JP2014039080A - 画像処理装置および画像処理方法および画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】広範な種類の対象物の画像データを入力画像データとし、対象物の持つ凹凸感や質感を高めた出力画像データを生成できる画像処理装置の実現を課題とする。
【解決手段】入力画像データに対して画像処理を行って出力画像データを生成する画像処理装置10であって、画像処理の処理内容として、入力画像の空間周波数強調処理を含み、空間周波数強調が、入力画像に対する2次元の空間周波数スペクトラムの円周方向において強調量を異ならせて、空間周波数成分の強調を行なうものであることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、画像処理装置および画像処理方法および画像形成装置に関する。
電子写真方式やインクジェット方式の画像形成装置は、複写機や光プリンタ、光プロッタ、ファクシミリ装置や、MFP等として知られている。
これらの画像形成装置では、形成すべき画像のデータを入力画像データとして、画像形成を行なう。
入力画像データは、原稿をスキャナで読取って得られた読取データであることも、コンピュータ等で生成されたものや、通信回線を介して得られるものであることもある。
あるいは、デジタルカメラや種々の撮像装置で撮影された画像データや、画像編集ソフトウエアによって作成されたものであることもある。
これらの画像形成装置では、所望の画像を形成するための出力画像データを得るように、入力画像データに対して「種々の画像処理」が施される。
出力画像データは、記録紙等の記録媒体に画像化されて出力される場合も、種々のディスプレイ装置に出力画像として表示される場合もある。
画像処理方法は、種々のものが知られているが、その中に、空間周波数強調を行なうものが知られている(特許文献1、2)。
出力画像データを視覚化した出力画像は一般に2次元画像であるが、画像化された対象が本来的に有する立体感や素材の質感の再現性が良好であることが好ましい。
特許文献1に記載された発明においては、再生すべき画像は「岩盤切削面および岩盤露頭などの亀裂、脈などの状態」であり、立体感の良好な再現性に成功している。
特許文献2に記載された発明では、再生すべき画像は「内臓のX線写真画像」であり、所望の観察部分の強調に成功している。
これら特許文献1、2に記載された発明では「出力画像として表示すべき撮影対象物」が限られたものである。
入力画像として表現される対象物の範囲は極めて広い。広範囲の対象物の出力画像において、立体感や素材の質感の再現性を向上させた画像処理は未だ知られていない。
この発明は、広範な種類の対象物の画像データを入力画像データとし、対象物の持つ凹凸感や質感を高めた出力画像データを生成できる画像処理装置の実現を課題とする。
この発明は、広範な種類の対象物の画像データを入力画像データとし、対象物の持つ凹凸感や質感を高めた出力画像データを生成できる画像処理方法の実現を課題とする。
この発明はさらに、前記画像処理装置を備えた画像形成装置の実現を課題とする。
この発明の画像処理装置は、入力画像データに対して画像処理を行って出力画像データを生成する画像処理装置において、画像処理の処理内容として、入力画像の空間周波数強調処理を含み、前記空間周波数強調が、入力画像に対する2次元の空間周波数スペクトラムの円周方向において強調量を異ならせて、空間周波数成分の強調を行なうものであることを特徴とする。
この発明の画像処理方法は、入力画像データに対して画像処理を行って出力画像データを生成する画像処理方法において、画像処理の処理内容として、入力画像の空間周波数強調処理を含み、前記空間周波数強調が、入力画像に対する2次元の空間周波数スペクトラムの円周方向において強調量を異ならせて、空間周波数成分の強調を行なう工程を含むことを特徴とする。
この発明の画像形成装置は、前記画像処理装置を有し、該画像処理装置により処理された出力画像により画像形成を行なうことを特徴とする。
以上のように、この発明では、入力画像データに対する画像処理が「空間周波数強調処理」を含む。
そして、空間周波数強調処理は「入力画像に対する2次元の空間周波数スペクトラムの円周方向において強調量を異ならせて、空間周波数成分の強調」を行なう。
これにより「対象物の表面凹凸状態を撮影した画像データ」や「風景などを撮影した所謂自然画の画像データ」等の広範な種類の対象物に関する画像処理が可能となる。
そして、広範な種類の対象物に対し、対象物の持つ凹凸感や立体感等の質感を高めた出力画像を得ることが可能になる。
画像処理装置の実施の1形態を説明するための図である。 異方的な強調係数の1例を示す図である。 異方的な強調係数の別例を示す図である。 異方的な強調係数の他の例を示す図である。 等方的な強調係数の1例を示す図である。 画像処理装置の実施の別形態を説明するための図である。 画像処理装置の実施の他の形態を説明するための図である。 強調変数を空間周波数に応じて変化させた例を示す図である。 画像形成装置の実施の1形態を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1、図2を参照して、第1の実施の形態を説明する。
図1は、該実施の形態の画像処理装置を説明図的に示している。
この実施の形態では、画像処理装置10は、強調方向決定部12と、強調処理部14とを有する。
これらは、実体としてはコンピュータとして構築でき、強調方向決定部12と、強調処理部14は、コンピュータプログラムとして設定できる。
この実施の形態では、入力画像データとして「汎用形式(この例ではTIF形式)の画像データ」を入力し、この入力画像データに対して画像処理を行う。
画像処理されたデータは出力画像データとして生成されるが、出力画像データは「汎用形式(この例ではTIF形式)の画像データ」としてファイル出力される。
なお、この例では、入力画像データ、出力画像データともに「TIF形式」で、RGBの3つの色成分を有し、1画素あたり各色16bitのデータを有する。
画像処理装置10に入力する入力画像データは、先ず、強調方向決定部12により「強調方向」が決定される。
「強調方向」は、強調すべき空間周波数成分であり、以下において「強調パラメータ」とも言う。
