JP2014045949A - 混合噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プランジャーの操作のみによりシリンジ内の複数の液剤等を攪拌して十分に混合することができ、液剤等の種類や混合比などの多様性にも対応することができる混合噴出器を提供すること。
【解決手段】 筒状のシリンジと、プランジャーロッドと、キャップとを具えた混合噴出器であって、プランジャーロッドは、シリンジ内に摺動自在に挿入される大径プランジャーロッドと、大径プランジャーロッド内で摺動自在に上下動する小径プランジャーと、大径プランジャーロッドに装着される装着体と、小径プランジャーと装着体との間に弾装されるスプリング部材とからなり、大径プランジャーロッドは、中央に連通孔を穿設した前端壁と、外側フランジとを具え、小径プランジャーは、大径プランジャーロッドの周壁内周に摺動自在に挿入するピストン壁を具え、装着体は、外側フランジに係合する内側フランジを具えていることを特徴とする構成を採用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の液剤等を混合してノズルから噴出させる混合噴出器に関し、とくに、別途特別な器具を必要とせずプランジャーの操作のみによって複数の液剤等を十分に混合することができ、取り扱いが簡便な混合噴出器に関するものである。
例えば医薬用の注射器では、複数種類の液状薬剤を混合して投与する場合があるが、薬剤の安定性の問題から予め混合しておくことができなかったり、必要とされる薬剤の種類や混合比などの多様性から、投与する直前に複数の薬剤を混合しなければならない場合がある。
また、2液混合型の接着剤をノズルなどから噴出させて使用する場合には、混合後時間が経過すると固まってしまうため、使用する直前に混合する必要がある。
従来、このように複数の液剤等を混合して噴出させる器材では、各液剤等を封入した容器からそれぞれ各液剤等を噴出器のシリンジ内に吸引した後、シリンジを振って液剤等を混合し噴出して使用していた。
しかし、このように噴出器のシリンジを振るだけでは、液剤等が十分に混合できない場合があり、とくに液剤等の粘性が高いような場合や、互いに分離しやすい性質の液剤等の場合には、混合が不十分となることがあった。
また、複数の薬剤を中栓によって隔てて収納した容器を用い、使用時に中栓を脱落させて薬剤を容器内で混合し噴出器に吸引するものや(例えば、特許文献1参照)、予めシリンジ内に栓体を挟んで複数の液剤等を充填しておき、プランジャーを押していくと、栓体を越えて液剤等が一体となって混合されるようにシリンジ内面形状を変化させた混合噴出器(例えば、特許文献2参照)なども従来より知られている。
実願昭62−89690号(実開昭63−197542号)のマイクロフィルム 特開平9−225032号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の液剤等の容器を使用しても、手で振って混合するだけであるから十分に混合することができない。
また、上記特許文献2記載の混合噴出器は、複数の液剤等を一体にすることはできるが攪拌できるわけではないから、従来と同様にシリンジを振って混合しなければならず、やはり十分に混合することができなかった。
しかも、これら特許文献1や特許文献2記載のものでは、予め各液剤等の種類と量の組合せをそろえておかなければならないから、必要とされる液剤等の種類や混合比などの多様性に対応することが難しいという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、別途特別な器具を必要とせずに、プランジャーの操作のみによりシリンジ内の複数の液剤等を攪拌して十分に混合することができ、必要な液剤等の種類や混合比などの多様性にも対応することができ、取り扱いが簡便な混合噴出器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、混合噴出器として、後端が開放され、前端に流通口を有するノズル部を設けた前壁を有する筒状のシリンジと、シリンジに摺動可能に挿入されるプランジャーロッドと、ノズル部の流通口を開閉するキャップとを具えた混合噴出器であって、プランジャーロッドは、シリンジ内に摺動自