JP2014054571A - 非接触式眼圧計 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼圧測定を行うことが可能であると共に、角膜断面画像を得ることができ、しかも、被験者に与える恐怖感を軽減可能な非接触式眼圧計を提供する。
【解決手段】本発明の非接触式眼圧計は、前眼部観察光学系310の光軸O1と同軸に設けられ、被検眼Eに対して離反・接近され、かつ、被検眼Eの角膜Cに気流を吹き付ける気流吹付ノズル8と、被検眼Eに固視標を提示する固視標提示手段と、気流を被検眼Eに吹き付けたときの角膜Cの変形に伴う検出情報に基づいて眼圧値を算出する演算手段81と、角膜Cにスリット光を投影するスリット光投影系320と、前眼部観察光学系310を間に介してスリット光投影系320の下側に設けられかつスリット光を受光することにより角膜断面画像を得るスリット受光系330と、を備えている。
【選択図】図9

Description

本発明は、被検眼の角膜に向けて気流吹付ノズルから気流を吹き付けることにより角膜を変形(圧平)させ、この圧平状態にある角膜からの反射光束を受光して眼圧を測定する非接触式眼圧計に関する。
従来から、被検眼の角膜に向けて気流吹付ノズルから気流を吹き付けることにより角膜を変形(圧平)させ、このときの角膜からの反射光束を受光し、角膜変形の検出に基づいて眼圧を測定する非接触式眼圧計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この非接触式眼圧計は、気流吹付ノズルの他に、被検眼の前眼部像を観察する前眼部観察光学系、気流吹付ノズルの内部を通して被検眼に向け被検者の固視目標となる可視光を照射する固視光学系、被検眼に向けてアライメント光束を投影するアライメント投影光学系、被検眼の角膜により反射されたアライメント反射光束を受光するアライメント受光光学系、眼圧を測定するために被検眼の角膜変形を検出する検出光学系などを備えている。
そして、眼圧測定時には、ノズルの内部から固視標を被検者に見させつつ、気流吹付ノズルから気流を噴射させ、角膜からの反射光束の変化を検出光学系により検出して、眼圧測定を行うものである。なお、眼圧測定を行うことが可能であると共に、角膜断面画像を得ることが可能な非接触式眼圧計も知られている。
特開平8−280631号公報
しかしながら、従来の非接触式眼圧計では、被検者の正面から気流吹付ノズルの内部を通して固視標を見させつつ測定を行なうため、被検者の睫毛が角膜を覆う場合、この睫毛が、気流吹付ノズルから吹き付ける気流の流れを阻害して、適切な角膜の圧平が成されない場合があった。また、被験者に恐怖感を与えるという問題もある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、眼圧測定を行うことが可能であると共に、角膜断面画像を得ることができ、しかも、被験者に与える恐怖感を軽減可能な非接触式眼圧計を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の非接触式眼圧計は、前眼部観察光学系の光軸と同軸に設けられ、被検眼に対して離反・接近され、かつ、前記被検眼の角膜に気流を吹き付ける気流吹付ノズルと、前記被検眼に固視標を提示する固視標提示手段と、前記気流を前記被検眼に吹き付けたときの前記角膜の変形に伴う検出情報に基づいて眼圧値を算出する演算手段と、前記角膜にスリット光を投影するスリット光投影系と、前記前眼部観察光学系を間に介して前記スリット光投影系の下側に設けられかつ前記スリット光を受光することにより角膜断面画像を得るスリット受光系と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、眼圧測定を行うことが可能であると共に、角膜断面画像を得ることができ、しかも、被験者に与える恐怖感を軽減可能であるという効果を奏する。
