JP2014045562A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】還流ダイオード等の破壊を防止可能なインバータ装置の提供。
【解決手段】直流電圧源4に接続され誘導性負荷5に電力を供給する上下一対のスイッチング素子1と、前記スイッチング素子に逆並列接続された還流ダイオード2と、前記スイッチング素子を制御する制御部3を備え、前記制御部は、誘導性負荷を動作させるために前記スイッチング素子に入力する制御信号の直前に、制御信号よりも小さな信号をスイッチング素子に入力する構成としてある。このような簡素な構成により、還流ダイオードの逆回復動作時における短絡電流を低減できるため、電力損失の低減を図ることで効率を向上させ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止ができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導性負荷、例えばモータへの駆動電力を出力するインバータ装置に関する。
一般に誘導性負荷に電力を供給するインバータ装置、例えばブラシレスDCモータの駆動用電力を出力するインバータ装置は、上下一対のスイッチング素子を複数有し、これらの各スイッチング素子にそれぞれ逆並列接続されたダイオードを有し、各スイッチング素子の相互接続点がブラシレスDCモータの各相巻線に接続される。
スイッチング素子としては、最近、IGBTやMOSFETが多く採用されている。
MOSFETの場合、オン、オフ速度が速いため高周波スイッチングが可能というメリットがあり、また低電圧、低電流出力時のロスが小さいことからファンモータ等の出力の小さいモータを駆動する場合に多用される。
ただ、MOSFETは素子製造の過程において逆回復特性の悪い寄生ダイオードが素子上に作られてしまう。そのため、誘導性負荷に蓄えられたエネルギーによる順方向電流がダイオードに流れる際に、他方のスイッチング素子のオンに伴い、ダイオードに大きな逆方向電流(短絡電流)が流れ、大きな電力損失を生じる。さらにスイッチング素子及びダイオードが破壊する恐れがある。
上記に関して図9を参照し説明する。図9の”a”に示すようにGNDからダイオードD2を介して誘導性負荷101にダイオードの順方向電流が流れている時、”b”に示すように制御部102からスイッチング素子Tr1に制御信号が入力されると、”c”に示すようにダイオードD2に直流電圧源103が印加されダイオードが逆回復する間、直流電圧源103のプラス端子→スイッチング素子Tr1→ダイオードD2→直流電圧源103のマイナス端子(GND)の順で短絡電流が流れる。このため、大きな電力損失とスイッチング素子及びダイオードの破壊の恐れが生じる。
近年、スイッチング周波数の高速化や、素子の高耐圧化、また装置の高効率化が進むにつれ、上記インバータ装置を改良することで、スイッチング損失を低減する手法が提案されてきている(例えば、特許文献1参照)。
図10は特許文献1に記載されているインバータ装置で、スイッチング素子にMOSFETを用いてモータ駆動する。このインバータ装置は、スイッチング素子104に並列接続されたダイオード105に生じる逆方向電流による損失を低減するため、他方のスイッチング素子104のオンに先立ちダイオード105に逆電圧を印加する逆電圧印加回路106を設け、この逆電圧の印加によって他方のスイッチング素104子のオン時にダイオード105に流れる逆方向電流を低減することにより、インバータ装置の電力損失を低減する。
特開平10−327585号公報
しかしながら、上記のように、従来のインバータ装置は、効率の改善を図るため、スイッチング素子の選定、逆回復における損失低減を図るべく対策回路の付加等が行われている。そして、このような高価な素子及び逆回復における損失低減を図るための対策回路を設けると、対策回路が複雑で部品点数が多いため、効率低下、高コスト化を生じる。
そこで本発明は、上記課題を解決するもので、ダイオードの逆回復における損失低減を図ることで効率を向上させ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止し、かつ簡素な構成でコスト増大を抑制することができるインバータ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、直流電圧源に接続され誘導性負荷に電力を供給する上下一対のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に逆並列接続された還流ダイオードと、前記スイッチング素子を制御する制御部を備え、前記制御部は、誘導性負荷を動作させるために前記スイッチング素子に入力する制御信号の直前に、制御信号よりも小さな信号をスイッチング素子に入力する構成としてある。
