JP2014041398A - 画像生成装置、画像表示システム及び画像生成方法 - Google Patents

画像生成装置、画像表示システム及び画像生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが合成画像を視認した場合に物体が車両から離れているように感じる程度を緩和する。
【解決手段】画像表示システムの画像合成部は、自車両9の周辺に相当する仮想の投影面TSに複数の撮影画像のデータを投影し、該投影面TS上のデータを用いて仮想視点からみた自車両9の周辺を示す合成画像を生成する。画像合成部は、このような投影面TSとして上に凸の曲面である曲面領域R3を有する特殊投影面を用いる。曲面領域R3は、自車両9の位置からの距離が相対的に小さく傾きが相対的に大きい領域と、自車両9の位置からの距離が相対的に大きく傾きが相対的に小さい領域とを含んでいる。したがって、自車両9の近傍に存在する物体の像は曲面領域R3における傾きが大きい領域に投影される。このため、ユーザが合成画像を視認した場合に物体が自車両から離れているように感じる程度を緩和することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両の周辺を示す画像を生成する技術に関する。
従来より、自動車などの車両の周辺を示す画像を生成し、この画像を車両内の表示装置に表示する画像表示システムが知られている。このような画像表示システムを利用することにより、ユーザ(代表的にはドライバ)は、車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに確認することができる。
また、近年では、複数の撮影画像を合成して仮想視点からみた車両の周辺を示す合成画像を生成し、その合成画像を表示する画像表示システムも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような画像表示システムでは、例えば、車両の上部から車両の周辺を見下ろすような合成画像である俯瞰画像を生成することができる。ユーザは、このような合成画像を視認することで、車両の周辺の全体の様子を確認することができる。
特許3300334号公報
上記のような仮想視点から見た車両の周辺を示す合成画像は、車両の周辺に相当する仮想の投影面に複数の撮影画像のデータを投影し、投影面上のデータを用いることで生成される。このような投影面の形状は一般には水平方向に沿った水平面である。また近年では、車両の近傍では略水平面で、車両の位置から離れるほど傾きが大きくなる形状(お椀形状)の投影面も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
合成画像の生成にいずれの形状の投影面を用いた場合でも、投影面において車両の近傍の領域は略水平面となる。このため、車両の近傍に存在する物体の像は、投影面における略水平面の領域に投影される。このように物体の像を略水平面の領域に投影する場合に、当該物体が路面から離れているときには、その物体の像は車両の位置から離れた位置に投影される。
このため、ユーザがこの投影面上のデータを用いて生成された合成画像を視認した場合には、実際には車両の近傍に存在する物体が車両から離れているように感じることがある。その結果、ユーザが、実際の間隔よりも大きい間隔が車両と物体との間に存在するように感じ、車両と物体との位置関係を誤解した状態で車両を運転する可能性があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザが合成画像を視認した場合に物体が車両から離れているように感じる程度を緩和する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、車両において用いられる画像生成装置であって、前記車両の周辺を撮影する複数のカメラで得られた複数の撮影画像を取得する取得手段と、前記車両の周辺に相当する仮想の投影面に前記複数の撮影画像のデータを投影し、該投影面上の前記データを用いて仮想視点からみた前記車両の周辺を示す合成画像を生成する生成手段と、を備え、前記生成手段が用いる前記投影面は、前記車両の位置からの距離が相対的に小さく、傾きが相対的に大きい領域と、前記車両の位置からの距離が相対的に大きく、傾きが相対的に小さい領域とを有する第1投影面を含む。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の画像生成装置において、前記第1投影面は、上に凸の曲面を有する。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の画像生成装置において、前記第1投影面のうち前記車両の前面又は後面に対向する部分は、前記車両の側面に対向する部分と比較して前記傾きが大きい。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像生成装置において、前記生成手段は、前記第1投影面、及び、前記第1投影面とは形状の異なる第2投影面を含む複数の投影面を選択的に用い、前記第2投影面は、前記車両の位置に連続する略水平面の領域を有する。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の画像生成装置において、前記生成手段は、前記合成画像として、前記車両の周辺の全体を示す全体合成画像と、前記車両の近傍の一部を拡大して示す拡大合成画像とを生成可能であり、前記全体合成画像を生成する場合は前記第2投影面を用い、前記拡大合成画像を生成する場合は前記第1投影面を用いる。
また、請求項6の発明は、請求項4または5に記載の画像生成装置において、前記生成手段は、前記車両の近傍に存在する物体を検出する検出手段が前記物体を非検出のときは前記第2投影面を用い、前記検出手段が前記物体を検出したときは前記第1投影面を用いる。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像生成装置において、前記生成手段は、前記車両の近傍に存在する物体を検出する検出手段が検出した前記物体の高さに応じて、前記第1投影面の前記傾きを変更する。
また、請求項8の発明は、車両において用いられる画像表示システムであって、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像生成装置と、前記画像生成装置から出力される前記合成画像を表示する表示装置と、を備えている。
また、請求項9の発明は、車両において用いられる画像生成方法であって、(a)前記車両の周辺を撮影する複数のカメラで得られた複数の撮影画像を取得する工程と、(b)前記車両の周辺に相当する仮想の投影面に前記複数の撮影画像のデータを投影し、該投影面上の前記データを用いて仮想視点からみた前記車両の周辺を示す合成画像を生成する工程と、を備え、前記工程(b)で用いる前記投影面は、前記車両からの距離が相対的に小さく、傾きが相対的に大きい領域と、前記車両からの距離が相対的に大きく、傾きが相対的に小さい領域とを有する。
請求項1ないし9の発明によれば、車両の近傍に存在する物体の像が投影面における傾きが大きい領域に投影されるため、ユーザが合成画像を視認した場合に物体が車両から離れているように感じる程度を緩和することができる。
また、特に請求項2の発明によれば、合成画像において物体の像をスムーズに表現することができる。
また、特に請求項3の発明によれば、車両の進行方向となる前面又は後面に対向する部分の傾きを大きくすることで、車両が接触する可能性のある物体が車両から離れているようにユーザが感じる程度を大きく緩和することができる。
また、特に請求項4の発明によれば、第1投影面と第2投影面とを含む複数の投影面を選択的に用いることで、状況に応じて適切な態様の合成画像を生成することができる。
また、特に請求項5の発明によれば、全体合成画像を生成する場合は第2投影面を用いることで全体的に違和感の少ない全体合成画像を生成することができる。一方で、拡大合成画像を生成する場合は第1投影面を用いることで、物体の像を拡大する場合に、その物体が車両から離れているようにユーザが感じる程度を緩和することができる。
また、特に請求項6の発明によれば、物体を検出したときは第1投影面を用いることで、当該物体が車両から離れているようにユーザが感じる程度を緩和することができる。
