JP2018191912A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】普図の当否判定を実行する普図当否判定手段と、第1特図始動口と、普電役物の開放作動により入球可能な第2特図始動口と、各始動口への入球に起因して第1特図の当否判定又は第2特図の当否判定を実行する特図当否判定手段と、を備え、第1特図又は第2特図の当否判定の結果に応じて実行された大当り遊技の終了後に通常遊技状態よりも大当りの獲得に有利な特典遊技状態に移行可能な遊技機において、非特典遊技状態で、普図の変動パターンを決定する変動テーブルとして、第1変動テーブルと、第1変動テーブルよりも平均変動時間の短い第2変動テーブルと、を備え、第1特図の当否判定で小当りと判定されたことに起因して、第1変動テーブルから第2変動テーブルへ切り替える。
【選択図】図15
Description
そこで本発明は、前記事情に鑑み、遊技が単調になることなく、遊技の興趣が豊かで、遊技者の遊技に対するモチベーションを高めることができる遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
普通図柄始動口と、
前記普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄の当否判定を実行する普通図柄当否判定手段と、
前記普通図柄の当否判定に応じて、前記普通図柄の変動パターンを決定する普通図柄変動パターン決定手段と、
前記普通図柄変動パターン決定手段で決定された変動パターンに応じて、前記普通図柄を変動表示せしめ、後に確定表示せしめて前記普通図柄の当否判定の結果を示す普通図柄表示装置と、
前記普通図柄の当否判定の結果が当選であり、前記普通図柄表示装置に当り普通図柄が確定表示されると所定の態様で開放作動する普通電動役物と、
常時入球可能な第1特別図柄始動口と、
前記普通電動役物の閉鎖時には入球不可能又は入球困難であり、前記普通電動役物の開放作動により入球可能又は入球容易に設けられた第2特別図柄始動口と、
前記第1特別図柄始動口への入球に起因して第1特別図柄の当否判定を実行する一方、前記第2特別図柄始動口への入球に起因して第2特別図柄の当否判定を実行する特別図柄当否判定手段と、を備え、
前記第1特別図柄の当否判定又は前記第2特別図柄の当否判定の結果が大当りであると、大当り遊技が実行され、前記大当り遊技の終了後に、通常遊技状態よりも前記大当りの獲得に有利な特典遊技状態に移行可能であり、且つ前記第1特別図柄の当否判定よりも前記第2特別図柄の当否判定にて大当りが生起することで遊技者にとって有利な状態となるように構成された遊技機において、
前記普通図柄変動パターン決定手段は、前記特典遊技状態以外の非特典遊技状態で、前記普通図柄の変動パターンを決定する変動テーブルとして、第1変動テーブルと、前記第1変動テーブルよりも平均変動時間の短い第2変動テーブルとを備え、
前記普通図柄変動パターン決定手段は、前記特別図柄当否判定手段により前記第1特別図柄の当否判定で小当りと判定されたことに起因して、前記普通図柄の変動パターンを決定する変動テーブルを、前記第1変動テーブルから前記第2変動テーブルへ切り替えることを特徴とする。
また本発明において、第1特別図柄の当否判定よりも第2特別図柄の当否判定にて大当りが生起することで遊技者にとって有利な状態としては、第1特別図柄の当否判定よりも第2特別図柄の当否判定による大当り遊技で獲得可能な賞球を多くする、また大当り遊技終了後に特典遊技状態に移行する確率を高くする等の構成が望ましい。
更に、第1特別図柄よりも第2特別図柄の大当りのほうが、大当り遊技での多くの賞球の獲得が可能、また大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行する確率を高いなど遊技者にとって有利であるため、第1特別図柄で小当りを引くと、第2特別図柄の大当りの機会が増加して実質的に有利な状態となる。
前記普通図柄始動口は、遊技領域に発射された遊技球のうち、入賞とならずに、遊技領域の最下流部に配置されたアウト球口へ向かって流下する遊技球が入球容易な位置に配置された請求項1に記載の遊技機。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
下皿13は、上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
また演出表示領域において、演出図柄表示装置210の下方には下縁に沿うように三つの表示ランプ等からなる薔薇役物221が設置されている。薔薇役物221は、薔薇予告として、普図、第1特図、第2特図の先読み演出等に用いられる。薔薇予告は、例えば、薔薇役物221を3個全て点滅または点灯すればリーチ確定、信頼度は「青」から「緑」から「赤」といった順に高い、また通常は左から表示されるが、右や中から表示されれば当り確定するといった演出を実施可能である。
これに対して遊技釘等の配列により遊技球を誘導する基本的な主要ゲージ構成は、遊技球を前記演出表示領域の前記下端の一部へ案内し、演出表示領域の下縁中央から下方へ流下させるように構成されている。
