JP2014031058A - ワイパアーム - Google Patents

ワイパアーム Download PDF

Info

Publication number
JP2014031058A
JP2014031058A JP2012171557A JP2012171557A JP2014031058A JP 2014031058 A JP2014031058 A JP 2014031058A JP 2012171557 A JP2012171557 A JP 2012171557A JP 2012171557 A JP2012171557 A JP 2012171557A JP 2014031058 A JP2014031058 A JP 2014031058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
spring
cylindrical member
shank
wiper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012171557A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Nakamura
雅俊 中村
Yasushi Yamaoka
靖 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2012171557A priority Critical patent/JP2014031058A/ja
Publication of JP2014031058A publication Critical patent/JP2014031058A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ロックバック仕様のワイパアームであっても、その高さ寸法を低く抑えられるようにする。
【解決手段】スプリング支持ピン22cに対して径方向に移動可能な筒状部材23を設け、引っ張りスプリング40の第1フック部41を筒状部材23に係止するようにし、アームシャンク30の基端部に、アームシャンク30のアームヘッド20に対する回動に伴って筒状部材23に接触する接触凸部33を設け、接触凸部33は、引っ張りスプリング40のばね力に抗して筒状部材23を移動させ、筒状部材23を乗り越えた後に筒状部材23により押圧保持されるようにした。
【選択図】図8

Description

本発明は、基端側がピボット軸に固定され、先端側に払拭面を払拭するワイパブレードが設けられるワイパアームに関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールドに付着した雨水等の付着物を払拭するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、ウィンドシールド上で揺動運動するワイパアームを備え、ワイパアームの先端側にはワイパブレードが設けられている。また、ワイパアームの基端側は車体に回動自在に設けられたピボット軸に固定され、ワイパモータの駆動によりピボット軸を揺動させることで、ワイパブレードがウィンドシールド上を往復払拭動作し、ひいてはウィンドシールド面(払拭面)を払拭することができる。
ワイパアームは、基端側がピボット軸に固定されるアームヘッドと、基端側がアームヘッドの先端側に回動自在に連結されるアームシャンクと、基端側がアームシャンクの先端側に固定され、先端側にワイパブレードが回動自在に設けられるアームピースとを備えている。アームヘッドとアームピースとの間には、ワイパブレードをウィンドシールドに向けて押圧するスプリングが設けられ、これにより拭きムラ無くウィンドシールド面を払拭できるようにしている。
このようなワイパアームとしては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたワイパアームは、アームサポート(アームヘッド)とアームピースとの間に付勢弾機(スプリング)が設けられ、付勢弾機の一端側は、C字形状に形成されたフック部材を介してアームサポートに係止されている。一方、付勢弾機の他端側は、アームピースの基端側に設けられたリベットに係止されている。アームシャンクは底片部と一対の脚片部とを備え、その横断面は略U字形状となっている。そして、付勢弾機はアームシャンクの内部に配置され、フック部材の一部はアームシャンクの外部に突出されている。
