JP2014048487A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ニップ形成部材の構成を簡略化することを可能にして、低コスト化を図る。
【解決手段】回転可能な無端状の定着ベルト21と、該定着ベルト21を加熱するヒータ25と、定着ベルト21の外周側に該定着ベルト21と圧接可能に配置される加圧ローラ31と、定着ベルト21の内周側に配置され、定着ベルト21を介して加圧ローラ31と圧接してニップ部Nを形成するニップ形成部材26と、定着ベルト21の内径部に固設され、ニップ形成部材26をニップ部Nとは反対側から支持する補強部材23と、を備えた定着装置20において、ニップ形成部材26と定着ベルト21の内周面との間に摺動シート22を有し、該摺動シート22は、ニップ形成部材26とは異なる部材に設けられた保持手段27によりニップ形成部材26のニップ部N側の面に密着した状態で保持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱と圧力により記録媒体にトナーを定着させる定着装置および該定着装置を備える電子写真方式、静電記録方式等を利用したFAX、プリンタ、複写機またはそれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙(記録媒体、用紙ともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する過程により成立している。
この定着装置では、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着部材及び加圧部材が当接してニップ部を形成するように配置されており、該ニップ部に記録紙を挟みこみ、熱および圧力を加え、トナー像を記録紙上に定着することを行っている。
定着装置の一例を挙げると、複数のローラ部材に張架された定着ベルトを定着部材として用いる技術が知られている(例えば、特許文献1)。このような定着ベルトを用いた装置は、図4に示すように、定着部材としての定着ベルト(無端状ベルト)204、定着ベルト204を張架・支持する複数のローラ部材202,203、複数のローラ部材202,203のうち1つのローラ部材202に内設されたヒータ201、加圧ローラ(加圧部材)205、等で構成されている。ヒータ201は、ローラ部材202を介して定着ベルト204を加熱する。そして、定着ベルト204と加圧ローラ205との間に形成された定着ニップ部(ニップ部)Nに向けて搬送された記録媒体P上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される(ベルト定着方式)。
また、回転体である定着部材の内面に摺接する固定部材を有している定着装置がある。例えば、特許文献2では、図5に示すように、発熱体としてのセラミックヒータ211と、加圧部材としての加圧ローラ212との間に耐熱性フィルム(定着フィルム)213を挟ませて定着ニップ部Nを形成させ、定着ニップ部Nのフィルム213と加圧ローラ212との間に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持させた記録媒体を導入して、フィルム213と一緒に挟持搬送させることで、ニップ部Nにおいてセラミックヒータ211の熱がフィルム213を介して記録媒体に与えられ、また定着ニップ部Nの加圧力にて未定着トナー画像を記録媒体に熱圧定着させるフィルム加熱方式の定着装置が開示されている。
このフィルム加熱方式の定着装置は、セラミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することができるとともに、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電力)等の利点がある。
また、特許文献3,4では、表面が弾性変形する回転可能な加熱定着ロールと、加熱定着ロールに接触したまま走行可能なエンドレスベルト(加圧ベルト)と、エンドレスベルトの内側に非回転状態で配置されて、エンドレスベルトを加熱定着ロールに圧接させ、エンドレスベルトと加熱定着ロールとの間に記録紙が通過させられるベルトニップを設けると共に、加熱定着ロールの表面を弾性変形させる加圧パッドとを具備してなる加圧ベルト方式の画像定着装置が提案されている。この定着方式によれば、下の加圧部材をベルトにし、用紙とロールの接触面積を広げることで熱伝導効率を大幅に向上させ、エネルギー消費を抑制すると同時に小型化を実現することが可能となっている。
しかしながら、上述した特許文献1記載の定着装置は、定着ローラを用いた装置に比べて装置の高速化に適しているものの、ウォームアップ時間(プリント可能な温度に達するまでに要する時間)やファーストプリント時間(プリント要求を受けた後にプリント準備を経てプリント動作をおこない排紙が完了するまでの時間)の短縮化に限界があった。
これに対して、特許文献2記載の定着装置は、低熱容量化によりウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮化が可能になるとともに、装置の小型化も可能になる。しかし、特許文献2記載の定着装置では、耐久性の問題と、ベルト温度安定性の問題があった。
すなわち、熱源であるセラミックヒータとベルト内面の摺動による耐磨耗性が不十分であり、長時間運転すると連続摩擦を繰り返す面が荒れて摩擦抵抗が増大し、ベルトの走行が不安定になる、もしくは定着装置の駆動トルクが増大する等の現象が生じ、その結果、画像を形成する転写紙のスリップが生じ画像のずれが生じる、または駆動ギヤに係る応力が増大し、ギヤの破損を引き起こすという不具合が発生した(課題1)。
