JP2014043076A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出異常のノズルがあるときの白スジの発生を抑制する。
【解決手段】画像形成装置は、記録媒体へ液滴を吐出する複数のノズルのうち吐出異常のノズルの異常程度が数値化された値が不吐化閾値を超えたとき、該吐出異常のノズルを不吐化する不吐化手段と、不吐化された吐出異常のノズルの両隣のノズルで画像欠陥を補完させる補完手段と、画像欠陥を補完するノズルと該ノズルの隣のノズルとの吐出順序に応じて、不吐化閾値を変更する閾値変更手段と、を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、液滴吐出記録方式の画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来から、画像形成装置として、多数のノズルを配列させた液滴吐出ヘッドに対して用紙を搬送し、ノズルから用紙に向けてインク滴等の液滴を吐出することにより、用紙上に画像を形成する液滴吐出記録方式の画像形成装置が知られている。
この種の画像形成装置において、ノズルの吐出回数が固定の閾値に達したときに、該ノズルを不吐化して(当該ノズルを使用しない)隣接する両隣のノズルで画像欠陥を補完処理するものがある(例えば、特許文献1)。
ところが、不吐化したノズルの両隣のノズルで一律に画像欠陥を補完処理しても、形成される画像に白スジが発生する場合がある。
そこで、特許文献2には、吐出異常のノズルの両隣のノズルと、該両隣のノズルのさらに外側の隣接ノズルとの吐出順序に応じて液滴のサイズを変え、該両隣のノズルで補完処理を行う画像形成装置が開示されている。
特開2007−118446号公報 特開2011−201121号公報
しかしながら、特許文献2の構成では、吐出異常のノズルを一律に不吐化させた後に補完処理を行なうので、補完するノズル数が多くて補完処理の負担が大きくなる。これにより、形成される画像に白スジが発生する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、吐出異常のノズルがあるときの白スジの発生を抑制できる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明の上記課題は下記の手段によって解決された。
本発明の第1態様に係る画像形成装置は、記録媒体へ液滴を吐出する複数のノズルのうち吐出異常のノズルの異常程度が数値化された値が不吐化閾値を超えたとき、該吐出異常のノズルを不吐化する不吐化手段と、不吐化された前記吐出異常のノズルの両隣のノズルで画像欠陥を補完させる補完手段と、前記画像欠陥を補完するノズルと該ノズルの隣のノズルとの吐出順序に応じて、前記不吐化閾値を変更する閾値変更手段と、を有する。
この構成によれば、閾値変更手段がノズルの吐出順序に応じて不吐化閾値を変更するので、不吐化手段が固定の不吐化閾値を用いて吐出異常のノズルを一律に不吐化する場合に比べて、不吐化するノズルの数を少なくすることが可能となる。不吐化するノズルの数を少なくするように不吐化閾値を変更すれば、補完処理の負担を小さくでき、吐出異常のノズルがあるときの白スジの発生を抑制することができる。
本発明の第2態様に係る画像形成装置は、第1態様において、前記複数のノズルのうち吐出異常のノズルを検出し、前記異常程度を数値化する数値化手段と、を有し、前記閾値変更手段は、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合、前記不吐化閾値を、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合の不吐化閾値よりも高い値に変更する。
画像欠陥を補完する両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合、後吐出の液滴が該ノズルの隣のノズルで先行して吐出された液滴と凝集することにより、画像欠陥を補完する両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合よりも、補完処理をした後に白スジが多く発生する。
そこで、第2態様では閾値変更手段が、白スジの多く発生する後吐出の場合、不吐化閾値を先吐出の場合の不吐化閾値よりも高い値に変更することで、両隣のノズルが後吐出である吐出異常のノズルを不吐化手段が不吐化しない。このため、両隣のノズルが後吐出である吐出異常のノズルから液滴が吐出され、補完処理は行なわれない。この結果、補完処理をするより、白スジの発生を抑制することができる。
本発明の第3態様に係る画像形成装置は、第2態様において、前記閾値変更手段は、前記両隣のノズルのうち一方のノズルが該ノズルの隣のノズルより先吐出で、前記両隣のノズルのうち他方のノズルが該ノズルの隣のノズルより後吐出である場合、前記不吐化閾値を、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合の不吐化閾値よりも高い値に変更し、且つ、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合の不吐化閾値よりも低い値に変更する。
画像欠陥を補完する両隣のノズルのうち一方のノズルが先吐出で、該両隣のノズルのうち他方のノズルが後吐出である場合、画像欠陥を補完する両隣のノズルのそれぞれが先吐出の場合よりも白スジが多く発生し、画像欠陥を補完する両隣のノズルのそれぞれが後吐出の場合よりも白スジの発生が少ない。
そこで、第3態様では閾値変更手段が、画像欠陥を補完する両隣のノズルのうち一方のノズルが先吐出で、該両隣のノズルのうち他方のノズルが後吐出である場合、不吐化閾値を、該両隣のノズルが先吐出の場合の不吐化閾値よりも高い値に変更し、且つ、該両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合の不吐化閾値よりも低い値に変更する。
これにより、一方のノズルが先吐出で他方のノズルが後吐出である吐出異常のノズルを不吐化手段が不吐化しないようにして、白スジの発生を抑制することができる。
本発明の第4態様に係る画像形成装置は、第2態様又は第3態様において、前記数値化手段は、前記異常程度として、前記液滴の前記記録媒体への着弾位置のずれ量を数値化する。
この構成によれば、不吐化手段は、ノズルから吐出される液滴の着弾位置のずれ量が不吐化閾値を超えたとき該ノズルを不吐化する。
本発明の第5態様に係る画像形成装置は、第2態様又は第3態様において、前記数値化手段は、前記異常程度として、前記液滴の前記記録媒体への着弾位置のずれ量と、該着弾位置に隣接する液滴の着弾位置のずれ量との差を数値化する。
この構成によれば、不吐化手段は、ノズルから吐出される液滴の前記記録媒体への着弾位置のずれ量と、該着弾位置に隣接する液滴の着弾位置のずれ量との差が不吐化閾値を超えたとき該ノズルを不吐化する。
本発明の第6態様に係る画像形成装置は、第4態様において、前記複数のノズルのうちi番目のノズルの前記着弾位置のずれ量をΔ(i)とし、前記不吐化閾値Δtの初期値をΔとし、前記不吐化閾値のかさ上げ倍率をα,β,γ(α<β<γ,α=1)とするとき、前記閾値変更手段は、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合、前記不吐化閾値をΔt=α×Δに変更し、前記両隣のノズルのうち一方のノズルが該ノズルの隣のノズルより先吐出で、前記両隣のノズルのうち他方のノズルが該ノズルの隣のノズルより後吐出である場合、前記不吐化閾値をΔt=β×Δに変更し、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合、前記不吐化閾値をΔt=γ×Δに変更し、前記不吐化手段は、Δ(i)>Δtのときに、前記i番目のノズルを不吐化する。
