JP2014048620A5 - - Google Patents
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Description
ところが、特許文献1に記載の手法を、低照度環境において適用すると、信号強度が極小である色の信号に対して、極めて大きなホワイトバランス係数を乗算することになる。この結果、元の信号に重畳されたノイズ成分が不要に増幅されてしまい、画像の劣化の原因となってしまう。
上記の目的を達成するため、本発明による焦点調節装置は、被写体像の合焦状態を調節するための焦点光学系を有する撮像光学系と、前記撮像光学系を介して前記被写体像を受け、前記被写体像が複数色のカラーフィルタによって色分離された各色信号に応じた画像信号を出力する撮像素子とを有する撮像装置で用いられる焦点調節装置であって、前記各色信号についてその信号強度を検出する信号強度検出手段と、前記信号強度検出手段で検出された各色信号の信号強度の全てが所定の閾値以上であると、前記各色信号の信号強度に応じた係数を各色信号に乗じて輝度信号を生成し、前記各色信号の信号強度の少なくとも1つが前記所定の閾値未満であると、所定の定数係数を前記各色信号に乗じて前記輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、前記輝度信号から所定の周波数成分を特定周波数成分として抽出し、該特定周波数成分に応じてAF評価値を算出するAF評価値算出手段と、前記焦点光学系を光軸に沿って駆動制御しつつ、前記AF評価値が極大となる前記焦点光学系の位置を極大位置として検出して、前記極大位置から前記各色信号の信号強度に応じた前記撮像光学系の特性によって定まる所定量ずらした位置を合焦位置として、前記合焦位置に前記焦点光学系を駆動制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、被写体像の合焦状態を調節するための焦点光学系を有する撮像光学系と、前記撮像光学系を介して前記被写体像を受け、前記被写体像が複数色のカラーフィルタによって色分離された各色信号に応じた画像信号を出力する撮像素子とを有する撮像装置で用いられる焦点調節装置の制御方法であって、前記各色信号についてその信号強度を検出する信号強度検出ステップと、前記信号強度検出ステップで検出された各色信号の信号強度の全てが所定の閾値以上であると、前記各色信号の信号強度に応じた係数を各色信号に乗じて輝度信号を生成し、前記各色信号の信号強度の少なくとも1つが前記所定の閾値未満であると、所定の定数係数を前記各色信号に乗じて前記輝度信号を生成する輝度信号生成ステップと、前記輝度信号から所定の周波数成分を特定周波数成分として抽出し、該特定周波数成分に応じてAF評価値を算出するAF評価値算出ステップと、前記焦点光学系を光軸に沿って駆動制御しつつ、前記AF評価値が極大となる前記焦点光学系の位置を極大位置として検出して、前記極大位置から前記各色信号の信号強度に応じた前記撮像光学系の特性によって定まる所定量ずらした位置を合焦位置として、前記合焦位置に前記焦点光学系を駆動制御する制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、被写体像の合焦状態を調節するための焦点光学系を有する撮像光学系と、前記撮像光学系を介して前記被写体像を受け、前記被写体像が複数色のカラーフィルタによって色分離された各色信号に応じた画像信号を出力する撮像素子とを有する撮像装置の焦点調節装置で会用いられる制御プログラムでであって、前記焦点調節装置が備えるコンピュータに、前記各色信号についてその信号強度を検出する信号強度検出ステップと、前記信号強度検出ステップで検出された各色信号の信号強度の全てが所定の閾値以上であると、前記各色信号の信号強度に応じた係数を各色信号に乗じて輝度信号を生成し、前記各色信号の信号強度の少なくとも1つが前記所定の閾値未満であると、所定の定数係数を前記各色信号に乗じて前記輝度信号を生成する輝度信号生成ステップと、前記輝度信号から所定の周波数成分を特定周波数成分として抽出し、該特定周波数成分に応じてAF評価値を算出するAF評価値算出ステップと、前記焦点光学系を光軸に沿って駆動制御しつつ、前記AF評価値が極大となる前記焦点光学系の位置を極大位置として検出して、前記極大位置から前記各色信号の信号強度に応じた前記撮像光学系の特性によって定まる所定量ずらした位置を合焦位置として、前記合焦位置に前記焦点光学系を駆動制御する制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