また、フィルム加熱方式の定着装置では、ベルトをニップ部で局所的に加熱しているため回転するベルトがニップ入り口に戻ってくる際に、ベルト温度は最も冷えた状態になり、(特に高速回転を行うと)定着不良が出やすいという問題があった(課題2)。
一方、特許文献3では、圧力パッドの表層に低摩擦シート(シート状摺動材)としてPTFEを含浸させたガラス繊維シート(PTFE含浸ガラスクロス)を用い、ベルト内面と固定部材の摺動性の問題を改善する手段が開示されている。しかし、このような加圧ベルト方式の定着装置(特許文献3,4)では、定着ローラの熱容量が大きく、昇温が遅いため、ウォームアップにかかる時間が長いという問題があった。(課題3)。
以上のような課題1〜3に対して、特許文献5では、無端状の定着ベルトの内周側に配置される略パイプ状の対向部材(金属熱伝導体、支持部材)と、対向部材の内周側に配置され該対向部材を加熱するセラミックヒータ等の抵抗発熱体とを設けることにより、定着ベルト全体を温めることを可能にし、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することのできる定着装置が提案されている。
しかしながら、特許文献5記載の定着装置では、定着ベルト側に加圧部材である加圧ローラを押圧して形成するニップ部を金属熱伝導体で支持する構成であるため、ニップ部におけるニップ幅、圧力などが不安定なものとなっていた。
そこで、特許文献6では、定着ベルトと加圧ローラとによるニップ部やパイプ状の加熱部材の状態、形状、位置などを保持して安定させるため、ニップ部が形成される部位に対応させてニップ形成部材(当接部材、固定部材)及び補強部材などを設ける構成が提案されている。
ニップ形成部材は、定着ベルトを介して加圧ローラと圧接し、かつ周方向へ回転移動する定着ベルトと摺動接触する。このため、ニップ形成部材の表面は低摩擦性を有する必要がある。また、同時に高画質化するためには記録媒体表面の微小な凹凸に対して追従する必要があり、ゴムのような弾性機能も求められる。しかしながら、一般的にゴムは高摩擦体であるため、そのままでの使用は難しい。
そこで、ニップ形成部材の表面に摺動シート(低摩擦シート)を設けることにより、ゴムの弾性と低摩擦を両立することができるが、摺動シートは定着ベルトの回転移動によって回転方向下流側においてせん断力を受け続けるため、摺動シートをニップ形成部材のニップ部側の面に強固に固定する必要がある。
摺動シートをニップ形成部材に固定する技術として、ニップ形成部材のニップ部の反対側の面に、巻きつけた摺動シートを締結するためのネジ穴を設けてネジにより固定したり、特許文献7に示すように、ニップ形成部材を凸部と凹部の嵌合形状として、その間に摺動シートを挟みこんで固定したりする方法が開示されているが、いずれもニップ形成部材の部品点数の増加に繋がり、ニップ形成部材の製造コスト増に繋がっていた。
そこで本発明は、摺動シートをニップ形成部材以外の部材に設けた保持手段により保持して、ニップ形成部材に固定することにより、ニップ形成部材から摺動シートを固定するための構成を排除して、ニップ形成部材の構成を簡略化し、低コスト化を図ることができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、回転可能な無端状の定着部材と、該定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材の外周側に該定着部材と圧接可能に配置される加圧部材と、前記定着部材の内周側に配置され、前記定着部材を介して前記加圧部材と圧接してニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着部材の内径部に固設され、前記ニップ形成部材をニップ部とは反対側から支持する補強部材と、を備えた定着装置において、前記ニップ形成部材と前記定着部材の内周面との間に摺動シートを有し、該摺動シートは、前記ニップ形成部材とは異なる部材に設けられた保持手段により前記ニップ形成部材のニップ部側の面に密着した状態で保持されるものである。
本発明によれば、ニップ形成部材から摺動シートを固定するための構成を排除することができ、ニップ形成部材の構成を簡略化して、低コスト化を図ることができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の一実施形態の構成を示す断面図である。 ニップ形成部材をニップ部と反対側の面から見た斜視図である。 従来のベルト定着方式の定着装置を示す概略構成図である。 従来のフィルム加熱方式の定着装置を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図3に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(画像形成装置)
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるタンデム型カラープリンタの全体構成を説明する概略構成図である。図1を参照して、この画像形成装置の内部構成の概要及び動作について説明する。
画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y,102M,102C,102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y,4M,4C,4Kが並設されている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kが配設されている。
