JP2014138290A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被写体を撮像して画像情報を取得する撮像部と、前記撮像部の焦点位置を制御する合焦位置制御部と、自装置から前記被写体までの距離情報を取得する測距部と、前記撮像部の光学系のぼけ特性情報を保持する情報記憶部と、前記画像情報のぼけを除去するぼけ除去処理部とを備え、前記ぼけ除去処理部は、合焦情報と、前記距離情報とに対応する前記ぼけ特性情報に基づいて前記画像情報のぼけを除去する。
【選択図】図1
Description
特許文献2には、撮像画像を表示する表示手段と、ユーザの操作に基づいて、表示された撮像画像における被写体を選択する選択手段を備え、そして選択手段により選択された被写体との距離に対応する光学系の結像特性に基づいて撮像画像に対してぼけ補正する補正手段を備えた撮像装置が開示されている。
また、被写体の選択において、例えば画像に写った人物の顔領域を抽出する顔認識処理を応用すると、認識された顔領域のみに焦点の合った画像が得られ、得られた画像がユーザに不自然な印象を与えることがある。また、認識対象の画像が、ぼけた画像である場合には、人間の顔の画像であるか否かを正確に認識できずに、所望の画像が選択されない場合もある。さらに、主要被写体を示す領域にぼけが生じている場合、主要被写体を中心とした構図の調整や、主要被写体の動作(例えば、笑顔、目つぶり)に合わせた露光操作(例えば、シャッタボタンの押下)が困難になる。その結果、ユーザが所望する画像を取得できないことがある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、広い距離範囲に被写体が存在する場合にも、被写界深度の大きい画像を取得できる撮像装置、画像処理方法を提供することを課題とする。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置1の構成を示す概略ブロック図である。
撮像装置1は、撮像部101、合焦位置制御部102、測距部103、情報記憶部104及びぼけ除去処理部105を備える。撮像装置1は、例えば、静止画を撮像するディジタルスティルカメラ、動画を撮像するディジタルビデオカメラ、等である。
ここで、撮像装置1は、操作入力部の一形態としてシャッターボタン(図示せず)を備えてもよい。シャッターボタンは、入力操作として、シャッターボタンが完全に押し込まれた状態である全押し状態、不完全に押された状態である半押し状態などの操作状態による入力を受け付けることができる。例えば撮像部101は、全押し操作による入力が受け付けられた時点で、被写体からの光を予め定めた時間だけ入射(露光)して画像情報を取得し、出力してもよい。
合焦位置制御部102は、例えば、上記のように撮像装置1がシャッターボタンを備える場合、半押し操作による入力が受け付けられた時点で、合焦制御を行うようにしてもよい。
なお、合焦位置制御部102は、既知の画像認識技術、例えば、顔認識技術や物体認識技術を用いて、認識対象の被写体を検出し、検出した被写体に合焦させてもよい。また、後述する測距部103により取得される被写体の距離情報を利用して合焦位置を調整してもよい。
測距部103が取得する被写体距離情報1cは、撮像部101により取得される画像の、少なくとも一部の領域に示された被写体までの距離を示す。すなわち被写体距離情報1cは、画像の一部の領域に対応した距離情報、または、画像全体に対応した距離情報である。また、被写体距離情報は、撮像部101により取得される画像の各画素に対応した被写体距離を示す情報、例えば、距離マップ(後述)などであってもよい。
上記の経過時間を計測する方法として、レーザ光をパルス照射し、被写体の表面で反射して返ってくるまでの時間を直接計測する方法や、照射光(例えば、赤外線)を変調し、照射時の光の位相と、反射して返って来た光の位相との位相差に基づいて算出する方法などがある。
なお、被写体距離を計測する方式は上記のTOF方式に限られず、例えば2台のカメラを用いたステレオカメラ方式(後述)等、距離情報を取得できる方式であれば、どのような方式を採用してもよい。
また、距離情報が示す距離値は、例えば、メートル法などで表される実測の距離値であってもよいし、視差値などであってもよい。但し、測距部103が視差値を計測した場合には、計測した視差値を距離値に変換する必要がある。視差値と距離値の関係の詳細については後述する。
なお、本実施形態及び以下で述べる各実施形態においては、例として、所定の焦点距離を有するレンズを用い、F値は所定値に固定する場合であって、焦点位置と被写体距離情報とに対応づけられたぼけ特性情報(ぼけ除去フィルタ)を、情報記憶部104に記憶した場合について説明する。
