JP2014038336A - 表示装置、表示方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】同時に接続可能な台数分の外部機器が既に接続されている場合でも、必要に応じて新たに外部機器を接続してその機器からの画像を含んだ多画面画像を表示させる。
【解決手段】複数の外部機器から送られてくる画像信号を、最大機器数を制限して入力する無線LANアンテナ33及び無線LANI/F31と、入力した複数の画像信号を用いて多画面画像を作成し、作成した多画面画像を投影する投影系13〜25と、複数の外部機器の優先順位を順次更新しながら記憶するメインメモリ27と、最大機器数を超えて新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、メインメモリ27で記憶する優先順位にしたがって画像信号を入力する外部機器を切換えるCPU26とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の外部機器から送られてくる画像信号を、最大機器数を制限して入力する無線LANアンテナ33及び無線LANI/F31と、入力した複数の画像信号を用いて多画面画像を作成し、作成した多画面画像を投影する投影系13〜25と、複数の外部機器の優先順位を順次更新しながら記憶するメインメモリ27と、最大機器数を超えて新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、メインメモリ27で記憶する優先順位にしたがって画像信号を入力する外部機器を切換えるCPU26とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数台のパーソナルコンピュータを接続して画像を共有するデータプロジェクタ装置等に好適な表示装置、表示方法及びプログラムに関する。
従来、ネットワーク接続された複数の端末機器における表示画面を、ネットワーク対応表示装置の表示画面上に多面表示することを目的として、画面キャプチャ機能を有する各端末機器から縮小変換処理及び色変換処理済のキャプチャ画像データを通信部で受信し、表示制御部において画像合成部により各キャプチャ画像データを画面分割により1画面の画像データに合成する技術が考えられていた。(特許文献1)
上記特許文献の技術も含めて、複数台のパーソナルコンピュータ等の端末機器を接続し、該端末機器から送られてくる画像を多画面表示するような装置では、通常、接続可能な端末機器の数が予め制限されている。
したがって、同時に接続可能な台数分の端末機器が既に接続されている場合、新たな端末機器をさらに追加して接続することはできず、既に接続されている端末機器の中から接続が切断される機器が現出するのを待機するしかない。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、同時に接続可能な台数分の外部機器が既に接続されている場合でも、必要に応じて新たに外部機器を接続してその機器からの画像を含んだ多画面画像を表示させることが可能な表示装置、表示方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、複数の外部機器から送られてくる画像信号を、最大機器数を制限して入力する入力手段と、上記入力手段で入力した複数の画像信号を用いて多画面画像を作成し、作成した多画面画像を表示する表示手段と、上記複数の外部機器の優先順位を順次更新しながら記憶する記憶手段と、上記入力手段に最大機器数を超えて新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、上記記憶手段で記憶する優先順位にしたがって上記入力手段で画像信号を入力する外部機器を切換え、切換後に前記新たな外部機器から入力手段に画像信号が入力される時間を制限する入力制御手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、同時に接続可能な台数分の外部機器が既に接続されている場合でも、必要に応じて新たに外部機器を接続してその機器からの画像を含んだ多画面画像を投影させることが可能となる。
以下本発明をデータプロジェクタ装置に適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。ここで、複数台、例えば最大4台のパーソナルコンピュータからの画像データを受信して多画面画像を形成し、形成した画像を投影するデータプロジェクタ装置に適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施形態に係るデータプロジェクタ装置10が備える電子回路の概略機能構成を示すブロック図である。
