以下、本発明をパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機の遊技盤10のほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する演出表示装置11が配設されている。演出表示装置11には、複数の図柄列(本実施形態では、3列)の図柄を変動表示させて行う演出図柄変動ゲームを含み、該演出図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出が画像表示される。本実施形態において演出表示装置11の演出図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では、3列)の図柄からなる図柄組み合わせ(表示結果)を導出する。演出表示装置11の演出図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。
また、遊技盤10の右下方部には、7セグメント型の特別図柄表示装置12が配設されている。特別図柄表示装置12では、複数種類の特別図柄を変動させて表示する特別図柄変動ゲームが行われる。特別図柄は、大当りか否か(大当り抽選)や小当りか否か(小当り抽選)などの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。本実施形態のパチンコ遊技機において特別図柄表示装置12には、複数種類の特別図柄の中から、大当り抽選の抽選結果又は小当り抽選の抽選結果に対応する1つの特別図柄が選択され、その選択された特別図柄が確定停止表示される。複数種類の特別図柄は、大当りを認識し得る大当り図柄と、小当りを認識し得る小当り図柄と、はずれを認識し得るはずれ図柄と、に分類される。また、特別図柄表示装置12に大当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。また、特別図柄表示装置12に小当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者には、小当り遊技が付与される。
また、本実施形態において演出表示装置11には、各列に[1]〜[8]の8種類の数字が飾り図柄として表示される。そして、演出表示装置11には、特別図柄表示装置12の表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的には、特別図柄表示装置12に大当り図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11にも大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)が確定停止表示される。本実施形態の大当りの図柄組み合わせは、全列の飾り図柄が同一の図柄組み合わせ([222][777]など)である。また、特別図柄表示装置12にはずれ図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11にもはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)が確定停止表示される。本実施形態のはずれの図柄組み合わせは、全列の飾り図柄が異なる図柄組み合わせ([123]など)、又は1列の飾り図柄が他の2列の飾り図柄と異なる図柄組み合わせ([122][767]など)である。
また、本実施形態のパチンコ遊技機では、特別図柄表示装置12に小当り図柄が確定停止表示される場合、若しくは、特別図柄表示装置12に特定の大当り図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11に特殊図柄組み合わせが確定停止表示される。なお、特殊図柄組み合わせは、「丸」を模した丸図柄[○](特殊演出図柄)を含む飾り図柄の組み合わせである。本実施形態において特殊図柄組み合わせは、2列の飾り図柄が同一の数字の飾り図柄であって1列の飾り図柄が丸図柄となる図柄組み合わせ(本実施形態では、[1○1]、[2○2]、[3○3]、[4○4]、[5○5]、[6○6]、[7○7]及び[8○8])と定めている。
また、本実施形態において、演出表示装置11における各列の飾り図柄は、特別図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って変動表示される。そして、各列の飾り図柄が変動を開始すると(演出図柄変動ゲームが開始すると)、演出表示装置11において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に、変動表示された飾り図柄が一旦停止表示される。
なお、演出表示装置11における図柄(飾り図柄)の表示には、「変動表示」、「一旦停止表示」及び「確定停止表示」がある。演出表示装置11における飾り図柄の変動表示とは、飾り図柄の種類が変化して表示されている状態(表示)である。また、演出表示装置11における飾り図柄の一旦停止表示とは、確定停止していないことを報知するため一定の停止位置に停止されている飾り図柄が所定の動作(例えば、上下方向に揺れる)を伴って停止して表示されている状態である。また、演出表示装置11における飾り図柄の確定停止表示とは、飾り図柄が確定停止表示されたこと(特別図柄変動ゲームが終了したこと)を報知するため動作を伴わずに確定停止している状態である。
また、特別図柄表示装置12における図柄(特別図柄)の表示には、「変動表示」及び「確定停止表示」がある。特別図柄表示装置12における特別図柄の変動表示とは、特別図柄の種類が変化しているように見せるため、7セグメント型の特別図柄表示装置12を形成する7つの発光体のうち少なくとも1つの発光体が点滅している状態である。また、特別図柄表示装置12における特別図柄の確定停止表示とは、7セグメント型の特別図柄表示装置12を形成する各発光体の点灯や消灯の組み合わせによって構成される特別図柄が表示されている状態である。そして、特別図柄変動ゲームが終了する際には、演出表示装置11の飾り図柄と、特別図柄表示装置12の特別図柄が同時に確定停止表示する。
なお、演出表示装置11は、特別図柄表示装置12と比較して大きい表示領域で構成される。それとともに、演出表示装置11は、遊技盤10において特別図柄表示装置12よりも遊技者の視界に入り易い位置に配置されている。このため、遊技者は、演出表示装置11にて行われる演出図柄変動ゲームにて確定停止表示される表示結果から、大当り、小当り又ははずれを認識し得る。
また、演出表示装置11の上方には、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯や点滅)により、発光演出を実行する発光手段としての装飾ランプSLが配設されている。
また、演出表示装置11の下方には、遊技球が入球するための第1入球口15を有する始動口としての第1始動口16が配設されている。第1始動口16の奥方には、第1始動口16に入球(入賞)した遊技球を検知する入球検知手段としての第1始動口スイッチSW1(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機では、第1始動口スイッチSW1によって第1始動口16に入球した遊技球を検知することにより、特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。更に、第1始動口スイッチSW1によって第1始動口16に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、3個)の遊技球を賞球として払い出す。
また、第1始動口16の下方には、遊技球が入球するための第2入球口17を有する始動口としての第2始動口18が配設されている。第2始動口18は普通電動役物とされ、開閉羽根ソレノイドSOL1(図5に示す)の作動により開閉動作を行う開閉部材としての開閉羽根19を備えている。第2始動口18は、開閉羽根19が開動作することにより入口が拡大されて遊技球が入球し易い開放状態とされる一方、開閉羽根19が閉動作することにより入口が拡大されず遊技球が入球し難い閉鎖状態とされる。すなわち、開閉羽根19は、第2始動口18の第2入球口17を、遊技球が入球し難い閉鎖状態(第1の状態)から遊技球が入球し易い開放状態(第2の状態)に可変させる。そして、第2始動口18の奥方には、第2始動口18に入球した遊技球を検知する入球検知手段としての第2始動口スイッチSW2(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機では、第2始動口スイッチSW2で第2始動口18に入球した遊技球を検知することにより、特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。更に、第2始動口スイッチSW2によって第2始動口18に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、3個)の遊技球を賞球として払い出す。
また、特別図柄表示装置12の右方には、複数個(本実施形態では、2個)の特別図柄保留発光部20a,20bを備えた特別図柄保留表示装置20が配設されている。特別図柄保留表示装置20は、機内部で記憶した特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「特別図柄保留記憶数」という)を遊技者に報知する。特別図柄保留記憶数は、第1始動口16又は第2始動口18に遊技球が入球することで1加算される一方、特別図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、特別図柄変動ゲーム中に第1始動口16又は第2始動口18へ遊技球が入球すると、特別図柄保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、「4」)まで累積される。そして、本実施形態において左右に位置する2個の特別図柄保留発光部20a,20bは、特別図柄保留記憶数に応じて点灯、点滅又は消灯する。なお、特別図柄保留記憶数は、実行が保留されている特別図柄変動ゲームの数を示す。
また、第2始動口18の下方には、大入賞口ソレノイドSOL2(図5に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉22を備えた特別入賞手段としての大入賞口23が配設されている。また、大入賞口23の奥方には、入球した遊技球を検知にするカウントスイッチSW3(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機では、カウントスイッチSW3によって大入賞口23に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、15個)の遊技球を賞球として払い出す。大入賞口23は、大当り遊技中に大入賞口扉22の開動作によって開放されることで遊技球の入球が許容される。このため、大当り遊技中、遊技者は、賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。
また、特別図柄保留表示装置20の右方には、複数個(本実施形態では、2個)の普通図柄発光部24a,24bを備えた普通図柄表示装置24が配設されている。普通図柄表示装置24では、各普通図柄発光部24a,24bの点灯や消灯の組み合わせによって構成される普通図柄を変動させて表示する普通図柄変動ゲームが行われる。普通図柄は、第2始動口18の開閉羽根19を開放状態とする普通当り遊技を付与するか否か、つまり、普通当りか否かの内部抽選(普通当り抽選)の抽選結果を示す報知用の図柄である。また、普通図柄変動ゲームは、普通当り抽選の抽選結果を導出するために行われる。普通図柄表示装置24には、普通当り抽選に当選した場合、普通当り抽選に当選したことを認識できる普通当り図柄が確定停止表示される。一方、普通図柄表示装置24には、普通当り抽選に非当選した場合、普通当り抽選に当選しなかったことを認識できる普通はずれ図柄が確定停止表示される。そして、普通当り抽選に当選すると(普通当り図柄が普通図柄表示装置24に確定停止表示されると)、開閉羽根19の開放によって、第2始動口18に遊技球を入球させ易くなり、遊技者は、特別図柄変動ゲームの始動条件を容易に獲得できる機会を得ることができる。
また、演出表示装置11の左方には、ゲート25が配設されている。ゲート25の奥方には、入球(通過)した遊技球を検知する普通スイッチSW4(図5に示す)が配設されている。ゲート25は、入球した遊技球を普通スイッチSW4によって検知することにより、普通図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。
また、普通図柄表示装置24の右方には、複数個(本実施形態では、2個)の普通図柄保留発光部26a,26bを備えた普通図柄保留表示装置26が配設されている。普通図柄保留表示装置26は、機内部で記憶した普通図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「普通図柄保留記憶数」という)を遊技者に報知する。普通図柄保留記憶数は、ゲート25に遊技球が入球することで1加算される一方で、普通図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、普通図柄変動ゲーム中にゲート25に遊技球が入球すると、普通図柄保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、「4」)まで累積される。そして、本実施形態における2個の普通図柄保留発光部26a,26bは、普通図柄保留記憶数に応じて点灯、点滅又は消灯する。なお、普通図柄保留記憶数は、実行が保留されている普通図柄変動ゲームの数を示す。
また、本実施形態のパチンコ遊技機では、通常の低確率抽選状態から、通常よりも高確率となる高確率抽選状態へ変動(向上)して、大当り抽選が行われる場合がある。低確率抽選状態で大当り抽選が行われるときは、高確率抽選状態で大当り抽選が行われるときよりも、大当り抽選に当選し難くなる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機において、低確率抽選状態における大当り抽選の当選確率は、「219/65536(=約1/299.25)」に定められている。一方、高確率抽選状態における大当り抽選の当選確率は、「2190/65536(=約1/29.93)」に定められている。このように、高確率抽選状態にて大当り抽選が行われるときは、大当り抽選の当選確率が高いため、大当り遊技が付与され易くなる。すなわち、高確率抽選状態で大当り抽選が行われるときは、遊技者にとって有利な状態であるといえる。なお、以下の説明において、大当り抽選が高確率抽選状態で行われるときを「確変状態である」といい、大当り抽選が低確率抽選で行われるときを「非確変状態である」又は「確変状態でない」という。なお、本実施形態における確変状態は、大当り遊技が付与されるまでの間、継続する。
因みに、小当り抽選の当選確率は、確変状態であるか否かに関係なく一定確率にて行われる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機における小当り抽選の当選確率は、「437/65536(=約1/149.97)」に定められている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機では、遊技状態が、遊技者にとって有利な変動時間短縮状態(以下、「変短状態」という)となる場合がある。変短状態であるときは、変短状態でないとき(非変短状態であるとき)と比較して、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通当り抽選の当選確率が低確率(通常確率)から高確率へ変動(向上)される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機において、変短状態であるときの普通当り抽選(開放抽選)の当選確率は「65535/65536」、非変短状態であるときの普通当り抽選の当選確率は「8192/65536」としている。
また、変短状態であるときは、変短状態でないときと比較して、開閉羽根19の開放時間が長くなる。このため、変短状態であるときは、変短状態でないときよりも単位時間あたりの開閉羽根19の開放時間が長くなる。このため、変短状態であるときには第2始動口18へ遊技球が入球する確率(入球率)が通常(非変短状態であるとき)よりも高確率となる。また、第1始動口16へ遊技球が入球する確率は、変短状態であるか否かに関係なく一定確率である。このため、変短状態であるときには、始動口16,18へ遊技球が入球する確率が通常よりも高確率となる入球率向上状態といえる。一方、非変短状態であるときは、始動口16,18へ遊技球が入球する確率が高確率でないため、非入球率向上状態といえる。
