JP2014030484A - 電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込能力を維持しながら、様々な周波数に係る騒音を抑制することができる電気機器を提供する。
【解決手段】電気機器としてのクリーナ1は、電池47により駆動するファン21及びモータ31(送風機)と、当該送風機の下流側に配置された排気路40と、排気路40に設けられた、孔54及び有底区画51を含む共鳴器を複数有する吸音パネル50,50・・を備えている。吸音パネル50,50・・は、複数、(断面コ字状となるように互いに90度の)角度を付けた状態で、排気路40に対し、嵌め込み装着されている。
【選択図】図1
【解決手段】電気機器としてのクリーナ1は、電池47により駆動するファン21及びモータ31(送風機)と、当該送風機の下流側に配置された排気路40と、排気路40に設けられた、孔54及び有底区画51を含む共鳴器を複数有する吸音パネル50,50・・を備えている。吸音パネル50,50・・は、複数、(断面コ字状となるように互いに90度の)角度を付けた状態で、排気路40に対し、嵌め込み装着されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、電池駆動の送風機を有する、充電式クリーナ・集塵機・ブロワ等の電気機器に関する。
下記特許文献1に示されるように、電動送風機のファンの回転により、吸込口から吸い込んだエアを排気口から排気するハンディクリーナが知られている。
このようなクリーナでは、ファンの羽根の回転により、エアの圧力変動が周期的に生じる。この周期的な圧力変動は、可聴域内における高周波音(NZ音)をもたらす。この圧力変動の周期は、ファンの羽根枚数Zと、ファンの回転数Nの関数である。
そこで、このようなクリーナにおいて、かような高周波音を抑制する目的で、吸音スポンジを排気口裏側等に設置することがなされている。
このようなクリーナでは、ファンの羽根の回転により、エアの圧力変動が周期的に生じる。この周期的な圧力変動は、可聴域内における高周波音(NZ音)をもたらす。この圧力変動の周期は、ファンの羽根枚数Zと、ファンの回転数Nの関数である。
そこで、このようなクリーナにおいて、かような高周波音を抑制する目的で、吸音スポンジを排気口裏側等に設置することがなされている。
吸音スポンジを設置したハンディクリーナでは、ある程度騒音を防止することができるものの、吸音スポンジの形状が所定のものであるため、所定の高い周波数帯の騒音しか低減することができない。
従って、送風機の運転開始から定常状態に至るまでのファンの回転数Nの上昇や、定常状態から運転終了までにおける回転数Nの減少、あるいは電池の容量低下による回転数Nの漸次の低下等に基づいて、圧力変動の周波数変化が起こる場合に、常に騒音を抑制することが困難となる。
又、吸音スポンジの設置により、エアの流れを妨げることとなり、吸込能力が低減してしまうこととなる。
そこで、本発明は、吸込能力を維持しながら、様々な周波数に係る騒音を抑制することができる電気機器を提供することを主な目的とするものである。
従って、送風機の運転開始から定常状態に至るまでのファンの回転数Nの上昇や、定常状態から運転終了までにおける回転数Nの減少、あるいは電池の容量低下による回転数Nの漸次の低下等に基づいて、圧力変動の周波数変化が起こる場合に、常に騒音を抑制することが困難となる。
又、吸音スポンジの設置により、エアの流れを妨げることとなり、吸込能力が低減してしまうこととなる。
そこで、本発明は、吸込能力を維持しながら、様々な周波数に係る騒音を抑制することができる電気機器を提供することを主な目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電池により駆動する送風機と、当該送風機の下流側に配置された排気路と、当該排気路に設けられた、孔及び有底区画を含む共鳴器を複数有する吸音パネルを備えていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記吸音パネルは、複数、角度を付けた状態で設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