また、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示である。)等が配設されている。
そして、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。
その後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程)。
その後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面は、現像部76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程)。
その後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程)。
このとき、感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程)。
最後に、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。
中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。4つの1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。
そして、1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kの1次転写ニップを順次通過する。
こうして、感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。
この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。
このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。
そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。
こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。
そして、この位置で、定着ベルト21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。
排紙ローラ対99によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
(定着装置)
次に、画像形成装置1が備える定着装置20の構成及び動作について説明する。図2は、定着装置20の一例を示す概略断面図である。
本実施形態に係る定着装置(定着装置20)は、回転可能な無端状の定着部材(定着ベルト21)と、該定着部材を加熱する熱源(ヒータ25)と、定着部材の外周側に該定着部材と圧接可能に配置される加圧部材(加圧ローラ31)と、定着部材の内周側に配置され、定着部材を介して加圧部材と圧接してニップ部(ニップ部N)を形成するニップ形成部材(ニップ形成部材26)と、定着部材の内径部に固設され、ニップ形成部材をニップ部とは反対側から支持する補強部材(補強部材23)と、を備えた定着装置において、ニップ形成部材と定着部材の内周面との間に摺動シート(摺動シート22)を有し、該摺動シートは、ニップ形成部材とは異なる部材に設けられた保持手段(保持手段27)によりニップ形成部材のニップ部側の面に密着した状態で保持されるものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
図2に示すように、定着装置20は、無端状のベルト状部材である定着ベルト21、ニップ形成部材(ベース部材)26、補強部材(加圧ステー)23、ヒータ(熱源)25、加圧回転体としての加圧ローラ31、等で構成される。
ここで、定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト21は、内周面側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが、例えば、1mm以下に設定されている。定着ベルト21の基材層は、層厚が、例えば、30〜100μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が、例えば、100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部Nにおける定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わり柚子肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が、例えば、10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。この離型層を設けることで、トナー像Tに対する離型性(剥離性)が確保される。また、定着ベルト21の直径は、例えば、15〜120mmになるように設定されている。
また、ニップ部Nの位置で定着ベルト21の外周面に当接する加圧回転体としての加圧ローラ31は、直径が30〜40mm程度であって、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。
