JP6869456B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は遊技機、特に普通図柄の当否判定用の作動ゲートと、前記普通図柄の当否判定の結果に応じて開閉作動可能な普通電動役物と、該普通電動役物内に設けられた特別図柄の当否判定用の始動口と、特別図柄の当否判定の結果に応じて開閉作動可能な特別電動役物と、を備えた遊技機に関する。
従来、遊技機たるパチンコ機には、前記普通図柄の始動口(作動ゲート)への遊技球の入球に起因して普通図柄の抽選(当否判定)が行われ、該抽選の結果が当りであれば、普通電動役物を開放し、これにより特別図柄の始動口への入球が可能となる。この状態で遊技球が特別図柄の始動口へ入球すると前記特別図柄の抽選(当否判定)が行われ、該抽選の結果が大当りであれば大入賞口を開放する特別図柄の大当り遊技を実行するものがある(例えば特許文献1参照)。
この種の遊技機では、普通図柄の当選確率と特別図柄の当選確率の組み合わせ次第で面白みのある多様な遊技性の実現が可能となる。例えばその組み合わせとして、普通図柄の当選確率を極端に低くし、特別図柄の当選確率を極端に高くすることが考えられる。これによれば、普通図柄さえ当選させれば大当りが得られるといった遊技者の期待感を高めることができる。
しかしながら普通図柄の抽選の実施頻度が低いと遊技者の期待感を維持させることができないので、普通図柄の始動口への入球率を高くして普通図柄の抽選の機会を増やす必要がある。しかしながら、普通図柄の始動口への入球率を高めた分、他の入球装置、即ち特別図柄の始動口である普通電動役物や大入賞口である特別電動役物等への入球頻度が下がるおそれがあり、このようなことになると遊技の面白みが半減するため、普通図柄の始動口への入球率と他の入球装置への入球率のバランスが重要となる。
特開2004−275438号公報
そこで本発明は前記事情に鑑み、普通図柄始動口への高い入球率を確保すると共に、他の入球装置に対する入球率も充分に確保することができ遊技者の遊技に対する期待感を高め興趣の豊かな遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
遊技球の入球により普通図柄の当否判定の実施の起因となる作動ゲートと、
前記普通図柄の当否判定の結果に応じて、所定の開口幅をもって開閉作動可能な普通電動役物と、
前記普通電動役物内に設けられ、遊技球の入球により特別図柄の当否判定の実施の起因となる始動口と、
前記特別図柄の当否判定の結果に応じて、前記所定の開口幅よりも狭い開口幅をもって開閉作動可能な特別電動役物と、を備えた遊技機において、
前記作動ゲートとして、第1作動ゲート及び第2作動ゲートを設け、
遊技領域には、上流側から順に少なくとも前記第1作動ゲート、前記普通電動役物、前記特別電動役物、前記第2作動ゲートが設けられ、
前記第1作動ゲートと前記第2作動ゲートとの間に設けられた前記特別電動役物の側方に、前記普通電動役物の開口領域外から前記特別電動役物へ向けて遊技球を案内可能で、且つ前記特別電動役物が閉鎖時にはその位置から遊技球を前記第2作動ゲートへ向けて誘導せしめる誘導装置が付設されたことを特徴とする。
この発明によれば、第1作動ゲートの入球率は、普通電動役物や特別電動役物が作動中でも影響を受けずに一定の入球率を維持することができる。対して第2作動ゲートは普通電動役物又は特別電動役物が作動していない時は付設された誘導装置の作用により第1作動ゲートよりも高い入球率を発揮することができる。即ち、どのような遊技状態であっても普通図柄の抽選を安定して行なえる遊技構成とすることができる。従って、普通図柄の当選確率を極端に低くするとともに特別図柄の当選確率を極端に高くする遊技構成としても、普通図柄始動口への高い入球率を確保すると共に、普通電動役物や特別電動役物などの他の入球装置に対する入球率も充分に確保することができ遊技者の遊技に対する期待感を高め興趣の豊かな遊技機を実現することができる。
本発明を適用した遊技機の正面図である。 前記遊技機の遊技盤の正面図である。 前記遊技機の背面図である。 前記遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の遊技仕様を示す第1の説明図である。 前記遊技機の遊技仕様を示す第2の説明図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される始動入球確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される普図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記普図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記普図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記普図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される普図遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記普図遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記普図遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記遊技機で用いられる普通図柄に関する説明図である。 前記遊技機で用いられる普通電動役物の開放パターンに関するタイムチャートである。 前記遊技機の普通図柄の当否判定に伴う演出表示の第1の表示態様を示す図である。 前記普通図柄の当否判定に伴う演出表示の第2の表示態様を示す図である。 前記普通図柄の当否判定に伴う演出表示の第3の表示態様を示す図である。 前記普通図柄の当否判定に伴う演出表示の第4の表示態様を示す図である。 前記普通図柄の当否判定に伴う演出表示の第5の表示態様を示す図である。 前記普通図柄の当否判定に伴う演出表示の第6の表示態様を示す図である。 前記普通図柄の当否判定に伴う演出表示の第7の表示態様を示す図である。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記遊技機で用いられる特別図柄の変動パターンに関する説明図である。 前記特別図柄の変動に関するタイムチャートである。 前記遊技機で用いられる大当り遊技の大入賞口(特別電動役物)の開放パターンに関するタイムチャートである。 前記遊技機の特別図柄の当否判定に伴う演出表示の第1の表示態様を示す図である。 前記特別図柄の当否判定に伴う演出表示の第2の表示態様を示す図である。
本発明を適用した弾球遊技機たるパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な遊技ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域が形成されている。遊技領域のほぼ中央には、演出図柄を表示する複数の表示器からなる演出表示領域が構成されている。該演出表示領域には、その中央位置に特別図柄(以下、単に特図という)に対応する特図の疑似演出図柄等の表示を行う演出図柄表示装置210が設けられている。演出図柄表示装置210は5×5ドット表示器で構成されている。
また前記演出表示領域には、演出図柄表示装置210を中心に円形の環状に10個の7セグメント表示器が設けられている。これらは、普通図柄(以下、単に普図という)対応する普図の疑似演出図柄等の表示を行うための表示器で、中央上部の表示器が基準となる第1普図演出表示器211とされ、以下、時計回りに、第2普図演出表示器212、第3普図演出表示器213、第4普図演出表示器214、第5普図演出表示器215、第6普図演出表示器216、第7普図演出表示器217、第8普図演出表示器218、第9普図演出表示器219及び第10普図演出表示器220とされている。
また演出表示領域において、演出図柄表示装置210の下方には下縁に沿うように3つの表示ランプ等からなる薔薇役物221が設置されている。
前記演出表示領域の外周にはこれを囲むように多数の遊技釘が設けられ、演出表示領域には下端の一部を除いて遊技球が領域に侵入することが困難な構成とされている。
これに対して遊技釘等の配列により遊技球を誘導する基本的な主要ゲージ構成は、遊技球を前記演出表示領域の前記下端の一部へ案内し、演出表示領域の下縁中央から下方へ流下させるように構成されている。
前記演出表示領域の下縁中央の直下には、遊技球が入球し通過可能な普図の始動口をなす第1作動ゲート23Aが設置されている。該第1作動ゲート23Aはそのゲート幅が幅方向に1個の遊技球を通過可能な程度の寸法とされている。そして第1作動ゲート23Aには前記基本的な主要ゲージ構成により演出表示領域の下縁中央から下方へ流下した遊技球が容易に入球可能な構成とされている。
第1作動ゲート23Aの直下位置には、開閉可能に構成された普通電動役物(以下、単に普電役物という)と、該普電役物内に設けられて普電役物の開放により遊技球が入球可能な特図始動口24が設置されている。普電役物からなる特図始動口24の開口幅は前記第1作動ゲート23Aよりも幅広に形成されて、幅方向に複数の遊技球が容易に入球可能な形状に形成されている。勿論、第1作動ゲート23Aへ入球しこれを通過した遊技球も特図始動口24へ入球可能である。
普電役物からなる特図始動口24の直下位置には特別電動役物(以下、単に特電役物という)により開閉可能に設けられた大入賞口25が設置されている。大入賞口25の開口幅は前記第1作動ゲート23Aと同様に幅方向にほぼ1個分の遊技球が入球可能な寸法とされ特図始動口24よりも狭い形状とされている。