なお、情報記憶部104には、上記したぼけ特性を変化させる要因(焦点距離、F値、焦点位置、被写体距離など)の全てに対応したぼけ特性情報を記憶しておいてもよい。また、ぼけ特性情報のいくつかをサンプリングして記憶しておき、入力された上記要因の情報に基づいて算出するようにしてもよい。このとき、ぼけ特性情報を、上記要因を変数とする関数として定義しておいてもよいし、記憶されているぼけ特性情報から補間(例えば、線形補間)するようにしてもよい。
ぼけ除去処理部105では、情報記憶部104に記憶されたぼけ特性情報が示す、PSF又はぼけ除去フィルタの係数をその物理量に基づいて補間(例えば、線形補間)して任意のPSF又はぼけ除去フィルタの係数を算出してもよい。
g(x,y)=f(x,y)*h(x,y) … (1)
式(1)において、(x,y)は、空間領域における2次元座標を表す。*は、畳み込み演算を表す演算子である。式(1)について2次元フーリエ変換を行うと、式(2)で示される関係が得られる。
G(u,v)=F(u,v)・H(u,v) … (2)
(u,v)は、周波数領域における2次元座標を表す。G(u,v)、F(u,v)、H(u,v)は、それぞれg(x,y)、f(x,y)、h(x,y)のフーリエ変換であり、周波数領域における係数を表す。また、H(u,v)は、光学伝達関数(OTF:Optical Transfer Function)と呼ばれる。
F(u,v)=G(u,v)/H(u,v) … (3)
式(3)の右辺の1/H(u,v)は、光学伝達関数の逆特性を示す逆フィルタの係数を表す。従って、ぼけ除去処理部105は、PSFについて2次元フーリエ変換を行ってOTFを算出し、算出したOTFの逆数をとって逆フィルタの係数1/H(u,v)を算出することができる。
式(3)を逆フーリエ変換すると式(4)が得られる。
f(x,y)=g(x,y)*m(x,y) … (4)
m(x,y)は、ぼけ除去フィルタの係数を表す。ぼけ除去フィルタの係数は、式(4)に示すように逆フィルタの係数1/H(u,v)を逆フーリエ変換して得られる。従って、ぼけ除去処理部105は、算出した逆フィルタの係数1/H(u,v)を逆フーリエ変換してぼけ除去フィルタの係数m(x,y)を算出し、情報記憶部104に予め記憶しておいてもよい。なお、ぼけ除去処理部105は、撮影画像に混入されるノイズの影響等を考慮してぼけ除去フィルタの係数m(x,y)を算出してもよい。例えば、ぼけ除去処理部105は、原画像の信号値とその推定値との間の平均二乗誤差を最小とするウィナーフィルタの係数を、ぼけ除去フィルタの係数として算出してもよい。
なお、情報記憶部104に記憶するぼけ特性情報は、ぼけ除去フィルタの係数に限らず、OTFやその逆フィルタの係数であってもよく、記憶した情報に応じて、後述のぼけ除去処理部105においてぼけ除去フィルタの係数を算出してもよい。
図2は、本実施形態に係る画像処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)合焦位置制御部102は、撮像部101のレンズ駆動系を制御して被写体に合焦し、合焦情報を取得する。合焦位置制御部102による合焦制御は、例えば、シャッターボタンで半押し操作による入力が受け付けられたときに行われる。合焦位置制御部102は、取得した合焦情報をぼけ除去処理部105に出力する。取得した合焦情報は、例えば、合焦時におけるレンズの焦点位置と、画像上における合焦被写体位置の情報である。その後、ステップS102に進む。
次に、図2のステップS103のぼけ除去処理について詳細を説明する。
図3は、本実施形態に係るぼけ除去処理を示すフローチャートである。
ぼけ除去処理部105は、入力された画像情報の各画素を順次注目画素として、以下の処理ステップを実行する。初期の注目画素を、例えば、画像の左上端の画素と定めておく。但し、注目画素を中心とした、ぼけ除去範囲が1フレームの画像の範囲を超えないように注目画素を順次変更する。
なお、読み出されたぼけ特性情報が、ぼけ除去フィルタ以外の係数、例えば、OTF又は逆フィルタの係数である場合には、ぼけ除去処理部105は、読み出した係数又は補間した係数に基づいてぼけ除去フィルタの係数を算出する。その後、ステップS1033に進む。
(ステップS1034)ぼけ除去処理部105は、入力された画像情報における全画素について処理を終了したか否かを判定する。全画素について処理が終了していれば(ステップS1034 YES)、ぼけ除去処理を終了する。全画素について処理が終了していなければ(ステップS1034 NO)、注目画素を未処理の画素の1つ、例えば水平方向又は垂直方向に隣接する画素に変更する。その後、ステップS1031に進む。
