JP7024203B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関する。
シート部材を載置したプラテンを移動させることにより、密着型イメージセンサを用いてシート部材を読み取る画像読取装置が知られている。
特許文献1に記載の画像読取装置は、プラテンに載置されたシート部材の上面側に近接した状態で、プラテンを後部側へ移動させながらその載置されたシート部材の上面を読み取り、シート部材の模様を検出する。
また、特許文献2に記載の画像読取装置は、読取対象である原稿の厚みや種類によって焦点位置が変化すると判断した場合に、原稿が通過するコンタクトガラスに対して密着型イメージセンサの高さを上下させる。
特開2013-197935号公報 特開2009-232035号公報
特許文献2に記載の画像読取装置のように、原稿の厚みや種類によって焦点位置が変化すると判断した場合に、密着型イメージセンサの高さを上下させる構成を、シート部材を載置したプラテンを移動させることにより、シート部材を読み取る特許文献1に記載の画像読取装置に適用する場合について考える。
この場合における画像読取装置は、プラテンに載置されたシート部材を上方から読み取り、読み取ったシート部材の画像からエッジ画像を検出する。画像読取装置は、エッジ画像を検出するために、密着型イメージセンサとシート部材との距離が最も短い位置に焦点が合うように、密着型イメージセンサの高さを調整することが考えられる。しかしながら、シート部材として布の上に複数の素材を貼り付けた凹凸を有するシート部材である場合に、このようなシート部材を読み取るときに、密着型イメージセンサとシート部材との距離が最も短い位置に焦点が合うように、密着型イメージセンサの高さを調整すると、最も高い位置の凸部にのみ焦点が合っており、他の凸部や凹部には焦点が合わず、シート部材のエッジ画像が検出できないという問題が発生してしまう。
そこで、本発明は上述した事情に鑑みてなされ、凹凸を有するシート部材を読み取るときでも、シート部材のエッジ画像を生成することができるように読取部の高さを調整することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明態様では、シート部材を読み取ることにより、エッジ画像を生成する読取部と、高さ方向における基準位置が定められ、シート部材を載置するマットと、高さ方向と直交する搬送方向に前記マットを前記読取部と対向する位置へ移動させる移動部と、高さ方向における前記マットに載置されたシート部材の厚みであるシート厚みを検出する検出部であって、前記シート厚みは前記基準位置から高さ方向におけるシート部材の上端位置までの距離である検出部と、高さ方向における前記読取部の高さ位置を前記基準位置に対して高さ方向に多段階に変更する高さ調整部と、制御部と、を備え、前記高さ調整部は、前記読取部の高さ位置を前記多段階のうちの各1段階変更するために、前記基準位置に対して高さ方向における前記読取部の位置を予め定められた第1距離変更し、前記読取部が第1所定値以上の解像力で読み取る第1範囲は、前記基準位置に対する高さ方向の距離の範囲であり、前記多段階の高さ位置のそれぞれに対応して1つ設けられることにより多数定められ、前記多数の第1範囲は、前記第1範囲の上限値から前記第1範囲の下限値を引き算した焦点範囲がそれぞれ同じに定められ、第2範囲は、前記基準位置に対する高さ方向の距離の範囲であり、前記第1範囲よりも広くて前記第1範囲を包含する範囲であり、前記多段階の高さ位置のそれぞれに対応して1つ設けられることにより多数定められ、前記制御部は、搬送方向に沿って前記マットを移動させながら複数の検出位置で前記マットに載置されたシート部材の複数のシート厚みを前記検出部に検出させる検出処理と、前記複数のシート厚みのうちの最も厚い厚みである最大厚みから前記複数のシート厚みのうちの最も薄い厚みである第1最小厚みを引き算した第1厚み差分を算出する第1差分算出処理と、前記第1厚み差分が第2距離以下であるか否かを判断する第1厚み差分判断処理であって、前記第2距離は、前記焦点範囲から前記第1距離を引き算した距離である第1厚み差分判断処理と、前記第1厚み差分が前記第2距離以下であるときに、前記多数の第1範囲のうちで前記複数のシート厚みが全て含まれる第1範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第1決定処理と、前記第1厚み差分が前記第2距離より大きいときに、前記複数のシート厚みから前記第1最小厚みを除いた最小除去厚みの少なくとも1つが、前記第1範囲又は前記第2範囲に含まれるよう、前記多段階の高さ位置のいずれかに、前記読取部の高さ位置を決定する第2決定処理と、前記第1決定処理、又は前記第2決定処理において決定した高さ位置に、前記読取部の高さ位置を前記高さ調整部に変更させ、前記読取部が前記マットに載置されたシート部材を読み取ることによりエッジ画像を前記読取部に生成させる読取処理と、を実行する。
請求項2に記載の具体的態様では、前記第2決定処理は、前記マットに載置されたシート部材のシート厚みの種類の個数である厚み数を前記複数のシート厚みから算出する厚み数算出処理と、前記厚み数が3以上であるか否かを判断する厚み数判断処理と、前記厚み数が3未満であるときに、前記多数の第1範囲のうちで前記最大厚みが含まれる第1範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第3決定処理と、前記厚み数が3以上であるときに、前記最小除去厚みのうちの最も薄い厚みである第2最小厚みを前記最大厚みから引き算した第2厚み差分の距離に応じて前記最小除去厚みのうち少なくとも1つの厚みを決定し、前記決定した厚みが前記第1範囲又は前記第2範囲に含まれるよう、前記多段階の高さ位置のいずれかに、前記読取部の高さ位置を決定する第4決定処理と、を含む。
請求項3に記載の具体的態様では、前記制御部は、前記検出処理で検出された前記複数のシート厚みのうちの各シート厚みについて前記各シート厚みが検出された検出位置の個数である検出位置数を算出する位置数算出処理を実行し、前記第4決定処理は、前記最大厚みから前記第2最小厚みを引き算した第2厚み差分を算出する第2差分算出処理と、前記第2厚み差分が前記第2距離以下であるか否かを判断する第2厚み差分判断処理と、前記第2厚み差分が前記第2距離以下であるときに、前記多数の第1範囲のうちで前記最小除去厚みが全て含まれる第1範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第5決定処理と、前記第2厚み差分が前記第2距離より大きいときに、前記最小除去厚みのうちで最も大きい前記検出位置数が算出されたシート厚みである最長厚みが前記第1範囲又は前記第2範囲に含まれるよう、前記多段階の高さ位置のいずれかに、前記読取部の高さ位置を決定する第6決定処理と、を含む。
請求項4に記載の具体的態様では、前記第6決定処理は、前記最長厚みを決定する最長厚み決定処理と、前記多数の第1範囲のうちで前記最長厚みが含まれる第1範囲に対応する前記読取部の高さ位置である第1最長高さ位置が、前記多数の第2範囲のうちで前記最小除去厚みから前記最長厚みを除いた最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置であるか否かを判断する第1厚み判断処理と、前記第1最長高さ位置が、前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置であるときに、前記第1最長高さ位置のうちで前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第7決定処理と、前記第1最長高さ位置が、前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置でないときに、前記多数の第2範囲のうちで前記最長厚みが含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置である第2最長高さ位置のいずれかに、前記読取部の高さ位置を決定する第8決定処理と、を含む。
請求項5に記載の具体的態様では、前記第8決定処理は、前記第2最長高さ位置が、前記多数の第2範囲のうちで前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置であるか否かを判断する第2厚み判断処理と、前記第2最長高さ位置が、前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置であるときに、前記第2最長高さ位置のうちで前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第9決定処理と、前記第2最長高さ位置が、前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置でないときに、前記第2最長高さ位置のうちのそれぞれの前記読取部の高さ位置において、前記最長除去厚みのうちで第2範囲に含まれる全てのシート厚みに対応する位置数を加算した合計位置数が最も大きい高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第10決定処理と、を含む。
