JP6869456B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
しかしながら普通図柄の抽選の実施頻度が低いと遊技者の期待感を維持させることができないので、普通図柄の始動口への入球率を高くして普通図柄の抽選の機会を増やす必要がある。しかしながら、普通図柄の始動口への入球率を高めた分、他の入球装置、即ち特別図柄の始動口である普通電動役物や大入賞口である特別電動役物等への入球頻度が下がるおそれがあり、このようなことになると遊技の面白みが半減するため、普通図柄の始動口への入球率と他の入球装置への入球率のバランスが重要となる。
遊技球の入球により普通図柄の当否判定の実施の起因となる作動ゲートと、
前記普通図柄の当否判定の結果に応じて、所定の開口幅をもって開閉作動可能な普通電動役物と、
前記普通電動役物内に設けられ、遊技球の入球により特別図柄の当否判定の実施の起因となる始動口と、
前記特別図柄の当否判定の結果に応じて、前記所定の開口幅よりも狭い開口幅をもって開閉作動可能な特別電動役物と、を備えた遊技機において、
前記作動ゲートとして、第1作動ゲート及び第2作動ゲートを設け、
遊技領域には、上流側から順に少なくとも前記第1作動ゲート、前記普通電動役物、前記特別電動役物、前記第2作動ゲートが設けられ、
前記第1作動ゲートと前記第2作動ゲートとの間に設けられた前記特別電動役物の側方に、前記普通電動役物の開口領域外から前記特別電動役物へ向けて遊技球を案内可能で、且つ前記特別電動役物が閉鎖時にはその位置から遊技球を前記第2作動ゲートへ向けて誘導せしめる誘導装置が付設されたことを特徴とする。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
また演出表示領域において、演出図柄表示装置210の下方には下縁に沿うように3つの表示ランプ等からなる薔薇役物221が設置されている。
これに対して遊技釘等の配列により遊技球を誘導する基本的な主要ゲージ構成は、遊技球を前記演出表示領域の前記下端の一部へ案内し、演出表示領域の下縁中央から下方へ流下させるように構成されている。
また大入賞口25の左右両側には、遊技球を大入賞口25へ向けて案内する左右一対の誘導装置26,26が設けられている。左右の誘導装置26,26は左右対称な構成で、ほぼ鉛直な縦壁とその下端から屈曲して遊技球を大入賞口25へ案内する緩やかな傾斜状の案内壁とを備える。そして左右の誘導装置26,26を含む大入賞口25の横幅が普電役物からなる特図始動口24よりも広くなるように構成されている。
大入賞口25が開放すると、誘導装置26,26の隙間を大入賞口扉が閉鎖する形となり、誘導装置26,26で拾われ誘導された遊技球は大入賞口25の開口部以外に移動するところがなく、高い入球率で取り込まれることになる。
また、こうすることにより、遊技球1個分の開口幅の大入賞口25でも実質的な遊技球を取込める範囲は特図始動口24以上となり、もっとも遊技球を拾い易い装置とすることができる。
尚、誘導装置26,26は左右一対の構成である必要はなく、同じ効果を果たせるならば、大入賞口25の何れか一方のみに配置した構成でもよく、他の役物の配置などに合わせて設ければよい。
そして流下先、即ち大入賞口25の直下位置には遊技球が入球し通過可能な普図の始動口をなす第2作動ゲート23Bが設置されている。該第2作動ゲート23Bは前記第1作動ゲート23Aとほぼ同一構成をなす。尚、第2作動ゲート23Bへは、前記主要のゲージ構成で誘導されなかった遊技球を、他のゲージ構成により誘導するように構成することが望ましい。
この配置にすることにより、誘導装置26,26にて誘導された遊技球は閉鎖している大入賞口25のところから落下することになり、大入賞口25の開口幅は遊技球1個分なため、直下にある第2作動ゲート23Bへは高い確率で入賞することになる。
そのため、第1作動ゲート23Aと同じ開口幅で第2作動ゲート23Bを設けても高い入賞率となる。
このように大入賞口25の開口幅を狭めれば狭める程、第2作動ゲート23Bへの入球率が高まるという作用を発揮する関係となる。
またこのように配置された第1作動ゲート23A、普電役物からなる特図始動口24、特電役物からなる大入賞口25及び第2作動ゲート23Bは、ユニット化して一体成形することが容易で、遊技盤の一部のユニットとして構成することが望ましい。
また右側の遊技領域の下端部は遊技機のメインキャラクタの「熊の達吉」を表示する達吉ランプ224が設けられている。更に前記第2作動ゲート23Bの下方で遊技領域の最下部にはアウト球口203が設けられている。このように第2作動ゲート23Bとアウト球口203とを互いに近づけることにより、入賞口へ入球しなかった遊技球が最終的にアウト球口203に集まることとなるので第2作動ゲート23Bへの入球率が高まることとなる。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
