JP2014019383A - ワイパアーム - Google Patents

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JP2014019383A JP2012162499A JP2012162499A JP2014019383A JP 2014019383 A JP2014019383 A JP 2014019383A JP 2012162499 A JP2012162499 A JP 2012162499A JP 2012162499 A JP2012162499 A JP 2012162499A JP 2014019383 A JP2014019383 A JP 2014019383A
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Abstract

【課題】ロックバック仕様のワイパアームであっても、高さ寸法を低く抑えられるようにする。
【解決手段】アームヘッド20の部品連結部23に、第1回動軸24b,第2回動軸25aおよびスプリングピン26bを設け、第1回動軸24bにロッド部材40の基端部を回動自在に連結し、スプリングピン26bとスプリング引掛部41bとの間に、ロッド部材40をウィンドシールド面に向けて押圧またはアームヘッド20に対して起立させる引っ張りスプリング50を設け、ヘッド連結部31cが第2回動軸25aに回動自在に連結されてロッド部材40の回動と連動するアームシャンク31の内部に、ロッド部材40および引っ張りスプリング50を、アームシャンク31の各側壁部31bの対向方向に並べて配置した。
【選択図】図3

Description

本発明は、基端側がピボット軸に固定され、先端側に払拭面を払拭するワイパブレードが設けられるワイパアームに関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールドに付着した雨水等の付着物を払拭するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、ウィンドシールド上で揺動運動するワイパアームを備え、ワイパアームの先端側にはワイパブレードが設けられている。また、ワイパアームの基端側は車体に回動自在に設けられたピボット軸に固定され、ワイパモータの駆動によりピボット軸を揺動させることで、ワイパブレードがウィンドシールド上を往復払拭動作し、ひいてはウィンドシールド面(払拭面)を払拭することができる。
ワイパアームは、基端側がピボット軸に固定されるアームヘッドと、基端側がアームヘッドの先端側に回動自在に連結されるアームシャンクと、基端側がアームシャンクの先端側に固定され、先端側にワイパブレードが回動自在に設けられるアームピースとを備えている。アームヘッドとアームピースとの間には、ワイパブレードをウィンドシールドに向けて押圧するスプリングが設けられ、これにより拭きムラ無くウィンドシールド面を払拭できるようにしている。
このようなワイパアームとしては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたワイパアームは、アームサポート(アームヘッド)とアームピースとの間に付勢弾機(スプリング)が設けられ、付勢弾機の一端側は、C字形状に形成されたフック部材を介してアームサポートに係止されている。一方、付勢弾機の他端側は、アームピースの基端側に設けられたリベットに係止されている。アームシャンクは底片部と一対の脚片部とを備え、その横断面は略U字形状となっている。そして、付勢弾機はアームシャンクの内部に配置され、フック部材の一部はアームシャンクの外部に突出されている。
このようにフック部材をC字形状とすることで、ワイパアームをロックバック状態(起立状態)とした際に、アームサポートとアームシャンクとの間のピン(回動軸)が、フック部材の内側、つまりC字形状の内部に入り込むようになっている。これにより、付勢弾機およびピンが干渉するのを防止している。
特開2003−291785号公報(図1)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパアームによれば、フック部材の一部が、ウィンドシールド面側に向いてアームシャンクの外部に突出している。したがって、当該ワイパアームを、ウィンドシールドの傾斜が緩い車両、特に低車高のスポーツカー等に採用すると、ウィンドシールドからのワイパアームの突出高さが高いため、運転者や同乗者の視界の妨げになるばかりか、見栄えを悪くする等の問題を生じ得る。そのため、ウィンドシールドの緩やかな傾斜に対応すべく、ワイパアームの構造を根本的に見直しし、その高さ寸法を低く抑えられるようにする必要が生じていた。