11は入出力コネクタ部であり、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、D−sub15タイプのRGB入力端子、及びUSB(Universal Serial Bus)コネクタを含む。
11は入出力コネクタ部であり、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、D−sub15タイプのRGB入力端子、及びUSB(Universal Serial Bus)コネクタを含む。
入出力コネクタ部11より入力される各種規格の画像信号は、入出力インタフェース(I/F)12、システムバスSBを介し、一般にスケーラとも称される画像変換部13に入力される。画像変換部13は、入力された画像信号を投影に適した所定のフォーマットの画像信号に統一し、適宜表示用のバッファメモリである画像記憶部14に記憶した後に、投影画像処理部15へ送る。
この際、OSD(On Screen Display)用の各種動作状態を示すシンボル等のデータも必要に応じて画像記憶部14で画像信号に重畳加工され、加工後の画像信号が投影画像処理部15へ送られる。
投影画像処理部15は、送られてきた画像信号に応じて、所定のフォーマットに従ったフレームレート、例えば60[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動により、空間的光変調素子(SOM)であるマイクロミラー素子16を表示駆動する。
このマイクロミラー素子16は、アレイ状に配列された複数、例えばXGA(横1024×縦768ドット)分の微小ミラーの各傾斜角度を個々に高速でオン/オフ動作することでその反射光により光像を形成する。
一方で、本データプロジェクタ装置10の光源として、LEDアレイ17を用いる。このLEDアレイ17は、RGBの各色で発光する多数のLEDが規則的に混在するようにアレイ配置して構成されるもので、その各色成分毎の時分割による発光が、内面全面に反射ミラーを貼設した角錐台状のハウジング18により集光され、インテグレータ19で輝度分布が均一な光束とされた後に、ミラー20で全反射して上記マイクロミラー素子16に照射される。
そして、マイクロミラー素子16での反射光で光像が形成され、形成された光像が投影レンズユニット21を介して、投影対象となるここでは図示しないスクリーンに投影される。
上記LEDアレイ17は、Rドライバ22、Gドライバ23、及びBドライバ24によりそれぞれ対応する色のLED群が駆動制御され、RGBの各原色が時分割で発光する。
上記Rドライバ22、Gドライバ23、及びBドライバ24は、投影光処理部25からの制御信号に基づいたタイミング及び駆動電流で上記LEDアレイ17を構成する個々の色成分のLED群を駆動する。
投影光処理部25は、投影画像処理部15から与えられる画像データに応じて上記Rドライバ22、Gドライバ23、及びBドライバ24による発光タイミングと駆動電流とを制御する。
上記各回路の動作すべてをCPU26が制御する。このCPU26は、メインメモリ27及びプログラムメモリ28と接続される。メインメモリ27はDRAMで構成され、ワークメモリとして機能する。プログラムメモリ28は、動作プログラムや各種定型データ等を記憶した電気的書換可能な不揮発性メモリで構成される。CPU26は、メインメモリ27及びプログラムメモリ28を用いることで、このデータプロジェクタ装置10全体の制御動作を実行する。
上記CPU26は、操作部29からのキー操作信号に応じて各種投影動作を実行する。この操作部29は、データプロジェクタ装置10の本体に設けられるキー操作部と、このデータプロジェクタ装置10専用の図示しないリモートコントローラからの赤外光を受信するレーザ受光部を含み、ユーザが直接またはリモートコントローラを介して操作したキーに基づくキー操作信号をCPU26へ直接出力する。
上記CPU26はさらに、上記システムバスSBを介して音声処理部30、及び無線LANインターフェイス(I/F)31と接続される。
音声処理部30は、PCM音源等の音源回路を備え、投影動作時に与えられる音声データをアナログ化し、スピーカ部32を駆動して拡声放音させ、あるいは必要によりビープ音等を発生させる。
無線LANインターフェイス31は、無線LANアンテナ33を介し、例えばIEEE802.11b/g規格に則って2.4[GHz]帯の電波でパーソナルコンピュータを含む複数の外部機器とのデータの送受を行なう。
