JP2014034296A - ツールボックス、及び、ツールボックスの収容構造 - Google Patents

ツールボックス、及び、ツールボックスの収容構造 Download PDF

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Abstract

【課題】管理にかかる手間を軽減でき、製作コストを少なくすることができるツールボックス、及び、ツールボックスの収容構造を提供する。
【解決手段】ジャッキ13を収容するツールボックス20であって、前記ジャッキ13を上下逆にして収容するジャッキ収容凹部21が形成され、前記ジャッキ13のヘッド17を収容する前記ジャッキ収容凹部21の底部側のヘッド収容部23は、大きさが異なる複数のヘッド17に対応可能に形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、
ジャッキを収容するツールボックス、及び、ツールボックスの収容構造に関する。
一般に、自動車用のジャッキはツールボックスのジャッキ収容凹部に収容される。そして、特許文献1に開示されているように、前記ツールボックスが自動車の荷室フロアのスペアタイヤ収容凹部にスペアタイヤと一体に収容される。特許文献2,特許文献3には、ジャッキがスペアタイヤ収容凹部にスペアタイヤと一体に収容された構造が開示されている。
このようにしてスペアタイヤ収容凹部に収容される自動車用のジャッキは、使用される国ごとにヘッドの大きさだけが異なっていることが多い。そのために、従来、ツールボックスをジャッキのヘッドの大きさごとに複数種類製作していた。
特開2011−116263号公報 実開平3−28950号公報 実開昭60−61979号公報
上記従来の構造によれば、ツールボックスをジャッキのヘッドの大きさごとに複数種類製作していたために、ツールボックスの管理に手間がかかるとともに、ツールボックスの製作コストが高くなっていた。
本発明の目的は、管理にかかる手間を軽減でき、製作コストを少なくすることができるツールボックス、及び、ツールボックスの収容構造を提供する点にある。
本第1発明の特徴は、
ジャッキを収容するツールボックスであって、
前記ジャッキを上下逆にして収容するジャッキ収容凹部が形成され、
前記ジャッキのヘッドを収容する前記ジャッキ収容凹部の底部側のヘッド収容部は、大きさが異なる複数のヘッドに対応可能に形成されて、前記複数のヘッドのいずれであっても収容する点にある。(請求項1)
この構成によれば、前記ヘッド収容部は、大きさが異なる複数のヘッドに対応可能に形成されて、前記複数のヘッドのいずれであっても収容するから、使用される国ごとにジャッキのヘッドの大きさが異なっていても、ヘッドの大きさが異なる複数種類のジャッキに対して共通のツールボックスを使用することができる。その結果、ツールボックスの管理にかかる手間を軽減でき、ツールボックスの製作コストを少なくすることができる。(請求項1)
本発明において、
前記ジャッキ収容凹部が開口する表側のボックス面とは反対側のボックス裏面に前記ヘッド収容部が開口し、
前記ヘッド収容部の開口部を囲む壁部が前記ボックス裏面に立設されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記ジャッキ収容凹部が開口する表側のボックス面とは反対側のボックス裏面に前記ヘッド収容部が開口しているから、上下方向の長さが長いヘッドであっても、ヘッド収容部に上下方向に挿通させることでヘッドを収容することができる。
また、前記開口部から露出したジャッキのヘッドを壁部で保護することができる。そして、ツールボックスを取り外して車外の載置台等に載置する際に、前記壁部を載置台等に載置することで、ツールボックスを安定して載置することができる。(請求項2)
本発明において、
前記壁部は連続した環状に形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
ヘッド収容部がツールボックスを貫通したことによるヘッド収容部の強度低下を防止することができる。その結果、ツールボックスを発泡体などで形成することができて、ツールボックスを軽量化することができる。(請求項3)
本第2発明の特徴は、
スペアタイヤが横置きされて収容される自動車の荷室フロアのスペアタイヤ収容凹部に、請求項1〜3のいずれか一つに記載のツールボックスが前記スペアタイヤと一体に収容され、
前記ツールボックスは、横置き状態のスペアタイヤのホイールディスク部と、前記ホイールディスク部の上側のホイールリム部とに囲まれる空間に収容され、
前記ジャッキ収容凹部が開口する前記ツールボックスの表側のボックス面が、横置き状態の前記スペアタイヤの上側の側面と上下方向で略同一位置に位置し、
前記ツールボックスの表側のボックス面と、前記横置き状態のスペアタイヤの上側の側面とにフロアカーペット又はマットが載置されているツールボックスの収容構造である点にある。(請求項4)
上記の構成によれば、スペアタイヤのサイズが異なっても共通使用されることが多いホイール内部にツールボックスを配置することにより、ツールボックスの納まりを良くすることができる。また、ツールボックスとスペアタイヤの側面でフラットな面を形成することができる為、ボード等を省略して、フロアカーペット又はマットだけで、荷室フロア面を構成することができる。従って、部品点数を少なくすることができ、製作コストを少なくすることができる。(請求項4)
本発明において、
前記ツールボックスは前記ホイールディスク部の上側のホイールリム部に内嵌し、
前記ツールボックスの壁部は前記ホイールディスク部に当接して下方から受け止め支持されていると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
ツールボックスをスペアタイヤに確実に固定することができ、ツールボックスのがたつきやスペアタイヤからのツールボックスの外れを防止することができる。(請求項5)
本発明によれば、
管理にかかる手間を軽減でき、製作コストを少なくすることができるツールボックス、及び、ツールボックスの収容構造を提供することができた。
自動車の荷室フロアのスペアタイヤ収容凹部にスペアタイヤを収容した状態を示す斜視図 スペアタイヤにツールボックスを一体化した状態を示す斜視図 スペアタイヤにツールボックスを一体化した状態を示す縦断面図 ツールボックスの平面図 裏側から見たツールボックスの斜視図 自動車の荷室フロアにフロアカーペットを敷いた状態を示す斜視図 自動車の荷室フロアにフロアカーペットを敷いた状態の縦断面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に自動車の車体後部の荷室フロア1等を示してある。図1の符号2はクォータトリム、3はテールエンドトリム、4はリアドア用の開口である。前記荷室フロア1には、スペアタイヤ10が横置きされて収容されるスペアタイヤ収容凹部11が形成されている。符号Frは車両前方側、Rrは車両後方側である。