また、特に請求項7の発明によれば、第1投影面の傾きを変更することにより、物体が車両から離れているようにユーザが感じる程度を物体の高さに応じて適切に緩和することができる。
図1は、第1の実施の形態の画像表示システムの構成を示す図である。 図2は、4つのカメラが撮影する方向を示す図である。 図3は、画像合成部が合成画像を生成する手法を説明する図である。 図4は、自車両の左右方向に沿った通常投影面の断面を示す図である。 図5は、画像調整部が生成する表示画像の例を示す図である。 図6は、通常投影面を用いた場合に物体の像が投影される位置を示す図である。 図7は、通常投影面を用いた場合に物体の像が投影される位置を示す図である。 図8は、自車両と他の車両とが近接した状態を示す図である。 図9は、通常投影面を用いて生成した合成画像の例を示す図である。 図10は、特殊投影面の形状を示す図である。 図11は、自車両の左右方向に沿った特殊投影面の断面を示す図である。 図12は、特殊投影面を用いた場合に物体の像が投影される位置を示す図である。 図13は、同じ状況で生成された2つの合成画像を示している。 図14は、特殊投影面の断面を示す図である。 図15は、合成画像において被写体上の点の像が表れる位置を示す図である。 図16は、第1の実施の形態の画像表示システムの動作の流れを示す図である。 図17は、第2の実施の形態の画像表示システムの構成を示す図である。 図18は、物体検出装置の構成を主に示す図である。 図19は、複数のクリアランスソナーが配置される位置を示す図である。 図20は、第2の実施の形態の画像表示システムの動作の流れを示す図である。 図21は、特殊投影面を用いた場合に物体の像が投影される位置を示す図である。 図22は、特殊投影面の曲面領域の傾きの変更を説明する図である。 図23は、第3の実施の形態の画像表示システムの構成を示す図である。 図24は、第3の実施の形態の画像表示システムの動作の流れを示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1−1.構成>
図1は、第1の実施の形態の画像表示システム10の構成を示す図である。この画像表示システム10は、車両(本実施の形態では、自動車)において用いられるものであり、車両の周辺の領域を示す画像を生成して車室内に表示する機能を有している。画像表示システム10のユーザ(代表的にはドライバ)は、この画像表示システム10を利用することにより、当該車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに把握できる。以下、この画像表示システム10が搭載される車両を「自車両」という。
図に示すように、画像表示システム10は、複数のカメラ5、画像生成装置2、表示装置3及び操作ボタン4を主に備えている。複数のカメラ5はそれぞれ、自車両の周辺を撮影して撮影画像を取得し、取得した撮影画像を画像生成装置2に入力する。画像生成装置2は、自車両の周辺を示す撮影画像を用いて、表示装置3に表示するための表示画像を生成する。表示装置3は、画像生成装置2で生成された表示画像を表示する。また、操作ボタン4は、ユーザの操作を受け付ける。
複数のカメラ5はそれぞれ、レンズと撮像素子とを備えており、自車両の周辺を示す撮影画像を電子的に取得する。複数のカメラ5は、フロントカメラ5F、リアカメラ5B、左サイドカメラ5L、及び、右サイドカメラ5Rを含んでいる。これら4つのカメラ5F,5B,5L,5Rは、自車両9において互いに異なる位置に配置され、自車両9の周辺の異なる方向を撮影する。
図2は、4つのカメラ5F,5B,5L,5Rがそれぞれ撮影する方向を示す図である。フロントカメラ5Fは、自車両9の前端に設けられ、その光軸5Faは自車両9の直進方向に向けられる。リアカメラ5Bは、自車両9の後端に設けられ、その光軸5Baは自車両9の直進方向の逆方向に向けられる。左サイドカメラ5Lは左側の左サイドミラー93Lに設けられ、その光軸5Laは自車両9の左側方(直進方向の直交方向)に向けられる。また、右サイドカメラ5Rは右側の右サイドミラー93Rに設けられ、その光軸5Raは自車両9の右側方(直進方向の直交方向)に向けられる。
これらのカメラ5F,5B,5L,5Rのレンズには魚眼レンズなどの広角レンズが採用され、各カメラ5F,5B,5L,5Rは180度以上の画角θを有している。このため、4つのカメラ5F,5B,5L,5Rを利用することで、自車両9の全周囲を撮影することが可能である。
図1に戻り、表示装置3は、例えば、液晶などの薄型の表示パネルを備えており、各種の情報や画像を表示する。表示装置3は、ユーザがその画面を視認できるように、自車両9のインストルメントパネルなどに配置される。表示装置3は、画像生成装置2と同一のハウジング内に配置されて画像生成装置2と一体化されていてもよく、画像生成装置2とは別体の装置であってもよい。表示装置3は、表示パネルに重ねてタッチパネル31を備えており、ユーザの操作を受け付けることが可能である。
操作ボタン4は、ユーザの操作を受け付ける操作部材である。操作ボタン4は、例えば、自車両9のステアリングホイールに設けられており、主にドライバからの操作を受け付ける。ユーザは、この操作ボタン4、及び、表示装置3のタッチパネル31を介して画像表示システム10に対する各種の操作を行うことができる。操作ボタン4及びタッチパネル31のいずれかにユーザの操作がなされた場合は、その操作の内容を示す操作信号が画像生成装置2に入力される。
画像生成装置2は、各種の画像処理が可能な電子装置であり、画像取得部21と、画像合成部22と、画像調整部23と、画像出力部24とを備えている。
画像取得部21は、4つのカメラ5F,5B,5L,5Rでそれぞれ得られた撮影画像を取得する。画像取得部21は、アナログの撮影画像をデジタルの撮影画像に変換する機能などの画像処理機能を有している。画像取得部21は、取得した撮影画像に所定の画像処理を行い、処理後の撮影画像を画像合成部22及び画像調整部23に入力する。
画像合成部22は、合成画像を生成するための画像処理を行うハードウェア回路である。画像合成部22は、複数のカメラ5で取得された複数の撮影画像を合成して、仮想視点からみた自車両9の周辺を示す合成画像を生成する。画像合成部22は、自車両9の周辺に相当する仮想の投影面に複数の撮影画像のデータを投影し、該投影面上のデータを用いて合成画像を生成する。この合成画像を生成する手法の詳細については後述する。
画像調整部23は、表示装置3で表示するための表示画像を生成する。画像調整部23は、画像合成部22で生成された合成画像、及び、画像取得部21が取得した撮影画像を用いて、合成画像及び撮影画像を含む表示画像を生成する。
画像出力部24は、画像調整部23で生成された表示画像を表示装置3に出力して、表示画像を表示装置3に表示させる。これにより、仮想視点からみた自車両9の周辺を示す合成画像が表示装置3に表示される。
また、画像生成装置2は、制御部20と、操作受付部25と、信号受信部26と、記憶部27とをさらに備えている。制御部20は、例えば、CPU、RAM及びROMなどを備えたマイクロコンピュータであり、画像生成装置2の全体を統括的に制御する。
操作受付部25は、ユーザが操作を行った場合に操作ボタン4及びタッチパネル31から出力される操作信号を受信する。これにより、操作受付部25はユーザの操作を受け付ける。操作受付部25は、受信した操作信号を制御部20に入力する。
信号受信部26は、画像生成装置2とは別に自車両9に設けられる他の装置からの信号を受信して、制御部20に入力する。信号受信部26は、例えば、自車両9の変速装置のシフトレバーの位置であるシフトポジションを示す信号をシフトセンサ91から受信する。この信号に基づいて、制御部20は、自車両9の進行方向が前方あるいは後方のいずれであるかを判定することができる。
記憶部27は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリであり、各種の情報を記憶する。記憶部27は、ファームウェアとしてのプログラム27aや、画像合成部22が合成画像を生成するために用いる各種のデータを記憶する。このような合成画像の生成に用いるデータとして複数の投影面データ27bが含まれる。
制御部20の各種の機能は、記憶部27に記憶されたプログラム27aに従ってCPUが演算処理を行うことで実現される。図中に示す画像制御部20aは、プログラム27aに従ってCPUが演算処理を行うことで実現される機能部の一部である。
