JP2014046719A - 自動車用サイドバイザー - Google Patents

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Abstract

【課題】部材を増やすこと無く、且つ簡易な加工で雨水等を確実に表側に排出し、ドア前方への雨水等の流れ込み削減できる自動車用サイドバイザーを提供する。
【解決手段】庇本体の上端縁に沿って両面接着テープを介して自動車の窓枠に装着される鍔体3を連設し、窓枠と鍔体3の境界部に沿って下る流水の流れを変えて庇本体の表側に流し出す流水排出部を、両面接着テープを隠すために鍔体3の上辺を窓枠側に折り曲げた帯状曲げ部5を一定幅で切り欠いた切り欠き凹部20を設けて形成し、切り欠き凹部20の自動車前側となる一方の端部の窓枠側に、流水をせき止めるための台状突起21を設けて帯状曲げ部5を厚くし、台状突起21に連続する下部に鋭角な先端を備えた傾斜凸部22を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車のドア窓枠に取り付けるサイドバイザーに関し、特に寒冷地に適した自動車用サイドバイザーに関する。
自動車のドア窓枠に取り付けるサイドバイザーとして、幅広の庇本体と、その上縁部に沿って連設される鍔体とを射出成形により一体的に形成し、鍔体を自動車の窓枠に両面接着テープで装着して取り付けるサイドバイザーが知られている。このサイドバイザーによって、窓枠からドアガラスを伝って自動車側面に流し落としていた雨水や洗車水等(以下、「雨水等」とする)を、ドアガラスを迂回させて庇本体の外面を伝って庇本体の下端部から自動車側面に流し落とすことが可能になり、ドアガラスの上部を開放して自動車室内を換気しながら同時に室内への侵水を防止することを可能としている。
ところが、一方で従来の自動車用サイドバイザーでは、窓枠と鍔体の上辺との境界部に沿って集まった雨水等が境界部下端からドア前方の自動車側面に流れ落ちるため、流れ落ちた雨水等の一部は、ドアと車体との蝶着部であるヒンジ部を濡らしてしまいヒンジ部の潤滑性を低下させたり錆付きを進行させ、ドアの開閉機能を低下させる問題があった。
特に、寒冷地においては、ヒンジ部を濡らした雨水等が凍結し、ドアの開閉機能を停止させることもあった。そのため、ドア前方のヒンジ部への雨水等の流れ落ちを軽減するサイドバイザーを本出願人は特許文献1で提案した。具体的に特許文献1では、ドア窓枠とサイドバイザーの境界部に沿って流れる水をサイドバイザーの表側に排出する流水排出部を設けてドア前方への雨水等の流れ込み削減をはかった。
特開2003−246218号公報
しかしながら、上記特許文献1の流水排出部は、サイドバイザーの鍔体の構造を大きく変更したため、窓枠に装着するための両面接着テープを貼着する際に、他の鍔体に貼着する両面接着テープとは異なる形状の専用の両面接着テープを必要とした。また、専用の両面接着テープを貼り付ける際にも隙間が発生しないように正確に位置合わせする必要があるなど、構成部材が増えた上に手間もかかっていた。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、部材を増やすこと無く、且つ簡易な加工で雨水等を確実に表側に排出し、ドア前方への雨水等の流れ込みを削減できる自動車用サイドバイザーを提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、長尺帯状の庇本体の上端縁に沿って、接着部材を介して自動車の窓枠に装着される鍔体を連設し、前記窓枠と前記鍔体の境界部に沿って下る流水の流れを変えて前記庇本体の表側に流し出すための流水排出部が前記鍔体に形成された自動車用サイドバイザーであって、前記流水排出部は、前記接着部材を隠すために前記鍔体の上辺を前記窓枠側に折り曲げた帯状曲げ部を一定幅で切り欠いて形成した切り欠き凹部を有し、前記切り欠き凹部の左右端部のうち自動車前側となる一方の端部に、前記帯状曲げ部の窓枠側に流水をせき止めるための台状突起を設け、前記帯状曲げ部を前記台状突起により厚くしたことを特徴とする。
