JP2014029434A - カラオケ装置の近辺のデジタルサイネージで映像音声による広告を出力する際の連携 - Google Patents

カラオケ装置の近辺のデジタルサイネージで映像音声による広告を出力する際の連携 Download PDF

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Abstract

【課題】カラオケ装置の近辺のデジタルサイネージで映像音声による広告を出力する際に両者を連携させる。
【解決手段】デジタルサイネージは、データベースに格納されている各広告作品が、映像と音声で表現された音声付き広告作品であるのか、映像のみで表現された音声なし広告作品であるのかを区別する作品属性情報を有しており、音声付き広告作品の再生中にカラオケ装置によりカラオケ演奏が開始されるとき、当該広告作品の再生を停止し、データベースから音声なし広告作品を選出して再生する。また、音声なし広告作品の再生中にカラオケ演奏が終了したときには、当該広告作品の再生を停止し、あるいは、当該広告作品を最後まで再生した後に、データベースから音声付き広告作品を選出して再生する。
【選択図】図1

Description

この発明は、カラオケ装置の近辺のデジタルサイネージで映像音声による広告を出力する際に両者を連携させる制御技術に関する。
特許第4137753号公報に記載された発明では、カラオケ装置の近辺のデジタルサイネージにより、音楽商品やコンサートなどの広告映像をながすことが行われている。この発明のカラオケ装置とデジタルサイネージは連携するシステムを構成しており、何らかの事情によりデジタルサイネージで広告映像を出力できない場合に、カラオケ装置の曲間においてカラオケ表示装置を使って広告映像を出力するようになっている。
上記のカラオケ装置とデジタルサイネージからなるシステムでは、カラオケを楽しむ場に広告の音が流れるのは相応しくないという配慮から、広告は音声のない映像表現のみであり、デジタルサイネージには音響装置は含まれていなかった。ところが映像表現のみの広告では訴求力に明らかに限界があり、広告効果が低いという理由で上記のシステムは普及しなかった。
最近、いろいろな環境下で各種のデジタルサイネージが使用されており、日常的に多くのデジタルサイネージを目にするようになった。よく見かけるデジタルサイネージには音声付きのものも音声無しのものもある。デジタルサイネージによる広告を見る立場においても、音声のない映像表現のみの広告にはあまり気がひかれないのに対し、映像と音声とを組み合わせて表現された広告のほうが訴求力が大きいことがわかる。
そこで発明者は、カラオケ会場においても、デジタルサイネージにより映像と音声による広告をながしたいと考え、この発明を創作した。
この発明に係るシステムは、カラオケ装置とデジタルサイネージとが連携するシステムである。デジタルサイネージは、記憶装置に格納されている各広告作品が、映像と音声で表現された音声付き広告作品であるのか、映像のみで表現された音声なし広告作品であるのかを区別する作品属性情報を有しており、音声付き広告作品の再生中にカラオケ装置によりカラオケ演奏が開始されるとき、当該広告作品の再生を停止し、前記記憶装置から音声なし広告作品を選出して再生する。また、音声なし広告作品の再生中にカラオケ演奏が終了したときには、当該広告作品の再生を停止し、あるいは、当該広告作品を最後まで再生した後に、前記記憶装置から音声付き広告作品を選出して再生する。
カラオケ装置とデジタルサイネージからなるシステムの構成
発明を実施する形態
===カラオケ装置の概要===
この発明のシステムを構成するカラオケ装置の基本構成は周知慣用のカラオケ装置とほとんど同じでよく、この発明を実施するにあたりすこしの構成を付加するだけでよい。したがって、カラオケ装置の周知慣用技術に関しては必要最小限の説明とする。
図1において、カラオケ制御装置10は、たとえばパソコンと同等のコンピューターであり、カラオケ装置の全体的な制御とデータ処理を統括する。記憶装置11はハードディスク装置を含み、プログラムやデータベースや各種データ等を格納する。
ユーザーインタフェース12は、制御装置10の制御により利用者に各種の情報を表示するとともに利用者からの情報の入力を受け付ける機能要素であり、操作パネル、リモコン、カラオケ索引データベースを取り扱うタブレットコンピュータ(電子目次本装置などと呼ばれる)などを含む。通信インタフェース13は、インターネットやVPNを通じてカラオケホスト装置やカラオケデータベースサーバーとの通信を可能とする。
カラオケ表示装置14は、制御装置10の制御に従い、カラオケ演奏時にカラオケ映像作品を表示するとともに歌詞字幕を表示する他、曲間にて各種の案内情報などの映像を表示したり、ユーザーインタフェース12の情報表示機能の一部を分担もする。カラオケ音響装置15は、制御装置10の制御に従いカラオケ伴奏音楽を生成し、ワイヤレスマイク受信装置16からの歌声信号を伴奏音楽と混合してスピーカーから音響出力する。
===デジタルサイネージの概要===
