JPH0798596A - カラオケシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】カラオケ用ディスクに記録された映像信号及び
音声信号から成るカラオケ信号を、それぞれモニターと
スピーカーで再生する機能を有するカラオケシステムに
おいて、宣伝情報に関する映像信号及び音声信号から成
る宣伝情報信号を出力する宣伝情報出力手段と、前記カ
ラオケ信号の出力停止に応じて、前記カラオケ信号を前
記宣伝情報信号に切り換え、この宣伝情報信号を前記モ
ニター(4) 及びスピーカー(6) で再生する制御手段とを
備えた。 【効果】選曲時の空白期間の有効利用により、システム
稼働率の向上を図ることができるとともに、マーケティ
ング手段とし好適である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、曲の停止中にその空白
時間の効果的利用を図り、システム提供者と利用者の双
方に利益をもたらすことができるカラオケシステムに関
する。

【０００２】

【従来の技術】カラオケシステムには、カラオケ用の映
像と音声が記録されたディスクを用いるものが普及して
おり、選曲する際、ディスクをオートチェンジするタイ
プと、マニュアルでチェンジするものとがあるが、いず
れも次のディスクをセットするまで時間を要する。その
間、音声は途絶え、モニターには何も写らない空白状態
が続く。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】曲間で音も映像もない
状態が続くと、せっかく盛り上がった場に水をさすこと
になる。また、選曲の度にそのような状態が繰り返され
るため、空白時間の占める割合はシステムの実稼働時間
に対してかなり大きい。そこで、その空白時間を何らか
の形で有効利用し、システムの稼働率を向上させるカラ
オケシステムの開発が望まれている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、収入の見込ま
れる宣伝媒体に着目し、選曲時の空白期間をその宣伝媒
体に有効利用することにより、従来の課題を解決するも
のである。即ち、その構成とは、カラオケ用ディスクに
記録された映像信号及び音声信号から成るカラオケ信号
を、それぞれモニターとスピーカーで再生する機能を有
するカラオケシステムにおいて、宣伝情報に関する映像
信号及び音声信号から成る宣伝情報信号を出力する宣伝
情報出力手段と、前記カラオケ信号の出力停止に応じ
て、前記カラオケ信号を前記宣伝情報信号に切り換え、
この宣伝情報信号を前記モニター及びスピーカーで再生
する制御手段とを備えたことにある。

【０００５】

【作用】曲間に宣伝情報を流すことにより、音も映像も
ない状態を解消することができるため、場が白けること
がない。また、曲間の有効利用をすることにより、シス
テムの稼働率を向上させることができる。

【０００６】

【実施例】図１は、本発明にかかるカラオケシステムの
説明図である。以下、図面に基づいて本発明の構成と効
果を詳細に説明する。(1) は制御部、(2) は宣伝情報出
力部、(3) はディスク再生装置、(4) はモニター、(5)
はアンプ部、(6) はスピーカーをそれぞれ示す。

【０００７】ディスク再生装置(3) は、カラオケに用い
る複数曲分の映像信号及び音声信号が記録された多くの
ディスクが収納され、それらを選曲に応じてオートチェ
ンジし、再生する装置である。なお、ディスクにはレー
ザー光を用いて読み取る方式のものと、静電容量の変化
を読み取る方式のものとがあり、再生装置はそれらに対
応するものが用いられる。宣伝情報出力部(2) には、各
種スポンサーのコマーシャル、新曲案内等の宣伝情報を
記録したディスクやビデオテープが内蔵されている。

【０００８】制御部(1) は、映像ケーブル(3a)及び音声
ケーブル(3b)を介してディスク再生装置(3) と、映像ケ
ーブル(2a)及び音声ケーブル(2b)を介して宣伝情報出力
部(2) と、映像ケーブル(4a)を介してモニター(4) と、
音声ケーブル(5b)を介してアンプ部(5) とそれぞれ接続
され、アンプ部はスピーカーケーブル(6b)を介してスピ
ーカー(6) と接続されている。また、制御部にはディス
ク再生装置から出力されるカラオケ信号の停止に応じ
て、そのカラオケ信号を宣伝情報出力部から出力される
宣伝情報信号と切換え、その宣伝情報信号をアンプ部及
びモニターへ出力するスイッチング機能が備えられてい
る。この機能は、リレースイッチや、トランジスタ、サ
イリスタ等のスイッチング素子を組合せて構成される論
理回路や電子スイッチング回路等によって発揮される。

【０００９】次に、本発明にかかるカラオケシステムの
動作を図２のフローチャートを参照しながら説明する。
今、本システムは、制御部(1) 及び宣伝情報出力部(2)
及びディスク再生装置(3) 及びモニター(4) 及びアンプ
部(5) それぞれが作動状態にあり（ステップＳ１）、デ
ィスク再生装置から映像信号線(3a)を介して出力される
映像信号は、制御部(1) を経由してモニター(4) へ、デ
ィスク再生装置から音声信号線(3b)を介して出力される
音声信号は、制御部(1) を経由してアンプ部(5) へそれ
ぞれ入力され再生されている（ステップＳ２）。