この構成によれば、帯状曲げ部を切り欠いて形成した流水排出部により、窓枠と鍔体の境界部に沿って下る流水を庇本体の表側に排出させることができ、ドア前方への雨水等が流れ込むのを削減できる。然も、流水排出部の自動車前側の端部には、台状突起を設けて帯状曲げ部を厚くしたため、窓枠と帯状曲げ部の隙間を小さくして切り欠き凹部の自動車前側端部の隙間が小さくなるよう構成でき、後方から切り欠き凹部に流れ込んだ流水を確実に堰き止めて、庇本体の表側に排出させることができる。
そして、流水排出部は帯状曲げ部を切り欠いて形成する程度であり、鍔体の接着部材貼着部に至るまで形状を変更しないので、鍔体の全長に亘り一様な幅で設けた接着部材貼着部を維持できる。そのため、接着部材として両面接着テープを使用した場合、1本の両面接着テープを用いることができ、専用のものを使用することがなく、容易に鍔体に接着部を形成でき、部材を増やすことが無いし、簡易な加工で雨水等を確実に排出することが可能となる。
請求項2の発明は、長尺帯状の庇本体の上端縁に沿って、接着部材を介して自動車の窓枠に装着される鍔体を連設し、前記窓枠と前記鍔体の境界部に沿って下る流水の流れを変えて前記庇本体の表側に流し出すための流水排出部が前記鍔体に形成された自動車用サイドバイザーであって、
前記鍔体の上辺には、前記接着部材を隠すために前記窓枠側に折り曲げた帯状曲げ部が形成されると共に、前記帯状曲げ部の自動車前側の特定の部位が上方に拡幅形成され、
前記流水排出部が前記帯状曲げ部の拡幅開始部位に形成した段部あって、前記段部を含む前記拡幅開始部位に前記帯状曲げ部の窓枠側に流水をせき止めるための台状突起を設け、前記拡幅した帯状曲げ部の端部を前記台状突起により厚くしたことを特徴とする。
この構成によれば、帯状曲げ部の特定の部位を拡幅形成して段部を設け、この段部形成部位を流水排出部とすることで、窓枠と鍔体の境界部に沿って下る流水を庇本体の表側に排出させることができ、ドア前方への雨水等が流れ込むのを削減できる。然も、台状突起を設けて拡幅した帯状曲げ部の端部を厚くしたため、窓枠と帯状曲げ部の間が小さくなるよう構成でき、後方から流れてきた流水を段部が確実に堰き止めて、庇本体の表側に排出させることができる。
そして、流水排出部は鍔体の接着部材貼着部に至るまで形状を変更しないので、鍔体の全長に亘り一様な幅で設けた接着部材貼着部を維持できる。そのため、接着部材として両面接着テープを使用した場合、1本の両面接着テープを用いることができ、専用のものを使用することがなく、容易に鍔体に接着部を形成でき、部材を増やすことが無いし、簡易な加工で雨水等を確実に排出することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記台状突起に連続する下部、或いは前記台状突起に近接する下部であって、前記接着部材が貼着される前記鍔体の窓枠側に、突起を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、鍔体を窓枠に装着した際に突起が接着部材を押圧するため、接着部材は圧迫されて鍔体と窓枠の間の隙間を塞ぐように作用する。そのため、帯状曲げ部と接着部材の隙間を確実に塞ぐことができ、流れてきた水は確実に堰き止められて庇本体表側へ排出される。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成において、前記台状突起、及び前記帯状曲げ部の前記台状突起形成部位は、前記接着部材が貼着される下方に拡幅されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、台状突起及び台状突起を形成した帯状曲げ部は、帯状曲げ部の他の部位に対して接着部材が貼着される方向に突出するため接着部材と帯状曲げ部の間の隙間の発生を確実に防止することができる。
