JP2003162869A - オーディオ再生装置における出力レベル調整システム - Google Patents

オーディオ再生装置における出力レベル調整システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオ再生装置において、AC−3/D
TSのDVDからリニアPCMのDVDへモード切換え
したとき、その切換時に大音量が出力されてしまうこと
を防止するための、自動出力レベル調整を実現する。 【解決手段】 再生メディアがDVDか否かを識別し、
再生メディアがDVDであると識別されたとき、その音
源が、高音量で再生される第1の録音形態(リニアPC
M)または低音量で再生される第2の録音形態(AC−
3,DTS)のいずれの録音形態による音源か、を判別
し、第2の録音形態による音源であるとき、再生すべき
音量を増大させ、あるいは周波数特性を引き上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ再生装
置、例えば車載用として好適なオーディオ再生装置にお
ける出力レベル調整システムに関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ再生装置の音源としては、従
前の一般放送波やカセットテープ等のメディアから、近
年のCD,MDおよびDVD等のディスクを媒体とする
メディアまで、多種に及ぶ。これらのうち、本発明は主
として後者のディスクを媒体とするメディアについて述
べる。
【0003】ディスクを媒体とする音源について見てみ
ると、通常、そのディスクの種類毎に音源の録音形態が
異なっている。例えば上記のCD/MDと、DVDとで
は、相互に録音形態が異なる。
【0004】DVDにあってはそれ自身でさらに異なっ
た録音形態がある。代表例としては、次の3種の録音形
態、すなわち <1> リニアPCM <2> AC−3(Audio Code Numbe
r 3) <3> DTS(Digital Theater S
ystems) がある。
【0005】上記3種の録音形態をさらに詳しく見てみ
ると、<1>のリニアPCMでの録音は、比較的高い再
生音量を生じさせる。一方、<2>および<3>のAC
−3/DTSでは、広いダイナミックレンジを確保すべ
く、全体的に低い再生音量を生じさせるように録音され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かくしてDVDからの
音楽や音声をユーザが聴取しようとする場合、その音源
が、リニアPCMであるか、またはAC−3/DTS等
のリニアPCM以外のものであるか、によって再生音の
出力レベルは、一般に、前者では高くなり後者では低く
なる。
【0007】加えて、AC−3/DTS等はもともとセ
ンタースピーカを含む6台のスピーカにより再生するこ
とを前提としていることから、一般にセンタースピーカ
を配置する場合が少ない例えば車載用のオーディオ装置
にあっては、なおさら出力レベルは低くなってしまう。
【0008】このことから、ユーザが、AC−3/DT
S等のリニアPCM以外のものを音源とするDVDから
の再生音を聴取し終えて、次に、リニアPCMを音源と
するDVDあるいはCD/MDにモード切換えをしたよ
うな場合、スピーカから大音量の再生音が出力されてし
まう。この結果、ユーザはモード切換え時の突然の大音
量に驚かされる、という問題がある。
【0009】このとき当然ユーザはあわててボリューム
を絞りこむことになる。
【0010】したがって本発明は、メディアとして少な
くともDVDを再生するオーディオ再生装置において、
音源の録音形態の違いに起因して、メディアまたは音源
のモード切換え時に生ずる出力レベルの大きな変動を、
自動的に抑制することのできる出力レベル調整システム
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る出力
レベル調整動作の基本ステップを示すフローチャートで
ある。
【0012】本発明の出力レベル調整方法は、再生メデ
ィアとして少なくともDVD(Digital Ver
satile Disc)をセット可能なオーディオ再
生装置に適用するものであり、図示する3つのステップ
S11,S12およびS13を含む。これらのステップ
の内容は次のとおりである。
【0013】ステップS11:セットされた再生メディ
アがDVDか否かを識別する。
【0014】ステップS12:セットされた再生メディ
アがDVDであると識別されたとき、そのDVDの音源
が、高音量で再生される第1の録音形態または低音量で
再生される第2の録音形態のいずれの録音形態による音
源か、を判別する。
【0015】ステップS13:音源が第2の録音形態に
よる音源であるとき、再生すべき音量を増大(UP)さ
せる。
【0016】上記の第1の録音形態は、既述の例によれ
ばリニアPCMでありまた既述の例におけるCD/MD
等のDVD以外の再生メディアによる録音形態であり、
上記の第2の録音形態は、既述の例によればAC−3ま
たはDTSである。ただし、これらに限定するものでは
ない。
【0017】尚、上記の例では録音形態として2種類と
しているが、3種類以上の録音形態でも対応可能で、そ
の場合には録音形態を検出し、検出した録音形態に対応
した音量調整を行う。
【0018】具体的には、録音形態に対応づけて音量調
整データが記憶されており、検出した録音形態に対応し
た音量調整データを読み出し音量調整を行う。
【0019】また、上記の例では再生メディアをDVD
をしているが、DVD以外の再生メディアでも対応可能
で、CDなど他の再生メディアとしても良い。
【0020】かくして、上記のステップS11〜S13
を、オーディオ装置内で自動的に行わせることにより、
音源が第2の録音形態すなわち例えばAC−3やDTS
のように、低音量で再生されるメディアの場合のみ選択
的に音量を上げることができ、したがって第1の録音形
態すなわち例えばリニアPCMやもしあるとすればMP
EG2のように、高音量で再生されるメディアの場合は
音量を上げずにしておくことができる。
【0021】その結果として、音源が第2の録音形態か