記共鳴器における前記孔及び/又は前記有底区画の大きさは、複数種類存在することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記吸音パネルは、曲面を有していることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記吸音パネルは、前記排気路に対し、嵌め込み装着されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、前記送風機は、不等ピッチファンを含んでいることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記吸音パネルは、複数、角度を付けた状態で設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記共鳴器における前記孔及び/又は前記有底区画の大きさは、複数種類存在することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記吸音パネルは、曲面を有していることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記吸音パネルは、前記排気路に対し、嵌め込み装着されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、前記送風機は、不等ピッチファンを含んでいることを特徴とするものである。
本発明の内、請求項1に記載の発明によれば、送風機付き電気機器の排気路に、孔及び有底区画を含む共鳴器を複数有する吸音パネルが設けられている。よって、吸込能力を維持しながら、電気機器の送風機が発する騒音を抑制することができる。
又、請求項2に記載の発明によれば、上記発明において複数の吸音パネルが角度を有する状態で設けられているため、上記効果に加え、集音の上で吸音したり、跳ね返った騒音を吸音したりすることが可能となる。
更に、請求項3に記載の発明によれば、上記発明において共鳴器の種類を複数にしたので、上記効果に加え、吸音可能な騒音の周波数帯を幅広くすることができる。
加えて、請求項4に記載の発明によれば、上記発明において吸音パネルが曲面を備えているので、上記効果に加え、共鳴器の区画体積を複数種類として吸音周波数帯を幅広くすることが一層容易になる。
又、請求項5に記載の発明によれば、上記発明において吸音パネルが嵌め込まれているため、上記効果に加え、吸音パネルの設置やメンテナンスを更に簡単に行うことが可能となる。
更に、請求項6に記載の発明によれば、上記発明において不等ピッチファンが使用されているため、上記効果に加え、騒音発生を抑制し、吸音パネルの設計をより一層容易で余裕のあるものにすることができる。
又、請求項2に記載の発明によれば、上記発明において複数の吸音パネルが角度を有する状態で設けられているため、上記効果に加え、集音の上で吸音したり、跳ね返った騒音を吸音したりすることが可能となる。
更に、請求項3に記載の発明によれば、上記発明において共鳴器の種類を複数にしたので、上記効果に加え、吸音可能な騒音の周波数帯を幅広くすることができる。
加えて、請求項4に記載の発明によれば、上記発明において吸音パネルが曲面を備えているので、上記効果に加え、共鳴器の区画体積を複数種類として吸音周波数帯を幅広くすることが一層容易になる。
又、請求項5に記載の発明によれば、上記発明において吸音パネルが嵌め込まれているため、上記効果に加え、吸音パネルの設置やメンテナンスを更に簡単に行うことが可能となる。
更に、請求項6に記載の発明によれば、上記発明において不等ピッチファンが使用されているため、上記効果に加え、騒音発生を抑制し、吸音パネルの設計をより一層容易で余裕のあるものにすることができる。
以下、本発明の実施の形態(第1〜第3形態)やその変更例を、適宜図面に基づいて説明する。
[第1形態の構成等]
図1は、第1形態に係るクリーナ1の縦断面図である。
電気機器としてのクリーナ1は、本体部2の前側(図1の右側)に、集塵ケース4を備えている。