また大入賞口25の左右両側には、遊技球を大入賞口25へ向けて案内する左右一対の誘導装置250,250が設けられている。左右の誘導装置250,250は左右対称な構成で、ほぼ鉛直な縦壁とその下端から屈曲して遊技球を大入賞口25へ案内する緩やかな傾斜状の案内壁とを備える。そして左右の誘導装置250,250を含む大入賞口25の横幅が普電役物26よりも広くなるように構成されている。
また、こうすることにより、遊技球1個分の開口幅の大入賞口25でも実質的な遊技球を取込める範囲は普電役物26以上となり、もっとも遊技球を拾い易い装置とすることができる。
尚、誘導装置250,250は左右一対の構成である必要はなく、同じ効果を果たせるならば、大入賞口25の何れか一方のみに配置した構成でもよく、他の役物の配置などに合わせて設けることが望ましい。
そして流下先、即ち大入賞口25の直下位置には遊技球が入球し通過可能に設けられ、普図の始動口をなす作動ゲート23が設置されている。作動ゲート23は特許請求の範囲に記載の普通図柄始動口に相当する。
また作動ゲート23の配置は、遊技領域に発射された遊技球のうち、第1特図始動口24A、第2特図始動口24B、大入賞口25、後述の一般入賞口27へ入球せず、入賞とならずに、遊技領域の最下流部に配置されたアウト球口203へ向かって流下する遊技球が入球容易な位置とされている。即ち、作動ゲート23とアウト球口203とを互いに近づけることにより、入賞口へ入球しなかった遊技球が最終的にアウト球口203に集まることとなるので作動ゲート23への入球率が高まることとなる。
またこのように配置された第1特図始動口24A、普電役物26、特電役物からなる大入賞口25及び作動ゲート23は、ユニット化して一体成形することが容易で、遊技盤の一部のユニットとして構成することが望ましい。
また右側の遊技領域の下端部は遊技機のメインキャラクタの「熊の達吉」を表示する達吉ランプ224が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の裏側に設けられている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
またサブ統合制御装置42は、音量調節SWを備えている。更に遊技ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113(薔薇役物221,熊の達吉ランプ224)の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、普図の作動ゲート23に遊技球が入球すると、抽出された普図の乱数に基づいて普図の当選か否かの当否判定が実行される。このとき普図表示装置29及び第1乃至第10普図演出表示器211〜220の何れかの表示器にて図柄変動を開始し、その後、普図表示装置29に普図を、第1乃至第10普図演出表示器211〜220の何れかの表示器に普図に対応する擬似演出図柄を確定表示して当否判定の結果を報知する。判定結果が当りであれば普図の当り遊技が実行される。普図の当り遊技では所定の開放態様で普電役物26を開放して第2特図始動口24Bへの入球が可能となる。
第1特図の小当り確率は、「99.90244分の1(65536分の656)」に設定されている。遊技状態に応じて確率は変動しない。また第2特図では小当り判定はなされない。
普図の当り確率は、低確率時(通常)が「99.90244分の1(65536分の656)」に設定され、高確率時(時短)が「1.00000分の1(65536分の65536)」に設置されている。
大入賞口25(特電役物)の「賞球数」は、1個の入球につき「15個」に設定されている。
第2特図始動口24B(普電役物26)の「賞球数」は1個の入球につき「1個」に設定されている。
パチンコ機1は、各図柄に応じて大当り遊技のラウンド数が設定される。例えば、「第1特図4R時短有図柄」や「第2特図4R時短有図柄」では「4ラウンド」であるのに対して、「第1特図16R時短有図柄」や「第2特図16R時短有図柄」では「16ラウンド」に設定されている。
第2特図の大当り判定時に、「第2特図4R時短有図柄」が選択される図柄割合は約80%である。「第2特図16R時短有図柄」が選択される図柄割合は約20%である。
尚且つ、時短状態は普図が変動する度に普電役物26が開放することになるため、持ち球を減らすことなく遊技を行うことができ、非常に有利な状態となる。
パチンコ機1は、普図変動テーブルとして、図7に示すように、「第1変動テーブル」、「第2変動テーブル」及び「時短変動テーブル」の3種類のテーブルを備えている。「第1変動テーブル」、「第2変動テーブル」及び「時短変動テーブル」はそれぞれ複数種類の変動パターンで構成され、変動パターンの決定時に、これらから一つの変動パターンが決定される。