また大入賞口25の左右両側には、遊技球を大入賞口25へ向けて案内する左右一対の誘導装置26,26が設けられている。左右の誘導装置26,26は左右対称な構成で、ほぼ鉛直な縦壁とその下端から屈曲して遊技球を大入賞口25へ案内する緩やかな傾斜状の案内壁とを備える。そして左右の誘導装置26,26を含む大入賞口25の横幅が普電役物からなる特図始動口24よりも広くなるように構成されている。
大入賞口25が開放すると、誘導装置26,26の隙間を大入賞口扉が閉鎖する形となり、誘導装置26,26で拾われ誘導された遊技球は大入賞口25の開口部以外に移動するところがなく、高い入球率で取り込まれることになる。
また、こうすることにより、遊技球1個分の開口幅の大入賞口25でも実質的な遊技球を取込める範囲は特図始動口24以上となり、もっとも遊技球を拾い易い装置とすることができる。
尚、誘導装置26,26は左右一対の構成である必要はなく、同じ効果を果たせるならば、大入賞口25の何れか一方のみに配置した構成でもよく、他の役物の配置などに合わせて設ければよい。
左右の誘導装置26,26は、大入賞口25の閉鎖時に、遊技球を両誘導装置26,26間の前記大入賞口25分の間隙より鉛直下方へ流下するように誘導せしめる。
そして流下先、即ち大入賞口25の直下位置には遊技球が入球し通過可能な普図の始動口をなす第2作動ゲート23Bが設置されている。該第2作動ゲート23Bは前記第1作動ゲート23Aとほぼ同一構成をなす。尚、第2作動ゲート23Bへは、前記主要のゲージ構成で誘導されなかった遊技球を、他のゲージ構成により誘導するように構成することが望ましい。
この配置にすることにより、誘導装置26,26にて誘導された遊技球は閉鎖している大入賞口25のところから落下することになり、大入賞口25の開口幅は遊技球1個分なため、直下にある第2作動ゲート23Bへは高い確率で入賞することになる。
そのため、第1作動ゲート23Aと同じ開口幅で第2作動ゲート23Bを設けても高い入賞率となる。
このように大入賞口25の開口幅を狭めれば狭める程、第2作動ゲート23Bへの入球率が高まるという作用を発揮する関係となる。
このように設置された第1作動ゲート23A、普電役物からなる特図始動口24、特電役物からなる大入賞口25及び第2作動ゲート23Bは、これらの中心線がほぼ鉛直線上に位置するように揃えて配設されている。
またこのように配置された第1作動ゲート23A、普電役物からなる特図始動口24、特電役物からなる大入賞口25及び第2作動ゲート23Bは、ユニット化して一体成形することが容易で、遊技盤の一部のユニットとして構成することが望ましい。
前記演出表示領域により分割された左右の遊技領域にはそれぞれ複数の普通入賞口27が設置されている。
また右側の遊技領域の下端部は遊技機のメインキャラクタの「熊の達吉」を表示する達吉ランプ224が設けられている。更に前記第2作動ゲート23Bの下方で遊技領域の最下部にはアウト球口203が設けられている。このように第2作動ゲート23Bとアウト球口203とを互いに近づけることにより、入賞口へ入球しなかった遊技球が最終的にアウト球口203に集まることとなるので第2作動ゲート23Bへの入球率が高まることとなる。
図3に示すように本パチンコ機1の裏面側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、一つの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図4は本パチンコ機1の電気的構成(電気ブロック)を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払い出し制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、第1作動ゲート23Aへの入球を検出する第1普通図柄作動SW503と第2作動ゲート23Bへの入球を検出する第2普通図柄作動SW504、特図始動口24への入球を検出する特別図柄始動口SW505、左側の普通入賞口27への入球を検出する左入賞口SW506、右側の普通入賞口27への入球を検出する右入賞口SW507及び大入賞口25への入球を検出するカウントSW508等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して特別図柄表示装置28、特図保留数表示装置281、普通図柄表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド509、及び普電役物ソレノイド510が接続されている。そして大入賞口ソレノイド509を制御して大入賞口25を開放作動せしめる。更に普電役物ソレノイド510を制御して特図始動口24の普電役物を開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させる。精算表示装置173を介して球貸及び精算SW171,172によりなされる貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニット60に入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニット60によって制御される。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に基づいて発射モータ526を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42には、第1普図演出表示器211、第2普図演出表示器212、第3普図演出表示器213、第4普図演出表示器214、第5普図演出表示器215、第6普図演出表示器216、第7普図演出表示器217、第8普図演出表示器218、第9普図演出表示器219及び第10普図演出表示器220が接続され、これらを用いて普図の当否判定に伴い普図の擬似演出図柄が変動及び確定表示される。
またサブ統合制御装置42は、音量調節SWを備えている。更に遊技ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113(薔薇役物221,熊の達吉ランプ224)の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、ドット表示器ユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置210を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置210のドット表示器の表示を制御する。
次にパチンコ機1の作動を説明する。
パチンコ機1は、普図の第1及び第2作動ゲート23A,23Bに遊技球が入球すると、普図の抽選(当否判定)に関する複数種類の乱数値が抽出され、これらに基づいて普図の抽選が実施される。このとき普通図柄表示装置29及び第1乃至第10普図演出表示器211〜220の何れかの表示器にて図柄変動を開始し、その後、普通図柄表示装置29に普図を、第1乃至第10普図演出表示器211〜220の何れかの表示器に普図に対応する擬似演出図柄を確定表示して前記抽選の結果を報知する。抽選結果が当りであれば普図の当り遊技として前記普電役物を開放して特図始動口24への入球を可能とする。
この状態で特図始動口24に遊技球が入球すると、特図の抽選(当否判定)に関する複数種類の乱数値が抽出され、これらに基づいて特図の抽選が実施され、特別図柄表示装置28及び演出図柄表示装置210の図柄変動を開始し、その後、特別図柄表示装置28に特図を、演出図柄表示装置210に特図に対応する擬似演出図柄を確定表示して前記抽選結果を報知する。該抽選結果が当りであれば特図の当り遊技として前記特電役物を開放して大入賞口25への入球を可能とする。
このように本パチンコ機1は、普図の当選により特図の始動口が開いて、特図の抽選機会が得られる遊技構成である。
また、特図の抽選で大当りとなり大当り遊技終了後には、次回の大当りの獲得に有利となるように、特図の当選確率が高確率に確率変動(確変状態)されるとともに、特図始動口24への入球を容易とし特図の抽選機会が増えるように、特図の図柄変動時間が短縮され(時短状態)、更に普図の当選確率が高確率に確率変動されとともに、普電役物の開放時間が延長されることとなる。尚、前記特図の変動時間の短縮と、前記普図の確変及び普電役物の開放延長とは全て組み合わされて機能し「時短状態」とされる。本実施形態では確変状態が付与されるときは同時に時短状態も付与される構成であるが、各々単独で付与される構成があってもよい。
そして本パチンコ機1は、前記確変状態に移行した後に、特図の抽選毎に転落抽選が実施され、転落当選すると通常確率状態に転落することとなり通常確率で特図の当否判定が実施される構成である。しかしながら特図の変動回数が所定の回数(例えば、50回)に達するまでに転落当選したときには、転落補償として、前記所定の回数までは前記時短状態が継続される構成である。
図5は本パチンコ機1の遊技仕様を示すもので、特図の大当り確率は通常確率が「19.2595532分の1(65521分の3402)」に設定され、高確率(確変状態)が「19.24824分の1(65521分の3404)」に設置され、両者の差異は少ない構成である。
「確変図柄割合」即ち、大当り遊技終了後に確変状態に移行する割合は「100%(250分の250)」とされ、「確変作動回数」は転落当選するまでとされている。また特図の抽選回数に応じて確変状態を制限する「リミッタ機能」は設けられていない。更に前記転落抽選による「転落確率」は「36.74164分の1」に設定されている。