この構成によれば、画像欠陥を補完する両隣のノズルが両方とも先吐出の場合、該両隣のノズルが両方とも後吐出の場合、該両隣うち一方のノズルが先吐出の場合、該両隣うち他方のノズルが後吐出の場合とで、不吐化閾値が順により高く変更される。すなわち、不吐化閾値が順にΔt=α×Δ,Δt=β×Δ,Δt=γ×Δ(α<β<γ,α=1)とより高くかさ上げされて変更される。これにより、不吐化手段が不吐化するノズルの数を少なくすることができ、白スジの発生を抑制することができる。
本発明の第7態様に係る画像形成装置は、第5態様において、前記複数のノズルのうちi番目のノズルの前記着弾位置のずれ量をΔ(i)とし、前記液滴のドット径をφ(2r)とし、ノズル間距離をLとし、前記不吐化閾値Δtのかさ上げ倍率をα,β,γ(α<β<γ,α=1)とするとき、前記閾値変更手段は、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合、前記不吐化閾値をΔt=α×(φ(2r)−L)に変更し、前記両隣のノズルのうち一方のノズルが該ノズルの隣のノズルより先吐出で、前記両隣のノズルのうち他方のノズルが該ノズルの隣のノズルより後吐出である場合、前記不吐化閾値をΔt=β×(φ(2r)−L)に変更し、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合、前記不吐化閾値をΔt=γ×(φ(2r)−L)に変更し、前記不吐化手段は、Δ(i+1)−Δ(i)>Δtのときに、前記i番目のノズルを不吐化する。
この構成によれば、画像欠陥を補完する両隣のノズルが両方とも先吐出の場合、該両隣のノズルが両方とも後吐出の場合、該両隣うち一方のノズルが先吐出の場合、該両隣うち他方のノズルが後吐出の場合とで、不吐化閾値が順により高く変更される。すなわち、不吐化閾値が順にΔt=α×(φ(2r)−L),Δt=β×(φ(2r)−L),Δt=γ×(φ(2r)−L)(α<β<γ,α=1)とより高くかさ上げされて変更される。これにより、不吐化手段が不吐化するノズルの数を少なくすることができ、白スジの発生を抑制することができる。
本発明の第8態様に係る画像形成方法は、記録媒体へ液滴を吐出する複数のノズルのうち吐出異常のノズルを検出し、異常程度を数値化する数値化工程と、前記吐出異常のノズルの前記数値化された値が不吐化閾値を超えたとき、該吐出異常のノズルを不吐化する不吐化工程と、不吐化された前記吐出異常のノズルの両隣のノズルで画像欠陥を補完させる補完工程と、前記不吐化工程の前に、前記画像欠陥を補完するノズルと該ノズルの隣のノズルとの吐出順序に応じて、前記不吐化閾値を変更する変更工程と、を有する。
この方法によれば、閾値変更工程で上記吐出順序に応じて不吐化閾値を変更するので、不吐化工程で固定の不吐化閾値を用いて吐出異常のノズルを一律に不吐化する場合に比べて、不吐化するノズルの数を少なくすることができる。これにより、補完工程の負担を小さくでき、吐出異常のノズルがあるときの白スジの発生を抑制することができる。
本発明によれば、吐出異常のノズルがあるときの白スジの発生を抑制できた。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのインクジェット記録装置の全体構成を示した概略構成図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドのノズルの配置を示した平面図である。 図2のA−A断面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置のシステム制御部を示すブロック図である。 記憶部に記憶されているテーブルの図表である。 通し番号iのノズルの両隣のノズルと、該両隣ノズルのさらに外側に隣接するノズルとの吐出順序を説明する模式図であって、図6(A)は該両隣のノズルの両方とも先吐出の場合の模式図であり、図6(B)は該両隣のノズルの両方とも後吐出の場合の模式図であり、図6(C)は該両隣のノズルの吐出順序が異なる場合の模式図である。 制御装置による着弾位置のずれ量の登録処理の手順を示すフローチャートである。 制御装置が実行する印刷処理の手順を示すフローチャートである。 不吐化ノズルに対する補完処理の模式図であって、図9(A)は不吐化ノズルに対して補完処理を行わない状態を説明するための模式図であり、図9(B)は不吐化ノズルに対して補完処理を行った状態を説明するための模式図である。 不吐化した通し番号iのノズルの両隣のノズルと、該両隣ノズルのさらに外側に隣接するノズルとの吐出順序を説明する模式図であって、図10(A)は該両隣のノズルの両方とも後吐出の場合の模式図であり、図10(B)は該両隣のノズルの両方とも先吐出の場合の模式図である。 制御装置が行なう印刷処理で用いるパラメータの説明図である。 第2実施形態に係る制御装置が実行する印刷処理の手順を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置及び画像形成方法について具体的に説明する。
−−インクジェット記録装置の全体構成−−
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのインクジェット記録装置10の全体構成を示した概略構成図である。
インクジェット記録装置10は、色材を含有するインク滴とインク滴を凝集させる成分を含んだ処理液とを用いて画像を形成する2液凝集方式の記録装置である。
このインクジェット記録装置10は、主として、給紙部12、処理液塗布部14、画像形成部16、乾燥部18、定着部20、及び排紙部22を有しており、記録媒体としての用紙Pを給紙部12から排紙部22まで順番に搬送して画像を形成する。
給紙部12は、給紙トレイ24を有しており、給紙トレイ24には用紙Pが積層されている。また、給紙部12には図示しない送り出し機構が設けられており、給紙トレイ24に積層された用紙Pを給紙トレイ24から一枚ずつ取り出して、回転可能に配置された給紙ドラム26へ送り出す。給紙ドラム26へ送り出された用紙Pは、給紙ドラム26の外周面に沿って処理液塗布部14へ搬送される。
処理液塗布部14は、処理液塗布ドラム28を備えており、処理液塗布部14へ搬送された用紙Pは、回転可能に配置された処理液塗布ドラム28の外周面に形成されたグリッパー34によって保持され、図中矢印の方向に搬送される。グリッパー34は、処理液塗布ドラム28の周方向に180度回転した位置に1箇所ずつ形成されており、用紙Pの端部を挟んで用紙Pを処理液塗布ドラム28の外周面に貼り付けるようにして搬送する。また、後述する他のドラムも同様に構成されている。
処理液塗布部14には、処理液塗布ドラム28の外周面に沿って、用紙Pの搬送方向上流側から順に、処理液塗布装置30、及び温風発生装置32が設けられている。処理液塗布装置30には、一部が処理液に浸漬された第1ローラ36と、第1ローラに当接している第2ローラ38が設けられており、用紙Pに第2ローラ38が押し当てられ、処理液塗布ドラム28と第2ローラ38が相互に回転することにより用紙Pへ処理液が塗布される。
