JP2010135911A - 画像処理装置及びその方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スキャナの解像力が異なることにより、網点原稿の見え方が異なるという問題が発生する。従来の技術ではスキャナの解像力を検知するために特定の解像度を持つチャートを用いる手法があるが、チャートの精度によって解像力の補正結果が異なっていた。
【解決手段】 画像形成装置で形成されたハイライトのチャートを読み取り得られたデータを入力し、前記データに基づき画像読取部の補正条件を生成する画像処理装置であって、
前記画像形成装置で形成されたハイライトのチャートを、第1の画像読取部で読み取る第1の画像読取手段と、前記ハイライトのチャートを、第2の画像読取部で読み取る第2の画像読取手段と、前記第1の画像読取手段と前記第2の画像読取手段によって読み取られた画像信号の差分を算出し、前記差分に応じて、前記第1の画像読取部または前記第2の画像読取部の読み取り解像力を補正する補正条件を生成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像処理装置及びその方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記憶媒体に関し、例えば、スキャナを用いたコピー等の画像処理に関するものである。
コピー、プリンタ、FAXなどの複数の機能を1台で実現する装置は、MFP(Multi Function Peripheral)と呼ばれる。そのMFPなどに搭載されるスキャナは、スキャン時に原稿台から反射された光をCCDなどの固体撮像素子に導くための光学系を備える。光学系は一定の解像力を持ち、コントラストを算出することで数値化することが可能である。解像力が高いスキャナは細かい文字でも鮮明にスキャンすることができ、解像力が低いスキャナは大きな文字であってもぼやけてスキャンされる。
MFPなどに搭載される従来のスキャナは数値化したコントラストを用いてターゲットとなる解像力を決め、それに合うようにスキャナを調整する。しかし、ユーザの使用状況や経時変化などの影響で解像力が変動する可能性がある。その変動量は、温度・湿度といった環境や駆動回数などによって変わるため、個々のスキャナで異なる。そのため、例えば原稿の表面読み取り用のスキャナユニット、裏面読み取り用のスキャナユニットを搭載する装置では、表面を読み取った解像力と裏面を読み取った解像力が異なる可能性がある。解像力が異なると、同じ原稿を読んでも表面読み取り用スキャナと裏面読み取り用スキャナで文字や網点部のスキャン結果が異なるという問題が生じる。また、同じスキャナであってもスキャナの調整によっては面内で解像力が異なる場合もある。そこで、従来の技術では図1の101に示すような一定の解像力を持つチャートを読み込ませ、規定値との比較によってスキャナの解像力の異常検知や、検知した値を用いてスキャナの解像力の補正を行っていた(例えば特許文献1参照)。
特開2000−349966号公報
しかしながら、特許文献1では、スキャナの解像力を検知するために特定の解像度を持つチャートを用意しなければならなかった。特定の解像度を持つチャートを作るためには高性能な印刷機が必要となり、さらに、チャート自体のコストがかかるという問題があった。また、チャートを折り曲げたり、チャートを汚さないよう、スキャナを利用しているユーザが厳重に保管する必要がある。
また、理由は後述するがスキャナの解像力によって網点原稿のハイライト部の見え方が異なる現象が起こる。ここでのハイライト部とは明るいデータのことである。しかし、チャート101を用いて数値化したコントラストを求めて解像力を揃える処理を行った場合、コントラストの数値と実際の見え方との相関が取れていないと補正することは難しい。特に、チャートに印字した線の線幅が狭まったりする等チャートの精度が悪いと相関が取れない可能性が高くなる。このように数値化された解像力を用いて補正を行った場合、チャートの精度によって解像力の補正結果が異なるという課題があった。
本発明は、チャートの精度に依存することなく、複数の画像読取部で読み取った画像の解像力の差異を高精度に補正することを目的とする。
本発明は、画像形成装置で形成されたハイライトのチャートを読み取り得られたデータを入力し、前記データに基づき画像読取手段の補正条件を生成する画像処理装置であって、前記画像形成装置で形成されたハイライトのチャートを、読み取る第1の画像読取手段と、前記ハイライトのチャートを、読み取る第2の画像読取手段と、前記第1の画像読取手段と前記第2の画像読取手段によって読み取られた画像信号の差分を算出する算出手段と、前記差分に応じて、前記第1の画像読取手段または前記第2の画像読取手段の読み取り解像力を補正する補正条件を生成する生成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、解像力の差が反映されるハイライトのチャートを用いて複数の画像読取手段の読み取り解像力を補正することで、複数の画像読取手段で読み取った画像の解像力の差異を高精度に補正することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
(実施形態1)
本実施形態ではハイライトの画像データを用いて作成したチャートを複数のスキャナで読み込み、解像力を合わせるための係数を算出する手法について説明する。
図2はMFPの構成図である。スキャナ部(表)201はオートドキュメントフィーダーを含むスキャナである。スキャナ部(表)201は束状のあるいは一枚の原稿画像を図示しない光源で照射し、原稿反射像をレンズでCCDセンサ等の固体撮像素子上に結像し、固体撮像素子からラスター状の画像読み取り信号を画像データとして得る。スキャナ部(表)201は原稿台に置かれた原稿またはオートドキュメントフィーダー動作時に原稿の表面を読み取る。