在に挿入される筒状の大径プランジャーロッドと、大径プランジャーロッド内で摺動自在に上下動する小径プランジャーと、大径プランジャーロッドの後端に装着される装着体と、小径プランジャーと装着体との間に弾装されるスプリング部材とからなり、大径プランジャーロッドは、中央に連通孔を穿設し、外周がシリンジの胴部内周に摺動自在に挿入する前端壁と、周壁と、周壁の後端外周に連設される外側フランジとを具え、小径プランジャーは、外周が、大径プランジャーロッドの周壁内周に摺動自在に挿入するピストン壁と、ピストン壁の後面に連設される前周壁とを具え、装着体は、後周壁と、内壁と、後周壁の外周後端に連設され、外周が大径プランジャーロッドの外側フランジの外周壁に係合する内側フランジとを具え、大径プランジャーロッドの前端壁の連通孔により、シリンジ内と大径プランジャーロッド内が連通していることを特徴とする構成を採用する。
スプリング部材の実施例として、スプリング部材が、前端部が小径プランジャーの前周壁後端面と、後端部が装着体の内壁前面との間で係合し、小径プランジャーのピストン壁の前面を大径プランジャーロッドの前端壁の後面に圧着させる弾力を有していることを特徴とする構成を採用する。
プランジャーロッドの実施例として、大径プランジャーロッドの前端壁の連通孔が、多数の小孔で形成されていることを特徴とする構成、さらに、大径プランジャーロッドの外側フランジは、フランジ壁と、フランジ壁後面外周に連設される外周壁とを具え、フランジ壁にエアー通過孔が穿設され、装着体の後周壁外周と、大径プランジャーロッドの周壁内周との間、および、装着体の内側フランジ前面と、大径プランジャーロッドのフランジ壁後面との間に間隙を形成することを特徴とする構成を採用する。
シリンジのノズル部の実施例として、内周がシリンジのノズル部外周と係合する装着部材と、装着部材の上部中央に取着され、流通口からの流路となる中空の針部材とを具えたノズル部材を、シリンジのノズル部にキャップに変えて装着することを特徴とする構成を採用する。
本発明の混合噴出器は、プランジャーロッドが、シリンジ内に摺動自在に挿入される筒状の大径プランジャーロッドと、大径プランジャーロッド内で摺動自在に上下動する小径プランジャーと、大径プランジャーロッドの後端に装着される装着体と、小径プランジャーと装着体との間に弾装されるスプリング部材とからなっており、プランジャーロッドを引いてシリンジ内に複数の液剤等を吸入した後、シリンジにキャップを装着し、シリンジ内を密封し、プランジャーロッドを押圧し、前方に押し込むことにより、シリンジ内の液剤等を大径プランジャーロッドの前端壁の連通孔を介して大径プランジャーロッド内に移動させるとともに、小径プランジャーを後方に押し込み、プランジャーロッドの押圧を外すと、スプリング部材の反撥作用により、小径プランジャーを前方に押し戻し、大径プランジャーロッド内の液剤等を前端壁の連通孔を介してシリンジ内に移動させるとともに、大径プランジャーロッドを後方に押し戻させる。
プランジャーロッドの押し込み、戻しによるシリンジ内と大径プランジャーロッド内との液剤等の移動により、連通孔付近で乱流を起こし、液剤等を攪拌して混合することができ、簡便に複数液剤等を混合することができる。
本願発明の混合噴出器の一部断面側面図である。 プランジャーロッドの要部説明図であり、(a)は大径プランジャーロッドの説明図で、上から上面図、一部断面側面図、下面図、(b)は装着体の説明図で、上から上面図、一部断面側面図である。 シリンジにノズル部材を装着した後、剤吸入時の説明図で、(a)は第1剤吸入時の一部断面側面図、(b)は、第1剤に続き、第2剤吸入時の一部断面側面図である。 混合噴出器の説明図で、(a)はシリンジにキャップを装着した時の一部断面側面図、(b)はキャップを装着後、プランジャーロッドを押圧し、押し込んだ時の一部断面側面図である。 混合噴出器の説明図で、(a)はプランジャーロッドを最後まで押し込んだ時の一部断面側面図、(b)はプランジャーロッドの押圧を外した後、スプリング部材の反撥作用により小径プランジャーが押し戻される時の一部断面側面図である。 混合噴出器の説明図で、(a)はスプリング部材の反撥作用終了時の一部断面側面図、(b)は剤混合後、キャップを外した時の一部断面側面図である。