これにより、還流ダイオードの逆回復動作時に流れる短絡電流を小さく制限でき、還流ダイオードの逆回復終了後に通常の状態に復帰する。
本発明に係るインバータ装置によれば、還流ダイオードの逆回復動作時に短絡電流を制限できるため、還流ダイオードの逆回復における損失低減を図る対策回路を設けることなく還流ダイオードの逆回復における電力損失低減を図って効率を向上させ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止し、かつ構成も簡素化できてコスト増大を抑制することができる。
本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の基本構成を示すブロック図 同インバータ装置のスイッチング素子のドレインソース間電圧−ドレイン電流を示すグラフ 同インバータ装置の制御部構成を詳細に示すブロック図 同インバータ装置の電源回路部を詳細に示すブロック図 同インバータ装置の電源回路部の回路構成を詳細に示すブロック図 同インバータ装置の制御を示すタイムチャート 同実施の形態2におけるインバータ装置のブロック図 同実施の形態3における3相インバータ装置のブロック図 従来のインバータ装置におけるスイッチング素子に短絡電流が流れる様子を示す説明図 従来のインバータ装置を示すブロック図
第1の発明は、直流電圧源に接続され誘導性負荷に電力を供給する上下一対のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に逆並列接続された還流ダイオードと、前記スイッチング素子を制御する制御部を備え、前記制御部は、誘導性負荷を動作させるために前記スイッチング素子に入力する制御信号の直前に、制御信号よりも小さな信号をスイッチング素子に入力する構成としてある。
これにより、還流ダイオードの逆回復動作時に流れる短絡電流を小さく制限でき、還流
ダイオードの逆回復終了後に通常の状態に復帰する。すなわち、還流ダイオードの逆回復動作時に短絡電流を制限でき、その結果、還流ダイオードの逆回復における損失低減を図る対策回路を設けることなく還流ダイオードの逆回復における電力損失低減を図って効率を向上させ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止し、かつ構成の簡素化もできてコスト増大を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、制御部は、スイッチング素子の制御信号を生成するスイッチング素子制御信号生成部と、前記スイッチング素子制御信号生成部からの出力信号により、前記スイッチング素子に電圧及び電流を供給する駆動部と、前記駆動部に電源を供給する電源回路部と、前記スイッチング素子制御信号生成部と電源回路部を制御する命令部とを備える構成としてある。
これにより、第1の発明同様、電力損失低減を図って効率を向上させ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止し、かつコスト増大を抑制することができる。
第3の発明は、第2の発明において、電源回路部は、4つの電源と2つのスイッチを備え、命令部からの制御に応じて、2つのスイッチを切り替えて駆動部へ電源を供給する構成としてある。
これにより、第1、第2の発明同様、電力損失低減を図って効率を向上させ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止し、かつコスト増大を抑制することができる。
第4の発明は、第3の発明において、電源回路部は、4つの電源のうち2つはブートストラップ回路より構成してある。
これにより、第1〜第3の発明同様、電力損失低減を図って効率を向上させ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止し、かつコスト増大を抑制することができる。
第5の発明は、第2〜第4の発明において、電源回路部は、スイッチング素子に制御信号よりも小さな信号を入力するための電源の出力に振幅調整部を備え、電源の振幅を任意に設定できるように構成したものである。
これにより、還流ダイオードの逆回復動作時に、スイッチング素子のゲートソース間電圧を下げて、そのドレイン電流の最大値をさらに下げることができ、さらなる電力損失低減を図って効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るインバータ装置の基本構成を示し、3相インバータ装置におけるU相のみを図示したものである。
1はスイッチング素子で、ここではMOSFETを表記しており、スイッチング素子1u+は上アーム用のスイッチング素子で、スイッチング素子1u−は下アーム用のスイッチング素子である。スイッチング素子1u+とスイッチング素子1u−は、スイッチング素子1u+のソース端子とスイッチング素子1u−ドレイン端子とが接続されている。尚、スイッチング素子1はIGBT等の他のデバイスでも構わない。
