JP5997541B2 - 画像信号処理装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像信号処理装置およびその制御方法に関し、特には位相差検出方式の焦点検出に用いる画像信号を処理する技術に関する。
従来、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を持った撮像素子により、瞳分割像を取得し、得られた2つの瞳分割像の位相差を求めて焦点検出を行う技術が検討されている(特許文献1)。
特開2001−250931号公報
特許文献1の技術では、従来よりも光電変換部あたりの面積が小さくなるため、個々の光電変換部で蓄積できる電荷容量が減少し、飽和しやすくなるという問題が考えられる。分割された光電変換部が1つでも飽和に達してしまうと、同一マイクロレンズに対応した複数の光電変換部の出力を加算しても、入射光量と出力電圧との関係が非線形となり、画質が劣化する。
この問題に対応するには、飽和に達した光電変換部から同一マイクロレンズに対応した別の光電変換部に電荷が漏れ出すような画素構造とすることが考えられる。これにより、飽和に達した光電変換部が出力する電荷は、他の非飽和の光電変換部で蓄積されるようになり、入力光量と、同一マイクロレンズに対応した複数の光電変換部の出力を加算した出力電圧との線形性を高めることができる。
このような構成により、電荷が失われる事による画質の劣化を抑制することができるが、個々の光電変換部の飽和レベルが改善されることはない。また、飽和した光電変換部から漏れ出した電荷を蓄積する光電変換部は本来よりも高い出力を呈するため、位相差を求めるための瞳分割像が変形し(像崩れが発生し)、位相差(像ずれ量)の検出精度を悪化させてしまう。特に、漏れ出した電荷によって光電変換部間の出力の差が小さくなるため、瞳分割像の差が小さくなり、像ずれが見かけ上小さくなる疑似合焦が発生する可能性がある。
つまり、焦点検出精度が悪化し、場合によっては焦点検出不能となる。良好な画像が得られているにも関わらず焦点検出精度が悪化するため、焦点検出が可能な時と不可能な時の区別がつかず、使用者を混乱させることにもなる。
例えば、飽和した光電変換部を有する画素の出力は位相差検出に用いないようにすることにより、位相差検出精度を向上させることが考えられる。しかし、飽和した光電変換部の割合が多い場合、正確な像ずれ量を算出するためには相関像の正規化が必要であり、正規化の演算量は視野に含まれる画素数に比例するため、高画素化に伴い回路規模が増大してしまう。
本発明は、回路規模の増大を抑制しつつ、瞳分割像が飽和による像崩れを起こした場合でも疑似合焦の発生を防ぐことが可能な画像信号処理装置およびその制御方法の提供を目的とする。
上述の目的は、1つのマイクロレンズに対して第1の光電変換部と第2の光電変換部が設けられた画素を複数有する撮像素子から得られる信号を処理する画像信号処理装置であって、複数の第1の光電変換部の出力から得られる第1の像信号と、複数の第2の光電変換部の出力から得られる第2の像信号との像ずれ量を算出する算出手段を有し、算出手段が、第1の像信号と第2の像信号の相対的な位置をずらしながら算出した、第1の像信号と第2の像信号との差分値に基づく相関量から像ずれ量を算出するとともに、差分値が予め定められた上限値以上の場合には、上限値を差分値として用いて相関量を算出する、ことを特徴とする画像信号処理装置によって達成される。
このような構成により、本発明によれば、回路規模の増大を抑制しつつ、瞳分割像が飽和による像崩れを起こした場合でも疑似合焦の発生を防ぐことができる。
図4における相関演算部407の回路構成例を示す図 本発明を適用可能な画像信号を生成する撮像素子の画素構造例を示す垂直断面図 画素に入射する光量と分割画素の出力レベルとの関係例を示す図 本発明の第1の実施形態に係る画像信号処理装置の一例としての撮像装置の機能構成例を示すブロック図 (a)は飽和部分のない像信号の例を示す図、(b)は飽和部分が存在する像信号の例を示す図 (a)は図5(b)の像信号について従来の方法で算出される相関量の例を示す図、(b)は図5(b)の像信号について本発明の実施形態に係る方法で算出される相関量の例を示す図 (a)は図6(a)に対応する相関像を示す図、(b)は図6(b)に対応する相関像を示す図 本発明の実施形態に適用可能な撮像素子の画素配列例を示す図 像高が高い場所の画素への入射光を模式的に示した断面図 本発明の第2の実施形態における相関演算処理を説明するためのフローチャート 本発明の第1の実施形態における相関演算処理で用いる差分絶対値の上限値の変更方法の例を説明するための図
