JP2014040317A - 車両物流管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両物流業務に関し、ターミナル内の車両の蔵置の場所の登録及び探索等の作業を効率化でき、十分な管理精度で安価なシステムを実現でき、リードタイムの短縮化ができる技術を提供する。
【解決手段】本システムは、管理者が使用するPC3と、作業者が携帯するHH端末1、及びGPS受信機2とを有する。HH端末1は、車両の媒体から車両のIDを含む第1のデータを読み取る機能と、GPS受信機2との近距離通信により測位情報(第2のデータ)を取得する機能とを有する。車両位置登録の際、作業者の操作により、HH端末1は、第1、第2のデータを取得し、PC3に送信し、車両のID及び位置に対応する情報をDBに登録させる。車両が蔵置される敷地の領域はロケーション(区画)で管理され、車両の蔵置位置は、測位情報とロケーションIDとで関係付けて管理される。
【選択図】図2

Description

本発明は、物流管理システム等の情報処理技術に関する。特に車両(自動車)物流業務管理、車両位置管理などに関する。
従来の車両物流業務、及びその管理用の情報処理システムでは、入庫の際には車両をターミナル内に蔵置し、出庫の際にはターミナル内から車両を探し出して出庫する作業、及びそれらの作業の情報管理が行われている。
近年、全地球航法衛星システム(GNSS)、特に米国のGPSを利用したGPS受信機が、測量、カーナビ、個人所有の携帯情報端末などの各種の用途に使用されており、位置測定(測位)を容易・低コストにできる状況となっている。
物流業務管理に関する先行技術例として、特開2001−348110号公報(特許文献1)などがある。特許文献1(「携帯端末を用いる物流管理方法及びシステム」)(要約参照)では、携帯端末に、GPS受信機能、バーコード入力機能を付加して、センタの指示、または携帯端末に予め設定した条件に基づいて、携帯端末からGPS情報又は/及びバーコード情報(特に両方)を付加してセンタへ送信する旨が記載されている。
特開2001−348110号公報
従来、車両物流業務(車両物流管理)の現場においては、特有の特性や諸要因から、ITシステム化があまり進展しておらず、改善余地がある。一部の業務(例えば入出庫スケジュール管理などの基本的な部分)はシステム化されているが、特にターミナル内の車両の蔵置の位置の管理及びその業務に関しては、特有の課題、改善余地がある。
従来の一般的な車両物流業務の特性や課題として以下のような点が挙げられる。
○貨物となる車両は、大きく、複雑な形状を有し、1台ごとに個別に取り扱う必要がある。車両は、保護・包装・コンテナ格納などはされず、屋外の敷地(ターミナル)に蔵置(保管)される。車両の取り扱いはデリケートを要し(例えば傷が付くのを避ける)、高い荷役品質が求められる。ターミナル内の車両の移動については、荷役機器(例えばクレーン、テナー等)は利用できず、作業者(運転者)により運転して移動させる。
○車両の段積み等はできず、平面的(並列)な蔵置のため、広い敷地(ターミナル)を要する。所定の面積の敷地におけるスペース利用効率が良くない。車両台数が多くなってくると、混雑が生じ、新たに蔵置する場所が不足する。蔵置場所が不足すると、通常は蔵置しない場所に臨時に蔵置する事態になり、一層混雑する。また現場によっては、製造途中(仕掛かり中)の車両を一時的にターミナル内に蔵置する場合もある。現場の規模にもよるが、多数の車両及びその数の増減に対応できる必要がある。
○広い敷地(ターミナル)では、その広さに応じて、車両の蔵置、探索の作業に手間を要する。広い敷地内では車両を蔵置する場所を間違えやすい。また広い敷地内では目的の車両を見つけ難い。蔵置の場所を間違えた場合は車両が見つけ難くなる。蔵置の位置をシステムへ登録しておけば後で探索・発見できるが、登録の手間(メモ書き等)を要すると共に、登録忘れをしやすい。
○車体に対して伝票・付帯資料などが小さく、その様式は車両のメーカによっても異なる。また多数の車両は、色や大きさが似通っている場合も多い。そのため、作業者が車両の近くに行かないと特定の車両かどうか判別できない。車両の近くで車両IDや蔵置位置などを確認・メモする作業が必要である。人的ミスによる車両の取り違えも発生しやすい。
○現場ごとに車両の蔵置の場所や仕方(蔵置ルール)が多様である。例えばターミナル内のエリア分けや、蔵置領域の大きさ、蔵置方向などが様々である。それらの特性に適合したシステムを構築する必要がある。
○荷主のニーズ変化や市場の動きなどにより、出庫確定(指示)から出庫完了までに要求される時間(リードタイム)が短くなる傾向にある。短い時間の中で車両の探索などの作業を完了させる必要があり、対応が難しくなってきている。
○ターミナルにおける車両の入庫時、移動(シフト)時、出庫時などに、車両の蔵置の位置を登録や探索などして把握する必要がある。しかしそれらの作業は主に手動で行われているので、作業者の手間やミスが多い。
更に以下、従来の車両物流業務の現場における詳しい特性や課題、最近の状況などについて説明する。
自動車製造工場では、多いところでは一日あたり1000台以上の車両(完成車両)が生産される。これら完成車両は、製造工程が完了した後、例えば工場に隣接したターミナル内に一時的に蔵置される(ターミナルへの入庫)。なお「ターミナル」は、現場によって呼称が異なるが、本明細書では車両蔵置可能な屋外の敷地などのスペースを指す。なおターミナルは一般的な物流の倉庫などと捉えることもできるが、屋外なので屋根は付いておらず、GPSの電波を利用する環境を想定している。ターミナルは、大きい場合は1平方km以上と広大であり、例えば数万台の車両が蔵置可能である。
ターミナル内に蔵置された車両(完成車両)は、出庫の確定(指示)などに応じて、移動されて船やトレーラ等に載せられる(ターミナルからの出庫)。多くの国内向けの車両の場合、トレーラに搭載され、販売会社へ陸送される。海外輸出向けや国内遠隔地向けの車両の場合、船の到着タイミングに合わせて埠頭に移動させた後、船に積載され、輸送先のターミナルへ向けて輸送される。輸送船としては例えば自動車専用船(PCC:Pure Car Carrier)があるが、大型のPCCの場合、一度に約6000台の車両を積載可能である。
また、車両は、仕向け先(輸送先・販売先など)まで確定してから製造される場合や、仕向け先が未定のままである程度まとまった数量が製造される場合など、様々な場合がある。車両物流業務の現場では、それら様々な場合に対応してターミナルに車両を蔵置する必要がある。
現場ごとにターミナル内の車両の蔵置の場所やルールについては様々な形がある。例えば予め、車種ごと、仕向け先ごと等の単位で、まとめて所定のエリア内に蔵置される(ターミナル内にエリアが規定される)。また、車両を蔵置する際は、作業をしやすくするためのスペースを確保したり、車両を移動させる際にその近く(前後左右)の車両の移動量が極力少なくて済むような配置とする。また蔵置ルールの例としては、所定の大きさの領域(駐車基準線などがひかれた領域)ごとに所定の複数台の車両を蔵置する。また船に載せる例で、所定のエリア内に複数の車両を一方向で縦列で頭詰めで蔵置する。またトレーラに載せる例で、所定のエリア内に所定の複数台の車両を対向配置で蔵置する。
入庫時に車両の場所(位置)を登録する作業(業務)は例えば以下のようになる。予め、管理に必要な車両IDなどの基本情報を含む車両管理情報をシステムに登録すると共に、媒体(伝票、付帯資料など)に印字し、車両のフロントガラス等の内側に貼り付けておく。例えば工場から輸送されてきた車両を、作業者(運転者)により移動させ、ターミナル内の空いている場所に蔵置する。この際、大まかな蔵置のエリアが指定される場合とされない場合とがある。また作業者による車両の蔵置の場所(位置)の情報については、システムには登録しないか、またはその場でメモ書きしておいて後でシステムに登録される。
出庫時に車両を船で輸送する場合に対応した車両の探索の作業(業務)は例えば以下のようになる。管理者により作業者に対して、船に載せるべき車両(探索すべき車両)に関するリスト(作業指示書)が渡される。作業者は、リストに記載の情報(例えば車両ID,蔵置場所など)をもとに、ターミナル内に蔵置されている対象の車両を1台1台探し出す。例えば車両の近くに行って車両に貼り付けられている媒体(伝票や付帯資料など)の情報を目視確認することで行う。そして作業者は、対象の車両を見つけると、当該車両に所定の目印を付けておく。そして船が到着するタイミング(出庫のタイミング)に合わせて直前に、作業者(運転者)は、上記目印をもとに対象の車両を所定の場所(エリアや埠頭など)へ移動させる。
また、ターミナル内に蔵置された車両については、必要に応じて適宜移動(シフト)が行われる場合がある。例えば荷主からのプレ情報(事前情報)などによる出庫予定など(出庫予定日、仕向け先など)を見込んで予め準備する。即ちターミナル内で効率的な配置となるように車両の蔵置の場所(位置)が変更される。出庫(船積み)が確定すると、準備しておいた蔵置の場所から船積みなどの作業ができる。従来例ではプレ情報もありリードタイムにも余裕があるので、手動の作業でも十分に対応できていた。
しかしながら最近では、荷主の物流管理体制・ニーズ等の変化や、グローバルな市場の状況などにより、従来のターミナルの作業体制(車両物流管理)では対応が難しくなってきている。荷主はリードタイム(例えば出庫確定(指示)から出庫完了までの時間)の短縮化を望んでいる。変更要因の増大により、荷主からのプレ情報の精度も低下している。上記ターミナル内の移動(シフト)や出庫(探索等)の作業にかけられる時間も少なくなる傾向がある。例えば従来例ではプレ情報による準備期間が2日ありリードタイム(出庫確定から出庫完了まで)として5日の余裕があったが、最近ではプレ情報が無く出庫確定の日が遅くリードタイムが1日しか無い場合がある。車両の探索などの作業を短い時間で完了する必要がある。
また市場の大きな動きや自然災害の影響などにより、急に大幅な増産となる場合がある。この場合、ターミナル内の車両蔵置スペースが不足する。従来の余裕ある状態では、エリアごとにまとめて整然と蔵置できたが、スペースが不足してくると、ターミナルでの作業(対応)が一層難しくなってくる。例えば1台単位の空いた場所に順次に蔵置したり、通常は蔵置しない道路などのスペースに臨時に蔵置したりすることが余儀なくされる。
