JP2014040752A - 耐震補強構造 - Google Patents

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豊 井出
Naoyuki Arita
尚之 有田
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Abstract

【課題】既存建物の構面外から、少ない部材点数で既存建物を補強する耐震補強構造を提供する。
【解決手段】耐震補強構造10は、梁間方向(Y方向)の戸境壁が耐震壁とされた既存建物20の桁行き方向の構面外に構築され、既存建物20の外柱12と対向する補強柱14と、既存建物20の桁行き方向(X方向)へ延び、補強柱14同士を連結する第1補強梁16と、既存建物20の梁間方向(Y方向)へ延び、補強柱14と外柱12を連結する第2補強梁と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐震補強構造に関する。
既存建物の耐震補強方法には、従来、既存建物の柱や床のサイズを大きくする方法、壁を増設する方法、桁行き方向にブレースやラーメン部材を追加し梁間方向の戸境壁内にブレースを追加する方法等が用いられている。
しかし、柱や床のサイズを大きくする方法や壁を増設する方法は、居住空間が狭くなるという問題がある。また、桁行き方向をブレースで補強する方法は、窓の視界が妨げられすると共に、居室内の内装や設備の交換が必要となるという問題がある。
これらの問題が、既存建物を耐震補強する際の大きな障害となっていた。
かかる背景から、近年、既存建物の構面外にラーメン架構を構築し、既存建物と柱梁架構を連結して耐震補強する方法が注目されている。この補強方法は、ブレースが不要で、居室内での補強作業が発生せず、居住者は生活しながらにして耐震補強できるメリットがある。特に、外壁に跳ね出しスラブを有する既存建物の場合に、跳ね出しスラブを活用することで、比較的容易に補強用の柱梁架構を構築する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1の耐震補強方法は、既存建物の跳ね出しスラブの周囲に、鉄骨柱と鉄骨部材からなる鉄骨フレームを付設し、既存建物の外柱と鉄骨柱を軸方向力伝達プレートで連結し、跳ね出しスラブと鉄骨部材を水平力伝達プレートで連結する構成である。
特開2000−257269号公報
しかし、特許文献1の方法は、既存建物と鉄骨フレームの接合に、水平力伝達プレート及び軸方向力伝達プレートを必要とし、部材点数が多く改良の余地がある。
本発明は、上記事実に鑑み、既存建物の構面外から、少ない部材点数で既存建物を補強する耐震補強構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る耐震補強構造は、梁間方向の戸境壁が耐震壁とされた既存建物の桁行き方向の構面外に構築され、前記既存建物の外柱と対向する補強柱と、前記既存建物の桁行き方向へ延び、前記補強柱同士を連結する第1補強梁と、前記既存建物の梁間方向へ延び、前記補強柱と前記外柱を連結する第2補強梁と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、補強柱と第1補強梁により、梁間方向の戸境壁が耐震壁とされた既存建物の構面外に、既存建物の桁行き方向へ延びる補強用の柱梁架構が構築される。
また、既存建物の梁間方向へ延びる第2補強梁により、補強柱と既存建物の外柱が連結される。
これにより、柱梁架構が既存建物の桁行き方向を補強する。このとき、既存建物の梁間方向の梁が接合された外柱に柱梁架構の第2補強梁が接続されており、柱梁架構で既存建物の梁間方向も補強される。
即ち、構面外の桁行き方向にのみ設けた柱梁架構で、既存建物が耐震補強される。この結果、少ない部材点数で既存建物を補強する柱梁架構を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の耐震補強構造において、前記補強柱は、前記既存建物の跳ね出し梁を支持し、前記第1補強梁は、前記跳ね出し梁に支持される前記既存建物の床スラブの下面と接合されていることを特徴としている。
これにより、既存建物の跳ね出し梁と床スラブが柱梁架構と一体化される。この結果、既存建物が柱梁架構で補強される。
本発明は、上記構成としてあるので、既存建物の構面外から、少ない部材点数で既存建物を補強する耐震補強構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る耐震補強構造における柱梁の基本平面構成を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る耐震補強構造における柱梁の基本側面構成を示す概念図であり、図1の矢印A方向から見た図である。 本発明の実施形態に係る耐震補強構造における柱梁の基本側面構成を示す部分拡大概念図であり、図1のB−B線方向から見た断面図である。
図1〜図3を用いて、本発明の実施形態に係る耐震補強構造10について説明する。
ここに、図1は、既存建物(ホテル)20を耐震補強する耐震補強構造10の柱梁の基本平面構成図であり、図2は側面構成図であり、図3は部分拡大図である。
図1〜図3に示すように、耐震補強構造10は、ホテル20の対向する桁行き方向の構面外に、柱梁架構(ラーメン架構)40、及び柱梁架構(ラーメン架構)42を新たに構築し、ホテル20を構面外の両側から挟んで耐震補強する構成である。既存建物の一例として、ホテル20の基準階を例にとり説明する。なお、柱梁架構40、42は、ホテル20を挟んで対称形状に構成されている。