なお、上述では、ステップS1031において、ぼけ除去処理部105は、注目画素が合焦画素か非合焦画素かを判定することで、ぼけ除去処理を行うかどうかを判定したが、これに限られない。例えば、ぼけ除去処理部105は、合焦画素か非合焦画素かの判定を行う前に、各画素に対してぼけ除去処理を行ってもよい(ステップS1032、S1033)。その後、ぼけ除去処理部105は、画素毎にステップS1031に示した合焦画素か非合焦画素かの判定を行い、非合焦画素についてはぼけ除去処理後の画素値を選択し、合焦画素については、ぼけ除去処理前の画素値を選択するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一構成については同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る撮像装置1の構成は、図1に示した撮像装置1の構成と同様である。
本実施形態に係る画像処理では、図2に示す画像処理フローチャートにおいて、ぼけ除去処理(ステップS103)の代わりに、以下に説明するぼけ除去処理(ステップS103a)を実行する。
図4は、本実施形態に係るぼけ除去処理を示すフローチャートである。
図4に示す、ぼけ除去処理は、図3のステップS1032の後でステップS1035を実行し、その後、ステップS1033の代わりにステップS1033aを実行する。
(ステップS1035)ぼけ除去処理部105は、測距部103から入力された被写体距離情報に基づいて、注目画素を中心とするぼけ除去処理範囲に含まれる各画素について、各画素の距離に対応する重み係数を定める。その後、ステップS1033aに進む。
(ステップS1033a)ぼけ除去処理部105は、ぼけ除去処理範囲内の各画素値と、画素毎に定めた重み係数をそれぞれ乗算して、重み付けされた画素値を算出する。次に、重み付けられた画素値とぼけ除去フィルタの係数を畳み込み演算する。最後に、ぼけ除去処理範囲内の重み係数の総和を算出し、畳み込み演算による畳み込み値を、算出した総和で除算して注目画素の画素値を算出する。その後、ステップS1034に進む。
次に、ステップS1035で行われる重み付け処理について、図5を用いて、より詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係る重み付け処理に係る情報の例を示す概念図である。
図5(a)は、撮像部101により撮像した画像の例を示す。図5(a)には、遠景被写体51aとして山岳が、近景被写体52aとして人物がともに示されている。そのうち、近景被写体52aが、利用者が最も注目する主要被写体である。
図5(b)は、測距部103により計測した被写体距離情報の例である。図5(b)では、画素毎の距離値を有する距離マップ(距離画像、デプスマップ、ともいう)として示されている。この距離マップでは、距離値が小さいほど明るく示されている。また、図5(a)が示す画像の各画素は、それぞれ図5(b)が示す距離マップの各画素に対応している。図5(b)において51b、52bの濃淡は、それぞれ、遠景被写体51aの距離、近景被写体52aの距離を示す。従って、遠景被写体51aの距離値のほうが、近景被写体52aの距離値よりも大きいことを示している。なお、図5(b)では、51bの周辺の濃淡が背景部分とほぼ同じである。これは、51bにおける距離値が十分に大きいため、無限遠に対応する距離値と区別できないことを示す。
ここで、図5(a)に示される近景被写体52aに合焦され、遠景被写体51aにぼけが生じている場合に、図5(c)に示される注目画素53のぼけ除去処理を行う例を想定する。ぼけ除去処理部105は、注目画素53の距離値と、図5(c)の右側2列の各画素の距離値の差が十分に大きいことに応じて、右側2列の各画素の重み係数を0と定める。一方、注目画素53の距離値と図5(c)の左側3列の各画素の距離値が等しいことに応じて、左側3列の各画素の重み係数を1と定める。これにより、注目画素53と同じぼけ特性をもつ遠景被写体の画素のみを用いてぼけ除去を行うことができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る撮像装置1の構成は、図1に示した撮像装置1の構成と同様である。
本実施形態に係る画像処理では、図2に示す画像処理フローチャートでの合焦情報取得処理(ステップS101)において、次に説明する処理を行う。
