JP2013092912A - 情報処理装置、情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】多量のコンテンツ内から、所望のコンテンツを検索し、ユーザに提示する。
【解決手段】複数のコンテンツを記録する記録部と、検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付ける受付部と、検索キーに基づき、複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索する検索部と、複数の表示条件を有し、表示条件を切り替え、検索部により検索された検索結果を表示する表示制御部とを備える。表示条件を、検索漏れが少なくなる条件と、誤検索が少なくなる条件とし、それらの条件を適切に切り替え、検索結果が、ユーザに提示されるようにする。本技術は、検索を行う情報処理装置に適用できる。
【選択図】図3

Description

本技術は、情報処理装置、情報処理方法、並びにプログラムに関する。詳しくは、コンテンツの検索に用いて好適な情報処理装置、情報処理方法、並びにプログラムに関する。
記憶装置の容量の増大に伴い、多くの音声、静止画像、動画像などのコンテンツがそのような記憶装置に記憶され、管理される傾向にあった。また、その記憶装置に記憶される1コンテンツのデータ量も増大する傾向にあった。管理されている多くのコンテンツのなかから、所望のコンテンツを探し出すのは大変であった。またコンテンツ自体のデータ量が多いため、所望なコンテンツであるか否かを、コンテンツを再生して確認するといった作業にも時間がかかってしまっていた。
そこで、所望のコンテンツを容易に探し出せるようにすることが望まれていた。例えば、特許文献1では、事前に音声データを音素、音節列で書き起こして検索インデックスを作成し、保管し、検索キーが与えられたときに、そのインデックスとのマッチングを行うことで、所望のコンテンツを検索できるようにすることが提案されていた。
特公平7−69708号公報
特許文献1を含め、コンテンツの検索に係る処理は、尤度などの所定のスコアを計算し、そのスコアが閾値を上回っている場合に検索結果として出力を行う形式を取っているものが多い。しかしながら、このスコアは、コンテンツの収録時(記録時)の周囲の状況による影響を受ける。例えば、音声の場合は、背景雑音や残響などの影響、画像の場合は光源などの影響を受けてしまう。
そのため、スコアが閾値を上回っていても検索キーに該当しない場合がある一方で、スコアが閾値を下回っていても検索キーに該当する場合がある。ここでは、前者を誤検索、後者を検索漏れと記述する。コンテンツの検索処理には、誤検索と検索漏れの問題があり、この2つは一般にトレードオフの関係となる。従って、検索漏れを減らそうとすると誤検索が増える傾向になり、逆に誤検索を減らそうとすると、検索漏れが増える傾向にある。
大量のコンテンツに対して、検索漏れの少ない条件での検索を行うと、本来検索キーを含まないコンテンツに対して誤検索が発生し、検索結果としてヒットすることが多くなる。一方、誤検索の少ない条件だけを用いると、コンテンツ中の検索キーに一致する部分を見逃す検索漏れの可能性が高くなる。このようなことから、ユーザが所望としたコンテンツが、適切に検索され、ユーザに提示されることが望まれている。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザが所望としたコンテンツが、適切に検索され、ユーザに提示されることができるようにするものである。
本技術の一側面の情報処理装置は、複数のコンテンツを記録する記録部と、検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付ける受付部と、前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索する検索部と、複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索部により検索された検索結果を表示する表示制御部とを備える。
前記複数の表示条件として、検索漏れが少なくなる条件と、誤検索が少なくなる条件の少なくとも2つの条件を有するようにすることができる。
前記誤検索が少なくなる条件を用いて、多数のコンテンツから所望のコンテンツを絞り込み、その絞り込まれたコンテンツに関する情報を表示するようにすることができる。
前記検索漏れが少なくなる条件を用いて、選択されたコンテンツ中の前記検索キーが存在する位置を表示するようにすることができる。
コンテンツが画像を含むコンテンツである場合、前記検索キーが存在する位置を表示する際にサムネイル画像も表示するようにすることができる。
前記検索キーが存在する位置にマークを付与して表示し、前記マークが選択された場合、選択されたマークに対応する位置のコンテンツを再生するようにすることができる。
前記マークは、検索結果の確度に応じた表示とされるようにすることができる。
前記検索キーが存在する第1のマークから第2のマークにジャンプするための指示を受け付け、前記ジャンプが指示されたとき、指示されたジャンプ先のマークに対応する位置のコンテンツを再生するようにすることができる。
前記誤検索が少なくなる条件で検索された検索結果から、1つの検索結果が選択されたときに、前記検索漏れが少なくなる条件に切り替え、前記検索キーが存在する位置を表示するようにすることができる。
前記コンテンツは、音声を含むコンテンツであり、前記検索キーとして、コンテンツ中で発話されている検索キーワードが指定されるようにすることができる。
前記コンテンツは、画像を含むコンテンツであり、前記検索キーとして、コンテンツ中に出現する静止画像が指定されるようにすることができる。
ネットワークに接続されている他の装置から供給される前記検索キーを、前記受付部は、受け付け、前記表示制御部は、前記他の装置で、前記表示条件を切り替え、前記検索部により検索された検索結果が表示されるためのデータを生成し、前記他の装置に送信するようにすることができる。
本技術の一側面の情報処理方法は、複数のコンテンツを記録する記録部を備える情報処理装置の情報処理方法において、検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付け、前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索し、複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索により検索された検索結果を表示するステップを含む。
本技術の一側面のプログラムは、複数のコンテンツを記録する記録部を備える情報処理装置に、検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付け、前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索し、複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索により検索された検索結果を表示するステップを含む処理を実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラムである。