加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成される。また、離型性を得るために表面に薄肉の離型層(PFAまたはPTFE層)を設けることもできる。
加圧ローラ31には不図示の駆動機構の駆動ギヤに噛合するギヤが設置されていて、加圧ローラ31は図2中の矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の不図示の側板に軸受を介して回転自在に支持されている。なお、加圧ローラ31の内部には、ハロゲンヒータ等の熱源を設けることもできる。
また、加圧ローラ31は、接離機構により定着ベルト21側に押し付けられることによって、ニップ部Nにおいて所定のニップ幅を形成する。加圧ローラ31は、中実のローラであってもよいが、中空の方が熱容量は少なくてよい。
なお、加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部Nに作用する加圧力を減ずることができるために、ニップ形成部材26に生じる撓みを軽減することができる。また、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
定着ベルト21の内側には、補強部材23に保持されたニップ形成部材26が設けられる。ニップ部Nにおいては、加圧ローラ31から駆動力を受け、定着ベルト21が回転するのに対し、定着ベルト21の内部のヒータ25、補強部材23、ニップ形成部材26は固設されているので、定着ベルト21とニップ形成部材26は摺動接触することになる。
また、定着ベルト21の内周面とニップ形成部材26のニップ部側の面との間には、PTFE樹脂製の多孔質シートからなる摺動シート22が配され、この摺動シート22を介して、ニップ形成部材26は定着ベルト21と摺動するようになっている。摺動シート22を設けることにより、摺動負荷を軽減することができ、長寿命化を図ることができる。
ニップ形成部材26は、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI(ポリイミド)、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱樹脂材料等で構成される。その幅方向両端部は、例えば、定着装置20の図示しない側板に固定支持される。図2においては、ニップ部Nを形成するニップ形成部材26の断面形状を平面状に形成しているが、ニップ部Nを形成するニップ形成部材26の形状を凹状に形成したり、また、平面から凹形状に連続的に変化するように形成したりすることも好ましい。
ニップ形成部材26を平面上とし、ニップ部Nの形状が記録媒体Pの画像面に対してほぼ平行となる場合には、記録媒体Pにシワが発生するのを防止する効果がある。また、凹状の断面形状に近づけることによって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高くなり、定着性が向上する。さらに、ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部Nから送出された記録媒体Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
補強部材23は、ニップ部Nを形成するニップ形成部材26を補強、支持するためのもので、定着ベルト21の内周面側に固設されている。また、補強部材23は、幅方向の長さがニップ形成部材26と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に固定支持されている。
補強部材23がニップ形成部材26および定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接することで、ニップ部Nにおいてニップ形成部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄合金等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、ヒータ25がハロゲンヒータなど輻射熱を利用して加熱する方式の熱源である場合には、補強部材23のヒータ25に対向する面の一部または全部に反射部材(リフレクタ)24を設けることが好ましい。また、断熱部材を設けたり、BA(ブライトアニール)処理や鏡面研磨処理を施したりすることもできる。ヒータ25から補強部材23に向かう輻射熱(補強部材23を加熱する熱)が断熱もしくは反射されて定着ベルト21の加熱に用いられることになるために、加熱効率がさらに向上することになる。
ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向するサーミスタ等の温度センサ(図示せず)によるベルト表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。なお、図2において、ヒータ25の例としてハロゲンヒータを用いたが、熱源の種類はハロゲンヒータに限定されるものではなく、例えば誘導加熱方式の熱源、抵抗発熱体、カーボンヒータ等を有する定着装置であっても良い。
また、図2では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部Nから送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