ら第1の録音形態にモード切換えされたときに、ユーザ
がそのときの突然の大音量に驚く、といった既述の問題
点が解決される。また、突然の大音量に驚いてあわてて
ユーザがマニュアルでボリュームを絞りこむといった操
作から解放される。
【0022】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係る第1の実施形
態を示すフローチャートである。
【0023】本図のフローチャートは、第1の録音形態
をリニアPCMに特定し、第2の録音形態をAC−3や
DTSに特定して示すものである。(なお、以降の各図
においては、上記の録音形態として、リニアPCM、A
C−3,DTSを具体例として記載する。) したがって図2におけるステップS21,S22および
S23は、それぞれ図1におけるステップS11,S1
2およびS13と全く等価である。
【0024】図3は本発明に係る第2の実施形態を示す
フローチャートである。
【0025】図示するとおり、ステップS31およびS
32からなり、再生すべき音量を自動的に増大させるス
テップS31(図2のS23と同じ)の後に、音源が第
2の録音形態(AC−3/DTS等)であるDVDか
ら、それ以外の再生メディア(CD/MD等)へまたは
その音源が第1の録音形態(リニアPCM等)であるD
VDへ、モード切換えしたとき、このモード切換え発生
前の音量に自動的に戻すステップS32、をさらに有す
ることを特徴とするものである。
【0026】この場合、モード切換え発生前の音量を記
憶しておく必要があるが、これは電子VOL(ボリュー
ム)に内蔵のメモリに記憶しておくことができる(後
述)。
【0027】かくして第2の実施形態によれば、再び他
の再生メディア(CD/MD、一般放送波等)に切り換
わっても、ユーザがマニュアルで音量を絞りこむ必要が
なくなる。
【0028】図4は本発明に係る第3の実施形態を示す
フローチャートである。
【0029】図示するとおり、ステップS41〜S43
からなり、再生すべき音量を自動的に増大させるステッ
プS41(図2のS23と同じ)の後に、ユーザがマニ
ュアル(手動)でその音量にさらに微調整を加えるステ
ップS42を有し、その後、音源が第2の録音形態(A
C−3/DTS等)であるDVDから、それ以外の再生
メディア(CD/MD等)へまたは音源が第1の録音形
態(リニアPCM等)であるDVDへ、モード切換えし
たとき、上記の音量の微調整分を反映させたまま、その
モード切換え発生前の音量に戻すステップS43、を有
することを特徴とするものである。
【0030】上記ステップS41の状態において、ユー
ザが自動設定された音量をさらに変更したいと望む状況
が考えられる。例えば、当該オーディオ再生装置を搭載
する車を運転するユーザは、その車が高速走行に入った
ときあるいはトンネル内走行に入ったとき、のような状
況下では、そのユーザは上記の自動設定された音量をさ
らに微調整して音量を上げることを望む。
【0031】逆にその車に同乗する子供が眠り込んだよ
うな状況では、上記の自動設定された音量をさらに微調
整して音量を下げることを望む。
【0032】上記のように音量に微調整を加えた後、音
源をリニアPCM等にモード切換えしたとき、再び新た
な音量に自動設定されるが、この場合でも、上述した状
況が維持されているとすれば、各状況下で上記ステップ
S42にて加えた上記の音量の微調整は、そのまま新た
な自動設定音量のもとでも反映させるのが有利である。
そうしないと、ユーザは上記のモード切換え後に再び上
記ステップS42と同様の操作をしなければならなくな
るからである。
【0033】かくして第3の実施形態によれば、再び他
の再生メディア(CD/MD、一般放送等)に切り換わ
っても、ユーザの欲する音量を自動的に維持することが
できる。
【0034】図5は本発明に係る第4の実施形態を示す
フローチャートである。
【0035】図示するとおり、ステップS51およびS
52からなり、再生すべき音量を自動的に増大させるス
テップS51(図2のS23と同じ)の後に、これまで
使用していたDVDがイジェクト(EJECT)された
とき、そのイジェクト発生前の音量に戻すステップS5
2、をさらに有することを特徴とするものである。
【0036】現在聴取中のDVD(音源がAC−3やD
TS等)がオーディオ再生装置から抜かれたとき、その
次に、新たな再生メディアがいつ何時その装置に挿入さ
れるか分からないが、直前のDVD(AC−3やDTS
等)とは異なる再生メディア(CD/MD、リニアPC
MのDVD等)が挿入される可能性が高い。
【0037】そこで、AC−3やDTS等のDVDが抜
かれたら(EJECT)、即座に、元の音量に戻すよう
に自動設定しておくようにする。
【0038】かくして第4の実施形態によれば、音源の
違うメディア例えばDVD(リニアPCM)に、メディ
ア入替えされたとしても、ユーザに初期化操作を強いる
ことなしに、新たなメディアに対応可能となる。
【0039】図6は本発明に係る第5の実施形態を示す
フローチャートである。
【0040】上述の第1〜第4の実施形態は、オーディ
オ再生装置からの出力レベルの調整ファクタとして、
「音量」に着目するものであるが、第5〜第8の実施形
態は、その出力レベルの調整ファクタとして、「周波数
特性」に着目する。
【0041】まず第5の実施形態は、図6に示すとお
り、ステップS61〜S63からなる。以下のとおりで
ある。
【0042】ステップS61:セットされた再生メディ
アがDVDか否かを識別する(図2のステップS21と
同じ)。
【0043】ステップS62:セットされた再生メディ
アがDVDであると識別されたとき、そのDVDの音源
が、高音量で再生される第1の録音形態(リニアPCM
等)または低音量で再生される第2の録音形態(AC−
3,DTS等)のいずれの録音形態による音源か、を判
別する(図2のステップS22と同じ)。
【0044】ステップS63:音源が上記の第2の録音
形態による音源であるとき、再生すべき出力のセリフ帯
域での周波数特性(f特)を引き上げる。
【0045】このステップS63が注目すべきステップ
である。
【0046】一般に、周波数特性を引き上げることによ