本技術の一側面の情報処理装置、情報処理方方、並びにプログラムにおいては、複数のコンテンツが記録され、その記録されているコンテンツから、所望のコンテンツを検索するための検索キーとなる情報の入力が受け付けられ、検索キーに基づき、複数のコンテンツから所望のコンテンツが検索される。検索結果は、複数の表示条件が切り替えられることにより適切にユーザに提示される。
本技術によれば、ユーザが所望としたコンテンツが、適切に検索され、ユーザに提示されるようにすることができる。
本技術を適用した検索装置の一実施の構成を示す図である。 検索装置の機能を表すブロック図である。 検索装置の動作について説明するためのフローチャートである。 ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。 作成されるリストの一例である。 ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。 ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。 ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
以下に、本技術の実施の形態について図面を参照して説明する。
[検索装置の構成について]
本技術は、音声、動画像、静止画像、テキストなどのコンテンツから、例えば、所定のキーワードや画像を含むコンテンツを検索し、そのコンテンツ内で、キーワードや画像が存在する箇所を、ユーザに提示する装置に適用できる。このような検索装置は、図1に示すような構成とすることができる。
図1は、本技術を適用した検索装置の一実施の形態の構成を示す図である。検索装置11においてCPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23は、バス24により相互に接続されている。バス24には、さらに、入出力インタフェース25が接続されている。入出力インタフェース25には、入力部26、出力部27、記憶部28、通信部29、及びドライブ30が接続されている。
入力部26は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部27は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部28は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部29は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ30は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア31を駆動する。
以上のように構成される検索装置11では、CPU21が、例えば、記憶部28に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース25及びバス24を介して、RAM23にロードして実行することにより、以下に説明する機能が実現され、一連の処理が行われる。
[検索装置の機能について]
図2は、検索装置11の機能を示す図である。検索装置11は、機能として、検索インデックス作成部51、コンテンツ保持部52、検索インデックス保持部53、検索部54、検索キー入力部55、検索結果保持部56、検索条件保持部57、検索条件切替部58、およびコンテンツ再生部59を備える。
検索インデックス作成部51は、コンテンツ保持部52に保持されているコンテンツを検索するために必要な検索インデックスを作成し、検索インデックス保持部53に送る。コンテンツ保持部52は、例えば、記憶部28(図1)を構成するハードディスク装置などで構成され、検索装置11で管理している音声、映像、静止画、テキストなどのコンテンツを記録している。
検索インデックス保持部53は、検索インデックス作成部51が作成した検索インデックスを保持する。検索キー入力部55は、ユーザにより、入力部26(図1)を構成するキーボードやマウスが操作されることで入力される検索キーとなる情報、例えばキーワードや画像などの情報を受け取り、検索部54に提供する。
検索条件保持部57は、検索部54と検索条件切替部58が使用するパラメータの組を複数通り保持している。検索条件とは、例えば、ユーザが検索キーとなる情報として入力した情報が、検索されたと判断することができる閾値である。この閾値の数値を高くすることによって、より高いスコアのものだけが検索結果として出力されるようになり、結果的に誤検索は少なくなるが、検索漏れが増える可能性がある。一方で、この閾値の数値を低くすることによって、より低いスコアのものも検索結果として出力されるようになり、結果的に検索漏れは少なくなるが、誤検索が増える可能性がある。
なお、スコアが低い方が、検索結果としてより確からしいか、スコアが高い方が、検索結果としてより確からしいかは、検索の手法や、結果の出し方に依存するため、閾値の値は、検索の手法や結果の出し方に適した値が設定される。
詳細は後述するが、誤検索が少ないが、検索漏れがあるモードと、誤検索があるが、検索漏れが少ないモードとを切り替えることで、ユーザが所望のコンテンツを容易に検索できるようにする。以下の説明においては、誤検索が少ないが、検索漏れがあるモードを、“コンテンツ検索モード”と記述し、誤検索があるが、検索漏れが少ないモードを、“コンテンツ内検索モード”と記述する。なお、誤検索が少ない、検索漏れが少ないとは、コンテンツ検索モードとコンテンツ内検索モードとの比較における少ないか否かを表す。
検索条件切替部58は、ユーザからの指示、もしくは図示していないアプリケーションソフトウェアなどからの指示に基づき、適切な検索条件を検索条件保持部57から読み出し、検索部54に提供する。検索部54は、検索条件切替部58から供給されたパラメータ条件に基づき、検索インデックス保持部53の保持するインデックス情報を活用して、与えられた検索キー入力部55から供給された検索キーを検索し、どのコンテンツのどの位置に検索されたかの検索結果を検索結果保持部56に送る。
検索結果保持部56では、検索部54から送られてきた検索結果、すなわち検索キーが検索されたコンテンツとその位置に関する情報(位置情報)を保持する。位置情報は、コンテンツの種類によって異なる。コンテンツが音声の場合、コンテンツファイル中での発話時刻、例えばコンテンツの先頭からの時刻といった情報が位置情報とされる。コンテンツが画像の場合、画像中の検索キーの位置、例えば、XY座標が位置情報とされる。コンテンツが動画像の場合、画像中の検索キーの位置とその時刻情報と両方が位置情報とされる。
また、フォルダが階層構造になっており、その中にコンテンツが保存されている場合、コンテンツのファイルが保存されているフォルダを位置情報として出力することも可能である。例えば、静止画像が撮影日毎のフォルダで管理されているような場合に、フォルダ(撮影日)を位置情報として出力することができる。例えば、検索キーとして所定の顔画像が指定され、その顔画像が含まれる画像が検索されることを想定する。このような場合、所定の顔画像を含む画像が含まれていそうなフォルダが絞り込まれる検索が、コンテンツ検索に該当する。
そして、コンテンツ内検索は、検索結果のフォルダ内の候補画像を、例えば、サムネイル画像としてユーザに提示する際に、そのサムネイル画像をもれなく表示するための検索に該当する。このように、以下に説明する実施の形態は、コンテンツとして音声のコンテンツを例にあげて説明するが、静止画像のコンテンツに適用することもできる。また、ここでは、静止画像としたが、勿論、動画像でも良い。