画像制御部20aは、合成画像を生成する画像合成部22、及び、表示画像を生成する画像調整部23を制御する。画像制御部20aは、画像合成部22及び画像調整部23を制御して、自車両9の走行状態やユーザの操作に応じた合成画像及び表示画像を生成させる。
<1−2.合成画像の生成>
次に、画像合成部22が、仮想視点からみた自車両9の周辺の様子を示す合成画像を生成する手法について説明する。図3は、画像合成部22が合成画像を生成する手法を説明する図である。
フロントカメラ5F、リアカメラ5B、左サイドカメラ5L、及び、右サイドカメラ5Rのそれぞれで撮影が行われると、自車両9の前方、後方、左側方及び右側方をそれぞれ示す4つの撮影画像SF,SB,SL,SRが取得される。これら4つの撮影画像SF,SB,SL,SRには、自車両9の全周囲のデータが含まれている。
画像合成部22は、まず、これら4つの撮影画像SF,SB,SL,SRに含まれるデータ(各画素の値)を、仮想的な三次元空間における投影面TSに投影する。投影面TSは、自車両9の周辺の領域に相当する仮想の立体面である。投影面TSの中心領域は、自車両9の位置となる車両領域R0として定められている。
画像合成部22は、画像制御部20aの制御により、このような投影面TSとして互いに形状が異なる複数の投影面のうちの一つを選択的に用いる。このような複数の投影面それぞれの形状は、記憶部27に予め記憶された複数の投影面データ27bによって定められる。図3に示す投影面TSは、複数の投影面のうちの一つの通常時に用いる投影面(以下、「通常投影面」という。)TS1である。通常投影面TS1は、下に凸の曲面を有するお椀形状をしている。
図4は、自車両9の左右方向に沿った通常投影面TS1の断面を示す図である。図に示すように、通常投影面TS1は、車両領域R0(自車両9の位置)の近傍では水平方向に沿った水平面で、車両領域R0から離れるほど傾き(勾配)が大きくなる形状を有している。なお本明細書において、投影面TSの「傾き」とは、水平方向(車両領域R0から離れる方向)の単位長さに対する垂直方向の長さを表す。投影面TSの各位置の「傾き」は、当該位置に対する接線の傾きであるともいえる。
図4に示すように、通常投影面TS1は、自車両9の位置となる水平面の車両領域R0と、車両領域R0に連続する水平面の平面領域R1と、車両領域R0から離れた下に凸の曲面となる曲面領域R2とを有している。通常投影面TS1は、車両領域R0からの距離が相対的に小さく傾きが相対的に小さい平面領域R1と、車両領域R0からの距離が相対的に大きく傾きが相対的に大きい曲面領域R2とを有しているともいえる。平面領域R1は、車両領域R0に隣接し、車両領域R0の周囲を囲むことになる。また、曲面領域R2は、通常投影面TS1の周縁部に形成され、傾きが徐々に大きくなる形状(2次曲線と同様の形状)を有している。
図3に戻り、投影面TSでは、車両領域(自車両9の位置)R0には撮影画像のデータは投影されず、車両領域R0の外側の領域に撮影画像のデータが投影される。以下、投影面TSにおいて、撮影画像のデータが投影される領域(車両領域R0の外側の領域)を、「投影対象領域」という。通常投影面TS1では、平面領域R1及び曲面領域R2が投影対象領域となる(図4参照。)。
投影面TSの投影対象領域における各位置は、4つの撮影画像SF,SB,SL,SRのいずれかと、テーブルデータ等の対応情報によって対応付けられている。画像合成部22は、4つの撮影画像SF,SB,SL,SRのデータをそれぞれ投影対象領域の対応する部分に投影する。
画像合成部22は、投影対象領域において自車両9の前方に相当する部分PFに、フロントカメラ5Fの撮影画像SFのデータを投影する。また、画像合成部22は、投影対象領域において自車両9の後方に相当する部分PBに、リアカメラ5Bの撮影画像SBのデータを投影する。さらに、画像合成部22は、投影対象領域において自車両9の左側方に相当する部分PLに左サイドカメラ5Lの撮影画像SLのデータを投影し、投影対象領域において自車両9の右側方に相当する部分PRに右サイドカメラ5Rの撮影画像SRのデータを投影する。
このように投影面TSの投影対象領域の各部分に撮影画像のデータを投影すると、次に、画像合成部22は、自車両9の三次元形状を示すポリゴンのモデルを仮想的に構成する。この自車両9のモデルは、投影面TSが設定される三次元空間における自車両9の位置である車両領域R0に配置される。
次に、画像合成部22は、画像制御部20aの制御により、三次元空間に対して仮想視点VPを設定する。画像合成部22は、三次元空間における任意の視点位置に任意の視野方向に向けて仮想視点VPを設定できる。そして、画像合成部22は、投影面TSのうち、設定した仮想視点VPからみて所定の視野角に含まれる領域に投影されたデータを画像として切り出す。また、画像合成部22は、設定した仮想視点VPに応じて自車両9のモデルに関してレンダリングを行い、その結果となる二次元の車両像90を、切り出した画像に対して重畳する。これにより、画像合成部22は、仮想視点VPからみた自車両9及び自車両9の周辺の領域を示す合成画像CPを生成する。
例えば図に示すように、視点位置を自車両9の直上、視野方向を直下とした仮想視点VPaを設定した場合には、自車両9及び自車両9の周辺の領域を俯瞰する合成画像(俯瞰画像)CPaが生成される。また、視点位置を自車両9の左後方、視野方向を自車両9の前方とした仮想視点VPbを設定した場合には、自車両9の左後方からその周辺全体を見渡すように、自車両9及び自車両9の周辺の領域を示す合成画像CPbが生成される。本実施の形態の画像合成部22は、仮想視点VPとして、自車両9の直上から見下ろすような仮想視点VPaを主に設定する。これにより、画像合成部22は、自車両9及び自車両9の周辺を俯瞰する合成画像である俯瞰画像を生成するようになっている。
<1−3.表示画像>
次に、画像調整部23が生成する表示画像について説明する。図5は、画像調整部23が生成する表示画像DPの例を示す図である。図5に示す表示画像DPは、ユーザが視認できるように表示装置3において表示される。
図5に示すように、表示画像DPは、撮影画像SPと合成画像CPとを含んでいる。表示画像DPに含まれる撮影画像SPは、自車両9の進行方向に基いて選択される。自車両9の進行方向が前方の場合は、フロントカメラ5Fで取得された撮影画像SFが表示画像DPの撮影画像SPとして用いられる。一方、自車両9の進行方向が後方の場合は、リアカメラ5Bで取得された撮影画像SBが表示画像DPの撮影画像SPとして用いられる。自車両9の進行方向は、シフトセンサ91からのシフトポジションを示す信号に基いて画像制御部20aが判定する。
また、表示画像DPに含まれる合成画像CPは、自車両9の直上から自車両9の周辺を俯瞰する合成画像である俯瞰画像である。この合成画像CPは、画像制御部20aの制御により、表示モードによって態様が変更される。このような表示モードは、通常モードM1と拡大モードM2とがある。
図5の上部に示すように、通常モードM1においては、自車両9の周辺の全体を示す全体合成画像CPFが表示される。一方、図5の下部に示すように、拡大モードM2においては、自車両9の近傍の一部を拡大して示す拡大合成画像CPEが表示される。このような表示モードは、ユーザが任意に切り替えられるようになっている。画像表示システム10の起動時には、表示モードは通常モードM1となっている。
通常モードM1の場合において、タッチパネル31の全体合成画像CPFが表示された位置に対してユーザがタッチ操作を行った場合は、表示モードは拡大モードM2に変更される(矢印AR1)。ユーザが、全体合成画像CPFの左上領域A1にタッチした場合は、拡大モードM2では自車両9の近傍の前方左側を拡大して示す拡大合成画像CPEが表示される。また、ユーザが、全体合成画像CPFの右上領域A2にタッチした場合は、拡大モードM2では自車両9の近傍の前方右側を拡大して示す拡大合成画像CPEが表示される。また、ユーザが全体合成画像CPFの左下領域A3にタッチした場合は、拡大モードM2では自車両9の近傍の後方左側を拡大して示す拡大合成画像CPEが表示される。さらに、ユーザが全体合成画像CPFの右下領域A4にタッチした場合は、拡大モードM2では自車両9の近傍の後方右側を拡大して示す拡大合成画像CPEが表示される。
また、拡大モードM2の場合において、タッチパネル31の拡大合成画像CPEが表示された位置に対してユーザがタッチ操作を行った場合は、表示モードは通常モードM1に変更される(矢印AR2)。