請求項6に記載の具体的態様では、前記第10決定処理は、前記第2最長高さ位置のうちの前記それぞれの前記読取部の高さ位置について、前記最長除去厚みのうちで前記第2範囲に含まれる全てのシート厚みに対応する位置数を加算して合計位置数を算出する合計位置数算出処理と、前記第2最長高さ位置のうちで最も大きい合計位置数が算出された前記読取部の高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第11決定処理と、を含む。
請求項1に記載の発明態様では、第1差分算出処理は、複数のシート厚みのうちの最も厚い厚みである最大厚みから複数のシート厚みのうちの最も薄い厚みである第1最小厚みを引き算して第1厚み差分を算出する。第1厚み差分判断処理は、第1厚み差分が第2距離以下であるか否かを判断する。第1決定処理は、第1厚み差分が第2距離以下であるときに、多数の第1範囲のうちで複数のシート厚みが全て含まれる第1範囲に対応する読取部の高さのうちの最も低い高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。第2決定処理は、第1厚み差分が第2距離より大きいときに、複数のシート厚みから第1最小厚みを除いた最小除去厚みに基づき決定される高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。読取処理は、第1決定処理、又は第2決定処理において決定した高さ位置に、読取部の高さ位置を高さ調整部に変更させ、読取部がマットに載置されたシート部材を読み取ることによりエッジ画像を読取部に生成させる。よって、シート部材の厚みのバラツキが小さい場合である第1厚み差分が第2距離以下である場合には、複数のシート厚みが全て含まれる第1範囲に対応する読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に変更し、シート部材の厚みのバラツキが大きい場合である第1厚み差分が第2距離より大きい場合には、第1最小厚みを除いた最小除去厚みに基づき決定された高さ位置に読取部の高さ位置を決定するため、凹凸を有するシート部材を読み取るときでも、シート部材のエッジ画像を生成することができる。
請求項2に記載の具体的態様では、厚み数算出処理は、マットに載置されたシート部材のシート厚みの種類の個数である厚み数を複数のシート厚みから算出する。厚み数判断処理は、厚み数が3以上であるか否かを判断する。第3決定処理は、厚み数が3未満であるときに、多数の第1範囲のうちで最大厚みが含まれる第1範囲に対応する読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。第4決定処理は、厚み数が3以上であるときに、最小除去厚みのうちの最も薄い厚みである第2最小厚みを最小厚みから引き算した第2厚み差分に基づき決定される高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。よって、厚み数が3未満の場合には、厚みの種類が2種類しかないため、最大厚みが含まれる第1範囲に対応する高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、読取部の高さ位置を決定することで、最大厚みの凸部のエッジ画像を確実に検出することができる。
請求項3に記載の具体的態様では、位置数算出処理は、複数のシート厚みのうちの各シート厚みについて各シート厚みが検出された検出位置の個数である位置数を算出する。第2差分算出処理は、最大厚みから第2最小厚みを引き算した第2厚み差分を算出する。第2厚み差分判断処理は、第2厚み差分が第2距離以下であるか否かを判断する。第5決定処理は、第2厚み差分が第2距離以下であるときに、多数の第1範囲のうちで最小除去厚みが全て含まれる第1範囲に対応する読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。第6決定処理は、第2厚み差分が第2距離より大きいときに、最小除去厚みのうちで最も大きい位置数が算出されたシート厚みである最長厚みに基づき決定される高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。よって、第2厚み差分が第2距離以下である場合であるシート部材に貼り付けられた凸部が複数あり、複数の凸部の厚みの差が小さい場合には、複数の凸部の全てのエッジ画像を検出することができ、第2厚み差分が第2距離より大きい場合であるシート部材に貼り付けられた凸部が複数あり、複数の凸部の厚みの差が大きい場合には、複数の凸部のうちで最長厚みの凸部のエッジ画像を検出することができる。
請求項4に記載の具体的態様では、最長厚み決定処理は、最長厚みを決定する。第1厚み判断処理は、多数の第1範囲のうちで最長厚みが含まれる第1範囲に対応する読取部の高さ位置である第1最長高さ位置が、多数の第2範囲のうちで最小除去厚みから最長除去厚みを除いた最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置であるか否かを判断する。第7決定処理は、第1最長高さ位置が、最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置であるときに、第1最長高さ位置のうちで最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。第8決定処理は、第1最長高さ位置が、最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置でないときに、多数の第2範囲のうちで最長厚みが含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置である第2最長高さ位置に基づき決定される高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。よって、複数の凸部のうちで最長厚みの凸部が第1範囲に含まれる第1最長高さ位置が、最長厚みの凸部以外の残りの凸部が含まれる第2範囲に対応する高さ位置である場合に、その第1最長高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、読取部の高さ位置を決定することで、シート部材に貼り付けられた複数の凸部のエッジ画像を検出することができる。
請求項5に記載の具体的態様では、第2厚み判断処理は、第2最長高さ位置が、多数の第2範囲のうちで最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置であるか否かを判断する。第9決定処理は、第2最長高さ位置が、最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置にあるときに、第2最長高さ位置のうちで最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。第10決定処理は、第2最長高さ位置が、最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する読取部の高さ位置でないときに、第2最長高さ位置のうちのそれぞれの読取部の高さ位置において第2範囲に含まれる全てのシート厚みに対応する位置数を加算した合計位置数に基づき決定される高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。よって、複数の凸部のうちで最長厚みの凸部が第2範囲に含まれる第2最長高さ位置が、最長厚みの凸部以外の残りの凸部が含まれる第2範囲に対応する高さ位置である場合に、その第2最長高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、読取部の高さ位置を決定することでシート部材に貼り付けられた複数の凸部のエッジ画像を検出することができる。
