JP2014039381A - 電動モータ - Google Patents

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Keiki Saito
啓樹 齋藤
Yoichi Suzuki
洋一 鈴木
Shigeru Saegusa
繁 三枝
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Abstract

【課題】より内部の気密性を向上させることができると共に、部品点数の増加を抑え、且つ組み付け作業性の悪化を防止することができる電動モータを提供する。
【解決手段】ブラシホルダ17に、ブラシ41と外部電源とを電気的に接続するためのコネクタ部43を突設させる一方、ブラケット18のコネクタ部43に対応する部位に凹部68を形成し、この凹部68を介してコネクタ部43が外部に向かって突出している電動モータであって、ヨークの開口部とブラシホルダ17との間にホルダ本体パッキン33を設け、ブラケット18とブラシホルダ17との間にブラケットパッキン70を設け、ヨークの開口部とブラケット18との間にホルダ本体Oリング34を設け、コネクタ部43のベース部52にグロメット35を設け、ホルダ本体パッキン33、ホルダ本体Oリング34、及びグロメット35を一体成形した。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば、車両用オイルポンプの駆動用に用いられる電動モータに関するものである。
この種の電動モータは、有底筒状のヨークの内周面にマグネットを複数配置し、このマグネットよりも径方向内側にアーマチュアを回転自在に設けてある。アーマチュアは、回転軸に外嵌固定され、巻線が巻装されているアーマチュアコアと、複数のセグメントが配設されたコンミテータとを有している。このコンミテータに巻線が接続されていると共に、コンミテータの各セグメントにブラシが摺接されている。
また、ヨークの開口部には、この開口部を閉塞するようにブラケット(ハウジング)がOリングを介して設けられている。そして、ブラケットとヨークとの間に配置されたベースプレートに、ブラシを保持するためのブラシホルダが設けられている。
さらに、ブラケットの周壁には開口部が形成されており、この開口部にグロメットを介してコネクタが設けられている。このコネクタとブラシとが電気的に接続されるようになっており、ブラシとセグメントを介して巻線に電流が供給される。そして、巻線に電流が供給されると磁界が形成され、この磁界とマグネットとの間に生じる磁気的な吸引力や反発力によってアーマチュアが回転する。
ここで、Oリングとグロメットとを一体成形することにより、部品点数を低減すると共に、Oリングやグロメットの組み付け作業性を向上させようとする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−22659号公報
ところで、上述の従来技術においては、ブラケット内部にベースプレートを固定するために締付ねじを用いているが、このような締付ねじを用いずに電動モータ内部にベースプレートを固定する構造として、ヨークとブラケットとで挟持するようにすることが一般的である。ここで、このような構成として電動モータ内部のシール性を確保するためには、ヨークとブラケットの間の他に、ベースプレートとヨークとの間にパッキン等のシール部材を設けることが望ましい。このように構成することで、シール構造が2重となり、確実に電動モータ内部の気密性を向上させることができる。
しかしながら、このようにシール部材を設けようとすると部品点数が増加すると共に組み付け作業性が悪化してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、より内部の気密性を向上させることができると共に、部品点数の増加を抑え、且つ組み付け作業性の悪化を防止することができる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る電動モータは、内周面に磁極が設けられている筒部を有するヨークと、前記ヨークの径方向内側に配置され、前記ヨークに対して回転自在に設けられたアーマチュアと、前記ヨークの開口部端に配置され、前記アーマチュアに給電を行うためのブラシが保持されているブラシホルダと、前記ヨークの開口部を前記ブラシホルダの外側から覆うように設けられたブラケットとを備え、前記ブラシホルダに、前記ブラシと外部電源とを電気的に接続するためのコネクタ部を突設させる一方、前記ブラケットの前記コネクタ部に対応する部位に、このコネクタ部を受け入れる受入部を形成し、この受入部を介して前記コネクタ部が外部に向かって突出している電動モータであって、前記ヨークの開口部と前記ブラシホルダとの間に第1シール部を設け、前記ブラケットと前記ブラシホルダとの間に第2シール部を設け、前記ヨークの開口部と前記ブラケットとの間に第3シール部を設け、前記コネクタ部と前記受入部との間に第4シール部を設け、前記第1シール部、前記第3シール部、及び前記第4シール部を一体成形したことを特徴とする。