図1は実施の形態1の非接触式眼圧計を示す図であり、(a)は非接触式眼圧計の背面図、(b)は非接触式眼圧計の側面図である。 図2は非接触式眼圧計の光学系の側面図である。 図3は非接触式眼圧計により被検眼の角膜に正面方向から投影されたXYZアライメント指標光の反射について示す説明図である。 図4は中央固視標を固視したときの被検眼の説明図であり、(a)はモニタの画面に表示された前眼部像を示す図であり、(b)は中央固視標を固視したときの被検眼を側方から見た図である。 図5は非接触式眼圧計の中央固視標光学系および上部固視標光学系を示す断面図である。 図6は上部固視標を固視したときの被検眼の説明図であり、(a)はモニタの画面に表示された前眼部像を示す図であり、(b)は上部固視標を固視したときの被検眼を側方から見た図である。 図7は角膜における頂点とその周辺との厚さの違いを説明する図である。 図8は実施の形態2の非接触式眼圧計の光学系の側面配置図である。 図9は実施の形態3の非接触式眼圧計の光学系の側面配置図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
(実施の形態1)
図1においてSは、非接触式眼圧計である。非接触式眼圧計Sは、装置ベース2と、架台3と、装置本体4とを備えている。装置ベース2は、被検者の顔部HBを支持する受台1を有する。
架台3は、装置ベース2に対して前後方向、左右方向に移動可能に設けられている。なお、矢印Zは前後方向、矢印Xは左右方向、矢印Yは上下方向を示す。
装置本体4は、架台3の上部に設けられ、内部の駆動手段及び駆動機構の作動で、架台3に対し、前後方向、左右方向、上下方向に移動される。
架台3には、操作ボタン5aを有する操作ノブ5と、モニタ6などが設けられている。操作ノブ5は、検者により操作され、これにより架台3が前後左右に移動される。
また、装置本体4の前面には、被検者の被検眼Eと対向するように前眼部窓ガラス12(図2参照)を通して気流吹付ノズル8が設けられている。
装置本体4の内部には、図2に示す、前眼部観察光学系10、XYZアライメント指標投影光学系20、中央固視標光学系(中央固視標提示手段)30、XYZアライメント検出光学系40、角膜変形検出光学系50、上部固視標光学系(固視標提示手段)60、制御回路80が設けられている。
前眼部観察光学系10は、被検眼Eの前眼部を観察するためのもので、前眼部照明光源(図示を省略)、前眼部窓ガラス12、チャンバー窓ガラス13,14、ハーフミラー15、対物レンズ16、ハーフミラー17,18、CCDカメラ19などからなり、O1はその光軸である。
被検眼Eの前眼部像は、前眼部窓ガラス12、チャンバー窓ガラス13,14、ハーフミラー15を透過し、対物レンズ16により集束されつつハーフミラー17,18を透過してCCDカメラ19上に形成される。
XYZアライメント指標投影光学系20は、XYZ方向のアライメント検出および角膜変形検出のための指標光を被検眼Eの角膜Cに正面から投影する。
中央固視標光学系30は、気流吹付ノズル8の内部を通して、光軸O1と略同軸で被検眼Eに中央固視標を提供するもので、可視光を出射する中央固視標用光源31、ピンホール板32、ダイクロイックミラー25、投影レンズ26、ハーフミラー15、チャンバー窓ガラス14などからなる。
中央固視標用光源31から出射された固視標光は、ピンホール板32、ダイクロイックミラー25を経て、投影レンズ26により平行光とされ、ハーフミラー15で反射された後に、気流吹付ノズル8の内部を通過して被検眼Eに導かれる。被検者はその中央固視標を固視する。
XYZアライメント指標投影光学系20は、赤外光を出射するXYZアライメント用光源21、集光レンズ22、開口絞り23、ピンホール板24、ダイクロイックミラー25、ピンホール板24に焦点を一致させるように光路上に配置された投影レンズ26、ハーフミラー15、チャンバー窓ガラス14などからなる。
XYZアライメント用光源21から出射された赤外光は、ピンホール板24に導かれ、ピンホール板24を通過した光束は、ダイクロイックミラー25で反射され、投影レンズ26によって平行光束となってハーフミラー15で反射された後に、気流吹付ノズル8の内部を通過し、図3に示すXYZアライメント指標光Kを形成する。
図3には、中央固視標光学系30により中央固視標を提示させた状態が示されており、XYZアライメント指標光Kは、光軸O1と角膜Cとの交点XOと角膜Cの曲率中心との中間位置に輝点像Rを形成するようにして角膜表面Tで反射される。