スキャナ部(裏)202はオートドキュメントフィーダーに内蔵されたスキャナであり、オートドキュメントフィーダー動作時に原稿の裏面を読み取る。本実施形態では読み取り対象(原稿の表面、裏面)が異なるだけで、スキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202の構成は同様であるが、異なる構成であってもよい。
データ処理装置206は様々なデータを処理する装置である。特に前述のスキャナ等から得られる画像データを処理する装置が画像処理部209であり、本実施形態で行われる処理のほとんどが画像処理部209で行われる。
画像処理部209で行われる画像処理の流れを図3に示す。以下の処理は全て画像処理部209が行う。
まず、ステップS301にてスキャナ部(表)201またはスキャナ部(裏)202を用いて原稿をスキャンし、RGB画像302を得る。次にステップS303にて解像力調整処理を行う。解像力調整処理はRGB画像302の解像力を調整する処理であり、本実施形態ではフィルタ処理によるエッジ強調処理やスムージング処理を用いる。エッジ強調処理によって解像力が高くなり、スムージング処理によって解像力が低くなる。ステップS303にて処理を行う際に、解像力調整情報315を参照する。解像力調整情報315は本実施形態の処理にて算出される情報であり、詳細は後述する。ステップS303にてRGB画像302の解像力を変えた後、ステップS304にて色変換処理を行い、共通RGB画像305を得る。そしてステップS306にて原稿の下地を飛ばすための下地飛ばし処理を行う。その後、ステップS307にて、実行する処理がコピー処理であるか否かを判定する。コピー処理である場合はステップS308にて色変換処理を行い、CMYK画像309を得る。そしてステップS310にて画像形成処理を行ってステップS311にてプリンタ部204へ画像を出力する。ステップS307にてコピー処理ではないと判定された場合は、ステップS312でステップS308とは異なる色変換処理を行い、送信用RGB画像313を得る。そしてステップS314にて画像データを、ネットワークI/F208を介して接続された他の機器等に送信する。
データ処理装置206内のチャート作成用画像処理部210は解像力調整情報315を算出するためのチャートを作成するための処理であり、詳細は後述する。
データ処理装置206内の解像力調整情報算出処理部211は、解像力調整情報315を算出するための処理部であり、詳細は後述する。
プリンタ部204は画像を出力するプリンタである。MFPのコピー機能を実行した際は、画像読取部であるスキャナ部(表)201またはスキャナ部(裏)202で得られた画像信号をデータ処理装置206の画像処理部209で記録信号へ変換し、プリンタ部204に順次出力して紙上に画像を形成する。プリンタ部204は通常はC,M,Y,Kの色材を用いて紙上にデータを出力する出力部で構成され、データ処理装置で処理されたデータを形成して出力する。
MFPへのユーザからの指示はMFPに装備されたキー操作部である入力装置207から行われ、これら一連の動作はデータ処理装置206内の図示しない制御部で制御される。
一方、操作入力の状態表示及び処理中の画像の表示は表示装置205で行われる。また、記憶部203は、スキャナ部(表)201またはスキャナ部(裏)202で取り込んだ画像等を保存可能なROMまたはRAMである。
ネットワークI/F208は、ネットワークと接続するためのインタフェースである。これを用いることでPC等から画像を受け取り、データ処理装置206内の画像処理部209で処理を行ってプリンタ部204にてプリントを行うことが可能となる。また、スキャナ部(表)201またはスキャナ部(裏)202で読み取り、データ処理装置206内の画像処理部209で処理を行ったデータをネットワークI/F208を介して送信し、PCや他のMFP等に送ることも可能である。
次に、図4について説明する。図4は本実施形態で用いる解像力調整情報を算出するための画像データであり、全て明るいハイライトの色で構成されている。図4の例ではハイライトのシアン401、ハイライトのマゼンタ402、ハイライトのイエロー403、ハイライトのブラック404と、ハイライトのシアン・マゼンタ・イエローで構成される混色グレー405の矩形で構成されている。図4のデータはハイライトデータであれば赤、緑、青などどのような色であってもよい。また、データの形状は矩形でなくてもよい。
ここで、ハイライトデータは明るいデータのことであり、顕微鏡などで拡大した際に原稿の網点構造が認識できるデータである。網点の構造が認識できる原稿であれば、MTFの影響を受ける。具体的には、ハイライトデータは、網点の面積率(単位面積あたりの網点の面積)が約50%以下のデータである。ただし、スキャナの解像度、原稿の線数、ドットゲインに応じて、ハイライトデータを定義する網点の面積率は変わる。
ここで、ハイライトデータを用いる理由を説明する。
原稿が濃いデータの場合は網点で印刷しても網点のドットは現れないため、解像力が異なるスキャナで読み込んでも見た目の違いが発生しない。
一方、データがハイライトに近づくと、特に低い線数で印刷された原稿では網点のドットが現れる。図16の原稿1601は明るいデータを網点で印刷したものである。スキャン画像1602は原稿1601を高い解像力のスキャナで取り込んだもの、スキャン画像1603は原稿1601を低い解像力のスキャナで取り込んだものとなる。スキャナの色分解性能が同一でも、解像力が異なるとスキャン画像1602とスキャン画像1603の見え方は異なる。
スキャン画像1604はスキャン画像1602を拡大したもの、スキャン画像1605はスキャン画像1603を拡大したものである。解像力の高いスキャナで取り込んだスキャン画像1604では原稿1601の網点構造を忠実に再現する。それに対して解像力の低いスキャナで取り込んだスキャン画像1605は原稿1601の網点構造がぼやけてしまう。このように解像力が異なると、特に網点のドットが現れるハイライトの網点原稿については見た目が異なるという現象が起こる。上記スキャン画像に画像処理を実施すると差が強調され、さらに見た目が異なる場合が多い。
本実施形態ではこの現象に着目して以下に説明する処理を行う。