また、変短状態は、次の大当り遊技が付与されるまでの間、若しくは、大当り遊技終了後から予め決められた変短回数(本実施形態では、50回)の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまでの間(又は、それまでに大当り遊技が付与されるまでの間)、継続する。すなわち、大当り遊技の終了後から変短回数の特別図柄変動ゲームの実行が終了した場合、又はそれまでに大当り遊技が付与された場合には、変短状態から非変短状態へと切り替わる(変短状態が終了する)。
次に、図2に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機に規定する大当りの種類について説明する。
大当り遊技は、特別図柄表示装置12に大当り図柄が確定停止表示された後、開始される。大当り遊技が開始するとオープニング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて所定の演出が行われる。また、オープニング時間として設定される時間の経過後は、大入賞口23が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では、2ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技中に大入賞口23は、規定個数(入球上限個数)の遊技球が入球するまでの間、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技中は、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて所定の演出が行われる。そして、予め定めた規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後には、エンディング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて所定の演出が行われる。
図2に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機では、大当り抽選に当選した場合、6種類の大当りの中から1つの大当りが決定される。そして、決定された大当りの種類に対応付けられた開閉態様で大入賞口23の開放及び閉鎖が制御されることにより大当り遊技が付与される。それとともに、大当り遊技の終了後は、決定された大当りの種類に対応付けられた遊技状態となる。そして、6種類の大当りのうち何れの種類が決定されるかは、大当り抽選に当選した場合に決定される特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定される。
本実施形態において特別図柄表示装置12に確定停止表示される複数種類の大当り図柄は、大当りの種類(特別図柄の種類)毎に分類されている。本実施形態では、複数種類の大当り図柄が、特別図柄Dz11〜Dz16にそれぞれ分類されている。具体的には、本実施形態のパチンコ遊技機では、100種類の大当り図柄があり、特別図柄Dz11には10種類、特別図柄Dz12には25種類、特別図柄Dz13には5種類、特別図柄Dz14には10種類、特別図柄Dz15には30種類、特別図柄Dz16には20種類の大当り図柄がそれぞれ分類されている。
図2に示すように、特別図柄Dz11に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数として「2回」が設定された大当り遊技である。また、特別図柄Dz11に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Dz11に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を「短縮2回大当り遊技」という。また、短縮2回大当り遊技が付与される際に決定される大当りの種類を「短縮2回大当り」という。
非変短状態であるときに短縮2回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後も非変短状態となる。一方で、変短状態であるときに短縮2回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後も変短状態となる。なお、変短状態であるときに短縮2回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後から次の大当り遊技が付与されるまで(図2では、「次回まで」と示す)変短状態が継続する。
また、短縮2回大当りでは、各ラウンド遊技における大入賞口23の開放回数として「1回」が定められている。また、短縮2回大当りでは、1回のラウンド遊技の入球上限個数として「9球」が定められている。また、短縮2回大当りでは、オープニング時間として「10秒」が定められている。また、短縮2回大当りでは、エンディング時間として「5秒」が定められている。また、短縮2回大当りでは、全てのラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.032秒」が定められている。また、短縮2回大当りでは、ラウンド間インターバルとして「2秒」が定められている。なお、ラウンド間インターバルとは、ラウンド遊技が終了した後、次のラウンド遊技又はエンディング時間の設定を開始するまでの時間をいう。そして、短縮2回大当りは、大当り遊技の開始から終了までに大入賞口23が「2回」開放される種類の大当りである。なお、短縮2回大当り遊技の2回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放は、短縮2回大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放に相当する。
また、特別図柄Dz12に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数として「2回」が設定された大当り遊技である。また、特別図柄Dz12に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Dz12に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を「短縮7回大当り遊技」という。また、短縮7回大当り遊技が付与される際に決定される大当りの種類を「短縮7回大当り」という。
非変短状態であるときに短縮7回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後も非変短状態となる。一方で、変短状態であるときに短縮7回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後も変短状態となる。なお、変短状態であるときに短縮7回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後から次の大当り遊技が付与されるまで変短状態が継続する。
また、短縮7回大当りでは、2回のラウンド遊技のうち、1回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放回数として「4回」が定められ、2回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放回数として「3回」が定められている。また、短縮7回大当りでは、オープニング時間として「10秒」が定められている。また、短縮7回大当りでは、エンディング時間として「5秒」が定められている。また、短縮7回大当りでは、ラウンド間インターバルとして「2秒」が定められている。
また、短縮7回大当り遊技の1回目のラウンド遊技における開放1回目〜開放4回目の大入賞口23の開放時間として「0.032秒」が定められている。また、短縮7回大当り遊技の1回目のラウンド遊技では、開放間インターバルとして「2秒」が定められている。なお、開放間インターバルとは、1回のラウンド遊技において大入賞口23が複数回開放されるときであって、大入賞口23の開放が終了してから次の大入賞口23の開放を開始するまでの時間をいう。これにより、短縮7回大当り遊技の1回目のラウンド遊技時間は、「0.032秒+2秒+0.032秒+2秒+0.032秒+2秒+0.032秒」からなる「6.128秒」に定められていることになる。
また、短縮7回大当り遊技の2回目のラウンド遊技における開放1回目〜開放3回目の大入賞口23の開放時間として「0.032秒」が定められている。また、短縮7回大当り遊技の2回目のラウンド遊技では、開放間インターバルとして「2秒」が定められている。これにより、短縮7回大当り遊技の2回目のラウンド遊技時間は、「0.032秒+2秒+0.032秒+2秒+0.032秒」からなる「4.096秒」に定められていることになる。
なお、短縮7回大当り遊技の1回目のラウンド遊技における大入賞口23の1回目〜4回目の開放は、短縮7回大当り遊技における1回目〜4回目の大入賞口23の開放に相当する。また、短縮7回大当り遊技の2回目のラウンド遊技における1回目〜3回目の大入賞口23の開放は、短縮7回大当り遊技における5回目〜7回目の大入賞口23の開放に相当する。そして、短縮7回大当りは、大当り遊技の開始から終了までに大入賞口23が「7回」開放される種類の大当りである。
このように、短縮7回大当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様は、短縮2回大当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様と同一態様となっている。
また、特別図柄Dz13に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数として「2回」が設定された大当り遊技である。また、特別図柄Dz13に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Dz13に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を「短縮8回大当り遊技」という。また、短縮8回大当り遊技が付与される際に決定される大当りの種類を「短縮8回大当り」という。
非変短状態であるときに短縮8回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後も非変短状態となる。一方で、変短状態であるときに短縮8回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後も変短状態となる。なお、変短状態であるときに短縮8回大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後から次の大当り遊技が付与されるまで変短状態が継続する。
また、短縮8回大当りでは、2回のラウンド遊技のうち、1回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放回数として「4回」が定められ、2回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放回数として「4回」が定められている。また、短縮8回大当りでは、オープニング時間として「10秒」が定められている。また、短縮8回大当りでは、エンディング時間として「5秒」が定められている。また、短縮8回大当りでは、ラウンド間インターバルとして「2秒」が定められている。
また、短縮8回大当り遊技の1回目のラウンド遊技における開放1回目〜開放4回目の大入賞口23の開放時間として「0.032秒」が定められている。また、短縮8回大当り遊技の1回目のラウンド遊技における各開放のインターバル(開放間インターバル)として「2秒」が定められている。これにより、短縮8回大当り遊技の1回目のラウンド遊技時間は、「0.032秒+2秒+0.032秒+2秒+0.032秒+2秒+0.032秒」からなる「6.128秒」に定められていることになる。
同様に、短縮8回大当り遊技の2回目のラウンド遊技における開放1回目〜開放4回目の大入賞口23の開放時間として「0.032秒」が定められている。また、短縮8回大当り遊技の2回目のラウンド遊技における各開放のインターバル(開放間インターバル)として「2秒」が定められている。これにより、短縮8回大当り遊技の2回目のラウンド遊技時間は、「0.032秒+2秒+0.032秒+2秒+0.032秒+2秒+0.032秒」からなる「6.128秒」に定められていることになる。
なお、短縮8回大当り遊技の1回目のラウンド遊技における大入賞口23の1回目〜4回目の開放は、短縮8回大当り遊技における1回目〜4回目の大入賞口23の開放に相当する。また、短縮8回大当り遊技の2回目のラウンド遊技における1回目〜4回目の大入賞口23の開放は、短縮8回大当り遊技における5回目〜8回目の大入賞口23の開放に相当する。そして、短縮8回大当りは、大当り遊技の開始から終了までに大入賞口23が「8回」開放される種類の大当りである。
このように、短縮8回大当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様は、短縮2回大当り遊技や短縮7回大当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様と同一態様となっている。また、短縮8回大当り遊技における大入賞口23の7回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様は、短縮7回大当り遊技における大入賞口23の7回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様と同一態様となっている。
また、特別図柄Dz14に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数として「2回」が設定された大当り遊技である。また、特別図柄Dz14に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Dz14に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を「変則大当り遊技」という。また、変則大当り遊技が付与される際に決定される大当りの種類を「変則大当り」という。
変則大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技付与時が変短状態であるか否かに関係なく、大当り遊技の終了後が変短状態となる。なお、変則大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後から次の大当り遊技が付与されるまで変短状態が継続する。
また、変則大当りでは、各ラウンド遊技における大入賞口23の開放回数として「1回」が定められている。また、変則大当りでは、1回のラウンド遊技の入球上限個数として「9球」が定められている。また、変則大当りでは、オープニング時間として「10秒」が定められている。また、変則大当りでは、エンディング時間として「5秒」が定められている。また、変則大当りでは、1回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.032秒」が定められ、2回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25秒」が定められている。また、変則大当りでは、ラウンド間インターバルとして「2秒」が定められている。
なお、変則大当り遊技の1回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放は、変則大当り遊技における1回目の大入賞口23の開放に相当する。また、変則大当り遊技の2回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放は、変則大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放に相当する。そして、変則大当りは、大当り遊技の開始から終了までに大入賞口23が「2回」開放される種類の大当りである。