また特図の「保留記憶数」は「4個」に設定されている。
特図の「最短変動時間」は「約0.1秒」とされ、特図の「停止表示時間(確定表示時間)」は「約0.5秒」に設定されている。
普図の当り確率は低確率(通常確率)が「1122.75439分の1(63997分の57)」に設定され、高確率が「1分の1(63997分の63997)」に設置されている。
普図の「最短変動時間」は、「非時短状態(時短未作動時)」及び「時短状態(時短作動時)」ともに「0.076秒」と極端に短時間とされ差異は設けられていない。
普図の「停止表示時間(確定表示)」は、「はずれ時」及び「当り時」ともに「0.5秒」とされ差異は設けられていない。
大入賞口25(特電役物)の「規定入賞数」は「3個」とされ、「賞球数」は「15個」に設定されている。
特図始動口24(普電役物)の「規定入賞数」は「6個」とされ、「賞球数」は「1個」に設定されている。
図6に示すように、本パチンコ機1は「大当り図柄1」、「大当り図柄2」及び「大当り図柄3」からなる3種類の大当り図柄を備え、各図柄に応じて大当り遊技のラウンド数が設定される。例えば、「大当り図柄1」では「2ラウンド」であるのに対して、「大当り図柄3」では「14ラウンド」に設定され、前者よりも多くの賞球の獲得が可能である。しかしながら、「大当り図柄3」の出現割合は「10%」と低い設定とされている。
また何れの大当り図柄であっても、確変状態は転落当選するまでとされている。
時短状態は、「低確率非時短時(通常遊技)」からの大当り、「低確率時短時」からの大当り及び「高確率時短時」からの大当りの何れの場合であっても、更に何れの大当り図柄であっても特図の変動回数(抽選回数)が「50回(50回を含む)」まで作動する構成とされている。尚、本パチンコ機1の遊技では「高確率非時短時」は存在しない。
このような遊技構成にすることにより、確変状態を備えるとはいえ特図の当選確率にさほど差異はなく、転落当選により低確率になっても殆ど不利にはならない。
むしろ、確変状態とともに付与される時短状態によって、普図の当選確率が1122.75439分の1から1.000分の1に変動するため、通常状態では如何に早く普図で当選し、続いて特図で当選することをメインとする遊技が、時短状態になると普図が確実に当選するため、如何に特図で当選するかがメインの遊技となる。
尚且つ、時短状態は普図が変動する度に普電役物が開放することになるため、持ち玉を減らすことなく抽選遊技を行うことができ、非常に有利な状態となる。
このような時短状態は、確変状態の終了で終了することになるが、50回転以内に転落当選した場合は転落補償として50回に達するまでは時短状態のみが維持されるようになっている。
前述したように、本遊技構成では確変状態よりも時短状態の方が遊技の有利度に大きな影響を与えるため、従来の一般的な転落抽選を搭載した遊技機と比べて、転落補償期間の有利度は格段に高いものとなる。その有利度の高い転落補償期間を備えることにより、一旦確変状態と時短状態が付与されれば、どんなに早期に転落当選しても、確実に有利な状態を所定回数まで遊技者に付与ができる遊技性となる。その上で運よく転落抽選ではずれ続けば、確変状態と時短状態は継続し続けるため、遊技者にどこまでも有利な状態が続いていく可能性を感じさせることができる。
このように、本遊技構成は、転落抽選機能が備えるマイナス要素を排除し、効果的な特徴のみを活かすことができるようになっている。
以下に作動の詳細を、主制御装置40で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図7は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)、特図の当否判定用の乱数値である大当り決定用乱数の更新処理(S102)、特図の大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数の更新処理(S104)、特図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S105)、特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S106)、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)、各出力処理(S109)、不正監視処理(S110)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S111)をループ処理する。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
尚、本パチンコ機1は、普電役物が作動しないと特図始動口24への入球が望めないので、普図の当り遊技を狙い大当り遊技を目指す。
図8に示す「始動入球確認処理」は、第1作動ゲート23A又は第2作動ゲート23Bに遊技球が入球したときに抽出される普図の当否乱数等の種々の乱数値を、普図の保留記憶として主制御装置40に格納(記憶)するとともに、特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される特図の当否乱数等の種々の乱数値を、特図の保留記憶として主制御装置40に格納(記憶)する。そして各第1作動ゲート23A、第2作動ゲート23B及び特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する処理となる。
本「始動入球確認処理」は、先ず、前記第1普通図柄作動SW503により第1作動ゲート23Aへの入球を検出したか否か、又は前記第2普通図柄作動SW504により第2作動ゲート23Bへの入球を検出したか否かを判定する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、S205の処理へ移行する。第1又は第2作動ゲートへの入球が有れば(S200:yes)、主制御装置40に格納されている普図の保留記憶の数が満杯か否かを確認する(S201)。満杯であれば(S201:yes)、リターンする。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、普図の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を普図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S202)。
続いて普図の先読み判定処理を実行する(S203)。本処理において新たに記憶された保留記憶に係る普図の当り決定用乱数の数値が、後述する普図の当否判定の前に、特定値(抽選で当りとなる値)か否かを判定したり、後述するリーチとするか否かを判定する。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S204)。
次に前記特別図柄始動口SW505により特図始動口24への入球を検出したか否かを判定する(S205)。入球が無ければ(S205:no)、リターンする。特図始動口24への入球が有れば(S205:yes)、主制御装置40に格納されている特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認する(S206)。満杯であれば(S206:yes)、リターンする。
保留記憶が満杯でなければ(S206:no)、特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を特図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S207)。
続いて特図の先読み判定処理を実行する(S208)。本処理において新たに記憶された保留記憶に係る特図の当り決定用乱数の数値が、後述する特図の当否判定の前に、特定値(抽選で大当りとなる値)か否かを判定する。
次に加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する(S209)。その後、リターンする。
図9乃至図12は「普図当否判定処理」のフローチャートを示し、この処理において特図の当否判定は個別に実行される。
図9に示すように「普図当否判定処理」は、先ず、普電役物が作動中であるか否かを確認し(S300)、作動中でなければ(S300:no)、普図が変動中であるか否かを確認する(S301)。変動中でなければ(S301:no)、普図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認する(S302)。尚、普電役物が作動中(S300:yes)であれば「普図遊技処理」に移行する。
前記S302の処理で普図の確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図10に示すように、普図の保留記憶があるか確認する(S310)。普図の保留記憶があれば(S310:yes)、保留記憶数を減算し、普図の保留記憶のシフト処理を行う(S311)。該シフト処理により普図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
普図の保留記憶がなければ(S310:no)、「普図遊技処理」に移行する。