請求項6に記載の具体的態様では、合計位置数算出処理は、第2最長高さ位置のうちのそれぞれの読取部の高さ位置について第2範囲に含まれる全てのシート厚みに対応する位置数を加算して合計位置数を算出する。第11決定処理は、第2最長高さ位置のうちで最も大きい合計位置数が算出された読取部の高さ位置に、読取部の高さ位置を決定する。よって、複数の凸部のうちで最長厚みの凸部が第2範囲に含まれる第2最長高さ位置のうちで、第2範囲に含まれる最長厚みの凸部以外の残りの凸部が検出された検出位置の個数が最も大きい高さ位置に、読取部の高さ位置を決定することで、シート部材に貼り付けられた複数の凸部のエッジ画像を検出することができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置1の主走査方向MSからの内部構成を示す図面である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置1の高さ方向HDからの内部構成を示す図面である。 第1位置P1から第6位置P6までの読取部17の高さ位置と、第1範囲PR1と、第2範囲PR2とを説明する図面である。 画像読取装置1の電気的構成を示すブロック図である。 切断処理を示すフローチャートである。 厚み検知処理C2を示すフローチャートである。 高さ位置HGP決定処理C3を示すフローチャートである。 厚み数TNに基づく高さ位置HGP決定処理CB6を示すフローチャートである。 最小厚みMNT以外の厚みに基づく高さ位置HGP決定処理CC4を示すフローチャートである。 第1厚みTN1に基づく高さ位置HGP決定処理CD4を示すフローチャートである。 図11(a)は、特定シート部材SM1を示す図面である。図11(b)は、特定シート部材SM1の高さ検知結果を示す図面である。図11(c)は、特定シート部材SM1の高さ検知結果のヒストグラムを示す図面である。
<画像読取装置1の構成>
図1、および図2を参照して画像読取装置1について説明する。この画像読取装置1は、布や紙等のシート部材の上面の画像を読み取った後に、ユーザが読み取った画像を見ながらシート部材を切断する切断位置を入力し、入力した切断位置でシート部材を切断する切断機能を備えた装置に備えられる。図1は、画像読取装置1の主走査方向MSからの内部構成図であり、図2は、高さ方向HDからの内部構成図である。図1において、高さ方向HDと搬送方向TDとは、矢印の示す方向であり、図2において、搬送方向TDと主走査方向MSとは、矢印の示す方向である。図1、および図2に示す本実施形態の画像読取装置1は、本体MBと、マット40とを備える。タッチパネル80が、本体MBの上面に配置される。タッチパネル80は、表示部16と、操作部15とから構成される。操作部15は、後述する切断処理を開始する開始操作や、後述する読取処理で読み取ったエッジ画像から切断する切断位置を入力する切断位置入力操作などを受け付ける。表示部16は、読取処理で読み取ったエッジ画像を表示する。
搬送経路50が、本体MBの内部に形成される。マット40に載置されたシート部材SMは、マット40に載置された状態で搬送経路50に沿って搬送方向TDに搬送される。高さ検知ローラ51と、搬送ローラ52,53と、マットセンサ21と、切断ユニット90と、読取部17とが、搬送経路50に沿って配置される。
マット40は、高さ方向HDの基準位置BPHとなる基準部BPを備える。高さ検知ローラ51は、高さ方向HDの下方に付勢され、マット40の厚み検知領域HDR内に載置されたシート部材SMの厚みに応じて高さ方向HDに上下する。高さ検知センサ23は、高さ検知ローラ51の高さ方向HDの位置を検出することにより、マット40に載置されたシート部材SMの厚みを検出する。搬送ローラ52,53は、搬送モータMT2により駆動される。搬送ローラ52,53は、マット40に載置されたシート部材SMが切断ユニット90、および読取部17と対向するようにマット40を搬送する。マットセンサ21は、マット40の先端位置を検出する。本実施形態では、マット40に載置されるシート部材SMの厚みが「3.0mm」まで載置することが可能に構成されるため、シート部材SMの高さ上限位置HULPは、「3.0mm」である。ここで、シート部材SMの厚みとは、高さ検知ローラ51でシート部材SMを高さ方向HDの下方へ付勢したときのシート部材SMの上端の位置から基準位置BPHまでの距離である。
本実施形態の画像読取装置1は、搬送ローラ52と搬送ローラ53との間に、切断ユニット90と読取部17とを備える。切断ユニット90は、高さ方向HD、および主走査方向MSに移動可能に構成され、マット40に載置されたシート部材SMを切断する。
読取部17は、光源31と、受光部32と、ロッドレンズ33と、プラテンガラス34とを備える。プラテンガラス34は、透明な板状のガラスで構成される。光源31から出射された光がシート部材SMの読み取り面などにより反射されたときに、ロッドレンズ33は、プラテンガラス34を透過した反射光を受光部32に結像する。光源31は、赤色、緑色、および青色の3色の発光ダイオードが備えられた1チップの発光ダイオードと発光ダイオードからの光を主走査方向MSに導光する導光体とを含む。高さ調整機構MMは、読取部17に接続され、高さ調整モータMT1(図4参照)からの駆動を受け、読取部17を高さ方向HDに第1位置P1から第6位置P6までの6段階に上下させる。
図3を参照して、第1位置P1から第6位置P6までの高さ方向HDの位置と、読取部17の焦点距離の範囲である第1範囲PR1、および第2範囲PR2とについて説明する。本実施形態では、第1範囲PR1は、読取部17が300DPI(118Dot/cm)の解像度に対して30%以上のMTF(Modulation Transfer Functionの略)を有する範囲である。第2範囲PR2は、読取部17が150DPI(59Dot/cm)の解像度に対して30%以上のMTFを有する範囲である。本実施形態では、例えば、300DPIの解像度に対するMTFは、300DPIの解像度を有する矩形波チャートを読み取ったときのデジタルデータにより算出される。
第1位置P1は、本実施形態の画像読取装置1で読み取り可能な最も薄いシート部材SMの厚みである「0.10mm」が第1範囲PR1の下限値となるように定められる。そのため、読取部17が第1位置P1にあるときには、第1範囲PR1は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「0.10mm」から「0.90mm」までの範囲であり、第2範囲PR2は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「0.00mm」から「1.15mm」までの範囲である。
第2位置P2は、第1位置P1よりも高さ方向HDの上方に「0.4mm」の位置である。読取部17が第2位置P2にあるときには、第1範囲PR1は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「0.50mm」から「1.30mm」までの範囲であり、第2範囲PR2は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「0.25mm」から「1.55mm」までの範囲である。
第3位置P3は、第2位置P2よりも高さ方向HDの上方に「0.4mm」の位置である。読取部17が第3位置P3にあるときには、第1範囲PR1は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「0.90mm」から「1.70mm」までの範囲であり、第2範囲PR2は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「0.65mm」から「1.95mm」までの範囲である。
第4位置P4は、第3位置P3よりも高さ方向HDの上方に「0.4mm」の位置である。読取部17が第4位置P4にあるときには、第1範囲PR1は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「1.30mm」から「2.10mm」までの範囲であり、第2範囲PR2は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「1.05mm」から「2.35mm」までの範囲である。
第5位置P5は、第4位置P4よりも高さ方向HDの上方に「0.4mm」の位置である。読取部17が第5位置P5にあるときには、第1範囲PR1は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「1.70mm」から「2.50mm」までの範囲であり、第2範囲PR2は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「1.45mm」から「2.75mm」までの範囲である。
第6位置P6は、第5位置P5よりも高さ方向HDの上方に「0.4mm」の位置である。読取部17が第6位置P6にあるときには、第1範囲PR1は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「2.10mm」から「2.90mm」までの範囲であり、第2範囲PR2は、基準位置BPHを基点として高さ方向HDの上方に「1.85mm」から「3.00mm」までの範囲である。
<画像読取装置1の電気的構成>
画像読取装置1の電気的構成について図4を参照して説明する。図4において、画像読取装置1は、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュPROM14、デバイス制御部22、画像処理部29、アナログフロントエンド(以下、AFEという)28、および駆動回路18を主な構成要素として備える。これらの構成要素は、バス24を介して、操作部15、表示部16、マットセンサ21、高さ検知センサ23、切断ユニット90に接続される。