上記のような状況下では、車両蔵置位置をその都度メモしておく等の余裕が無くなり、システムで車両の位置がわからなくなる場合も生じる。またある程度絞られた範囲内での車両の探索であれば容易であるが、広大な敷地内でバラバラに蔵置されている場合、多数の同じような形や色の車両の中からの発見は非常に手間がかかる。また期限(船の出航時間など)までに発見できればよいが、発見できない場合(積み残しの発生)は非常に大きな損失となる。
なお特許文献1等の先行技術例は、配送業務を行うドライバ(運転者)を想定しており、そのGPS情報は荷役時のドライバの位置を管理することを想定している。そのため本願発明で対象とするような車両物流業務に適用する場合には改善余地がある。
以上を鑑み、本発明の主な目的は、車両物流業務(車両物流管理)に関して、特に車両位置管理に関するITシステムの改善(個体管理及びロケーション管理の導入)により、入出庫などの際のターミナル内の車両の蔵置の場所(位置)の登録及び探索(検索)等の作業を効率化(簡易化・短時間化など)でき、現場の特性に応じた十分な管理精度(GPS測位精度など)で安価なシステムを実現でき、リードタイムの短縮化ができる技術を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のうち代表的な形態は、車両物流業務(車両物流管理)に関する情報処理システム(車両物流管理システム)等であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。本システムは、車両位置管理機能を有し、車両の個体管理、及びロケーション管理の機能を有し、入出庫などの際のターミナル(敷地)内の車両の蔵置の場所(位置)の登録及び探索(検索)等の作業を支援する機能を有する。
本形態の車両物流管理システムは、管理者が使用するコンピュータと、ユーザが携帯する端末、及びGPS受信機と、を有する。コンピュータは、車両位置管理機能を構成するサーバのプログラムを有する。サーバのプログラムは、車両のID及び位置を含むデータ情報をDBに登録して管理する第1の処理部(位置登録処理部)と、DBから車両のID及び位置を含むデータ情報を検索する第2の処理部(位置検索処理部)とを有する。GPS受信機は、GPSによる測位を行う測位機能を有する。コンピュータと端末とが無線通信する。端末とGPS受信機とが近距離通信する。
端末は、車両の媒体から当該車両のIDを含む第1のデータを読み取る機能と、GPS受信機との近距離通信によりGPS受信機から測位情報である第2のデータを取得する機能と、車両位置管理機能を構成するクライアントのプログラムとを有する。クライアントのプログラムは、車両の蔵置の位置を登録するために、ユーザの操作により、第1、第2のデータを取得し、コンピュータに送信し、車両のID及び位置に対応する情報をDBに登録させる第3の処理部(位置登録処理部)と、車両の蔵置の位置を検索するために、ユーザの操作により、コンピュータのDBから車両のID及び位置を含む情報を検索する第4の処理部(位置検索処理部)とを有する。
コンピュータは、車両の物流業務で車両が蔵置される対象となる敷地の領域を、区分されるロケーション(区画)で管理し、位置登録の際、車両が蔵置される位置を、測位情報とロケーションのIDとで関係付けて管理する。
また、本システムでは、端末は、位置登録の際、GPS受信機から取得した第2のデータである測位情報の精度を評価する処理と、精度の評価値を閾値と比較して、当該測位情報を位置登録に採用するか不採用かを判定する処理とを行い、不採用の場合は、第2のデータを破棄し、再度、GPS受信機から測位情報である第2のデータを取得する処理を行う。
また、本システムでは、端末は、位置登録の際、GPS受信機から取得した第1、第2のデータをもとに、当該端末の画面に、敷地のマップ上に、今回の測位結果の位置を表示する処理と、コンピュータから取得したデータをもとに、当該端末の画面に、敷地のマップ上に、今回の測位結果の位置に対する周辺の以前の位置登録済みの測位結果の位置を表示する処理と、ユーザの操作により、画面内の今回の測位結果の位置を手動で移動させて補正し、位置登録のために確定する処理と、を行う。
本発明のうち代表的な形態によれば、車両物流業務(車両物流管理)に関して、特に車両位置管理に関するITシステムの改善(個体管理及びロケーション管理の導入)により、入出庫などの際のターミナル内の車両の蔵置の場所(位置)の登録及び探索(検索)等の作業を効率化(簡易化・短時間化など)でき、現場の特性に応じた十分な管理精度(GPS測位精度など)で安価なシステムを実現でき、リードタイムの短縮化ができる。
本発明の一実施の形態の車両物流管理システムの作業者側の構成を示す図である。 本発明の一実施の形態の車両物流管理システムの管理者側を含む全体的な構成を示す図である。 本実施の形態で作業者と車両の高さの関係などを示す説明図である。 本実施の形態のシステムのDBのデータ情報の構成例を示す図である。 適用例となるマップ(ターミナル)の構成例を示す図である。 ロケーション割り振りの構成例を示す図である。 駐車領域とロケーション(区画)との関係付けの例を示す図である。 駐車領域と蔵置ルールの例を示す図である。 マップ(ターミナル)上の蔵置・作業の例を示す図である。 本実施の形態を用いた入庫時の作業フロー(その1)を示す図である。 本実施の形態を用いた入庫時の作業フロー(その2)を示す図である。 本実施の形態を用いた出庫時の作業フローを示す図である。 本実施の形態のシステムの位置登録の処理フローを示す図である。 本実施の形態のシステムの位置検索の処理フローを示す図である。 本実施の形態のシステムの位置検索時の第1の出力例を示す図である。 本実施の形態のシステムの位置検索時の第2の出力例を示す図である。 本実施の形態のシステムの位置登録・補正時の出力例を示す図である。 本実施の形態のシステムのフィルタリング機能の処理フローを示す図である。 本実施の形態のシステムの補正機能の処理フローを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[概要等]
前述の車両物流業務(車両物流管理)の特性や課題や状況(変化)への対処として、本願発明及び実施の形態では、以下のようなシステム構成を提供する。本システム(図1,図2等)では、自動認識技術(バーコードやRFID等)やGPS技術などを用いて、車両の個体管理やロケーション管理などを導入し、車両位置管理に関するシステムの改善により、入出庫などの際のターミナル内の車両の蔵置の場所(位置)の登録及び探索(検索)等の作業を効率化(簡易化・短時間化など)する。特に入出庫などの際のターミナル内の個別の車両の蔵置の場所(位置)及び詳細な個体情報を管理する機能として、車両の蔵置の位置をGPS測位に基づきシステム(DB)へ登録する機能(位置登録機能)、及び当該登録された位置などの情報を検索する機能(位置検索機能)を提供する。これにより探索などの作業の工数・手間・ミス等を削減し、業務の改善・支援を図る。
特にロケーション管理により、ターミナル内の車両の蔵置の位置をある程度自由化してスペース利用効率を向上すると共に、探索(検索)を容易化・短時間化する。出庫確定から出庫完了までの時間(リードタイム)も短縮化する。また特にセンターシステム管理者及び各作業者により、ターミナル内のどこでも容易にかつ十分精度よく各車両の蔵置の位置などの情報をシステム(DB)に登録可能とし、後で容易に検索可能とする。また特に各作業者に持たせる端末で位置の登録及び検索などを簡易に可能とする(わかりやすいユーザインタフェースを提供する)。所定のシステム化(GUI等)により、作業者による車両の位置登録の忘れや間違いを削減し、探索時に車両が見つからないことを防止できる。
また特に現場ごとの特性(蔵置ルール等)に適合して柔軟に対応できるシステムを提供する(好適な管理粒度を設定可能である)。特に、GPS測位精度(それによる管理粒度)は、現場の特性に合わせて必要十分であればよく、安価なGPS(GPS受信機)を用いて安価なシステムを構築・運用可能とする。また、安価なGPSによる測位精度に対応して、それを補う仕組み(再測位機能、補正機能など)を提供する。これにより位置登録及び検索の精度を高め(十分な管理粒度を実現し)、作業の短時間化が可能である。更に精度(粒度)を上げたい場合は測位精度が高いGPS(GPS受信機)を使用したシステム構築も可能である。
[システム構成(1)]
図1は、車両・作業者を含む本実施の形態のシステム(車両物流管理システム)の要素の構成を示す。図1中の要素として、作業者W1、ハンドヘルド端末(HH端末)1、GPS受信機2、車両10、GPS衛星1003、帽子(GPS収納キャップ)1004、媒体1005(伝票、付帯資料など)、バーコード(BC)1006、駐車領域(駐車基準線)1007、作業指示情報/作業指示書1008などを有する。A1は、HH端末1と媒体1005のBC1006との間の自動認識(BCスキャン)を示す。A2は、HH端末1とGPS受信機2との間の近距離無線通信(例えばBlueTooth(登録商標))を示す。
車両10は、ターミナル内(ここでは1台の駐車領域1007)に蔵置される車両(完成車両)を示す。駐車領域1007は、ターミナル内の領域であり、ここでは1台の駐車用に区画された領域(地面にひかれた基準線)の場合を示す。
HH端末1は、作業者W1が携帯し操作する端末装置であり、車両の蔵置の位置の登録及び探索(検索)を含む作業を支援する機能を有する。HH端末1は、物流業務用の専用装置でもよいし、携帯電話(スマートフォン)、タブレット等の汎用装置を利用してもよい。HH端末1は、ディスプレイ(画面表示機能)、操作ボタンなどを備える。HH端末1は、A1のようにBC1006をスキャンして読み取る機能(自動認識機能)と、A2のようにGPS受信機2と近距離無線通信を行って連携する機能(無線通信機能)とを含む。
GPS受信機2は、作業者W1の帽子(GPS収納キャップ)1004に収納(装着)される。GPS受信機2は、GPS衛星1003からの電波を受信して測位する機能(GPS測位機能)と、HH端末1との無線通信機能とを備える小型のユニットである。GPS受信機2は、所定のGPS測位精度を有し、既存の安価なユニットを利用可能である。なおGPS測位精度をより高くしたい場合はそれに応じて高価なユニットを利用すればよい。帽子1004はGPS受信機2を収納する。また帽子1004の代わりにマイク・スピーカ等を備えるヘッドセット装置を利用してもよい。ヘッドセット装置にGPS受信機2の機能を実装してもよい。