さらに、定着装置20には、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接離する接離機構(図示せず)が設けられており、通常の定着工程時には、加圧ローラ31は定着ベルト21を加圧して所望のニップ部Nを形成し、通常の定着工程時以外のとき(ジャム処理時や待機時等)には、加圧ローラ31は定着ベルト21から離脱する(又は、定着ベルト21を減圧する)。
以下、上述のように構成された定着装置20の、通常時の動作について簡単に説明する。画像形成装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。
これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動(回転)する。その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、図1における2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。
未定着画像(トナー像T)が担持された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部Nに送入される。そして、ヒータ25によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強されたニップ形成部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面のトナー像Tが定着される。その後、ニップ部Nから送出された記録媒体Pは、排紙ローラ対99へ搬送される。以上説明した定着装置20により、ウォームアップタイムを短くすることができる。
また、定着ベルト21内に定着ベルト21の内周面を保持して形状を維持する形状維持部材としてのパイプ状金属体からなる伝熱部材(保持部材)(図示せず)を設けても良い。伝熱部材は、定着ベルト21の回転方向におけるニップ形成部材26を除く位置に設けられる。
伝熱部材は、例えば、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材である。伝熱部材の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属)を用いることができる。伝熱部材の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着ベルト21の加熱効率を向上することができる。
常温時における定着ベルト21と伝熱部材とのギャップA(ニップ部を除く位置のギャップ)は、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい(0mm<A≦1mm)。
これにより、伝熱部材と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト21の磨耗が加速する不具合を抑止するとともに、伝熱部材と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。
さらに、伝熱部材が定着ベルト21に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
また、伝熱部材と定着ベルト21との摺動抵抗を低下させるために、伝熱部材の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成したり、定着ベルト21の内周面にフッ素を含む材料からなる表面層を形成したりすることもできる。伝熱部材の断面形状がほぼ円形になるように形成しても、伝熱部材の断面形状が多角形になるように形成しても良い。
伝熱部材は、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に固定支持されている。そして、伝熱部材は、ハロゲンヒータやカーボンヒータなどにより構成されたヒータ25の輻射熱(輻射光)により加熱されて定着ベルト21を加熱する。すなわち、伝熱部材がヒータ25(加熱手段)によって直接的に加熱されて、伝熱部材を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱されることになる。
(摺動シートの保持)
以下、摺動シート22の保持および固定方法について詳説する。上述のように、ニップ部Nにおいては、定着ベルト21とニップ形成部材26は摺動接触するが、この摺動負荷を低減するために、ニップ形成部材26と定着ベルト21の内周面との間には摺動性の高いシート状の部材である摺動シート22を介在させている。
摺動シート22は常にニップ形成部材26と定着ベルト21間に保持されていなければならないので、摺動シート22を設ける際には、上述のように、ニップ形成部材26の表面に摺動シート22を巻きつけて、ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面で重ね合わせてネジにより締結することで固定していた。
ニップ形成部材26は加圧ローラ31から加圧されて補強部材23に突き当たるが、ニップ形成部材26の位置はニップ幅やニップ圧に直接影響する。摺動シート22は、加圧状態によって厚みが変動しやすいため、摺動シート22を介在して補強部材23に当接させることはニップ形状のバラつきを大きくしてしまう。
これを解消するために、ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面には複数の突起部(凸形状)が設けられ、摺動シート22を巻きつけても突起部が露出するような形状となっている。この摺動シート22が介在しない露出した突起部が補強部材23に突き当たることで、ニップ位置の精度を維持できるようにしている。
