JP2014031124A - ハイブリッド車両の制御装置および制御方法 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】BSFC特性の変化に基づく燃費効率の悪化などを回避することができるハイブリッド車両の制御装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】電子制御ユニット10は、エンジン2の吸気通路59への吸入空気量、点火装置71の点火時期の遅角量、および、排気再循環装置76によって吸気通路59へ再循環される排気ガス量を該排気ガス量と吸入空気量で割ったEGR率に基づいて正味燃料消費率BSFCを推定し、推定したBSFCが最適な値となる最適トルクをエンジン2のトルクとして設定する。これにより、車両の経年変化、エンジン個体のバラツキなどによってBSFC特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図るような制御が可能となる。したがって、BSFC特性の変化に基づく燃費効率の悪化などを回避することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、内燃機関と電動機を用いて駆動するハイブリッド車両の制御装置および制御方法に関するものである。
ハイブリッド車両は、エンジン(内燃機関)とモータ(電動機)という異なる2つの動力源を備えた車両である。このようなハイブリッド車両において、排気ガスを吸気通路に再循環する排気再循環装置を備え、当該排気再循環装置の作動の有無に応じてエンジンの目標回転数と目標トルクを変更するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、エンジン内部に空気を吸入させる吸気弁の閉弁時期と、排気再循環装置により再循環させる排気ガス量を、モータに電力を供給するバッテリの充電量に応じて制御するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−241273号公報 特開2010−95084号公報
ハイブリッド車両の走行中におけるエンジンの目標トルクは、正味燃料消費率(Brake Specific Fuel Consumption:以下、BSFCという。)が最適な値となるトルクに設定される。BSFCは、エンジンの1サイクルで消費した燃料(燃料噴射量)をエンジン出力(正味馬力)で割ったものである。
しかしながら、このBSFC特性は、環境変化(例えば、エンジンの吸気温度、湿度、トルク推定誤差などの変化)、車両の経年変化、エンジン個体のバラツキなどによって変化してしまう。この場合、BSFCの最適化を図るように各種の制御を行ったとしても、BSFC特性が変化することで、実際には、BSFCが最適な状態とならず、燃費効率の悪化などを招いてしまうおそれがある。これに対して、特許文献1,2に記載されているハイブリッド車両では、BSFC特性の変化に基づく燃費効率の悪化などについて考慮されていない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、車両の経年変化、エンジン個体のバラツキなどによってBSFC特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図ることができ、燃費効率の悪化などを回避することができるハイブリッド車両の制御装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、車両の動力源としての内燃機関(2)と、内燃機関(2)の点火時期を変更可能な点火装置(71)と、内燃機関(2)の動力を補助する電動機(3)と、電動機(3)と電力の授受を行う蓄電器(30)と、内燃機関(2)の排気通路(60)に排出された排気ガスの一部を該内燃機関(2)の吸気通路(59)に再循環させる排気再循環装置(76)と、内燃機関(2)、点火装置(71)、電動機(3)、及び排気循環装置(76)を含む各部を制御する制御部(10)と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、制御部(10)は、内燃機関(2)の吸気通路(59)への吸入空気量、点火装置(71)による最適点火時期からの遅角量、および、排気再循環装置(76)によって吸気通路(59)へ再循環される排気ガス量と吸入空気量とから算出される排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを内燃機関(2)のトルクとして設定することを特徴とする。
本発明にかかるハイブリッド車両の制御装置によれば、内燃機関の吸入空気量、点火装置による最適点火時期からの遅角量、および内燃機関の排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、この推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを内燃機関のトルクとして設定することで、車両の経年変化、内燃機関の個体バラツキなどによって正味燃料消費率(BSFC)の特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図るような制御が可能となる。したがって、BSFC特性の変化に基づく燃費効率の悪化などを回避することができる。
また、上記のハイブリッド車両の制御装置では、上記のようにBSFCの特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図る制御を可能とするために、制御部(10)は、吸入空気量を最適点火時期からの遅角量と排気再循環率とに基づいて取り得る最大吸入空気量として、正味燃料消費率の最適な値を推定するとよい。また、少なくとも排気再循環率が所定の閾値より大きな値となる正味燃料消費率の最適な値を推定するとよい。あるいは、少なくとも点火装置(71)による最適点火時期からの遅角量が所定の閾値より小さな値となる正味燃料消費率の最適な値を推定するとよい。
また、上記のハイブリッド車両の制御装置では、制御部(10)は、最適トルクが車両の駆動要求トルクよりも小さい場合、駆動要求トルクと最適トルクとの差のトルクを電動機(3)のトルクにより補助するとよい。この構成によれば、電動機の駆動力を効率よく活用して車両の走行を行うことができる。
また、上記のハイブリッド車両の制御装置では、制御部(10)は、最適トルクが車両の駆動要求トルクよりも大きい場合、最適トルクと駆動要求トルクとの差のトルクで電動機(3)による発電を行い、当該発電による電力を蓄電器(30)に充電するとよい。
また、上記のハイブリッド車両の制御装置では、大気圧を検出または推定する大気圧センサ(37)を備え、制御部(10)は、該大気圧センサ(37)の値にもとづいて遅角量および排気再循環率を補正するようにしてよい。この構成によれば、大気圧に応じて排気再循環率の特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図るような制御が可能となる。
