を出力する。
〔出力パターン〕
図2(a)は出力パターン1の一例を、図2(b)は出力パターン2の一例をそれぞれ示す。
図2(a)は出力パターン1の一例を、図2(b)は出力パターン2の一例をそれぞれ示す。
・出力パターン1
信号P1,P2が示す値をセンサ値Qとする。信号P1=出力O1、信号P2=出力O2なので、センサ値Qは出力O1、O2が示す値と同じである
出力パターン1では、センサ値Qを中心に値Δ1がプラスマイナスされた周期的な矩形波が生成される。極大値はセンサ値Q+Δ1、極小値はセンサ値Q−Δ1、である。また、極小値はΔ1である。つまり、Δ1はセンサ値Qの二分の一になっている。
信号P1,P2が示す値をセンサ値Qとする。信号P1=出力O1、信号P2=出力O2なので、センサ値Qは出力O1、O2が示す値と同じである
出力パターン1では、センサ値Qを中心に値Δ1がプラスマイナスされた周期的な矩形波が生成される。極大値はセンサ値Q+Δ1、極小値はセンサ値Q−Δ1、である。また、極小値はΔ1である。つまり、Δ1はセンサ値Qの二分の一になっている。
1次故障モードであるか否かに関わらず、2つのセンサ値Qは等しいので、出力O1とO2は同じ形状の矩形波となる。ただし、両者は1位相分ずらして生成される。
このような出力パターン1の出力O1とO2では、出力O1の時間的な平均値によりセンサ値Qを算出でき、出力O2の時間的な平均値によりセンサ値Qを算出できる。
また、出力パターン1では、極大値はセンサ値Q+Δ1、極小値がΔ1であり、1位相ずれているので、出力O1,O2の差の絶対値がセンサ値Qとほぼ等しくなる。
・出力パターン2
出力パターン2において、一方の出力は出力パターン1と同じであるが、他方の出力はダイアグ波形となる。他方がダイアグ波形となることで、センサ装置100が1次故障モードであることが検出可能になる。図2(b)では出力O1がダイアグ波形である。
出力パターン2において、一方の出力は出力パターン1と同じであるが、他方の出力はダイアグ波形となる。他方がダイアグ波形となることで、センサ装置100が1次故障モードであることが検出可能になる。図2(b)では出力O1がダイアグ波形である。
ダイアグ波形においても、センサ値Qが信号P1,P2からそれぞれ決定され、センサ値Qを中心に値Δ2(≠Δ1)がプラスマイナスされた周期的な矩形波が生成される。極大値はセンサ値Q+Δ2、極小値はセンサ値Q−Δ2、である。また、極小値はΔ3(≠Δ2、≠Δ1)である。
極小値Δ3は、Δ1と十分に違う値(例えば、Δ3=1.5×Δ1、Δ3=0.5×Δ1、等)であればよい。極小値Δ3が決まれば、Δ2は、「Δ2=センサ値Q−Δ3」として求められる。
センサ値Qに対しΔ2がプラスマイナスされているので、ダイアグ波形(出力O1)においても、時間的な平均値によりセンサ値Qを算出できる。しかし、ダイアグ波形では極大値はセンサ値Q+Δ2、極小値がΔ3であるため、出力パターン2では出力O1,O2の差の絶対値がセンサ値Qと等しくならない。
したがって、後段のECU(Electronic Control Unit)は、センサ装置100がパターン1又は2のどちらで出力しているかを、時間平均によるセンサ値Qと、出力O1,O2の差の絶対値とを比較すればよい。一致していなければ、センサ装置100は1次故障モードであることを検出できる。
〔各監視回路1〜3の監視〕
図3(a)は監視回路1が2重系電源回路11を監視する手順を示すフローチャート図の一例を、図3(b)は電圧V1、V2と監視結果信号K1の関係を説明する図の一例をそれぞれ示す。監視回路1は、周期的に又はECUから指示があった場合などに図示する監視を行う。
図3(a)は監視回路1が2重系電源回路11を監視する手順を示すフローチャート図の一例を、図3(b)は電圧V1、V2と監視結果信号K1の関係を説明する図の一例をそれぞれ示す。監視回路1は、周期的に又はECUから指示があった場合などに図示する監視を行う。