処理液が塗布された用紙Pは、処理液塗布ドラム28の上方に設けられた温風発生装置32の下を通過する。このとき、一定の温度に調節された温風発生装置32から用紙Pへ温風を吹き付けて用紙Pを乾燥させる。これにより、色材が浮遊する現象の発生を抑制する。
次に、用紙Pは搬送ドラム40を経て画像形成部16へ搬送される。画像形成部16は、画像形成ドラム42を備えており、搬送ドラム40から搬送された用紙Pを保持し図中矢印の方向に搬送する。また、画像形成部16には、画像形成ドラム42の外周面に沿って、用紙Pの搬送方向下流側から順に、ガイドローラ44、インクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kが設けられている。
ガイドローラ44は、画像形成ドラム42に当接しており、用紙Pが画像形成ドラム42とガイドローラ44との間を通過することで、用紙Pを画像形成ドラム42へ押圧して密着させる。ガイドローラ44によって画像形成ドラム42へ密着された用紙Pは、インクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kの下方へ搬送される。
インクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kはそれぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色のインク滴に対応しており、画像形成ドラム42に搬送される用紙Pに対してインクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kの底面(ノズル面)が平行になるように取り付けられている。なお、以下の説明において、インクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kの色を特定しない場合は、単にインクジェット記録ヘッド46と表記する。
インクジェット記録ヘッド46は、画像形成ドラム42の軸方向に用紙Pの画像形成領域の最大幅まで延びており、いわゆるフルラインヘッドとされている。これにより、インクジェット記録ヘッド46を用紙Pの幅方向に動かすことのないシングルパス方式で画像が形成される。
図2に示すように、インクジェット記録ヘッド46のノズル面46Aには、ノズル72が複数形成されている。ノズル72は、用紙Pの幅方向に等間隔で用紙Pの画像形成領域の最大幅まで形成されたノズル列を備えており、ノズル列は用紙Pの搬送方向に等間隔に6列形成されている。また、用紙Pの搬送方向に形成されたノズル列は、用紙Pの搬送方向下流側に向かうにつれ、用紙Pの幅方向にピッチLだけずらして形成されている。
ここで、全てのノズル72にはアドレスが付与されている。本実施形態では、用紙Pの幅方向に左から順に設定されたアルファベット(A、B、C、・・・)と、用紙Pの搬送方向に上流側から下流側に順に設定された数字(1、2、3、・・・)によって全てのノズル72にアドレスが付与されている。例えば、図中、最も左下のノズル72のアドレスはA1となる。また、各アドレスにはアドレスA1から順に1から始まる通し番号が付与されており、例えば、アドレスA6の番号は6となっており、アドレスB1の通し番号は7となっている。
また、図3に示すように、ノズル72は圧力室74と連通している。圧力室74の端部には、インク滴供給路76が形成されており、図示しないインク滴タンクから共通流路78へ供給されたインク滴がインク滴供給路76を流れて圧力室74へ流入するように構成されている。
圧力室74の上部は、振動板73で閉じられており、振動板73には圧電素子80が取り付けられている。圧電素子80の下面には共通電極81が配設されており、圧電素子80の上面には個別電極82が配設されている。ここで、共通電極81と個別電極82との間に電圧を印加すると、圧電素子80が変形して振動板73が撓み、圧力室74を収縮させる。このようにして圧力室74の容積を減少させ、圧力室74内のインク滴をノズル72から押し出してインク滴を吐出させる。また、インク滴の吐出後、個別電極82への電圧の印加を解除することで、振動板73が元の形状へ戻り、共通流路78から圧力室74へインク滴が供給される。
図1に示すように、用紙Pがインクジェット記録ヘッド46の直下の画像形成領域に搬送されると、それぞれのインクジェット記録ヘッド46C、46M、46Y、46Kのノズル72から画像データに基づいて用紙Pの処理液が塗布された画像形成領域へインク滴が吐出される。
ここで、図2を用いて、用紙Pに対して全てのノズル72からインク滴を吐出して画像を形成する手順の一例を説明する。用紙Pの画像形成領域の先端部がインクジェット記録ヘッド46の1列目のノズル列の直下まで搬送されると、1列目のノズル列からインク滴が吐出される。次に、用紙Pが搬送方向に1列分だけ搬送されたタイミングで、1列目及び2列目のノズル列からインク滴が吐出される。このため、用紙Pの画像形成領域の先端部には、1列目及び2列目のノズル列から吐出されたインク滴が着弾している。つまり、用紙Pの幅方向に用紙Pの幅方向に端から順に、A1、A2、B1、B2、・・・、のノズル72から吐出されたインク滴が着弾した状態となっている。同様にして、用紙Pが一列分搬送される度にインク滴が吐出され、用紙Pの画像形成領域の先端部に6列目のノズル列からインク滴が吐出されると、用紙Pの幅方向にはピッチLの間隔でインク滴が着弾した状態となる。このようにして画像が形成される。また、用紙Pへ着弾したインク滴は、処理液と反応することにより、インク滴中の色材が凝集され、にじみを抑制する。
以上のようにして画像が形成された用紙Pは、搬送ドラム48を経て乾燥部18へ搬送される。乾燥部18は、乾燥ドラム50を備えており、搬送ドラム48に搬送された用紙Pを保持して図中矢印の方向に搬送する。また、乾燥ドラム50の内側には、ヒーター50Aが取り付けられており、乾燥ドラム50の外側には、乾燥ドラム50の外周面に沿って2台の温風発生装置50Bが設けられている。
乾燥ドラム50に保持された用紙Pは、ヒーター50Aによって温められ、温風発生装置50Bから用紙Pへ吹き付けられた温風によって乾燥される。なお、ヒーター50Aの代わりに他の加熱した部材を用いてもよく、温風発生装置50Bの代わりにハロゲンヒーターなどの輻射熱で乾燥させる装置を用いてもよい。また、使用するインク滴の種類や用紙Pの種類によってヒーター50A及び温風発生装置50Bの温度を適宜変更できる構成であってもよい。
乾燥部18で乾燥された用紙Pは、搬送ドラム52を経て定着部20へ搬送される。定着部20は、定着ドラム54を備えており、搬送ドラム52に搬送された用紙Pを保持して図中矢印の方向に搬送する。定着部20には、用紙Pの搬送方向下流側から順に、第1定着ローラ56、第2定着ローラ58、及び検出手段としてのラインセンサー60が設けられている。
第1定着ローラ56及び第2定着ローラ58は、定着ドラム54に当接しており、図示しない加熱手段によって加熱されている。また、第1定着ローラ56は、第2定着ローラ58より温度が低く設定されている。ここで、定着ドラム54に保持された用紙Pが第1定着ローラ56及び第2定着ローラ58と定着ドラム54との間を通過すると、第1定着ローラ56及び第2定着ローラ58によって加熱されると共に定着ドラム54へ圧接され、定着処理が施される。