このようにフック部材をC字形状とすることで、ワイパアームをロックバック状態(起立状態)とした際に、アームサポートとアームシャンクとの間のピン(回動軸)が、フック部材の内側、つまりC字形状の内部に入り込むようになっている。これにより、付勢弾機およびピンが干渉するのを防止している。
特開2003−291785号公報(図1)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパアームによれば、フック部材の一部が、ウィンドシールド面側に向いてアームシャンクの外部に突出している。したがって、当該ワイパアームを、ウィンドシールドの傾斜が緩い車両、特に低車高のスポーツカー等に採用すると、ウィンドシールドからのワイパアームの突出高さが高いため、運転者や同乗者の視界の妨げになるばかりか、見栄えを悪くする等の問題を生じ得る。そのため、ウィンドシールドの緩やかな傾斜に対応すべく、ワイパアームの構造を根本的に見直しし、その高さ寸法を低く抑えられるようにする必要が生じていた。
本発明の目的は、ロックバック仕様のワイパアームであっても、その高さ寸法を低く抑えることが可能なワイパアームを提供することにある。
本発明のワイパアームは、基端側がピボット軸に固定され、先端側に払拭面を払拭するワイパブレードが設けられるワイパアームであって、前記ワイパアームを形成し、基端部が前記ピボット軸に固定されるアームヘッドと、前記アームヘッドの先端部に設けられる回動軸および第1係止部と、前記ワイパアームを形成し、基端部が前記回動軸に回動自在に連結され、基端部よりも先端部寄りに第2係止部が設けられたアームシャンクと、前記第1係止部の周囲を覆うよう遊嵌して設けられ、前記第1係止部に対して径方向に移動可能な筒状部材と、一端部が前記筒状部材に係止され、他端部が前記第2係止部に係止され、前記アームシャンクを前記払拭面に向けて押圧するスプリングと、前記アームシャンクの基端部に設けられ、前記アームシャンクの前記アームヘッドに対する回動に伴って前記筒状部材に接触する接触凸部とを有し、前記接触凸部は、前記スプリングのばね力に抗して前記筒状部材を移動させ、前記筒状部材を乗り越えた後に前記筒状部材により押圧保持されることを特徴とする。
本発明のワイパアームは、前記アームヘッドを前記ピボット軸に固定した状態のもとで、前記第1係止部を前記回動軸よりも前記払拭面側に設け、前記回動軸を前記第1係止部よりも前記払拭面側とは反対側に設けたことを特徴とする。
本発明のワイパアームによれば、第1係止部に対して径方向に移動可能な筒状部材を設け、スプリングの一端部を前記筒状部材に係止するようにし、アームシャンクの基端部に、アームシャンクのアームヘッドに対する回動に伴って筒状部材に接触する接触凸部を設け、接触凸部は、スプリングのばね力に抗して筒状部材を移動させ、筒状部材を乗り越えた後に筒状部材により押圧保持される。これにより、筒状部材が接触凸部を押圧保持してアームシャンクのアームヘッドに対する起立状態を保持でき、ひいては従前のようなフック部材を無くして、高さ寸法を低く抑えたロックバック仕様のワイパアームを実現できる。
本発明のワイパアームによれば、アームヘッドをピボット軸に固定した状態のもとで、第1係止部を回動軸よりも払拭面側に設け、回動軸を第1係止部よりも払拭面側とは反対側に設けたので、第1係止部と第2係止部とを結ぶ線分と、回動軸と第2係止部とを結ぶ線分とが交差すること無く、アームシャンクをアームヘッドに対して起立させた状態にできる。
本発明に係るワイパアームを表側から見た斜視図である。 図1のワイパアームを裏側から見た斜視図である。 アームヘッドとアームシャンクとの連結部分の構造を示す部分拡大図である。 アームヘッドの先端部を示す斜視図である。 アームシャンクの基端部を示す斜視図である。 ワイパアームを倒した状態(使用状態)を示す動作説明図である。 ワイパアームを起立させる途中の状態(途中状態)を示す動作説明図である。 ワイパアームのロックバック状態(起立状態)を示す動作説明図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るワイパアームを表側から見た斜視図を、図2は図1のワイパアームを裏側から見た斜視図を、図3はアームヘッドとアームシャンクとの連結部分の構造を示す部分拡大図を、図4はアームヘッドの先端部を示す斜視図を、図5はアームシャンクの基端部を示す斜視図を、図6はワイパアームを倒した状態(使用状態)を示す動作説明図を、図7はワイパアームを起立させる途中の状態(途中状態)を示す動作説明図を、図8はワイパアームのロックバック状態(起立状態)を示す動作説明図をそれぞれ表している。