次に、本発明の混合噴出器について、図面を参照して説明する。
図1において、Aはシリンジ、Bはプランジャーロッド、Cはノズル部材、Dはキャップである。
図1に示すように、シリンジAは、リング状の前壁1と、前壁1外縁から垂設され他端が開口となる胴部2と、前壁1内縁から立設され、流通口3を有するノズル部4と、前壁1前面に立設される装着部5とからなっている。
胴部2の外周の前壁1の反対側端部には、指掛け用のフランジ6が設けられている。
装着部5の内周には、ねじ7が螺設されている。
プランジャーロッドBは、シリンジAの胴部2の開口から摺動自在に挿入される筒状の大径プランジャーロッドB1と、大径プランジャーロッドB1内で摺動自在に上下動する小径プランジャーB2と、大径プランジャーロッドB1の後端に装着される装着体B3と、小径プランジャーB2と装着体B3との間に弾装されるスプリング部材B4とからなっている。
大径プランジャーロッドB1は、図1、2(a)に示すように、中央に多数の小孔の連通孔10を穿設した前端壁11と、前端壁11の後面から連設される周壁12と、周壁12の後端外周に連設される外側フランジ13とを具えており、前端壁11の外周は、シリンジAの胴部2内周に摺動自在に挿入する摺動突部14となっている。
本実施例では、連通孔10は前端壁11に多数の小孔として形成されているが、単独の小孔であってもよい。
また、前端壁11全体を別途網状部材とし、周壁12の先端に取り付けることによって形成されるようにしてもよい。
周壁12の外周の前端から後端付近の間には、所定の位置に突設され、外周がシリンジAの胴部2の内周と係合して大径プランジャーロッドB1の上下動を安定させる案内リブ15が複数本配設されている。
周壁12の外周の後端部には、案内リブ15の後端から少し離れた位置に、装着体B3を装着する係合突部16が配設されている。
外側フランジ13は、周壁12の後端外周に連設されるフランジ壁17と、フランジ壁17外縁に垂設される外周壁18とからなっている。
フランジ壁17には、周壁12のそれぞれの案内リブ15がある位置に係合孔19が穿設され、また、任意の位置にエアー通過孔20が穿設されている。
小径プランジャーB2は、図1に示すように、外周が、大径プランジャーロッドB1の周壁12内周に摺動自在に挿入されるピストン壁21と、ピストン壁21の後面に垂設される前周壁22と、前周壁22の所定の位置に複数本、前周壁22の下端より長く伸び、周壁12の内周と係合し、小径プランジャーB2の上下動を安定させる安定リブ23が突設されている。
装着体B3は、図1、2(b)に示すように、後周壁24と、後周壁24の内周の前側に連設される内壁25と、後周壁24の外周後端に連設される内側フランジ26と、内側フランジ26の前面の所定の位置に複数配設される装着片27とからなっている。
装着片27は、装着体B3を大径プランジャーロッドB1に装着する際に、大径プランジャーロッドB1のフランジ壁17の係合孔19を貫通する位置に、内側フランジ26の前面にそれぞれ配設されるとともに、それぞれの先端部が大径プランジャーロッドB1の案内リブ15の後端に当接する高さで形成されている。
また、それぞれの装着片27の内側面には、上側面が大径プランジャーロッドB1の係合突部16の下側面を乗り越え、下側面が係合突部16の上側面に係合する係合突部28が突設されている。
装着体B3は、大径プランジャーロッドB1に装着された際に、装着体B3の内側フランジ26の外周は、大径プランジャーロッドB1の外側フランジ13の外周壁18の内周面に嵌入されるように形成されている。
また、後周壁24外周と、大径プランジャーロッドB1の周壁12内周との間、および、内側フランジ26前面と大径プランジャーロッドB1の外側フランジ13のフランジ壁17後面との間に間隙を形成するように形成されており、該間隔とフランジ壁17に穿設されたエアー通過孔20を流通路とし、大径プランジャーロッドB1内の小径プランジャーB2と装着体B3との間の空間に外方からの空気の出し入れが可能となっている。
スプリング部材B4は、図1に示すように、プランジャーロッドBを組み立てた際に、前端部が小径プランジャーB2の前周壁22下端面と安定リブ23内面と係合し、また、後端部が装着体B3の内壁25の前面と後周壁24の前端部内周と係合し、小径プランジャーB2と装着体B3との間で弾装されるようになっている。