以下、本発明の例示的な実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図2は、本発明を適用可能な画像信号を生成する撮像素子の画素構造例を示す垂直断面図である。ここでは、撮像素子が、1つのマイクロレンズと、複数の光電変換部を有し、位相差検出方式による焦点検出に利用可能な複数の像信号を出力可能な画素を複数有するものとする。ただし、全ての画素がこのような構成を有する必要はなく、光電変換部が分割されておらず、1つの像信号のみを出力可能な一般的な構造の画素と混在していてもよい。以下では便宜上、光電変換部が複数に分割された構造の画素を焦点検出用画素、光電変換部が分割されていない一般的な構造の画素を通常画素と呼ぶ。
マイクロレンズ201は光電変換部に光を効率よく照射するために設けられる。カラーフィルタ202は画素ごとに特定の色を有し、一般には、R(赤)、G(緑)、B(青)が規則的に配置されるように各画素におけるカラーフィルタの色が定められる。赤色のカラーフィルタを有する画素を赤色画素と呼ぶ。他の色についても同様である。
203は半導体の配線層、光電変換部204(第1の光電変換部)と光電変換部205(第2の光電変換部)はフォトダイオードである。
通常画素では光電変換部204および205は1つのフォトダイオードから構成されるが、本実施形態が対象とする画像信号を生成する焦点検出用画素では光電変換部が複数に分割された構成を有する。以下の説明では、焦点検出用画素に含まれる複数の光電変換部の各々を分割画素と呼ぶことがある。
光電変換部204の出力から得られる信号(第1の像信号)と、光電変換部205の出力から得られる信号(第2の像信号)のように、複数の焦点検出用画素の、同じ位置の分割画素から得られる信号から構成される信号は、それぞれ瞳分割像であり、視差を有する。そのため、瞳分割像の視差(位相差または像ずれ)を検出することにより、位相差検出方式の焦点検出や、ステレオ画像の生成などを実現できる。
また、光電変換部204と205の出力を加算すれば、光電変換部が分割されていない通常画素と実質的に同じ出力が得られるため、加算出力に対して一般的な信号処理をすれば通常画素の出力と同様に用いることができる。
ここで、分割画素の飽和の問題について、図3を用いて説明する。
図3は、横軸に画素(マイクロレンズ)に入射する光量、縦軸に画素の出力レベル(画素値)を示している。301は光電変換部を分割しない場合(通常画素)の入出力特性を示し、飽和レベルに達するまでリニアリティが保たれている。
光電変換部を分割しても、マイクロレンズに入射した光が各分割画素に均等に入射すれば、分割画素の加算出力も301と同じ特性となるはずである。しかし、実際には、焦点検出用画素が像高中心(通常は画面の中央)に存在し、かつ合焦状態でもない限り、分割画素に入射する光量は均等にはならない。
図9は像高が大きい場所の画素、つまり画面の周辺の画素に光が当たっている様子を示している。
像高は光軸からの距離であるため、光軸から離れた画面の周辺の画素には光が斜めから入射する。そのため、光電変換部204と205に対する入射光量に大きな差が生じる。図9では、光電変換部205に大半の光が入射し、光電変換部204に入射する光は非常に少ない。
このような場合、光電変換部205が光電変換部204より先に飽和することは明らかである。図3(a)では、光電変換部205の入出力特性を303で、光電変換部204の入出力特性を304で示している。そして、光電変換部204および205の加算出力レベルは、302に示すように、光電変換部205の飽和の影響を受け、最大値が小さくなる。
この問題を回避するために、光電変換部205で飽和後に発生した電荷が光電変換部204に漏れ出す構造にすると、光電変換部204および205の加算出力レベルは、通常画素と同様に301に示す特性となる。この場合、光電変換部204の入出力特性は図3(b)の305に示すように、光電変換部205が飽和した時点から入射光に対する出力レベルの増加率(入出力特性の傾き)が大きくなる。