集塵ケース4は、後方に開口する釣鐘状の部材であり、その前端には、ノズル状の吸込口6が形成されている。集塵ケース4は、その開口部を本体部2の前縁に嵌めることで、本体部2に取り付けられる。集塵ケース4と本体部2前端とで囲んだ内部空間により集塵室が形成され、吸込口6は集塵室に通じている。
図1は、第1形態に係るクリーナ1の縦断面図である。
電気機器としてのクリーナ1は、本体部2の前側(図1の右側)に、集塵ケース4を備えている。
集塵ケース4は、後方に開口する釣鐘状の部材であり、その前端には、ノズル状の吸込口6が形成されている。集塵ケース4は、その開口部を本体部2の前縁に嵌めることで、本体部2に取り付けられる。集塵ケース4と本体部2前端とで囲んだ内部空間により集塵室が形成され、吸込口6は集塵室に通じている。
集塵ケース4の内部には、ダストフィルタ10が収容されている。
ダストフィルタ10は、袋状のフィルタ11と、フィルタ11の内側に入る先細り筒状のフィルタフレーム12と、フィルタ11の外側を覆うプレフィルタ13を備えている。
フィルタフレーム12とプレフィルタ13は、本体部2の前部に取り付けられる。
ダストフィルタ10は、袋状のフィルタ11と、フィルタ11の内側に入る先細り筒状のフィルタフレーム12と、フィルタ11の外側を覆うプレフィルタ13を備えている。
フィルタフレーム12とプレフィルタ13は、本体部2の前部に取り付けられる。
他方、本体部2は、縦半割状の本体ハウジング部を左右から組み合わせて成る本体ハウジング19で覆われており、その前部には、ファンケース20を介してファン21が収容されている。
ファンケース20は、後側を開放した皿状の部材であって、前側中央に吸気開口25を備えている。
ファン21は、図2(ファンケース20を外した本体部2の前面図)にも示すように、複数の羽根26,26・・を備えた、全方向吹き出し型の遠心ファンである。
各羽根26は、前方から見て放射方向から右へ漸次逸れるような渦線状の形状となるように、前方へ立設されている。又、羽根26,26・・は、これらの間隔が全てあるいは一部等しくはない状態(不均一な間隔、不等ピッチ)において配置されている。即ち、図2に一点鎖線で示すように、隣接する羽根26,26の内周側基端部間のなす、ファン21の回転軸を中心とする角度は、ある箇所では広く、別の箇所では狭くなるといったように、複数種類存在する(不等ピッチファン)。
ファンケース20は、後側を開放した皿状の部材であって、前側中央に吸気開口25を備えている。
ファン21は、図2(ファンケース20を外した本体部2の前面図)にも示すように、複数の羽根26,26・・を備えた、全方向吹き出し型の遠心ファンである。
各羽根26は、前方から見て放射方向から右へ漸次逸れるような渦線状の形状となるように、前方へ立設されている。又、羽根26,26・・は、これらの間隔が全てあるいは一部等しくはない状態(不均一な間隔、不等ピッチ)において配置されている。即ち、図2に一点鎖線で示すように、隣接する羽根26,26の内周側基端部間のなす、ファン21の回転軸を中心とする角度は、ある箇所では広く、別の箇所では狭くなるといったように、複数種類存在する(不等ピッチファン)。
ファン21の後側には、モータケース30を介してモータ31が収容されている。
モータケース30は、前方に開いた碗状の部材であり、ファンケース20の後側に配置される。モータケース30の後部下側には、排気開口32が開けられている。
そして、モータ31の回転軸35に、ファン21が固定されており、ファン21がモータ31により回転可能となっていて、ファン21とモータ31で電動の送風機が構成されている。
モータケース30は、前方に開いた碗状の部材であり、ファンケース20の後側に配置される。モータケース30の後部下側には、排気開口32が開けられている。
そして、モータ31の回転軸35に、ファン21が固定されており、ファン21がモータ31により回転可能となっていて、ファン21とモータ31で電動の送風機が構成されている。
モータケース30以後の本体ハウジング19は、ループ状のハンドル39として形成されている。
ハンドル39の下部の前端には、モータケース30の排気開口32が位置しており、これ以降の本体ハウジング19内の筒状部分が、排気路40とされている。