ノズル部材Cは、図1、3に示すように、内周がシリンジAのノズル部4外周と係合するとともに、外周が装着部5内周に係合する装着部材30と、装着部材30の上部中央に取着され、流通口3からの流路となる中空の針部材31とからなっている。
装着部材30の上部外周は、指などで摘み易く形成されている。
装着部材30の外周下部には、装着部5のねじ7に螺合するねじ32が螺設されている。
キャップDは、図1、4に示すように、後面がシリンジAのノズル部4の先端と当接し、流通口3を密封する前壁部35と、前壁部35の後面に垂設され、内周がノズル部4外周と係合するとともに、外周が装着部5内周に係合する装着壁36とからなっている。
装着壁36の外周下部には、装着部5のねじ7に螺合するねじ37が螺設されている。
本実施形態では、シリンジAの装着部5の内周にねじ7を設け、ノズル部材Cの装着部材30の外周にねじ32、または、キャップDの装着壁36の外周にねじ37を設けて螺合させることにより、シリンジAにノズル部材CまたはキャップDを装着しているが、ねじによる螺合でなくても、それぞれの箇所に互いに係合するアンダーカットを設けることで互いを嵌合させ、シリンジAにノズル部材CまたはキャップDを着脱自在に装着できるようにしてもよい。
次に、本実施形態の使用態様と作用効果について、図面を参照して説明する。
まず、大径プランジャーロッドB1内方に小径プランジャーB2、スプリング部材B4を入れるとともに、大径プランジャーロッドB1の後部に装着体B3を装着し、プランジャーロッドBを組み立てる。
プランジャーロッドBをシリンジAの奥まで挿入し、図1に示す状態にした後、ノズル部材CをシリンジAの前部に装着する。
次に、図3(a)に示すように、第1剤aを封入した容器M1にノズル部材Cの針部材31を刺した後、シリンジAに対してプランジャーロッドBの大径プランジャーロッドB1の外側フランジ13を引いてプランジャーロッドBを後退させ、シリンジAの胴部2内と大径プランジャーロッドB1の前端壁11とで形成される内室を負圧にし、針部材31を介して第1剤aをシリンジA内の内室に所定量吸入する。
次いで、針部材31を容器M1から引き抜き、図3(b)に示すように、第1剤aと異なる第2剤bの入った容器M2に、ノズル部剤Cの針部材31を刺した後、再度、シリンジAに対してプランジャーロッドBの大径プランジャーロッドB1の外側フランジ13を引いてプランジャーロッドBを後退させると、シリンジAの胴部2内を負圧にし、針部材31を介して第2剤bを所定量吸入し、シリンジA内の内室に第1剤aと第2剤bがともに収納された状態になる。
この状態では、第1剤aと第2剤bは攪拌されていないため、均一の混合された状態にはなっていない。
なお、所定量の剤を吸入し易くするために、容器M1と容器M2、或いはシリンジAの胴部2に目盛りを表示してもよい。
次に、ノズル部材CをシリンジAの前部から取り外し、図4(a)に示すように、代わってキャップDをシリンジAの前部に装着する。
キャップDを装着すると、前壁部35の後面がシリンジAのノズル部4の先端と当接するとともに、流通口3を密封するので、シリンジAの内方は密閉される。
キャップDをシリンジAの前部に装着した後、プランジャーロッドBの装着体B3の内側フランジ26および大径プランジャーロッドB1の外側フランジ13の外周壁18の端面を押圧して押し込み、プランジャーロッドBをシリンジA内で前方に摺動させる。
その際、装着体B3の内側フランジ26を押し込むと、内側フランジ26の前面に配設された装着片27の先端部が、大径プランジャーロッドB1のそれぞれの案内リブ15の後端に当接し、大径プランジャーロッドB1を押し込んでいくので、内側フランジ26のみを押し込むようにしてもよい。
図4(b)に示すように、大径プランジャーロッドB1が前方に押し込まれ、シリンジAの胴部2内の内室が加圧されると、キャップDによりシリンジAの内方が密封されているので、内室内の第1剤aおよび第2剤bは、大径プランジャーロッドB1の前端壁11の連通孔10を通り、大径プランジャーロッドB1内に流入し、流入した剤の圧により、小径プランジャーB2のピストン壁21を押し込んでいく。