本実施形態では、無線LANアンテナ33、無線LANインターフェイス31を介して最大4台の外部機器から画像信号を入力し、入力した各画像信号を加工して多画面画像を画像記憶部14上で作成し、作成した多画面画像の光像をマイクロミラー素子16で形成して投影レンズユニット21より投影する。
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお、以下の動作でデータプロジェクタ装置10に接続されるパーソナルコンピュータ等の外部機器は、「マスター」「レギュラー」及び「ゲスト」のランクを付与して接続を制御するものとする。
なお、以下の動作でデータプロジェクタ装置10に接続されるパーソナルコンピュータ等の外部機器は、「マスター」「レギュラー」及び「ゲスト」のランクを付与して接続を制御するものとする。
「マスター」は、1台目の外部機器として、外部機器側から接続を断たない限りデータプロジェクタ装置10は無条件に常時接続を維持する。
「レギュラー」は、2台目乃至4台目の外部機器として、画像の更新頻度を優先順位に反映させ、優先順位の低いものに関しては適宜「ゲスト」の外部機器と入れ換える。
「レギュラー」は、2台目乃至4台目の外部機器として、画像の更新頻度を優先順位に反映させ、優先順位の低いものに関しては適宜「ゲスト」の外部機器と入れ換える。
「ゲスト」は、5台目以降の外部機器として、適宜先着順で「レギュラー」中の優先順位の低い外部機器と入れ換える。
図2〜図4は、電源を投入してから電源が切断されるまでの主として無線LANアンテナ33、無線LANインターフェイス31を介して入力される画像信号に基づいた他画面画像の投影動作に関する処理内容を示すものである。
図2〜図4の処理は、CPU26が操作部29から読出した動作プログラム等を展開してメインメモリ27に記憶させた上で実行する。
動作当初には、無線LANアンテナ33、スピーカ部32を介してその時点で接続しているパーソナルコンピュータ(以下図面ではPCと称する)等の外部機器があるか否かを判断する(ステップS101)。
ここで外部機器の接続がないと判断した場合には、外部機器の接続を待機する旨を示す接続待機状態の表示データをプログラムメモリ28から読出し、マイクロミラー素子16でその光像を形成して投影レンズユニット21より投影させる(ステップS102)。
一方、上記ステップS101で外部機器の接続があると判断した場合には、パーソナルコンピュータ等の外部機器から入力される画像信号の画面を投影する(ステップS103)。
上記ステップS102またはS103での投影動作を行なうと共に、新たにパーソナルコンピュータ等の外部機器の接続があったか否かを判断する(ステップS104)。
ここで、新たに接続があったと判断した場合には、次に接続があったその外部機器が1台目であるか否か、すなわち既に他の外部機器の接続が少なくとも1台のあるか否かを判断する(ステップS105)。
1台目の外部機器であり、他に外部機器が1台も接続されていないと判断した場合には、その外部機器をマスターとして設定した上で(ステップS106)、投影を続行するべく上記ステップS101からの処理に戻る。
また、上記ステップS105で既に他の外部機器の接続があり、1台目ではないと判断した場合には、次いでその接続によりレギュラーとなる最大接続数を超えたか否か、すなわち既に4台の外部機器の接続があるか否かを判断する(ステップS107)。
ここでその外部機器の接続がレギュラーの最大接続数を超えておらず、既に接続されている外部機器が3台以下であると判断した場合には、当該外部機器をレギュラーとして追加設定した上で(ステップS108)、投影を続行するべく上記ステップS101からの処理に戻る。
また、上記ステップS107で外部機器の接続がレギュラーの最大接続数を超え、5台目以降の接続であると判断した場合には、既に接続されているレギュラーの外部機器のうち、優先度が「通常」で最も画面更新回数の低いものとの接続を一旦切断した上で(ステップS09)、当該外部機器をゲストとして追加設定した上で(ステップS110)、投影を続行するべく上記ステップS101からの処理に戻る。
さらに、上記ステップS104で新たにパーソナルコンピュータ等の外部機器の接続がなかったと判断した場合には、次いでその時点で接続している全外部機器の画面更新回数がチェック済みであるか否かを判断する(ステップS111)。
これは、メインメモリ27上に保持する、後述する更新回数テーブルTの内容に基づいて判断するもので、チェックがまだ済んでいないと判断した場合には、次に前回チェックした時点から画面の更新があったか否かを各外部機器から入力されている画像信号により判断する(ステップS112)。
