JP2014046953A - パンク修理剤の保存容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 密封構造の軽量化および簡素化を図ることにより、車両の更なる軽量化、収納スペースの更なる拡大および環境負荷低減に貢献でき、しかもコスト低減を図ることができるパンク修理剤の保存容器を提供する。
【解決手段】 パンク修理剤の保存容器10は、口部11の天面に接着され口部11を密封する密封フィルム12と、密封フィルム12に着脱可能に重ねられ密封フィルム12を保護する保護板13と、熱収縮性を備える合成樹脂製のフィルムで略筒状に形成され熱収縮することで保護板13を保持するシュリンクラベル15と、を有してなり、シュリンクラベル15の分離部15bを剥離して保護板13を取り外した後に、導出用キャップを口部11に嵌合することにより、導出用キャップの導出管の先端で密封フィルム12を破ってパンク修理剤を導出するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パンク修理剤の保存容器に関し、より詳細には、保存容器の軽量化および簡素化を図るための技術に関する。
近年、タイヤがパンクした際、パンク修理剤をタイヤに注入してパンク穴を応急的に塞いだ後、規定の空気圧までタイヤを昇圧させるパンク修理キットが広く普及している。このパンク修理キットを車両に装備しておけば、スペアタイヤを装備する必要がなくなり、車両の軽量化が実現できると共に荷室等の車両の収納スペースを広く確保することができる。従来、パンク修理キットにおいてパンク修理剤を保存するための各種の容器が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載される収容容器の基本構成を示す図である。
図9に示すように、収容容器100は、シーリング剤(パンク修理剤)を収容可能なボトル状の容器本体101と、容器本体101の取出し口102を閉止する閉止手段103とを有する。容器本体101は、円筒状の胴部104と、胴部104の上端に設けられ取出し口102を形成する小径の首部105とを有する。
閉止手段103は、首部105に着脱自在に螺着される外のキャップ106、および、取出し口102を閉止する中のキャップ107からなる。中のキャップ107は、上端に形成される鍔部108と、下端に形成される閉止板部109と、閉止板部109に形成される破通部110とを有する。
収容容器100では、中のキャップ107を取出し口102に嵌め入れると共に、首部105との間で鍔部108を挟むようにして外のキャップ106を首部105の外周面に螺着する。これにより、中のキャップ107で取出し口102を密封し、且つ、外のキャップ106で中のキャップ107を保護した状態で、車両の収納スペースに収容容器100を保管することができる。
一方、タイヤがパンクした際には、外のキャップ106を首部105から取り外し、代わりに取出しキャップ111を首部105に螺着する。取出しキャップ111は、シーリング剤を容器本体101から取り出すためのキャップであり、首部105に挿入可能な先鋭管部112を有する。取出しキャップ111が首部105に螺着されると、先鋭管部112が破通部110を破る。これにより、タイヤに接続された供給管113と容器本体101とが先鋭管部112を介して連通するようになる。
使用者は、取出しキャップ111を用いて供給管113と容器本体101とを連通させた後、容器本体101を手で押圧して容器本体101からシーリング剤を押し出すことにより、供給管113を介してシーリング剤をタイヤに注入することができる。
ところで、車両の更なる軽量化や収納スペースの更なる拡大が求められる中、より簡素な構成のパンク修理キットが求められている。また、環境負荷低減の観点から、容器包装には減量化が求められている。このため、パンク修理キットに使用される容器には、一層の軽量化および簡素化が望まれている。
特許第3875523号公報
しかしながら、上記特許文献1の収容容器100においては、厚肉で質量の大きい2個のキャップ106,107を用いた複雑な密封構造を採用しており、構造上、更なる軽量化および簡素化は容易でない。特に外のキャップ106は、雌ねじを備えるスクリューキャップであるため、簡素な構成に変更することは困難である。