このようにユーザは、表示モードを変更する操作を行うことで、表示する合成画像CPを全体合成画像CPFと拡大合成画像CPEとで任意に切り替えることができる。このため、ユーザは、通常モードM1において自車両9の周辺の全体のいずれかの位置に物体が存在するかを把握できるとともに、必要に応じて拡大モードM2とすることで物体の像を拡大して確認できるようになっている。通常、ユーザは、自車両9の近傍に存在する物体を把握した場合などにおいて、当該物体を詳細に確認するために表示モードを通常モードM1から拡大モードM2に変更する。
<1−4.通常投影面の使用>
このような合成画像CPの生成において、仮に上述した通常投影面TS1(図3及び図4参照。)のみを用いた場合を想定する。この場合には、ユーザが生成された合成画像CPを視認した場合に、自車両9の近傍に存在する物体が自車両9の位置から離れているように感じることがある。以下、この原理について説明する。
図6及び図7は、合成画像CPの生成に通常投影面TS1を用いた場合において、自車両9の近傍に存在する物体Sbの像が投影される位置を示す図である。図6及び図7では説明のため、実際の自車両9及び物体Sbを、仮想の投影面TSが設定される三次元空間の対応位置に配置して示している。図6は実際の物体Sbが路面に接している場合を示しており、図7は実際の物体Sbが路面から離れている場合を示している。
カメラ5で物体Sbを撮影することで得られる物体Sbの像は、カメラ5の位置と物体Sbの位置とを結ぶ直線が通常投影面TS1と交わる位置に投影される。図6及び図7のいずれの場合も、物体Sbは自車両9の近傍に存在していることから、物体Sbの像は通常投影面TS1の水平面の平面領域R1に投影される。
図6に示すように、実際の物体Sbが路面に接している場合においては、物体Sbの像は図中の投影位置F1に投影される。すなわち、物体Sbの像は、三次元空間における物体Sbの対応位置と略同一の位置に投影される。したがって、路面に接した物体Sbの像は、自車両9の位置となる車両領域R0の近傍に投影される。その結果、通常投影面TS1を用いて生成される合成画像CPにおいても、物体Sbの像は自車両9を示す車両像90の近傍に表れることになる。
これに対して、図7に示すように、実際の物体Sbが路面から離れている場合においては、物体Sbの像は図中の投影位置F2に投影される。すなわち、物体Sbの像は、三次元空間における物体Sbの対応位置よりも外側の位置に投影される。したがって、路面から離れた物体Sbの像は、自車両9の位置となる車両領域R0から離れた位置に投影される。その結果、通常投影面TS1を用いて生成される合成画像CPにおいては、物体Sbの像は自車両9を示す車両像90から離れた位置に表れることになる。ユーザが、このような合成画像CPを視認した場合には、物体Sbが自車両9から離れているように感じ、実際の間隔よりも大きい間隔が自車両9と物体Sbとの間に存在するように感じる可能性がある。
図7に示すような路面から離れた物体は、具体的には他の車両のバンバーなどが該当する。一般に車両のバンパーは、車体から突出して設けられ、その直下は路面に接していないことから、実質的に路面から離れた物体としてカメラ5によって撮影される。したがって、例えば、図8に示すように縦列駐車をしている状態から自車両9を発進する場合において、自車両9と他の車両99とが近接したときに、他の車両99のバンパー99aが図7に示す路面から離れた物体に該当することがある。
図9は、図8に示す状態において得られた撮影画像に基いて、通常投影面TS1を用いて生成した合成画像CPの例を示している。この合成画像CPは、自車両9の近傍の前方左側を拡大して示す拡大合成画像となっている。
図9の合成画像CPにおいては、他の車両99のバンパー99aの像99bは、車両像90から離れた位置に表れている。したがって、ユーザが、このような合成画像CPを視認した場合には、他の車両99のバンパー99aが自車両9から離れているように感じる可能性がある。その結果、ユーザは、図8に示すような実際の間隔よりも大きい間隔が自車両9と他の車両99のバンパー99aとの間に存在するように感じ、自車両9とバンパー99aとの位置関係を誤解した状態で自車両9を運転する可能性がある。
特に、図9に示すように合成画像CPが拡大合成画像の場合は、自車両9の近傍の一部のみが拡大して示されることから、物体の像(バンパー99aの像99b)と車両像90との間隔がより強調されることになる。このため、ユーザがこのような拡大合成画像を視認した場合は、物体(バンパー99a)が自車両9から離れているように感じる可能性が高くなる。
<1−5.特殊投影面の使用>
このような問題に対応するため、本実施の形態の画像表示システム10は、拡大合成画像を生成する場合に、複数の投影面のうちの一つの特殊投影面を用いるようにしている。特殊投影面は、通常投影面TS1とは形状が異なっている。以下、この特殊投影面について説明する。
図10は、特殊投影面TS2の形状を示す図である。図に示すように、特殊投影面TS2は、自車両9の位置となる水平面の車両領域R0と、その周囲を囲む投影対象領域である上に凸の曲面領域R3とを有している。曲面領域R3は、自車両9の前面に対向する部分PF、自車両9の後面に対向する部分PB、自車両9の左側面に対向する部分PL、及び、自車両9の右側面に対向する部分PRを含んでいる。
図11は、自車両9の左右方向に沿った特殊投影面TS2の断面を示す図である。図に示すように、特殊投影面TS2の投影対象領域である曲面領域R3は、車両領域R0の外側に形成され、車両領域R0(自車両9の位置)に近いほど傾き(勾配)が大きく、車両領域R0から離れるほど傾きが小さい曲面となっている。曲面領域R3は、車両領域R0からの距離が相対的に小さく傾きが相対的に大きい領域R31と、車両領域R0からの距離が相対的に大きく傾きが相対的に小さい領域R32とを有しているともいえる。領域R31と領域R32とは連続し、全体として傾きが徐々に小さくなる形状(2次曲線と同様の形状)の曲面領域R3を形成する。
図11に示すように、車両領域R0と曲面領域R3(投影対象領域)との境界を原点とし、水平方向をx軸(車両領域R0から離れる方向を正)、鉛直方向をz軸(上方向を正)とすると、例えば、曲面領域R3の断面の形状は次の式(1)で表現できる。
z= a・sqrt(x) …(1)
式(1)において、"sqrt()"は引数の平方根を返す関数である。また、aは係数であり、曲面領域R3の傾きの大小を規定する。すなわち、係数aが大きいほど、曲面領域R3の傾きは大きくなる。
図12は、合成画像CPの生成に特殊投影面TS2を用いた場合において、自車両9の近傍に存在する物体Sbの像が投影される位置を示す図である。図12は、図7と同様に、実際の物体Sbが路面から離れている場合を示している。
この場合においても、物体Sbの像は、カメラ5の位置と物体Sbの位置とを結ぶ直線が特殊投影面TS2と交わる位置に投影される。物体Sbは自車両9の近傍に存在していることから、物体Sbの像は曲面領域R3における車両領域R0からの距離が近い領域R31に投影される。すなわち、物体Sbの像は、曲面領域R3において傾きの比較的大きな領域R31に投影される。
これにより、図12に示すように、図7と同様の位置の物体Sbの像は図中の投影位置F3に投影される。このように特殊投影面TS2を用いた場合は、物体Sbの像は、通常投影面TS1を用いた場合に投影される投影位置F2(図7参照。)よりも、車両領域R0に近い投影位置F3に投影される。したがって、路面から離れた物体Sbの場合であっても、特殊投影面TS2を用いたときには、物体Sbの像が合成画像CP中の車両像90の近傍に表れることになる。
図13は、自車両9の近傍に路面から離れた物体が存在する同じ状況で生成された2つの合成画像CPを示している。図13の左側は通常投影面TS1を用いて生成された合成画像CP1を示しており、図13の右側は特殊投影面TS2を用いて生成された合成画像CP2を示している。これらの合成画像CP1,CP2には、同一の物体の像SGが含まれている。
これらの合成画像CP1,CP2を比較して分かるように、通常投影面TS1を用いた合成画像CP1と比較して、特殊投影面TS2を用いた合成画像CP2では、物体の像SGが車両像90の近傍に表れている。