図1,図7に示すように、スペアタイヤ収容凹部11は上方に開口し、スペアタイヤ10の側面10Sを載置するスペアタイヤ載置面12と、スペアタイヤ10のホイールディスク部30を収容するディスク収容凹部43とを備えている。
前記ホイールディスク部30の径方向外方側の部分は、横置き状態のスペアタイヤ10の下側の側面10Sよりも下方に突出していることから、前記ディスク収容凹部43はスペアタイヤ載置面12よりも一段下がって位置する。
そして、パンタグラフ式の自動車用のジャッキ13を上下逆にして収容するツールボックス20が、スペアタイヤ10と一体にスペアタイヤ収容凹部11に収容されている。ツールボックス20は、発泡樹脂材であるPP(ポリプロピレン)で形成されて軽量化されている。
[ジャッキ13の構造]
図2,図3,図7に示すように、前記ジャッキ13は、基部14と、基部14に一端部が各別にピン連結された一対の下側アーム15と、一対の下側アーム15の他端部に一端部が各別にピン連結された一対の上側アーム16と、一対の上側アーム16の他端部がピン連結されたヘッド17と、ジャッキ13を伸縮させる伸縮機構18とを備えている。
[ツールボックス20の構造]
図4に示すように、ツールボックス20は車両前後方向に対応する方向(以下、「前後方向」と称する)の両端縁20Aが車幅方向に沿う直線状に形成され、車幅方向に対応する方向(以下、「幅方向」と称する)の両端縁20Bが凸の円弧状に形成されている。幅方向の両端縁20Bには段差が形成されている。図3,図7に示すように、ツールボックス20の高さ寸法は、ツールボックス20の前後方向の長さや幅よりも短く設定されている。
そして、図2〜図4,図7に示すように、ジャッキ13を上下逆にして収容するジャッキ収容凹部21が、ツールボックス20の前後方向中央に幅方向に沿って形成されている。ツールボックス20のジャッキ収容凹部21の前後両側には、レンチ等の他の工具55,56,57を収容する収納凹部22が形成されている。ジャッキ収容凹部21と、前記他の工具を収容する収納凹部22とは上方に開口している。
一般に、ジャッキ13のヘッド17の大きさは、使用される国ごとに異なっていることから(ヘッド17以外の部分の大きさは略同一である)、前記ヘッド17を収容するジャッキ収容凹部21の底部側のヘッド収容部23は、大きさが異なる複数のヘッド17に対応可能に形成されて、前記複数のヘッド17のいずれであっても収容する。
また、前記ジャッキ収容凹部21が開口する表側のボックス面20Mとは反対側のボックス裏面20Nに前記ヘッド収容部23が開口している。ヘッド収容部23は角孔状に形成されている。そして、図5に示すように、ヘッド収容部23の開口部23Kを囲む壁部24が前記ボックス裏面20Nに立設されている。前記壁部24は連続した円形の環状に形成されている。
図3〜図5に示すように、前記円形の環状の壁部24は、ツールボックス20の外周縁と略同芯状に位置し、角孔状のヘッド収容部23の中心23C(図3参照)はツールボックス20の中心20Cよりも車幅方向一方側に位置ずれしている。
図7に示すように、前記ツールボックス20は、横置き状態のスペアタイヤ10のホイールディスク部30と、ホイールディスク部30の上側のホイールリム部31とに囲まれる空間に収容されている。そして、ツールボックス20がホイールディスク部30の上側のホイールリム部31に内嵌し、ツールボックス20の壁部24がホイールディスク部30に当接して下方から受け止め支持されている。
これにより、ツールボックス20をスペアタイヤ10に確実に固定することができ、ツールボックス20のがたつきやスペアタイヤ10からのツールボックス20の外れを防止することができる。
図7に示すように、ジャッキ収容凹部21が開口するツールボックス20の表側のボックス面20Mは、横置き状態のスペアタイヤ10の上側の側面10Sと上下方向で略同一位置に位置し、ツールボックス20の表側のボックス面20Mと、横置き状態のスペアタイヤ10の上側の側面10Sとにフロアカーペット40(マットであってもよい)が載置されている。
上記の構成により、
(1) 前記ヘッド収容部23は、大きさが異なる複数のヘッド17に対応可能に形成されて、前記複数のヘッド17のいずれであっても収容するから、使用される国ごとにジャッキ13のヘッド17の大きさが異なっていても、ヘッド17の大きさが異なる複数種類のジャッキ13に対して共通のツールボックス20を使用することができる。その結果、ツールボックス20の管理にかかる手間を軽減でき、ツールボックス20の製作コストを少なくすることができる。
(2) 前記ジャッキ収容凹部21が開口する表側のボックス面20Mとは反対側のボックス裏面20Nに前記ヘッド収容部23が開口しているから、上下方向の長さが長いヘッド17であっても、ヘッド収容部23に上下方向に挿通させることでヘッド17を収容することができる。また、前記開口部23Kから露出したジャッキ13のヘッド17を壁部24で保護することができる。そして、ツールボックス20を取り外して車外の載置台等に載置する際に、前記壁部24を載置台等に載置することで、ツールボックス20を安定して載置することができる。
(3) 前記壁部24は連続した環状に形成されているから、ヘッド収容部23がツールボックス20を貫通していることによるヘッド収容部23の強度低下を防止することができる。その結果、ツールボックス20を上記のようにPP(ポリプロピレン)等の発泡体で形成することができて、ツールボックス20を軽量化することができる。
(4) スペアタイヤ10のサイズが異なっても共通使用されることが多いホイール内部にツールボックス20を配置することにより、ツールボックス20の納まりを良くすることができる。また、ツールボックス20とスペアタイヤ10の側面10Sでフラットな面を形成することができる為、ボード等を省略して、フロアカーペット40又はマットだけで、荷室フロア面を構成することができる。従って、部品点数を少なくすることができ、製作コストを少なくすることができる。
[別実施形態]
(1) 前記ヘッド収容部23は有底の凹部で構成されていてもよい。
(2) 前記壁部24は連続した角形の環状に形成されていてもよい。
(3) 前記壁部24は連続した構造に限られるものではなく、例えば、前記開口部23Kの周りに所定の間隔を空けて環状に並ぶ複数の凸部で前記壁部24が構成されていてもよい。
1 荷室フロア
10 スペアタイヤ
10S 横置き状態のスペアタイヤの上側の側面
11 スペアタイヤ収容凹部
13 ジャッキ
17 ヘッド
20 ツールボックス
20M ボックス面
20N ボックス裏面
21 ジャッキ収容凹部
23 ヘッド収容部
23K 開口部
24 壁部
30 ホイールディスク部
31 ホイールリム部
40 フロアカーペット