XYZアライメント検出光学系40は、XYZアライメント指標光Kの角膜Cによる反射光束を受光して非接触式眼圧計Sと角膜CのXYZ方向の位置関係を検出する。
XYZアライメント検出光学系40は、チャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15、対物レンズ16、ハーフミラー17,18、センサ41、XYZアライメント検出回路42などからなる。
角膜Cにより反射されたXYZアライメント指標光Kの反射光束は、ハーフミラー18で反射され、センサ41上に輝点像R’1を形成する。このセンサ41は、PSDのような位置検出可能な受光センサである。
XYZアライメント検出回路42は、センサ41の出力を基にして、非接触式眼圧計Sと角膜Cとの位置関係(XYZ方向)を公知の手段によって演算し、その演算結果を制御回路80に出力する。
一方、ハーフミラー18を透過した角膜Cによる反射光束は、CCDカメラ19上に輝点像R’2を形成する。CCDカメラ19は、制御回路80を介してモニタ6に画像信号を出力し、図4(a)に示すように、被検眼Eの前眼部像E’、XYZアライメント指標光Kの輝点像R’2がモニタ6の画面Gに表示される。なお、図4(a)においてKOは被検眼Eの光彩を示し、Dは瞳孔を示している。
図2に戻り、角膜変形検出光学系50は、XYZアライメント指標光Kの角膜Cによる反射光束を受光して角膜Cの変形量を検出するもので、XYZアライメント指標投影光学系20により角膜Cに投影されて角膜表面Tで反射された反射光束の一部が、ハーフミラー17によって反射され、角膜変形検出光学系50に導かれ、ピンホール板51を通過してセンサ52に導かれる。
上部固視標光学系60は、装置本体4において気流吹付ノズル8よりも上方に配置されて被検眼Eに上部固視標を提供するもので、図5に示すように、可視光を出射する上部固視標用光源61と、この上部固視標用光源61を覆うとともに、上部固視標用光源61の可視光を被検眼Eに向けて出射させる出射口62を有したカバー63とを備えている。被検者は、この上部固視標用光源61を上部固視標として固視することにより、被検眼Eが上向きに旋回される。図5においてO3は、このときの被検眼Eによる視線を示しており、この視線O3は、光軸O1に対して略30度上向きとなる。
図2に戻り、切換スイッチ91は、上部固視標光学系60の上部固視標用光源61と、中央固視標光学系30の中央固視標用光源31との点灯を切り換えるものである。
制御回路80は、XYZアライメント検出回路42の検出に基づいて、装置本体4を駆動させる図示を省略したモータを駆動させてアライメントを実行するとともに、装置本体4と被検眼Eとのアライメント調整が完了すると気流吹付ノズル8から被検眼Eの角膜Cに向けて気流を吹き付ける制御を行う。
演算回路81は、角膜変形検出光学系50によって検出された角膜変形量に基づいて、中央固視標を提示して測定した眼圧値Haと、上部固視標を提示して測定した眼圧値Hbを演算する機能を有する。
換算回路82は、上部固視標の提示状態で得られた眼圧値Hbを、中央固視標提示状態で得られる眼圧値Haに相当する眼圧値Ha’に換算する機能を有する。その詳細については、後述する。
(実施の形態1の作用)
眼圧測定時には、検者は、切換スイッチ91を操作して、上部固視標と中央固視標との一方を提示させて測定を行う。
上部固視標を提示して被験者がこれを固視した場合、図5に示すように、被検眼Eが上方に旋回されて視線O3が上向きとなる。図6(a)は、このときのモニタ6の画面Gを示しており、前眼部像E’の光彩KOの位置は、光軸O1の位置よりも上方となり、また、上瞼72および睫毛71が、上方に移動する。
また、図6(b)は、上部固視標を固視したときの被検眼Eを側方から見た状態を示しており、上瞼72および睫毛71が、気流吹付ノズル8の正面よりも上方に移動する。
アライメント調整が終了すると、気流吹付ノズル8から被検眼Eに気流が吹き付けられる。この上部固視標の提示状態では、気流は、図6(b)に示すように、角膜Cの頂点Pから下方にずれた光軸O1を含む領域ARに吹き付けられる。
したがって、上部固視標の提示状態では、図6(b)に示すように、上瞼72および睫毛71が上方に移動し、気流吹付ノズル8から吹き付けられる気流Aの流れを阻害することを抑制し、適切な角膜圧平を行って眼圧測定を行うことができる。