また、本発明にかかるハイブリッド車両の制御装置では、車両の動力源としての内燃機関(2)と、内燃機関(2)の点火時期を変更可能な点火装置(71)と、内燃機関(2)の動力を補助する電動機(3)と、電動機(3)と電力の授受を行う蓄電器(30)と、内燃機関(2)の排気通路に排出された排気ガスの一部を該内燃機関(2)の吸気通路(59)に再循環させる排気再循環装置(76)と、内燃機関(2)から出力された動力を段階的に変速する有段式の変速機(4)と、内燃機関(2)、点火装置(76)、電動機(3)、排気循環装置(76)、及び変速機(4)を含む各部を制御する制御部(10)と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、制御部(10)は、内燃機関(2)の吸気通路(59)への吸入空気量、点火装置(71)による最適点火時期からの遅角量、および排気再循環装置(76)によって吸気通路(59)へ再循環される排気ガス量と吸入空気量とから算出した排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを内燃機関のトルクとして設定し、制御部(10)は、最適トルクが車両の駆動要求トルクよりも小さい場合、駆動要求トルクと最適トルクとの差のトルクを電動機(3)のトルクにより補助することを特徴とする。あるいは、制御部(10)は、最適トルクが車両の駆動要求トルクよりも大きい場合、最適トルクと駆動要求トルクとの差のトルクで電動機(3)による発電を行い、当該発電による電力を蓄電器(30)に充電することを特徴とする。
この構成によれば、車両の経年変化、内燃機関の個体バラツキなどによって正味燃料消費率(BSFC)の特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図るような制御が可能となる。そのうえ、車両の駆動要求トルクと最適トルクとの差のトルクを電動機のトルクにより補助することで、BSFCの最適化を図るような内燃機関の運転を行いながらも、車両の要求駆動力に見合うトルクを出力することで、車両の走行性能の向上を図ることができる。また、最適トルクと車両の駆動要求トルクとの差のトルクで電動機による発電を行い、当該発電による電力を蓄電器に充電することで、車両の要求駆動力に対する余剰分のトルクを有効に利用して蓄電器の残容量を確保することができる。したがって、車両のエネルギー効率を向上させることができる。
また、本発明にかかるハイブリッド車両の制御方法は、車両の動力源としての内燃機関(2)と、内燃機関(2)の点火時期を変更可能な点火装置(76)と、内燃機関(2)の動力を補助する電動機(3)と、電動機(3)と電力の授受を行う蓄電器(30)と、内燃機関(2)の排気通路(60)に排出された排気ガスの一部を該内燃機関(2)の吸気通路(59)に再循環させる排気再循環装置(76)と、内燃機関(2)から出力された動力を段階的に変速する有段式の変速機(4)と、内燃機関(2)、点火装置(71)、電動機(3)、排気循環装置(76)、及び変速機(4)を含む各部を制御する制御部(10)と、を備えるハイブリッド車両の制御方法であって、制御部(10)は、内燃機関(2)の吸気通路(59)への吸入空気量、点火装置(71)による最適点火時期からの遅角量、および、排気再循環装置(76)によって吸気通路(59)へ再循環される排気ガス量と吸入空気量とから算出される排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを内燃機関(2)のトルクとして設定する処理と、最適トルクが駆動要求トルクよりも小さい場合、要求駆動トルクと最適トルクとの差のトルクを電動機(3)により補助する処理と、を実行することを特徴とする。
本発明にかかるハイブリッド車両の制御方法によれば、内燃機関の吸入空気量、点火装置による最適点火時期からの遅角量、および内燃機関の排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、この推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを内燃機関のトルクとして設定することで、車両の経年変化、内燃機関の個体バラツキなどによって正味燃料消費率(BSFC)の特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図るような制御が可能となる。したがって、BSFC特性の変化に基づく燃費効率の悪化などを回避することができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかるハイブリッド車両の制御装置および制御方法によれば、BSFC特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図るような制御が可能となる。したがって、BSFC特性の変化に基づく燃費効率の悪化などを回避することができる。
本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るエンジンおよびその吸排気系の概略構成を示す断面図である。 エンジンのトルクとBSFCとの関係を示す図である。 EGR率に応じた点火時期(遅角量)とエンジンのトルクの関係、およびEGR率に応じた点火時期(遅角量)とBSFCとの関係を示す図である。 吸入空気量の充填効率(ηc)に応じた点火時期(遅角量)とエンジンのトルクの関係、および吸入空気量の充填効率(ηc)に応じた点火時期(遅角量)とBSFCとの関係を示す図である。 BSFC、EGR率、点火プラグの点火時期および差圧の関係を示す図である。 充填効率(ηc)と点火時期との関係、点火時期と燃焼トルクの関係、およびEGR率と燃焼トルク/GAIRの関係を示す図である。 トルクと点火時期の関係、およびトルクとEGR率の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1によるハイブリッド車両の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 IGテーブルおよびEGRテーブルを示す図である。 本発明の実施の形態2によるハイブリッド車両の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 IGテーブルおよびEGRテーブルを示す図である。 本発明の実施の形態3によるハイブリッド車両の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態4によるハイブリッド車両の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態の車両1は、図1に示すように、駆動源としてのエンジン2および電動機3を備えたハイブリッド自動車の車両であって、さらに、電動機3を制御するためのインバータ20と、バッテリ30と、トランスミッション(変速機)4と、ディファレンシャル機構5と、左右のドライブシャフト6R、6Lと、左右の駆動輪WR、WLとを備える。ここで、電動機3は、モータでありモータジェネレータを含み、バッテリ30は、蓄電器でありキャパシタを含む。また、内燃機関2は、エンジンであり、ディーゼルエンジンやターボエンジンなどを含む。内燃機関(以下、「エンジン」と記す。)2と電動機(以下、「モータ」と記す。)3の回転駆動力は、トランスミッション4、ディファレンシャル機構5およびドライブシャフト6R、6Lを介して左右の駆動輪WR、WLに伝達される。
