JP2014032033A - 情報提示制御装置、情報提示制御方法及びプログラム - Google Patents

情報提示制御装置、情報提示制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】今回の走行と過去の走行との時間的な差異や位置的な差異を示す情報を適切に提示させることが可能な情報提示制御装置を提供する。
【解決手段】情報提示制御装置は、出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御手段と、を備える。これにより、過去の走行に対する今回の走行の遅れ具合又は進み具合をユーザに適切に認識させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体の走行に関する情報を提示する技術分野に関する。
従来から、ナビゲーション装置などにおいて、今回の走行と過去の走行との比較結果を提示させる技術が提案されている。例えば、特許文献1には、走行した道路を構成するリンクごとのエネルギー消費量と、リンクごとの基準エネルギー使用量(自車の過去のエネルギー使用量の実績値などに応じた量)との比較結果を表示させる技術が開示されている。
特開2011−33447号公報
ところで、過去に走行したことがある経路と同じ経路を走行するような場合に、今回の走行と過去の走行との時間的な差異や位置的な差異を提示させることができれば便宜である。例えば、過去の走行に対する今回の走行の遅れ時間又は進み時間を提示させたり、今回の走行時の経過時間に対応する過去の走行時における位置を提示させたりすることができれば便宜である。特許文献1には、そのような内容については何ら開示されていない。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが一例として挙げられる。本発明は、今回の走行と過去の走行との時間的な差異や位置的な差異を示す情報を適切に提示させることが可能な情報提示制御装置、情報提示制御方法及びプログラムを提供することを主な目的とする。
請求項1に記載の発明では、情報提示制御装置は、出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、情報提示制御装置によって実行される情報提示制御方法は、出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御工程と、前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御工程と、を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明では、コンピュータを有する情報提示制御装置によって実行されるプログラムは、出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段、前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
実施例に係るナビゲーション装置の概略構成を示す。 本実施例に係る表示例を示す。 走行データが記憶されていない経路について走行データを最初に記憶させる場合に実行される処理フローを示す。 記憶された走行データを用いて今回走行時に実行される処理フローを示す。 変形例1に係る表示例を示す。 変形例2に係る表示例を示す。
本発明の1つの観点では、情報提示制御装置は、出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御手段と、を備える。
上記の情報提示制御装置は、今回の走行と過去の走行との比較結果を提示させるために好適に利用される。記憶制御手段は、走行中に得られた、出発してからの経過時間または出発後における時刻(絶対時間)と、移動体の位置を示す位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる。提示制御手段は、過去に走行した経路(走行データが記憶されていることが前提となる)と同じ経路を今回走行する場合に、記憶手段に記憶された過去の走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる。これにより、過去の走行に対する今回の走行の遅れ具合又は進み具合をユーザに適切に認識させることができる。
上記の情報提示制御装置の一態様では、前記提示制御手段は、地図画面上に、前記今回の走行時における現在位置を示す第1画像を表示させると共に、前記記憶手段に記憶された前記過去の走行時の走行データに基づいて、前記現在位置での経過時間に対応する、前記過去の走行時における位置を示す第2画像を表示させる。
この態様では、提示制御手段は、今回の走行時における現在位置を基準にして表示させた地図画面上に、今回の走行時における経過時間において過去の走行時で達した位置を示す第2画像を、今回の走行時における現在位置を示す第1画像と共に表示させる。これにより、ユーザは、地図画面上に表示された第1画像と第2画像との位置関係に基づいて、過去の走行に対する今回の走行の遅れ具合又は進み具合をユーザに直感的に認識させることが可能となる。
上記の情報提示制御装置の他の一態様では、前記提示制御手段は、前記第2画像が前記地図画面の表示範囲外に位置する場合に、当該第2画像が前記地図画面の表示範囲内に位置するように、表示させる地図の縮尺を変更する。この態様によれば、第2画像が地図画面の表示範囲外に位置する場合に、表示させる地図の縮尺を変更することで、同一の地図画面上に第1画像及び第2画像を適切に表示させることができる。