第1定着ローラ56及び第2定着ローラ58によって定着処理が施された用紙Pは、ラインセンサー60の下方へ搬送される。ラインセンサー60は、定着ドラム54に対向して設けられ、定着ドラム54の軸方向に配列された図示しないCCDイメージセンサを備えている。CCDイメージセンサはノズル72の数より多い画素数を有している。また、ラインセンサー60は、用紙Pの搬送方向と交差する方向、例えば直交する方向に延びており、用紙Pの幅とほぼ同じ長さとなっている。
ここで、定着ドラム54に搬送された用紙Pがラインセンサー60の下を通過すると、ラインセンサー60に備えられた図示しないCCDイメージセンサが、用紙Pの画像形成領域に着弾したインク滴を用紙Pの搬送方向に一列ずつ検出し、ノズル72の吐出異常を検出する。なお、上記「吐出異常」とは、インク滴の着弾位置のずれやインク滴の着弾径異常(=インク滴の吐出滴量異常)を含むものとする。
ラインセンサー60を通過した用紙Pは、排紙部22へ搬送される。排紙部22には排出ローラ62が設けられており、定着ドラム54に搬送された用紙Pを排出ベルト64へ送り出す。排出ベルト64上の用紙Pは、排出トレイ66へ排出される。
なお、本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、ラインセンサー60は、用紙Pに形成された印刷ジョブに係る画像を一列ずつ検知する構成であったが、印刷ジョブに係る画像とは別に専用のテストパターンを形成して検出してもよい。この場合、CCDイメージセンサが検出しやすいテストパターン(ノズルチェックパターン)を形成することで、ラインセンサー60による吐出異常の検出精度が向上する。
また、テストパターンでは、任意のパターンを形成できるので、各々のノズル72から吐出されたインク滴を用紙Pの幅方向に重ならないように着弾させ、着弾したインク滴をラインセンサー60で検出してノズル72の吐出異常の種類を判定してもよい。例えば、着弾したインク滴がテストパターンのラインに対して用紙Pの幅方向にずれている場合、このインク滴を検出し、インク滴を吐出したノズル72を着弾位置ずれによる吐出異常ノズルであると判定できる。また、インク滴の着弾径が規定範囲より大きく、用紙Pの幅方向に隣接するインク滴と重なりあっていた場合、このインク滴を検出し、インク滴を吐出したノズル72を着弾径異常による吐出異常ノズルであると判定できる。
さらに、画像形成ドラム42上に直接インク滴を吐出してテストパターンを形成し、ラインセンサー60と同様の構成のラインセンサーによって検出する構成でもよい。この場合、画像形成ドラム42の外周に沿ってインクジェット記録ヘッド46より搬送方向下流側にラインセンサーを設け、画像形成ドラム42上のテストパターンを検出することで、用紙Pを使用することなくノズル72の吐出異常が検出できる。また、画像形成ドラム42の外周に沿って別途清掃部材を設け、画像形成ドラム42上に形成したテストパターンを掻き取る構成としてもよい。
以上説明したインクジェット記録ヘッド46及びラインセンサー60は、システム制御部11に接続されている。
<システム制御部>
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置10のシステム制御部11について説明する。図4に示すように、システム制御部11は、記憶部86、駆動部88、画像メモリ84、ドットデータ作成部90、制御装置92、及びマスク処理部94で構成されている。また、システム制御部11には、ホストコンピュータ96、ラインセンサー60、及びインクジェット記録ヘッド46が接続されている。
ドットデータ作成部90は、印刷ジョブに係る画像データに基づいて、その画像データを再現するドットパターンを作成する。ここでは、画像の濃淡や色合いも含めてドットデータが作成される。すなわち、画像が濃い領域では、インク滴の着弾径を大きくするようにドットデータを作成し、逆に淡い領域では、インク滴の着弾径を小さくするようにドットデータを作成する。なお、インク滴の着弾径を大きくする場合は、吐出するインク滴の吐出滴量を多くし、インク滴の着弾径を小さくする場合は吐出するインク滴の吐出適量を少なくする。
駆動部88は、制御装置92からの命令によって、搬送ドラム40、48、52や給紙ドラム26、及び排出ローラ62等を駆動させるモータ等を駆動させる。画像メモリ84は、印刷ジョブに係る画像データを一時保管したり、制御装置92の演算処理装置等が演算した演算結果を一時保管する。
記憶部86には、予めテーブル100が記憶されている。
図5は、記憶部86に記憶されているテーブル100の図表である。
テーブル100には、通し番号iとアドレスが予め記載されている。また、テーブル100には、後述する制御装置92の登録処理により、通し番号i毎に、着弾位置のずれ量Δ(i)が記載されている。なお、図5中の着弾位置のずれ量Δ(i)の単位は(μm)である。
さらに、テーブル100には、通し番号i毎に、通し番号iのノズルの両隣のノズル(通し番号i−1とi+1のノズル)がそれぞれ該両隣ノズルのさらに外側に隣接するノズル(通し番号i−2とi+2のノズル)より先吐出(図6(A)参照)であるか否かが予め記載されている。なお、図5では、両隣の両方とも先吐出である場合を○で示し、そうでない場合を空欄で示している。また、以下、通し番号iのノズルを72(i)と表記し、通し番号i−1のノズルを72(i−1)、通し番号i+1のノズルを72(i+1)と表記し、通し番号i−2のノズルを72(i−2)、通し番号i+2のノズルを72(i+2)と表記する。
さらに、テーブル100には、通し番号i毎に、ノズル72iの両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち一方のノズルが該両側ノズルのさらに外側に隣接するノズルより先吐出で、両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち他方のノズルが該両側ノズルのさらに外側に隣接するノズルより後吐出(図6(B)参照)であるか否かが予め記載されている。つまり、両隣の両方で吐出順序が異なるか否かが予め記載されている。なお、図5では、両隣で吐出順序が異なる場合を○で示し、そうでない場合を空欄で示している。
さらにまた、テーブル100には、通し番号i毎に、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)がそれぞれ該両隣ノズル72(i−1),72(i+1)のさらに外側に隣接するノズル72(i−2),72(i+2)より後吐出(図6(C)参照)であるか否かが予め記載されている。なお、図5では、両隣の両方とも後吐出である場合を○で示し、そうでない場合を空欄で示している。
なお、通し番号iのノズル72(i)が後述するように不吐化された場合、上記両隣のノズル72(i−1),72(i+1)は画像欠陥を補完するノズルとなる。
図4に戻って、制御装置92は、CPU等の演算処理装置等で構成されており、インクジェット記録装置10の全体を制御する。具体的には、駆動部88に対して駆動の制御を行ったり、画像メモリ84から任意の画像データを取り出してドットデータ作成部90へドットデータを作成するように命令する。
また、制御装置92は、ラインセンサー60によって検出されたノズル72毎の吐出異常に係るデータを記憶部86に記憶していく。本実施形態では、制御装置92は特に、ノズル72毎の着弾位置のずれ程度を数値化し、その値(着弾位置のずれ量Δ(i))をテーブル100に登録していく。