また、雌ねじを備える外のキャップ106の製造には、複雑な樹脂成形や高い寸法精度が要求される。取出し口102と嵌合する中のキャップ107の製造においても、高い寸法精度が要求される。このため、キャップ106,107の製造には高価な成形金型が必要となり、製造コストが高くなる。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、密封構造の軽量化および簡素化を図ることにより、車両の更なる軽量化、収納スペースの更なる拡大および環境負荷低減に貢献でき、しかもコスト低減を図ることができるパンク修理剤の保存容器を提供することにある。
本発明のパンク修理剤の保存容器は、パンクしたタイヤに注入されるパンク修理剤を収納可能な有底筒状の容器本体部と、前記容器本体部に設けられる口部と、を有してなり、前記口部に導出用キャップが嵌合されると、前記導出用キャップの導出管が前記口部に挿入されるようにしたパンク修理剤の保存容器において、前記口部の天面に接着され前記口部を密封する密封フィルムと、前記密封フィルムに着脱可能に重ねられ前記密封フィルムを保護する保護板と、熱収縮性を備える合成樹脂製のフィルムで略筒状に形成され、熱収縮することで少なくとも前記口部を覆って前記保護板を保持するシュリンクフィルムと、を有し、前記シュリンクフィルムが剥離されて前記保護板が取り外された後に、前記導出用キャップが前記口部に嵌合されると、前記導出管の先端によって前記密封フィルムが破られて前記パンク修理剤が前記容器本体部から導出されるようにしたことを特徴とする。
この構成により、口部では、天面に接着される密封フィルムによって密封性が確保される。また、密封フィルムは、薄くて破れ易いが、保護板によって保護されるため、破れる心配がない。また、保護板は、シュリンクフィルムによって保持されるため、密封フィルムに対して動く心配がない。したがって、本発明によれば、質量が大きく高価なキャップを一切使用することなく、薄くて廉価なフィルム材や板材だけで密封構造を構成することができる。これにより、保存容器の軽量化および簡素化を図ることができる共に、資材コストを低減することができる。
また、パンクしたタイヤを修理する際には、薄い密封フィルムを導出管で容易に破ることができる。したがって、パンク修理の作業性を向上することができる。
上記発明のパンク修理剤の保存容器では、前記シュリンクフィルムは、前記口部の外周面および前記容器本体部の外周面を覆うシュリンクラベルであることを特徴とする。
この構成により、ラベルとして機能するシュリンクラベルを、保護板を保持するシュリンクフィルムとして兼用することができる。すなわち、ラベル機能と保持機能を1つのフィルム材から得ることができる。結果、保存容器の一層の軽量化および簡素化を図ることができる。
上記発明のパンク修理剤の保存容器では、前記シュリンクフィルムは、その裏面の少なくとも80%以上の範囲に亘って着色が施され、紫外線透過率が50%未満であることを特徴とする。
この構成により、着色を施したことで太陽光や蛍光灯などよるパンク修理剤の劣化や変質を防ぐことができる。
本発明のパンク修理剤の保存容器によれば、密封構造の軽量化および簡素化を図ることにより、車両の更なる軽量化、収納スペースの更なる拡大および環境負荷低減に貢献でき、しかもコスト低減を図ることができる。
実施形態にかかるパンク修理剤の保存容器の分解図である。 図1の保存容器を組み立てた図であり、保存容器の正面図である。 図2のA−A線断面図である。 保存容器の口部周辺の斜視図である。 ミシン目の作用を説明する図であり、(a)は分離部を剥がす前の保存容器の上部の正面図、(b)は分離部を剥がした後の保存容器の上部の正面図である。 密封フィルムの作用を説明する図であり、(a)は導出キャップを装着する前の口部の側面図、(b)は導出キャップを装着した後の口部の断面図である。 容器本体部の作用を説明する図であり、(a)は容器本体部のハンドリング性を説明する図、(b)は容器本体部のスクイズ性を説明する図、(c)は容器本体部の復元性を説明する図である。 コンプレッサによりタイヤを昇圧する作業を説明する図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