上記の情報提示制御装置の他の一態様では、前記提示制御手段は、前記第2画像が前記地図画面の表示範囲外に位置する場合に、当該第2画像が前記地図画面の表示範囲外に位置することを示す第3画像を、前記地図画面に表示させる。この態様によれば、第2画像が地図画面の表示範囲外に位置する場合に、第3画像を表示させることで、第2画像を地図画面の表示範囲内に表示できないほど、過去の走行に対して今回の走行が遅れていること又は進んでいることをユーザに適切に認識させることができる。
上記の情報提示制御装置の他の一態様では、前記記憶制御手段は、走行時における移動体の向きを前記走行データとして更に記憶させ、前記提示制御手段は、前記移動体の向きに応じた態様で前記第2画像を表示させる。例えば、移動体の向きに応じた方向(方角)を向くように、第2画像を表示させることができる。
上記の情報提示制御装置の他の一態様では、前記提示制御手段は、前記今回の走行時における現在位置での経過時間と、前記記憶手段に記憶された前記過去の走行時の走行データから得られる、当該過去の走行時において前記現在位置を通過した際の経過時間と、の時間差を前記提示手段に提示させる。
この態様では、提示制御手段は、現時点での、過去の走行に対する今回の走行の遅れ時間又は進み時間を提示させる。これによっても、過去の走行に対する今回の走行の遅れ具合又は進み具合をユーザに適切に認識させることができる。
上記の情報提示制御装置の他の一態様では、所定の条件が成立する場合に、前記今回の走行時に得られた前記走行データによって、前記記憶手段に記憶された前記過去の走行時の走行データを更新する更新手段を更に備える。これにより、例えば今回の走行のほうが過去の走行よりも到着時間が短かった場合などに、今回の走行時に得られた走行データを更新記憶させることで次回の走行時に適用することができる。
上記の情報提示制御装置において好適には、前記記憶制御手段は、所定時間ごとに、又は所定距離ごとに、前記走行データを前記記憶手段に記憶させる。
本発明の他の観点では、情報提示制御装置によって実行される情報提示制御方法は、出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶工程と、前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御工程と、を備える。
本発明の更に他の観点では、コンピュータを有する情報提示制御装置によって実行されるプログラムは、出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段、前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御手段、として前記コンピュータを機能させる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[装置構成]
図1は、本実施例を適用したナビゲーション装置1の構成を示す。ナビゲーション装置1は、例えば、車両に設置される据え置き型のナビゲーション装置、PND(Portable Navigation Device)、又はスマートフォンなどの携帯電話とすることができる。
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、主に、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50、及び入力装置60を備える。
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置(現在位置)を検出するために用いられる。
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置1全体の制御を行う。
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。例えば、CPU22は、データ記憶ユニット36に記憶された地図データなどに基づいて、目的地までの案内ルート(案内経路)を求め、その案内ルートに基づいてルート案内を行う。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。
データ記憶ユニット36は、例えばHDDなどにより構成され、地図データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データや、後述する走行データなどを記憶するユニットである。
通信装置38は、例えば、FMチューナや、ビーコンレシーバや、携帯電話や、専用の通信カードなどにより構成され、各種情報を受信する。インタフェース37は、通信装置38のインタフェース動作を行い、通信装置38が受信した情報をシステムコントローラ20等に入力する。
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データなどを表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、画像表示部として機能し、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、CD−ROMドライブ31又はDVD−ROM32、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式の場合、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
