JP2014032711A - 光情報記録媒体、記録再生方法及び記録再生装置 - Google Patents

光情報記録媒体、記録再生方法及び記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ランドグルーブ方式においてウォブル干渉を低減する。
【解決手段】ウォブル干渉の生じる可能性のある個所、例えばグルーブの両側側壁の形状が等しくなく、グルーブ幅変調が不可避な個所のウォブル変調にSTW変調を用いる。これにより、グルーブ幅変調の振幅をBPSK変調を用いた場合の1/4に抑えることが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光を用いて情報を記録する媒体及びそれを用いる情報記録再生装置に関わる。
以下における説明中の用語の一部は、Blu-ray Disc(BD)で使用される表現を用いている。これらは、BD以外のシステムでは、別の呼称が用いられる可能性がある。しかし、当業者であれば容易に読み替えることができることである。
光ディスクの記録容量の拡大は、光源の短波長化と対物レンズの開口数(NA)の増大に加えてディスク1枚当たりの記録層数を増やすことにより実現されてきた。BDでは青色半導体レーザと、NAが0.85という高NA対物レンズを用いて2層で50GBの記録容量を実現している。更に、2010年には、記録層の数を3乃至4に増やすと同時に面記録容量も高めることにより100GB以上の記録容量を有するBD XLの実用化に至った。
記録再生光の波長の短波長化や対物レンズの高NA化は限界に近い状況にあるものの、非特許文献1に解説されているランドグルーブ効果を用いることによりランドとグルーブに記録してトラックピッチを狭め、面記録容量を更に増大させる方式が考えられる。以後、このランドグルーブ効果を用いた方式をランドグルーブ方式と呼ぶこととする。実際に、ランドグルーブ方式を応用した光ディスクシステムとして、DVD−RAMが知られている。
ランドグルーブ方式を用いた記録型光ディスクシステムを構築する際には、アドレス情報をディスク上に形成する方法が解決すべき基本的課題の一つとなる。記録型光ディスクの多くでは、ディスク基板上に螺旋状に形成された案内溝(グルーブ)若しくはランドに沿って情報が記録される。グルーブを一定周期で蛇行(ウォブル)させておき、記録または再生時に、このウォブルを検出することで回転速度に同期したクロックを得ることができる。更に、ウォブルに変調を加えることにより、アドレスやディスクに関する補助的な情報をグルーブに物理形状として記録している。グルーブに記録されたアドレス情報(ADIP:address in pre-groove)を検出することにより、ディスク上の所望の位置に情報を記録することを可能としている。
グルーブのみに記録する方式の場合、ウォブルはグルーブの両側の側壁を同じ形状に整形すればよい。ランドのみに記録する場合も同じである。以下においては、グルーブを記録域とした場合、これをグルーブトラックと呼称し、同様に、ランドを記録域とした場合、これをランドトラックと呼称することとする。よって、ランドグルーブ方式の場合、ランドトラックとグルーブトラックが存在する。ランドグルーブ方式では、互いに隣接するランドトラックとグルーブトラックが同一側壁を共用している。このため、ランド及びグルーブトラックのそれぞれに独立したアドレスを割り振ろうとすると、グルーブ又はランドの両側の側壁形状を同じにできない区間を生じる。即ち、このような区間ではグルーブ又はランドの幅が変化するために、記録された信号の振幅がトラック幅の変動に伴い変調されるという悪影響が観測される。また、当該区間では、ウォブル信号の振幅も変動するという悪影響も同時に受ける。以下では、これらの現象をウォブル干渉と呼称する。当該技術分野において、ウォブル干渉なる用語が他の事象を指す可能性があるが、本明細書中では上記の意味で使用する。
上述のようにランドトラック及びグルーブトラックのそれぞれに独立したアドレスを割り振ろうとすると、ウォブル干渉の発生は不可避であるものの、その頻度を低減することは可能である。例えば、特許文献1に開示されている技術によれば、アドレス情報の一部にグレイコードを用いることにより隣接するトラックによるウォブル干渉の頻度を低減することが可能である。
なお、以下においては、グルーブとランドを区別する必要がない場合には単にトラックと呼ぶこととする。
特開2005−166120号公報
Jpn. J. Appl. Phys., Vol.32 (1993) pp.5324-5328 Jpn. J. Appl. Phys., Vol.42 (2003) pp.915-918 Standard ECMA-274 Appendix J
特許文献1に記載の技術においては、ウォブル干渉を低減する為に互いに隣接するグルーブの形状を極力一致させる手段としてアドレス情報の一部にグレイコードを用いている。しかし、ウォブルの変調手段としてBPSK(binary phase shift keying)を用いているので、互いに隣接するグルーブ側壁の形状が一致していない箇所では大きなウォブル干渉を生じるという課題がある。
また、特許文献1に記載の技術では、ADIPをエラー訂正符号で保護することをしていない。これは、例え組織符号を用いたとしても、符号語は、隣接トラックのそれとは異なるために、この部分のウォブル形状が互いに異なる確率が高くなり、その結果、ウォブル干渉の頻度を低減するという効果が希薄化され、或いは失われてしまうためである。特許文献1に記載の技術では、ADIPがエラー訂正符号で保護されていないためにウォブル信号から再生されたADIP情報の信頼性が低いという課題を有している。特に、ウォブル形状の不良などのディスクの欠陥に起因するADIPエラーやディスク表面に付着したごみや汚れに起因するADIPエラーに対しては極めて脆弱であるという課題がある。