次に、確変フラグを確認して現在の遊技状態が前記普図の確変状態であるか確認する(確変フラグが「1」であれば確変中)(S312)。確変中であれば(S312:yes)、確変時の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の当り決定用乱数とを対比して、所定の高確率に基づいて当りか否か当否判定を行う(S313)。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当り決定用乱数とを対比して当りか否か当否判定を行う(S314)。
前記S313又はS314の処理の当否判定が当りか否かの確認を行う(S315)。
当りであれば(S315:yes)、前記当否判定の対象となる保留記憶の普図当り図柄決定用乱数に基づいて普図当り図柄を決定する(S316)。
次に、前記当否判定の対象となる保留記憶の普図の変動パターン決定用乱数に基づいて、普図の当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S317)。
また変動パターンの決定後、この処理では、前記決定された普図当り図柄に基づき、例えば、普図当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間等の設定がなされる。
前記S315の処理において、はずれであれば(S315:no)、普図のはずれ演出図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S318)。
前記S317の処理又はS318の処理の後、普通図柄表示装置29の図柄変動開始制御を行うとともに、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図の変動開始コマンド等を送信する(S319)。尚、この種のコマンドには普図の変動パターン、普図の当否判定の判定結果などが含まれる。その後、「普図遊技処理」へ移行する。
前記図9のS301の処理で普図の変動中のときは(S301:yes)、図11に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S320:yes)、普通図柄表示装置29の普図の変動表示を終了させるとともに図柄を確定表示させる制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図に対応する擬似演出図柄の変動表示を終了させるとともに図柄を確定表示させるようにコマンドを送信する(S321)。
続いて普図が当りとなる組合せであるか否かを確認し(S322)、当りとなる組合せであれば(S322:yes)、普図の当り開始演出を開始するようにサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ制御指令(コマンド)を送信する(S323)。その後、「普図遊技処理」へ移行する。
前記図9のS302の処理で普図の確定図柄を表示中であれば(S302:yes)、図12に示すように、確定図柄表示時間が終了したか確認する(S330)。確定図柄表示時間が終了していなければ(S330:no)、「普図遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S330:yes)、普通図柄表示装置29の普図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図に対応する演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する(S331)。その後、「普図遊技処理」へ移行する。
図13に示すように「普図遊技処理」は、先ず、前記普電役物により特図始動口24が開放作動中かであるか否かを確認する(S400)。普電役物が開放中でなければ(S400:no)、普図当り終了演出中か否かを確認し(S401)、普図当り終了演出中でなければ(S401:no)、普図当り開始演出時間が経過したか否かを確認し(S402)、普図当り開始演出時間が経過していることが確認できれば(S402:yes)、普電役物により特図始動口24を開放してリターンする(S403)。
前記S400の処理で普電役物により特図始動口24が開放中であれば(S400:yes)、図14に示すように、普電役物の特図始動口24に6個(規定入賞数)の入賞があったか否かの確認(S410)、又は普電役物による特図始動口24の開放時間が終了したか否かを確認して(S411)、何れか確認できれば(S410又はS411:yes)、普電役物により特図始動口24を閉鎖し(S412)、普図当り演出終了処理を実行し(S413)、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に普図当り終了演出実施コマンドを送信し、これにより、前記普図演出表示器211〜220等を用いた普図当り遊技の終了演出が行われる。前記S413の処理の後、リターンする。
前記S401の処理で普図当り終了演出中であれば(S401:yes)、図15に示すように、前記普図当り終了演出時間が経過(終了)したか否かを確認し(S420)、経過していれば(S420:yes)、普図当り終了コマンド送信の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に普図当り終了コマンドを送信し、普図当り遊技を終了して(S421)、リターンする。
図16に示すように、普図の当り図柄は1種類であるが、普図の当選時の遊技状態に応じて普図当り遊技の普電役物の開放パターンが変化するように構成されている。即ち、「低確率、非時短時」状態である通常遊技状態では「開放パターンP1」が選択され、「低確率、時短時」及び「高確率、時短時」の状態では「開放パターンP2」が選択される。尚、普図のはずれ演出図柄は3種類用意されており、それぞれ出現割合が異なる構成である。
図17(a)に示すように、通常遊技状態では「開放パターンP1」は、普図の図柄変動(ア)が停止し確定表示(イ)が終了した後に、約7秒の普図当り開始演出(ウ)が実施された後に、普電役物により特図始動口24が約5.78秒開放(エ)される。その後、普図当り終了演出(オ)が約15.8秒実施される。尚、普電役物の開放時間が終了し普電役物が閉鎖されても、約1.3秒間は特図始動口24への入球を有効とする期間(カ)が延長されている。これは普電役物が閉鎖後も内部の遊技球が特図始動口24へ入球するための猶予を持たせたものである。尚、前記延長時間は、あまり長くすると不正行為が行われる可能性があるので、普電役物と特図始動口24との形状に合わせて設定することが望ましい。
図17(b)に示すように、「開放パターンP2」は、普図の図柄変動(ア)が停止し確定表示(イ)が終了した後に、極端に短い約0.004秒の普図当り開始演出(キ)が実施された後に、普電役物により特図始動口24が約5.8秒開放(ク)される。その後の普図当り終了演出(ケ)も約0.724秒と極端に短い時間に設定されている。尚、普電役物の開放時間が終了し普電役物が閉鎖されても、約1.3秒間は特図始動口24への入球を有効とする期間(カ)が延長されている。
次に図18乃至図24を基づいて普図の抽選に伴う普図の演出表示に関する表示態様を説明する。
通常、普図の抽選(当否判定)に伴う演出図柄の変動及び図柄確定表示には一つの普図演出表示器が用いられる構成である。また各表示器において通常時に確定表示される演出図柄(はずれ演出図柄)は決められている。例えば、図18(a)に示すように、第1普図演出表示器211は「0」が表示され、時計回りに第2普図演出表示器212から第10普図演出表示器220かけて普図の演出図柄(通常のはずれ演出図柄)として「1〜9」の数値を表示するように構成されている。
そして、図18(b)に示すように、最初の普図の抽選(普図の当り遊技終了後の最初の抽選を含む)に対する演出は第1普図演出表示器211で実施され、これが開始基準とされる。抽選結果が「はずれ」であれば第1普図演出表示器211に通常のはずれ演出図柄である「0」が確定表示される。
次に新たに普図の抽選が行われると、図19(a)に示すように、時計回りに移動して、第2普図演出表示器212で演出が実施される。当該抽選結果が「はずれ」であれば第2普図演出表示器212には通常のはずれ演出図柄である「1」が確定表示される。
各演出表示器211〜220において、確定表示されたはずれ演出図柄は、当該演出表示器211〜220にて次の抽選が実施されるまで表示が継続される。
本パチンコ機1では、このように普図演出表示器を複数配置し、円形の環状に設けることにより、極短時間で抽選が行なわれていく遊技構成などで、抽選結果を十分な時間表示することが可能となる。
本実施形態の普通図柄は最短の変動時間で0.076秒であり、ほぼ変動表示なしで抽選結果が表示されていくことになる。これを一つの普図演出表示器で行なうと遊技者が確認する前に抽選結果が書き換えられていき、抽選結果を正確に把握することが困難になる。
そこで複数の表示器を用いることにより、抽選結果の履歴を長時間表示することを可能にするとともに、抽選結果の表示が時計回りに隣接する表示器に移動しながら表示されていくこと自体がルーレット状に変動表示されているように見え、はずれの場合は表示する演出図柄が固定されていても有効に抽選が行なわれていることを体感できるようになっている。
また、円形の環状に配置することにより、始点と終点がないため、どの表示器から抽選結果の表示が開始されても違和感を与えないとともに、一巡しても無理なく周回させることができる。
また図19(b)に示すように、古い普図の抽選結果ほど、表示器に確定表示されたはずれ演出図柄の表示色を漸次薄い色にすることが望ましい。図例では第9普図演出表示器219にて最新の普図の抽選結果が表示された状態を示し、第9普図演出表示器219の演出図柄を濃い色で表示する一方、最も古い抽選に関する第1普図演出表示器211の演出図柄を薄い色で表示してある。また、抽選前の表示器(図では第10普図演出表示器220)は消灯されている。