[制御方法]
次に、本実施例においてナビゲーション装置1内のCPU22が行う制御方法について説明する。
本実施例では、CPU22は、走行中に得られた、出発してからの経過時間と車両の位置を示す位置データとを含む走行データをデータ記憶ユニット36に記憶させる。具体的には、CPU22は、出発地を出発してから目的地までに到着するまでの間に、所定時間ごとに又は所定距離ごとに、出発してからの経過時間と、その経過時間での車両の位置を示す位置データとを対応付けてデータ記憶ユニット36に記憶させる。CPU22は、そのように出発地から目的地までの走行時に記憶された複数の経過時間と複数の位置データとから成るデータ群を、その走行時における走行データとして扱う。
1つの例では、CPU22は、毎回の走行時において、上記のような走行データを記憶させる。つまり、走行データを自動で記憶させる。この場合、ユーザが、記憶された走行データの中で採用する区間などを選択することとしても良い。また、この例は、データ記憶ユニット36が比較的大きな記憶容量を有する場合に適用するのが望ましい。他の例では、CPU22は、目的地が設定された場合(言い換えると案内ルートが設定された場合である。以下同様とする。)にのみ、若しくは、目的地が設定され且つユーザが走行データを記憶させる旨を指示した場合にのみ、走行データを記憶させる。この例によれば、無駄に走行データが記憶されてしまうことを抑制することができる。
ここで、走行データを記憶する際の「所定時間」や「所定距離」は、例えばデータ記憶ユニット36の容量や、走行データに求められる精度などを考慮して設定される。1つの例では、そのようなデータ記憶ユニット36の容量や走行データについての精度などに応じて、「所定時間」や「所定距離」は数段階に設定される。また、走行データに含まれる「位置データ」は、車両の位置を示す緯度及び経度に相当し(つまり緯度経度座標に相当する)、GPS受信機18及び/又は自立測位装置10より取得された値に基づいて生成される。例えば、「位置データ」は、GPS受信機18及び自立測位装置10より取得された値と、データ記憶ユニット36に記憶された地図データとをマップマッチング処理して得られた値が用いられる。なお、「位置データ」に、緯度及び経度だけでなく、標高を含めても構わない。
また、本実施例では、上記のように記憶された走行データに基づいて、CPU22は、今回の走行と過去の走行との差異を示す情報(以下では適宜「比較情報」と呼ぶ。)をディスプレイ44に表示させる。具体的には、CPU22は、過去に走行した経路(走行データが記憶されていることが前提となる)と同じ経路を今回走行する場合に、地図を表示させた地図画面上に、今回の走行時における現在位置を示す画像(以下では「今回自車位置画像」と呼ぶ。)と、その現在位置での経過時間に対応する、過去の走行時における位置を示す画像(以下では「過去自車位置画像」と呼ぶ。)とを、比較情報として表示させる。
つまり、CPU22は、今回の走行時における現在位置を基準にして表示させた地図画面上に、今回の走行時における経過時間において過去の走行時で達した位置を示す過去自車位置画像を、今回自車位置画像と共に表示させる。この場合、CPU22は、データ記憶ユニット36に記憶された該当する過去の走行時の走行データを参照して、今回の走行時における経過時間に対応する位置データを求め、当該位置データに対応する地図画面上の位置に、今回自車位置画像と異なる態様で過去自車位置画像を表示させる。なお、今回自車位置画像は本発明における「第1画像」に相当し、過去自車位置画像は本発明における「第2画像」に相当する。
更に、本実施例では、CPU22は、今回の走行時にも上記と同様の手順にて走行データをデータ記憶ユニット36に記憶させ、目的地に到着した際において所定の条件が成立する場合に、今回の走行時に得られた走行データによって、データ記憶ユニット36に記憶された過去の走行時の走行データを更新する。そして、CPU22は、こうして更新記憶させた走行データも、次回の走行時に用いる。なお、CPU22は、所定の条件が成立しない場合には、今回の走行時の走行データによって過去の走行時の走行データを更新しない(この場合には今回の走行時の走行データを破棄する)。
上記した「所定の条件が成立する場合」としては、以下のようなものが例示される。1つの例では、CPU22は、目的地に到着した際に、今回の走行時における到着時間と過去の走行時における到着時間との時間差を表示させ(「到着時間」は出発地を出発してから目的地に到着するまでに要した時間を意味する。以下同様とする。)、今回の走行時の走行データを記憶させるか否かをユーザに問う。そして、CPU22は、今回の走行時の走行データを記憶させるとユーザが指示した場合に、今回の走行時の走行データによって過去の走行時の走行データを更新する。他の例では、CPU22は、上記のような到着時間についての時間差を表示させた後に、今回の走行時の到着時間が過去の走行時の到着時間よりも短かった場合にのみ、今回の走行時の走行データを記憶させるか否かをユーザに問う(つまり、今回の走行時の到着時間が過去の走行時の到着時間よりも長かった場合には、今回の走行時の走行データを記憶させるか否かをユーザに問わない)。そして、CPU22は、今回の走行時の走行データを記憶させるとユーザが指示した場合に、今回の走行時の走行データによって過去の走行時の走行データを更新する。