さらに、複数の光電変換部204の出力から得られる像信号(A像信号)と、対応する複数の光電変換部205の出力から得られる像信号(B像信号)とは、撮像光学系のデフォーカス量に応じた視差を有し、ボケた画像においては大きくレベルが異なる。しかし、このような場合、一方の分割画素で飽和した電荷が他方の分割画素に漏れ込むことで、ハイライト部分においてはA像信号とB像信号が共に飽和する現象が発生する。
図5(a)はデフォーカスしたA像信号とB像信号が全領域において飽和を起こしておらず、像ずれが発生している状態の例を示す図である。501はA像信号、502はB像信号の波形であり、A像信号とB像信号の像ずれ(位相差)量に基線長で決まる定数を乗じることでデフォーカス量を算出することができる。
一方、図5(b)はデフォーカスしたA像信号とB像信号の一部が飽和を起こしている例である。A像信号とB像信号は像ずれを有するため、デフォーカス量を求めることができるべきだが、飽和を起こしている部分においては像ずれが生じていない。
このような場合、A像信号とB像信号との相関演算において、SADと呼ばれる差の絶対値の総和やSSDと呼ばれる差の絶対値の二乗の総和などを相関量として求める場合、出力の大きな飽和部分の差分値が支配的となってしまう。
図6(a)は、図5(b)に示すA像信号とB像信号の相対的な位置をずらしながら相関量を算出する過程を示している。B像信号をA像信号に対して右に徐々にシフトさせながら相関量を順次算出し、シフト量と相関量との関係を求める。
図6(a)に示すように、図5(b)の状態からB像信号をシフトさせると、飽和部分の出力差分値503が飽和していない部分の出力差分値504よりも非常に大きくなる。そのため、出力差分値の積分であるSADやSSDの値は、本来相関量として求めるべき飽和していない部分の出力差分値504ではなく飽和部分の出力差分値503が支配的な値となってしまう。
図7(a)は図5(b)のA像信号501とB像信号502を相関演算して得られる相関像を示す図である。相関像とはA像信号とB像信号の相対的な位置をずらしながら相関量を求め、ずらした量(シフト量)と相関量との関係を像としたものである。ここで、相関量が小さいほどA像信号とB像信号との相関が高いことを示す。
図7(a)の横軸がずらし量(シフト量)を示し、ずらし量0で相関量が最も小さくなっているため、A像信号とB像信号とをずらさない状態で像の一致度が最も高いと判断されてしまう。これは、同一レベルとなる飽和部分に像ずれがないことが相関量に大きく影響を与えた結果である。
このように、飽和による電荷漏れが発生し、かつ飽和部分に像ずれがないと、実際のデフォーカス量よりも0に近いデフォーカス量が算出されてしまう。
図4は、本実施形態に係る画像信号処理装置の一例としての撮像装置の機能構成例を示すブロック図である。なお、図4には撮像装置が有する構成要素のうち、本発明を説明するために必要なもののみを示している。
レンズ401は、被写体光学像を撮像面に形成する撮像レンズである。レンズ401は制御部409から駆動可能なフォーカスレンズを有する。撮像素子402は複数の画素が配列されたCMOSまたはCCDイメージセンサであり、各画素が、図2に示した、1つのマイクロレンズに対して2つの光電変換部を有する構造を有するものとする。AD変換器403は撮像素子402の各画素が出力する信号をA/D変換して出力する。
AB像加算部404、AB像分離部405、信号処理部406、相関演算部407、デフォーカス量算出部408および、システム全体を制御するマイクロコンピュータである制御部409の動作については以下で詳細に説明する。
図8は、撮像素子402の画素配列例を示した図である。撮像素子402は原色ベイヤー配列のカラーモザイクフィルタを有し、1つの丸で表す1画素ごとに、赤、緑、青のいずれかのカラーフィルタが設けられている。赤のカラーフィルタが設けられた画素を赤画素、緑のカラーフィルタが設けられた画素を緑画素、青のカラーフィルタが設けられた画素を青画素と呼ぶ。
GA803とGB804はそれぞれ緑画素のA像画素、B像画素である。同様にRB801は赤画素のB像画素、BA802は青画素のA像画素である。
AD変換器403は、赤、緑、青画素それぞれについて、A像信号とB像信号を順次出力する。従って、AB像加算部404で同じ画素のA像信号とB像信号を加算すると、通常画素と同様の出力が得られる。
信号処理部406は、AB像加算部404の出力する、画素ごとに赤、緑、青の1成分のみを有するベイヤー配列の信号から、画素ごとに赤、緑、青の3成分を有するカラー映像信号を、公知の任意の方法に従って生成して出力する。