本発明は、以上の課題を解決してウォブル干渉の影響が少なく、かつ、信頼性の高いADIPシステムを実現するための方法及び光情報記録媒体、並びにその光情報記録媒体に対する光情報記録再生方法及び記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明の光情報記録媒体は等角度ウォブルフォーマットを有し、ウォブルが保持するデータをウォブル干渉の発生の頻度で分類し、ウォブル干渉が発生するデータを保持する個所のウォブル変調波形にウォブル干渉振幅がキャリアウォブル振幅の2倍よりも小さい波形を用いる。ウォブル干渉振幅が小さい波形としては、キャリアウォブルに当該キャリアウォブルの高調波を重畳した波形、例えばSTW(saw-tooth wave)を用いることができる。ADIPデータは、組織化符号で保護する。
また、等角度ウォブルフォーマットの各部に適用されている変調波形に適応してデータを判別する手段を有する。
本発明によれば、ウォブル干渉の影響を抑圧することができる。また、ウォブル形状の不良などのディスクの欠陥及びディスク表面に付着したごみや汚れに起因するADIPエラーに対して十分に対抗できる信頼性の高いADIPシステムを構築することが可能となる。
上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明を実施した一例を示す図。 ランドグルーブ方式における記録マークの配置を説明する図。 本発明に基づいた光ディスクの説明図。 データの構成とウォブル波形生成過程を説明する図。 位相変調ウォブル部及び位相変調ユニットの構成を説明する図。 STW変調ウォブル部及びSTW変調ユニットの構成を説明する図。 PSTW及びNSTW波形の例を示す図。 MSKマークの説明図。 シンクコードウォブル部の構成を説明する図。 シンクコードユニットの構成を説明する図。 エラー訂正符号を含むデータの構成とウォブル波形生成過程を説明する図。 エラー訂正符号を含むデータの構成とその一部を再配列した場合のウォブル波形生成過程を説明する図。 記録領域をゾーンに分割した場合の模式図。 記録領域をゾーンに分割した場合のデータの構成とウォブル波形生成過程を説明する図。 線記録密度一定で記録した場合のRUB配置の模式図。 パリティ生成方法の種類を説明する図。 記録及び再生動作の説明図。 ADIPデコーダの構成例の説明図。 光ディスク装置の構成例の説明図。
はじめに、改めてランドグルーブ方式について説明する。図2は、ランドグルーブ方式における記録マーク16の配置を説明した図である。ディスク基板11の上には、図2に示したような、底が平坦な溝、即ちグルーブ14が形成されている。グルーブは、等ピッチの螺旋で形成されている。前述のように、グルーブはウォブルされている。等ピッチの螺旋グルーブによって分断された基板表面をランド15と呼称する。なお、ランド及びグルーブの定義様式は、種々存在するが、本明細書中では、光の入射面から見て凹である領域をグルーブ、凸である領域をランドと定義する。ランド及びグルーブの上には記録層12が形成されていて、光スポット13によって記録マーク16の記録及び再生が行われる。なお、ランド及びグルーブそれぞれに沿って記録マーク列が形成されるので記録領域であるという意を表してそれぞれランドトラック、グルーブトラックとも呼称する。なお、簡単のために図示していないものの、記録層の上にはカバー層が設けられる。
<CAVフォーマット>
次に、実施例の説明を行う。図3に、本発明に基づいた光ディスクの説明図を示す。グルーブは、光ディスク1上に、等ピッチの螺旋を描くように形成されている。但し、図中では、簡単のためにグルーブの描画を省略している。グルーブトラック及びランドトラックは、1周を8つのセグメント2で構成している。各セグメントには0から7までの番号が付与されている。また、セグメントには、グルーブトラックからなるグルーブセグメント3とランドトラックからなるランドセグメント4がある。また、各セグメントが占める角度は等しい。
各グルーブセグメントは、同一のフォーマットを有する。あるグルーブセグメントのウォブル形状は、このフォーマットとウォブルに記録される情報によって決定される。これらのことは、ランドセグメントにおいても同様である。グルーブを構成する2つの側壁の形状は、電子線描画などを用いることにより独立して制御可能であるので、グルーブの代わりにランドの形状を任意に制御することも可能である。但し、隣接するランドとグルーブは同一側壁を共用し両者を完全に独立して形成することはできないので、グルーブセグメントとランドセグメントでは、後述するように物理的な構成には若干の相違がある。また、1セグメントに含まれるウォブルの周期は、全て同一である。よって、周の長さが異なっても1トラックに含まれるウォブルの周期も同一である。セグメントの数は8であるから、変調部を除けばウォブルの位相は半径方向で揃っているので、変調されていない区間では隣接トラック間でのウォブル干渉は起こらない。このように、トラックの周の長さが異なっても1トラックに含まれるウォブルの周期が同一であるようなウォブルフォーマットのことを等角度フォーマットと呼称する事とする。