なお、データ記憶ユニット36に一つの走行データを記憶させることに限定はされず、データ記憶ユニット36の記憶容量に余裕があれば、複数の走行データを記憶させておいても良い。つまり、過去の複数の走行時に得られた、複数の走行データを記憶させておいても良い。その場合には、ユーザによる選択によって、複数の走行データのいずれかを参照できるようにすると良い。
以上述べたように、表示ユニット40(ディスプレイ44)は本発明における「提示手段」の一例に相当し、データ記憶ユニット36は本発明における「記憶手段」の一例に相当し、CPU22は本発明における「記憶制御手段」、「提示制御手段」及び「更新手段」の一例に相当する。また、ナビゲーション装置1は本発明における「情報提示制御装置」の一例に相当する。
ここで、図2を参照して、本実施例に係る表示例について説明する。図2(a)は、地図画面上に表示された今回自車位置画像A1及び過去自車位置画像A2を示しており、図2(b)は、地図画面上に表示された今回自車位置画像A1及び過去自車位置画像A3を示している。今回自車位置画像A1は、例えば赤色の矢印にて表され、過去自車位置画像A2、A3は、例えば半透明の赤色の矢印にて表される。
図2(a)では、経路上において今回自車位置画像A1が過去自車位置画像A2の後方に位置している。これは、ある経過時間において過去の走行に対して今回の走行が時間的に遅れていることを意味している。一方で、図2(b)では、経路上において今回自車位置画像A1が過去自車位置画像A2の前方に位置している。これは、ある経過時間において過去の走行に対して今回の走行が時間的に進んでいることを意味している。
このような今回自車位置画像A1及び過去自車位置画像A2、A3を地図画面上に同時に表示させることで、ユーザは、今回自車位置画像A1と過去自車位置画像A2、A3との位置関係に基づいて、過去の走行に対する今回の走行の遅れ具合又は進み具合を直感的に認識することが可能となる。
[処理フロー]
次に、図3及び図4を参照して、本実施例においてナビゲーション装置1内のCPU22によって実行される処理フローの具体例について説明する。
図3は、走行データが記憶されていない経路について走行データを最初に記憶させる場合に実行される処理フローを示している。この処理フローは、例えば目的地が設定された後に車両が出発地から出発した際に実行される。車両が出発したか否かは、例えば自立測位装置10より取得された値(加速度や車速パルス)に基づいて判断される。なお、図3に示す処理フローを、ユーザの指示があった場合にのみ実行することとしても良い。例えば、走行データを記憶させる旨をユーザが指示した場合にのみ、当該処理フローを実行することができる。
まず、ステップS101では、CPU22は、現時点での出発してからの経過時間と、現時点での車両の位置(現在位置)を示す位置データとを、データ記憶ユニット36に記憶させる。この場合、CPU22は、例えばリアルタイムクロックから発信された時刻情報に基づいて、出発地を出発した時刻と現在時刻との差を経過時間として求める。また、CPU22は、GPS受信機18及び/又は自立測位装置10より取得された値に基づいて、現在車両が位置する緯度及び経度(つまり緯度経度座標)を位置データとして求める。
そして、ステップS102では、CPU22は、車両の現在位置などに基づいて、車両が目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着した場合(ステップS102:Yes)、処理は終了する。この場合には、CPU22は、経過時間及び位置データの記憶を終了する。
これに対して、目的地に到着していない場合(ステップS102:No)、処理はステップS101に戻る。この場合には、CPU22は、経過時間及び位置データをデータ記憶ユニット36に記憶させ(ステップS101)、その後にステップS102の判定を再度行う。こうして、ステップS101、S102の処理が繰り返される。なお、前述した所定時間又は所定距離ごとに経過時間及び位置データが記憶されるように、ステップS101の処理を行う周期が設定される。
図4は、上記のように記憶された走行データを用いて今回走行時に実行される処理フローを示している。この処理フローも、例えば目的地が設定された後に車両が出発地から出発した際に実行される。車両が出発したか否かは、例えば自立測位装置10より取得された値(加速度や車速パルス)に基づいて判断される。
また、当該処理フローは、過去の走行により走行データが記憶されている経路と同じ経路を今回走行する場合に実行される。例えば、走行データが記憶されている経路と同じ経路を今回走行するか否かは、今回の走行時に設定された目的地と、走行データが記憶された過去の走行時に設定された目的地とを比較することでなされる。即ち、今回の走行時に設定された目的地が、走行データが記憶された過去の走行時に設定された目的地に一致する場合に、走行データが記憶されている経路と同じ経路を今回走行すると判断され、図4に示す処理フローが実行される。
なお、図4に示す処理フローを、ユーザの指示があった場合にのみ実行することとしても良い。例えば、過去自車位置画像を表示させる旨をユーザが指示した場合にのみ、当該処理フローを実行することができる。