ここで少なくとも一部の画像信号の内容が変化しており、画面の更新があったと判断した場合にのみ、画面更新処理として上記更新回数テーブル中、該当する外部機器の更新回数を変更設定した後(ステップS113)、上記ステップS111からの処理に戻る。
上記ステップS111でチェックが済んだと判断すると、さらにその時点で少なくとも1台の外部機器の接続があるか否かを確認する(ステップS114)。このとき、1台の外部機器の接続もないと判断した場合には、新たな外部機器の接続を待機するべく、上記ステップS101からの処理に戻る。
また、上記ステップS114で少なくとも1台の外部機器の接続がある場合には、次いでマスターとなるパーソナルコンピュータ等の外部機器による優先度操作を許可する(ステップS115)。
ここでマスターとなる外部機器での優先度操作があった場合、その操作内容に対応してレギュラーとなる外部機器とゲストとなる外部機器との設定を交換する操作を実行する(ステップS116)。
その後、上記設定の交換に伴い、外部機器の退出処理を実行する(ステップS117)。
図4は、このステップS117の退出処理の詳細な内容を示すサブルーチンである。同図ではまず、残り時間が“0(ゼロ)”となったゲストの外部機器の接続があるか否かを更新回数テーブルTから判断する(ステップS201)。例えば、ゲストの外部機器の接続可能時間を1分に設定した場合、1分経過した時点で残り時間は“0(ゼロ)”となる。
図4は、このステップS117の退出処理の詳細な内容を示すサブルーチンである。同図ではまず、残り時間が“0(ゼロ)”となったゲストの外部機器の接続があるか否かを更新回数テーブルTから判断する(ステップS201)。例えば、ゲストの外部機器の接続可能時間を1分に設定した場合、1分経過した時点で残り時間は“0(ゼロ)”となる。
残り時間が“0(ゼロ)”となったゲストの外部機器の接続がない場合、次に自ら退出する外部機器があるか否かを判断する(ステップS203)。
自ら退出する外部機器があると判断した場合、さらにその外部機器はマスターとして設定されている外部機器であるか否かを判断する(ステップS204)。
自ら退出する外部機器があると判断した場合、さらにその外部機器はマスターとして設定されている外部機器であるか否かを判断する(ステップS204)。
マスターとして設定された外部機器であった場合、その外部機器との接続を切断する(ステップS205)。次いでその時点でレギュラーとして設定されている外部機器の接続があるか否かを判断する(ステップS206)。
ここでレギュラーとして設定されている外部機器の接続があると判断した場合には、該当するレギュラーの外部機器の中で、優先度が最も高く、且つ更新回数の最も多いものをマスターの外部機器となるように格上げする設定を行なう(ステップS207)。
さらに、その時点でゲストの外部機器の接続があるか否かを判断する(ステップS211)。ゲストの外部機器の接続があると判断した場合にのみ、該当するゲストの外部機器の中で、最も更新回数の多いものをレギュラーの外部機器となるように格上げする設定を行なう(ステップS212)。
上記ステップS212の実行の有無に拘わらず、上記ステップS211の後、あるいは上記ステップS206でレギュラーとして設定されている外部機器の接続がないと判断した場合、次いで待機中のレギュラーの外部機器があるか否かを判断する(ステップS213)。
ここで、待機中のレギュラーの外部機器がないと判断した場合には、そのままこの図4のサブルーチンを終えて、上記図3のメインルーチンに戻る。一方、上記ステップS213で待機中のレギュラーの外部機器があると判断した場合は、その待機中のレギュラーの外部機器が複数であるか否かを判断する(ステップS214)。
ここで待機中のレギュラーの外部機器が複数であると判断した場合には、それら待機中のレギュラーの外部機器のうち、残り時間の絶対値が最小のものを選択して接続し(ステップS215)、以上でこの図4のサブルーチンを終えて、上記図3のメインルーチンに戻る。
また、上記ステップS214で、待機中のレギュラーの外部機器が複数ではなく単数、1台であると判断した場合には、そのレギュラーの外部機器を接続し(ステップS216)、以上でこの図4のサブルーチンを終えて、上記図3のメインルーチンに戻る。
さらに上記ステップS201で残り時間が“0(ゼロ)”となったゲストの外部機器の接続があると判断した場合、その該当する残り時間が“0(ゼロ)”となったゲストの外部機器の接続を切断した上で(ステップS202)、上記ステップS213に進んで、待機中のレギュラーの外部機器に対応した処理に移行する。
また、上記ステップS203で自ら退出する外部機器がないと判断した場合にも、そのまま上記ステップS213に進んで、待機中のレギュラーの外部機器に対応した処理に移行する。