コンテンツ再生部59は、コンテンツ保持部52からコンテンツの情報を取得して、検索結果保持部56が保持している検索結果の位置情報に従って、コンテンツを再生する。位置情報に従ったコンテンツの再生方法は、コンテンツの種類によって最適な方法が選択される。例えば、コンテンツが音声の場合、検索された位置の時刻の直前からコンテンツが再生され、画像の場合、検索された位置の画像が枠とともに表示され、動画像の場合、検索された位置の時刻から枠が付けられて再生される。
なお、これらの機能の全てが1台の検索装置11が備える構成とすることも可能であるし、一部を検索装置11が備え、他の機能は他の装置、例えば、ネットワークを介して接続されるパーソナルコンピュータなどが備えるように構成することも可能である。
[検索処理について]
次に、図3のフローチャートを参照し、検索装置11が行う検索処理について説明する。以下の説明においては、検索対象とされているコンテンツが音声である場合を例に挙げて説明するが、動画像、静止画像、テキストなどのコンテンツであっても、基本的な処理は、同様に行うことが可能である。
ステップS11において、ユーザから、検索開始の指示を受けると、検索処理が開始される。このステップS11の処理が行われる時点で、出力部27を構成するディスプレイに表示されている画面例を、図4に示す。図4に示したディスプレイ101上に表示されている画面は、コンテンツA乃至Fの6個の音声コンテンツが検索対象とされている場合の例であり、これらのコンテンツは、所定のフォルダに保存されている状態であるとする。
コンテンツ情報表示部121には、コンテンツ名、重要、アーティスト名、録音フォルダ、録音日時、トラックマーク、時間、サイズ、登録日時といった項目が設けられ、それぞれの項目に対応する情報が、コンテンツ毎に表示される。図4に示した画面例では、“FOLDER01”というフォルダ名のフォルダに保存されているコンテンツA乃至Fの6個のコンテンツに関する情報が表示されている。
画面の左上側には、コンテンツの再生、停止、スキップ、早送り、巻き戻し、ジャンプといった指示を出すときに操作されるボタンが表示されるボタン表示部122が設けられている。また、画面の右上側には、モードを設定するプルダウンメニュー123が設けられている。また、そのプルダウンメニュー123の下側には、再生されているコンテンツの音量を調整するときに操作される音量スライドバー124が設けられている。
音量スライドバー124の左側には、表示される検索結果の数を設定する表示件数スライドバー125が設けられている。ユーザ側から見た場合、この表示件数スライドバー125を、左側に操作すれば、表示される検索結果が少なくなり、右側に操作すれば、多くなるように設定されている。装置側から見た場合、この表示件数スライドバー125が操作されることで、検索条件保持部57から読み出される条件が変更され、条件が変更されることで、検索結果の増減があり、結果として、ユーザ側に提示される検索結果の数が変更される。
コンテンツ情報表示部121の右上部には、検索キーとするキーワードを入力する検索キー入力欄126が設けられている。この検索キー入力欄126には、ユーザが検索したいと所望する検索キー(キーワード)が入力される。キーワードは、テキスト、所定の画像などが用いられる。
例えば、検索対象とされるコンテンツが音声の場合、マイクロフォンで入力された音声自体、その音声をテキストに変換したキーワード、テキストで入力されたキーワードなどが検索キーとして用いられる。検索対象とされるコンテンツが静止画像や動画像である場合、静止画像、例えば顔の静止画像が、検索キーとして用いられる。動画像などで、音声も含まれるコンテンツである場合、動画像の方で検索を行うか、音声の方で検索を行うかは、検索キーにより適切に設定される。
図4に示したような画面がディスプレイ101上に表示されているときに検索キー入力欄126に検索キーが入力されると、その検索キーは、ステップS12(図3)の処理として受け付けられる。すなわち、ステップS12において、検索キー入力部55により検索キーが受け付けられる。検索キー入力部55は、検索キーを受け付けると、検索部54に、その検索キーを供給する。検索部54は、検索キーの供給を受けると、ステップS13において、検索を開始する。ここでは、作成されているインデックスを参照することで検索が行われ、その検索結果のリストが作成されるとして説明する。
インデックスは、検索インデックス作成部51により作成される。検索インデックス作成部51は、例えば、コンテンツ保持部52に新たなコンテンツが登録されたときに、検索用のインデックスを作成し、そのインデックスを、検索インデックス保持部53に保持させる。この場合、図3に示した検索処理のフローチャートの処理が行われるタイミングとは別のタイミングで、このようなインデックスの作成に係わる処理が実行される。
このインデックスの作成は、既存の技術を適用し作成することができる。コンテンツが音声の場合、例えば、音声データに基づく音声が、音素や音節列で書き起こされ、その結果がインデックスとして検索インデックス保持部53に保持される。画像の場合は、画像から抽出される特徴量などがインデックスとして検索インデックス保持部53に保持される。
検索部54は、検索インデックス保持部53に保持されているインデックスと、検索キーとのマッチングのスコアを計算する。このスコアが一定の値以上のインデックスが抽出される。この一定の値は、検索条件保持部57に保持されているパラメータ(閾値)である。閾値以上のスコアが得られた検索結果から、リストが作成され、そのリストが検索結果保持部56に保持される。
なお、ここでは、新たなコンテンツが登録されたときにインデックスが作成されるとして説明したが、インデックスの作成のタイミングは、このようなタイミングに限定されるわけではない。例えば検索部54が、検索キーを受けた時点で、検索対象とされたコンテンツ保持部52に保持されているコンテンツを対象とし、検索インデックス作成部51がインデックスを作成し、作成されたインデックスと検索キーとのマッチングが行われるようにしても良い。すなわちインデックスの作成とマッチングの処理が同タイミングで行われるようにしても良い。
また、インデックスの作成の仕方は、上記した作成の仕方に限定されるわけではなく、他の作成方法を用いて、予めまたはリアルタイムにインデックスが作成されるようにしても良い。さらに、検索方法も、作成されたインデックスと検索キーとのマッチングにより行われる方法に限定されるわけではなく、他の検索方法も適用できる。勿論、インデックスの作成や、検索の方法は、音声のコンテンツ、映像のコンテンツなどのコンテンツの種類に適した方法で行われる。
図5に、ステップS13において検索部54により作成されるリストの一例を示す。図5に示したリスト201には、“ID”、“コンテンツファイル名”、“位置”、“スコア”、“正しいか”といった項目が設けられている。“ID”は、検索結果を識別するために割り振られた識別子である。“コンテンツファイル名”は、検索結果が含まれるコンテンツの名前であり、この場合、コンテンツA乃至Fが検索対象とされているため、これらのコンテンツ名が記載される。図5においては、例えば“コンテンツA”といった名称のうちのアルファベットの部分のみを記載してある。
“位置”は、検索キーが出現するとして検索された位置である。例えば、音声や動画像のコンテンツの場合、コンテンツの先頭からの経過時間が、位置情報とされる。“スコア”は、検索処理の結果として得られた値である。ここでは、このスコアの値が小さいほど、検索結果としてより確からしいとして説明を続けるが、スコアの出し方などにより、スコアの値が大きいほど、検索結果としてより確からしいとして処理することも可能である。