またサブ統合制御装置42は、音量調節SWを備えている。更に遊技ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113(薔薇役物221,熊の達吉ランプ224)の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、普図の第1及び第2作動ゲート23A,23Bに遊技球が入球すると、普図の抽選(当否判定)に関する複数種類の乱数値が抽出され、これらに基づいて普図の抽選が実施される。このとき普通図柄表示装置29及び第1乃至第10普図演出表示器211〜220の何れかの表示器にて図柄変動を開始し、その後、普通図柄表示装置29に普図を、第1乃至第10普図演出表示器211〜220の何れかの表示器に普図に対応する擬似演出図柄を確定表示して前記抽選の結果を報知する。抽選結果が当りであれば普図の当り遊技として前記普電役物を開放して特図始動口24への入球を可能とする。
この状態で特図始動口24に遊技球が入球すると、特図の抽選(当否判定)に関する複数種類の乱数値が抽出され、これらに基づいて特図の抽選が実施され、特別図柄表示装置28及び演出図柄表示装置210の図柄変動を開始し、その後、特別図柄表示装置28に特図を、演出図柄表示装置210に特図に対応する擬似演出図柄を確定表示して前記抽選結果を報知する。該抽選結果が当りであれば特図の当り遊技として前記特電役物を開放して大入賞口25への入球を可能とする。
また、特図の抽選で大当りとなり大当り遊技終了後には、次回の大当りの獲得に有利となるように、特図の当選確率が高確率に確率変動(確変状態)されるとともに、特図始動口24への入球を容易とし特図の抽選機会が増えるように、特図の図柄変動時間が短縮され(時短状態)、更に普図の当選確率が高確率に確率変動されとともに、普電役物の開放時間が延長されることとなる。尚、前記特図の変動時間の短縮と、前記普図の確変及び普電役物の開放延長とは全て組み合わされて機能し「時短状態」とされる。本実施形態では確変状態が付与されるときは同時に時短状態も付与される構成であるが、各々単独で付与される構成があってもよい。
「確変図柄割合」即ち、大当り遊技終了後に確変状態に移行する割合は「100%(250分の250)」とされ、「確変作動回数」は転落当選するまでとされている。また特図の抽選回数に応じて確変状態を制限する「リミッタ機能」は設けられていない。更に前記転落抽選による「転落確率」は「36.74164分の1」に設定されている。
また特図の「保留記憶数」は「4個」に設定されている。
特図の「最短変動時間」は「約0.1秒」とされ、特図の「停止表示時間(確定表示時間)」は「約0.5秒」に設定されている。
普図の「最短変動時間」は、「非時短状態(時短未作動時)」及び「時短状態(時短作動時)」ともに「0.076秒」と極端に短時間とされ差異は設けられていない。
普図の「停止表示時間(確定表示)」は、「はずれ時」及び「当り時」ともに「0.5秒」とされ差異は設けられていない。
特図始動口24(普電役物)の「規定入賞数」は「6個」とされ、「賞球数」は「1個」に設定されている。
時短状態は、「低確率非時短時(通常遊技)」からの大当り、「低確率時短時」からの大当り及び「高確率時短時」からの大当りの何れの場合であっても、更に何れの大当り図柄であっても特図の変動回数(抽選回数)が「50回(50回を含む)」まで作動する構成とされている。尚、本パチンコ機1の遊技では「高確率非時短時」は存在しない。
むしろ、確変状態とともに付与される時短状態によって、普図の当選確率が1122.75439分の1から1.000分の1に変動するため、通常状態では如何に早く普図で当選し、続いて特図で当選することをメインとする遊技が、時短状態になると普図が確実に当選するため、如何に特図で当選するかがメインの遊技となる。
尚且つ、時短状態は普図が変動する度に普電役物が開放することになるため、持ち玉を減らすことなく抽選遊技を行うことができ、非常に有利な状態となる。
このような時短状態は、確変状態の終了で終了することになるが、50回転以内に転落当選した場合は転落補償として50回に達するまでは時短状態のみが維持されるようになっている。
このように、本遊技構成は、転落抽選機能が備えるマイナス要素を排除し、効果的な特徴のみを活かすことができるようになっている。
図7は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
尚、本パチンコ機1は、普電役物が作動しないと特図始動口24への入球が望めないので、普図の当り遊技を狙い大当り遊技を目指す。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、普図の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を普図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S202)。