図5は解像力調整情報を算出するためのチャートを作成する処理の流れを示したものである。図5に示す処理は全てチャート作成用画像処理部210が行う。
まず、ステップS501にて解像力調整情報算出用画像データ502を読み込む。ここで、解像力調整情報算出用画像データ502とは図4に示すようなハイライトで構成されるデータである。そしてステップS503で画像形成処理を行う。ここでの画像形成処理は線数の低いスクリーンパターンであることが望ましいが、どのようなものであってもよい。次にステップS504にて画像形成処理されたデータをプリンタで出力し、ハイライトのチャートである解像力調整情報算出用チャート505を得る。
次に、解像力調整方法を算出する処理について図6、図7を用いて説明する。以下の処理は画像処理部209及び解像力調整情報算出処理部211で行う。
図6のステップS601〜ステップS604の処理609は画像処理部209で行う。また、図6のステップS605〜ステップS608の処理610は解像力調整情報算出処理部211で行う。
図6の各ステップについて説明する。ステップS601にて解像力調整情報算出用チャート505(ハイライトのチャート)をスキャナ部(表)201(第1の画像読取部)でスキャンする(第1の画像読取)。そしてステップS602にて画像処理を行う。ここでの画像処理は画像処理部209で行われる図3のステップS301〜S314の全ての処理を行ってもよいし、一部の処理でもよい。具体的には、ステップS605においてRGB画像302の信号値の差分を算出する場合は、S602の画像処理は行わない。また、ステップS605において共通RGB画像305の信号値の差分を算出する場合は、S602ではS304の色変換処理を実行する。また、ステップS605においてCMYK画像309の信号値の差分を算出する場合は、S602ではS304、S306、S308の処理を実行する。本実施形態ではコピー処理を対象にしてステップS308にてCMYK画像309を算出する処理まで行う。
一方、ステップS603での解像力調整情報算出用チャート505(ハイライトのチャート)をスキャナ部(裏)(第2の画像読取部)でスキャンする(第2の画像読取)。そしてステップS604にてステップS602と同様の画像処理を行う。
次に、ステップS605にてスキャナ部(表)でスキャンした画像処理後のデータと、スキャナ部(裏)でスキャンした画像処理後のデータから画像信号の差分を算出する。ここでの信号値の差分は解像力調整情報算出用チャート505における各パッチの信号値の平均値を用いる。スキャナ部(表)で読み取った矩形401の信号値の平均値とスキャナ部(裏)で読み取った矩形401の信号値の平均値の差分を算出する。矩形402、403、404、405の信号値に対しても、同様にそれぞれ信号値の差分を算出する。ここでは矩形の信号値の平均値を用いたが、例えば矩形内の信号値の分散値など、どのような値を使ってもよい。
次に、ステップS606にて算出した信号値の差分を用いてハイライトデータの分析を行う。そして、信号値の差分が予め定めた規定値以下の場合は、解像力による差が無いものとして処理を終了する。信号値の差分が規定値以上ある場合は、ステップS608にて解像力調整情報算出処理を行い、スキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202で読み取った画像信号の解像力を補正するための解像力調整情報315(補正条件)を生成する。ステップS608では、ステップS601によるスキャナ部(表)のスキャン結果、ステップS603によるスキャナ部(裏)のスキャン結果を用いる。
図7はステップS608の解像力調整情報算出処理の流れを示したものである。図7の処理は解像力調整情報算出処理部211で行う。
まず、ステップS701にてスキャナ部(表)読み取り信号値702から読み取り信号値の抽出を行う。スキャナ部(表)読み取り信号値702は、S601でスキャンされたデータである。
次にステップS703にてスキャナ部(表)用解像力調整係数704から係数の抽出を行う。ここで、スキャナ部(表)用解像力調整係数704とはスキャナの解像力を調整するためのフィルタの係数であり、特定の周波数をターゲットにゲインを変更する係数を複数持つ。ここでの係数は予め用意されたものであり、ゲインを下げる係数、ゲインを上げる係数などどのようなものであってもよい。ステップS703ではスキャナ部(表)用解像力調整係数704の中の1つを抽出する。次に抽出した係数を用いてステップS705にて解像力調整処理を実行する。ここでは、R、G、Bそれぞれの信号値に対して抽出した係数を用いてフィルタ処理を行う。そして次にステップS706にて画像処理を実行する。本実施形態ではステップS602と同様の画像処理を行っているが、どのようなものであってもよい。一方、ステップS708にてスキャナ部(裏)読み取り信号値707に対して画像処理を実行する。本実施形態ではステップS604と同様の画像処理を行っているが、どのようなものであってもよい。
次にステップS709にて画像処理を実行した2種類のデータに対して信号値の比較を行い、比較結果710を記憶部203に保存する。本実施形態の比較結果は差分の平均値を使っているがどのようなものであってもよい。そしてステップS711にてスキャナ部(表)用解像力調整係数704の全ての係数に対して信号値の比較を行ったかを判定し、比較を行っていない場合はステップS703に戻って処理を繰り返す。
全ての係数に対して処理を行った場合は、ステップS712にてスキャナ部(裏)読み取り信号値707から読み取り信号を抽出する。次にステップS713にてスキャナ部(裏)用解像力調整係数714から係数を1つ抽出する。そしてステップS715で解像力調整処理を実行する。本実施形態ではステップS604と同様の画像処理を行っているが、どのようなものであってもよい。一方、ステップS717にてスキャナ部(表)読み取り信号値702に対して画像処理を実行する。本実施形態ではステップS602と同様の画像処理を行っているが、どのようなものであってもよい。そしてステップS718にて信号値の比較を行い、比較結果710を記憶部203に保存する。この処理はステップS709と同様である。そしてステップS719にてスキャナ部(裏)用解像力調整係数714の全ての係数に対して信号値の比較を行ったかを判定し、比較を行っていない場合はステップS713に戻って処理を繰り返す。