まず、監視回路1は自己診断により監視回路1が故障したか否かを判定する(S10)。自己診断は所定の抵抗の電圧値を読み出すなど公知の方法を用いる。
自己診断により監視回路1が故障していた場合(S10のYes)、監視回路1は監視結果信号K1に"1"を設定する(S40)。なお、この監視結果は、図3(b)の上から2行目の1次故障に相当する。記号の丸がカッコでくくられているのは、電圧V1,V2の正常判定ができないためである。
自己診断により監視回路1が故障していない場合(S10のNo)、監視回路1は電圧V1と電圧V2が等しいか否かを判定する(S20)。
電圧V1と電圧V2が等しくない場合(S20のNo)、監視回路1は監視結果信号K1に"1"を設定する(S40)。なお、この監視結果は、図3(b)の上から3,4行目の1次故障に相当する。電圧V1と電圧V2のどちらが正常値から乖離しているかは不明であるが、1次故障であることが検出されればよい。
電圧V1と電圧V2が等しい場合(S20のYes)、監視回路1は監視結果信号K1を"0"のままにする(S30)。この監視結果は、図3(b)の上から1行目の"正常"という監視結果に相当する。
監視結果信号K1に"1"が設定されることで、2重系出力処理部13には監視結果信号K1=Highが通知される。
図4(a)は監視回路2が3重系検出部12を監視する手順を示すフローチャート図の一例を、図4(b)は検出信号D1〜D3と監視結果信号K2の関係を説明する図の一例をそれぞれ示す。監視回路2は、周期的に又はECUから指示があった場合などに図示する監視を行う。
まず、監視回路2は自己診断により監視回路2が故障したか否かを判定する(S110)。自己診断は所定の抵抗の電圧値を読み出すなど公知の方法を用いる。
自己診断により監視回路2が故障していた場合(S110のYes)、監視回路2は監視結果信号K2に"1"を設定する(S140)。なお、この監視結果は、図4(b)の上から2行目の1次故障に相当する。記号の丸がカッコでくくられているのは、検出信号D1〜D3の正常判定ができないためである。
自己診断により監視回路2が故障していない場合(S110のNo)、監視回路2は検出信号D1〜D3が3つとも等しいか否かを判定する(S120)。
検出信号D1〜D3が3つとも等しくない場合(S120のNo)、監視回路2は監視結果信号K2に"1"を設定する(S140)。なお、この監視結果は、図4(b)の上から3〜5行目の1次故障に相当する。検出信号D1〜D3のどの値が正常値から乖離しているかは、2つずつ取り出して比較すれば推定できる。
検出信号D1〜D3が3つとも等しい場合(S120のYes)、監視回路2は監視結果信号K2を"0"のままにする(S130)。この監視結果は、図4(b)の上から1行目の"正常"という監視結果に相当する。
監視結果信号K2に"1"が設定されることで、2重系出力処理部13には監視結果信号K2=Highが通知される。
図5(a)は監視回路3が2重系出力回路14を監視する手順を示すフローチャート図の一例を、図5(b)は出力O1,O2と監視結果信号K3の関係を説明する図の一例をそれぞれ示す。監視回路3は、周期的に又はECUから指示があった場合などに図示する監視を行う。
まず、監視回路3は自己診断により監視回路3が故障したか否かを判定する(S210)。自己診断は所定の抵抗の電圧値を読み出すなど公知の方法を用いる。
自己診断により監視回路3が故障していた場合(S210のYes)、監視回路3は監視結果信号K3に"1"を設定する(S250)。なお、この監視結果は、図5(b)の上から2行目の1次故障に相当する。記号の丸がカッコでくくられているのは、出力O1,O2の正常判定ができないためである。
自己診断により監視回路3が故障していない場合(S210のNo)、監視回路3は信号P1と出力O1が等しいか否かを判定する(S220)。これにより、2重系出力回路14内の信号P1と出力O1を接続する線が断線しているか否かが判定される。