「第2変動テーブル」は、変動パターンの平均変動時間が約1秒に設定されている。「第2変動テーブル」は、通常遊技状態(低確率、非時短、特許請求の範囲に記載の特典遊技状態以外の非特典遊技状態に相当する)又は確変遊技状態(高確率、非時短、特許請求の範囲に記載の特典遊技状態以外の非特典遊技状態に相当する)において、第1特図の当否判定で小当りと判定されると、第1変動テーブルから切り替わり、所定の切替条件が成立するまで変動パターンを決定するように設定される。
「時短変動テーブル」は、変動パターンの平均変動時間が約0.8秒に設定されている。「時短変動テーブル」は、時短遊技状態(低確率且つ時短のとき又は高確率且つ時短のとき)において変動パターンを決定するように設定される。
「第2変動テーブル」の切替条件(第2変動テーブル終了条件)は当否判定で普図が当選することであり、これにより第1変動テーブルに移行するように設定されている。
このように、通常遊技状態は第1特図での当否判定で大当りを目指して遊技を進めるが、そこで小当りすると普図変動テーブルが第2変動テーブルになり、単位時間当りの普図の当否判定の実行回数が増加する。普図が当選すると第2特図の始動口が設けられた普電役物26が開放するため、第1特図よりも有利な第2特図での当否判定の機会を得られることになる。また、普図が当選することにより普図変動テーブルは第2変動テーブルに切り替わる。
このことから、パチンコ機1の遊技性は、小当りすると第2特図での当否判定の機会が与えられるものとなり、ただ小当りで賞球を得られるだけでなく、第1特図よりも有利な第2特図での当否判定の機会が与えられるという有利状態が発生することになる。
「時短変動テーブル」の切替条件は、第1特図及び第2特図の変動回数が100回に達して時短遊技状態が終了することであり、これにより第1変動テーブルに移行するように設定されている。
図9は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判定する(S100)。この判定はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判定(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
図10に示す「始動入球確認処理」は、普図の作動ゲート23に遊技球が入球したときに抽出される普図の当否判定用の種々の乱数を、普図の保留記憶として主制御装置40に記憶する。また、第1特図始動口24Aに遊技球が入球したときに抽出される第1特図の当否判定用の種々の乱数を、第1特図の保留記憶として主制御装置40に記憶する。更に、第2特図始動口24Bに遊技球が入球したときに抽出される第2特図の当否判定用の種々の乱数を、第2特図の保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして作動ゲート23、第1特図始動口24A及び第2特図始動口24Bへの入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する処理となる。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S204)。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S209)。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S214)。
図11に示すように「普図当否判定処理」は、先ず、普電役物26が作動中であるか否かを判定し(S300)、作動中でなければ(S300:no)、普図が変動中であるか否かを判定する(S301)。変動中でなければ(S301:no)、普図の確定図柄が確定表示中であるか否かを判定する(S302)。尚、普電役物26が作動中(S300:yes)であれば「普図遊技処理」に移行する(図12参照)。
普図の保留記憶がなければ(S310:no)、「普図遊技処理」に移行する。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率の当否判定用テーブルと当り決定用乱数とを対比して判定処理を行う(S314)。
普図当りであれば(S315:yes)、当否判定の対象となる保留記憶の普図当り図柄決定用乱数に基づいて普図当り図柄を決定する(S316)。
次に、普図の当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S317)。
S315の処理で普図当りでなければ(S315:no)、普図のハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S318)。
前記S317及びS318の処理は「普図変動パターン決定処理」にて移行して変動パターンを決定する。
この処理は、先ず、現在の遊技状態が時短遊技状態であるか否かを判定する(S350)。時短遊技状態でなければ(S350:no)、S351の処理において、普図の変動パターンを第2変動テーブルから決定することを示す第2変動テーブルフラグが「1」であるか否かを判定する。第2変動テーブルフラグが「1」でなければ(S351:no)、S352の処理において第1特図の小当りが発生したか否かを判定する。小当りの発生がなければ(S352:no)、S353の処理において第1変動テーブルから変動パターンが決定される。これにより、普図の変動パターンは通常の長めの変動時間となる。第1変動テーブルから変動パターンを決定したのちに主制御装置40のメインルーチンへリターンする。