“正しいか”という項目は、検索部54が作成するリスト201には本来設けられていない項目であるが、以下の説明のために設けた。この“正しいか”という項目中の○は、検索結果が正しかったことを示し、×は正しくなかったことを示す。すなわち、ユーザが、検索部54により検索された結果を確認した場合に、検索キーとして入力されたキーワードが存在していたときには、正しい検索結果であったとされ、キーワードが存在していなかったときには、正しくない検索結果であったとされる。
例えば、図5において、IDが“1”が割り当てられたのは、コンテンツファイル名が“A”というコンテンツAであり、このコンテンツAの再生開始時刻から“12:34”だけ経過したところに、キーワードが検索され、そのスコアは“0.11”であることが関連付けられている。また、この結果をユーザが確認した場合、検索結果は正しかった(○)ことが示されている。
図5に示した検索結果候補のリスト201は、スコアの昇順に並べられている。よってスコアが小さいほど検索結果としてはより確からしいので、リスト201の上にある検索結果(IDが小さい)ほど、正しい結果である割合が高く(正しいという項目において、○の数が多い)、リスト201の下になるほど誤検索となっている割合が高い(正しいという項目において、×の数が多い)。
図5に示したリスト201は、スコアが、例えば、検索条件保持部57から検索時の条件として、例えば、0.7という閾値が与えられたときに作成されるリストである。すなわち、スコアが0.7以下の検索結果のみが記載されるリスト201が作成される。この閾値が変えられることで、リスト201に記載されるコンテンツの数(検索結果の数)が増減することになる。また、後述するように、コンテンツ検索モードと、コンテンツ内検索モードとでは、この閾値を異ならせることで、ユーザ側に提示される検索結果の数を異ならせるようにしている。このようなことについて説明するために、図3のフローチャートに説明を戻す。
ステップS13において、図5に示したようなリスト201が作成されると、ステップS14に処理が進められる。ステップS14において、コンテンツ検索モードにおける検索結果のコンテンツの一覧がディスプレイ101上に表示される。このコンテンツ検索モードは、閾値として小さな値が用いられる。閾値として小さい値が用いられることで、ユーザ側に提示される検索結果は、検索結果として正しい確率が高い結果が提示される。
図4に示した画面において、検索キーが検索キー入力部126に入力され、検索処理が実行された場合であり、ステップS14の処理で表示される画面例を図6に示す。図6に示した画面は、コンテンツ検索モードのときの検索結果が表示されている画面である。コンテンツ検索モードは、複数のコンテンツから、検索キーが含まれる可能性の高いコンテンツを探し出すモードである。図6に示した画面においては、コンテンツ情報表示部121に表示されているコンテンツ群が、コンテンツAとコンテンツBの2つのコンテンツに絞り込まれている。
ここで、再度図5に示したリスト201を参照する。コンテンツ検索モードは、閾値として小さな値が用いられると説明した。コンテンツ検索モードのときに用いられる閾値が閾値Aであり、この閾値Aが、例えば0.3に設定されていた場合、IDが1乃至6の検索結果が、0.3以下のスコアを有するため、IDが1乃至6の検索結果が、コンテンツ検索モードのときの検索結果としてユーザに提示される。
IDが1のコンテンツは、コンテンツAであり、IDが2のコンテンツは、コンテンツBであり、IDが3のコンテンツは、コンテンツBであり、IDが4のコンテンツは、コンテンツAであり、IDが5のコンテンツは、コンテンツAであり、IDが6のコンテンツは、コンテンツBである。よって、IDが1乃至6の検索結果は、コンテンツAまたはコンテンツBのいずれかから検索された結果である。このような場合、図6に示したように検索結果として、コンテンツ情報表示部121には、コンテンツAとコンテンツBが表示される。
このように、コンテンツ検索モードは、複数のコンテンツから、検索対象となったキーワードが含まれている可能性の高いコンテンツが検索され、ユーザに提示される。ここでの説明は、図4に示した画面例のように、6個のコンテンツが検索対象とされ、図6に示した画面例のように、2個のコンテンツが検索結果として表示されるとした。検索結果が2個であれば、その2個のコンテンツをそれぞれ再生し、所望のコンテンツであるか否かの確認を行うのは比較的容易である。しかしながら、多くのコンテンツ、例えば、100個のコンテンツが検索対象とされ、80個の検索結果が提示された場合、80個のコンテンツのそれぞれを確認するのは容易ではない。
多くのコンテンツから絞り込まれ、ユーザに提示されるコンテンツの数は、適切な数であることが好ましい。よって、コンテンツ検索モードでは、検索キーが含まれる可能性の高いコンテンツが、ある程度絞り込まれた状態で提示されるようにする。すなわち、この場合、閾値を低い値に設定し、検索結果としてより確からしい検索結果(コンテンツ)が提示されるようにする。換言すれば、誤検索が少ない検索結果が提示されるようにする。
図6を再度参照する。図6においては、コンテンツAとコンテンツBという2つのコンテンツが提示されている。ここで、ユーザが検索結果として、2つでは少ないと感じた場合、スライドバー125を操作することで、その数を多くすることが可能とされている。すなわち、図6に示した例では、スライドバー125が右側に操作されることで、コンテンツ情報表示部121に表示されるコンテンツの数を増やすことが可能とされている。
スライドバー125が、右側に操作された場合、その操作内容は、検索条件保持部57(図2)に伝えられる。検索条件保持部57は、スライドバー125が操作された量に応じた閾値を読み出す。表示されるコンテンツの数を増やす場合、閾値は大きな値とされる。例えば、上記したように、閾値Aとして0.3が設定されている状態であると、スライドバー125の移動量に応じて、例えば、閾値が0.5に設定される。この閾値をここでは閾値Bとする。
このようにして、設定された閾値は、検索条件切替部58に供給される。検索条件切替部58は、検索結果保持部56に保持されているリスト201(図5)を参照し、スコアが0.5以下のコンテンツを再検索する。図5を参照するに、閾値Aから閾値Bに閾値が切り替えられることで、IDが7乃至14のコンテンツも、新たに検索結果として、ユーザ側に提示する対象とされる。
IDが7乃至14のコンテンツには、コンテンツA、コンテンツB、コンテンツC、コンテンツD、およびコンテンツEが含まれる。このような場合、図6から図7に示したような画面に、コンテンツ情報表示部121の情報が切り替えられる。すなわち、スライドバー125が操作される前に表示されていたコンテンツAとコンテンツBに加え、コンテンツC、コンテンツD、コンテンツEが追加されて表示されている。
このように、ユーザの指示により、表示されるコンテンツの数を切り換えることも可能である。このような操作がされたか否かが、ステップS15(図3)において判断される。すなわち、ステップS15において、スライドバー125が操作されたか否かが判断され、操作されたと判断された場合、ステップS16に処理が進められる。
ステップS16において、条件変更後のコンテンツ検索モードにおけるコンテンツ一覧が表示される。上記したように、例えば、スライドバー125の移動量に応じた閾値に設定され、その設定された閾値で再検索したときに検索されるコンテンツの情報に、コンテンツ情報表示部121の表示が切り替えられる。