また、特別図柄Dz15に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技、及び特別図柄Dz16に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数として「2回」が設定された大当り遊技である。また、特別図柄Dz15が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。一方、特別図柄Dz16が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技は、大当り遊技終了後が非確変状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Dz15に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を「特定大当り遊技」という。また、特別図柄Dz16に分類される大当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を「非特定大当り遊技」という。また、特定大当り遊技が付与される際に決定される大当りの種類を「特定大当り」といい、非特定大当り遊技が付与される際に決定される大当りの種類を「非特定大当り」という。
特定大当り遊技又は非特定大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技付与時が変短状態であるか否かに関係なく、大当り遊技の終了後が変短状態となる。なお、特定大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後から次の大当り遊技が付与されるまで変短状態が継続する。一方、非特定大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後から、変短回数(本実施形態では、50回)の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまでの間(図2では、「50回」と示す)、又は、それまでに大当り遊技が付与されるまでの間、変短状態が継続する。
また、特定大当り及び非特定大当りでは、各ラウンド遊技における大入賞口23の開放回数として「1回」が定められている。また、特定大当り及び非特定大当りでは、1回のラウンド遊技の入球上限個数として「9球」が定められている。また、特定大当り及び非特定大当りでは、オープニング時間として「10秒」が定められている。また、特定大当り及び非特定大当りでは、エンディング時間として「5秒」が定められている。また、特定大当り及び非特定大当りでは、全てのラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25秒」が定められている。また、特定大当り及び非特定大当りでは、ラウンド間インターバルとして「2秒」が定められている。
なお、特定大当り遊技の1回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放は、特定大当り遊技における1回目の大入賞口23の開放に相当する。また、特定大当り遊技の2回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放は、特定大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放に相当する。同様に、非特定大当り遊技の1回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放は、非特定大当り遊技における1回目の大入賞口23の開放に相当する。また、非特定大当り遊技の2回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放は、非特定大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放に相当する。そして、特定大当り及び非特定大当りは、大当り遊技の開始から終了までに大入賞口23が「2回」開放される種類の大当りである。
なお、1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技時間が経過するよりも前に、入球上限個数の遊技球が大入賞口23に入球したことを条件に終了する場合もある。よって、1回のラウンド遊技において大入賞口23は、予め定められた開放時間を上限に開放されることになる。因みに、本実施形態のパチンコ遊技機では、1分間あたりの遊技球の発射個数が約100球に設定されている。このため、遊技球を1球発射させるために要する時間は、「0.6秒」となる。すなわち、「0.032秒」だけ大入賞口23が開放されたとしても、当該開放中に遊技球を大入賞口23へ入球させることは非常に困難である。つまり、大入賞口23が「0.032秒」だけ開放したとしても、大入賞口23へ遊技球を入球させて賞球を獲得することは見込めない。一方で、「25秒」だけ大入賞口23が開放されるときには、1球の遊技球はもちろんのこと、入球上限個数となる9球の遊技球を大入賞口23へ入球させることが容易である。つまり、大入賞口23が「25秒」だけ開放した場合には、大入賞口23へ遊技球を入球させて賞球を獲得することが見込める。
このように構成されていることから、本実施形態のパチンコ遊技機では、大入賞口23が「25秒」だけ開放可能なときには、当該時間が経過するよりも前の時点で大入賞口23が閉鎖し得る。一方で、大入賞口23が「0.032秒」だけ開放可能なときには、当該時間の経過に伴って大入賞口23が閉鎖することが多い。すなわち、1回のラウンド遊技において大入賞口23を「0.032秒」の開放を複数行うことの可能な大当りに基づく大当り遊技(例えば、短縮8回大当り遊技)では、原則として、1回のラウンド遊技において定められた回数だけ大入賞口23が開放されることになる。
次に、図3に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機に規定する小当りの種類について説明する。
小当り遊技は、特別図柄表示装置12に小当り図柄が確定停止表示された後、開始される。小当り遊技が開始すると、オープニング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて所定の演出が行われる。また、オープニング時間として設定される時間の経過後は、予め決められた回数を上限として大入賞口23が1又は複数回、開放される。この大入賞口23の開閉中には、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて所定の演出が行われる。そして、大入賞口23の1又は複数回の開放が終了すると、エンディング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて所定の演出が行われる。
図3に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機では、小当り抽選に当選した場合、3種類の小当りの中から1つの小当りが決定される。そして、決定された小当りの種類に対応付けられた開閉態様で大入賞口23の開放及び閉鎖が制御されることにより小当り遊技が付与される。なお、小当り遊技の付与前後(小当りに基づく大入賞口23の開閉制御前後)では、遊技状態が変化し得ない(図3では、「現状維持」と示す)。すなわち、小当り遊技の付与前が確変状態であれば小当り遊技付与後も確変状態であって、小当り遊技の付与前が非確変状態であれば小当り遊技付与後も非確変状態である。同様に、小当り遊技の付与前が変短状態であれば小当り遊技付与後も変短状態であって、小当り遊技の付与前が非変短状態であれば小当り遊技付与後も非変短状態である。そして、3種類の小当りのうち何れの種類が決定されるかは、小当り抽選に当選した場合に決定される特別図柄(小当り図柄)の種類に応じて決定される。
本実施形態において特別図柄表示装置12に確定停止表示される複数種類の小当り図柄は、小当りの種類(特別図柄の種類)毎に分類されている。本実施形態では、複数種類の小当り図柄が、特別図柄Dz21〜Dz23にそれぞれ分類されている。具体的には、本実施形態のパチンコ遊技機では、45種類の小当り図柄があり、特別図柄Dz21には30種類、特別図柄Dz22には10種類、特別図柄Dz23には5種類の小当り図柄がそれぞれ分類されている。
図3に示すように、特別図柄Dz21に分類される小当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される小当り遊技は、大入賞口23の開放回数として「2回」が定められた小当り遊技である。以下、特別図柄Dz21に分類される小当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される小当り遊技を「短縮2回小当り遊技」という。また、短縮2回小当り遊技が付与される際に決定される小当りの種類を「短縮2回小当り」という。
また、短縮2回小当り遊技において、1回あたりの大入賞口23の開放時間は「0.032秒」が定められている。なお、短縮2回小当り遊技において、上限入球個数として定められる9球の遊技球が大入賞口23に入球した場合には、大入賞口23が2回開放されていない場合や、大入賞口23が0.032秒だけ開放されていない場合であっても、小当り遊技における大入賞口23の開放は終了する。但し、前述したように、「0.032秒」だけ大入賞口23が開放されたとしても遊技球を入球させることは困難であるため、短縮2回小当り遊技が付与された際には、原則として、大入賞口23が2回開放されることになる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機において短縮2回小当りでは、オープニング時間として「10秒」が定められている。また、短縮2回小当りでは、エンディング時間として「5秒」が定められている。また、短縮2回小当りでは、開放間インターバルとして「2秒」が定められている。
このように、短縮2回小当り遊技における大入賞口23の開閉態様は、短縮2回大当り遊技における大入賞口23の開閉態様と同一態様となっている。つまり、短縮2回小当り遊技における大入賞口23の開閉態様は、短縮7回大当り遊技や短縮8回大当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様と同一態様となっている。
また、特別図柄Dz22に分類される小当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される小当り遊技は、大入賞口23の開放回数として「7回」が定められた小当り遊技である。以下、特別図柄Dz22に分類される小当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される小当り遊技を「短縮7回小当り遊技」という。また、短縮7回小当り遊技が付与される際に決定される小当りの種類を「短縮7回小当り」という。
また、短縮7回小当り遊技において、1回あたりの大入賞口23の開放時間は「0.032秒」が定められている。なお、短縮7回小当り遊技において、上限入球個数として定められる9球の遊技球が大入賞口23に入球した場合には、大入賞口23が7回開放されていない場合や、大入賞口23が0.032秒だけ開放されていない場合であっても、小当り遊技における大入賞口23の開放は終了する。但し、前述したように、「0.032秒」だけ大入賞口23が開放されたとしても遊技球を入球させることは困難であるため、短縮7回小当り遊技が付与された際には、原則として、大入賞口23が7回開放されることになる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機において短縮7回小当りでは、オープニング時間として「10秒」が定められている。また、短縮7回小当りでは、エンディング時間として「5秒」が定められている。また、短縮7回小当りでは、開放間インターバルとして「2秒」が定められている。
このように、短縮7回小当り遊技における大入賞口23の開閉態様は、短縮7回大当り遊技における大入賞口23の開閉態様と同一態様となっている。つまり、短縮7回小当り遊技における大入賞口23の開閉態様は、短縮8回大当り遊技における大入賞口23の7回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様と同一態様となっている。
また、特別図柄Dz23に分類される小当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される小当り遊技は、大入賞口23の開放回数として「2回」が定められた小当り遊技である。以下、特別図柄Dz23に分類される小当り図柄が特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに付与される小当り遊技を「変則小当り遊技」という。また、変則小当り遊技が付与される際に決定される小当りの種類を「変則小当り」という。
また、変則小当り遊技において、1回目の大入賞口23の開放時間は「0.032秒」が定められ、2回目の大入賞口23の開放時間は「3秒」が定められている。なお、変則小当り遊技において、上限入球個数として定められている9球の遊技球が大入賞口23に入球した場合には、大入賞口23が2回開放されていない場合や、大入賞口23が0.032秒又は3秒だけ開放されていない場合であっても、小当り遊技における大入賞口23の開放は終了する。
但し、前述したように、「0.032秒」だけ大入賞口23が開放されたとしても遊技球を入球させることは困難であるため、変則小当り遊技が付与された際には、原則として、2回目の大入賞口23の開放は行われることになる。更に、1球目の遊技球が発射されてから入球上限個数としての9球目の遊技球が発射されるまでには、少なくとも「4.8秒(=0.6秒×(9球−1球))」は要する。よって、大入賞口23が「3秒」だけ開放されたとしても、当該大入賞口23の開放中に9球の遊技球を入球させることは困難となっている。このため、変則小当り遊技が付与された際には、原則として、2回目の大入賞口23の開放が3秒間維持されることになる。
このように、変則小当り遊技において2回目の大入賞口23の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様は、変則大当り遊技において2回目の大入賞口23の開放が開始してから3秒が経過するまでの大入賞口23の開閉態様と同一態様となっている。
ここで、図4(a)〜(f)に基づき、各種大当りに基づく大当り遊技中の大入賞口23の開閉態様と、各種小当りに基づく小当り遊技中の大入賞口23の開閉態様について、詳しく説明する。なお、以下の説明において、ラウンド間インターバル及び開放間インターバルを纏めて「インターバル」という。また、以下の説明において、「大入賞口23の開放が終了してから」とは、「大入賞口23が閉鎖してから、当該閉鎖後のインターバルが経過してから」を意味する。したがって、例えば、「短縮2回大当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が終了する時点」とは、「短縮2回大当り遊技における2回目の大入賞口23の閉鎖が行われてからのインターバルが経過した時点(図4(a)〜(c)におけるタイミングT11)」をいう。
最初に、図4(a)〜(c)に基づき、短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技又は短縮8回大当り遊技が付与された場合の大入賞口23の開閉態様を比較して説明する。
図4(a)では、短縮2回大当り遊技における大入賞口23の開閉態様及び短縮2回小当り遊技における大入賞口23の開閉態様を示している。また、図4(b)では、短縮7回大当り遊技における大入賞口23の開閉態様及び短縮7回小当り遊技における大入賞口23の開閉態様を示している。また、図4(c)では、短縮8回大当り遊技における大入賞口23の開閉態様を示している。
短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技又は短縮8回大当り遊技が付与される際には、オープニング時間として同一時間(本実施形態では、10秒)が設定される。その後、オープニング時間が経過すると、大入賞口23の開放及び閉鎖が行われる。
そして、大入賞口23の2回目の開放が終了するタイミングT11の時点において、短縮2回大当り遊技又は短縮2回小当り遊技が付与されているときには、エンディング時間(本実施形態では、5秒)が設定される。一方、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技又は短縮8回大当り遊技が付与されているときには、タイミングT11の時点において、大入賞口23の3回目の開放が開始される。
このように、短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技又は短縮8回大当り遊技が付与される場合、大入賞口23の2回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様は、それぞれ同一態様となる。よって、大入賞口23の2回目の開放が終了するまでの間、大入賞口23の開閉態様からは、短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定することができない。