本発明の目的は、ロックバック仕様のワイパアームであっても、その高さ寸法を低く抑えることが可能なワイパアームを提供することにある。
本発明のワイパアームは、基端側がピボット軸に固定され、先端側に払拭面を払拭するワイパブレードが設けられるワイパアームであって、前記ワイパアームを形成し、基端部が前記ピボット軸に固定されるアームヘッドと、前記アームヘッドの先端部に設けられる第1回動軸,第2回動軸および第1係止部と、基端部が前記第1回動軸に回動自在に連結され、先端側に第2係止部を備えるロッド部材と、一端部が前記第1係止部に係止され、他端部が前記第2係止部に係止され、前記ロッド部材を前記払拭面に向けて押圧または前記アームヘッドに対して起立させるスプリングと、前記ワイパアームを形成し、天壁部および一対の側壁部を備え、基端部が前記第2回動軸に回動自在に連結され、前記ロッド部材の前記アームヘッドに対する回動と連動するアームシャンクとを有し、前記ロッド部材および前記スプリングを、前記アームシャンクの内部に前記各側壁部の対向方向に並べて配置したことを特徴とする。
本発明のワイパアームは、前記第1回動軸および前記第2回動軸を前記アームヘッドの長手方向に並べて設け、前記第1係止部を前記第1回動軸および前記第2回動軸の間で、かつ前記アームヘッドを前記ピボット軸に固定した状態のもとで前記払拭面寄りに設けることを特徴とする。
本発明のワイパアームは、前記アームシャンクの前記天壁部側とは反対側に前記各側壁部間を連結する連結部を設け、前記ロッド部材の前記第2係止部よりも先端側に操作部を設け、前記天壁部,前記各側壁部および前記連結部間に前記操作部をスライド自在に設けることを特徴とする。
本発明のワイパアームによれば、アームヘッドの先端部に第1回動軸,第2回動軸および第1係止部を設け、第1回動軸にロッド部材の基端部を回動自在に連結し、第1係止部とロッド部材の先端側に設けた第2係止部との間に、ロッド部材を払拭面に向けて押圧またはアームヘッドに対して起立させるスプリングを設け、基端部が第2回動軸に回動自在に連結されてロッド部材の回動と連動するアームシャンクの内部に、ロッド部材およびスプリングを、アームシャンクの各側壁部の対向方向に並べて配置する。これにより、アームシャンクの内部にロッド部材およびスプリングを配置できるとともに、従前のようなフック部材を無くすことができ、ひいては高さ寸法を低く抑えたロックバック仕様のワイパアームを実現できる。
本発明のワイパアームによれば、第1回動軸および第2回動軸をアームヘッドの長手方向に並べて設け、第1係止部を第1回動軸および第2回動軸の間で、かつアームヘッドをピボット軸に固定した状態のもとで払拭面寄りに設ける。これにより、第1係止部と第2係止部とを結ぶ線分が、第1回動軸と第2係止部とを結ぶ線分よりも払拭面側に位置したときに、ロッド部材を払拭面に向けて押圧した状態にできる。また、第1係止部と第2係止部とを結ぶ線分が、第1回動軸と第2係止部とを結ぶ線分よりも払拭面側とは反対側に位置したときに、ロッド部材をアームヘッドに対して起立させた状態にできる。
本発明のワイパアームによれば、アームシャンクの天壁部側とは反対側に各側壁部間を連結する連結部を設け、ロッド部材の第2係止部よりも先端側に操作部を設け、天壁部,各側壁部および連結部間に操作部をスライド自在に設ける。これにより、アームシャンクに対するロッド部材の動作をスムーズにさせることができる。したがって、ワイパアームを倒した状態からロックバック状態に、また、ワイパアームをロックバック状態から倒した状態に、スムーズにすることが可能となる。
本発明に係るワイパアームを表側から見た斜視図である。 図1のワイパアームを裏側から見た斜視図である。 アームヘッドとアームシャンクとの連結部分の構造を示す部分拡大図である。 アームヘッドの先端部を示す斜視図である。 ロッド部材を示す斜視図である。 ワイパアームを倒した状態(使用状態)を示す動作説明図である。 ワイパアームのロックバック状態(起立状態)を示す動作説明図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るワイパアームを表側から見た斜視図を、図2は図1のワイパアームを裏側から見た斜視図を、図3はアームヘッドとアームシャンクとの連結部分の構造を示す部分拡大図を、図4はアームヘッドの先端部を示す斜視図を、図5はロッド部材を示す斜視図を、図6はワイパアームを倒した状態(使用状態)を示す動作説明図を、図7はワイパアームのロックバック状態(起立状態)を示す動作説明図をそれぞれ表している。