っても、既述の「音量増大」と似たような音量感の増大
が期待できる。この場合、特にセリフ(台詞)帯域(例
えば、300Hz〜3KHz )の引き上げが有効である。こ
れは、例えばリニアPCM音源からAC−3/DTS音
源に切り換わったときに、AC−3/DTS音源のうち
セリフ帯域での音量感の著しい落ち込みが経験されるこ
と(会話が聞き難くなる)に基づく。
【0047】かくして第5の実施形態によれば、AC−
3やDTS等の音源のDVDを、他メディアに切り換え
たとき、該他メディアとの間のレベル差に対して、ユー
ザがマニュアルでイコライザ(EQ)の操作をしてセル
フ帯域のf特をその都度引き上げる、といった煩わしさ
がなくなる。
【0048】図7は本発明に係る第6の実施形態を示す
フローチャートである。
【0049】図示するとおり、ステップS71およびS
72からなり、再生すべき出力のセリフ帯域での周波数
特性を自動的に引き上げるステップS71(図6のS6
3と同じ)の後に、音源が第2の録音形態(AC−3/
DTS等)であるDVDから、それ以外の再生メディア
(CD/MD等)へまたはその音源が第1の録音形態
(リニアPCM等)であるDVDへ、のモード切換えし
たとき、このモード切換え前の周波数特性(f特)に自
動的に戻すステップS72、をさらに有することを特徴
とするものである。
【0050】かくして第6の実施形態によれば、再び他
の再生メディア(CD/MD、一般放送等)に切り換わ
っても、ユーザがマニュアルでイコライザを操作して、
セリフ帯域のf特を引き下げる必要がなくなる。
【0051】図8は本発明に係る第7の実施形態を示す
フローチャートである。
【0052】図示するとおり、ステップS81〜S83
からなり、再生すべき出力のセリフ帯域での周波数特性
(f特)を自動的に引き上げるステップS81(図6の
S63と同じ)後に、その再生すべき出力の周波数特性
に対しユーザがマニュアル(手動)でイコライザ(E
Q)によりさらに微調整を加えるステップS82を有
し、その後、音源が前記第2の録音形態(AC−3/D
TS等)であるDVDから、それ以外の再生メディアへ
または前記音源が前記第1の録音形態である前記DVD
へ、モード切換えしたとき、上記周波数特性の微調整分
を反映させたまま、そのモード切換え発生前の周波数特
性(f特)に戻すステップS83、を有することを特徴
とするものである。
【0053】この第7の実施形態が有効となる背景は、
第3の実施形態(図4)において述べた背景と全く同じ
であり、当該オーディオ再生装置を搭載する車が高速走
行あるいはトンネル走行に入った場合(このときはEQ
調整のUP)、または車内で子供が寝ている場合(この
ときはEQ調整のdown)等の状況を考慮したもので
ある。
【0054】かくして第7の実施形態によれば、既述の
第3の実施形態と同様に、再び他の再生メディア(CD
/MD、一般放送等)に切り換わっても、ユーザが欲す
る音量(音質)を自動的に維持することができる。
【0055】図9は本発明に係る第8の実施形態を示す
フローチャートである。
【0056】図示するとおり、ステップS91およびS
92からなり、再生すべき出力のセリフ帯域での周波数
特性(f特)を自動的に引き上げるステップS91(図
6のS63と同じ)の後に、これまで使用したDVDが
イジェクト(EJECT)されたとき、そのイジェクト
発生前の周波数特性に戻すステップS92、をさらに有
することを特徴とするものである。
【0057】この第8の実施形態が有効となる背景は、
第4の実施形態(図5)において述べた背景と全く同じ
であり、現在聴取中のDVD(音源がAC−3やDTS
等)が引き抜かれたときに、次に挿入されるメディアの
ために備えをしておく。この新たなメディアは直前のメ
ディア(上記のAC−3やDTS等)とは異なる、リニ
アPCM等のDVDあるいはCD/MDの可能性が高い
から、そのときのために予め元のf特に戻しておくよう
にする。
【0058】かくして第8の実施形態によれば、メディ
アの入替えがなされたとしても、ユーザに初期化操作を
強いることなしに、新たなメディアに対応できる。
【0059】図10は本発明に係る第9の実施形態を示
すフローチャートである。
【0060】上述の第1〜第4の実施形態は出力レベル
の調整ファクタとして「音量」に着目し、上述の第5〜
第8の実施形態は出力レベルの調整ファクタとして「f
特」に着目している。さらに以下に説明する第9の実施
〜第11の実施形態は、その出力レベルの調整ファクタ
として「音量およびf特」に着目する。
【0061】まず第9の実施形態は、図10に示すとお
り、ステップS101〜S103からなる。以下のとお
りである。
【0062】ステップS101:セットされた再生メデ
ィアがDVDか否かを識別する(図2のステップS21
と同じ)。
【0063】ステップS102:セットされた再生メデ
ィアがDVDであると識別されたとき、そのDVDの音
源が、高音量で再生される第1の録音形態(リニアPC
M等)または低音量で再生される第2の録音形態(AC
−3,DTS等)のいずれの録音形態による音源か、を
判別する(図2のステップS22と同じ)。
【0064】ステップS103:音源が上記の第2の録
音形態による音源であるとき、再生すべき出力のセリフ
帯域での周波数特性(f特)を引き上げると共に、再生
すべき音量を増大(音量UP)させる。
【0065】このステップS103が、注目すべきステ
ップである。
【0066】このように、f特の自動調整と音量の自動
調整との複合によって、本発明の目的を達成することも
できる。この場合、その複合のすべき両者の重み付けを
どのようにするか、というやや複雑な問題を伴うが、そ
の反面、ユーザの感覚により適合した微妙な調整が期待
できる。
【0067】この第9の実施形態によれば、音量のヘッ
ドクリアランスが少ないようなオーディオ再生装置にお
いて、f特の引き上げ過ぎによる出力歪みの発生を防止
することができる。具体的には、次の図11に示すステ
ップを実行する。
【0068】図11は図10のステップ中ステップS1
03についての好適な実現例を示すフローチャートであ
る。
【0069】すなわち図11は、図10のステップS1