2は還流ダイオードであり、還流ダイオード2u+のアノードとスイッチング素子1u+のソース、還流ダイオード2u+のカソードとスイッチング素子1u+のドレインが接続されている。還流ダイオード2u−も還流ダイオード2u+と同様の接続でスイッチング素子1u−と接続されている。
3はU相制御部であり、U相制御部3はスイッチング素子1と接続され、図1左上のグラフに示すようにスイッチング素子1の制御用のゲートソース間電圧Vgs=15Vの直前にVgs=5Vの電圧をスイッチング素子1に印加する。
4は直流電圧源であり、商用交流電源を整流して生成されたものである。直流電圧源4のプラス端子は、スイッチング素子1u+のドレインと、マイナス端子(0VまたはGND)は、スイッチング素子1u−のソース端子と接続されている。
5は誘導性負荷であり、例えばDCブラシレスモータのような誘導性負荷である。誘導性負荷5は、スイッチング素子1u+のソース端子とスイッチング素子1u−ドレイン端子との接続点に接続されている。
図2は、スイッチング素子1のドレインソース間電圧Vds−ドレイン電流Id特性を示した表であり、ゲートソース間電圧Vgsごとの特性が示されている。
図3は、U相制御部3の詳細な構成を示すブロック図である。図3において、スイッチング素子制御信号生成部7は、スイッチング素子1を制御するための信号を生成する。駆動部9は、スイッチング素子制御信号生成部7の信号に応じた時間、電源回路部8から供給される電圧および電流をスイッチング素子1に供給する。命令部6は、電源回路部8が駆動部9に供給する電源の切り替えやそのタイミングの制御を行う。また、スイッチング素子制御信号生成部7の制御も行う。U相制御部3以外のブロックは図1と同様であるため説明を省略する。
図4は、電源回路部8と駆動部9の詳細な構成を示すブロック図である。
図4において、駆動部9は、スイッチング素子1u+を駆動するスイッチング素子上アーム駆動部16と、スイッチング素子1u−を駆動するスイッチング素子下アーム駆動部17より構成されている。電源回路部8は、5V上アーム電源12、15V上アーム電源13、5V下アーム電源14、15V下アーム電源15、スイッチ10、スイッチ11から構成されている。
5V上アーム電源12、15V上アーム電源13、5V下アーム電源14、15V下アーム電源15は、直流電圧源4より生成される。5V上アーム電源12と15V上アーム電源13の2つの出力がスイッチ10に入力され、命令部6からの信号が”L”の場合は、スイッチ10は上に接続され5Vの電圧をスイッチング素子上アーム駆動部16に供給する。命令部6からの信号が“H”の場合は、スイッチ10は下に接続され15Vの電圧をスイッチング素子上アーム駆動部16に供給する。スイッチング素子上アーム駆動部16は、スイッチング素子制御信号生成部7の出力信号に応じて、スイッチング素子1u+に電圧および電流を供給する。
5V下アーム電源14と15V下アーム電源15の2つの出力がスイッチ11に入力され、命令部6からの信号に応じて、スイッチ11は、命令部6からの信号が”L”の場合は、スイッチ11は上に接続され5Vの電圧をスイッチング素子下アーム駆動部17に供給する。命令部6からの信号が“H”の場合は、スイッチ11は下に接続され15Vの電
圧をスイッチング素子下アーム駆動部17に供給する。スイッチング素子下アーム駆動部17は、スイッチング素子制御信号生成部7の出力信号に応じて、スイッチング素子1u−に電圧および電流を供給する。尚、5V,15Vは任意の電圧であり、制御方法やスイッチング素子等により、電圧値を変更する。
図5は、電源回路部8の詳細な回路構成を示す図である。
図5において5V上アーム電源12は、ダイオードとコンデンサより構成されるブートストラップ回路となっている。ダイオードのアノード端子は5V下アーム電源14に接続されており、カソード端子は、コンデンサに接続されている。コンデンサのダイオードと接続されていない端子は、スイッチング素子1u+のソース端子とスイッチング素子1u−ドレイン端子との接続点に接続されている。スイッチング素子1u−が動作を開始した時、スイッチング素子1u−のドレインとソースが導通するため、コンデンサのダイオードと接続されていない端子は、直流電圧源4のマイナス端子(0VまたはGND)に接続される。そうするとコンデンサのダイオードと接続されている端子は、5V下アーム電源14からダイオードを介して、5Vの電圧が印加されているため、コンデンサの両端に電位差が生じる。従って、5V下アーム電源14からダイオードを介して、コンデンサに充電電流が流れ、5Vの電圧がコンデンサに充電される。コンデンサに充電された5V電源は、命令部6からの命令に応じて、スイッチ10を介して、スイッチング素子上アーム駆動部16に電圧と電流を供給する。