続いて、入力画像データは、強調処理部14において「強調処理」される。この強調処理は、強調方向決定部12で決定された強調パラメータに基づいて行なわれる。
以下、具体的に説明する。
強調方向決定部12では、先ず、入力画像データのRGBの各色成分に対し、窓関数である「ハニング窓」を積算し、その結果に対して「離散フーリエ変換」を行なう。
以下において、離散フーリエ変換を「DFT」と略記する。
なお、入力および出力画像データのRGBの各色成分については、色成分毎に同じ処理を行うので、以下では1成分の処理について説明する。
入力画像データを「f(x,y)」、ハニング窓を「H(x,y)」とすると、ハニング窓を積算した画像データ:g(x,y)は次式(1)により算出される。
Figure 2014039080
式(1)において、M、Nは、入力画像データ:f(x,y)の「x、y方向の画素数(M,N)」を表し、xは「0〜M−1」、yは「0〜N−1」の値をとる。
次に、算出された「g(x,y)」に対してDFTを実行し、2次元の空間周波数スペクトラム:G(u,v)を次の式(2)により算出する。
Figure 2014039080
続いて、以下の式(3)により「1次元化した空間周波数:k」を算出する。
Figure 2014039080
式(3)中の「R」は解像度を表す。解像度:Rの単位はdpiで、分母「25.4」は、1インチが25.4mmに対応することに基づいている。
解像度:Rは、画像データ内部に埋め込まれることもあり、その場合にはこの「埋め込まれた値」を使用できる。
解像度:Rは、ディスプレイなどに表示するサイズ(あるいは印刷出力するサイズ)によって決定されるため、画像データからだけでは一義的には決定されない。
ここでは、高品位の印刷原稿として使用できる画像データは、解像度:300〜400dpi以上を要求されるため、解像度:R=300dpiとした。
なお、解像度:Rの値は、これ以外の値であってもよく、ディスプレイ表示や印刷出力を想定して、解像度の値を指定して決定するようにしても良い。
次に、2次元の空間周波数スペクトラム:G(u,v)を、直交座標系である「uv座標」から、極座標系である「kθ座標」へと座標変換する(以下の式(4)を参照)。
Figure 2014039080
座標変換された結果に対して、円周方向の分布:Gl(θ)の算出を行なう。
このとき、空間周波数:kの範囲を「次工程で、空間周波数成分の強調を行う範囲:0.0<k<1.0」に限定する。
空間周波数スペクトラムは複素数であるが、意味があるのは大きさのみであるので、以下の式(5)によって円周方向の分布:Gl(θ)を算出する。
Figure 2014039080
式(5)における和(Σ)は、空間周波数:kについて「0.0<k<1.0」の範囲のみで取る。
なお、DFT演算を用いているので、角:θは離散値で、間隔も不均一である。
従って、実際の計算では「0≦θ<2πの範囲を360区間に分割」し、各分割区間に属するθの値をもつ空間周波数スペクトラムを全て加算することで算出を行なった。
式(6)は、この演算を示している。
Figure 2014039080
式(6)における「分割数(360)」は、他の数でも良い。
このように得られたGl(θm)が、注目する周波数範囲(0.0<k<1.0)における「空間周波数スペクトラムの円周方向の分布」となる。
このGl(θm)から、次工程で行なう「異方的な空間周波数成分の強調」を行う際に必要となる、強調パラメータを決定する。
強調パラメータは「強調方向」即ち「より大きな強調を行う方向」である。
なお、「方向」は、空間周波数の2次元空間における方向であり「実際の空間内における方向」ではない。
強調パラメータの算出は、次式(7)により「Sθn」を「nについて順次算出」し、算出されたSθnの大きさを比較することで行なう。
Figure 2014039080
Gl(θm)は、繰返し周期がπであるから、n,mは上記の範囲で和をとればよい。
このように計算される「Sθn」を、相互に比較し「Sθnの値が最大となるθn」を、強調パラメータ:φd(より大きな強調を行う強調方向)として決定する。
この決定は「Gl(θm)が大きな値を持つ方向においてSθnの値が大きくなる」という関係を用いて、強調パラメータ:φdを決定している。
即ち、次工程の空間周波数強調処理では「Gl(θm)が大きな値を持つ方向に、より大きな強調」を行う。
なお、強調パラメータ:φdの決定方法は、上記方法に限らない。
例えば、より単純にGl(θm)が「最大値や極大値をもつ方向」そのものを、強調パラメータ:φdとしても良い。
しかし、Gl(θm)は一般に「短周期で大きな波状の振動を繰り返す」ことが多く、単純な最大値や極大値では、より全体的なGl(θ)の傾向を抽出できない場合もある。
説明中の実施の形態では、このような点も考慮して、上記の如き方法で、強調パラメータ:φdの決定を行なっている。
上記の方法においては、入力画像データ:f(x,y)に積算する「窓関数」を、ハニング窓としたが、窓関数はハニング窓に限らず、他タイプの窓関数でも良い。
以上のようにして、強調方向決定部12における「強調方向の決定」行われ、強調パラメータ:φdが得られる。
強調処理部14においては、上記の如く決定された強調パラメータ:φdを踏まえて、いかに説明する強調処理が行われる。
強調処理部14においては、初めに、入力画像データのRGB各色成分につき、DFT(離散フーリエ変換)を行い「2次元の空間周波数スペクトラム」を算出する。
この算出方法は、強調方向決定部12で2次元の空間周波数スペクトラム:G(u,v)を算出した方法と同様であるが「窓関数の積算」は行わない。
強調処理部14においても、入力画像データのRGB各色成分に対して、同じ処理を行うので、以下では1色分の処理方法について説明を行なう。
求める空間周波数スペクトラム:F(u,v)は、画像データ:f(x,y)に対して、式(8)による演算を行なって算出される。
Figure 2014039080
式(8)中のM,Nは画像データの「x、y方向の画素数(M,N)」を表す。
次に、以下の式(9)により「1次元化した空間周波数:k」を算出する。
「R」は先の説明と同じく解像度でdpi単位であり、式中の「25.4」は1インチが25.4mmに対応することに基づく。