また、車両1は、エンジン2(後述する排気再循環装置76を含む。図2参照。)、モータ3、トランスミッション4、ディファレンシャル機構5、インバータ20およびバッテリ30をそれぞれ制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)10を備える。電子制御ユニット10は、1つのユニットとして構成されるだけでなく、例えばエンジン2を制御するためのエンジンECUを、モータ3やインバータ20を制御するためのモータジェネレータECU、バッテリ30を制御するためのバッテリECU、トランスミッション4を制御するためのAT−ECUなど複数のECUから構成されてもよい。この実施の形態の電子制御ユニット10は、エンジン2を制御するとともに、モータ3やバッテリ30、トランスミッション4を制御する。
電子制御ユニット10は、各種の運転条件に応じて、モータ3のみを動力源とするモータ単独走行(EV走行)をするように制御したり、エンジン2のみを動力源とするエンジン単独走行をするように制御したり、エンジン2とモータ3の両方を動力源として併用する協働走行(HEV走行)をするように制御する。また、電子制御ユニット10は、各種の制御パラメータに従って、後述するエンジン2の目標トルクを設定する制御や、その他の各種の運転に必要な制御を行う。
また、電子制御ユニット10には、制御パラメータとして、各種センサ31〜41からの信号が入力されるようになっている。具体的には、電子制御ユニット10には、アクセルペダルの踏込量を検出するアクセルペダルセンサ31からのアクセルペダル開度、ブレーキペダルの踏込量を検出するブレーキペダルセンサ32からのブレーキペダル開度、ギヤ段(変速段)を検出するシフトポジションセンサ33からのシフト位置、モータ3の回転数を検出する回転数センサ34からのモータ回転数、車両1の傾きを検知する傾斜角センサ35からの傾斜角を示す信号が入力される。また、電子制御ユニット10には、エンジン2を冷却する冷却水の温度を測定する水温センサ36からの測定温度、大気圧を測定する大気圧センサ37からの測定圧力、吸気温度を測定する吸気温度センサ38からの測定温度を示す信号が入力される。また、電子制御ユニット10には、エンジン2のノッキング(エンジン2の異常燃焼状態)を検出するノッキングセンサ39からのノッキング発生状態を示す信号が入力される。また、電子制御ユニット10には、クランクシャフト55の回転角を検出するクランク角センサ40からのクランク角、空燃比(空気と燃料であるガソリンとの混合割合)を測定する空燃費センサ41の測定値を示す信号が入力される。
エンジン2は、燃料を空気と混合して燃焼することにより車両1を走行させるための駆動力を発生する内燃機関エンジンである。モータ3は、エンジン2とモータ3との協働走行やモータ3のみのEV走行の際には、バッテリ30の電気エネルギーを利用して車両1を走行させるための駆動力を発生するモータとして機能するとともに、車両1の減速時にはモータ3の回生により電力を発電する発電機として機能する。モータ3の回生時には、バッテリ30は、モータ3により発電された電力(回生エネルギー)により充電される。
図2は、本発明の実施の形態に係るエンジンおよびその吸排気系の概略構成を示す断面図である。エンジン2は、4つのシリンダ(気筒)52を有する。シリンダ52内には、ピストン53が摺動自在に設けられている。このピストン53は、コンロッド54を介してクランクシャフト55に接続されており、ピストン53の往復運動に伴ってクランクシャフト55が回転する。
シリンダ52内において、ピストン53の上端とシリンダヘッド(図示せず)との間には燃焼室56が形成されている。この燃焼室56には吸気ポート57と排気ポート58とが接続されている。また、吸気ポート57および排気ポート58は、それぞれ吸気通路59および排気通路60に接続されている。
クランクシャフト55には、ベルト(図示せず)を介して吸気側のタイミングプーリ61と排気側のタイミングプーリ62とが駆動連結されている。吸気側のタイミングプーリ61には、後述する可変バルブタイミング機構70を介して吸気カムシャフト64が取り付けられている。また、排気側のタイミングプーリ62には、この排気側のタイミングプーリ62とともに一体回転する排気カムシャフト65が取り付けられている。
吸気弁66および排気弁67は、吸気ポート57および排気ポート58をそれぞれ開閉する。すなわち、吸気弁66および排気弁67は、吸気カムシャフト64および排気カムシャフト65にそれぞれ設けられたカムによって開閉動作される。また、クランクシャフト55が2回転すると吸気側のタイミングプーリ61および排気側のタイミングプーリ62がそれぞれ1回転するようになっている。従って、吸気弁66および排気弁67は、クランクシャフト55の回転に同期して所定のタイミングで開閉駆動される。
また、上述したように、吸気側のタイミングプーリ61には、可変バルブタイミング機構(以下、VVT(Variable Valve Timing)機構という)70が設けられている。このVVT機構70は、吸気側のタイミングプーリ61と吸気カムシャフト64との相対的な回転位相を油圧の作用により変更することで、吸気カムシャフト64に設けられたカムのクランクシャフト55に対する相対的な回転位相を変更する。そして、この相対位相の変更により、吸気弁66の開閉時期を進角側、あるいは遅角側に変更させることができる。
各々のシリンダ52には、燃焼室56内の混合気を火花点火するための点火プラグ71が設けられ、吸気ポート57には該吸気ポート57内に燃料を噴射する燃料噴射弁72が設けられている。吸気通路59には、該吸気通路59内を流通する新気の流量(吸入空気量)を調節するスロットル弁74が設けられている。さらに、排気通路60には排気ガスに含まれる有害物質を浄化する排気浄化装置(例えば、三元触媒等)75が設けられている。