ハンドル39の後部には、スイッチ45が設置されている。ハンドル39の前部後側であって、モータ31の後方には、電池取付部46を介して電池47が取り付けられている。モータ31、スイッチ45、電池取付部46、及びこれに取り付けられた電池47は、互いに電気的に接続されている。尚、電池47は、電池取付部46装着時及び/又は図示しない別個の充電器の装着時に充電可能である。
ハンドル39の下部の前端には、モータケース30の排気開口32が位置しており、これ以降の本体ハウジング19内の筒状部分が、排気路40とされている。
ハンドル39の後部には、スイッチ45が設置されている。ハンドル39の前部後側であって、モータ31の後方には、電池取付部46を介して電池47が取り付けられている。モータ31、スイッチ45、電池取付部46、及びこれに取り付けられた電池47は、互いに電気的に接続されている。尚、電池47は、電池取付部46装着時及び/又は図示しない別個の充電器の装着時に充電可能である。
そして、排気路40には、図3で示すような吸音パネル50,50・・が複数設置されている。
各吸音パネル50は、板状の部材であって、ハニカム状の複数の有底区画51,51・・を有するパネルベース52と、その区画の開口を共通して覆うパネルカバー53を有している。尚、有底区画51は、正六角柱状である。
パネルカバー53には、有底区画51,51・・に対応する複数の孔54,54・・が設けられている。
各有底区画51とパネルカバー53で囲まれる空間は、孔54を通じて吸音パネル50の外部に通じており、吸音パネル50の外部を流れるエアの一部が、孔54から当該空間内に出入りすることで、エアの圧力変動が共鳴により減衰される。よって、有底区画51と孔54の各組は、共鳴器としての役割を担う。
共鳴器によって減衰される圧力変動の周波数は、前記空間の大きさや孔54の大きさに依存するが、孔54が大き過ぎると共鳴器として機能し難くなるため、主に前記空間の大きさに依存する。しかも、パネルカバー53をシンプルに設けるためには、パネルベース52に対し平坦に張ることとなることに鑑みると、前記空間の大きさは、各有底区画51の形状(容積)に依ることとなり、よって減衰される圧力変動の周波数は、各有底区画51の形状に主に依存することとなる。
尚、実際に減衰される周波数は、有底区画51の体積に応じ厳密な値をとるものではなく、所定の幅を持った状態となる。換言すれば、有底区画51が区切る体積に応じた所定幅の周波数に係る圧力変動が、エアの吸音パネル50の外部の通過により低減される。吸音パネル50では、有底区画51の体積に応じた周波数帯の圧力変動が吸収される。
各吸音パネル50は、板状の部材であって、ハニカム状の複数の有底区画51,51・・を有するパネルベース52と、その区画の開口を共通して覆うパネルカバー53を有している。尚、有底区画51は、正六角柱状である。
パネルカバー53には、有底区画51,51・・に対応する複数の孔54,54・・が設けられている。
各有底区画51とパネルカバー53で囲まれる空間は、孔54を通じて吸音パネル50の外部に通じており、吸音パネル50の外部を流れるエアの一部が、孔54から当該空間内に出入りすることで、エアの圧力変動が共鳴により減衰される。よって、有底区画51と孔54の各組は、共鳴器としての役割を担う。
共鳴器によって減衰される圧力変動の周波数は、前記空間の大きさや孔54の大きさに依存するが、孔54が大き過ぎると共鳴器として機能し難くなるため、主に前記空間の大きさに依存する。しかも、パネルカバー53をシンプルに設けるためには、パネルベース52に対し平坦に張ることとなることに鑑みると、前記空間の大きさは、各有底区画51の形状(容積)に依ることとなり、よって減衰される圧力変動の周波数は、各有底区画51の形状に主に依存することとなる。
尚、実際に減衰される周波数は、有底区画51の体積に応じ厳密な値をとるものではなく、所定の幅を持った状態となる。換言すれば、有底区画51が区切る体積に応じた所定幅の周波数に係る圧力変動が、エアの吸音パネル50の外部の通過により低減される。吸音パネル50では、有底区画51の体積に応じた周波数帯の圧力変動が吸収される。