Claims (5)

  1. ジャッキを収容するツールボックスであって、
    前記ジャッキを上下逆にして収容するジャッキ収容凹部が形成され、
    前記ジャッキのヘッドを収容する前記ジャッキ収容凹部の底部側のヘッド収容部は、大きさが異なる複数のヘッドに対応可能に形成されて、前記複数のヘッドのいずれであっても収容するツールボックス。
  2. 前記ジャッキ収容凹部が開口する表側のボックス面とは反対側のボックス裏面に前記ヘッド収容部が開口し、
    前記ヘッド収容部の開口部を囲む壁部が前記ボックス裏面に立設されている請求項1記載のツールボックス。
  3. 前記壁部は連続した環状に形成されている請求項2記載のツールボックス。
  4. スペアタイヤが横置きされて収容される自動車の荷室フロアのスペアタイヤ収容凹部に、請求項1〜3のいずれか一つに記載のツールボックスが前記スペアタイヤと一体に収容され、
    前記ツールボックスは、横置き状態のスペアタイヤのホイールディスク部と、前記ホイールディスク部の上側のホイールリム部とに囲まれる空間に収容され、
    前記ジャッキ収容凹部が開口する前記ツールボックスの表側のボックス面が、横置き状態の前記スペアタイヤの上側の側面と上下方向で略同一位置に位置し、
    前記ツールボックスの表側のボックス面と、前記横置き状態のスペアタイヤの上側の側面とにフロアカーペット又はマットが載置されているツールボックスの収容構造。
  5. 前記ツールボックスは前記ホイールディスク部の上側のホイールリム部に内嵌し、
    前記ツールボックスの壁部は前記ホイールディスク部に当接して下方から受け止め支持されている請求項4記載のツールボックスの収容構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223867A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 トヨタ紡織株式会社 ラゲージツールボックス
JP2018034528A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 トヨタ紡織株式会社 ツールボックス

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