図4に示す処理フローでは、まず、ステップS201、S202、S203の処理が並列して行われる。ステップS201では、CPU22は、GPS受信機18及び/又は自立測位装置10より取得された値に応じた現在位置を示す今回自車位置画像を、ディスプレイ44の地図画面上に表示させる。例えば、CPU22は、赤色の矢印にて今回自車位置画像を表示させる。ステップS202では、CPU22は、今回の走行時における経過時間において過去の走行時で達した位置を示す過去自車位置画像を、ディスプレイ44の地図画面上に表示させる。この場合、CPU22は、データ記憶ユニット36に記憶された該当する過去の走行時の走行データを参照して、今回の走行時における経過時間に対応する位置データを求め、当該位置データに対応する地図画面上の位置に、過去自車位置画像を表示させる。例えば、CPU22は、半透明の赤色の矢印にて過去自車位置画像を表示させる。ステップS203では、CPU22は、前述したステップS101と同様に(図3参照)、現時点での出発してからの経過時間と、現時点での車両の位置(現在位置)を示す位置データとを、データ記憶ユニット36に記憶させる。以上のステップS201、S202、S203の後、処理はステップS204に進む。
なお、ステップS201の処理は、ナビゲーション装置1において通常の地図表示の処理でも行われるものであるため、そのような通常の地図表示の処理にてステップS201の処理を行わせることとし、図4に示すような処理フローにステップS201の処理を含めなくても良い。
ステップS204では、CPU22は、車両の現在位置などに基づいて、車両が目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着した場合(ステップS204:Yes)、処理はステップS205に進む。この場合には、CPU22は、少なくとも、経過時間及び位置データの記憶を終了する。
これに対して、目的地に到着していない場合(ステップS204:No)、処理はステップS201、S202、S203に戻る。この場合には、CPU22は、上記したステップS201、S202、S203の処理を行い、その後にステップS204の判定を再度行う。こうして、ステップS201〜S204の処理が繰り返される。なお、前述した所定時間又は所定距離ごとに経過時間及び位置データが記憶されるように、ステップS203の処理を行う周期が設定される。
ステップS205では、CPU22は、今回の走行時における到着時間と過去の走行時における到着時間との時間差をディスプレイ44に表示させる。この場合、CPU22は、走行データに含まれる目的地に到着した際の経過時間を、到着時間として用いて、そのような時間差を求める。そして、処理はステップS206に進む。
ステップS206では、CPU22は、今回の走行時の走行データを記憶させるか否かを判断する。例えば、CPU22は、所定のメッセージなどをディスプレイ44に表示させることで、今回の走行時の走行データを記憶させるか否かをユーザに問う。
今回の走行時の走行データを記憶させる場合(ステップS206:Yes)、例えば今回の走行時の走行データを記憶させるとユーザが指示した場合、CPU22は、今回の走行時の走行データによって、データ記憶ユニット36に記憶された過去の走行時の走行データを更新する(ステップS207)。そして、処理は終了する。
これに対して、今回の走行時の走行データを記憶させない場合(ステップS206:No)、例えば今回の走行時の走行データを記憶させるとユーザが指示しなかった場合、処理は終了する。この場合には、CPU22は、今回の走行時の走行データによって過去の走行時の走行データを更新しない。
なお、図3及び図4の処理フローでは、目的地が設定された場合に走行データを記憶させる例を示したが、走行データを記憶させるに当たって目的地の設定(つまり案内ルートの設定)を条件として用いなくても良い。言い換えると、出発地から目的地までの走行データを記憶させることに限定はされない。他の例では、目的地が設定されていなくても、車両が出発してから停車(1つの例では車両が所定時間以上移動しなかった場合)するまでの走行データを記憶させることができる。
但し、目的地が設定されていない場合には、今回の走行は、データ記憶ユニット36に記憶された走行データを適用すべきものであるかや、データ記憶ユニット36に複数の走行データが記憶されている場合に、どの走行データを適用すべきかなどを、目的地以外の条件などによって判断する必要がある。1つの例では、ユーザの指示に応じて、走行データを適用することとし、データ記憶ユニット36に複数の走行データが記憶されている場合には、複数の走行データの中からユーザが選択したものを適用することができる。
[本実施例の作用・効果]
以上説明した本実施例によれば、走行時に記憶させた走行データに基づいて、今回の走行時での経過時間に対応する過去の走行時における位置を示す過去自車位置画像を適切に表示させることができる。これにより、地図画面上に表示された、今回の走行時における今回自車位置画像と過去の走行時における過去自車位置画像との位置関係より、過去の走行に対する今回の走行の遅れ具合又は進み具合をユーザに直感的に認識させることが可能となる。その結果、日々変化する道路状況の中での、ちょっとした違いをユーザに知らしめることができ、例えば信号間の適正な加速や巡航速度などをユーザに見い出させることが可能となる。
ここで、本実施例と特許文献1に記載された技術(以下では「比較例」と呼ぶ。)とを比較してみる。本実施例では、対象とするパラメータが経過時間であるのに対して、比較例では、対象とするパラメータが消費エネルギーであり、この点で本実施例と比較例とは異なる。また、本実施例では、リアルタイム性を重視しているため、経過時間の特定ピッチ(所定時間や所定距離)をデータ保持の最小単位としているのに対して、比較例では、地図リンクといったある程度の長さを持った区間をデータ保持の最小単位としており、この点でも本実施例と比較例とは異なる。