全ての係数に対して処理を行った場合は、ステップS720にて補正対象スキャナの決定を行う。比較結果の中で最も差分の少ない状態が、スキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202の解像力が最も類似した状態となる。また、最も差分の少ない状態が、スキャナ部(表)用解像力調整係数704の係数を選択した場合はスキャナ部(表)201が補正対象スキャナとなる。同様に、最も差分の少ない状態がスキャナ部(裏)用解像力調整係数714の係数を選択した場合はスキャナ部(裏)202が補正対象スキャナとなる。決定された補正対象スキャナの情報は解像力調整情報315に格納する。そしてステップS721にて比較結果710の中で差が最も小さくなる調整係数(補正条件)を抽出し、解像力調整情報315に格納する。
最後に、解像力調整情報315に格納されている補正対象スキャナと調整係数を用いて解像力を調整する処理について詳しく説明する。
図8はステップS303の解像力調整処理の流れを示した図である。以下の処理は全て画像処理部209にて行う。
ステップS301にてスキャンを行った後、ステップS801にて解像力調整情報315を用いて分析処理を行う。分析処理は使用したスキャナが補正対象スキャナであるか否かなどの分析を行う。その結果を用いて、ステップS802にて解像力を調整する必要があるか否かを判定する。ステップS802で解像力を調整する必要がないと判定された場合は、ステップS803で画像処理を行う。ステップS803の画像処理は図3のステップS304以降の処理となる。
ステップS802で解像力を調整する必要があると判定された場合は、ステップS303にて解像力調整情報315から得られるフィルタ係数を用いて解像力調整処理を行う。その後、ステップS803にて画像処理を行う。
本実施形態では1台のMFPに接続された複数種類のスキャナを補正の対象としたが、スキャナは独立していてもよい。また、スキャナの台数は2台に限らず何台あってもよい。
本実施形態によれば、解像力の差が反映されるハイライトのチャートを用いて複数のスキャナの読み取り解像力を補正することで、複数のスキャナ間における解像力の差を高精度に補正することが可能となる。
(実施形態2)
次に、スキャナの面内の解像力を補正する場合の実施形態について説明する。実施形態1ではスキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202間の解像力の差を補正するために、解像力調整情報315を算出した。本実施形態では、例えばスキャナ部(表)201内で面内に解像力の差があった場合に、面内の解像力のむらを補正するための解像力調整情報315を算出する。スキャナの特性によって解像力の差は主走査方向、副走査方向、あるいは全面で発生するが、本実施形態では主走査方向の差を補正する処理について説明する。
主走査方向に対して処理を行うために用いる画像データ(解像力調整情報算出用チャート)は実施形態1と異なる。図17は本実施形態で用いるチャートの例を示したものである。矩形データ1701〜1705は図4の401〜405と同様なので詳細は省略する。矩形データ1706〜1710は1701〜1705と同様のデータであり、主走査位置の異なる場所に配置されている。本実施形態では主走査方向の差を求めているが、副走査方向について差を求める場合は副走査方向に同様のデータを配置する。図17のデータに対して実施形態1と同様に図5に示すフローで解像力調整情報算出用チャート505を作成する。
次に、本実施形態の処理の流れについて図9を用いて説明する。以下の処理は画像処理部209及び解像力調整情報算出処理部211で行う。
次に説明するステップS901〜ステップS902の処理907は画像処理部209で行う。また、ステップS903〜ステップS906の処理908は解像力調整情報算出処理部211で行う。
図9のフローチャートについて説明する。
まず、ステップS901にて図17のデータを用いて図5の処理の流れで作成した解像力調整情報算出用チャート505をスキャナ部201または202でスキャンする。次にステップS902で画像処理を行う。ここでの画像処理は、画像処理部209で行われる図3のステップS301〜S314の全ての処理を行ってもよいし、一部の処理を行ってもよい。本実施形態ではコピー処理を対象にしてステップS308にてCMYK画像309を算出する処理まで行う。
次に、ステップS903にて面内特定位置間の信号値の差分を算出する。図17のデータの場合、面内特定位置は主走査方向の2箇所となる。
次に、ステップS904にて算出した信号値の差分を用いてハイライトデータの分析を行う。そして信号値の差分が予め定めた規定値以下の場合は解像力による差は無いものとして処理を終了する。信号値の差分が規定値以上ある場合は、ステップS906にて解像力調整情報算出処理を行い、解像力調整情報315を算出する。ステップS906では、ステップS901によるスキャン結果を用いる。
図10はステップS906の解像力調整情報算出処理の流れを示したものである。図10の処理は解像力調整情報算出処理部211で行う。
図10のフローチャートは、図7のフローチャートとほとんど同じであり、異なるのは図7のスキャナ部(表)が面内位置A、スキャナ部(裏)が面内位置Bに変更された点である。なお、面内位置A(画素の位置)は図17の1701〜1705を示し、面内位置B(画素の位置)は1706〜1710を示す。
図10のでは、図7のスキャナ部(表)読み取り信号値702が面内位置A読み取り信号値1002に、スキャナ部(表)用解像力調整係数704が面内位置A用解像力調整係数1004に置き換わる。また、スキャナ部(裏)読み取り信号値707が面内位置B読み取り信号値1007に、スキャナ部(裏)用解像力調整係数714が面内位置A用解像力調整係数1014に置き換わる。