したがって、合成画像CP1と比較して、合成画像CP2における車両像90と物体の像との間隔を狭くすることができ、ユーザが合成画像CP2を視認した場合に物体が自車両9から離れているように感じる程度を緩和することができる。その結果、ユーザが自車両9と物体との位置関係を大きく誤解することを防止でき、ユーザは自車両9を安全に運転できることになる。
特殊投影面TS2の曲面領域R3に投影された被写体の像は、通常投影面TS1の平面領域R1に投影された場合と比較して、車両領域R0の側に圧縮されることになる。曲面領域R3において傾きが大きな領域に投影された像ほど、このような圧縮の程度は大きくなる。この圧縮の程度が大きくなると、合成画像CP中の被写体の像が歪んで違和感を与える可能性がある。
本実施の形態で用いる特殊投影面TS2の曲面領域R3は、図11に示すように、車両領域R0から離れるほど傾きが小さくなっている。自車両9の近傍の被写体の像は、曲面領域R3において傾きの比較的大きな領域R31に投影されるため、その圧縮の程度は大きくなる。一方で、自車両9から離れた被写体の像は、曲面領域R3において傾きの比較的小さな領域R32に投影されるため、その圧縮の程度は小さくなる。したがって、合成画像CP中において自車両9から離れた被写体の像はあまり圧縮されないため、大きな違和感なく表現することができる。
また、特殊投影面TS2の曲面領域R3の傾きは、自車両9の側面に対向する部分PL,PRと、自車両9の前面又は後面に対向する部分PF,PBとで異なっている。図14の上部は自車両9の左右方向に沿った特殊投影面TS2の断面を示し、図14の下部は自車両9の前後方向に沿った特殊投影面TS2の断面を示している。また、図14の下部には、比較のため、曲面領域R3の自車両9の側面に対向する部分PL,PRの形状を一点鎖線で示している。
図14に示すように、曲面領域R3のうち自車両9の前面又は後面に対向する部分PF,PBは、自車両9の側面に対向する部分PL,PRと比較して傾きが大きくなっている。この曲面領域R3の傾きは、上述した式(1)の係数aによって規定される。また、曲面領域R3において傾きが異なる部分同士の相互間(例えば、前面に対向する部分PFと、左側面に対向する部分PLとの相互間)では徐々に傾きが変更されている。
図15は、合成画像CPにおいて、自車両9の近傍の被写体上の点の像が表れる位置を示す図である。図中の位置P1は通常投影面TS1を用いた場合の像の位置を示しており、位置P2は特殊投影面TS2を用いた場合の像の位置を示している。また、位置P1と位置P2とを接続する矢印は、当該位置P1と位置P2とが被写体上の同一の点に係るものであることを示している。被写体上のいずれの点の像も、特殊投影面TS2を用いた場合(位置P2)は、通常投影面TS1を用いた場合(位置P1)と比較して、車両領域R0(車両像90)の中心位置P0の方向に近づいている。
特殊投影面TS2の曲面領域R3において傾きが大きな領域に投影された物体の像ほど、圧縮の程度が大きくなるため、車両領域R0の中心位置P0に近づくことになる。前述のように、曲面領域R3の自車両9の前面に対向する部分PFの傾きは、自車両9の左側面に対向する部分PLと比較して大きい。このため、図15に示すように、特殊投影面TS2を用いた場合は、自車両9の前方の点の像は、自車両9の側方の点の像と比較して車両領域R0(車両像90)の側により大きく近づくことになる。
このように、曲面領域R3において、自車両9の進行方向となる前面又は後面に対向する部分PF,PBの傾きを比較的大きくすることで、自車両9が接触する可能性の高い物体の像を車両像90の側に大きく近づけることができる。その結果、合成画像CPを視認した場合において物体が自車両9から離れているようにユーザが感じる程度を大きく緩和することができ、自車両9が物体と接触することを効果的に防止することができる。
一方で、圧縮の程度が大きくなると、物体の像が歪んで違和感を与える可能性がある。このため、曲面領域R3において、自車両9の進行方向ではない側面に対向する部分PL,PRの傾きを比較的小さくすることで、自車両9が接触する可能性の低い物体に関しては、その像の圧縮による違和感を緩和するようにしている。
<1−6.動作の流れ>
このように特殊投影面TS2を用いることで、合成画像CPを視認した場合に物体が自車両9から離れているようにユーザが感じる程度を緩和することができる。その一方で、特殊投影面TS2を用いた場合は、被写体の像が圧縮されるために、合成画像CP中の被写体の像が歪んで違和感を与える可能性がある。このため、画像表示システム10は、自車両9の近傍に物体が存在する可能性が高い拡大合成画像CPEを表示する場合に特殊投影面TS2を用いるようにし、全体合成画像CPFを表示する場合は通常投影面TS1を用いるようにしている。以下、このような画像表示システム10の動作の流れについて説明する。
図16は、画像表示システム10の動作の流れを示す図である。図16に示す動作は、ユーザによって動作の開始を指示する操作が操作ボタン4を介してなされた場合に開始される。この動作の開始時点においては、表示モードは、全体合成画像CPFを表示する通常モードM1となっている。また、図16に示す動作は、ユーザによって動作の停止を指示する操作が操作ボタン4を介してなされるまで、所定の周期(例えば、1/30秒周期)で繰り返し実行されることになる。
まず、自車両9に設けられた4つのカメラ5のそれぞれが自車両9の周辺を撮影する。そして、画像取得部21が、4つのカメラ5でそれぞれ得られた4つの撮影画像を取得する(ステップS11)。
次に、画像制御部20aが、表示モードが通常モードM1と拡大モードM2とのいずれであるかを判断する(ステップS12)。
表示モードが通常モードM1の場合は(ステップS12にてNo)、画像合成部22は、画像制御部20aの制御により、合成画像CPの生成に用いる投影面TSとして通常投影面TS1を選択する(ステップS13)。画像合成部22は、通常投影面TS1に対応する投影面データ27bを記憶部27から読み出して、通常投影面TS1の形状を取得する。
次に、画像合成部22は、通常投影面TS1を用いて、仮想視点からみた自車両9の周辺の全体を示す合成画像CPである全体合成画像CPFを生成する(ステップS14)。画像合成部22は、通常投影面TS1の投影対象領域(平面領域R1及び曲面領域R2)に4つの撮影画像のデータを投影し、投影された通常投影面TS1上のデータを用いて全体合成画像CPFを生成する。
次に、画像調整部23が、表示装置3で表示するための表示画像DPを生成する(ステップS15)。画像調整部23は、画像合成部22が生成した全体合成画像CPFと、画像取得部21が取得した撮影画像とを用いて表示画像DPを生成する。画像調整部23は、画像制御部20aの制御により、自車両9の進行方向に応じた撮影画像を選択して表示画像DPの生成に用いる。
次に、画像出力部24が、画像調整部23に生成された表示画像DPを表示装置3に出力する(ステップS16)。これにより、全体合成画像CPFを含む表示画像DPが、表示装置3に表示される。
次に、画像制御部20aは、操作受付部25が受信した操作信号に基づいて、ユーザにより表示モードを変更するためのタッチ操作がなされたか否かを判定する(ステップS17)。
タッチ操作がない場合は(ステップS17にてNo)、画像制御部20aは、表示モードを通常モードM1に維持する。一方、タッチ操作がなされた場合は(ステップS17にてYes)、画像制御部20aは、ユーザにタッチされた領域を拡大して示す拡大合成画像CPEを表示する拡大モードM2に表示モードを変更する(ステップS18)。
また、ステップS12において表示モードが拡大モードM2の場合は(ステップS12にてYes)、画像合成部22は、画像制御部20aの制御により、合成画像CPの生成に用いる投影面TSとして特殊投影面TS2を選択する(ステップS19)。画像合成部22は、特殊投影面TS2に対応する投影面データ27bを記憶部27から読み出して、特殊投影面TS2の形状を取得する。
次に、画像合成部22は、特殊投影面TS2を用いて、仮想視点からみた自車両9の近傍の一部(ユーザに指定された領域)を拡大して示す合成画像CPである拡大合成画像CPEを生成する(ステップS20)。画像合成部22は、特殊投影面TS2の投影対象領域(曲面領域R3)に4つの撮影画像のデータを投影し、投影された特殊投影面TS2上のデータを用いて拡大合成画像CPEを生成する。