図1,2に示すように、ワイパアーム10は長尺に形成され、その長手方向に沿う基端側は、自動車等の車両の車体(図示せず)に回動自在に設けられたピボット軸11の先端部に、図示しない締結ナット等によって固定されている。これにより、駆動源としてのワイパモータ(図示せず)を駆動することによりピボット軸11が揺動運動し、ひいてはワイパアーム10がウィンドシールド12(図6,7参照)上を揺動運動するようになっている。
ワイパアーム10の長手方向に沿う先端側には、ワイパブレード13が設けられている。ワイパブレード13は、天然ゴム等よりなるブレードラバー(図示せず)を備え、当該ブレードラバーはウィンドシールド12のウィンドシールド面(払拭面)に対して弾性的に接触するようになっている。ここで、ワイパブレード13は、ワイパアーム10の揺動運動に合わせて、ウィンドシールド面上の所定の払拭範囲(図示せず)を往復払拭動作するようになっている。これにより、ウィンドシールド12に付着した雨水等を払拭することができる。
ワイパアーム10は、アームヘッド20およびアーム部材30を備えている。アームヘッド20は、ワイパモータへの負荷を軽減(軽量化)するために、アルミ材料等を鋳造成形することで棒状に形成されている。アームヘッド20は本体部21を備えており、当該本体部21の裏側には、図2に示すように、アームヘッド20をさらに軽量化するために複数の肉盗み部21aを設けている。
本体部21の基端部には、略円筒形状に形成された軸連結部22が一体に設けられている。軸連結部22には、ピボット軸11の先端側がセレーション嵌合により強固に固定されており、これによりピボット軸11の回転力がアームヘッド20に確実に伝達されるようになっている。
本体部21の先端部には、ワイパアーム10を形成する他の部品(アームシャンク31等)が連結される部品連結部23が一体に設けられている。この部品連結部23には、図3,4に示すように、中心軸がC1となった第1軸孔24,中心軸がC2となった第2軸孔25,中心軸がC3となったピン取付孔26が設けられている。これらの第1軸孔24,第2軸孔25およびピン取付孔26は、アームヘッド20の長手方向に沿って並んで設けられている。
具体的には、第2軸孔25は、部品連結部23の本体部21寄りに設けられている。第1軸孔24は、部品連結部23の先端部寄りでかつ第2軸孔25と略同じ高さ位置に設けられている。ピン取付孔26は、アームヘッド20をピボット軸11に固定した状態のもとで、第2軸孔25と第1軸孔24との間で、かつウィンドシールド面寄りの高さ位置となるよう設けられている(図6,7参照)。
部品連結部23の短手方向(幅方向)に沿う一側(図3,4中上側)には、第1軸孔24に対応して第1収容凹部24aが形成され、当該第1収容凹部24aには、ロッド部材40の基端部が入り込んで収容されるようになっている。また、部品連結部23の短手方向に沿う他側(図3,4中下側)には、ピン取付孔26に対応して第2収容凹部26aが形成され、当該第2収容凹部26aには、引っ張りスプリング(スプリング)50の一端部が入り込んで収容されるようになっている。
ここで、第1軸孔24には第1回動軸24bが、第2軸孔25には第2回動軸25aが、ピン取付孔26にはスプリングピン(第1係止部)26bがそれぞれ挿入して装着されている。なお、第1回動軸24b,第2回動軸25aおよびスプリングピン26bは、それぞれ鋼材によって円柱形状に形成されている。ただし、第2回動軸25aにおいては、引っ張りスプリング50のばね力が作用しないため、ワイパアーム10をより軽量化するためにプラスチック等の樹脂材料によって形成しても良い。
図1,2に示すように、アーム部材30は、アームシャンク31とアームピース32とを備えている。アームシャンク31は、鋼板をプレス加工等することにより横断面が略U字形状となるよう形成され、さらには円弧形状をなすよう緩い傾斜で屈曲されている。アームシャンク31は天壁部31aと一対の側壁部31bとを備えており、アームシャンク31の先端部には、アームピース32を形成する本体部32aの基端部が、各側壁部31bを内側に折り返すことで強固に固定(カシメ固定)されている。