01〜S103のうち、ステップS103を一層具体的
にステップS104およびS105として示すものであ
り、再生すべき出力のセリフ帯域での周波数特性を引き
上げると共に再生すべき音量を増大させるステップS1
03において、オーバーヘッドを生じない程度に周波数
特性(f特)を変更すると共にその周波数特性の変更で
は不足する分だけ音量を増大(音量UP)させることを
特徴とするものである。
【0070】オーバーヘッド(飽和)が生じると音質が
悪化するので、f特での調整は若干抑え気味にし、それ
によって不足してくる音量感は、音量のUPによって補
うのが好ましい。
【0071】図12は本発明に係る第10の実施形態を
示すフローチャートである。
【0072】本図に示すとおり、再生すべき出力のセリ
フ帯域での周波数特性を引き上げると共に再生すべき音
量を増大させるステップS111(=S103)の後
に、音源が第2の録音形態であるDVDから、それ以外
の再生メディアへまたは音源が第1の録音形態であるD
VDへ、モード切換えしたとき、そのモード切換え発生
前の音量およびそのモード切換え発生前の周波数特性に
それぞれ戻すステップS112、をさらに有することを
特徴とするものである。
【0073】この第10の実施形態が必要とされる背景
とその効果は、既述した第2の実施形態(図3)および
第6の実施形態(図7)の場合と同じである。
【0074】図13は本発明に係る第11の実施形態を
示すフローチャートである。
【0075】本図に示すとおり、再生すべき出力のセリ
フ帯域での周波数特性を引き上げると共に再生すべき音
量を増大させるステップS121(=S103)の後
に、DVDがイジェクトされたとき、そのイジェクト発
生前の音量およびそのイジェクト発生前の周波数特性に
それぞれ戻すステップS122、をさらに有することを
特徴とするものである。
【0076】この第11の実施形態が必要とされる背景
とその効果は、既述した第4の実施形態(図5)および
第8の実施形態(図9)の場合と同じである。
【0077】以上、本発明の主たる実施形態である、第
1〜第4の実施形態と、第5〜第8の実施形態と、第9
〜第11の実施形態と、について説明したので、さらに
これらに追加する補足的な第12および第13の実施形
態について述べる。
【0078】図14は本発明に係る第12の実施形態を
実例をもって表す図である。
【0079】既述の、第1〜第4の実施形態および第9
〜第11の実施形態においては、音量を増大させるステ
ップ(自動音量UP)を含むが、このステップにおける
音量UP分は、装置任せにするのではなく、ユーザの好
みに合せるようにしても良い。
【0080】このため第12の実施形態では、増大させ
る音量のレベルがユーザ毎に可変であるようにする。
【0081】図14を参照すると、本図は当該オーディ
オ再生装置に備えられているディスプレイ部の画面を表
しており、タッチパネルとなっていてユーザが直接画面
に触れることによって所望の設定ができるようになって
いる。
【0082】本図の例では、セットされたDVDがAC
−3/DTSを音源としており、音量の増大量(Vol
ume Up量)が、5dBに設定された場合を示してい
る。
【0083】次に、補足的な第13の実施形態について
述べる。
【0084】図15は本発明に係る第13の実施形態を
実例をもって表す図(その1)、図16は同図(その
2)である。
【0085】既述の、第5〜第8の実施形態および第9
〜第11の実施形態においては、f特を調整するステッ
プ(自動f特調整)を含むが、このステップにおけるf
特調整分は、装置任せにするのではなく、ユーザの好み
に合せるようにしても良い。
【0086】このため第13の実施形態では、周波数特
性を引き上げるレベルがユーザ毎に可変であるようにす
る。
【0087】図15を参照すると、本図に示す上記のデ
ィスプレイ部の画面においては、AC−3/DTSのD
VDが当該オーディオ再生装置にセットされていて、与
えられた4種のf特パターン(1,2,3,4)のう
ち、第2のf特パターンを選択したことを表している。
【0088】図15の例では、AC−3とDTSとを区
別せずに両者共通にf特パターンを画面上に与えている
が、これらAC−3とDTSとを個別に扱うようにした
のが図16に示す例である。
【0089】図16の例では、ユーザは、AC−3とし
て第3のf特パターンを選択し、DTSとして第2のf
特パターンを選択している。
【0090】上述の各実施形態の他に、本発明に基づく
変形実施形態について述べておく。
【0091】この変形実施形態は、イコライザ(EQ)
機能とラウドネス機能とが内蔵されたオーディオ再生装
置に適用される。
【0092】図17は本発明に係る変形実施形態を示す
フローチャートである。
【0093】本図のステップS101〜S103は、図
10に示したステップS101〜S103と同様に、セ
ットされた再生メディアがDVDか否かを識別するステ
ップS101、セットされた再生メディアがDVDであ
ると識別されたとき、そのDVDの音源が、高音量で再
生される第1の録音形態または低音量で再生される第2
の録音形態のいずれの録音形態による音源か、を判別す
るステップS102、および音源が第2の録音形態によ
る音源であるとき、再生すべき出力のセリフ帯域での周
波数特性を引き上げるステップS103、である。
【0094】そしてそのあとに、ステップS131で、
上記の周波数特性の最大変化幅を求め、ステップS13
2で、イコライザ(EQ)のゲインまたはラウドネスの
ゲインを、その最大変化幅分だけ引き下げる。
【0095】そしてさらに、その最大変化幅分だけ引き
下げた後に、音源が第2の録音形態であるDVDから、
それ以外の再生メディアへまたは音源が第1の録音形態
であるDVDへ、モード切換えしたとき、イコライザ
(EQ)のゲインまたはラウドネスのゲインを、上記の
最大変化幅分だけ引き下げたまま、そのモード切換え発
生前の周波数特性に戻すステップS134、をさらに有
する。
【0096】上記の最大変化幅分(例えば図15におけ
る山の高さ)を求めて、その分、イコライザのレベルま
たはラウドネスのレベルを全体的に下げる。そしてそれ