媒体1005は、BC1006が印刷などされている。BC1006を含む媒体1005は、例えば車両10の窓ガラスの内側などに貼り付けられる。あるいは、車両10内に設置される付帯資料にBC1006が印刷されている。BC1006は、VIN(車両管理番号(車両ID))を含む車両管理用の情報がコード化されている。車両物流管理用に媒体1005及びBC1006が発行される。BC1006のVIN等の情報はシステム(DB)で管理される。完成車両(10)には、予め別工程で、VIN等の車両管理情報をコード化したBC1006を含む媒体1005が取り付けられているとする。
作業指示情報/作業指示書1008は、HH端末1に表示・記憶される作業指示情報、または紙で印刷出力された作業指示書(作業シート等)を示し、どちらを利用してもよい。作業指示情報/作業指示書1008は、作業者W1がすべき作業の指示(例えば登録すべき車両、探索すべき車両などの情報)などが記載される。車両物流業務用に作業指示情報/作業指示書1008が発行される。
なお図1では作業者W1を示すが、センターシステムの管理者U1(図2)等の人も同様にHH端末1等を利用して作業が可能である。
[システム構成(2)]
図2は、本実施の形態のシステム(車両物流管理システム)として、管理者側を含むシステム構成を示している。本システム全体(車両物流管理システム)は、上位システム5である車両入出庫管理システムと、現場(ターミナル、事務所など)ごとのシステムであるセンターシステム4(車両位置管理システム)と、それに接続される前述のHH端末1及びGPS受信機2とを有する。各作業者(W1,W2)は、HH端末1及びGPS受信機2を携帯・操作する。
上位システム5(車両入出庫管理システム)は、車両物流業務(入出庫の管理や作業の管理)を管理・支援する処理を行うソフトウェア及びDB等を有し、既存のシステムでもよいし、独自のシステムでもよい。上位システム5は、ネットワーク(クラウド)上に存在してもよいし、センターシステム4と統合したシステムとして現場ごとに存在してもよい。
センターシステム4(車両位置管理システム)は、少なくとも車両位置管理機能を有し、PC3(車両位置管理装置)を含んで構成される。本例では、センターシステム4は、現場のターミナルに隣接する事務所などにおいてPC3で構成され、管理者U1が操作・使用する。
PC3は、車両位置管理機能を有し、図示しないCPU,ROM,RAM,OSなどの上で稼動するソフトウェアプログラム処理による、アプリ33(サーバプログラム)と、GUI機能34とを有する。アプリ33(サーバプログラム)は、車両位置登録機能(位置登録処理部33A)、車両位置検索機能(位置検索処理部33B)を含む。アプリ33は、HH端末1側のアプリ13と連携(通信)する。PC3は、DBが接続または内蔵され、プリンタ、ディスプレイ等の出力装置や、マウス、キーボード等の入力装置が接続または内蔵されている。GUI機能34はディスプレイ画面にGUI情報を表示する処理を行う。
HH端末1は、車両位置管理機能を有し、図示しないCPU,ROM,RAM,OSなどの上で稼動するソフトウェアプログラム処理による、自動認識機能11(BCリーダ)と、近距離無線通信機能12と、アプリ13(クライアントプログラム)と、GUI機能14とを有する。アプリ13(クライアントプログラム)は、車両位置登録機能(位置登録処理部13A)、車両位置検索機能(位置検索処理部13B)を含む。アプリ13は、PC3側のアプリ33と連携(通信)する。HH端末1は、ディスプレイ等の出力装置や、キーボタン等の入力装置が内蔵されている。HH端末1は、ディスプレイ画面をタッチパネルとしてもよいし、本体に専用ボタンを備えてもよい。
自動認識機能11は、本実施の形態では、媒体1005のBC1006をスキャンしてVIN(車両ID)を含む車両管理情報(データA)を読み取るBCリーダ機能である。他の形態として、OCR(光学式文字読み取り)機能や、RFID(無線ICタグ)リーダ機能などでもよい。近距離無線通信機能12は、本実施の形態では、BlueTooth(登録商標)方式であるが、他の方式としてもよい。またHH端末1とGPS受信機2を有線接続する場合は有線通信機能になる。GUI機能34はディスプレイ画面にGUI情報を表示する処理を行う。
HH端末1は、近距離無線通信機能12を用いてGPS受信機2(その近距離無線通信機能22)との接続・通信ができ、GPS受信機2からの測位情報(データB)を必要な時に取得できる。
GPS受信機2は、測位機能21と、近距離無線通信機能22と、アンテナ23とを有する。測位機能21は、アンテナ23を介してGPS衛星1003の電波の受信によりGPS方式の測位を行い、そのGPS測位情報(データB)を出力する。
[主な機能の動作]
図2で、主な機能(位置登録、位置検索)の動作の概略は以下である。車両の蔵置位置を登録する作業の際、作業者W1は、HH端末1のアプリ13(位置登録処理部13A)を利用し、所定のボタンを押して、車両10の媒体1005のBC1006をスキャンし、これにより車両IDを含む車両管理情報(データA)を取得する。これをトリガとして、HH端末1は、同時(連携的)に、近距離無線通信機能12による通信で接続されるGPS受信機2から、その場・時の測位情報(データB)を取得する。上記一連の動作により、HH端末1内のメモリに、対象の車両10に関する、VINを含む車両管理情報(データA)と、GPS測位情報(データB)とが関連付けて取得・保存される。そしてHH端末1は、データA,Bをセンターシステム4のPC3へ転送する。PC3のアプリ33(位置登録処理部33A)は、データA,B(車両のID及び位置を含む情報)をDBに登録(記憶)し、結果を応答する。作業者W1は、次の対象の車両10へ移動して、上記同様の作業(操作)を繰り返す。
また車両の蔵置位置を検索する作業の際、作業者W1は、HH端末1のアプリ13(位置検索処理部13B)を利用し、検索条件を入力し、検索を実行する。HH端末1からセンターシステム4のPC3へ検索条件(要求)を送信する。PC3のアプリ33(位置検索処理部33B)は、検索条件でDBを検索し、結果を応答する。HH端末1は検索結果を画面に表示する。同様に、管理者U1は、PC3のアプリ33(位置検索処理部33B)を利用し、検索条件を入力し、検索を実行する。PC3のアプリ33(位置検索処理部33B)は、検索条件でDBを検索し、検索結果を画面に表示する。
[高さ関係、GPS測位精度]
図3は、車両10、作業者W1、GPS受信機2などにおける高さの関係を模式的に示す。本実施の形態では、車両10の高さh2と、作業者W1の頭(帽子1004)の位置にあるGPS受信機2の高さh3とで、GPS受信機2の方が高い位置となるようにしている。これにより、車両10によるGPSの電波の反射等を回避・低減し、GPS測位の精度を高める。
車両10は概ね金属の塊であり、多数の車両が密集して蔵置される場合、GPS衛星1003からの電波が反射してマルチパスとなってGPS測位精度に影響を及ぼす(低下する)。反射(マルチパス)の影響を極力少なくするためには、GPSのアンテナをできるだけ高い位置に設置した方がよい。即ちGPS受信機2は、GPS衛星1003からの電波が遮蔽されずに届き、また周辺の物体(車両10)からの反射波(マルチパス)をなるべく受け難いように高い位置に取り付けると望ましい。
そこで、本実施の形態では、GPS機能を内蔵した端末とせず、HH端末1とGPS受信機2とで分離かつ連携する構成とし、作業者W1の帽子1004にGPS受信機2を取り付ける構成である。帽子1004は、GPS受信機2を収納する袋が天頂(頭頂部)に設けられた専用の帽子である。作業者W1がHH端末1を用いて所定の作業をしている時も、GPS受信機2は車両10よりも高い位置になる。これにより車両10からの反射の影響を少なくした状態での測位ができる。即ち安価なGPS受信機2であっても容易に十分精度良い測位が可能である。
他の形態として、帽子1004ではなく、作業者W1の着用する服の後ろ襟や肩の所にGPS受信機2を装着してもよい。これにより近い効果が得られる。なお本業務では、完成車両(10)をオペレーションする作業者W1に、車両を傷付ける可能性がある物を装着することは、極力避ける必要がある。よって、GPS受信機2の位置をなるべく高くしたいとは言っても、例えば作業者W1の背中に棒状の物を背負いその先にGPS受信機2を装着するようなことはできない。
GPS測位結果には、様々な要因(例えば測位時のGPS衛星からの受信電波強度や、GPS衛星配置や、地球の電離層の状態など)による誤差が生じる。測量用の高性能GPS(GPS受信機)の場合は、誤差も小さくなるが(例:数mm〜数cm程度)、非常に高価となり、また多くの場合は装置サイズも大きく重い。また1つのポイントの測位に時間が長くかかる(例:数分〜数十分)。即ち車両物流業務の用途には向かない。一方、カーナビ等の民生機器向けのGPS(GPS受信機)の場合、安価でサイズも小さく軽い。ただしそのGPS測位精度は、上記様々な要因による誤差の影響を受けて下がる。測位誤差は例えば数m〜数十mとなる。
本実施の形態では、GPS受信機2として上記のように安価なものを使用すると共に、その比較的低めのGPS測位精度を考慮しつつ、それを補う仕組みを設け、バランス良く設計したシステムである。本システムを用いた業務では、車両の蔵置位置の登録のため、例えばターミナル内に比較的狭い間隔で蔵置される車両についての位置をGPSで測位する。1台の車両は例えば2.5m×5m程度の大きさの範囲内である。本GPS受信機2を用いて、蔵置車両の測位の際、測位誤差が数m以下程度であれば、システム登録上で生じ得る間違いは、隣接車両と対象車両とが入れ違いになる程度で済む。よって、その測位及び登録の結果をもとに後で対象車両を探索(検索)した場合にも、指示された場所(位置)に該当の車両が無い場合は、その隣接(周辺)の車両を確認する程度でたやすく見つかる。また後述のように本システムは車両位置登録の際に位置を補正する機能などを持つ。したがって、上記のようにGPS受信機2としては測位誤差が数m〜十数m程度の安価なものを利用できる。
[DB(データ情報)]
図4は、図2のシステムでセンターシステム4のDBに管理するデータ情報の構成例を示す。例として、DBに、車両管理情報(D1)、ターミナル管理情報(D2)、作業管理情報(D3)などをテーブルで管理する。