ステップS15において、スライドバー125は操作されていないと判断された場合、またはステップS16において、条件変更後のコンテンツ検索モードにおけるコンテンツ一覧が表示されると、ステップS17に処理が進められる。ステップS17において、コンテンツ内検索モードが指定されたか否かが判断される。ステップS17において、コンテンツ内検索モードが指定されていないと判断された場合、ステップS15に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS17において、コンテンツ内検索モードが指定されたと判断された場合、ステップS18に処理が進められる。ステップS18において、コンテンツ内検索モードにおける検索結果の一覧の表示が行われる。このコンテンツ内検索モードについて説明する。
コンテンツ内検索モードの指定は、モードの切り替えのためのボタンを画面上に設け、そのボタンが操作されることによりモードの切り替えが行われるようにしてもよい。ここでは、図6または図7に示したコンテンツ検索モードにおける検索結果が表示されている状態のときに、ユーザが所望とするコンテンツが選択されたときに、モードの切り替えが行われるとして説明する。
例えば、図6に示したコンテンツ情報表示部121のように、コンテンツAとコンテンツBが検索結果として表示されているときに、コンテンツAが選択されると、図8に示したような画面に遷移する。図8に示した画面は、図6に示した画面と同じく、コンテンツ情報表示部121のように、コンテンツAとコンテンツBが検索結果として表示されているが、コンテンツAが選択されていることをユーザが認識できるように、コンテンツBとは異なる表示がされている。
またコンテンツ情報表示部121の上側に設けられている位置情報表示部131には、検索された位置に対応する部分に、丸(マーク)が表示されている。この位置情報表示部131は、画面の横方向を時間軸とし、その時間軸の左側が開始点、右側が終了点とされている。開始点は、所定のコンテンツの再生が開始されたときの時刻、すなわち、0:00を表し、終了点は、コンテンツの再生が終了されるときの時刻、例えば、再生時間が60分のコンテンツである場合、60:00を表す。
このような位置情報表示部131の時間軸上に、検索結果が表示される。図8に示した例では、5個の丸が表示されている。この丸は、それぞれ検索結果を表すマークである。再度図5を参照する。図5に示したリスト201を参照するに、閾値Bのときには、IDが1乃至14が検索結果としてユーザに提示されるが、そのうち、コンテンツAに関する検索結果は、IDが1、4、5、9、および13の5個である。よって、これら5個の検索結果にそれぞれ対応する位置情報表示部131の位置(時刻)に、丸(マーク)が表示される。
マーク141は、位置として“03:23”が関連付けられているIDとして“9”が割り当てられている検索結果に対応して表示されたマークである。マーク142は、位置として“08:11”が関連付けられているIDとして“5”が割り当てられている検索結果に対応して表示されたマークである。マーク143は、位置として“12:34”が関連付けられているIDとして“1”が割り当てられている検索結果に対応して表示されたマークである。
マーク144は、位置として“13:52”が関連付けられているIDとして“13”が割り当てられている検索結果に対応して表示されたマークである。マーク145は、位置として“22:08”が関連付けられているIDとして“4”が割り当てられている検索結果に対応して表示されたマークである。
このように、検索結果の位置に合わせられた時間軸上の位置に、検索結果があることをユーザに認識させるためのマークが表示される。なお、コンテンツが動画像である場合、その位置(時刻)に再生される画像を、サムネイル画像として、マークの代わりに、またはマークとともに表示されるようにしてもよい。また、コンテンツが静止画像である場合も、同様に、サムネイル画像がマークの代わりに、またはマークとともに表示されるようにしてもよい。また、静止画像や動画像の場合、コンテンツ情報表示部121に表示される情報の1つとして、サムネイル画像が表示されるようにしても良い。
また、スコアの高い順(確度が高い順)に、1からの降順の番号が付けられ、その番号がマークの代わりに、またはマークとともに表示されるようにしても良い。この場合、マーク141乃至145に対応するのは、この順にIDが9、5、1、13、および4が割り当てられた検索結果である。このIDの値が小さい方がより確からしいので、IDが小さい方から順に、1、2、3、4、5と番号が割り振られる。よって、IDが9、5、1、13、および4の順は、より確からしい順に並び換えると、IDが1、4、5、9、13の順になり、この順が、1、2、3、4、5と割り当てられる。
マーク141は、IDが9のため番号として4が表示され、マーク142は、IDが5のため番号として3が表示され、マーク143は、IDが1のため番号として1が表示され、マーク144は、IDが13のため番号として5が表示され、マーク145は、IDが4のため番号として2が表示される。1から順に確からしいので、ユーザは、1から順に確認すれば、より早く所望のコンテンツを見つけ出すことが可能となる。
また、図8に示したマーク141乃至145のように、それぞれの大きさが異なるように表示されるようにしても良い。マーク141乃至145の大きさは、スコアの高い順(確度の高い順)に大きく表示されるように構成することができる。ユーザは、大きく表示されているマークを選択することで、より早く所望のコンテンツを見つけ出すことが可能となる。
マーク141乃至145の表示として、スコアに応じた点滅や色で表示されるようにしても良い。例えば、スコアの高い検索結果に対応するマークは、早い点滅がされ、スコアの低い検索結果に対するマークは、遅い点滅がされるようにし、それぞれの検索結果の確からしさをユーザに示すようにしても良い。また、例えば、スコアの高い検索結果に対応するマークは、赤などのより目立つ色で表示され、スコアの低い検索結果に対するマークは、灰色などの目立たない色で表示されるようにし、それぞれの検索結果の確からしさをユーザに示すようにしても良い。
マーク141乃至145は、数字、大きさ、点滅、色などの組み合わせで表示されるようにしても勿論良い。すなわち、マーク141乃至145は、検索結果の確度に応じた表示がなされるように構成することが可能である。また、ユーザにより一度選択されたマークは、選択済(確認済)であることをユーザに認識させるために、表示されていた状態から表示されない状態にされたり、薄い色(半透明)などの表示に切り替えられたりするようにしても良い。
これらの表示されているマークに対して、例えばクリックなどの所定の操作がなされると、コンテンツにおけるその位置に対応するデータが再生される。例えば、マーク141が操作されると、コンテンツAの“03:23“の時点(その少し前の時点)から再生が開始される。
このように、ユーザは、マークを操作するという簡便な操作で、検索結果が所望の検索結果であるか否かを確認することができる。さらに、ボタン表示部122に表示されているジャンプボタンが操作されることで、次のまたは前のマークに移動し、その移動先のマークに対応する位置から再生が開始されるようにすることもできる。