以降のメディア入れ替え時にも、その下げた分をそのま
ま有効にする。
【0097】AC−3やDTS音源のDVDへモード切
換えした直後はf特変化がないため、出力レベルが上が
った感覚が得られないが、他メディアに切り換わって
も、DVDと他メディアとの間の出力レベル差がなくな
るため、突然の大音量によってユーザがびっくりするこ
とがなくなる。
【0098】上述した各実施態様では、音源の録音形態
として異なる2つの録音形態、すなわち第1および第2
の録音形態を例にとって説明したが、これに限定するこ
となく、第3、第4・・・の録音形態が存在したとして
も、同様に本発明を適用することができる。
【0099】一方、本発明に係る出力レベル調整機能を
常に働かせておく必要はなく、ユーザの都合で所望のと
きだけ該機能をオンとし、それ以外のときはオフとして
も良い。
【0100】最後に、上述した本発明に係る出力レベル
調整方法を実施可能なオーディオ再生装置の構成例を示
す。
【0101】図18は本発明を実施可能なオーディオ再
生装置の構成例を示す図である。
【0102】本図において、参照番号1はオーディオ再
生装置の全体を示す。
【0103】本図の左端は音源の入力側を示し、DVD
とCDとMDとが例示されている。これらDVD/CD
/MDのいずれか1つが、スイッチ部2により選択され
る。この選択は、操作部3の中の所定のキーをユーザが
押すことにより、制御部4を介して行われる。
【0104】例えばDVDが選択されたとすると、その
出力信号はまずデコーダ5に入力される。デコーダ5は
その入力された出力信号を復号して、制御データならび
に本来の映像データおよび音声データを出力する。
【0105】上記制御データは、制御部4に入力され
る。このデータには、DVD/CD/MDを区別する情
報やリニアPCM,AC−3,DTS・・・等の種々の
制御情報が含まれる。したがって、例えばステップS2
1(図2)に示す「再生メディアはDVDか?」の判断
は、制御部4が上記の制御情報に基づいて行うことがで
きる。また、例えばステップS22(図2)に示す「音
源はリニアPCMか?」の判断についても同様である。
【0106】デコーダ5からの出力データのうち、上記
映像データはディスプレイ部6に入力され、ここで映像
が表示される。
【0107】一方、本発明に特に関係するデコーダ5か
らの上記音声データは、イコライザ(EQ1)7→イコ
ライザ(EQ2)8→ラウドネス回路9→電子VOL
(ボリューム)10→パワーアンプ11を経て、スピー
カ12より、音楽あるいは音声としてユーザに提供され
る。
【0108】なお本図中、ブロック20の部分はDSP
(Digital SignalProcessor)
により一体に形成されるのが一般的である。したがって
このDSPを用いる場合を例にとって説明を続ける。
【0109】図19は図18における制御部4の構成例
(音量系)を示す図であり、図20は図18における制
御部4の構成例(周波数系)を示す図である。
【0110】まず図19を参照すると、制御部4の音量
系において、デコーダ5からの前記制御データにより、
再生中の音源の種別を知り、この種別に相当する音量調
整値を調整値設定部21より出力する。この調整値は、
例えばステップS23(S31でも同じ)に示す「自動
音量UP」において用いられる。
【0111】一方、操作部3からユーザによって指定さ
れた音量値(VOL値)は、VOL値メモリ22に記憶
される。このVOL値は、例えばステップS32(図
3)の「元の音量に戻す」において利用され、またステ
ップS42(図4)の「手動で音量調整」において変更
され、ステップS43(図4)において反映される。
【0112】上述した、調整設定部21からのデータと
VOL値メモリ22からのデータは、合成部23にて合
成され、さらに電子VOL10に印加されて、所定の音
量をスピーカ12から得る。
【0113】引き続き図19において、その右下側には
ラウドネス制御系が示されている。ここには、ラウドネ
スパターンテーブル24(ROM)とラウドネス係数設
定部25がある。
【0114】ラウドネス係数設定部25は、DSP20
内のラウドネス回路9相当部分へ与えるべきラウドネス
係数を生成する。この生成に際しては、再生中の音源の
種別を表す情報と、ラウドネスパターンとが必要であ
る。一般にラウドネスパターンは、低音域と高音域を持
ち上げるようなパターンであって、上記テーブル24に
は複数種のパターンP1,P2,P3・・・が用意され
ている。どのパターンを選択するかは、再生中の音量に
従って決定される。このためにVOL値メモリ22の値
が用いられる。
【0115】最後に図20(制御部4の周波数系)を説
明する。制御部4の周波数系において、EQ元パターン
テーブル45(ROM)には、音源の種別(AC−3,
DTS,CD,MD等)に応じた初期イコライザパター
ンが格納されている。このテーブル45から、一旦EQ
パターンテーブル46(RAM)に全ての初期イコライ
ザパターンを転写する。このように転写するのは、ユー
ザの好みに応じて操作部3よりそのパターンを調整可能
とするためである。これは、例えば図15や図16に示
すf特パターンの変更に利用することができる。
【0116】EQパターンテーブル46内のいずれのE
Qパターンを選択して読み出すか、は再生中の音源の種
別により決定される。この種別が例えばAC−3なら
ば、AC−3に対応するEQパターンが調整用EQ係数
設定部37に書き込まれ保持される。このEQパターン
の設定が、例えばステップS63に示す「セリフ帯域の
f特を引き上げる」操作に相当する。すなわち、セリフ
帯域のf特を特別に引き上げたEQパターンが、図18
のDSP20内のイコライザ(EQ2)8相当部分に供
給される。ただし図20においては、そのEQ係数が合
成部34を介してDSP20に与えられる構成例を示し
ている。
【0117】再生中の音源がモード切換えにより、元の
モード、例えばリニアPCMに戻ったときは、上記テー
ブル36の中のリニアPCMに相当するEQパターンを
再び読み出し、調整用EQ係数設定部37に書き込まれ
る。元のモードが何であるかは、次のようにしておけば