ユーザデータは、記録領域中の所望の位置に記録する必要があり、その際に各グルーブセグメント及びランドセグメントを位置目標として用いる。よって、これらはユニークに判別される必要がある。即ち、光学的な手法で読み出し可能な形状などを用いてアドレスを付与する必要がある。一般的なアドレスの構成要素を列挙すると、記録層番号(記録層が複数ある場合)、ゾーン番号(ゾーンが存在する場合)、セグメント番号、ランドグルーブ判別符号(トラックエラー信号の符号のみで判別する場合は不要)、トラック番号が挙げられる。また、これらと共に補助情報も記録される。補助情報の内容は、当該ディスク固有の情報などで、複数のセグメントの補助情報記録領域を用いて記録されている。以上の情報は、必要に応じた符号化処理を成された後にウォブル波形の変調としてディスク表面に形状として記される。
図4は、データの構成とウォブル波形生成過程を説明する図である。図3に示した構成のディスクを例に図4を参照しながら、上記手順によるウォブル波形データの準備過程を説明する。図3に示した構成のディスクでは、ゾーンを設定していないのでウォブルに記録するデータとその情報量は、配列順に以下の通りである。なお、以下においてADIPデータ、或いは、単にデータという呼称は、特に断らない限り、又は、文脈上明らかな場合を除き、ウォブルに記録する以下のような内容のデータを指すものとする。すなわち、記録層番号101(4ビット)、セグメント番号102(4ビット)、トラック番号103(19ビット)、ランドグルーブ判別ビット104(1ビット)、補助情報105(8ビット)である。ここで、トラック番号は、ランドトラックとその外周側に隣接するグルーブトラックには同じ値を割り当てている。また、ランドトラックのトラック番号と内周側に隣接するグルーブトラック番号の差は、1である。ランドグルーブ判別ビットの値は、ランドトラックに0を、グルーブトラックに1を割り当てている。よって、ランドグルーブ判別ビットをトラック番号の最下位ビットと看做すと、互いに隣接するトラック番号同士のバイナリ値の差は1となる。そして、ランドグルーブ判別ビットをトラック番号の最下位ビットと看做した上で、これをグレイコード変換したものをグレイコード化トラック番号106と呼ぶ。ここで、各データは、隣接トラックの該当するデータとハミング距離の差が小さいことが予想される項目順に配列している。即ち、記録層番号及びセグメント番号は、隣接するトラックと同じ値を有する(ハミング距離0)。互いに隣接するトラック間のグレイコード化トラック番号のハミング距離は、1である。補助情報は、任意のバイナリ値をとるのでハミング距離は、互いに隣接するトラック間のこの項目のハミング距離は、0から8となる。
次に、ウォブルの変調波形を決定する。ここで、隣接トラック間でハミング距離が0である項目に関しては、ウォブル干渉が発生する可能性がないので符号の判別が容易な2値位相変調(BPSK:binary phase-shift keying)を用いる。即ち、位相変調区間107に割り当てられる。一方、隣接トラック間でハミング距離が1以上である項目に関しては、ウォブル干渉が起こるのでSTW変調区間108に割り当てる。後述するように、STW変調区間で用いるSTW(saw-tooth wave)は、ウォブル干渉を起こす条件においてもその程度がBPSKなどよりも著しく小さいという性質を有する。最後に、実際に形成するウォブル波形を決定する。1つのセグメントに対応するウォブル波形の先頭には、セグメントの開始を明示するためのシンクコードウォブル109を生成する。次いで、位相変調区間に対応して生成した位相変調ウォブル部110をシンクコードウォブルの後に付加する。
そして、STW変調区間に対応して生成したウォブル波形を上記までに生成した波形に付加する。前述のように、ランドとグルーブは同一側壁を共有しているのでランドセグメントとグルーブセグメントで異なるデータを保持する区間に関しては、図4(d)のようにそれぞれに専用領域、ランドSTW変調ウォブル部111とグルーブSTW変調ウォブル部112を設けている。対象としているセグメントがランドセグメントである場合、位相変調ウォブル部の直後にあるランドSTW変調ウォブル部111にSTW変調区間に対応して生成したウォブル波形を付加する。この時、グルーブSTW変調ウォブル部112にはこの部分を使用しないことを示すデータを入れる。一方、対象としているセグメントがグルーブセグメントである場合、グルーブSTW変調ウォブル部112にSTW変調区間に対応して生成したウォブル波形を付加し、ランドSTW変調ウォブル部111にはこの部分を使用しないことを示すデータを入れる。
実際に電子線描画装置などでウォブルを形成するには、グルーブ又はランドのどちらか一方の形状を描画することになる。仮に、グルーブを描画するものとする。また、トラック番号はディスクの内周から外周に向かって増大しているものとする。この時、シンクコードウォブル部、位相変調ウォブル部、グルーブSTW変調ウォブル部を描画する場合は、上で作成したデータの内、当該グルーブセグメントのウォブル波形データを参照して両側の側壁形状を描画する。一方、ランドSTW変調ウォブル部では、ディスク内周側の側壁を描画する際には、1つ内側のランドセグメントに対応するウォブル波形データを参照し、外周側の側壁を描画する際には1つ外側のランドセグメントに対応するウォブル波形データを参照する。
次に、各ウォブル部の構成について述べる。図5は、位相変調ウォブル部及び位相変調ユニットの構成を説明する図である。始めに図5に基づき、位相変調ウォブル部の構成を説明する。位相変調ウォブル部110は、保持する情報量8ビットに対応して8個の位相変調ユニット120から構成される。位相変調ユニット120は、1ビットのデータを担う。位相変調ユニット120の長さは、57ウォブル周期である。なお、ウォブル波形が意味を有し得る最小の長さは1周期(但し、ウォブルの長さの単位は、弧の長さではなく角度である)であるので、以下においては1ウォブル周期を単にウォブルと呼称する。また、今後定義する各種ウォブルの波形もウォブル単位で定義され、例えば、キャリアウォブルのように種類を表す接頭語を付けて呼称する(長さは当然、暗示的に1ウォブルである)。