車両管理情報(D1)において、管理情報項目として、車両ID(=VIN:Vehicle Identification Number),型式,車種,車体色,仕向け先(輸送先など),入庫日,出庫日,蔵置位置(車両位置情報)(ヤード,エリア,ロケーション(区画)、GPS測位情報など),ステータスなどを有する。車両IDは車両10を一意に識別する情報である。蔵置位置は、ターミナル内で車両10が蔵置される場所(位置)を識別する情報であり、例えばヤードID,エリアID,ロケーション(区画)ID,GPS測位情報(緯度・経度、座標点)などで構成される。ステータスは、車両付帯情報、国内用/輸出(海外)用、あるいは作業種別などの情報である。
ターミナル管理情報(D2)において、地図情報(マップ)、ロケーション管理情報を含む。地図情報(マップ)は、後述(図5)のターミナル,ヤード,エリア,駐車領域などの各単位の管理情報(ID(番号)や位置情報など)を含む。なお地図情報については既存の地図サービス(データ)等を利用して得てもよい。ロケーション管理情報は、ロケーション(区画)の管理情報を含む。ロケーション管理情報では、後述(図6)のロケーション(区画)単位で、ID、位置(代表点の座標)、サイズなどを管理する。
作業管理情報(D3)において、管理情報項目として、作業者(ID,名称等)、作業指示(例えば移動元位置、移動先位置)、作業状態(例えば入庫,移動(シフト),出庫など)、作業者位置などを有する。作業者位置は、GPS受信機2による測位情報(車両位置登録時の測位情報、及び定期的な測位情報)を利用できる。例として、各作業者(W1等)の名札(IDカード等)に、作業者ID等を表すバーコード等を貼り付けておき、作業開始時にはそのIDを作業者のHH端末1で読み取ることで、誰が何時からどのHH端末1で作業を開始したか等が把握できる。また作業者のHH端末1が、位置登録操作による車両位置情報(測位情報)の取得とは別に、自動的・定期的(例えば1分ごと)に当該作業者(HH端末1)の位置をGPS受信機2による測位で取得し、システム(DB)へ送信・登録する構成としてもよい。これにより作業者の動線を把握でき、業務の最適化に利用可能である。
本実施の形態では、GPS受信機2による測位情報(データB)は、NMEAフォーマットで伝送される。NMEAフォーマットでは、緯度・経度情報と、その時の測位に利用したGPS衛星数(M),HDOP(N)などの付帯情報とを含む。また本システム(DB)には各種の設定値(例えば後述のGPS衛星数(M)の閾値m1,m2、HDOP(N)の閾値n)が格納される。
[上位システムとの連携]
図4で、上位システム5とセンターシステム4との連携例は以下である。上位システム5(車両入出庫管理システム)は、車両の入出庫情報を管理しており、入出庫の作業指示リスト(ロケーション管理無し)をセンターシステム4に対して発行する。センターシステム4(車両位置管理システム)は、上位システム5からの入出庫作業指示リスト(ロケーション管理無し)を受け取る。例えばPC3では、それを本実施の形態のロケーション管理に対応した形式の情報へ変換する。なお変換を上位システム5で行うようにしてもよい。そしてセンターシステム4(PC3)は、この入出庫作業指示リスト(ロケーション管理有り)をもとに、管理者U1から個別の作業者W1等に対する作業指示を発行する。
[ターミナル]
図5は、マップ(ターミナル)の構成例を示す。本ターミナルT0(自動車(完成車両)ターミナル)は、車両物流業務用に車両10(特に製造後出荷までの間に保管しておく完成車両)を蔵置するためのスペースとなる屋外の敷地である。なお他の物流業務では倉庫や物流センター等ともいう。貨物(荷物)は車両10である。以下、ターミナルT0に対する入庫(入荷)・出庫(出荷)等と称する。工場や他のターミナル等の入庫元から輸送(移動)されてきた車両(完成車両)10をターミナルT0内に入庫(入荷、受け入れ)して蔵置(駐車、保管)する。また、ターミナルT0内に蔵置されている車両10を、仕向け先(輸送先)への輸送のために搬出(ピッキング等)して、出庫(出荷)する。例えば船へ積載するためにターミナルT0から埠頭などへ移動させる。輸送手段は船やトレーラ等である。またターミナルT0内では運転者により車両を移動させる。第1のヤードY1は、主に入庫時に用いる受入・蔵置ヤードである。第2のヤードY2は、主に出庫時に用いる浜出しヤードである。なお完成車両に限らず仕掛かり車両などを蔵置することもできる。
ターミナルT0内は特定のエリアに分けることができる。例えば、入庫元ごとのエリア、車種ごとのエリア、仕向け先ごとのエリア、出庫日ごとのエリアなどが挙げられる。
入庫時の作業の1つとして、車両蔵置位置などの情報をシステム(DB)へ登録する。出庫時の作業の1つとして、システム(DB)の登録情報から車両蔵置位置などの情報を検索して対象の車両を探索(発見)し、移動させる。ターミナルT0内で蔵置位置を変更(シフト)させる場合にも適宜同様に位置を検索・登録する。ただし出庫時などに所定のエリアに蔵置する場合は位置登録(位置管理)を省略できる。本例に限らず、複数のターミナル、ヤード、エリアなどを階層的に設けることができる。
[ロケーション及び粒度]
図6は、ロケーション(グリッド)の割り振りの構成例などを示す。本システム(センターシステム3(PC3)及びHH端末1)ではターミナルT0(マップ)内の車両10のロケーション管理(フリーロケーション管理)を行う。そのためにマップ(ターミナルT0)構成に対して割り振るロケーションの構成例を示す。本ロケーション構成例は、グリッド(行列状の区画)の構成である。1つのロケーション(以下適宜「ロケ」と略す)は、正方形の区画に対応し、1つのID(ロケID)が付与される。例えばA−1等で示す。本システムで、車両10の蔵置位置は、GPS測位情報と共に、このロケ(区画)の単位(ID)で管理される。即ち車両位置管理の粒度はこのロケーション管理の粒度と対応する。
GPS測位精度、ターミナル構成、車両サイズ、現場ごとの蔵置ルールなどに応じて、好適なロケーション構成(粒度)が設計される。車両の平均蔵置スペース(作業のしやすさを考慮した大きさ)や、路面上にひかれた駐車領域(駐車基準線)の大きさ等も考慮して設計される。
1ロケーション(区画)の構成として、第1の例として、5m×5mのサイズの正方形とする。簡単のため、ロケと車両とを1:1とする。即ち1ロケの中に1台の車両10を蔵置する。車両あたりの平均蔵置スペースが5m×5mである(車両サイズよりも広く余裕がある)。また第2の例として、1ロケのサイズは同じく5m×5mとし、ロケと車両とを1:2とする(1ロケの中に2台の車両10を蔵置する)。車両あたりの平均蔵置スペースが車両サイズと同じ2.5m×5mである。また第3の例として、1ロケのサイズは10m×10mとし、ロケと車両とを1:8とし、1ロケの中に8台の車両10を蔵置する。
本実施の形態では、GPS受信機2によるGPS測位精度(測位誤差)が例えば数m〜十数mである(ここではわかりやすいように特に10mとする)。車両1台あたりの平均サイズが2.5m×5mとする。これに対し、ロケーション管理の粒度をGPS測位精度(測位誤差)と同じ程度(数m〜十数m(特に10m))(上記の第3の例)にする。ロケーション管理の粒度は、GPS測位精度が例えば数m以上(特に10m)であることから、車両1台単位(上記の第1の例)ではなく、ある程度まとまった台数の単位とする方が適している。そこで例えば上記第3の例を適用する。この場合、車両位置管理(ロケ管理)の粒度は、区画サイズに対応して10mとなる。
なお上記構成例に限らず、他のロケーション構成(設計)も可能である。GPS測位精度よりも車両位置管理(ロケ管理)の粒度を大きくとった場合は、位置登録の誤りは少なくなる。逆にした場合は、スペース利用効率を上げることができる。優先効果を考慮して必要なバランスで設計すればよい。また更に本システムで上記ロケーション管理の粒度(ロケーション構成)を可変に設定(調整)できる機能を備えるようにしてもよい。この場合は現場の特性に応じてバランスを調整できる。
本ロケーション管理の導入により、ターミナルT0内の車両蔵置位置は基本的にフリー(空いている所であれば任意)となり、作業時間の短縮が可能であり、スペース利用効率を高め、蔵置車両数の増減に対しても適応しやすくなる。
本実施の形態ではロケーション管理を単純なグリッド構造としたが、マップ(ターミナル)形状に応じたロケ(区画)の構造としてもよい。例えば路面上に不連続に存在する駐車領域に合わせてロケを設定する等。この場合は関係付けの計算が複雑になるが、車両の登録の位置はわかりやすくなる。
[駐車領域−ロケーション]
図7は、マップ(ターミナルT0)内の駐車領域(1007)とロケーション(区画)との関係付けの例を示す。(a)は、図6に対応する第1の例として1駐車領域(1車両)を1ロケ(区画)として関係付けて管理する例である。また第2の例として2駐車領域(2車両)を1ロケ(区画)として関係付ける例である。(b)は複数(例えば8)の駐車領域(車両)を1ロケ(区画)として関係付けて管理する例である。1ロケ(区画)の中の複数の蔵置車両は同じロケIDで管理(登録)されることになる。
第1の例とした場合、位置検索の際にピンポイントで車両の発見が可能である。その代わり1ロケ(区画)は比較的小さくなるので、要求されるGPS測位精度が比較的高くなる。第3の例とした場合、1ロケ(区画)を比較的大きくとることができ、要求されるGPS測位精度を比較的低く抑えることができる(安価なGPS受信機2を利用可能)。第3の例では、1ロケ(区画)の中の車両を探索(位置検索)する場合、ピンポイントで目的の車両を知ることはできないが、そのロケIDの区画に行けば、その中の最大8台の中には必ず存在するので、8台程度であれば容易に目的の車両を見つけることができる。
[蔵置ルール]
図8は、マップ(ターミナルT0)における駐車領域及び蔵置ルールの例を示す。従来存在する例であるが、本システムでも対応可能である。
(a)の例では、道路(801)で区切られて複数の駐車領域(駐車基準線)(802)があり、また路面には識別のための駐車領域番号(803)などが塗布されている。また道路(801)にも一時的に蔵置される場合がある。
(b)の例は、船に載せる場合に対応し、駐車領域(811)は、同一方向で縦列で前詰めで蔵置する場合である。
(c)の例は、トレーラに載せる場合に対応し、駐車領域(812)は、各列で3台+3台を対向配置で蔵置する場合である。