Figure 2014039080
式(9)により算出した空間周波数は「cycle/mm」の単位となる。
説明中の実施の形態では、算出された空間周波数:kの0.0〜1.0「cycle/mm」に相当する空間周波数領域において、空間周波数スペクトラムの強調処理を行う。
具体的には、以下の式(10)に従う強調処理を行って、強調された空間周波数成分:F’(u,v)を算出する。
Figure 2014039080
式(10)において、「φd」は、先に決定された強調パラメータ:φdである。
また「φ」は、1次元化された空間周波数:kの、曲座標表示おける「偏角」であり、次式(11)を満たす角:θx、yである。
Figure 2014039080
式(10)は、空間周波数:kの範囲に応じて「2通りの強調処理」が行われることを表している。
即ち、空間周波数:kの0.0〜1.0[cycle/mm]の範囲の空間周波数領域においては、空間周波数スペクトラムの値が大きくなるように強調を行う。
即ち、空間周波数スペクトラムに「(1.0+(0.3+0.2×cos(2(φ―φd))))」を乗ずることにより強調を行う。
乗ぜられる数「(1.0+(0.3+0.2×cos(2(φ―φd))))」は、φ=φdとなる方向において最大であり、φがφdから離れるにつれて小さくなる。
即ち、空間周波数:kの範囲:0.0〜1.0[cycle/mm]における強調処理は、強調パラメータ:φdの方向に強調量が大きくなる強調である。
上記範囲以外の空間周波数領域(k=0、k≧1.0)では強調を行わず「もとのままの空間周波数スペクトラム:F(u,v)」とする。
以下、空間周波数スペクトラムに乗算する値を、強調係数:αkで表す。
即ち、強調係数:αkは、以下の式(12)のように与えられる。
Figure 2014039080
強調係数:αkを図2に示す。
強調係数:αkは、入力画像データに応じて強調方向決定部12で決定されるものであるが、説明の簡単のため、図2において、強調パラメータ:φd=π/2とした。
図2に「実線で示す曲線」は、空間周波数:kが「k>0.0、かつ、k<1.0」の場合の強調係数である。
このときの強調係数:αkは、最大値:1.5(φ=π/2及び3π/2)、最小値:1.1(φ=0及びπ)となるように周期的に増減する。
即ち、空間周波数スペクトラムの円周方向(φ方向に)に強調量が異なる(異方的な)強調量になっている。
式(12)による強調方法では「偏角:φが強調パラメータ:φdと一致する方向」において強調量が最大である。
そして、強調パラメータ:φdと偏角:φとの角度差が大きくなるに従い、強調量が次第に小さくなる。
図2の「破線」は、空間周波数:kが「k=0.0、または、k≧1.0」の場合の強調係数を示し、上述したように、偏角:φによっては変化しない。
なお、入力画像データがどのようなものであっても、空間周波数成分:F(u,v)は「円周方向(φ方向)には繰返し周期がπとなる特性」を持つ。
このため強調係数:αkも繰返し周期がπとなるように設定している。
強調処理部14では、このようにして強調処理を行って生成したF’(u,v)に対して、「逆DFT(逆離散フーリエ変換)」を行い、強調された画像データを算出する。
この「強調された画像データ」をf’(x,y)とする。
以下の式(13)は、逆DFTの演算式である。
Figure 2014039080
強調処理部14は「ファイル出力部」を有している。
ファイル出力部は、上記の如く得られた「強調後の画像データ」に基づき、汎用形式であるTIFデータを生成して、外部記憶装置(図示されず)へファイル出力を行う。
この出力される「TIFデータ」が出力画像データである。
上に説明した例では、入力画像データ、出力画像データともに「TIF形式」で、RGBの3色成分を有し、1画素あたり各色16bitのデータを有するものとする。
しかし、入力画像データ・出力画像データのファイル形式はTIF形式に限定されるものではなく、JPEGやPNGなどの他のファイル形式でも良い。
また、色成分に関してもRGB色空間に限定されるものではなく、RGB以外の色空間でも良く、1画素あたりのデータ量も16bit以外のデータ量でも良い。
即ち、上には、強調処理を行う画像データがRGB色空間の画像データ形式であるとして説明したが、CMYK、XYZやLabなどの画像データ形式でも良い。
また、解像度:R、1画素あたりの分解能(上の説明では16bit)なども上記の値に限定されるものではない。
また、上に説明した実施の形態では、DFTを用い、周波数空間において強調処理を行っているが、これもこの発明における必須の要件ではない。
上記の如くする代わりに、例えば「特定周波数領域の強調処理を行うフィルタ」を作成して「入力画像データとのコンボリューションをとる」ようにすることも考えられる。
この方法でも、上記と同様の強調処理が可能である。
上記実施の形態には、対象物の質感や凹凸感(立体感)に関する発明者の知見が反映されている。
即ち、強調方向決定部12において強調パラメータ:φdの決定を行う際に「入力画像の空間周波数成分の円周方向の分布」を調べる。
そして、比較的大きな空間周波数成分を有する方向を「強調パラメータ」として決定する。
説明中の実施の形態では、強調処理部14において、上記の如くして決定した強調パラメータに従って、特定周波数成分を強調する構成となっている。
発明者は、多くの画像において「画像の空間周波数成分が大きくなる方向が、画像の陰影の方向と一致」することを確認した。
上記実施の形態では「入力画像の陰影が強調された出力画像」となり、撮影対象物の質感や凹凸感(立体感)の再現性の高い出力画像へ変換することができる。
「検証実験1」
図1の画像処理装置を用いて「入力画像の2次元の空間周波数スペクトラムの円周方向において強調量を異ならせて、空間周波数成分の強調を行なう」効果を検証した。
検証実験1では、上に説明した強調係数:αk(式(12))として、図2に示すもののほか、図3、図4に示すものを用いた。
図3、図4に示す強調変数:αkも、図2の場合と同様に「空間周波数成分を異方的に強調」することができる。
比較例として、図5に示す「空間周波数スペクトラムの円周方向において、空間周波数成分を等方的に強調する強調変数」の場合も調べた。