図1は、実施形態にかかるパンク修理剤の保存容器の分解図である。
図1に示すように、実施形態にかかるパンク修理剤の保存容器10(以下、「保存容器10」という)は、パンクしたタイヤに注入されるパンク修理剤を収納可能で且つ自立可能な有底筒状の容器本体部20と、容器本体部20の上端に設けられる口部11と、口部11の天面に接着され口部11を密封する密封フィルム12と、密封フィルム12に着脱可能に重ねられ密封フィルム12を保護する保護板13と、口部11の外周面および容器本体部20の外周面の略全体を覆うシュリンクラベル15とを有する。
容器本体部20と口部11は、合成樹脂で一体に成形されるものであり、たとえば、射出成形で成形したプリフォームを加熱・軟化させて膨らませるインジェクション・ブロー成形や、溶融状態の筒状のパリソンを膨らませるダイレクトブロー成形などにより製造される。
口部11は、略円筒形状に形成されており、口部11の外周面には、雄ねじ部11aが設けられる。
容器本体部20には、タイヤの種類に応じて定められた量(たとえば、450cm程度)のパンク修理剤16(図3参照)が充填・保存される。パンク修理剤16(図3参照)は、任意のシーリング剤であり、たとえば、ゴムラテックスを主成分とした、粘度が40cps(20℃)前後の粘性の高い液状体である。
容器本体部20は、肩部21、胴部22および底部23からなる。肩部21は、口部11の下端に連なり、下方に向けて拡径するように形成される。保存容器10の軸直角方向(正立した保存容器10の水平方向)に対する肩部21の傾斜角は、容器本体部20に求められる座屈強度や、容器本体部20の成形性等を考慮して、任意に設定される。
胴部22は、肩部21の下端に連なる共に、扁平状に形成される。ここでは、胴部22の横断面は、4つの角に丸みを設けた略長方形状に形成される。これにより、胴部22は、長径方向に対向する1対の幅狭部25と、短径方向に対向する1対の幅広部26と、によって構成される。胴部22における長径と短径の寸法比は、胴部22の把持性、胴部22の延伸倍率の大きさ等に応じて、任意に設定される。
1対の幅広部26のそれぞれには、押圧用凹部27が設けられる。この押圧用凹部27は、凹曲面状に形成され、幅広部26の中央付近で最も深く凹むように形成される。押圧用凹部27の上端位置は、肩部21の下端近傍に達しており、押圧用凹部27の下端位置は、底部23の上端近傍に達する。このように、押圧用凹部27は、幅広部26の略全面に亘って広く形成される。押圧用凹部27は、使用者によって押圧されることで、幅広部26の全体を内側に大きく撓ませながら、胴部22を大きく圧縮変形させる作用をなす。
容器本体部20は、任意の合成樹脂材料で構成される。ただし、パンク修理剤を長期に(たとえば、5年間)保存する場合、酸素によるパンク修理剤の劣化や変質、腐食を防ぐため、あるいは、パンク修理剤中の水蒸気やアンモニア等の減少を抑制するため、高い保存性能を容器本体部20に付与する必要がある。高い保存性能を容器本体部20に付与するには、ガスバリア性の高い材料を含む多層構造で容器本体部20を構成し、容器本体部20の気体透過性を低く抑えることが有効である。
たとえば、内層、中間層および外層を含む少なくとも3層の多層構造で容器本体部20を構成し、中間層をガスバリア性樹脂で構成する。このガスバリア性樹脂には、薄くても、高いガスバリア性が得られるエチレン・ビニルアルコール樹脂(EVOH)が好適である。また、中間層を挟む内層および外層の材質は、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステルなど、任意の合成樹脂から選択可能である。このような多層構造の容器本体部20は、たとえば、多層パリソンを用いたブロー成形によって得ることができる。