その他、例えば、駐車領域ごとに一定の法則で整然と車両を蔵置する。例えば車両の右タイヤを駐車領域の線に沿わせて配置する。また例えば、複数台の車両を駐車する領域(例えば(b))で、なるべく前詰めで縦列駐車する。
[蔵置・作業例]
図9は、ターミナルT0での蔵置・作業などの例を示す。隣接する工場出口などから車両(完成車両)10を入庫する。例えばVIN=1,2の車両とする。VIN=1の車両を、第1のヤードY1における第1のエリアA1内(空いている任意位置)に蔵置する。作業者W1が位置登録を行い、蔵置位置に対応するロケIDが例えばA−1とする。同様にVIN=2の車両を、第1のヤードY1における第2のエリアA2内に蔵置する(空いている任意位置)。作業者W1が位置登録を行い、蔵置位置に対応するロケIDが例えばB−1とする。ヤードY1のエリアA1,A2は例えば車種ごとのエリアである。
ヤードY1,Y2内では、運用の方針に応じて、フリーな位置に車両を蔵置させるようにしてもよいし、大まかにエリアごとに整然と蔵置させるようにしてもよい。
ターミナルT0内では、出庫予定情報などをもとに、余裕があれば適宜、車両の蔵置の位置を移動(シフト)させることができる。本例では、荷主からの要求に基づき時間的余裕が小さいこと(確定から船積みまでの時間を短縮化する)に対応して、出庫確定のタイミングで第1のヤードY1から第2のヤードY2へ移動させるだけである。第2のヤードY2は、例えば仕向け先ごとのエリアB1,B2等を有する。仕向け先ごとのエリアに車両を蔵置しておくことで、作業が効率化される。
例えば出庫(船積み)が確定したタイミングで、第1のヤードY1内の対象の蔵置車両を、第2のヤードY2内の仕向け先ごとのエリアへ移動(シフト、ピッキング、浜出し)させる。管理者U1/作業者W1は、出庫(移動)の対象の車両(VIN=1,2)の位置を検索する。検索の結果、作業者W1は、対象の車両を発見し、当該車両を第2のヤードY2の各エリアへ移動(運転、駐車)させる。例えばVIN=1,2の車両は共に同じ仕向け先Aとする。よって、VIN=1,2の車両を仕向け先Aに対応したエリアB1へ移動させる。そして必要に応じて同様にこの移動後の蔵置位置を登録する。なおこの時点で位置管理が不要になった場合は位置登録を省略可能である。例えば出庫確定で仕向け先ごとのエリアに蔵置される場合、位置が明確(探索が容易)なので位置登録不要である。
また現場にもよるが、ターミナルT0内の作業は、複数の作業者で役割を分担して行われる場合もある。例えば位置登録などを行う第1の作業者W1と、車両の運転による移動を担当する第2の作業者W2とを有する。基本的な業務例としては、センターシステム4の管理者U1が全体的な作業の管理を行い、各作業者W1に対して作業を指示する。
[作業フロー]
図10〜図12を用いて本実施の形態のシステムを用いた作業フロー例を説明する。
[入庫時の作業フロー(1)]
図10は、入庫時の作業の流れを示す。入庫のケースとして、工場などの入庫元から運搬されてきた車両10をターミナルT0内のヤードY1内に蔵置するケースである。
(A) まずAは、工場出口やターミナルT0の入口などで、センターシステム4の管理者U1により各作業者W1(運転者)に対し、入庫作業(位置登録)のために装置(HH端末1及びGPS受信機2)を渡す場合を示す。またBは、上記装置(1,2)を渡さない場合を示す(次図11)。以下はAの場合である。
(A1) A1は、管理者U1から作業者W1に対する入庫の作業指示(1008)として、ヤードY1内での大まかな蔵置場所のエリア等の指示がある場合を示す。またA2は、上記大まかな蔵置場所のエリア等の指示が無い場合(フリーでよい場合)を示す。
(S1) A1の場合、S1で、作業者W1は、装置(1,2)を装着し、作業指示書/情報(1008)を確認し、ヤードY1内の指定の大まかな蔵置場所(エリア)の空いている箇所に、指定の車両を蔵置(運転して移動し駐車)する。
(S2) A2の場合、S2で、作業者W1は、装置(1,2)を装着し、作業指示書/情報(1008)を確認し、ヤードY1内の空いている場所を選んで、その場所に、指定の車両を蔵置(運転して移動し駐車)する。
(S3) 作業者W1は、上記蔵置車両の所で、装置(1,2)を用いて、位置登録の操作をする。即ちHH端末1の所定のボタンを押してBC1006をスキャンする操作などをする。これにより、HH端末1に、前述の車両のIDを含む車両管理情報(データA)とGPS測位情報(データB)を取得する。
(S4) 続いて、HH端末1から、上記データA,Bを、無線接続でセンターシステム4(PC3)へ転送してDBに登録する。もしくは、後でターミナルT0の入口などで作業者W1の装置(1,2)が回収され、管理者U1によりHH端末1内のデータA,Bを、直接、有線接続でPC3へ転送してDBに登録する。対象となる複数の車両がある場合、作業者W1は、次の対象の車両へ移動し、上記同様の作業(操作)を繰り返す。
[入庫時の作業フロー(2)]
図11は、上記入庫時の作業のケースで、Bの場合の流れである。Bの場合、装置(1,2)を持たない第1の作業者W1により先に車両の蔵置を行った後、別の第2の作業者W2により装置(1,2)を用いて位置登録を行う。B1,B2は前述同様に大まかな蔵置場所の指示の有無を示す。
(S1) B1の場合、S1で、作業者W1は、作業指示書/情報(1008)を確認し、ヤードY1内の指定の蔵置場所(エリア)内の空いている箇所に、指定の車両を蔵置する。
(S2) B2の場合、S2で、作業者W1は、作業指示書/情報(1008)を確認し、ヤードY1内の空いている箇所を選んで、指定の車両を蔵置する。
(S3) S3で、作業者W1は、上記蔵置車両の所で、当該蔵置車両に対し、まだ位置登録(測位)が済んでいないこと(後で位置登録すべきこと)を示す所定の目印を付ける。例えばワイパーにカード等の物を挟む/ワイパーを立てる/車内のサンバイザを下ろす等。
(S4) その後、適当なタイミングで、別の作業者W2は、渡された装置(1,2)を所持して、ターミナルT0内(ヤードY1内)を移動・確認してまわり、S3による目印(位置登録未済み状態を示す)を頼りに、蔵置車両を見つける。作業者W2は、見つけた蔵置車両に対し、装置(1,2)を用いて、前述同様の位置登録の操作をし、車両ID(データA)+GPS測位情報(データB)を取得する。そして、HH端末1から当該データA,Bをセンターシステム4(PC3)へ転送してDBに登録する。
[出庫時の作業フロー(1)]
図12は、出庫時の作業の流れを示す。出庫のケースとして、対象の車両を出庫(船積み)する前に、一旦、第1のヤードY1内(入庫時の蔵置場所のエリア)から第2のヤードY2内(仕向け先ごと等のエリア)へ車両を移動(シフト)させ蔵置しておくケースである。なお時間が無い場合は直接ヤードY1からの出庫も可能である。
(S1) S1で、センターシステム4の管理者U1は、上位システム5から、ターミナルT0内の蔵置車両に関する出庫確定(出庫日)などの情報(出庫指示情報)を受ける。出庫当日(船積み・出航のタイミング)まで少し時間があるので、事前に車両を移動(シフト)させる。
(S2) S2で、管理者U1は、出庫当日(船積み・出航のタイミング)よりも前に、S1の情報と、システム(DB)に格納されている蔵置車両情報(車両ID,蔵置位置など)とをもとに、出庫作業のための作業シートを出力(発行)する。当該作業シートは、対象の車両の移動元の蔵置場所(ヤードY1内)と移動先の蔵置場所(ヤードY2内)の情報を含む。
S2の際、管理者U1は、PC3のアプリ33の位置検索機能(33B)を用いた処理を行うことにより、対象の車両の蔵置位置などの情報を検索することができる。車両ID等を検索条件として入力して検索を実行することで、当該車両の詳しい蔵置位置が判明する。当該検索で得た情報を作業シートに添付してもよい。
(C1) 次に、C1は、第2のヤードY2内で車両の仕向け先ごと等のエリアに前もって車両を移動(シフト)・蔵置しておき、かつヤードY2内で引き続き車両位置管理を行う場合(ヤードY2内への蔵置時に位置登録を行う場合)を示す。またC2は、第2のヤードY2内の蔵置車両に関して車両位置管理を行わない場合を示す。
(S3) C1の場合、S3で、管理者U1は、作業者W1に、装置(1,2)とS2の作業シートとを渡す。作業シートは、入庫時と同様に、紙でもよいし、HH端末1へ転送・表示する情報としてもよい。
(S4) S4で、作業者W1は、作業シートの内容を確認し、ヤードY1内の指定の蔵置場所(移動元)の車両を見つける。この際、作業者W1は、作業シートの情報だけでなく、HH端末1のアプリ13の位置検索機能(13B)を用いた処理により、対象の車両の詳しい蔵置位置を検索して画面で確認しながら探索することができる。
(S5) S5で、作業者W1は、作業シートの指示に従い、対象の車両を運転して移動させ、ヤードY2内の指定の蔵置場所(仕向け先ごとのエリア等)に蔵置する。
(S6) S6で、作業者W1は、装置(1,2)を用いて、蔵置車両に関する位置登録の操作をし、蔵置車両のID等(データA)+GPS測位情報(データB)を取得して、センターシステム4(PC3)へ転送してDBに登録する。
(S7) S7で、更に、当該蔵置車両に関して出庫のイベントを確実に管理する場合は、出庫当日、出庫(船積み)の直前に、作業者W1は、装置(1,2)を用いて当該車両のBC1006から車両ID等を取得し、センターシステム4のDBに対し、当該車両の出庫完了のイベントを記録する。そしてシステムでは、出庫完了に伴い当該車両の位置管理が不要になったので、該当の位置管理情報の消し込み処理を行う。
[出庫時の作業フロー(2)]
上記ケースで、C2の場合の流れは以下である。C2では、ヤードY2への蔵置以降は位置管理が不要なので、装置(1,2)を用いた位置登録を行わない。C2に該当する例としては、ヤードY2内で仕向け先ごとや出荷日ごと等でエリアを明確に分ける運用の場合である。なお位置登録は行わないが位置検索や作業指示の表示などのためにHH端末1を用いるようにしてもよい。
(S3) 管理者U1は作業者W1に前記S2の作業シートを渡す。
(S4) 作業者W1は、作業シートの内容を確認し、ヤードY1内の指定の蔵置場所(移動元)の車両を見つける。なおこの際、前述同様にHH端末1を用いて位置検索機能を利用してもよい。
(S5) 作業者W1は、作業シートの指示に従い、対象の車両を運転して移動させ、ヤードY2内の指定のエリア内に蔵置する。
(S6) 作業者W1は、蔵置車両に関する位置登録の操作は行わない。更に、当該蔵置車両に関して出庫イベントを確実に管理する場合は、前述のS7と同様に処理する。