続いて普図の先読み判定処理を実行する(S203)。本処理において新たに記憶された保留記憶に係る普図の当り決定用乱数の数値が、後述する普図の当否判定の前に、特定値(抽選で当りとなる値)か否かを判定したり、後述するリーチとするか否かを判定する。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S204)。
保留記憶が満杯でなければ(S206:no)、特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を特図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S207)。
続いて特図の先読み判定処理を実行する(S208)。本処理において新たに記憶された保留記憶に係る特図の当り決定用乱数の数値が、後述する特図の当否判定の前に、特定値(抽選で大当りとなる値)か否かを判定する。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S209)。その後、リターンする。
図9に示すように「普図当否判定処理」は、先ず、普電役物が作動中であるか否かを確認し(S300)、作動中でなければ(S300:no)、普図が変動中であるか否かを確認する(S301)。変動中でなければ(S301:no)、普図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認する(S302)。尚、普電役物が作動中(S300:yes)であれば「普図遊技処理」に移行する。
普図の保留記憶がなければ(S310:no)、「普図遊技処理」に移行する。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当り決定用乱数とを対比して当りか否か当否判定を行う(S314)。
当りであれば(S315:yes)、前記当否判定の対象となる保留記憶の普図当り図柄決定用乱数に基づいて普図当り図柄を決定する(S316)。
次に、前記当否判定の対象となる保留記憶の普図の変動パターン決定用乱数に基づいて、普図の当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S317)。
また変動パターンの決定後、この処理では、前記決定された普図当り図柄に基づき、例えば、普図当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間等の設定がなされる。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S330:yes)、普通図柄表示装置29の普図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図に対応する演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する(S331)。その後、「普図遊技処理」へ移行する。
通常、普図の抽選(当否判定)に伴う演出図柄の変動及び図柄確定表示には一つの普図演出表示器が用いられる構成である。また各表示器において通常時に確定表示される演出図柄(はずれ演出図柄)は決められている。例えば、図18(a)に示すように、第1普図演出表示器211は「0」が表示され、時計回りに第2普図演出表示器212から第10普図演出表示器220かけて普図の演出図柄(通常のはずれ演出図柄)として「1〜9」の数値を表示するように構成されている。
そして、図18(b)に示すように、最初の普図の抽選(普図の当り遊技終了後の最初の抽選を含む)に対する演出は第1普図演出表示器211で実施され、これが開始基準とされる。抽選結果が「はずれ」であれば第1普図演出表示器211に通常のはずれ演出図柄である「0」が確定表示される。
各演出表示器211〜220において、確定表示されたはずれ演出図柄は、当該演出表示器211〜220にて次の抽選が実施されるまで表示が継続される。
本パチンコ機1では、このように普図演出表示器を複数配置し、円形の環状に設けることにより、極短時間で抽選が行なわれていく遊技構成などで、抽選結果を十分な時間表示することが可能となる。
本実施形態の普通図柄は最短の変動時間で0.076秒であり、ほぼ変動表示なしで抽選結果が表示されていくことになる。これを一つの普図演出表示器で行なうと遊技者が確認する前に抽選結果が書き換えられていき、抽選結果を正確に把握することが困難になる。
そこで複数の表示器を用いることにより、抽選結果の履歴を長時間表示することを可能にするとともに、抽選結果の表示が時計回りに隣接する表示器に移動しながら表示されていくこと自体がルーレット状に変動表示されているように見え、はずれの場合は表示する演出図柄が固定されていても有効に抽選が行なわれていることを体感できるようになっている。
また、円形の環状に配置することにより、始点と終点がないため、どの表示器から抽選結果の表示が開始されても違和感を与えないとともに、一巡しても無理なく周回させることができる。