密封フィルム12は、略円形状に形成される。密封フィルム12は、口部11の天面に接着され、口部11を密封する。たとえば、密封フィルム12の表面のうち、少なくとも、口部11の天面と接触するシール面を、融点が低く且つ口部11の天面と同じ材料(たとえば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂)で構成することにより、密封フィルム12を口部11の天面に溶着することができる。密封フィルム12の溶着には、口部11の天面以外の部分に熱の影響を与えず、しかも密封フィルム12を短時間で溶着できる高周波溶着法を用いることが望ましい。高周波溶着法を用いる場合、口部11の天面に密封フィルム12を加圧状態で押し付ける共に、口部11と密封フィルム12とのシール面を高周波で内部発熱させて溶着する。
また、容器本体部20と同様に、高いガスバリア性が密封フィルム12に求められる場合、密封フィルム12は、アルミ箔、アルミ蒸着フィルム、あるいは、ガスバリア性樹脂を含む多層フィルムなど、気体透過性の低い材料で構成することが好適である。
保護板13は、略円形に形成され、密封フィルム12の略全体を覆うように密封フィルム12の上に装着される。これにより、車両の収納スペースに保存容器10を保管する際は、密封フィルム12の破れ易い部分、すなわち口部11の天面に溶着されない非接着部が保護板13によって保護される。保護板13は、合成樹脂や紙など各種の板材から選択可能であるが、軽量化およびコストを考慮すると、軽くて廉価な段ボールシートや厚紙が好適である。
なお、保護板13の形態は、この例では、略円形状としたが、この他、多角形状などの非円形状でもよく、密封フィルム12を保護できる形態であれば任意である。また、保護板13を容易に装着するため、口部11に嵌合可能な嵌合部を保護板13の外周部に設けてもよい。
シュリンクラベル15は、熱収縮性を備える合成樹脂製のシュリンクフィルムであり、略筒状に形成される。シュリンクラベル15には、印刷等によって任意の表示を設けることが可能である。また、シュリンクラベル15は、容器本体部20に被せられた後、雄ねじ部11a、肩部21、胴部22および底部23のそれぞれの外周面に沿うように熱収縮することによって、口部11の外周面および容器本体部20の外周面の略全体を覆う。
シュリンクラベル15の素材としては、熱固定されていない延伸フィルムが好適であるが、熱収縮性を有する素材であれば、種類は任意である。また、シュリンクラベル15の材質は、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂またはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂など、任意の合成樹脂材料から選択可能であり、単層フィルムまたは積層フィルムのいずれでもよい。また、遮光性を有するフィルム(たとえば、白色系のインクによる印刷が広く施されたフィルム)を用いてシュリンクラベル15を構成することにより、太陽光や蛍光灯などよるパンク修理剤の劣化や変質を防ぐようにしてもよい。特に透明なシュリンクラベル15の少なくとも80%以上の範囲(面積)、好ましくは全面に亘って、紫外線または可視光を遮断するための着色が施されることにより、紫外線透過率が50%未満であることが好ましく、10%未満であることがより好ましく、3%未満であることが更に好ましい。シュリンクラベル15の着色としては、その裏面に印刷、コーティング、蒸着、ラミネートなどにより行うことができる。
シュリンクラベル15を装着する方法として、たとえば、周知のラベラーを用いて、円筒状のシュリンクラベル15を容器本体部20に対して所定の高さ位置に被せた後、周知の蒸気式シュリンクトンネルを通過させることによって、シュリンクラベル15を加熱して熱収縮させる方法が挙げられる。しかし、シュリンクラベル15を装着する方法は、格別に限定されるものではなく、容器本体部20、口部11および保護板13に対し、シュリンクラベル15を熱収縮により装着できる方法であれば、任意である。
シュリンクラベル15の構成を図2〜図4に基づいてさらに詳しく説明する。
図2は、図1の保存容器を組み立てた図であり、シュリンクラベルが装着された保存容器の正面図である。図3は、図2のA−A線断面図である。図4は、保存容器の口部周辺の斜視図である。