位相変調ユニット120の構成を説明する。位相変調ユニット120は、位相シンク121から開始する。これは、位相変調ユニット120の開始を表す長さ9ウォブルの波形である。即ち、πウォブル123が3ウォブル連続した後、キャリアウォブル124が3ウォブル連続し、その後にπウォブルが3ウォブル連続する。ここで、キャリアウォブル124は、当該ディスクから再生されるウォブル信号のキャリアに対応する波形で正弦波である。即ち、キャリアウォブル以外の種類のウォブルの周波数と位相の基準となる。また、後述するように位相変調ユニット120の特定箇所に使用することによりビット0を表す役割も持つ。なお、πウォブル123の波形は、キャリアウォブル124と位相がπラジアン異なる正弦波である。
位相シンク121の後には、キャリアウォブルが36ウォブル連続する部分がある。これは、十分に長いキャリアウォブルを用意することによりウォブルの主要な役割の一つである安定したクロック生成を保証するためのものである。
上記のキャリアウォブルが連続する部分に続く6ウォブルは、当該位相変調ユニットが表すデータを保持する部分である位相変調データ部122である。即ち、この部分の波形が全てキャリアウォブルである場合、当該位相変調ユニットが保持するデータは0である。一方、この部分の波形が全てπウォブルである場合、当該位相変調ユニット120が保持するデータは1である。位相変調データ部122に続く、6ウォブルのキャリアウォブルで位相変調ユニット120は終端される。
図6は、STW変調ウォブル部及びSTW変調ユニットの構成を説明する図である。図6を参照しながらランドSTW変調ウォブル部111及びグルーブSTW変調ウォブル部112の構成を説明する。ランドSTW変調ウォブル部111とグルーブSTW変調ウォブル部112の構成は同じである。ランド並びにグルーブSTW変調ウォブル部は、28個のSTW変調ユニット131から構成される。1つのSTW変調ユニット131がデータの1ビットを保持する。
STW変調ユニット131の構成を説明する。STW変調ユニット131は、位相シンク121から開始する。これは、位相変調ユニット120の開始を表すのに使用されているのと同じものである。即ち、πウォブル123が3ウォブル連続した後、キャリアウォブル124が3ウォブル連続し、その後にπウォブルが3ウォブル連続する。位相シンクの後には、キャリアウォブルが6ウォブル連続する。この後に続く36ウォブルは、当該STW変調ユニットが表すデータを保持する部分であるSTW変調データ部130である。STW変調データ部130には、保持すべきデータビットに対応して2種類の波形が用いられる。
即ち、この部分の波形が全てNSTW(negative STW)である場合、当該STW変調ユニット131が保持するデータは0である。一方、この部分の波形が全てPSTW(positive STW)である場合、当該STW変調ユニット131が保持するデータは1である。ここで、PSTW及びNSTWの波形は、キャリアウォブルの整数倍の周波数を有する正弦波をキャリアウォブルに加算又は減算したもので、式(1)及び式(2)でそれぞれ与えられる。
Figure 2014032711
ここで、係数a0及びbnは、所望の波形に合わせて決定する。復調の容易性を考慮して各係数を定めた場合の一例を、式(3)(PSTW)及び式(4)(NSTW)に示す。
Figure 2014032711
ここで、A及びωwは、それぞれキャリアウォブル信号の振幅及び角周波数である。
図7(a)及び図7(b)にPSTW及びNSTWの波形の例をそれぞれ示す。式(3)及び式(4)と図7から明らかなように、例示したSTWは、キャリアウォブルにキャリアウォブルの2倍の周波数の正弦波を加減算したものであるからSTW変調データ部からもキャリアを容易に抽出することができるという特徴がある。
STW変調データ部に続く、6ウォブルのキャリアウォブルでSTW変調ユニットは終端される。
ここで、図1を参照しながらSTWがウォブル干渉を起こす条件においても、その程度がBPSKなどよりも著しく小さい理由を説明する。図1は、STW及びBPSK変調を用いたグルーブにおけるウォブル干渉の様子を説明する模式図である。図1(a)は、簡単のためにSTW変調ユニットなどの構造は簡略化して変調波形の部分のみを抜き出してある。考察の対象はグルーブトラックのランドSTW変調部111とする。また、図1の上方及び下方は、それぞれディスクの外周及び内周側であるとする。図1(a)の上側の曲線は、グルーブ外側壁151(グルーブの外周側の側壁)を表し、その近傍に記した0又は1の符号は、当該グルーブの外周側に隣接するランドトラックのSTW変調ユニットが保持するデータを表す。図1(a)の下側の曲線は、グルーブ内側壁152(グルーブの内周側の側壁)を表し、その近傍に記した0又は1の符号は、当該グルーブの内周側に隣接するランドトラックのSTW変調ユニットが保持するデータを表す。グルーブ外側壁151及びグルーブ内側壁152の形状は、それぞれに対応するSTW変調ユニットが保持するデータが0の場合はNSTW、1の場合はPSTWとなっている。図1(a)の最下段の曲線は、当該グルーブの幅の変化を表している。即ち、内周側ランドと外周ランドのデータが等しい場合、グルーブ幅の変化は0である。一方、内周側ランドと外周ランドのデータが等しくない場合、グルーブ幅は式(3)、(4)から明らかなように下式(5)に従って変化する。
Figure 2014032711