吸音パネル50,50・・は、排気路40の後半部(角柱状に形成されたハンドル39下部)内において、左右及び下の3枚を断面凹字状となるように並べて、着脱可能に嵌め込み装着されている。
尚、排気路40の後端縁に嵌め入れられるフィルタ板60が設けられていると共に、その後側に配置される、排気路40を流れるエア(排気)の方向を変更するためのフィン61が設けられている。
尚、排気路40の後端縁に嵌め入れられるフィルタ板60が設けられていると共に、その後側に配置される、排気路40を流れるエア(排気)の方向を変更するためのフィン61が設けられている。
[第1形態の作動例等]
このようなクリーナ1は、例えば次のように動作する。
スイッチ45をオンにすると、モータ31が電池47から電気の供給を受け駆動して、回転軸35を介してファン21が回転し、各羽根26がエアを外方へ送る。そして、この状態の継続により、次に説明するようなエアの流れ(風)が発生する。
このようなクリーナ1は、例えば次のように動作する。
スイッチ45をオンにすると、モータ31が電池47から電気の供給を受け駆動して、回転軸35を介してファン21が回転し、各羽根26がエアを外方へ送る。そして、この状態の継続により、次に説明するようなエアの流れ(風)が発生する。
即ち、エアが吸込口6から吸引され、集塵ケース4内に取り込まれる。取り込まれたエアは、ダストフィルタ10を通過する。この通過の際、エア内の塵埃がフィルタ11やプレフィルタ13により捕捉される。
塵埃が除去されたエアは、吸気開口25を通じてファンケース20に入り、ファン21によりその外方に送られる。
ファン21の各羽根26は、不等ピッチにて配置されており、羽根26,26・・の通過の周期が不規則になるため、均一なピッチのファン特有の雑音(キーンという耳障りな高周波音)の発生が抑制される。
塵埃が除去されたエアは、吸気開口25を通じてファンケース20に入り、ファン21によりその外方に送られる。
ファン21の各羽根26は、不等ピッチにて配置されており、羽根26,26・・の通過の周期が不規則になるため、均一なピッチのファン特有の雑音(キーンという耳障りな高周波音)の発生が抑制される。
ファン21に吸引されたエアは、ファンケース20の内壁やモータケース30の内壁に当たり、後方に曲げられて、モータケース30の排気開口32に案内される。
エアは、本体ハウジング19に直接吹き当たらないため、風量ムラによる本体ハウジング19の振動が抑制される。
エアは、本体ハウジング19に直接吹き当たらないため、風量ムラによる本体ハウジング19の振動が抑制される。
排気開口32に至ったエアは、排気路40を通り、フィルタ板60を経て、フィン61により排気方向を調整されて排気される。
ここで、エアが生ずる音は、排気路40を通過する際、次のようにして吸音される。
即ち、エアの一部は、排気路40に設置された吸音パネル50,50の何れかの孔54に入り、圧力変動が共鳴により熱エネルギー等に変換されることで吸収されて、孔54から出る。
吸収される圧力変動の周波数は、有底区画51の体積に対応する範囲に亘るものとなる。
又、3枚の吸音パネル50,50・・が断面コ字状に配置され、複数の吸音パネル50,50・・が互いに角度を有する状態で配置されており、エアの流れが微視的に種々の方向に向いていたとしても音は吸音され、他の吸音パネル50や排気路40の壁に跳ね返ったエアにおける音も吸音され、設置角度によりエアの方向を調整して一旦集音されるようにすれば効率的な吸音が可能となる。
ここで、エアが生ずる音は、排気路40を通過する際、次のようにして吸音される。
即ち、エアの一部は、排気路40に設置された吸音パネル50,50の何れかの孔54に入り、圧力変動が共鳴により熱エネルギー等に変換されることで吸収されて、孔54から出る。
吸収される圧力変動の周波数は、有底区画51の体積に対応する範囲に亘るものとなる。
又、3枚の吸音パネル50,50・・が断面コ字状に配置され、複数の吸音パネル50,50・・が互いに角度を有する状態で配置されており、エアの流れが微視的に種々の方向に向いていたとしても音は吸音され、他の吸音パネル50や排気路40の壁に跳ね返ったエアにおける音も吸音され、設置角度によりエアの方向を調整して一旦集音されるようにすれば効率的な吸音が可能となる。