また、制御装置92は、着弾位置のずれのあるノズル72の着弾位置のずれ量Δ(i)が不吐化閾値Δtを超えたと判定したときは、該ずれのあるノズル72を印刷開始前に予め不吐化(ノズル72からインク滴を吐出させない状態)して印刷ジョブの印刷中に着弾位置のずれが発生するのを抑制する。また、制御装置92は、着弾位置のずれのあるノズル72の両隣のノズル72と該両隣のノズル72のさらに外側に隣接するノズル72との吐出順序に応じて、上記判定前に、不吐化閾値Δtの値を変更している。
マスク処理部94は、制御装置92から不吐化するノズル72のアドレスを受け取って、ドットデータ作成部90で作成されたドットデータを編集する。例えば、不吐化するノズル72に対応するドットデータを削除し、不吐化するノズル72の両隣のノズル72の着弾径が大きくなるようにドットデータを編集する。
−−作用−−
次に、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置10の作用について説明する。
図7は、制御装置92による着弾位置のずれ量の登録処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の括弧内は図中のステップ識別符号である。
(S10)制御装置92は、ラインセンサー60の直下に搬送された用紙P上のテストパターンを各CCDイメージセンサに読み取らせ、ステップS12の処理に進む。
(S12、S20)制御装置92は、ステップS14〜ステップS18の間の処理を、i=1からi=ノズル72の総数まで繰り返し行なう。
(S14)制御装置92は、ラインセンサー60から取得したテストパターンに基づき、通し番号iのノズル72(i)に着弾位置のずれが有るか否か検出(判定)する。制御装置92は、肯定判定した場合ステップS16の処理に進む。一方で、制御装置92は、否定判定した場合ステップS20の処理に進む。すなわち、通し番号iの値に1をプラスして、ステップS14の処理に進み、通し番号iのノズル72(i)が最後のノズルであれば処理を終える。
(S16)制御装置92は、ノズル72(i)の着弾位置のずれ程度(着弾位置のずれ量Δ(i))を数値化し、ステップS18の処理に進む。
(S18)数値化した着弾位置のずれ量Δ(i)をテーブル100の対応欄に登録し、ステップS20の処理に進む。すなわち、通し番号iの値に1をプラスして、ステップS14の処理に進み、通し番号iのノズル72iが最後のノズルであれば処理を終える。
以上の処理手順を経ることにより、図5に示すように、ノズル72(i)毎の着弾位置のずれ量Δ(i)がテーブル100に登録される。
また、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の制御装置92は、ホストコンピュータ96から印刷ジョブが入力された際、以下の印刷処理を実行する。
図8は、制御装置92が実行する印刷処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の括弧内は図中のステップ識別符号である。
(S30)制御装置92は、ホストコンピュータ96から受け取った印刷ジョブに係る画像データを画像メモリ84へ一時保存し、ドットデータ作成部90へドットデータを作成するように命令する。あるいは、画像メモリ84へ保存せずにステップ202において直接ドットデータ作成部90へドットデータを作成するように命令する。次に、制御装置92は、ステップS30の処理に進む。
(S32)制御装置92は、変数iに1を代入し、不吐化閾値としての変数Δtに0を代入して、ステップS34の処理に進む。
(S34)制御装置92は、記憶部86を制御して、テーブル100から通し番号iのノズル72(i)に対応する着弾位置のずれ量Δ(i)を取得し、ステップS36の処理に進む。
(S36)制御装置92は、記憶部86を制御して、テーブル100から通し番号iのノズル72(i)に対応する吐出順序を取得する。この吐出順序は、上述した通り、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)と、該両隣のノズル72のさらに外側に隣接するノズル72(i−2),72(i+2)との吐出順序である。
そして、制御装置92は、取得した吐出順序について、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)両方とも、該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のさらに外側に隣接するノズル72(i−2),72(i+2)より先吐出の場合、ステップS38の処理に進む。
また、制御装置92は、取得した吐出順序について、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち一方のノズル72が該ノズルのさらに外側に隣接するノズルより先吐出で、両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち他方のノズルが該ノズルのさらに外側に隣接するノズルより後吐出である場合、ステップS40の処理に進む。すなわち、両隣のノズル72(i−1),72(i+1)両方で吐出順序が異なる場合、ステップS40の処理に進む。
さらに、制御装置92は、取得した吐出順序について、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)両方とも、該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のさらに外側に隣接するノズル(i−2),72(i+2)より後吐出である場合、ステップS42の処理に進む。
(S38)制御装置92は、不吐化閾値Δtに数値aを代入し、ステップS44の処理に進む。すなわち、ステップS38では、不吐化閾値Δt=0が吐出順序に応じた不吐化閾値Δt=aに変更される。
(S40)制御装置92は、不吐化閾値Δtに数値b(a<b)を代入し、ステップS44の処理に進む。すなわち、ステップS40では、不吐化閾値Δt=0が吐出順序に応じた不吐化閾値Δt=bに変更される。
(S42)制御装置92は、不吐化閾値Δtに数値c(a<b<c)を代入し、ステップS44の処理に進む。すなわち、ステップS42では、不吐化閾値Δt=0が吐出順序に応じた不吐化閾値Δt=cに変更される。
(S44)制御装置92は、通し番号iのノズル72(i)から吐出されるインク滴の着弾位置のずれ量Δ(i)が不吐化閾値Δtを超えたか否か判定する。制御装置92は、肯定判定した場合、すなわちΔ(i)>Δtの場合、ステップS46の処理に進む。制御装置92は、否定判定した場合、すなわちΔ(i)≦Δtの場合、ステップS48の処理に進む。
(S46)制御装置92は、番号iのノズル72(i)を不吐化ノズルに登録する。
(S48)制御装置92は、番号iのノズル72(i)が最後のノズル72であるか否かを判定する。制御装置92は、肯定判定した場合は、ステップS52の処理に進む。制御装置92は、否定判定した場合は、ステップS50の処理に進む。
(S50)制御装置92は、変数iに1を加算し、ステップS34の処理に戻る。