このように構成することで、ヨークの開口部とブラシホルダとの間に設けられた第1シール部と、ヨークの開口部とブラケットとの間に設けられた第3シール部とによりシール構造が2重となるので、電動モータ内部の気密性を確実に向上させることができる。
また、これに加え、第1シール部、及び第3シール部と、コネクタ部と受入部との間に設けられた第4シール部とを一体成形することにより、部品点数の増加を抑え、且つ各シール部材の組み付け作業性の悪化を防止することができる。
本発明に係る電動モータは、前記受入部は、前記ブラケットに、前記ヨーク側に向かって開口するように形成された凹部であって、前記第4シール部は、前記コネクタ部の前記凹部に対応する箇所の周囲を囲繞するように形成されたグロメットであることを特徴とする。
このように構成することで、さらに電動モータ内部の気密性を向上させることができると共に、各シール部の組み付け作業性を向上させることができる。
本発明に係る電動モータは、前記アーマチュアのシャフトにオイルポンプ機構が取り付けられ、前記アーマチュアの回転に伴って前記オイルポンプ機構がオイルを送出することを特徴とする。
このように構成することで、より内部の気密性を向上させることができると共に、部品点数の増加を抑え、且つ組み付け作業性の悪化を防止することができる車両用オイルポンプ駆動用の電動モータを提供することが可能になる。
本発明によれば、ヨークの開口部とブラシホルダとの間に設けられた第1シール部と、ヨークの開口部とブラケットとの間に設けられた第3シール部とによりシール構造が2重となるので、電動モータ内部の気密性を確実に向上させることができる。
また、これに加え、第1シール部、及び第3シール部と、コネクタ部と受入部との間に設けられた第4シール部とを一体成形することにより、部品点数の増加を抑え、且つ各シール部材の組み付け作業性の悪化を防止することができる。
本発明の実施形態における電動モータの縦断面図である。 本発明の実施形態における電動モータをブラケット側からみた正面図である。 本発明の実施形態におけるブラシホルダの斜視図である。 本発明の実施形態におけるブラシホルダ、及びブラケットの分解斜視図である。 本発明の実施形態におけるシール部の斜視図である。 本発明の実施形態におけるブラシホルダの通気溝が形成されている箇所に対応する箇所の断面図である。 本発明の実施形態におけるブラシホルダのコネクタ部に対応する箇所の断面図である。 本発明の実施形態におけるシール部の気密テスト方法の説明図である。
(電動モータ)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電動モータの縦断面図、図2は、電動モータをブラケット側からみた正面図である。
図1、図2に示すように、電動モータ1は、ディファレンシャル装置80に設けられ、このディファレンシャル装置80内のオイルに与圧を付与するために設けられたオイルポンプ81を駆動するためのものである。電動モータ1は、有底円筒形状のヨーク2と、このヨーク2内に回転自在に支持されているアーマチュア3と、ヨーク2の開口部2a側端に配置されたブラシホルダ17と、ヨーク2の開口部2aをブラシホルダ17の外側から覆うように設けられたブラケット18とを有している。
ヨーク2の筒部2bには、内周面に複数の永久磁石4が周方向に磁極が順番になるように設けられている。また、ヨーク2の開口部2aには、径方向外側に向かって屈曲延出する外フランジ部22が一体成形されている。この外フランジ部22に、ブラシホルダ17が載置される。さらに、ヨーク2の底部2cには、径方向中央に軸方向外側に突出する軸受ハウジング21が一体成形されており、ここにアーマチュア3の回転軸5の一端を回転自在に支持するための軸受16が圧入されている。