図1,2に示すワイパアーム10は、自動車等の車両のバックドア(図示せず)に搭載されるリヤワイパ装置に用いられるもので、その長手方向に沿う基端側は、バックドアに回動自在に設けられたピボット軸11の先端部に、締結ナット(図示せず)によって固定されている。これにより、駆動源としてのワイパモータ(図示せず)を駆動することによりピボット軸11が揺動運動し、ひいてはワイパアーム10がウィンドシールド12(図6〜8参照)上を揺動運動するようになっている。
ワイパアーム10の長手方向に沿う先端側には、ワイパブレード13が設けられている。ワイパブレード13は、天然ゴム等よりなるブレードラバー(図示せず)を備え、当該ブレードラバーはウィンドシールド12のウィンドシールド面(払拭面)に対して弾性的に接触するようになっている。ここで、ワイパブレード13は、ワイパアーム10の揺動運動に合わせて、ウィンドシールド面上の所定の払拭範囲(図示せず)を往復払拭動作するようになっている。これにより、ウィンドシールド12に付着した雨水等を払拭することができる。
ワイパアーム10は、アームヘッド20およびアームシャンク30を備えている。アームヘッド20は、ワイパモータへの負荷を軽減(軽量化)するために、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成されている。アームヘッド20は、図3,4に示すように、軸連結部21および本体部22を備え、軸連結部21はアームヘッド20の長手方向に沿う基端部に設けられ、本体部22はアームヘッド20の長手方向に沿う先端部に設けられている。
アームヘッド20を形成する軸連結部21には、金属製の補強リング21aがインサート成形により埋設されており、当該補強リング21aには、ピボット軸11の先端側がセレーション嵌合により強固に固定されるようになっている。これにより、ピボット軸11の回転力がアームヘッド20に確実に伝達されるようになっている。
アームヘッド20を形成する本体部22には、アームヘッド20の長手方向に延びる一対の腕部22aが設けられ、各腕部22a間には、引っ張りスプリング40の一端部やアームシャンク30の基端部を収容する収容スペースSが形成されている。各腕部22a間には、回動軸22bおよびスプリング支持ピン(第1係止部)22cが横断するよう一体に設けられている。回動軸22bおよびスプリング支持ピン22cは、ピボット軸11(図1,2参照)の軸方向と公差する方向、つまり本体部22の短手方向に沿って平行に延びている。
回動軸22bは略円柱形状に形成され、アームヘッド20(本体部22)を射出成形する際に一体成形されるようになっている。一方、スプリング支持ピン22cは、引っ張りスプリング40の一端部を係止するため、ある程度の強度が必要となる。そのため、スプリング支持ピン22cは鋼棒等により円柱形状に形成されている。なお、スプリング支持ピン22cは、アームヘッド20を形成した後に、後述する筒状部材23とともに各腕部22a間に装着されるようになっている。
回動軸22bおよびスプリング支持ピン22cは、ピボット軸11の軸方向に略沿って並んで配置されている。具体的には、図6〜8に示すように、アームヘッド20をピボット軸11に固定した状態のもとで、スプリング支持ピン22cを回動軸22bよりもウィンドシールド面側(図中下側)に設け、回動軸22bをスプリング支持ピン22cよりもウィンドシールド面側とは反対側(図中上側)に設けている。
スプリング支持ピン22cには、当該スプリング支持ピン22cの外径寸法d1よりも大きい内径寸法d2(d2>d1)に設定された筒状部材23が遊嵌して設けられている。筒状部材23の内径寸法d2は、スプリング支持ピン22cの外径寸法d1の略2倍に設定されている。筒状部材23は、スプリング支持ピン22cと同様に鋼材により形成され、スプリング支持ピン22cよりも若干短い寸法に設定されている。
このように、スプリング支持ピン22cの周囲を覆うよう筒状部材23を遊嵌させることにより、筒状部材23はスプリング支持ピン22cに対して径方向に移動可能となっている。ここで、筒状部材23のスプリング支持ピン22cに対する最大移動量D(図6,8参照)は、スプリング支持ピン22cと筒状部材23との間のクリアランス量(隙間寸法)と等しくなっている。つまり、本実施の形態においては、D=d2−d1に設定されている。