これによれば最新の普図の抽選がどこで実施されているのかひと目で判断できるとともに、抽選結果が表示されている所に新たな抽選結果を表示しても視認性が悪いため、一旦消灯させることにより、効果的に抽選結果を報知することができる。
この場合、リーチ演出を行うと判定された場合は、普段は第3普図表示器213の一つだけでなく第4普図表示器214も同時に使用することにより、第3普図表示器213で「1」を一時停止させてリーチが成立したことを報知して第4普図表示器214で当るか否かを変動演出することが考えられる。
また、他の方法として、第3普図演出表示器213に通常とは異なる「1」を確定表示することを普図の先読み判定処理により行う。即ち、第3普図演出表示器213の抽選変動時に少なくとも普図の保留記憶が一つあり(所定の数の保留記憶数)、且つ該普図の保留記憶が先読みにより当選かリーチ判定であれば、第3普図演出表示器213に「1」を確定表示してリーチとする。
このように、1変動に対して有効に用いる表示器は一つである必要はなく、複数備えている強みを活かして多様なリーチ演出表示を行うことができる。
これによれば、普図の当選の期待度が高い構成として遊技者の期待感を高めることができる。
またリーチ演出に限らず、通常時のはずれ演出図柄とは異なる図柄を確定表示することにより、演出モードの変化等を示唆するように構成してもよい。
本来「8」が止まるところに「3」を表示することにより、リーチ表示が成立していなくても遊技者に違和感を与え、当りへの期待感を持たせることができる。
尚、この場合、第9普図演出表示器219は「3」ではずれ停止しているため、以降の抽選で当りへの期待があることを示すものとなり、先読み判定を用いる時に行なうことができる。しかし、先読み判定がない場合でも、「3」を一旦停止してから、他の抽選結果表示を書き換えてリーチ表示を成立させたりすれば十分可能である。
また、はずれ図柄を「3」としたが、どのはずれ図柄が表示されるかでも期待度を表してもよい。「7」など奇数が停止表示されれば期待度が高く、「4」など偶数が停止表示されれば期待度が低いなど、幅広い期待度報知が可能となる。
また、普図表示器が10個ある特性を活かして、一つの変動時にどれだけの普図表示器を使用するかで期待度を表すことも考えられる。表示全部使われたリーチ演出において一番期待度が高いようにすれば、普図表示器の使用状況で瞬時に期待度がわかるようになる。
また普図の抽選の演出として、図23(b)に示すように、中央の演出図柄表示装置210を用いて、普図のリーチ演出を実施したり、普図の当選を報知するように構成してもよい。特図の演出表示を主に行なう演出図柄表示装置210は、普図と比べて変動の頻度が低いため、普図の演出表示にも用いることにより、より有効活用をすることができる。
尚、普図の当選後、普図当り遊技終了後の普図の抽選に関する演出表示は前記基準とされた第1普図演出表示器から開始される。
図25に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し(S500)、大当り遊技中でなければ(S500:no)、特図が変動中であるか否かを確認する(S501)。変動中でなければ(S501:no)、特図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認する(S502)。尚、役物連続作動装置が作動中(S500:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
特図の保留記憶がなければ(S503:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S505の処理において確変中でない場合(S505:no)、又は前記転落抽選で当選した場合(S506:yes)で転落フラグに「1」をセット(S508)した後に、前記大当り決定用乱数と通常確率の当否判定用テーブルとを対比して大当りか否か当否判定を行う(S509)。
大当りであれば(S510:yes)、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する(S511)。
次に、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S512)。
続いて、特別図柄表示装置28の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する(S517)。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S530:yes)、特別図柄表示装置28の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図に対応する演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する(S531)。