図1(b)は、図1(a)と同様の状況で変調波形にBPSKを用いた場合のグルーブ幅変化の様子を説明する図である。位相変調ユニットなどの構造は簡略化して変調波形の部分のみを抜き出してある。グルーブトラックのランドSTW変調部に相当する部分で、STWの代わりにBPSK波形を用いた場合を考えている。この場合、内周側ランドと外周ランドのデータが等しくない状況下では、グルーブ幅は下式(6)に従って変化する。
2Acosωwt (6)
即ち、グルーブの両側側壁の形状が等しくなく、グルーブ幅変調が不可避な状況においてもウォブル変調にSTW変調を用いることによりグルーブ幅変調の振幅をBPSK変調を用いた場合の1/4に抑えることが可能である。なお、図1及び以上の説明においてはグルーブを例にして説明したが、ランド幅の変調についても状況は同様であることは明らかであるので説明は省く。なお、以下においては、ウォブル干渉によるトラック幅変調の振幅のことをウォブル干渉振幅と呼ぶこととする。
次に、シンクコードウォブル部の構成を説明する。シンクコードウォブル部は、セグメントの開始を明示し、また、光スポットの正確な角度位置を導く役割がある。そのため、他のウォブル部と異なりデータを保持しない代わりにセグメントの開始を判別し易く、かつ、光スポットの正確な角度位置を割り出し易い波形となっている。そのために、シンクコードウォブル部には、他のウォブル部には使用されていないMSK(minimum shift keying)マーク140という波形を用いている。図8は、MSKマークの説明図である。図8に示すように、3ウォブル一組で一つのMSKマークを構成する。即ち、中央のウォブルはキャリアウォブルとは位相が反転した正弦波であるものの前後それぞれ1ウォブルは、位相が連続するものの周波数が1.5倍の正弦波となっていてキャリアウォブルと滑らかに接続している。これは、一種の2値位相変調であるものの位相が反転している中央のウォブルとキャリアウォブルは滑らかに接続しているので、この部分におけるスペクトルの広がりがBPSKなどよりも大幅に小さいために観測されるウォブル信号の振幅変動も小さいという特徴を有する。また、位相が反転している区間が1ウォブルに限定されているのでMSKマークを検出することにより位置を1ウォブル以内の精度で決定することを可能とする。MSKマークの特徴については、非特許文献1に開示されているのでこれ以上の詳細は省く。
図9は、シンクコードウォブル部の構成を説明する図である。シンクコードウォブル部は、4種類のシンクコードユニット(シンクコードユニット0 141、シンクコードユニット1 142、シンクコードユニット2 143、シンクコードユニット3 144)が順に並ぶことにより構成されている。各シンクコードユニットは、固有のシンクコード(MSKマーク出現パターン)を有しているので、何らかの理由で一部のシンクコードを検出できなかった場合でも検出できたシンクコードから位置を推定するのは容易である。なお、全てのシンクコードユニットの長さは57ウォブルである。
図10は、各シンクコードユニットの構成を示す図である。全てのシンクコードユニットは、MSKマークで開始し、第1のMSKマークの中央から19ウォブル離れて第2のMSKマークの中央が出現する。MSKマークは、キャリアウォブルに対して位相反転したウォブル、即ち、中央のウォブルを判別することにより検出される。つまり、第1のMSKマークを検出してから19ウォブルクロック経過した際に第2のMSKマークを検出した場合、シンクコードを検出したことを確定できる。なお、上記のように第1のMSKマークを検出してから第2のMSKマークを検出するまでの距離をMSKマーク間の距離と呼ぶことにする。
シンクコード同士の判別には、第2のMSKマークと第3のMSKマークの間の距離を用いる。即ち、図10に示したように、シンクコードユニット0から3におけるMSKマーク間の距離はそれぞれ8,10,12,14である。
<ECC付加>
上の実施例においては、データはエラー訂正符号化されていない。よって、ウォブル干渉の影響は低減されたものの、依然としてウォブル形状の不良などのディスクの欠陥やディスク表面に付着したごみや汚れに対しては脆弱である。図11は、上の実施例と同様の状況下においてデータをエラー訂正符号で保護する場合のウォブル波形生成手順を説明するものである。
図11(a)のADIPデータから図11(b)のグレイコード化トラック番号を準備するまでの工程は、図4で説明したものと同じである。図11(c)の工程でパリティ100を付加する。ここでは、記録層番号4ビット、セグメント番号4ビット、トラック番号19ビット、ランドグルーブ判別1ビット、補助情報8ビットをこの出現順に長さ4ビットのシンボルを7つ構成し、これを元に組織化されたリードソロモン符号を生成した。即ち、ガロア拡大体GF(24)上で構成した。この際生成されたパリティ100は、8シンボル(32ビット)である。よって、この符号は、コードワード長が15シンボルでデータが7シンボルであるから最小符合距離は9である。
組織化符号としたことで、上記で得られた図11(c)は、図4(b)に単純にパリティを付け加えただけの形になっている。よって、図11(d)に示すように、図4(c)の場合と同じ要領でウォブル変調波形を生成する。即ち、記録層番号とセグメント番号は、隣接トラックと同じ値を有し、ウォブル変調を起こさないのでBPSKで変調し、位相変調区間107を生成する。グレイコード化トラック番号、補助情報、パリティは、ウォブル干渉を起こす箇所が必ずあるのでSTWで変調を行い、STW変調区間108を生成する。以上で決定したウォブル変調波形を元に図4(d)の場合と同じ要領でウォブルの側壁形状を決定することができる。その際に先頭に付加するシンクコードウォブル部は図4(d)の場合と同じものを使用する。