この実施の形態では、エンジン2には、排気通路60に排出された排気ガスの一部を吸気通路59に再循環させる排気再循環装置(EGR装置)76が設けられている。このEGR装置76は、EGR通路77、EGR弁78、EGRクーラ79により構成される。EGR通路77は、排気浄化装置75よりも下流側の排気通路60とスロットル弁74よりも下流側の吸気通路59とを接続するパイプである。また、EGRクーラ79は、EGR通路77に設けられており、該EGR通路77内を流通する排気ガスを冷却する。
この実施の形態のEGR装置76では、EGR弁78がEGR通路77に設けられており、その開度が変更されることで、該EGR通路77内を流通する再循環ガス(排気ガス)の流量を調節することができる。また、この実施の形態では、EGR通路77内の排気ガスは、吸気通路59の圧力と大気圧との差圧によって吸気通路59側に引き込まれる。従って、スロットル弁74の開度が大きくなり吸気通路59内を流通する吸入空気量が増加する程、差圧が小さくなって吸気通路59側に入る排気ガスの流量が少なくなる。このように、この実施の形態では、EGR弁78の開度とともに、スロットル弁74の開度によって再循環する排気ガスの流量が変化する。
排気通路60を流れる排気ガスの一部がEGR通路77を介して排気ガスとして吸気通路59へと再循環することを、以下、単にEGRということがある。このようにEGRが行われると、排気ガスは吸気通路59を流れる新気と混ざりつつシリンダ52に導入される。排気ガスには、水や二酸化炭素のように、自らが燃焼することなく、且つ、熱容量が高い不活性ガス成分が含まれている。そのため、排気ガスを混合気中に含有させると、混合気の燃焼温度が低くなり、窒素酸化物(NOx)の発生量が低減される。また、EGRを行うことにより、燃料消費量を低減することができる。
この実施の形態では、EGR装置76によって吸気通路59へ再循環される排気ガス量を、該排気ガス量および吸入空気量の和で割った値(排気ガス量/(排気ガス量+吸入空気量))のことを排気再循環率(以下、「EGR率」と記す。)(単位は%)という。
次に、BSFC、EGR率および点火プラグ71の点火時期の遅角量(遅角補正量)の関係について説明する。
図3は、エンジン2のトルクとBSFCとの関係を示す図である。図3に示すように、エンジン2のトルク(図3中「軸TRQ」と示す。単位はNm)の値が増加していくに従って、フリクション(摩擦)が改善され、かつ燃焼が改善されることにより、BSFCの値が徐々に低下していく。なお、BSFCは値が小さい程、効率(燃費効率)が良いことを示している。
図3に示すように、エンジン2のトルクの値がさらに増加していくと、ある値(図3における◎印の値)を境にBSFCが急激に上昇する。このような現象は、トルクを高めすぎるとノッキングが発生し、ノッキングを減少させるために点火プラグ71の点火時期をリタード(遅く)する制御が行われること、また、トルクを高めるためにスロットル弁74の開度が大きくなると、差圧が減少してEGR率が低下することなどの理由から生じる。
図3におけるBSFCが最も低下した値(図3における◎印の値)をBSFCボトムといい、そのBSFCボトムにおけるトルクをBSFCボトムトルクという。上述したように、車両1の走行中におけるエンジン2の目標トルクは、BSFCが最適な値(BSFCボトム)となるトルク(BFSCボトムトルク)に設定される。電子制御ユニット10は、エンジン2の諸特性から予め求められたBSFCの特性モデルを備えている。そして、電子制御ユニット10は、そのBSFCの特性モデルからBSFCボトムを推定し、BSFCボトムトルク(またはBSFCボトムとなる直前のトルク)を目標トルクに設定する。しかし、BSFCの特性モデルは、上述したように、環境変化、車両の経年変化、エンジン個体のバラツキなどによって変化してしまう。このため、予めBSFCの特性モデルから推定したBSFCボトムが実際のBSFCボトムからずれてしまう。この場合、図3に示すようにBSFCが急激に上昇した時点のトルクを目標トルクに設定してしまうと、燃料効率の悪化などを招いてしまう。そこで、この実施の形態では、電子制御ユニット10は、BSFCと相関関係にあるパラメータ(吸入空気量、点火プラグ71の点火時期、およびEGR率)に基づいて、様々な環境下における個々のエンジン2のBSFCボトムを推定する。
図4は、EGR率に応じた点火時期(遅角量)とエンジンのトルクの関係、およびEGR率に応じた点火時期(遅角量)とBSFCとの関係を示す図である。図4(A)は、EGR率に応じた点火時期(遅角量)とエンジン2のトルクの関係を示し、図4(B)は、EGR率に応じた点火時期(遅角量)とBSFCとの関係を示す。なお、エンジン2の回転数は一定(例えば、1500rpm)とし、充填効率(エンジン2において燃焼に寄与する新気の絶対量(吸入空気量)を表す指標)は一定値(例えば、58%)としている。
図4(A)において、横軸(IGLOG)は点火時期を示し、単位はdegである。0から左に進むと点火時期が遅角すること(遅くなること、リタードすること)を示し、0から右に進むと点火時期が進角すること(早くなること)を示している。また、図4(A)において、縦軸(TRQ)はトルクを示し、上に行くほどトルクは増加する。単位はNmである。図4(A)における◎印はトルクが最大となる最適点火時期(MBT)である。図4(A)に示すように、点火時期が遅角するほどトルクが減少していく。また、EGR率が高いほど、トルクが大きくなる。また、EGR率が低いほど、点火時期の遅角量が増えてもトルクの減少幅は小さくなる。
図4(B)において、横軸(IGLOG)は点火時期を示し、単位はdegである。図4(A)と同様に、0から左に進むと点火時期が遅角すること(遅くなること、リタードすること)を示し、0から右に進むと点火時期が進角すること(早くなること)を示している。また、図4(B)において、縦軸はBSFCを示し、下に行くほど効率が良くなる。単位はg/kWhである。図4(B)における◎印はBSFCが最小となる最適点火時期(MBT)である。図4(B)に示すように、点火時期が遅角するほどBSFCが増加していく。また、EGR率が高いほどBSFCが小さくなる。
このように、EGR率が変化することによって、BSFCの特性が変化する。すなわち、EGR率はBSFCの特性と相関するパラメータとなる。
図5は、吸入空気量の充填効率(ηc)に応じた点火時期(遅角量)とエンジン2のトルクの関係、および吸入空気量の充填効率(ηc)に応じた点火時期(遅角量)とBSFCとの関係を示す図である。図5(A)は、吸入空気量の充填効率(ηc)に応じた点火時期(遅角量)とエンジン2のトルクの関係を示し、図5(B)は、吸入空気量の充填効率(ηc)に応じた点火時期(遅角量)とBSFCとの関係を示す。なお、エンジン2の回転数は一定(例えば、1500rpm)とし、EGR率は一定値(例えば、0%)としている。