続いて前記時短フラグが「1」であるか確認し(S543)、時短フラグが「1」であれば(S543:yes)、時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを確認する(S544)。時短カウンタが「0」であれば(S544:yes)、前記転落フラグが「1」であるか確認し(S545)、転落フラグが「1」であれば(S545:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S546)。
一方、確変状態であれば、時短カウンタがカウントアップしても、確変状態が転落当選するまで時短状態が継続されるように構成されている。
前記S601の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S601:no)、大当り遊技のインターバル中か否かを確認し(S602)、インターバル中でなければ(S602:no)、特図大当り終了演出中か否かを確認し(S603)、大当り終了演出中でなければ(S603:no)、大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し(S604)、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S604:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放し(S605)、リターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S621:no)、次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする(S623)。
次に時短状態の繰り返し回数(時短カウンタ)(50回)を設定し(S634)、時短フラグに「1」をセットする(S635)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。
その後、転落フラグを「0」にリセットし(S636)、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S637)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
「変動パターン1」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、通常遊技状態(通常モード)で且つ特図の保留記憶がないときに設定される構成で、変動時間は6.58秒に設定される。
「変動パターン2」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、通常遊技状態(通常モード)で且つ特図の保留記憶数が1〜3個のときに設定される構成で、変動時間は0.1秒に設定される。
「変動パターン3」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、時短状態(時短モード)で且つ特図の保留記憶がないときに設定される構成で、変動時間は1.0秒に設定される。
「変動パターン4」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、時短状態(時短モード)で且つ特図の保留記憶数が1〜3個のときに設定される構成で、変動時間は0.1秒に設定される。
「変動パターン5」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、時短状態の第1最終モードで設定される構成で、変動時間は16.0秒に設定される。
「変動パターン6」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、時短状態の第2最終モードで設定される構成で、変動時間は14.156秒に設定される。
「変動パターン7」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、通常遊技状態(通常モード)で且つ特図の保留記憶がないときに設定される構成で、変動時間は6.58秒に設定される。
「変動パターン8」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、通常遊技状態(通常モード)で且つ特図の保留記憶数が1〜3個のときに設定される構成で、変動時間は0.1秒に設定される。
「変動パターン9」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、時短状態(時短モード)で且つ特図の保留記憶がないときに設定される構成で、変動時間は1.0秒に設定される。
「変動パターン10」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、時短状態(時短モード)で且つ特図の保留記憶数が1〜3個のときに設定される構成で、変動時間は0.1秒に設定される。
「変動パターン11」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、後述する時短状態の第1最終モードで設定される構成で、変動時間は16.0秒に設定される。