図2に示すように、シュリンクラベル15は、ラベル本体15aおよび分離部15bからなり、少なくとも分離部15bは、剥離可能に構成される。ラベル本体15aは、容器本体部20の肩部21付近から底部23の下端近傍までを覆う。分離部15bは、肩部21付近から雄ねじ部11aを超えて保護板13の上面までを覆う。
図3に示すように、分離部15bは、保護板13の中心に向けて内鍔状に形成される押え部17を上端部に有する。この押え部17は、シュリンクラベル15が熱収縮する際に、シュリンクラベル15の上縁部が内向きに倒れ込むことによって形成される部分であり、保護板13の外周部上面を密封フィルム12に押し付けて保持する。
図4に示すように、分離部15bには、上下方向に沿って1対の第1ミシン目18aが形成される。これら2本の第1ミシン目18aによって、分離部15bには、上下方向に沿って帯状に形成される切離片15cが形成される。切離片15cの上端には、必要に応じて、摘み部15dを突出させて設けてもよい。また、分離部15bは、第2ミシン目18bを介してラベル本体15aの上端に連なる。第2ミシン目18bは、第1ミシン目18aの下端を通過し、且つ、ラベル周方向に全周に亘って形成される。分離部15bは、第2ミシン目18bが切断されることにより、ラベル本体15aに対して分離可能となる。
以上に述べた保存容器10を用いて、パンクしたタイヤを修理する方法を図5〜図8に基づいて説明する。車両の収納スペース(たとえば、荷室)に装備された保存容器10を取り出し、図5(a)に示すように、摘み部15dを摘まんで切離片15cの上端部を持ち上げ(矢印(1))、切離片15cを下方に引っ張って第1ミシン目18aを切断する(矢印(2))。次に、第2ミシン目18bを切断しながら分離部15bを周方向に剥ぎ取る(矢印(3))。すると、図5(b)に示すように、切離片15cと分離部15bがラベル本体15aから分離し(口部11から剥離し)、雄ねじ部11aおよび保護板13が完全に露出する。
次に、図6(a)に示すように、口部11の天面から保護板13を取り外し、代わりに導出用キャップ32を口部11に装着する。導出用キャップ32は、口部11に嵌合可能な嵌合部33と、嵌合部33の中央を貫通する導出管35とを有する。嵌合部33は、口部11の雄ねじ部11aにねじ込まれる雌ねじ部33aを有する。導出管35の下流側の端部には、注入ホース36が接続される。
使用者は、嵌合部33を口部11にねじ込んで、導出用キャップ32を容器本体部20に装着する。このとき、密封フィルム12は、図6(b)に示すように、口部11に挿入される導出管35の先端によって破られる。これにより、容器本体部20の内部と外部とは、導出管35によって連通する。また、口部11の天面は、嵌合部33によってシールされるため、パンク修理剤16(図3参照)が口部11付近で漏れる心配はない。
次に、図7(a)に示すように、パンクしたタイヤ31のバルブ31aに、注入ホース36の下流側の端部を接続した後、容器本体部20を倒立させて、1対の押圧用凹部27を把持する。そして、図7(b)に示すように、容器本体部20を圧縮するように、1対の押圧用凹部27を押圧する。すると、図7(c)に示すように、1対の幅広部26が互いに近づくように大きく弾性変形し、容器本体部20が圧縮される。これにより、圧縮される容器本体部20の容積変化に応じた量のパンク修理剤16が導出管35から押し出される。押し出されたパンク修理剤16は、注入ホース36を介してタイヤ31に注入される。
使用者が手を緩めると、大きく弾性変形した1対の幅広部26は、押圧力から解放されて元の形態に速やかに復元する。このように内容積の減少量が大きく、しかも速やかに復元する容器本体部20のポンピング操作を複数回行うことで、略全てのパンク修理剤16をタイヤ31に短時間で注入することができる。
次に、図8に示すように、耐圧ホース37を介して、タイヤ31のバルブ31aにコンプレッサ38を接続し、コンプレッサ38の電源プラグ41を車両の電源ソケットに差し込む。そして、コンプレッサ38を作動させ、タイヤ31を昇圧する。タイヤ31を規定の空気圧まで昇圧した後、耐圧ホース37およびコンプレッサ38をタイヤ31から外し、車両を予備走行する。予備走行を終えたら、タイヤ31の空気圧を測定し、必要に応じて、再度コンプレッサ38でタイヤ31を規定の空気圧まで昇圧する。これで、タイヤ31のパンク修理が完了となる。