検証実験1は、強調係数:αkが「異方的か等方的かの差異」によって、効果の差異を確認することが目的である。
この目的に即して、図2〜図5は「強調変数:αkの平均値」が、全て1.3に等しくなるように強調変数を生成した。
図3、図4は、図2の場合に比して「強調量を大きくする領域」を狭くし、強調量自体を大きくする操作に対応している。
即ち、図2では、強調変数:αkの平均値は1.3、最大値は1.5、最小値は1.1である。
強調変数:αkは、図3では平均値:1.3、最大値:1.7、最小値:1.1、図4では平均値:1.3、最大値:1.9、最小値:1.1となるように設定した。
図5では、強調変数:αkは一定値:1.3である。
入力画像として、全部で20種の対象物の画像を用意した。
これ等の画像は、油絵、タイル、カーテンといった「質感や凹凸感のある対象物」の撮影画像や、風景や人物の撮影画像(所謂自然画)である。
出力画像の「質感や凹凸感(立体感)の評価方法」として、出力画像と入力画像を同時にディスプレイに表示し、両者を目視で比較する目視評価を行った。
なお、使用したディスプレイは「ColorEdge CG221(ナナオ社製 商品名)」である。
評価項目として「質感および凹凸感(立体感)の向上の有無」と「違和感発生の有無」の2項目を調べた。
「違和感発生」が有る場合とは、目視評価により「何らかの画像処理操作が施されたことが知覚される」こと、知覚された操作を「好ましくない」と感じることである。
また目視評価の際には、画像表示における拡大・縮小を調整した。
即ち、前述した画像の解像度(解像度:300dpi)と入力画像データの画素数(pix)とから画像サイズ(cm、mmなど)を決定した。
そして、決定された画像サイズがディスプレイ上で実現されるように、画像表示を調整して、上記の目視評価を行った。
上記2項目の目視評価を上述の20種の画像全てにつき、図2〜図5の4種の強調変数により空間周波数強調を行った結果に対して行った。
「質感および凹凸感(立体感)の向上の有無」は「向上した画像が多い」ほど好ましく、「違和感発生の有無」は「違和感の発生した画像が少ない」ほど好ましいとした。
最も好ましいのは「質感および凹凸感が向上する画像数が多く、かつ、違和感が発生する画像数が少ない」ことであるから、両者の差によって総合評価することとした。
表1に「目視評価の結果」を示す。
Figure 2014039080
No.1〜No.3は、図2〜図4に示す強調変数:αkによる「空間周波数成分の異方的な強調」を行った例である。
これらの場合は何れも「質感および凹凸感が向上する画像が多く、かつ、違和感が発生する画像が少ない」という条件に当てはまり、高い評価を与えることができる。
No.4は、図5に示す「一定の強調変数:αk」による、空間周波数成分の等方的な強調を行った例である。
No.1ないしNo.3に比較して「質感および凹凸感が向上する画像」が相対的に少なく、かつ「違和感が発生する画像」が相対的に多い。
表1の結果から以下のことが理解される。
即ち、「質感および凹凸感(立体感)の向上」と「違和感が発生しない」の2項目を両立させるのは「空間周波数成分の異方的な強調」を行う場合である。
従って「入力画像の空間周波数成分の円周方向に強調量が異なるように(異方的に)、空間周波数成分の強調を行う」ことの有効性が明らかである。
即ち、このような空間周波数成分の強調により、質感や凹凸感(立体感)が向上し、違和感発生の少ない出力画像が得られると言える。
図6を参照して、画像処理装置の第2の実施の形態を説明する。繁雑を避けるため、混同の恐れがないと思われるものについては、図1におけると同一の符号を付する。
先に説明した第1の実施の形態の画像処理装置においては、画像処理装置10が「強調パラメータ:φdを決定する機能」を有している。
図6に示す第2の実施形態の画像処理装置20は、強調方向入力手段22と、強調方向指示手段24と、強調処理部14とを有している。
強調処理部14は、図1に示した画像処理装置10における強調処理部14と同様のものである。
画像処理装置20においては、ユーザが強調パラメータ:φdを決定し、強調方向入力手段22から入力する。
強調方向入力手段22は、画像処理装置20の構成の一部を担う。
強調方向入力手段22から入力された強調パラメータ:φdは、強調方向指示手段24により、強調処理部14に送られる。
強調処理部14は、支持された強調パラメータ:φdに基づいて、先述の実施の形態におけると同様の強調処理を行う。
即ち、支持された強調パラメータ:φdの方向において強調量が最大と成るような強調変数の分布(図2〜図4に示す如き分布)を形成して強調処理を行う。
入力するべき強調パラメータ:φdは、テーブルの如き形態で予め用意してあるものの中から、ユーザが選択してもよいし、ユーザが独自に設定しても良い。
強調パラメータ:φdは、入力画像に応じて適当な値が異なるため、入力画像毎にこの強調パラメータ:φdを設定することが望ましい。
前述の如く、多くの画像において「画像の空間周波数成分が大きくなる方向が、画像の陰影の方向と一致」する。
しかし、この一致は「必ず」と言うわけではない。
例えば、対象物が「凹凸とは無関係の模様」を有するような場合、入力画像の「大きな空間周波数成分を持つ方向」と入力画像の陰影方向とが一致しないこともあり得る。
例えば、入力画像が「凹凸のある油絵の撮影画像」である場合と、表面が平坦な自然画の撮像画像である場合とがこのような場合である。
このような場合、強調パラメータ:φd(入力画像の陰影が強調される方向)が異なることが多い。
このような対象物に対して、入力画像の陰影方向と一致しない「大きな空間周波数成分を持つ方向」に上述の強調処理を行っても、必ずしも良好な結果は得られない。
この場合、強調処理により「凹凸感や立体感」は向上するが、「対象物の模様の強調」がより目立ってしまうという副作用が生じる。
従って、かかる場合には、ユーザが「入力画像の陰影方向を自ら判別」し、この陰影方向を強調方向指示手段を介して指示することで、上述の問題を回避することができる。
そして、凹凸感や立体感が向上した出力画像への変換を行うことができる。
このようにして「入力画像を与えることと、強調方向を指定する以外の煩雑な作業」をユーザに強いることなく、凹凸感や立体感を増加させた出力画像を得ることができる。