ROM12は、後述する切断処理、切断処理中のサブルーチンの処理など、画像読取装置1の各種動作を実行するためのプログラムを記憶する。CPU11は、ROM12から読み出されたプログラムに従って、各部の制御を行う。フラッシュPROM14は、読み書き可能な不揮発性メモリであり、CPU11の制御処理により設定される各種のデータ、たとえば初期化するときに使用される各データなどを記憶する。RAM13は、CPU11の制御処理により生成された算出結果などを一時的に記憶する。
デバイス制御部22は、読取部17に接続され、CPU11からの命令に基づいて、光源31の点灯または消灯を制御する信号、および光源31に流れる電流値を制御する信号を光源31に送信する。また、デバイス制御部22は、受光部32を制御する信号を受光部32に送信する。読取部17は、デバイス制御部22からこれらの信号を受け取ると、光源32を点灯させると共に、受光部32が受光した受光量に応じたアナログ信号をAFE28に送信する。
AFE28は、読取部17に接続され、CPU11からの命令に基づいて、読取部17から送信されるアナログ信号をデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを画像処理部29に送信する。画像処理部29は、CPU11からの命令に基づいて、デジタルデータにエッジ検出処理を行い、エッジ画像を生成し、RAM13に記憶する。
駆動回路18は、高さ調整モータMT1および搬送モータMT2に接続され、CPU11から送信される駆動指令に基づいて高さ調整モータMT1および搬送モータMT2を駆動する。駆動回路18は、駆動指令により指令された回転量および回転方向に従って高さ調整モータMT1を回転させる。高さ調整モータMT1が第1所定量だけ回転すると、高さ調整機構MMが駆動を切り替えて、読取部17が高さ方向HDに第1所定距離だけ移動される。駆動回路18は、駆動指令により指令された回転量および回転方向に沿って搬送モータMT2を回転させる。搬送モータMT2が第2所定量だけ回転すると、搬送ローラ52,53が所定角度回転し、搬送経路50においてマット40が第2所定距離だけ搬送される。
<画像読取装置1の動作>
(切断処理)
次に、画像読取装置1の動作について図面を参照して説明する。画像読取装置1は、シート部材SMを切断する切断処理を主に実行する。図5に示す切断処理中の処理C1から処理C5は、CPU11が実行する処理である。
図5に示す切断処理は、ユーザがシート部材SMを載置したマット40を搬送ローラ52、および高さ検知ローラ51に突き当てた状態で、操作部15により開始操作をすることにより、開始される。即ち、CPU11は、操作部15から切断処理の開始指令を受け取ると、切断処理を開始する。
CPU11は、デバイス制御部22、AFE28、画像処理部29、駆動回路18、および切断ユニット90を初期化する(C1)。具体的には、CPU11は、切断処理に必要な設定値をデバイス制御部22、AFE28、画像処理部29、駆動回路18、および切断ユニット90に設定する。
CPU11は、マット40に載置されたシート部材SMの厚みを検出する(C2)。詳細は後述するため、ここでは概説する。CPU11は、マット40の基準部BPの高さ方向HDの位置を高さ検知センサ23に検出させることにより、基準位置BPHを取得する。CPU11は、マット40を搬送方向TDに搬送させながら、マット40の厚み検知領域HDR内のシート部材SMの厚みを搬送方向TDに「1mm」間隔で取得する。本実施形態では、シート部材SMの厚みは、基準位置BPHから主走査方向MSにおける最も高いシート部材SMの上端位置までの距離である。
CPU11は、後述する読取処理C4を実行するときの読取部17の高さ方向HDの位置である高さ位置HGPを決定する(C3)。詳細は後述するため、ここでは概説する。CPU11は、処理C2で取得した厚み検知領域HDR内のシート部材SMの厚みに対して各厚みの検出数のピーク検出を行い、各厚みと各厚みの検出数とをヒストグラムとして作成する。CPU11は、最も厚い最大厚みMXTから最も薄い最小厚みMNTを引き算した値である第1厚み差分TDF1、各厚みの種類の数である厚み数TN、および各厚みから最小厚みMNTを除いて算出した第2厚み差分TDF2に基づいて、高さ位置HGPを決定する。
CPU11は、読取部17を高さ位置HGPに移動させてシート部材SMを読み取る(C4)。具体的には、CPU11は、駆動指令を送信し、高さ調整モータMT1を駆動させることにより、処理C3で決定した高さ位置HGPに読取部17を移動させる。CPU11は、マット40の厚み検知領域HDRを読取部17に読み取らせることにより、シート部材SMのエッジ画像を取得する。
CPU11は、切断ユニット90にシート部材SMを切断させる(C5)。具体的には、CPU11は、処理C4で読み取ったエッジ画像を表示部16に表示させる。CPU11は、切断位置入力操作により操作部15を通して入力された切断位置に従って、マット40を搬送させながら、切断ユニット90にシート部材SMを切断させる。処理C5が終了すると、切断処理が終了する。
(厚み検知処理C2)
図6に示す厚み検知処理C2が開始されると、CPU11は、マット40の搬送動作を開始する(CA1)。具体的には、CPU11は、駆動指令を駆動回路18へ送信し、シート部材SMが載置されたマット40を搬送方向TDへ搬送する搬送動作を開始する。
CPU11は、マットセンサ21がオンであるか否かを判断する(CA2)。CPU11は、マットセンサ21がオンである場合(CA2:Yes)に、処理CA3へ進み、マットセンサ21がオンでない場合(CA2:No)に、マット40の搬送動作を継続する。
CPU11は、マット40の搬送方向TDにおける位置を設定する(CA3)。具体的には、CPU11は、マットセンサ21がオンとなったときに、搬送方向TDにおけるマットセンサ21の位置にマット40の先端が位置すると判断し、搬送方向TDにおける基準部BPの位置と、搬送方向TD、および主走査方向MSにおける厚み検知領域HDRの範囲とをRAM13に設定する。本実施形態では、厚み検知領域HDRの主走査方向MSの範囲は予め定められた範囲であり、マット40に載置可能な最大のシート部材SMに基づいて定められた範囲である。
CPU11は、駆動指令を駆動回路18に送信し、マット40の基準部BPを搬送方向TDにおける高さ検知ローラ51の位置に搬送させる(CA4)。
CPU11は、マット40の基準位置BPHを取得する(CA5)。具体的には、CPU11は、マット40の基準部BPが搬送方向TDにおける高さ検知ローラ51の位置にある状態で、高さ検知センサ23が検出した高さ方向HDの位置を基準位置BPHとして取得する。
CPU11は、駆動指令を駆動回路18に送信し、搬送方向TDにおけるマット40の厚み検知領域HDRの先端位置が搬送方向TDにおける高さ検知ローラ51の位置となるようにマット40を搬送させる(CA6)。
CPU11は、マット40の厚み検知領域HDRに載置されたシート部材SMの厚みを検知する厚み検知動作を開始する(CA7)。具体的には、CPU11は、駆動指令を駆動回路18に送信し、マット40を搬送方向TDに搬送させながら、搬送方向TDにおける「1mm」間隔でマット40の厚み検知領域HDRに載置されたシート部材SMの厚みを検知する厚み検知動作を開始する。
CPU11は、搬送方向TDにおけるマット40の厚み検知領域HDRの後端位置が高さ検知ローラ51の位置にあるか否かを判断する(CA8)。CPU11は、搬送方向TDにおけるマット40の厚み検知領域HDRの後端位置が高さ検知ローラ51の位置にない場合(CA8:No)に、厚み検知動作を継続し、搬送方向TDにおけるマット40の厚み検知領域HDRの後端位置が高さ検知ローラ51の位置にある場合(CA8:Yes)に、マット40の厚み検知領域HDRの先端位置から後端位置までのシート部材SMの厚みのうち基準位置BPHを除いた搬送方向TDにおける「1mm」間隔のシート部材SMの厚みをRAM13に記憶する。処理CA8が終了すると、厚み検知処理C2が終了する。本実施形態では、シート部材SMの厚みは、基準位置BPPからのシート部材SMの上端位置までの距離である。
(高さ位置HGP決定処理C3)