更に、大入賞口23の7回目の開放が終了するタイミングT12の時点において、短縮7回大当り遊技又は短縮7回小当り遊技が付与されているときには、エンディング時間が設定される。一方、短縮8回大当り遊技が付与されているときには、タイミングT12の時点において、大入賞口23の8回目の開放が開始される。
このように、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技又は短縮8回大当り遊技が付与される場合、大入賞口23の7回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様は、それぞれ同一態様となる。よって、大入賞口23の7回目の開放が終了するまでの間、大入賞口23の開閉態様からは、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定することができない。
次に、図4(d),(e)に基づき、変則大当り遊技又は変則小当り遊技が付与された場合の大入賞口23の開閉態様を比較して説明する。図4(d)では、変則大当り遊技における大入賞口23の開閉態様を示している。また、図4(e)では、変則小当り遊技における大入賞口23の開閉態様を示している。
変則大当り遊技又は変則小当り遊技が付与される際には、オープニング時間として同一時間(本実施形態では、10秒)が設定される。その後、オープニング時間が経過すると、大入賞口23の開放及び閉鎖が行われる。
そして、大入賞口23の1回目の開放が終了するタイミングT21の時点において、変則大当り遊技が付与されているときには、25秒だけ開放可能に大入賞口23の開放が開始される。一方、変則小当り遊技が付与されているときには、タイミングT21の時点において、3秒だけ開放可能に大入賞口23の開放が開始される。但し、タイミングT21の時点で大入賞口23の開放が開始したとしても、当該開放が3秒を超える時間だけ開放され得るか否かを大入賞口23の開閉態様からは特定することはできない。
その後、2回目の大入賞口23の開放が開始してから3秒が経過するタイミングT22の時点において、変則小当り遊技が付与されているときには、大入賞口23が閉鎖する。一方、変則大当り遊技が付与されているときには、タイミングT22以降も大入賞口23が開放され続ける。但し、変則大当り遊技が付与されているときであっても、3秒以内に入球上限個数となる9球の遊技球が2回目の開放中に入球した場合には、3秒以内に大入賞口23が閉鎖することになる。
このように、変則大当り遊技又は変則小当り遊技が付与される場合、当り遊技の付与が開始してから途中時点までの大入賞口23の開閉態様が同一となる。このため、少なくとも当り遊技の付与が開始してから途中時点が経過するまでは、大入賞口23の開閉態様から、変則大当り遊技と変則小当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定することができない。
なお、本実施形態において「途中時点」とは、当り遊技の付与が開始してから、大入賞口23の2回目の開放後3秒が経過するまでの途中期間(図4(d),(e)に示す)内の時点をいう。すなわち、図4(e)におけるタイミングT21及びタイミングT22は、何れも途中時点に該当する。また、途中時点以降の大入賞口23の開放時間を変則小当りと変則大当りで比較した際には、変則大当りの方が、途中時点以降の大入賞口23の開放時間が長い。
一方、当り遊技の付与が開始してから途中時点以降の大入賞口23の開放時間が長い場合には、変則大当り遊技が付与されていることを認識できる。例えば、途中時点をタイミングT22とするならば、大入賞口23の2回目の開放が開始してから大入賞口23が3秒を超える時間だけ開放され続けると、変則大当り遊技が付与されていることを認識できる。また、途中時点をタイミングT22とするならば、大入賞口23の2回目の開放が開始してから3秒が経過してからも大入賞口23が開放され続けると、変則大当り遊技が付与されていることを認識できる。
因みに、図4(a)〜(e)に示すように、短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技、変則大当り遊技又は変則小当り遊技が付与される場合、大入賞口23の1回目の開放が終了するまでの大入賞口23の開閉態様は、それぞれ同一態様となる。よって、大入賞口23の1回目の開放が終了するまでの間、大入賞口23の開閉態様からは、短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技、変則大当り遊技、変則小当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定することができない。
次に、図4(f)に基づき、特定大当り遊技又は非特定大当り遊技が付与された場合の大入賞口23の開閉態様を比較して説明する。図4(f)では、特定大当り遊技における大入賞口23の開閉態様及び非特定大当り遊技における大入賞口23の開閉態様を示している。
特定大当り遊技又は非特定大当り遊技が付与される際には、オープニング時間として同一時間(本実施形態では、10秒)が設定される。その後、オープニング時間が経過すると、大入賞口23の開放及び閉鎖が行われる。その後、大入賞口23の2回目の開放が終了してからのインターバルが経過すると、エンディング時間(本実施形態では、5秒)が設定される。
このように、特定大当り遊技における大入賞口23の開閉態様と、非特定大当り遊技における大入賞口23の開閉態様は、同一態様となっている。その結果、大入賞口23の開閉態様からは、特定大当り遊技又は非特定大当り遊技が付与されていることは特定することができるものの、特定大当り遊技と非特定大当り遊技のうち何れの大当り遊技が付与されているかを特定できない。よって、大入賞口23の開閉態様からは、大当り遊技終了後の遊技状態が非確変状態と確変状態のうち何れであるかと特定できない。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機において、大当りが特別当りに相当し、小当りが特殊当りに相当する。そして、大当りのうち大当り遊技終了後が確変状態となる種類の大当りが、高確特別当りに相当する。なお、本実施形態において、短縮2回大当り、短縮7回大当り、短縮8回大当り、変則大当り及び特定大当りが、高確特別当りに相当する。また、高確特別当りと同じ開閉態様で大入賞口23が開閉制御される短縮2回小当りと短縮7回小当りが、本実施形態において第1種特殊当りに相当する。また、本実施形態において変則小当りは、高確特別当りと異なる開閉態様で大入賞口23が開閉制御される。そして、変則小当りに基づく大入賞口23の開閉制御が開始されてから途中時点までの開閉態様は、高確特別当りに基づく大入賞口23の開閉制御が開始されてから途中時点までの開閉態様と同一態様となる。したがって、本実施形態において変則小当りが、第2種特殊当りに相当する。
また、高確特別大当りのうち大入賞口23を開放可能な回数として第1回数に相当する「2回」が定められた短縮2回大当りが、本実施形態において少回数の高確特別当りに相当する。そして、短縮2回大当りと同じ開閉態様で大入賞口23が開閉制御される短縮2回小当りが、本実施形態において少回数の第1種特殊当りに相当する。また、高確特別当りのうち大入賞口23を開放可能な回数として第2回数に相当する「7回」が定められた短縮7回大当りが、本実施形態において多回数の高確特別当りに相当する。そして、短縮7回大当りと同じ開閉態様で大入賞口23が開閉制御される短縮7回小当りが、本実施形態において多回数の第1種特殊当りに相当する。また、本実施形態において短縮8回大当り及び変則大当りが、何れの小当りとも異なる開閉態様で大入賞口23の開閉制御が行われる種類の高確特別当りに相当する。
次に、図5に基づき、パチンコ遊技機の制御構成について説明する。
パチンコ遊技機の裏側には、パチンコ遊技機全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機全体を制御するための各種処理を実行するとともに、当該処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)を出力する。また、パチンコ遊技機の裏側には、演出制御基板31が装着されている。演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置11の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)や、装飾ランプSLの発光態様、スピーカSPの音声出力態様を制御する。
以下、主制御基板30及び演出制御基板31の具体的構成を説明する。
まず、図5に基づき、主制御基板30の具体的構成について説明する。
図5に示すように、主制御基板30には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU30a、主制御用CPU30aの制御プログラムを格納する主制御用ROM30b、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30c及びハードウェア乱数を生成する乱数生成器30dが設けられている。そして、主制御用CPU30aには、各種スイッチSW1〜SW4が遊技球を検知して出力する検知信号を入力可能に接続されている。また、主制御用CPU30aには、特別図柄表示装置12、特別図柄保留表示装置20、普通図柄表示装置24及び普通図柄保留表示装置26が接続されている。また、主制御用CPU30aには、開閉羽根ソレノイドSOL1及び大入賞口ソレノイドSOL2が接続されている。
また、乱数生成器30dでは、内部クロックの1周期毎に1更新されるハードウェア乱数が生成される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機では、内部クロックが10MHzに設定されているため、0.1μ秒毎にハードウェア乱数の値が1更新される。また、本実施形態のパチンコ遊技機におけるハードウェア乱数の取り得る数値は、0〜65535までの全部で65536の整数としている。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機において、ハードウェア乱数は当り判定用乱数及び普通当り判定用乱数として使用される。当り判定用乱数は、大当り抽選(大当り判定)や小当り抽選(小当り判定)に用いる乱数である。普通当り判定用乱数は、普通当り抽選(普通当り判定)に用いる乱数である。
また、主制御用RAM30cには、所定の周期(ハードウェア乱数の値が更新される時間よりも長い時間(例えば、4m秒))毎に主制御用CPU30aが行う乱数更新処理によって、値が更新されるソフトウェア乱数が記憶されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機において主制御用RAM30cには、第1のソフトウェア乱数及び第2のソフトウェア乱数が記憶されており、各ソフトウェア乱数は取り得る数値の範囲が異なる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機において、第1のソフトウェア乱数は特別図柄振分用乱数として使用され、第2のソフトウェア乱数は変動パターン振分用乱数として使用される。特別図柄振分用乱数は、大当り抽選に当選した場合の大当りの種類を決定する際や、小当り抽選に当選した場合の小当りの種類を決定する際に用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、変動パターンを決定する際に用いる乱数である。
また、主制御用ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、特別図柄変動ゲームが開始してから当該特別図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間や、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて行われる演出の演出内容を特定し得る。また、変動パターンには、大当りのときに決定される大当り演出用の変動パターンと、大当りのときや小当りのときに決定される特殊演出用の変動パターンと、はずれのときに決定されるはずれ演出用の変動パターンと、がある。
また、主制御用ROM30bには、各種の判定値が記憶されている。例えば、主制御用ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。なお、確変状態であるときの大当り判定値の個数は、非確変状態であるときの大当り判定値の個数よりも多くなっている。それとともに、確変状態であるときの大当り判定値には、非確変状態であるときの大当り判定値が含まれるように、大当り判定値としての値が定められている。また、主制御用ROM30bには、小当り判定値が記憶されている。小当り判定値は、小当り抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。なお、小当り判定値は、大当り判定値以外の値で定められている。また、主制御用ROM30bには、普通当り判定値が記憶されている。普通当り判定値は、普通当り抽選で用いる判定値であり、普通当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。
また、主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。例えば、主制御用RAM30cには、確変状態であるか否かを示す値が設定される確変フラグが記憶されている。確変フラグには、確変状態であるとき「1」が設定される一方、非確変状態であるとき「0」が設定される。また、主制御用RAM30cには、変短状態であるか否かを示す値が設定される作動フラグが記憶されている。また、主制御用RAM30cには、非特定大当り遊技の終了後からの特別図柄変動ゲームの実行回数が変短回数(本実施形態では、50回)に達するまでの回数が設定される作動リミッタが記憶されている。
次に、図5に基づき、演出制御基板31の具体的構成について説明する。
図5に示すように、演出制御基板31には、制御動作を所定の手順で実行する演出制御用CPU31aと、演出制御用CPU31aの制御プログラムを格納する演出制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる演出制御用RAM31cが設けられている。また、演出制御用CPU31aには、演出表示装置11が接続されている。また、演出制御用CPU31aには、装飾ランプSLが接続されている。また、演出制御用CPU31aには、スピーカSPが接続されている。
また、演出制御用ROM31bには、各種画像表示データ(飾り図柄、背景、文字などの画像データ)、各種の発光用データ及び各種の楽曲用データが記憶されている。
また、演出制御用RAM31cには、所定の周期(ハードウェア乱数の値が更新される時間よりも長い時間(例えば、4m秒))毎に演出制御用CPU31aが行う乱数更新処理によって、値が更新されるソフトウェア乱数が記憶されている。そして、演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cにて値が更新されるソフトウェア乱数を使用して、各種演出内容(例えば、表示結果)の決定(選択)を行う。また、演出制御用RAM31cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
次に、主制御基板30の主制御用CPU30aが、主制御用ROM30bに記憶されている制御プログラムにしたがって実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理、普通図柄入力処理、普通図柄開始処理などの各種処理について説明する。本実施形態において主制御用CPU30aは、所定の制御周期(例えば、4m秒)毎に特別図柄入力処理や特別図柄開始処理、普通図柄入力処理、普通図柄開始処理などの各種処理を実行する。