なお、本実施形態では、分割領域毎に合焦情報に基づいて被写体距離情報を算出したが、分割領域毎に測距部103によって取得された被写体距離情報を用いてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る撮像装置1の構成は、図1に示した撮像装置1の構成と同様である。但し、測距部103で取得される被写体距離情報を、合焦位置制御部102とぼけ除去処理部105に出力するように変更する(図示せず)。
本実施形態では、合焦位置制御部102は、公知のAF方式を用いずに、測距部103により取得される被写体距離情報を用いて合焦制御を行い、合焦情報を取得する。
図6は、本実施形態に係る画像処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る画像処理では、図2に示す画像処理において、ステップS101の代わりに、ステップS201、S202を実行する。ステップS202では、合焦位置制御部102は、測距部103から入力された被写体距離情報に基づいて合焦制御を行い、合焦情報を取得する。
(ステップS202)合焦位置制御部102は、測距部103から入力された被写体距離情報に基づいて主要被写体を検出する。検出した主要被写体に対して焦点位置を合わせるように合焦制御を行い、合焦情報を取得する。合焦位置制御部102は、取得した合焦情報をぼけ除去処理部105へ出力する。その後、ステップS102に進む。
また、図6において、ステップS103の代わりにステップS103a(図4)を実行してもよい。
なお、合焦位置制御部102は、主要被写体の検出を行う際に、画像認識技術を用いて予め定めた被写体(例えば、人物の顔や特性の物体など)と認識された被写体を主要被写体として検出してもよい。また、検出対象の被写体の候補を予め複数個定めておき、合焦位置制御部102は、画像認識技術を用いて認識された複数の被写体から、被写体距離が最も小さい被写体を主要被写体として検出してもよい。
次に、ステップS202で行われる合焦情報取得処理の詳細について、図7を用いて説明する。
図7は、被写体距離情報の一例を示す概念図である。
図7は、図5(b)に示す距離マップと同一の距離マップを示す。但し、図7に示される四角形のそれぞれは、分割領域を示す。分割領域の個数は、図7に示す例では、垂直方向3個、水平方向5個、計15個である。
ステップS202では、ステップS201で取得された被写体距離情報に基づいて主要被写体を検出し、その主要被写体に対して合焦して合焦情報を取得する。
なお、合焦位置制御部102は、最頻距離値の出現頻度と、最頻距離値を中心として、予め定めた範囲内の距離値の出現頻度の総頻度が、予め定めた閾値を越える分割領域を選択するようにしてもよい。これにより、表面に凹凸がある被写体や曲面を有する被写体が、主要被写体の候補として除外されることを防ぐことができる。
合焦位置制御部102は、上記のように選択された各分割領域について、最頻距離値をその分割領域の代表距離値と定める。次に、各分割領域の代表距離値を比較し、代表距離値が最も小さい分割領域を、主要被写体が存在する領域として検出する。つまり、検出した領域に示されている被写体を主要被写体とする。
合焦位置制御部102は、主要被写体領域に合焦させることを指示する合焦制御信号を撮像部101に出力することで合焦制御を行う。撮像部101は、合焦位置制御部102から入力された合焦制御信号が示す領域に示された主要被写体に焦点を合わせる。従って、合焦位置制御部102は、撮像部101の焦点位置などの情報を合焦情報としてぼけ除去処理部105へ出力する。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一構成については、同一の符号を付して説明を援用する。まず、本実施形態に係る撮像装置2の構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る撮像装置2の構成を示す概略ブロック図である。
撮像装置2は、2個の撮像部101−1、101−2、合焦位置制御部102、距離算出部203、情報記憶部104及びぼけ除去処理部105を含んで構成される。撮像部101−1、101−2及び距離算出部203は、上述した各実施形態に係る撮像装置1(図1)が備える測距部103の代わりに、撮像装置2から被写体までの被写体距離を計測する測距部を形成する。
また、撮像部101−1、101−2のうちのいずれか一方、例えば、撮像部101−1で取得した画像情報が示す画像を基準画像と予め定めておく。撮像部101−1、101−2のうちの他方、例えば、撮像部101−2で取得した画像情報が示す画像を参照画像と定めておく。撮像部101−1は、基準画像の画像情報1a−1を距離算出部203及びぼけ除去処理部105に出力する。撮像部101−2は、参照画像の画像情報1a−2を距離算出部203に出力する。