(S52)以上のように全てのノズル72(i)に対して不吐化すべきかを判定した後、制御装置92は、マスク処理部94を介して、ドットデータの編集を行い、ステップS54の処理に進む。具体的に、制御装置92は、不吐化ノズルに登録されたノズルが通し番号6のノズルである場合、ノズル72(6)に対応するドットデータを削除し、代わりに通し番号6のノズル72(6)の両隣のノズル72ノズル72(6),ノズル72(6)の吐出滴量が多くなるようにドットデータを編集する。
このようにドットデータを編集することで、図9(A)に示すように、通し番号6、すなわちアドレスA6のノズル72(6)に対応するドットデータを削除するだけではノズル72(6)が吐出する予定だった領域Tにインク滴が吐出されずに目立ってしまうが、図9(B)のように、ノズル72(6)と隣接するアドレスA5及びB1、すなわち通し番号5と7のノズル72(5),72(7)から吐出するインク滴の吐出量を多くすることで、インク滴の着弾径を大きくして領域Tを埋める。なお、図9(A)では、説明の便宜上、各ノズル72から吐出されたインク滴は重なり合わずに配列されているが、実際にはインク滴が重なり合っている。
(S54)制御装置92は、印刷を開始する。ここでは、ステップS52で編集されたドットデータに基づいて用紙Pへインク滴を吐出して画像を形成する。以上のように、印刷ジョブの印刷が開始される前にノズル72(i)の不吐化と両隣のノズル72(i−1),72(i+1)による補完の設定が行われるので、印刷ジョブ中にノズル72(i)が不吐化して印刷不良が発生するのを抑制できる。
ここで、本第1実施形態の参考例について説明する。
参考例では、着弾位置のずれのあるノズル72(i)から液摘をそのまま吐出すると、画像欠陥が生じ得るため、着弾位置のずれ量Δ(i)が固定の閾値を超えたときに、一律に該ノズル72(i)を不吐化して隣接する両隣のノズル72(i−1),72(i+1)で画像欠陥を補完処理している。
しかしながら、吐出異常のノズルを一律に不吐化させた後に補完処理を行なうので、補完するノズル数が多くて補完処理の負担が大きくなる。例えば、不吐化されるノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)によって補完が行われる場合、他の不吐化ノズルが近接していれば、両隣のノズル72(i−1),72(i+1)によるインク滴吐出量が多くなり、補完処理の負担が増えるが、一部のノズルの不吐化を解除することで、隣接ノズルの補完処理による負担を軽減できる。
これにより、形成される画像に白スジが発生する虞がある。
これに対し、本発明の第1実施形態では、制御装置92が、図8に示すステップS36〜S42で、通し番号iのノズル72(i)の両隣で画像欠陥を補完するノズル72(i−1),72(i+1)と該ノズルのさらに外側に隣接するノズル72(i−1),72(i+1)との吐出順序に応じて、不吐化閾値Δ(i)を変更している。
これにより、制御装置92が固定の不吐化閾値を用いて着弾位置ずれのノズルを一律に不吐化する場合に比べて、不吐化するノズルの数を少なくすることができる。この結果、補完処理の負担を小さくでき、着弾位置ずれのノズルがあるときの白スジの発生を抑制することができる。
特に、不吐化されたノズル72(i)に対して画像欠陥を補完する両隣のノズル72(i−1),72(i+1)と、該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のさらに外側に隣接するノズル72(i−2),72(i+2)との吐出順序によっては、マスク処理部94を介して、白スジが発生し易い場合とそうでない場合がある。
具体的に、図10(A)に示すように、画像欠陥を補完する両隣のノズル72(i−1),72(i+1)がそれぞれ該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のさらに外側に隣接するノズル72(i−2),72(i+2)より後吐出の場合、該後吐出のインク滴がノズル72(i−2),72(i+2)で先行して吐出されたインク滴と凝集する。この凝集作用(着弾干渉)によって、画像欠陥を補完する両隣のノズル72(i−1),72(i+1)から吐出されるインク滴の着弾位置が広がり、補完処理をした後であっても白スジが発生し易い。
これに対して、図10(B)に示すように、画像欠陥を補完する両隣のノズル72(i−1),72(i+1)がそれぞれ該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のさらに外側に隣接するノズル72(i−2),72(i+2)より先吐出の場合、該先吐出のインク滴は用紙Pに着弾するため、ノズル72(i−2),72(i+2)から後吐出されたインク滴とは凝集し難い。この結果、補完処理をした後白スジが発生し難い。
また、本発明者らは、理論だけでなく実験結果により、画像欠陥を補完する両隣のノズル72(i−1),72(i+1)とも後吐出の場合、両隣のノズル72(i−1),72(i+1)とも先吐出の場合よりも、多くの白スジ(例えば約2倍)が発生することも確認している。
さらに、画像欠陥を補完する両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち一方のノズルが先吐出で、該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち他方のノズルが後吐出である場合、両方とも先吐出の場合よりも白スジが多く発生するものと考えられる。また、画像欠陥を補完する両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち一方のノズルが先吐出で、該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち他方のノズルが後吐出である場合、両方とも後吐出の場合よりも白スジの発生が少ないものと考えられる。
そこで、本第1実施形態では、制御装置92が、図8に示すステップS36〜S42で、吐出順序が白スジの多く発生する両方とも後吐出の場合、不吐化閾値Δ(i)を両方とも先吐出の場合の不吐化閾値Δ(i)=aよりも高い値Δ(i)=cに変更する。これにより、両隣のノズル72(i−1),72(i+1)が両方とも後吐出で着弾位置のずれがあるノズル72(i)をステップS44〜S46で不吐化しないようにすることができる。そして、このようなノズル72(i)を不吐化しなければ、該ノズル72(i)については補完処理が行なわれない。この結果、補完処理をするより、白スジの発生を抑制することができる。
ただし、吐出順序が後吐出であっても、着弾位置のずれ量Δ(i)がΔ(i)=cを超えた場合は補完処理をしないよりした方が白スジの発生を抑制できると考えられるので補完処理を行なう。
また、制御装置92が、図8に示すステップS36〜S42で、吐出順序が両隣のノズル72(i−1),72(i+1)両方で異なる場合、不吐化閾値Δ(i)を、両方とも先吐出の場合の不吐化閾値Δ(i)=aよりも高い値Δ(i)=bに変更し、且つ、両方とも後吐出の場合の不吐化閾値Δ(i)=cよりも低い値Δ(i)=bに変更する。
これにより、吐出順序が両隣のノズル72(i−1),72(i+1)両方で異なる場合の着弾位置ずれのノズル72(i)をステップS44〜S46で不吐化しないようにすることができる。このようなノズル72(i)を不吐化しなければ、補完手段は該吐出異常のノズルについて補完処理を行なわない。この結果、補完処理をするより、白スジの発生を抑制することができる。