しかしながら、ニップ形成部材26を上記のような構成とすることで、いくつかのデメリットが生じうる。
第一に、ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面に、巻きつけた摺動シート22を締結するためのネジ穴を設ける必要があるという点である。ここで、ニップ形成部材26は上述のようにLCPやPPS等の耐熱樹脂材料が用いられるが、一般にネジ穴を開ける加工は2次加工となるため製造コストがかかることとなる。なお、ネジ穴を型成型時に成型する(1次加工)ことも考えられるが、難度が高く、製造コストがかかってしまう。また、ニップ形成部材26は、ニップ形状に直接影響を与える重要な部材であるため、インサートネジ等の異物を含んだ成型方法も取ることもできない。
いずれの加工方法によっても、ニップ形成部材26にネジ穴を設けて締結する必要があるが、樹脂材料であるためネジ穴の強度が確保しにくく、組み付け時に潰れてしまう可能性があり、組付性が低下していた。
また、上述のように、ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面には、複数の突起部が設けられ、加圧時に補強部材23に当接するように形成されている。ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面には、ネジ穴が設けられるため、各突起部を一体で成型することはできない。
ここで、複数の突起部の頂点を結んだ形状は、ニップ形状を均一にするため、加圧ローラ31から加圧力を受けたときの補強部材23の撓み分をキャンセル(吸収)するためのR形状となっている。
したがって、突起部のそれぞれの高さは微かに異なり、また、各突起部の両側の高さが異なる形状となっている。このように、突起部の形状が複雑であるため、高い加工精度が要求され、製造の難度は高く、また完成後の部品検査にも時間を要するため、低コスト化を図ることは難しい。
さらに、ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面に設けられる複数の突起部が補強部材23に突き当たるためには、摺動シート22を固定するネジのネジ頭より高くする必要がある。
このため、少なくとも突起部の高さ分、ニップ形成部材26は総厚が増すことになるが、定着ベルト21の径が決まっていれば、その内部に配置される補強部材23の加圧力方向の高さを犠牲にして配置することになる。補強部材23の加圧力方向の高さは強度に対し最も寄与する寸法であるため、可能な限り補強部材23の加圧力方向の高さは、高い方が加圧力のバラつきに対してニップ形状の安定性を高めることができるといえる。
これらの点に対して、本実施形態に係る定着装置20では、摺動シート22は、ニップ形成部材26とは異なる部材に設けられた保持手段27によりニップ形成部材26に密着した状態で保持されるようにして、摺動シート22の保持手段をニップ形成部材26から分離している。
本実施形態では、図2に示すように、保持手段27は、補強部材23の定着ベルト21の回転方向におけるニップ部Nの上流側と下流側の両側に設けられている。例えば、補強部材23に設けられたネジ穴に締結部材(ネジ)を締結したものである。なお、保持手段27を有するのは、補強部材23に限られるものではなく、例えば、定着装置20の側板に固定されたニップ形成部材26以外の専用の保持部材を設けても良い。また、保持手段27の保持方法は、ネジ穴と締結部材(ネジ)に限られるものではなく、摺動シート22を固定可能なものであればよい。
これにより、ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面に、摺動シート22を固定するためのネジ穴を設ける必要がなくなるため、上述のような加工における問題が生じず、ニップ形成部材26の成型が容易となる。これにより、加工コストを低減することができ、ネジ穴の潰れ等も生じないので、製品の歩留まりを向上して製造コストを大幅に削減することが可能となる。
また、図2に示すように、ニップ形成部材26を補強部材23と、補強部材23に固定された摺動シート22の間に形成される袋状の空間に配置することで、摺動シート22をニップ形成部材26と定着ベルト21との間につねに介在させることができるとともに、定着ベルト21の正回転時(図2の矢印方向)および逆回転時の何れの場合も、摺動シート22とニップ形成部材26とが密着するよう保持することができる。
また、ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面には、摺動シート22は密着しないので、ネジ穴に加えて、その分の領域(シート固定領域)を確保する必要がなくなる。また、ニップ形成部材26が摺動シート22を介することなく、直接、補強部材23に接触、加圧されるため、ニップ形成部材26の位置精度を向上させることができる。
図3は、ニップ形成部材26をニップ部と反対側の面から見た斜視図を示している。本実施形態では、ニップ形成部材26にネジ穴を設ける必要がなくなるため、図3に示すように、すべての突起部26aを繋ぎ部26bと一体として、一体成型可能とし、分断されていない一繋ぎの突起部としてR形状を出せばよいので、この点からも、ニップ形成部材26の成型を容易にすることができ、製造コストを抑えることができる。