例えば、予め「入力画像の種類に応じた強調パラメータ:φd」を入力画像の種類ごとにグループ分けして、各グループに応じた強調パラメータ:φdを定めておく。
そして、入力画像の種類に応じて、適切な強調パラメータ:φdを選択して、強調方向入力手段22から入力する。
このようにして、入力画像の質感や凹凸感(立体感)を高めた出力画像への変換を行うことができる。
「検証実験2」
先に説明した、第1の実施の形態の画像処理装置10を用い、強調処理部14において「強調処理を行う空間周波数範囲」を変化させて比較をおこなった。
即ち、前述の式(12)を適用する「空間周波数:kの範囲」を変更して「入力画像から出力画像への変換」をおこなった。
なお、式(12)を適用する空間周波数:kの範囲に応じて、式(5)または(6)での「kについての和」をとる範囲を、変更した空間周波数:kの範囲と一致させた。
検証実験2でも、入力画像は検証実験1で使用したものと同じものを用いた。
即ち、質感や凹凸感のある対象物(油絵、タイル、カーテン)を対象とした撮影画像および風景や人物を対象とした自然画の、合計20種類の入力画像である。
評価項目および評価方法も、検証実験1と同一とした。
すなわち、評価項目は「質感および凹凸感(立体感)が向上の有無」および「違和感発生の有無」とした。
評価方法は「出力画像と入力画像を同時にディスプレイに表示し、両者を目視で比較する目視評価」により行った。
表2に「評価結果」を示す。
Figure 2014039080
表2におけるNo.1は、強調処理を行う空間周波数:kの範囲に「k=0.0[cycle/mm]」が含まれている。
「k=0.0[cycle/mm]」が含まれたことにより、出力画像において「画像の色合い」が変化している。
これは、空間周波数:k=0.0の成分を強調処理すると「画像の全画素にわたり、平均値を増加させる」ことに相当するためである。
このような「色合いの変化」は、質感や凹凸感(立体感)の向上にとっては適切な変化でない。このため「許容できない強調画像」となっている。
No.2〜No.4は「強調を適用する空間周波数:kの範囲」を変更した場合であり、No.2は第1の実施の形態の検証実験1におけるN0.1〜No.3に当たる。
表2におけるNo.2、Mo.3のように、強調すべき空間周波数:kの範囲が1.0
[cycle/mm]以上となると、対象物表面の比較的細かな凹凸感の向上が認められる。
しかし、このような「比較的細かな凹凸感の向上」は、単純な濃淡の強調のように見え、質感や凹凸感(立体感)の向上には結びつかない。
No.5は、No.2とNo.3の「両方の領域を同時に強調」した場合に相当する。
この場合は、質感や凹凸感(立体感)の向上が認められるが、高周波側(k≧1)を強調したことによる「中程度の細かさの濃淡の強調」が目立つ結果となる。
このため、全体として、No.2には及ばないと判定される。
No.6、No.7は、No.2における「強調範囲」を、0.0<k<0.5の領域と0.5<k<1.0の領域に分割した場合である。
これ等の場合の何れも、質感および凹凸感(立体感)の向上した出力画像を得ることができている。
即ち、空間周波数:kの範囲「0.0<k<1.0」に含まれる何れかの空間周波数範囲の強調が、出力画像における「質感や凹凸感(立体感)の向上」に有効である。
このように、強調処理を行う空間周波数の範囲を制限することにより「画像の色の変化や単純な濃淡の強調」が目立つという副作用の発生を有効に軽減できる。
図7を参照して、第3の実施の形態を説明する。繁雑を避けるため、混同の恐れが無いと思われるものについては、図7においても図1におけると同一の符号を付する。
図7の画像処理装置30は、図1の画像処理装置10の強調方向決定部12の前段に、Lab分割部321を有し、強調処理部14の後段にRGB合成部341を有する。
先に説明した第1の実施の形態では「RGB形式の画像データの各成分に対して、異方的な空間周波数成分の強調」を行っている。
第3の実施の形態では、RGB形式の入力画像データからLab色空間へと変換をおこない、Labの各成分中のL成分のみに、異方的な空間周波数成分の強調を行う。
また、強調後のL成分L’と「強調しないままのab成分」を用いて、RGB形式のデータへ変換した後に出力画像データとする。
入力画像データはRGB形式であり、入力されるとLab分割部321で「色空間をRGB空間からLab空間」への変換を行う。
なお、「Lab色空間」は「CIE L*a*b* (CIELAB)」の略である。
RGB色空間からLab色空間への変換は、以下の式(14)により行われる。
Figure 2014039080
式(14)による変換で得られた「Lab色空間の3つの成分:L、a、b」のうちL成分についてのみ、強調方向決定部12で強調パラメータ:φdを決定する。
そして、決定された強調パラメータ:φdに基づき、L成分画像に対する強調処理を、強調処理部14において行って、強調処理されたL成分画像:L’を得る。
このようにして強調処理されたL成分画像:L’と、先に式(14)による変換で得られた「a,b成分」とを、RGB合成部341により合成する。
この合成は、Lab分割部における分割演算の逆演算に当たるものであり、良く知られている。
図7に即して説明した第3の実施の形態に対しては、種々の変形例が考えられる。
ここでは、第4の実施の形態として、以下のものを説明する。
図7を参照しつつ、図7の内容を適宜読み替えて説明を行う。
第4の実施の形態では、強調方向決定部12の前段において「RGB形式で入力する入力画像データを、HSV色空間に分割」する。
即ち、図7においてLab分割部321に換えて、図示されない「HSV分割部」を用いて、上記分割を行う(HSV色空間への変換)。
RGB色空間からHSV色空間への変換は次の式(15)によって行われる。
Figure 2014039080
このように変換されたVSH色空間のV成分についてのみ、上に説明した「強調方向決定と強調処理と」を行い、S成分およびH成分に対しては強調処理を行わない。
そして、V成分に対して異方的な強調処理を実行されたデータ:V’を得、このデータ:V’と強調処理されなかったS成分およびH成分とを「RBG色空間」で合成する。