AB像分離部405は、AD変換器403が出力する、同色画素のA像信号とB像信号とを、並列に相関演算部407に供給する。
相関演算部407は、A像信号とB像信号の一方を基準として他方の相対的な位置をずらしながら相関量を算出し、図7(a)に示したような相関像を求めてデフォーカス量算出部408に出力する。
デフォーカス量算出部408は、相関像を解析し、A像信号とB像信号の相関が最も高くなる像ずれ量を決定する。そして、デフォーカス量算出部408は、決定した像ずれ量にA像信号とB像信号を出力した分割画素の基線長で決まる定数を乗じてデフォーカス量を求める。
制御部409は、算出されたデフォーカス量に応じてレンズ401のフォーカスレンズを駆動し、レンズ401を被写体に合焦させる。
図1は、図4の相関演算部407が、相関量としてSADを求める場合の回路構成例を示す図である。
差の絶対値上限値101は、制御部409によって与えられる設定値であり、飽和部分のSAD影響度を下げるための、差の絶対値の上限を指定する。差の絶対値上限値101は、例えば、飽和がない場合に通常得られる差の絶対値の範囲の上限値もしくはそれより若干大きい値に設定することができる。
相関演算部407の前段のバッファーに蓄積されたA像信号とB像信号は、1画素ずつA像入力102およびB像入力103に入力される。1つのシフト量に対して相関量を求める毎にA像信号とB像信号のシフト量が変更される。差分絶対値算出回路105はA像信号とB像信号の差の絶対値が算出され、スイッチ106を通じて積分回路107に供給される。積分回路107は、入力される差の絶対値を、1つのシフト量ごとに積算する。1つのシフト量に対するA像信号、B像信号の差分絶対値の算出および積算が終了すると、積分回路107の出力(SAD出力)108の値をシフト量と関連付けて記憶し、積分回路107をリセットする。予め定められたシフト量の最大値まで相関量を算出すると、相関像をデフォーカス量算出部408に出力する。
相関量の算出中、リミッタ回路104は、差分絶対値算出回路105の出力値を差の絶対値上限値101と比較する。そして、差分絶対値が上限値以上である場合には、スイッチ106の入力を差の絶対値上限値に切り替える。これにより、相関量に対する飽和部分の差分絶対値の影響を下げることができる。
図6(b)は、図6(a)と同じ状況で、リミッタ回路104を適用した場合に算出される差分絶対値の分布を示している。図6(a)との比較から明らかなように、飽和部分に対応する出力差分値が上限値505に制限されているため、飽和していない部分の出力差分値504との差が小さい。そのため、相関量として得られる出力差分値の積算量における、飽和部分の出力差分値の影響が抑制され、飽和していない部分の出力差分値504の状況が相関に反映されやすくなる。そのため、相関量から決定されるデフォーカス量の精度を向上することができる。
なお、上述の上限値は、飽和部分が存在しない場合は制限無しとするため、設定可能な最大値を設定する、というように変更可能な値である。
また、瞳分割画素の飽和状況を検出するための飽和検出スレッシュレベルを設定し、A像またはB像信号と比較することにより飽和状況を検出する。A像またはB像信号が飽和検出スレッシュレベルを上回ることを検出したら、本来A像信号とB像信号との相関演算に用いられる信号成分による差の絶対値を排除しないような低い値に上限値を変更する。具体的な上限値の変更方法の例として以下がある。
・A像信号とB像信号が格納されているメモリ内をスキャンして上限値を決定し、相関演算を行う。
・最初のフレームで上限値を決定して、以降のフレームではその上限値を使い回して相関演算する(図11(a))。
・複数の上限値を予め用意しておき、飽和部分を除いた信号の振幅成分(最大値−最小値)を検出して上限値を決定する。その後も飽和状況を調べながらA像信号とB像信号の信号成分による差の絶対値を排除しないような低い値となるように選択していく(図11(b))。
・複数の上限値を予め用意しておき、それらを使用して並列的に相関演算しながら、飽和状況を調べて、飽和の影響を最も低減できる上限値で相関演算した結果を選択的に用いる。
最初のフレームで上限値を決定して、以降のフレームではその上限値を使い回して相関演算する場合の処理を、図11(a)に示したフローチャートを用いて説明する。以下の処理は相関演算部407が実施する。
S1101:A像信号およびB像信号を格納しているメモリをスキャンする。