これによれば最新の普図の抽選がどこで実施されているのかひと目で判断できるとともに、抽選結果が表示されている所に新たな抽選結果を表示しても視認性が悪いため、一旦消灯させることにより、効果的に抽選結果を報知することができる。
図20(a)に示すように、普図の抽選のリーチ演出として、演出図柄を変動中の表示器の手前の2つの表示器において同一の数値(演出図柄)を表示する。図例では第4普図演出表示器214が変動時に、その2つ手前の第2普図演出表示器212では通常のはずれ演出図柄の「1」が確定表示され、一つ手前の第3普図演出表示器213には通常とは異なるはずれ演出図柄の「1」が表示され、リーチ状態であることが示唆される。
この場合、リーチ演出を行うと判定された場合は、普段は第3普図表示器213の一つだけでなく第4普図表示器214も同時に使用することにより、第3普図表示器213で「1」を一時停止させてリーチが成立したことを報知して第4普図表示器214で当るか否かを変動演出することが考えられる。
また、他の方法として、第3普図演出表示器213に通常とは異なる「1」を確定表示することを普図の先読み判定処理により行う。即ち、第3普図演出表示器213の抽選変動時に少なくとも普図の保留記憶が一つあり(所定の数の保留記憶数)、且つ該普図の保留記憶が先読みにより当選かリーチ判定であれば、第3普図演出表示器213に「1」を確定表示してリーチとする。
またこれらに限らず、普図の保留記憶の先読みを行わなくても、第3普図演出表示器213には通常のはずれ演出図柄である「2」を一旦停止表示(仮停止)し、次の第4普図演出表示器214の変動時に対称となる抽選が当りやリーチ判定であれば、第3普図演出表示器213を「1」に変更(確定表示)するようにしてもよいし、過去の表示結果を一切使わずに、リーチ演出を行うと判定された場合は、1変動で第2、第3、第4普図表示器212,213,214を用いてリーチ演出を実行することが考えられる。これならば電源立ち上げ後、初回の変動でリーチ演出する時など表示結果を示すはずれの演出図柄が表示されていない時でも問題なくリーチ演出することができる。
このように、1変動に対して有効に用いる表示器は一つである必要はなく、複数備えている強みを活かして多様なリーチ演出表示を行うことができる。
その後、第4普図演出表示器214における普図の抽選結果が当りであれば、図20(b)に示すように、第4普図演出表示器214に通常とは異なる「1」を確定表示し、第2乃至第4普図演出表示器212,213,214にて3つの同一数値(「111」)を確定表示して普図の当選を報知する。一方、はずれ時には第4普図演出表示器214に通常のはずれ演出図柄「3」を確定表示する。
普図の他のリーチ演出として、図21(a)に示すように、通常時に表示器に表示される演出図柄(数値)とは異なる演出図柄にてリーチ演出を行うようにしてもよい。図例では第4普図演出表示器214が変動時に、通常時「1」が表示される第2普図演出表示器212と、通常時に「2」が表示される第3普図演出表示器213とにそれぞれ「7」を表示することによりリーチ演出したものである。この場合、第2普図演出表示器212の抽選変動時に少なくとも普図の保留記憶が2つあり、且つ2つ目の普図の保留記憶が先読みにより当選かリーチ判定であれば、第2及び第3普図演出表示器212,213に「7」を確定表示する。
これによれば、普図の当選の期待度が高い構成として遊技者の期待感を高めることができる。
更に図21(b)に示すように、リーチ演出を連続して行い、より当選への期待感を高める構成としてもよい。
またリーチ演出に限らず、通常時のはずれ演出図柄とは異なる図柄を確定表示することにより、演出モードの変化等を示唆するように構成してもよい。
また普図の当選予告としてリーチ演出に限らず、図22に示すように、通常時のはずれ演出図柄とは異なる図柄を確定表示することにより当選などの可能性があることを示唆するように構成してもよい。例えば図例では、通常時に「8」が表示される第9普図演出表示器219に「3」を表示することにより予告を実施したものである。
本来「8」が止まるところに「3」を表示することにより、リーチ表示が成立していなくても遊技者に違和感を与え、当りへの期待感を持たせることができる。
尚、この場合、第9普図演出表示器219は「3」ではずれ停止しているため、以降の抽選で当りへの期待があることを示すものとなり、先読み判定を用いる時に行なうことができる。しかし、先読み判定がない場合でも、「3」を一旦停止してから、他の抽選結果表示を書き換えてリーチ表示を成立させたりすれば十分可能である。
また、はずれ図柄を「3」としたが、どのはずれ図柄が表示されるかでも期待度を表してもよい。「7」など奇数が停止表示されれば期待度が高く、「4」など偶数が停止表示されれば期待度が低いなど、幅広い期待度報知が可能となる。
その後、次の普図の抽選において当選した場合には、図23(a)に示すように、第1乃至第10の全ての普図演出表示器211〜220に、例えば「7」等の同一数値を表示することで普図の当選を報知するようにしてもよい。
また、普図表示器が10個ある特性を活かして、一つの変動時にどれだけの普図表示器を使用するかで期待度を表すことも考えられる。表示全部使われたリーチ演出において一番期待度が高いようにすれば、普図表示器の使用状況で瞬時に期待度がわかるようになる。
また普図の抽選の演出として、図23(b)に示すように、中央の演出図柄表示装置210を用いて、普図のリーチ演出を実施したり、普図の当選を報知するように構成してもよい。特図の演出表示を主に行なう演出図柄表示装置210は、普図と比べて変動の頻度が低いため、普図の演出表示にも用いることにより、より有効活用をすることができる。
また普図の抽選に伴う演出表示の移行は、時計回りに限らず、図24(a)に示すように、反時計回りとしたり、図24(b)に示すように、時計回りと反時計回りとを交互に実施する構成としてもよい。これならば、いつもと異なる順番で普図表示器が使用されるだけで遊技者に違和感を与えることができ、これも当りへの予告や期待度を向上させる効果を奏することができる。
尚、普図の当選後、普図当り遊技終了後の普図の抽選に関する演出表示は前記基準とされた第1普図演出表示器から開始される。
次に図25乃至図28は「特図当否判定処理」のフローチャートを示し、この処理において特図の当否判定が実行される。
図25に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し(S500)、大当り遊技中でなければ(S500:no)、特図が変動中であるか否かを確認する(S501)。変動中でなければ(S501:no)、特図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認する(S502)。尚、役物連続作動装置が作動中(S500:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
前記S502の処理で特図の確定図柄が表示中でなければ(S502:no)、特図の保留記憶があるか確認する(S503)。特図の保留記憶があれば(S503:yes)、特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S504)。該シフト処理により特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
特図の保留記憶がなければ(S503:no)、「特別遊技処理」に移行する。
次に、確変フラグを確認して現在の遊技状態が前記特図の確変状態であるか確認する(S505)(確変フラグが「1」であれば確変中)。確変中であれば(S505:yes)、確変に関する転落抽選を行い転落抽選で当選したか否かを確認する(S506)。転落当選でなければ(S506:no)、確変時の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して、所定の高確率に基づいて大当りか否か当否判定を行う(S507)。
前記S505の処理において確変中でない場合(S505:no)、又は前記転落抽選で当選した場合(S506:yes)で転落フラグに「1」をセット(S508)した後に、前記大当り決定用乱数と通常確率の当否判定用テーブルとを対比して大当りか否か当否判定を行う(S509)。
続いて図26に示すように、前記S507又はS509の処理の特図の当否判定が大当りか否かの確認を行う(S510)。
大当りであれば(S510:yes)、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する(S511)。
次に、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S512)。
変動パターンの決定後、大当り設定処理を行う(S513)。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、例えば、大当り遊技終了後の確変遊技への移行や時短遊技への移行、演出図柄表示装置210で実施される大当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間等の設定がなされる。
前記S510の処理において、大当りでなくはずれであれば(S510:no)、特図のはずれ演出図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S514)。その後、はずれ設定処理を行う(S515)。