分かる。例えば、EQパターンテーブル36の各パター
ン毎にフラグをセットできるようにしておき、モード切
換えが生じたときに、他に切換えられるパターン(元の
パターン)のフラグに1を立てておく。その切換え後、
再び元のパターンに戻るときは、フラグ1になっている
パターンを選択すればよい。このときフラグは0にリセ
ットし初期状態に戻す。
【0118】上述した合成部34では、上記の調整用E
Q係数と、マニュアルEQ係数設定部33からのマニュ
アルEQ係数とが合成され、該合成EQ係数がDSP2
0に供給される。
【0119】マニュアルEQは、周知のものであり、ユ
ーザの好みに応じてイコライザ特性を変えるためのもの
である。該EQは図18のイコライザ(EQ1)7に作
用する。
【0120】図20において、マニュアルEQにさらに
関係するのは、EQ元パターンテーブル31(ROM)
およびEQパターンテーブル32(RAM)であるが、
これらの機能は前述したEQ元パターンテーブル35お
よびEQパターンテーブル36と同じである。ただし。
各パターンの対象は異なる。例えば、ロック調、ポップ
ス調、クラシック調等で再生するためのパターンであ
る。なおEQパターンテーブル32の値もユーザの好み
により、操作部3を介して微調整ができる。
【0121】かかるマニュアルEQ係数の設定によっ
て、例えばステップS82(図8)に示す「手動でEQ
調整」を行うことができる。
【0122】以上本発明に係るレベル調整回路の実際に
即した実施例動作を詳細に説明したが、本発明の基本思
想を機能ブロックとして表すと以下のとおりである。
【0123】図21は本発明に係る出力レベル調整シス
テムの原理構成を表すブロック図である。
【0124】各種録音形態によって記録された再生メデ
ィアを再生可能なオーディオ再生装置1において、原理
構成に基づく出力レベル調整システム50は、録音形態
種別を判別する判別手段51と、判別された録音形態種
別に応じて、再生すべき音量を可変させる可変手段52
と、を有する。
【0125】図22は本発明に係る出力レベル調整シス
テムの第1の基本構成を表すブロック図である。
【0126】再生メディアとして少なくともDVDをセ
ット可能なオーディオ再生装置1において、第1の基本
構成による出力レベル調整システム50は、セットされ
た再生メディアがDVDか否かを識別する識別手段61
と、セットされた再生メディアがDVDであると識別さ
れたとき、このDVDの音源が、高音量で再生される第
1の録音形態または低音量で再生される第2の録音形態
のいずれの録音形態による音源か、を判別する音源判別
手段62と、その音源が第2の録音形態による音源であ
るとき、再生すべき音量を増大させる音量可変手段63
と、を有する。
【0127】また、音量可変手段63による再生すべき
音量の増大の後に、音源が第2の録音形態であるDVD
から、それ以外の再生メディアへまたは音源が第1の録
音形態であるDVDへ、モード切換えしたとき、そのモ
ード切換え発生前の音量に戻す元音量可変手段64をさ
らに有する。
【0128】さらにまた、再生すべき音量を増大させる
音量可変手段63の後に、その音量にさらに微調整を加
える微調整手段65を有し、その後、音源が第2の録音
形態であるDVDから、それ以外の再生メディアへまた
は音源が第1の録音形態であるDVDへ、モード切換え
が発生したとき、上記の音量の微調整分を反映させたま
ま、そのモード切換え発生前の音量に戻す音量反映可変
手段66を有する。
【0129】また、再生すべき音量を増大させる音量可
変手段63に対し、DVDがイジェクトされたときに、
そのイジェクト発生前の音量に戻す引き戻し手段67を
さらに有する。
【0130】図23は本発明に係る出力レベル調整シス
テムの第2の基本構成を表すブロック図である。
【0131】再生メディアとして少なくともDVDをセ
ット可能なオーディオ再生装置1において、第2の基本
構成による出力レベル調整システム50は、セットされ
た再生メディアがDVDか否かを識別する識別手段71
と、セットされた再生メディアがDVDであると識別さ
れたとき、そのDVDの音源が、高音量で再生される第
1の録音形態または低音量で再生される第2の録音形態
のいずれの録音形態による音源か、を判別する判別手段
72と、その音源が第2の録音形態による音源であると
き、再生すべき出力のセリフ帯域での周波数特性を引き
上げる音量特性調整を行う引き上げ手段73と、を有す
る。
【0132】また、再生すべき出力の音量特性調整後
に、音源が第2の録音形態であるDVDから、それ以外
の再生メディアへまたは音源が第1の録音形態であるD
VDへ、モード切換えしたとき、そのモード切換え前の
状態に戻す第1状態可変手段74をさらに有する。
【0133】さらにまた、再生すべき出力の音量特性調
整後に、その再生すべき出力の音量特性調整に微調整を
加える微調整手段75を有し、その後、音源が第2の録
音形態であるDVDから、それ以外の再生メディアへま
たは音源が第1の録音形態であるDVDへ、モード切換
えしたとき、周波数特性の微調整分を反映させたまま、
そのモード切換え発生前の状態に戻す第2状態可変手段
76を有する。
【0134】また、再生すべき出力の音量特性調整後
に、DVDがイジェクトされたとき、このイジェクト発
生前の状態に戻す第3状態可変手段77をさらに有す
る。
【0135】さらに、音源が第2の録音形態による音源
であるとき、再生すべき音量も増大させる音量特性調整
を行う周波数音量可変手段78を有する。
【0136】ここに、再生すべき出力のセリフ帯域での
周波数特性を引き上げると共に再生すべき音量を増大さ
せる周波数音量可変手段78において、オーバーヘッド
を生じない程度に周波数特性を変更すると共にその周波
数特性の変更では不足する分だけ音量を増大させるよう
にする。
【0137】図24は本発明に係る出力レベル調整シス
テムの第3の基本構成を表すブロック図である。
【0138】再生メディアとして少なくともDVDをセ
ット可能なオーディオ再生装置1において、第3の基本
構成による出力レベル調整システム50は、セットされ
た再生メディアがDVDか否かを識別する識別手段81
と、セットされた再生メディアがDVDであると識別さ