ステップS1001〜ステップS1021の処理の流れは図7のステップS701〜ステップS721と同様なので詳細は省略する。
本実施形態では面内位置を2箇所としたが、何ヶ所あってもよい。3箇所以上ある場合は、例えばステップS1009にて比較する信号値の種類が3つ以上となる。また、他の例としてステップS1001にて複数の信号値を読み込んでもよい。その場合はステップS1003にて複数の調整係数を読み込み、ステップS1005にて複数の信号値に対して解像力調整処理を実行してからステップS1009にて信号値の比較を行う。
本実施形態では主走査方向を例にして説明したが、副走査方向や全面に対して処理を行っても良い。その場合は、図17における画像データの配置が副走査または全面を対象としたものになる。
また、本実施形態では解像力調整情報算出用チャート505は面内均一としたが、実際はプリント時に濃度差が発生する場合がある。その濃度差をあらかじめ記憶部203に保持しておき、信号値の比較時にフィードバックしてもよい。
本実施形態では面内位置のみ着目したが、実施形態1のスキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202間の解像力の差に関する処理を組み合わせてもよい。
本実施形態によれば、解像力の差が反映されるハイライトのチャートを用いて複数のスキャナの読み取り解像力を補正することで、スキャナの面内における解像力の違いを高精度に補正することが可能となる。
(実施形態3)
次に、高濃度データを用いた場合の実施形態について説明する。実施形態1、実施形態2ではハイライトデータを使って解像力の差を補正するための解像力調整情報315を算出した。本実施形態ではさらに高濃度データを用いることで解像力以外の要因を切り分けて処理する手法について説明する。
図11は本実施形態で用いるチャートの例を示したものである。矩形データ1101〜1105は図4の401〜405と同様のハイライトデータであるため、説明は省略する。矩形データ1106〜1110は、高濃度のシアン1106、高濃度のマゼンタ1107、高濃度のイエロー1108、高濃度のブラック1109と、高濃度のシアン・マゼンタ・イエローで構成される混色グレー1110の矩形で構成されている。
ここで、高濃度データを用いる理由を説明する。先に図16を用いて解像力によってハイライトの網点原稿の見え方が変わる例を説明した。しかし原稿が濃いデータの場合は網点で印刷してもドットが現れないため、解像力の異なるスキャナで読み込んでも見た目の違いが発生しない。そのため高濃度データの原稿でスキャナ間の見た目が異なる場合は、解像力の差ではなく色分解性能の差が原因となる。以上の理由から、本実施形態では高濃度データを用いることで、解像力による見え方の差と色分解性能による見え方の差を切り分け、解像力の違いを高精度に補正することを目的とする。
次に、本実施形態の処理の流れについて図12を用いて説明する。以下の処理は画像処理部209及び解像力調整情報算出処理部211で行う。
図12のステップS1201〜ステップS1204の処理1212は画像処理部209で行う。また、ステップS1205〜ステップS1211の処理1213は解像力調整情報算出処理部211で行う。解像力調整情報算出用チャート505は図11のデータを図5の処理を用いて作成したものである。ステップS1201〜ステップS1204は図6のステップS601〜ステップS604と同様であるため説明は省略する。
次に、ステップS1205にて、スキャナ部(表)で読み取った信号値とスキャナ部(裏)で読み取った信号値の差分を算出する。差分の算出方法はステップS605と同様だが、ハイライトデータ1101〜1105だけではなく、高濃度データ1106〜1110についても算出する。次に、ステップS1206にて高濃度データの分析を行う。そして、ステップS1207にて高濃度データの信号値の差分が所定値以上あると判定された場合は、色分解性能による影響で見た目の差が発生していると判断し、ステップS1208にて解像力調整処理以外の補正処理を促すメッセージを通知する。ここで、他の補正処理とは色分解性能を補正するための補正処理などが挙げられる。本実施形態では他の補正処理を促したが、他の補正処理が連動して動くような処理にしてもよい。例えばステップS1208にて色分解性能を補正する処理を行ってもよい。さらに、色分解性能を補正する処理を行った後にステップS1209のハイライトデータ分析処理を行ってもよい。また、他の補正処理を促さず、解像力調整処理そのものを途中で終了する処理にしてもよい。
ステップS1207にて高濃度データの信号値の差分が所定値以下であると判定された場合は、ハイライトデータに関するステップS1209〜ステップS1211の処理を行う。ここでの処理はステップS606〜ステップS608の処理と同様なので詳細は省略する。
本実施形態では実施形態1と同様にスキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202間の解像力調整情報を算出する処理を示したが、実施形態2のように面内の特定位置を対象に処理を行ってもよい。またスキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202間を対象にした処理と、面内の特定位置を対象にした処理を組み合わせてもよい。
本実施形態によれば、ハイライトの解像力補正チャートに加えて高濃度の解像力補正チャートを用いることで、色分解性能の違いによる差を考慮した複数のスキャナ間における解像力の差を高精度に補正することが可能となる。
(実施形態4)
次に算出した解像力調整情報を、高濃度データを用いて検証する場合の実施形態について説明する。実施形態1、実施形態2ではハイライトデータを使って解像力の差を補正するための解像力調整情報315を算出した。実施形態3ではさらに高濃度データを用いることで解像力以外の要因を切り分けた。本実施形態ではさらに高濃度データを用いて解像力調整情報を検証する手法について説明する。