本発明によれば、帯状曲げ部を切り欠いて形成した流水排出部により、或いは帯状曲げ部を途中から拡幅することで形成した段部により、窓枠と鍔体の境界部に沿って下る流水を庇本体の表側に排出させることができ、ドア前方への雨水等が流れ込むのを削減できる。然も、流水排出部の自動車前側の端部には、台状突起を設けて帯状曲げ部を厚くしたため、窓枠と帯状曲げ部の隙間を小さくして欠き凹部の自動車前側端部の隙間を小さくするよう構成でき、後方から流水排出部に流れ込んだ水を確実に堰き止めて、庇本体の表側に排出させることができる。
そして、流水排出部は帯状曲げ部を切り欠いて形成する程度、或いは段部を形成する程度であり、鍔体の接着部材貼着部に至るまで形状を変更しないので、鍔体の全長に亘り一様な幅で設けた接着部材貼着部を維持できる。そのため、接着部材として両面接着テープを使用した場合、1本の両面接着テープを用いることができ、専用のものを使用することがなく、容易に鍔体に接着部を形成でき、部材を増やすことが無いし、簡易な加工で雨水等を確実に排出することが可能となる。
本発明に係る自動車用サイドバイザーの第1の形態を示し、背面方向から見た部分斜視図である。 自動車用サイドバイザーを自動車ドアに装着した状態を示す説明図である。 Q1部拡大図であり、(a)は斜視図、(b)は背面図である。 図3の各断面を示し、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図であり、窓枠に装着した状態を示している。 Q2部拡大図である。 D矢視説明図であり、要部の寸法を示している。 自動車用サイドバイザーの第の形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 自動車用サイドバイザーの第1の形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 自動車用サイドバイザーの第1に形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 自動車用サイドバイザーの第1の形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 自動車用サイドバイザーの第1の形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 自動車用サイドバイザーの第1の形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 自動車用サイドバイザーの第1の形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 自動車用サイドバイザーの第1の形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 自動車用サイドバイザーの第1の形態の他の例を示し、図3に対応させて示している。 第1の形態の自動車用サイドバイザーに両面接着テープを貼着する様子を示す説明図であり、(a)は貼着前、(b)は貼着後の自動車用サイドバイザーの背面図である。 自動車用サイドバイザーの第2の形態を示し、図3に対応させて示している。 第2の形態の自動車用サイドバイザーに両面接着テープを貼着する様子を示す説明図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る自動車用サイドバイザー(以下、単に「バイザー」と称する)の第1の形態を示す部分斜視図であり、背面視斜視図を示している。また図2はこのバイザーを自動車ドアに装着した状態を示している。
バイザー1は、自動車Mの窓枠10の上辺部に沿うように形成された長尺帯状の庇本体2と、窓枠10に取り付けるために庇本体2の上辺及び自動車Mの後方となる一方の側部にかけて庇本体2の縁部に沿って連設された鍔体3とによって構成され、窓枠10の形状に沿ってカーブを描くように形成されている。そして、図2に示すように、自動車Mの前側の傾斜部に窓枠10の外周に沿って下る流水を堰き止めて自動車Mの側面方向に流し出す流水排出部4が形成されている。