図1,2に示すように、アームシャンク30は、天壁部30aおよび一対の側壁部30bを備え、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで横断面が略U字形状に形成されている。アームシャンク30の長手方向に沿う基端部には、図5に示すように、ヘッド連結部31が一体に形成されており、ヘッド連結部31にはアームヘッド20の回動軸22b(図4参照)が嵌合して入り込む連結凹部32が設けられている。連結凹部32は円筒形状に窪んで設けられ、その一部が開口している。そして、当該開口部分に回動軸22bを押し当てることで、回動軸22bを連結凹部32に嵌め込み、これによりアームシャンク30の基端部をアームヘッド20の先端部に回動自在に連結するようにしている。
ヘッド連結部31における連結凹部32の開口部分近傍には、一対の接触凸部33が一体に設けられている。各接触凸部33は、アームヘッド20にアームシャンク30を回動自在に連結した状態のもとで、アームヘッド20の回動軸22bと筒状部材23との間に配置されるようになっている(図6〜8参照)。各接触凸部33の長さ寸法は、アームシャンク30をアームヘッド20に対して回動させた際に、筒状部材23には接触する一方で、スプリング支持ピン22cには接触しない長さ寸法に設定されている。つまり、各接触凸部33は、筒状部材23をスプリング支持ピン22cに対して、その径方向に移動させるようになっている。
また、各接触凸部33の間には、スプリング案内溝34が設けられ、当該スプリング案内溝34には、引っ張りスプリング40の一端側が入り込むようになっている。スプリング案内溝34の内部では、アームシャンク30をアームヘッド20に対して回動させる際に、引っ張りスプリング40の一端側が非接触の状態で移動できるようになっている。
図2,3に示すように、アームシャンク30の長手方向に沿うヘッド連結部31よりも先端部寄りには、引っ張りスプリング40の他端部を係止するスプリング支持部(第2係止部)35が設けられている。スプリング支持部35は、天壁部30aおよび各側壁部30bとで囲まれたアームシャンク30の内側に配置され、これにより引っ張りスプリング40をアームシャンク30の内部に隠せる(収容する)ようにしている。これにより、ワイパアーム10のウィンドシールド12からの高さ寸法h(図6参照)を、従前のフック部材を有するものに比して低く抑えることが可能となる。
アームシャンク30の長手方向に沿うスプリング支持部35よりもさらに先端部寄りには、複数の薄肉壁を交差するよう一体化させてなる補強リブ36が一体に設けられている。この補強リブ36は、天壁部30aと各側壁部30bとの間に設けられ、これにより真夏の炎天下(高温下)等に曝された場合であっても、アームシャンク30は歪むことは無い。
アームシャンク30の長手方向に沿う先端部には、取付フック部37が一体に設けられている。取付フック部37には、ワイパブレード13の長手方向に沿う略中央部分に設けられたフック装着部材(図示せず)が回動自在に装着されるようになっている。
図2,3に示すように、筒状部材23(スプリング支持ピン22c)と、スプリング支持部35との間には、引っ張りスプリング(スプリング)40が設けられている。引っ張りスプリング40はコイルスプリングよりなり、その両端部分には第1フック部41および第2フック部42が一体に設けられている。引っ張りスプリング40の一端部となる第1フック部41は、筒状部材23に引っ掛けられるよう係止され、引っ張りスプリング40の他端部となる第2フック部42は、スプリング支持部35に引っ掛けられるよう係止されている。
ここで、引っ張りスプリング40の自然長(何も負荷していない状態の長さ)は、筒状部材23とスプリング支持部35との間の距離よりも短く設定されている。つまり、引っ張りスプリング40のばね力は、筒状部材23およびスプリング支持部35をそれぞれ近接させる方向に作用するようになっている。これにより、アームシャンク30はウィンドシールド面に向けて押圧されるようになっている。
ここで、図6〜8に示すように、引っ張りスプリング40のばね力は、アームシャンク30をウィンドシールド面に向ける方向に、常に作用するようになっている。具体的には、スプリング支持ピン22cの中心部C1とスプリング支持部35の引掛部C2(図3参照)とを結ぶ線分(スプリング線分)をL1とし、回動軸22bの中心部C3とスプリング支持部35の引掛部C2とを結ぶ線分(アームシャンク線分)をL2としたときに、スプリング線分L1とアームシャンク線分L2とは、アームシャンク30のアームヘッド20に対する傾斜角度に関わらず交差することが無い。