解像力調整情報算出用チャート505に用いるデータは実施形態3と同様に図11のようなハイライトと高濃度で構成されたデータを用いるため、詳細の説明は省略する。
次に、本実施形態の処理の流れについて図13を用いて説明する。以下の処理は画像処理部209及び解像力調整情報算出処理部211で行う。
図13のステップS1301〜ステップS1304の処理1317は画像処理部209にて行う。また、図13のステップS1305〜ステップS1315の処理1318は解像力調整情報算出処理部211にて行う。解像力調整情報算出用チャート505は図11のデータを図5の処理を用いて作成したものである。ステップS1301〜ステップS1304は図6のステップS601〜ステップS604と同様であるため説明は省略する。
次に、ステップS1305にて信号値の差分を算出する。差分の算出方法はステップS1205と同様であり、スキャナ部(表)201で読み取ったハイライトデータとスキャナ部(裏)202で読み取ったハイライトデータの差分を算出する。また、スキャナ部(表)201で読み取った高濃度データとスキャナ部(裏)202で読み取った高濃度データの差分を算出する。
次に、ステップS1306にて高濃度データ分析を行い、高濃度データ分析情報1307として記憶部203に保存する。高濃度データ分析情報1307はどのようなものであってもよいが、本実施形態ではデータ1106〜1110のそれぞれについてステップS1305にて算出した高濃度データの差分を分析情報として保存する。
次にステップS1308にてハイライトデータ分析を行う。そしてステップS1309にて信号値の差が無い場合は解像力を調整する必要がないため解像力調整処理を終了する。信号値の差がある場合はステップS1310にて解像力調整情報算出処理を行う。ここでの処理はステップS608と同様だが、差が最も小さくなる調整係数を抽出した際に、係数だけではなくデータ1101〜1105の信号値の差分も解像力調整情報A1311として保存する。
そしてステップS1312にて高濃度データ分析情報1307を用いて解像力調整情報の検証処理を行う。本実施形態では、解像力調整情報A1311の中に保存した前述のハイライトデータの差分と、高濃度データ分析情報1307の中に保存されているステップS1305で算出した高濃度データの差分を比較する。具体的には、スキャナ部(表)201で読み取ったシアンデータ1101とスキャナ部(裏)202で読み取ったシアン1101の差分を差分Aとする。また、スキャナ部(表)201で読み取ったシアンデータ1106とスキャナ部(裏)202で読み取ったシアンデータ1106の差分を差分Bとする。差分Aと差分Bを比較することで、解像力調整情報A1311の調整係数が正しいか否かを判定する。差分Aと差分Bが類似する場合は、調整係数が正しいと判定し、差分Aと差分Bが類似しない場合は、調整係数は正しくないと判定する。
同様に、本実施形態ではマゼンタ1102を表裏のスキャナで読み取った差分とマゼンタ1107を表裏のスキャナで読み取った差分を比較する。また、イエロー1103を表裏のスキャナで読み取った差分とイエロー1108を表裏のスキャナで読み取った差分を比較する。また、ブラック1104を表裏のスキャナで読み取った差分とブラック1109を表裏のスキャナで読み取った差分を比較する。また、混色グレー1105を表裏のスキャナで読み取った差分と混色グレー1110を表裏のスキャナで読み取った差分を比較する。
ステップS1313では、算出した解像力調整情報A1311が妥当であるかを判定する。ここで、解像力調整情報A1311内に含まれるハイライトデータの差分情報は「色分解性能による差」と「解像力による差」を両方含んでおり、「解像力による差」が最小となるデータが格納されている。それに対して高濃度データ分析情報1307は「色分解性能による差」のみを含んでいる。そのため、解像力調整情報A1311内に含まれる信号値の差分情報は高濃度データ分析情報1307に比べて類似した値となる。仮に、スキャナの表裏で読み取ったハイライトデータの差分(解像力調整情報A1311)が、スキャナの表裏で読み取った高濃度データの差分(高濃度データ分析情報1307)よりも極端に小さい場合、調整情報は妥当ではないと判定する。ステップS1313において調整情報が妥当ではないと判定されると、ステップS1314で解像力調整情報を削除して解像力調整処理を終了する。ステップS1313にて調整情報が妥当だと判定された場合は、ステップS1315にて解像力調整情報Bを格納する。
本実施形態では実施形態1と同様にスキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202間の解像力調整情報を算出する処理を示したが、実施形態2のように面内の特定位置を対象に処理を行ってもよい。またスキャナ部(表)201とスキャナ部(裏)202間を対象にした処理と、面内の特定位置を対象にした処理を組み合わせてもよい。
本実施形態によれば、ハイライトの解像力補正チャートに加えて高濃度の解像力補正チャートを用いることで、ハイライトの解像力調整情報の妥当性が判定でき、必要以上にスキャナの解像力の補正をしてしまう弊害を防ぐことが可能となる。
(実施形態5)
次に対象とするジョブに応じて解像力調整情報を切り替える場合の実施形態について説明する。実施形態1〜4では対象とするジョブに関わらずに解像力調整情報を算出した。本実施形態ではさらにコピーや送信処理といったジョブの種類に応じて解像力調整情報を算出する処理を切り替える手法について説明する。
解像力の違いによる見え方の差は実施した画像処理に応じて変化する。特にコピーや送信処理が1台で行えるMFPの場合は、コピー処理と送信処理ではステップS307後の処理が異なる。コピーの場合はステップS308の色変換処理にてCMYK画像309に変換し、送信処理の場合はステップS312の色変換処理にて送信用RGB画像313に変換する。特にコピーの場合はRGBデータからCMYKデータに変換するため、チャンネル数の異なる色空間に変換する等の理由によって非線形な変換処理を行うことが多い。そのため解像力の違いによる差分がより強調され、コピーと送信処理で見え方が異なる結果となる。本実施形態はこのようなジョブの種類に応じた見え方の差を考慮した処理について説明する。