S1102:A像信号とB像信号のうち、飽和していない信号の振幅成分から、A像信号とB像信号の差の絶対値を排除しないような低い値に上限値を決定する。
S1103:S1102で求めた上限値を現在のフレームに対して適用し、相関量を算出する。
S1104:カメラモードの切替り等により焦点検出の終了が指示されたかどうかを判別する。終了指示があれば処理を終了する。終了指示が無ければ、S1103へ進み、S1102で求めた上限値を現在のフレームに対して適用し、相関量を算出する。
図7(b)に、図6(b)に対応した相関像を示す。図6(a)に対応した図7(a)の相関像に対し、相関量の極小値が実際のデフォーカス量に対応したシフト量で得られている。
このように、本実施形態では、デフォーカス量の算出に用いる2つの像信号について、差分値に基づく相関量を演算する画像信号処理装置において、差分値の絶対値の上限値を制限する。そのため、2つの像信号が飽和により像崩れしている場合でも、飽和部分における差分値が相関量に与える影響を抑制することができ、より正確な相関量を演算することが可能であり、疑似合焦の発生を抑制できる。また、差分値の上限値を制限するために必要な回路の規模は画素数に依存せず、また小規模な回路でよいため、撮像素子の高画素化による回路規模の増大も生じない。
(第2の実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第2の実施形態に係る画像信号処理装置について説明する。
第1の実施形態において相関演算部407は図1に示すような回路で構成していたが、本実施形態においては、相関演算部407をマイクロコンピュータによって構成し、図1の回路と同様の動作を、ソフトウェア的に実現する。
図10は、本実施形態における相関演算部407の動作を説明するフローチャートである。相関演算部407が有するCPUが、ROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することによって実施することができる。
S902でCPUは、所定のシフト量範囲(ここでは仮に−100〜+100とする)について相関量の演算を行ったかどうか確認する。
S903でCPUは、A像信号を構成する全画素(ここでは100画素とする)について処理を行ったか確認する。
S904でCPUは、A像信号の処理対象画素と、A像信号の処理対象画素に対し、シフト量分ずれた位置のB像信号の画素とを取り出す。
S905でCPUは、A像画素とB像画素の差の絶対値が上限値以上か否かを判断し、差の絶対値が上限値以上ならば処理をS907へ、差の絶対値が上限値未満なら処理をS906へ進める。
S906でCPUは、A像画素とB像画素の差の絶対値を積算する。
S907でCPUは、差の絶対値上限値を、A像画素とB像画素の差の絶対値として積算する。
S908でCPUは、A像信号とB像信号の画素位置を+1して1つずらし、処理をS903に戻す。
S903からS908の処理をA像信号の画素数分繰り返すと、CPUは処理をS909へ進め、差の絶対値の積算値を相関量として、配列変数の、シフト量に対応した添字の変数に格納する。ここでは、シフト量の範囲が−100〜+100であり、シフト量を1つずつ変化させるため、201個の相関量が算出される。従って少なくとも201の要素を有する配列変数を用意しておく。
S910でCPUはシフト量を+1して処理をS902へ戻す。
S902からS910までの処理を、所定のシフト量範囲に渡って繰り返すことにより、相関像が配列変数に得られる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、ソフトウェア的に相関演算部407を実現するため、第1の実施形態よりも回路規模を縮小できる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
なお、上述の実施形態では、A像信号とB像信号との差分絶対値が上限値以上の場合、上限値に置き換える構成であったが、飽和部分の差の絶対値が相関量に与える影響を抑制するという観点からは、他の構成を用いてもよい。例えば、差分絶対値が上限値以上の場合には、差分絶対値を上限値よりも小さい固定値に置き換えてもよい。つまり、上限値以下の固定値に置き換えることができる。ただし、0に置き換える場合には、相関量を実際に積算した画素対の数で除して1画素対あたりの相関量とするなど、異なる数の画素対に対する積算値を比較可能な値にする。