図5(A)において、横軸(IGLOG)は点火時期を示し、単位はdegである。0から左に進むと点火時期が遅角すること(遅くなること、リタードすること)を示し、0から右に進むと点火時期が進角すること(早くなること)を示している。また、図5(A)において、縦軸(TRQ)はトルクを示し、上に行くほどトルクは増加する。単位はNmである。図5(A)における◎印はトルクが最大となる最適点火時期(MBT)である。図5(A)に示すように、点火時期が遅角するほどトルクが減少していく。また、充填効率が高いほどトルクが大きくなる。
図5(B)において、横軸(IGLOG)は点火時期を示し、単位はdegである。図5(A)と同様に、0から左に進むと点火時期が遅角すること(遅くなること、リタードすること)を示し、0から右に進むと点火時期が進角すること(早くなること)を示している。また、図5(B)において、縦軸はBSFCを示し、下に行くほど効率が良くなる。単位はg/kWhである。図5(B)における◎印はBSFCが最小となる最適点火時期(MBT)である。図5(B)に示すように、点火時期が遅角するほどBSFCが増加していく。また、充填効率が高いほどBSFCが小さくなる。
このように、充填効率(つまり、充填効率に対応する吸入空気量)が変化することによって、BSFCの特性が変化する。すなわち、吸入空気量はBSFCの特性と相関するパラメータとなる。
図6は、BSFC、EGR率、点火プラグ71の点火時期および差圧の関係を示す図である。図6において、横軸(PBGA)は差圧を示し、単位はmmHgである。0から左に進むと差圧が大きくなることを示している。なお、図6の横軸を差圧としているが、差圧は充填効率および吸入空気量と傾向は同じである。すなわち、差圧が変化することによる特性の変化(曲線)と、充填効率または吸入空気量が変化することによる特性の変化とは、同じ傾向の特性となる。また、図6において、縦軸の左側はBSFCを示し、下に行くほど効率が良くなる。また、図6において、縦軸の右側はEGR率(TOTALEGR)および点火時期(IGLOG)を示している。
図6に示すように、点火時期の遅角量(IGLOG)については、差圧が減少していっても略一定の値であるが、差圧が所定の値よりも減少すると急激にリタードして遅角量が増加する。また、EGR率については、差圧が減少していってもEGR率は略一定の値であるが、差圧が所定の値よりも減少すると急激にEGR率が低下する。このように、差圧が所定の値よりも減少すると、遅角量が急激に増加するとともにEGR率が急激に低下するため、BSFCは差圧が所定の値よりも減少すると急激に上昇する。
このように、吸入空気量(差圧)、EGR率および点火時期(遅角量)が変化することによって、BSFCの特性が変化する。すなわち、吸入空気量、EGR率および点火時期はBSFCの特性と相関するパラメータとなる。
この実施の形態では、吸入空気量については、可能な限り(具体的には、後述するように、EGR率が所定の閾値よりも小さくならず、最適点火時期(MBT)からの遅角量が所定の閾値よりも大きくならない範囲内における可能な限り)大きな量(最大吸入空気量)としてBSFCを推定する。これに対して、EGR率および点火時期(遅角量)については、これらの値をパラメータとして監視し、これらのパラメータに基づいてBSFCを推定する。
次に、エンジン2の諸特性からBSFCを算出(推定)する方法について説明する。
図7は、充填効率(ηc)と点火時期との関係、点火時期と燃焼トルクの関係、およびEGR率と燃焼トルク/GAIRの関係を示す図である。図7(A)は、充填効率(ηc)と点火時期との関係を示し、図7(B)は、点火時期と燃焼トルクの関係を示し、図7(C)は、EGR率と燃焼トルク/GAIRの関係を示す。
電子制御ユニット10は、大気圧センサ37によって大気圧を測定し、その測定値に応じた吸入空気量マップ(図示せず)を検索して吸入空気量(GAIR)を算出する。なお、大気圧の測定値に対応する最大吸入空気量がエンジン2の吸気通路59に吸入される。電子制御ユニット10は、吸入空気量(GAIR)から充填効率(ηc)を算出する。そして、電子制御ユニット10は、充填効率に応じて図7(A)に示すIGLOGマップを検索し、充填効率に対応するIGLOG(点火時期の遅角量)を算出する。なお、図7(A)におけるIGCRはクラッキングの発生に伴う最適点火時期(MBT)からの遅角量(リタード量)である。
また、電子制御ユニット10は、IGLOGに応じて図7(B)に示す燃焼TRQマップを検索し、IGLOGに対応する燃焼TRQ(燃焼トルク)を算出する。さらに、電子制御ユニット10は、燃焼TRQから燃焼TRQ/GAIRを算出する。そして、電子制御ユニット10は、燃焼TRQ/GAIRに応じて図7(C)に示すEGRマップを検索し、燃焼TRQ/GAIRに対応するEGR率を算出する。
BSFCは以下の式(1)より算出される。
BSFC(g/kwh)=GFUEL(g)/ENG軸出力(kwh)
={GAIR(g/sec)×(1/空燃比)}/{NE(rpm)×軸TRQ(Nm)×(2π/60)/3600/1000} ・・・(1)
ここで、GFUELは燃料量であり、GAIRは吸入空気量であり、NEはエンジン回転数であり、軸TRQは軸トルクである。
上述したように、大気圧センサ37の測定値によって吸入空気量(GAIR)が算出される。また、空燃比は、空燃比センサ41によって測定される。また、エンジン2の回転数(NE)は、回転数センサ34によって測定される。
軸TRQ(トルク)は以下の式(2)より算出される。
軸TRQ(Nm)=(GAIR(g/sec)×KGATRQ×KIGTRQDN)−ENGフリクショントルク ・・・(2)
ここで、GAIR(g/sec)×KGATRQ×KIGTRQDNが燃焼TRQ(燃焼トルク)である。電子制御ユニット10は、点火時期の遅角量IGLOGおよびエンジン回転数NEに応じてKIGTRQDNマップ(図示せず)を検索し、点火時期の遅角量によるエンジン出力トルクの減少率を示すトルク減少係数KIGTRQDNを算出する。KIGTRQDNマップは、遅角量IGLOGが増加するほど、トルク減少係数KIGTRQDNが減少するように設定されている。トルク減少係数KIGTRQDNは、「0」より大きく「1」以下の値をとる。また、電子制御ユニット10は、式(2)から導かれる燃焼TRQ/(GAIR×KIGTRQDN)より、換算係数KGATRQを算出する。
以上より、点火時期の遅角量(IGLOG)、EGR率および軸トルクが算出される。また、軸トルクが算出されることにより、式(1)に基づいてBFSCが算出される。
図8は、エンジン2のトルクと点火時期の関係、およびトルクとEGR率の関係を示す図である。なお、同図には、エンジン2のトルクに対するBSFCの変化を併記している。上述したように算出されたトルク(軸トルク)と点火時期の遅角量とから、図8(A)に示すトルクと点火時期の関係(特性)が求められ、上述したように算出されたトルク(軸トルク)とEGR率とから、図8(B)に示すトルクとEGR率の関係(特性)が求められる。また、図8(A)に示すように、エンジン2のノッキングの発生を回避するために、最適点火時期(MBT)からの遅角量(リタード量)が急激に増加するため、BSFCが急激に悪化する(大きくなる)。また、図8(B)に示すように、導入するための差圧が小さくなることによってEGR率が急激に低下し、BSFCが急激に悪化する(大きくなる)。