図柄の変動時間が経過していれば(S320:yes)、普図表示装置29の普図の変動表示を終了させるとともに図柄を確定表示させる制御を行う。そしてサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図に対応する擬似演出図柄の変動表示を終了させるとともに擬似演出図柄を確定表示させるようにコマンドを送信する(S321)。該コマンドに応じて、第1乃至第10普図演出表示器211〜220のいずれかの表示器に普図に対応する擬似演出図柄が確定表示される。
当りとなる組合せであれば(S322:yes)、普図の当り開始演出を開始するようにサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ制御指令(コマンド)を送信する(S323)。その後、「普図遊技処理」へ移行する。
確定図柄表示時間が終了であれば(S330:yes)、普図表示装置29の普図の確定図柄表示を終了させる制御を行う。そしてサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図に対応する演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する(S331)。その後、「普図遊技処理」へ移行する。
通常、普図の当否判定に伴う演出図柄の変動及び図柄確定表示には一つの普図演出表示器が用いられる構成である。また各表示器において通常時に確定表示される演出図柄(ハズレ演出図柄)は決められている。例えば、図19(a)に示すように、第1普図演出表示器211は「0」が表示され、時計回りに第2普図演出表示器212から第10普図演出表示器220かけて普図の演出図柄(通常のハズレ演出図柄)として「1〜9」の数値を表示するように構成されている。
各普図演出表示器211〜220において、確定表示されたハズレ演出図柄は、当該普図演出表示器211〜220にて次の当否判定が実施されるまで表示が継続される。
パチンコ機1では、このように普図演出表示器を複数配置し、円形の環状に設けることにより、極短時間で普図の当否判定が行なわれていく遊技構成などで、当否判定の結果を充分な時間表示することが可能となる。
本実施形態の普通図柄は最短の変動時間で0.076秒であり、ほぼ変動表示なしで当否判定の結果が表示されていくことになる。これを一つの普図演出表示器で行なうと遊技者が確認する前に当否判定の結果が書き換えられていき、当否判定の結果を正確に把握することが困難になる。
そこで複数の表示器を用いることにより、当否判定の結果の履歴を長時間表示することを可能にするとともに、当否判定の結果の表示が時計回りに隣接する表示器に移動しながら表示されていくこと自体がルーレット状に変動表示されているように見え、ハズレの場合は表示する演出図柄が固定されていても有効に当否判定が行なわれていることを体感できるようになっている。
また、円形の環状に配置することにより、始点と終点がないため、どの表示器から当否判定の結果の表示が開始されても違和感を与えないとともに、一巡しても無理なく周回させることができる。
これによれば最新の普図の当否判定がどこで実施されているのかひと目で判断できるとともに、当否判定の結果が表示されている所に新たな当否判定の結果を表示しても視認性が悪いため、一旦消灯させることにより、効果的に当否判定の結果を報知することができる。
この場合、リーチ演出を行うと判定された場合は、第4普図演出表示器214の一つだけでなく第3普図演出表示器213も同時に使用することにより、第3普図演出表示器213で「1」を一時停止させてリーチが成立したことを報知して第4普図演出表示器214で当るか否かを変動演出することが考えられる。
このように、一つの変動に対して有効に用いる表示器は一つである必要はなく、複数備えている強みを活かして多様なリーチ演出表示を行うことができる。
これによれば、普図の当選の期待度が高い構成として遊技者の期待感を高めることができる。
またリーチ演出に限らず、通常時のハズレ演出図柄とは異なる図柄を確定表示することにより、演出モードの変化等を示唆するように構成してもよい。
本来「8」が止まるところに「3」を表示することにより、リーチ表示が成立していなくても遊技者に違和感を与え、当りへの期待感を持たせることができる。
尚、この場合、第9普図演出表示器219は「3」でハズレ停止しているため、以降の当否判定で当りへの期待があることを示すものとなり、先読み判定を用いる時に行なうことができる。しかし、先読み判定がない場合でも、「3」を一旦停止してから、他の当否判定の結果表示を書き換えてリーチ表示を成立させたりすれば十分可能である。
また、ハズレ図柄を「3」としたが、どのハズレ図柄が表示されるかでも期待度を表してもよい。「7」など奇数が停止表示されれば期待度が高く、「4」など偶数が停止表示されれば期待度が低いなど、幅広い期待度報知が可能となる。