アーマチュア3は、回転軸5の他に、この回転軸5に外嵌固定されているアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に巻装されているアーマチュアコイル7と、回転軸5のアーマチュアコア6よりもブラシホルダ17側に外嵌固定されているコンミテータ13とを有している。アーマチュアコア6は、リング状の金属鋼板8を軸方向に複数枚積層したものである。金属鋼板8の外周部にはT字型のティース9が周方向に沿って等間隔に複数形成されている。
複数枚の金属鋼板8を回転軸5に外嵌することにより、アーマチュアコア6の外周には隣接するティース9間に蟻溝状のスロット(不図示)が形成されている。各ティース9には、不図示のスロットに絶縁部材を介してエナメル被覆の巻線12が巻装され、これによりアーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成される。
コンミテータ13は、ヨーク2の開口部2aからやや突出した位置に配置されている。コンミテータ13の外周面には、導電材で形成されたセグメント14が複数設けられている。セグメント14は、軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に固定されている。各セグメント14のアーマチュアコア6側端には、径方向外側に折り返す形で折り曲げられたライザ15が一体成形されている。
各ライザ15には、巻線12の端末部が掛け回わされ、この端末部がヒュージング等の溶接手段により電気的に固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応する巻線12とが電気的に接続される。また、セグメント14には、ブラシホルダ17に保持されているブラシ41の先端が摺接されている。
(ブラシホルダ)
図3は、ブラシホルダの斜視図である。
図1、図3に示すように、ブラシホルダ17は、略円板状に形成されたホルダ本体42と、ホルダ本体42の一側に一体成形されたコネクタ部43とを有している。
ホルダ本体42の外径は、ヨーク2の開口部2aの内径よりもやや大きく設定されている。ホルダ本体42のヨーク2側の端面42bのうち、外周面42a寄りの部位は、ヨーク2の外フランジ部22に当接した状態になっている。
また、ホルダ本体42の端面42bには、ヨーク2の開口部2aにインロー嵌合するヨーク側インロー部47が立設されている。一方、ホルダ本体42のヨーク2とは反対側、つまり、ブラケット18側の端面42cには、ブラケット18にインロー嵌合するブラケット側インロー部57が立設されている。
そして、ホルダ本体42は、外周面42a寄りの端面42bがヨーク2の外フランジ部22に当接し、ヨーク側インロー部47の外周面47aがヨーク2の筒部2bの内周面に当接した状態になる。
ここで、ホルダ本体42の外周面42a寄りの端面42b、及びヨーク側インロー部47の外周面47aには、それぞれ通気溝48が一連に形成されている。すなわち、通気溝48は、ホルダ本体42の外周面42a寄りの端面42bに形成された第1溝48aと、ヨーク側インロー部47の外周面47aに形成された第2溝48bとで構成されており、これら第1溝48aと第2溝48bとが連通されている。
この通気溝48が形成されることにより、ヨーク2の開口部2aにブラシホルダ17を載置した状態であっても、ヨーク側インロー部47の内周面47b側とホルダ本体42の外周面42aとが連通される。
また、ホルダ本体42の径方向中央には、コンミテータ13を挿入可能な挿入孔44が形成されている。
ホルダ本体42の端面42bには、挿入孔44を挟んで両側に、ブラシ41を収納可能な一対のブラシボックス45,45が対向配置されている。ブラシボックス45は、ホルダ本体42から立ち上がり、ホルダ本体42の径方向に沿って延在する一対の側壁45a,45aと、これら側壁45a,45aのホルダ本体42とは反対側の側縁間に跨る上壁45bとが一体成形されたものである。
そして、ブラシボックス45とホルダ本体42とにより断面四角形状の収納部46が形成され、ここにブラシ41が径方向中央側に向かって出没自在に収納される。
また、ホルダ本体42の端面42bには、ブラシボックス45のコネクタ部43とは反対側に、それぞれ支柱54が立設されている。これら支柱54には、それぞれねじりコイルばね55が挿入されている。ねじりコイルばね55の一端は、ブラシ41の基端側を押圧するように当接している。これにより、ブラシ41には、常に径方向内側に向かって押圧力が付勢するので、コンミテータ13のセグメント14に、ブラシ41の先端が確実に摺接する。