この発明のシステムを構成するデジタルサイネージは、カラオケ店においてカラオケ装置の近辺に設置されているデジタルサイネージである。デジタルサイネージの構成も図1に示している。デジタルサイネージはパソコンと同等のコンピューター応用製品であり、典型的には、10〜15インチ程度の画面のデジタルフォトフレームのようなタブレット型コンピューターであったり、20インチ前後のもう少し大型画面のディスプレイ一体型パソコンのような形態の装置である。
図1において、サイネージ制御装置20は、デジタルサイネージの全体制御を行うコンピューターである。記憶装置21はハードディスク装置を含み、プログラムやデータベースや各種データ等を格納する。ユーザーインタフェース22は、制御装置20の制御により利用者に各種の情報を表示するとともに利用者からの情報の入力を受け付ける機能要素であり、典型的にはタブレット型コンピューターのようなタッチパネルを備え、その他一般的なキーボードやマウスを含んでいてもよい。
通信インタフェース23は、インターネットやVPNを通じて広告管理サーバーとの通信を可能とする。また、インターネットやVPNを介してカラオケホスト装置やカラオケデータベースサーバーとの通信を可能とする機能を備えていてもよい。
サイネージ表示装置24は、広告を表示する前述したような液晶表示パネルを備えるものである。サイネージ音響装置25は、音声付きの広告を再生する際に、音声信号を増幅してスピーカーから放音する装置である。サイネージ音響装置25は、電子ボリューム回路を備えており、制御装置20の制御により音響装置25から放音する出力音量レベルが可変設定される。
デジタルサイネージで再生する広告作品は、MPEGファイルやASFファイルあるいはMOVファイルなどの周知の形式でデジタルデータ化された音声付きの動画ファイルやアニメーションファイルあるいはスライドショー形式のファイルである。ただし音声なしの映像表現のみの広告作品が含まれることを排除するものではない。
デジタルサイネージで取り扱う広告作品群が記憶装置21にデータベース化されて格納されている。制御装置20は、あらかじめ設定された何らかのアルゴリズムに従って広告作品群の中から順次1つの作品を選出して再生し、映像音響出力する。そのようなアルゴリズムがタイムスケジュールの形式で設定されていてもよい。そうしたタイムスケジュールは、利用者により設定されて記憶装置21に格納されていてもよい。あるいは、広告配信プロバイダーによりタイムスケジュールが作成されて広告管理サーバーに蔵置され、デジタルサイネージが広告管理サーバーからタイムスケジュール情報をダウンロードすることもある。
デジタルサイネージは、インターネット上の広告管理サーバーと通信し、当該サーバーにデータベース化されて蔵置されている広告作品をダウンロードし、記憶装置21のデータベースに格納することができる。またストリーミングにより、当該サーバーから広告作品をダウンロードして再生することも可能である。さらには、デジタルサイネージでの広告再生の運用の多くを広告管理サーバーに委ね、当該管理サーバーの制御によって、デジタルサイネージにおいて広告作品が逐次再生される方式も可能である。
===広告作品データベース===
以上の説明から明らかなように、デジタルサイネージの記憶装置21とインターネット上の広告管理サーバーのいずれか一方または両方に、デジタルサイネージにて再生可能な広告作品を集約したデータベースが構築されている。そしてデジタルサイネージは、その広告作品データベースにアクセスして任意の広告作品を抽出するために、広告作品データベースの索引情報を有している。索引情報としては、各広告作品ごとにつぎのような情報が含まれている。
● 作品番号/音声の有無/再生時間/データ形式/広告主識別情報/商品識別情報
上記の索引情報の構成において、「作品番号」は広告作品を特定し、かつ、作品データの所在を特定できる情報を含んでいる。「音声の有無」は、当該広告作品が映像と音声で表現された音声付き広告作品であるのか、映像のみで表現された音声なし広告作品であるのかを区別する情報である。「再生時間」および「データ形式」は言葉どおりの意味である。「広告主識別情報」は広告主を特定する情報である。「商品識別情報」は広告対象商品を特定する情報である。
===カラオケ装置とデジタルサイネージの連携===
この発明に係るシステムは、カラオケ装置とデジタルサイネージとが連携するシステムである。デジタルサイネージは、データベースに格納されている各広告作品が、映像と音声で表現された音声付き広告作品であるのか、映像のみで表現された音声なし広告作品であるのかを区別する作品属性情報を有しており、音声付き広告作品の再生中にカラオケ装置によりカラオケ演奏が開始されるとき、当該広告作品の再生を停止し、データベースから音声なし広告作品を選出して再生する。また、音声なし広告作品の再生中にカラオケ演奏が終了したときには、当該広告作品の再生を停止し、あるいは、当該広告作品を最後まで再生した後に、データベースから音声付き広告作品を選出して再生する。
この連携を実現するために、カラオケ制御装置10は、待ち行列に登録されたリクエスト曲を順番に演奏処理する制御シーケンスに関連して、カラオケ曲の演奏開始時に第1信号を生成し、またカラオケ局の演奏終了時に第2信号を生成し、これら第1信号および第2信号を送信器17から送信する。一方、デジタルサイネージは送信器17から送信される第1信号および第2信号を受信する受信器26を備えている。送信器17と受信器26の通信は周知慣用の無線通信技術を採用すればよく、場合によっては有線通信でもかまわない。また、この間の通信路を双方向の通信路としてもよい。