次に、画像調整部23が、表示装置3で表示するための表示画像DPを生成する(ステップS21)。画像調整部23は、画像合成部22が生成した拡大合成画像CPEと、画像取得部21が取得した撮影画像とを用いて表示画像DPを生成する。画像調整部23は、画像制御部20aの制御により、自車両9の進行方向に応じた撮影画像を選択して表示画像DPの生成に用いる。
次に、画像出力部24が、画像調整部23に生成された表示画像DPを表示装置3に出力する(ステップS22)。これにより、拡大合成画像CPEを含む表示画像DPが、表示装置3に表示される。
次に、画像制御部20aは、操作受付部25が受信した操作信号に基づいて、ユーザにより表示モードを変更するためのタッチ操作がなされたか否かを判定する(ステップS23)。
タッチ操作がない場合は(ステップS23にてNo)、画像制御部20aは、表示モードを拡大モードM2に維持する。一方、タッチ操作がなされた場合は(ステップS23にてYes)、画像制御部20aは、自車両9の周辺の全体を示す全体合成画像CPFを表示する通常モードM1に表示モードを変更する(ステップS24)。
以上のように第1の実施の形態の画像表示システム10では、画像取得部21が自車両9の周辺を撮影する複数のカメラ5で得られた複数の撮影画像を取得し、画像合成部22が自車両9の周辺に相当する仮想の投影面TSに複数の撮影画像のデータを投影し、該投影面TS上のデータを用いて仮想視点からみた自車両9の周辺を示す合成画像CPを生成する。そして、画像合成部22は、このような投影面TSの一つとして、上に凸の曲面である曲面領域R3を有する特殊投影面TS2を用いる。この曲面領域R3は、自車両9の位置からの距離が相対的に小さく傾きが相対的に大きい領域R31と、自車両9の位置からの距離が相対的に大きく傾きが相対的に小さい領域R32とを含んでいる。
したがって、自車両9の近傍に存在する物体の像は特殊投影面TS2の曲面領域R3における傾きが大きい領域R31に投影される。このため、物体の像を自車両9の位置に近づけることができ、ユーザが合成画像CPを視認した場合に物体が自車両9から離れているように感じる程度を緩和することができる。
また、特殊投影面TS2の曲面領域R3のうち、自車両9の前面又は後面に対向する部分PF,PBは、自車両9の側面に対向する部分PL,PRと比較して傾きが大きくなっている。このように、曲面領域R3において、自車両9の進行方向となる前面又は後面に対向する部分PF,PBの傾きを大きくすることで、自車両9が接触する可能性のある物体が自車両9から離れているようにユーザが感じる程度を大きく緩和することができる。
また、画像合成部22は、通常投影面TS1及び特殊投影面TS2を含む複数の投影面を選択的に用いる。このため、状況に応じて適切な態様の合成画像CPを生成することができる。具体的には、画像合成部22は、全体合成画像CPFを生成する場合は通常投影面TS1を用いる。このため、全体的に違和感の少ない全体合成画像CPFを生成することができる。一方で、画像合成部22は、拡大合成画像CPEを生成する場合は特殊投影面TS2を用いる。このため、物体の像を拡大する場合に、その物体が自車両9から離れているようにユーザが感じる程度を効果的に緩和することができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の画像表示システム10の構成及び動作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。第1の実施の形態の画像表示システム10は、ユーザの操作に応答して表示モードを変更するようになっていた。これに対して、第2の実施の形態の画像表示システム10は、自車両9の周辺に存在する物体を検出する機能を有しており、物体の検出結果に応じて表示モードを変更するようになっている。
図17は、第2の実施の形態の画像表示システム10の構成を示す図である。第2の実施の形態の画像表示システム10は、図1に示す第1の実施の形態の構成に加えて物体検出装置7をさらに備えている。物体検出装置7は、自車両9の周辺に存在する物体を検出する。物体検出装置7が物体を検出した結果を示す結果信号は、画像生成装置2に入力される。画像生成装置2の信号受信部26は、この結果信号を受信して制御部20に入力する。
図18は、物体検出装置7の構成を主に示す図である。図に示すように、物体検出装置7は、装置全体を統括するソナー制御部70と、複数のクリアランスソナー72と、車室内に警告音を発するブザー71とを備えている。
クリアランスソナー72は、超音波を発信し、その超音波が物体で反射した反射波を受信することで、自車両9の周辺に存在する物体を検出する。また、クリアランスソナー72は、超音波を発信してから戻ってくるまでの時間に基づいて物体の距離を検出可能である。各クリアランスソナー72の検出結果は、ソナー制御部70に入力される。ソナー制御部70は、ブザー71を制御して、物体までの距離に応じた警告音をブザー71から出力させる。これにより、ユーザは自車両9の周辺に物体が存在することを把握できる。
図19は、複数のクリアランスソナー72が自車両9に配置される位置を示す図である。複数のクリアランスソナー72は、自車両9の前方の左右端部、及び、自車両9の後方の左右端部にそれぞれ設けられている。
各クリアランスソナー72は、自車両9の周辺の一部の周辺領域A11〜A14に向けて超音波を発信する。具体的には、自車両9の前方の左端部に設けられるクリアランスソナー72は、自車両9の前方左側に設定される周辺領域A11に向けて超音波を発信する。また、自車両9の前方の右端部に設けられるクリアランスソナー72は、自車両9の前方右側に設定される周辺領域A12に向けて超音波を発信する。また、自車両9の後方の左端部に設けられるクリアランスソナー72は、自車両9の後方左側に設定される周辺領域A13に向けて超音波を発信する。さらに、自車両9の後方の右端部に設けられるクリアランスソナー72は、自車両9の後方右側に設定される周辺領域A14に向けて超音波を発信する。
これら4つの周辺領域A11〜A14は、自車両9に対して相対的に固定されて予め設定される。このようなクリアランスソナー72の配置により、物体検出装置7は、4つの周辺領域A11〜A14のいずれかに存在する物体を検出できる。物体検出装置7は、物体を検出したクリアランスソナー72の位置に基づいて、検出した物体の位置が4つの周辺領域A11〜A14のいずれであるかを把握できる。さらに、物体検出装置7は、検出した物体の距離を把握できる。
物体検出装置7の検出結果を示す結果信号は、このような物体の位置及び物体の距離を含む。ソナー制御部70は、この結果信号を画像生成装置2に出力する。これにより、画像生成装置2の画像制御部20aは、物体検出装置7の検出結果を利用することができる。
画像制御部20aは、物体検出装置7が物体を検出していない場合は表示モードを通常モードM1とする。一方で、画像制御部20aは、物体検出装置7が物体を検出した場合は、当該物体をユーザが詳細に確認しやすくするために、表示モードを拡大モードM2にする。拡大モードM2では、物体検出装置7が検出した物体の位置に応じた領域を拡大して示す拡大合成画像CPEが表示される。例えば、物体検出装置7が物体の位置が、自車両9の前方左側の周辺領域A11である場合は、拡大モードM2では自車両9の近傍の前方左側を拡大して示す拡大合成画像CPEが表示される。
図20は、第2の実施の形態の画像表示システム10の動作の流れを示す図である。図20に示す動作は、図16に示す第1の実施の形態の動作とは表示モードを変更する条件が相違しているが、他の動作についてはほぼ同様である。
まず、4つのカメラ5のそれぞれが自車両9の周辺を撮影し、画像取得部21が4つの撮影画像を取得する(ステップS31)。次に、画像制御部20aが、表示モードが通常モードM1と拡大モードM2とのいずれであるかを判断する(ステップS32)。
表示モードが通常モードM1の場合は(ステップS32にてNo)、画像合成部22が、合成画像CPの生成に用いる投影面TSとして通常投影面TS1を選択し(ステップS33)、通常投影面TS1を用いて全体合成画像CPFを生成する(ステップS34)。次に、画像調整部23が全体合成画像CPFを含む表示画像DPを生成し(ステップS35)、画像出力部24が表示画像DPを表示装置3に出力する(ステップS36)。これにより、全体合成画像CPFを含む表示画像DPが表示装置3に表示される。