例えば、マーク141に対応する位置から再生が行われているときに、次のマークにジャンプするボタンが操作されると、マーク142にカーソルが移動し、マーク142に対応する位置からの再生に切り替えられる。このように、検索結果が正しいか否か(ユーザが所望した検索キーを含むか否か)を確認するのは、簡単な操作だけで行うことができる。よって、仮に、マークの数が多く、確認すべき個所が多いとしても、比較的容易に、それぞれのマークの位置を再生し、確認することができ、最終的に所望とする位置を特定することができる。
ところで、図8に示した画面は、図6に示したコンテンツ検索モードのときの検索結果が表示されている状態から、コンテンツAが選択されたときの画面であり、コンテンツ内検索モードのときの画面であるとして説明した。このように、コンテンツ検索モードのときの検索結果から、1つの検索結果が選択されると、コンテンツ内検索モードに移行する。
このような遷移が行われたとき、上記したように、閾値の変更が行われている。すなわち、図6に示したコンテンツ検索モードのときには、閾値Aが設定されているときの結果であり、図8に示したコンテンツ内検索モードのときには、閾値Bが設定されているときの結果である。この閾値の違いは、コンテンツ検索モードのときには、コンテンツ情報表示部121に表示されるコンテンツの数に影響し、コンテンツ内検索モードのときには、位置情報表示部131に表示されるマークの数に影響する。
コンテンツ検索モードは、多くのコンテンツのなかから、検索キーを含む可能性の高いコンテンツを提示するモードである。検索結果として提示されたコンテンツの1つ1つをユーザが確認するのは、検索結果が増えれば増えるほど、大変な作業となる。よって、このようなコンテンツ検索モードのときには、多くの数の検索結果を提供するよりも、少ない数の検索結果を提供し、かつ、その提供される検索結果は、検索キーを確実に含むコンテンツであることが好ましい。
コンテンツ検索モードのときは、誤検索ができるだけ含まれない検索結果が提示されることが好ましいと考えられる。よってコンテンツ検索モードのときは、検索漏れが仮にあったとしても、誤検索が少ない方が優先される。検索漏れがないようにすると、検索キーが含まれないコンテンツが検索されてしまう誤検索が増える可能性があるからである。
仮に、このように、コンテンツ検索モードのときは、誤検索が少なくなるようにすることが、検索漏れが少なくなるよりも優先されるようにしても、以下の理由から、ある程度の検索漏れは防ぐことができ、精度が落ちることはない。
例えば、音声のコンテンツの中から、特定のキーワードを検索したい場合を考える。検索キーとして利用されるキーワードは、同一コンテンツ中で何度も発話されていることが多いと考えられる。このような場合には、複数回発話されたうちの何れかが検索される確率は高く、そのために、検索キーを含むコンテンツとして検索される可能性も高い。よって、コンテンツ自体が検索漏れとなる可能性は低い。
すなわち、検索漏れが発生する確率をp (p<1.0)とすると、同一コンテンツ中で3回発声された全てのキーワードの検索を漏らす確率はpの3乗、5回発声されている場合はpの5乗となり、かなり低い確率となる。よって、検索キーとなりうるキーワードは、同一コンテンツ中で何度も発話される可能性が高い傾向にあることを利用することで、そのようなキーワードを何度も含むコンテンツは検索から漏れる可能性は、そもそも低いと考えられる。
よって、大量のコンテンツから所望のコンテンツを絞り込んだ後に、所望のコンテンツ中でのキーワードの発声位置を検索する際に、まず、誤検索が少ない条件の方を、検索漏れの少ない条件よりも優先して検索を行っても、検索精度が低下する可能性は少ない。
このようにして大量のコンテンツの中から絞り込まれた検索キーを含む可能性の高いコンテンツの中から、さらにユーザがコンテンツを選択すると、コンテンツ内検索モードに移行する。コンテンツ内検索モードは、1つのコンテンツ内で、検索キーとされたキーワードが存在する位置を特定するためのモードである。
コンテンツ内検索モードは、上記したように、図8に示したような画面において、マーク141などを選択することで、その位置に検索キーとされたキーワードが存在するか否かを、実際に再生させて確認することが可能である。マークの位置を順次再生することは容易であるため、1つのコンテンツに複数の検索結果(マークの位置)があったとしても、それらの検索結果を1つずつ確認することは可能である。
コンテンツ内検索モードのときに、ユーザにより確認対象とされたコンテンツ内に検索漏れがあり、その検索漏れの位置に、ユーザが所望としていたキーワードが存在していることも考えられる。その検索漏れの位置に存在していたキーワードが、ユーザが検索したかった検索位置であったとすると、ユーザは、そのコンテンツが所望としていたコンテンツであることを認識できないことになる。結果として、ユーザが所望としたコンテンツを検索できないことになる。
このような検索漏れがないように、また、仮に検索結果が増えたとしても確認作業は容易であるので、コンテンツ内検索モードのときには、検索漏れが少なくするために、コンテンツ検索モードのときの閾値よりも大きな値の閾値へと変更される。大きな値の閾値に変更されることで、図5を参照して説明したように、閾値Aでは、スコアが大きいために、検索結果からはずされてしまうような検索結果も検索結果として抽出されることになり、検索漏れを防ぐことが可能となる。
例えば、再度図5を参照するに、IDが“13”の検索結果は、閾値Aのコンテンツ検索モードのときには、検索結果としてユーザに提示されないが、閾値Bのコンテンツ内検索モードのときには、検索結果としてユーザに提示される。
コンテンツ検索モードとき、コンテンツAは、ユーザに提示されているため、ユーザは、コンテンツA内に、検索キーとされたキーワードが存在するか否かを確認する可能性がある。仮に、コンテンツ内検索モードに移行しても、閾値が閾値Aのまま変更されない場合、IDが“13”に対応するマークは、コンテンツAが選択されても、位置情報表示部131上には表示されないことになる。
しかしながら、このIDが“13”の検索結果は、図5を参照するに、“正しいか”という欄が○になっており、実際には、ユーザが指定したキーワードを含んでいる場所であり、ユーザに提示すべき検索結果であることがわかる。よって、閾値Aが変更されなければ、正しい検索結果であるにも関わらず、ユーザには提示されないことになり、好ましい状態ではない。
しかしながら、上記したように、コンテンツAが選択された時点で、コンテンツ検索モードからコンテンツ内検索モードに遷移し、閾値が閾値Aから閾値Bに変更されるので、IDが“13”の検索結果もユーザに提示されることになる。すなわち、IDが“13”の検索結果に対応するマークが、位置情報表示部131上に表示されるため、検索漏れとなることを防ぐことができる。
このように、コンテンツ検索モードのときとコンテンツ内検索モードのときとでは、用いられる閾値が異なる。このようにすることで、多くのコンテンツから検索キーが存在する可能性の高いコンテンツを、ユーザに提示し、コンテンツ内を検索するときには、検索漏れの少ない状態で検索キーが存在するか否かの確認を行うことができるようになる。
なおここでは、2つのモードを設け、閾値が切り替えられる例を挙げて説明したが、2つのモードに限定されるのではなく、複数のモードを設け、複数の閾値をモードにより切り替えるように構成することも可能である。