さらに上記ステップS204で自ら退出する外部機器がマスターとして設定されている外部機器ではなかった場合には、次にその外部機器がレギュラーとして設定されているか否かを判断する(ステップS208)。
ここでその外部機器がレギュラーとして設定されていると判断した場合には、レギュラーである当該外部機器の接続を切断した上で(ステップS209)、上記ステップS211に進み、ゲストの外部機器への対応処理に移行する。
また、上記ステップS208でその外部機器がレギュラーとしても設定されていないと判断した場合には、当該外部機器はゲストとして設定されていることになるので、ゲストである当該外部機器の接続を切断した上で(ステップS210)、上記ステップS213に進み、待機中のレギュラーの外部機器への対応処理に移行する。
しかして、上記図3のメインルーチンにあっては、上記図4で詳細を示したステップS117の退出処理の後、操作部29で電源を切断するためのキー操作がなされたか否かを判断する(ステップS118)。ここで、当該キー操作がなされた場合には、以上でこの図2乃至図4の投影に係る動作を終了する。
一方、上記ステップS118で電源を切断するためのキー操作がなされていないと判断した場合には、新たな外部機器の接続を待機するべく、上記ステップS101からの処理に戻る。
次に、上記メインメモリ27に記憶される更新回数テーブルTの内容を確認しながら具体的な動作例を説明する。
図5乃至図13は、初期状態から各外部機器がデータプロジェクタ装置10に接続していく状態を段階的に説明する。
図5は、初期状態の更新回数テーブルTを例示するものである。図示する如く初期状態の更新回数テーブルTは、外部機器としてのマスター、及びレギュラー1〜3毎に、接続の有無、優先度、直前の1分間での画面更新回数、残り時間、及び外部機器のIP(Internet Protocol)アドレスの各情報を保持する。ここでは、まだデータプロジェクタ装置10にパーソナルコンピュータ等の外部機器が1台も接続されていないため、マスター機の優先度が固定的に「高」とされるのみで、他の情報は一切保持されていない。
図5は、初期状態の更新回数テーブルTを例示するものである。図示する如く初期状態の更新回数テーブルTは、外部機器としてのマスター、及びレギュラー1〜3毎に、接続の有無、優先度、直前の1分間での画面更新回数、残り時間、及び外部機器のIP(Internet Protocol)アドレスの各情報を保持する。ここでは、まだデータプロジェクタ装置10にパーソナルコンピュータ等の外部機器が1台も接続されていないため、マスター機の優先度が固定的に「高」とされるのみで、他の情報は一切保持されていない。
図6は、1台目の外部機器がデータプロジェクタ装置10に接続を求め、上記ステップS104〜S106の処理により当該外部機器がマスターとして設定された直後の状態を示す。
図7は、2台目乃至4台目の外部機器がレギュラーとして接続され、本実施形態における最大接続可能台数である4台に達した後に、さらに5台目の外部機器がゲスト1として接続を施行している状態を示す。レギュラーの外部機器においては、上記ステップS101,S103〜S105,S107,S108の処理を経て接続され、いずれも優先度が「通常」となっているが、直前の1分間での画面更新回数に差が生じている。
図8は、上記ゲスト1の外部機器が接続したために、上記ステップS109の処理で最も画面更新回数が少なかったレギュラー3の外部機器が一時的に接続を切断され、待機状態とされた後、続く上記ステップS110でゲスト1の外部機器が追加された状態を示す。切断されたレギュラー3の外部機器の残り時間(待機時間)が「−1′(分)00″(秒)」とされる一方で、接続されたゲスト1の外部機器の残り時間が「1′00″」とされ、当該時間の各カウントダウンが開始される。
図9は、上記図8の状態から10[秒]経過後の状態を示す。この時点で、データプロジェクタ装置10に接続されている外部機器は、マスターが1台、レギュラーが2台、及びゲストが1台の計4台である。
図10は、上記図9の状態からさらに10[秒]が経過し、合わせて新たにゲスト2となる外部機器からの接続を施行中である状態を示す。
図11は、ゲスト2の外部機器が接続したために、上記ステップS109の処理で最も画面更新回数が少なかったゲスト1の外部機器が接続を切断された後、続く上記ステップS110でゲスト2の外部機器が追加された状態を示す。
ゲスト1の外部機器は、接続を切断された後、待機状態とはならない。また、すでに切断されているレギュラー3の外部機器の残り時間(待機時間)が「0′30″」となっている一方で、新たに接続されたゲスト2の外部機器の残り時間が「1′00″」とされている。