加えて、このとき、気流吹付ノズル8から眼を逸らした状態で測定を行なうことができるので、被検者に対する気流吹付ノズル8の接近による圧迫感、恐怖感が軽減される。
一方、被検眼Eが中央固視標を固視した状態では、気流は、図4(a)に示すように、角膜Cの頂点Pと一致する光軸O1を含む領域ARに吹き付けられる。
このとき、図4(a)に示すように、上瞼72および睫毛71が、気流が吹き付けられる領域ARを覆っていない場合には、気流吹付時に適切な圧平が得られる。
一方、図4(b)に示すように、睫毛71が光軸O1の近傍の気流が吹き付けられる領域ARを覆っている場合には、気流Aが睫毛71に阻害されて、適切な角膜圧平が得られないおそれがある。
また、中央固視標を固視した状態で、気流吹付ノズル8が被検眼Eに接近した場合、被検者に圧迫感、恐怖感を与えるおそれがある。このように、中央固視標の提示状態で、気流が睫毛71に阻害されるおそれや、被検者に圧迫感、恐怖感を与えるおそれがある場合は、上記のように上部固視標を提示させて、測定を行うのが好ましい。
次に、換算回路82による換算について説明する。
角膜Cの厚さは、図7に示すように、上部固視標を固視した状態で気流が吹き付けられる部位である光軸O1との交点XO付近の厚さt2が、中央固視標を固視した状態で気流が吹き付けられる頂点Pの付近の角膜Cの厚さt1よりも厚い(例えば、t1=500μm程度であるのに対し、t2=500+50μm程度となる)。
したがって、図7に示すように上部固視標を固視させて被検眼Eを上向きに旋回させた状態で光軸O1との交点XO付近に気流を吹き付けた場合の角膜変形が、中央固視標を固視させて角膜Cの頂点Pの付近に気流を吹き付けた場合の角膜変形と異なるため、上部固視標の固視状態で得られる眼圧値Hbは、中央固視標の固視状態で得られる眼圧値Haと異なる。
そこで、本実施の形態1では、換算回路82が、上部固視標を提示した状態で演算回路81により算出された眼圧値Hbに対する補正を行って、中央固視標を固視させたときに得られるであろう眼圧値Haに相当する眼圧値Ha’に換算する。
この場合、上部固視標を提示して算出された眼圧値Hbに、あらかじめ設定された係数を乗じて換算値(眼圧値Ha’)を求めるようにしてもよいし、あるいは、あらかじめ眼圧値Hbに対する換算値(眼圧値Ha’)をテーブルの形で記憶させておいてもよい。
さらに、上部固視標を固視した時の光軸O1の位置の角膜Cの厚さt2を測定し、この測定値に応じて換算値(眼圧値Ha’)を求めるようにしてもよい。
なお、角膜Cの厚さを測定する手段としては、本願出願人の出願による特開平11−276440号公報に記載されているように、前眼部観察光学系10の光軸O1とZアライメント検出光学系の光軸とが成す光軸角θとセンサ52の位置の像倍率および角膜Cの表面曲率を与えて演算することができる。
(実施の形態1の効果)
a)中央固視標を提示して測定を行なう際に、被検者の睫毛71が気流吹付ノズル8の気流の流れを阻害しそうな場合、あるいは睫毛71が気流の流れを阻害して眼圧値Haが得られない場合は、検者は、上部固視標を提示し、被検者に上部固視標を固視させた状態で気流を吹き付けて眼圧値Hbを測定することができる。
この上部固視標の固視状態では、図6(b)に示すように、上瞼72および睫毛71が上方に移動し、睫毛71が気流を妨げにくくなるため、測定エラーの発生を抑制できる。このように、眼圧測定時に、被検眼の固視方向の下方から気流が吹き付けられるため、固視方向と同方向から気流を吹き付ける場合と比較して、上瞼や睫毛による気流吹付の阻害が生じにくくなる。
このように気流を妨げるような睫毛71は、個人差だけでなく、人種の違いなどでも生じ、例えば、東洋人は西洋人などと比較して、睫毛71が下向きで気流の吹き付けの際に邪魔になる傾向がある。
特に、睫毛71が気流を妨げるような人種の眼圧値を測定する場合は、切換スイッチ91を、あらかじめ上部固視標を提示する側に切り換えておくことで、測定エラーを回避できて好ましい。
b)中央固視標の提示により測定を行なう際に、被験者が、気流吹付ノズル8に対して圧迫感、恐怖感を感じる場合は、上部固視標を提示し、被検者の視線を気流吹付ノズル8から上方に外して圧迫感、恐怖感を抑制した状態で眼圧値Hbを測定することができる。