次に、画像制御部20aは、信号受信部26が物体検出装置7から受信する結果信号に基づいて、物体検出装置7による物体の検出結果を取得する(ステップS37)。そして、画像制御部20aは、検出結果に基づいて、物体検出装置7が自車両9の周辺に存在する物体を検出したか否かを判定する(ステップS38)。
画像制御部20aは、物体検出装置7が物体を非検出のときは(ステップS38にてNo)、表示モードを通常モードM1に維持する。一方で、物体検出装置7が物体を検出したときは(ステップS38にてYes)、拡大合成画像CPEを表示する拡大モードM2に表示モードを変更する(ステップS39)。
また、ステップS32において表示モードが拡大モードM2の場合は(ステップS32にてYes)、画像合成部22が、合成画像CPの生成に用いる投影面TSとして特殊投影面TS2を選択し(ステップS40)、特殊投影面TS2を用いて、物体が検出された周辺領域を拡大して示す拡大合成画像CPEを生成する(ステップS41)。次に、画像調整部23が拡大合成画像CPEを含む表示画像DPを生成し(ステップS42)、画像出力部24が表示画像DPを表示装置3に出力する(ステップS43)。これにより、拡大合成画像CPEを含む表示画像DPが表示装置3に表示される。
次に、画像制御部20aは、信号受信部26が物体検出装置7から受信する結果信号に基づいて、物体検出装置7による物体の検出結果を取得する(ステップS44)。そして、画像制御部20aは、検出結果に基づいて、物体検出装置7が物体を検出している状態を維持しているか否かを判定する(ステップS45)。
画像制御部20aは、物体検出装置7が物体を検出しているときは(ステップS45にてYes)、表示モードを拡大モードM2に維持する。一方で、物体検出装置7が物体を検出しなくなったときは(ステップS45にてNo)、全体合成画像CPFを表示する通常モードM1に表示モードを変更する(ステップS46)。
以上のように、第2の実施の形態の画像表示システム10では、自車両9の近傍に存在する物体を検出する物体検出装置7が物体を非検出のときは表示モードが通常モードM1とされ、物体検出装置7が物体を検出したときは表示モードが拡大モードM2とされる。したがって、画像合成部22は、物体検出装置7が物体を非検出のときは通常投影面TS1を用いて合成画像CPを生成し、物体検出装置7が物体を検出したときは特殊投影面TS2を用いて合成画像CPを生成することになる。
このように、物体検出装置7が物体を検出したときに特殊投影面TS2を用いて合成画像CPを生成することで、ユーザが合成画像CPを視認した場合に、当該物体が自車両9から離れているように感じる程度を緩和することができる。また、物体検出装置7が物体を非検出のときは、自車両9と物体との接触の危険性は低いことから、通常投影面TS1を用いて合成画像CPを生成することで、全体的に違和感の少ない合成画像CPを生成することができる。
なお、本実施の形態では、物体検出装置7が物体を検出した場合は、画像合成部22が拡大合成画像CPEを生成しているが、特殊投影面TS2を用いて全体合成画像CPFを生成してもよい。この場合であっても、ユーザが全体合成画像CPFを視認した場合に、物体が自車両9から離れているように感じる程度を緩和することができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態の画像表示システム10の構成及び動作は、第2の実施の形態とほぼ同様であるため、以下、第2の実施の形態との相違点を中心に説明する。第3の実施の形態の画像表示システム10は、自車両9の周辺に存在する物体を検出した場合に、その物体の高さに応じて特殊投影面TS2の投影対象領域である曲面領域R3の傾きを変更するようになっている。
図21は、特殊投影面TS2を用いた場合において、自車両9の近傍に存在する2つの物体Sb1,Sb2の像が投影される位置を示す図である。図21に示す2つの物体Sb1,Sb2は、自車両9からの距離は同一であるが、路面からの高さが異なっている。相対的に低い位置にある物体Sb1の像は図中の投影位置F4に投影され、相対的に高い位置にある物体Sb2の像は図中の投影位置F5に投影される。
このように、2つの物体Sb1,Sb2に関して自車両9からの距離は同一であっても高さが異なる場合は、それら物体Sb1,Sb2の像は、特殊投影面TS2の曲面領域R3の異なる位置に投影される。そして、物体の路面からの高さが高いほど、物体の像は車両領域R0から離れた位置に投影される。したがって、物体の高さが高いほど、ユーザが合成画像CPを視認した場合にその物体が自車両9から離れているように感じることになる。
これに対応するため、第3の実施の形態の画像表示システム10は、図22に示すように、特殊投影面TS2の投影対象領域である曲面領域R3の傾きを変更する。画像表示システム10の画像合成部22は、検出された物体の高さに応じて曲面領域R3の傾きを変更する。具体的には、画像合成部22は、物体の高さが高いほど曲面領域R3の傾きを大きくし、物体の高さが低いほど曲面領域R3の傾きを小さくする。曲面領域R3の傾きが大きいほど、その曲面領域R3に投影される物体の像は、車両領域R0の側に近づくことになる。したがって、このように物体の高さに応じて曲面領域R3の傾きを変更することで、合成画像CPを視認した場合に物体が自車両9から離れているようにユーザが感じる程度を、物体の高さに応じて適切に緩和できることになる。
図23は、第3の実施の形態の画像表示システム10の構成を示す図である。第3の実施の形態の画像表示システム10は、図17に示す第2の実施の形態の構成に加えて、物体検出装置7が検出した物体の高さを導出する高さ導出部20bをさらに備えている。高さ導出部20bは、プログラム27aに従って制御部20のCPUが演算処理を行うことで実現される機能部の一部である。
高さ導出部20bは、物体検出装置7が物体を検出した場合に、当該物体を撮影するカメラ5の撮影画像を用いて物体の高さを導出する。高さ導出部20bは、例えば、同一のカメラ5によって取得された時間的に連続する複数の撮影画像それぞれに含まれる同一の物体の像の位置に基づき、ステレオカメラの原理によって物体の高さを導出することができる。なお、高さ導出部20bは、2つのカメラ5によって同時期に取得された2つの撮影画像それぞれに含まれる同一の物体の像の位置に基づき、ステレオカメラの原理によって物体の高さを導出してもよい。また、高さ導出部20bは、物体検出装置7が検出した物体までの距離と、撮影画像に含まれる物体の像の位置とに基づいて、物体の高さを導出してもよい。
図24は、第3の実施の形態の画像表示システム10の動作の流れを示す図である。図24に示す動作は、図20に示す第2の実施の形態の動作におけるステップS40とステップS41との間に、ステップS40a及びステップS40bを加えたものとなっている。したがって、表示モードが通常モードM1の場合(ステップS32にてNo)の動作は第2の実施の形態と同一であるため、以降、表示モードが拡大モードM2の場合(ステップS32にてYes)の動作について説明する。この表示モードが拡大モードM2の場合とは、物体検出装置7が物体を検出した場合(ステップS38にてYes)である。
ステップS32にて表示モードが拡大モードM2の場合は、まず、画像合成部22が、合成画像CPの生成に用いる投影面TSとして特殊投影面TS2を選択する(ステップS40)。
次に、高さ導出部20bが、物体検出装置7に検出された物体の高さを導出する(ステップS40a)。高さ導出部20bは、物体検出装置7に検出された物体を撮影するカメラ5の撮影画像を取得し、撮影画像中に含まれる当該物体の像の位置に基いて物体の高さを導出する。
次に、画像合成部22は、画像制御部20aの制御により、導出された物体の高さに応じて特殊投影面TS2の曲面領域R3の傾きを変更する(ステップS40b)。画像合成部22は、物体の高さが高いほど曲面領域R3の傾きを大きくし、物体の高さが低いほど曲面領域R3の傾きを小さくする。この曲面領域R3の傾きは、上述した式(1)の係数aを変更することで変更することができる。
次に、画像合成部22が、物体の高さに応じて傾きを変更した曲面領域R3を含む特殊投影面TS2を用いて拡大合成画像CPEを生成する(ステップS41)。次に、画像調整部23が拡大合成画像CPEを含む表示画像DPを生成し(ステップS42)、画像出力部24が表示画像DPを表示装置3に出力する(ステップS43)。これにより、拡大合成画像CPEを含む表示画像DPが表示装置3に表示される。以降の処理は、第2の実施の形態と同一である。