また、以下では、撮像部101−1、101−2の構成が、それぞれ撮像部101の構成と同様である場合を例にとって説明する。本実施形態では、これには限られず、2つの撮像部101−1、101−2がそれぞれ同じ領域の画像を撮像し、それぞれ撮像した画像を形成する画素間で対応を取ることが可能であれば、撮像部101−1、101−2間で解像度や画角などの仕様が異なっても構わない。
なお、視差の変換は、距離と完全に線形の関係でなくてもよく、それに近似する関係であってもよい。
また、距離算出部203は、算出した視差情報をそのまま出力し、ぼけ除去処理部105で、入力された視差情報を距離情報に変換するようにしてもよい。
また、上述した実施形態における撮像装置1、2の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。撮像装置1の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
(1)被写体を撮像して画像情報を取得する撮像部と、前記撮像部の焦点位置を制御する合焦位置制御部と、自装置から前記被写体までの距離情報を取得する測距部と、前記撮像部の光学系のぼけ特性情報を保持する情報記憶部と、前記画像情報のぼけを除去するぼけ除去処理部とを備え、前記ぼけ除去処理部は、合焦情報と、前記距離情報とに対応する前記ぼけ特性情報に基づいて前記画像情報のぼけを除去することを特徴とする撮像装置。
上述した(2)によれば、被写体までの距離に応じて異なる画像のぼけ特性を調整できるため、より自然な画像を取得することができる。
上述した(3)によれば、誘目性の高い主要被写体が優先して合焦されるので画像全体としての画質の低下を回避することができる。
上述した(4)によれば、被写体の距離値の出現頻度が高い領域に示された被写体が、主要被写体の候補として判定され、主要被写体の候補のうち最も自装置からの距離値が小さい主要被写体と判定される。
102…合焦位置制御部、103…測距部、104…情報記憶部、
105…ぼけ除去処理部、203…距離算出部
Claims (5)
- 被写体を撮像して画像情報を取得する撮像部と、
前記撮像部の焦点位置を制御する合焦位置制御部と、
自装置から前記被写体までの距離情報を取得する測距部と、
前記撮像部の光学系のぼけ特性情報を保持する情報記憶部と、
前記画像情報のぼけを除去するぼけ除去処理部とを備え、
前記ぼけ除去処理部は、合焦情報と、前記距離情報とに対応する前記ぼけ特性情報に基づいて前記画像情報のぼけを除去することを特徴とする撮像装置。 - 前記測距部は、前記画像情報の各画素の距離情報を取得し、
前記ぼけ除去処理部は、前記各画素の距離情報に応じて、前記各画素の値に重み付けを行い、前記合焦情報と、前記距離情報とに対応する前記ぼけ特性情報に基づいて前記画像情報のぼけを除去することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記合焦位置制御部は、前記撮像部で撮像する被写体のうち、予め定めた大きさよりも大きい被写体であって、自装置からの距離が最も小さい被写体に対して合焦するように前記撮像部の焦点位置を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
- 前記合焦位置制御部は、前記撮像部の撮像範囲を表す画角を複数個に分割した分割領域を設定し、前記分割領域のそれぞれについて、距離値の出現頻度の分布である頻度分布を算出し、前記出現頻度が最も多い最頻距離値を定め、
前記最頻距離値から予め定めた範囲の距離値の出現頻度の総頻度が、予め定めた閾値よりも大きい分割領域を、前記予め定めた大きさよりも大きい被写体の示された分割領域であると判定し、
前記判定された分割領域のうち、前記最頻距離値が最も小さい分割領域を、前記自装置からの距離が最も小さい被写体が示されている領域と定めることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 被写体を撮像して画像情報を取得する第1の過程と、
撮像部の焦点位置を制御する第2の過程と、
自装置から前記被写体までの距離情報を取得する第3の過程と、
前記撮像部の光学系のぼけ特性情報を保持する第4の過程と、
前記画像情報のぼけを除去する第5の過程とを有し、
前記第5の過程は、合焦情報と、前記距離情報とに対応する前記ぼけ特性情報に基づいて前記画像情報のぼけを除去することを特徴とする撮像方法。
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