次に、上記ハイブリッド車両の制御装置の動作について説明する。
図9は、本発明の実施の形態1によるハイブリッド車両の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。まず、電子制御ユニット10は、回転数センサ34からの信号に基づいてエンジン2の回転数を認識し、回転数に応じたマップを検索することにより、回転数に応じた目標充電トルク(車両1の走行中にバッテリ30に充電を行う際のエンジン2の目標トルク)を算出する(ステップS1)。
次に、電子制御ユニット10は、水温センサ36からの信号に基づいてエンジン2を冷却する冷却水の水温を認識し、大気圧センサ37からの信号に基づいて大気圧を認識し、吸気温度センサ38からの信号に基づいて吸気(吸入空気)の温度を認識する。そして、電子制御ユニット10は、認識した水温、大気圧および吸気温度に応じたIGテーブル(図8(A)に示すようなトルクと点火時期の遅角量の関係(特性)を示す特性マップのテーブル)、EGRテーブル(図8(B)に示すようなトルクとEGR率の関係(特性)を示す特性マップのテーブル)、KIGTRQDNテーブル(KIGTRQDNマップのテーブル)、およびKGATRQテーブル(KGATRQマップのテーブル)を算出する(ステップS2)。ここで、上述したように、大気圧センサ37の測定値(大気圧の値)に応じて吸入空気量が変化するので、大気圧センサ37の測定値に対応するIGテーブルおよびEGRテーブルが選択される(つまり、大気圧センサ37の測定値に対応する遅角量およびEGR率に補正される)。同様に、水温センサ36の測定値(水温の温度)に応じて吸入空気量が変化するので、水温センサ36の測定値に対応するIGテーブルおよびEGRテーブルが選択される(つまり、水温センサ36の測定値に対応する遅角量およびEGR率に補正される)。さらに、吸気温度センサ38の測定値(吸気温度の値)に応じて吸入空気量が変化するので、吸気温度センサ38の測定値に対応するIGテーブルおよびEGRテーブルが選択される(つまり、吸気温度センサ38の測定値に対応する遅角量およびEGR率に補正される)。
また、電子制御ユニット10は、エンジン2のトルク(軸トルク)を算出するとともに、BSFCを算出することにより、BSFC特性テーブル(トルクとBSFCの関係(特性)を示す特性マップのテーブル)を算出する(ステップS3)。
そして、電子制御ユニット10は、IGテーブルに基づいて目標充電トルクにおける点火時期の遅角量(IG)を算出し、算出した遅角量が予め決められている所定の閾値よりも小さいか否か(つまり、目標充電トルクにおける最適点火時期からの遅角量が最適点火時期から所定の閾値までの遅角量よりも大きいか否か)を判定する(ステップS4)。その結果、図10(A)に示す目標充電トルクT1における遅角量D1のように、目標充電トルクT1における遅角量D1が所定の閾値DAよりも小さい場合は(ステップS4のYes)、ステップS5の処理に移行する。その一方で、図10(A)に示す目標充電トルクT2における遅角量D2のように、目標充電トルクT2における遅角量D2が所定の閾値DAよりも大きい場合は(ステップS4のNo)、ステップS8の処理に移行する。
ステップS5において、電子制御ユニット10は、EGRテーブルに基づいて目標充電トルクにおけるEGR率を算出し、算出したEGR率が予め決められている所定の閾値よりも小さいか否か(つまり、目標充電トルクにおける設定EGR率からの減少量が設定EGR率から所定の閾値までの減少量よりも大きいか否か)を判定する(ステップS5)。その結果、図10(B)に示す目標充電トルクT1におけるEGR率E1のように、目標充電トルクT1におけるEGR率E1が所定の閾値EAよりも小さい場合は(ステップS5のYes)、ステップS6の処理に移行する。その一方で、図10(B)に示す目標充電トルクT2におけるEGR率E2のように、目標充電トルクT2におけるEGR率E2が所定の閾値EAよりも大きい場合は(ステップS5のNo)、ステップS8の処理に移行する。
ステップS6において、電子制御ユニット10は、ステップS3にて算出したBSFC特性テーブルによりBSFCボトムトルクを取得する。そして、電子制御ユニット10は、このBSFCボトムトルクを目標充電トルクに設定(変更)する(ステップS7)。具体的には、図10(A)に示すように、目標充電トルクT1における遅角量D1が閾値DAよりも小さい場合は、目標充電トルクT1に代えて、閾値DAに対応するトルク(BSFCボトムトルク)を目標充電トルクとして設定(変更)する。また、図10(B)に示すように、目標充電トルクT1におけるEGR率E1が閾値EAよりも小さい場合は、目標充電トルクT1に代えて、閾値EAに対応するトルク(BSFCボトムトルク)を目標充電トルクとして設定(変更)する。その一方で、ステップS4のNoおよびステップS5のNoの場合は、ステップS1で算出された目標充電トルクがそのまま設定されることになる。具体的には、図10(A)に示すように、目標充電トルクT2における遅角量D2が閾値DAよりも大きい場合は、目標充電トルクT2がそのまま設定される。また、図10(B)に示すように、目標充電トルクT2における遅角量E2が閾値EAよりも大きい場合も、目標充電トルクT2がそのまま設定される。
電子制御ユニット10は、ステップS7で設定した目標充電トルクを出力する(ステップS8)。すなわち、目標充電トルクにてエンジン2を駆動するように制御する。ここで、図10(A),(B)に示すように、目標充電トルクがENGトルク(エンジン2の駆動要求トルク)よりも大きい場合は、余剰トルク(目標充電トルクとENGトルクの差のトルク)が充電トルクとなり、その充電トルクでモータ3を駆動して発電した電力(電気エネルギー)がバッテリ30に充電される。
以上のように、この実施の形態1によれば、エンジン2の吸入空気量、点火装置71による点火時期の遅角量、およびエンジン2のEGR率に基づいてBSFCを推定し、この推定したBSFCが最適な値となる最適トルクをエンジン2のトルクとして設定することで、車両の経年変化、エンジン2の個体バラツキなどによってBSFCの特性が変化した場合でも、BSFCの最適化を図るような制御が可能となる。また、BSFC特性に基づいて設定した目標トルクに対する余剰のトルクをバッテリ30に充電させるように構成されているので、充電効率を向上させることができる。なお、ステップS4のYesおよびステップS5のYesを条件として、ステップS6,S7の処理を実行しているが、ステップS4のYesのみを条件として、ステップS6,S7の処理を実行し、ステップS5のYesのみを条件として、ステップS6,S7の処理を実行するようにしてもよい。