また、上述した実施の形態においては、閾値Aと閾値Bが設定されており、モードにより切り替えられるとして説明したが、この閾値は、予め設定されている固定値ではなく、可変値とすることも可能である。例えば、コンテンツ検索モードからコンテンツ内検索モードに遷移するとき、遷移時にコンテンツ検索モードで設定されていた閾値に、所定の値だけ加算した値を、コンテンツ内検索モード時の閾値として設定されるようにしても良い。
例えば、コンテンツ検索モードで設定されていた閾値が閾値Aであった場合、この閾値Aに所定の値が加算されることで、コンテンツ内検索モード時の閾値として設定されるようにすることも可能である。
このように、本技術を用いることにより、検索キーを指定することによって、大量のコンテンツ中から所望のコンテンツを、誤検索が少なく検索することが可能となり、さらに特定のコンテンツ中の検索キーの出現位置を、検索漏れが少なく検索することが可能となる。さらに、ジャンプ機能を備えたコンテンツ再生装置を利用することによって、検索の結果を容易に確認することが可能となる。
上述した実施の形態においては、主にコンテンツが音声である場合を例にあげて説明したが、コンテンツが音声以外の、例えば、静止画像、動画像、テキストなどであっても本技術を適用できる。コンテンツがテキストであり、検索キーがテキストである場合、検索キーに類似したキーワードを含むコンテンツが検索されるようにすることができる。
コンテンツの場合、音声や画像と比較すると誤検出や検索漏れは少ないと考えられる。このような場合、上記したように、誤検出が少ないモードと検索漏れが少ないモードとを切り替えたとしても、差異が少なく上記したような効果を得られない可能性がある。そこで、テキストの場合、検索キーの同義語なども検索キーとし、類似検索が行われるようにしても良い。
このようにした場合、例えば、検索漏れが少ないモードのときに、検索キーと同義語を含むコンテンツを検索結果として提示し、誤検出が少ないモードのときに、検索キーを含むコンテンツを検索結果として提示する、検索キーを含むコンテンツと同義語を含むコンテンツを異なるマークで表示するなどされるように構成することができる。
上述した実施の形態においては、検索装置11に記憶されているコンテンツを対象として検索が行われる場合を例に挙げて説明したが、そのような実施の形態に限定されるわけではない。例えば、検索キーを入力する機能とコンテンツを再生する機能を少なくとも有するユーザ側の端末と、ネットワークを介してデータの授受を行えるサーバなどから構成されるシステムにも本技術を適用することができる。またこのときのサーバは、コンテンツをネットワークを介して販売するサイトのサーバとすることができる。
このようなシステムにおいて、ユーザが新たなコンテンツを購入したいと所望したとき、自己の端末をサーバに接続させ、検索キーを入力する。サーバは、端末からの検索キーを受信すると、上記したように、検索キーを含むコンテンツをコンテンツ群から探し出し、誤検索の少ないモードで表示がされるように、絞り込まれたコンテンツの情報を端末に送信する。
端末側では、このようにしてサーバ側で検索された検索結果が受信され、例えば、図6に示したような画面が表示される。なお、このとき表示される画面は、図6に示した画面より簡易的な画面でも良く、例えば、コンテンツ名のみが列挙されるような表示でも良い。ユーザが表示されている検索結果を選択すると、その選択されたコンテンツを特定するための情報が、サーバ側に送信される。
サーバ側では、選択されたコンテンツが、検索漏れの少ないモードで表示がされるように、検索位置に関する情報を端末に送信する。端末側では、そのような情報が受信されると、例えば、図8に示したような画面が表示される。なお、図8に示した画面より簡易的な画面でも良く、例えば、位置情報表示部131のような時間軸上にマークが表示されるような表示でも良い。
ユーザは、表示されたマークを上述したように、操作することで、所望のキーワードを含むコンテンツであるか否かを確認することができる。確認後、所望のコンテンツであれば、そのコンテンツを購入するといったことができるように構成すれば、コンテンツの売り上げを伸ばすことができる。この場合、音楽、小説、映画などのコンテンツを試し聴きや試し読みしてから購入できるようになる。このようなコンテンツの購入前に、所望のコンテンツであるか否かを確認してから購入する際などにも、本技術を適用することができる。
[記録媒体について]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
例えば、図1に示した検索装置11におけるCPU21が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア31に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア31をドライブ30に装着することにより、入出力インタフェース25を介して、記憶部28にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部29で受信し、記憶部28にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM22や記憶部28に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
複数のコンテンツを記録する記録部と、
検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付ける受付部と、
前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索する検索部と、
複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索部により検索された検索結果を表示する表示制御部と
を備える情報処理装置。
(2)
前記複数の表示条件として、検索漏れが少なくなる条件と、誤検索が少なくなる条件の少なくとも2つの条件を有する
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記誤検索が少なくなる条件を用いて、多数のコンテンツから所望のコンテンツを絞り込み、その絞り込まれたコンテンツに関する情報を表示する
前記(2)に記載の情報処理装置
(4)
前記検索漏れが少なくなる条件を用いて、選択されたコンテンツ中の前記検索キーが存在する位置を表示する
前記(2)または前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
コンテンツが画像を含むコンテンツである場合、前記検索キーが存在する位置を表示する際にサムネイル画像も表示する
前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記検索キーが存在する位置にマークを付与して表示し、前記マークが選択された場合、選択されたマークに対応する位置のコンテンツを再生する
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の情報処理装置
(7)
前記マークは、検索結果の確度に応じた表示とされる
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記検索キーが存在する第1のマークから第2のマークにジャンプするための指示を受け付け、前記ジャンプが指示されたとき、指示されたジャンプ先のマークに対応する位置のコンテンツを再生する
前記(6)に記載の情報処理装置。
(9)
前記誤検索が少なくなる条件で検索された検索結果から、1つの検索結果が選択されたときに、前記検索漏れが少なくなる条件に切り替え、前記検索キーが存在する位置を表示する