c)上部固視標の提示状態で眼圧測定を行った場合、換算回路82が、測定した眼圧値Hbを、中央固視標を提示したときに得られるであろう眼圧値Haに換算するようにしたので、従来どおり、中央固視標を提示したときの眼圧値Haに相当する眼圧値Ha’を得ることができて好ましい。
(他の実施の形態)
以下に、他の実施の形態の非接触式眼圧計について説明する。
なお、他の実施の形態を説明するのにあたり、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付けて説明を省略する。作用についても、実施の形態1と相違する作用について説明し、実施の形態1と同じ作用については説明を省略する。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2の非接触式眼圧計Sについて説明する。この実施の形態2は、上部固視標の提示と中央固視標の提示を、自動でも行なうようにした例である。
実施の形態2の非接触式眼圧計Sでは、図8に示すように切換回路83を設けている。
切換回路83は、中央固視標用光源31および上部固視標用光源61の点灯・消灯を切り換えるものであり、この切換回路83による両固視標の提示の切り換えは、切換スイッチ91の操作に加え測定エラーの有無に基づいて行なわれる。
すなわち、切換回路83は、通常は、眼圧測定時には、中央固視標光学系30により中央固視標の提示を行うが、切換スイッチ91の手動操作により上部固視標の提示が選択されるか、あるいは中央固指標の提示状態で測定エラーが生じるかした場合に、中央固視標の提示を停止し、上部固視標を提示する。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3の非接触式眼圧計の光学系の側面配置図である。この実施の形態3の非接触式眼圧計は、固視標提示手段を被検眼Eの正面方向に配置するとともに、気流吹付ノズル8を、固視標提示手段の下方位置で斜め上向きに設置した例である。
また、実施の形態3の非接触式眼圧計の光では、角膜厚を測定する角膜厚測定手段300を備え、かつ、角膜厚測定手段300においてスリット光を投影させるスリット光投影系320が固視標提示手段を兼ねるようにしている。
以下、図9に基づいて詳細に説明する。
装置本体4には、角膜厚測定手段300が設けられており、この角膜厚測定手段300は、スリット光投影系320とスリット受光系330とを備えている。
スリット光投影系320は、光源321、スリット板322、投影レンズ323を備えており、光軸O31が、眼圧測定時に、被検眼Eの正面方向に配置できるように略水平に設置されている。また、スリット板322は、角膜C上に水平方向(図において、紙面に直交する方向)に延びるスリット光を形成するスリットを有している。
なお、スリット板322および投影レンズ323は、角膜Cに形成されるスリット像に対して、シャインプルーフの原理に基づく配置としている。すなわち、スリット板322のスリット面、投影レンズ323の主平面およびスリットの結像面の延長面が1本の交線で交わる配置となっている。
スリット受光系330は、撮像レンズ331、CCDカメラ332を備え、光軸O32が、スリット光投影系320の光軸O31に対してθ3の角度を成して設置されている。
そして、撮像レンズ331およびCCDカメラ332は、スリット光束による光断面(O31)と、撮像レンズ331の主平面と、CCDカメラ332の結像面とが、一本の交線で交わるような、シャインプルーフの原理に基づく配置とされている。
装置本体4には、前眼部観察光学系310が、スリット光投影系320とスリット受光系330との間で、光軸O1を、斜め上向きに傾斜させて取り付けられている。そして、気流吹付ノズル8が、光軸O1と同軸にその先端が斜め上方を向くように装置本体4に設置されている。
なお、前眼部観察光学系310には、ハーフミラー314,315,316、対物レンズ317、結像レンズ318、CCDカメラ319が設置されており、ハーフミラー314,315,316は、実施の形態1と同様に、図示を省略したXYZアライメント指標投影光学系20や、XYZアライメント検出光学系40や、角膜変形検出光学系50などの構成要素となっている。