また、ブラシボックス45の上壁45bには、スリット49が形成されている。このスリット49を介してブラシ41に一端が接続されたピグテール50が延びている。ピグテール50の他端は、コネクタ部43に設けられている端子51に接続されている。
コネクタ部43は、ホルダ本体42の一側から径方向外側に向かって延出するベース部52と、ベース部52の先端から軸方向ヨーク2側に向かって、つまり、ホルダ本体42のヨーク側インロー部47の立設方向と同じ方向に向かって屈曲延出する受部53とを有し、これら受部53の内部とベース部52の内部とに端子51が敷設されている。
受部53は、不図示の外部電源から延びる外部コネクタが嵌着可能なように筒状に形成されている。この受部53内に端子51の一端が露出されている。一方、ホルダ本体42のコネクタ部43側には、端子51に対応する部位に露出窓56が形成されており、この露出窓56を介して端子51の他端が露出されている。そして、この端子51の他端の露出した部位に、ピグテール50の一端が接続されている。
(シール部)
図4は、ブラシホルダ、及びブラケットの分解斜視図、図5は、シール部の斜視図、図6は、ブラシホルダの通気溝が形成されている箇所に対応する箇所の断面図、図7は、ブラシホルダのコネクタ部に対応する箇所の断面図である。
図4〜図7に示すように、ブラシホルダ17には、ゴム材からなるシール部30が設けられている。シール部30は、ブラシホルダ17におけるホルダ本体42の外周面42a寄りの端面42bに取り付けられる第1シール本体31と、ブラシホルダ17におけるコネクタ部43のベース部52に取り付けられる第2シール本体32とが一体成形されたものである。
第1シール本体31は、ホルダ本体42の端面42bと接触するホルダ本体パッキン33を有している。ホルダ本体パッキン33は、ブラシホルダ17のホルダ本体42と、ヨーク2の外フランジ部22(図1参照)との間に挟持されるようになっている。ホルダ本体パッキン33は、この外周部がヨーク2の外フランジ部22の外周縁よりもやや径方向内側に位置するように形成されている。
そして、ホルダ本体パッキン33の外周部には、ホルダ本体Oリング34が一体成形されている。ホルダ本体Oリング34は、ヨーク2の外フランジ部22と、後述するブラケット18の開口部61aの周縁部64との間に挟持されてシール性を確保するためのものである。
第2シール本体32は、コネクタ部43のベース部52の周囲を取り囲むように形成されたグロメット35と、さらにこのグロメット35の周囲を取り囲むように形成されたコネクタOリング36とが一体成形されたものである。これらグロメット35、及びコネクタOリング36は、コネクタ部43のベース部52と、ヨーク2の外フランジ部22との間、及びコネクタ部43のベース部52と、ブラケット18との間に挟持されてシール性を確保するためのものである。
このような構成のもと、ブラシホルダ17にシール部30を取り付けるには、まず、第2シール本体32の第1シール本体31側からブラシホルダ17のコネクタ部43を通す。そして、コネクタ部43のベース部52に第2シール本体32を装着した後、ホルダ本体42の外周面42a寄りの端面42bに、第1シール本体31を取り付ける。これにより、ブラシホルダ17へのシール部30の取り付けが完了する。
(ブラケット)
図1、図2、図4〜図7に示すように、ブラケット18は、ブラシホルダ17を外側から覆うように略お椀状に形成されたものであって、ブラシホルダ17を収納するブラシホルダ収納部61と、ブラシホルダ収納部61よりも底部18a側に、段差により縮径形成されているパッキン配置部62と、パッキン配置部62よりも底部18a側に、段差により縮径形成されているブラシホルダ内嵌部63とを有している。
そして、ブラケット18は、ブラシホルダ収納部61の開口部61aをヨーク2側に向けた状態で配置されており、ブラケット18の開口部61aの周縁部64と、ヨーク2の外フランジ部22とが当接するようになっている。また、ブラケット18の外周面18bには、3つの台座部65が周方向にほぼ等間隔に一体成形されている。各台座部65には、不図示のボルトを挿通可能な挿通孔65aと、ヨーク2を固定するためのねじ孔65bが形成されている。