比較例は、ある区間のエネルギー消費をユーザに提示することで、エコ運転支援を図っている。これにより、ある区間のエネルギー消費が比較的多いようであれば、そのリンク場所を回避するなどの方策は取れる。しかしながら、比較例では、所要時間というパラメータには直接的には役に立たない(結果として、エネルギー消費が少なくて、所要時間も少ないという場合はあり得る)。一方で、本実施例によれば、例えば、出発時間をずらした場合に如何に時間がかからずに到着できるかや、使用する経路のどのあたりで遅れが生じるか等を、比較しながら確認することができる。その結果、本実施例によれば、最小の所要時間にて目的地に到達するための出発時間帯や運転の仕方(例えば信号間の適正な加速や巡航速度)などをユーザに見い出させることができ、トータルでのエネルギー消費を最小にすることが可能となる。
[変形例]
以下では、上記した実施例に好適な変形例について説明する。なお、下記の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用することができる。
(変形例1)
変形例1は、過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置する場合に、当該過去自車位置画像が地図画面の表示範囲内に位置するように、表示させる地図の縮尺を小さくするものである。例えば、地図の縮尺が大きい場合や、今回の走行時における現在位置と、今回の走行時での経過時間に対応する、過去の走行時における位置とが大きく離れている場合などに、過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置する傾向にある。
図5は、変形例1に係る表示例を示している。図5(a)は、変形例1を適用する前の表示例を示している。この例では、過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置するため(詳しくは、過去自車位置画像が、地図画面の表示範囲から外れた位置であって、経路上において今回自車位置画像B1よりも前方に位置するため)、過去自車位置画像が表示されず、今回自車位置画像B1のみが表示されている。
図5(b)は、変形例1を適用した後の表示例を示している。この場合、図5(b)に示すように、表示させる地図の縮尺が小さくされることで、過去自車位置画像B2が地図画面の表示範囲内に位置している。これにより、同一の地図画面上に、今回自車位置画像B1及び過去自車位置画像B2が表示される。例えば、今回自車位置画像B1に対応する位置と過去自車位置画像B2に対応する位置との距離などに応じて、変更すべき地図の縮尺の値が求められる。
なお、図5では、過去の走行に対して今回の走行が時間的に遅れている場合を示したが、過去の走行に対して今回の走行が時間的に進んでいる場合にも同様の表示がなされる。
以上説明した変形例1によれば、過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置する場合に、表示させる地図の縮尺を小さくすることで、同一の地図画面上に今回自車位置画像及び過去自車位置画像を適切に表示させることができる。
(変形例2)
変形例2は、変形例1と同様に、過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置する場合の表示方法に関する。変形例2では、変形例1と異なり、過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置する場合に、当該過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置することを示す画像(以下では「過去自車位置ダミー画像」と呼ぶ。過去自車位置ダミー画像は本発明における「第3画像」に相当する。)を、地図画面の端付近に表示させる。具体的には、変形例2では、地図画面の端付近の位置であって、経路上において現在位置よりも前方又は後方の位置に、過去自車位置ダミー画像を表示させる。なお、変形例2は、変形例1のように地図の縮尺を自動で変えるとユーザに違和感を与えてしまう可能性があることを考慮したものである。
更に、変形例2では、今回の走行時における現在位置での経過時間と、過去の走行時において当該現在位置を通過した際の経過時間との時間差(現時点での、過去の走行に対する今回の走行の遅れ時間又は進み時間に相当する。以下では適宜「遅れ/進み時間」と呼ぶ。)を、過去自車位置ダミー画像の近傍に表示させる。この場合、過去の走行時における経過時間は、データ記憶ユニット36に記憶された当該過去の走行時の走行データを参照することで、今回の走行時における現在位置に相当する位置データに対応付けられた経過時間が用いられる。
図6は、変形例2に係る表示例を示している。図6(a)は、変形例2を適用する前の表示例を示している。この例では、過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置するため(詳しくは、過去自車位置画像が、地図画面の表示範囲から外れた位置であって、経路上において今回自車位置画像C1よりも前方に位置するため)、過去自車位置画像が表示されず、今回自車位置画像C1のみが表示されている。