ここで、アームピース32は鋼板を屈曲成形することで所定形状に形成され、アームピース32の先端側にはU字状フック部32bが一体に設けられている。このU字状フック部32bには、ワイパブレード13の長手方向に沿う略中央部分に設けられたフック装着部材(図示せず)が装着されるようになっている。
アームシャンク31の基端部にはヘッド連結部31cが一体に設けられ、当該ヘッド連結部31cは、アームヘッド20の部品連結部23の周囲を、一部(ウィンドシールド12側)を除いて被覆している。そして、ヘッド連結部31cは、第2回動軸25aを介してアームヘッド20の部品連結部23に回動自在に連結されている。
また、アームシャンク31のヘッド連結部31cよりも中央寄り(図3中左側)には、鋼材によって円柱形状に形成された連結ピン(連結部)31dが設けられている。この連結ピン31dは、アームシャンク31の高さ方向に沿う天壁部31a側とは反対側(ウィンドシールド12側)において、各側壁部31b間を連結しており、天壁部31a,各側壁部31bおよび連結ピン31dによって囲まれた空間には、ロッド部材40の操作部42がスライド自在に入り込めるようになっている。
図3に示すように、アームシャンク31の内部、つまり天壁部31aと各側壁部31bとで囲まれた略U字形状の内側には、ロッド部材40と引っ張りスプリング50とが並列に設けられている。ロッド部材40および引っ張りスプリング50は、アームシャンク31の各側壁部31bの対向方向(アームシャンク31の幅方向)に並んで配置され、アームシャンク31をアームヘッド20に対して倒した状態のもとでアームシャンク31を側方から見た際に、これらは側壁部31bによって略隠れるようになっている。つまり、図6に示すように、ウィンドシールド12からのワイパアーム10の突出高さhが、従前に比して充分に低く抑えられるようになっている。
また、ロッド部材40の方が引っ張りスプリング50よりも長尺となっており、かつ、ロッド部材40をアームシャンク31の円弧形状の径方向内側(図3中上側)に配置し、引っ張りスプリング50をアームシャンク31の円弧形状の径方向外側(図3中下側)に配置している。このように、ロッド部材40および引っ張りスプリング50を配置することで、アームシャンク31がその幅方向に大型化するのを抑制して、ワイパアーム10のデザイン性が悪化するのを防止している。
さらには、図3に示すように、ロッド部材40の板厚方向をアームシャンク31の幅方向に合わせているので、ロッド部材40のアームシャンク31の幅方向に占める割合を少なくして、ひいては幅狭の汎用のアームシャンクを利用できるようにしている。
ロッド部材40は、図5に示すように、鋼板をプレス加工等することにより棒状に形成され、ロッド本体41と操作部42とを備えている。ロッド本体41の基端部には軸挿通孔41aが形成されており、当該軸挿通孔41aには、第1回動軸24b(図3参照)が挿通されるようになっている。つまり、図3に示すように、ロッド本体41の基端部は、部品連結部23の第1収容凹部24aに収容されるとともに、第1回動軸24bに回動自在に連結されるようになっている。
ロッド本体41の先端側には、ロッド本体41から略直角(略90°)に折り返すようにして、スプリング引掛部(第2係止部)41bが一体に設けられている。スプリング引掛部41bは、ロッド部材40をアームシャンク31の内部に配置した状態のもとで連結ピン31dの近傍に設けられ、引っ張りスプリング50の他端部が係止されるようになっている。
ロッド本体41のスプリング引掛部41bよりもさらに先端側には、アームシャンク31の天壁部31a,各側壁部31bおよび連結ピン31dによって囲まれた空間(図2参照)に入り込む操作部42が一体に設けられている。操作部42は、ロッド本体41の延長上に一体に設けられ、ロッド本体41と同じ形状に形成されている。そして、操作部42は、アームシャンク31をアームヘッド20に対して倒した状態のもとで連結ピン31dに当接し(図6参照)、アームシャンク31をアームヘッド20に対して起立させた状態のもとで天壁部31aに当接するようになっている(図7参照)。これにより、アームシャンク31は、ロッド部材40の回動に連動するようになっている。
引っ張りスプリング50は、部品連結部23のスプリングピン26bと、ロッド部材40のスプリング引掛部41bとの間に設けられている。つまり、引っ張りスプリング50の一端部はスプリングピン26bに係止され、引っ張りスプリング50の他端部はスプリング引掛部41bに係止されている。ここで、引っ張りスプリング50の自然長(何も負荷していない状態の長さ)は、スプリングピン26bとスプリング引掛部41bとの間の距離よりも短く設定されている。つまり、引っ張りスプリング50のばね力は、スプリングピン26bおよびスプリング引掛部41bをそれぞれ近接させる方向に作用するようになっている。