図12は、上記図11の状態からさらに10[秒]が経過した状態を示す。レギュラー1,2の各外部機器は、共に画面更新回数を「2」としている。
図13は、上記図12の状態からさらに20[秒]が経過し、ゲスト2の外部機器との接続が切断され、代わってレギュラー3の外部機器が待機状態から復帰して接続されている状態を示す。
ゲスト2の外部機器との接続の切断にあっては、残り時間が“0(ゼロ)”となった時点で上記ステップS201によりそれを判断し、続く上記ステップS202で切断を行なう。その後、上記ステップS213で待機中のレギュラー3の外部機器があることを判断し、さらに上記ステップS214で待機中の外部機器が複数ではなく単数であることを判断した後に、上記ステップS216でレギュラー3の外部機器との再接続を実行する。
図14及び図15は、マスターとなる外部機器により優先度操作が行なわれる状態を段階的に説明する。
図14は、上記図9の状態から、マスターとなる外部機器によってゲスト1の外部機器の優先度が高められ、ゲスト2の外部機器が接続を試行してきた状態を例示する。
図14は、上記図9の状態から、マスターとなる外部機器によってゲスト1の外部機器の優先度が高められ、ゲスト2の外部機器が接続を試行してきた状態を例示する。
図15は、上記図14の状態から、ゲスト2の外部機器が改めて接続された状態を示す。本来であれば、最も画面更新回数が少なかったゲスト1の外部機器との接続が切断されるものであるが、上記ステップS115,S116の処理でマスターの外部機器の優先度操作によってゲスト1の外部機器の優先度が上げられて「高」とされているため、レギュラー2の外部機器との接続が切断されて、待機中とされている。
図16及び図17は、マスターとなる外部機器によりレギュラーの外部機器とゲストの外部機器との接続が交換される状態を段階的に説明する。
図16は、上記図9の状態から、マスターとなる外部機器によってレギュラー3の外部機器とゲスト1の外部機器との設定の交換が行なわれた状態を例示する。この処理により、新たにレギュラー3となった外部機器が接続される一方で、それまでレギュラー3であった外部機器はゲスト1として接続を切断される。
図16は、上記図9の状態から、マスターとなる外部機器によってレギュラー3の外部機器とゲスト1の外部機器との設定の交換が行なわれた状態を例示する。この処理により、新たにレギュラー3となった外部機器が接続される一方で、それまでレギュラー3であった外部機器はゲスト1として接続を切断される。
図17は、上記交換後の接続状態を示すものであり、上述した如く、ゲストとなる外部機器には待機状態が与えられないため、新たにゲスト1となった外部機器も切断された後に待機中とはならず、この更新回数テーブルTから除去される。
図18乃至図20は、マスターの外部機器の退出処理を段階的に説明する。
図18は、上記図9の状態から、マスターとなる外部機器が退出した直後の状態を例示する。
図18は、上記図9の状態から、マスターとなる外部機器が退出した直後の状態を例示する。
図19は、上記図18の状態の直後に、最も画面更新回数が多かったレギュラー1の外部機器が新たなマスターとして格上げされ、それに伴ってゲスト1の外部機器もレギュラー3となった状態を示す。
上記図4の処理にあっては、上記ステップS201,S203を経て上記ステップS204で退出するのがマスターの外部機器であることを判断した後、上記ステップS205,S206を経て上記ステップS207で最も画面更新回数の高いレギュラーの外部機器をマスターとして格上げする。その後、上記ステップS211を経て上記ステップS212でゲストの外部機器をレギュラーとして格上げする。
図20は、上記図19の状態の直後で、接続待機中の外部機器を含めて全外部機器数がデータプロジェクタ装置10の最大接続可能台数以内に収まったことにより、レギュラー2の外部機器が再接続されて復帰する状態を示す。
図21乃至図23は、レギュラーの外部機器の退出処理を段階的に説明する。
図21は、上記図9の状態から、レギュラー1の外部機器が退出した直後の状態を例示する。
図21は、上記図9の状態から、レギュラー1の外部機器が退出した直後の状態を例示する。
図22は、上記図21の状態の直後に、最も画面更新回数が多かったレギュラー2の外部機器が新たなレギュラー1となり、それに伴ってゲスト1の外部機器がレギュラー3となった状態を示す。
上記図4の処理にあっては、上記ステップS201,S203,S204を経て上記ステップS208で退出するのがレギュラーの外部機器であることを判断した後、上記ステップS209,S211を経てステップS212でゲストの外部機器をレギュラーとして格上げする。