AF制御部108は、AF評価値および各色の信号強度に応じて設定された信号増幅係数に対応するピント補正量(BP補正量)を参照して、合焦状態となるフォーカスレンズ102の位置(合焦位置)を求める。そして、AF制御部108は当該合焦位置に基づいてフォーカスレンズ102を光軸に沿って駆動制御する。
CPU104はシャッタボタンが半押し(SW1ON)されたか否かを判定する(ステップS101)、SW1がOFFであると(ステップS101において、NO)、CPU104は待機する。一方、ユーザが撮影を開始するため、シャッタボタンを半押しすると(ステップS101において、YES)、CPU104は合焦位置検出処理を開始する。
まず、フォーカスレンズ102が位置P1にある際に、撮像光学系101による結像状態において得られる画素信号に応じて、CPU104はAF評価値を算出する(ステップS102)。つまり、AF評価値演算処理部107は、フォーカスレンズ102が位置P1にある際の画素信号から得られる輝度信号から特定周波数成分を抽出してAF評価値を得る(このAF評価値をAF評価値P1とする)。
n=Mであると(ステップS107において、YES)、AF制御部108はAF評価値Pnに基づいて所定のピーク値が存在するか否かを判定する(ステップS109)。所定のピーク値があると判定すると(ステップS109において、YES)、AF制御部108はAF評価値が極大値となる位置Ppを求めて、位置PpにBP補正量を加えて位置Pfを得る。そして、AF制御部108はフォォーカスレンズ102を位置Pfに駆動制御する(ステップS110)。なお、位置Ppを算出する際には、既知の内挿計算が用いられる。
その後、CPU104は本撮影指示であるシャッタボタンの全押し(SW2ON)が行われたか否かを判定する(ステップS111)、SW2がOFFであると(ステップS111において、NO)、CPU104は待機する。
図3は、図1に示す撮像素子103を説明するための図である。そして、図3(a)は画素配列を示す図であり、(b)は基本ブロック単位を示す図である。
信号強度検出部105は、これら基本ブロック単位(以下基本ブロットもいう)の各々について次の式(1)〜式(3)に基づいて色評価値Cx、Cy、およびYiを算出する。ただしR、G1、G2、およびBは各画素における出力を表す。
まず、信号強度検出部105は色毎の画素信号強度の平均値IR、IG1、IG2、およびIBの全てが被写体の低輝度を規定する閾値Ithよりも小さいか否かを判定する(ステップS201)。平均値IR、IG1、IG2、およびIBの全てが閾値Ithよりも小さいと(閾値未満であると:ステップS201において、YES)、信号強度検出部105は全てのホワイトバランス係数を呼出して、所定の定数係数であるAveWB(各色のホワイトバランス係数の平均値)に置換する。ここで、AveWBは、ホワイトバランス係数kWB_R、kWB_G1、kWB_G2、およびkWB_Bの平均値である。
特に、低照度の場合などにおいて、撮像素子103の出力である各色信号強度が低下すると、この傾向が顕著になる。また、AFを高速化するためには、撮像素子103の読み出しレートを上げてAF評価値を算出する際の画像信号の取得時間を短くする必要がある。そのために、撮像素子103の信号読み出しの際に、画素加算処理を行って読み出し画素数を減らし、撮像素子103の信号読み出し時間を短くすることがある。
つまり、撮像素子の出力である各色信号の強度差を補完するように強度の低い信号を増幅して、所定の量だけピント位置を補正するようにする。この場合には、光学系の変倍に伴う焦点距離および撮影距離毎に所定のBP補正量を準備すればよい。
PAF=(2×PGL+PBL+PRL)÷4 (13)
BP補正量=PCapt−PAF=[2×(PGH−PGL)+(PBH−PBL)+(PRH−PRL)]÷4 (15)