本実施形態の処理の流れについて図14を用いて説明する。以下の処理は画像処理部209及び解像力調整情報算出処理部211で行う。
次に説明するステップS1401〜ステップS1405の処理1411は画像処理部209にて行う。まず、ステップS1401にてキャリブレーション対象となるジョブの種類を取得する。キャリブレーション対象となるジョブの種類は、例えば入力装置207を用いてユーザを介して情報を受け取る。そしてデータ処理装置206が解像力調整情報算出処理部211に対してキャリブレーション対象となるジョブの種類を通知する。
次にステップS1402にて解像力調整情報算出用チャート505をスキャナ部(表)でスキャンし、ステップS1403にて対象ジョブに応じた画像処理を行う。例えば対象となるジョブがコピーである場合はコピーの画像処理を行う。図3の例ではステップS308にてCMYK画像309を出力する処理まで行う。
一方、ステップS1404にて解像力調整情報算出用チャート505をスキャナ部(裏)でスキャンする。そしてステップS1405にてステップS1403と同様に対象ジョブに応じた画像処理を行う。
次に説明するステップS1406〜ステップS1409の処理1412は解像力調整情報算出処理部211にて行い、解像力調整情報1410を算出する。ここでの処理の流れはステップS605〜ステップS608と同様であるので詳細な説明は省略する。
本実施形態では1つのジョブに対して処理を行っているが、複数のジョブに対して処理を行ってもよい。その場合は解像力調整情報1410が複数種類作成される。
最後に、解像力調整情報1410を用いて解像力を調整する処理について詳しく説明する。図15はステップS303の解像力調整処理の流れを示した図である。以下の処理は全て画像処理部209にて行う。まず、ステップS301にてスキャンを行った後、ステップS1501にて、読み取られた画像についてジョブの種類を取得する。そしてステップS1502にて解像力を調整する必要があるジョブではない場合はステップS1505にてジョブの種類に応じた画像処理を行い、処理が終了する。ここで、ジョブの種類とはコピーや送信処理のことである。先述の通り、処理の内容によって解像力の違いによる見え方の差は異なる。そのため非線形処理で色変換を行うコピーでは差が大きいが、送信処理では差が小さいということもありうる。そのような場合、解像力を調整する必要がないジョブとして送信処理を設定しておき、ステップS1502で判定することで処理を簡略化することが可能となる。また、ステップS1505のジョブの種類に応じた画像処理とはコピーや送信処理で用いる画像処理のことである。例えば図3の例ではコピーはステップS301〜S311、送信処理はステップS301〜ステップS307とステップS312〜ステップS314がジョブの種類に応じた画像処理となる。本実施例ではジョブの種類としてコピー、送信処理を例にしているが、画像処理の種類や処理の順番や処理の回数が異なる処理であればどのようなものであってもよい。
解像力を調整する必要があるジョブである場合は、ステップS1503にて解像力調整情報1410を用いて分析処理を行う。分析処理は使用したスキャナが補正対象スキャナであるか否かなどの分析を行う。また、解像力調整情報1410が複数ある場合は対象となるジョブの情報を取得する。情報を分析した結果、ステップS1504にて解像力を調整する必要があるかを判定する。解像力を調整する必要がない場合は、対象となるジョブの種類に応じた画像処理1505を行う。解像力を調整する必要がある場合は、ステップS303にて解像力調整情報1410から得られるフィルタ係数を用いて解像力変動処理を行った後、ステップS1505にて画像処理を行う。
本実施形態では実施形態1の処理の流れと同様の処理の流れについて説明したが、実施形態2〜4の処理の流れに対して適用しても問題はない。
本実施形態により、チャートの精度に依存することなく、解像力の違いによって見え方の違いを高精度に補正することが可能となる。本実施形態ではさらに、ジョブの種類によって異なる画像処理の影響を考慮して解像力の違いを補正することが可能となる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を、システムあるいは装置に供給するよう構成することによっても達成されることはいうまでもない。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することにより、上記機能が実現されることとなる。なお、この場合、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。つまり、プログラムコードがメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって実現される場合も含まれる。
従来における解像度補正用チャートの例を示したものである 本実施形態におけるMFPの構成図を示したものである 本実施形態のMFPにおける画像処理部の処理の流れを示したものである 本実施形態における解像力調整情報を算出するための画像データを示したものである 本実施形態で用いるチャートを作成するための処理の流れを示したものである 本実施形態における解像力調整情報を算出するための処理の流れを示したものである 本実施形態における解像力調整情報算出処理の詳細な処理の流れを示したものである 本実施形態における解像力を調整する処理の流れを示したものである 実施形態2における面内特定位置間を対象にした解像力調整情報を算出するための処理の流れを示したものである 実施形態2における面内特定位置間を対象にした解像力調整情報算出処理の詳細な処理の流れを示したものである 実施形態3における解像力調整情報を算出するための高濃度データを含む画像データを示したものである 実施形態3における高濃度データを利用して解像力調整情報を算出するための処理の流れを示したものである 実施形態4における高濃度データを利用して算出した解像力調整情報の妥当性を検証する処理の流れを示したものである 実施形態5における対象となるジョブに応じて解像力調整情報を算出するための処理の流れを示したものである 実施形態5における対象となるジョブに応じて解像力を調整する処理の流れを示したものである 本形態においてハイライトデータを用いる理由を説明した例である 実施形態2における面内特定位置間を対象にした解像力調整情報を算出するための画像データを示したものである