ただし、吐出順序が両方で異なる場合であっても、着弾位置のずれ量Δ(i)がΔ(i)=bを超えた場合は補完処理をしないよりした方が白スジの発生を抑制できると考えられるので補完処理を行なう。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置及び画像形成方法について具体的に説明する。なお、図中、第1実施形態と同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の構成は、第1実施形態で説明したインクジェット記録装置10の構成と同一である。ただし、制御装置92が行なう印刷処理が異なる。
図11は、制御装置92が行なう印刷処理で用いるパラメータの説明図である。
本実施形態では、通し番号i番目のノズル72(i)によるインク滴の着弾位置のずれ量をΔ(i)とし、通し番号i+1番目のノズル72(i+1)によるインク滴の着弾位置のずれ量をΔ(i+1)とする。また、本実施形態では、インク滴のドット径(着弾して広がった時の直径)をφ(2r)とし、ノズル間距離(ピッチ)をLとし、不吐化閾値Δtのかさ上げ倍率をα,β,γ(α<β<γ,α=1)とする。
図12は、制御装置92が実行する印刷処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の括弧内は図中のステップ識別符号である。また、図12中ステップS60,S76〜S84での処理内容は、図8に示すステップS30、S46〜S54の処理内容と同一であるので説明を省略する。
(S62)制御装置92は、変数iに1を代入し、不吐化閾値としての変数Δtにφ(2r)−Lを代入し、ステップS64の処理に進む。
(S64)制御装置92は、記憶部86を制御して、テーブル100内に登録されている通し番号iのノズル72に対応する着弾位置のずれ量Δ(i)と、通し番号i+1のノズル72に対応する着弾位置のずれ量Δ(i+1)を取得し、ステップS36の処理に進む。
(S66)制御装置92は、記憶部86を制御して、テーブル100から通し番号iのノズル72(i)に対応する吐出順序を取得する。
そして、制御装置92は、取得した吐出順序について、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)両方とも、該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のさらに外側に隣接するノズル72(i−2),72(i+2)より先吐出の場合、ステップS68の処理に進む。
また、制御装置92は、取得した吐出順序について、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち一方のノズル72が該ノズルのさらに外側に隣接するノズルより先吐出で、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のうち他方のノズルが該ノズルのさらに外側に隣接するノズルより後吐出である場合、ステップS70の処理に進む。すなわち、両隣のノズル72(i−1),72(i+1)両方で吐出順序が異なる場合、ステップS70の処理に進む。
さらに、制御装置92は、取得した吐出順序について、ノズル72(i)の両隣のノズル72(i−1),72(i+1)両方とも、該両隣のノズル72(i−1),72(i+1)のさらに外側に隣接するノズル(i−2),72(i+2)より後吐出である場合、ステップS72の処理に進む。
(S68)制御装置92は、不吐化閾値Δtにα×Δtを代入し、ステップS74の処理に進む。すなわち、ステップS68では、不吐化閾値Δt=(φ(2r)−L)が吐出順序に応じてαだけかさ上げされた不吐化閾値Δt=α×(φ(2r)−L)に変更される。ただし、本実施形態ではこのαが1であるので、実質かさ上げされない。
(S70)制御装置92は、不吐化閾値Δtにβ×Δtを代入し、ステップS74の処理に進む。すなわち、ステップS70では、不吐化閾値Δt=(φ(2r)−L)が吐出順序に応じてβだけかさ上げされた不吐化閾値Δt=β×(φ(2r)−L)に変更される。
(S72)制御装置92は、不吐化閾値Δtにγ×Δtを代入し、ステップS74の処理に進む。すなわち、ステップS70では、不吐化閾値Δt=(φ(2r)−L)が吐出順序に応じてγだけかさ上げされた不吐化閾値Δt=γ×(φ(2r)−L)に変更される。
(S74)制御装置92は、通し番号iのノズル72(i)から吐出されるインク滴の着弾位置のずれ量Δ(i)と、該インク滴に隣接するインク滴の着弾位置のずれ量Δ(i+1)との差を算出する。本実施形態では、具体的にノズル72(i+1)から吐出されるインク滴の着弾位置のずれ量Δ(i+1)から、ノズル72(i)から吐出されるインク滴の着弾位置のずれ量Δ(i)を差し引く。そして、制御装置92は、着弾位置のずれ量の差Δ(i+1)−Δ(i)が、不吐化閾値Δtを超えたか否か判定する。制御装置92は、肯定判定した場合、すなわちΔ(i+1)−Δ(i)>Δtの場合、ステップS76の処理に進む。制御装置92は、否定判定した場合、すなわちΔ(i+1)−Δ(i)≦Δtの場合、ステップS78の処理に進む。
以上の処理を経ることにより、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置では、両隣のノズル72(i−1),72(i+1)が両方とも先吐出の場合、該両隣のノズルが両方とも先吐出の場合、該両隣うち一方のノズルが先吐出の場合、該両隣うち他方のノズルが後吐出の場合とで、不吐化閾値Δtが順により高くかさ上げされて変更される。すなわち、不吐化閾値が順にΔt=α×(φ(2r)−L),Δt=β×(φ(2r)−L),Δt=γ×(φ(2r)−L)(α<β<γ,α=1)とより高く変更される。これにより、不吐化するノズルの数を少なくすることができ、もって着弾位置ずれのノズルがあるときの白スジの発生を抑制することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置では、制御装置92が着弾位置のずれ量の差Δ(i+1)−Δ(i)を用いて不吐化するか否かを判定している。したがって、着弾位置のずれ量Δ(i)を用いて不吐化するか否かを判定する場合と比較して、周囲の環境を考慮したより正確な判定がされ、画像欠陥が抑制される。
<変形例>
なお、本発明を複数の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。また、上述の複数の実施形態や変形例は、適宜、組み合わせて実施可能である。
例えば、本実施形態では画像形成装置がシングルパス方式のインクジェット記録装置10である場合を説明したが、インクジェットヘッドを反復移動させながら印刷を行う、いわゆるシャトルスキャン方式のインクジェット記録装置であってもよい。また、図1では、搬送ドラム40等のドラムは、1周あたり2枚の用紙Pを搬送可能な構造(2倍胴)となっているが、用紙Pを1枚のみ搬送可能な構造(1倍胴)や、3枚搬送可能な構造(3倍胴)であってもよい。
また、図8に示すステップS32では、不吐化閾値としての変数Δtに0を代入したが、不吐化閾値の初期値Δを代入してもよい。この場合、制御装置92は、ステップS38では不吐化閾値をΔt=α×Δに変更し、ステップS40では不吐化閾値をΔt=β×Δに変更し、ステップS42では不吐化閾値をΔt=γ×Δに変更する(α<β<γ,α=1)。