15V上アーム電源13は、ダイオードとコンデンサより構成されるブートストラップ回路となっている。ダイオードのアノード端子は15V下アーム電源15に接続されており、カソード端子は、コンデンサに接続されている。コンデンサのダイオードと接続されていない端子は、スイッチング素子1u+のソース端子とスイッチング素子1u−ドレイン端子との接続点に接続されている。スイッチング素子1u−が動作を開始した時、スイッチング素子1u−のドレインとソースが導通するため、コンデンサのダイオードと接続されていない端子は、直流電圧源4のマイナス端子(0VまたはGND)に接続される。そうするとコンデンサのダイオードと接続されている端子は、15V下アーム電源15からダイオードを介して、15Vの電圧が印加されているため、コンデンサの両端に電位差が生じる。従って、15V下アーム電源15からダイオードを介して、コンデンサに充電電流が流れ、15Vの電圧がコンデンサに充電される。コンデンサに充電された15V電源は、命令部6からの命令に応じて、スイッチ10を介して、スイッチング素子上アーム駆動部16に電圧と電流を供給する。他の構成は図4と同様であるため説明を省略する。
次に具体的な制御について説明する。
図6は、図5に示すインバータ装置の制御を示すタイムチャートである。図6のa〜hに示す信号は、図5のa〜hの箇所を通る信号と対応している。図2、図5および図6を用いて、インバータ装置の具体的な制御を説明する。
初めに図5において、還流ダイオード2u−の逆回復時におけるインバータ装置の制御を説明する。
図5および図6において、命令部6からの信号に応じてスイッチング素子制御信号生成部7から出力される信号aがL→Hに変わる。この時スイッチング素子1u+とスイッチング素子1u−は、信号aがLの時は誘導性負荷5にはGNDから還流ダイオード2u−を介して電流が供給される。信号aがHの時は誘導性負荷5には直流電圧源4からスイッチング素子1u+を介して電流が供給される。信号aがL→Hに変わるのと同時に命令部6からの電源回路部8のスイッチ10に入力される信号cがL→Hに変わる。スイッチ1
0では、命令部6からの信号cがL→Hに変わると、下に接続されたスイッチ10が上に接続される。スイッチ10が上に接続されるとスイッチ10の出力信号eは、15V→5Vに替わりスイッチング素子上アーム駆動部16に入力される。
スイッチング素子上アーム駆動部16では、スイッチング素子制御信号生成部7からの信号aに応じ、信号gがスイッチング素子1u+に供給される。その信号の振幅(電圧)は命令部6からの信号cがHの時は5V、命令部6からの信号cがLの時は15Vがスイッチング素子1u+のゲートソース間に印加される。
これにより、スイッチング素子制御信号生成部7から出力される信号aがL→Hに変わる時、誘導性負荷5にはGNDから還流ダイオード2u−を介して電流が供給されている状態から、スイッチング素子1u+が動作開始するため、還流ダイオード2u−に逆電圧(カソードと直流電圧源4が接続、カソードとGNDが接続)が印加される。還流ダイオード2u−は、逆回復が開始され逆回復(ダイオードがOFFになろうと)する間に直流電圧源4のプラス端子→スイッチング素子1u+→還流ダイオード2u−→直流電圧源4のマイナス端子(GND)の順で短絡電流が流れる。しかし、その時スイッチング素子1u+のゲートソース間電圧Vgs=5Vが印加されているため、図2に示すようにスイッチング素子1u+のドレイン電流は最大で0.5A程度しか流れない。還流ダイオード2u−が逆回復終了(ダイオードOFF)後に通常のゲートソース間電圧Vgs=15V印加するため、短絡電流を低減することができる。
従って、還流ダイオード2u−の逆回復動作時にスイッチング素子1u+の通常動作時のゲートソース間電圧Vgs=15Vの場合、図2から分かるように最大10A以上のドレイン電流が流れるが、ゲートソース間電圧Vgs=5Vを印加することでドレイン電流を0.5A程度に制限することができ、その結果、電力損失低減を図ることでき、また効率を向上させることができ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止でき、かつ簡素な構成なためコスト増大を抑制することができる。
次に図5において、還流ダイオード2u+の逆回復時におけるインバータ装置の制御を説明する。
図5および図6において、命令部6からの信号に応じてスイッチング素子制御信号生成部7から出力される信号bがL→Hに変わる。この時スイッチング素子1u+とスイッチング素子1u−は、信号bがLの時は誘導性負荷5から還流ダイオード2u+を介して直流電圧源4のプラス端子に電流が流れる。
信号bがHの時は誘導性負荷5→スイッチング素子1u−→GNDの順で電流が流れる。信号bがL→Hに変わるのと同時に命令部6からの電源回路部8のスイッチ11に入力される信号dがL→Hに変わる。スイッチ11では、命令部6からの信号dがL→Hに変わると、下に接続されたスイッチ11が上に接続される。スイッチ11が上に接続されるとスイッチ11の出力信号fは、15V→5Vに替わりスイッチング素子下アーム駆動部17に入力される。