[第1形態の作用効果等]
以上のクリーナ1では、電池47により駆動するファン21及びモータ31(送風機)と、当該送風機の下流側に配置された排気路40と、排気路40に設けられた、孔54及び有底区画51を含む共鳴器を複数有する吸音パネル50,50・・を備えている。
よって、電池駆動の送風機を備えるクリーナ1に特有である、エア圧力変動の周波数変化や排気路40における排気の(強さや方向の)変化が起こったとしても、複数の共鳴器により効果的に対応することができる。又、吸音は、排気路40を塞がない吸音パネル50,50・・により行われ、吸込を妨げず吸込能力を維持した状態で行える。
以上のクリーナ1では、電池47により駆動するファン21及びモータ31(送風機)と、当該送風機の下流側に配置された排気路40と、排気路40に設けられた、孔54及び有底区画51を含む共鳴器を複数有する吸音パネル50,50・・を備えている。
よって、電池駆動の送風機を備えるクリーナ1に特有である、エア圧力変動の周波数変化や排気路40における排気の(強さや方向の)変化が起こったとしても、複数の共鳴器により効果的に対応することができる。又、吸音は、排気路40を塞がない吸音パネル50,50・・により行われ、吸込を妨げず吸込能力を維持した状態で行える。
更に、吸音パネル50,50・・は、複数、(断面コ字状となるように互いに90度の)角度を付けた状態で設けられるので、排気路40において様々な方向に跳ね返ったエアについても吸音することができるし、集音可能に構成して吸音を効率的に行うことが可能となる。
又、吸音パネル50,50・・は、排気路40に対し、嵌め込み装着されているので、吸音パネル50,50・・の設置やメンテナンスが容易である。
加えて、送風機には、不等ピッチファンが含まれているため、送風機により発生するエア圧力変動を予め抑制することができ、より一層騒音を抑制することができ、吸音パネル50,50・・の設計を容易にすることもできる。
又、吸音パネル50,50・・は、排気路40に対し、嵌め込み装着されているので、吸音パネル50,50・・の設置やメンテナンスが容易である。
加えて、送風機には、不等ピッチファンが含まれているため、送風機により発生するエア圧力変動を予め抑制することができ、より一層騒音を抑制することができ、吸音パネル50,50・・の設計を容易にすることもできる。
[第2形態等]
図4は本発明の第2形態に係るクリーナにおける吸音パネル70の説明図である。
第2形態は、吸音パネル以外は第1形態と同様に成る。
吸音パネル70は、第1形態と同様に、ハニカム状のリブを有するパネルベース72、及びパネルカバー73を備える。
パネルベース72は、第1形態と同じ有底区画51,51・・に加え、有底区画71a,71b・・を有する。
有底区画71aは、隣接する六角形状の有底区画51,51の共通壁を無くし、これらを2個つなげた区画となっており、有底区画71bは、隣接する3個の有底区画51,51・・をつなげた区画となっている。
尚、吸音パネル70の孔74,74・・は、有底区画51,71a,71b・・ごとに1個ずつ設けられている。
図4は本発明の第2形態に係るクリーナにおける吸音パネル70の説明図である。
第2形態は、吸音パネル以外は第1形態と同様に成る。
吸音パネル70は、第1形態と同様に、ハニカム状のリブを有するパネルベース72、及びパネルカバー73を備える。
パネルベース72は、第1形態と同じ有底区画51,51・・に加え、有底区画71a,71b・・を有する。
有底区画71aは、隣接する六角形状の有底区画51,51の共通壁を無くし、これらを2個つなげた区画となっており、有底区画71bは、隣接する3個の有底区画51,51・・をつなげた区画となっている。
尚、吸音パネル70の孔74,74・・は、有底区画51,71a,71b・・ごとに1個ずつ設けられている。
第2形態では、共鳴器に係る有底区画51,71a,71b・・の大きさが、複数種類存在するため、ある種類(有底区画51)の共鳴器が吸音するエア圧力変動の周波数帯に、別種類(有底区画71a等)の共鳴器が吸音する周波数帯を加えることができ、吸音可能な周波数帯を幅広くすることが可能になる。