次に、以上のように形成したワイパアーム10の動作、具体的には引っ張りスプリング50のばね力の作用について、ワイパアーム10を倒した[使用状態]と、ワイパアーム10を起立させた[ロックバック状態]とに分けて、図面を用いて詳細に説明する。なお、図6および図7においては、ロッド部材40および引っ張りスプリング50の動作を分かり易くするために、アームシャンク31を破線で示している。
[使用状態]
図6に示すように、アームシャンク31をアームヘッド20に対して倒した状態、つまりワイパアーム10の使用状態においては、引っ張りスプリング線分L1がロッド部材線分L2よりも、ウィンドシールド12側に位置するようになっている。ここで、引っ張りスプリング線分L1は、スプリング引掛部41bのばね支持点FPとスプリングピン26bの中心軸C3とを結ぶ線分を指しており、ロッド部材線分L2は、スプリング引掛部41bのばね支持点FPと、第1回動軸24bの中心軸C1とを結ぶ線分を指している。
このように、引っ張りスプリング線分L1がロッド部材線分L2よりもウィンドシールド12側に位置するため、引っ張りスプリング50のばね力F1の分力F2は、ウィンドシールド12に向けて作用する。したがって、分力F2によってロッド部材40が第1回動軸24b(中心軸C1)を中心に反時計方向に回動し、ロッド部材40の操作部42が連結ピン31dを押圧して、アームシャンク31を第2回動軸25a(中心軸C2)を中心に反時計方向に回動させる。これにより、ワイパブレード13が、ウィンドシールド12のウィンドシールド面に押圧された状態となる。
[ロックバック状態]
図7に示すように、アームシャンク31をアームヘッド20に対して起立させたロックバック状態においては、図6に示す状態とは逆に、引っ張りスプリング線分L1がロッド部材線分L2よりも、ウィンドシールド12側とは反対側に位置するようになっている。ここで、[使用状態]から[ロックバック状態]とする過程において、引っ張りスプリング線分L1およびロッド部材線分L2はそれぞれ交差することになるが、ロッド部材40および引っ張りスプリング50を、アームシャンク31の内部でその幅方向に並べているため、ロッド部材40および引っ張りスプリング50は互いに干渉することは無い。つまり、従前のC字形状に形成したフック部材の作用を、本発明においては、ロッド部材40と引っ張りスプリング50とを並べることで得ている。
このように、引っ張りスプリング線分L1がロッド部材線分L2よりもウィンドシールド12側とは反対側に位置するため、引っ張りスプリング50のばね力F1の分力F3は、ウィンドシールド12側とは反対側に向けて作用する。したがって、分力F3によってロッド部材40が第1回動軸24b(中心軸C1)を中心に時計方向に回動し、ロッド部材40の操作部42が天壁部31aを押圧して、アームシャンク31を第2回動軸25a(中心軸C2)を中心に時計方向に回動させる。これにより、ワイパアーム10のロックバック状態が保持される。
以上詳述したように、本実施の形態に係るワイパアーム10によれば、アームヘッド20の部品連結部23に、第1回動軸24b,第2回動軸25aおよびスプリングピン26bを設け、第1回動軸24bにロッド部材40の基端部を回動自在に連結し、スプリングピン26bとスプリング引掛部41bとの間に、ロッド部材40をウィンドシールド面に向けて押圧またはアームヘッド20に対して起立させる引っ張りスプリング50を設け、ヘッド連結部31cが第2回動軸25aに回動自在に連結されてロッド部材40の回動と連動するアームシャンク31の内部に、ロッド部材40および引っ張りスプリング50を、アームシャンク31の各側壁部31bの対向方向に並べて配置した。これにより、アームシャンク31の内部にロッド部材40および引っ張りスプリング50を配置できるとともに、従前のようなフック部材を無くすことができ、ひいては高さ寸法を低く抑えたロックバック仕様のワイパアーム10を実現できる。
また、本実施の形態に係るワイパアーム10によれば、第1回動軸24bおよび第2回動軸25aをアームヘッド20の長手方向に並べて設け、スプリングピン26bを第1回動軸24bおよび第2回動軸25aの間で、かつアームヘッド20をピボット軸11に固定した状態のもとでウィンドシールド面寄りに設けた。これにより、引っ張りスプリング線分L1が、ロッド部材線分L2よりもウィンドシールド面側に位置したときに、ロッド部材40をウィンドシールド面に向けて押圧した状態にできる。また、引っ張りスプリング線分L1が、ロッド部材線分L2よりもウィンドシールド面側とは反対側に位置したときに、ロッド部材40をアームヘッド20に対して起立させた状態にできる。