スイッチング素子下アーム駆動部17では、スイッチング素子制御信号生成部7からの信号bに応じ信号hがスイッチング素子1u−に供給される。
その信号の振幅(電圧)は命令部6からの信号dがHの時は5V、命令部6からの信号dがLの時は15Vがスイッチング素子1u−のゲートソース間に印加される。
これにより、スイッチング素子制御信号生成部7から出力される信号bがL→Hに変わ
る時、誘導性負荷5→還流ダイオード2u+→直流電圧源4の順で電流が流れている状態から、スイッチング素子1u−が動作開始するため、還流ダイオード2u+に逆電圧(カソードと直流電圧源4が接続、カソードとGNDが接続)が印加される。還流ダイオード2u+は、逆回復が開始され逆回復(ダイオードがOFFになろうと)する間に直流電圧源4のプラス端子→還流ダイオード2u+→スイッチング素子1u−→直流電圧源4のマイナス端子(GND)の順で短絡電流が流れる。しかし、その時スイッチング素子1u−のゲートソース間電圧Vgs=5Vが印加されているため、図2に示すようにスイッチング素子1u−のドレイン電流は最大で0.5A程度しか流れない。還流ダイオード2u+が逆回復終了(ダイオードOFF)後に通常のゲートソース間電圧Vgs=15V印加するため、短絡電流を低減することができる。
従って、還流ダイオード2u+の逆回復動作時にスイッチング素子1u−の通常動作時のゲートソース間電圧Vgs=15Vの場合、図2から分かるように最大10A以上のドレイン電流が流れるが、ゲートソース間電圧Vgs=5Vを印加することでドレイン電流を0.5A程度に制限することができ、その結果、電力損失低減を図ることでき、また効率を向上させることができ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止でき、かつ簡素な構成なためコスト増大を抑制することができる。
なお、図6のaとbが同時にHになることで、スイッチング素子1u+とスイッチング素子1u−が同時にONなり短絡電流が流れてしまうことがないようにデットタイムを設けている。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るインバータ装置の構成の一例を示すブロック図である。
図7において、実施の形態2に係るインバータ装置は、図4における電源回路部8のスイッチ10と5V上アーム電源12の間、及びスイッチ11と5V下アーム電源14の間に振幅調整部18を備える。この振幅調整部18は例えば、抵抗によって構成される。他のブロックは図4と同様であるため、説明を省略する。
以上の構成からなる実施の形態2のインバータ装置は、実施の形態1と比較して命令部6からの信号により、5V上アーム電源12及び5V下アーム電源14の出力をスイッチング素子の特性や制限したいドレイン電流に合わせて任意に変更することができる。また5Vの電源を他のブロックで共通で使用している場合でかつスイッチング素子のゲートソース間電圧を5Vよりも下げたい場合に新たに電源を設ける必要がない。
よって、還流ダイオード2u+または還流ダイオード2u−の逆回復動作時に、スイッチング素子1u+またはスイッチング素子1u−のゲートソース間電圧を5Vよりも下げて、図2に示すようにスイッチング素子1u+またはスイッチング素子1u−のドレイン電流の最大値をさらに下げることができ、これにより、さらなる電力損失低減を図り効率を向上させることができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係るインバータ装置の構成の一例を示すブロック図である。図8はU相、V相、W相の3相インバータ装置を示した図である。
1はスイッチング素子で、ここではMOSFETを表記している。スイッチング素子1u+はU相上アーム用のスイッチング素子で、スイッチング素子1u−はU相下アーム用のスイッチング素子である。スイッチング素子1u+とスイッチング素子1u−は、スイ
ッチング素子1u+のソース端子とスイッチング素子1u−ドレイン端子とが接続されており、その接続点は誘導性負荷5のU相端子に接続されている。
スイッチング素子1v+はV相上アーム用のスイッチング素子で、スイッチング素子1v−はV相下アーム用のスイッチング素子である。スイッチング素子1v+とスイッチング素子1v−は、スイッチング素子1v+のソース端子とスイッチング素子1v−ドレイン端子とが接続されており、その接続点は誘導性負荷5のV相端子に接続されている。
スイッチング素子1w+はW相上アーム用のスイッチング素子で、スイッチング素子1w−はW相下アーム用のスイッチング素子である。スイッチング素子1w+とスイッチング素子1w−は、スイッチング素子1w+のソース端子とスイッチング素子1w−ドレイン端子とが接続されており、その接続点は誘導性負荷5のW相端子に接続されている。尚、スイッチング素子1はIGBT等の他のデバイスでも構わない