「変動パターン12」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、後述する時短状態の第2最終モードで設定される構成で、変動時間は14.156秒に設定される。
この場合、特図の先読み処理により、特図の全て(5回)の判定結果が分かるので、全て(5回分)の変動演出を一つの変動演出にまとめることが望ましい。即ち、普図の当り遊技に伴う新たな特図始動口24への入球に起因して実行される初めの特図の変動において一まとめの共通の変動とする。例えば、初めの特図の変動中に、先読み判定により保留記憶内に大当りがあれば、遊技者に遊技ボタン15を操作する催促を行い、ボタン操作後に大当り演出を行い、保留記憶内に大当りがなければはずれ演出を行う。尚、最終保留記憶に大当りがあった場合等、復活当り(はずれ演出から大当り演出)を行なう演出を実施することも考えられる。
このように、特図の抽選に対しては図柄の変動演出は特に行なわず、ボタン操作すると当否を示すに留めることにより、遊技者には普図で図柄が揃うとボタンで当否を示す演出に発展する遊技機に見せることができ、複数の抽選手段を用いた複雑な遊技感覚を与えない。
このような遊技感覚を与えるものとして、普図の当選の段階では見た目上はリーチが成立したように見せ、特図が当選した時はリーチで当選したように見せ、特図がはずれの時はリーチがはずれたように見せることも考えられる。これならば、あたかも一つの変動表示に見せることができ、遊技の流れが簡明になる。
また個別に特図の変動を実施する場合と、一まとめの変動を実施する場合を織り交ぜることが望ましい。
図34(a)に示すように、「第1最終モード」は、特図の確変状態が転落し(2)、転落補償中(3)の時短状態(4)において、特図始動口24への入球(5)により転落補償、即ち時短状態が終了する所定の回数(50回目)(1)の特図の最後の1変動時に移行するモードである。そして「第1最終モード」における変動パターンの変動時間Sは、はずれ演出図柄において16.0秒とし、通常モードや時短モードよりも長くしてあり、特図の変動中(6)に普電役物により特図始動口24を多く且つ長く開放させて特図の保留記憶を貯めることができるように構成されている。尚、時短状態は50回転目の変動が停止する時に終了する構成としている。
尚、本図例では「第1最終モード」の変動時間を長くして転落補償で最後の変動を有利としたが、これに限らず「第2最終モード」の変動時間を長くして転落当選での最後の変動を有利としてもよい。
このようにすれば、運よく転落補償の期間を越えて高確率を維持できたが、それでも大当りを得られなかった遊技者に大きなチャンスを与えることができ、遊技者は転落補償の期間を越えて高確率を維持できるかに高い関心を持って遊技することができるようになる。
図35(a)に示すように、大当り図柄1による大当り遊技の開放態様は、大当り遊技の開始演出(オープニング演出)の後に、大入賞口25を28秒間開放するラウンド遊技が中間インターバルを挟んで2ラウンド実施された後に大当り遊技終了演出(エンディング演出)を行う構成とされている。賞球はおよそ90個の獲得が望める。
図36(b)に示すように、特図の大当り時には、「V」字表示により大当り報知する。演出図柄表示装置210はドット表示なので、多様な図柄で当りはずれを報知することができる。
尚、図例の表示は、前記特図の一まとめの共通の変動演出に用いてもよいし、前記個別の特図の変動演出に用いてもよい。
逆に、演出図柄表示装置210においてカウント表示を行い、第1乃至第10普図演出表示器211〜220においてラウンド数を表示するようにしてもよい。
ショートリーチ(ノーマル(高速)リーチ)を実施可能である。
ロングリーチ(ノーマルロング(高速)リーチ)を実施可能である。
点滅リーチ、即ち、当り図柄まで点滅変動し、当り図柄にて高速点滅後、停止図柄にて停止する演出を実施可能である。
カウントダウンリーチ、即ち、当り図柄の2図柄前までカウントダウンし、はずれはそのまま停止する一方、当りの場合は当り図柄までカウントダウンして当り図柄で停止する演出を実施可能である。
上下リーチ、即ち、水色の「ロ」図柄が上下動作を繰り返した後、停止図柄の一部を表示し、その後停止図柄にて停止する演出を実施可能である。
下→上リーチ、即ち、黄色図柄が下から上に流れ、最後に停止図柄を下から表示して停止する演出を実施可能である。
モーフィングリーチ、即ち、当り図柄とはずれ演出図柄が交互にフェードイン・フェードアウトを繰り返しながら表示し、はずれの場合は最後のはずれ演出図柄表示時に停止、当りの場合は最後の当り図柄表示時に停止する演出を実施可能である。
トルネードリーチ、即ち、紫色のセグメントが「0」を描くように回転し、停止図柄にて停止する演出を実施可能である。
変動開始予告、即ち、変動開始の図柄変動が長く、その後のリーチ示唆を行なう予告を実施可能である。
水色変動、即ち、リーチになれば「上下リーチ」確定する演出を実施可能である。
黄色変動、即ち、リーチになれば「下→上リーチ」確定する演出を実施可能である。