一方、ヨーク2の外フランジ部22にも不図示のボルトを挿通可能な挿通孔22aとブラケット18のねじ孔65bに対応した位置に不図示の挿通孔が形成されている。そして、ヨーク2は不図示のねじがヨーク2の挿通孔を介してブラケット18のねじ孔65bに螺合されて固定される。また、これらブラケット18の挿通孔65aと、ヨーク2の挿通孔22aとに不図示のボルトが挿通され、ディファレンシャル装置80に形成されている不図示の雌ネジ部にボルトが締結固定されることにより、電動モータ1が固定される。
また、ブラケット18の外周面18bには、径方向外側に向かって突出する断面略四角状の突出部66が一体成形されている。この突出部66の断面中央には、突出部66の長手方向に沿って通気路67が形成されている。通気路67の先端側は、突出部66の先端で開口されている一方、通気路67の基端側は、ブラシホルダ内嵌部63の内周面で開口されている。これにより、ブラケット18の内外が通気路67を介して連通される。
さらに、通気路67には、ブラケット18の外側からブリーザパイプ90が圧入固定されている。ブリーザパイプ90は、略L字状に形成されており、その先端が重力方向上方を向くように取り付けられる。これにより、電動モータ1の内部に、ブリーザパイプ90の開口を介して水や油が侵入してしまうのを防止できる。
また、ブラケット18の周縁部64には、ブラシホルダ17のコネクタ部43に対応する箇所に、このコネクタ部43のベース部52を受け入れる凹部68が形成されている。さらに、ブラシホルダ収納部61の内径E1は、ブラシホルダ17のホルダ本体42の外径E2(図3参照)よりも若干大きくなる程度に設定されている。これらにより、ブラシホルダ収納部61にブラシホルダ17が収納される。ブラシホルダ17が収納された状態では、ブラシホルダ17のホルダ本体42の外周面42aと、ブラシホルダ収納部61の内周面との間には、空隙Sが形成される。
さらに、ブラケット18の周縁部64の内縁側には、シール部30のホルダ本体Oリング34を受け入れ可能なOリング溝69が形成されている。ブラケット18のブラシホルダ収納部61にブラシホルダ17が収納された状態では、Oリング溝69にホルダ本体Oリング34が載置されるようになっている。これにより、ヨーク2の外フランジ部22とブラケット18の周縁部64との間のシール性が確保される。
ブラシホルダ収納部61よりも底部18a側に形成されているパッキン配置部62の底面62aには、内周面62b側に軸方向平面視円環状の凹部71が形成されている。これにより、パッキン配置部62全体としては2段構造になっている。そして、パッキン配置部62の底面62aには、2段構造に対応するように形成されたブラケットパッキン70が載置されている。
このブラケットパッキン70上に、ブラシホルダ17におけるホルダ本体42の端面42cが載置される。また、ブラシホルダ17におけるホルダ本体42の端面42cには、ブラケット18の凹部71に対応する部位に、円環部76が立上り形成されている。この円環部76がブラケット18の凹部71に臨まされており、ブラケットパッキン70に円環部76の先端が接触した状態になっている。
すなわち、ブラシホルダ17は、ヨーク2とブラケット18とに、それぞれシール部30とブラケットパッキン70とを介して保持された状態になっている。換言すれば、ブラシホルダ17は、シール部30とブラケットパッキン70とによって、ヨーク2とブラケット18との間にフローティング状態で保持された状態になっている。
また、シール部30の第1シール本体31が、ブラシホルダ17のホルダ本体42と、ヨーク2の外フランジ部22(図1参照)との間を挟持するホルダ本体パッキン33と、ホルダ本体42よりも径方向外側に位置するヨーク2の外フランジ部22とブラケット18の周縁部64との間に挟持されてシール性を確保するホルダ本体Oリング34とにより構成されているので、所謂2重シール構造で電動モータ1内部の気密性が確保されるようになっている。
パッキン配置部62よりも底部18a側に形成されているブラシホルダ内嵌部63には、ブラシホルダ17のブラケット側インロー部57がインロー嵌合されている。
また、ブラシホルダ内嵌部63には、径方向中央に軸受ハウジング72が一体成形されている。この軸受ハウジング72には、回転軸5の他端(図1、図6、図7における下端)側を回転可能に支持するための軸受73が保持されている。
さらに、ブラケット18の底部18aには、軸受ハウジング72とは反対側に、筒状のシール保持部74が軸方向外側に向かって立設されている。このシール保持部74に、オイルシール75が取り付けられている。
回転軸5の他端は、軸受73、及びオイルシール75を介してディファレンシャル装置80側に向かって延出している。そして、回転軸5の他端には、ジョイント部材83を介してオイルポンプ81の駆動軸84が連結されている。