ピストン壁21が押し込まれると、プランジャーロッドB内の小径プランジャーB2と装着体B3との間のスプリング部材B4を縮ませながら小径プランジャーB2を大径プランジャーロッドB1に対して後方に摺動させ、大径プランジャーロッドB1の周壁12の内方に第1剤aおよび第2剤bの流入した内室を形成していく。
シリンジAの内室から大径プランジャーロッドB1の内室に、大径プランジャーロッドB1の連通孔10を介して第1剤aおよび第2剤bが流入されることにより、連通孔10の付近で液の乱流が発生し、第1剤aと第2剤bとが混合され、混合剤cが形成されていく。
また、プランジャーロッドBの大径プランジャーロッドB1内で小径プランジャーB2が後方に摺動していくと、大径プランジャーロッドB1内の小径プランジャーB2と装着体B3との空間内で、空気が圧縮されると抵抗となり、小径プランジャーB2の後退の妨げとなるが、本実施形態では、装着体B3と大径プランジャーロッドB1との間の間隙と、大径プランジャーロッドB1の外側フランジ13のエアー通過孔20を介して、該空間と容器外との空気の流通は行われるので、空気の圧縮が起こらず、小径プランジャーB2の後退の妨げは起こらない。
プランジャーロッドBをシリンジAに対して最後まで押し込むと、図5(a)に示すように、シリンジAの内室の第1剤aおよび第2剤bが大径プランジャーロッドB1の内室に混合剤cとして完全に流入される。
次に、プランジャーロッドBの押圧を外すと、図5(b)に示すように、縮んだスプリング部材B4の反撥作用により、小径プランジャーB2を前方に押し戻し、大径プランジャーロッドB1に対して前方に摺動させる。
小径プランジャーB2が前方に摺動していくと、大径プランジャーロッドB1の内室の混合剤cが連通孔10を介して、シリンジA内に流入していくことにより、キャップDにより密閉されたシリンジA内が加圧され、今度は、大径プランジャーロッドB1の前端壁11を押圧し、大径プランジャーロッドB1自体を後方に押し戻し、シリンジA内に混合剤cが流入した内室が形成される。
また、大径プランジャーロッドB1の内室からシリンジAの内室に、連通孔10を介して混合剤cが流入されることにより、連通孔10の付近で液の乱流が発生し、混合剤cがさらに混合される。
スプリング部材B4の反撥作用により、大径プランジャーロッドB1内で小径プランジャーB2が前方に押し戻されると、図6(a)に示すように、プランジャーロッドB全体がシリンジAに対して後方に押し戻され、シリンジA内の内室に混合剤cを封入した容器が形成される。
シリンジA内の内室に混合剤cが戻された後は、混合剤cの混合状況により、再度、プランジャーロッドBを押圧して前方に押し込み、大径プランジャーロッドB1の内室に混合剤cを移動させた後、プランジャーロッドBの押圧を外し、スプリング部材B4の弾力により、混合剤cをシリンジA内の内室に戻させることを任意の回数繰り返すことにより、連通孔10の付近で液の乱流を繰り返し発生させ、完全に攪拌させた混合剤cとすることができる。
本発明の混合噴出器は、プランジャーロッドBをシリンジAに対して押し込み、また、押し戻させ、連通孔10で異なる薬剤等を移動させることより、液の乱流を発生させて混合させることができるので、薬剤等を混合させるために容器を振る必要がない。
シリンジA内の内室に混合剤cを戻した後、図6(b)に示すように、シリンジAの上部からキャップDを外し、そのまま、プランジャーロッドBを押し込み、混合剤cをシリンジAのノズル部4の流通口3から噴出させることができる。
その際、プランジャーロッドB内は、スプリング部材B4の弾力により、小径プランジャーB2のピストン壁21の前面と大径プランジャーロッドB1の前端壁11後面とが当接し、連通孔10を塞ぐので、大径プランジャーロッドB1内に混合剤cが流入することがなく、最後まで、混合剤cをシリンジAのノズル部4の流通口3から噴出させることができる。
また、シリンジAの上部からキャップDを外した後、ノズル部材CをシリンジAの上部に装着した後、泡抜きなどをして、針部材31を介して混合剤cを注射または噴射することができる。
上記実施形態の混合噴出器は、シリンジAの上方に針部材31を取着したノズル部材Cを装着し、容器M1および容器M2に刺し、第1剤aおよび第2剤bをシリンジ内に吸い込むようにしていたが、シリンジAのノズル部4を介して、容器M1および容器M2から直接、第1剤aおよび第2剤bを吸い込むことができれば、針部材31を取着したノズル部材Cを用意しなくてもよい。