フェード変動、即ち、リーチになれば「モーフィングリーチ」確定する演出を実施可能である。
紫色変動、即ち、リーチになれば「トルネードリーチ」確定する演出を実施可能である。
薔薇予告(先読み)、即ち、薔薇役物(3個)を使用した予告、例えば、3個全て点滅または点灯すればリーチ確定、信頼度は青→緑→赤の順に高い、また通常は左から表示されるが、右や中から表示されれば当り確定するといった演出を実施可能である。
セグエント点滅予告(先読み)、即ち、白く点滅した図柄まで到達すれば、点滅図柄にてリーチ確定する演出を実施可能である。
図柄停止音予告(先読み)、即ち、異なる図柄停止音が発生、またはずれて発生すれば保留内にリーチを確定、図柄停止音が発生しなければ保留内に当り確定する演出を実施可能である。
枠予告(先読み)、即ち、変動開始時に枠ランプが青・緑色にて点滅すればリーチ確定し、紫色にて点滅すれば当り確定する演出を実施可能である。
変動中に、保留記憶内に大当りがあれば、ボタン操作後大当り演出を行い、大当りがなければはずれ演出を行う。尚、最終保留に大当りがあった場合等、復活当り(はずれ演出から大当り演出)を行なう演出を実施可能である。
予告演出として、次の機能を有する。
薔薇予告、即ち、ドット下の薔薇役物を使用して予告する。3個全て点灯すれば大当り確定する演出を実施可能である。
達吉ランプ予告(先読み)、即ち、特図始動口24への入球時に盤面右下の「熊の達吉」が点滅すれば大当りを確定する演出を実施可能である。
図柄停止音予告(先読み)、即ち、図柄停止音が発生すれば、保留内に大当りがあることを確定する演出を実施可能である。
稲妻予告(先読み)、即ち、各普図演出表示器にて黄色で激しく点滅すれば大当りすることが確定する演出を実施可能である。
カウントダウン予告(先読み)、即ち、各普図演出表示器にて「3→2→1→0」とカウントダウンし、「0」まで進めば大当りをすることが確定する演出を実施可能である。
音量がシステムキー(十字キー)の上下操作にて8段階に切り替え可能である。
光量が前記システムキーの左右操作にて輝度を8段階に切り替え可能である。
尚、通常時遊技状態では、前記システムキーにてBGM、及び演出色(普図表示器・ランプ)が次回の変動開始時に切り替えられる。一方、時短状態では、システムキーにて時短状態中のBGMが次回の変動開始時に切り替えられる(時短状態中の演出色は固定のため切り替わらない。これは遊技者が遊技状態を誤認しないようにするため)。
また上流側から順に第1作動ゲート23A、特図始動口24及び第2作動ゲート23Bを鉛直線上に配置し、特図始動口24の左右両側に誘導装置26,26を設ける構成としてもよい。
更に上流側から順に第1作動ゲート23A、大入賞口25及び第2作動ゲート23Bを鉛直線上に配置し、大入賞口25の左右両側に誘導装置26,26を設ける構成としてもよい。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、転落抽選で当選せずに特図の変動回数が所定の回数(50回)を超える場合、所定の回数である50回転目の変動を前記第1最終モードとし、時短状態が継続するか否かの演出を行い、その後、51回転目以降の変動を前記時短モードにて実施するとともに、転落当選による最後の1変動を前記第2最終モードに設定する構成としてもよい。
これによれば、所定の回数である50回転目の変動時に、時短状態が継続するか否かといった緊張感を持たせることができ、遊技の面白味を増すことができる。
また前記実施形態の構成では、普図演出表示器を10個としたがこれに限らず6個や12個でもよい。また各普図演出表示器は7セグメント表示器に限らずドット表示器や液晶表示器でもよい。
210 演出図柄表示装置
23A 第1作動ゲート
23B 第2作動ゲート
24 特図始動口(普通電動役物)
25 大入賞口(特別電動役物)
26 誘導装置
Claims (1)
- 遊技球の入球により普通図柄の当否判定の実施の起因となる作動ゲートと、
前記普通図柄の当否判定の結果に応じて、所定の開口幅をもって開閉作動可能な普通電動役物と、
前記普通電動役物内に設けられ、遊技球の入球により特別図柄の当否判定の実施の起因となる始動口と、
前記特別図柄の当否判定の結果に応じて、前記所定の開口幅よりも狭い開口幅をもって開閉作動可能な特別電動役物と、を備えた遊技機において、
前記作動ゲートとして、第1作動ゲート及び第2作動ゲートを設け、
遊技領域には、上流側から順に少なくとも前記第1作動ゲート、前記普通電動役物、前記特別電動役物、前記第2作動ゲートが設けられ、
前記第1作動ゲートと前記第2作動ゲートとの間に設けられた前記特別電動役物の側方に、前記普通電動役物の開口領域外から前記特別電動役物へ向けて遊技球を案内可能で、且つ前記特別電動役物が閉鎖時にはその位置から遊技球を前記第2作動ゲートへ向けて誘導せしめる誘導装置が付設されたことを特徴とする遊技機。
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