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、車両1の走行中にバッテリ30に充電を行う際のエンジン2の目標トルク(目標充電トルク)を算出し、算出した目標トルクを設定するように構成していた。これに対して、実施の形態2では、車両1の走行中にモータ3の動力によってエンジン2の動力を補助(アシスト)する際のエンジン2の目標トルク(つまり、モータ3によりアシストを行って車両1の走行を行っている場合のエンジンの目標トルク:以下、
この目標トルクのことをアシストトルクということがある。)を算出し、算出した目標トルクを設定するものである。
図11は、本発明の実施の形態2によるハイブリッド車両の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。また、図12は、IGテーブルおよびEGRテーブルを示す図である。まず、電子制御ユニット10は、回転数センサ34からの信号に基づいてエンジン2の回転数を認識し、回転数に応じたマップを検索することにより、回転数に応じたアシストトルクを算出する(ステップS11)。その後、ステップS12,S13の処理を実行する。なお、ステップS12,S13の処理は、図9におけるステップS2,S3の処理と同様である。
次に、電子制御ユニット10は、IGテーブルに基づいてアシストトルクにおける点火時期の遅角量(IG)を算出し、算出した遅角量が予め決められている所定の閾値よりも小さいか否か(つまり、アシストトルクにおける最適点火時期からの遅角量が最適点火時期から所定の閾値までの遅角量よりも大きいか否か)を判定する(ステップS14)。その結果、図12(A)に示すアシストトルクT3における遅角量D3のように、アシストトルクT3における遅角量D3が所定の閾値DAよりも小さい場合は(ステップS14のYes)、ステップS15の処理に移行する。その一方で、図12(A)に示すアシストトルクT4における遅角量D4のように、アシストトルクにおける遅延量が所定の閾値DAよりも大きい場合は(ステップS14のNo)、ステップS18の処理に移行する。
ステップS15において、電子制御ユニット10は、EGRテーブルに基づいてアシストトルクにおけるEGR率を算出し、算出したEGR率が予め決められている所定の閾値よりも小さいか否か(つまり、アシストトルクにおける設定EGR率からの減少量が設定EGR率から所定の閾値までの減少量よりも大きいか否か)を判定する(ステップS15)。その結果、図12(B)に示すアシストトルクT3におけるEGR率E3のように、アシストトルクT3におけるEGR率E3が所定の閾値EAよりも小さい場合は(ステップS15のYes)、ステップS16の処理に移行する。その一方で、アシストトルクT4におけるEGR率E4のように、アシストトルクT4におけるEGR率E4が閾値EAよりも大きい場合は(ステップS15のNo)、ステップS18の処理に移行する。
ステップS16において、電子制御ユニット10は、ステップS13にて算出したBSFC特性テーブルによりBSFCボトムトルクを取得する(ステップS16)。そして、電子制御ユニット10は、BSFCボトムトルクをアシストトルクに設定(変更)する(ステップS17)。具体的には、図12(A)に示すように、アシストトルクT3における遅角量D3が閾値DAよりも小さい場合は、アシストトルクT3に代えて、閾値DAに対応するトルク(BSFCボトムトルク)をアシストトルクとして設定(変更)する。また、図10(B)に示すように、アシストトルクT3におけるEGR率E3が閾値EAよりも小さい場合は、アシストトルクT3に代えて、閾値EAに対応するトルク(BSFCボトムトルク)をアシストトルクとして設定(変更)する。一方、ステップS14のNoおよびステップS15のNoの場合は、ステップS11で算出されたアシストトルクがそのまま設定されることになる。具体的には、図12(A)に示すように、アシストトルクT4における遅角量D4が閾値DAよりも大きい場合は、アシストトルクT4がそのまま設定される。また、図12(B)に示すように、アシストトルクT4における遅角量E4が閾値EAよりも大きい場合も、アシストトルクT4がそのまま設定される。
電子制御ユニット10は、ステップS17で設定したアシストトルクを決定する(ステップS18)。そして、電子制御ユニット10は、決定したアシストトルクが駆動要求トルクよりも小さいか否かを判定する(ステップS19)。その結果、アシストトルクが駆動要求トルクよりも小さい場合は(ステップS19のYes)、ENGトルクをアシストトルクで出力するとともに、駆動要求トルクとアシストトルク(ENGトルク)の差のトルクをモータ3のトルクでアシストする(ステップS20)。一方、アシストトルクが駆動要求トルクよりも大きい場合は(ステップS19のNo)、ENGトルクを駆動要求トルクで出力する(ステップS21)。この場合、モータ3によるエンジン2の動力のアシストは実行されない。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様、BSFC特性の変化に基づく燃費効率の悪化などを回避することができる。また、BSFC特性に基づいて設定した目標トルクが駆動要求トルクに足りないときは、モータ3でエンジン2の動力をアシストするように構成されているので、モータ3の電力を効率よく活用して車両1の走行を行うことができる。なお、ステップS14のYesおよびステップS15のYesを条件として、ステップS16,S17の処理を実行しているが、ステップS14のYesのみを条件として、ステップS16,S17の処理を実行し、ステップS15のYesのみを条件として、ステップS16,S17の処理を実行するようにしてもよい。
実施の形態3.
エンジン2とモータ3及びバッテリ30を備えるハイブリッド車両では、バッテリ30の残容量SOC(State of Charge)が少ない場合は、早急にバッテリ30の充電を行うように制御し、バッテリ30の残容量が多い場合は、残容量SOCが少ない場合よりもゆっくりとバッテリ30の充電を行うように制御することが好ましい。そこで、この実施の形態3では、電子制御ユニット10は、図9におけるステップS1〜S8の処理を行う前に、バッテリ30の残容量SOCの値が所定の閾値を超えているか否かを判定し(ステップS31)、閾値を超えていない場合は、ステップS1で目標充電トルクを算出するときに用いる目標充電トルクマップとして、より小さい目標充電トルクを算出するための目標充電トルクマップAを設定し(ステップS32)、閾値を超えている場合は、目標充電トルクマップとして、より大きい目標充電トルクを算出するための目標充電トルクマップBを設定する(ステップS33)。その後の処理(ステップS1〜S8)は、図9にて説明した処理と同様である。
以上のように、この実施の形態3によれば、バッテリ30の残容量SOCに応じてバッテリ30の充電速度を変化させることができる。
実施の形態4.