鍔体3の背面には、全域に亘って接着部材としての両面接着テープ(図16に示す)11が貼着され、自動車Mの前側に配置される鍔体3の一方の端部は、図2に示すようにドアミラーベース13と窓枠10の取付平面部10aとの両方に接着される。また、鍔体3の他の部分は窓枠10に沿って取付平面部10aに接着される。
尚、図16はバイザー全体の背面図を示し、両面接着テープ11を鍔部3に貼着する様子を示している。図16(a)は貼着前、図16(b)は貼着後の背面図である。この図16に示すように、バイザー1には上辺から自動車後側となる一方の側辺に至る庇本体2の2辺に鍔体3が形成され、上辺と側辺に別けて2枚の両面接着テープ11(11a,11b)が貼着されて装着部が形成されている。
そして、鍔体3の縁部には、背面に貼着された両面接着テープ11を隠すために窓枠10側に折り曲げた帯状曲げ部5が形成され、流水排出部4はこの帯状曲げ部5を一定幅で切り欠いた切り欠き凹部20を設けて形成されている。切り欠き凹部20は、30〜35mmの幅で形成され、左右端部(自動車Mに取り付けた状態では前後方向となる端部)は異なる形状となっている。
図3はQ1部の拡大図であり、(a)は斜視図、(b)は背面図である。この図3は、切り欠き凹部20の自動車Mの前側となる端部(以下、前方端部とする)20aの拡大図を示している。帯状曲げ部5は、バイザー1を窓枠10に装着した際に窓枠10に近接する平坦な端面5a有し、自動車Mの前側となる帯状曲げ部5の前方端部20aには、この端面5a上に矩形の突起(台状突起)21が形成され、更にその台状突起21の下面から三角錐形状の突起22が凸設されている。
また、帯状曲げ部5の台状突起21形成部位は、一様な幅で形成された他の帯状曲げ部5に比べ、段部5cを設けて下方に拡幅された拡幅端面5bを備えている。台状突起21もこの拡幅された幅で形成されている。
図4は、図3(a)に矢印で示すA,B,Cの各部の断面図を示し、図5は図4のQ2部の拡大図を示し、何れも自動車Mの窓枠10に装着した状態を示している。図4(a)はA−A線断面図、図4(b)はB−B線断面図、図4(c)はC−C線断面図をそれぞれ示している。図3(b)及びこの図4,図5を基に、以下流水排出部4の具体的な寸法の一例を示す。
帯状曲げ部5の端面は、縦方向の幅w1は2.5mmの一様な幅で形成され、拡幅端面5bの縦方向の幅w2(台状突起21の縦方向の幅に等しい)は3.0mm、帯状曲げ部5の端面5aと窓枠10との間の隙間t1は0.8mm、台状突起21の帯状曲げ部の端面5aからの突出量t2は約0.7mm(台状突起21と窓枠10との隙間t3は0.1mm)、切り欠き凹部20の深さd1は3.1mmである。
図6は図3(b)の矢印Dで示す方向から見た図であり、台状突起21の横方向の幅t4は5〜6mm、台状突起21を除く帯状曲げ部5の拡幅端面5bの横方向の幅t5が約10mmとなっている。また、突起22の長さt6は2〜3mm、高さは台状突起21に等しく形成されている。
流水排出部4をこのように形成することで、突起22は貼着した両面接着テープ11に重なる部位に位置し、貼着された両面接着テープ11を窓枠10側となる前方に持ち上げる。その結果、窓枠10に接着された両面接着テープ11は、押圧されて帯状曲げ部5との間の隙間を確実に塞ぐことになる。
以上のように流水排出部4を形成することで、窓枠10と鍔体3の境界部に沿って下ってきた流水は、切り欠き凹部20に入り込んで台状突起21により堰き止められ、堰き止められた水は庇本体2の表側に流れ出る。こうして、ドア前方へ雨水等が流れ込むのを削減できる。然も、流水排出部4の自動車前側の端部20aには、台状突起21を設けて帯状曲げ部5を厚くしたため、窓枠10と帯状曲げ部5の隙間を小さくして切り欠き凹部20の自動車前側端部20aの隙間が小さくなるよう構成でき、後方から切り欠き凹部20に流れ込んだ流水を確実に堰き止めて、庇本体2の表側に排出させることができる。