信号P1と出力O1が等しくない場合(S220のNo)、監視回路2は監視結果信号K3に"1"を設定する(S250)。なお、この監視結果は、図5(b)の上から3行目の1次故障に相当する。
信号P1と出力O1が等しい場合(S220のYes)、監視回路3は信号P2と出力O2が等しいか否かを判定する(S230)。これにより、2重系出力回路14内の信号P2と出力O2を接続する線が断線しているか否かが判定される。
信号P2と出力O2が等しくない場合(S230のNo)、監視回路3は監視結果信号K3に"1"を設定する(S250)。なお、この監視結果は、図5(b)の上から4行目の1次故障に相当する。
信号P2と出力O2が等しい場合(S230のYes)、監視回路3は監視結果信号K3を"0"のままにする(S240)。この監視結果は、図5(b)の上から1行目の"正常"という監視結果に相当する。
監視結果信号K3に"1"が設定されることで、2重系出力処理部13には監視結果信号K3=Highが通知される。
図6(a)は2重系出力処理部13が出力パターンを判定する手順を示すフローチャート図の一例を、図6(b)は同じく出力パターンの判定を模式的に説明する図の一例を、それぞれ示す。2重系出力処理部13は、周期的に又はECUから指示があった場合などに図示する監視を行う。
図6(a)(b)に示すように、2重系出力処理部13は、監視結果信号K1〜K3のいずれか1つでも"1"なら(S310〜S330)、出力パターン2で出力O1,O2を出力すると判定し(S350)、そうでなければ(監視結果信号K1〜K3が全て"0"なら)、出力パターン1で出力O1,O2を出力すると判定する(S340)。
このように、監視結果信号K1〜K3が1つでも"1"なら出力パターン2で出力O1,O2が出力されるので、ECUなどがセンサ装置100が1次故障モードであることを検出できる。
〔出力パターンの生成〕
出力パターン2となるのは、監視結果信号K1=1、K2=1、又は、K3=1の場合の3つの場合がある。いずれの場合も、信号P1,P2はどちらも正しい値であるので、2重系出力処理部13は信号P1,P2のどちらを選択して、ダイアグ波形で出力してもよい。
出力パターン2となるのは、監視結果信号K1=1、K2=1、又は、K3=1の場合の3つの場合がある。いずれの場合も、信号P1,P2はどちらも正しい値であるので、2重系出力処理部13は信号P1,P2のどちらを選択して、ダイアグ波形で出力してもよい。
2重系出力処理部13は、例えば、ダイアグ波形でない出力O2側では、センサ値Qを二分の一してΔ1を決定し、周期毎にセンサ値Q+Δ1、センサ値Q−Δ1を出力する。一方、ダイアグ波形とする出力O1側では、例えばΔ1を1.5倍してΔ3を決定し、センサ値QからΔ3を減じてΔ2を決定する。そして、周期毎にセンサ値Q+Δ2、センサ値Q−Δ2を出力する。
ただし、監視結果信号K2=1の場合は、同時には2つのセンサは故障しないという前提では、2重系出力処理部13は検出信号D1〜D3から2つずつ取り出して比較して故障したセンサを推定する。以降は、故障したセンサ以外の2つの検出信号を信号P1,P2として出力パターン2で出力する。監視結果信号K2=0の場合は、3重系検出部12は正常なので、2重系出力処理部13はそれまでどおり検出信号D1〜D3から取り出した2つの信号P1,P2を出力パターン2で出力する。
また、監視結果信号K3=1の場合、2重系出力処理部13が正しい出力P1、P2を2重系出力回路14に出力しても、2重系出力回路14が出力する出力O1,O2のいずれか(同時にどちらも故障することはないものとして)は正しくない。
〔センサ値Qの取り出し〕
センサ装置100の後段のECUにとって、K1〜K3のどれが"1"なのか不明なので、ECUは以下のようにセンサ値Qを取り出す。