前記(2)に記載の情報処理装置。
(10)
前記コンテンツは、音声を含むコンテンツであり、前記検索キーとして、コンテンツ中で発話されている検索キーワードが指定される
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
前記コンテンツは、画像を含むコンテンツであり、前記検索キーとして、コンテンツ中に出現する静止画像が指定される
前記(1)乃至(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
ネットワークに接続されている他の装置から供給される前記検索キーを、前記受付部は、受け付け、
前記表示制御部は、前記他の装置で、前記表示条件を切り替え、前記検索部により検索された検索結果が表示されるためのデータを生成し、前記他の装置に送信する
前記(1)乃至(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
複数のコンテンツを記録する記録部を備える情報処理装置の情報処理方法において、
検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付け、
前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索し、
複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索により検索された検索結果を表示する
ステップを含む情報処理方法。
(14)
複数のコンテンツを記録する記録部を備える情報処理装置に、
検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付け、
前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索し、
複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索により検索された検索結果を表示する
ステップを含む処理を実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラム。
11 検索装置, 21 CPU, 22 ROM, 23 RAM, 24 バス, 25 入出力インタフェース, 26 入力部, 27 出力部, 28 記憶部, 19 通信部, 30 ドライブ, 31 リムーバブルメディア, 51 検索インデックス作成部, 52 コンテンツ保持部, 53 検索インデックス保持部, 54 検索部, 55 検索キー入力部, 56 検索結果保持部, 57 検索条件保持部, 58 検索条件切替部, 59 コンテンツ再生部

Claims (14)

  1. 複数のコンテンツを記録する記録部と、
    検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付ける受付部と、
    前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索する検索部と、
    複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索部により検索された検索結果を表示する表示制御部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記複数の表示条件として、検索漏れが少なくなる条件と、誤検索が少なくなる条件の少なくとも2つの条件を有する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記誤検索が少なくなる条件を用いて、多数のコンテンツから所望のコンテンツを絞り込み、その絞り込まれたコンテンツに関する情報を表示する
    請求項2に記載の情報処理装置
  4. 前記検索漏れが少なくなる条件を用いて、選択されたコンテンツ中の前記検索キーが存在する位置を表示する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. コンテンツが画像を含むコンテンツである場合、前記検索キーが存在する位置を表示する際にサムネイル画像も表示する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記検索キーが存在する位置にマークを付与して表示し、前記マークが選択された場合、選択されたマークに対応する位置のコンテンツを再生する
    請求項1に記載の情報処理装置
  7. 前記マークは、検索結果の確度に応じた表示とされる
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記検索キーが存在する第1のマークから第2のマークにジャンプするための指示を受け付け、前記ジャンプが指示されたとき、指示されたジャンプ先のマークに対応する位置のコンテンツを再生する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記誤検索が少なくなる条件で検索された検索結果から、1つの検索結果が選択されたときに、前記検索漏れが少なくなる条件に切り替え、前記検索キーが存在する位置を表示する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 前記コンテンツは、音声を含むコンテンツであり、前記検索キーとして、コンテンツ中で発話されている検索キーワードが指定される
    請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記コンテンツは、画像を含むコンテンツであり、前記検索キーとして、コンテンツ中に出現する静止画像が指定される
    請求項1に記載の情報処理装置。
  12. ネットワークに接続されている他の装置から供給される前記検索キーを、前記受付部は、受け付け、
    前記表示制御部は、前記他の装置で、前記表示条件を切り替え、前記検索部により検索された検索結果が表示されるためのデータを生成し、前記他の装置に送信する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  13. 複数のコンテンツを記録する記録部を備える情報処理装置の情報処理方法において、
    検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付け、
    前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索し、
    複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索により検索された検索結果を表示する
    ステップを含む情報処理方法。
  14. 複数のコンテンツを記録する記録部を備える情報処理装置に、
    検索のための検索キーとなる情報の入力を受け付け、
    前記検索キーに基づき、前記複数のコンテンツから所望のコンテンツを検索し、
    複数の表示条件を有し、前記表示条件を切り替え、前記検索により検索された検索結果を表示する
    ステップを含む処理を実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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