式(15)で示すBP補正量は各色の補正量(PGH−PGL)、(PBH−PBL)、および(PRH−PRL)の加重平均であるので、この量を設計値から計算で求めるか又は製造時に同一のホワイトバランス係数を用いてAF時と撮影時とに相当する場合について結像位置の差を測定して、BP補正量を求めることができる。
式(15)で示すBP補正量は各色の補正量(PGH−PGL)、(PBH−PBL)、および(PRH−PRL)の加重平均であるので、この量を設計値から計算で求めるか又は製造時に同一のホワイトバランス係数を用いてAF時と撮影時とに相当する場合について結像位置の差を測定して、BP補正量を求めることができる。
まず、信号強度検出部105は測光部111によって測定された被写体輝度値BV1が被写体の低輝度を規定する輝度値の第1の閾値BVth1よりも小さいか否かを判定する(ステップS301)。被写体輝度値BV1≧第1の閾値BVth1であると(第1の閾値以上:ステップS301において、NO)、信号強度検出部105は被写体輝度値BV1が被写体の低輝度を規定する輝度値の第2の閾値BVth2よりも小さいか否かを判定する(ステップS302)。なお、第1の閾値BVth1<第2の閾値BVth2である。
一方、被写体輝度値BV1<第1の閾値BVth1であると判定されると(第1の閾値未満:ステップS301において、YES)、輝度信号処理部106は信号強度検出部105で算出された全てのホワイトバランス係数を呼出す。そして、輝度信号処理部106はホワイトバランス係数を所定の定数係数であるAveWBに置換する(ステップS303)。ここで、AveWBは各色のホワイトバランス係数kWB_R、kWB_G1、kWB_G2、およびkWB_Bの平均値である。つまり、輝度信号処理部106はホワイトバランス(WB)係数=平均値とする。
被写体輝度値BV1<第2の閾値BVth2であると(第2の閾値未満:ステップS303において、YES)、輝度信号処理部106は被写体輝度値BV1に応じて各色のホワイトバランス係数kWB_R、kWB_G1、kWB_G2、およびkWB_Bとその平均値の中間値を採用する(ステップS304)。
このように、本発明の第2の実施形態では、測光部111による測光結果に応じて、全てのホワイトバランス係数、その平均値、および当該平均値とホワイトバランス係数との中間値のいずれを用いるかを決定する。そして、低照度のため画素信号が微弱である場合には、ホワイトバランス係数を乗算しないようにする。これによって、微弱な画素信号に含まれる暗電流などに起因する定在ノイズおよびショットノイズなどのランダムノイズの成分が増幅されることを防止することができる。
Claims (8)
- 被写体像の合焦状態を調節するための焦点光学系を有する撮像光学系と、前記撮像光学系を介して前記被写体像を受け、前記被写体像が複数色のカラーフィルタによって色分離された各色信号に応じた画像信号を出力する撮像素子とを有する撮像装置で用いられる焦点調節装置であって、
前記各色信号についてその信号強度を検出する信号強度検出手段と、
前記信号強度検出手段で検出された各色信号の信号強度の全てが所定の閾値以上であると、前記各色信号の信号強度に応じた係数を各色信号に乗じて輝度信号を生成し、前記各色信号の信号強度の少なくとも1つが前記所定の閾値未満であると、所定の定数係数を前記各色信号に乗じて前記輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
前記輝度信号から所定の周波数成分を特定周波数成分として抽出し、該特定周波数成分に応じてAF評価値を算出するAF評価値算出手段と、
前記焦点光学系を光軸に沿って駆動制御しつつ、前記AF評価値が極大となる前記焦点光学系の位置を極大位置として検出して、前記極大位置から前記各色信号の信号強度に応じた前記撮像光学系の特性によって定まる所定量ずらした位置を合焦位置として、前記合焦位置に前記焦点光学系を駆動制御する制御手段と、
を有することを特徴とする焦点調節装置。 - さらに、被写体の輝度を検出して測光結果を得る測光手段を備え、