加圧時において、この一繋ぎの突起部が補強部材23に接触することで、加圧力による補強部材23の撓み分をキャンセルし、かつ、局部的な圧抜けを防いで、軸方向において均一幅、均一圧のニップを得ることができる。
さらに、ニップ形成部材26に摺動シート22を固定させるためのネジがなくなるために、ネジ頭との高さの関係を考慮することなく、突起部26aの高さを低減することができ、ニップ形成部材26の総厚を大幅に低減することができる。
この低減分を補強部材23の強度向上のために補強部材23の加圧力方向の高さを増す
ことも可能になるため、加圧力のバラつきに対してニップ幅、圧の変動を低減することができる。
以上説明した定着装置20によれば、摺動シート22をニップ形成部材26以外の保持手段27で保持して、ニップ形成部材26に固定することにより、ニップ形成部材26から摺動シート22を固定するための構成を排除することができ、ニップ形成部材26の構成を簡略化して、低コスト化を図ることができる。
また、摺動シート22を補強部材23に保持、固定し、ニップ形成部材26を補強部材23と摺動シート22との間に形成される空間に配置することにより、組み付け性を容易にするとともに、摺動シート22をニップ形成部材26のニップ面全域に亘って均一に配置することを可能としている。また、摺動シート22を強固に保持、固定することができる。
また、ニップ形成部材26のニップ部と反対側の面は、摺動シート22が巻きつけられておらず、ニップ形成部材26が直接補強部材23に接触することで、寸法の積み上がりを減らすとともに、ニップの位置精度を高めることができる。
また、以上説明した構成による定着装置20を備えた画像形成装置(図1)とすることにより、組み付けしやすく、低コストであり、且つニップ変動の少ない均一なニップを得られる定着装置を用いた画像形成装置を提供することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 画像形成装置本体
3 露光部
4Y,4M,4C,4K 作像部
5Y,5M,5C,5K 感光体ドラム
12 給紙部
20 定着装置
21 定着ベルト
22 摺動シート
23 補強部材(加圧ステー)
24 反射部材
25 ヒータ(熱源)
26 ニップ形成部材
27 保持手段
31 加圧ローラ
32 芯金
33 弾性層
75 帯電部
76 現像部
77 クリーニング部
78 中間転写ベルト
79Y,79M,79C,79K 第1転写バイアスローラ
80 中間転写クリーニング部
82 2次転写バックアップローラ
83 クリーニングバックアップローラ
84 テンションローラ
85 中間転写ユニット
89 2次転写ローラ
97 給紙ローラ
98 レジストローラ対
99 排紙ローラ対
100 スタック部
101 ボトル収容部
102Y,102M,102C,102K トナーボトル
N ニップ部
P 記録媒体
T トナー像
特開平11−2982号公報 特開平4−44075号公報 特開平8−262903号公報 特開平10−213984号公報 特開2007−334205号公報 特開2010−96782号公報 特開2011−70070号公報

Claims (7)

  1. 回転可能な無端状の定着部材と、
    該定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材の外周側に該定着部材と圧接可能に配置される加圧部材と、
    前記定着部材の内周側に配置され、前記定着部材を介して前記加圧部材と圧接してニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内径部に固設され、前記ニップ形成部材をニップ部とは反対側から支持する補強部材と、を備えた定着装置において、
    前記ニップ形成部材と前記定着部材の内周面との間に摺動シートを有し、
    該摺動シートは、前記ニップ形成部材とは異なる部材に設けられた保持手段により前記ニップ形成部材のニップ部側の面に密着した状態で保持されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記保持手段は、前記補強部材の前記定着部材の回転方向におけるニップ部の上流側と下流側の両側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ形成部材は、前記補強部材と、該補強部材に固定された前記摺動シートの間に形成される空間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記保持手段は、前記摺動シートを前記定着部材と前記ニップ形成部材の間に保持し、前記定着部材の回転方向によらず、前記摺動シートと前記ニップ形成部材とが密着するよう保持することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記ニップ形成部材のニップ部と反対側の面は、前記摺動シートを介さずに前記補強部材と当接することを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記ニップ形成部材のニップ部と反対側の面は、前記補強部材に当接する複数の突起部を有しており、
    該突起部が繋ぎ部を介して一体として形成されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1から6までのいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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