センサ装置100の後段のECUにとって、K1〜K3のどれが"1"なのか不明なので、ECUは以下のようにセンサ値Qを取り出す。
ECUは出力O1、O2をそれぞれ時間的に平均することで、2つのセンサ値Qを算出する。また、出力O1とO2の差が予め定めた方のセンサ値Qと一致するか否かを判定する。出力O1とO2の差が予め定めた方のセンサ値Qと一致する場合、センサ装置100は正常である。
出力O1とO2の差が予め定めた方のセンサ値Qと一致しない場合、センサ装置100は1次故障モードである。この場合、ECUは2つのセンサ値Qを比較して同じであれば、K1又はK2が"1"であると判定する。この場合、ECUは2つのセンサ値Qのうちどちらを制御に用いてもよい。
2つのセンサ値Qが等しくない場合、ECUはK3が"1"であると判定する。この場合、ECUは2つのセンサ値Qのそれぞれについて、上限と下限の閾値内に入るか否かを判定するなどして、確からしいセンサ値Qを選択する。また、車両状況と照らし合わせて確からしいセンサ値Qを選択してもよい。
このように、後段のECUは出力O1とO2のどちらがダイアグ波形でもセンサ装置100の1次故障を検出できる。K3が"1"である場合を除けば、出力O1、O2から求めたセンサ値Qは正しいので、1次故障していても制御を継続できる。K3が"1"である場合でも、2重系出力回路14の故障は断線や接触不良などであるため少ないのと、比較的、検出しやすいので制御を継続できる場合がある。
〔本実施形態の効果〕
このように、本実施形態のセンサ装置100は、3つのセンサの1つが故障しても、正常な信号を継続して出力することができる。1次故障した段階でECUなどが故障を検出できるので、2次故障する前に修理することが可能になる。また、3つのセンサで冗長化しても、センサ装置100から引き出される配線数を電源系統の4本と出力の2本の合計6本に抑制できる。
このように、本実施形態のセンサ装置100は、3つのセンサの1つが故障しても、正常な信号を継続して出力することができる。1次故障した段階でECUなどが故障を検出できるので、2次故障する前に修理することが可能になる。また、3つのセンサで冗長化しても、センサ装置100から引き出される配線数を電源系統の4本と出力の2本の合計6本に抑制できる。
なお、出力O1又はO2の波形にて1次故障したことを通知するのでなく、2重系出力処理部13にダイアグを通知するための専用の配線を接続することも可能である。この場合は配線数が7本になる。
11 2重系電源回路
12 3重系検出部
13 2重系出力処理部
14 2重系出力回路
15、16、17 監視回路
100 センサ装置
12 3重系検出部
13 2重系出力処理部
14 2重系出力回路
15、16、17 監視回路
100 センサ装置
Claims (1)
- 2系統の電源線が接続された電源回路と、
前記電源回路が生成した電源電圧が供給される2本の電源線が接続され、同一対象の物理量を検出する3つのセンサが搭載された物理量検出手段と、
前記物理量検出手段が検出した3つの検出信号が伝達される3本の信号線が接続され、3つの前記検出信号のうち2つを出力する出力処理手段と、
前記出力処理手段が出力する2つの信号が伝達される2本の信号線が接続され、2つの前記信号を出力する出力手段と、
2つの前記電源電圧の少なくとも一方の異常、3つの前記検出信号の少なくとも1つの異常、及び、2つの前記信号の少なくとも一方の異常、の有無を監視する監視手段と、を有し、
前記監視手段が異常を検出した場合、前記出力処理手段は2つの前記検出信号の出力を継続すると共に、前記検出信号の信号波形に異常検出結果を含める、
ことを特徴とするセンサ装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
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