一般に、エンジン2では、湿度の影響や経年劣化などによってノッキングが発生しやすくなったり、クランクシャフトがガタついてパルス変動が発生しやすくなったりする。この場合、ノッキングの発生に基づいて点火時期のリタード量(遅角量)が大きくなったり、パルス変動に基づいてEGR率が減少したりするおそれがある。そこで、この実施の形態4では、ノッキングやパルス変動をセンサで検知した場合に、目標トルクを算出するときに用いるマップ(テーブル)を切り替える制御を実行する。
図14は、本発明の実施の形態4によるハイブリッド車両の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。まず、電子制御ユニット10は、ノッキングセンサ39によってノッキングが発生しているか否かを判定する(ステップS41)。ノッキングが発生していないと判定した場合は(ステップS41のNo)、電子制御ユニット10は、ベースマップ(図9のステップS2,S3で算出したベースのテーブル)に基づいてBSFC特性を算出する(ステップS42)。一方、ノッキングが発生していると判定した場合は(ステップS41のYes)、電子制御ユニット10は、ベースマップよりも点火時期を遅角側(リタード側)に移動させた(遅角量を大きくした)別マップに切り替え(ステップS43)、切り替えたマップに基づいてBSFC特性を算出する(ステップS44)。
次に、電子制御ユニット10は、クランク角センサ40で検出したクランク角に基づいて、パルス変動によるEGR率の減少が発生しているか否かを判定する(ステップS45)。その結果、パルス変動によるEGR率の減少が発生していないと判定した場合(ステップS45のNo)、電子制御ユニット10は、ベースEGR率(図9のステップS2,S3で算出したEGR率)に基づいてBSFC特性を算出する(ステップS46)。一方、パルス変動によるEGR率の減少が発生していると判定した場合は(ステップS45のYes)、電子制御ユニット10は、ベースEGR率を学習により減少させ(ステップS47)、減少されたEGR率に基づいてBSFC特性を算出する(ステップS48)。
以上のように、この実施の形態4によれば、エンジン2の劣化などに基づくBSFC特性の変更に合わせて、適切なBSFCを算出することができる。
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、トランスミッション(変速機)4は、エンジン2から出力された動力を段階的に変速する有段変速機であることが好ましいが、そのような変速機に限られるわけではない。また、各センサは、数量などを測定・検知する場合に限らず、測定・検知などした値から数量を推定する構成であってもよい。例えば、大気圧センサは、大気圧を測定しているが、高度を測定し、測定した高度から大気圧を推定するような構成であってもよい。
1 車両
2 エンジン
3 モータ(電動機)
4 トランスミッション(変速機)
10 電子制御ユニット(ECU)
30 バッテリ
34 回転数センサ
36 水温センサ
37 大気圧センサ
38 吸気温度センサ
39 ノッキングセンサ
40 クランク角センサ
41 空燃比センサ
76 排気再循環装置(EGR装置)

Claims (11)

  1. 車両の動力源としての内燃機関と、
    前記内燃機関の点火時期を変更可能な点火装置と、
    前記内燃機関の動力を補助する電動機と、
    前記電動機と電力の授受を行う蓄電器と、
    前記内燃機関の排気通路に排出された排気ガスの一部を該内燃機関の吸気通路に再循環させる排気再循環装置と、
    前記内燃機関、前記点火装置、前記電動機、及び排気循環装置を含む各部を制御する制御部と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記内燃機関の前記吸気通路への吸入空気量、前記点火装置による最適点火時期からの遅角量、および、前記排気再循環装置によって前記吸気通路へ再循環される排気ガス量と前記吸入空気量とから算出される排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを前記内燃機関のトルクとして設定する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記制御部は、前記吸入空気量を前記最適点火時期からの遅角量と前記排気再循環率とに基づいて取り得る最大吸入空気量として、前記正味燃料消費率の最適な値を推定する
    請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記制御部は、少なくとも前記排気再循環率が所定の閾値より大きな値となる前記正味燃料消費率の最適な値を推定する
    請求項1または請求項2記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記制御部は、少なくとも前記点火装置による最適点火時期からの前記遅角量が所定の閾値より小さな値となる前記正味燃料消費率の最適な値を推定する
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記最適トルクが車両の駆動要求トルクよりも小さい場合、前記駆動要求トルクと前記最適トルクとの差のトルクを前記電動機のトルクにより補助する
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記最適トルクが車両の駆動要求トルクよりも大きい場合、前記最適トルクと前記駆動要求トルクとの差のトルクで前記電動機による発電を行い、当該発電による電力を前記蓄電器に充電する
    請求項1から請求項5のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 前記内燃機関の温度を検出または推定する温度センサを備え、
    前記制御部は、該温度センサの値に基づいて前記遅角量および前記排気再循環率を補正する
    請求項1から請求項6のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  8. 大気圧を検出または推定する大気圧センサを備え、
    前記制御部は、該大気圧センサの値にもとづいて前記遅角量および前記排気再循環率を補正する
    請求項1から請求項7のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  9. 車両の動力源としての内燃機関と、
    前記内燃機関の点火時期を変更可能な点火装置と、
    前記内燃機関の動力を補助する電動機と、
    前記電動機と電力の授受を行う蓄電器と、
    前記内燃機関の排気通路に排出された排気ガスの一部を該内燃機関の吸気通路に再循環させる排気再循環装置と、
    前記内燃機関から出力された動力を段階的に変速する有段式の変速機と、
    前記内燃機関、前記点火装置、前記電動機、前記排気循環装置、及び変速機を含む各部を制御する制御部と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記内燃機関の吸気通路への吸入空気量、前記点火装置による最適点火時期からの遅角量、および前記排気再循環装置によって前記吸気通路へ再循環される排気ガス量と前記吸入空気量とから算出した排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを前記内燃機関のトルクとして設定し、
    前記制御部は、前記最適トルクが車両の駆動要求トルクよりも小さい場合、前記駆動要求トルクと前記最適トルクとの差のトルクを前記電動機のトルクにより補助する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  10. 車両の動力源としての内燃機関と、
    前記内燃機関の点火時期を変更可能な点火装置と、
    前記内燃機関の動力を補助する電動機と、
    前記電動機と電力の授受を行う蓄電器と、
    前記内燃機関の排気通路に排出された排気ガスの一部を該内燃機関の吸気通路に再循環させる排気再循環装置と、
    前記内燃機関から出力された動力を段階的に変速する有段式の変速機と、
    前記内燃機関、前記点火装置、前記電動機、前記排気循環装置、及び変速機を含む各部を制御する制御部と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記内燃機関の吸気通路への吸入空気量、前記点火装置による最適点火時期からの遅角量、および前記排気再循環装置によって前記吸気通路へ再循環される排気ガス量と前記吸入空気量とから算出した排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを前記内燃機関のトルクとして設定し、
    前記制御部は、前記最適トルクが車両の駆動要求トルクよりも大きい場合、前記最適トルクと前記駆動要求トルクとの差のトルクで前記電動機による発電を行い、当該発電による電力を前記蓄電器に充電する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  11. 車両の動力源としての内燃機関と、
    前記内燃機関の点火時期を変更可能な点火装置と、
    前記内燃機関の動力を補助する電動機と、
    前記電動機と電力の授受を行う蓄電器と、
    前記内燃機関の排気通路に排出された排気ガスの一部を該内燃機関の吸気通路に再循環させる排気再循環装置と、
    前記内燃機関から出力された動力を段階的に変速する有段式の変速機と、
    前記内燃機関、前記点火装置、前記電動機、前記排気循環装置、及び前記変速機を含む各部を制御する制御部と、を備えるハイブリッド車両の制御方法であって、
    前記制御部は、
    前記内燃機関の前記吸気通路への吸入空気量、前記点火装置による最適点火時期からの遅角量、および、前記排気再循環装置によって前記吸気通路へ再循環される排気ガス量と前記吸入空気量とから算出される排気再循環率に基づいて正味燃料消費率を推定し、推定した正味燃料消費率が最適な値となる最適トルクを前記内燃機関のトルクとして設定する処理と、
    前記最適トルクが駆動要求トルクよりも小さい場合、前記要求駆動トルクと前記最適トルクとの差のトルクを前記電動機により補助する処理と、を実行する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
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