まず、特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主制御用CPU30aは、第1始動口16又は第2始動口18に遊技球が入球したか否かの始動入球判定を行う。主制御用CPU30aは、第1始動口スイッチSW1又は第2始動口スイッチSW2が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定することで、始動入球判定を行う。そして、始動入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、始動入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている特別図柄保留記憶数が上限数の4未満であるか否かの特別図柄保留判定を行う。特別図柄保留判定の判定結果が否定(特別図柄保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、特別図柄保留判定の判定結果が肯定(特別図柄保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄保留記憶数に1加算し、特別図柄保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU30aは、1加算後の特別図柄保留記憶数を表すように特別図柄保留表示装置20の表示内容を変更する。
続いて、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cと乱数生成器30dから各種乱数の値を取得し、主制御用RAM30cの所定の記憶領域(特別図柄保留記憶数に対応する記憶領域)に記憶する。このとき主制御用CPU30aは、乱数生成器30dから当り判定用乱数の値を取得する。また、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cから特別図柄振分用乱数の値及び変動パターン振分用乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について説明する。
特別図柄開始処理において主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲーム中又は当り遊技(大当り遊技、小当り遊技)中か否かの特別図柄実行条件判定を行う。この特別図柄実行条件判定の判定結果が肯定(特別図柄変動ゲーム中又は当り遊技中)の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、特別図柄実行条件判定の判定結果が否定(特別図柄変動ゲーム中でなく、且つ当り遊技中でない)の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に特別図柄入力処理において取得した各種乱数の値が記憶されているか否かを判定する。当該判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数の値を読み出す。このとき主制御用CPU30aは、特別図柄保留記憶数から1減算して特別図柄保留記憶数を書き換え、当該書き換え後の特別図柄保留記憶数を表すように特別図柄保留表示装置20の表示内容を制御する。
続いて、主制御用CPU30aは、読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かの大当り抽選を行う。このとき、主制御用CPU30aは、確変状態であるときには高確率抽選状態にて大当り抽選を行い、非確変状態であるときには低確率抽選状態にて大当り抽選を行う。そして、大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、大当り変動処理を実行する。
大当り変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。このとき、主制御用CPU30aは、所定の記憶領域に記憶されている特別図柄振分用乱数の値に基づき、特別図柄Dz11〜Dz16のうち何れかの特別図柄に分類される大当り図柄を決定する。ここで、大当り図柄が決定されることにより、大当りの種類が決定されることになる。すなわち、本実施形態において主制御用CPU30aが、特別当りに相当する大当りの種類を決定する特別当り種決定手段として機能する。また、特別当りか否かの特別当り抽選に相当する大当り抽選を行う主制御用CPU30aが、本実施形態において特別当り抽選手段として機能する。
また、大当り変動処理において主制御用CPU30aは、決定した大当り図柄(大当りの種類)と所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、変動パターンを決定する。このとき、主制御用CPU30aは、大当りの種類として特定大当り又は非特定大当りを決定している場合、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から変動パターン振分用乱数の値に基づき変動パターンを決定する。一方、主制御用CPU30aは、大当りの種類として短縮2回大当り、短縮7回大当り、短縮8回大当り又は変則大当りを決定している場合、複数種類の特殊演出用の変動パターンの中から変動パターン振分用乱数の値に基づき変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、大当り変動処理において大当り演出用の変動パターン又は特殊演出用の変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
一方、上記大当り抽選に当選しなかった場合、主制御用CPU30aは、大当り抽選で使用した当り判定用乱数の値が小当り判定値と一致するか否かの小当り抽選を行う。この小当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、小当り変動処理を行う。
小当り変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄として小当り図柄を決定する。このとき、主制御用CPU30aは、所定の記憶領域に記憶されている特別図柄振分用乱数の値に基づき、特別図柄Dz21〜Dz23のうち何れかの特別図柄に分類される小当り図柄を決定する。ここで、小当り図柄が決定されることにより、小当りの種類が決定されることになる。すなわち、本実施形態において主制御用CPU30aが、特殊当りに相当する小当りの種類を決定する特殊当り種決定手段として機能する。また、特殊当りか否かの特殊当り抽選に相当する小当り抽選を行う主制御用CPU30aが、本実施形態において特殊当り抽選手段として機能する。
また、小当り変動処理において主制御用CPU30aは、所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、変動パターンを決定する。このとき、主制御用CPU30aは、複数種類の特殊演出用の変動パターンの中から変動パターン振分用乱数の値に基づき変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、小当り変動処理において特殊演出用の変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
一方、上記小当り抽選に当選しなかった場合、主制御用CPU30aは、はずれ変動処理を行う。はずれ変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれ図柄を決定した主制御用CPU30aは、所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、はずれ変動処理においてはずれ演出用の変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
また、特別図柄開始処理において特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、決定した内容にしたがって生成した制御コマンドを所定のタイミングで演出制御用CPU31aに出力する。具体的には、主制御用CPU30aは、決定した変動パターンを指定するとともに、特別図柄変動ゲームが開始することを示す変動パターン指定コマンドを最初に出力する。それとともに、主制御用CPU30aは、特別図柄を変動表示させるように特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。同時に、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理にて決定した特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、決定した変動パターンに定められた変動時間の計測を開始する。
そして、主制御用CPU30aは、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、特別図柄変動ゲームが終了することを示す終了コマンドを、前記演出時間の経過に伴って演出制御用CPU31aに出力する。それとともに、主制御用CPU30aは、決定した特別図柄を確定停止表示させるように特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。
このように、大当り抽選の抽選結果又は小当り抽選の抽選結果を導出する結果導出演出に相当する特別図柄変動ゲームが行われる特別図柄表示装置12が、本実施形態において導出手段として機能する。そして、導出手段としての特別図柄表示装置12における特別図柄変動ゲームの実行を制御する主制御用CPU30aが、本実施形態において結果導出演出制御手段として機能する。
次に、大当り抽選に当選した場合又は小当り抽選に当選した場合に、主制御用CPU30aが行う当り遊技処理について説明する。
大当り抽選に当選した場合に行う当り遊技処理において主制御用CPU30aは、最初にオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、オープニング時間を計測する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の経過後、各ラウンド遊技を制御する。このとき主制御用CPU30aは、決定した大当りの種類に基づく開閉態様で、大入賞口23の開放及び閉鎖を制御する。また、各ラウンド遊技の開始時において、ラウンド遊技の開始を示すラウンドコマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、最終回のラウンド遊技が終了すると(最終回のラウンド遊技が終了してからラウンド間インターバルが経過した後)、エンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、エンディング時間を計測する。その後、主制御用CPU30aは、エンディング時間の経過後、大当り遊技を終了させる。
また、小当り抽選に当選した場合の当り遊技処理において主制御用CPU30aは、最初にオープニング演出の実行を指示する小当りオープニングコマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、オープニング時間を計測する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の経過後、決定した小当りの種類に基づく開閉態様で大入賞口23の開放及び閉鎖を制御する。このとき、小当り遊技における大入賞口23の開放が開始したことを示す小当り開放コマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、小当り遊技の開閉態様での大入賞口23の開放及び閉鎖の制御を終了すると、エンディング演出の実行を指示する小当りエンディングコマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、エンディング時間を計測する。その後、主制御用CPU30aは、エンディング時間の経過後、小当り遊技を終了させる。
このように、本実施形態において、大当り抽選に当選した場合又は小当り抽選に当選した場合に特別入賞手段としての大入賞口23の開放及び閉鎖の制御(開閉制御)を行う主制御用CPU30aが、開閉制御手段として機能する。
次に、確変状態や変短状態などの各種遊技状態の設定を行うために主制御用CPU30aが行う情報設定処理について説明する。
情報設定処理において主制御用CPU30aは、短縮2回大当り、短縮7回大当り、短縮8回大当り、変則大当り又は特定大当りに基づく大当り遊技の終了後、確変フラグに「1」を設定する。一方、主制御用CPU30aは、非特定大当りに基づく大当り遊技の終了後、確変フラグに「0」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、変則大当り、特定大当り又は非特定大当りに基づく大当り遊技の終了後、作動フラグに「1」を設定する。このとき、変則大当り又は特定大当りに基づく大当り遊技の終了後であれば、主制御用CPU30aは、作動リミッタに「0」を設定する。一方、非特定大当りに基づく大当り遊技の終了後であれば、主制御用CPU30aは、作動リミッタに変短回数である「50」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、非変短状態であるときに短縮2回大当り、短縮7回大当り又は短縮8回大当りに基づく大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後、作動フラグに「0」を設定する。一方、主制御用CPU30aは、変短状態であるときに短縮2回大当り、短縮7回大当り又は短縮8回大当りが付与された場合、当該大当り遊技の終了後、作動フラグに「1」を設定する。このとき、主制御用CPU30aは、作動リミッタに「0」を設定する。
なお、主制御用CPU30aは、小当り遊技を付与する場合、当該小当り遊技の付与前後において、確変フラグ、作動フラグ及び作動リミッタに設定されている値を変更しない(現状維持させる)。
また、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの終了時に作動リミッタの値が1以上である場合、当該作動リミッタの値を1減算し、当該値を書き換える。また、減算後の作動リミッタの値が「0」となった場合、主制御用CPU30aは、作動フラグに「0」を設定し、変短状態から非変短状態へと切り替える。また、主制御用CPU30aは、大当り遊技の付与を開始する際、大当りの種類に関係なく、確変フラグ及び変短フラグに「0」を設定する。
このように、確変フラグなどに値を設定し、当り遊技の終了後(特別入賞手段の開閉制御が終了した後)の遊技状態を制御する主制御用CPU30aが、本実施形態において遊技状態制御手段として機能する。
次に、普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において主制御用CPU30aは、ゲート25へ遊技球が入球したか否かのゲート入球判定を行う。主制御用CPU30aは、普通スイッチSW4が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定することで、ゲート入球判定を行う。そして、ゲート入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、ゲート入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている普通図柄保留記憶数が上限の4未満であるか否かを判定する。この判定結果が否定の場合(普通図柄保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、判定結果が肯定(普通図柄保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU30aは、普通図柄保留記憶数を1加算し、普通図柄保留記憶数を書き換える。このとき、主制御用CPU30aは、加算後の普通図柄保留記憶数を表すように普通図柄保留表示装置26の表示内容を制御する。その後、主制御用CPU30aは、乱数生成器30dから普通当り判定用乱数の値を取得し、取得した値を普通図柄保留記憶数に対応する主制御用RAM30cにおける所定の記憶領域に記憶する。そして、主制御用CPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲーム中又は普通当り遊技中であるか否かの普通図柄実行条件判定を行う。この普通図柄実行条件判定の判定結果が肯定の場合、つまり、普通図柄変動ゲーム中又は普通当り遊技中である場合、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通図柄実行条件判定の判定結果が否定(普通図柄変動ゲーム中でなく、且つ普通当り遊技中でない)の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に普通図柄入力処理において取得した普通当り判定用乱数の値が記憶されているか否かを判定する。当該判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている普通当り判定用乱数の値を読み出す。このとき主制御用CPU30aは、普通図柄保留記憶数から1減算して普通図柄保留記憶数を書き換え、当該書き換え後の普通図柄保留記憶数を表すように普通図柄保留表示装置26の表示内容を制御する。