次に、実施の形態3の非接触式眼圧測定計の作用を説明する。
実施の形態3では、アライメント終了後、スリット光投影系320によりスリット光を投影させる。そして、被験者に、正面のスリット光を上部固視標として固視させ、角膜Cの頂点Pが、光軸O31に重なった状態で眼圧測定を行なう。このとき、気流吹付ノズル8は、被検眼Eの固視方向の下方から、角膜Cの頂点Pに対し下方にずれた領域ARに気流を吹き付ける。
したがって、気流吹付ノズル8から吹き付ける気流は、実施の形態1,2と同様に、睫毛71の影響を受けにくいとともに、被験者の固視方向とは異なる方向から気流吹付がなされるため、被検者は恐怖感を感じにくい。
また、実施の形態3では、スリット受光系330のCCDカメラ332において、スリット光束による角膜断面画像が撮像され、この角膜断面画像に基づいて、角膜の厚さ(t1)の測定が行なわれる。そして、換算回路82は、光軸O31の位置である角膜Cの頂点P近傍の厚さ(t1)を測定し、この厚さ(t1)に基づいて、演算回路81により算出された眼圧値Hbに対する補正を行って、頂点Pで得られるであろう眼圧値Haに相当する眼圧値Ha’に換算する。
このように、換算回路82では、角膜Cの厚さを検出して、眼圧値Hbに対する補正を行うため、角膜Cの厚さを検出しないものと比較して、より高精度な検出を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を用いて説明したが、本発明はこうした実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、実施の形態1では、中央固視標提示手段としての中央固視標光学系30を備えたものを示したが、上部固視標提示手段のみを備えた構成としてもよい。
また、実施の形態1では、上部固視標を被検眼Eに向けて提示したときの視線O3の向きが、光軸O1に対して30°上向きに設定したが、この角度は、30°に限定されるものではない。
また、固視標提示手段は、被検眼Eの正面に気流吹付ノズル8を配置した状態で被検者に固視標を固視させたときに被検眼Eを上向きに旋回させるよう気流吹付ノズル8よりも上方位置に設けられているので、被検眼Eの正面に気流吹付ノズル8を配置して被検者がその上方の固視標を固視した場合、被検眼Eが上向きに旋回され、それに伴い上瞼および睫毛が上方に持ち上げられる。したがって、上瞼および睫毛が上方に持ち上げられた分だけ、上瞼や睫毛が気流吹付ノズル8からの気流を阻害しにくくなる。
8…気流吹付ノズル
81…演算回路(演算手段)
310…前眼部観察光学系
320…スリット光投影系
330…スリット受光系
C 角膜
E 被検眼

Claims (5)

  1. 前眼部観察光学系の光軸と同軸に設けられ、被検眼に対して離反・接近され、かつ、前記被検眼の角膜に気流を吹き付ける気流吹付ノズルと、
    前記被検眼に固視標を提示する固視標提示手段と、
    前記気流を前記被検眼に吹き付けたときの前記角膜の変形に伴う検出情報に基づいて眼圧値を算出する演算手段と、
    前記角膜にスリット光を投影するスリット光投影系と、
    前記前眼部観察光学系を間に介して前記スリット光投影系の下側に設けられかつ前記スリット光を受光することにより角膜断面画像を得るスリット受光系と、を備えていることを特徴とする非接触式眼圧計。
  2. 前記スリット光を前記固視標提示手段の固視標に用いることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の非接触式眼圧計。
  3. 前記角膜断面画像により角膜厚さの測定を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非接触式眼圧計。
  4. 前記スリット光投影系の光軸を前記被検眼の正面方向に配置したとき、前記気流吹付ノズルが斜め上向きとなっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の非接触式眼圧計。
  5. 前記演算手段は、前記角膜厚さを用いて前記眼圧値を補正することを特徴とする請求項3に記載の非接触式眼圧計。
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