また、普図演出表示器が10個ある特性を活かして、一つの変動時にどれだけの普図演出表示器を使用するかで期待度を表すことも考えられる。表示全部使われたリーチ演出において最も期待度が高いようにすれば、普図演出表示器の使用状況で瞬時に期待度が分かるようになる。
尚、普図の当選後、普図当り遊技終了後の普図の当否判定に関する演出表示は前記基準とされた第1普図演出表示器211から開始される。
第1特図の保留記憶がなければ(S505:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S510の処理において確変中でない場合(S510:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数を対比して判定を行う(S512)。
大当りであれば(S513:yes)、S514の処理において、当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。例えば、第1特図の大当りであれば、「第1特図4R時短有図柄」又は「第1特図16R時短有図柄」の何れかが決定される。第2特図の大当りであれば、「第2特図4R時短有図柄」又は「第2特図16R時短有図柄」の何れかが決定される。
続いて当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S515)。
続くS518の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。変動開始コマンドに応じて、演出図柄表示装置210に特図に対応する擬似演出図柄の変動が開始される。
続く小当り設定処理では、大入賞口25の開放パターン、演出図柄表示装置210で実行される小当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間等の設定を行なう(S523)。
一方、確定図柄表示時間が経過していれば(S540:yes)、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図に対応する演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する(S541)。
更に役物連続作動装置の作動を開始するとともに(S548)、大当り開始演出処理を行ない、大当り開始演出を開始するようにサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ制御指令(コマンド)を送信する(S549)。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
続くS559の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
一方、最終ラウンドでなければ、(S621:no)、次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする(S623)。
確変の設定であれば(S633:yes)、S634の処理において確変遊技状態の繰り返し回数(100回)を設定し、S635の処理において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確変遊技状態が付与される。
時短の設定であれば(S636:yes)、S637の処理において時短遊技状態の繰り返し回数(100回)を設定し、S638の処理において時短フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に時短遊技状態が付与される。
その後、大当り終了コマンド送信の処理(S639)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
尚、本実施形態のパチンコ機1は、第1特図、第2特図に拘わらず、大当り遊技終了後に確変遊技状態する構成である。
小当り終了時間が経過していれば(S710:yes)、S711の処理において小当りフラグを「0」にリセットする。その後、小当り終了コマンド送信の処理(S712)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に小当り終了コマンドを送信し小当り遊技を終了してリターンする。
更に、第1特図よりも第2特図の大当りのほうが、大当り遊技での多くの賞球の獲得が可能、また大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行する確率を高いなど遊技者にとって有利であるため、第1特図で小当りを引くと、第2特図の大当りの機会が増加して実質的に有利な状態となる。
この他、第2変動テーブルの切替条件として以下の条件が考えられる。