このような構成のもと、ブラシホルダ17のコネクタ部43に、外部電源から延びる外部コネクタ(何れも不図示)を嵌着させると、端子51、ピグテール50、ブラシ41、及びコンミテータ13のセグメント14を介してアーマチュアコイル7に電流が供給される。すると、アーマチュアコア6の各ティース9に磁界が発生し、この磁界とヨーク2の永久磁石4とに磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、アーマチュア3が回転し、さらにアーマチュア3の回転軸5に連結されているオイルポンプ81の駆動軸84が回転し、オイルポンプ81が駆動する。
ここで、ヨーク2の外フランジ部22とブラシホルダ17の間、及びヨーク2の外フランジ部22とブラケット18の周縁部64との間は、2重シール構造になっているシール部30の第1シール本体31によりシールされている。また、ブラケット18を介して外部に露出しているブラシホルダ17のコネクタ部43は、シール部30の第2シール本体32によりシールされている。さらに、ブラケット18とブラシホルダ17との間は、ブラケットパッキン70によりシールされている。
このため、ブラシホルダ17のコネクタ部43がブラケット18を介して外部に露出するような構造であっても、電動モータ1内の気密性が確実に確保され、電動モータ1内へのオイルや塵埃の侵入が確実に防止できる。
(シール部の気密テスト方法)
次に、図8に基づいて、シール部30の気密テスト方法について説明する。
図8は、シール部の気密テスト方法の説明図である。
図1〜図4、図8に示すように、シール部30の気密テストを行うにあたって、まず、ブリーザパイプ90に不図示の圧縮機を接続し、空気を送り込む。すると、ブリーザパイプ90、及び通気路67を通って、ブラケット18のブラシホルダ内嵌部63に空気が流入し、電動モータ1の内部の圧力が上昇する。尚、電動モータ1の内部の圧力を上昇させることが可能であれば、圧縮機に代わって他の装置を使用することも可能である。
続いて、ブラシホルダ内嵌部63に流入した空気は、ブラシホルダ17に形成された通気溝48を介してブラシホルダ17のホルダ本体42の外周面42a側に流出する(図8における矢印参照)。すなわち、ブラシホルダ17のホルダ本体42の外周面42aと、ブラシホルダ収納部61の内周面との間の空隙Sに空気が充満し、空隙Sの圧力が上昇する。この状態で、例えば、電動モータ1の内部の圧力を測定する。
このとき、シール部30を構成する第1シール本体31のホルダ本体Oリング34が、ヨーク2の外フランジ部22とブラケット18の周縁部64との間を確実にシールしていない場合、外フランジ部22とブラケット18の周縁部64との間から空気が漏れ出る。このため、電動モータ1の内部の圧力が低下し、ホルダ本体Oリング34のシール性が悪いことが確認できる。これにより、シール部30の気密テストが完了する。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、シール部30の第1シール本体31が、ブラシホルダ17のホルダ本体42と、ヨーク2の外フランジ部22との間のシール性を確保するホルダ本体パッキン33と、ホルダ本体42よりも径方向外側に位置するヨーク2の外フランジ部22とブラケット18の周縁部64との間のシール性を確保するホルダ本体Oリング34とにより構成されて所謂2重シール構造となり、電動モータ1内部の気密性を確実に向上させることができる。
また、シール部30は、第1シール本体31と、ブラシホルダ17におけるコネクタ部43のベース部52に取り付けられる第2シール本体32とが一体成形されているので、シール部30の部品点数の増加を抑えることができる。
さらに、ブラシホルダ17にシール部30を取り付けるにあたって、第2シール本体32の第1シール本体31側からブラシホルダ17のコネクタ部43を通して、コネクタ部43のベース部52に第2シール本体32を装着した後、ホルダ本体42の外周面42a寄りの端面42bに、第1シール本体31を取り付けるだけでブラシホルダ17へのシール部30の取り付けが完了するので、シール部30の組み付け作業性の悪化を防止することができる。