[位置登録処理]
図2,図13を用いて、本実施の形態のシステムにおける基本的な位置登録機能の処理の流れを説明する。作業者W1によるHH端末1(アプリ13)の操作の場合で説明するが、管理者U1によるPC3(アプリ33)の操作でも同様に可能である。
(S101) 位置登録の際、作業者W1は、対象の車両10の所で、HH端末1のアプリ13の位置登録機能(13A)を使用する。作業者W1は、HH端末1の所定のボタン(位置登録用)を押し、媒体1005のBC1006をスキャンする。位置登録処理部13Aから自動認識機能(BCリーダ)11により、BC1006から車両IDを含む車両管理情報(データA)を読み取る。
(S102) そして上記S101をトリガとして、HH端末1の自動認識機能11から近距離無線通信部12に連携し、近距離無線通信でGPS受信機2の近距離無線通信部22と連携する。GPS受信機2は、測位機能21、アンテナ23により、その場・時のGPS測位データ情報(データB)(NMEAフォーマット)を取得する。データBは車両10の位置情報に相当する。そしてGPS受信機2からHH端末1側へ近距離無線通信でデータBを転送する。
なおS102の後に、後述のフィルタリング(再測位)機能の処理(図18)や、補正機能の処理(図19)を入れてもよい。
また、位置登録処理時にHH端末1のGUI機能14により画面上に表示される地図情報については、方位固定もしくは作業者が向いている方位を画面の上に合わせるかを、選択設定できるようにしてもよい。
(S103) HH端末1のアプリ13(位置登録処理部13A)は、上記データA,Bを取得して、メモリに、当該データA,Bを関連付けた形で一旦保存する。
(S104) そして、HH端末1のアプリ13から、上記データA,Bを、センターシステム4のPC3のアプリ33へ転送する。この際、第1の方法として、HH端末1のアプリ13(位置登録処理部13A)により、データA,Bを無線通信(例えばWi-Fi)で、センターシステム4のPC3のアプリ33へ転送する。このタイミングは、S101のボタン操作(1トリガ操作)から連続(即時)で可能である。あるいは所定のボタン操作を介在させてから転送させるようにしてもよい。
また第2の方法として、蔵置車両の所での作業後、センターシステム4(PC3)の所へHH端末1を持ち寄る(回収する)。HH端末1をPC3に有線接続し(クレイドル等)、データA,Bを転送する。
(S105) PC3のアプリ33は、位置登録処理部33Aにより、上記HH端末1からのデータA,Bを所定の形式でDB内に登録(保存)処理し、登録結果の応答をHH端末1へ返す。
なおDBへの位置登録の情報は、GPS測位情報(データB)による緯度・経度情報(マップ上の座標点)などをそのまま登録してもよいし、緯度・経度情報から計算されるロケーション等の単位の情報で登録してもよいし、両方を関連付けて登録してもよい。
[位置検索処理]
図2,図14を用いて、本実施の形態のシステムにおける基本的な位置検索機能の処理の流れを説明する。作業者W1によるHH端末1(アプリ13)の操作の場合で説明するが、管理者U1によるPC3(アプリ33)の操作でも同様に可能である。
(S201) 位置検索の際、作業者W1は、HH端末1のアプリ13の位置検索機能(13B)を使用する。作業者W1は、画面で検索条件(例えばVINなど)を入力して所定のボタンを押すことにより位置検索を実行する。
(S202) HH端末1のアプリ13は、位置検索処理部13Bにより、S201の検索条件を含む検索要求を、無線通信でセンターシステム4のPC3のアプリ33に送信する。なお必要に応じてその時のGPS測位情報(即ち作業者W1の位置を示す情報)を取得して一緒に送信してもよい。
(S203) センターシステム4(PC3)のアプリ33は、位置検索処理部33Bにより、S202のHH端末1からの検索条件でDBを検索し、対象車両の蔵置位置情報などを取り出し、当該検索結果のデータをまとめ、HH端末1へ応答する。なお必要に応じてマップのデータ等も一緒に送信してもよい。
(S204) HH端末1のアプリ13は、センターシステム4から受信した検索結果を画面に表示する。即ちマップ上に対象の車両の蔵置位置など(対応するヤード,エリア,ロケーション,駐車領域など)の情報を表示する。作業者W1の位置を含めて表示する形としてもよい。これにより作業者W1は、対象車両と自身との相対位置を容易に知ることができ、作業効率が向上する。
[出力例1(位置検索時)]
図15は、位置検索時の出力例1を示す。管理者U1によりPC3のディスプレイ画面に、作業指示と共に位置検索時の情報を表示する場合を示す。これと同様の情報をHH端末1の画面に表示してもよいし、プリンタで紙(作業シート)に印刷してもよい。なお位置登録時も同様に出力可能である。
例えば管理者U1は、PC3で前述の入出庫作業指示リストをもとに作業シートを作成し表示する。図15の例では、項目として、VIN(車両ID),蔵置場所(位置)、属性、状況、移動先などを有する。蔵置場所(位置)は、車両の蔵置場所を示す、ヤード、エリア、ロケーションなどのIDがある。属性は例えば仕向け先などである。状況は例えば作業種別(作業状況)などである(例えば入庫/シフト/出庫など)。移動先は作業指示における車両の移動先の場所(ヤード、エリア等)を示す。
例えば1501の行では、あるVINの車両の現在の蔵置場所がヤードY1,エリアA2,ロケーションE−5であり、仕向け先がAであり、作業種別が出庫作業であり、移動先がヤードY2,エリアB1であることを示す(図9の例と対応)。
例えば、位置検索時、管理者U1は、当該画面中で目的のVIN等を選択し(例:1501)、検索ボタンを押す(または検索コマンドを実行する)。これにより、前述の位置検索の処理が実行され、検索結果が画面に表示される。また検索条件欄にVIN等の検索条件を入力して検索ボタンを押してもよい。
[出力例2(位置検索時)]
図16は、位置検索時の出力例2を示す。PC3のディスプレイ画面に、位置検索時のマップ上での検索結果の蔵置位置の情報を表示する場合を示す。これと同様の情報をHH端末1の画面に表示してもよいし、プリンタで紙(作業シート)に印刷してもよい。なお位置登録時も同様に出力可能である。
1600のように、マップ上に前述(図6)のロケーション(グリッド)を重ね合わせて表示する。マップは、ヤード、エリア、駐車領域などのデータ(画像)がある場合は併せて表示する。1601は、検索結果の車両蔵置位置(ロケーション)の例である。どのロケーションに対象の車両が蔵置(登録)されているかを表示する。例えばロケの枠や座標点などを赤色などで強調表示する。1602は、関連する情報(VIN,蔵置位置,移動先など)をポップアップ等で表示する場合を示す。
管理者U1は検索結果の情報を、作業者W1のHH端末1へ転送してもよいし、紙(1008)に印刷して作業者W1へ渡してもよい。作業者W1は、HH端末1のアプリ13の画面で検索結果の情報(作業指示情報1008)を見ながら対象の車両を探索してもよいし、紙(1008)を見ながら探してもよい。これにより容易に短時間で発見可能である。
上記のように本システムは画面(GUI)で各種情報を表示してガイドする機能を有する。なおこのような機能を持たない場合でも、最低限には対象の車両の位置に対応したエリアやロケの値を出力する機能があればよい。作業者W1がターミナルT0内のエリアやロケの構成の概略を紙の地図などで把握していれば十分に短時間で探索可能である。
なお別の計算処理が必要になるが、作業者の現在位置(GPSによる)から目的の蔵置車両の位置までのルートを画面に表示してもよい。また現在の蔵置位置から移動先の蔵置位置までのルートを画面に表示してもよい。
[出力例3(位置登録−補正時)]
図17は、作業者W1がHH端末1を用いて、位置登録機能(後述のフィルタリング機能及び補正機能を含む)による位置登録時に、画面にGPS測位結果を表示して補正可能とする場合の画面例を示す。(a)は補正前、(b)は補正後を示す。前述の作業者W1によるHH端末1を用いた蔵置車両の位置登録の操作の際、ボタンを押してBC1006をスキャンすると、HH端末1の画面に、図17のような測位結果(補正)の情報を表示する。
(1) 本画面(a)では、マップ(1701)上に、今回のGPS測位結果(データB)による位置を示す点(a1)を表示する(例えば赤色強調表示)。マップ(1701)としては、必要に応じてヤード、エリア、駐車領域、グリッド(ロケ)等の情報を重ね合わせで表示する。本例では、1702のようにエリアA1の駐車領域(駐車基準線)を表示しているが、設定に応じて追加・省略ができる。またマップ内、今回の測位点(a1)の周辺には、以前の測位済み(位置登録済み)の蔵置車両の位置を示す点(a2)を表示する(例えば青色表示)。この点(a2)の情報はセンターシステム4(DB)から取得する。また本例では、a2の位置を以前のGPS測位結果(緯度・経度情報)による座標点の形式で表示しているが、これに限らず、その位置(点)と対応付けられるロケ(区画)や駐車領域などの単位の形で整然と表示してもよい。
(2) 作業者W1は、本画面(a)及び周囲の実際の状況(景観)を見て、今回の測位点(a1)が登録位置として適切かどうかを判断する。本例では、今回の測位点(a1)が、a2(周囲の他の蔵置車両の並び等に対応する)及び駐車領域(1702)から離れている(ズレが大きい)。よって、登録位置として不適切(GPS測位誤差が大きい)と判断できる。
(3) 作業者W1は、上記で適切と判断した場合は、例えば確定ボタンを押すことで、そのまま今回の測位点(a1)を登録することができる。HH端末1のアプリ13は登録されたデータを保存し、前述のようにセンターシステム4(PC3)側に転送して登録する。作業者W1は、上記で不適切と判断した場合は、登録位置を補正すること等ができる。まず手動で補正する場合は以下である。
手動補正の場合、(b)の画面のように、作業者W1は、画面内の今回の測位点(a1)を、画面内の情報及び実際の状況から、本来あるべきと推定される位置へ手動で移動させる。a3は、a1の点(位置)から一番近く、周囲の以前の測位結果(a2)及び状況から本来あるべきと推定される位置であり、a4の枠は、a3に対応した駐車領域である。作業者W1は、a1の点からa3(a4)の位置へa5の矢印のように手動で移動させる。この移動は、例えば、HH端末1の仕様によるが、キーボタン等の上下左右の操作でもよいし、タッチパネル画面でのタッチ操作(ドラッグ)でもよい。そして作業者W1は、移動(補正)後の位置(a3,a4)で、確定ボタンを押すことで、位置登録できる。