図23は、上記図22の状態の直後で、接続待機中の外部機器を含めて全外部機器数がデータプロジェクタ装置10の最大接続可能台数以内に収まったことにより、待機中であったレギュラー2の外部機器が再接続されて復帰した状態を示す。
図24及び図25は、ゲストの外部機器の退出処理を段階的に説明する。
図24は、上記図9の状態から10秒後、ゲスト1の外部機器が退出した直後の状態を例示する。
図24は、上記図9の状態から10秒後、ゲスト1の外部機器が退出した直後の状態を例示する。
上記図4の処理にあっては、上記ステップS201,S203,S204を経て上記ステップS2108で退出するのがレギュラーではなくゲストの外部機器であることを判断した後、上記ステップS210,S213,S214を経てステップS216で待機中であったレギュラーの外部機器を再接続する。
図25は、上記図24の状態の直後に、接続待機中の外部機器を含めて全外部機器数がデータプロジェクタ装置10の最大接続可能台数以内に収まったことにより、待機中であったレギュラー3の外部機器が再接続されて復帰した状態を示す。
以上詳記した如く本実施形態によれば、同時に接続可能な台数分の外部機器が既に接続されている場合でも、必要に応じて新たに外部機器を接続してその機器からの画像を含んだ多画面画像を表示させることが可能となる。
また上記実施形態では、上記複数の外部機器から入力される画像信号の更新頻度(回数)を優先順位を示す1つの指標として記憶することとしたので、より高い頻度で画面を更新している外部機器ほど優先度が高いものとして取扱い、反対に画面の更新が少ない外部機器は自然と優先度が低いものとして、他の外部機器と切換える可能性を高める設定とすることにより、使用の実状に即して自動的に機器を選択することができる。
さらに本実施形態では、ゲストの外部機器へ切換えた後、そのゲストの外部機器から画像信号を入力する時間を制限するものとした。これにより、レギュラーとなる外部機器が上記制限時間経過後に表示装置との接続状態に復帰し、画像信号を再度送信して表示させる動作を自動化することができ、煩雑な操作を簡略化して使い勝手を向上させることができる。
また上記実施形態では、マスタとなる外部機器による優先度操作で、本来の優先順位に拘わらず、接続数が制限される他の外部機器の接続状態を切換えることができるものとした。これによって、より柔軟性に富んだ自由度の高い運転を可能にできる。
なお、上記実施形態はパーソナルコンピュータ等の外部機器を同時に最大4台まで無線LANアンテナ33及び無線LANインターフェイス31を介して無線LAN接続する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、外部機器の種類、接続方式や有線/無線の別、同時接続可能な台数等を限定するものではない。
また、本実施形態においては、外部機器からの画像信号を入力して表示する装置としてデータプロジェクタ装置の例を示したが、これに限定されるものではなく、複数の外部機器からの入力が可能なプレゼンテーションを行なえる大型の表示装置でも良い。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…データプロジェクタ装置、11…入出力コネクタ部、12…入出力インタフェース(I/F)、13…画像変換部(スケーラ)、14…画像記憶部、15…投影画像処理部、16…マイクロミラー素子(SOM)、17…LEDアレイ、18…ハウジング、19…インテグレータ、20…ミラー、21…投影レンズユニット、22…Rドライバ、23…Gドライバ、24…Bドライバ、25…投影光処理部、26…CPU、27…メインメモリ、28…プログラムメモリ、29…操作部、30…音声処理部、31…無線LANインターフェイス(I/F)、32…スピーカ部、33…無線LANアンテナ、SB…システムバス、T…更新回数テーブル。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、必要に応じて新たに外部機器を接続してその機器からの画像を含んだ画像を表示させることが可能な表示装置、表示方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、複数の外部機器から送られてくる画像信号を入力する入力手段と、上記入力手段で入力した複数の画像信号を表示する表示手段と、上記複数の外部機器の優先順位を記憶する記憶手段と、上記入力手段に新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、上記記憶手段で記憶する優先順位にしたがって上記入力手段で画像信号を入