れたとき、そのDVDの音源が、高音量で再生される第
1の録音形態または低音量で再生される第2の録音形態
のいずれの録音形態による音源か、を判別する判別手段
82と、音源が第2の録音形態による音源であるとき、
再生すべき出力のセリフ帯域での周波数特性を引き上げ
る引き上げ手段83と、上記の周波数特性の最大変化幅
を求める算出手段84と、イコライザのゲインまたはラ
ウドネスのゲインを、上記の最大変化幅分だけ引き下げ
る引き下げ手段85と、を有する。
【0139】また、引き下げ手段85に対し、音源が第
2の録音形態であるDVDから、それ以外の再生メディ
アへまたは音源が第1の録音形態であるDVDへ、モー
ド切換えしたとき、上記のイコライザのゲインまたはラ
ウドネスのゲインを、上記の最大変化幅分だけ引き下げ
たまま、そのモード切換え発生前の状態に戻す状態可変
手段86をさらに有する。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
種メディアがセットされるオーディオ再生装置におい
て、各メディアに記録された音源の記録形態に応じて変
動する出力レベルを、自動的に調整することができる。
【0141】この結果、例えば、AC−3やDTSを音
源とするDVDから、リニアPCMを音源とするDVD
あるいはCD/MDへモード切換えしたとき、そのモー
ド切換え時に生ずる突然の大音量にユーザが驚かされ
る、といった事態の発生をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る出力レベル調整動作の基本ステッ
プを示すフローチャートである。
【図2】本発明に係る第1の実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図3】本発明に係る第2の実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明に係る第3の実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明に係る第4の実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明に係る第5の実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明に係る第6の実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図8】本発明に係る第7の実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明に係る第8の実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明に係る第9の実施形態を示すフローチ
ャートである。
【図11】図10のステップ中ステップS103につい
ての好適な実現例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る第10の実施形態を示すフロー
チャートである。
【図13】本発明に係る第11の実施形態を示すフロー
チャートである。
【図14】本発明に係る第12の実施形態を実例をもっ
て表す図である。
【図15】本発明に係る第13の実施形態を実例をもっ
て表す図(その1)である。
【図16】本発明に係る第13の実施形態を実例をもっ
て表す図(その2)である。
【図17】本発明に係る変形実施形態を実例を示すフロ
ーチャートである。
【図18】本発明を実施可能なオーディオ再生装置の構
成例を示す図である。
【図19】図18における制御部4の構成例(音量系)
を示す図である。
【図20】図18における制御部4の構成例(周波数
系)を示す図である。
【図21】本発明に係る出力レベル調整システムの原理
構成を表すブロック図である。
【図22】本発明に係る出力レベル調整システムの第1
の基本構成を表すブロック図である。
【図23】本発明に係る出力レベル調整システムの第2
の基本構成を表すブロック図である。
【図24】本発明に係る出力レベル調整システムの第3
の基本構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
1…オーディオ再生装置 3…操作部 4…制御部 5…デコーダ 7…イコライザ(EQ1) 8…イコライザ(EQ2) 9…ラウドネス回路 10…電子VOL 20…DSP 21…調整値設定部 22…VOL値メモリ 23…合成部 24…ラウドネスパターンテーブル 25…ラウドネス係数設定部 32…EQパターンテーブル(手動) 33…マニュアルEQ係数設定部 34…合成部 36…EQパターンテーブル(自動) 37…調整用EQ係数設定部 50…出力レベル調整システム 51…判別手段 52…可変手段 61…識別手段 62…音源判別手段 63…音量可変手段 64…元音量可変手段 65…微調整手段 66…音量反映可変手段 67…引き戻し手段 71…識別手段 72…判別手段 73…引き上げ手段 74…第1状態可変手段 75…微調整手段 76…第2状態可変手段 77…第3状態可変手段 78…周波数音量可変手段 81…識別手段 82…判別手段 83…引き上げ手段 84…算出手段 85…引き下げ手段 86…状態可変手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種録音形態によって記録された再生メ
    ディアを再生可能なオーディオ再生装置において、 録音形態種別を判別する判別手段と、 判別された録音形態種別に応じて、再生すべき音量を可
    変させる可変手段と、 を有することを特徴とするオーディオ再生装置における
    出力レベル調整システム。
  2. 【請求項2】 再生メディアとして少なくともDVDを
    セット可能なオーディオ再生装置において、 セットされた再生メディアがDVDか否かを識別する識
    別手段と、 セットされた再生メディアがDVDであると識別された
    とき、該DVDの音源が、高音量で再生される第1の録
    音形態または低音量で再生される第2の録音形態のいず
    れの録音形態による音源か、を判別する音源判別手段