なお、図11(c)及び(d)から分かるように、STW変調区間の前半はグレイコード化トラック番号である。従って、先に説明したように、ランドSTW変調ウォブル部及びグルーブSTW変調ウォブル部の内、STW変調区間の前半部分から派生する部分は、隣接するトラック間でのハミング距離は2に過ぎない。即ち、ウォブル干渉の頻度はデータ20ビットに対して2回である。一方、STW変調区間の後半を構成するのは補助情報とパリティである。これらは、一般にランダムなバイナリ符号であるのでこの部分から派生するランドSTW変調ウォブル部及びグルーブSTW変調ウォブル部に関しては隣接するトラック間でのハミング距離は平均で20である。即ち、ウォブル干渉の頻度はデータ40ビットに対して平均20回である。STW変調によりウォブル干渉の程度は大幅に抑圧されているものの、局面によってはウォブル干渉を起こすSTW変調ユニットが連続して出現することが問題になる可能性がある。
図12は、エラー訂正符号を含むデータの構成とその一部を再配列した場合のウォブル波形生成過程を説明する図である。上記のようにウォブル干渉が連続して出現するのを軽減するために、図12に示したようにウォブル波形を生成するのに先立ってインターリーブする、すなわちデータの並びを変更する方法がある。図12(a)は、データにパリティを付加した状態、即ち、図11(c)に相当する。ここで、グレイコード化トラック番号106を長さが等しい2つの部分、グレイコード上位部132とグレイコード下位部133に分ける。また、補助情報105とパリティ100を1つのデータと見做した上で、これをやはり長さが等しい2つの部分バイナリ上位部134とバイナリ下位部135に分ける。次に、これらの出現順を入れ替える。即ち、グレイコード上位部132、バイナリ上位部134、グレイコード下位部133、バイナリ下位部135の順である。その後の処理過程は図11(d)以下と同様である。このようにウォブル干渉振幅が小さい波形で変調した区間のウォブル波形の一部と、ウォブル干渉振幅が大きい波形で変調した区間のウォブル波形の一部とをインターリーブする処理により、少なくともウォブル干渉を起こすSTW変調ユニットが連続する場合でもその長さを抑えることが可能となる。
<ゾーン>
上で説明した実施例では図3のようにディスクの記録領域を等角度のセグメントに分割したのみである。このようなディスクに対してユーザデータを記録する際にチャネルクロック周波数をウォブルクロック周波数の定数倍に固定して記録した場合、ディスク上の半径位置によって線記録密度が大きく異なる。例えば、記録領域の最内周及び最外周をそれぞれ24mmと58mmとすると線記録密度は最大2.4倍異なる。よって、最内周で可能な限り高い線記録密度で記録しても記録領域全体での平均線記録密度は最内周のそれよりも相当に低くなるという問題がある。
この問題を解決するひとつの方法は、図13に示すようにゾーンを設定することである。即ち、記録領域を半径方向に複数のゾーン153に分割し、ゾーン毎に収容するセグメントの数を設定する。即ち、外周のゾーンほど多くのセグメントを持つように設定し、各ゾーンの内部においてはチャネルクロック周波数をウォブルクロック周波数の定数倍に固定して記録を行う。この結果、線記録密度の変動幅が小さくなり平均線記録密度を高めることができる。この場合、ゾーン毎に異なる等角度フォーマットが定義されていることになる。
図14は、記録領域をゾーンに分割した場合のデータの構成とウォブル波形生成過程を説明する図である。記録領域をゾーンに分割した場合、図14に示すように、ADIPデータ構成及びウォブル変調データ生成過程もそれに合わせて変更する必要がある。即ち、ゾーンを設けていない場合の図11(a)と対比すると、長さ4ビットのゾーン番号154を新たに層番号の後に配置している。記録領域をゾーンに分割したのでトラック番号は、ゾーン内でのトラック番号を表現できれば十分なので19ビットから15ビットに減らしている。よって、データの長さは変化していない。ゾーン番号は、ゾーン内では一定値を保つのでこの部分に起因するウォブル干渉は起きない。このため、層番号やセグメント番号と共に位相変調区間に割り当てている。
<CLV記録>
上記問題を解決する別の方法として、図15に示したように線記録密度一定でユーザデータを記録する方法がある。この場合、ユーザデータの記録単位であるRUB(recording unit block)155の先頭位置は、セグメントの先頭と同期しないのでRUB毎に算出する必要がある。それには、例えば、非特許文献3に開示されているのと同様に螺旋の長さの計算式を応用して求める。
<パリティの組み方>
図16は、パリティ生成方法の種類を説明する図である。図11の例で説明したようにパリティ100は、図16(a)に示すようにデータ全体から生成している。ところで、データの内、層番号は同じ記録層に留まっている限り同一値が繰り返し出現する。また、セグメント番号は0から最大値までを1ずつ増加して0に戻る周期を繰り返す。これらのように同じ値が繰り返し出現したり、或いは単純な規則に従って出現する値をエラー訂正符号で保護しないという方法が考えられる。仮に、これらを再生した際のビットエラーレートが十分な信頼をおけない状況であったとしても、同一の値が期待される状況においては十分に多くのセグメントを再生することにより、最も多く出現した値を採用すれば十分に信頼できる。また、局所的なエラー要因の影響回避も容易である。
図16(b)に示すように層番号やセグメント番号を含めずにエラーパリティを生成することのメリットとしては、まず、符号語の長さを変えずに補助情報の長さを増やすことができる。或いは、やはり符号語の長さを変えずにパリティを増やすことにより、エラーに対して更に強固な符号にすることが可能である。
<記録再生>