さらに、本実施の形態に係るワイパアーム10によれば、アームシャンク31の天壁部31a側とは反対側に各側壁部31b間を連結する連結ピン31dを設け、ロッド部材40のスプリング引掛部41bよりも先端側に操作部42を設け、天壁部31a,各側壁部31bおよび連結ピン31d間に操作部42をスライド自在に設けた。これにより、アームシャンク31に対するロッド部材40の動作をスムーズにさせることができる。したがって、ワイパアーム10を倒した状態からロックバック状態に、また、ワイパアーム10をロックバック状態から倒した状態に、スムーズにすることが可能となる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、ワイパアーム10を形成するアームシャンク31およびロッド部材40の双方を、鋼板をプレス加工等することで所定形状に形成したものを示したが、本発明はこれに限らず、アームシャンクおよびロッド部材のうちの少なくともいずれか一方をプラスチック等の樹脂材料により形成しても良い。この場合、ワイパアーム10をより軽量化することができるとともに、ワイパアーム10のデザイン性をより向上させることが可能となる。
また、上記実施の形態においては、ワイパアーム10を自動車等の車両に用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、航空機や鉄道車両,建設機械等にも用いることができる。
10 ワイパアーム
11 ピボット軸
12 ウィンドシールド
13 ワイパブレード
20 アームヘッド
21 本体部
21a 肉盗み部
22 軸連結部
23 部品連結部
24 第1軸孔
24a 第1収容凹部
24b 第1回動軸
25 第2軸孔
25a 第2回動軸
26 ピン取付孔
26a 第2収容凹部
26b スプリングピン(第1係止部)
30 アーム部材
31 アームシャンク
31a 天壁部
31b 側壁部
31c ヘッド連結部
31d 連結ピン(連結部)
32 アームピース
32a 本体部
32b U字状フック部
40 ロッド部材
41 ロッド本体
41a 軸挿通孔
41b スプリング引掛部(第2係止部)
42 操作部
50 引っ張りスプリング(スプリング)
C1〜C3 中心軸
F1 ばね力
F2,F3 分力
FP ばね支持点
L1 引っ張りスプリング線分
L2 ロッド部材線分

Claims (3)

  1. 基端側がピボット軸に固定され、先端側に払拭面を払拭するワイパブレードが設けられるワイパアームであって、
    前記ワイパアームを形成し、基端部が前記ピボット軸に固定されるアームヘッドと、
    前記アームヘッドの先端部に設けられる第1回動軸,第2回動軸および第1係止部と、
    基端部が前記第1回動軸に回動自在に連結され、先端側に第2係止部を備えるロッド部材と、
    一端部が前記第1係止部に係止され、他端部が前記第2係止部に係止され、前記ロッド部材を前記払拭面に向けて押圧または前記アームヘッドに対して起立させるスプリングと、
    前記ワイパアームを形成し、天壁部および一対の側壁部を備え、基端部が前記第2回動軸に回動自在に連結され、前記ロッド部材の前記アームヘッドに対する回動と連動するアームシャンクとを有し、
    前記ロッド部材および前記スプリングを、前記アームシャンクの内部に前記各側壁部の対向方向に並べて配置したことを特徴とするワイパアーム。
  2. 請求項1記載のワイパアームにおいて、前記第1回動軸および前記第2回動軸を前記アームヘッドの長手方向に並べて設け、前記第1係止部を前記第1回動軸および前記第2回動軸の間で、かつ前記アームヘッドを前記ピボット軸に固定した状態のもとで前記払拭面寄りに設けることを特徴とするワイパアーム。
  3. 請求項1または2記載のワイパアームにおいて、前記アームシャンクの前記天壁部側とは反対側に前記各側壁部間を連結する連結部を設け、前記ロッド部材の前記第2係止部よりも先端側に操作部を設け、前記天壁部,前記各側壁部および前記連結部間に前記操作部をスライド自在に設けることを特徴とするワイパアーム。
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