また、図7に示すステップS10〜S16までの着弾位置ずれ量の数値化処理は、制御装置92が行なう場合に限られず、インクジェット記録装置10以外の画像読取装置が行なうようにしてもよい。
また、図7に示すステップS10〜S16では、着弾位置ずれ量と共に又は着弾位置ずれ量(異常程度)の代わりとして、インク滴のドット径φ(2r)の数値化処理を行ってもよい。着弾位置ずれ量の代わりとして数値化処理する場合、図8に示す処理において、インク滴のドット径φ(2r)と閾値との比較をステップS44で行うようにする。すなわち、ステップS44では、インク滴のドット径φ(2r)が閾値よりも大きいとステップS48に進み、インク滴のドット径φ(2r)が閾値以下だとステップS46に進む。
また、上記実施形態では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク滴色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク滴、濃インク滴、特別色インク滴を追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インク滴を吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定されない。
また、上記実施形態では画像形成装置としてインク滴を用いたインクジェット方式のインクジェット記録装置10を一例に挙げたが、吐出される液は画像記録・文字印刷用などのインク滴に限定されず、用紙Pに染み込む溶媒あるいは分散媒を使用している液体であれば種々の吐出液(液滴)に応用することができる。
また、上記実施形態では記録媒体として用紙Pを一例に挙げたが、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の記録媒体、例えばOHP等にも適用することができる。
10 インクジェット記録装置(画像形成装置)
46C,46M,46Y,46K インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
92 制御装置(数値化手段,不吐化手段,閾値変更手段)
94 マスク処理部(補完手段)
L ノズル間距離
P 用紙(記録媒体)
Δ(i) 着弾位置のずれ量(数値化された値)
Δ,Δ 不吐化閾値

Claims (8)

  1. 記録媒体へ液滴を吐出する複数のノズルのうち吐出異常のノズルの異常程度が数値化された値が不吐化閾値を超えたとき、該吐出異常のノズルを不吐化する不吐化手段と、
    不吐化された前記吐出異常のノズルの両隣のノズルで画像欠陥を補完させる補完手段と、
    前記画像欠陥を補完するノズルと該ノズルの隣のノズルとの吐出順序に応じて、前記不吐化閾値を変更する閾値変更手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記複数のノズルのうち吐出異常のノズルを検出し、前記異常程度を数値化する数値化手段と、を有し、
    前記閾値変更手段は、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合、前記不吐化閾値を、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合の不吐化閾値よりも高い値に変更する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記閾値変更手段は、前記両隣のノズルのうち一方のノズルが該ノズルの隣のノズルより先吐出で、前記両隣のノズルのうち他方のノズルが該ノズルの隣のノズルより後吐出である場合、前記不吐化閾値を、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合の不吐化閾値よりも高い値に変更し、且つ、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合の不吐化閾値よりも低い値に変更する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記数値化手段は、前記異常程度として、前記液滴の前記記録媒体への着弾位置のずれ量を数値化する、
    請求項2又は請求項3に記載に記載の画像形成装置。
  5. 前記数値化手段は、前記異常程度として、前記液滴の前記記録媒体への着弾位置のずれ量と、該着弾位置に隣接する液滴の着弾位置のずれ量との差を数値化する、
    請求項2又は請求項3に記載に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のノズルのうちi番目のノズルの前記着弾位置のずれ量をΔ(i)とし、前記不吐化閾値Δtの初期値をΔとし、前記不吐化閾値のかさ上げ倍率をα,β,γ(α<β<γ,α=1)とするとき、
    前記閾値変更手段は、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合、前記不吐化閾値をΔt=α×Δに変更し、前記両隣のノズルのうち一方のノズルが該ノズルの隣のノズルより先吐出で、前記両隣のノズルのうち他方のノズルが該ノズルの隣のノズルより後吐出である場合、前記不吐化閾値をΔt=β×Δに変更し、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合、前記不吐化閾値をΔt=γ×Δに変更し、
    前記不吐化手段は、Δ(i)>Δtのときに、前記i番目のノズルを不吐化する、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数のノズルのうちi番目のノズルの前記着弾位置のずれ量をΔ(i)とし、前記液滴のドット径をφ(2r)とし、ノズル間距離をLとし、前記不吐化閾値Δtのかさ上げ倍率をα,β,γ(α<β<γ,α=1)とするとき、
    前記閾値変更手段は、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより先吐出の場合、前記不吐化閾値をΔt=α×(φ(2r)−L)に変更し、前記両隣のノズルのうち一方のノズルが該ノズルの隣のノズルより先吐出で、前記両隣のノズルのうち他方のノズルが該ノズルの隣のノズルより後吐出である場合、前記不吐化閾値をΔt=β×(φ(2r)−L)に変更し、前記両隣のノズルがそれぞれ該ノズルの隣のノズルより後吐出の場合、前記不吐化閾値をΔt=γ×(φ(2r)−L)に変更し、
    前記不吐化手段は、Δ(i+1)−Δ(i)>Δtのときに、前記i番目のノズルを不吐化する、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 記録媒体へ液滴を吐出する複数のノズルのうち吐出異常のノズルを検出し、異常程度を数値化する数値化工程と、
    前記吐出異常のノズルの前記数値化された値が不吐化閾値を超えたとき、該吐出異常のノズルを不吐化する不吐化工程と、
    不吐化された前記吐出異常のノズルの両隣のノズルで画像欠陥を補完させる補完工程と、
    前記不吐化工程の前に、前記画像欠陥を補完するノズルと該ノズルの隣のノズルとの吐出順序に応じて、前記不吐化閾値を変更する変更工程と、
    を有する画像形成方法。

































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