図7に示す高さ位置HGP決定処理C3が開始されると、CPU11は、シート部材SMの厚みのヒストグラムを作成する(CB1)。具体的には、CPU11は、処理C2で取得した厚み検知領域HDRの先端位置から後端位置までの搬送方向TDにおける「1mm」間隔のシート部材SMの厚みに対して各厚みの検出数のピーク検出を行う。即ち、CPU11は、「0.10mm」から「0.14mm」までの厚みを「0.10mm」の厚みとし、「0.10mm」に含まれる厚みの検出数を計数する。CPU11は、「0.15mm」から「0.24mm」までの厚みを「0.20mm」の厚みとし、「0.2mm」に含まれる厚みの検出数を計数する。以下、「0.1mm」毎に繰り返し実行し、CPU11は、「2.95mm」から「3.00mm」までの厚みを「3.00mm」の厚みとし、「3.00mm」に含まれる厚みの検出数を計数する。CPU11は、「0.10mm」毎の各厚みと各厚みの検出数とを関連付けてRAM13に記憶する。本実施形態では、各厚みは、「0.10mm」から「3.00mm」までの厚みである。検出数は、各厚みを検出した位置の数を合計した数であり、例えば、「0.2mm」の厚みに対する検出数は、「0.15mm」から「0.24mm」までの厚みを検出した位置の数を合計した数である。
CPU11は、最小厚みMNTと最大厚みMXTとを抽出する(CB2)。具体的には、CPU11は、RAM13に記憶した各厚みから最も薄い厚みを最小厚みMNTとして抽出し、RAM13に記憶した各厚みから最も厚い厚みを最大厚みMXTとして抽出する。
CPU11は、第1厚み差分TDF1を算出する(CB3)。具体的には、CPU11は、最大厚みMXTから最小厚みMNTを引き算して第1厚み差分TDF1を算出する。
CPU11は、第1厚み差分TDF1が「0.4mm」以下であるか否かを判断する(CB4)。CPU11は、第1厚み差分TDF1が「0.4mm」より大きい場合(CB4:No)に、処理CB6へ進み、第1厚み差分TDF1が「0.4mm」以下である場合(CB4:Yes)に、処理CB5へ進む。本実施形態では、第1位置P1から第6位置P6までの高さ方向HDにおけるそれぞれの隣接する位置の距離は、「0.4mm」である。第1範囲PR1の上限値から第1範囲PR1の下限値を引き算した値である焦点範囲は、それぞれ「0.8mm」である。よって、処理CB4において第1厚み差分TDF1の判断基準としている「0.4mm」は、第1範囲PR1の焦点範囲である「0.8mm」からそれぞれの隣接する位置の距離である「0.4mm」を引き算することにより、「0.4mm」と算出される。
CPU11は、最小厚みMNTと最大厚みMXTとに基づき高さ位置HGPを決定する(CB5)。具体的には、CPU11は、最小厚みMNTと最大厚みMXTとが第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CB5が終了すると、処理C3が終了する。
処理CB4においてNoと判断されると、CPU11は、厚み数TNに基づき高さ位置HGPを決定する(CB6)。詳細は後述するため、ここでは概説する。CPU11は、厚み数TNを算出する。CPU11は、厚み数TNが「3」以上であるか否かを判断し、厚み数TNが「3」未満である場合に、最大厚みMXTに基づき高さ位置HGPを決定し、厚み数TNが「3」以上である場合に、最小厚みMNT以外の厚みに基づき高さ位置HGPを決定する。処理CB6が終了すると、処理C3が終了する。本実施形態では、処理CB6の判断の基準となる「3」は、シート部材SMに貼り付けてある素材の数が1個以下であるか否かを判断するための数値である。即ち、厚み数TNが「3」未満である場合には、シート部材SMに貼り付けてある素材の数が1個以下である。
(厚み数TNに基づく高さ位置HGP決定処理CB6)
図8に示す厚み数TNに基づく高さ位置HGP決定処理CB6が開始されると、CPU11は、厚み数TNを計数する(CC1)。具体的には、CPU11は、RAM13に記憶した各厚みから各厚みの種類の数を厚み数TNとして計数する。
CPU11は、厚み数TNが「3」以上であるか否かを判断する(CC2)。CPU11は、厚み数TNが「3」以上である場合(CC2:Yes)に、処理CC4へ進み、厚み数TNが「3」未満である場合(CC2:No)に、処理CC3へ進む。
CPU11は、最大厚みMXTに基づき高さ位置HGPを決定する(CC3)。具体的には、CPU11は、最大厚みMXTが第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CC3が終了すると、処理CB6が終了する。
処理CC2においてYesと判断されると、CPU11は、最小厚みMNT以外の厚みにより高さ位置HGPを決定する(CC4)。詳細は後述するため、ここでは概説する。CPU11は、第2厚み差分TDF2を算出する。CPU11は、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」以下であるか否かを判断し、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」より大きい場合に、最小厚みMNT以外の厚みに基づき高さ位置HGPを決定し、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」以下である場合に、搬送方向TDの積算距離ALにより高さ位置HGPを決定する。処理CC4が終了すると、処理CB6が終了する。
(最小厚みMNT以外の厚みによる高さ位置HGP決定処理CC4)
図9に示す最小厚みMNT以外の厚みによる高さ位置HGP決定処理CC4が開始されると、CPU11は、最小厚みMNTを除いて第2厚み差分TDF2を算出する(CD1)。具体的には、RAM13に記憶した各厚みのうちで2番目に薄い厚みを最大厚みMXTから引き算して第2厚み差分TDF2を算出する。
CPU11は、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」以下であるか否かを判断する(CD2)。CPU11は、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」以下である場合(CD2:Yes)に、処理CD3へ進み、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」より大きい場合(CD2:No)に、処理CD4へ進む。本実施形態では、第1位置P1から第6位置P6までの高さ方向HDにおけるそれぞれの隣接する位置の距離は、「0.4mm」である。第1範囲PR1の上限値から第1範囲PR1の下限値を引き算した値である焦点範囲は、それぞれ「0.8mm」である。よって、処理CD2において第2厚み差分TDF2の判断基準としている「0.4mm」は、第1範囲PR1の焦点範囲である「0.8mm」からそれぞれの隣接する位置の距離である「0.4mm」を引き算することにより、「0.4mm」と算出される。
CPU11は、最小厚みMNT以外の厚みに基づき高さ位置HGPを決定する(CD3)。具体的には、CPU11は、RAM13に記憶した各厚みのうちで最小厚みMNTを除いた厚みが全て第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CD3が終了すると、処理CC4が終了する。
処理CD2においてNoと判断されると、CPU11は、第1厚みTN1に基づき高さ位置HGPを決定する(CD4)。詳細は後述するため、ここでは概説する。CPU11は、第1厚みTN1を抽出する。CPU11は、第1厚みTN1が第1範囲PR1となる第1高さ位置候補HGPP1を抽出する。CPU11は、第1厚みTN1が第2範囲PR2となる第2高さ位置候補HGPP2を抽出する。CPU11は、厚み群TNGを設定する。CPU11は、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる位置があるか否かを判断する。CPU11は、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる位置がある場合に、第1高さ位置候補HGPP1に基づき高さ位置HGPを決定し、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる位置がない場合に、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる位置があるか否かを判断する。CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる位置がある場合に、第2高さ位置候補HGPP2に基づき高さ位置HGPを決定し、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる位置がない場合に、第2高さ位置候補HGPP2のそれぞれの位置に対して積算距離ALを算出する。CPU11は、積算距離ALに基づき高さ位置HGPを決定する。処理CD4が終了すると、処理CC4が終了する。
(第1厚みTN1に基づく高さ位置HGP決定処理CD4)
図10に示す第1厚みTN1に基づく高さ位置HGP決定処理CD4が開始されると、CPU11は、第1厚みTN1を抽出する(CE1)。具体的には、CPU11は、RAM13に記憶した各厚みから最小厚みMNTを除いた厚みのうちで最も大きい検出数に処理CB1で関連付けられた厚みを第1厚みTN1として抽出する。