この合成は、LSH分割部における分割演算の逆演算に当たるものであり、良く知られている。
そして、得られたRGB形式の画像データをTIF形式にして出力画像データとする。
「カラー画像を表現する色空間」には種々のものが存在する。上述の「Lab色空間」や「HSV色空間」は、これ等の色空間の実際の例である。
Lab色空間における「ab成分は色に関係する成分」であり、「Lが明るさに関係する成分」である。
「HSV色空間」では、H:色相(Hue)、S:彩度(Saturation)、V(Brightness・Value)の3成分で全ての色を表現できる。
これ等のH、S、V成分のうち「HS成分は色に関係する成分」であり、明るさに関係する成分はV成分である。
第3及び第4の実施の形態では、RGB色空間から変換されたLab色空間またはHSV色空間において「明るさに関係するL成分、V成分のみ」を強調処理の対象とする。
以下の点を確認した。
即ち、RGB色空間の画像データの「RGB全ての色成分」に前述の強調処理を施した場合を「基準の場合」とする。
Lab色空間の画像データとへと変換し、L成分のみの強調処理を施した場合を「場合:L」とする。
HSV色空間の画像データとへと変換し、V成分のみの強調処理を施した場合を「場合:V」とする。
上記「基準の場合」と「場合:L」「場合:V」につき、出力画像を対比した結果、何れの場合においても「対象物の凹凸感や立体感の増加」が確認された。
前述したように、多くの画像において「画像の空間周波数成分が大きくなる方向は、画像の陰影の方向と一致」する。
換言すれば、目視した画像における「対象物の凹凸感や立体感」は、対象物の表面などに形成された陰影の画像に負うところが大きい。
陰影は「色に関する情報」は持たず、明るさ(濃淡)情報のみをもつ。
従って出力画像を「入力画像の陰影を強調した画像」とすることにより、撮影対象物の質感や凹凸感(立体感)の再現性の高い出力画像を得ることができる。
このように、撮影対象物の質感や凹凸感(立体感)の再現性には、入力画像における陰影に関係する「明るさの情報」が最重要である。
従って、上記のように色空間で分解された成分のうち、明るさに関係するL成分、V成分に対して「異方的な強調処理」を施すことにより上記の効果が得られているのである。
上記の如く「基準の場合」と「場合:L」「場合:V」の何れの場合においても、出力画像において「対象物の凹凸感や立体感の向上」が確認されている。
しかし、色空間への分解や、強調方向決定、強調処理に必要とされる演算量を考えると、場合:Lや場合:Vは、基準の場合に比較して計算量が少ない。
従って、場合:Lや場合:Vは、基準の場合に比して計算時間が短くてすみ、より高速の処理が可能となる利点がある。
即ち、基準の場合と、場合:L、場合:Vとで「計算時間」を比較すると、場合:L、場合:Vの計算時間は、基準の場合の約1/3となる。
上の実施の各形態において、最も計算時間が長くなるのは「DFTと逆DFT」の演算であり、基準の場合では、この演算をRGBの3成分全てに行う。
場合:Lや場合:Vでは、Labのうち1成分(L成分)あるいはHSVのうちのV成分のみに対して行うために、計算時間が大幅に短縮されるのである。
なお、HSV色空間を使用する場合(場合:V)、以下の如き効果もある。
前述の如く、対象物の凹凸感や立体感は「陰影に関連する明るさ成分を強調する」ことで実現できる。
HSV色空間は、「明るさ成分:Vと色成分HSとの分離」が比較的良好であり、陰影に起因する明るさの変化のみを良好に強調するのに適している。
「検証実験3」
第1の実施の形態における画像処理装置10を用い、以下の検証実験3を行った。
検証実験3は、強調処理部14において用いられる強調係数:αkの最大値:αkmaxの大きさの意義に関するものである。
強調係数の最大値:αkmaxは、異方的に空間周波数成分の強調を行う際に、強調量がもっとも大きくなる方向において「空間周波数成分に乗ずる値」である。
強調係数の最大値:αkmaxは、強調係数:αkを図2のように図示した場合の、最大値:1.5)に相当する。
検証実験3においても、入力画像としては検証実験1におけるものを用いた。
即ち、質感や凹凸感のある対象物(油絵、タイル、カーテン)を対象とした撮影画像および風景や人物を対象とした自然画の、合計20種類の画像である。
評価についても、検証実験1におけると同じく、強調処理を行わない出力画像と、強調処理した出力画像を、ディスプレイに表示し、両者を目視で比較する目視評価を行った。
評価項目も、評価項目として「質感および凹凸感(立体感)の向上の有無」と「違和感発生の有無」の2項目とした。
前記20種類の入力画像に対して、それぞれ、強調係数:αkmaxを1.2〜4.0に設定して出力画像を生成し、目視評価による評価を行った。
強調係数:αkmaxを「1.2〜4.0の範囲で変更」するには、式(12)における式
αk=1.0+(0.3+0.2×cos(2(φ―φd)))
における計数「0.3と0.2」を調整して行う。
このとき最小値は1.1に固定し、全ての条件で同一の最小値となるように設定した。
検証実験3の結果を表3に示す。
Figure 2014039080
表3において「観点1」は、強調しない場合の撮像画像と比較して「質感および凹凸感(立体感)の向上の有無」に関する項目である。
「観点2」は、「違和感の発生の有無」に関する項目である。
観点1の結果からは、調係数:αkmaxを1.2以上に設定した全ての場合につき「質感および凹凸感(立体感)が向上する」という結果が得られた。
強調係数:αkmaxを1.2以上に設定すると、強調係数:αkmaxの増大とともに「質感および凹凸感(立体感)」は増加した。
観点2の結果からは、強調係数:αkmaxを3.0以下に設定することにより「違和感の発生のない出力画像が得られる」という結果が得られた。
一方で、強調係数:αkmaxが3.2以上になると、目視で「強調処理が行われたこと」が覚知され、自然な凹凸感とならないという結果となった。
検証実験3から、強調係数:αkmaxの好適な範囲は、
αkmax≧1.2、かつ、αkmax≦3.0
であることが理解される。
第5の実施の形態
以下に、第5の実施の形態を説明する。
