JP2014044342A - ポリエテルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フィルム内における配向角の変動が6度/500mm以上であり、フィルムのヘーズが5.0%以下であり、380nmにおける光線透過率が20%以下であることを特徴とするポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
ポリエステルフィルム中に含有される紫外線吸収剤としては、有機系紫外線吸収剤および無機系紫外線吸収剤が挙げられる。
ポリエステルフィルムの幅方向に対して、中心となる位置より、両端に向かって、500mm毎の位置と、最両端よりサンプルを切り出し、それぞれカールツァイス社製偏光顕微鏡を用いて、ポリエステルフィルムの配向を観察し、ポリエステルフィルム面内の主配向軸の方向がポリエステルフィルムのMDに対して何度傾いているかを求めた。なお、測定上、主配向軸が90度を越えた場合には、その補角を主配向軸のMD方向に対する角度とした。また、最両端の位置を含む配向角の変動を算出する際、サンプル位置間が500mmに満たない場合は、比例計算にて500mm毎の配向角の変動を算出する。このようにして幅方向の500mm毎の配向角の変動を求め、平均値をそれぞれフィルムの幅方向の配向角変動とした。
大塚電子株式会社製、セルギャップ検査装置RETS−1100Aを用い、フィルム幅方向に対して中心となる位置の面内リターデーションを測定した。フィルムの面内リターデーションの測定には光干渉法を用い、アパーチャ径5mmとし23℃で行った。
フィルムの両端の幅方向について15mm幅×150mm長の短冊状にサンプルを切り出し(サンプル長方向がフィルムの幅方向となる)、無張力状態で120℃雰囲気中5分間、熱処理しその前後のサンプルの長さを測定することにより次式にてフィルムの幅方向の熱収縮率(%)を計算した。
加熱収縮率(%)=[(a−b)/a]×100
上記式中、aは熱処理前のサンプル長、bは熱処理後のサンプル長である。
JIS−K−7136に準じ、日本電色工業社製積分球式濁度計NDH−20Dにより、フィルムヘーズを測定した。
得られたポリエステルフィルムの端部からフィルム幅方向に、フィルム幅に対して10、20、30、40、50%の位置に相当する箇所(50%位置が幅方向に対して中央の位置、10%位置が幅方向端部の位置となる)よりそれぞれA4サイズのサンプルを切り出し、ポリエステルフィルムのMDが、偏光フィルムの配向軸と平行となるように、粘着剤を介して密着させ偏光板1とし、密着させたポリエステルフィルム側に配向軸がポリエステルフィルムのMDと直交するように評価用の偏光板2を重ね合わせ、偏光板1側が入射光側となるように、全光線透過率Tを測定した。なお、測定装置は、日本電色工業社製積分球式濁度計NDH−20Dを用いた。これとは別に、偏光板1のみで測定した全光線透過率をT0とし、光線透過の低下率を次式により計算した。
光線透過低下率(%)=[(T0−T)/T0]×100
前項(5)と同様にして得られた光線透過低下率の値が80%以下となる箇所の、フィルム全幅に対する割合に応じて、適用性を評価した。なお、全幅方向の光線透過低下率の値は、フィルムの中央位置(50%位置)を中心に左右対称であるとし、フィルム全幅に対する割合を求めた。
A:光線透過低下率が80%以下となるフィルムが全幅に対して、65%以上得られ、本用途に用いることができるフィルムを、収率良く採取することができる
B:光線透過低下率が80%以下となるフィルムが全幅に対して、50〜65%得られ、本用途に用いることができるフィルムの収率は許容範囲である
C:光線透過低下率が80%以下となるフィルムが全幅に対して、50%以下であり、本用途に用いることができるフィルムの収率が許容範囲外である
分光光度計(株式会社島津製作所UV−3100PC型)により、スキャン速度を低速、サンプリングピッチを2nm、波長300〜700nm領域で連続的に光線透過率を測定し、380nmの波長での光線透過率を検出した。
(ポリエステルaの製造方法)
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステルaを得た。得られたポリエステルチップの溶液粘度IVは、0.66であった。
上記ポリエステルaを製造する際、平均粒径2.7μmの非晶質シリカを3000ppm添加し、ポリエステルbを作成した。
上記ポリエステルaを製造する際、平均粒径3.2μmの非晶質シリカを6000ppm添加し、ポリエステルcを作成した。
(ポリエステルdの製造方法)
上記ポリエステルaを製造する際、紫外線吸収剤として2,2−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン]を10%濃度となるように添加してポリエステルdを作成した。
上記ポリエステルaおよびbをそれぞれ68%、32%の割合で混合した原料をA層用の原料とし、ポリエステルaおよびdを85%、15%の割合で混合した原料をB層用の原料とし、A層およびB層用原料をそれぞれ別個の溶融押出機により溶融押出して(A/B/A)の2種3層積層の無定形シートを得た。
次いで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、90℃にて縦方向に3.5倍延伸した後、さらにテンター内で予熱工程を経て130℃で横方向に4.1倍延伸、230℃で10秒間の熱処理を行い、その後幅方向に4.3%の弛緩処理を行い、厚さ25μmのポリエステルフィルムを得た。評価結果を下記表4に示す。
下記表1〜3に示す条件を変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を下記表4〜6に示す。なお、比較例3においては、偏光板として実装した際に、ヘーズが高く、ディスプレイとしての輝度が低いため、本用途には不適格であった。
実施例2において、ポリエステルフィルムの層厚みを、55μmとした以外は、実施例2と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を下記表5に示す。なお、実施例9においては、偏光板として実装した際に、厚みが厚いため、モバイル用として意匠性に劣るものであった。
実施例2において、ポリエステルフィルムの層厚みを、3μmとした以外は、実施例2と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表5に示す。なお、実施例10においては、偏光フィルムにポリエステルフィルムを貼り合わせる際にしわが発生し、偏光板としての品質は劣るものであった。
表1に示す条件を変更する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表5に示す。なお、実施例11においては、偏光フィルムにポリエステルフィルムを貼り合わせる際にカールが発生し、偏光板としての品質は劣るものであった。
Claims (3)
- フィルム内における配向角の変動が6度/500mm以上であり、フィルムのヘーズが5.0%以下であり、380nmにおける光線透過率が20%以下であることを特徴とするポリエステルフィルム。
- フィルムの厚みが4〜50μmである請求項1に記載のポリエステルフィルム。
- 120℃で5分間のフィルム幅方向の加熱収縮率が0.4%以下である請求項1または2に記載のポリエステルフィルム。
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