そして、流水排出部4は帯状曲げ部5を切り欠いて形成する程度であり、鍔体3の接着部材貼着部に至るまで形状を変更しないので、鍔体3の全長に亘り一様な幅で設けた接着部材貼着部を維持できる。そのため、接着部材として両面接着テープ11を使用した場合、1本の両面接着テープ11を用いることができ、専用のものを使用することがなく、容易に鍔体に接着部を形成でき、部材を増やすことが無いし簡易な加工で雨水等を確実に庇本体2の表側に排出することが可能となる。
また、鍔体3を窓枠10に装着した際に突起22が両面接着テープ11を押圧するため、両面接着テープ11は圧迫されて鍔体3と窓枠10の間の隙間を塞ぐように作用する。そのため、帯状曲げ部5と両面接着テープ11の隙間を確実に塞ぐことができ、切り欠き凹部20に流れ込んだ水を確実に堰き止めて、流水の庇本体2の表側へ排出させる。
更に、台状突起21を形成した帯状曲げ部5は、帯状曲げ部5の他の部位に対して両面接着テープ11が貼着される方向に突出しているため両面接着テープ11と帯状曲げ部5の間の隙間の発生を確実に防止することができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜変更して実施できるものである。図7〜図15は、本発明のバイザーの具体的変更例を示すもので、何れも上記図3に対応する部位を示し、(a)は斜視図、(b)は背面図を示している。以下順に説明する。
図7は、上記図3の構成と比較して突起22が無いし、図8は図3の構成と比較して、帯状曲げ部5の拡幅を台状突起21を構成した部位のみとしている。また、図9は図8の構成と比較して、突起22が無い構成となっている。
また、図10〜図13は、台状突起21に連続形成された突起22の形状が異なっている。図10の突起22は三角錐形状であるが、傾斜した先端部が平坦形成されている。図11では傾斜面を有する板状に形成されている。また、図12では四角形の板状に形成され、図13では扇状に形成されている。
更に、図14、図15では、台状突起21から突起22を分離形成した構成を示している。
図17は、本発明に係る自動車用サイドバイザーの第2の形態を示し、上記図3に対応させて示している。また、図18はこの自動車用サイドバイザーの全体を示す背面図であり、両面接着テープ11(11a,11b)を分離して示している。
第2の実施形態では、上記形態のように切り欠き凹部20を設けず、バイザー1の上辺の途中から前方の端部に至るまで帯状曲げ部5を拡幅した帯状拡幅曲げ部15を形成し、この帯状拡幅曲げ部15の開始部位に形成された段部24を流水排出部4としている。
以下、具体的に説明する。段部24は、バイザー1上辺の自動車前側に配置される傾斜部の途中に形成され、この段部24を境に自動車前側の帯状曲げ部5を拡幅している。そしてこの段部24を境にバイザー1の上辺は前方及び後方に至り平坦に形成されている。
段部24を含む帯状拡幅曲げ部15端部(後端部)には、上記形態と同様に台状突起21が形成されているし、台状突起21の下部には突起22が形成されている。
また、台状突起21を含む帯状拡幅曲げ部15は、上記第1の形態と同様に下側(両面接着テープ貼着部位方向)にも拡幅して形成され、幅広端面15bを形成している。尚、台状突起21の厚みや横方向の長さは、上記形態(図6に示す寸法)と同様であり説明を省略する。
このように、帯状曲げ部5を途中から拡幅して形成して段部24を設け、この段部24形成部位を流水排出部とすることで、窓枠10と鍔体3の境界部に沿って下る流水を庇本体2の表側に排出させることができ、ドア前方への雨水等が流れ込むのを削減できる。然も、台状突起21を設けて拡幅した帯状曲げ部15の端部を厚くしたため、窓枠10と帯状曲げ部5の間の隙間を小さくするよう構成でき、後方から流れてきた流水を確実に堰き止めて、庇本体2の表側に排出させることができる。
そして、流水排出部4は鍔体3の接着部材貼着部に至るまで形状を変更しないので、鍔体3の全長に亘り一様な幅で設けた接着部材貼着部を維持できる。よって、両面接着テープ11を使用した場合、1本の両面接着テープ11を用いることができ、専用のものを使用することがなく、容易に鍔体3に接着部を形成でき、部材を増やすことが無いし、簡易な加工で雨水等を確実に排出することが可能となる。