力する外部機器を切換え、切換後に前記新たな外部機器から入力手段に画像信号が入力される時間を制限する入力制御手段とを具備したことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、複数の外部機器から送られてくる画像信号を入力する入力手段と、上記入力手段で入力した画像信号を表示する表示手段と、上記入力手段に新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、上記表示手段で画像信号を表示する外部機器を切換え、切換後に前記新たな外部機器から表示手段に画像信号が表示される時間を制限する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、複数の外部機器から送られてくる画像信号を入力する入力手段と、上記入力手段で入力した画像信号を表示する表示手段と、上記入力手段に新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、上記表示手段で画像信号を表示する外部機器を切換え、切換後に前記新たな外部機器から表示手段に画像信号が表示される時間を制限する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、必要に応じて新たに外部機器を接続してその機器からの画像を含んだ画像を投影させることが可能となる。
Claims (6)
- 複数の外部機器から送られてくる画像信号を、最大機器数を制限して入力する入力手段と、
上記入力手段で入力した複数の画像信号を用いて多画面画像を作成し、作成した多画面画像を表示する表示手段と、
上記複数の外部機器の優先順位を順次更新しながら記憶する記憶手段と、
上記入力手段に最大機器数を超えて新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、上記記憶手段で記憶する優先順位にしたがって上記入力手段で画像信号を入力する外部機器を切換え、切換後に前記新たな外部機器から入力手段に画像信号が入力される時間を制限する入力制御手段と
を具備したことを特徴とする表示装置。 - 上記記憶手段は、上記複数の外部機器から入力される画像信号の更新頻度を優先順位を示す情報として記憶することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 上記入力制御手段は、上記複数の外部機器のうちの1台を最優先度の機器として設定し、当該最優先度の機器で指定された他の外部機器の優先度を上げ、優先順位に関係なく優先度に基づいて画像信号を入力する外部機器として切換えることを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
- 上記表示装置は、投影装置であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の表示装置。
- 複数の外部機器から送られてくる画像信号を、最大機器数を制限して入力する入力部、及び上記入力部で入力した複数の画像信号を用いて多画面画像を作成し、作成した多画面画像を表示する表示部とを有する表示装置での表示方法であって、
上記複数の外部機器の優先順位を順次更新しながら記憶する記憶工程と、
上記入力部に最大機器数を超えて新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、上記記憶工程で記憶する優先順位にしたがって上記入力部で画像信号を入力する外部機器を切換え、切換後に前記新たな外部機器から入力部に画像信号が入力される時間を制限する入力制御工程と
を有したことを特徴とする表示方法。 - 複数の外部機器から送られてくる画像信号を、最大機器数を制限して入力する入力部、及び上記入力部で入力した複数の画像信号を用いて多画面画像を作成し、作成した多画面画像を表示する表示部とを有する表示装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、
上記複数の外部機器の優先順位を順次更新しながら記憶する記憶ステップと、
上記入力部に最大機器数を超えて新たな外部機器から画像信号の送信要求があった場合に、上記記憶ステップで記憶する優先順位にしたがって上記入力部で画像信号を入力する外部機器を切換え、切換後に前記新たな外部機器から入力部に画像信号が入力される時間を制限する入力制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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