特に、電池駆動の送風機を備えるクリーナ1では、運転開始から定常状態まで、あるいは定常状態から運転終了までの周波数変動に加え、電池の容量低下による周波数変動が起こるところ、複数種類の共鳴器を有するクリーナ1では、一方の共鳴器を電池容量多量時の周波数帯の吸音用にし、他方の共鳴器を電池容量少量時の周波数帯の吸音用にする等して、いかなる電池容量であってもエア圧力変動を吸収可能に構成し得る。
又、有底区画71a,71b・・は、有底区画51を複数組合わせて形成されるため、容積の異なる(吸音周波数帯の異なる)共鳴器を容易に形成することができる。
特に、電池駆動の送風機を備えるクリーナ1では、運転開始から定常状態まで、あるいは定常状態から運転終了までの周波数変動に加え、電池の容量低下による周波数変動が起こるところ、複数種類の共鳴器を有するクリーナ1では、一方の共鳴器を電池容量多量時の周波数帯の吸音用にし、他方の共鳴器を電池容量少量時の周波数帯の吸音用にする等して、いかなる電池容量であってもエア圧力変動を吸収可能に構成し得る。
又、有底区画71a,71b・・は、有底区画51を複数組合わせて形成されるため、容積の異なる(吸音周波数帯の異なる)共鳴器を容易に形成することができる。
[第3形態等]
図5は本発明の第3形態に係るクリーナにおける吸音パネル80の説明図である。
第3形態は、吸音パネル及びその装着部以外は第1形態と同様に成る。
吸音パネル80は、第1形態と同様に、ハニカム状のリブを有するパネルベース82、及びパネルカバー53を備える。
パネルベース82は、パネルカバー53に対向する面が、断面弧状の曲面となっている。そして、ハニカムリブにより形成される有底区画81a,81a’,81b,81b’,81c・・は、かような曲面の一部を底面とするから、六角柱状であっても互いに容積の異なる空間を仕切ることになる。
尚、排気路40における吸音パネル80,80・・の装着部分は、各吸音パネル80の曲面に沿うように形成されている。
図5は本発明の第3形態に係るクリーナにおける吸音パネル80の説明図である。
第3形態は、吸音パネル及びその装着部以外は第1形態と同様に成る。
吸音パネル80は、第1形態と同様に、ハニカム状のリブを有するパネルベース82、及びパネルカバー53を備える。
パネルベース82は、パネルカバー53に対向する面が、断面弧状の曲面となっている。そして、ハニカムリブにより形成される有底区画81a,81a’,81b,81b’,81c・・は、かような曲面の一部を底面とするから、六角柱状であっても互いに容積の異なる空間を仕切ることになる。
尚、排気路40における吸音パネル80,80・・の装着部分は、各吸音パネル80の曲面に沿うように形成されている。
第3形態においても、共鳴器に係る有底区画81a,81a’,81b,81b’,81c・・の大きさが、複数種類存在するため、吸音可能な周波数帯を幅広くすることが可能になる。
又、有底区画81a,81a’,81b,81b’,81c・・は、吸音パネル50の一面(底面となる面)を曲面とすることで形成されるため、容積の異なる(吸音周波数帯の異なる)共鳴器を容易に形成することができ、又ハンドル39や排気路40を曲面で形成した場合に、各吸音パネル80をその曲面に追従させることができて、曲面の採用によりハンドル39の美観の向上や排気路40の排気性能の向上を図りながら、幅広い周波数帯にて吸音可能な各吸音パネル80を容易に装着することが可能となる。
又、有底区画81a,81a’,81b,81b’,81c・・は、吸音パネル50の一面(底面となる面)を曲面とすることで形成されるため、容積の異なる(吸音周波数帯の異なる)共鳴器を容易に形成することができ、又ハンドル39や排気路40を曲面で形成した場合に、各吸音パネル80をその曲面に追従させることができて、曲面の採用によりハンドル39の美観の向上や排気路40の排気性能の向上を図りながら、幅広い周波数帯にて吸音可能な各吸音パネル80を容易に装着することが可能となる。
[上記形態の変更例等]
尚、本発明は上記形態に限定されず、次にそれぞれ示す変更例を有するものである。
吸音パネルの共鳴器において、第1形態のように区画を連結して形成すると共に、第2形態のように底を曲面にしても良いし、区画の形状を四角柱状や四角柱状と六角柱状の組合せ等の他の形状にしても良いし、底以外の面を曲面にしても良いし、孔の面積や個数を変えても良いし、孔の面積や個数を複数種類設けても良いし、これらを組合わせても良い。