続いて、主制御用CPU30aは、読み出した普通当り判定用乱数の値が、主制御用ROM30bに記憶されている普通当り判定値と一致するか否かの普通当り抽選を行う。このとき、主制御用CPU30aは、非変短状態であるときには通常の当選確率にて普通当り抽選を行い、変短状態であるときには通常よりも高い当選確率にて普通当り抽選を行う。
そして、普通当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの終了時に停止表示させる普通図柄として普通当り図柄を決定する。一方、普通当り抽選に当選しなかった場合、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの終了時に停止表示させる普通図柄として普通はずれ図柄を決定する。また、普通図柄変動ゲームの終了時に停止表示させる普通図柄を決定した主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの変動時間を決定する。このとき、主制御用CPU30aは、変短状態であるときには、非変短状態であるときよりも普通図柄変動ゲームの変動時間として短い時間を決定する。その後、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主制御用CPU30aは、普通図柄を変動表示させて、普通図柄変動ゲームの実行を開始するように普通図柄表示装置24の表示内容を制御する。それと同時に、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始する。また、主制御用CPU30aは、決定した普通図柄変動ゲームの変動時間の経過時、決定した普通図柄を停止表示させるように普通図柄表示装置24の表示内容を制御する。
次に、普通当り抽選に当選した場合に、主制御用CPU30aが行う普通当り遊技処理について説明する。
主制御用CPU30aは、普通当り抽選に当選した場合、当該当選の対象とする普通図柄変動ゲームの終了後、開閉羽根19の開放及び閉鎖を制御し、普通当り遊技を付与し、普通当り遊技の付与にかかる普通当り遊技処理を行う。なお、主制御用CPU30aは、普通当り遊技付与時が変短状態である場合には、非変短状態である場合と比較して、開閉羽根19を開放させる時間を長くする。
なお、1回あたりの開放時間を変短状態であるか否かに応じて変化させなくても、1回の普通当り抽選の当選に対して開閉羽根19が開放する回数を多くすれば、開閉羽根19を開放させる時間を長くすることができる。また、1回の普通当り抽選の当選に対して開閉羽根19が開放する回数を変短状態であるか否かに応じて変化させなくても、開閉羽根19の1回あたりの開放時間を長くすれば、開閉羽根19を開放させる時間を長くすることができる。当然、非変短状態であるときよりも1回の普通当り抽選の当選に対して開閉羽根19が開放する回数を多くするとともに、開閉羽根19の1回あたりの開放時間を長くすれば、変短状態において開閉羽根19を開放させる時間を長くすることができる。
次に、賞球として遊技球を払い出すために主制御用CPU30aが行う賞球処理について説明する。
賞球処理において主制御用CPU30aは、第1始動口スイッチSW1又は第2始動口スイッチSW2からの検知信号を入力した場合、「3球」の遊技球を払い出すように、パチンコ遊技機の機裏側に装着されている球払出装置を制御する。また、主制御用CPU30aは、カウントスイッチSW3からの検知信号を入力した場合、「15球」の遊技球を払い出すように球払出装置を制御する。
次に、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが、演出制御用ROM31bに記憶されている制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドの指示内容に応じて演出表示装置11に確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(表示結果)を決定する。
具体的には、演出制御用CPU31aは、大当り演出用の変動パターンが指定された場合、大当りの図柄組み合わせ(例えば、[222]や[777])の中から確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(大当り表示結果)を決定する。また、演出制御用CPU31aは、特殊演出用の変動パターンが指定された場合、特殊図柄組み合わせ(例えば、[2○2]や[7○7])の中から確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(特殊表示結果(大当り表示結果))を決定する。また、演出制御用CPU31aは、はずれ演出用の変動パターンが指定された場合、はずれの図柄組み合わせ(例えば、[323]や[426]、[211])の中から確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(はずれ表示結果)を決定する。
また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、各列の飾り図柄を変動表示させて演出図柄変動ゲームを開始するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU31aは、終了コマンドを入力すると、確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(表示結果)を確定停止表示させて演出図柄変動ゲームを終了するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。
このように、本実施形態においては、演出図柄変動ゲームでも大当り抽選の抽選結果又は小当り抽選の抽選結果が導出されるため、演出図柄変動ゲームも結果導出演出に相当する。そして、演出表示装置11が導出手段、演出図柄変動ゲームの実行を制御する演出制御用CPU31aが結果導出演出制御手段としてそれぞれ機能する。
また、演出制御用CPU31aは、指定された変動パターンに基づき、装飾ランプSLの発光態様を制御する。また、演出制御用CPU31aは、指定された変動パターンに基づき、スピーカSPの音声出力態様を制御する。
次に、大当り遊技又は小当り遊技の付与中に演出制御用CPU31aが行う制御について説明する。
演出制御用CPU31aは、オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドの入力に応じて、大当り遊技付与中の各種演出を大当りの種類に基づく内容で行うように、演出表示装置11の表示態様や装飾ランプSLの発光態様、スピーカSPの音声出力態様を制御する。また、演出制御用CPU31aは、小当りオープニングコマンド、小当り開放コマンド及び小当りエンディングコマンドの入力に応じて、小当り遊技付与中の各種演出を小当りの種類に基づく内容で行うように、演出表示装置11の表示態様や装飾ランプSLの発光態様、スピーカSPの音声出力態様を制御する。
ここで、各種大当り遊技の付与中に演出表示装置11にて行われる演出と、各種小当り遊技の付与中に演出表示装置11にて行われる演出について、説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機において、特定大当り遊技の付与中は、非特定大当り遊技の付与中と同じ演出内容の演出が演出表示装置11にて行われる。このため、大当り遊技中に演出表示装置11にて行われる演出の演出内容からは、特定大当り遊技と非特定大当り遊技のうち何れの大当り遊技が付与されているかを特定できない。
また、本実施形態のパチンコ遊技機において、短縮2回大当り遊技の付与中は、短縮2回小当り遊技の付与中と同じ演出内容の演出が演出表示装置11にて行われる。このため、当り遊技中に演出表示装置11にて行われる演出の演出内容からは、短縮2回大当り遊技と短縮2回小当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定できない。
また、本実施形態のパチンコ遊技機において、短縮7回大当り遊技の付与中は、短縮7回小当り遊技の付与中と同じ演出内容の演出が演出表示装置11にて行われる。このため、当り遊技中に演出表示装置11にて行われる演出の演出内容からは、短縮7回大当り遊技と短縮7回小当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定できない。因みに、短縮7回大当り遊技又は短縮7回小当り遊技の付与が開始してから2回目の大入賞口23の開放が終了するまでは、短縮2回大当り遊技又は短縮2回小当り遊技の付与が開始してから2回目の大入賞口23の開放が終了するまでと同じ演出内容の演出が演出表示装置11にて行われる。
更に、本実施形態のパチンコ遊技機において、短縮8回大当り遊技の付与が開始してから7回目の大入賞口23が終了するまでは、短縮7回大当り遊技又は短縮7回小当り遊技の付与が開始してから7回目の大入賞口23の開放が終了するまでと同じ演出内容の演出が演出表示装置11にて行われる。このため、当り遊技の付与が開始してから大入賞口23の2回目の開放が終了するまでは、演出表示装置11における演出の演出内容から、短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定できない。更に、当り遊技の付与が開始してから大入賞口23の7回目の大入賞口23の開放が終了するまでは、演出表示装置11における演出の演出内容から、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定できない。
また、本実施形態のパチンコ遊技機において、変則大当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が開始してから3秒が経過するまでは、変則小当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が終了するまでと同じ演出内容の演出が演出表示装置11にて行われる。このため、大入賞口23の2回目の開放後3秒が経過するまでは、変則大当り遊技と変則小当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されたかを特定することができない。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機では、変則大当り遊技及び変則小当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が開始することに伴い、カウントダウン演出が演出表示装置11にて行われる。
以下、図6(a)〜(e)に基づきカウントダウン演出について説明する。
カウントダウン演出は、変則大当り遊技と変則小当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定可能な時点(タイミングT22)を遊技者に報知する演出である。以下の説明において、変則大当り遊技と変則小当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかを特定可能な時点(タイミングT22)を、「分岐タイミング」という。
また、本実施形態のカウントダウン演出では、分岐タイミングまでの時間を報知することで、分岐タイミングを遊技者に報知する。また、カウントダウン演出では、当り報知結果が導出される。この当り報知結果には、変則大当り遊技が付与されていることを遊技者に報知する第1の当り報知結果と、変則小当り遊技が付与されていることを遊技者に報知する第2の当り報知結果と、がある。
ここで、変則大当り遊技及び変則小当り遊技にて行われるカウントダウン演出について説明する。
変則大当り遊技又は変則小当り遊技における大入賞口23の2回目の開放が開始することに伴って、図6(a)に示すような「3」を模した画像が演出表示装置11に表示される。また、「3」を模した画像が表示されてから1秒が経過すると、図6(b)に示すような「2」を模した画像が演出表示装置11に表示される。その後、「2」を模した画像が表示されてから更に1秒が経過すると、図6(c)に示すような「1」を模した画像が演出表示装置11に表示される。
このように、「3」を模した画像、「2」を模した画像、「1」を模した画像が1秒経過毎に切り替わって表示されることで、分岐タイミングまでの時間を認識させることができる。その結果、分岐タイミングが遊技者に報知されることになる。そして、本実施形態において、「3」を模した画像は分岐タイミングまで残り3秒以下であることを遊技者に報知する画像となり、「2」を模した画像は分岐タイミングまで残り2秒以下であることを遊技者に報知する画像となる。同様に、「1」を模した画像は分岐タイミングまで残り1秒以下であることを遊技者に報知する画像となる。
そして、変則大当り遊技の付与中には、「1」を模した画像が表示されてから1秒が経過すると、図6(d)に示すような「おめでとう」の文字画像が演出表示装置11に表示され、第1の当り報知結果が導出される。一方、変則小当り遊技の付与中には、「1」を模した画像が表示されてから1秒が経過すると、図6(e)に示すような「残念…」の文字画像が演出表示装置11に表示され、第2の当り報知結果が導出される。
以下、カウントダウン演出を実行させるために演出制御用CPU31aが行う制御について説明する。
変則大当り遊技が付与されている場合、演出制御用CPU31aは、2回目のラウンドコマンドを入力することに伴って、第1の当り報知結果を導出するカウントダウン演出の実行を開始するように演出表示装置11の表示内容を制御する。一方、変則小当り遊技が付与されている場合、演出制御用CPU31aは、小当り開放コマンドを入力してから2.032秒が経過すること(2回目の大入賞口23の開放が開始されること)に伴って、第2の当り報知結果を導出するカウントダウン演出の実行を開始するように演出表示装置11の表示内容を制御する。
因みに、演出制御用CPU31aは、カウントダウン演出にて当り報知結果を導出させた場合、付与中の当り遊技が終了するまでの間、当り報知結果を導出させ続けるように演出表示装置11の表示内容を制御する。
ここで、図7に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機において、1回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」であるとき、大入賞口23の開閉態様から特定し得る当り(大当り、小当り)の種類について、その作用とともに説明する。なお、図7では、0.032秒だけ大入賞口23が開放された場合、及び3秒だけ大入賞口23が開放された場合に、9球の遊技球が大入賞口23へ入球しないことを前提に説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機では、1回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」である場合、2回目の大入賞口23の開放時間によって当りの種類を特定し得る。本実施形態において、1回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」であるとき、2回目の大入賞口23の開放時間は、「0.032秒」、「3秒」、「25秒」の何れかである。そして、当り遊技が付与されてから2回目の大入賞口23の開放時間が「3秒」である場合、変則小当りに基づく小当り遊技が付与されていることを特定できる。よって、今回の当り遊技(変則小当り遊技)の付与を契機として遊技状態が確変状態とならないことを特定できる。但し、変則小当り遊技が付与されるときが確変状態であれば、変則小当り遊技終了後も確変状態であるため、非確変状態となるわけではない。また、当り遊技が付与されてから2回目の大入賞口23の開放時間が「3秒を超える時間」である場合、変則大当りに基づく大当り遊技が付与されていることを特定できる。よって、今回の当り遊技(変則大当り遊技)の終了後が確変状態であることを特定することができる。
すなわち、当り遊技が付与された際、1回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」であって、2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」を超える場合には、小当り遊技と大当り遊技のうち何れが付与されたかを特定して、その後の遊技を継続できる。