Claims (14)

  1. 画像形成装置で形成されたハイライトのチャートを読み取り得られたデータを入力し、前記データに基づき画像読取手段の補正条件を生成する画像処理装置であって、
    前記画像形成装置で形成されたハイライトのチャートを読み取る第1の画像読取手段と、
    前記ハイライトのチャートを読み取る第2の画像読取手段と、
    前記第1の画像読取手段と前記第2の画像読取手段によって読み取られた画像信号の差分を算出する算出手段と、
    前記差分に応じて、前記第1の画像読取手段または前記第2の画像読取手段の読み取り解像力を補正する補正条件を生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. さらに、前記生成手段によって生成された補正条件を用いて、前記第1の画像読取手段または前記第2の画像読取手段で読み取られた画像の解像力を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段において、前記差分を最小にする補正条件を生成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記補正手段において、画像の解像力を補正する処理は、スムージング処理またはエッジ強調処理であることを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記算出手段において、前記第1の画像読取手段で読み取ったハイライトのチャートの信号値の平均値と前記第2の画像読取手段で読み取ったハイライトのチャートの信号値の平均値との差分を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の画像読取手段は原稿の表面を読み取るスキャナであり、前記第2の画像読取手段は原稿の裏面を読み取るスキャナであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ハイライトのチャートは同じ濃度のチャートが複数あり、前記チャートを用いて、前記第1の画像読取手段または前記第2の画像読取手段で読み取られた画像の画素の位置に応じた前記画像の解像力補正を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の画像読取手段と前記第2の画像読取手段において、高濃度のチャートを読み取り、
    前記算出手段において、前記第1の画像読取手段と前記第2の画像読取手段によって読み取られた高濃度のチャートの画像信号の差分を算出し、
    前記生成手段において、前記高濃度のチャートを読み取った画像信号の差分と前記ハイライトのチャートを読み取った画像信号の差分に応じて、前記第1の画像読取手段または前記第2の画像読取手段の読み取り解像力を補正する補正条件を生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記高濃度のチャートの画像信号の差分が所定値以上の場合、前記解像力を補正する処理以外の補正処理を促すメッセージを表示するか、または前記解像力を補正する処理を終了することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 前記生成手段において、前記高濃度のチャートを読み取った画像信号の差分を用いて、前記補正条件が正しいか否かを判定する処理を行うことを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  11. 前記第1の画像読取手段または前記第2の画像読取手段で読み取られた画像が解像力を調整するジョブか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段において前記画像が解像力を調整するジョブと判定された場合、前記補正手段は前記画像の解像力を補正し、前記判定手段において前記画像が解像力を調整するジョブではないと判定された場合、前記補正手段は前記画像の解像力を補正しないことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  12. 画像形成装置で形成されたハイライトのチャートを読み取り得られたデータを入力し、前記データに基づき第1の画像読取手段または第2の画像読取手段の補正条件を生成する画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記画像形成装置で形成されたハイライトのチャートを、第1の画像読取手段で読み取る第1の画像読取ステップと、
    前記ハイライトのチャートを、第2の画像読取手段で読み取る第2の画像読取ステップと、
    前記第1の画像読取ステップと前記第2の画像読取ステップによって読み取られた画像信号の差分を算出する算出ステップと、
    前記差分に応じて、前記第1の画像読取手段または前記第2の画像読取手段の読み取り解像力を補正する補正条件を生成する生成ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. 画像処理装置に、請求項12に記載された画像処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  14. 請求項13に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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