図17は、光ディスク装置の内、記録及び再生に関わる主要な部分を抜粋した模式図である。図17を用いて記録及び再生動作を説明する。まず、セグメントとRUBが同期している場合の記録動作を説明する。ユーザデータは、記録先のアドレスと共にユーザデータエンコーダ172に入力され、エラー訂正符号生成及びインターリーブ、符号変調などの過程を経てRUBとして記録されるチャネルビット列が編成される。チャネルビット列は、記録制御装置171へ送られる。一方、光ピックアップ170は、ウォブル信号を常に出力していて、これはADIPデコーダ173へと入力されている。ADIPデコーダ173は、ウォブル信号からADIPデータの復調とエラー訂正符号の復号を行う。得られたデータは、常に記録制御装置171へ入力され、再生されたADIPを常に監視している。即ち、現在光スポットが所在しているADIPが記録先よりも手前であり、現在のトラックを追従して行く事で記録先ADIPに到達可能であることを確認し、また、再生したADIPの値とシンクコードを監視しながら記録開始のタイミング情報を記録制御装置171に伝達する。記録制御装置171は、このタイミング情報を元に光スポットが記録開始位置に到達した事を検出すると、光ピックアップ170に記録発光開始指令と波形データを伝送し記録を開始する。
図18は、ADIPデコーダの構成を説明する図である。光ピックアップで検出されたウォブル信号には、直流成分及び低周波成分が含まれているのでこれらをハイパスフィルタ180で除去する。ハイパスフィルタ180を通過したウォブル信号は、ウォブルPLL181に入力され、ここでウォブル信号のキャリアの周波数と位相に同期したクロックを再生する。再生されたクロックは、ADIPデコーダ内でウォブルクロックにて駆動される各要素に供給される。図中では、簡単のためにクロック供給線を省略している。但し、STW復調器183は、ウォブルキャリアの2倍の周波数のクロックで駆動する必要があるので、2逓倍器182で2逓倍したクロックを供給する。
ハイパスフィルタ180の出力は、MSK検出器185、BPSK復調器184、STW復調器183にも入力される。これらは、各変調方式に対応した復調器である。MSK検出器は、MSKマークの出現パターンをシンクコード検出器186へと送出する。シンクコード検出器は、パターンをシンクコードと比較して光スポットがシンクコードを通過した時刻をウォブル単位で把握することができる。よって、シンクコード通過後のウォブル数をウォブルカウンタ187で計数することにより、次のセグメントの先頭にて記録開始タイミング信号を出すことができる。即ち、記録開始の2つ手前のADIPを検出した後に、一つ手前のセグメントのシンクコードで記録開始タイミング信号を生成することで、所望のセグメントに記録することができる。
シンクコード検出器186は、光スポットがシンクコードを通過した時刻を判別器188にも同時に通知する。判別器188は、通知を受けると内部のカウンターでウォブルクロックをカウントし、ADIPワードの構成に基づいてBPSK復調器184又はSTW復調器183のいずれかの適切な出力を選択した上でデータのビット値を判別する。判別結果は、リードソロモン符合復号器189へと送出され、ADIPワード分のデータが揃った段階でリードソロモン符号を復号し、ADIPデータを得る。
次に、図17を用いて再生時の動作について説明する。ホストから指定されたアドレスのデータを読み出す指令を受けると、光ピックアップ170の位置を概ね所望の位置に移動させる。光ピックアップ170は、ウォブル信号を常に出力していて、これはADIPデコーダ173へと入力されている。ADIPデコーダは、ウォブル信号からADIPデータの復調とエラー訂正符号の復号を行う。得られたデータは、常にファームウェアによって監視されている。ファームウェアは、現在光スポットが所在しているADIPが目的のそれよりも手前であり、現在のトラックを追従して行く事で読み出すアドレスに対応するADIPに到達可能であることを確認する。
光ピックアップ170の再生信号出力は、チャネルPLL174に供給されチャネルビット列のチャネルクロックを再生する。光ピックアップ170の再生信号出力は、リードチャネル175でビット列に復号される。復号されたビット列は、ユーザデータデコーダ176でフレーム構造解析及びエラー訂正処理を経てユーザデータを得る。その際に、ユーザデータと共に記録先のアドレスも同時に得られるので、これとADIPとの対応が正しいか否かを照合することにより確実性を高める。
図19は、光ディスク装置の構成の一例を示したものである。光ディスク1は、スピンドルモータ52によって回転される。光ピックアップ170は、記録再生に用いる光源、対物レンズをはじめとする光学系などで構成されている。光ピックアップ170は、スライダ53によりシークを行う。シーク及びスピンドルモータの回転などはメイン回路54からの指示によって行う。メイン回路54には、信号処理回路やフィードバック調節計などの専用回路及びマイクロプロセッサ、メモリなどが搭載されている。光ディスク装置全体の動作を制御するのはファームウェア55である。ファームウェア55は、メイン回路54中のメモリに格納されている。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1:光ディスク、2:セグメント、3:グルーブセグメント、4:ランドセグメント、
11:ディスク基板、12:記録層、13:光スポット、14:グルーブ、15:ランド、16:記録マーク、
52:スピンドルモータ、53:スライダ、54:メイン回路、55:ファームウェア、
100:パリティ、101:記録層番号、102:セグメント番号、103:トラック番号、104:ランドグルーブ判別ビット、105:補助情報、106:グレイコード化トラック番号、107:位相変調区間、108:STW変調区間、109:シンクコードウォブル部、110:位相変調ウォブル部、111:ランドSTW変調ウォブル部、112:グルーブSTW変調ウォブル部、