図6(b)は、変形例2を適用した後の表示例を示している。この場合、図6(b)に示すように、地図画面の端付近の位置であって、経路上において現在位置(今回自車位置画像C1が表示された位置)よりも前方の位置に、過去自車位置ダミー画像C2が表示されている。例えば、半透明の赤色の矢印が点滅されることで、過去自車位置ダミー画像C2が表示される。また、このような過去自車位置ダミー画像C2の近傍に、遅れ/進み時間C3が表示される。この例では、遅れ/進み時間C3として「1min」が表示されている。
なお、図6では、過去の走行に対して今回の走行が時間的に遅れている場合を示したが、過去の走行に対して今回の走行が時間的に進んでいる場合にも同様の表示がなされる。この場合には、地図画面の端付近の位置であって、経路上において現在位置よりも後方の位置に、過去自車位置ダミー画像が表示される。
以上説明した変形例2によれば、過去自車位置画像が地図画面の表示範囲外に位置する場合に、過去自車位置ダミー画像を表示させることで、過去自車位置画像を地図画面の表示範囲内に表示できないほど、過去の走行に対して今回の走行が遅れていること又は進んでいることをユーザに適切に認識させることができる。また、変形例2によれば、過去自車位置ダミー画像と共に、遅れ/進み時間を表示させることで、過去の走行に対する今回の走行の遅れ具合又は進み具合をユーザに適切に認識させることができる。
なお、遅れ/進み時間は、当該時間が所定時間以上となった場合にのみ表示させることとしても良い。更に、遅れ/進み時間として正確な時間を表示させることに限定はされず、大まかな時間を表示させても良い。例えば、「〜分以上」のように表示させることができる。加えて、過去の走行に対して今回の走行が時間的に遅れている場合と、過去の走行に対して今回の走行が時間的に進んでいる場合とで、遅れ/進み時間を異なる態様(例えば異なる色)で表示させても良い。
なお、変形例2で示した遅れ/進み時間は、上記した実施例及び変形例1において表示させても良い。例えば、図2(a)及び(b)に示した過去自車位置画像A2、A3の近傍や、図5(b)に示した過去自車位置画像B2の近傍に、遅れ/進み時間を表示させることができる。
(変形例3)
変形例3は、上記したような過去自車位置画像や過去自車位置ダミー画像を表示させずに、現在位置での経過時間と過去の走行時において当該現在位置を通過した際の経過時間との時間差(つまり遅れ/進み時間)のみを提示させるものである。具体的には、変形例3では、ディスプレイ44による表示、及び/又は音声出力ユニット50による音声出力によって、遅れ/進み時間を提示させる。ディスプレイ44に遅れ/進み時間を表示させる場合には、ディスプレイ44に地図画面を表示させずに、画面一杯に遅れ/進み時間を表示させることができる。
1つの例では、ナビゲーション装置1においてスポーツ走行モードといったモードを設けて、スポーツ走行モードに設定された場合に(サーキット走行を行う場合などに設定される)、変形例3が適用される。このようにスポーツ走行モードに設定された場合、通常のナビゲーション機能(スポーツ走行モードが設定されていない場合に実行される機能)を概ね停止し、経過時間及び位置データをサンプリングするサンプリング時間を大きく縮めることで、走行データについての精度を高めることができる。また、経過時間及び位置データのサンプリングの開始は、速度0の状態からのスタート(スタンディングスタート)だけでなく、速度が0でない状態からのスタート(フライングスタート)にも対応できるように、横加速度(横G)も加味して判断すると良い。
(変形例4)
上記した実施例では、本発明に係る「情報提示制御装置」をナビゲーション装置1に適用した例を示したが、これに限定はされない。本発明に係る「情報提示制御装置」は、サーバにも適用することができる。つまり、本発明に係る「情報提示制御装置」は、サーバによっても実現することができる。この場合、サーバは、上記したような走行データをナビゲーション装置1から受信し、走行データを記憶する。また、サーバは、記憶している過去の走行時の走行データと、ナビゲーション装置1から受信した今回の走行時の走行データとに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を示す比較情報を求め、比較情報をナビゲーション装置1に送信する。この場合、サーバは、上記したような過去自車位置画像や過去自車位置ダミー画像などを表示させるための情報や、上記したような遅れ/進み時間を表示及び/又は音声出力させるための情報などを、ナビゲーション装置1に送信する。以上述べた他の例では、サーバは、本発明における「記憶制御手段」、「提示制御手段」及び「更新手段」の一例に相当する。
更に他の例では、本発明に係る「情報提示制御装置」は、ナビゲーション装置1及びサーバにも適用することができる。つまり、本発明に係る「情報提示制御装置」は、ナビゲーション装置1及びサーバからなるシステムによっても実現することができる。この場合、サーバは、走行データをナビゲーション装置1から受信し、走行データを記憶する。そして、サーバは、ナビゲーション装置1からの要求に応じて、記憶している走行データをナビゲーション装置1に送信する。一方で、ナビゲーション装置1は、サーバから受信した過去の走行時の走行データと、今回の走行時に得られた走行データとに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を示す比較情報を提示させる。ナビゲーション装置1での比較情報の提示のさせ方は、実施例及び変形例で述べた通りである。以上述べた他の例では、サーバは、本発明における「記憶制御手段」の一例に相当し、ナビゲーション装置1は、本発明における「提示制御手段」及び「更新手段」の一例に相当する。