サイネージ制御装置20は、音声付き広告作品の再生中に受信器26で第1信号を受信した際、当該広告作品の再生を停止し、記憶装置21(広告作品データベース)から音声なし広告作品を選出して再生する。このように再生する作品を切り換えるに際しては、切換前の作品と「商品識別情報」が同一の音声なし広告作品があればそれを選出する。なければ、切換前の作品と「広告主識別情報」が同一の音声なし広告作品があればそれを選出する。こうすることにより、カラオケ演奏が開始されても、それまでの音声付き広告作品の同じ対象商品あるいは同じ広告主の音声なし広告作品が再生されるので、違和感が少なくなる。
サイネージ制御装置20は、音声なし広告作品の再生中に受信器26で第2信号を受信した際、当該広告作品の再生を停止し、あるいは、当該広告作品を最後まで再生した後に、記憶装置21(広告作品データベース)から音声付き広告作品を選出して再生する。この処理の実行に際しては、第2信号を受信した時点で再生中の音声なし広告作品の未再生時間に基づいて、当該広告作品の再生を停止するか、当該作品を最後まで再生するかを決定する。つまり、再生中の作品の索引情報の「再生時間」とこの作品を再生してからの経過時間とに基づいて未再生時間がわかる。未再生時間があらかじめ設定された所定時間(たとえば3秒)より小さければ、当該作品を最後まで再生し、そうでなければ途中終了して切り換えを実行する。こうすることで、作品を切り換えることによる不連続感や違和感をできるだけ小さくする。なお、「商品識別情報」や「広告主識別情報」を利用した作品選出の処理は前記と同様に行う。
===発明の効果===
以上のように連携させることにより、カラオケ演奏がなされていない期間においては、デジタルサイネージにより映像に音声を伴った広告作品が再生されるので、カラオケ装置の周辺に居合わせている人に対する広告の訴求効果が大きくなる。しかし、カラオケ演奏が開始されるときには、デジタルサイネージの音声はでなくなるので(聞こえなくなるので)、カラオケを歌う人や聞く人にとって邪魔にならない。
===他の実施形態===
最近のカラオケ装置においては、デジタル技術の進歩により、曲間時間をきわめて小さくすることができるようになった。つまり、リクエスト曲の演奏を終了してから、ほとんど時間をおかずに待ち行列に登録されているつぎの曲の演奏を開始することができるようになっている。そのため、この発明を適用し、曲間時間にデジタルサイネージで音声付きの広告作品を再生するようにしても、待ち行列にいつも複数曲が登録されているような状況では音声付き広告の再生チャンスが少なくなってしまう。そこで、カラオケ制御装置20において、ユーザーインタフェース21により曲間時間を可変設定できるようにプログラム構成し、待ち行列に複数のリクエスト曲が登録されていても、演奏終了と演奏開始の間に少なくとも設定された曲間時間を非演奏状態とするようにする。
以上の実施例において、デジタルサイネージはサイネージの専用機でなければならないものではなく、サイネージ以外の他の機能(アプリケーションプログラム)を有していてもよい。たとえばWebページを閲覧するブラウザー機能、カラオケ店舗内の飲食物注文システムのセルフオーダー端末の機能、カラオケデータベースにアクセスして楽曲検索をする機能など、適宜な機能をサイネージに加えて搭載していてもよい。
===発明の特定事項===
以上の説明から明らかなように、この発明の核心とするところは、つぎの事項(1)〜(9)により特定されるシステムとして把握することができる。
(1)カラオケ装置とその近くに設置されるデジタルサイネージからなるシステムであること
(2)カラオケ装置は、待ち行列に登録されたリクエスト曲を順番に演奏処理し、カラオケ音響装置によりカラオケ伴奏音楽を出力するとともに、カラオケ表示装置により歌詞字幕を含んだカラオケ映像を出力すること
(3)デジタルサイネージは、記憶装置に格納された広告作品の中から所定のアルゴリズムにより選出された広告作品を再生し、サイネージ表示装置から広告映像を出力するとともに、再生する広告作品が音声付きである場合はサイネージ音響装置から広告音声を出力すること
(4)デジタルサイネージは、前記記憶装置に格納されている各広告作品が、映像と音声で表現された音声付き広告作品であるのか、映像のみで表現された音声なし広告作品であるのかを区別する作品属性情報を有していること
(5)カラオケ装置は、カラオケ曲の演奏開始時に第1信号を送信するとともにカラオケ曲の演奏終了時に第2信号を送信する送信手段を備えること
(7)デジタルサイネージは、カラオケ装置から送信される前記第1信号および前記第2信号を受信する受信手段を備えること
(8)デジタルサイネージは、音声付き広告作品の再生中に前記第1信号を受信した際、当該広告作品の再生を停止し、前記記憶装置から音声なし広告作品を選出して再生すること
(9)デジタルサイネージは、音声なし広告作品の再生中に前記第2信号を受信した際、当該広告作品の再生を停止し、あるいは、当該広告作品を最後まで再生した後に、前記記憶装置から音声付き広告作品を選出して再生すること