120:位相変調ユニット、121:位相シンク、122:位相変調データ部、123:πウォブル、124:キャリアウォブル、
130:STW変調データ部、131:STW変調ユニット、132:グレイコード上位部、133:グレイコード下位部、134:バイナリ上位部、135:バイナリ下位部、
140:MSKマーク、141:シンクコードユニット0、142:シンクコードユニット1、143:シンクコードユニット2、144:シンクコードユニット3、
151:グルーブ外側壁、152:グルーブ内側壁、153:ゾーン、154:ゾーン番号、155:RUB、160:リードソロモン符号化器、
170:光ピックアップ、171:記録制御装置、172:ユーザデータエンコーダ、173:ADIPデコーダ、174:チャネルPLL、175:リードチャネル、176:ユーザデータデコーダ、
180:ハイパスフィルタ、181:ウォブルPLL、182:2逓倍器、183:STW復調器、184:BPSK復調器、185:MSK検出器、186:シンクコード検出器、187:ウォブルカウンタ、188:判別器、189:リードソロモン符号復号器

Claims (13)

  1. 等角度ウォブルフォーマットを有し、
    ウォブルが保持するデータ種がウォブル干渉の発生の頻度で分類及び配列されていて、
    前記ウォブル干渉の発生頻度が1以上である前記データ種について、ウォブル変調波形に前記ウォブル干渉振幅がキャリアウォブル振幅の2倍よりも小さい波形が用いられていることを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 請求項1に記載の光情報記録媒体において、
    前記ウォブル干渉振幅が小さい波形として前記キャリアウォブルに当該キャリアウォブルの高調波を重畳した波形を用いたことを特徴とする光情報記録媒体。
  3. 請求項1に記載の光情報記録媒体において、
    前記ウォブル干渉の発生頻度が0である前記データ種のウォブル変調波形にMSK波形を用い、
    前記ウォブル干渉振幅が小さい波形として前記キャリアウォブルに当該キャリアウォブルの高調波を重畳した波形を用いたことを特徴とする光情報記録媒体。
  4. 請求項1に記載の光情報記録媒体において、
    前記データが組織化符号であることを特徴とする光情報記録媒体。
  5. 請求項1に記載の光情報記録媒体において、
    前記ウォブル干渉振幅が小さい波形で変調した区間のウォブル波形の一部と前記ウォブル干渉振幅が大きい波形で変調した区間のウォブル波形の一部とがインターリーブされていることを特徴とする光情報記録媒体。
  6. 請求項1に記載の光情報記録媒体において、
    前記記録領域が半径方向に複数のゾーンに区分され、前記ゾーン毎に異なる等角度フォーマットが定義されていることを特徴とする光情報記録媒体。
  7. 請求項4に記載の光情報記録媒体において、
    前記組織化符号に記録層を判別する情報又はセグメントを判別する情報を含まないことを特徴とする光情報記録媒体。
  8. 等角度ウォブルフォーマットを有し、ウォブルが保持するデータ種がウォブル干渉の発生の頻度で分類及び配列されていて、前記ウォブル干渉の発生頻度が1以上である前記データ種について、ウォブル変調波形に前記ウォブル干渉振幅がキャリアウォブル振幅の2倍よりも小さい波形が用いられているランドグルーブ方式の光情報記録媒体を用い、
    前記光情報記録媒体からウォブル信号を再生する工程と、
    前記ウォブル信号からアドレス情報を取得する工程と、
    前記取得したアドレス情報を参照して記録開始のタイミング情報を発生する工程と、
    前記タイミング情報を元に所望のセグメントにユーザ情報を記録する工程と
    を有することを特徴とする情報記録方法。
  9. 請求項8に記載の情報記録方法において、
    前記ウォブル信号はアドレスデータとエラー訂正符号を含み、
    前記ウォブル信号からアドレス情報を取得する工程は前記アドレスデータを復調する工程と前記エラー訂正符号を復号する工程を含むことを特徴とする情報記録方法。
  10. 請求項8に記載の情報記録方法において、
    前記等角度フォーマットの各部に適用されている変調波形に適応してデータを判別することを特徴とする情報記録方法。
  11. 等角度ウォブルフォーマットを有し、ウォブルが保持するデータ種がウォブル干渉の発生の頻度で分類及び配列されていて、前記ウォブル干渉の発生頻度が1以上である前記データ種について、ウォブル変調波形に前記ウォブル干渉振幅がキャリアウォブル振幅の2倍よりも小さい波形が用いられているランドグルーブ方式の光情報記録媒体を用い、
    前記光情報記録媒体からウォブル信号を再生する工程と、
    前記ウォブル信号からアドレス情報を取得する工程と、
    前記取得したアドレス情報を参照して所望のセグメントからユーザ情報を読み出す工程と
    を有することを特徴とする情報再生方法。
  12. 請求項11に記載の情報再生方法において、
    前記ウォブル信号はアドレスデータとエラー訂正符号を含み、
    前記ウォブル信号からアドレス情報を取得する工程は前記アドレスデータを復調する工程と前記エラー訂正符号を復号する工程を含むことを特徴とする情報再生方法。
  13. 請求項11に記載の情報再生方法において、
    前記等角度フォーマットの各部に適用されている変調波形に適応してデータを判別することを特徴とする情報再生方法。
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