一方、当り遊技が付与されてから2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」である場合、当り遊技が終了するまでに大入賞口23が開放される回数によって当りの種類を特定し得る。本実施形態において、1回目及び2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」であるとき、当り遊技が終了するまでに大入賞口23が開放される回数は、「2回」、「7回」、「8回」の何れかである。そして、当り遊技が終了するまでに大入賞口23が開放された回数が「2回」である場合、短縮2回大当り又は短縮2回小当りに基づく当り遊技が付与されていることを特定できる。但し、大入賞口23の開閉態様からは、短縮2回大当りと短縮2回小当りのうち何れの当りに基づき大入賞口23が開閉しているかを特定することはできない。よって、当り遊技が付与されてから1回目及び2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」であって、当該当り遊技が終了するまでに大入賞口23が「2回」開放された場合、当り遊技の終了後が確変状態であるか否かを特定することはできない状態となる。
同様に、当り遊技が終了するまでに大入賞口23が開放された回数が「7回」である場合、短縮7回大当り又は短縮7回小当りに基づく当り遊技が付与されていることを特定できる。但し、大入賞口23の開閉態様からは、短縮7回大当りと短縮7回小当りのうち何れの当りに基づき大入賞口23が開閉しているかを特定することはできない。よって、当り遊技が付与されてから1回目及び2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」であって、当該当り遊技が終了するまでに大入賞口23が「7回」開放された場合、当り遊技の終了後が確変状態であるか否かを特定することはできない状態となる。
一方で、当り遊技が終了するまでに大入賞口23が開放された回数が「8回」である場合、短縮8回大当りと同じ開閉態様となる種類の小当りがないため、短縮8回大当りに基づく大当り遊技が付与されていることを特定できる。よって、今回の当り遊技(短縮8回大当り遊技)の終了後が確変状態であることを特定することができる。すなわち、当り遊技が付与された際、1回目と2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」であって、当り遊技が終了するまでに大入賞口23が「8回」開放された場合には、確変状態であることを特定して、その後の遊技を継続できる。
このように構成されていることから、当り遊技における1回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」である場合、2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒以上」であるか否かについて、遊技者は注目することになる。そして、2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒以上」であるとき、その時間が3秒を超える時間であるか否かについて遊技者は注目することなる。このとき、大入賞口23の開放時間が「3秒を超える時間」となれば、確変状態であることを認識した状態で遊技を継続することができる。なお、本実施形態では、変則小当り遊技又は変則大当り遊技が付与される場合、2回目の大入賞口23の開放に伴ってカウントダウン演出が行われるため、カウントダウン演出の実行によって、2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒以上」であることを特定することもできる。
また、2回目の大入賞口23の開放時間が「0.032秒」であるときには、当り遊技の開始から終了までに大入賞口23が何回開放するかについて、遊技者は注目することになる。そして、大入賞口23が開放される回数が「2回」又は「7回」であるときは、確変状態であるか否かについて認識できない状態でその後の遊技を継続することになる。一方、大入賞口23が開放される回数が「8回」に到達すれば、確変状態であることを認識した状態で遊技を継続することができる。このため、大入賞口23が開放される回数が「2回」を超えた場合、遊技者は、「7回」を超えて大入賞口23が開放されるか否か、つまり、8回目の大入賞口23の開放が行われるか否かについて、遊技者に注目させることになる。
次に、図8(a)〜(e)に基づき、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」であるとき、当り遊技の開始から終了までの大入賞口23の開放回数に応じた、当り遊技終了後が確変状態となることへの期待度(以下、「確変期待度」という)について、その作用とともに説明する。
図8(a)に示すように、複数種類の大当り図柄のうち、短縮2回大当りには10種類、短縮7回大当りには25種類、短縮8回大当りには5種類の大当り図柄がそれぞれ振り分けられている。また、図8(b)に示すように、複数種類の小当り図柄のうち、短縮2回小当りには30種類、短縮7回小当りには10種類の小当り図柄がそれぞれ振り分けられている。
図8(c)〜(e)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23が開放される場合、大入賞口23が2回開放されるまでの確変期待度は、最大(MAX)の1/2程度(大当り図柄45種類:小当り図柄45種類)となる。また、図8(c)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23の開放が2回で終了した場合の確変期待度は、最大の1/4程度(大当り図柄10種類:小当り図柄30種類)となる。
また、図8(d),(e)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23が開放される回数が2回を超えた場合の確変期待度は、最大の3/4程度(大当り図柄30種類:小当り図柄10種類)となる。
また、図8(d)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23の開放が7回で終了した場合の確変期待度は、最大の5/7程度(大当り図柄25種類:小当り図柄10種類)となる。一方、図8(e)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23の開放が8回に到達した場合の確変期待度は、最大(大当り図柄5種類:小当り図柄0種類)となる。
このように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23が開放されるとき、大入賞口23の開放回数が7回で終了する場合には、大入賞口23の開放回数が2回で終了する場合よりも確変期待度が高いことになる。更に、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23が開放されるとき、大入賞口23の開放回数が8回まで到達する場合には、大入賞口23の開放回数が7回で終了する場合よりも確変期待度が高いことになる。すなわち、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23が開放されるとき、大入賞口23の開放回数が増加するにしたがって確変期待度が高まる。
因みに、本実施形態のパチンコ遊技機において、変則大当りに振り分けられた大当り図柄は10種類であって、変則小当りに振り分けられた小当り図柄は5種類となっている。このため、変則大当り遊技又は変則小当り遊技の付与が開始してから分岐タイミングに達するまでの確変期待度は、最大の2/3程度(大当り図柄10種類:小当り図柄5種類)となる。
このように、変則大当り遊技又は変則小当り遊技の開閉態様で大入賞口23が開閉制御されている最中は、短縮2回大当り、短縮2回小当り、短縮7回大当り、短縮7回小当り又は短縮8回大当りの開閉態様で大入賞口23が開閉制御されている最中よりも、遊技者が抱く確変期待度が高いことになる。よって、大入賞口23の1回目開放時間が「0.032秒」であって、大入賞口23の2回目の開放が開始されることに伴ってカウントダウン演出が演出表示装置11にて行われると、遊技者の確変期待度を高めることができるとともに、興趣を向上させることができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)短縮2回大当り(高確特別当り)に基づく大入賞口23(特別入賞手段)の開閉態様と、短縮2回小当り(第1種特殊当り)に基づく大入賞口23の開閉態様と、を同一態様とした。このため、短縮2回大当り(又は、短縮2回小当り)に基づく開閉態様で大入賞口23が開閉したとしても、当該大入賞口23の開閉態様からは、短縮2回大当りと短縮2回小当りのうち何れの当りに基づき大入賞口23が開閉しているかについて特定することができない。つまり、大入賞口23の開閉制御が終了した後(当り遊技が終了した後)の遊技状態が確変状態(高確率抽選状態)であるかについて特定できない。同様に、短縮7回大当り(高確特別当り)に基づく大入賞口23の開閉態様と、短縮7回小当り(第1種特殊当り)に基づく大入賞口23の開閉態様と、を同一態様とした。このため、短縮7回大当り(又は、短縮7回小当り)に基づく開閉態様で大入賞口23が開閉したとしても、当該大入賞口23の開閉態様からは、短縮7回大当りと短縮7回小当りのうち何れの当りに基づき大入賞口23が開閉しているかについて特定することができない。つまり、大入賞口23の開閉制御が終了した後の遊技状態が確変状態であるかについて特定できない。
更に、小当り(特殊当り)の中には、大当り遊技終了後の遊技状態が確変状態となる大当り(短縮2回大当り、短縮7回大当り、短縮8回大当り、変則大当り及び特定大当り)に基づく大入賞口23の開閉態様とは異なる開閉態様で大入賞口23が開閉制御される種類の変則小当り(第2種特殊当り)がある。そして、この変則小当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際の最初から途中時点までの大入賞口23の開閉態様と、変則大当り(高確特別当り)に基づき特別入賞手段が開閉制御される際の最初から途中時点までの大入賞口23の開閉態様と、を同一態様とした。このため、大入賞口23の開閉制御が開始してから途中時点までは、当該大入賞口23の開閉態様からは変則小当りと変則大当りのうち何れの当りに基づき大入賞口23が開閉しているかを特定することができない。つまり、大入賞口23の開閉制御が終了した後の遊技状態が確変状態となるかについて特定できない。
このように、大当り遊技終了後が確変状態となる大当りに基づく大入賞口23の開閉態様と同じような開閉態様で大入賞口23が開閉制御される小当りが複数種類あるため、小当りの種類が1種類であるよりも小当り抽選(特殊当り抽選)当選時の演出態様等のバリエーションを増やすことができる。すなわち、小当り抽選の当選確率を高くしたとしても、小当りや大当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際に行われる演出等に対する飽きを抑制でき、遊技者を楽しませることができる。
(2)大入賞口23(特別入賞手段)の開放を制御可能な回数として「2回(第1回数)」が定められた短縮2回大当り(少回数の高確特別当り)と短縮2回小当り(少回数の第1種特殊当り)では、大入賞口23の開閉態様から何れの当りに基づき大入賞口23の開閉が行われているかを特定できない。また、大入賞口23の開放を制御可能な回数として「7回(第2回数)」が定められた短縮7回大当り(多回数の高確特別当り)と短縮7回小当り(多回数の第1種特殊当り)では、大入賞口23の開閉態様から何れの当りに基づき大入賞口23の開閉が行われているかを特定できない。
このように、大入賞口23の開閉態様が同じとなる小当りと大当りが大入賞口23の開放回数が異なって複数種類あるため、小当り又は大当りに基づく大入賞口23の開放回数に応じて各種演出の演出態様等のバリエーションを増やすことが可能となる。よって、小当り抽選(特殊当り抽選)の当選確率を高くしたとしても、小当りや大当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際に行われる各種演出等に対する飽きを抑制することができ、遊技者を楽しませることができる。
(3)変則小当り(第2種特殊当り)に基づき大入賞口23(特別入賞手段)が開閉制御される際の途中時点以降に大入賞口23が開放される開放時間と、変則大当り(高確特別当り)に基づき大入賞口23が開閉制御される際の途中時点以降に大入賞口23が開放される開放時間と、を異ならせた。このため、変則小当り(又は、変則大当り)に基づく開閉態様で大入賞口23が開閉制御される際、途中時点以降に大入賞口23がどれだけの時間開放されるかを把握できれば、変則小当り遊技が付与されたか否か、又は変則大当り遊技が付与されたか否かを特定することができる。よって、変則小当りや変則大当りが付与された際には、途中時点以降に大入賞口23がどれだけの時間だけ開放されるかについて注目させることができる。
そして、変則小当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際の途中時点以降に大入賞口23が開放される開放時間を、変則大当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際の途中時点以降に大入賞口23が開放される開放時間よりも短い時間としている。このため、途中時点以降に大入賞口23が開放される時間が短ければ変則小当りに基づく大入賞口23の開閉制御が行われたことを特定できる。換言すると、途中時点以降に大入賞口23が開放される時間が長ければ変則大当りに基づく大入賞口23の開閉制御が行われたことを特定できる。このため、途中時点以降の大入賞口23の開放時間が長いか否か(大入賞口23の開放がどれだけ継続するか)について注目させることができる。
(5)大当り抽選に当選した際に短縮2回大当りや短縮7回大当りが決定される確率、及び小当り抽選に当選した際に短縮2回小当りや短縮7回小当りが決定される確率は、大入賞口23の開放回数に応じて確変期待度(遊技状態が高確率抽選状態に制御されることへの期待感)が異なるように定められている。このため、当り遊技が付与されると、大入賞口23(特別入賞手段)が何回開放されるかについて注目させることができる。更に、確変期待度の高低に応じて、当り遊技終了後からの演出態様等を変更するなどして演出のバリエーションを増やすこともできる。
(6)短縮7回小当り又は短縮7回大当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際、2回(第1回数)だけ大入賞口23が開放されるまでの大入賞口23の開閉態様は、短縮2回小当り又は短縮2回大当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際の開閉態様と同一態様とした。このため、短縮7回小当り又は短縮7回大当りに基づき大入賞口23が開閉制御されている場合であっても、2回を超える回数だけ大入賞口23が開放されるまでは、短縮7回小当り、短縮7回大当り、短縮2回小当り、短縮2回大当りのうち何れの当りに基づき大入賞口23が開閉制御されているかを特定できない。
このように、大入賞口23の開閉態様から推測される当りの種類を、時間の経過(大入賞口23の開放回数)に伴って特定することが可能となる。よって、大入賞口23の開閉制御が開始されてから、時間の経過に伴って特定可能となる当りの種類を考慮して、各種演出の演出態様を設計することが可能となり、演出のバリエーションを増やすこともできる。
(7)小当りや大当りに基づき大入賞口23(特別入賞手段)が開閉制御される際、大入賞口23の開閉態様から、付与中の当り遊技終了後が確変状態となることを特定できるように構成した。具体的には、短縮8回大当り遊技や変則大当り遊技における大入賞口23の開閉態様と同一の開閉態様で大入賞口23が開閉制御される種類の小当りを備えない。これにより、短縮8回大当り遊技の開閉態様で大入賞口23が開閉された際や、変則大当り遊技の開閉態様で大入賞口23が開閉された際には、付与中の当り遊技終了後が確変状態となることを特定できる。このため、どのような開閉態様で大入賞口23が開閉制御されるかについて遊技者に注目させることができる。
(8)一般的な遊技機では、規定ラウンド数が異なる大当りを備える場合には、遊技者に規定ラウンド数を報知するためのラウンド数表示装置(ラウンドランプ)を備えることが多い。しかし、このラウンド数表示装置では、小当り遊技の付与中はラウンド数を表示しない。そのため、ラウンド数表示装置の表示内容を確認すれば、大当り遊技と小当り遊技のうち何れが付与されているかを特定できてしまう。この結果、小当り遊技が付与された場合には、確変状態となることへの期待感を遊技者に抱かせることができない。