ホテル20は上下方向に複数階が設けられ(図2参照)、桁行き方向(X方向)に長く構築されている。ホテル20の基準階は同じ大きさに区画された複数の客室22が、桁行き方向に一列に並べられ、各客室22の四隅には、H形鋼の外柱12が建て込まれている。桁行き方向の外柱12と外柱12との間には、H形鋼の梁30が架け渡され、梁間方向(Y方向)の外柱12と外柱12との間には、H形鋼の梁28が架け渡されている(図1参照)。
各客室22は、梁30の位置に設けられた、対向する2つの外壁(図示せず)で区画されている。外壁には窓や通路が設けられ、桁行き方向に室内空間と屋外空間44とを区画する。また、各客室22は、梁28の位置に対向して設けられた図示しない2つの区画壁(戸境壁)で、梁間方向に区画されている。ここに、戸境壁は、耐震機能を備えた耐震壁とされている。
各客室22には、外柱12から屋外空間44へ向けて、梁間方向に跳ね出し梁32、及び跳ね出し梁33が突出されている。ホテル20の一方の構面外には、跳ね出し梁32を利用してバルコニー24が設けられ、ホテル20の他方の構面外には、跳ね出し梁33を利用して廊下26が設けられている(図1参照)。
ホテル20の桁行き方向の構面外であり、ホテル20のバルコニー24側には、柱梁架構40が構築され、ホテル20の廊下26側には、柱梁架構42が構築されている。
柱梁架構40と柱梁架構42は、いずれも、補強柱14、第1補強梁16及び第2補強梁18で構成されている。
柱梁架構40の補強柱14は、上下方向に位置する跳ね出し梁32と跳ね出し梁32との間であり、ホテル20の外柱12と対向する位置に設けられている。また、柱梁架構42の補強柱14は、上下方向に位置する跳ね出し梁33と跳ね出し梁33との間であり、ホテル20の外柱12と対向する位置に設けられている(図3参照)。
また、補強柱14の下端部は地盤38に支持され、独立して跳ね出し梁32又は跳ね出し梁33を支持している。補強柱14は、コラムやH形鋼等の型鋼製とされ、補強柱14の強軸方向は、桁行き方向及び梁間方向の耐震性能によって決定すればよい。
柱梁架構40の第1補強梁16は、跳ね出し梁32の下方であり、補強柱14と補強柱14との間に架け渡されている。また、第1補強梁16は、梁30と平行な方向であり、バルコニー24のスラブ(床スラブ)36の下面と接合され、端面は補強柱14をX方向に連結している。なお、図3の床スラブ34は客室22のスラブである(図3参照)。
柱梁架構42の第1補強梁16は、跳ね出し梁33の下方であり、補強柱14と補強柱14との間に架け渡されている。また、第1補強梁16は、梁30と平行な方向であり、廊下26のスラブ下面と接合され、端面は補強柱14をX方向に連結している。
これにより、ホテル20の構面外に、柱梁架構40及び柱梁架構42が構築される。柱梁架構40及び柱梁架構42は、ホテル20をバルコニー24の位置、及び廊下26の位置の両側から挟み、ホテル20の桁行き方向の耐震強度を向上させる。
このとき、補強柱14は、外柱12と対向する位置に設けられ、第1補強梁16は、跳ね出し梁32及び跳ね出し梁33の下方に配置されているので、補強柱14や第1補強梁16により、客室22からの眺望が大きく妨げられることがない。
一方、ホテル20の梁間方向には、補強柱14と外柱12の間に第2補強梁18が設けられている。第2補強梁18は、外柱12の間に架け渡された梁28と平行な方向に設けられ、補強柱14と外柱12を連結する。ここに、ホテル20の梁間方向には、耐震壁とされた多数の戸境壁が設けられている。
これにより、バルコニー24位置に構築された柱梁架構40、及び廊下26位置に構築された柱梁架構42が、ホテル20と梁間方向に強く連結される。この結果、ホテル20と、柱梁架構40及び柱梁架構42が一体化され、梁間方向の耐震強度を向上させることができる。
以上説明したように、ホテル20が、構面外に構築された柱梁架構40及び柱梁架構42で両側から挟み込まれ、ホテル20と柱梁架構40及び柱梁架構42が一体化されることにより、ホテル20が耐震補強され、ホテル20の桁行き方向及び梁間方向の振動が、柱梁架構40及び柱梁架構42により抑制される。
この結果、少ない部材点数(桁行き方向に設けた柱梁架構40及び柱梁架構42のみ)でホテル20を補強する柱梁架構10を提供することができる。また、柱梁架構10は、補強部材として窓を横切るブレースを使用しないので、ホテル20において重要な客室22の窓からの眺望を損なうことが抑制され、客室の品質が維持される。
更に、耐震補強工事のすべてを、ホテル20の屋外空間44で行なうことができるため、客室22内での耐震補強に関連する作業が発生しない。この結果、ホテル20の営業を継続しながら(客室22を使用しながら)耐震補強工事を行なうことができる。
なお、実施形態においては、既存建物の一例としてホテル20の耐震補強について説明した。しかし、これに限定されることはなく、例えば集合住宅や病院棟等の、窓からの眺望が重視され、かつ、梁間方向の戸境壁が耐震壁とされ、桁行き方向の長さが長い構造の既存建物の補強に、有効に適用することができる。
10 耐震補強構造
12 外柱
14 補強柱(柱梁架構)
16 第1補強柱(柱梁架構)
18 第2補強柱(柱梁架構)
20 ホテル(既存建物)
32 跳ね出し梁
33 跳ね出し梁
34 床スラブ
36 バルコニーのスラブ(床スラブ)
40 柱梁架構
42 柱梁架構

Claims (2)

  1. 梁間方向の戸境壁が耐震壁とされた既存建物の桁行き方向の構面外に構築され、前記既存建物の外柱と対向する補強柱と、
    前記既存建物の桁行き方向へ延び、前記補強柱同士を連結する第1補強梁と、
    前記既存建物の梁間方向へ延び、前記補強柱と前記外柱を連結する第2補強梁と、
    を有する耐震補強構造。
  2. 前記補強柱は、前記既存建物の跳ね出し梁を支持し、前記第1補強梁は、前記跳ね出し梁に支持される、前記既存建物の床スラブの下面と接合されている請求項1に記載の耐震補強構造。
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