この第5の実施の形態は、第1の実施の形態の画像処理装置における強調処理部14に、以下の機能を持たせることにより実施できる。
即ち、強調係数:αkに「強調をおこなう空間周波数範囲において空間周波数:k」に対する依存性を持たせる機能である。
即ち、強調処理を適用する空間周波数範囲において「上限付近と下限付近の周波数領域に適用する値」が中間周波数領域において適用する値よりも小さくなる依存性である。
先に説明した第1の実施の形態においては、式(12)に示すように、αkは「強調をおこなう空間周波数範囲において空間周波数:kには依存しない関数」である。
第5の実施の形態では、強調を行う空間周波数範囲において「空間周波数に依存する関数」を乗算する。
第5の実施の形態においても、入力画像から強調方向決定部において強調パラメータ:φdを決定する部分は、第1の実施の形態におけるのと同じである。
第5の実施の形態においては、強調係数:αkとして、式(12)に代えて、以下の式(16)で定義されるものを用いる。
Figure 2014039080
ただし、式(16)において「kmax、kmin」は、強調を行う空間周波数の上限、下限に相当する。
第5の実施の形態において、これらはそれぞれ、
kmax=0.0[cycle/mm]および、kmax=1.0[cycle/mm]
である。
図8は、空間周波数の角度を「φ=φdに固定」して、強調変数:αkの値を図示したものである。φ=φdの場合のαkがαkmaxに相当する。
図8に示された強調変数:αkは、強調を行う空間周波数領域(k>0.0 且つ k<1.0の領域)で変化している。
図の空間周波数領域において、中間周波数領域(k=0.5の付近)の値が、下限付近(k=0.0付近)、上限付近の周波数領域(k=1.0付近)における値より小さい。
このような強調変数:αkを用いて、第1の実施の形態におけると同様の強調処理が行われる。
強調処理後の空間周波数成分に対して、逆DFT処理を行う。
そして、ファイル出力部において、強調後の画像データに基づき、汎用形式であるTIFデータを生成し、出力画像データとして、外部記憶装置へファイル出力を行う。
実施例5では、強調係数:αkが、強調処理を適用する空間周波数範囲において、上記の如く変化する。
このようにすることにより、強調処理の結果が「より自然な感じ」となり、強調処理によって生じた「画像濃淡の増加に対する違和感」が有効に軽減される。
つまり、質感や凹凸感(立体感)の向上以外の画質項目に良好な影響を作用し、単なる強調画像として覚知される副作用が低減される。
その結果、対象物の質感や凹凸感(立体感)をより自然に向上させることができる。
「画像形成装置」の実施の1形態を第9図に示す。
この画像形成装置は、装置上部に位置する画像読取装置200と、その下位に位置する「画像形成部」とを有する。
画像読取装置200により読取られるべき画像を有する原稿32は「原稿台」としてのコンタクトガラス31上に平面的に定置される。
そして、コンタクトガラス31の下部に配置された、図示されない照明手段により「図面に直交する方向に長いスリット状部分」を照明される。
原稿32の照明された部分からの反射光は、第1走行体33に設けられた第1ミラーにより反射された後、第2走行体34に入射する。
そして、第2走行体34に設けられた第2ミラー、第3ミラーにより順次反射され、読取レンズ35によりラインセンサ36の撮像面上に原稿画像の縮小像として結像する。
第1走行体33、第2走行体34は、図示されない駆動手段により、それぞれ矢印方向(図の右方)へ走行させられる。
第1走行体33の走行速度は「V」、第2走行体34の走行速度は「V/2」である。
この走行により、第1走行体33、第2走行体34は、それぞれ「破線で示す位置」まで変位する。
図示されない「照明手段」は、第1走行体33と一体的に移動し、コンタクトガラス31上の原稿32の全体を「照明走査」する。
第1、第2走行体の移動速度比は「V:V/2」であるので「照明走査される原稿部分から画像読取レンズに至る光路長」は不変に保たれる。
ラインセンサ36は「色分解手段として赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタを持った光電変換素子を、1チップに3列に配列させた3ラインCCDである。
そして、原稿32の照明走査に伴い、原稿画像を画像信号化する。
このようにして原稿32の読取りが実行され、原稿32のカラー画像は、RGBの3原色に色分解して読取られる。
画像読取装置200の3ラインのラインセンサ36から出力される画像信号は画像処理部120に送られる。
画像処理部120は、ラインセンサ36からの入力信号を「入射画像データ」とし、画像形成に必要な「出力画像データ」に変換する。
画像処理部120は、その機能の一部として、上述した実施の形態の何れかの「画像処理装置」を含んでいる。
画像形成部は、「潜像担持体」として円筒状に形成された光導電性の感光体110を有する。
感光体110の周囲には、帯電ローラ111、現像装置113、転写ベルト114、クリーニング装置115が配設されている。
光走査装置117は、画像処理部120から書込み用の信号(出力画像データ)を受けて光走査により感光体110に書込みを行う。
この光書込みは、帯電ローラ111と現像装置113との間において行われる。
画像形成を行うときは、感光体110が時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ111により均一帯電され、光走査装置117により光書込される。
この光走査により形成された静電潜像は所謂「ネガ潜像」で画像部が露光されている。
「画像の書込み」は、感光体1100の回転に従い、R画像、G画像、B画像、黒画像の順に行われる。
形成された静電潜像はリボルバ式の現像装置113の各現像ユニットR、G、B、Kにより順次反転現像されてポジ画像として可視化される。
得られた各色トナー画像は、転写電圧印加ローラ114Aにより、転写ベルト114上に順次転写される。
これら各色トナー画像は転写ベルト114上で重ね合わせられてカラー画像となる。
転写紙Sを収納したカセット118は、画像形成装置本体に脱着可能であり、収納された転写紙Sの最上位の1枚が給紙コロ122により給紙される。