しかしながら、大当り遊技に定める規定ラウンド数を同一数とすることにより、ラウンド数表示装置を備えなくても、規定ラウンド数を遊技者に認識させることができる。更に、ラウンド数表示装置そのものを備えないので、ラウンド数表示装置などの表示内容に応じて、大当り遊技と小当り遊技のうち何れが付与されているかが特定されてしまうこともない。よって、小当り遊技が付与されたとしても、確変状態となることへの期待感を遊技者に抱かせることができ、遊技者を楽しませることができる。
(9)カウントダウン演出を実行することにより、分岐タイミングを遊技者に容易に把握させることができる。よって、どのタイミングに注目すべきであるかを遊技者が正確に把握した状態で、遊技を楽しむことができる。よって、初めて遊技を行う遊技者であっても、遊技を正確に楽しむことができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、演出表示装置11を制御する専用のCPUが設けられた制御基板(表示制御基板)や、装飾ランプSLを制御する専用のCPUが設けられた制御基板(ランプ制御基板)、スピーカSPを制御する専用のCPUが設けられた制御基板(スピーカ制御基板)を、更に備えても良い。
・上記実施形態において、短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技が付与されているとき、大入賞口23が開放した回数をカウントするカウントアップ演出を行うように構成しても良い。このカウントアップ演出の実行により、大入賞口23の開放を見逃してしまったとしても、大入賞口23の開放回数を正確に把握させることができるようになる。なお、このカウントアップ演出は、演出表示装置11に限らず、装飾ランプSLやスピーカSPにて行うように構成しても良い。例えば、装飾ランプSLにてカウントアップ演出を行う場合、装飾ランプSLの発光色によって大入賞口23が開放した回数を遊技者に報知するような演出態様としても良い。
・上記実施形態において、大入賞口23へ入球した遊技球の個数に関係なく、予め決められた時間だけ必ず大入賞口23が開放されるように構成しても良い。つまり、入球上限個数の遊技球が大入賞口23へ遊技球が入球したことを条件に大入賞口23を閉鎖させなくても良い。
・上記実施形態において、変則小当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際の途中時点以降に大入賞口23が開放される開放時間を、変則大当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際の途中時点以降に大入賞口23が開放される開放時間よりも長い時間としても良い。このように構成される場合には、小当りに基づき大入賞口23が開閉制御される際は、大当りに基づき大入賞口23が開閉制御されるよりも、大入賞口23へ遊技球を入球させるチャンスが増加することになる。この結果、大当りではなく小当りに基づく大入賞口23の開閉であることが特定されたとしても、興趣が低下してしまうようなことを抑制することができる。
・上記実施形態において、大当り遊技の終了後が確変状態となる大当り(高確特別当り)の種類を1種類としても良い。例えば、大当り遊技の終了後が確変状態となる大当りの種類を、短縮7回大当りのみとしても良い。この場合には、小当りの種類を、短縮2回小当りと短縮7回小当りのみとしても良い。このように構成する場合、大入賞口23の開放回数が2回で終了した場合には小当りであることを特定させるでき、大入賞口23の開放回数が7回まで到達した場合には確変状態となることを期待させることができる。なお、このように構成する場合には、短縮7回大当りが高確特別当り、短縮7回小当りが第1種特殊当り、短縮2回小当りが第2種特殊当りにそれぞれ相当する。
・上記実施形態において、大当り抽選の当選確率や、小当り抽選の当選確率を変更しても良い。また、小当り抽選の当選確率は、大当り抽選の当選確率よりも高確率でなくても、例えば、同一確率でも良いし、大当り抽選の当選確率よりも低確率であっても良い。
・上記実施形態において、大当りの種類が決定される割合(確率)を変更しても良い。また、上記実施形態において、小当りの種類が決定される割合(確率)を変更しても良い。例えば、図9(a)に示すように、複数種類の大当り図柄のうち、短縮2回大当りには25種類、短縮7回大当りには10種類、短縮8回大当りには5種類の大当り図柄がそれぞれ振り分けても良い。更に、図9(b)に示すように、複数種類の小当り図柄のうち、短縮2回小当りには25種類、短縮7回小当りには15種類の小当り図柄がそれぞれ振り分けても良い。
このように大当り図柄と小当り図柄を振り分ける場合、図9(c)〜(e)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23が開放される場合、大入賞口23が2回開放されるまでの確変期待度は、最大(MAX)の1/2程度(大当り図柄45種類:小当り図柄45種類)となる。また、図9(c)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23の開放が2回で終了した場合の確変期待度は、最大の1/2程度(大当り図柄25種類:小当り図柄25種類)となる。また、図9(d),(e)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23が開放される回数が2回を超えた場合の確変期待度は、最大の1/2程度(大当り図柄15種類:小当り図柄15種類)となる。また、図9(d)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23の開放が7回で終了した場合の確変期待度は、最大の2/5程度(大当り図柄10種類:小当り図柄15種類)となる。一方、図9(e)に示すように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23の開放が8回に到達した場合の確変期待度は、最大(大当り図柄5種類:小当り図柄0種類)となる。
このように、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」で大入賞口23が開放されるとき、大入賞口23の開放回数が2回で終了する場合には、大入賞口23の開放回数が7回で終了する場合よりも確変期待度が高いことになる。しかしながら、大入賞口23の開放が2回で終了してしまった場合には、大入賞口23が8回開放されることを期待することができなくなってしまう一方で、大入賞口23の開放が2回で終了しなかった場合には、大入賞口23が8回開放されることを期待できる。
・上記実施形態において、大当り遊技の付与中に、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて行われる各種演出の演出内容を変更しても良い。
・上記実施形態において、大当りの種類を決定した後に、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄(大当り図柄)を決定するように構成しても良い。
・上記実施形態において、大入賞口23の各開放及び閉鎖の時間を同一とすることにより大入賞口23の開閉態様を同一の開閉態様としたが、遊技者(人間)の目によって判断不可能な時間(例えば、0.1秒)の違いがあっても良い。このような場合であっても、大入賞口23の開閉態様を見る遊技者からは同一の開閉態様と判断されることになる。
・上記実施形態において、小当り遊技の付与中に、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて行われる各種演出の演出内容を変更しても良い。
・上記実施形態において、小当りの種類を決定した後に、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄(小当り図柄)を決定するように構成しても良い。
・上記実施形態において、小当りと同じ開閉態様で大入賞口23が開閉制御される大当りの種類(上記実施形態では、短縮2回大当りや短縮7回大当り)を変更しても良い。例えば、小当りと同じ開閉態様で大入賞口23が開閉制御される大当りの種類を、短縮2回大当りのみとしても良い。
・上記実施形態において、短縮2回大当り遊技や短縮2回小当り遊技における2回目の大入賞口23の開放が開始されるまでに演出表示装置11にて行われる演出の演出内容と、変則小当り遊技と変則大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放が開始されるまでに演出表示装置11にて行われる演出の演出内容を同一の演出内容としても良い。すなわち、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放が開始されるまでに演出表示装置11にて行われる演出の演出内容と、変則小当りと変則大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放が開始されるまでに演出表示装置11にて行われる演出の演出内容を同一の演出内容としても良い。このように構成する場合には、大入賞口23の2回目の開放が開始されてカウントダウン演出が行われるまで、短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技、変則小当り遊技と変則大当り遊技のうち何れの当り遊技が付与されているかについて特定できない。よって、カウントダウン演出が行われるか否かについて注目させて、遊技を楽しませることができる。
・上記実施形態において、短縮2回大当り遊技や短縮2回小当り遊技における2回目の大入賞口23の開放が開始されるまでに演出表示装置11にて行われる演出の演出内容と、変則小当り遊技と変則大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放が開始されるまでに演出表示装置11にて行われる演出の演出内容を異ならせても良い。すなわち、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放が開始されるまでに演出表示装置11にて行われる演出の演出内容と、変則小当りと変則大当り遊技における2回目の大入賞口23の開放が開始されるまでに演出表示装置11にて行われる演出の演出内容を異ならせても良い。この場合、演出表示装置11にて行われる演出の演出内容から、第1の当り遊技群(短縮2回大当り遊技、短縮2回小当り遊技、短縮7回大当り遊技、短縮7回小当り遊技、短縮8回大当り遊技)と、第2の当り遊技群(変則小当り遊技、変則大当り遊技)と、のうち何れの当り遊技群の属する当り遊技が付与されているかを特定できる。よって、当り遊技が付与されてからどのような演出内容で演出が行われるかについて注目させて、遊技を楽しませることができる。
・上記実施形態において、変則小当り遊技と変則大当り遊技において、途中時点以降の大入賞口23の開放時間が同一であって、大入賞口23の開放回数を異ならせるように、各当り遊技における大入賞口23の開閉態様を変更しても良い。
・上記実施形態において、変則小当り遊技と変則大当り遊技における大入賞口23の開閉態様を同一態様としても良い。そして、カウントダウン演出にて導出される当り報知結果から何れの当り遊技が付与されているかを特定可能に構成しても良い。
・上記実施形態において、大入賞口23の2種類設けても良い。そして、変則小当り遊技と変則大当り遊技において、途中時点以降、開放される大入賞口23の種類を異ならせても良い。
・上記実施形態において、同じ開閉態様で大入賞口23が開閉制御される小当りを備えない種類の大当り(上記実施形態では、短縮8回大当りや変則大当り)を備えなくても良い。このように構成する場合、短縮8回大当りや変則大当りが決定されないように構成しても良いし、短縮8回大当り遊技と同じ開閉態様の小当りや変則大当りと同じ開閉態様の小当りを新たに備えても良い。
・上記実施形態において、短縮7回大当りや短縮7回小当りに基づき大入賞口23が2回開放されるまでの当該大入賞口23の開閉態様と、短縮2回大当りや短縮2回小当りに基づく大入賞口23の開閉態様と、を同一態様としなくても良い。このように構成する場合には、大入賞口23が2回開放されるまでに、当該大入賞口23の開閉態様から大入賞口23が何回開放されるかを特定できるようになる。
・上記実施形態において、大入賞口23が開放される回数に応じて確変期待度が変化するように構成しなくても良い。例えば、大入賞口23の開放回数が「2回」である場合も、大入賞口23の開放回数が「7回」である場合も、同等の確変期待度を抱くことの可能に構成しても良い。
・上記実施形態において、大当り遊技終了後が非確変状態となる種類の大当り(非特定大当り)を備えなくても良い。但し、このように構成する場合には、確変状態から非確変状態への切り替わり条件を備えることが望ましい。例えば、大当り遊技の終了後から実行された特別図柄変動ゲームの回数が規定回数(例えば、74回)に達することを切り替わり条件としても良い。その他にも、確変状態であるときには確変状態から非確変状態へ切り替えるか否かの抽選(所謂、転落抽選)を行い、当該抽選に当選することを切り替わり条件としても良い。
・上記実施において、変則小当り又は変則大当りに基づく大入賞口23の開閉制御が開始してから分岐タイミングまでの時間を変更しても良い。
・上記実施形態において、カウントダウン演出を実行可能に構成しなくても良い。但し、変則小当り遊技中の分岐タイミングまでに行われる演出の演出内容と、変則大当り遊技中の少なくとも分岐タイミングまでに行われる演出の演出内容が同じであることが望ましい。
・上記実施形態において、カウントダウン演出の演出態様を変更しても良い。例えば、カウントダウン演出を行う演出装置を、演出表示装置11ではなく、装飾ランプやスピーカSPとしても良い。また、カウントダウン演出の演出態様は、分岐タイミングまでの時間を報知する演出態様でなく、例えば、分岐タイミングで当り報知結果が導出されるだけの演出態様としても良い。また、カウントダウン演出の演出態様を、当り報知結果を導出して付与中の当り遊技の種類を特定可能にしなくても、例えば、分岐タイミングまでの時間を報知するだけの演出態様としても良い。
・上記実施形態において、短縮2回大当りや短縮7回小当りなどに基づき大入賞口23が開放される際の1回あたりの大入賞口23の開放時間「0.032秒」を変更しても良い。例えば、1球の遊技球でも入球させることの可能な時間「5秒」に変更しても良い。
・上記実施形態において、大当りの種類として短縮7回大当りが決定されないように構成しても良い。このように構成する場合、大入賞口23の1回あたりの開放時間が「0.032秒」であって、3回目以降の大入賞口23が開放される際、当該大入賞口23の開放回数が「7回」であれば短縮7回小当り遊技が付与されたことを認識できる。一方、大入賞口23の開放回数が「8回」に到達すれば短縮8回大当り遊技が付与されたことを認識できる。なお、この場合、短縮7回小当りと同じ開閉態様で大入賞口23が開閉制御される大当りがなくなるため、短縮7回小当りは第2種特殊当りに相当することになる。
・上記実施形態において、大当りの種類として特定大当りと非特定大当りが決定されないように構成しても良い。
・上記実施形態において、大当り遊技における規定ラウンド数を変更しても良い。例えば、上記実施形態では、短縮8回大当りにおいて、1回目と2回目のラウンド遊技にて大入賞口23をそれぞれ4回開放するように構成したが、規定ラウンド数を「8回」とし、ラウンド遊技毎に大入賞口23が1回開放されるように構成しても良い。また、特定大当りや非特定大当りのみ、他の大当りと規定ラウンド数を異ならせるように構成しても良い。例えば、特定大当りや非特定大当りの規定ラウンド数のみ「16回」に定めても良い。このように構成する場合、規定ラウンド数を遊技者に報知するラウンド数表示装置(ラウンドランプ)を設けても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記第2種特殊当りにおける前記途中時点からの前記特別入賞手段の開放時間は、当該第2特殊当りと前記途中時点までの前記特別入賞手段の開閉態様を同一態様とする高確特別当りにおける前記途中時点からの前記特別入賞手段の開放時間よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
(ロ)前記多回数の第1種特殊当り又は前記多回数の高確特別当りに基づき前記特別入賞手段が開閉制御されるとき、前記第2回数のうち前記第1回数だけ前記特別入賞手段が開放されるまでの当該特別入賞手段の開閉態様は、前記少回数の第1種特殊当り又は前記少回数の高確特別当りに基づく前記特別入賞手段の開閉態様と同一態様であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
(ハ)前記高確特別当りには、何れの特殊当りとも異なる開閉態様で前記特別入賞手段の開閉制御が行われる種類の高確特別当りが含まれることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の遊技機。