前記S513の処理又はS515の処理の後、当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する処理を行う(S516)。
続いて、特別図柄表示装置28の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する(S517)。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
前記図25のS501の処理で特図の変動中のときは(S501:yes)、図27に示すように、特図の変動時間が経過したことを確認すると(S520:yes)、特別図柄表示装置28の特図の変動表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図に対応する演出図柄の変動表示を終了させるようにコマンドを送信する(S521)。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図25のS502の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S502:yes)、図28に示すように、確定図柄表示時間が終了したか確認する(S530)。確定図柄表示時間が終了していなければ(S530:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S530:yes)、特別図柄表示装置28の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図に対応する演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する(S531)。
続いて特図の図柄が大当りになる組合せであるか否かを確認し(S532)、大当りになる組合せであったときは(S532:yes)、確変フラグが「1」であれば(S533:yes)、確変フラグに「0」をセットする(S534)。次に、時短フラグが「1」であれば(S535:yes)、時短フラグに「0」をセットする(S536)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変及び時短に関する遊技状態を通常状態にリセットする。
続いて条件装置の作動を開始させる(S537)。尚、条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に役物連続作動装置の作動を開始するとともに(S538)、大当り開始演出処理を行ない(S539)、「特別遊技処理」へ移行する。
前記S532の処理で、大当りになる組合せでなければ(S532:no)、前記確変フラグが「1」であるか確認し(S540)、確変フラグが「1」であれば(S540:yes)、前記転落フラグが「1」であるか確認し(S541)、転落フラグが「1」であれば(S541:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S542)。
続いて前記時短フラグが「1」であるか確認し(S543)、時短フラグが「1」であれば(S543:yes)、時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを確認する(S544)。時短カウンタが「0」であれば(S544:yes)、前記転落フラグが「1」であるか確認し(S545)、転落フラグが「1」であれば(S545:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S546)。
このように、転落当選(転落フラグ=1)で確変状態が通常状態に転落しても、前記時短カウンタがカウントアップしていなければ、「転落補償機能」として、時短状態(特図の時短、普図の高確率、及び普電役物の開放延長)がカウントアップするまで機能するように構成されている。
一方、確変状態であれば、時短カウンタがカウントアップしても、確変状態が転落当選するまで時短状態が継続されるように構成されている。
続いて遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する(S547)。その後、「特別遊技処理」に移行する。
図29に示す「特別遊技処理」は先ず、役物連続作動装置が作動中か否かを確認し、作動中であれば(S600:yes)、大入賞口25が開放中か否かを確認する(S601)。役物連続作動装置が作動中でなければ(S600:no)リターンする。
前記S601の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S601:no)、大当り遊技のインターバル中か否かを確認し(S602)、インターバル中でなければ(S602:no)、特図大当り終了演出中か否かを確認し(S603)、大当り終了演出中でなければ(S603:no)、大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し(S604)、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S604:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放し(S605)、リターンする。
前記S601の処理で大入賞口開放中であれば(S601:yes)、図30に示すように、大入賞口25に3個(規定入賞数)の入賞があったか否かの確認(S610)、又は大入賞口25の開放時間が終了したか否かを確認して(S611)、何れか確認できれば(S610又はS611:yes)、大入賞口25を閉鎖し(S612)、大当りインターバル処理を実行して(S613)、リターンする。
前記S602の処理で大当りのインターバル中であれば(S602:yes)、図31に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否かを確認し(S620)、経過していれば(S620:yes)、最終ラウンド(例えば第2ラウンド又は第7ラウンド又は第14ラウンド)であるか否かを確認し(S621)、最終ラウンドであれば、(S621:yes)、大当り終了演出の処理を実行し(S622)、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、特図の大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S621:no)、次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする(S623)。
前記S603の処理で大当り終了演出中であれば(S603:yes)、図32に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを確認し(S630)、該時間の経過を確認すれば(S630:yes)、役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し(S631)、更に条件装置の作動を停止する処理を実行する(S632)。
続いて確変フラグに「1」をセットする(S633)。これにより大当り遊技終了後に確変状態が付与される。
次に時短状態の繰り返し回数(時短カウンタ)(50回)を設定し(S634)、時短フラグに「1」をセットする(S635)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。
その後、転落フラグを「0」にリセットし(S636)、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S637)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
本パチンコ機1では、図33に示すように、特図の変動パターンは、はずれ演出図柄、大当り図柄1,2,3に応じて12種類のパターンが用意されている。
「変動パターン1」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、通常遊技状態(通常モード)で且つ特図の保留記憶がないときに設定される構成で、変動時間は6.58秒に設定される。
「変動パターン2」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、通常遊技状態(通常モード)で且つ特図の保留記憶数が1〜3個のときに設定される構成で、変動時間は0.1秒に設定される。
「変動パターン3」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、時短状態(時短モード)で且つ特図の保留記憶がないときに設定される構成で、変動時間は1.0秒に設定される。
「変動パターン4」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、時短状態(時短モード)で且つ特図の保留記憶数が1〜3個のときに設定される構成で、変動時間は0.1秒に設定される。
「変動パターン5」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、時短状態の第1最終モードで設定される構成で、変動時間は16.0秒に設定される。
「変動パターン6」は、はずれ演出図柄の変動パターンであり、時短状態の第2最終モードで設定される構成で、変動時間は14.156秒に設定される。
「変動パターン7」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、通常遊技状態(通常モード)で且つ特図の保留記憶がないときに設定される構成で、変動時間は6.58秒に設定される。