これにより、アームシャンク30をアームヘッド20に対して倒した状態(図6の使用状態)や、アームシャンク30をアームヘッド20に対して起立させた状態(図8の起立状態)であっても、スプリング線分L1はアームシャンク線分L2よりもウィンドシールド面側に位置し、すなわち、引っ張りスプリング40のばね力は、アームシャンク30をウィンドシールド面に向ける方向のみに作用するようになっている。
次に、以上のように形成したワイパアーム10の動作、具体的には、ワイパアーム10を起立状態にする場合の各構成部品の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
[使用状態]
図6は、ワイパアーム10を倒した状態、つまりワイパブレード13(図1,2参照)によりウィンドシールド12上を払拭し得る「使用状態」を表している。使用状態においては、アームシャンク30の各接触凸部33は、筒状部材23に接触していない。したがって、筒状部材23は引っ張りスプリング40のばね力により、第1フック部41を介してスプリング線分L1の方向(図中左側)に引き寄せられた状態となっている。つまり、スプリング支持ピン22cのスプリング線分L1側には、クリアランス量がD(=d2−d1)の隙間が形成された状態となっている。このとき、スプリング線分L1はアームシャンク線分L2よりもウィンドシールド面側に位置しているので、引っ張りスプリング40の分力(図示せず)によって、ワイパブレード13はウィンドシールド12に押圧されている。
[途中状態]
図7は、ワイパアーム10を起立させる途中の状態、つまり、使用者等によりアームシャンク30を把持してウィンドシールド面側とは反対側に引き上げてロックバック状態になる前の「途中状態」を表している。使用者等によりアームシャンク30の先端側を把持する等して、当該アームシャンク30を引き上げると、これに伴いアームシャンク30が回動軸22bを中心にアームヘッド20に対して時計方向に回動する。すると、スプリング線分L1がアームシャンク線分L2に近接しつつ引っ張りスプリング40が伸張される。
その後、さらにアームシャンク30を引き上げていくと、アームシャンク30の各接触凸部33の先端部が筒状部材23に接触するようになる。次いで、さらにアームシャンク30を引き上げていくことで、各接触凸部33は筒状部材23をスプリング線分L1側とは反対側に押圧していく。つまり、各接触凸部33は引っ張りスプリング40のばね力に抗して筒状部材23をスプリング支持ピン22cに対して移動させる。これにより、スプリング支持ピン22cの第1フック部41側にはクリアランス(隙間)CLが形成される。
その後、さらにアームシャンク30を引き上げることにより、各接触凸部33は筒状部材23を乗り越えて、図8に示すロックバック状態となる。
[起立状態]
図8は、ワイパアーム10がロックバック状態で保持された「起立状態」を表している。ロックバック状態においては、各接触凸部33は筒状部材23を乗り越えており、したがって筒状部材23は、引っ張りスプリング40のばね力により、図6に示す状態と同様に、第1フック部41によってスプリング支持ピン22cに引き寄せられた状態となっている。つまり、スプリング支持ピン22cのスプリング線分L1側に、クリアランス量がD(=d2−d1)の隙間が形成された状態となっている。これにより、スプリング線分L1とアームシャンク線分L2とを交差させること無く、引っ張りスプリング40のばね力により、筒状部材23が各接触凸部33を押圧保持し、アームシャンク30を倒す方向に所定の外力を加えない限りロックバック状態が保持される。
ここで、ロックバック状態においては、図8に示すように、引っ張りスプリング40の一端側がスプリング案内溝34の底部に略接触した状態となっている。そして、引っ張りスプリング40がスプリング案内溝34に接触することで、アームシャンク30のアームヘッド20に対するそれ以上の回動が阻止され、ひいてはワイパアーム10が損傷するのを防止するようにしている。
以上詳述したように、本実施の形態に係るワイパアーム10によれば、スプリング支持ピン22cに対して径方向に移動可能な筒状部材23を設け、引っ張りスプリング40の第1フック部41を筒状部材23に係止するようにし、アームシャンク30の基端部に、アームシャンク30のアームヘッド20に対する回動に伴って筒状部材23に接触する接触凸部33を設け、接触凸部33は、引っ張りスプリング40のばね力に抗して筒状部材23を移動させ、筒状部材23を乗り越えた後に筒状部材23により押圧保持されるようにした。