    と、 前記音源が前記第2の録音形態による音源であるとき、
    再生すべき音量を増大させる音量可変手段と、 を有することを特徴とするオーディオ再生装置における
    出力レベル調整システム。
  3. 【請求項3】 音量可変手段による再生すべき音量の増
    大の後に、前記音源が前記第2の録音形態である前記D
    VDから、それ以外の前記再生メディアへまたは前記音
    源が前記第1の録音形態である前記DVDへ、モード切
    換えしたとき、 該モード切換え発生前の音量に戻す元音量可変手段、を
    さらに有することを特徴とする請求項2に記載の出力レ
    ベル調整システム。
  4. 【請求項4】 再生すべき音量を増大させる前記音量可
    変手段の後に、該音量にさらに微調整を加える微調整手
    段を有し、 その後、前記音源が前記第2の録音形態である前記DV
    Dから、それ以外の前記再生メディアへまたは前記音源
    が前記第1の録音形態である前記DVDへ、モード切換
    えが発生したとき、 前記の音量の微調整分を反映させたまま、該モード切換
    え発生前の音量に戻す音量反映可変手段、を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の出力レベル調整システ
    ム。
  5. 【請求項5】 再生すべき音量を増大させる前記音量可
    変手段に対し、前記DVDがイジェクトされたときに、 該イジェクト発生前の音量に戻す引き戻し手段、をさら
    に有することを特徴とする請求項2に記載の出力レベル
    調整システム。
  6. 【請求項6】 再生メディアとして少なくともDVDを
    セット可能なオーディオ再生装置において、 セットされた再生メディアがDVDか否かを識別する識
    別手段と、 セットされた再生メディアがDVDであると識別された
    とき、該DVDの音源が、高音量で再生される第1の録
    音形態または低音量で再生される第2の録音形態のいず
    れの録音形態による音源か、を判別する判別手段と、 前記音源が前記第2の録音形態による音源であるとき、
    再生すべき出力のセリフ帯域での周波数特性を引き上げ
    る音量特性調整を行う引き上げ手段と、 を有することを特徴とするオーディオ再生装置における
    出力レベル調整システム。
  7. 【請求項7】 再生すべき出力の音量特性調整後に、前
    記音源が前記第2の録音形態である前記DVDから、そ
    れ以外の前記再生メディアへまたは前記音源が前記第1
    の録音形態である前記DVDへ、モード切換えしたと
    き、 該モード切換え前の状態に戻す第1状態可変手段、をさ
    らに有することを特徴とする請求項6に記載の出力レベ
    ル調整システム。
  8. 【請求項8】 再生すべき出力の音量特性調整後に、該
    再生すべき出力の音量特性調整に微調整を加える微調整
    手段を有し、 その後、前記音源が前記第2の録音形態である前記DV
    Dから、それ以外の前記再生メディアへまたは前記音源
    が前記第1の録音形態である前記DVDへ、モード切換
    えしたとき、 前記周波数特性の微調整分を反映させたまま、該モード
    切換え発生前の状態に戻す第2状態可変手段、を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の出力レベル調整シス
    テム。
  9. 【請求項9】 再生すべき出力の音量特性調整後に、前
    記DVDがイジェクトされたとき、 該イジェクト発生前の状態に戻す第3状態可変手段、を
    さらに有することを特徴とする請求項6に記載の出力レ
    ベル調整システム。
  10. 【請求項10】 前記音源が前記第2の録音形態による
    音源であるとき、再生すべき音量も増大させる音量特性
    調整を行う周波数音量可変手段をさらに有することを特
    徴とする請求項6に記載のオーディオ再生装置における
    出力レベル調整システム。
  11. 【請求項11】 再生すべき出力のセリフ帯域での周波
    数特性を引き上げると共に再生すべき音量を増大させる
    前記周波数音量可変手段において、 オーバーヘッドを生じない程度に前記周波数特性を変更
    すると共にその周波数特性の変更では不足する分だけ前
    記音量を増大させることを特徴とする請求項10に記載
    の出力レベル調整システム。
  12. 【請求項12】 再生メディアとして少なくともDVD
    をセット可能なオーディオ再生装置において、 セットされた再生メディアがDVDか否かを識別する識
    別手段と、 セットされた再生メディアがDVDであると識別された
    とき、該DVDの音源が、高音量で再生される第1の録
    音形態または低音量で再生される第2の録音形態のいず
    れの録音形態による音源か、を判別する判別手段と、 前記音源が前記第2の録音形態による音源であるとき、
    再生すべき出力のセリフ帯域での周波数特性を引き上げ
    る引き上げ手段と、 前記周波数特性の最大変化幅を求める算出手段と、 イコライザのゲインまたはラウドネスのゲインを、前記
    最大変化幅分だけ引き下げる引き下げ手段と、 を有することを特徴とするオーディオ再生装置における
    出力レベル調整システム。
  13. 【請求項13】 前記引き下げ手段に対し、前記音源が
    前記第2の録音形態である前記DVDから、それ以外の
    前記再生メディアへまたは前記音源が前記第1の録音形
    態である前記DVDへ、モード切換えしたとき、 前記イコライザのゲインまたはラウドネスのゲインを、
    前記最大変化幅分だけ引き下げたまま、前記モード切換
    え発生前の状態に戻す状態可変手段、をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の出力レベル調整シス
    テム。
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