Claims (9)

  1. つぎの事項(1)〜(9)により特定されるシステム。
    (1)カラオケ装置とその近くに設置されるデジタルサイネージからなるシステムであること
    (2)カラオケ装置は、待ち行列に登録されたリクエスト曲を順番に演奏処理し、カラオケ音響装置によりカラオケ伴奏音楽を出力するとともに、カラオケ表示装置により歌詞字幕を含んだカラオケ映像を出力すること
    (3)デジタルサイネージは、記憶装置に格納された広告作品の中から所定のアルゴリズムにより選出された広告作品を再生し、サイネージ表示装置から広告映像を出力するとともに、再生する広告作品が音声付きである場合はサイネージ音響装置から広告音声を出力すること
    (4)デジタルサイネージは、前記記憶装置に格納されている各広告作品が、映像と音声で表現された音声付き広告作品であるのか、映像のみで表現された音声なし広告作品であるのかを区別する作品属性情報を有していること
    (5)カラオケ装置は、カラオケ曲の演奏開始時に第1信号を送信するとともにカラオケ曲の演奏終了時に第2信号を送信する送信手段を備えること
    (7)デジタルサイネージは、カラオケ装置から送信される前記第1信号および前記第2信号を受信する受信手段を備えること
    (8)デジタルサイネージは、音声付き広告作品の再生中に前記第1信号を受信した際、当該広告作品の再生を停止し、前記記憶装置から音声なし広告作品を選出して再生すること
    (9)デジタルサイネージは、音声なし広告作品の再生中に前記第2信号を受信した際、当該広告作品の再生を停止し、あるいは、当該広告作品を最後まで再生した後に、前記記憶装置から音声付き広告作品を選出して再生すること
  2. 前記記憶装置は、インターネット上の広告管理サーバーの記憶装置であり、
    デジタルサイネージは、広告管理サーバーと通信して広告作品をダウンロードする
    請求項1に記載のシステム。
  3. デジタルサイネージは、音声なし広告作品の再生中に前記第2信号を受信した際、当該広告作品の未再生時間に基づいて、当該広告作品の再生を停止するか、当該作品を最後まで再生するかを決定する
    請求項1に記載のシステム。
  4. 各広告作品に付いている作品属性情報は、各広告作品の出所に関する由来情報を有し、
    デジタルサイネージは、前記第1信号や前記第2信号の受信に応答して再生する広告作品を切り換える際、前記由来情報に基づいて切り換える映像作品を選出する
    請求項1に記載のシステム。
  5. 前記由来情報は、広告主を特定する広告主識別情報であり、
    デジタルサイネージは、切り換える映像作品として広告主識別情報が同じ広告作品を選出する
    請求項4に記載のシステム。
  6. 前記由来情報は、広告対象商品を特定する商品識別情報であり、
    デジタルサイネージは、切り換える映像作品として商品識別情報が同じ広告作品を選出する
    請求項4に記載のシステム。
  7. デジタルサイネージは、前記広告管理サーバーと通信し、複数の広告作品を再生するタイムスケジュール情報をダウンロードする
    請求項1〜6のいずれかに記載のシステム。
  8. カラオケ装置は、曲間時間を可変設定可能な設定手段を有し、待ち行列に複数のリクエスト曲が登録されていても、演奏終了と演奏開始の間に少なくとも設定された曲間時間を非演奏状態とする
    請求項1に記載のシステム。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のシステムを構成するデジタルサイネージ。
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