CPU11は、第1高さ位置候補HGPP1を抽出する(CE2)。具体的には、CPU11は、第1厚みTN1が第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置を第1高さ位置候補HGPP1として抽出する。
CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2を抽出する(CE3)。具体的には、CPU11は、第1厚みTN1が第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置を第2高さ位置候補HGPP2として抽出する。
CPU11は、厚み群TNGを抽出する(CE4)。具体的には、CPU11は、RAM13に記憶した各厚みのうちで最小厚みMNTと第1厚みTN1とを除いた厚みを厚み群TNGとして抽出する。
CPU11は、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置があるか否かを判断する(CE5)。CPU11は、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置がある場合(CE5:Yes)に、処理CE6へ進む。CPU11は、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置がない場合(CE5:No)に、処理CE7へ進む。
CPU11は、第1高さ位置候補HGPP1に基づき高さ位置HGPを決定する(CE6)。具体的には、CPU11は、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CE6が終了すると、処理CD4が終了する。
処理CE5においてNoと判断されると、CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置があるか否かを判断する(CE7)。CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置がある場合(CE7:Yes)に、処理CE8へ進む。CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置がない場合(CE7:No)に、処理CE9へ進む。
CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2に基づき高さ位置HGPを決定する(CE8)。具体的には、CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CE8が終了すると、処理CD4が終了する。
処理CE7においてNoと判断されると、CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2のそれぞれの高さ位置において厚み群TNGのうちで第2範囲PR2に含まれる全ての厚みに処理CB1で関連付けられている検出数を全て加算して積算距離ALを算出する(CE9)。本実施形態では、積算距離ALは、第2高さ位置候補HGPP2のうちのそれぞれの高さ位置に対して算出される。
CPU11は、積算距離ALに基づき高さ位置HGPを決定する(CE10)。具体的には、CPU11は、第2高さ位置候補HGPP2のうちのそれぞれの高さ位置に対して算出された積算距離ALのうちで最も大きい積算距離ALが算出された高さ位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CE10が終了すると、処理CD4が終了する。
(具体例)
次に、図11を参照して特定シート部材SM1を読み取るときの高さ位置HGPを決定する過程について説明する。図11(a)に示す特定シート部材SM1は、主走査方向MSに127mm、搬送方向TDに254mmの幅を有する長方形状の布の上面に、楕円形状の第1ワッペンPT1と第2ワッペンPT2とが貼り付けられたシート部材である。
特定シート部材SM1に対して厚み検知処理を実行したときの特定シート部材SM1の先端位置から後端位置までの検知結果を図11(b)に示す。第1ワッペンPT1は、「1.6mm」の厚みであり、搬送方向TDの長さが73mmであるため、「1mm」間隔の検知結果として、検出数は「73」となる。第2ワッペンPT2は、「2.2mm」の厚みであり、搬送方向TDの長さが37mmであるため、「1mm」間隔の検知結果として、検出数は「37」となる。残りの布の部分は、「1.2mm」の厚みであり、搬送方向TDの長さが254mmから73mmと37mmとを除いた144mmであるため、「1mm」間隔の検知結果として、検出数は「144」である。よって、特定シート部材SM1のヒストグラムは、図11(c)となる。本実施形態では、「1.6mm」の厚みと、「2.2mm」の厚みと、「1.2mm」の厚みとが、各厚みの一例である。
処理CB3において、第1厚み差分TDF1は、最大厚みMXTである「2.2mm」から最小厚みMNTである「1.2mm」を引き算して「1.0mm」と算出される。第1厚み差分TDF1は「0.4mm」より大きいため、処理CB4においてNoと判断され、処理CB6が実行される。
処理CB6のうちの処理CC1において、各厚みの種類が「1.6mm」と、「2.2mm」と、「1.2mm」との3種類であるため、厚み数TNが「3」と計数される。厚み数TNが「3」であるため、処理CC2においてYesと判断され、処理CC4が実行される。
処理CC4のうちの処理CD1において、2番目に薄い厚みである「1.6mm」を最大厚みMXTである「2.2mm」から引き算して第2厚み差分TDF2である「0.6mm」を算出する。第2厚み差分TDF2は「0.4mm」より大きいため、処理CD2においてNoと判断され、処理CD4が実行される。
処理CD4のうちの処理CE1において、最小厚みMNTである「1.2mm」を除いた厚みのうちで最も大きい検出数である「73」に処理CB1で関連付けられた厚みである「1.6mm」を第1厚みTN1として抽出する。処理CE2において、第1高さ位置候補HGPP1として「1.6mm」が第1範囲PR1に含まれる位置である第3位置P3と第4位置P4とが抽出される。処理CE3において、第2高さ位置候補HGPP2として「1.6mm」が第2範囲PR2に含まれる位置である第3位置P3と第4位置P4と第5位置P5とが抽出される。処理CE4において、「1.2mm」と「1.6mm」と「2.2mm」とのうちで、最小厚みMNTである「1.2mm」と、第1厚みTN1である「1.6mm」とを除いた「2.2mm」が厚み群TNGとして抽出される。処理CE5において、第1高さ位置候補HGPP1のうち厚み群TNGである「2.2mm」が第2範囲PR2となる高さ位置があるため、処理CE5においてYesと判断され、処理CE6が実行される。処理CE6において、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGである「2.2mm」が第2範囲PR2となる第4位置P4が高さ位置HGPとして決定される。
<実施形態の効果>
本実施形態では、高さ位置HGP決定処理C3において、処理CB3は、最大厚みMXTから最小厚みMNTを引き算して第1厚み差分TDF1を算出する。処理CB4は、第1厚み差分TDF1が「0.4mm」以下であるか否かを判断し、「0.4mm」以下であるときに処理CB5に進み、「0.4mm」以下でないときに処理CB6に進む。処理CB5は、最小厚みMNTと最大厚みMXTとが第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CB6は、厚み数TNに基づき高さ位置HGPを決定する。よって、シート部材SMの厚みのバラツキが小さい場合である第1厚み差分TDF1が、「0.4mm」以下である場合には、最大厚みMXTと最小厚みMNTとが第1範囲となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定し、シート部材SMの厚みのバラツキが大きい場合である第1厚み差分TDF1が、「0.4mm」以下でない場合には、厚み数TNに基づき高さ位置HGPを決定するため、凹凸を有するシート部材SMを読み取るときでも、シート部材SMのエッジ画像を生成することができる。
処理CB6において、処理CC1は、RAM13に記憶した各厚みから各厚みの種類の数を厚み数TNとして計数する。処理CC2は、厚み数TNが「3」以上であるか否かを判断し、「3」以上であるときに処理CC4に進み、「3」未満であるときに処理CC3に進む。処理CC3は、最大厚みMXTが第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CC4は、第2厚み差分TDF2に基づき高さ位置HGPを決定する。よって、厚み数TNが「3」未満の場合には、厚みの種類が2種類しかないため、最大厚みMXTが第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定することで、最大厚みMXTの凸部のエッジ画像を確実に検出することができる。