ノズル部材Cは上記実施例の形態に限定されない。
上記実施形態では、二つの異なる第1剤と第2剤とを用意して、シリンジ内に別個に注入しているが、別個に吸入し、混合することができる量であれば、薬剤等の種類は何種類でもよく、混合する薬剤等の数は上記実施形態の数に限定されない。
本発明の混合噴出器は、シリンジに種類の異なる液剤等をそれぞれ吸入した後、シリンジ内を密閉し、プランジャーロッドを押圧操作することで、シリンジ内とプランジャーロッド内との間で薬剤等を行き来させることにより、より確実に攪拌させた混合剤とすることが簡単かつ短時間でできるので、例えば医療用注射器や複数剤混合型接着剤の混合噴出器として広く利用することができる。
A シリンジ
B プランジャーロッド
B1 大径プランジャーロッド
B2 小径プランジャー
B3 装着体
B4 スプリング部材
C ノズル部材
D キャップ
M1、M2 容器
a 第1剤
b 第2剤
c 混合剤
1 前壁
2 胴部
3 流通口
4 ノズル部
5 装着部
6 フランジ
7、32、37 ねじ
10 連通孔
11 前端壁
12 周壁
13 外側フランジ
14 摺動突部
15 案内リブ
16、28 係合突部
17 フランジ壁
18 外周壁
19 係合孔
20 エアー通過孔
21 ピストン壁
22 前周壁
23 安定リブ
24 後周壁
25 内壁
26 内側フランジ
27 装着片
30 装着部材
31 針部材
35 前壁部
36 装着壁

Claims (5)

  1. 後端が開放され、前端に流通口を有するノズル部を設けた前壁を有する筒状のシリンジと、シリンジに摺動可能に挿入されるプランジャーロッドと、ノズル部の流通口を開閉するキャップとを具えた混合噴出器であって、
    プランジャーロッドは、シリンジ内に摺動自在に挿入される筒状の大径プランジャーロッドと、大径プランジャーロッド内で摺動自在に上下動する小径プランジャーと、大径プランジャーロッドの後端に装着される装着体と、小径プランジャーと装着体との間に弾装されるスプリング部材とからなり、
    大径プランジャーロッドは、中央に連通孔を穿設し、外周がシリンジの胴部内周に摺動自在に挿入する前端壁と、周壁と、周壁の後端外周に連設される外側フランジとを具え、
    小径プランジャーは、外周が、大径プランジャーロッドの周壁内周に摺動自在に挿入するピストン壁と、ピストン壁の後面に連設される前周壁とを具え、
    装着体は、後周壁と、内壁と、後周壁の外周後端に連設され、外周が大径プランジャーロッドの外側フランジの外周壁に係合する内側フランジとを具え、
    大径プランジャーロッドの前端壁の連通孔により、シリンジ内と大径プランジャーロッド内が連通していることを特徴とする混合噴出器。
  2. スプリング部材が、前端部が小径プランジャーの前周壁後端面と、後端部が装着体の内壁前面との間で係合し、小径プランジャーのピストン壁の前面を大径プランジャーロッドの前端壁の後面に圧着させる弾力を有していることを特徴とする請求項1記載の混合噴出器。
  3. 大径プランジャーロッドの前端壁の連通孔が、多数の小孔で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の混合噴出器。
  4. 大径プランジャーロッドの外側フランジは、フランジ壁と、フランジ壁後面外周に連設される外周壁とを具え、
    フランジ壁にエアー通過孔が穿設され、
    装着体の後周壁外周と、大径プランジャーロッドの周壁内周との間、および、装着体の内側フランジ前面と、大径プランジャーロッドのフランジ壁後面との間に間隙を形成することを特徴とする請求項1〜3にいずれかに記載の混合噴出器。
  5. 内周がシリンジのノズル部外周と係合する装着部材と、装着部材の上部中央に取着され、流通口からの流路となる中空の針部材とを具えたノズル部材を、シリンジのノズル部にキャップに変えて装着することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の混合噴出器。
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