吸音パネルを2個以下あるいは3個以上設けたり、各吸音パネルのなす角度を90°未満あるいは90°超としたり、各吸音パネルを排気路の長手方向に並ぶように配置したり、吸音パネルごとに区画形状や曲面の有無を変えたりして良い。
又、ファンを等ピッチのものとしたり、ファンケースとモータケースを一体化したり、排気路の出口を横方向としたり、電池やスイッチ等の搭載箇所をハンドル外側等に変更したり、フィルタケースを省略したり、電池を一次電池としたりする等、各種部材の形状・個数・配置や設置の有無等を適宜変更する。又、電池駆動の送風機を有する、集塵機やブロワ等の他の電気機器に、上記形態や変更例を適用する。
尚、本発明は上記形態に限定されず、次にそれぞれ示す変更例を有するものである。
吸音パネルの共鳴器において、第1形態のように区画を連結して形成すると共に、第2形態のように底を曲面にしても良いし、区画の形状を四角柱状や四角柱状と六角柱状の組合せ等の他の形状にしても良いし、底以外の面を曲面にしても良いし、孔の面積や個数を変えても良いし、孔の面積や個数を複数種類設けても良いし、これらを組合わせても良い。
吸音パネルを2個以下あるいは3個以上設けたり、各吸音パネルのなす角度を90°未満あるいは90°超としたり、各吸音パネルを排気路の長手方向に並ぶように配置したり、吸音パネルごとに区画形状や曲面の有無を変えたりして良い。
又、ファンを等ピッチのものとしたり、ファンケースとモータケースを一体化したり、排気路の出口を横方向としたり、電池やスイッチ等の搭載箇所をハンドル外側等に変更したり、フィルタケースを省略したり、電池を一次電池としたりする等、各種部材の形状・個数・配置や設置の有無等を適宜変更する。又、電池駆動の送風機を有する、集塵機やブロワ等の他の電気機器に、上記形態や変更例を適用する。
1・・クリーナ(電気機器)、2・・集塵室、4・・駆動部、6・・捕集装置、21・・ファン(送風機の一部)、31・・モータ(送風機の一部)、40・・排気路、47・・電池、50,70,80・・吸音パネル、51,71a,71b,81a,81a’,81b,81b’,81c・・有底区画、54,74・・孔。
Claims (6)
- 電池により駆動する送風機と、
当該送風機の下流側に配置された排気路と、
当該排気路に設けられた、孔及び有底区画を含む共鳴器を複数有する吸音パネル
を備えている
ことを特徴とする電気機器。 - 前記吸音パネルは、複数、角度を付けた状態で設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気機器。 - 前記共鳴器における前記孔及び/又は前記有底区画の大きさは、複数種類存在する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気機器。 - 前記吸音パネルは、曲面を有している
ことを特徴とする請求項3に記載の電気機器。 - 前記吸音パネルは、前記排気路に対し、嵌め込み装着されている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の電気機器。 - 前記送風機は、不等ピッチファンを含んでいる
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の電気機器。
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019010225A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | 京セラインダストリアルツールズ株式会社 | 電動バキューム |
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-
2012
- 2012-08-01 JP JP2012171024A patent/JP2014030484A/ja active Pending
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