処理CC4において、処理CD1は、RAM13に記憶した各厚みのうちで2番目に薄い厚みを最大厚みMXTから引き算して第2厚み差分TDF2を算出する。処理CD2は、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」以下であるか否かを判断し、「0.4mm」以下であるときに処理CD3に進み、「0.4mm」以下でないときに処理CD4に進む。処理CD3は、RAM13に記憶した各厚みのうちで最小厚みMNTを除いた厚みが全て第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。処理CD4は、搬送方向TDの積算距離ALに基づき高さ位置HGPを決定する。よって、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」以下である場合であるシート部材SMに貼り付けられた凸部が複数あり、複数の凸部の厚みの差が小さい場合には、複数の凸部の全てのエッジ画像を検出することができ、第2厚み差分TDF2が「0.4mm」以下でない場合であるシート部材SMに貼り付けられた凸部が複数あり、複数の凸部の厚みの差が大きい場合には、複数の凸部のうちで最も検出数が大きい凸部のエッジ画像を検出することができる。
処理CD4において、処理CE1は、RAM13に記憶した各厚みから最小厚みMNTを除いた厚みのうちで最も大きい検出数に関連付けられた厚みを第1厚みTN1として抽出する。処理CE2は、第1厚みTN1が第1範囲PR1となる第1位置P1から第6位置P6までの位置を第1高さ位置候補HGPP1として抽出する。処理CE4は、RAM13に記憶した各厚みのうちで最小厚みMNTと第1厚みTN1とを除いた厚みを厚み群TNGとして抽出する。処理CE5は、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置があるか否かを判断し、第2範囲PR2となる位置があるときに処理CE6へ進み、第2範囲PR2となる位置がないときに処理CE7へ進む。処理CE6は、第1高さ位置候補HGPP1のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。よって、複数の凸部のうちで第1厚みTN1の凸部が第1範囲PR1となる第1高さ位置候補HGPP1が、厚み群TNGの凸部が第2範囲PR2となる位置である場合に、その第1高さ位置候補HGPP1のうちの最も低い高さ位置を高さ位置HGPとして決定することで、シート部材SMに貼り付けられた複数の凸部のエッジ画像を検出することができる。
処理CE3は、第1厚みTN1が第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置を第2高さ位置候補HGPP2として抽出する。処理CE7は、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置があるか否かを判断し、厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる位置があるときに処理CE8へ進み、厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる位置がないときに処理CE9へ進む。処理CE8は、第2高さ位置候補HGPP2のうちで厚み群TNGが全て第2範囲PR2となる第1位置P1から第6位置P6までの位置のうちで最も低い位置を高さ位置HGPとして決定する。よって、複数の凸部のうちで第1厚みTN1の凸部が第2範囲となる第2高さ位置候補HGPP2が、厚み群TNGの凸部が全て第2範囲PR2となる位置がある場合に、その高さ位置のうちの最も低い位置を高さ位置HGPとして決定することで、シート部材SMに貼り付けられた複数の凸部のエッジ画像を検出することができる。
処理CE9は、第2高さ位置候補HGPP2のそれぞれの高さ位置において厚み群TNGのうちで第2範囲PR2に含まれる全ての厚みに関連付けられている検出数を全て加算して積算距離ALを算出する。処理CE10は、第2高さ位置候補HGPP2のうちのそれぞれの高さ位置に対して算出された積算距離ALのうちで最も大きい積算距離ALに対応する高さ位置を高さ位置HGPとして決定する。よって、複数の凸部のうちで第1厚みTN1の凸部が第2範囲PR2となる第2高さ位置候補HGPP2のうちで、第2範囲PR2に含まれる厚み群TNGの凸部に関連付けられている検出数を加算した積算距離ALの最も大きい高さ位置を高さ位置HGPとして決定することで、シート部材SMに貼り付けられた複数の凸部のエッジ画像を検出することができる。
[実施形態と発明との対応関係]
画像読取装置1、およびマット40が、本発明の画像読取装置、およびマットの一例である。読取部17、デバイス制御部22、AFE28、および画像処理部29が、本発明の読取部の一例である。駆動回路18、搬送モータMT2、搬送ローラ52,53が、本発明の移動部の一例である。高さ検知ローラ51、および高さ検知センサ23が、本発明の検出部の一例である。高さ調整機構MM、駆動回路18、および高さ調整モータMT1が、本発明の高さ調整部の一例である。CPU11が、本発明の制御部の一例である。第1範囲PR1が、本発明の第1範囲の一例である。第2範囲PR2が、本発明の第2範囲の一例である。検出数が、本発明の位置数の一例である。
処理C2が、本発明の検出処理の一例である。処理CB3が、本発明の第1差分算出処理の一例である。処理CB4が、本発明の第1厚み差分判断処理の一例である。処理CB5が、本発明の第1変更処理の一例である。処理CB6が、本発明の第2変更処理の一例である。処理C4が、本発明の読取処理の一例である。処理CC1が、本発明の厚み数算出処理の一例である。処理CC2が、本発明の厚み数判断処理の一例である。処理CC3が、本発明の第3変更処理の一例である。処理CC4が、本発明の第4変更処理の一例である。処理CB1が、本発明の位置数算出処理の一例である。処理CD1が、本発明の第2差分算出処理の一例である。処理CD2が、本発明の第2厚み差分判断処理の一例である。処理CD3が、本発明の第5変更処理の一例である。処理CD4が、本発明の第6変更処理の一例である。処理CE1が、本発明の最長厚み決定処理の一例である。処理CE5が、本発明の第7変更処理の一例である。処理CE6が、本発明の第7変更処理の一例である。処理CE7~処理CE10が、本発明の第8変更処理の一例である。処理CE7が、本発明の第2厚み判断処理の一例である。処理CE8が、本発明の第9変更処理の一例である。処理CE9、および処理CE10が、本発明の第10変更処理の一例である。処理CE9が、本発明の合計位置数算出処理の一例である。処理CE10が、本発明の第11変更処理の一例である。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態の画像読取装置1は、プリンタ部を備えた複合機に適用されても良い。
(2)高さ検知ローラ51と、高さ検知センサ23とを用いてシート部材SMの厚みを検知したが、異なる方法で検知しても良い。変位センサや測長センサなどのセンサを用いてシート部材SMの厚みを検出しても良い。
(3)本実施形態では、第1範囲PR1は、読取部17が300DPIの解像度に対して30%以上のMTFを有する範囲であり、第2範囲PR2は、読取部17が150DPIの解像度に対して30%以上のMTFを有する範囲であるとして説明したが、異なる範囲でも良い。例えば、第1範囲PR1は、読取部17が600DPI(236Dot/cm)の解像度に対して30%以上のMTFを有する範囲であり、第2範囲PR2は、読取部17が300DPIの解像度に対して30%以上のMTFを有する範囲であっても良い。
(4)本実施形態では、第1位置P1から第6位置P6までのそれぞれの位置の高さ方向HDの距離は、「0.4mm」であったが、異なる距離でも良い。例えば、それぞれの位置の高さ方向HDの距離が「0.2mm」であれば、処理CB4、及び処理CD2の判断基準である「0.4mm」が大きくなり、それぞれの位置の高さ方向HDの距離が「0.6mm」であれば、処理CB4、及び処理CD2の判断基準である「0.4mm」が小さくなる。また、読取部17の焦点範囲は、「0.8mm」であったが、異なる距離でも良い。例えば、焦点範囲が「1.0mm」であれば、処理CB4、及び処理CD2の判断基準である「0.4mm」が大きくなり、焦点範囲が「0.6mm」であれば、処理CB4、及び処理CD2の判断基準である「0.4mm」が小さくなる。