例えば、図38(b)に示すように、第2変動テーブルの切替条件Cとして、第1特図及び第2特図の当否判定が100回に達することを条件となし、これにより第1変動テーブルに移行するように設定してもよい。このようにすれば、ひとたび第2変動テーブルに切り替われば、特図の当否判定が所定回数行われるまで状態が継続されるため、実質的な有利状態を長期間与えることができる。
図38(c)に示すように、第2変動テーブルの切替条件Dとして、大当りが生起し、その大当り遊技が終了することを条件となし、これにより第1変動テーブルに移行するように設定してもよい。このようにすれば、大当りするまで有利な第2変動テーブルが維持されるため、特に有利度の高い構成とすることができる。
図38(d)に示すように、第2変動テーブルの切替条件Eとして、時短遊技状態が開始したことを条件となし、時短遊技状態中は時短変動テーブルに移行し、時短遊技状態が終了すると第1変動テーブルに移行するように設定してもよい。このようにすれば、時短遊技状態が発生するのは大当りを介してなので、切替条件Dと同等の効果を奏することができる。
図39(a)に示すように、第2変動テーブルの切替条件Fとして、確変遊技状態が終了したことを条件となし、これにより第1変動テーブルに移行するように設定してもよい。このようにすれば、確変遊技状態が終了するという状況が発生するまで、大当りを複数回介しても第2変動テーブルを継続することができ、非常に長期間の有利状態を作り出すことができる。
図39(b)に示すように、第2変動テーブルの切替条件Gとして、所定のタイミングで抽選を行い、当選したことを条件となし、これにより第1変動テーブルに移行するように設定してもよい。例えば、抽選は普図の当否判定時に行うことが望ましい。尚、当選の確率(1/99.90244)は、特図、普図当選確率と同等としている。これにより、同確率で特図、普図、第2変動テーブル切替が発生し、いずれを引き当てるかに興趣を持たせることが考えられる。
図39(c)に示すように、第2変動テーブルの切替条件Hとして、小当りが生起し、その小当り遊技が終了することを条件となし、これにより第1変動テーブルに移行するように設定してもよい。このようにすれば、小当りが第2変動テーブルの開始起因、終了起因となり、小当りの当選タイミングに興趣を持たせることができる。
また複数の切替条件を組み合わせてもよい。
また本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
23 作動ゲート(普通図柄始動口)
24A 第1特図始動口(第1特別図柄始動口)
24B 第2特図始動口(第2特別図柄始動口)
25 大入賞口
26 普電役物(普通電動役物)
29 普図表示装置(普通図柄表示装置)
40 主制御装置(普通図柄当否判定手段、普通図柄変動パターン決定手段、特別図柄当否判定手段)
203 アウト球口
Claims (2)
- 普通図柄始動口と、
前記普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄の当否判定を実行する普通図柄当否判定手段と、
前記普通図柄の当否判定に応じて、前記普通図柄の変動パターンを決定する普通図柄変動パターン決定手段と、
前記普通図柄変動パターン決定手段で決定された変動パターンに応じて、前記普通図柄を変動表示せしめ、後に確定表示せしめて前記普通図柄の当否判定の結果を示す普通図柄表示装置と、
前記普通図柄の当否判定の結果が当選であり、前記普通図柄表示装置に当り普通図柄が確定表示されると所定の態様で開放作動する普通電動役物と、
常時入球可能な第1特別図柄始動口と、
前記普通電動役物の閉鎖時には入球不可能又は入球困難であり、前記普通電動役物の開放作動により入球可能又は入球容易に設けられた第2特別図柄始動口と、
前記第1特別図柄始動口への入球に起因して第1特別図柄の当否判定を実行する一方、前記第2特別図柄始動口への入球に起因して第2特別図柄の当否判定を実行する特別図柄当否判定手段と、を備え、
前記第1特別図柄の当否判定又は前記第2特別図柄の当否判定の結果が大当りであると、大当り遊技が実行され、前記大当り遊技の終了後に、通常遊技状態よりも前記大当りの獲得に有利な特典遊技状態に移行可能であり、且つ前記第1特別図柄の当否判定よりも前記第2特別図柄の当否判定にて大当りが生起することで遊技者にとって有利な状態となるように構成とされた遊技機において、
前記普通図柄変動パターン決定手段は、前記特典遊技状態以外の非特典遊技状態で、前記普通図柄の変動パターンを決定する変動テーブルとして、第1変動テーブルと、前記第1変動テーブルよりも平均変動時間の短い第2変動テーブルとを備え、
前記普通図柄変動パターン決定手段は、前記特別図柄当否判定手段により前記第1特別図柄の当否判定で小当りと判定されたことに起因して、前記普通図柄の変動パターンを決定する変動テーブルを、前記第1変動テーブルから前記第2変動テーブルへ切り替えることを特徴とする遊技機。 - 前記普通図柄始動口は、遊技領域に発射された遊技球のうち、入賞とならずに、遊技領域の最下流部に配置されたアウト球口へ向かって流下する遊技球が入球容易な位置に配置された請求項1に記載の遊技機。
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