前記輝度信号生成手段は、前記各色信号の信号強度の代わりに、前記測光結果を用いて当該測光結果が示す被写体輝度値が所定の第1の閾値未満であると前記所定の定数係数を前記各色信号に乗じて前記輝度信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。 - 前記輝度信号生成手段は、前記被写体輝度値が前記所定の第1の閾値以上であって、かつ前記被写体輝度値が前記所定の第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上であると、前記各色信号の信号強度に応じた係数を各色信号に乗じて輝度信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の焦点調節装置。
- 前記輝度信号生成手段は、前記被写体輝度値が前記所定の第1の閾値以上であって、かつ前記被写体輝度値が前記第2の閾値未満であると、前記定数係数と前記各色信号の信号強度に応じた係数との中間値を求めて、該中間値を各色信号に乗じて輝度信号を生成することを特徴とする請求項3に記載の焦点調節装置。
- 前記係数は、画像のホワイトバランスの調節に用いられる係数であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
- 前記各色信号における前記撮像光学系の特性によって定まる所定のずらし量から、前記各色信号の信号強度に応じた前記撮像光学系の特性によって定まる所定量だけずらしたずらし位置を求めて、前記制御手段は前記極大位置から前記焦点光学系を前記ずらし位置だけずらした位置を前記合焦位置とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
- 被写体像の合焦状態を調節するための焦点光学系を有する撮像光学系と、前記撮像光学系を介して前記被写体像を受け、前記被写体像が複数色のカラーフィルタによって色分離された各色信号に応じた画像信号を出力する撮像素子とを有する撮像装置で用いられる焦点調節装置の制御方法であって、
前記各色信号についてその信号強度を検出する信号強度検出ステップと、
前記信号強度検出ステップで検出された各色信号の信号強度の全てが所定の閾値以上であると、前記各色信号の信号強度に応じた係数を各色信号に乗じて輝度信号を生成し、前記各色信号の信号強度の少なくとも1つが前記所定の閾値未満であると、所定の定数係数を前記各色信号に乗じて前記輝度信号を生成する輝度信号生成ステップと、
前記輝度信号から所定の周波数成分を特定周波数成分として抽出し、該特定周波数成分に応じてAF評価値を算出するAF評価値算出ステップと、
前記焦点光学系を光軸に沿って駆動制御しつつ、前記AF評価値が極大となる前記焦点光学系の位置を極大位置として検出して、前記極大位置から前記各色信号の信号強度に応じた前記撮像光学系の特性によって定まる所定量ずらした位置を合焦位置として、前記合焦位置に前記焦点光学系を駆動制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。 - 被写体像の合焦状態を調節するための焦点光学系を有する撮像光学系と、前記撮像光学系を介して前記被写体像を受け、前記被写体像が複数色のカラーフィルタによって色分離された各色信号に応じた画像信号を出力する撮像素子とを有する撮像装置の焦点調節装置で会用いられる制御プログラムでであって、
前記焦点調節装置が備えるコンピュータに、
前記各色信号についてその信号強度を検出する信号強度検出ステップと、
前記信号強度検出ステップで検出された各色信号の信号強度の全てが所定の閾値以上であると、前記各色信号の信号強度に応じた係数を各色信号に乗じて輝度信号を生成し、前記各色信号の信号強度の少なくとも1つが前記所定の閾値未満であると、所定の定数係数を前記各色信号に乗じて前記輝度信号を生成する輝度信号生成ステップと、
前記輝度信号から所定の周波数成分を特定周波数成分として抽出し、該特定周波数成分に応じてAF評価値を算出するAF評価値算出ステップと、
前記焦点光学系を光軸に沿って駆動制御しつつ、前記AF評価値が極大となる前記焦点光学系の位置を極大位置として検出して、前記極大位置から前記各色信号の信号強度に応じた前記撮像光学系の特性によって定まる所定量ずらした位置を合焦位置として、前記合焦位置に前記焦点光学系を駆動制御する制御ステップと、
を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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