以上のように、第3の実施の形態の画像表示システム10では、画像合成部22が、自車両9の近傍に存在する物体の高さに応じて、特殊投影面TS2の曲面領域R3の傾きを変更する。このため、合成画像CPを視認した場合に物体が自車両9から離れているようにユーザが感じる程度を、物体の高さに応じて適切に緩和することができる。
なお、図21では路面から離れた物体を例に説明を行ったが、第3の実施の形態の画像表示システム10が対象とする物体は、路面に接した物体であってもよい。すなわち、画像合成部22は、路面に接した物体の高さに応じて特殊投影面TS2の曲面領域R3の傾きを変更してよい。路面に接した物体であっても、物体の高さが高いほど、その像は車両領域R0から離れた位置に投影される。このため、物体の高さに応じて特殊投影面TS2の曲面領域R3の傾きを変更することで、高さのある物体の像を適切に合成画像CP中に含ませることができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記で説明した特殊投影面TS2の投影対象領域は、車両領域R0の周囲の全体が上に凸の曲面である曲面領域R3であった。これに対して、特殊投影面の投影対象領域は、車両領域R0の周囲の一部のみが上に凸の曲面となっており、他の領域は通常投影面と同様の形状となってもよい。例えば、特殊投影面の投影対象領域のうち、ユーザが指定した領域や物体が検出された領域のみが、上に凸の曲面となっていてもよい。
また、上記で説明した特殊投影面TS2の投影対象領域は、車両領域R0から離れる方向に、全体として傾きが徐々に小さくなる形状の曲面領域R3であった。これに対して、特殊投影面の投影対象領域は、車両領域R0から離れる方向に、傾きの異なる複数の平面領域を組み合わせた構成としてもよく、曲面領域と平面領域とを組み合わせた構成としてもよい。いずれの場合であっても、特殊投影面の投影対象領域は、車両領域R0からの距離が相対的に小さく傾きが相対的に大きい領域と、車両領域R0からの距離が相対的に大きく傾きが相対的に小さい領域とを有していればよい。ただし、物体の像をスムーズに表現できる点で、投影対象領域は曲面であることが望ましい。投影対象領域に平面領域を用いる場合は、車両領域R0からの距離が相対的に大きい領域については、水平方向に沿った水平面としてもよい。
また、上記で説明した通常投影面TS1の投影対象領域は、車両領域R0に隣接する水平面の平面領域R1と、車両領域R0から離れた曲面領域R2とを組み合わせたものであった。これに対して、通常投影面の投影対象領域のうち車両領域R0に隣接する領域は、完全に水平方向に沿った水平面でなくてもよく、略水平面であれば僅かな傾きを有した平面あるいは曲面であってもよい。また、通常投影面は全体が水平面であってもよい。いずれの場合であっても、通常投影面の投影対象領域は、車両領域R0(自車両9の位置)に連続する略水平面の領域を有していればよい。
また、画像表示システム10は、通常投影面TS1及び特殊投影面TS2以外の投影面TSを状況に応じて合成画像の生成に用いてもよい。
また、上記実施の形態の画像表示システム10は、自車両9の直上の仮想視点からみた合成画像(俯瞰画像)を生成するものであったが、他の位置の仮想視点からみた合成画像を生成するものであってもよい。
また、上記第2及び第3の実施の形態の画像表示システム10は、クリアランスソナー72を用いて自車両9の周辺に存在する物体を検出していた。これに対して、例えば、レーダー装置による物体検出や、撮影画像に基づく物体認識などの他の手法によって、自車両9の周辺に存在する物体を検出してもよい。
また、画像表示システム10は、上記で説明した自車両9の周辺を示す表示画像を表示する機能以外に、目的地までのルート案内を行うナビゲーション機能などの他の機能を有していてもよい。画像表示システム10がナビゲーション機能を備える場合は、通常はナビゲーション機能が有効化され、ユーザによって所定の操作がなされた場合に、上記の表示画像を表示する機能を有効化すればよい。ナビゲーション機能は、画像生成装置2が有していてもよく表示装置3が有していてもよい。
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能部が実現されると説明したが、これら機能部のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
10 画像表示システム
2 画像生成装置
21 画像取得部
22 画像合成部
3 表示装置
7 物体検出装置
9 自車両
90 車両像
TS1 通常投影面
TS2 特殊投影面

Claims (9)

  1. 車両において用いられる画像生成装置であって、
    前記車両の周辺を撮影する複数のカメラで得られた複数の撮影画像を取得する取得手段と、
    前記車両の周辺に相当する仮想の投影面に前記複数の撮影画像のデータを投影し、該投影面上の前記データを用いて仮想視点からみた前記車両の周辺を示す合成画像を生成する生成手段と、
    を備え、
    前記生成手段が用いる前記投影面は、
    前記車両の位置からの距離が相対的に小さく、傾きが相対的に大きい領域と、
    前記車両の位置からの距離が相対的に大きく、傾きが相対的に小さい領域とを有する第1投影面を含むことを特徴とする画像生成装置。
  2. 請求項1に記載の画像生成装置において、
    前記第1投影面は、上に凸の曲面を有することを特徴とする画像生成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像生成装置において、
    前記第1投影面のうち前記車両の前面又は後面に対向する部分は、前記車両の側面に対向する部分と比較して前記傾きが大きいことを特徴とする画像生成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像生成装置において、
    前記生成手段は、前記第1投影面、及び、前記第1投影面とは形状の異なる第2投影面を含む複数の投影面を選択的に用い、
    前記第2投影面は、前記車両の位置に連続する略水平面の領域を有することを特徴とする画像生成装置。
  5. 請求項4に記載の画像生成装置において、
    前記生成手段は、
    前記合成画像として、前記車両の周辺の全体を示す全体合成画像と、前記車両の近傍の一部を拡大して示す拡大合成画像とを生成可能であり、
    前記全体合成画像を生成する場合は前記第2投影面を用い、
    前記拡大合成画像を生成する場合は前記第1投影面を用いることを特徴とする画像生成装置。
  6. 請求項4または5に記載の画像生成装置において、
    前記生成手段は、
    前記車両の近傍に存在する物体を検出する検出手段が前記物体を非検出のときは前記第2投影面を用い、
    前記検出手段が前記物体を検出したときは前記第1投影面を用いることを特徴とする画像生成装置。
  7. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像生成装置において、
    前記生成手段は、前記車両の近傍に存在する物体を検出する検出手段が検出した前記物体の高さに応じて、前記第1投影面の前記傾きを変更することを特徴とする画像生成装置。
  8. 車両において用いられる画像表示システムであって、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の画像生成装置と、
    前記画像生成装置から出力される前記合成画像を表示する表示装置と、
    を備えることを特徴とする画像表示システム。
  9. 車両において用いられる画像生成方法であって、
    (a)前記車両の周辺を撮影する複数のカメラで得られた複数の撮影画像を取得する工程と、
    (b)前記車両の周辺に相当する仮想の投影面に前記複数の撮影画像のデータを投影し、該投影面上の前記データを用いて仮想視点からみた前記車両の周辺を示す合成画像を生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)で用いる前記投影面は、
    前記車両からの距離が相対的に小さく、傾きが相対的に大きい領域と、
    前記車両からの距離が相対的に大きく、傾きが相対的に小さい領域とを有することを特徴とする画像生成方法。
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