「変動パターン8」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、通常遊技状態(通常モード)で且つ特図の保留記憶数が1〜3個のときに設定される構成で、変動時間は0.1秒に設定される。
「変動パターン9」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、時短状態(時短モード)で且つ特図の保留記憶がないときに設定される構成で、変動時間は1.0秒に設定される。
「変動パターン10」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、時短状態(時短モード)で且つ特図の保留記憶数が1〜3個のときに設定される構成で、変動時間は0.1秒に設定される。
「変動パターン11」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、後述する時短状態の第1最終モードで設定される構成で、変動時間は16.0秒に設定される。
「変動パターン12」は、大当り図柄1,2,3の何れかの変動パターンであり、後述する時短状態の第2最終モードで設定される構成で、変動時間は14.156秒に設定される。
特図の変動に関する説明をする。本パチンコ機1は普電役物の開放パターン(図17)と特図の変動パターン(図33)とで次のような関係が設定されている。即ち、通常遊技状態における前記「開放パターンP1」の普図当り終了演出(普図当り終了インターバル)は約15.8秒とされており、これは特図の連続して変動可能な最大5回の変動回数(変動中+保留4個)のトータルの変動時間よりも長くなるように設定されている。ここで特図の5回のトータル変動時間は最大(6.58秒+0.1秒+0.1秒+0.1秒+6.58秒=)13.46秒となる。これに図柄確定表示時間の0.5秒を加えても(最終変動の確定表示は除く)15.46秒であり、従って、普図当り遊技終了インターバル中に特図の抽選(当否判定)が全て実施されるように構成されている。
この場合、特図の先読み処理により、特図の全て(5回)の判定結果が分かるので、全て(5回分)の変動演出を一つの変動演出にまとめることが望ましい。即ち、普図の当り遊技に伴う新たな特図始動口24への入球に起因して実行される初めの特図の変動において一まとめの共通の変動とする。例えば、初めの特図の変動中に、先読み判定により保留記憶内に大当りがあれば、遊技者に遊技ボタン15を操作する催促を行い、ボタン操作後に大当り演出を行い、保留記憶内に大当りがなければはずれ演出を行う。尚、最終保留記憶に大当りがあった場合等、復活当り(はずれ演出から大当り演出)を行なう演出を実施することも考えられる。
このように、特図の抽選に対しては図柄の変動演出は特に行なわず、ボタン操作すると当否を示すに留めることにより、遊技者には普図で図柄が揃うとボタンで当否を示す演出に発展する遊技機に見せることができ、複数の抽選手段を用いた複雑な遊技感覚を与えない。
このような遊技感覚を与えるものとして、普図の当選の段階では見た目上はリーチが成立したように見せ、特図が当選した時はリーチで当選したように見せ、特図がはずれの時はリーチがはずれたように見せることも考えられる。これならば、あたかも一つの変動表示に見せることができ、遊技の流れが簡明になる。
また個別に特図の変動を実施する場合と、一まとめの変動を実施する場合を織り交ぜることが望ましい。
これによれば、普図と特図とが同時期に変動することを回避できる。普図と特図とが同時期に変動すると、遊技者はどちらに注目すればいいのか迷ったり、今どんな状態なのか混乱したり、遊技内容が複雑な内容と勘違いされる。そのため、できるだけ普図抽選と特図抽選とが単独で行なわれるようにすることにより、遊技者を何れかの変動演出に集中させ、普図の当り遊技と特図の大当り遊技が同時期に発生してしまうことを防ぐことにより、遊技性に複雑さを感じさせないようにすることができる。
次に前記時短状態の特図の変動に関する「第1最終モード」と「第2最終モード」について説明をする。
図34(a)に示すように、「第1最終モード」は、特図の確変状態が転落し(2)、転落補償中(3)の時短状態(4)において、特図始動口24への入球(5)により転落補償、即ち時短状態が終了する所定の回数(50回目)(1)の特図の最後の1変動時に移行するモードである。そして「第1最終モード」における変動パターンの変動時間Sは、はずれ演出図柄において16.0秒とし、通常モードや時短モードよりも長くしてあり、特図の変動中(6)に普電役物により特図始動口24を多く且つ長く開放させて特図の保留記憶を貯めることができるように構成されている。尚、時短状態は50回転目の変動が停止する時に終了する構成としている。
図34(b)に示すように、「第2最終モード」は、前記所定の回数(1)を超えてからの特図始動口24への入球(9)により特図の確変状態が転落し(7)、且つ時短状態(8)が終了する特図の最後の1変動時に移行するモードである。そして「第2最終モード」における変動パターンの変動時間Tは、はずれ演出図柄において14.156秒とし、通常モードや時短モードよりも長くしてあり、特図の変動中(10)に普電役物により特図始動口24を多く且つ長く開放させて特図の保留記憶を貯めることができるように構成されている。
尚、図例では、「第1最終モード」の変動時間と「第2最終モード」の変動時間との間に差を設けたが、あまり大きな差としていないが、この差を大きくすることにより、転落補償状態での最後の1変動(第1最終モード)なのか、転落当選による最後の1変動(第2最終モード)なのか、どちらで時短状態が終了するかで有利度を異ならせることができる。例えば転落補償での最後の1変動(第1最終モード)の方が保留記憶の貯まり易い構成なら、早期に転落当選して、且つ大当りを得られなかった遊技者に最後のチャンスとして保留を貯め易くして確変、時短状態へ引き戻すチャンスを与えることができる。逆に転落当選での最後の1変動(第2最終モード)なら長く(所定回数を超えて)高確率で抽選しながらも当選しなかった遊技者にチャンスを与える構成とすることができる。
尚、本図例では「第1最終モード」の変動時間を長くして転落補償で最後の変動を有利としたが、これに限らず「第2最終モード」の変動時間を長くして転落当選での最後の変動を有利としてもよい。
このようにすれば、運よく転落補償の期間を越えて高確率を維持できたが、それでも大当りを得られなかった遊技者に大きなチャンスを与えることができ、遊技者は転落補償の期間を越えて高確率を維持できるかに高い関心を持って遊技することができるようになる。
図35は大当り図柄1、大当り図柄2、大当り図柄3における大当り遊技の大入賞口25の開放態様を示すものである。
図35(a)に示すように、大当り図柄1による大当り遊技の開放態様は、大当り遊技の開始演出(オープニング演出)の後に、大入賞口25を28秒間開放するラウンド遊技が中間インターバルを挟んで2ラウンド実施された後に大当り遊技終了演出(エンディング演出)を行う構成とされている。賞球はおよそ90個の獲得が望める。
図35(b)に示すように、大当り図柄2による大当り遊技の開放態様は、大当り遊技の開始演出(オープニング演出)の後に、大入賞口25を28秒間開放するラウンド遊技が中間インターバルを挟んで2ラウンド実施され、更に3乃至7ラウンドのラウンド遊技として大入賞口25を2.4秒間開放するラウンド遊技が中間インターバルを挟んで5ラウンド実施された後に、大当り遊技終了演出(エンディング演出)を行う構成とされている。賞球はおよそ315個の獲得が望める。
図35(c)に示すように、大当り図柄3による大当り遊技の開放態様は、大当り遊技の開始演出(オープニング演出)の後に、大入賞口25を28秒間開放するラウンド遊技が中間インターバルを挟んで2ラウンド実施され、更に3乃至14ラウンドのラウンド遊技として大入賞口25を2.4秒間開放するラウンド遊技が中間インターバルを挟んで12ラウンド実施された後に、大当り遊技終了演出(エンディング演出)を行う構成とされている。賞球はおよそ630個の獲得が望める。
次に図36は、演出図柄表示装置210における特図の抽選(当否判定)に伴う演出図柄の変動及び大当り時の確定表示を示すものである。図36(a)に示すように、特図の変動中は演出図柄表示装置210内のドット表示をランダムに変動表示させる。尚、この表示例では、普図表示器に「7」を表示することにより特図が大当りする可能性が極めて高いことを示す予告演出を行っている。このように演出図柄表示装置210以外を用いて演出することが考えられる。
図36(b)に示すように、特図の大当り時には、「V」字表示により大当り報知する。演出図柄表示装置210はドット表示なので、多様な図柄で当りはずれを報知することができる。
尚、図例の表示は、前記特図の一まとめの共通の変動演出に用いてもよいし、前記個別の特図の変動演出に用いてもよい。
また図37は大当り遊技中の表示態様を示し、演出図柄表示装置210においてラウンド数を表示することが望ましく、第1乃至第10普図演出表示器211〜220には大入賞口25や普電役物の特図始動口24への入球数のカウント表示を行うことが望ましい。
逆に、演出図柄表示装置210においてカウント表示を行い、第1乃至第10普図演出表示器211〜220においてラウンド数を表示するようにしてもよい。