また上記手動補正に限らず、自動補正機能を備えてもよい。本アプリ13は、今回の測位結果の点(a1)と周囲の以前の測位結果の点(a2)とを比べ、a3(a4)のような本来あるべきと推定される位置を計算し、位置登録の候補として表示する。作業者W1は、a3(a4)のような候補を見て、それが適切と判断した場合は、その選択や確定ボタンにより位置登録できる。また自動補正ボタンを用意し、作業者W1が自動補正ボタンを押すと、上記のように候補の位置へ自動的に補正するようにしてもよい。
また作業者W1が上記で不適切と判断した場合に、例えば再測位ボタンを押すことで、測位(データBの取得)をやり直し、その結果を表示するようにしてもよい。
[フィルタリング機能(再測位機能)]
更に、HH端末1のアプリ13(対応するPC3のアプリ33)は、フィルタリング機能(再測位機能)を有する。図13のフローに図18のフローが追加される。なお図17の画面の再測位の機能とも対応する。本フィルタリング機能は、比較的低いGPS測位精度による測位結果(データB)を評価・判定し、その測位誤差に対応するため、不適切な場合はフィルタリング(破棄、不採用)し、再測位する機能である。これによりGPS受信機2として安価なものを採用しやすい。
図18は、フィルタリング機能(再測位機能)の処理フローを示す。所定の特徴的な判定ステップ(S303)などを有する。
(S301) HH端末1(アプリ13)は、位置登録の際、前述(図13、S102等)のようにGPS受信機2から転送されて取得した測位情報(データB)(NMEAフォーマット)について、センターシステム4へ転送する前に以下の処理を行う。
(S302) HH端末1は、測位情報の精度(信頼度)を所定の方式で評価し、その精度の値を計算する。
(S303) HH端末1は、上記精度の値を所定の閾値と比較する。
(S304) HH端末1は、上記精度≧閾値の場合、当該測位結果を採用(保存)する。例えば画面に採用(OK)の旨を表示する。
(S305) HH端末1は、上記精度<閾値の場合、当該測位結果を不採用とする。この場合、当該測位結果(データB)を破棄し、不採用の旨のエラー(メッセージ)を画面に表示し、ユーザ(作業者W1)に対して再測位を促す。これにより、作業者W1は、前述同様に位置登録の操作を再度実行する。もしくは、HH端末1は、ユーザの確認・操作を介さずに、強制的に再測位を実行してもよい。これにより、判定(S303)を満たす結果を得て、位置登録に用いる。また何回か試行しても適切な結果が得られない場合はエラー終了などを行う。
上記評価・判定に関する具体例は以下である。GPS測位情報(データB)におけるNMEAフォーマットの中の「GPS衛星数」(M)、「HDOP」(N)を用いる。「GPS衛星数」は、測位の時に利用したGPS衛星の数であり、測位精度との相関が高い。「HDOP」は、測位精度指標の1つであり、水平方向のDOP(Dilution Of Precision)であり、上空に満遍無く衛星が分布するほどHDOP値が小さくなる。
S302の評価の際に、GPS衛星数(M)、HDOP(N)を評価値として用いる。またそれら(M,N)の値から別の評価値を計算してもよい(例えば評価値=a×M+b×Nなど)。S303の判定の際に、上記評価値(M,N)を閾値と比較する。GPS衛星数(M)の閾値をm1,m2(m1>m2)、HDOP(N)の閾値をnとする。なお閾値は本システムで可変設定可能である。
例えば第1の判定方式として、GPS衛星数(M)≧m1、かつ(AND)、HDOP(N)<nの場合、S304のように採用(OK)とする。当該条件を満たさない場合は不採用(NG)とする。例えばm1=6,n=2である。
例えば第2の判定方式として、GPS衛星数(M)≦m2の場合、S305のように不採用(NG)とする。当該条件を満たす場合は採用(OK)とする。例えばm2=5である。なおm2<m1である。第2の判定方式では、測位精度が低すぎないかを判定している。
また上記第1、第2の判定方式の両方を組合せで使用してもよい。またGPS衛星数(M)のみを用いて判定してもよいし、HDOP(N)のみを用いて判定してもよい。またGPS測位情報のフォーマットにおける他の要素値を組合せで使用してもよい。
またHH端末1の画面中に上記精度の評価値(GPS衛星数(N),HDOP(N))またはその別表現の情報(精度の大小を示すメッセージ等)を表示するようにしてもよい。例えば常時表示するようにしてもよい。作業者W1は、位置登録の操作の際、画面に表示される評価値(M,N)を見て、その大小から、測位精度(測位誤差)が適切か判断し、採用か不採用を判断する。採用の場合は確定ボタンなどを押し、不採用の場合は再測位ボタンなどを押してやり直す。
また上記判定の結果で、S305のように再測位(データBの取得)を実行する場合、前述(図2)のように本システムでは、基本的に、データA,Bの取得が1トリガ操作で連動している仕組みであるため、それら両方(データA,B)を再度取得する形としてもよいし、必要な一方のデータBのみを再度取得する形としてもよい。データBのみ取得する場合、アプリ13から、近距離無線通信機能12、GPS受信機2(22,21)へと連携して取得すればよい。
[補正機能]
更に本システムで、HH端末1のアプリ13(対応するPC3のアプリ33)は、補正機能を有する。図13,図18のフローに図19のフローが追加される。なお図17の画面の手動補正/自動補正の機能とも対応する。
図19は、補正機能の処理フローを示す。所定の特徴的な補正ステップ(S405)等を有する。
(S401) HH端末1(アプリ13)は、位置登録の際、前述(図13、S102等)のようにGPS受信機2から転送されて取得した測位情報(データB)(NMEAフォーマット)について、センターシステム4へ転送する前に、あるいは図18の判定で測位精度が低かった場合に、以下の処理を行う。
(S402) HH端末1は、今回の測位結果(データB)の位置(点)を補正画面内のマップ上に表示する(図17、a1)。この際、必要に応じてセンターシステム4(PC3)のDBからマップ等のデータを取得して表示に用いる。またこの際、前述のように、精度の指標値(M,N)などを併せて表示してもよい。
(S403) またHH端末1は、S402の測位点と共に、センターシステム4(PC3)のDBから位置登録済みのデータを取得し、補正画面内のマップ上に、周辺の以前の測位点の情報を表示する(図17、a2)。またこの際、前述のように、自動的に候補となる位置(a3,a4)を計算して表示してもよい。
(S404) 前述のように、作業者W1は、補正画面を見て、今回の最新の測位点が、周辺の以前の測位点などを参考に、対象車両の蔵置位置として適切かどうか判断する。
(S405) 不適切な場合は、前述のように手動(ボタンやタッチ操作)で移動・補正などする。アプリ13は補正後のデータBを得る。
(S406) 適切な場合(または補正後)、採用(確定)する。アプリ13は確定後のデータBを得る。
なお上記補正画面(補正機能など)へ遷移するかどうかについては、本システムの設定に基づき、センターシステム4へデータA,Bを送信する前に必ず一度自動的に遷移する形としてもよいし、所定の条件または所定のユーザ操作により遷移する形としてもよい。前者の場合、作業者W1が補正をしたくない場合は、確認(確定ボタンなど)以外には何もせずに次の操作に進むことができる。後者の場合、例えば所定の条件として前述のGPS衛星数(M)などの評価値で測位誤差が大きい場合のみ遷移する。
なお位置登録機能(補正機能)で、GPS測位誤差や人の判断の間違いから実際とはずれた位置(ロケ)に登録する可能性はあるが、前述のように実際の位置の周辺のどこかにずれるだけなので、容易に対処可能である。例えば位置検索(探索)の際に、検索結果の位置(ロケ)に対象の車両が無く、その周辺のずれた位置(ロケ)に見つかることになる。この場合、位置登録の誤りが判明するので、当該車両に関して位置登録をやり直すことで対処可能である。
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態によれば以下のような効果を有する。本システムでは、車両位置管理に関する個体管理及びロケーション管理などの導入によるシステムの改善により、入出庫などの際のターミナル内の車両の蔵置の場所(位置)の登録及び探索(検索)等の作業を効率化(簡易化・短時間化など)できる。また現場の特性に応じた十分な管理精度(GPS測位精度など)で安価なシステムを実現できる。また出庫確定から出庫完了までのリードタイムの短縮化を実現できる。特にフリーロケーション管理により、ターミナル内の車両の蔵置の位置をある程度自由化してスペース利用効率を向上すると共に、探索(検索)を容易化・短時間化できる。
本実施の形態では、HH端末1とGPS受信機2とで分離・連携する構成であり、安価なGPS受信機2を車両10よりも高い位置にし、反射の影響を低減して測位精度を高めることができる。
作業者W1による位置登録に関して、BC1006をスキャンする動作をトリガとして、車両ID及び測位情報の取得・登録までを含め、一連の処理を一操作(1ボタンなど)で可能であり、作業が容易であり、登録忘れ防止にも有効である。また位置検索の作業に関しても、画面でグラフィカルに位置が表示されるので、探索が容易である。
安価・小型・軽量のGPS受信機2を利用して低コストなシステムを構築可能である。また安価なGPSによる比較的低いGPS測位精度の分を補う仕組み(フィルタリング機能、補正機能など)を備える。これにより位置登録及び検索の精度を高め(十分な管理粒度を実現し)、作業の短時間化が可能である。更に精度(粒度)を上げたい場合は測位精度が高いGPS受信機を使用したシステム構築も可能である。
フィルタリング機能及び補正機能では、GPS受信機2で得られる測位情報を位置登録に用いるにあたり、測位誤差による不適切な結果を人(作業者W1)の判断を利用して排除/補正することができ、再測位/補正により適切な測位情報を利用することができる。周囲の実際の状況などに関する人の判断を効果的に利用して位置登録の精度を高めることができる。また画面内に、GPS衛星数(M)などの測位精度(評価値)の情報を表示することにより、作業者W1は、位置登録の際の測位精度を大まかに把握することができる。これに対応して、測位精度が所定の閾値になった場合には不採用として自動的に再測位を実行させる形にできる。これによりできるだけ位置登録の精度を高くすることができる。