2はダイオードであり、還流ダイオード2u+のアノードとスイッチング素子1u+のソース、還流ダイオード2u+のカソードとスイッチング素子1u+のドレインが接続されている。還流ダイオード2u−も還流ダイオード2u+と同様の接続でスイッチング素子1u−と接続されている。
還流ダイオード2v+のアノードとスイッチング素子1v+のソース、還流ダイオード2v+のカソードとスイッチング素子1v+のドレインが接続されている。還流ダイオード2v−も還流ダイオード2v+と同様の接続でスイッチング素子1v−と接続されている。
還流ダイオード2w+のアノードとスイッチング素子1w+のソース、還流ダイオード2w+のカソードとスイッチング素子1w+のドレインが接続されている。還流ダイオード2w−も還流ダイオード2w+と同様の接続でスイッチング素子1w−と接続されている。
19は制御部であり、U相制御部3、V相制御部20、W相制御部21より構成されており、U相制御部3はスイッチング素子1u+とスイッチング素子1u−、V相制御部20はスイッチング素子1v+とスイッチング素子1v−、W相制御部21はスイッチング素子1w+とスイッチング素子1w−と接続されている。
4は直流電圧源であり、商用交流電源を整流して生成されたものである。直流電圧源4のプラス端子は、スイッチング素子1u+、スイッチング素子1v+、スイッチング素子1w+のドレインと、マイナス端子(0VまたはGND)は、スイッチング素子1u+、スイッチング素子1v+、スイッチング素子1w+のソース端子と接続されている。
5はU,V,W相の3相誘導性負荷であり、例えばDCブラシレスモータのような誘導性負荷である。他の制御は図1と同様であるため説明を省略する。
以上のように、本発明の実施の形態3にかかるインバータ装置は、実施の形態1と同様の制御でU相、V相、W相の3相全ての制御を行うことにより、さらなる電力損失低減を図ることができ、その結果、さらに効率を向上させ、加えてスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止でき、かつ簡素な構成のためコスト増大を抑制することができる。
以上のように本発明は、還流ダイオードの逆回復における電力損失低減を図って効率を向上させ、さらにスイッチング素子及びダイオードの破壊を防止し、かつコスト増大を抑制することができ、各種機器のインバータ装置として幅広く適用できる。
1(1u+、1u−、1w+、1w−) スイッチング素子
2(2u+、2u−、2w+、2w−) 還流ダイオード
3 U相制御部(制御部)
4 直流電圧源
5 誘導性負荷
6 命令部
7 スイッチング素子制御信号生成部
8 電源回路部
9 駆動部
10 スイッチ
11 スイッチ
12 5V上アーム電源
13 15V上アーム電源
14 5V下アーム電源
15 15V下アーム電源
16 スイッチング素子上アーム駆動部
17 スイッチング素子下アーム駆動部
18 振幅調整部
19 制御部
20 V相制御部(制御部)
21 W相制御部(制御部)

Claims (5)

  1. 直流電圧源に接続され誘導性負荷に電力を供給する上下一対のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に逆並列接続された還流ダイオードと、前記スイッチング素子を制御する制御部を備え、前記制御部は、誘導性負荷を動作させるために前記スイッチング素子に入力する制御信号の直前に、制御信号よりも小さな信号をスイッチング素子に入力することを特徴とするインバータ装置。
  2. 制御部は、スイッチング素子の制御信号を生成するスイッチング素子制御信号生成部と、前記スイッチング素子制御信号生成部からの出力信号により、前記スイッチング素子に電圧及び電流を供給する駆動部と、前記駆動部に電源を供給する電源回路部と、前記スイッチング素子制御信号生成部と電源回路部を制御する命令部とを備えることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 電源回路部は、4つの電源と2つのスイッチを備え、命令部からの制御に応じて、2つのスイッチを切り替えて駆動部へ電源を供給することを特徴とする請求項2記載のインバータ装置。
  4. 電源回路部は、4つの電源のうち2つはブートストラップ回路より構成されることを特徴とする請求項3記載のインバータ装置。
  5. 電源回路部は、スイッチング素子に制御信号よりも小さな信号を入力するための電源の出力に振幅調整部を備え、電源の振幅を任意に設定できることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載のインバータ装置。
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