また、ブラケット18の周縁部64に、このコネクタ部43のベース部52を受け入れる凹部68を形成する一方、第2シール本体32を、ベース部52の周囲を取り囲むように形成されたグロメット35と、さらにこのグロメット35の周囲を取り囲むように形成されたコネクタOリング36とにより構成している。このため、シール部30の組み付け作業性を向上させつつ、コネクタ部43のベース部52と、ヨーク2の外フランジ部22との間、及びコネクタ部43のベース部52と、ブラケット18との間のシール性を確実に向上させることができる。
また、ブラシホルダ17は、ヨーク2とブラケット18とに、それぞれシール部30とブラケットパッキン70とを介して保持された状態になっている。換言すれば、ブラシホルダ17は、シール部30とブラケットパッキン70とによって、ヨーク2とブラケット18との間にフローティング状態で保持されている。このため、シール部30によって、ヨーク2からブラシホルダ17に伝達される振動が減衰されると共に、ブラケットパッキン70によってブラケット18からブラシホルダ17に伝達される振動が減衰される。よって、ブラシホルダ17、及びこのブラシホルダ17に保持されているブラシ41への振動疲労が減少し、部品の延命化を図ることが可能になる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、ディファレンシャル装置80に電動モータ1を組み付け、この電動モータ1を、ディファレンシャル装置80内に設けられているオイルポンプ81を駆動するために用いる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな用途で電動モータ1を用いることができる。
また、上述の実施形態では、シール部30の第2シール本体32が、コネクタ部43のベース部52の周囲を取り囲むように形成されたグロメット35と、さらにこのグロメット35の周囲を取り囲むように形成されたコネクタOリング36とが一体成形されたものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第2シール本体32をグロメット35のみで構成してもよい。
1 電動モータ
2 ヨーク
2a 開口部
2b 筒部
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸(シャフト)
17 ブラシホルダ
18 ブラケット
33 ホルダ本体パッキン(第1シール部)
34 ホルダ本体Oリング(第3シール部)
35 グロメット
41 ブラシ
43 コネクタ部
52 ベース部
68 凹部
70 ブラケットパッキン(第2シール部)
81 オイルポンプ(オイルポンプ機構)

Claims (3)

  1. 内周面に磁極が設けられている筒部を有するヨークと、
    前記ヨークの径方向内側に配置され、前記ヨークに対して回転自在に設けられたアーマチュアと、
    前記ヨークの開口部端に配置され、前記アーマチュアに給電を行うためのブラシが保持されているブラシホルダと、
    前記ヨークの開口部を前記ブラシホルダの外側から覆うように設けられたブラケットとを備え、
    前記ブラシホルダに、前記ブラシと外部電源とを電気的に接続するためのコネクタ部を突設させる一方、前記ブラケットの前記コネクタ部に対応する部位に、このコネクタ部を受け入れる受入部を形成し、この受入部を介して前記コネクタ部が外部に向かって突出している電動モータであって、
    前記ヨークの開口部と前記ブラシホルダとの間に第1シール部を設け、
    前記ブラケットと前記ブラシホルダとの間に第2シール部を設け、
    前記ヨークの開口部と前記ブラケットとの間に第3シール部を設け、
    前記コネクタ部と前記受入部との間に第4シール部を設け、
    前記第1シール部、前記第3シール部、及び前記第4シール部を一体成形したことを特徴とする電動モータ。
  2. 前記受入部は、前記ブラケットに、前記ヨーク側に向かって開口するように形成された凹部であって、
    前記第4シール部は、前記コネクタ部の前記凹部に対応する箇所の周囲を囲繞するように形成されたグロメットであることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記アーマチュアのシャフトにオイルポンプ機構が取り付けられ、前記アーマチュアの回転に伴って前記オイルポンプ機構がオイルを送出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動モータ。
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