本パチンコ機1は、前記確変状態での特図の変動回数(抽選回数)が50回(所定の回数)に達する前に、転落抽選の当選により、通常確率に戻されるが転落補償により時短状態が継続されているとき、転落補償が終了となる時期を示唆する転落補償終了演出が実施される。例えば、演出図柄表示装置210、第1乃至第10普図演出表示器211〜220を用いて転落補償終了までのカウントダウン演出を行うことが望ましい。この場合、演出図柄表示装置210において転落補償の残り回数の10の位を表示するとともに、特図の変動毎に第10普図演出表示器220から順に第1普図演出表示器211へ「9,8,7・・・0」の数値表示を消灯していきカウントダウンを実施する。特に転落補償の残り回数が1桁になったときには第9乃至第1普図演出表示器219〜211の表示色を赤色とし、点滅させることが望ましい。
また本パチンコ機1は、普図のリーチ演出において次のような構成を有する。
ショートリーチ(ノーマル(高速)リーチ)を実施可能である。
ロングリーチ(ノーマルロング(高速)リーチ)を実施可能である。
点滅リーチ、即ち、当り図柄まで点滅変動し、当り図柄にて高速点滅後、停止図柄にて停止する演出を実施可能である。
カウントダウンリーチ、即ち、当り図柄の2図柄前までカウントダウンし、はずれはそのまま停止する一方、当りの場合は当り図柄までカウントダウンして当り図柄で停止する演出を実施可能である。
上下リーチ、即ち、水色の「ロ」図柄が上下動作を繰り返した後、停止図柄の一部を表示し、その後停止図柄にて停止する演出を実施可能である。
下→上リーチ、即ち、黄色図柄が下から上に流れ、最後に停止図柄を下から表示して停止する演出を実施可能である。
モーフィングリーチ、即ち、当り図柄とはずれ演出図柄が交互にフェードイン・フェードアウトを繰り返しながら表示し、はずれの場合は最後のはずれ演出図柄表示時に停止、当りの場合は最後の当り図柄表示時に停止する演出を実施可能である。
トルネードリーチ、即ち、紫色のセグメントが「0」を描くように回転し、停止図柄にて停止する演出を実施可能である。
また本パチンコ機1は、普図の予告演出において次のような構成を有する。
変動開始予告、即ち、変動開始の図柄変動が長く、その後のリーチ示唆を行なう予告を実施可能である。
水色変動、即ち、リーチになれば「上下リーチ」確定する演出を実施可能である。
黄色変動、即ち、リーチになれば「下→上リーチ」確定する演出を実施可能である。
フェード変動、即ち、リーチになれば「モーフィングリーチ」確定する演出を実施可能である。
紫色変動、即ち、リーチになれば「トルネードリーチ」確定する演出を実施可能である。
薔薇予告(先読み)、即ち、薔薇役物(3個)を使用した予告、例えば、3個全て点滅または点灯すればリーチ確定、信頼度は青→緑→赤の順に高い、また通常は左から表示されるが、右や中から表示されれば当り確定するといった演出を実施可能である。
セグエント点滅予告(先読み)、即ち、白く点滅した図柄まで到達すれば、点滅図柄にてリーチ確定する演出を実施可能である。
図柄停止音予告(先読み)、即ち、異なる図柄停止音が発生、またはずれて発生すれば保留内にリーチを確定、図柄停止音が発生しなければ保留内に当り確定する演出を実施可能である。
枠予告(先読み)、即ち、変動開始時に枠ランプが青・緑色にて点滅すればリーチ確定し、紫色にて点滅すれば当り確定する演出を実施可能である。
また本パチンコ機1は、特図のリーチ演出または予告演出において次のような構成を有する。
変動中に、保留記憶内に大当りがあれば、ボタン操作後大当り演出を行い、大当りがなければはずれ演出を行う。尚、最終保留に大当りがあった場合等、復活当り(はずれ演出から大当り演出)を行なう演出を実施可能である。
予告演出として、次の機能を有する。
薔薇予告、即ち、ドット下の薔薇役物を使用して予告する。3個全て点灯すれば大当り確定する演出を実施可能である。
達吉ランプ予告(先読み)、即ち、特図始動口24への入球時に盤面右下の「熊の達吉」が点滅すれば大当りを確定する演出を実施可能である。
図柄停止音予告(先読み)、即ち、図柄停止音が発生すれば、保留内に大当りがあることを確定する演出を実施可能である。
稲妻予告(先読み)、即ち、各普図演出表示器にて黄色で激しく点滅すれば大当りすることが確定する演出を実施可能である。
カウントダウン予告(先読み)、即ち、各普図演出表示器にて「3→2→1→0」とカウントダウンし、「0」まで進めば大当りをすることが確定する演出を実施可能である。
また本パチンコ機1は、他の機能として次のような構成を有する。
音量がシステムキー(十字キー)の上下操作にて8段階に切り替え可能である。
光量が前記システムキーの左右操作にて輝度を8段階に切り替え可能である。
尚、通常時遊技状態では、前記システムキーにてBGM、及び演出色(普図表示器・ランプ)が次回の変動開始時に切り替えられる。一方、時短状態では、システムキーにて時短状態中のBGMが次回の変動開始時に切り替えられる(時短状態中の演出色は固定のため切り替わらない。これは遊技者が遊技状態を誤認しないようにするため)。
本実施形態によれば、遊技球が集中する遊技領域の下半部に、上流側から順に普図の第1作動ゲート23A、普電役物により開閉される特図始動口24、特電役物により開閉される大入賞口25、及び普図の第2作動ゲート23Bがほぼ鉛直線上に設けられ、且つ大入賞口25の両脇に、大入賞口25側へ遊技球を誘導する誘導装置26,26が付設されたので、次のような作用効果を有する。即ち、第1作動ゲート23Bへの入球率は、特図始動口24や大入賞口25が開放中でもこれらに影響を受けずに一定の入球率を維持することができる。一方、第2作動ゲート23Bは特図始動口24及び大入賞口25が開放していない時は誘導装置26,26の作用により第1作動ゲート23Aよりも高い入球率を発揮することができる。即ち、どのような遊技状態であっても普図の抽選を安定して行なえる遊技構成とすることができる。従って、普図の当選確率を極端に低くするとともに特図の当選確率を極端に高くする遊技構成としても、普図の始動口への高い入球率を確保するとともに、特図始動口24や大入賞口25などの他の入球装置に対する入球率も充分に確保することができ遊技者の遊技に対する期待感を高め興趣の豊かな遊技機を実現することができる。
また大入賞口25の両側に誘導装置26,26を設けたので、大入賞口25の開口幅の小さくすることができ、更に大入賞口25の開口幅が狭いほど直下にある第2作動ゲート23Bへの入球率が高くなるという相乗効果を発揮することができる。
前記実施形態の構成では、上流側から順に第1作動ゲート23A、特図始動口24、大入賞口25、及び第2作動ゲート23Bを配置したが、これに限らず、上流側から順に第1作動ゲート23A、大入賞口25、特図始動口24及び第2作動ゲート23Bを鉛直線上に配置し、特図始動口24の左右両側に誘導装置26,26を設ける構成としてもよい。
また上流側から順に第1作動ゲート23A、特図始動口24及び第2作動ゲート23Bを鉛直線上に配置し、特図始動口24の左右両側に誘導装置26,26を設ける構成としてもよい。
更に上流側から順に第1作動ゲート23A、大入賞口25及び第2作動ゲート23Bを鉛直線上に配置し、大入賞口25の左右両側に誘導装置26,26を設ける構成としてもよい。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、転落抽選で当選せずに特図の変動回数が所定の回数(50回)を超える場合、所定の回数である50回転目の変動を前記第1最終モードとし、時短状態が継続するか否かの演出を行い、その後、51回転目以降の変動を前記時短モードにて実施するとともに、転落当選による最後の1変動を前記第2最終モードに設定する構成としてもよい。
これによれば、所定の回数である50回転目の変動時に、時短状態が継続するか否かといった緊張感を持たせることができ、遊技の面白味を増すことができる。
また前記実施形態の構成では、特図の大当り確率として、低確率(通常確率)で約19.25分の1となし、高確率で約19.24分の1としたが両者の差が僅少(ほぼ同じ)であればこれに限るものではない。両者の確率差は32761分の1程度が望ましい。
また前記実施形態の構成では、普図演出表示器を10個としたがこれに限らず6個や12個でもよい。また各普図演出表示器は7セグメント表示器に限らずドット表示器や液晶表示器でもよい。
更にパチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
2 遊技盤
210 演出図柄表示装置
23A 第1作動ゲート
23B 第2作動ゲート
24 特図始動口(普通電動役物)
25 大入賞口(特別電動役物)
26 誘導装置

Claims (1)

  1. 遊技球の入球により普通図柄の当否判定の実施の起因となる作動ゲートと、
    前記普通図柄の当否判定の結果に応じて、所定の開口幅をもって開閉作動可能な普通電動役物と、
    前記普通電動役物内に設けられ、遊技球の入球により特別図柄の当否判定の実施の起因となる始動口と、
    前記特別図柄の当否判定の結果に応じて、前記所定の開口幅よりも狭い開口幅をもって開閉作動可能な特別電動役物と、を備えた遊技機において、
    前記作動ゲートとして、第1作動ゲート及び第2作動ゲートを設け、
    遊技領域には、上流側から順に少なくとも前記第1作動ゲート、前記普通電動役物、前記特別電動役物、前記第2作動ゲートが設けられ、
    前記第1作動ゲートと前記第2作動ゲートとの間に設けられた前記特別電動役物の側方に、前記普通電動役物の開口領域外から前記特別電動役物へ向けて遊技球を案内可能で、且つ前記特別電動役物が閉鎖時にはその位置から遊技球を前記第2作動ゲートへ向けて誘導せしめる誘導装置が付設されたことを特徴とする遊技機。
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