給紙された転写紙Sはその先端部をタイミングローラ対1190に捕えられる。
タイミングローラ対1190は、転写ベルト114上の「トナーによるカラー画像」が転写位置へ移動するのにタイミングを合わせて転写紙Sを転写部へ送り込む。
送り込まれた転写紙Sは、転写部においてカラー画像と重ね合わせられ、転写ローラ114Bの作用によりカラー画像を静電転写される。
転写ローラ114Bは、この転写の際に転写紙Sをカラー画像に押圧させる。
カラー画像を転写された転写紙Sは定着装置116へ送られ、定着装置116においてカラー画像を定着され、図示されない搬送路を通り、トレイ121上に排出される。
各色トナー画像が転写されるたびに、感光体110の表面はクリーニング装置115によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
上に説明した画像形成プロセスでは、ラインセンサ36から出力されるRGB形式の画像信号が入力画像データとして画像処理部120に入力する。
従って「入力画像」は、原稿32を撮像した画像である。
入力画像データは、画像処理部120において、前述の空間周波数の異方的な強調処理を受けて出力画像信号となる。
そして、光走査装置117に入力され、感光体110の書込みに供される。
画像処理部120にはまた、外部機器(コンピュータ等)からの画像信号も「入力画像データ」として入力可能であり、このデータに対しても前述の強調処理を実行できる。
このように、画像処理部120から出力される出力画像データは、空間周波数領域における空間周波数スペクトラムの異方的な周波数強調処理を受けている。
従って、凹凸や立体感が向上し、且つ、違和感の無い良好な画像を形成できる。
10 画像処理装置
12 強調方向決定部
14 強調処理部
20 画像処理装置
22 強調方向入力手段
24 強調方向支持手段
30 画像処理装置
32 Lab分割部
34 RGB合成部
120 画像処理部
200 画像読取装置
特開2004−171231号公報 特許第4821611号公報

Claims (11)

  1. 入力画像データに対して画像処理を行って出力画像データを生成する画像処理装置において、
    画像処理の処理内容として、入力画像の空間周波数強調処理を含み、
    前記空間周波数強調が、入力画像に対する2次元の空間周波数スペクトラムの円周方向において強調量を異ならせて、空間周波数成分の強調を行なうものであることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    入力画像の2次元の空間周波数スペクトラムの円周方向の分布を算出し、
    算出された分布において、大きい空間周波数成分をもつ方向の強調量を大きくすることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置において、
    空間周波数成分の強調における、強調量が大きくなる方向を指示する強調方向指示手段を有する画像処理装置。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載の画像処理装置において、
    空間周波数:kの範囲:
    0.0 < k < 1.0 [cycle/mm]
    に対して強調を行なうことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1〜4の任意の1に画像処理装置において、
    3以上の色成分を有するカラー画像データを入力画像データとし、入力されたカラー画像データを入力画像とは異なる色空間に変換し、変換後の色成分のうちの2以下の色成分についてのみ、空間周波数強調処理を行い、
    該空間周波数強調処理後に、入力画像と同じ色空間へ戻す変換を行なうことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5記載の画像処理装置において、
    入力されたカラー画像データをLab色空間に変換し、変換後のL成分に対してのみ空間周波数強調処理を行ったのち、処理後のLab空間の画像データを、入力されたカラー画像と同じ色空間へ戻す変換を行なうことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項5の画像処理装置において、
    入力されたカラー画像データをHSV色空間に変換し、変換後のV成分に対してのみ空間周波数強調処理を行ったのち、処理後のHVS空間の画像データを、入力されたカラー画像と同じ色空間へ戻す変換を行なうことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載の画像処理装置において、
    空間周波数強調処理は、強調すべき空間周波数成分に強調係数:αkmaxを乗ずる処理であり、
    前記強調係数:αkmaxが、条件:
    1.2 ≦ αkmax ≦ 3.0
    を満足することを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1〜7の任意の1に記載の画像処理装置において、
    空間周波数強調処理は、強調すべき空間周波数成分に強調係数:αkを乗ずる処理であり、
    前記強調係数:αkは、強調処理を行う空間周波数範囲の中間波長領域での値が、前記空間周波数範囲の上限近傍及び下限近傍の各値よりも大きい値を有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 入力画像データに対して画像処理を行って出力画像データを生成する画像処理方法において、
    画像処理の処理内容として、入力画像の空間周波数強調処理を含み、
    前記空間周波数強調が、入力画像に対する2次元の空間周波数スペクトラムの円周方向において強調量を異ならせて、空間周波数成分の強調を行なう工程を含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項1〜9の任意の1に記載の画像処理装置を有し、該画像処理装置により処理された出力画像により画像形成を行なうことを特徴とする画像形成装置。
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