1…画像読取装置、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…フラッシュPROM、15…操作部、16…表示部、17…読取部、18…駆動回路、21…マットセンサ、22…デバイス制御部、23…高さ検知センサ、24…バス、28…AFE、29…画像処理部、31…光源、32…受光部、33…ロッドレンズ、34…プラテンガラス、40…マット、51…高さ検知ローラ、52,53…搬送ローラ、90…切断部、MB…本体、MM…高さ調整機構、MT1…高さ調整モータ、MT2…搬送モータ、SM…シート部材、BP…基準部、HDR…厚み検知領域、PR1…第1範囲、PR2…第2範囲

Claims (6)

  1. シート部材を読み取ることにより、エッジ画像を生成する読取部と、
    高さ方向における基準位置が定められ、シート部材を載置するマットと、
    高さ方向と直交する搬送方向に前記マットを前記読取部と対向する位置へ移動させる移動部と、
    高さ方向における前記マットに載置されたシート部材の厚みであるシート厚みを検出する検出部であって、前記シート厚みは前記基準位置から高さ方向におけるシート部材の上端位置までの距離である検出部と、
    高さ方向における前記読取部の高さ位置を前記基準位置に対して高さ方向に多段階に変更する高さ調整部と、
    制御部と、を備え、
    前記高さ調整部は、前記読取部の高さ位置を前記多段階のうちの各1段階変更するために、前記基準位置に対して高さ方向における前記読取部の位置を予め定められた第1距離変更し、
    前記読取部が第1所定値以上の解像力で読み取る第1範囲は、前記基準位置に対する高さ方向の距離の範囲であり、前記多段階の高さ位置のそれぞれに対応して1つ設けられることにより多数定められ、前記多数の第1範囲は、前記第1範囲の上限値から前記第1範囲の下限値を引き算した焦点範囲がそれぞれ同じに定められ、
    第2範囲は、前記基準位置に対する高さ方向の距離の範囲であり、前記第1範囲よりも広くて前記第1範囲を包含する範囲であり、前記多段階の高さ位置のそれぞれに対応して1つ設けられることにより多数定められ、
    前記制御部は、
    搬送方向に沿って前記マットを移動させながら複数の検出位置で前記マットに載置されたシート部材の複数のシート厚みを前記検出部に検出させる検出処理と、
    前記複数のシート厚みのうちの最も厚い厚みである最大厚みから前記複数のシート厚みのうちの最も薄い厚みである第1最小厚みを引き算した第1厚み差分を算出する第1差分算出処理と、
    前記第1厚み差分が第2距離以下であるか否かを判断する第1厚み差分判断処理であって、前記第2距離は、前記焦点範囲から前記第1距離を引き算した距離である第1厚み差分判断処理と、
    前記第1厚み差分が前記第2距離以下であるときに、前記多数の第1範囲のうちで前記複数のシート厚みが全て含まれる第1範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第1決定処理と、
    前記第1厚み差分が前記第2距離より大きいときに、前記複数のシート厚みから前記第1最小厚みを除いた最小除去厚みの少なくとも1つが、前記第1範囲又は前記第2範囲に含まれるよう、前記多段階の高さ位置のいずれかに、前記読取部の高さ位置を決定する第2決定処理と、
    前記第1決定処理、又は前記第2決定処理において決定した高さ位置に、前記読取部の高さ位置を前記高さ調整部に変更させ、前記読取部が前記マットに載置されたシート部材を読み取ることによりエッジ画像を前記読取部に生成させる読取処理と、を実行することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第2決定処理は、
    前記マットに載置されたシート部材のシート厚みの種類の個数である厚み数を前記複数のシート厚みから算出する厚み数算出処理と、
    前記厚み数が3以上であるか否かを判断する厚み数判断処理と、
    前記厚み数が3未満であるときに、前記多数の第1範囲のうちで前記最大厚みが含まれる第1範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第3決定処理と、
    前記厚み数が3以上であるときに、前記最小除去厚みのうちの最も薄い厚みである第2最小厚みを前記最大厚みから引き算した第2厚み差分の距離に応じて前記最小除去厚みのうち少なくとも1つの厚みを決定し、前記決定した厚みが前記第1範囲又は前記第2範囲に含まれるよう、前記多段階の高さ位置のいずれかに、前記読取部の高さ位置を決定する第4決定処理と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御部は、
    前記検出処理で検出された前記複数のシート厚みのうちの各シート厚みについて前記各シート厚みが検出された検出位置の個数である検出位置数を算出する位置数算出処理を実行し、
    前記第4決定処理は、
    前記最大厚みから前記第2最小厚みを引き算した第2厚み差分を算出する第2差分算出処理と、
    前記第2厚み差分が前記第2距離以下であるか否かを判断する第2厚み差分判断処理と、
    前記第2厚み差分が前記第2距離以下であるときに、前記多数の第1範囲のうちで前記最小除去厚みが全て含まれる第1範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第5決定処理と、
    前記第2厚み差分が前記第2距離より大きいときに、前記最小除去厚みのうちで最も大きい前記検出位置数が算出されたシート厚みである最長厚みが前記第1範囲又は前記第2範囲に含まれるよう、前記多段階の高さ位置のいずれかに、前記読取部の高さ位置を決定する第6決定処理と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第6決定処理は、
    前記最長厚みを決定する最長厚み決定処理と、
    前記多数の第1範囲のうちで前記最長厚みが含まれる第1範囲に対応する前記読取部の高さ位置である第1最長高さ位置が、前記多数の第2範囲のうちで前記最小除去厚みから前記最長厚みを除いた最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置であるか否かを判断する第1厚み判断処理と、
    前記第1最長高さ位置が、前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置であるときに、前記第1最長高さ位置のうちで前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第7決定処理と、
    前記第1最長高さ位置が、前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置でないときに、前記多数の第2範囲のうちで前記最長厚みが含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置である第2最長高さ位置のいずれかに、前記読取部の高さ位置を決定する第8決定処理と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記第8決定処理は、
    前記第2最長高さ位置が、前記多数の第2範囲のうちで前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置であるか否かを判断する第2厚み判断処理と、
    前記第2最長高さ位置が、前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置であるときに、前記第2最長高さ位置のうちで前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置のうちの最も低い高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第9決定処理と、
    前記第2最長高さ位置が、前記最長除去厚みが全て含まれる第2範囲に対応する前記読取部の高さ位置でないときに、前記第2最長高さ位置のうちのそれぞれの前記読取部の高さ位置において、前記最長除去厚みのうちで第2範囲に含まれる全てのシート厚みに対応する位置数を加算した合計位置数が最も大きい高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第10決定処理と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記第10決定処理は、
    前記第2最長高さ位置のうちの前記それぞれの前記読取部の高さ位置について、前記最長除去厚みのうちで前記第2範囲に含まれる全てのシート厚みに対応する位置数を加算して合計位置数を算出する合計位置数算出処理と、
    前記第2最長高さ位置のうちで最も大きい合計位置数が算出された前記読取部の高さ位置に、前記読取部の高さ位置を決定する第11決定処理と、を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
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