また、上述の実施形態では、相関像を求めてから、デフォーカス量を決定していた。しかし、相関量が最小となるシフト量を求めれば良い場合には、相関量を求めるごとに過去に算出した相関量の最小値と比較し、最小の相関量と、対応するシフト量のみを保持するようにしてもよい。この場合、デフォーカス量算出部408は相関演算部407が求めた最小の相関量に基線長を乗じてデフォーカス量を算出し、合焦制御を行えばよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

Claims (9)

  1. 1つのマイクロレンズに対して第1の光電変換部と第2の光電変換部が設けられた画素を複数有する撮像素子から得られる信号を処理する画像信号処理装置であって、
    複数の前記第1の光電変換部の出力から得られる第1の像信号と、複数の前記第2の光電変換部の出力から得られる第2の像信号との像ずれ量を算出する算出手段を有し、
    前記算出手段が、
    前記第1の像信号と前記第2の像信号の相対的な位置をずらしながら算出した、前記第1の像信号と前記第2の像信号との差分値に基づく相関量から前記像ずれ量を算出するとともに、
    前記差分値が予め定められた上限値以上の場合には、前記上限値を前記差分値として用いて前記相関量を算出する、
    ことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 前記上限値を決定する決定手段をさらに有し、
    前記決定手段は、前記第1の像信号と前記第2の像信号に飽和した部分がない場合に得られる前記第1の像信号と前記第2の像信号との差の絶対値に基づいて前記上限値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 前記上限値を決定する決定手段をさらに有し、
    前記決定手段は、前記第1の像信号および前記第2の像信号のうち、飽和した部分のない像信号の振幅成分に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 前記決定手段は、前記予め定められた上限値を、前記振幅成分に応じて動的に変更することを特徴とする請求項3に記載の画像信号処理装置。
  5. 前記上限値が複数であり、
    前記算出手段は、前記上限値ごとに前記相関量を算出し、算出した前記相関量のうち、前記第1の像信号または前記第2の像信号の飽和の影響が最も低減されている相関量を用いて前記像ずれ量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  6. 前記画素は、前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部の一方が飽和に達した場合、該飽和した光電変換部から電荷が他方の光電変換部に漏れ出すような構成を有することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の画像信号処理装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の画像信号処理装置と、
    前記像ずれ量に基づいて、撮像レンズの合焦制御を行う手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  8. 1つのマイクロレンズに対して第1の光電変換部と第2の光電変換部が設けられた画素を複数有する撮像素子から得られる信号を処理する画像信号処理装置の制御方法であって、
    算出手段が、複数の前記第1の光電変換部の出力から得られる第1の像信号と、複数の前記第2の光電変換部の出力から得られる第2の像信号との像ずれ量を算出する算出工程を有し、
    前記算出工程において前記算出手段が、
    前記第1の像信号と前記第2の像信号の相対的な位置をずらしながら算出した、前記第1の像信号と前記第2の像信号との差分値に基づく相関量から前記像ずれ量を算出するとともに、
    前記差分値が予め定められた上限値以上の場合には、前記上限値を前記差分値として用いて前記相関量を算出する、
    ことを特徴とする画像信号処理装置の制御方法。
  9. コンピュータに、請求項に記載の画像信号処理装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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