車両物流業務の現場(ターミナルT0)では、一般の駐車場などよりも、非常に規則正しい法則(蔵置ルール)で、車両を蔵置する業務(運用)が行われることが多い。この蔵置ルールとして、前述(図8)のように何通りも存在する。上記法則(蔵置ルール)に従い蔵置された車両の測位を行った時点で、作業者のHH端末1の画面に、マップ上に当該測位結果の位置を、周辺の以前の測位結果の位置と共にプロット・表示する。これにより作業者は、画面内の情報を目安に、実際の蔵置位置(駐車領域など)に対して今回登録しようとしている測位結果の位置がどの程度ずれているか/一致しているかを、視覚的に判断することができる。
[変形例]
本実施の形態の変形例として以下が挙げられる。本システムは、他の機能として、作業者W1のHH端末1に撮影機能を持たせてもよい(カメラ等の装置を利用してもよい)。これにより、作業フロー上、車両に傷などのダメージ箇所がある場合に、その箇所を撮影機能により撮影し、その撮影データ(ダメージ情報)を取得・保存する。例えば前述の位置登録の際に、車両ID(データA)及び測位情報(データB)と共に、上記撮影データ(ダメージ情報)を一緒に、センターシステム4等へ転送して、DBに関連付けて保存させる。例えば前述の位置登録(データA,Bの転送)を1トリガ操作で可能であるが、これに追加で撮影データの転送のオプションを設け、選択実行可能とする。これによりその後の車両のメンテナンス作業などでその撮影データを利用することができる。
自動認識機能11としてBC1006を読み取る形態としたが、これに限らず、RFID(ICタグ)等を利用できる(対応するRFIDリーダライタ機能などを用いる)。BC1006の代わりにRFIDを用いる場合、RFIDの近くで前述の位置登録の操作をすればよく、より簡単に車両IDなどを読み取ることができる。RFIDは、例えばラベルにして車両の前や左右のウィンドウなどに貼り付けておく。また例えばRFIDを車内のバックミラーの取り付け支柱に引っ掛けてぶら下げておく。これによりRFIDの再利用も可能であり、車両の外から車内のRFIDの情報を読み取ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば車両の位置管理に限らず、同様のターミナル(屋外の敷地)での貨物の位置管理に適用可能である。
本発明は、車両を中心とする物流業務に利用可能である。また、組立て作業を行うために広大な敷地にたくさんの大きな鋼材を一時蔵置するような場合にも利用可能である。
1…ハンドヘルド(HH)端末、2…GPS受信機、3…PC(車両位置管理装置)、4…センターシステム(車両位置管理システム)、5…上位システム(入出庫管理システム)、10…車両、11…自動認識機能、12,22…近距離無線通信機能、13,33…アプリ、13A,33A…位置登録処理部、13B,33B…位置検索処理部、21…測位機能、23…アンテナ、14,34…GUI機能、1003…GPS衛星、1004…帽子、1005…媒体、1006…BC(バーコード)、1007…駐車領域、1008…作業指示情報/作業指示書。

Claims (11)

  1. 車両の物流業務を管理する情報処理を行う車両物流管理システムであって、
    管理者が使用するコンピュータと、ユーザが携帯する端末、及びGPS受信機と、を有し、
    前記コンピュータは、車両位置管理機能を構成するサーバのプログラムを有し、
    前記サーバのプログラムは、
    前記車両のID及び位置を含むデータ情報をDBに登録して管理する第1の処理部と、
    前記DBから前記車両のID及び位置を含むデータ情報を検索する第2の処理部と、を有し、
    前記GPS受信機は、GPSによる測位を行う測位機能を有し、
    前記コンピュータと端末とが無線通信し、
    前記端末とGPS受信機とが近距離通信し、
    前記端末は、
    前記車両の媒体から当該車両のIDを含む第1のデータを読み取る機能と、
    前記GPS受信機との近距離通信により前記GPS受信機から測位情報である第2のデータを取得する機能と、
    前記車両位置管理機能を構成するクライアントのプログラムとを有し、
    前記クライアントのプログラムは、
    前記車両の蔵置の位置を登録するために、前記ユーザの操作により、前記第1、第2のデータを取得し、前記コンピュータに送信し、前記車両のID及び位置に対応する情報を前記DBに登録させる第3の処理部と、
    前記車両の蔵置の位置を検索するために、前記ユーザの操作により、前記コンピュータのDBから前記車両のID及び位置を含む情報を検索する第4の処理部と、を有し、
    前記コンピュータは、前記車両の物流業務で車両が蔵置される対象となる敷地の領域を、区分されるロケーションで管理し、前記位置登録の際、前記車両が蔵置される位置を、前記測位情報と、前記ロケーションのIDとで関係付けて管理すること、を特徴とする車両物流管理システム。
  2. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記端末は、前記位置登録の際、
    前記GPS受信機から取得した第2のデータである測位情報の精度を評価する処理と、
    前記精度の評価値を閾値と比較して、当該測位情報を位置登録に採用するか不採用かを判定する処理と、
    前記不採用の場合は、前記第2のデータを破棄し、再度、前記GPS受信機から測位情報である第2のデータを取得する処理と、を行うこと、を特徴とする車両物流管理システム。
  3. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記端末は、前記位置登録の際、
    前記GPS受信機から取得した第1、第2のデータをもとに、当該端末の画面に、前記敷地のマップ上に、今回の測位結果の位置を表示する処理と、
    前記コンピュータから取得したデータをもとに、当該端末の画面に、前記敷地のマップ上に、前記今回の測位結果の位置に対する周辺の以前の位置登録済みの測位結果の位置を表示する処理と、
    前記ユーザの操作により、前記画面内の今回の測位結果の位置を手動で移動させて補正し、位置登録のために確定する処理と、を行うこと、を特徴とする車両物流管理システム。
  4. 請求項2記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記測位情報の精度の評価値として、測位に利用したGPS衛星数を用い、
    前記GPS衛星数が閾値以下の場合は前記不採用とすること、を特徴とする車両物流管理システム。
  5. 請求項2記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記測位情報の精度の評価値として、HDOP値を用い、
    前記HDOP値が閾値以上の場合は前記不採用とすること、を特徴とする車両物流管理システム。
  6. 請求項2記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記端末は、前記位置登録の際、当該端末の画面に、前記測位情報の精度の評価値として、測位に利用したGPS衛星数、HDOP値、の少なくとも一方を表示する処理と、
    前記ユーザの操作により、再度、前記GPS受信機から測位情報である第2のデータを取得する処理と、を行うこと、を特徴とする車両物流管理システム。
  7. 請求項3記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記端末は、前記位置登録の際、当該端末の画面に、前記敷地のマップ上に、前記今回の測位結果の位置と前記周辺の以前の位置登録済みの測位結果の位置との関係から推定される補正の候補の位置を自動的に表示する処理と、
    前記ユーザの操作により、前記画面内の今回の測位結果の位置を、前記補正の候補の位置へと補正し、位置登録のために確定する処理と、を行うこと、を特徴とする車両物流管理システム。
  8. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記端末は、前記クライアントのプログラムを用いて、前記車両の蔵置の位置を登録する際、前記ユーザの1トリガ操作により、
    前記車両の媒体から当該車両のIDを含む第1のデータを読み取る処理と、それに同期して、前記GPS受信機との近距離通信により前記GPS受信機から測位情報である第2のデータを取得する処理と、前記第1、第2のデータを前記コンピュータに送信し、前記車両のID及び位置に対応する情報を前記DBに登録させる処理と、を行うこと、を特徴とする車両物流管理システム。
  9. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記GPS受信機は、前記ユーザの帽子に装着され、
    前記GPS受信機の測位精度と、前記ロケーション管理の粒度とを概略同じにし、
    前記ロケーション管理における1ロケーション単位領域の大きさは、所定の複数の車両の蔵置領域分にしたこと、を特徴とする車両物流管理システム。
  10. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記管理者の操作により、前記コンピュータの前記サーバのプログラムを用いて、前記車両の蔵置の位置を検索する際、
    前記コンピュータのDBから前記車両のID及び位置を含む情報を検索する処理と、
    前記検索結果の位置を含む情報を、前記コンピュータの画面に、前記敷地のマップ上で、前記測位情報または前記ロケーションの少なくとも一方の形式で表示する処理と、を行うこと、を特徴とする車両物流管理システム。
  11. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記ユーザの操作により、前記端末の前記クライアントのプログラムを用いて、前記車両の蔵置の位置を検索する際、
    前記コンピュータのDBから前記車両のID及び位置を含む情報を検索する処理と、
    前記検索結果の位置を含む情報を、前記端末の画面に、前記敷地のマップ上で、前記測位情報または前記ロケーションの少なくとも一方の形式で表示する処理と、を行うこと、を特徴とする車両物流管理システム。
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