これにより、筒状部材23が接触凸部33を押圧保持してアームシャンク30のアームヘッド20に対する起立状態(ロックバック状態)を保持でき、ひいては従前のようなフック部材を無くして、高さ寸法hを低く抑えたロックバック仕様のワイパアーム10を実現できる。
また、本実施の形態に係るワイパアーム10によれば、アームヘッド20をピボット軸11に固定した状態のもとで、スプリング支持ピン22cを回動軸22bよりもウィンドシールド面側に設け、回動軸22bをスプリング支持ピン22cよりもウィンドシールド面側とは反対側に設けた。
これにより、スプリング支持ピン22cの中心部C1とスプリング支持部35の引掛部C2とを結んでなるスプリング線分L1と、回動軸22bとスプリング支持部35の引掛部C2とを結んでなるアームシャンク線分L2とが交差すること無く、アームシャンク30をアームヘッド20に対して起立させた状態(ロックバック状態)にできる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、筒状部材23を鋼材によって形成したものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、引っ張りスプリング40のばね力が小さくて済むような場合には、筒状部材を硬質のプラスチック材料等で形成することもできる。また、スプリング支持ピン22cについても、必要とされる強度が低くて済む場合には、プラスチック材料等を用いてアームヘッド20に一体成形しても良い。
さらに、上記実施の形態においては、ワイパアーム10を、自動車等の車両のリヤワイパ装置に用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、自動車等の車両のフロントワイパ装置や航空機,鉄道車両,建設機械等のワイパ装置にも用いることができる。
10 ワイパアーム
11 ピボット軸
12 ウィンドシールド
13 ワイパブレード
20 アームヘッド
21 軸連結部
21a 補強リング
22 本体部
22a 腕部
22b 回動軸
22c スプリング支持ピン(第1係止部)
23 筒状部材
30 アームシャンク
30a 天壁部
30b 側壁部
31 ヘッド連結部
32 連結凹部
33 接触凸部
34 スプリング案内溝
35 スプリング支持部(第2係止部)
36 補強リブ
37 取付フック部
40 引っ張りスプリング(スプリング)
41 第1フック部
42 第2フック部
C1,C3 中心部
C2 引掛部
L1 スプリング線分
L2 アームシャンク線分
S 収容スペース

Claims (2)

  1. 基端側がピボット軸に固定され、先端側に払拭面を払拭するワイパブレードが設けられるワイパアームであって、
    前記ワイパアームを形成し、基端部が前記ピボット軸に固定されるアームヘッドと、
    前記アームヘッドの先端部に設けられる回動軸および第1係止部と、
    前記ワイパアームを形成し、基端部が前記回動軸に回動自在に連結され、基端部よりも先端部寄りに第2係止部が設けられたアームシャンクと、
    前記第1係止部の周囲を覆うよう遊嵌して設けられ、前記第1係止部に対して径方向に移動可能な筒状部材と、
    一端部が前記筒状部材に係止され、他端部が前記第2係止部に係止され、前記アームシャンクを前記払拭面に向けて押圧するスプリングと、
    前記アームシャンクの基端部に設けられ、前記アームシャンクの前記アームヘッドに対する回動に伴って前記筒状部材に接触する接触凸部とを有し、
    前記接触凸部は、前記スプリングのばね力に抗して前記筒状部材を移動させ、前記筒状部材を乗り越えた後に前記筒状部材により押圧保持されることを特徴とするワイパアーム。
  2. 請求項1記載のワイパアームにおいて、前記アームヘッドを前記ピボット軸に固定した状態のもとで、前記第1係止部を前記回動軸よりも前記払拭面側に設け、前記回動軸を前記第1係止部よりも前記払拭面側とは反対側に設けたことを特徴とするワイパアーム。