以上、説明した実施形態の保存容器10の効果について述べる。
保存容器10の密封構造では、密封フィルム12によって口部11が密封される。また、密封フィルム12は、薄く破れ易いが、保護板13によって保護されるため、荷室等において他の物品と接触して破れる心配もない。また、保護板13は、シュリンクラベル15によって保持されるため、密封フィルム12に対して動く心配がない。したがって、質量が大きく高価なキャップを一切使用することなく、薄くて廉価なフィルム材や板材だけで、口部11の密封構造を構成することができる。これにより、保存容器10の軽量化および簡素化を図ることができる共に、資材コストを低減することができる。
本実施形態の保存容器10によれば、密封構造の軽量化および簡素化を図ることにより、車両の更なる軽量化、収納スペースの更なる拡大および環境負荷低減に貢献でき、しかもコスト低減を図ることができる。
さらに、本実施形態では、パンクしたタイヤ31を修理する際には、導出用キャップ32の導出管35で密封フィルム12を容易に破ることができる。
これに対し、従来の容器(たとえば、図9に示される収容容器100)では、合成樹脂製の中栓を口部に嵌入し、パンクの修正に際しては、この中栓の底部(たとえば、図9に示される破通部110)を導出管で破断するようにしている。この場合、中栓の硬い底部を破断する必要があるため、作業性が悪い。
この点、本実施形態では、薄い密封フィルム12を導出管35で容易に破ることができるため、パンク修理の作業性が向上する。
また、ラベルとして機能するシュリンクラベル15を、保護板13を保持するシュリンクフィルムとして兼用したので、保護板13を保持する保持機能とラベル機能を1つのフィルム材で得ることができる。結果、保存容器10の一層の軽量化および簡素化を図ることができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
たとえば、上記実施形態では、シュリンクフィルムとしてシュリンクラベルを用いたが、本発明に係るシュリンクフィルムは、シュリンクラベルに格別に限定されるものではなく、少なくとも口部を覆って保護板を保持できれば、大きさや形態は任意である。
10 保存容器
11 口部
12 密封フィルム
13 保護板
15 シュリンクラベル(シュリンクフィルム)
16 パンク修理剤
20 容器本体部
31 タイヤ
32 導出用キャップ
35 導出管

Claims (3)

  1. パンクしたタイヤに注入されるパンク修理剤を収納可能な有底筒状の容器本体部と、前記容器本体部に設けられる口部と、を有してなり、前記口部に導出用キャップが嵌合されると、前記導出用キャップの導出管が前記口部に挿入されるようにしたパンク修理剤の保存容器において、
    前記口部の天面に接着され前記口部を密封する密封フィルムと、
    前記密封フィルムに着脱可能に重ねられ前記密封フィルムを保護する保護板と、
    熱収縮性を備える合成樹脂製のフィルムで略筒状に形成され、熱収縮することで少なくとも前記口部を覆って前記保護板を保持するシュリンクフィルムと、を有し、
    前記シュリンクフィルムが剥離されて前記保護板が取り外された後に、前記導出用キャップが前記口部に嵌合されると、前記導出管の先端によって前記密封フィルムが破られて前記パンク修理剤が前記容器本体部から導出されるようにしたことを特徴とするパンク修理剤の保存容器。
  2. 前記シュリンクフィルムは、前記口部の外周面および前記容器本体部の外周面を覆うシュリンクラベルであることを特徴とする請求項1に記載のパンク修理剤の保存容器。
  3. 前記シュリンクフィルムは、その裏面の少なくとも80%以上の範囲に亘って着色が施され、紫外線透過率が50%未満であることを特徴とする請求項1または2に記載のパンク修理剤の保存容器。
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