また、鍔体3を窓枠10に装着した際に突起22が接着部材を押圧するため、両面接着テープ11は圧迫されて鍔体3と窓枠10の間の隙間を塞ぐように作用する。そのため、帯状曲げ部5と両面接着テープ11の隙間を確実に塞ぐことができ、段部24が流水を確実に堰き止めて、庇本体2の表側へ排出させる。
更に、台状突起21を形成した帯状曲げ部5(帯状拡幅曲げ部15)は、帯状曲げ部5の他の部位に対して両面接着テープ11が貼着される方向に突出するため、両面接着テープ11と帯状曲げ部5の間の隙間の発生を確実に防止することができる。
尚、この第2の形態においても、突起22の形状や形成部位は、上記第1の形態と同様に種々変更することができ、例えば上記図7〜図15の形状としても良い。
また、第2の形態においては、特定部位から前端にかけて帯状拡幅曲げ部15を形成しているが、途中で終了して少なくとも台状突起21を形成した部位のみ帯状拡幅曲げ部15を形成しても良い。流水排出部の形状は、自動車前側に配置されるバイザー1の上辺に台状突起21を備える構成を基本とし、その下部に形成される突起22の位置や形状、更に帯状曲げ部5の端面5aの幅等様々な形状が考えられる。また、各部の寸法も上記した数値に限定するものではなく、適宜変更できるものである。
1・・自動車用サイドバイザー、2・・庇本体、3・・鍔体、4・・流水排出部、5・・帯状曲げ部、5a・・端面、5b・・幅広端面、5c・・段部、11・・両面接着テープ(接着部材)、15・・帯状拡幅曲げ部、20・・切り欠き、20a・・前方端部、21・・台状突起、22・・突起、24・・段部。

Claims (4)

  1. 長尺帯状の庇本体の上端縁に沿って、接着部材を介して自動車の窓枠に装着される鍔体を連設し、前記窓枠と前記鍔体の境界部に沿って下る流水の流れを変えて前記庇本体の表側に流し出すための流水排出部が前記鍔体に形成された自動車用サイドバイザーであって、
    前記流水排出部は、前記接着部材を隠すために前記鍔体の上辺を前記窓枠側に折り曲げた帯状曲げ部を一定幅で切り欠いて形成した切り欠き凹部を有し、
    前記切り欠き凹部の左右端部のうち自動車前側となる一方の端部に、前記帯状曲げ部の窓枠側に流水をせき止めるための台状突起を設け、前記帯状曲げ部を前記台状突起により厚くしたことを特徴とする自動車用サイドバイザー。
  2. 長尺帯状の庇本体の上端縁に沿って、接着部材を介して自動車の窓枠に装着される鍔体を連設し、前記窓枠と前記鍔体の境界部に沿って下る流水の流れを変えて前記庇本体の表側に流し出すための流水排出部が前記鍔体に形成された自動車用サイドバイザーであって、
    前記鍔体の上辺には、前記接着部材を隠すために前記窓枠側に折り曲げた帯状曲げ部が形成されると共に、前記帯状曲げ部の自動車前側の特定の部位が上方に拡幅形成され、
    前記流水排出部が前記前記帯状曲げ部の拡幅開始部位に形成した段部あって、前記段部を含む前記拡幅開始部位に前記帯状曲げ部の窓枠側に流水をせき止めるための台状突起を設け、前記拡幅した帯状曲げ部の端部を前記台状突起により厚くしたことを特徴とする自動車用サイドバイザー。
  3. 前記台状突起に連続する下部、或いは前記台状突起に近接する下部であって、前記接着部材が貼着される前記鍔体の窓枠側に、突起を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用サイドバイザー。
  4. 前記台状突起、及び前記帯状曲げ部の前記台状突起形成部位は、前記接着部材が貼着される下方に拡幅されて成ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の自動車用サイドバイザー。
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