JP2012171557A 2012-08-02 2012-08-02 ワイパアーム Pending JP2014031058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012171557A JP2014031058A (ja) 2012-08-02 2012-08-02 ワイパアーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012171557A JP2014031058A (ja) 2012-08-02 2012-08-02 ワイパアーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014031058A true JP2014031058A (ja) 2014-02-20

Family

ID=50281251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012171557A Pending JP2014031058A (ja) 2012-08-02 2012-08-02 ワイパアーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014031058A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109070991A (zh) * 2017-09-30 2018-12-21 深圳市大疆创新科技有限公司 无人机的机架组件及无人机
WO2019061473A1 (zh) * 2017-09-30 2019-04-04 深圳市大疆创新科技有限公司 无人机的机架组件及无人机
WO2019061415A1 (zh) * 2017-09-30 2019-04-04 深圳市大疆创新科技有限公司 无人机的机架组件及无人机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109070991A (zh) * 2017-09-30 2018-12-21 深圳市大疆创新科技有限公司 无人机的机架组件及无人机
WO2019061473A1 (zh) * 2017-09-30 2019-04-04 深圳市大疆创新科技有限公司 无人机的机架组件及无人机
WO2019061415A1 (zh) * 2017-09-30 2019-04-04 深圳市大疆创新科技有限公司 无人机的机架组件及无人机
WO2019061401A1 (zh) * 2017-09-30 2019-04-04 深圳市大疆创新科技有限公司 无人机的机架组件及无人机
CN109070991B (zh) * 2017-09-30 2021-09-14 深圳市大疆创新科技有限公司 无人机的机架组件及无人机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4823072B2 (ja) ワイパブレード
US9751499B2 (en) Wiper blade
CN101624042B (zh) 风挡玻璃刮水装置
JP5400022B2 (ja) ワイパブレード
WO2007102404A1 (ja) ワイパブレード
JP2011515263A (ja) フロントガラス用ワイパー装置
JP2014031058A (ja) ワイパアーム
US20130318735A1 (en) Windscreen wiper device
JP5554532B2 (ja) フロントガラス用ワイパーアーム
EP1584528A2 (en) Wiper apparatus and wiper structure
JP5084500B2 (ja) ワイパーレバーとワイパーレバー支持体との間の関節装置、およびこのような関節装置を備えるワイパーアーム
HUE027320T2 (en) Windscreen wiper for vehicle
JP2007314053A (ja) ワイパアームおよびワイパ装置
JP2010052538A (ja) ワイパ装置
JP5192457B2 (ja) ワイパアーム
JP2012516257A (ja) 回動可能なワイパーアームを有するワイパーアセンブリ
JP2008013067A (ja) ワイパ装置
JP6343177B2 (ja) ワイパアーム
CN210047444U (zh) 雨刮器总成和车辆
CN108457541B (zh) 一种双滑轨导向结构及包含其的车门内把手
US8910341B2 (en) Wiper device having improved vibration prevention of wiper strip
JP2010030372A (ja) ワイパ装置
JP2014019383A (ja) ワイパアーム
JP4963614B2 (ja) ワイパブレード
US20180162325A1 (en) Wiper apparatus