【００１０】曲の演奏が終了し、もしくは利用者の操作
によって停止し、ディスク再生装置(3) のカラオケ信号
の出力が停止すると（ステップＳ３）、この停止に応じ
て制御部がスイッチング機能が作用し、カラオケ信号を
宣伝情報出力部から出力されている宣伝情報と切り換え
る（ステップＳ４）。そして、この宣伝情報信号の映像
信号を映像信号線(4a)を介してモニター(4) へ、その音
声信号を音声信号線(5b)を介してアンプ部(5) へそれぞ
れ出力し、所定の宣伝情報の映像がモニターに写し出さ
れるとともに、その音声がスピーカー(6) から発せられ
る（ステップＳ５）。

【００１１】次の曲が選曲され、ディスク再生装置が再
生を開始し、ディスクのカラオケ信号が出力されると、
制御部が宣伝情報信号をカラオケ信号に切り換え、再生
が行なわれる。以下、選曲の度に上記動作を繰返す。こ
のように、選曲時の空白期間を有効利用することができ
る。

【００１２】次に、宣伝情報の出力手段について、いく
つかの実施例を説明する。 制御部は、カラオケ信号の停止に応じて宣伝情報出
力手段へ宣伝情報呼出信号を出力し、宣伝情報出力部は
その宣伝情報呼出信号の入力に応じて再生を開始するよ
うに構成し、カラオケ信号を宣伝情報信号と切り換える
ようにすることもできる。

【００１３】 曲間が短いために、呼出された宣伝情
報の出力が途中で終わった場合、その終わった箇所を記
憶し、次の曲間で残りの部分を出力するように構成する
こともできる。

【００１４】 宣伝情報出力部のディスク等に記録さ
れた宣伝情報が複数ある場合、途中で終わっても次の宣
伝情報の頭で待機するように構成することもできる。

【００１５】 宣伝情報の出力する順序を予めプログ
ラムしておき、それに従って順次送り出すようにするこ
ともできる。

【００１６】 複数のカラオケルームを管理している
場合に、宣伝情報出力部を管理室に設置し、管理側で選
んだ宣伝情報を各ルームへ送るようにすることもでき
る。この場合、宣伝情報の一つとして火事等の緊急情報
を各ルームへ、演奏中に拘らず、強制的にモニターやス
ピーカーから再生するよう構成することもできる。

【００１７】なお、これらの記憶手段やプログラム手段
等は、マイクロコンピューター，ＲＯＭ，ＲＡＭ等を組
合せた回路を制御部や宣伝情報出力部に用いることによ
り行なうことができる。また、制御部をカラオケ信号の
出力レベルが一定値に低下したことに応じて、宣伝情報
信号を出力するように構成することもできる。

【００１８】

【発明の効果】本発明のカラオケシステムを用いれば、
今まで以上に楽しくカラオケをすることができる。しか
も、選曲時の空白期間を有効利用することができるた
め、システムの稼働率を向上することができる。また、
カラオケシステムの普及度から見てマーケティング手段
とし好適であり、例えばコマーシャルの人気度をランク
付けするイベントに結び付けたり、カラオケソフトの著
作権保護対策に、宣伝情報の放映によってスポンサーか
ら得られる利益の一部を還元して、ソフトの提供者と利
用者間の利害調整を円満に行なう等、運用面での利益は
計り知れない。以上のように、本発明はカラオケシステ
ムの改良により、産業の発展に貢献することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるカラオケシステムの説明図であ
る。

【図２】本発明にかかるカラオケシステムの動作を示す
フローチャートである。

【符号の説明】

１・・制御部、２・・宣伝情報出力部、３・・ディスク
再生装置、４・・モニター、５・・アンプ部、６・・ス
ピーカー、２ａ，３ａ，４ａ・・映像ケーブル、２ｂ，
３ｂ，５ｂ・・音声ケーブル、６ｂ・・スピーカーケー
ブル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 593056037 和田 政司 愛知県大府市北山町三丁目270番地 (71)出願人 593056048 広田 智之 千葉県浦安市富岡二丁目２番地７号102 (72)発明者 西沢 裕之 名古屋市千種区丘上町二丁目23番地 グリ ーンイーゼ丘上002号室 (72)発明者 渡辺 義昭 愛知県瀬戸市川西町１番地108号 グロー リアス瀬戸101 (72)発明者 中村 勝典 三重県四日市市住吉町10番12−701号 (72)発明者 和田 政司 愛知県大府市北山町三丁目270番地 (72)発明者 広田 智之 千葉県浦安市富岡二丁目２番地７号102

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カラオケ用ディスクに記録された映像信号
   及び音声信号から成るカラオケ信号を、それぞれモニタ
   ーとスピーカーで再生する機能を有するカラオケシステ
   ムにおいて、 宣伝情報に関する映像信号及び音声信号から成る宣伝情
   報信号を出力する宣伝情報出力手段と、前記カラオケ信
   号の出力停止に応じて、前記カラオケ信号を前記宣伝情
   報信号に切り換え、この宣伝情報信号を前記モニター及
   びスピーカーで再生する制御手段とを備えたことを特徴
   とするカラオケシステム。