なお、変形例4においては、サーバと通信を行う対象として、一般的な意味でのナビゲーション装置を適用する代わりに、各種の端末装置(例えば携帯端末やタブレットPCなど)を適用しても良い。
(変形例5)
上記した実施例では、経過時間及び位置データを走行データとして用いていたが、経過時間及び位置データに加えて、走行時における移動体の向き(方向、方角)も走行データとして用いても良い。走行データとして移動体の向きを用いた場合には、過去自車位置画像や過去自車位置ダミー画像を示す矢印を(図2、図5、図6参照)、その移動体の向きに応じた方向(方角)を向くように表示させることができる。なお、移動体の向きは、例えば自立測位装置10より取得することができる。
(変形例6)
上記した実施例では、出発してからの経過時間を走行データとして用いていたが、経過時間の代わりに、出発後における時刻(絶対時間)を走行データとして用いても良い。その場合には、走行データの記憶後において、走行データとして記憶された時刻から、出発時刻を減算するといった処理を行うことで、経過時間を求めれば良い。
1 ナビゲーション装置
10 自立測位装置
18 GPS受信機
20 システムコントローラ
22 CPU
36 データ記憶ユニット
40 表示ユニット
44 ディスプレイ
50 音声出力ユニット

Claims (10)

  1. 出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御手段と、を備えることを特徴とする情報提示制御装置。
  2. 前記提示制御手段は、地図画面上に、前記今回の走行時における現在位置を示す第1画像を表示させると共に、前記記憶手段に記憶された前記過去の走行時の走行データに基づいて、前記現在位置での経過時間に対応する、前記過去の走行時における位置を示す第2画像を表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報提示制御装置。
  3. 前記提示制御手段は、前記第2画像が前記地図画面の表示範囲外に位置する場合に、当該第2画像が前記地図画面の表示範囲内に位置するように、表示させる地図の縮尺を変更することを特徴とする請求項2に記載の情報提示制御装置。
  4. 前記提示制御手段は、前記第2画像が前記地図画面の表示範囲外に位置する場合に、当該第2画像が前記地図画面の表示範囲外に位置することを示す第3画像を、前記地図画面に表示させることを特徴とする請求項2に記載の情報提示制御装置。
  5. 前記記憶制御手段は、走行時における移動体の向きを前記走行データとして更に記憶させ、
    前記提示制御手段は、前記移動体の向きに応じた態様で前記第2画像を表示させることを特徴とする請求項2に記載の情報提示制御装置。
  6. 前記提示制御手段は、前記今回の走行時における現在位置での経過時間と、前記記憶手段に記憶された前記過去の走行時の走行データから得られる、当該過去の走行時において前記現在位置を通過した際の経過時間と、の時間差を前記提示手段に提示させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報提示制御装置。
  7. 所定の条件が成立する場合に、前記今回の走行時に得られた前記走行データによって、前記記憶手段に記憶された前記過去の走行時の走行データを更新する更新手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報提示制御装置。
  8. 前記記憶制御手段は、所定時間ごとに、又は所定距離ごとに、前記走行データを前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報提示制御装置。
  9. 情報提示制御装置によって実行される情報提示制御方法であって、
    出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御工程と、
    前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御工程と、を備えることを特徴とする情報提示制御方法。
  10. コンピュータを有する情報提示制御装置によって実行されるプログラムであって、
    出発してからの経過時間または出発後における時刻と、位置データとを含む走行データを記憶手段に記憶させる記憶制御手段、
    前記記憶手段に記憶された走行データに基づいて、今回の走行と過去の走行との時間的な差異及び/又は位置的な差異を提示手段に提示させる提示制御手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017166864A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 移動案内装置及びコンピュータプログラム
US11758092B2 (en) * 2018-12-26 2023-09-12 Pioneer Corporation Display control device, display control method, and display control program

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